JP2004350798A - 遊技用システム - Google Patents
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Abstract
【課題】再来場予定のない遊技者が、所定額未満の端数金額を損失しないようにすること。
【解決手段】遊技用価値加算手段3と、遊技使用処理手段3と、間接税率記憶手段100と、間接税減算手段100と、精算手段400と、を備え、精算手段400は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段405、405、408を含み、該選択手段405、405、408にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却する。
【選択図】 図10
【解決手段】遊技用価値加算手段3と、遊技使用処理手段3と、間接税率記憶手段100と、間接税減算手段100と、精算手段400と、を備え、精算手段400は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段405、405、408を含み、該選択手段405、405、408にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却する。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場に設置され、プリペイドカード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うことのできる遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技場においては貨幣等の回収労力の低減とともに、経営の透明性向上を目的として、プリペイドカード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うことのできる遊技用システムが多く使用されている。
【0003】
これら従来の遊技用システムにおいては、遊技者が間接税である消費税等の端数金額を取り扱う不便を解消することを目的として、これら消費税を遊技場側が肩代わりする形態に対応したものとされ、遊技者が1000円のプリペイドカードを購入した場合には、1000円の全てを遊技に使用できるようにされていたが、これら遊技場側の一方的な間接税負担の問題を解消することを目的として、例えば、発行済みのカードに入金する場合において、カードに残存する残金額の精算時に使用金額に応じた消費税を徴収したり、或いは、入金時に当該入金額に応じた消費税を予め徴収しておき、精算時に遊技に使用しなかったカードに残存する残金額に応じた消費税額を返却する記録媒体精算システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2002 −346200号公報 (第7〜8頁、第7図、第14図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら間接税額を徴収する前記の記録媒体精算システムにおいては、遊技者や遊技場が、精算に際して少額貨幣を扱う不便を解消するとともに、再来場予定の遊技者の利便性を向上することを目的として、精算時に所定額である100円未満の端数額が生じる場合には、該端数額にはカードの遊技用価値として残し、該所定額である100円以上の金額のみを精算するようにしているため、再来場の予定のない遊技者、例えばビジターカードを使用するビジター遊技者にとっては、これら所定額である100円未満の金額を精算することができず、遊技者が少額といえども損をしてしまうという問題があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技者および遊技場の利便性の向上を図る一方で、再来場の予定のない遊技者が損をすることのない遊技用システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体に記録された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させる遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
前記遊技使用処理手段により遊技に使用される遊技用価値の大きさと前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて算出される前記遊技に使用される遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額に相当する遊技用価値の大きさとを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための減算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴としている。
この特徴によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する間接税額を算出する間接税額算出手段と、
該間接税額算出手段にて算出された間接税額に対応する遊技用価値の大きさを前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから差し引いた利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
該間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値加算処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを特定する税用遊技用価値特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから前記税用遊技用価値特定手段にて特定される徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを差し引いた利用可能遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該遊技に使用される利用可能遊技用価値の大きさを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技使用処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額を特定する徴収間接税額特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額から、前記徴収間接税額特定手段にて特定される徴収間接税額を差し引いた金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴としている。
この特徴によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、前記利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0011】
本発明の遊技用システムの前記精算手段は、前記選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出すか否かを選択するための当該所定額を、遊技者が指定するための指定手段を含むことが好ましい。
このようにすれば、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記間接税率記憶手段に記憶されている間接税率を特定可能な情報を設定変更するための設定変更手段を備えることが好ましい。このようにすれば、間接税率が変更されても、設定変更手段にて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0013】
本発明の遊技用システムは、前記減算手段にて減算されて徴収された徴収間接税額、または前記徴収間接税額特定手段にて特定されて徴収された徴収間接税額を集計する集計手段と、該集計された徴収間接税額を遊技場外に設置された管理機関に出力するための出力手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技場にて徴収された徴収間接税額が管理機関により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
【0015】
本実施例1の遊技用システムは、図1並びに図2に示すように、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、会員カードおよびビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額に追加入金する遊技用価値加算処理機能を有するとともに、該会員カードおよびビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額が相当する度数を遊技に使用させるための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段としてのカードユニット3と、当該遊技場にて発行された会員カードおよびビジターカードに遊技用価値である残存金額に追加入金する前記カードユニット3の遊技用価値加算処理機能と同様の遊技用価値加算処理機能を有する入金機500と、該ビジターカードや前記会員カードに残存する遊技用価値である残存金額を現金に精算する精算処理を行う精算手段としての精算装置400と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額の管理や消費税額の減算処理、使用された遊技用価値である使用履歴に基づいて残存金額から減算徴収された間接税である消費税の徴収総額等の算出処理や、消費税の税率設定の変更処理等を行う間接税率記憶手段、間接税用価値減算手段、設定変更手段、集計手段としてのシステムコントローラ100と、前記会員カードを所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、入金機500、並びに精算装置400とはハブ(HUB)8’並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。
【0016】
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介して第三者機関であるカード管理会社に設置された管理サーバ(図示略)と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、該システムコントローラ100にて営業終了後の閉店処理にて集計された一日の使用度数と消費税の徴収総額とが管理サーバ(図示略)に送信されて管理されるようになっている。
【0017】
初めに、本実施例1にて用いた遊技用記録媒体について説明すると、本実施例1では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードと、図示しないカード発行機にて発行されるビジターカードの2種類のICカードを遊技用記録媒体として用いている。
【0018】
まず、本発明の遊技用記録媒体としての会員カードについて説明すると、この会員カードには、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各会員カードを個別に識別可能な記録媒体識別情報、並びに遊技用価値である残存金額の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報としての会員カードIDや、会員ID、カードユニット3とシステムコントローラ100との通信がオフライン状態の場合に使用されるセキュリティー情報等が書き換え不可に記憶されているとともに、カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である残存金額等の情報が書き換え可能に記憶されている。
【0019】
次いで、ビジターカードについて説明すると、このビジターカードも会員カードと同様に非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各ビジターカードを個別に識別可能とする記録媒体識別情報、並びに遊技用価値である残存金額の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報としてのカードID等が書き換え不可に記憶されているとともに、前述したカードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である残存金額等の情報が書き換え可能に記憶されている。
【0020】
次いで、本実施例1に用いた遊技使用処理手段であるカードユニット3について簡潔に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
【0021】
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。
【0023】
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される残存金額に相当する度数の大きさ)の変更が可能である場合に、その内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、度数表示部309は、会員カードやビジターカードから読み出された残存金額に相当する度数やエラーコード等が内蔵された度数表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、会員カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。表示手段である表示部314は、その時点における残存金額から該残存金額に相当する消費税額が差し引かれた金額並びに該金額が相当する度数が内蔵された液晶表示器314a(図3参照)に表示される。
【0024】
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、度数表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。
【0025】
カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口319を介して会員カード並びにビジターカードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0026】
図3は、本実施例1のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、会員カード並びにビジターカードの記憶情報の読み取り並びに書き込みを行うカードリーダライタ327と、カードユニット3全体の動作制御を行う制御ユニット328とから主に構成されている。
【0027】
カードリーダライタ327は、前述した会員カードやビジターカードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、挿入された会員カードやビジターカードに記憶された(会員)カードIDや残存金額の認証等がシステムコントローラ100との間で行われる。
【0028】
制御ユニット328には、前述した各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
【0029】
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチである。
【0030】
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続された対応するパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
【0031】
制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0032】
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号を受けて各種の制御を行う。
【0033】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2と接続されており、該パチンコ機2との間において、貸出処理に伴う各種の信号の授受が可能とされている。
【0034】
また、制御ユニット328は、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されており、該カードリーダライタ327にて会員カードやビジターカードから読み取った記憶データの送受や、各種コマンドの送受が実施可能とされている。
【0035】
本実施例1のカードユニット3は、カード挿入口319に挿入された会員カード並びにビジターカードの使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード並びにビジターカードより読み出された残存金額を使用して、対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理と、会員カード或いはビジターカードが受付中でかつ残存する残存金額に対応する度数が貸出単位以下の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付けられている会員カード或いはビジターカードより読み出された(会員)カードIDより特定される残存金額に加算する遊技用価値加算処理である追加入金処理とを行うようになっている。
【0036】
次いで、本実施例1に用いた精算装置400について図4並びに図5に基づき説明すると、該精算装置400は、遊技島の端部位置等の遊技場内の所定位置に配置され、その外観形状は図4に示すようになっており、その前面に、会員カード並びにビジターカードの精算が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部401と、精算する会員カード或いはビジターカードが挿入可能とされているカード挿入口402と、該カード挿入口402に会員カードが返却されていることを点滅により報知するカードインジケータ403と、前記カード挿入口402に挿入された会員カード或いはビジターカードに記録されている残存金額や端数金額や該端数金額を除く精算される金額等を表示するための表示部407と、精算明細のレシートが発行されるレシート発行口404と、精算における端数金額の特定に用いられる金額を指定するための選択手段並びに指定手段である端数金額特定ボタンスイッチ405(10円)、406(100円)並びに全額の払い出し精算を選択するための選択手段である全額ボタンスイッチ408と、精算を実施する際に入力操作される精算ボタンスイッチ410と、該精算処理を中断する際に入力操作される中止ボタンスイッチ409と、精算に伴い払い出される硬貨が排出されるコイン排出口411と、該コイン排出口411からの硬貨の排出を点滅により報知するコインインジケータ412と、精算に伴い払い出される紙幣が排出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ414と、が設けられている。
【0037】
また、該精算装置400の前面は、開閉自在とされた開閉扉とされており、該開閉扉を解放することで、図示しない制御ユニットが露出するようになっていて、該制御ユニットの内部には、後述するマイクロプロセッシングユニット(MPU)423や通信部422並びに記憶部421等が内在されているともに、その前面には、各種の設定操作等を行うための操作部や、電源のON/OFFを行うためのメインスイッチ429等が設けられており、これら各部は、図5に示すように、該制御ユニット425内部の制御基板(図示略)に実装されている前記MPU423と接続されている。
【0038】
このMPU423には、図5に示すように、前記動作表示部401や、表示部407や、精算ボタンスイッチ410や、中止ボタンスイッチ409や、金額特定ボタンスイッチ405(10円)や金額特定ボタンスイッチ406(100円)並びに全額ボタンスイッチ408が実装された入力基板416や、カードインジケータ403や、紙幣インジケータ414や、コインインジケータ412に加えて、前記カード挿入口402に連設され、会員カード或いはビジターカードの記憶情報の読み出し並びに書き込みを行うカードリーダライタ415と、前記コイン排出口411に連設され、硬貨の払い出しを実施する硬貨払出ユニット418と、前記紙幣排出口413に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット419と、前記レシート発行口404に連設されて、前記精算明細がプリントされたレシートを発行するためのレシートプリンタ430と、前記表示部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420と、会員カード或いはビジターカードより読み出された各種データ等が記憶されるとともに、MPU423が行う制御内容が記述された制御プログラム等を記憶するための記憶部421と、通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100とデータ通信を行うための通信部422と、が接続されており、前記マイクロプロセッシングユニット(MPU)423にて、該接続されている各部の動作が制御されて所定の精算処理が実施されるようになっている。
【0039】
次いで、これらカードユニット3や精算装置400や入金機500が接続されたシステムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス112に、該管理コンピュータが実施する各種処理を行う中央演算処理装置(CPU)113、RAM108、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック114、表示装置107、キーボードやマウス等の入力装置110、プリンタ104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、後述する税金設定画面にて設定された間接税率のデータとともに、当該遊技場にて発行された会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額と利用可能度数とを管理するためのカード管理データベース(図8参照)や、会員カード並びにビジターカードの使用履歴が記憶される使用履歴テーブル(図9参照)等を記憶するための記憶装置109、前記各カードユニット3や各入金機500並びに精算装400とのデータ通信を行う第1の通信インターフェィス106、営業終了後の閉店処理にて集計された一日の使用度数と消費税の徴収総額を含む営業情報を第三者機関であるカード管理会社に設置されている管理サーバ(図示略)に送信するための出力手段である第2の通信インターフェィス105が接続された通常のコンピュータである。
【0040】
また、前記記憶装置109には、該システムコントローラ100の各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図8並びに図9に示すように、各会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDに対応して、各会員カード並びにビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額と、該残存金額に対応する対応消費税額と、残存金額から対応消費税額を差し引いた利用可能遊技用価値である利用可能金額と、該利用可能金額から100円未満の端数金額を除いた金額を最小限の貸出単位である100円で除して度数化した値である利用可能度数が記憶されたカード管理データベース(DB)や、会員カード並びにビジターカードが使用された時刻に対応付けて、使用された会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDと、使用度数と、該使用度数の遊技用価値使用処理を実施したカードユニット3の装置IDが登録される処理装置と、使用度数に相当する金額が該当する消費税額が登録される徴収税額とが記憶された使用履歴テーブルが記憶されており、該使用履歴テーブルに基づいて一日分の使用度数および徴収消費税額が集計(合計)されて第三者機関であるカード管理会社に出力される。尚、これら使用度数および徴収消費税額の送信タイミングは、本実施例1では、営業終了後の閉店処理時とする一日単位としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1時間や3時間毎に送信(出力)するようにしても良い。
【0041】
また、図9には使用履歴テーブルの内、本日分の使用履歴テーブルが示されているが、本実施例1では、これらカード使用履歴を、システムコントローラ100に設定された所定日数である1週間に相当する7営業日の間、記憶、保持するようになっており、前日以前の6日間の使用履歴テーブルも記憶装置109に記憶されている。
【0042】
また、本実施例1のシステムコントローラ100には、図7に示すように、間接税である消費税の徴収を実施するかしないかを設定するととともに、該徴収する消費税の税率である間接税徴収税率を設定変更するための税金設定画面が設けられており、該税金設定画面にて消費税の徴収の実施・非実施を設定できるとともに、消費税を徴収する場合の徴収税率を設定変更できるようになっている。このように消費税率を変更設定できるようにすることは、これら消費税率が変更しても、プログラム等の変更を行うことなく、速やかに新たな税率に対応することができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら課税徴収税率の変更が不可とされた構成としても良い。
【0043】
これら税金設定画面の前記課税徴収税率の設定項目にて設定された徴収税率を含む設定内容は、システムコントローラ100の前記記憶装置109に記憶されるとともに、設定ファイルとして前記入金機500やカードユニット3や精算装置400へ送信されて、入金機500やカードユニット3や精算装置400に記憶されている設定ファイルが更新されるようになっており、これら記憶装置109に記憶された徴収税率(消費税率)及び設定ファイルに記憶された税率(消費税率)に基づいて消費税額等の算出が実施されるようになっている。
【0044】
また、本実施例1の税金設定画面の下部位置には、各会員カードやビジターカードから本日において徴収された消費税の徴収総額、つまりは、図9に示すように前記カード使用履歴テーブル(本日分)に記憶されている徴収金額の総合計の金額が、本日の徴収総額として集計されて表示されるようになっているとともに、該本日の徴収総額の下部に設けられた「前日以前の徴収金額履歴の表示」の選択入力部を選択入力することで、前記記憶装置109に記憶されている前日以前のカード使用履歴テーブルに基づいて集計された前日以前の徴収金額履歴が表示され、該表示された徴収金額履歴を該徴収金額履歴の表示画面に設けられた「プリント」の選択入力部(図示略)を選択することで、前記プリンタ104にて徴収金額履歴が印刷出力されるようになっている。
【0045】
以下、本実施例1の遊技用システムにおける会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて以下に説明する。尚、以下の説明においては、前記システムコントローラ100の税金設定画面において、課税徴収を「する」に設定し、間接税徴収税率を「5%」に設定してあるものとする。
【0046】
まず、遊技者が遊技を実施するために会員カードまたはビジターカードをカードユニット3のカード挿入口319に挿入すると、該挿入がカードユニット3にて検出されて該挿入された会員カードまたはビジターカードから、前記カードリーダライタ327により該挿入された会員カードまたはビジターカードに記憶されている(会員)カードID、会員ID(会員カードのみ)、残存金額等の記憶データの読み出しが実施され、一時記憶される。
【0047】
そして、挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額を含む使用許諾要求がシステムコントローラ100に対して送信され、該システムコントローラ100にて、送信されてきた使用許諾要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて前記カード管理データベースに記憶されている残存金額が特定され、送信されてきた使用許諾要求に含まれる残存金額とが一致するか否かの照合が実施される。
