JP2004353505A - エンジンにおけるブリーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン1が、カム室8に配置されほぼ水平方向に延びる軸心11回りに回転R可能となるようシリンダヘッド7の上面側に支承されるカム軸14と、シリンダヘッドカバー9の下面側に取り付けられてこのシリンダヘッドカバー9と協同してブリーザ室39を成形する仕切板40と、この仕切板40に成形され、シリンダヘッド7側とブリーザ室39とを互いに連通させる連通路41と、シリンダに連通する吸気通路とブリーザ室39とを互いに連通させるガス通路とを備える。連通路41におけるシリンダヘッド7側の下開口49がカム軸14の軸方向に向かって開放される。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間のカム室に達したブローバイガスが、シリンダに連通する吸気管内側に吸入されるとき、上記カム室においてブローバイガスにオイルミストが混入しないようにするエンジンにおけるブリーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2002−129929公報
【0004】
上記エンジンにおけるブリーザ装置には、従来、上記特許文献1に示されるものがある。この公報によれば、エンジンは、シリンダヘッドと、このシリンダヘッドの上面側に取り付けられてこのシリンダヘッドと協同してカム室を成形するシリンダヘッドカバーと、上記カム室に配置されほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記シリンダヘッドの上面側に支承されるカム軸と、上記シリンダヘッドカバーの下面側に取り付けられてこのシリンダヘッドカバーと協同してブリーザ室を成形する仕切板と、この仕切板に成形され、上記シリンダヘッド側と上記ブリーザ室とを互いに連通させる連通路と、シリンダに連通する吸気通路と上記ブリーザ室とを互いに連通させるガス通路とを備え、上記カム室には潤滑用のオイルが貯留されている。
【0005】
上記エンジンの駆動時、シリンダ側から上記カム室のシリンダヘッド側に達したブローバイガスは、上記連通路、ブリーザ室、およびガス通路を順次通って吸気通路に吸入され、この後、上記ブローバイガスはシリンダ内に吸入されて燃焼させられる。
【0006】
上記の場合、エンジンの駆動に伴い回転するカム軸により跳ね上げられたオイルミストの一部は上記ブリーザ室に向おうとする。しかし、このオイルミストは上記仕切板の下面に衝突して上記ブリーザ室に向かうことが防止される。このため、上記オイルミストが上記ブローバイガスと共にシリンダ内に吸入されて燃焼させられるということが防止され、これにより、オイルの無駄な消費が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では、連通路における上記シリンダヘッド側の開口は、上記カム軸の接線方向に向かって開口している。このため、回転するカム軸によりその接線方向に跳ね上げられたオイルミストの一部は上記開口を通し上記連通路に飛び込み、かつ、上記ブリーザ室に達するおそれがある。よって、上記ブローバイガスへのオイルミストの混入を防止する上で、上記従来の技術のものでは、必ずしも満足のゆくものではない。
【0008】
そこで、上記連通路における上記開口の下方近傍にバッフルプレートを設け、上記開口にオイルミストが直接には飛び込まないようにすることが考えられる。しかし、このようにすると、上記カム室にバッフルプレートを別途に設けるための空間が必要になり、その分、上記エンジンが大形になるおそれがあって好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に存在するブローバイガスを、シリンダに連通する吸気通路に吸入させてシリンダ内で燃焼させるとき、上記ブローバイガスにオイルミストが混入しないようにしてオイルが無駄に消費されないようにすることを課題とする。
【0010】
また、上記のようにした場合でも、エンジンが大形にならないようにすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のエンジンにおけるブリーザ装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0012】
請求項1の発明は、リンダヘッド7と、このシリンダヘッド7の上面側に取り付けられてこのシリンダヘッド7と協同してカム室8を成形するシリンダヘッドカバー9と、上記カム室8に配置されほぼ水平方向に延びる軸心11,12回りに回転R可能となるよう上記シリンダヘッド7の上面側に支承されるカム軸14,15と、上記シリンダヘッドカバー9の下面側に取り付けられてこのシリンダヘッドカバー9と協同してブリーザ室39を成形する仕切板40と、この仕切板40に成形され、上記シリンダヘッド7側と上記ブリーザ室39とを互いに連通させる連通路41と、シリンダ6に連通する吸気通路30と上記ブリーザ室39とを互いに連通させるガス通路42とを備えたエンジンにおけるブリーザ装置において、
