[go: up one dir, main page]

JP2004354643A - 現像装置 - Google Patents

現像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004354643A
JP2004354643A JP2003151436A JP2003151436A JP2004354643A JP 2004354643 A JP2004354643 A JP 2004354643A JP 2003151436 A JP2003151436 A JP 2003151436A JP 2003151436 A JP2003151436 A JP 2003151436A JP 2004354643 A JP2004354643 A JP 2004354643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing
feeder
screw feeder
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003151436A
Other languages
English (en)
Inventor
Shirika Saitou
士理佳 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2003151436A priority Critical patent/JP2004354643A/ja
Publication of JP2004354643A publication Critical patent/JP2004354643A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】部品コストおよび組み付けコストの低減化を確保した上でトナーの片寄りを確実に防止することができるようにする。
【解決手段】感光体ドラム171と平行に配設される現像ローラ40と、トナーを現像ローラ40の周面に供給すべく現像ローラ40と平行に配設されるスクリューフィーダー30と、トナーの片寄りを検出するトナーセンサ89とがトナーの供給される現像ハウジング60に内装され、スクリューフィーダー30は、フィーダー軸311回りに一体回転する内側スクリューフィーダー31と、この内側スクリューフィーダー31と平行で且つ反対方向に向けて回転する外側スクリューフィーダー32とを備え、トナーセンサ89がトナーの片寄りを検出したときこの検出結果に基づいて内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向をそれぞれ逆転させる制御を行う制御装置80が設けられている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機や、ファクシミリ装置、さらには各種のプリンタ等の画像形成装置に適用される現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ装置あるいは各種のプリンタ等で代表される画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、光学的な走査で読み取った原稿画像を電気信号に変換し、この電気信号に基づいて感光体ドラムの周面に静電潜像を形成させるようになっている。かかる静電潜像に現像装置からトナーが供給されることにより、感光体ドラムの周面にトナー像が形成される。そして、このトナー像は、感光体ドラムの回転に伴って給紙装置から供給された用紙に転写されるようになっている。
【0003】
前記現像装置は、トナーホッパーから供給されたトナーを一時的に貯留する現像ハウジングと、この現像ハウジング内のトナーを攪拌する攪拌部材と、この攪拌部材によって攪拌されたトナーを感光体ドラムの周面に供給する現像ローラとを備えて構成されている。現像ハウジングは、感光体ドラムの周面を横断するように長尺に形成されているとともに、攪拌部材もこれに合わせて長尺に形成されている。かかる攪拌部材は、感光体ドラムのドラム軸と平行に配された攪拌軸と、この攪拌軸の周面に形成された螺旋状の攪拌翼とを備え、攪拌軸の駆動回転による攪拌翼の回転によって現像ハウジング内のトナーを攪拌し、これによって長手方向に亘るトナーの分布を均一化するようになされている。
【0004】
ところで、従来のこのような現像装置にあっては、攪拌軸の水平姿勢が狂ったり、トナーの濃度や、環境の変化(主に温度変化)等によってトナーの流動性が変化すると、トナーが攪拌軸の一方の端部側に片寄ってしまうという不都合が生じる。現像ハウジング内でトナーが片寄ると、現像ローラの周面に供給されるトナーの量がその長手方向で不均一になるため、結局、現像ローラを介して感光体ドラムの周面へ均一にトナーが供給されなくなり、これによって感光体ドラムの周面に適正なトナー画像が形成されなくなるという問題が生じる。
【0005】
かかる問題を解決するために、特許文献1に記載の発明においては、トナーの片寄りを検出する片寄りセンサを設けるとともに、この片寄りセンサがトナーの片寄りを検出すると、流動量可変手段を動作させて片寄りを修正するようになされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−83195号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、片寄りセンサの検出結果に基づいてトナーの片寄りをなくすように動作する流動量可変手段が、現像ハウジングへのトナー供給に係る開口の開度を変更したり、あるいはトナーの流れを規制するフィンの角度を調整するなど非常に複雑な構造のものであるため、部品点数が非常に多く、部品コストおよび組み付けコストが嵩むという問題点を有している。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、部品点数を抑えて簡単な構造とし、部品コストおよび組み付けコストの低減化を確保した上でトナーの片寄りを確実に防止することができる現像装置を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、感光体ドラムに対向配置される所定長を有する現像ローラと、この現像ローラの長さ方向に亘って現像剤を攪拌しつつ供給するべく回転して互いに逆向きに現像剤を搬送する第1および第2搬送手段とが現像ハウジング内に設けられてなる現像装置において、前記現像ハウジング内における現像剤の片寄り有無を検出する片寄りセンサと、この片寄りセンサが現像剤の片寄りを検出したとき、第1および第2搬送手段の搬送方向を逆転させる駆動手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
