【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ペット用サプリメントに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
かつて犬の死因のトップは感染症であるフィラリア症であったが予防薬の普及、飼育環境の清浄化などにより減少している。一方、高齢化・環境の変化の影響等から、癌の発生率が急増し、死因の第１位までになっている。具体的には、アメリカの調査では犬の死因の４７％を占め、日本では１０歳以上の犬の約４５％が癌で死亡していることが分かっている。ヒトの癌疾患や完治不能な疾病の患者の末期症状を図る指標としてＱＯＬという概念が近年導入された。ＱＯＬはＱｏｌｉｔｙ Ｏｆ Ｌｉｆｅの略であり、「生活の質」と訳されている。ペットも家族の一員であるという考えが普及してきており、老齢ペットや完治不能な疾病に罹患したペットの生活の質をどのように向上させるかは、飼育者にとって大きな問題である。本明細書においては、以下、ペットの生活の質という意味でこのＱＯＬという略語を使用する。
【０００３】
このような問題に対する従来技術としては、犬の癌に対して、高度不飽和脂肪酸とＬ−アルギニンが有効であり（例えば非特許文献１、非特許文献２）、それらの混合物を添加したペットフード組成物が知られている（例えば特許文献１、特許文献２参照）。
【０００４】
しかしながら、これらは主食に関する技術であり、アミノ酸を大量投与するためには主食に配合しなければならない。しかしその場合にはアミノ酸の異味や異臭が問題となって、普段の食餌をこれらを配合した食餌に切り換えたとき、特に嗜好性の高い室内犬にとっては、うまく切り換えることができないといった問題が残されており、必ずしもペットのＱＯＬを向上させるものではない。
【０００５】
また、どちらの技術もペットフード組成物中に約１０〜９０質量％の水を含有させる必要があるため、ペットのＱＯＬ向上に必須なビタミンＢ１、ビタミンＢ２、ビタミンＢ６、ビタミンＢ１２、ビタミンＣ等のような水溶性ビタミンを添加した場合、すぐに劣化してしまうため、ビタミン欠乏症状を誘発させ、かえってＱＯＬを低下させてしまうといった問題も残されていた。
【０００６】
また、アガリクスについては、ヒトや動物に対する高い抗癌活性や免疫増強作用が報告されており（例えば非特許文献３、非特許文献４、非特許文献５、非特許文献６）、ペット用栄養補助食とし使用することが提案されている（例えば特許文献３参照）。
【０００７】
しかしながら、この技術は、アガリクスエキスをペットに対して免疫増強効果を発揮させるために必要な量を投与したときに発生する特有の苦味を改善するために必要な技術開示はなく、単にアガリクスエキスの含有率を低く抑えて、粒状にしたものでしかない。また、特許文献３ではペットの健康維持を目的としたサプリメントを開示しているが、実際にはアガリクスは、嗜好性の点からペットに投与する組成物中で１〜３％程度が好ましいと述べられている。つまり、アガリクスエキスの有する高い抗癌活性や免疫増強作用を充分発揮させるための有効量を配合することができないのが現状である。従って従来技術やこれから予見可能範囲で実施しても、アガリクスの投与によってペットのＱＯＬを改善できない。
【０００８】
このように従来技術ではアガリクス、高度不飽和脂肪酸、Ｌ−アルギニンといったアミノ酸が、犬に対して免疫力を増強することは予測できるが、癌のペットに対するＱＯＬ向上のためにペットの食餌の一部として投与するには不満足なものであった。これらの成分を有効量配合させることと嗜好性を持たせることを兼ね備えた技術は存在しない。
【０００９】
【特許文献１】特表平１１−５１３５６１
【特許文献２】特表２００２−５１９３２０
【特許文献３】特開２００３−３８１０３
【非特許文献１】Ｖｅｔｅｒｉｎａｒｙ Ｃａｎｃｅｒ Ｓｏｃｉｅｔｙ ／Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｃｏｌｌｅｇｅ ｏｆ Ｖｅｔｅｒｉｎａｒｙ Ｒａｄｉｏｌｏｇｙ Ｍｅｅｔｉｎｇ，Ｃｈｉｃａｇｏ，ＩＬ，Ｄｅｃｅｍｂｅｒ（１９９７）
【非特許文献２】Ｃａｎｃｅｒ；６９：２６１−２７０（１９９２）
【非特許文献３】ＴＨＥ ＣＨＥＭＩＣＡＬ ＴＩＭＥＳ，１３１，１２−２１（１９８９）
【非特許文献４】ＡＮＴＩＣＡＮＣＥＲ ＲＥＳＥＲＣＨ，１７，２７７−２８４（１９９７）
【非特許文献５】Ｃａｎｃｅｒ Ｉｍｍｕｎｏｌ Ｉｍｍｕｎｏｔｈｅｒ，４６，１４７−１５９（１９９８）
【非特許文献６】Ｂｉｏｃｈｅｍ．，６２，４３４−４３７（１９９８）
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ペットの免疫力を増強し、癌等の根治不能な疾患に罹患したペットのＱＯＬ向上効果を有し、かつ嗜好性の高いペット用サプリメントを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、先行技術に基づき、課題を解決するために、鋭意検討した結果、免疫力増強効果、および癌のペットのＱＯＬ向上効果を有するキノコ抽出物またはキノコ乾燥粉末、高度不飽和脂肪酸、およびＬ−アルギニンをワックス類を用いて、アガリクスやアミノ酸の特有の異味をペットに感じさせることなく加工することができ、さらにペースト状のサプリメントにすることによって、油状原料と粉末状の成分をそれぞれ有効量含有させることができ、さらにエキス末、香料、ビール酵母を配合することによってよりペットの嗜好性が高まることを見出し、本発明に至った。
