JP2004357846A - 注腸カテーテル - Google Patents
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Abstract
【課題】この出願発明は、注腸カテーテル内に残留している造影剤が腸内に流出しないようにすることにより、造影による撮影などが良好に行えるようにし、また、処置がスムーズに行えるようにし、処置される人の負担を減らすことができ、造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度を下げないようにした注腸カテーテルを提供することを目的とする。
【解決手段】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路を設けられている注腸カテーテルに関する。
【選択図】 図1
【解決手段】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路を設けられている注腸カテーテルに関する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願発明は、直腸、大腸、結腸などのX線造影検査において、肛門から直腸、大腸、結腸などに造影剤を注入し、注入した余分な造影剤と、大腸液や便などの腸内容物とを排出する注腸カテーテルにおいて検査時にカテーテル内に残存する造影剤の直腸への逆流を最小限にするためのカテーテルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、造影剤を直腸などの腸に注入して行うX線造影検査は、注入用及び吸引用のポンプを備えた自動注腸装置に接続された注腸カテーテルを使用して、一般に次のように行われている。
造影剤を直腸などの腸に注入し、直腸などの腸壁全周に造影剤を付着させる。空気管から空気を注入して腸をふくらませて撮影しやすくし、腸壁に付着した造影剤以外の、余分な造影剤等腸内容物が直腸などの腸内に残留し、画像が不鮮明になるのを防ぐために、余分な造影剤及び腸内容物は排泄管で吸引し、直腸などの腸内から出す。このような一連の処理を数回繰り返した後に直腸などのX線造影検査を行っている。
造影剤注入管の基端部に、ポンプへの造影剤逆流を防ぐ逆止弁が設けられる場合もあるが、逆止弁の有無に関わらずカテーテル先端部から基端部までの造影剤注入管の路中に造影剤が残留する場合が多い。そのため、被検者の体位を変えて、多角的な造影を試みる際に、カテーテルの先端が下方となった時、造影剤注入管内に残留する造影剤が直腸内に逆流することがしばしば起こり、造影の不具合を生じ、診断の正確さが失われる場合がある。
この問題を解決する手段として、たとえば、特開2002−153563に記載されるように、腸内に挿入されるカテーテル本体内に造影剤を腸内に送る造影剤注入路を設け、造影剤の注入圧で変形して造影剤を通過させかつ所定圧力以下では造影剤注入路内の造影剤を吐出させない抵抗体を造影剤注入路の先端部の路中に設け、使用中に造影剤注入路内に残留した造影剤が腸内に流れ出るのを抑制した注腸カテーテルが考案されている。また、特開2002−153564に記載されるように、腸内に挿入されるカテーテル本体内に腸内から排泄物を排出する排泄路を設け、同排泄路を排泄物吸引装置に接続して強制排出できる直腸カテーテルにおいて、前後に作用する所定の圧力差で変形して排泄物を通過させる抵抗体を前記排泄路の先端部の路中に設け、排泄路内に収容した排泄物が腸内に逆流するのを抑制した直腸カテーテルが考案されている。
しかし、このように抵抗体を設ける方法では、抵抗体が変形する圧力の調整を正確に制御するのが困難であり、また、抵抗体があるために造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度が低下するという問題があった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−153563(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開2002−153564(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、これらの問題を解決するものであり、注腸カテーテル内に残留している造影剤が直腸内に逆流しないようにすることにより、造影による撮影などが良好に行えるようにし、また、処置がスムーズに行えるようにし、処置される人の負担を減らすことができ、造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度を下げないようにした注腸カテーテルを提供することを目的とする。