この発明において、現像剤とは、現像装置内ではトナーと鉄粉などのキャリヤとが混合されたもののことであるが、現像装置内に供給されるまで、および現像装置から送り出された後はトナーのみを指す用語である。なお、以下、便宜的にトナーとキャリヤとが合わさったものをトナーと呼ぶこともある(例えば、現像剤センサとはいわずにトナーセンサと呼ぶ等)。
【0011】
この発明によれば、第1搬送手段と第2搬送手段とは互いに逆方向に回転するため、現像ハウジング内に供給された現像剤は、これら第1および第2搬送手段の回転によって現像ハウジング内を循環移動することとなり、これによって現像ハウジング内における長手方向の現像剤の片寄りが有効に防止される。
【0012】
そして、現像ハウジング内で現像剤の片寄りが生じたときには、トナーセンサがこの片寄りを検出し、駆動手段の逆駆動によって第1および第2搬送手段の回転方向が逆にされるため、片寄っていた現像剤がその隣の現像剤の希薄な部分に向けて逆送され、これによって現像剤の片寄りが解消される。
【0013】
このように、それぞれ回転する第1および第2搬送手段の搬送方向を逆にするという簡単な対応で現像剤の片寄りを解消することができるため、従来のように、現像ハウジング内へのトナー供給用の開口の開度を変化させたり、現像ハウジング内の所定の部材を傾ける等の複雑な対応を行うものに比較して構造が簡単であり、その分、部品点数を少なくすることが可能になり、部品コストおよび組み付けコストの低減化に寄与した上で、現像ハウジング内での現像剤の片寄りを確実に防止することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1および第2搬送手段は、同心で回転可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、第1および第2搬送手段は、同心で回転可能に設けられているため(すなわち搬送手段が二重構造になっているため)、両者が並設されている場合に比較してその容量を小さくすることが可能になり、現像装置の小型化に貢献する。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記片寄りセンサは、現像ハウジング内に設けられた感圧センサであることを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、現像ハウジング内で現像剤の片寄りが生じると、片寄っている部分のトナーの圧力が大きくなるため、この現像剤の圧力を感圧センサで計測することにより現像剤の片寄りが容易に検出される。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記駆動手段の駆動力を現像ローラに伝達する駆動力伝達手段が設けられ、この駆動力伝達手段と現像ローラとの間には、現像ローラの一方向への回転のみを許容する回転方向規制手段が介設されていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、同一の駆動源によって現像ローラ、第1搬送手段および第2搬送手段が駆動されるため、それぞれ専用の駆動源を備える場合に比較し、部品点数を少なくすることが可能になり、部品コストの低減化に貢献する。しかも、現像ローラは、回転方向規制手段の作用で一方向にしか回転しないようになされているため、第1および第2搬送手段の逆回転により現像ハウジング内の現像剤の片寄りを解消させた上で、本来的に逆回転させるべきではない現像ローラの逆回転が回避され、現像ローラの逆回転で生じる感光体ドラム近傍での現像剤の飛散が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る給紙装置が適用される複写機の一実施形態を示す斜視図である。この図に示すように、複写機(画像形成装置)10は、箱形を呈した機器本体11の上面開口に蓋体12が装着されることによって形成され、蓋体12部分に原稿画像を読み取るために原稿を給送する給送構造を備えているとともに、機器本体11に画像形成のための各種の機器が内装されて構成されている。
【0021】
すなわち、機器本体11内には、給紙構造によって給紙された用紙の原稿画像を読み取る図略の光学系16、この光学系16が読み取った原稿画像を所定の用紙にトナー画像として転写する現像装置20や感光体ドラム171等の機器を備えた現像部17、この現像部17でトナー画像の転写された用紙に定着処理を施す定着ローラ181等を備えた定着部18、および転写用の用紙を積層貯留する複数の給紙カセット191等を備えた図略の給紙部19等が内装されている。
【0022】
そして、給紙部19から給紙された用紙は、所定の搬送路を通って現像部17に送り込まれ、ここで現像装置20からのトナー(現像剤)の供給を受けて感光体ドラム171の周面のトナー像(このトナー像は、光学系により読み取られた画像データに基づき一旦感光体ドラム171の周面に形成された静電潜像にトナーが供給されることによって形成される)が転写される現像処理が施され、定着部18で定着ローラ181による熱定着処理が施された後、機器本体11の一側面に設けられた排紙部190に向けて排紙されるようになっている。
【0023】
前記蓋体12には、一側部に用紙(原稿)を給送するための用紙給送部13が設けられているとともに、この用紙給送部13から蓋体12の他側部へ向かうように斜め上方へ突設された給送トレイ14と、この給送トレイ14の下方位置の蓋体12の略全面に亘って形成された排紙トレイ15とが設けられている。給送トレイ14の基端部(図1の左方)には、幅方向一対の用紙幅設定部材141が設けられ、読み込もうとする用紙のサイズに応じてこれら一対の用紙幅設定部材141間の内寸法を調節することにより、給送トレイ14上における用紙の幅方向の位置決めが行われるようになっている。
【0024】
図2は、本発明に係る現像装置20の一実施形態を示す斜視図であり、図3は、その駆動構造を説明するための骨格斜視図である。また、図4は、図2のA線視の側面図であり、図5は、図2のB線視の側面図である。なお、図2および図3において、X−X方向を幅方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方という。また、Y−Y方向を前後方向といい、特に−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