【００１２】
即ち、本発明は、
１．アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末を２乃至２０質量％、高度不飽和脂肪酸を含有する油脂を２０乃至５０質量％、およびアミノ酸類を１乃至１０質量％、ワックス類を０．１乃至２質量％含有し、水分含量が１０質量％以下であることを特徴とするペット用サプリメント、
２．アガリクスが、アガリクス・ブラゼイ・ムリルである１記載のペット用サプリメント、
３．高度不飽和脂肪酸がエイコサペンタエン酸及び／又はドコサヘキサエン酸から選択される１種以上である１又は２記載のペット用サプリメント、
４．アミノ酸類がＬ−アルギニン、Ｌ−グルタミン、Ｌ−バリン、Ｌ−ロイシン、Ｌ−イソロイシンからなる群から選択される１種以上である１乃至３記載のペット用サプリメント、
５．嗜好性を高めるために、ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキスから選択されるエキスを１種以上、香料、およびビール酵母を配合することを特徴とする１乃至４記載のペット用サプリメント、
に関する。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するアガリクスは、アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末のことである。一般にアガリクスとはＡｇａｒｉｃｕｓ ｂｌａｚｅｉ Ｍｕｒｉｌｌ（カワラハラタケ）を意味しているが、これ以外で免疫増強効果を有しているものであれば使用可能である。これらのアガリクスの子実体や菌糸体から抽出されたものを本発明において使用する。抽出は例えば、水あるいはエタノール等の親水性有機溶媒熱水抽出液や含有エタノール抽出エキスとして得られ、そのまま液状でまたは減圧濃縮したあと乾燥させて、または賦形剤を配合し乾燥させて粉末化することもできる。このような抽出物は、市販品を用いることも可能である。アガリクスの乾燥粉末は菌糸体、子実体をそのまま乾燥させ粉砕して得られる。一例として、低温温風乾燥させた後粉砕することによって得られる。このような乾燥粉末として市販品を用いることもできる。このようにして得られるアガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末には、β−グルカン、α−グルカン、β−ガラクトグルカン、キシログルカン、ペプチドグルカン及びエルゴステロール、核酸など主な生理活性有効成分が含まれている。
【００１４】
本発明では、アガリクスエキスまたはアガリクス乾燥粉末に、デキストリンおよび結晶セルロースを含有させることもできる。
【００１５】
本発明で使用するデキストリンとは、一般的にとうもろこしやジャガイモ、サツマイモ、タピオカ等の組織中に大量に貯蔵されているでんぷんを分解したものである。一例を挙げると、でんぷんを加水分解した後、脱色や脱塩、殺菌等の精製を加えた後、スプレードライヤーによって粉末化することによって得られる。ただし、これは一例であって、この製法によってデキストリンが限定されるものではない。
【００１６】
アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末は、本願発明のペット用サプリメント中に２〜２０質量部、好ましくは５〜１２質量部、特に好ましくは６〜１０質量部配合させる。アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末の配合量が２０質量部を越えると、ペーストを製造する際に、粘度が高すぎて、攪拌がうまく行えず、含量均一性が保てなくなる。また、アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末の配合量が２質量部に満たないと、目的とするペットの免疫増強効果が不充分になるため、上記範囲内であることが望ましい。
【００１７】
また、アガリクス抽出物またはアガリクス乾燥粉末以外に、マイタケ、メシマコブ、ヤマブシタケ、霊茸、冬虫夏草等のキノコ抽出物またはキノコ乾燥粉末、ビタミンＡ、ビタミンＥ、亜鉛、セレン等を１種以上適宜配合することもできる。
【００１８】
本発明における高度不飽和脂肪酸としては、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げられる。これを含む油として例えば、いわし魚油、あるいはこれを脱色、脱ロウ、脱臭処理しろ過するといった製造方法によって得ることができる。また、このようにして調製された市販品を用いても良い。
【００１９】
高度不飽和脂肪酸を含む魚油は、本願発明のペット用サプリメント中に２０〜５０質量部、好ましくは２５〜４５質量部、特に好ましくは３０〜４０質量部配合させる。高度不飽和脂肪酸を含む魚油の配合量が５０質量部を越えると、ペーストを製造する際に、過酸化の問題が起き、油脂の劣化が起こる。また、高度不飽和脂肪酸を含む魚油の配合量が２０質量部に満たないと、免疫増強効果が不充分になるため、上記範囲内であることが望ましい。