【0005】
【発明を解決するための手段】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路を設け、体内の余分な造影剤と腸内容物をあわせた排泄物を吸引する際に、同時に造影剤注入管内に残留している造影剤をも吸引できる注腸カテーテルに関する。排泄物とは、下剤や、浣腸で排泄されなかった便や腸液などの腸内容物および腸内に注入した造影剤で腸壁に付着した以外の造影剤をいい、X線撮影に支障があるのでX線検査に先立って吸引排泄すべきものをいう。
この出願発明のカテーテルでは、余分な造影剤と腸内容物といった排泄物を排泄管から吸引すると同時に、造影剤注入管内に残留した造影剤を接続管路を経由して排泄管から吸引する。
【0006】
【作用】
この出願発明は、造影剤注入管と排泄管との間に接続管路を設けることにより、体内に注入された過剰の造影剤と腸内容物をあわせた排泄物を排泄すると同時に接続管路をとおして造影剤注入管に残留している造影剤を無理なく排泄することができる。
接続管路には場合により逆止弁が設けられ、逆止弁は、腹圧によって排泄管が陽圧になって閉じており、造影剤排泄時に排泄管が陰圧になると開く作用のある弁で、造影剤注入管内に残留した造影剤が排泄管に吸引されて、排泄物とともに排泄する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この出願発明の好適実施形態について説明する。
接続管路はどこに設けてもよいが、カテーテルの各管が一体化した部分、あるいは、カテーテル基端部の各管が分離されている箇所に設けられることがとくに好ましい。
この出願発明により、腸内の残留物と腸内に注入された余分な造影剤及び造影剤注入管に残留している造影剤を排泄することができるので、造影剤注入管内には造影剤が殆ど残留しなくなり、造影剤が再び直腸内に逆流しないようにすることができる。
余分な造影剤とは、腸内に注入した造影剤で腸壁に付着した以外の造影剤をいう。
この出願発明のカテーテルは、代表的には、図1に示すような態様をしており、造影剤を腸内に注入するための造影剤注入管、余分な造影剤と腸内容物などの排泄物を排泄するための排泄管、腸内に空気を注入するための空気注入管の3本の管が設けられ、肛門にカテーテルを固定するためのバルーンを設ける場合にはバルーン用の空気注入管も設けられる。
これらの管は、腸内に挿入する先端部では一体化しており、先端部から分岐部までの一体化した部分をカテーテルチューブといい、カテーテルチューブの部分では各管は図2に断面を示したように、1本の棒状体の内部に隔壁で隔てられた複数の管路が長手方何に貫通してあるような状態に成型されている。各管の開口した先には肛門に入れやすい形で先端孔と側孔のある先端キャップが被せられている。
また、この出願発明のカテーテルの基端部では、各管は独立した筒状体として分離していて、おのおのに逆流を防ぐための弁が設けられており、基端部の空気注入口と、造影剤注入口と、排泄口とは、それぞれにポンプ(図示しない)に連結チューブで接続して使用するものである。
カテーテルの材料としては従来使用されているものが使用され、医療用シリコーンゴム、ポリウレタン樹脂、その他の柔軟な樹脂を用いられるが、X線撮影に影響がなく、人体にも影響のない素材を選択する。透明又は半透明の素材が好ましい。
この出願発明においては、造影剤注入管と排泄管との間に接続管路を設ける。接続管路は少なくとも1本の管路で一端が造影剤注入管に開口するように接続し、多端が排泄管に開口するように接続するものである。接続管路として独立した筒状体を用いるときはその素材もカテーテルの素材として公知のものでよい。
接続管路とは、接続機能のある管路という意味で、独立した筒状体として分離しているものだけでなく、たとえば、カテーテルチューブ内に設ける場合は、造影剤注入管と排泄管との隔壁に貫通孔をあけることにより接続管路とすることができる。
造影剤は、そのまま使用してもよいし、薬剤などを混合して用いることができる。
薬剤としては、たとえば、ハッカ油を添加すると、腸の蠕動を鎮めることができるので、X線検査を容易にすることができる。通常は、検査前に鎮痙剤を投与して腸の蠕動を抑制するが、排尿障害、緑内障等で鎮痙剤を投与できない場合、ハッカ油が有効である。