【0025】
これらの図に示すように、現像装置20は、装置内でトナーを循環移動させるスクリューフィーダー(搬送手段)30と、このスクリューフィーダー30の駆動によって幅方向で均一に分布されたトナーを感光体ドラム171(図1)へ向けて供給する現像ローラ40と、これらスクリューフィーダー30および現像ローラ40に駆動モータ91の駆動力をワンウエイクラッチ(駆動力伝達手段(回転方向規制手段))90を介して伝達するギヤ機構50とが、所定の現像ハウジング60に装着されることによって形成されている。
【0026】
前記現像ハウジング60は、幅方向一対の側板61(右側板611および左側板612)と、これら一対の側板611,612の下縁部間に架設された底板62と、底板62の後方に延設された部分に形成された後方延設部63とを備えて構成されている。側板61は,図4および図5に示すように、先上り(図4では左上がり、図5では右上がり)に傾斜した長方形状に形成され、これによって底板62も先上りに傾斜している。そしてかかる先上りの底板62と左右一対の側板611,612と、後方延設部63の前面壁との間にトナーを収容するトナー収容空間64が形成されている。
【0027】
前記後方延設部63の幅方向の略中央位置には、トナー収容空間64へ向かうトナー供給溝631が凹設され、図略のトナーホッパーからのトナーがこのトナー供給溝631を通ってトナー収容空間64に導入されるようになっている。
【0028】
前記スクリューフィーダー30は、内側スクリューフィーダー(第1搬送手段)31と、この内側スクリューフィーダー31に同心で外嵌された外側スクリューフィーダー(第2搬送手段)32とからなっている。内側スクリューフィーダー31は、一対の側板611,612間に軸心回りに回転可能に貫通架設されたフィーダー軸311と、このフィーダー軸311に螺旋状に巻き付けられた状態で形成したスパイラルフィン312とを備えている。
【0029】
本実施形態においては、スパイラルフィン312は、フィーダー軸311回りに左巻き(フィーダー軸311の端面から目視した状態で頂部から左に向かって先下がりに進行していくような巻き方)で形成されている。したがって、図3において、フィーダー軸311を軸心回りに右回りに回転させると、内側スクリューフィーダー31の表面に接触しているトナーは、左方に向けて移動させられるのに対し、フィーダー軸311を軸心回りに左回りに回転させると、同トナーは、右方に向けて移動することになる。
【0030】
これに対し前記外側スクリューフィーダー32は、円筒状のフィーダー筒体321と、このフィーダー筒体321の外周面に螺旋状で巻き付けられたスパイラル条322とを備えて構成されている。本実施形態においては、スパイラル条322も前記スパイラルフィン312と同様に左巻きで形成されている。したがって、図3において、外側スクリューフィーダー32をフィーダー軸311回りに右回りに回転させると、外側スクリューフィーダー32の表面に接触しているトナーは、左方に向けて移動させられるのに対し、外側スクリューフィーダー32をフィーダー軸311回りに左回りに回転させると、同トナーは、右方に向けて移動することになる。
【0031】
フィーダー筒体321の外周面には、隣設されたスパイラル条322間に架設された所定本数のリブ323が設けられ、このリブ323の存在でトナーの攪拌効果が向上するようになされている。
【0032】
そして、フィーダー筒体321の各端部と略中央部には、図3に示すように、トナー流通窓33が開口され、トナーは、これらのトナー流通窓33を通ってフィーダー筒体321の内外に流通するようになっている。
【0033】
また、フィーダー筒体321の各端部には、端面開口を塞ぐようにフィーダー筒体321と同径の円板壁34(右円板壁341および左円板壁342)がそれぞれ固定されている。これら各円板壁341,342には、前記フィーダー軸311が軸心回りに回転可能に挿通される中心孔343が穿設され、これによって内外のスクリューフィーダー31,32は、フィーダー軸311の軸心回りに互いに相対回転可能になっている。そして、特に左円板壁342には、その中心位置に同心で外方に向かって突設されたスリーブ35が設けられ、このスリーブ35に後述する外側フィーダーギヤ73が同心で一体に固定されている。
【0034】
このように構成されたスクリューフィーダー30において、フィーダー軸311は、それぞれ一対の側板611,612を貫通して外部に突出され、これによってトナー収容空間64内で一対の側板611,612間に軸心回りに回転可能に架設された状態になっている。
【0035】
前記フィーダー軸311は、右円板壁341の中心孔343を貫通した側の端部がワンウエイクラッチ(駆動力伝達手段)90を介して駆動モータ(駆動源)91の駆動軸に接続され、駆動モータ91の駆動回転がワンウエイクラッチ90を介してフィーダー軸311に伝達されるようになっている。
【0036】
前記ワンウエイクラッチ90は、駆動モータ91の駆動軸の正逆回転がフィーダー軸311に伝達される一方、フィーダー軸311に同心で外嵌された後述する第1駆動ギヤ51に対しては一方向にしか駆動軸の回転が伝達されないように構成されている。
【0037】
前記現像ローラ40は、ローラ軸41と、このローラ軸41に同心で一体に外嵌された現像ローラ本体42とからなっている。前記ローラ軸41は、一対の側板611,612間の距離より長尺に寸法設定され、スクリューフィーダー30の前方位置で当該一対の側板611,612間で軸心回りに回転可能に貫通架設されることにより、現像ローラ40が現像ハウジング60に装着されるようになっている。
【0038】
また、かかる現像ローラ40は、その現像ローラ本体42の周面が現像ハウジング60の底板62の前端縁部から若干外方に突出するように設置位置が設定され、これによって現像ローラ本体42の周面が前記感光体ドラム171の周面に僅かな隙間を介して対向するようになされている。したがって、現像ローラ本体42の周面に担持されたトナーは、当該現像ローラ本体42の回転によって静電潜像に沿った状態で感光体ドラム171の周面に受け渡されることになる。
【0039】
そして、スクリューフィーダー30と現像ローラ40との間の若干下方位置には、一対の側板611,612間に架設された幅方向に延びる連結軸70が設けられている。この連結軸70は、ギヤ機構50との連係で外側スクリューフィーダー32をフィーダー軸311回りに当該フィーダー軸311と逆方向に回転させるためのものである。
【0040】