【００２０】
本発明において、高度不飽和脂肪酸の酸化を防止する目的で、必要に応じて、ビタミンＣ、ビタミンＥ、カテキン、ローズマリー抽出物、ＥＤＴＡカルシウムナトリウム、ＥＤＴＡナトリウム、エリソルビン酸、クエン酸イソプロピル、エリソルビン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤を１種以上適宜配合しても良い。
【００２１】
酸化防止剤の配合量としては、０．５〜１０．０質量部、好ましくは０．８〜８．０質量部、特に好ましくは、１．０〜６．２質量部である。酸化防止剤の配合量が１０質量部を越えると、ペットの嗜好性が低下するという問題が起こる。また、酸化防止剤の配合量が１．０質量部に満たないと、高度不飽和脂肪酸が酸化されてしまうため、上記範囲内であることが望ましい。
【００２２】
本発明におけるアミノ酸類としては、Ｌ−アルギニン、Ｌ−グルタミン、分岐鎖アミノ酸（Ｌ−バリン、Ｌ−ロイシン、Ｌ−イソロイシン）等が挙げられ、１種以上を配合する。特に好ましくはアルギニンである。通常は、アミノ酸として市販されているものを用いることができる。あるいはまた、目的に合わせて高含有の食品や素材から抽出したものでもよい。
【００２３】
アミノ酸類は、本願発明のペット用サプリメントに１〜１０質量部、好ましくは２〜８質量部、特に好ましくは３〜６質量部配合させる。アミノ酸類の配合量が１０質量部を越えると、ペットの嗜好性が低下するという問題が起こる。また、アミノ酸類の配合量が１質量部に満たないと、免疫増強効果が不充分になるため、上記範囲内であることが望ましい。
【００２４】
また、アガリクス抽出物またはアガリクス粉末、高度不飽和脂肪酸、およびアミノ酸類以外の配合成分、つまり不活性成分については、特に制限はない。
【００２５】
ペースト調製に使用する希釈油としては、米白絞油、米胚芽油、小麦胚芽油、パーム油、ブドウ種子油、シソ油、ビタミンＥ、サラダ油、オリーブ油、紅花油、落花生油、ゴマ油、中鎖脂肪酸トリグリセライド、ボラージ油、肝油、アボガド油、月見草油、オクタコサノール等の食品で使用可能な市販の油を使用することができ、上記希釈油を単独あるいは二種以上併用することができる。希釈油の配合量としては、５〜２０質量部、好ましくは７〜１５質量部、特に好ましくは８〜１２質量部である。希釈油の配合量が２０質量部を越えると、ペースト内において、油と粉末が分離する傾向が高まる。また、希釈油の配合量が５質量部に満たないと、ペーストの粘性が高すぎて、特定の容器または袋に充填することができなるため、上記範囲内であることが望ましい。
【００２６】
本発明におけるペーストには、ペースト内の分離防止とアガリクスの苦味とアミノ酸の異味をマスクし、ペットの食欲を低減させない成分としてワックス類を添加することができる。添加するワックスは、ミツロウ、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、菜種水素添加油、サフラワー水素添加油、パーム水素添加油、シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール、カカオ脂粉末、カルナウバロウ、ライスワックス、モクロウ、パラフィン等の食品業界や医薬品業界において使用可能なすべてのワックスのことである。
【００２７】
ワックスの配合量としては、０．１〜２．０質量部、好ましくは０．５〜１．５質量部、特に好ましくは０．８〜１．２質量部である。ワックスの配合量が２．０質量部を越えると、ペーストの粘性が高すぎて、特定の容器または袋に充填することができなくなる。また、ワックスの配合量が０．１部に満たないと、ペースト内において、油と粉末が分離する傾向が高まるため、上記範囲内であることが望ましい。このような食餌に添加したワックスは、製造工程では乳化分散して液状となり、アガリクスの苦味やアミノ酸の異なる味をマスクできないが、常温ではこの乳化した粒子は固体化して微小な粒子となり、粒子を形成の過程で吸着したアガリクスの苦味や、アミノ酸由来の異味や異臭を粒子中に封じ込めて、ペットに感じさせなくする作用をもつ。その結果、本願発明のペット用サプリメントをペットに投与しても、ペットは忌避することなく必要な量を食することができる。その結果、ペットの栄養状態や免疫状態が改善されてＱＯＬが向上する。
【００２８】
また、レシチンには乳化剤的性質があるため、レシチンを添加することによって、ペーストの粘度を低下させることができる場合がある。
【００２９】
ペースト調製に使用する賦形剤としては、小麦澱粉、米澱粉、とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、乳糖、麦芽糖、還元乳糖、還元麦芽糖、ソルビトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、白糖、ブドウ糖、デキストリン、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、トラガントガム、プルラン、寒天、ゼラチン、大豆食物繊維、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、植物硬化油、植物油脂末、カルナウバロウ、カカオ脂末、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、二酸化ケイ素、タルク、ケイ酸アルミニウム、リン酸水素カルシウム等の市販品を挙げることができる。