【0048】
該システムコントローラ100における照合が一致した場合には、前記カード管理データベースに残存金額とともに記憶されている利用可能金額と利用可能度数を含む使用許諾がカードユニット3に返信され、カードユニット3は、該使用許諾の受信がある場合に、前記挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出した残存金額が相当する度数を度数表示部309に表示するとともに、受信した使用許諾に含まれる利用可能金額と利用可能度数とを液晶表示器314aに表示する。尚、使用許諾の受信がない場合には、前記挿入された会員カードまたはビジターカードを返却した後、再度会員カードまたはビジターカードの挿入待ち状態となる。
【0049】
前記度数表示部309に度数が表示された後、遊技者が遊技を実施するために対応するパチンコ機2に設けられている前記貸出ボタン(図示略)を操作した場合には、前記貸出単位の度数が表示部314(液晶表示器314a)に表示されている利用可能度数以下であるかが判定され、貸出単位の度数が利用可能度数以下である場合において、カードユニット3から対応するパチンコ機2への所定の信号の授受による貸出処理が実施されて、前記貸出単位の度数に相当するパチンコ球の貸出が対応するパチンコ機2から実施される。
【0050】
そして、該貸出処理において度数表示部309表示されている残存度数から貸出単位の度数が減算更新されるとともに、一時記憶されている残存金額から、使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額に該使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額に対応する消費税額、例えば貸出単位の5度数に相当する500円に対応する消費税額である25円が、設定ファイルに記憶されている消費税率である5%を500円に乗算することで算出され、該消費税額である25円を貸出単位の5度数に相当する500円に加えた金額である525円を減算更新し、該カードユニット3の装置IDと受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額と、前記にて算出した使用度数(貸出単位の度数)に対応する消費税額を含む使用情報がシステムコントローラ100に送信される。
【0051】
この使用情報を受信したシステムコントローラ100においては、該使用情報を受信した時刻が図9に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)の使用時刻に記憶されるとともに、該使用時刻に対応するカードID、使用金額、処理装置、徴収税額の各項目に受信した使用情報に含まれるカードID、残存金額、装置ID、消費税額がそれぞれ記憶される。更に、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額と消費税額とが減算更新されることで、減算後の新たな遊技用価値である残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされるとともに、該減算後の新たな残存金額に対応する対応消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を該新たな残存金額に乗算することで算出されて更新され、該更新後の新たな対応消費税額を減算後の新たな残存金額から減じることで新たな利用可能金額が算出されて更新され、該利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されて更新されることによりカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数を含む更新完了情報がカードユニット3に返信されて、該返信された更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数とが前記表示部314に更新表示される。
【0052】
尚、前記利用可能度数の大きさが貸出単位の度数以上であるかの判定において、利用可能度数の大きさが貸出単位の度数未満である場合には、貸出処理は実施されず、残存金額が不足している旨が表示部314に表示されて報知される。
【0053】
これら残存金額が不足している旨の表示により残存金額が不足していることを知覚した遊技者は、紙幣挿入口302や硬貨投入口303から貨幣を投入(挿入)することで、残存金額を入金処理により増やすことができるようになっている。
【0054】
この入金処理においては、投入貨幣の真贋が紙幣識別ユニット322および/または硬貨識別ユニット324にて識別され、識別結果が真貨幣である場合において、システムコントローラ100に対して、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと識別貨幣の総額(識別総額)とを含む入金情報が送信され、システムコントローラ100において該入金情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額に、入金情報に含まれる識別総額が加算更新されることで、加算後の新たな残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされるとともに、該加算後の新たな残存金額に対応する対応消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を加算後の新たな残存金額に乗算することで算出されて更新され、該算出された対応消費税額を加算後の新たな残存金額から減じた利用可能金額が算出されて更新され、該利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されて更新されることによりカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数と加算後の新たな残存金額を含む更新完了情報がカードユニット3に返信される。そして該更新完了情報の返信に基づいて、該更新完了情報に含まれる加算後の新たな残存金額が更新記憶され、該加算後の新たな残存金額が相当する度数が前記度数表示部309表示されるととともに、該更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0055】
また、遊技者が遊技を終了する場合に対応するパチンコ機2に設けられた前記返却ボタン(図示略)を操作(返却操作)した場合には、その時点における残存金額が、カードリーダライタ327により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、カード挿入口319から返却される。
【0056】
これら返却された会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額は、前記精算装置400にて精算することができるようになっており、これら精算処理の流れについて、図10に示すフローチャートに基づいて説明すると、まず遊技者が会員カードまたはビジターカードの精算を所望する場合には、該会員カード或いはビジターカードを精算装置400のカード挿入口402に挿入すると、該挿入がS1にて検出されて該挿入された会員カードまたはビジターカードから、カードリーダライタ415により該会員カードまたはビジターカードに記憶されている(会員)カードID、残存金額等の記憶データの読み出しが実施される(S2)。
【0057】
次いで、挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額並びに該精算装置400の装置IDとを含む精算要求が前記システムコントローラ100に送信される(S3)。
【0058】
この精算要求の受信に基づいてシステムコントローラ100は、受信した精算要求に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に登録されている残存金額を抽出するとともに、受信した精算要求に含まれる残存金額との照合を実施し、照合が一致した場合において精算可と判定し、精算許諾を精算装置400へ返信する。
【0059】
精算装置400は、該精算許諾の受信があるか否かを判定し(S4)、精算許諾の受信がある場合にはS6に進んで、会員カードまたはビジターカードから読み出した残存金額を表示部407に表示するとともに、10円或いは100円未満の端数金額を除く精算を実施するか、或いは全額精算を実施するかの精算指示の受付けを実施する(S6)。
【0060】
前記表示部407に残存金額が表示されたことに基づいて、操作者である遊技者は、10円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「10円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ405を押圧操作し、100円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「100円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ406を押圧操作し、全額精算を実施させる場合には「全額」が表示された全額ボタンスイッチ408を押圧操作する。
【0061】
これら端数金額特定ボタンスイッチ405、406の押圧操作は、S7において端数金額選択有りと判定されてS10に進み、端数金額特定ボタンスイッチ405が選択された場合には、表示部407に表示されている残存金額の内、10円未満の端数金額を繰り越し端数金額として表示するとともに、該繰り越し端数金額を除く金額を精算する金額として表示部407に表示した後、S11に進んで決定操作である精算ボタンスイッチ410の入力待ちとなり、端数金額特定ボタンスイッチ406が選択された場合には、表示部407に表示されている残存金額の内、100円未満の端数金額を繰り越し端数金額として表示するとともに、該繰り越し端数金額を除く金額を精算する金額として表示部407に表示した後、S11に進んで決定操作である精算ボタンスイッチ410の入力待ちとなる。
【0062】
操作者である遊技者は、表示部407に表示されている繰り越し端数金額と精算する金額とを確認し、該表示された精算内容で良ければ精算ボタンスイッチ410を押圧操作することで、該操作(決定操作)が為されたとS11において判定されてS12に進み、前記表示部407に表示されている精算する金額に相当する貨幣の払い出しが紙幣排出口413および/またはコイン排出口411から実施される。
【0063】
また、操作者である遊技者が全額精算を実施させるために全額ボタンスイッチ408を押圧操作した場合には、該全額ボタンスイッチ408の押圧操作がS7において端数金額選択無しと判定されてS8に進み、前記表示部407に表示されている残存金額に相当する貨幣の払い出しが紙幣排出口413および/またはコイン排出口411から実施される。
【0064】
これらの現金の払い出しを実施した後、S9に進んで、精算明細がプリントされたレシートをレシート発行口404より発行するとともに、(会員)カードIDと現金として払い出した金額(払出金額)を含む情報とを含む精算情報が前記システムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100が、受信した精算情報に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベースに記憶されている残存金額から払出金額を減算更新することで、全額精算の場合には残存金額が「0」に更新され、端数金額を除く精算の場合には端数金額が残存金額として残存するように更新され、これら端数金額が遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされた後、更新後の新たな残存金額を含む更新完了情報が精算装置400に送信される。
【0065】
この更新完了情報の受信に基づいて、精算装置400は、受信した更新完了情報に含まれる残存金額をカードリーダライタ415により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶した後、該会員カード或いはビジターカードを返却する(S10)。
【0066】
尚、システムコントローラ100からの精算許諾の受信がない場合には、S4からS5に進んで、受付けた会員カード或いはビジターカードが返却される。
【0067】
(実施例2)
【0068】
本実施例2の遊技用システムは、請求項3並びに請求項4に対応しており、前記実施例1が、間接税である消費税の減算徴収を、遊技用価値である残存金額の遊技への使用(貸出処理)毎に実施していたのに対し、本実施例2では、会員カードやビジターカードの入金時や発行時に、発行金額や入金金額に対応する徴収予定間接税額を算出して、該徴収予定間接税額の遊技への使用を禁止しておき、精算時において、実際に遊技に使用された使用金額の大きさに基づく徴収税額を減算徴収し、該徴収税額の減算後の残存金額の精算を、精算装置400にて実施できるようになっており、つまりは、前記実施例1の場合と徴収税額の減算徴収の時期が遊技用価値である残存金額の使用時か或いは遊技用価値である残存金額の精算時かが異なるのみで、本実施例2の遊技用システムの構成並びに各構成機器は前記実施例1とほぼ同様とされていることから、これら遊技用システムの構成並びに各構成機器については説明を省略し、実施例1と異なる特徴部分であるシステムコントローラ100におけるデータ管理の内容や、会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて、図11並びに図12を用いて以下に詳述する。尚、以下の説明においても、実施例1と同様に、前記システムコントローラ100の税金設定画面において、課税徴収を「する」に設定し、間接税徴収税率を「5%」に設定してあるものとする。
【0069】
まず、システムコントローラ100におけるデータ管理の内容について説明すると、本実施例2に用いたシステムコントローラ100の記憶装置109には、図11に示すカード管理データベースや、前記実施例1の使用履歴テーブルに代えて図12に示す精算履歴テーブルが記憶されている。
【0070】