【0013】
上記連通路41における上記シリンダヘッド7側の下開口49が上記カム軸14,15の軸方向に向かって開放されたものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記連通路41の底面が、上記ブリーザ室39側から上記下開口49の下縁に向かって斜め下方に延びるよう成形されたものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記カム軸14,15の軸心11,12に沿った視線でみて(図6)、上記下開口49が上記カム軸14,15のカムノーズ18の回転軌跡52と重なり合うようにしたものである。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記仕切板40が、上記シリンダヘッドカバー9の下面側に取り付けられる仕切板本体46と、この仕切板本体46に重なるように取り付けられるバッフル板48とを備え、これら仕切板本体46とバッフル板48との間に連通路41が成形され、この連通路41における上記ブリーザ室39側の上開口50が上記バッフル板48の上方における上記仕切板本体46の部分に成形されたものである。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4の発明に加えて、上記上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面との間に空間53が生じるよう、これら上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面とが互いに離されたものである。
【0018】
請求項6の発明は、請求項5の発明に加えて、上記上開口50の開口縁部の上面が、水平方向でこの上開口50の外方からこの上開口50に向かうに従い漸次下方に向かって傾斜するよう成形されたものである。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1から6のうちいずれか1つの発明に加えて、上記ブリーザ室39における上記連通路41側の空間56と上記ガス通路42側の空間57とを区画するようそれぞれ上下方向に延び、かつ、互いに離れて位置する一対の第1、第2竪向き板58,59が設けられ、上記第1竪向き板58が上記仕切板40から上方に向かって突出し、第2竪向き板59が上記シリンダヘッドカバー9の天井面から下方に向かって突出したものである。
【0020】
請求項8の発明は、請求項7の発明に加えて、上記第1、第2竪向き板58,59の間における空間の下方の上記仕切板40の部分に、上記シリンダヘッド7側に向かって貫通するドレン孔60が成形されたものである。
【0021】
請求項9の発明は、請求項8の発明に加えて、上記仕切板40から上方に向かって突出した上記第1竪向き板58の側部の下端部に切り欠き61が成形されたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0023】
図2―4において、符号1は、自動車など車両に搭載される多気筒(4気筒)の4サイクルエンジン(内燃機関)で、このエンジン1は車体に支持されるエンジン本体2を備えている。
【0024】
上記エンジン本体2は、ほぼ水平方向に延びる軸心3回りに回転可能となるようクランク軸4を支承するクランクケース5と、このクランクケース5から上方に突出するシリンダ6と、このシリンダ6の上面側に取り付けられるシリンダヘッド7と、このシリンダヘッド7の上面側に取り付けられてこのシリンダヘッド7と協同してカム室8を成形するシリンダヘッドカバー9と、上記カム室8に設けられる動弁機構10とを備え、この動弁機構10は上記カム室8に溜められたオイルと、別途のオイルポンプにより供給されたオイルとで潤滑される。
【0025】
上記動弁機構10は、上記カム室8に配置され上記クランク軸4の軸心3とそれぞれ平行に延びる軸心11,12回りに回転R可能となるよう上記シリンダヘッド7の上面側に軸受13により支承される吸、排気カム軸14,15と、これらカム軸14,15を上記クランク軸4に連動連結させるチェーン巻掛手段16とを備えている。また、上記各カム軸14,15は、上記軸受13に支承される軸部材17と、この軸部材17に一体的に成形されるカムノーズ18とを備えている。19は点火プラグである。
【0026】
上記エンジン1は、上記エンジン本体2の一側方に配置されて上記シリンダヘッド7の一側部に連結される吸気系部材23と、上記エンジン本体2の他側方に配置されて上記シリンダヘッド7の他側部に連結される排気系部材24とを備えている。上記吸気系部材23は、上記シリンダヘッド7から延出する吸気マニホールド26と、この吸気マニホールド26の延出端に連結されるサージタンク27と、このサージタンク27から延出する吸気管28と、この吸気管28の長手方向の中途部に介設されるスロットル弁29とを備え、この吸気系部材23の内部が、不図示のエアクリーナを介し大気側を上記シリンダ6内に連通させる吸気通路30とされている。