【００３０】
本発明において嗜好性を高める目的で、ビーフエキスパウダーやポークエキスパウダー、チキンエキスパウダー等のエキス、ビーフフレーバーパウダーやポークフレーバーパウダー、チキンフレーバーパウダー、チーズフレーバーパウダー等の香料、およびビール酵母等の市販品を配合しても良い。エキス末の配合量としては、１〜１０質量部、好ましくは２〜８質量部、特に好ましくは３〜７質量部である。また、香料の配合量としては、０．１〜２．０質量部、好ましくは０．５〜１．５質量部、特に好ましくは０．８〜１．２質量部である。エキスおよび香料がこれらの範囲を逸脱すると、嗜好性が低下するため、上記範囲内であることが望ましい。
【００３１】
さらにビール酵母の配合量としては、１５〜４０質量部、好ましくは２０〜３５質量部、特に好ましくは２５〜３４質量部である。ビール酵母の配合量が４０質量部を越えると、ペースト内において、油と粉末が分離する傾向が高まる。また、ビール酵母の配合量が１５質量部に満たないと、嗜好性が低下するため、上記範囲内であることが望ましい。
【００３２】
これらの原料を混合し、最終的にペット用サプリメントの水分含量が１０％以下になるように油脂量を増減して水分含量を調製した後、ペースト状になるまで混合撹拌する。なお原則として原料由来の水分以外の水は用いない。なお混合撹拌は特定の方法に限定する必要はない。水分含量が１０％を超えると水溶性ビタミンが保存の過程で急速に減少する。
【００３３】
以上のようにして調製したペット用サプリメントは、ペット１頭当り１日、体重１０ｋｇに換算して１乃至１０ｇ、好ましくは３乃至７ｇ、特に好ましくは４乃至５ｇを食餌とともにあるいは、食餌とは別に与えることで、必要な栄養成分を補給し、免疫能を改善し、ペットのＱＯＬを改善する。
【００３４】
本発明のペーストは、アルミ袋に充填するか、プラスチックまたは金属等の容器に充填する。その形状および充填量、粘度等に左右されることはなく、これらは一般的な製造方法に準じて製造することができる。
【００３５】
本願発明のペット用サプリメントを調製する場合には、例えば、前記希釈油と高度不飽和脂肪酸に前記ワックスを加え、ワックスの融点まで温度を上昇させながら攪拌し、ワックスが溶解した後、アガリクス抽出物およびアミノ酸類、エキス末、香料、ビール酵母を加えて攪拌する。必要に応じて、前記抗酸化成分および不活性成分、ビタミンを加えて攪拌し、適当なメッシュサイズの篩で篩過してペーストを得る。得られたペーストを、アルミ袋に常法によって充填することによって、本願発明のペット用サプリメントが得られる。
【００３６】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【００３７】
［実施例１］
米白絞油１０．０ｋｇ、エイコサペンタエン酸含有魚油３６．０ｋｇ、カテキン０．５ｋｇ、ビタミンＥ２．２ｋｇ、ミツロウ１．０ｋｇを蒸気加熱式攪拌機に投入し、ミツロウが溶解するまで加熱・攪拌した。次に、攪拌しながらアガリクス抽出物１０ｋｇ、Ｌ−アルギニン４．０ｋｇ、亜鉛酵母１．０ｋｇ、ビール酵母２５．５ｋｇ、チキンパウダー４．０ｋｇ、ポークパウダー４．０ｋｇ、チキンフレーバーパウダー１．８ｋｇを加えて均１に攪拌した後、目開き４ｍｍの篩を用いて篩過した。続いて得られたペーストを常法にしたがってアルミ袋に５ｇずつ充填した。このペット用サプリメントの水分は４．７％であった。このサプリメントを室温で１ヶ月間保存し、ビタミンＣを指標として製造直後と１ヶ月後の水溶性ビタミンの含量変化を測定したところ、含量の変化は認められなかった。本発明の安定性が確認された。
【００３８】
［モニター試験］
製造したペーストを通常の食餌と一緒に、犬体重１０ｋｇ当り５ｇ包ずつ犬に与え、その効果および嗜好性を調査した。犬種は、雑種６頭、チワワ２頭、ラブラドールレトリバー１頭、ミニチュアダックス２頭、ゴールデンレトリバー２頭、柴犬１頭、アメリカンコッカースパニエル１頭、シーズー１頭の計１６頭で、いずれの犬も、７歳以上の高齢犬であった。
【００３９】
１ヶ月間のモニター試験の結果、犬種に拘わらず１６頭の犬全頭において、サプリメントを忌避せず食い付きが良く、元気が出た。食の細かった１０歳のミニチュアダックス、および８歳の柴犬については、食欲が旺盛になった。
【００４０】
また、７歳の鼻腔内腫瘍のあるゴールデンレトリバー、７歳の乳腺腫瘍のアメリカンコッカースパニエルでは、ともに食欲が旺盛になって元気が出ており、１２歳の肝臓腫瘍の散歩ができなかった雑種については、散歩ができるようになり、末期状態のペットの、生活の質（ＱＯＬ）が改善された。
【００４１】
これらの結果から、本発明のサプリメントが、ペット、特に犬の体調改善に有効であり、その結果ＱＯＬを改善し、また嗜好性の高いことが確認できた。
【００４２】
【発明の効果】
本発明の実施により嗜好性が良く、ペットのＱＯＬを向上させるペット用サプリメントを提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to pet supplements.