本実施例2のカード管理データベースでは、図11に示すように、各会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDに対応して、各会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額と、ビジターカードの発行時や会員カードやビジターカードへの入金時において、前記間接税徴収税率に設定された間接税徴収税率である消費税率(5%)に基づいて算出(特定)された、発行金額や入金金額に対応する消費税額が加算更新される徴収予定間接税額と、前記残存金額から徴収予定間接税額を差し引いた金額で、実際に遊技者が遊技に使用可能な金額となる利用可能金額と、該利用可能金額に相当する度数であり、遊技者が実際に遊技に使用することのできる度数の大きさである利用可能度数と、残存金額が遊技に使用される毎に遊技に使用される残存金額に対応する消費税が加算更新され、精算時において減算徴収される精算時徴収税額とが、記憶されている。
【0071】
また、本実施例2では、図12に示すように、会員カード並びにビジターカードが精算に使用された精算時刻に対応付けて、使用された会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDと、精算において払い出された払出金額と、当該精算を実施した精算装置400の装置IDが登録される処理装置と、該精算時において減算徴収された徴収税額が記憶される精算履歴テーブルが記憶されていて、該精算履歴テーブルの徴収税額の合計金額が、本日の徴収総額として集計されて税金設定画面の下部位置に設けられた消費税の徴収総額に表示されるようになっているとともに、該集計された徴収総額が、第三者機関であるカード管理会社に出力される。
【0072】
尚、図12には精算履歴テーブルの内、本日分の精算履歴テーブルが示されているが、本実施例2では、これら精算履歴を、システムコントローラ100に設定された所定日数である1週間に相当する7営業日の間、記憶、保持するようになっており、前日以前の6日間の精算履歴テーブルも記憶装置109に記憶されている。
【0073】
次いで、会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて、以下に説明すると、まず、会員カードまたはビジターカードをカードユニット3のカード挿入口319に挿入することに基づいて実施される、使用許諾要求の送信や、残存金額の照合、使用許諾の受信に基づく処理は、前記実施例1の場合と同様である。
【0074】
遊技者が遊技を実施するために対応するパチンコ機2に設けられている前記貸出ボタン(図示略)を操作した場合には、前記貸出単位の度数が前記表示部314(液晶表示器314a)に表示されている利用可能度数以下であるか否かが判定され、貸出単位の度数が利用可能度数以下である場合において、カードユニット3から対応するパチンコ機2への所定の信号の授受による貸出処理が実施されて、前記貸出単位の度数に相当するパチンコ球の貸出が対応するパチンコ機2から実施される。
【0075】
そして、該貸出処理において度数表示部309表示されている残存度数から貸出単位の度数が減算更新され、一時記憶されている残存金額から使用度数(貸出単位の度数)に相当する残存金額が減算更新されるとともに、該カードユニット3の装置IDと受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと使用度数(貸出単位の度数)に対応する金額とを含む使用情報がシステムコントローラ100に送信される。
【0076】
この使用情報を受信したシステムコントローラ100においては、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額が減算更新されることで、減算後の新たな遊技用価値である残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされ、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額に対応する消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を使用度数に対応する金額に乗算することで算出(特定)され、該算出された消費税額が精算時徴収税額に加算更新されるとともに、利用可能金額から受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額を減算して新たな利用可能金額が算出されて更新され、利用可能度数から受信した使用情報に含まれる使用度数を減算して新たな利用可能度数が算出されて更新されることでカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数を含む更新完了情報がカードユニット3に返信されて、該返信された更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0077】
尚、前記貸出単位の度数が利用可能度数よりも大きい場合には、貸出処理は実施されず、残存金額が不足している旨が表示部314に表示されて報知される。
【0078】
これら残存金額が不足している旨の表示により残存金額が不足していることを知覚した遊技者は、紙幣挿入口302や硬貨投入口303から貨幣を投入(挿入)することで、残存金額を入金処理により増やすことができ、本実施例2の入金処理においては、投入貨幣の識別結果が真貨幣である場合において、システムコントローラ100に対して、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと識別貨幣の総額(識別総額)とを含む入金情報が送信され、システムコントローラ100において該入金情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額に、入金情報に含まれる識別総額が加算更新されることで、加算後の新たな残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされる。
【0079】
更に、前記入金情報に含まれる識別総額である入金金額に対応する消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を該識別総額である入金金額に乗算することで算出されて徴収予定間接税額に加算更新されるとともに、加算更新後の新たな残存金額から加算更新後の新たな徴収予定間接税額が減算されて利用可能金額が算出され、該新たな利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されてカード管理データベースが更新される。
【0080】
そして、前記にて更新された更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数と加算後の新たな残存金額を含む更新完了情報がカードユニット3に返信される。そして該更新完了情報の返信に基づいて、該更新完了情報に含まれる加算後の新たな残存金額が更新記憶されるととともに、該加算後の新たな残存金額が相当する度数が前記度数表示部309表示され、該更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0081】
また、遊技者が遊技を終了する場合に対応するパチンコ機2に設けられた前記返却ボタン(図示略)を操作(返却操作)した場合には、その時点における残存金額が、カードリーダライタ327により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、カード挿入口319から返却される。
【0082】
次いで、本実施例2の遊技用システムにおける精算処理の流れについて説明すると、精算装置における処理内容は図10に示す前記実施例1の処理内容と同様とされており、S3において挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額並びに該精算装置400の装置IDとを含む精算要求が前記システムコントローラ100に送信される。
【0083】
この精算要求の受信に基づいてシステムコントローラ100は、受信した精算要求に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に登録されている残存金額並びに精算時徴収税額を抽出するとともに、受信した精算要求に含まれる残存金額との照合を実施し、照合が一致した場合において該残存金額から精算時徴収税額を減算した徴収済み残存金額を含む精算許諾を精算装置400へ返信する。
【0084】
精算装置400は、使用許諾の受信がある場合には該精算許諾に含まれる徴収済み残存金額を表示部407に表示するとともに、10円或いは100円未満の端数金額を除く精算を実施するか、或いは全額精算を実施するかの精算指示の受付けを実施する(S6)。
【0085】
前記表示部407に徴収済み残存金額が表示されたことに基づいて、操作者である遊技者は、10円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「10円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ405を押圧操作し、100円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「100円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ406を押圧操作し、全額精算を実施させる場合には「全額」が表示された全額ボタンスイッチ408を押圧操作することで、前記実施例1の場合と同様に、各操作に対応する現金の払い出しが実施される。
【0086】
これらの現金の払い出しが実施された後、(会員)カードIDと現金として払い出した金額(払出金額)を含む情報とを含む精算情報が前記システムコントローラ100へ送信されることで、システムコントローラ100が、受信した精算情報に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額から、精算時徴収税額と払出金額とを減算更新することで、全額精算の場合には残存金額が「0」に更新され、端数金額を除く精算の場合には端数金額が残存金額として残存するように更新され、これら端数金額が遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされる。
【0087】
尚、この際、残存金額が「0」の場合には、徴収予定税額も「0」に更新されるが、端数金額が残存金額として残存する場合には、該残存する端数金額に対応する徴収予定税額が算出されて徴収予定税額に更新記憶される(よって、図11のKC−0001に示すように、1円未満の徴収予定税額が存在する)とともに、該更新後の新たな残存金額並びに徴収予定税額に基づいて、利用可能金額や利用可能度数が算出および特定されてカード管理データベースが更新された後、更新後の新たな残存金額を含む更新完了情報が精算装置400に送信される。
【0088】
この更新完了情報の受信に基づいて、受信した更新完了情報に含まれる残存金額がカードリーダライタ415により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、該会員カード或いはビジターカードが返却される。
【0089】
以上説明したように、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、精算手段である精算装置400が、選択手段としての全額ボタンスイッチ408並びに端数金額特定ボタンスイッチ405、406を有することから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段である全額ボタンスイッチ408を操作することで、所定額である10円や100円未満の貨幣を払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において端数金額特定ボタンスイッチ405、406を押圧操作することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値である残存金額が、前記カード管理データベースに更新記憶されることで該残存金額が会員カード或いはビジターカードに記録された遊技用価値特定情報である(会員)カードIDから特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して100円未満や10円未満の少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消でき、且つ、再来場予定の遊技者は、これら100円未満や10円未満の少額金額を会員カード或いはビジターカードに記録して繰り越しできるようになり、これら少額金額を再来場した際の消費税の支払い等に使用できるようになるため、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0090】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値である残存金額の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能金額並びに該利用可能金額に相当する利用可能度数が表示手段である表示部314に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0091】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、端数金額を決定するための所定額を10円とするか或いは100円とするかを指定するための端数金額特定ボタンスイッチ405、406を備えることで、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0092】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、税金設定画面をシステムコントローラが有することで、消費税率等の間接税率が変更されても、設定変更手段であるシステムコントローラにて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0093】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、使用履歴テーブル(本日分)や精算履歴テーブル(本日分)の徴収税額を集計することにより算出された、当該遊技場にて徴収された徴収消費税総額が管理機関であるカード管理会社により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【0094】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0095】