【0027】
上記エンジン1の駆動時、上記クランク軸4に連動する動弁機構10の作用により、上記スロットル弁29の開度に応じた量の大気側の空気34と燃料とが、混合気35として上記吸気系部材23を通しシリンダ6内に供給され、燃焼に供される。この燃焼により生じた燃焼ガスは、排気36として上記排気系部材24を通し大気側に排出される。
【0028】
全図において、上記エンジン1は、ブリーザ装置37を備え、このブリーザ装置37は、エンジン1の駆動に伴い上記クランクケース5やシリンダ6からカム室8に達したブローバイガス33を上記シリンダ6内に戻して燃焼させる。
【0029】
上記ブリーザ装置37は、上記シリンダヘッド7の下面側に締結具38により取り付けられて上記シリンダヘッド7と協同してブリーザ室39を成形する板金製の仕切板40と、この仕切板40に成形され上記カム室8におけるシリンダヘッド7側と上記ブリーザ室39とを互いに連通させる連通路41と、上記シリンダ6に連通する吸気系部材23の吸気通路30と上記ブリーザ室39とを互いに連通させるガス通路42とを備えている。
【0030】
上記カム軸14,15の軸方向を前後方向とし、図3,4に向っての左方を前方(矢印Fr)としたとき、上記ブリーザ室39、仕切板40、連通路41、およびガス通路42は、それぞれ左右一対の第1、第2ブリーザ室39a,39b、第1、第2仕切板40a,40b、第1、第2連通路41a,41b、および第1、第2ガス通路42a,42bを備え、上記第1ブリーザ室39a、第1仕切板40a、第1連通路41a、および第1ガス通路42aは上記吸気カム軸14の上方に配置され、上記第2ブリーザ室39b、第2仕切板40b、第2連通路41b、および第2ガス通路42bは上記排気カム軸15の上方に配置されている。
【0031】
上記の場合、カム軸14,15の軸方向において、上記第1連通路41aは第1仕切板40aの一端部(後端部、以下同じ)に成形され、上記第2連通路41bは第2仕切板40bの他端部(前端部、以下同じ)に成形されている。また、上記第1ガス通路42aは、上記第1ブリーザ室39aの他端部と上記スロットル弁29よりも上流側の吸気管28の吸気通路30とを互いに連通させている。一方、上記第2ガス通路42bは上記第2ブリーザ室39bの一端部と上記スロットル弁29よりも下流側のサージタンク27の吸気通路30とを互いに連通させている。また、上記第2ガス通路42bの長手方向の中途部には、上記第2ブリーザ室39bから吸気通路30に向かうガスの流動のみを許容する一方向弁43が介設されている。
【0032】
上記仕切板40は、ほぼ水平方向で平坦に延びて上記シリンダヘッド7の下面側に締結具38により取り付けられる仕切板本体46と、この仕切板本体46の下面に重なるように固着手段47により取り付けられてこの仕切板本体46から下方に突出するバッフル板48とを備えている。このバッフル板48は、上記カム軸14,15の軸方向に沿った視線でみた各部断面がU字形状とされ(特に図6参照)、上記バッフル板48の外縁部のうちの上端部が上記仕切板本体46の下面に接合されてこの仕切板本体46に固着されている。上記固着手段47は、図例ではスポット溶接とされているが、締結具やリベットであってもよく、板金材のプレス成形によって、上記仕切板本体46とバッフル板48を一体成形させたものであってもよい。
【0033】
上記仕切板本体46の下面とバッフル板48との間に上記連通路41が成形されている。上記仕切板本体46の下面と上記バッフル板48の外縁部との間に、上記連通路41における上記シリンダヘッド7側の端部である下開口49が成形されている。上記連通路41における上記ブリーザ室39側の端部である上開口50は、その全体が上記バッフル板48の上方における上記仕切板本体46の部分に成形されている。上記下開口49と上開口50はそれぞれ矩形状とされているが、これらは円形状であってもよい。
【0034】
上記下開口49は、上記カム軸14,15の軸方向に向かって開放されている。上記連通路41の底面は、上記ブリーザ室39側から上記下開口49の下縁に向かって斜め下方に直線的に延びるよう成形され、その俯角は約15―30°である。上記カムノーズ18の上方に上記仕切板40のバッフル板48が配置され、上記カムノーズ18の回転軌跡52と上記バッフル板48の下面との間の上下方向での隙間の寸法は最小が約5mmとされている。上記カム軸14,15の軸心11,12に沿った視線でみて(特に図6)、上記下開口49は、上記カムノーズ18の回転軌跡52と重なり合うこととされ、上記バッフル板48の下方への突出端が上記軸部材17に接近させられている。