[0002]
[Prior art]
In the past, filariasis was the leading cause of death in dogs, but it has decreased due to the spread of preventive drugs and the cleaning of the breeding environment. On the other hand, the incidence of cancer has rapidly increased due to the effects of aging and changes in the environment, and has become the leading cause of death. Specifically, a survey in the United States found that 47% of dogs died, and about 45% of dogs aged 10 or older die from cancer in Japan. In recent years, the concept of QOL has been introduced as an index for measuring end-stage symptoms in patients with human cancer diseases and incurable diseases. QOL is an abbreviation for Quality of Life, and is translated as "quality of life." With the idea that pets are also members of the family has become widespread, how to improve the quality of life of old-aged pets and those with incurable diseases is a major issue for breeders. In this specification, the abbreviation QOL will be used hereinafter to mean the quality of life of a pet.
[0003]
As a conventional technique for solving such a problem, polyunsaturated fatty acids and L-arginine are effective for dog cancer (for example, Non-Patent Document 1 and Non-Patent Document 2), and a pet food to which a mixture thereof is added. Compositions are known (see, for example, Patent Documents 1 and 2).
[0004]
However, these are techniques relating to a staple food, and in order to administer a large amount of amino acids, they must be incorporated into the staple food. However, in that case, the unpleasant taste and smell of amino acids become a problem, and when ordinary food is switched to a diet containing these, there remains a problem that switching cannot be performed well, especially for indoor dogs with high preference. It does not necessarily improve the QOL of the pet.
[0005]
In addition, since both technologies require the pet food composition to contain about 10 to 90% by mass of water, vitamin B 1 , vitamin B 2 , vitamin B 6 , and vitamin B 12 essential for improving the QOL of the pet are required. When a water-soluble vitamin such as vitamin C or the like is added, it is immediately deteriorated, so that a vitamin deficiency symptom is induced, and the QOL is rather lowered.
[0006]
Agaricus has been reported to have high anticancer activity and immunopotentiating activity on humans and animals (for example, Non-Patent Document 3, Non-Patent Document 4, Non-Patent Document 5, and Non-Patent Document 6). It has been proposed to use it as food (for example, see Patent Document 3).
[0007]
However, this technology does not disclose the technology required to improve the specific bitterness that occurs when an agaricus extract is administered to a pet in an amount necessary to exert an immunopotentiating effect on a pet, and merely discloses the agaricus extract. It is nothing but granulated with a low content. Patent Literature 3 discloses a supplement for the purpose of maintaining the health of pets. However, in actuality, it is preferable that agaricus be about 1 to 3% in a composition administered to pets from the viewpoint of palatability. Have been. That is, at present, it is not possible to formulate an effective amount for sufficiently exhibiting the high anticancer activity and the immunopotentiating effect of the Agaricus extract. Therefore, even if it is carried out in the conventional technology or in a range that can be foreseen, the QOL of the pet cannot be improved by administration of agaricus.
[0008]
Thus, in the prior art, amino acids such as agaricus, polyunsaturated fatty acids, and L-arginine can be expected to enhance immunity to dogs, but some of the pet's diet is required to improve QOL for pets with cancer. Was unsatisfactory to administer. There is no technique that combines effective amounts of these components and imparts palatability.
[0009]
[Patent Document 1] Japanese Translation of International Patent Application No. Hei 11-513561
[Patent Document 2] JP-T-2002-519320
[Patent Document 3] JP-A-2003-38103
[Non-Patent Document 1] Veterinary Cancer Society / American College of Veterinary Radiology Meeting, Chicago, IL, December (1997)
[Non-Patent Document 2] Cancer; 69: 261-270 (1992)
[Non-Patent Document 3] THE CHEMICAL TIMES, 131, 12-21 (1989)
[Non-Patent Document 4] ANTICANCER RESERCH, 17, 277-284 (1997)
[Non-Patent Document 5] Cancer Immunol Immunother, 46, 147-159 (1998)
[Non-Patent Document 6] Biochem. , 62, 434-437 (1998).