例えば、前記実施例2では、各時点における残存金額に対応する消費税額をシステムコントローラが算出して、残存金額から消費税額を差し引いた利用可能金額を算出するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの利用可能金額の算出を、カードユニット3の制御ユニット328が設定ファイルに記憶された消費税率に基づいて実施するようにしても良い。
【0096】
また、前記実施例では、利用可能金額とともに利用可能度数を表示部314に表示するようにしており、このようにすることは、前記度数表示部309に表示される残存度数と、実際に遊技に使用することのできる度数が消費税の徴収により異なることから、遊技者が不信感を抱くことを極力回避できるようになるとともに、利用者が利用可能な利用可能度数を簡便に把握できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら利用可能度数や利用可能金額のいずれか一方を表示する構成としても良いし、更には、利用可能度数や利用可能金額を表示しない構成としても良い。
【0097】
また、前記実施例では、精算端数金額特定ボタンスイッチ405、406にて端数金額を特定するための所定額を10円とするか、或いは100円とするかを遊技者が選択できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定額を10円や100円以外の金額、例えば500円や1000円としても良いし、或いは、これら所定額を遊技者が選択するのではなく、システムコントローラ100にて遊技場が設定できるようにしても良い。
【0098】
また、前記実施例では、システムコントローラ100に出力手段として第2の通信インターフェイス105を設け、第三者機関であるカード管理会社に、当該遊技場にて徴収された間接税総額の情報を含む営業情報を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら第三者機関への間接税総額の情報の送信を行わない構成としても良い。更には、これら間接税総額の情報を、カード管理会社以外の税金を管理する管理会社へ送信するようにしても良い。
【0099】
また、前記実施例1では、システムコントローラ100において、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額が減算更新されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3から送信される使用情報には、遊技に使用された使用度数或いは該使用度数に対応する金額のみを含むようにして、システムコントローラ100において、受信した使用情報に含まれる使用度数或いは該使用度数に対応する金額に基づいて、使用度数に対応する金額を残存金額から減算更新するとともに、使用度数に対応する金額に対応する消費税額を、記憶装置109に記憶されている消費税率に基づいて算出し、該算出した消費税額を残存金額から減算するようにしても良い。
【0100】
また、前記実施例では、カードユニット3において、利用可能度数が貸出単位の度数以下となった場合において追加入金できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら追加入金を、所定の残存金額以下、例えば1000円以下において実施できるようにしても良いし、或いは残存金額に対応する度数が0になった場合において実施できるようにしても良い。
【0101】
また、前記実施例では、精算装置400を単体にて設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら精算装置400をその他の装置、例えば前記入金機500と一体として設けるようにしても良い。
【0102】
また、前記実施例では、精算装置400にて精算に使用されたビジターカードを返却するようにしているが、精算により残存金額が0となったビジターカードは回収するようにしても良い。
【0103】
また、前記実施例では遊技用記録媒体として非接触型ICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカード、更には携帯電話等としても良く、これら遊技用記録媒体としては、残存金額を特定可能な情報を読み出し可能に記録でき、遊技者が携行できるものであれば、任意の記録媒体を使用することができる。
【0104】
また、前記実施例に用いた遊技用記録媒体としての会員カードやビジターカードの形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0105】
また前記実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機2を用いているが、本発明はこれら通常のパチンコ機のみならず、メダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシン、パチンコ玉やメダルが外部に排出されることなく遊技可能な封入式のパチンコ機や完全クレジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン及びパチロットにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0106】
また前記実施例においては、会員カードやビジターカードに遊技用価値特定情報である(会員)カードIDとともに、残存金額とを記録しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カードやビジターカードには(会員)カードIDのみが記録されていて、該(会員)カードIDを前記システムコントローラ100に送信することで、カードユニット3が、システムコントローラ100から会員カードやビジターカードの残存金額を入手するようにしても良いし、更には、残存金額のみを会員カードやビジターカードに、残存金額が変更される都度毎に記憶して該残存金額を特定可能とし、前記システムコントローラ100では残存金額等の管理を実施しない構成としても良い。
【0107】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0108】
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値(残存金額)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報((会員)カードID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技用価値加算処理(追加入金)を行う遊技用価値加算手段(カードユニット3)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付け、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させる遊技使用処理(玉貸処理)を行う遊技使用処理手段(カードユニット3)と、間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段(システムコントローラ100)と、前記遊技使用処理手段(カードユニット3)により遊技に使用される遊技用価値(残存金額)の大きさと前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて算出される前記遊技に使用される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収間接税額(消費税額)に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさとを、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための減算手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段(精算装置400)と、を備え、該精算手段(精算装置400)は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含み、該選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額(10円、100円)以上の貨幣を払い出すとともに、所定額(10円、100円)未満の金額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能として当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を返却する。
【0109】
本発明の請求項2は、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する間接税額(消費税額)を算出する間接税額算出手段(システムコントローラ100)と、該間接税額算出手段(システムコントローラ100)にて算出された間接税額に対応する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから差し引いた利用可能遊技用価値(利用可能度金額)の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段(表示部314)と、
を備える。
【0110】
本発明の請求項3は、遊技に使用可能な遊技用価値(残存金額)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報((会員)カードID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技用価値加算処理(追加入金)を行う遊技用価値加算手段(カードユニット3)と、間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段(システムコントローラ100)と、該間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値加算処理(追加入金)に供された遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収予定間接税額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを特定する税用遊技用価値特定手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから前記税用遊技用価値特定手段(システムコントローラ100)にて特定される徴収予定間接税額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを差し引いた利用可能遊技用価値(利用可能度数)の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該遊技に使用される利用可能遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技使用処理(玉貸処理)を行う遊技使用処理手段(カードユニット3、システムコントローラ100)と、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技使用処理(玉貸処理)に供された遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収間接税額(精算時徴収税額)を特定する徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する金額から、前記徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)にて特定される徴収間接税額(精算時徴収税額)を差し引いた金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段(精算装置400)と、を備え、該精算手段(精算装置400)は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含み、該選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額(10円、100円)以上の貨幣を払い出すとともに、所定額(10円、100円)未満の金額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能として当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を返却する。
【0111】
本発明の請求項4は、前記利用可能遊技用価値(利用可能金額)の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段(表示部314)を備える。
【0112】
本発明の請求項5は、前記精算手段(精算装置400)は、前記選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出すか否かを選択するための当該所定額(10円、100円)を、遊技者が指定するための指定手段(端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含む。
【0113】
本発明の請求項6は、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶されている間接税率(消費税率)を特定可能な情報を設定変更するための設定変更手段(システムコントローラ100、税金設定画面)を備える。
【0114】