【0035】
図1において、上記上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面との間に少なくとも数mmの厚さの空間53が生じるよう、これら上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面とが上下方向で互いに離されている。また、上記上開口50の開口縁部の上面は、水平方向でこの上開口50の外方からこの上開口50に向かうに従い漸次下方に向かって傾斜するよう成形され、その俯角は約5―20°である。
【0036】
図1、5―8において、上記第1、第2ブリーザ室39a,39bにおけるそれぞれ連通路41側の空間56と上記ガス通路42側の空間57とを区画するようそれぞれほぼ鉛直方向である上下方向に延び、かつ、互いに前後方向に離れて対面するよう位置する一対の第1、第2竪向き板58,59が設けられている。
【0037】
上記第1竪向き板58は板金製とされ、上記仕切板40から上方に向かって突出し、その下端部は上記仕切板40の仕切板本体46にスポット溶接により固着されている。上記シリンダヘッドカバー9の天井面と上記第1竪向き板58の突出端との間にはガス通路が設けられている。上記第2竪向き板59は上記シリンダヘッドカバー9の天井面から下方に向かって一体的に突出している。上記仕切板40の仕切板本体46の上面と上記第2竪向き板59の突出端との間にはガス通路が設けられている。なお、上記第2竪向き板59はシリンダヘッドカバー9とは別体に設けてもよい。
【0038】
より詳しくは、上記第1ブリーザ室39aでは、上記第1竪向き板58は上記第1ブリーザ室39aの第1連通路41a側に配置され、第2竪向き板59は上記第1ブリーザ室39aの第1ガス通路42a側に配置されている。また、上記第2ブリーザ室39bでは、上記第1竪向き板58は上記第2ブリーザ室39bの第2ガス通路42b側に配置され、第2竪向き板59は上記第2ブリーザ室39bの第2連通路41b側に配置されている。
【0039】
上記第1ブリーザ室39aにおいて上記第1、第2竪向き板58,59の間における空間の下方の上記仕切板40の仕切板本体46の部分には、上記シリンダヘッド7側に向かって上下方向に貫通するドレン孔60の少なくとも一部分が成形されている。また、上記第1竪向き板58の左右各側部の下端部にはそれぞれ切り欠き61が成形されている。上記の場合、ドレン孔60を設けないならば、上記連通路41の底面の俯角は約20°が好ましい。
【0040】
全図において、上記エンジン1の駆動時において、上記スロットル弁29の開度を大きくし、混合気35を多量に上記シリンダ6内に供給すると、エンジン1が高速回転して、上記吸気系部材23におけるスロットル弁29の上、下流側の吸気通路30の負圧がそれぞれ高くなる。すると、この負圧により、上記カム室8におけるシリンダヘッド7側のブローバイガス33は、各図中実線矢印で示すように、上記連通路41、ブリーザ室39、およびガス通路42を順次通って、吸気通路30に吸入され、この後、上記ブローバイガス33は混合気35と共にシリンダ6内に吸入されて燃焼させられる。
【0041】
一方、上記スロットル弁29の開度を小さくし、シリンダ6内への混合気35の供給量を少なくすると、エンジン1が低速回転し、上記吸気系部材23におけるスロットル弁29の上流側の吸気通路30の負圧は低くなる。一方、上記スロットル弁29の開度を小さくしたことにより、このスロットル弁29の下流側のサージタンク27の吸気通路30の負圧は高く維持される。
【0042】
このため、上記サージタンク27の吸気通路30の負圧により、各図中一点鎖線矢印で示すように、大気側のフレッシュな空気34が、上記ガス通路42の第1ガス通路42a、ブリーザ室39の第1ブリーザ室39a、および連通路41の第1連通路41aを順次通ってカム室8におけるシリンダヘッド7側に吸入され、ここで、ブローバイガス33に混合される。次に、このブローバイガス33は、二点鎖線矢印で示すように連通路41の第2連通路41b、ブリーザ室39の第2ブリーザ室39b、一方向弁43、およびガス通路42の第2ガス通路42bを順次通って上記サージタンク27の吸気通路30に吸入され、この後、上記ブローバイガス33は混合気35と共にシリンダ6内に吸入されて燃焼に供される。
【0043】
特に、図1,7において、上記構成によれば、連通路41における上記シリンダヘッド7側の下開口49が上記カム軸14,15の軸方向に向かって開放されている。
【0044】
ここで、エンジン1の駆動時には、前記したように、カム室8におけるシリンダヘッド7側に存在するブローバイガス33は、まず、上記吸気通路30の負圧により上記連通路41を通りブリーザ室39に吸入される。また、その後、上記ブローバイガス33はガス通路42と吸気通路30とを通りシリンダ6内に吸入されて燃焼させられる。
【0045】