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a pet supplement that enhances the immunity of a pet, has a QOL improving effect on pets suffering from incurable diseases such as cancer, and has high palatability.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies based on the prior art to solve the problems, and as a result, have found that a mushroom extract or mushroom dry powder having an immunity-enhancing effect and a QOL-improving effect of cancer pets, a highly unsaturated fatty acid, And L-arginine can be processed using waxes without causing pets to feel the peculiar taste of agaricus and amino acids, and furthermore, by making a paste-like supplement, the oily raw material and the powdery component can be respectively processed. It has been found that an effective amount can be contained, and that the addition of extract powder, flavor, and brewer's yeast further enhances the palatability of pets, leading to the present invention.
[0012]
That is, the present invention
1. Agaricus extract or Agaricus dry powder 2-20% by mass, fats and oils containing polyunsaturated fatty acids 20-50% by mass, amino acids 1-10% by mass, waxes 0.1-2% by mass And a pet supplement characterized by having a water content of 10% by mass or less,
2. The supplement for pets according to 1, wherein Agaricus is Agaricus brazei Murrill,
3. The pet supplement according to 1 or 2, wherein the polyunsaturated fatty acid is at least one selected from eicosapentaenoic acid and / or docosahexaenoic acid,
4. The pet supplement according to 1 to 3, wherein the amino acids are at least one selected from the group consisting of L-arginine, L-glutamine, L-valine, L-leucine and L-isoleucine,
5. In order to enhance palatability, beef extract, pork extract, at least one extract selected from chicken extract, flavor, and a pet supplement according to 1 to 4, characterized by blending brewer's yeast,
About.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Agaricus used in the present invention refers to Agaricus extract or Agaricus dry powder. Agaricus generally means Agaricus blazei Murill (Kawaharaharatake), but any other substance having an immunopotentiating effect can be used. Those extracted from the fruiting bodies and mycelia of these Agaricus are used in the present invention. Extraction is obtained, for example, as a hot water extract or an ethanol extract containing a hydrophilic organic solvent such as water or ethanol, and dried as it is in liquid form or concentrated under reduced pressure, or dried by adding an excipient and powdered. You can also. As such an extract, a commercially available product can be used. The dry powder of Agaricus can be obtained by drying and pulverizing mycelia and fruiting bodies as they are. As an example, it is obtained by pulverizing after drying with low-temperature hot air. Commercial products can also be used as such a dry powder. The thus-obtained agaricus extract or agaricus dry powder contains main bioactive ingredients such as β-glucan, α-glucan, β-galactoglucan, xyloglucan, peptidoglycan and ergosterol, nucleic acids, and the like. I have.
[0014]
In the present invention, dextrin and crystalline cellulose can be contained in the agaricus extract or agaricus dry powder.
[0015]
The dextrin used in the present invention is obtained by decomposing starch, which is generally stored in large amounts in tissues such as corn, potato, sweet potato, tapioca and the like. As an example, it is obtained by hydrolyzing starch, adding purification such as decolorization, desalting, and sterilization, and then pulverizing the powder with a spray dryer. However, this is only an example, and dextrin is not limited by this production method.
[0016]
The Agaricus extract or Agaricus dry powder is blended in the pet supplement of the present invention in an amount of 2 to 20 parts by mass, preferably 5 to 12 parts by mass, particularly preferably 6 to 10 parts by mass. If the amount of the Agaricus extract or Agaricus dry powder exceeds 20 parts by mass, the viscosity is too high when producing the paste, stirring cannot be carried out well, and the content uniformity cannot be maintained. If the amount of the Agaricus extract or Agaricus dry powder is less than 2 parts by mass, the desired effect of enhancing the immunity of the pet will be insufficient.
[0017]
Further, in addition to the Agaricus extract or Agaricus dry powder, one or more kinds of mushroom extracts or mushroom dry powders such as Maitake, Mesimakobu, Yamabushitake, Reishi mushroom, Cordyceps, Vitamin A, Vitamin E, Zinc, Selenium, etc. may be appropriately mixed. You can also.
[0018]
Examples of the polyunsaturated fatty acid in the present invention include eicosapentaenoic acid, docosahexaenoic acid, and the like. For example, sardine fish oil or an oil containing it can be obtained by a production method such as decolorization, dewaxing, deodorizing treatment and filtration. Moreover, you may use the commercial item prepared in this way.
[0019]
The fish oil containing the polyunsaturated fatty acid is blended in the pet supplement of the present invention in an amount of 20 to 50 parts by mass, preferably 25 to 45 parts by mass, particularly preferably 30 to 40 parts by mass. If the amount of the fish oil containing the polyunsaturated fatty acid exceeds 50 parts by mass, a problem of peroxidation occurs during the production of the paste, and the fats and oils deteriorate. If the amount of fish oil containing polyunsaturated fatty acids is less than 20 parts by mass, the effect of enhancing immunity will be insufficient.
[0020]
In the present invention, vitamin C, vitamin E, catechin, rosemary extract, calcium sodium EDTA, sodium EDTA, erythorbic acid, isopropyl citrate, erythorbic acid, if necessary, for the purpose of preventing the oxidation of polyunsaturated fatty acids One or more antioxidants such as sodium and dibutylhydroxytoluene may be appropriately blended.