本発明の請求項7は、前記減算手段(システムコントローラ100)にて減算されて徴収された徴収間接税額(徴収消費税総額)、または前記徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)にて特定されて徴収された徴収間接税額(徴収消費税総額)を集計する集計手段(システムコントローラ100)と、該集計された徴収間接税額(徴収消費税総額)を遊技場外に設置された管理機関(カード管理会社)に出力するための出力手段(第2の通信インターフェィス105)と、を備える。
【0115】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0116】
(a)請求項1の発明によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0117】
(b)請求項2の発明によれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0118】
(c)請求項3の発明によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0119】
(d)請求項4の発明によれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0120】
(e)請求項5の発明によれば、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0121】
(f)請求項6の発明によれば、間接税率が変更されても、設定変更手段にて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0122】
(g)請求項7の発明によれば、遊技場にて徴収された徴収間接税額が管理機関により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例1におけるカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例1において用いた精算機を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の実施例1において用いた精算機の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例1におけるシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例1におけるシステムコントローラに表示される税金設定画面を示す図である。
【図8】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード管理データベースを示す図である。
【図9】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける使用履歴テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施例1に用いた精算機の処理内容を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおけるカード管理データベースを示す図である。
【図12】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおける精算履歴テーブルを示す図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
100 システムコントローラ
105 第2の通信インターフェィス
314 表示部
400 精算装置
405 端数金額特定ボタンスイッチ(10円)
406 端数金額特定ボタンスイッチ(100円)
408 全額ボタンスイッチ
【発明の属する技術の分野】
本発明は、遊技場に設置され、プリペイドカード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うことのできる遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技場においては貨幣等の回収労力の低減とともに、経営の透明性向上を目的として、プリペイドカード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うことのできる遊技用システムが多く使用されている。
【0003】
これら従来の遊技用システムにおいては、遊技者が間接税である消費税等の端数金額を取り扱う不便を解消することを目的として、これら消費税を遊技場側が肩代わりする形態に対応したものとされ、遊技者が1000円のプリペイドカードを購入した場合には、1000円の全てを遊技に使用できるようにされていたが、これら遊技場側の一方的な間接税負担の問題を解消することを目的として、例えば、発行済みのカードに入金する場合において、カードに残存する残金額の精算時に使用金額に応じた消費税を徴収したり、或いは、入金時に当該入金額に応じた消費税を予め徴収しておき、精算時に遊技に使用しなかったカードに残存する残金額に応じた消費税額を返却する記録媒体精算システムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2002 −346200号公報 (第7〜8頁、第7図、第14図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら間接税額を徴収する前記の記録媒体精算システムにおいては、遊技者や遊技場が、精算に際して少額貨幣を扱う不便を解消するとともに、再来場予定の遊技者の利便性を向上することを目的として、精算時に所定額である100円未満の端数額が生じる場合には、該端数額にはカードの遊技用価値として残し、該所定額である100円以上の金額のみを精算するようにしているため、再来場の予定のない遊技者、例えばビジターカードを使用するビジター遊技者にとっては、これら所定額である100円未満の金額を精算することができず、遊技者が少額といえども損をしてしまうという問題があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、遊技者および遊技場の利便性の向上を図る一方で、再来場の予定のない遊技者が損をすることのない遊技用システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体に記録された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させる遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
前記遊技使用処理手段により遊技に使用される遊技用価値の大きさと前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて算出される前記遊技に使用される遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額に相当する遊技用価値の大きさとを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための減算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴としている。
この特徴によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する間接税額を算出する間接税額算出手段と、
該間接税額算出手段にて算出された間接税額に対応する遊技用価値の大きさを前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから差し引いた利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
該間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値加算処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを特定する税用遊技用価値特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから前記税用遊技用価値特定手段にて特定される徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを差し引いた利用可能遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該遊技に使用される利用可能遊技用価値の大きさを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技使用処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額を特定する徴収間接税額特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額から、前記徴収間接税額特定手段にて特定される徴収間接税額を差し引いた金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴としている。
この特徴によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、前記利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0011】
本発明の遊技用システムの前記精算手段は、前記選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出すか否かを選択するための当該所定額を、遊技者が指定するための指定手段を含むことが好ましい。
このようにすれば、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記間接税率記憶手段に記憶されている間接税率を特定可能な情報を設定変更するための設定変更手段を備えることが好ましい。このようにすれば、間接税率が変更されても、設定変更手段にて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0013】
本発明の遊技用システムは、前記減算手段にて減算されて徴収された徴収間接税額、または前記徴収間接税額特定手段にて特定されて徴収された徴収間接税額を集計する集計手段と、該集計された徴収間接税額を遊技場外に設置された管理機関に出力するための出力手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技場にて徴収された徴収間接税額が管理機関により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
【0015】
本実施例1の遊技用システムは、図1並びに図2に示すように、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、会員カードおよびビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額に追加入金する遊技用価値加算処理機能を有するとともに、該会員カードおよびビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額が相当する度数を遊技に使用させるための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段としてのカードユニット3と、当該遊技場にて発行された会員カードおよびビジターカードに遊技用価値である残存金額に追加入金する前記カードユニット3の遊技用価値加算処理機能と同様の遊技用価値加算処理機能を有する入金機500と、該ビジターカードや前記会員カードに残存する遊技用価値である残存金額を現金に精算する精算処理を行う精算手段としての精算装置400と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額の管理や消費税額の減算処理、使用された遊技用価値である使用履歴に基づいて残存金額から減算徴収された間接税である消費税の徴収総額等の算出処理や、消費税の税率設定の変更処理等を行う間接税率記憶手段、間接税用価値減算手段、設定変更手段、集計手段としてのシステムコントローラ100と、前記会員カードを所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、入金機500、並びに精算装置400とはハブ(HUB)8’並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。
【0016】
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介して第三者機関であるカード管理会社に設置された管理サーバ(図示略)と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、該システムコントローラ100にて営業終了後の閉店処理にて集計された一日の使用度数と消費税の徴収総額とが管理サーバ(図示略)に送信されて管理されるようになっている。
【0017】
初めに、本実施例1にて用いた遊技用記録媒体について説明すると、本実施例1では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードと、図示しないカード発行機にて発行されるビジターカードの2種類のICカードを遊技用記録媒体として用いている。
【0018】
まず、本発明の遊技用記録媒体としての会員カードについて説明すると、この会員カードには、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各会員カードを個別に識別可能な記録媒体識別情報、並びに遊技用価値である残存金額の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報としての会員カードIDや、会員ID、カードユニット3とシステムコントローラ100との通信がオフライン状態の場合に使用されるセキュリティー情報等が書き換え不可に記憶されているとともに、カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である残存金額等の情報が書き換え可能に記憶されている。