一方、上記エンジン1の駆動に伴い上記カム軸14,15が回転Rすると、このカム軸14,15によりその接線方向にオイルミストが跳ね上げられる。ここで、上記したように連通路41の下開口49は上記カム軸14,15の軸方向に向かって開放されている。
【0046】
よって、上記カム軸14,15で跳ね上げられたオイルミストが上記連通路41の下開口49に飛び込むということは防止され、つまり、この連通路41を通ってブリーザ室39に向かうブローバイガス33に上記オイルミストが混入するということが防止されて、上記ブローバイガス33と共にオイルミストがシリンダ6に吸入されて燃焼させられるということが防止され、この結果、オイルの無駄な消費が防止される。
【0047】
また、前記したように、連通路41の底面が、上記ブリーザ室39側から上記下開口49の下縁に向かって斜め下方に延びるよう成形されている。
【0048】
このため、上記カム軸14,15により、その接線方向に跳ね上げられたオイルミストが上記連通路41の下開口49に飛び込んだとしても、このオイルミストは、上記連通路41の内面に付着しがちとなり、その後、この連通路41の内面における底面を斜め下方に向かって円滑に流れ落ち、上記下開口49を通ってカム室8におけるシリンダヘッド7側に戻される。
【0049】
よって、上記下開口49にオイルミストが飛び込んだとしても、このオイルミストは上記ブリーザ室39に達することが防止され、つまり、オイルミストが上記ブローバイガス33と共にブリーザ室39を通りシリンダ6内に吸入されるということが防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0050】
また、前記したように、カム軸14,15の軸心11,12に沿った視線でみて、上記下開口49が上記カム軸14,15のカムノーズ18の回転軌跡52と重なり合うようにしている。
【0051】
このため、上記カム軸14,15と、連通路41が成形された仕切板40とは互いにコンパクトに配置されることから、前記のように、オイルの無駄な消費を防止するようにした場合でも、エンジン1が大形になることは防止される。
【0052】
また、前記したように、仕切板40が、上記シリンダヘッドカバー9の下面側に取り付けられる仕切板本体46と、この仕切板本体46に重なるように取り付けられるバッフル板48とを備え、これら仕切板本体46とバッフル板48との間に連通路41が成形され、この連通路41の上記下開口49が上記仕切板本体46の下面と上記バッフル板48の外縁部間に成形され、上記連通路41における上記ブリーザ室39側の上開口50が上記バッフル板48の上方における上記仕切板本体46の部分に成形されている。
【0053】
このため、上記上開口50は、その下方から上記バッフル板48によって全体的に覆われる。このため、上記カム軸14,15により、その接線方向に跳ね上げられたオイルミストが、直接、上記上開口50を通りブリーザ室39に達するということは上記バッフル板48によって防止される。
【0054】
よって、オイルミストが上記ブローバイガス33と共にブリーザ室39を通りシリンダ6内に吸入されるということが防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0055】
また、上記カム軸14,15のカムノーズ18の上方に上記バッフル板48が配置されている。
【0056】
このため、上記カム軸14,15のうち、カムノーズ18によって特に多量のオイルミストが跳ね上げられるが、このオイルミストは直ちに上記バッフル板48の下面に衝突する。よって、上記オイルミストが上記連通路41の下開口49に飛び込むことは、より確実に防止される。
【0057】
また、前記したように、上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面との間に空間53が生じるよう、これら上開口50の開口縁部の各部下面と上記バッフル板48の上面とが互いに離されている。
【0058】
このため、仮に、上記カム軸14,15により跳ね上げられたオイルミストが上記連通路41の下開口49に飛び込んで、この連通路41が内面に付着したとする。しかも、この付着したオイルが、この連通路41を通りブリーザ室39に向かうブローバイガス33の勢いで上記ブリーザ室39に向けて流動させられるとする。しかし、この流動は上記下開口49の開口縁部の下面により防止される。
【0059】
よって、上記下開口49にオイルミストが飛び込んだとしても、このオイルミストが上記ブリーザ室39に達することは防止される。つまり、オイルミストが上記ブローバイガス33と共にブリーザ室39を通りシリンダ6内に吸入されるということは防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0060】
また、前記したように、上開口50の開口縁部の上面が、水平方向でこの上開口50の外方からこの上開口50に向かうに従い漸次下方に向かって傾斜するよう成形されている。