[0021]
The compounding amount of the antioxidant is 0.5 to 10.0 parts by mass, preferably 0.8 to 8.0 parts by mass, and particularly preferably 1.0 to 6.2 parts by mass. If the compounding amount of the antioxidant exceeds 10 parts by mass, there arises a problem that the palatability of the pet decreases. If the compounding amount of the antioxidant is less than 1.0 part by mass, the polyunsaturated fatty acid will be oxidized.
[0022]
Examples of the amino acids in the present invention include L-arginine, L-glutamine, branched-chain amino acids (L-valine, L-leucine, L-isoleucine) and the like, and one or more kinds are blended. Particularly preferred is arginine. Usually, commercially available amino acids can be used. Alternatively, it may be extracted from high-content foods or raw materials according to the purpose.
[0023]
Amino acids are added to the pet supplement of the present invention in an amount of 1 to 10 parts by mass, preferably 2 to 8 parts by mass, particularly preferably 3 to 6 parts by mass. If the amount of the amino acids exceeds 10 parts by mass, a problem arises that the palatability of the pet decreases. If the amount of the amino acids is less than 1 part by mass, the effect of enhancing the immunity will be insufficient.
[0024]
There are no particular restrictions on the components other than the Agaricus extract or Agaricus powder, the polyunsaturated fatty acids, and the amino acids, ie, the inactive components.
[0025]
The diluent oils used in the paste preparation include rice squeezed oil, rice germ oil, wheat germ oil, palm oil, grape seed oil, perilla oil, vitamin E, salad oil, olive oil, safflower oil, peanut oil, sesame oil, medium chain Commercially available oils that can be used in foods such as fatty acid triglyceride, borage oil, liver oil, avocado oil, evening primrose oil and octacosanol can be used, and the above-mentioned diluent oils can be used alone or in combination of two or more. The compounding amount of the diluent oil is 5 to 20 parts by mass, preferably 7 to 15 parts by mass, particularly preferably 8 to 12 parts by mass. If the amount of the diluent oil exceeds 20 parts by mass, the tendency of the oil and powder to separate in the paste increases. If the amount of the diluent oil is less than 5 parts by mass, the viscosity of the paste is too high, and the paste cannot be filled in a specific container or bag.
[0026]
In the paste of the present invention, waxes can be added as components that prevent separation of the paste, mask bitterness of agaricus and off-taste of amino acids, and do not reduce appetite of pets. The wax to be added is beeswax, sucrose fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, propylene glycol fatty acid ester, rapeseed hydrogenated oil, safflower hydrogenated oil, palm hydrogenated oil, sitosterol, stigmasterol, campesterol, All waxes that can be used in the food and pharmaceutical industries, such as brassicasterol, cocoa butter powder, carnauba wax, rice wax, mocro, and paraffin.
[0027]
The compounding amount of the wax is 0.1 to 2.0 parts by mass, preferably 0.5 to 1.5 parts by mass, particularly preferably 0.8 to 1.2 parts by mass. If the amount of the wax exceeds 2.0 parts by mass, the viscosity of the paste is too high, and the paste cannot be filled in a specific container or bag. If the amount of the wax is less than 0.1 part, the tendency of the oil and the powder to separate in the paste increases, so that the amount is desirably within the above range. The wax added to such a diet is emulsified and dispersed in the manufacturing process to become a liquid and cannot mask the bitterness of agaricus and the taste of different amino acids, but at room temperature, the emulsified particles are solidified to become fine particles, and the particles are reduced to particles. It has the effect of trapping the bitterness of agaricus adsorbed during the formation process and the off-flavors and odors derived from amino acids in the particles so that the pet does not feel it. As a result, even when the pet supplement of the present invention is administered to a pet, the pet can eat a required amount without repelling. As a result, the nutritional status and immunity status of the pet are improved, and the QOL is improved.
[0028]
In addition, since lecithin has an emulsifier-like property, the viscosity of the paste can be sometimes reduced by adding lecithin.
[0029]
Excipients used in the paste preparation include wheat starch, rice starch, corn starch, potato starch, pregelatinized starch, partially pregelatinized starch, lactose, maltose, reduced lactose, reduced maltose, sorbitol, mannitol, erythritol, xylitol, Sucrose, glucose, dextrin, guar gum, xanthan gum, sodium alginate, gum arabic, tragacanth gum, pullulan, agar, gelatin, soy dietary fiber, crystalline cellulose, methylcellulose, ethylcellulose, low-substituted hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxy Propylmethylcellulose phthalate, hydroxypropylmethylcellulose acetate succinate, carboxymethylethylcellulose, cellulose acetate phthalate, hydroxyethylcellulose , Hydroxypropyl starch, polyvinylpyrrolidone, carmellose, carmellose calcium, carmellose sodium, croscarmellose sodium, carboxymethyl starch sodium, vegetable hardened oil, vegetable oil and fat, carnauba wax, cocoa butter, sucrose fatty acid ester, stearic acid, Commercial products such as magnesium stearate, aluminum stearate, calcium stearate, silicon dioxide, talc, aluminum silicate, calcium hydrogen phosphate and the like can be mentioned.