【0019】
次いで、ビジターカードについて説明すると、このビジターカードも会員カードと同様に非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各ビジターカードを個別に識別可能とする記録媒体識別情報、並びに遊技用価値である残存金額の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報としてのカードID等が書き換え不可に記憶されているとともに、前述したカードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される遊技用価値である残存金額等の情報が書き換え可能に記憶されている。
【0020】
次いで、本実施例1に用いた遊技使用処理手段であるカードユニット3について簡潔に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
【0021】
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。
【0023】
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される残存金額に相当する度数の大きさ)の変更が可能である場合に、その内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、度数表示部309は、会員カードやビジターカードから読み出された残存金額に相当する度数やエラーコード等が内蔵された度数表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、会員カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。表示手段である表示部314は、その時点における残存金額から該残存金額に相当する消費税額が差し引かれた金額並びに該金額が相当する度数が内蔵された液晶表示器314a(図3参照)に表示される。
【0024】
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、度数表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。
【0025】
カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口319を介して会員カード並びにビジターカードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0026】
図3は、本実施例1のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、会員カード並びにビジターカードの記憶情報の読み取り並びに書き込みを行うカードリーダライタ327と、カードユニット3全体の動作制御を行う制御ユニット328とから主に構成されている。
【0027】
カードリーダライタ327は、前述した会員カードやビジターカードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、挿入された会員カードやビジターカードに記憶された(会員)カードIDや残存金額の認証等がシステムコントローラ100との間で行われる。
【0028】
制御ユニット328には、前述した各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
【0029】
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチである。
【0030】
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続された対応するパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
【0031】
制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0032】
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号を受けて各種の制御を行う。
【0033】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2と接続されており、該パチンコ機2との間において、貸出処理に伴う各種の信号の授受が可能とされている。
【0034】
また、制御ユニット328は、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されており、該カードリーダライタ327にて会員カードやビジターカードから読み取った記憶データの送受や、各種コマンドの送受が実施可能とされている。
【0035】
本実施例1のカードユニット3は、カード挿入口319に挿入された会員カード並びにビジターカードの使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード並びにビジターカードより読み出された残存金額を使用して、対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理と、会員カード或いはビジターカードが受付中でかつ残存する残存金額に対応する度数が貸出単位以下の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付けられている会員カード或いはビジターカードより読み出された(会員)カードIDより特定される残存金額に加算する遊技用価値加算処理である追加入金処理とを行うようになっている。
【0036】
次いで、本実施例1に用いた精算装置400について図4並びに図5に基づき説明すると、該精算装置400は、遊技島の端部位置等の遊技場内の所定位置に配置され、その外観形状は図4に示すようになっており、その前面に、会員カード並びにビジターカードの精算が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部401と、精算する会員カード或いはビジターカードが挿入可能とされているカード挿入口402と、該カード挿入口402に会員カードが返却されていることを点滅により報知するカードインジケータ403と、前記カード挿入口402に挿入された会員カード或いはビジターカードに記録されている残存金額や端数金額や該端数金額を除く精算される金額等を表示するための表示部407と、精算明細のレシートが発行されるレシート発行口404と、精算における端数金額の特定に用いられる金額を指定するための選択手段並びに指定手段である端数金額特定ボタンスイッチ405(10円)、406(100円)並びに全額の払い出し精算を選択するための選択手段である全額ボタンスイッチ408と、精算を実施する際に入力操作される精算ボタンスイッチ410と、該精算処理を中断する際に入力操作される中止ボタンスイッチ409と、精算に伴い払い出される硬貨が排出されるコイン排出口411と、該コイン排出口411からの硬貨の排出を点滅により報知するコインインジケータ412と、精算に伴い払い出される紙幣が排出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ414と、が設けられている。
【0037】
また、該精算装置400の前面は、開閉自在とされた開閉扉とされており、該開閉扉を解放することで、図示しない制御ユニットが露出するようになっていて、該制御ユニットの内部には、後述するマイクロプロセッシングユニット(MPU)423や通信部422並びに記憶部421等が内在されているともに、その前面には、各種の設定操作等を行うための操作部や、電源のON/OFFを行うためのメインスイッチ429等が設けられており、これら各部は、図5に示すように、該制御ユニット425内部の制御基板(図示略)に実装されている前記MPU423と接続されている。
【0038】
このMPU423には、図5に示すように、前記動作表示部401や、表示部407や、精算ボタンスイッチ410や、中止ボタンスイッチ409や、金額特定ボタンスイッチ405(10円)や金額特定ボタンスイッチ406(100円)並びに全額ボタンスイッチ408が実装された入力基板416や、カードインジケータ403や、紙幣インジケータ414や、コインインジケータ412に加えて、前記カード挿入口402に連設され、会員カード或いはビジターカードの記憶情報の読み出し並びに書き込みを行うカードリーダライタ415と、前記コイン排出口411に連設され、硬貨の払い出しを実施する硬貨払出ユニット418と、前記紙幣排出口413に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット419と、前記レシート発行口404に連設されて、前記精算明細がプリントされたレシートを発行するためのレシートプリンタ430と、前記表示部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420と、会員カード或いはビジターカードより読み出された各種データ等が記憶されるとともに、MPU423が行う制御内容が記述された制御プログラム等を記憶するための記憶部421と、通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100とデータ通信を行うための通信部422と、が接続されており、前記マイクロプロセッシングユニット(MPU)423にて、該接続されている各部の動作が制御されて所定の精算処理が実施されるようになっている。
【0039】
次いで、これらカードユニット3や精算装置400や入金機500が接続されたシステムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス112に、該管理コンピュータが実施する各種処理を行う中央演算処理装置(CPU)113、RAM108、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック114、表示装置107、キーボードやマウス等の入力装置110、プリンタ104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成り、後述する税金設定画面にて設定された間接税率のデータとともに、当該遊技場にて発行された会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額と利用可能度数とを管理するためのカード管理データベース(図8参照)や、会員カード並びにビジターカードの使用履歴が記憶される使用履歴テーブル(図9参照)等を記憶するための記憶装置109、前記各カードユニット3や各入金機500並びに精算装400とのデータ通信を行う第1の通信インターフェィス106、営業終了後の閉店処理にて集計された一日の使用度数と消費税の徴収総額を含む営業情報を第三者機関であるカード管理会社に設置されている管理サーバ(図示略)に送信するための出力手段である第2の通信インターフェィス105が接続された通常のコンピュータである。
【0040】
また、前記記憶装置109には、該システムコントローラ100の各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図8並びに図9に示すように、各会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDに対応して、各会員カード並びにビジターカードに残存する遊技用価値である残存金額と、該残存金額に対応する対応消費税額と、残存金額から対応消費税額を差し引いた利用可能遊技用価値である利用可能金額と、該利用可能金額から100円未満の端数金額を除いた金額を最小限の貸出単位である100円で除して度数化した値である利用可能度数が記憶されたカード管理データベース(DB)や、会員カード並びにビジターカードが使用された時刻に対応付けて、使用された会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDと、使用度数と、該使用度数の遊技用価値使用処理を実施したカードユニット3の装置IDが登録される処理装置と、使用度数に相当する金額が該当する消費税額が登録される徴収税額とが記憶された使用履歴テーブルが記憶されており、該使用履歴テーブルに基づいて一日分の使用度数および徴収消費税額が集計(合計)されて第三者機関であるカード管理会社に出力される。尚、これら使用度数および徴収消費税額の送信タイミングは、本実施例1では、営業終了後の閉店処理時とする一日単位としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1時間や3時間毎に送信(出力)するようにしても良い。
【0041】
また、図9には使用履歴テーブルの内、本日分の使用履歴テーブルが示されているが、本実施例1では、これらカード使用履歴を、システムコントローラ100に設定された所定日数である1週間に相当する7営業日の間、記憶、保持するようになっており、前日以前の6日間の使用履歴テーブルも記憶装置109に記憶されている。
【0042】
また、本実施例1のシステムコントローラ100には、図7に示すように、間接税である消費税の徴収を実施するかしないかを設定するととともに、該徴収する消費税の税率である間接税徴収税率を設定変更するための税金設定画面が設けられており、該税金設定画面にて消費税の徴収の実施・非実施を設定できるとともに、消費税を徴収する場合の徴収税率を設定変更できるようになっている。このように消費税率を変更設定できるようにすることは、これら消費税率が変更しても、プログラム等の変更を行うことなく、速やかに新たな税率に対応することができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら課税徴収税率の変更が不可とされた構成としても良い。
【0043】
これら税金設定画面の前記課税徴収税率の設定項目にて設定された徴収税率を含む設定内容は、システムコントローラ100の前記記憶装置109に記憶されるとともに、設定ファイルとして前記入金機500やカードユニット3や精算装置400へ送信されて、入金機500やカードユニット3や精算装置400に記憶されている設定ファイルが更新されるようになっており、これら記憶装置109に記憶された徴収税率(消費税率)及び設定ファイルに記憶された税率(消費税率)に基づいて消費税額等の算出が実施されるようになっている。