前記ギヤ機構50は、ワンウエイクラッチ90の左端面に当接した状態でフィーダー軸311に同心で外嵌される第1駆動ギヤ51と、この第1駆動ギヤ51の若干左方位置でフィーダー軸311に同心で外嵌固定される第2駆動ギヤ52とを備えている。
【0041】
第1駆動ギヤ51は、フィーダー軸311が一方向(例えば図3において駆動モータ91側から見て反時計方向)に回転するとき(矢印で表示)は、ワンウエイクラッチ90の作用でフィーダー軸311と一体回転するのに対し、フィーダー軸311が他方向へ回転するときは、ワンウエイクラッチ90の作用で当該回転が伝達されないようになっている。これに対し第2駆動ギヤ52は、フィーダー軸311の正逆回転がそのまま伝達されるようになっている。
【0042】
また、ギヤ機構50は、前記連結軸70に相対回転可能に外嵌され、且つ前記第1駆動ギヤ51に噛合する第1従動ギヤ53と、この第1従動ギヤ53に同心で一体形成されたスリーブ531に同心で一体に形成された第2従動ギヤ54と、この第2従動ギヤ54に噛合して右側板611に支持された軸551回りに回転自在に軸支された第3従動ギヤ55と、この第3従動ギヤ55に噛合し、且つ前記ローラ軸41に同心で固定されたローラギヤ56とを備えている。
【0043】
したがって、駆動モータ91の駆動軸が一方向(例えば図3において駆動モータ91側から見て反時計方向)に回転したときは、この回転はそのままフィーダー軸311に伝達されるとともに、第1駆動ギヤ51、第1従動ギヤ53、第2従動ギヤ54の第3従動ギヤ55を介してローラギヤ56に伝達され、これによって現像ローラ本体42は、ローラ軸41回りに時計方向へ向けて一体回転するのに対し、駆動モータ91の駆動軸が他方向(例えば図3において駆動モータ91側から見て時計方向)に回転したときは、この回転は、ワンウエイクラッチ90の作用によって第1駆動ギヤ51には伝達されず、したがって現像ローラ40は回転しないことになる。
【0044】
このようにされるのは、感光体ドラム171の周面にトナーを供給する現像ローラ40が正逆回転すると、その回転方向の転換時に当該現像ローラ本体42の周面に付着しているトナーが飛散し、これによって機器本体11内が汚染されて良好な画像形成処理が困難になるからである。
【0045】
これに対しスクリューフィーダー30は、トナー収容空間64内でのトナーの片寄りを防止するために正逆回転することがむしろ好ましいため、ワンウエイクラッチ90の特別の構造によって駆動モータ91の駆動回転がフィーダー軸311に直接伝達され、これによって正逆回転し得るようになされているのである。
【0046】
さらに、ギヤ機構50は、上記に加えて第2駆動ギヤ52に噛合する、右側板611に支持された軸571回りに回転自在の第4従動ギヤ57と、この第4従動ギヤ57に噛合する、右側板611に支持された軸581回りに回転自在の第5従動ギヤ58と、この第5従動ギヤ58に噛合する、前記連結軸70の右端部に同心で固定された第6従動ギヤ59と、連結軸70の左端部に同心で固定された第7従動ギヤ71と、この第7従動ギヤ71と噛合する、左側板612に支持された軸721回りに回転自在の第8従動ギヤ72と、この第8従動ギヤ72に噛合する、前記外側スクリューフィーダー32の左円板壁342から突設されたスリーブ35に同心で一体的に外嵌された外側フィーダーギヤ73とを備えている。
【0047】
したがって、駆動モータ91の駆動によるフィーダー軸311が回転すると、この回転によって外側スクリューフィーダー32が一体回転するとともに、フィーダー軸311と一体の第2駆動ギヤ52が回転し、この回転は、第4従動ギヤ57、第5従動ギヤ58、第6従動ギヤ59、連結軸70、第7従動ギヤ71および第8従動ギヤ72を介して外側フィーダーギヤ73に伝達され、これによって外側フィーダーギヤ73と一体の外側スクリューフィーダー32が内側スクリューフィーダー31と反対方向に向けて回転する。
【0048】
かかるスクリューフィーダー30の構成によれば、駆動モータ91の駆動でフィーダー軸311を一方向(例えば反時計方向)に向けて回転させれば、この回転は、まず、第1駆動ギヤ51、第1従動ギヤ53、第2従動ギヤ54、第3従動ギヤ55およびローラギヤ56を介してローラ軸41に伝達され、これによって現像ローラ本体42がローラ軸41回りに時計方向に回転する。
【0049】
これと同時にフィーダー軸311の回転によって内側スクリューフィーダー31はフィーダー軸311回りに反時計方向に回転するとともに、同回転による第2駆動ギヤ52の回転は、第4従動ギヤ57、第5従動ギヤ58、第6従動ギヤ59、連結軸70、第7従動ギヤ71および第8従動ギヤ72を介して外側フィーダーギヤ73に伝達され、これによって外側フィーダーギヤ73と一体の外側スクリューフィーダー32がフィーダー軸311回りに時計方向に向けて回転する。
【0050】
かかる内外のスクリューフィーダー31,32の互いに逆方向に向かう回転によって、トナー収容空間64内に収容されているトナーは、フィーダー筒体321に設けられたトナー流通窓33を通ってフィーダー筒体321内とフィーダー筒体321外との間で循環移動し、これによって現像ローラ本体42の周面における長手方向に亘ったトナーの分布が一様に維持されることになる。
【0051】
そして、本発明においては、図6に示すように、現像ハウジング60のトナー収容空間64内の前方における幅方向の両側部に感圧素子からなるトナーセンサ89(右トナーセンサ891および左トナーセンサ892)が設けられ、これらのトナーセンサ891,892による検出結果で内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向が切り換えられるようになされている。
【0052】
かかる感圧素子からなるトナーセンサ89によって現像装置20のトナー収容空間64におけるトナー移動方向の端部の圧力が検出されるのは、つぎのような理由による。すなわち、トナー収容空間64内のトナーは、スクリューフィーダー30の駆動により外側スクリューフィーダー32の内外で循環移動し、この循環移動が正常に行われている状態では、スクリューフィーダー30の長手方向の全長に亘ってトナーが一様に分布している状態になり、これによって現像ローラ40の周面に均一にトナーが供給されるため、現像ローラ40から感光体ドラム171へのトナーの供給が適正に行われる。
【0053】
これに対し、循環経路での詰り等でトナーが適正に循環しなくなった状態では、スクリューフィーダー30の長手方向におけるトナーの分布が不均一になるばかりか、トナーがトナー収容空間64内の幅方向の一方の端部に片寄って現像ハウジング60の側板61内面を押圧した状態になり、この部分のトナーの圧力が異常に大きくなるのである。