[0030]
In the present invention, for the purpose of enhancing palatability, extracts such as beef extract powder, pork extract powder, chicken extract powder, beef flavor powder, pork flavor powder, chicken flavor powder, flavors such as cheese flavor powder, and commercially available products such as beer yeast. May be blended. The amount of the extract powder is 1 to 10 parts by mass, preferably 2 to 8 parts by mass, particularly preferably 3 to 7 parts by mass. The amount of the fragrance is 0.1 to 2.0 parts by mass, preferably 0.5 to 1.5 parts by mass, and particularly preferably 0.8 to 1.2 parts by mass. If the extract and the fragrance deviate from these ranges, the palatability is reduced.
[0031]
Further, the blending amount of the brewer's yeast is 15 to 40 parts by mass, preferably 20 to 35 parts by mass, particularly preferably 25 to 34 parts by mass. If the amount of the brewer's yeast exceeds 40 parts by mass, the tendency of the oil and powder to separate in the paste increases. In addition, if the amount of the brewer's yeast is less than 15 parts by mass, the palatability is reduced. Therefore, the content is preferably within the above range.
[0032]
These raw materials are mixed, and the amount of fats and oils is adjusted so that the water content of the pet supplement finally becomes 10% or less, and the water content is adjusted. In addition, water other than the water derived from the raw materials is not used in principle. The mixing and stirring need not be limited to a specific method. When the water content exceeds 10%, the water-soluble vitamin rapidly decreases during the storage process.
[0033]
The pet supplement prepared as described above is used in an amount of 1 to 10 g, preferably 3 to 7 g, particularly preferably 4 to 5 g in terms of a body weight of 10 kg per day per pet, or together with the diet or separately from the diet. By feeding, it supplements necessary nutrients, improves immunity, and improves the QOL of pets.
[0034]
The paste of the present invention is filled in an aluminum bag or a plastic or metal container. The shape, the filling amount, the viscosity and the like are not affected, and these can be produced according to a general production method.
[0035]
When preparing the pet supplement of the present invention, for example, the wax is added to the diluent oil and the polyunsaturated fatty acid, and the mixture is stirred while raising the temperature to the melting point of the wax, and after the wax is dissolved, the Agaricus extract And add amino acids, extract powder, flavor, brewer's yeast and stir. If necessary, the antioxidant component, the inactive component, and the vitamin are added, stirred, and sieved with a sieve having an appropriate mesh size to obtain a paste. By filling the obtained paste into an aluminum bag by a conventional method, the pet supplement of the present invention can be obtained.
[0036]
【Example】
Hereinafter, examples of the present invention will be described, but the present invention is not limited thereto.
[0037]
[Example 1]
10.0 kg of rice white squeezed oil, 36.0 kg of fish oil containing eicosapentaenoic acid, 0.5 kg of catechin, 2.2 kg of vitamin E, and 1.0 kg of beeswax were charged into a steam-heated stirrer, and heated and stirred until the beeswax was dissolved. Next, 10 kg of agaricus extract, 4.0 kg of L-arginine, 1.0 kg of zinc yeast, 25.5 kg of brewer's yeast, 4.0 kg of chicken powder, 4.0 kg of pork powder, 1.8 kg of chicken flavor powder were added with stirring. After stirring uniformly, the mixture was sieved using a sieve having a mesh size of 4 mm. Subsequently, the obtained paste was filled into aluminum bags in an amount of 5 g according to a conventional method. The water content of this pet supplement was 4.7%. This supplement was stored at room temperature for one month, and the content change of the water-soluble vitamin immediately after production and one month after was measured using vitamin C as an index. As a result, no change was found in the content. The stability of the present invention was confirmed.
[0038]
[Monitor test]
The produced paste was given to dogs in a 5 g package per 10 kg of dog weight together with a normal diet, and the effect and palatability were investigated. There are 16 dogs in total, including 6 crossbreeds, 2 Chihuahuas, 1 Labrador Retriever, 2 miniature duck, 2 Golden Retrievers, 1 Shiba Inu, 1 American Cocker Spaniel, and 1 Shih Tzu. , An elderly dog over 7 years old.
[0039]
As a result of the one-month monitoring test, all 16 dogs, regardless of the breed, were able to avoid the supplement and bite well, and showed good energy. The appetite of the 10-year-old miniature dachshund and the 8-year-old Shiba inu, who had a fine meal, increased.
[0040]
In addition, a 7-year-old Golden Retriever with intranasal tumor and a 7-year-old American Cocker Spaniel who had a strong appetite and were energized and could not walk a 12-year-old liver tumor Has improved the quality of life (QOL) of pets in the terminal stage.
[0041]
From these results, it was confirmed that the supplement of the present invention was effective for improving the physical condition of pets, particularly dogs, and as a result, QOL was improved and the palatability was high.
[0042]
【The invention's effect】
By implementing the present invention, it is possible to provide a pet supplement that has good palatability and improves the QOL of a pet.