【0061】
このため、仮に、オイルミストが上記連通路41を通り抜けて、上記上開口50の開口縁部の上面に達したとしても、この上面に付着したオイルミストは、その傾斜により、上記上開口50に向けて流動させられ、上記連通路41を通り上記カム室8のシリンダヘッド7側に戻される。
【0062】
また、特に、図1,7において、前記したように、ブリーザ室39における上記連通路41側の空間56と上記ガス通路42側の空間57とを区画するようそれぞれ上下方向に延び、かつ、互いに離れて位置する一対の第1、第2竪向き板58,59が設けられ、上記第1竪向き板58が上記仕切板40から上方に向かって突出し、第2竪向き板59が上記シリンダヘッドカバー9の天井面から下方に向かって突出している。
【0063】
ここで、仮に、オイルミストがブローバイガス33と共に上記連通路41を通り抜けてブリーザ室39における連通路41側の空間56に達し、ここから上記ガス通路42側の空間57に向かって流動するとする。この場合、上記オイルミストはブローバイガス33と共に上記第1竪向き板58と第2竪向き板59とに案内されて、流動の方向が上下に変化させられる。このため、上記オイルミストは、その慣性力で上記ブリーザ室39の内面や、第1、第2竪向き板58,59の表面に付着させられて、上記ブローバイガス33と共に、吸気通路30に向かうということが防止される。
【0064】
また、前記したように、第1、第2竪向き板58,59の間における空間の下方の上記仕切板40の部分に、上記シリンダヘッド7側に向かって貫通するドレン孔60が成形されている。
【0065】
ここで、上記ブリーザ室39をその一方の上記空間56から他方の上記空間57に流動するオイルミストは、その多くが上記第1竪向き板58と第2竪向き板59とに捕捉されてその下方に流動させられるため、このオイルは、上記ドレン孔60を円滑に通って、上記カム室8におけるシリンダヘッド7側に戻される。
【0066】
また、前記したように、仕切板40から上方に向かって突出した上記第1竪向き板58の側部の下端部に切り欠き61が成形されている。
【0067】
このため、上記仕切板40の上面において、オイルが溜まったときや、車両の走行に伴いオイルが流動したとき、このオイルは上記第1竪向き板58に邪魔されずに、上記切り欠き61を通り円滑にドレン孔60に流動させられ、このドレン孔60を通って、上記カム室8におけるシリンダヘッド7側に戻される。
【0068】
なお、以上は図示の例によるが、上記一方向弁43と第2ガス通路42bとはなくてもよく、この場合、上記第1ガス通路42aによりブリーザ室39をスロットル弁29よりも下流側のサージタンク27等の吸気通路30に連通させてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0070】
請求項1の発明は、シリンダヘッドと、このシリンダヘッドの上面側に取り付けられてこのシリンダヘッドと協同してカム室を成形するシリンダヘッドカバーと、上記カム室に配置されほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記シリンダヘッドの上面側に支承されるカム軸と、上記シリンダヘッドカバーの下面側に取り付けられてこのシリンダヘッドカバーと協同してブリーザ室を成形する仕切板と、この仕切板に成形され、上記シリンダヘッド側と上記ブリーザ室とを互いに連通させる連通路と、シリンダに連通する吸気通路と上記ブリーザ室とを互いに連通させるガス通路とを備えたエンジンにおけるブリーザ装置において、
【0071】
上記連通路における上記シリンダヘッド側の下開口が上記カム軸の軸方向に向かって開放されている。
【0072】
ここで、エンジンの駆動時には、上記カム室におけるシリンダヘッド側に存在するブローバイガスは、まず、上記吸気通路の負圧により上記連通路を通りブリーザ室に吸入される。また、その後、上記ブローバイガスはガス通路と吸気通路とを通りシリンダ内に吸入されて燃焼させられる。
【0073】
一方、上記エンジンの駆動に伴い上記カム軸が回転すると、このカム軸によりその接線方向にオイルミストが跳ね上げられる。ここで、上記したように連通路の下開口は上記カム軸の軸方向に向かって開放されている。
【0074】
よって、上記カム軸で跳ね上げられたオイルミストが上記連通路の下開口に飛び込むということは防止され、つまり、この連通路を通ってブリーザ室に向かうブローバイガスに上記オイルミストが混入するということが防止されて、上記ブローバイガスと共にオイルミストがシリンダに吸入されて燃焼させられるということが防止され、この結果、オイルの無駄な消費が防止される。
【0075】
請求項2の発明は、上記連通路の底面が、上記ブリーザ室側から上記下開口の下縁に向かって斜め下方に延びるよう成形されている。
【0076】