【0008】
この出願発明のカテーテルは、図1〜図5に示すように、造影剤注入管と排泄管とが一部で接続していて、排泄物の他、造影剤注入管内に残った造影剤も、排泄物を吸引して排泄するときに接続管路を通って排泄される。
図3〜5では、接続管路はカテーテルの各管が一体化した部分(カテーテルチューブ)に設けられている。各管が一体化した部分では、図のように造影剤注入管と排泄管を隔てる壁に穴を開けることで接続管路となる。
なお、接続管路はカテーテル基端部の各管が分離した箇所に設けることもできる。各管が分離した箇所では、造影剤注入管と排泄管とを結合しておいて結合部分の隔壁に壁に穴を開けるか、造影剤注入管と排泄管に穴をあけ、穴と穴とを向かい合わせにして接着するか、別の筒状のチューブを用いて接続管路とし、一端は注入管、他端は排泄管に接続する。
【0009】
排泄管と造影剤注入管とは接続管路によりどのように接続されてもよい。
たとえば、図3に示すように、接続管路の両端が排泄管と造影剤注入管のそれぞれ同じ位置に開口するように接続されていてもよい。
この接続管路は、造影剤注入時に造影剤注入管から排泄管へ多少の造影剤が漏れる可能性があるが、きれいな造影剤が排泄管に漏れることは検査に影響はない。
【0010】
つぎに、図4に示すように、接続管路の一端が造影剤注入管の先端に近い位置に開口するようにして、他端が排泄管の先端から遠い位置に開口をずらすようにして、接続管路を斜めになるように、接続してもよい。
図3に比べて、造影剤注入時に排泄管へ造影剤が漏れにくいという利点がある。
【0011】
また、図5に示すように、接続管路に逆止弁を設けてもよい。
この逆止弁の機能は 排泄時には排泄管が負圧になることにより矢印方向に逆止弁が開き、造影剤注入管内に残留した造影剤はスムーズに排泄され、また、検査中にかりに、腹圧によって腸内の造影剤が排泄管に逆流することがあっても、排泄管から造影剤注入管には弁は開かないので、排泄管内にある逆流造影剤は造影剤注入管に流れ込むことはなく、新たに注入される造影剤が汚染される心配がない。
【0012】
【実施例】
以下、図によってこの出願発明を説明する。
図1はバルーンに空気が入った状態の注腸カテーテルの説明図、図2は注腸カテーテルのX−X’断面図、図3はこの出願発明の実施例1の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図、図4はこの出願発明の実施例2の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図、図5はこの出願発明の実施例3の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図であり、1は注腸カテーテル、2は肛門の位置、3は先端孔、4は側孔、5は先端キャップ、6は内側バルーン、7は外側バルーン、8はカテーテルチューブ、9は逆止弁、10はバルーン用空気注入管、11はバルーン用空気注入口、12は空気注入管、13は空気注入口、14は造影剤注入管、15は造影剤注入口、16は排泄管、17は排泄口、18は接続管路、19は接続管路逆止弁、20は各管が分離した部分、Aは空気注入方向、Bは造影剤注入方向、Cは排泄方向をそれぞれ示す。
実施例1
図1および図2に示すとおりの注腸カテーテルのカテーテルチューブは、図3に示すように、先端から同じ位置で造影剤注入管と排泄管との腸壁に穴をあけた接続管路によって接続している。
直腸を検査する場合には、注腸カテーテルの先端キャップ等の直腸に挿入する部分に、潤滑剤としてキシロカインゼリー、オリーブ油等の潤滑剤を塗布する。
被検者を側臥位にして注腸カテーテルを先端口から肛門に約5cm挿入する。
ついで、内側バルーンが完全に肛門内に挿入されたことを確認し、内側バルーンに空気を約30cc注入する。
内側バルーンが膨れた後、肛門の外側にある外側バルーンに空気を20cc注入する。
検査前に腸内に残留する腸内容物を、排泄口から吸引排泄する。
つぎに、造影剤を造影剤注入口から適量注入し、空気を適量注入する作業を、被検者の体位を変えながら数回繰り返して、造影剤が十分に行き渡るようにする。
造影剤の連結チューブをスライドクリップ等で遮断した上で、余分な造影剤等と腸内容物とが混ざった排泄物を排泄口より吸引排泄する。このとき、造影剤注入管に残留した造影剤も図3に示す接続管路18を経由して吸引排泄する。