【0054】
そこで、本発明においては、側板61の内面側にトナーセンサ89を設け(右側板611には右トナーセンサ891を、左側板612には左トナーセンサ892をそれぞれ設け)、トナーセンサ89の検出結果をトナーの循環移動に異常が生じているか否かの判別材料にしているのである。そして、トナーセンサ89からのアナログの検出信号は、A/D変換機893によって一旦デジタル信号に変換され、このデジタル検出信号が後述する制御装置80に入力されるようになっている。
【0055】
以下、かかる内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向切換制御について、図6を基に説明する。図6は、内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向の切換制御を説明するためのブロック図である。複写機10には、この図に示すような制御装置80が内装されている。この制御装置80は、中央演算処理装置であるCPU81と、読出し専用の外部記憶装置であるROM82と、読み書き自在の外部記憶装置であるRAM83と、各種の情報を入出力するための入出力部84とを備えて構成されている。
【0056】
ROM82には、回転方向切換制御に係るプログラムが記憶され、複写機10の電源スイッチがスイッチオンされることによりROM82に記憶されたプログラムがCPU81に読み込まれるようになっている。この読み込み操作で複写機10は、回転方向切換制御が実行し得る状態に設定される。
【0057】
RAM83には、予め入出力部84から入力されたスクリューフィーダー30の回転方向切換に係る判断基準が記憶されている。この判断基準として右トナーセンサ891が検出したトナー圧力Pの値(右トナー圧力Pr)と左トナーセンサ892が検出したトナー圧力の値(左トナー圧力Pl)との差(差圧Px)の絶対値に対する基準値(圧力差基準値Ps)が採用されている。「Pr−Pl(=Px)」の絶対値が圧力差基準値Psを越えているときにスクリューフィーダー30の回転方向が切り換えられる。前記圧力差基準値Psについては、状況に応じて入出力部84からの入力操作で変更可能である。
【0058】
かかる圧力差基準値Psが駆動モータ91の駆動方向逆転の判断材料として使用されるのは、以下の理由による。すなわち、現像装置20のトナー収容空間64内でトナーの片寄りが生じていない状態の場合は、右トナーセンサ891および左トナーセンサ892がトナーから受ける圧力は、略同一であるか、若干の差があるにしてもその差は一定している。これに対し、トナー収容空間64内で詰り等によってトナーの流れが悪くなると、左右のトナーセンサ891,892の内のいずれかに大きな圧力が加わり、これによって右トナー圧力Prと左トナー圧力Plとの差が非常に大きくなるのである。そこで、この差に注目し、圧力差基準値Psが設定されているのである。
【0059】
そして、CPU81には、トナー片寄り判別部811と、反転信号出力部812とが設けられている。トナー片寄り判別部811は、現像装置20のトナー収容空間64内におけるトナーの片寄りを判別するためのものであり、トナーセンサ89からの検出信号に基づいてトナー収容空間64内でトナーが片寄っているか否かを判別するようになっている。具体的には、トナー片寄り判別部811は、入力された右トナーセンサ891からのA/D変換機893を介した検出信号(右トナー圧力Pr)と、同左トナーセンサ892からの検出信号(左トナー圧力Pl)との差(差圧Px)が、RAM83が記憶している圧力差基準値Psを越えているか否かを演算し、差圧Pxが圧力差基準値Psを越えているとき、スクリューフィーダー30の回転方向を変更すべき状態になっている判別する。この判別結果は、反転信号出力部812に向けて出力される。
【0060】
前記反転信号出力部812は、トナー片寄り判別部82がトナー片寄りを判別した場合に回転方向切換器92へ向けて指令信号を出力するものであり、トナー片寄り判別部811からの異常信号(差圧Pxが圧力差基準値Psを越えていることを示す信号)を受けると、回転方向切換器92に向けて指令信号を出力するようになっている。
【0061】
そして、この指令信号を受けた回転方向切換器92は、駆動モータ91に向けて駆動モータ91の回転方向を切り換えるための具体的な制御信号を出力するため、この制御信号の入力された駆動モータ91は逆回転を開始し、これによってスクリューフィーダー30は今までとは逆方向に回転し、これによってトナー収容空間64内でのトナーの循環方向が今までとは逆になり、トナー収容空間64内で発生していたトナーの片寄りが解消されることになる。
【0062】
因みに、本実施形態においては、駆動モータ91が左回りに回転駆動しているときには、トナー収容空間64内で外側スクリューフィーダー32の外側を移動しているトナーは、現像ハウジング60の左側板612から右側板611に向けて移動しているため、右トナーセンサ891の検出結果がトナー片寄りの判別材料として用いられるのに対し、駆動モータ91が右回りに回転駆動しているときは、トナー収容空間64内でのトナーの移動方向は上記とは逆になるため、トナー片寄りの判別材料として左トナーセンサ892の検出結果が用いられることになる。
【0063】
以下、トナー片寄り解消制御について図7を基に説明する。図7は、トナー片寄り解消制御のフローを示すフローチャートである。まず、ステップS1において右トナーセンサ891が検出した検出値(右トナー圧力Pr)と、左トナーセンサ892が検出した検出値(左トナー圧力Pl)との差(差圧Px)の絶対値が演算される。
【0064】
ついで、ステップS2において、前記差圧Pxの絶対値が予め設定されている圧力差基準値Psを超えているか否かが判別される。そして、越えているとき(S2でYESのとき)は、ステップS3が実行されて駆動モータ91の回転方向が変更された後、ステップS1に戻される。
【0065】
一方、ステップS2で差圧Pxの絶対値が圧力差基準値Ps未満のとき(S2でNOのとき)は、駆動モータ91の回転方向が変更されることなくステップS1に戻される。
【0066】
本発明の現像装置20は、以上詳述したように、周面が感光体ドラム171の周面に臨んだ状態で感光体ドラム171と平行に配設される現像ローラ40と、トナーを現像ローラ40の周面に供給すべく現像ローラ40と平行に配設されるスクリューフィーダー30と、トナーの片寄りを検出するトナーセンサ89とがトナーの供給される現像ハウジング60に内装されてなるものを前提として採用するものである。