このため、上記カム軸により、その接線方向に跳ね上げられたオイルミストが上記連通路の下開口に飛び込んだとしても、このオイルミストは、上記連通路の内面に付着しがちとなり、その後、この連通路の内面における底面を斜め下方に向かって円滑に流れ落ち、上記下開口を通ってカム室におけるシリンダヘッド側に戻される。
【0077】
よって、上記下開口にオイルミストが飛び込んだとしても、このオイルミストは上記ブリーザ室に達することが防止され、つまり、オイルミストが上記ブローバイガスと共にブリーザ室を通りシリンダ内に吸入されるということが防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0078】
請求項3の発明は、上記カム軸の軸心に沿った視線でみて、上記下開口が上記カム軸のカムノーズの回転軌跡と重なり合うようにしている。
【0079】
このため、上記カム軸と、連通路が成形された仕切板とは互いにコンパクトに配置されることから、前記のように、オイルの無駄な消費を防止するようにした場合でも、エンジンが大形になることは防止される。
【0080】
請求項4の発明は、上記仕切板が、上記シリンダヘッドカバーの下面側に取り付けられる仕切板本体と、この仕切板本体に重なるように取り付けられるバッフル板とを備え、これら仕切板本体とバッフル板との間に連通路が成形され、この連通路における上記ブリーザ室側の上開口が上記バッフル板の上方における上記仕切板本体の部分に成形されている。
【0081】
このため、上記上開口は、その下方から上記バッフル板によって全体的に覆われ、上記カム軸により、その接線方向に跳ね上げられたオイルミストが、直接、上記上開口を通りブリーザ室に達するということは上記バッフル板によって防止される。
【0082】
よって、オイルミストが上記ブローバイガスと共にブリーザ室を通りシリンダ内に吸入されるということが防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0083】
請求項5の発明は、上記上開口の開口縁部の各部下面と上記バッフル板の上面との間に空間が生じるよう、これら上開口の開口縁部の各部下面と上記バッフル板の上面とが互いに離されている。
【0084】
このため、仮に、上記カム軸により跳ね上げられたオイルミストが上記連通路の下開口に飛び込んで、この連通路が内面に付着したとする。しかも、この付着したオイルが、この連通路を通りブリーザ室に向かうブローバイガスの勢いで上記ブリーザ室に向けて流動させられるとする。しかし、この流動は上記下開口の開口縁部の下面により防止される。
【0085】
よって、上記下開口にオイルミストが飛び込んだとしても、このオイルミストが上記ブリーザ室に達することは防止される。つまり、オイルミストが上記ブローバイガスと共にブリーザ室を通りシリンダ内に吸入されるということは防止されて、オイルの無駄な消費が防止される。
【0086】
請求項6の発明は、上記上開口の開口縁部の上面が、水平方向でこの上開口の外方からこの上開口に向かうに従い漸次下方に向かって傾斜するよう成形されている。
【0087】
このため、仮に、オイルミストが上記連通路を通り抜けて、上記上開口の開口縁部の上面に達したとしても、この上面に付着したオイルミストは、その傾斜により、上記上開口に向けて流動させられ、上記連通路を通り上記カム室のシリンダヘッド側に戻される。
【0088】
請求項7の発明は、上記ブリーザ室における上記連通路側の空間と上記ガス通路側の空間とを区画するようそれぞれ上下方向に延び、かつ、互いに離れて位置する一対の第1、第2竪向き板が設けられ、上記第1竪向き板が上記仕切板から上方に向かって突出し、第2竪向き板が上記シリンダヘッドカバーの天井面から下方に向かって突出している。
【0089】
ここで、仮に、オイルミストがブローバイガスと共に上記連通路を通り抜けてブリーザ室における連通路側の空間に達し、ここから上記ガス通路側の空間に向かって流動するとする。この場合、上記オイルミストはブローバイガスと共に上記第1竪向き板と第2竪向き板とに案内されて、流動の方向が上下に変化させられる。このため、上記オイルミストは、その慣性力で上記ブリーザ室の内面や、第1、第2竪向き板の表面に付着させられて、上記ブローバイガスと共に、吸気通路に向かうということが防止される。
【0090】
請求項8の発明は、上記第1、第2竪向き板の間における空間の下方の上記仕切板の部分に、上記シリンダヘッド側に向かって貫通するドレン孔が成形されている。
【0091】
ここで、上記ブリーザ室をその一方の上記空間から他方の上記空間に流動するオイルミストは、その多くが上記第1竪向き板と第2竪向き板とに捕捉されてその下方に流動させられるため、このオイルは、上記ドレン孔を円滑に通って、上記カム室におけるシリンダヘッド側に戻される。
【0092】
請求項9の発明は、上記仕切板から上方に向かって突出した上記第1竪向き板の側部の下端部に切り欠きが成形されている。
【0093】