空気を空気注入□から適量注入する。
ついでX線造影検査を行う。
検査終了後、直腸内の造影剤等の排泄物を排泄口より吸引排泄する。
検査が終了した後、外側バルーン、内側バルーンの順で空気を抜き、注腸カテーテルをゆっくり肛門より引き抜く。
この出願発明の図3に示す弁のない接続管路を利用することにより、造影剤注入管内に残留した造影剤を排泄物とともに除去することができるので、直腸への造影剤の逆流は生じにくく、簡単に検査を行うことができる。
なお、造影剤注入時に造影剤注入管から排泄管へ多少の造影剤が漏れる可能性があるが、造影剤注入管の造影剤が排泄管に漏れても造影剤は汚染されていないので検査に影響はない。
【0013】
実施例2
接続管路が図4に示すとおりの造影剤注入管と排泄管の隔壁に斜めに穴をあけた斜めの接続管路をもつ注腸カテーテルを使用して実施例1と同様の手順により直腸内に造影剤を注入した後、余分な造影剤と腸内容物が混ざった排泄物を排泄管により排泄する。
この出願発明の図4に示す弁のない斜めの接続管路を利用することにより、余分な造影剤、排泄物を除去することができるので、直腸への造影剤の逆流は生じにくく、簡単に検査を行うことができる。
また、この接続管路は、斜めに管路が形成されており、造影剤注入管での接続部が先端に近い箇所にあるので、実施例1の接続管路に比べて、造影剤注入時に排泄管へ造影剤が漏れにくいという利点がある。
【0014】
実施例3
接続管路が逆止弁をもつ図5に示すとおりの注腸カテーテルを使用して実施例1と同様の手順により直腸内に造影剤を注入した後、余分な造影剤と腸内容物が混ざった排泄物を排泄管により排泄した。
この接続管路は、逆止弁があるので、排泄時には矢印方向に弁が開き、造影剤注入管内に残った造影剤はスムーズに排泄され、また、かりに、検査中の腹圧による造影剤の排泄管への逆流があっても、排泄管から造影剤注入管には弁は開かないので、排泄管内に残留する造影剤等は流れ込まないという利点がある。
なお、図3,図4の接続管路及びカテーテル基端部の各管が分離した箇所に接続管路を設けた場合も、逆止弁を設けることができる。
【0015】
【発明の効果】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路が設けられているので、排泄物を吸引する際に、体内に残留する余分な造影剤、残留している腸内容物と同時に造影剤注入管内に残留している造影剤も無理なく吸引できる。したがって造影剤が直腸内に逆流することを最小限にすることができる。
接続管路には、場合により逆止弁が設けられ、この逆止弁は、排泄時は開くので、造影剤注入管内に残留した造影剤及び体内の過剰の造影剤を排泄管から排泄することができる。
また、従来の造影剤注入管、排泄管先端部に抵抗体をもつ注腸カテーテルでは、抵抗体の圧力の調整を正確に制御するのが困難であり、また、抵抗体があるために造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度が低下するという問題があったが、この出願発明によりこれらの問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルーンに空気が入った状態の注腸カテーテルの説明図。
【図2】腸カテーテルのX−X’断面図。
【図3】この出願発明の実施例1の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【図4】この出願発明の実施例2の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【図5】この出願発明の実施例3の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【符号の説明】
1 バルーンに空気が入った状態の注腸カテーテル
2 肛門の位置
3 先端孔
4 側孔
5 先端キャップ
6 内側バルーン
7 外側バルーン
8 カテーテルチューブ
9 逆止弁
10 バルーン用空気注入管
11 バルーン用空気注入口
12 空気注入管
13 空気注入口
14 造影剤注入管
15 造影剤注入口
16 排泄管
17 排泄口
18 接続管路
19 接続管路逆止弁
20 各管が分離した部分
A 空気注入方向
B 造影剤注入方向
C 排泄方向