【0067】
そして、スクリューフィーダー30は、フィーダー軸311回りに一体回転する内側スクリューフィーダー31と、この内側スクリューフィーダー31と平行に配され、且つ内側スクリューフィーダー31回りに反対方向に向けて回転する外側スクリューフィーダー32とを備え、トナーセンサ89がトナーの片寄りを検出したときこの検出結果に基づいて内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向を逆にさせる制御を行う制御装置80が設けられているため、現像ハウジング60内でトナーの片寄りが生じたときには、トナーセンサ89がこの片寄りを検出し、制御装置80の制御によって内外のスクリューフィーダー31,32の回転方向が逆にされ、片寄っていたトナーがその隣のトナーの希薄な部分に向けて逆送されることによって現像ハウジング60内におけるトナーの片寄りを確実に解消することができる。
【0068】
このように、互いに逆方向に回転する内側および外側のスクリューフィーダー31,32の回転方向をそれぞれ逆にするという簡単な対応でトナーの片寄りを解消することができるため、従来のように、現像ハウジングへのトナー供給用の開口の開度を変化させたり、現像ハウジング内の所定の部材を傾ける等の複雑な対応を行うものに比較して構造が簡単であり、その分、部品点数を少なくすることが可能になり、部品コストおよび組み付けコストの低減化に寄与した上で、現像ハウジング60のトナー収容空間64内でのトナー片寄りを確実に防止することができる。
【0069】
また、スクリューフィーダー30を内外のスクリューフィーダー31,32からなる二重構造にしたため、両者が並設されている場合に比較してその容量を小さくすることが可能になり、現像装置20の小型化に貢献することができる。
【0070】
また、トナーの片寄りを検出するトナーセンサ89として感圧センサが採用されているため、現像ハウジング60内でトナーの片寄りが生じると、片寄りしている部分のトナーの圧力が大きくなることで当該感圧センサの検出結果によりトナーの片寄りを容易に検出することができる。
【0071】
また、同一の駆動モータ91によって現像ローラ40、内側スクリューフィーダー31および外側スクリューフィーダー32が駆動されるため、それぞれ専用の駆動源を備える場合に比較し、部品点数を少なくすることが可能になり、部品コストの低減化に貢献することができる。しかも、現像ローラ40は、ワンウエイクラッチ90の作用で一方向にしか回転しないようになされているため、第1および外側スクリューフィーダー32の逆回転により現像ハウジング60内のトナーの片寄りを解消させた上で、本来的に逆回転させるべきではない現像ローラ40の逆回転が回避され、現像ローラ40の逆回転で生じる感光体ドラム171近傍でのトナーの飛散を有効に防止することができる。
【0072】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0073】
(1)上記の実施形態においては、トナー搬送攪拌手段は、第1スクリューフィーダーとしての内側スクリューフィーダー31に外側スクリューフィーダー32が外嵌された二重構造のものが採用されているが、本発明は、トナー搬送手段が二重構造であることに限定されるものではなく、第1スクリューフィーダーと第2スクリューフィーダーとが並列で設けられたものであってもよい。
【0074】
(2)上記の実施形態においては、現像ハウジング60内におけるトナーの片寄りを検出するトナーセンサ89として感圧センサを採用しているが、本発明は、トナーの片寄りを検出するセンサとして感圧センサを使用することに限定されるものではなく、光センサを採用してトナーに対する光の透過状態を当該光センサで検出し、この検出結果でトナーの片寄りを判別するようにしたり、トナーに差し込んだ検出端の静電容量の変化でトナーの片寄りを検出するなど、各種のセンサが採用可能である。
【0075】
(3)上記の実施形態においては、内側スクリューフィーダー31に設けられたスパイラルフィン312および外側スクリューフィーダー32に設けられたスパイラル条322の双方が左巻きで形成されているが、こうする代わりに両者の巻き方向を異ならせてもよい(すなわち、一方を右巻きにする一方、他方を左巻きにしてもよい)。こうすることによって、内側スクリューフィーダー31と外側スクリューフィーダー32の回転方向を同一にしても、内側スクリューフィーダー31と外側スクリューフィーダー32とでトナーの搬送方向を異ならせることができ、その分駆動力伝達構造を簡素化することができる。
【0076】
(4)上記の実施形態において、ワンウエイクラッチ90に代えて電磁クラッチを採用してもよい。
【0077】
(5)上記の実施形態において、トナーセンサ891,892により検出されたトナー圧力Pが予め設定された上限値Phlを越えている場合に駆動モータ91の駆動を逆転させるようにしてもよい。具体的には、反転信号出力部812がトナー片寄り判別部811からの異常信号(検出されたトナー圧力Pが予め設定された上限値Phlを越えていることを示す信号)を受けると、トナー片寄り判別部82から回転方向切換器92へ向けて指令信号を出力し、この指令信号を受けた回転方向切換器92から駆動モータ91に向けて駆動モータ91の回転方向を切り換えるための具体的な制御信号を出力するようにしてもよい。この制御信号の入力された駆動モータ91は逆回転を開始し、これによってスクリューフィーダー30は今までとは逆方向に回転するため、トナー収容空間64内でのトナーの循環方向が今までとは逆になり、トナー収容空間64内で発生していたトナーの片寄りが解消されることになる。
【0078】
そして、駆動モータ91が左回りに回転駆動しているときには、トナー収容空間64内で外側スクリューフィーダー32の外側を移動しているトナーは、現像ハウジング60の左側板612から右側板611に向けて移動しているため、右トナーセンサ891の検出結果がトナー片寄りの判別材料として用いられるのに対し、駆動モータ91が右回りに回転駆動しているときは、トナー収容空間64内でのトナーの移動方向は上記とは逆になるため、トナー片寄りの判別材料として左トナーセンサ892の検出結果が用いられることになる。
【0079】
また、双方のトナーセンサ891,892の検出結果が上限値Phlを越えているときは、トナーの片寄りではなく別の要因が考えられることから、補修が必要である。したがって、この場合は、入出力部84にそのことを示すメッセージが表示された上でCPU81からの指令により駆動モータ91を停止させるようにすればよい。