このため、上記仕切板の上面において、オイルが溜まったときや、車両の走行に伴いオイルが流動したとき、このオイルは上記第1竪向き板に邪魔されずに、上記切り欠きを通り円滑にドレン孔に流動させられ、このドレン孔を通って、上記カム室におけるシリンダヘッド側に戻される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の1‐1線矢視断面図である。
【図2】エンジンの正面図である。
【図3】エンジンの側面図である。
【図4】エンジンの平面図である。
【図5】図1で示したものの平面図である。
【図6】図4の6‐6線矢視断面図である。
【図7】図4の7‐7線矢視断面図である。
【図8】図7で示したものの平面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
6 シリンダ
7 シリンダヘッド
8 カム室
9 シリンダヘッドカバー
10 動弁機構
11 軸心
12 軸心
14 カム軸
15 カム軸
18 カムノーズ
23 吸気系部材
29 スロットル弁
30 吸気通路
33 ブローバイガス
34 空気
37 ブリーザ装置
39 ブリーザ室
40 仕切板
41 連通路
42 ガス通路
46 仕切板本体
48 バッフル板
49 下開口
50 上開口
52 回転軌跡
53 空間
56 空間
57 空間
58 第1竪向き板
59 第2竪向き板
60 ドレン孔
61 切り欠き
R 回転
Claims (9)
- シリンダヘッドと、このシリンダヘッドの上面側に取り付けられてこのシリンダヘッドと協同してカム室を成形するシリンダヘッドカバーと、上記カム室に配置されほぼ水平方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記シリンダヘッドの上面側に支承されるカム軸と、上記シリンダヘッドカバーの下面側に取り付けられてこのシリンダヘッドカバーと協同してブリーザ室を成形する仕切板と、この仕切板に成形され、上記シリンダヘッド側と上記ブリーザ室とを互いに連通させる連通路と、シリンダに連通する吸気通路と上記ブリーザ室とを互いに連通させるガス通路とを備えたエンジンにおけるブリーザ装置において、
上記連通路における上記シリンダヘッド側の下開口が上記カム軸の軸方向に向かって開放されたエンジンにおけるブリーザ装置。 - 上記連通路の底面が、上記ブリーザ室側から上記下開口の下縁に向かって斜め下方に延びるよう成形された請求項1に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記カム軸の軸心に沿った視線でみて、上記下開口が上記カム軸のカムノーズの回転軌跡と重なり合うようにした請求項1、もしくは2に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記仕切板が、上記シリンダヘッドカバーの下面側に取り付けられる仕切板本体と、この仕切板本体に重なるように取り付けられるバッフル板とを備え、これら仕切板本体とバッフル板との間に連通路が成形され、この連通路における上記ブリーザ室側の上開口が上記バッフル板の上方における上記仕切板本体の部分に成形された請求項1から3のうちいずれか1つに記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記上開口の開口縁部の各部下面と上記バッフル板の上面との間に空間が生じるよう、これら上開口の開口縁部の各部下面と上記バッフル板の上面とが互いに離された請求項4に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記上開口の開口縁部の上面が、水平方向でこの上開口の外方からこの上開口に向かうに従い漸次下方に向かって傾斜するよう成形された請求項5に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記ブリーザ室における上記連通路側の空間と上記ガス通路側の空間とを区画するようそれぞれ上下方向に延び、かつ、互いに離れて位置する一対の第1、第2竪向き板が設けられ、上記第1竪向き板が上記仕切板から上方に向かって突出し、第2竪向き板が上記シリンダヘッドカバーの天井面から下方に向かって突出した請求項1から6のうちいずれか1つに記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記第1、第2竪向き板の間における空間の下方の上記仕切板の部分に、上記シリンダヘッド側に向かって貫通するドレン孔が成形された請求項7に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
- 上記仕切板から上方に向かって突出した上記第1竪向き板の側部の下端部に切り欠きが成形された請求項8に記載のエンジンにおけるブリーザ装置。
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