【発明の属する技術分野】この出願発明は、直腸、大腸、結腸などのX線造影検査において、肛門から直腸、大腸、結腸などに造影剤を注入し、注入した余分な造影剤と、大腸液や便などの腸内容物とを排出する注腸カテーテルにおいて検査時にカテーテル内に残存する造影剤の直腸への逆流を最小限にするためのカテーテルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、造影剤を直腸などの腸に注入して行うX線造影検査は、注入用及び吸引用のポンプを備えた自動注腸装置に接続された注腸カテーテルを使用して、一般に次のように行われている。
造影剤を直腸などの腸に注入し、直腸などの腸壁全周に造影剤を付着させる。空気管から空気を注入して腸をふくらませて撮影しやすくし、腸壁に付着した造影剤以外の、余分な造影剤等腸内容物が直腸などの腸内に残留し、画像が不鮮明になるのを防ぐために、余分な造影剤及び腸内容物は排泄管で吸引し、直腸などの腸内から出す。このような一連の処理を数回繰り返した後に直腸などのX線造影検査を行っている。
造影剤注入管の基端部に、ポンプへの造影剤逆流を防ぐ逆止弁が設けられる場合もあるが、逆止弁の有無に関わらずカテーテル先端部から基端部までの造影剤注入管の路中に造影剤が残留する場合が多い。そのため、被検者の体位を変えて、多角的な造影を試みる際に、カテーテルの先端が下方となった時、造影剤注入管内に残留する造影剤が直腸内に逆流することがしばしば起こり、造影の不具合を生じ、診断の正確さが失われる場合がある。
この問題を解決する手段として、たとえば、特開2002−153563に記載されるように、腸内に挿入されるカテーテル本体内に造影剤を腸内に送る造影剤注入路を設け、造影剤の注入圧で変形して造影剤を通過させかつ所定圧力以下では造影剤注入路内の造影剤を吐出させない抵抗体を造影剤注入路の先端部の路中に設け、使用中に造影剤注入路内に残留した造影剤が腸内に流れ出るのを抑制した注腸カテーテルが考案されている。また、特開2002−153564に記載されるように、腸内に挿入されるカテーテル本体内に腸内から排泄物を排出する排泄路を設け、同排泄路を排泄物吸引装置に接続して強制排出できる直腸カテーテルにおいて、前後に作用する所定の圧力差で変形して排泄物を通過させる抵抗体を前記排泄路の先端部の路中に設け、排泄路内に収容した排泄物が腸内に逆流するのを抑制した直腸カテーテルが考案されている。
しかし、このように抵抗体を設ける方法では、抵抗体が変形する圧力の調整を正確に制御するのが困難であり、また、抵抗体があるために造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度が低下するという問題があった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−153563(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開2002−153564(特許請求の範囲)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、これらの問題を解決するものであり、注腸カテーテル内に残留している造影剤が直腸内に逆流しないようにすることにより、造影による撮影などが良好に行えるようにし、また、処置がスムーズに行えるようにし、処置される人の負担を減らすことができ、造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度を下げないようにした注腸カテーテルを提供することを目的とする。
【0005】
【発明を解決するための手段】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路を設け、体内の余分な造影剤と腸内容物をあわせた排泄物を吸引する際に、同時に造影剤注入管内に残留している造影剤をも吸引できる注腸カテーテルに関する。排泄物とは、下剤や、浣腸で排泄されなかった便や腸液などの腸内容物および腸内に注入した造影剤で腸壁に付着した以外の造影剤をいい、X線撮影に支障があるのでX線検査に先立って吸引排泄すべきものをいう。
この出願発明のカテーテルでは、余分な造影剤と腸内容物といった排泄物を排泄管から吸引すると同時に、造影剤注入管内に残留した造影剤を接続管路を経由して排泄管から吸引する。
【0006】
【作用】
この出願発明は、造影剤注入管と排泄管との間に接続管路を設けることにより、体内に注入された過剰の造影剤と腸内容物をあわせた排泄物を排泄すると同時に接続管路をとおして造影剤注入管に残留している造影剤を無理なく排泄することができる。