【0080】
図8は、トナーセンサ891,892により検出されたトナー圧力Pが予め設定された上限値Phlを越えている場合に駆動モータ91の駆動を逆転させるように制御する場合のトナー片寄り解消制御のフローを示すフローチャートである。まず、ステップS1において右トナーセンサ891が検出した検出値(トナー圧力P)が、上限値Phlを越えているか否かがトナー片寄り判別部811で判別される。そして、越えていないとき(ステップS1でNOのとき)には、左トナーセンサ892が検出したトナー圧力Pが上限値Phlを越えているか否かが同様にトナー片寄り判別部811で判別され、越えていないとき(すなわち各トナーセンサ891,892の検出値がいずれも正常のとき)はステップS1へ戻される。
【0081】
ステップS2で左トナーセンサ892の検出値(トナー圧力P)が上限値Phlを越えているとき、すなわち右トナーセンサ891の検出値は正常であるが左トナーセンサ892の検出値が異常のときは、反転信号出力部812からの指令信号による回転方向切換器92からの制御信号によって駆動モータ91の回転方向が変更される(S3)。
【0082】
そして、ステップS1でYESのとき(右トナーセンサ891の検出値(トナー圧力P)が上限値Phlを越えているとき)も、前記同様に左トナーセンサ892の検出値が上限値Phlを越えているか否かが判別され(S4)、越えていないNOのときはステップS3に飛ばされる一方、越えているとき(すなわち双方のトナーセンサ891,892が上限値Phlを越えているとき)は、駆動モータ91が停止された(S5)上で、ステップS6において入出力部84に現像装置故障のメッセージが出力され、複写機10の駆動が停止される。
【0083】
【発明の効果】
本発明の現像装置によれば、トナーセンサが現像剤の片寄りを検出したとき、この検出結果に基づいて現像剤攪拌用の第1および第2搬送手段の搬送方向を逆にさせる制御を行うようにしているため、現像ハウジング内でトナーの片寄りが生じたときには、第1および第2搬送手段の回転方向が逆になり、これによって現像剤の片寄りを解消させることができる。そして、互いに逆方向に回転する第1および第2搬送手段の回転方向をそれぞれ逆にするという簡単な対応で現像剤の片寄りを解消することができるため、従来のように、現像ハウジングへのトナー供給用の開口の開度を変化させたり、現像ハウジング内の所定の部材を傾ける等の複雑な対応を行うものに比較して構造が簡単であり、その分、部品点数を少なくすることが可能になり、部品コストおよび組み付けコストの低減化に寄与した上で、現像ハウジング内での現像剤の片寄りを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置が適用される複写機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る現像装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】現像装置の駆動構造を説明するための骨格斜視図である。
【図4】図2に示す現像装置のA線視の側面図である。
【図5】図2に示す現像装置のB線視の側面図である。
【図6】内側および外側のスクリューフィーダーの回転方向の切換制御を説明するためのブロック図である。
【図7】右トナーセンサが検出した右トナー圧力と、左トナーセンサが検出した左トナー圧力との差圧が圧力差基準値を越えている場合に駆動モータの駆動を逆転させるように制御するトナー片寄り解消制御のフローを示すフローチャートである。
【図8】トナーセンサにより検出されたトナー圧力が予め設定された上限値を越えている場合に駆動モータの駆動を逆転させるように制御するトナー片寄り解消制御のフローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 複写機(画像形成装置)
11 機器本体 12 蓋体
13 用紙給送部 14 給送トレイ
15 排紙トレイ 16 光学系
17 現像部 171 感光体ドラム
18 定着部 181 定着ローラ
19 給紙部 190 排紙部
20 現像装置
30 スクリューフィーダー(搬送手段)
31 内側スクリューフィーダー(第1搬送手段)
311 フィーダー軸 312 スパイラルフィン
32 外側スクリューフィーダー(第2搬送手段)
321 フィーダー筒体 322 スパイラル条
323 リブ 33 トナー流通窓
34 円板壁 341 右円板壁
342 左円板壁 343 中心孔
35 スリーブ 40 現像ローラ
41 ローラ軸 42 現像ローラ本体
50 ギヤ機構 51 第1駆動ギヤ
52 第2駆動ギヤ 53 第1従動ギヤ
54 第2従動ギヤ 55 第3従動ギヤ
56 ローラギヤ 57 第4従動ギヤ
58 第5従動ギヤ 59 第6従動ギヤ
60 現像ハウジング 61 側板
611 右側板 612 左側板
62 底板 63 後方延設部
64 トナー収容空間 70 連結軸
71 第7従動ギヤ 72 第8従動ギヤ
73 外側フィーダーギヤ 80 制御装置
81 CPU 811 トナー片寄り判別部
812 反転信号出力部 82 ROM
83 RAM 84 入出力部
89 トナーセンサ 891 右トナーセンサ
892 左トナーセンサ
90 ワンウエイクラッチ(駆動力伝達手段(回転方向規制手段))
91 駆動モータ(駆動源) 92 回転方向切換器
P トナー圧力 Phl 上限値
Pr 右トナー圧力 Pl 左トナー圧力
Px 差圧

Claims (4)

  1. 感光体ドラムに対向配置される所定長を有する現像ローラと、この現像ローラの長さ方向に亘って現像剤を攪拌しつつ供給するべく回転して互いに逆向きに現像剤を搬送する第1および第2搬送手段とが現像ハウジング内に設けられてなる現像装置において、
    前記現像ハウジング内における現像剤の片寄り有無を検出する片寄りセンサと、この片寄りセンサが現像剤の片寄りを検出したとき、第1および第2搬送手段の搬送方向を逆転させる駆動手段とを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1および第2搬送手段は、同心で回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記片寄りセンサは、現像ハウジング内に設けられた感圧センサであることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記駆動手段の駆動力を現像ローラに伝達する駆動力伝達手段が設けられ、この駆動力伝達手段と現像ローラとの間には、現像ローラの一方向への回転のみを許容する回転方向規制手段が介設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