接続管路には場合により逆止弁が設けられ、逆止弁は、腹圧によって排泄管が陽圧になって閉じており、造影剤排泄時に排泄管が陰圧になると開く作用のある弁で、造影剤注入管内に残留した造影剤が排泄管に吸引されて、排泄物とともに排泄する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この出願発明の好適実施形態について説明する。
接続管路はどこに設けてもよいが、カテーテルの各管が一体化した部分、あるいは、カテーテル基端部の各管が分離されている箇所に設けられることがとくに好ましい。
この出願発明により、腸内の残留物と腸内に注入された余分な造影剤及び造影剤注入管に残留している造影剤を排泄することができるので、造影剤注入管内には造影剤が殆ど残留しなくなり、造影剤が再び直腸内に逆流しないようにすることができる。
余分な造影剤とは、腸内に注入した造影剤で腸壁に付着した以外の造影剤をいう。
この出願発明のカテーテルは、代表的には、図1に示すような態様をしており、造影剤を腸内に注入するための造影剤注入管、余分な造影剤と腸内容物などの排泄物を排泄するための排泄管、腸内に空気を注入するための空気注入管の3本の管が設けられ、肛門にカテーテルを固定するためのバルーンを設ける場合にはバルーン用の空気注入管も設けられる。
これらの管は、腸内に挿入する先端部では一体化しており、先端部から分岐部までの一体化した部分をカテーテルチューブといい、カテーテルチューブの部分では各管は図2に断面を示したように、1本の棒状体の内部に隔壁で隔てられた複数の管路が長手方何に貫通してあるような状態に成型されている。各管の開口した先には肛門に入れやすい形で先端孔と側孔のある先端キャップが被せられている。
また、この出願発明のカテーテルの基端部では、各管は独立した筒状体として分離していて、おのおのに逆流を防ぐための弁が設けられており、基端部の空気注入口と、造影剤注入口と、排泄口とは、それぞれにポンプ(図示しない)に連結チューブで接続して使用するものである。
カテーテルの材料としては従来使用されているものが使用され、医療用シリコーンゴム、ポリウレタン樹脂、その他の柔軟な樹脂を用いられるが、X線撮影に影響がなく、人体にも影響のない素材を選択する。透明又は半透明の素材が好ましい。
この出願発明においては、造影剤注入管と排泄管との間に接続管路を設ける。接続管路は少なくとも1本の管路で一端が造影剤注入管に開口するように接続し、多端が排泄管に開口するように接続するものである。接続管路として独立した筒状体を用いるときはその素材もカテーテルの素材として公知のものでよい。
接続管路とは、接続機能のある管路という意味で、独立した筒状体として分離しているものだけでなく、たとえば、カテーテルチューブ内に設ける場合は、造影剤注入管と排泄管との隔壁に貫通孔をあけることにより接続管路とすることができる。
造影剤は、そのまま使用してもよいし、薬剤などを混合して用いることができる。
薬剤としては、たとえば、ハッカ油を添加すると、腸の蠕動を鎮めることができるので、X線検査を容易にすることができる。通常は、検査前に鎮痙剤を投与して腸の蠕動を抑制するが、排尿障害、緑内障等で鎮痙剤を投与できない場合、ハッカ油が有効である。
【0008】
この出願発明のカテーテルは、図1〜図5に示すように、造影剤注入管と排泄管とが一部で接続していて、排泄物の他、造影剤注入管内に残った造影剤も、排泄物を吸引して排泄するときに接続管路を通って排泄される。
図3〜5では、接続管路はカテーテルの各管が一体化した部分(カテーテルチューブ)に設けられている。各管が一体化した部分では、図のように造影剤注入管と排泄管を隔てる壁に穴を開けることで接続管路となる。
なお、接続管路はカテーテル基端部の各管が分離した箇所に設けることもできる。各管が分離した箇所では、造影剤注入管と排泄管とを結合しておいて結合部分の隔壁に壁に穴を開けるか、造影剤注入管と排泄管に穴をあけ、穴と穴とを向かい合わせにして接着するか、別の筒状のチューブを用いて接続管路とし、一端は注入管、他端は排泄管に接続する。
【0009】
排泄管と造影剤注入管とは接続管路によりどのように接続されてもよい。
たとえば、図3に示すように、接続管路の両端が排泄管と造影剤注入管のそれぞれ同じ位置に開口するように接続されていてもよい。
この接続管路は、造影剤注入時に造影剤注入管から排泄管へ多少の造影剤が漏れる可能性があるが、きれいな造影剤が排泄管に漏れることは検査に影響はない。
【0010】
つぎに、図4に示すように、接続管路の一端が造影剤注入管の先端に近い位置に開口するようにして、他端が排泄管の先端から遠い位置に開口をずらすようにして、接続管路を斜めになるように、接続してもよい。
図3に比べて、造影剤注入時に排泄管へ造影剤が漏れにくいという利点がある。
【0011】
また、図5に示すように、接続管路に逆止弁を設けてもよい。
この逆止弁の機能は 排泄時には排泄管が負圧になることにより矢印方向に逆止弁が開き、造影剤注入管内に残留した造影剤はスムーズに排泄され、また、検査中にかりに、腹圧によって腸内の造影剤が排泄管に逆流することがあっても、排泄管から造影剤注入管には弁は開かないので、排泄管内にある逆流造影剤は造影剤注入管に流れ込むことはなく、新たに注入される造影剤が汚染される心配がない。
【0012】
【実施例】
以下、図によってこの出願発明を説明する。
図1はバルーンに空気が入った状態の注腸カテーテルの説明図、図2は注腸カテーテルのX−X’断面図、図3はこの出願発明の実施例1の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図、図4はこの出願発明の実施例2の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図、図5はこの出願発明の実施例3の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図であり、1は注腸カテーテル、2は肛門の位置、3は先端孔、4は側孔、5は先端キャップ、6は内側バルーン、7は外側バルーン、8はカテーテルチューブ、9は逆止弁、10はバルーン用空気注入管、11はバルーン用空気注入口、12は空気注入管、13は空気注入口、14は造影剤注入管、15は造影剤注入口、16は排泄管、17は排泄口、18は接続管路、19は接続管路逆止弁、20は各管が分離した部分、Aは空気注入方向、Bは造影剤注入方向、Cは排泄方向をそれぞれ示す。
実施例1
図1および図2に示すとおりの注腸カテーテルのカテーテルチューブは、図3に示すように、先端から同じ位置で造影剤注入管と排泄管との腸壁に穴をあけた接続管路によって接続している。
直腸を検査する場合には、注腸カテーテルの先端キャップ等の直腸に挿入する部分に、潤滑剤としてキシロカインゼリー、オリーブ油等の潤滑剤を塗布する。
被検者を側臥位にして注腸カテーテルを先端口から肛門に約5cm挿入する。
ついで、内側バルーンが完全に肛門内に挿入されたことを確認し、内側バルーンに空気を約30cc注入する。
内側バルーンが膨れた後、肛門の外側にある外側バルーンに空気を20cc注入する。
検査前に腸内に残留する腸内容物を、排泄口から吸引排泄する。
つぎに、造影剤を造影剤注入口から適量注入し、空気を適量注入する作業を、被検者の体位を変えながら数回繰り返して、造影剤が十分に行き渡るようにする。
造影剤の連結チューブをスライドクリップ等で遮断した上で、余分な造影剤等と腸内容物とが混ざった排泄物を排泄口より吸引排泄する。このとき、造影剤注入管に残留した造影剤も図3に示す接続管路18を経由して吸引排泄する。
空気を空気注入□から適量注入する。
ついでX線造影検査を行う。
検査終了後、直腸内の造影剤等の排泄物を排泄口より吸引排泄する。
検査が終了した後、外側バルーン、内側バルーンの順で空気を抜き、注腸カテーテルをゆっくり肛門より引き抜く。
この出願発明の図3に示す弁のない接続管路を利用することにより、造影剤注入管内に残留した造影剤を排泄物とともに除去することができるので、直腸への造影剤の逆流は生じにくく、簡単に検査を行うことができる。
なお、造影剤注入時に造影剤注入管から排泄管へ多少の造影剤が漏れる可能性があるが、造影剤注入管の造影剤が排泄管に漏れても造影剤は汚染されていないので検査に影響はない。
【0013】
実施例2
接続管路が図4に示すとおりの造影剤注入管と排泄管の隔壁に斜めに穴をあけた斜めの接続管路をもつ注腸カテーテルを使用して実施例1と同様の手順により直腸内に造影剤を注入した後、余分な造影剤と腸内容物が混ざった排泄物を排泄管により排泄する。
この出願発明の図4に示す弁のない斜めの接続管路を利用することにより、余分な造影剤、排泄物を除去することができるので、直腸への造影剤の逆流は生じにくく、簡単に検査を行うことができる。