JP2003151436A 2003-05-28 2003-05-28 現像装置 Withdrawn JP2004354643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151436A JP2004354643A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003151436A JP2004354643A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004354643A true JP2004354643A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34046958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003151436A Withdrawn JP2004354643A (ja) 2003-05-28 2003-05-28 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004354643A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025306A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及び画像形成装置
JP2008191640A (ja) * 2007-01-10 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2009192707A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2011039102A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Ricoh Co Ltd 現像装置、それを具えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017181845A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 ブラザー工業株式会社 現像カートリッジ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025306A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及び画像形成装置
JP2008191640A (ja) * 2007-01-10 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2009192707A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2011039102A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Ricoh Co Ltd 現像装置、それを具えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017181845A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 ブラザー工業株式会社 現像カートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8676073B2 (en) Toner transportation device, toner case, image forming apparatus, and method of controlling toner transportation device
JP5171890B2 (ja) 現像搬送装置およびそれを備えた現像装置、トナーカートリッジおよびクリーニングユニット
JP5151261B2 (ja) トナー補給装置および画像形成装置
US8620189B2 (en) Developing device and image forming device avoiding excessive discharge of developer
JP2008003560A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US8768220B2 (en) Image forming apparatus having rotatable member drive mechanism in toner case
US6931229B2 (en) Apparatus and method of forming image using rotary developer
JP2004354643A (ja) 現像装置
JP6900737B2 (ja) 画像形成装置
JP7434775B2 (ja) 画像形成装置
CN101246339B (zh) 成像设备、成像设备的显影单元及控制显影单元的方法
US20100310277A1 (en) Toner cartridge and image forming apparatus
JP4079324B2 (ja) 画像形成装置における現像装置
JP2008309995A (ja) トナー補給装置および画像形成装置
JP2009251152A (ja) 画像形成装置
JP2007310134A (ja) 画像形成装置
JP2019159166A (ja) 画像形成装置、およびその制御方法とプログラム
JP2019200305A (ja) 画像形成装置
KR19980015976A (ko) 에지테이터 구동방법
JP7237597B2 (ja) 画像形成装置
JP2009288755A (ja) 現像装置、該現像装置を備えた画像形成装置、及び、現像剤収容容器の傾き検出方法
JP4537258B2 (ja) 現像装置
JP2008185862A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2017156535A (ja) トナー供給装置、画像形成装置
JP2006337757A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801