また、この接続管路は、斜めに管路が形成されており、造影剤注入管での接続部が先端に近い箇所にあるので、実施例1の接続管路に比べて、造影剤注入時に排泄管へ造影剤が漏れにくいという利点がある。
【0014】
実施例3
接続管路が逆止弁をもつ図5に示すとおりの注腸カテーテルを使用して実施例1と同様の手順により直腸内に造影剤を注入した後、余分な造影剤と腸内容物が混ざった排泄物を排泄管により排泄した。
この接続管路は、逆止弁があるので、排泄時には矢印方向に弁が開き、造影剤注入管内に残った造影剤はスムーズに排泄され、また、かりに、検査中の腹圧による造影剤の排泄管への逆流があっても、排泄管から造影剤注入管には弁は開かないので、排泄管内に残留する造影剤等は流れ込まないという利点がある。
なお、図3,図4の接続管路及びカテーテル基端部の各管が分離した箇所に接続管路を設けた場合も、逆止弁を設けることができる。
【0015】
【発明の効果】この出願発明は、造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路が設けられているので、排泄物を吸引する際に、体内に残留する余分な造影剤、残留している腸内容物と同時に造影剤注入管内に残留している造影剤も無理なく吸引できる。したがって造影剤が直腸内に逆流することを最小限にすることができる。
接続管路には、場合により逆止弁が設けられ、この逆止弁は、排泄時は開くので、造影剤注入管内に残留した造影剤及び体内の過剰の造影剤を排泄管から排泄することができる。
また、従来の造影剤注入管、排泄管先端部に抵抗体をもつ注腸カテーテルでは、抵抗体の圧力の調整を正確に制御するのが困難であり、また、抵抗体があるために造影剤の注入速度、排泄物の排泄速度が低下するという問題があったが、この出願発明によりこれらの問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルーンに空気が入った状態の注腸カテーテルの説明図。
【図2】腸カテーテルのX−X’断面図。
【図3】この出願発明の実施例1の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【図4】この出願発明の実施例2の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【図5】この出願発明の実施例3の注腸カテーテルのカテーテルチューブの接続管路を示す説明図。
【符号の説明】
1 バルーンに空気が入った状態の注腸カテーテル
2 肛門の位置
3 先端孔
4 側孔
5 先端キャップ
6 内側バルーン
7 外側バルーン
8 カテーテルチューブ
9 逆止弁
10 バルーン用空気注入管
11 バルーン用空気注入口
12 空気注入管
13 空気注入口
14 造影剤注入管
15 造影剤注入口
16 排泄管
17 排泄口
18 接続管路
19 接続管路逆止弁
20 各管が分離した部分
A 空気注入方向
B 造影剤注入方向
C 排泄方向
Claims (7)
- 造影剤注入管と排泄管とを有する注腸カテーテルにおいて、造影剤注入管と排泄管との間に、接続管路が設けられていることを特徴とする注腸カテーテル。
- 接続管路が、各管が一体化している箇所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の注腸カテーテル。
- 接続管路が、各管が分離している箇所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の注腸カテーテル。
- 接続管路の両端が、造影剤注入管と排泄管のそれぞれ先端から同じ位置に開口するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注腸カテーテル。
- 接続管路の一端が、造影剤注入管の先端に近い位置に開口し、他端が排泄管の先端から遠い位置に開口するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注腸カテーテル。
- 接続管路に逆止弁を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注腸カテーテル。
- 造影剤に薬剤が添加されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注腸カテーテル。
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