【0044】
また、本実施例1の税金設定画面の下部位置には、各会員カードやビジターカードから本日において徴収された消費税の徴収総額、つまりは、図9に示すように前記カード使用履歴テーブル(本日分)に記憶されている徴収金額の総合計の金額が、本日の徴収総額として集計されて表示されるようになっているとともに、該本日の徴収総額の下部に設けられた「前日以前の徴収金額履歴の表示」の選択入力部を選択入力することで、前記記憶装置109に記憶されている前日以前のカード使用履歴テーブルに基づいて集計された前日以前の徴収金額履歴が表示され、該表示された徴収金額履歴を該徴収金額履歴の表示画面に設けられた「プリント」の選択入力部(図示略)を選択することで、前記プリンタ104にて徴収金額履歴が印刷出力されるようになっている。
【0045】
以下、本実施例1の遊技用システムにおける会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて以下に説明する。尚、以下の説明においては、前記システムコントローラ100の税金設定画面において、課税徴収を「する」に設定し、間接税徴収税率を「5%」に設定してあるものとする。
【0046】
まず、遊技者が遊技を実施するために会員カードまたはビジターカードをカードユニット3のカード挿入口319に挿入すると、該挿入がカードユニット3にて検出されて該挿入された会員カードまたはビジターカードから、前記カードリーダライタ327により該挿入された会員カードまたはビジターカードに記憶されている(会員)カードID、会員ID(会員カードのみ)、残存金額等の記憶データの読み出しが実施され、一時記憶される。
【0047】
そして、挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額を含む使用許諾要求がシステムコントローラ100に対して送信され、該システムコントローラ100にて、送信されてきた使用許諾要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて前記カード管理データベースに記憶されている残存金額が特定され、送信されてきた使用許諾要求に含まれる残存金額とが一致するか否かの照合が実施される。
【0048】
該システムコントローラ100における照合が一致した場合には、前記カード管理データベースに残存金額とともに記憶されている利用可能金額と利用可能度数を含む使用許諾がカードユニット3に返信され、カードユニット3は、該使用許諾の受信がある場合に、前記挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出した残存金額が相当する度数を度数表示部309に表示するとともに、受信した使用許諾に含まれる利用可能金額と利用可能度数とを液晶表示器314aに表示する。尚、使用許諾の受信がない場合には、前記挿入された会員カードまたはビジターカードを返却した後、再度会員カードまたはビジターカードの挿入待ち状態となる。
【0049】
前記度数表示部309に度数が表示された後、遊技者が遊技を実施するために対応するパチンコ機2に設けられている前記貸出ボタン(図示略)を操作した場合には、前記貸出単位の度数が表示部314(液晶表示器314a)に表示されている利用可能度数以下であるかが判定され、貸出単位の度数が利用可能度数以下である場合において、カードユニット3から対応するパチンコ機2への所定の信号の授受による貸出処理が実施されて、前記貸出単位の度数に相当するパチンコ球の貸出が対応するパチンコ機2から実施される。
【0050】
そして、該貸出処理において度数表示部309表示されている残存度数から貸出単位の度数が減算更新されるとともに、一時記憶されている残存金額から、使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額に該使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額に対応する消費税額、例えば貸出単位の5度数に相当する500円に対応する消費税額である25円が、設定ファイルに記憶されている消費税率である5%を500円に乗算することで算出され、該消費税額である25円を貸出単位の5度数に相当する500円に加えた金額である525円を減算更新し、該カードユニット3の装置IDと受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと使用度数(貸出単位の度数)に相当する金額と、前記にて算出した使用度数(貸出単位の度数)に対応する消費税額を含む使用情報がシステムコントローラ100に送信される。
【0051】
この使用情報を受信したシステムコントローラ100においては、該使用情報を受信した時刻が図9に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)の使用時刻に記憶されるとともに、該使用時刻に対応するカードID、使用金額、処理装置、徴収税額の各項目に受信した使用情報に含まれるカードID、残存金額、装置ID、消費税額がそれぞれ記憶される。更に、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額と消費税額とが減算更新されることで、減算後の新たな遊技用価値である残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされるとともに、該減算後の新たな残存金額に対応する対応消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を該新たな残存金額に乗算することで算出されて更新され、該更新後の新たな対応消費税額を減算後の新たな残存金額から減じることで新たな利用可能金額が算出されて更新され、該利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されて更新されることによりカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数を含む更新完了情報がカードユニット3に返信されて、該返信された更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数とが前記表示部314に更新表示される。
【0052】
尚、前記利用可能度数の大きさが貸出単位の度数以上であるかの判定において、利用可能度数の大きさが貸出単位の度数未満である場合には、貸出処理は実施されず、残存金額が不足している旨が表示部314に表示されて報知される。
【0053】
これら残存金額が不足している旨の表示により残存金額が不足していることを知覚した遊技者は、紙幣挿入口302や硬貨投入口303から貨幣を投入(挿入)することで、残存金額を入金処理により増やすことができるようになっている。
【0054】
この入金処理においては、投入貨幣の真贋が紙幣識別ユニット322および/または硬貨識別ユニット324にて識別され、識別結果が真貨幣である場合において、システムコントローラ100に対して、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと識別貨幣の総額(識別総額)とを含む入金情報が送信され、システムコントローラ100において該入金情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額に、入金情報に含まれる識別総額が加算更新されることで、加算後の新たな残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされるとともに、該加算後の新たな残存金額に対応する対応消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を加算後の新たな残存金額に乗算することで算出されて更新され、該算出された対応消費税額を加算後の新たな残存金額から減じた利用可能金額が算出されて更新され、該利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されて更新されることによりカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数と加算後の新たな残存金額を含む更新完了情報がカードユニット3に返信される。そして該更新完了情報の返信に基づいて、該更新完了情報に含まれる加算後の新たな残存金額が更新記憶され、該加算後の新たな残存金額が相当する度数が前記度数表示部309表示されるととともに、該更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0055】
また、遊技者が遊技を終了する場合に対応するパチンコ機2に設けられた前記返却ボタン(図示略)を操作(返却操作)した場合には、その時点における残存金額が、カードリーダライタ327により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、カード挿入口319から返却される。
【0056】
これら返却された会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額は、前記精算装置400にて精算することができるようになっており、これら精算処理の流れについて、図10に示すフローチャートに基づいて説明すると、まず遊技者が会員カードまたはビジターカードの精算を所望する場合には、該会員カード或いはビジターカードを精算装置400のカード挿入口402に挿入すると、該挿入がS1にて検出されて該挿入された会員カードまたはビジターカードから、カードリーダライタ415により該会員カードまたはビジターカードに記憶されている(会員)カードID、残存金額等の記憶データの読み出しが実施される(S2)。
【0057】
次いで、挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額並びに該精算装置400の装置IDとを含む精算要求が前記システムコントローラ100に送信される(S3)。
【0058】
この精算要求の受信に基づいてシステムコントローラ100は、受信した精算要求に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に登録されている残存金額を抽出するとともに、受信した精算要求に含まれる残存金額との照合を実施し、照合が一致した場合において精算可と判定し、精算許諾を精算装置400へ返信する。
【0059】
精算装置400は、該精算許諾の受信があるか否かを判定し(S4)、精算許諾の受信がある場合にはS6に進んで、会員カードまたはビジターカードから読み出した残存金額を表示部407に表示するとともに、10円或いは100円未満の端数金額を除く精算を実施するか、或いは全額精算を実施するかの精算指示の受付けを実施する(S6)。
【0060】
前記表示部407に残存金額が表示されたことに基づいて、操作者である遊技者は、10円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「10円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ405を押圧操作し、100円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「100円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ406を押圧操作し、全額精算を実施させる場合には「全額」が表示された全額ボタンスイッチ408を押圧操作する。
【0061】
これら端数金額特定ボタンスイッチ405、406の押圧操作は、S7において端数金額選択有りと判定されてS10に進み、端数金額特定ボタンスイッチ405が選択された場合には、表示部407に表示されている残存金額の内、10円未満の端数金額を繰り越し端数金額として表示するとともに、該繰り越し端数金額を除く金額を精算する金額として表示部407に表示した後、S11に進んで決定操作である精算ボタンスイッチ410の入力待ちとなり、端数金額特定ボタンスイッチ406が選択された場合には、表示部407に表示されている残存金額の内、100円未満の端数金額を繰り越し端数金額として表示するとともに、該繰り越し端数金額を除く金額を精算する金額として表示部407に表示した後、S11に進んで決定操作である精算ボタンスイッチ410の入力待ちとなる。
【0062】
操作者である遊技者は、表示部407に表示されている繰り越し端数金額と精算する金額とを確認し、該表示された精算内容で良ければ精算ボタンスイッチ410を押圧操作することで、該操作(決定操作)が為されたとS11において判定されてS12に進み、前記表示部407に表示されている精算する金額に相当する貨幣の払い出しが紙幣排出口413および/またはコイン排出口411から実施される。
【0063】
また、操作者である遊技者が全額精算を実施させるために全額ボタンスイッチ408を押圧操作した場合には、該全額ボタンスイッチ408の押圧操作がS7において端数金額選択無しと判定されてS8に進み、前記表示部407に表示されている残存金額に相当する貨幣の払い出しが紙幣排出口413および/またはコイン排出口411から実施される。
【0064】
これらの現金の払い出しを実施した後、S9に進んで、精算明細がプリントされたレシートをレシート発行口404より発行するとともに、(会員)カードIDと現金として払い出した金額(払出金額)を含む情報とを含む精算情報が前記システムコントローラ100に送信されることで、システムコントローラ100が、受信した精算情報に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベースに記憶されている残存金額から払出金額を減算更新することで、全額精算の場合には残存金額が「0」に更新され、端数金額を除く精算の場合には端数金額が残存金額として残存するように更新され、これら端数金額が遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされた後、更新後の新たな残存金額を含む更新完了情報が精算装置400に送信される。
【0065】
この更新完了情報の受信に基づいて、精算装置400は、受信した更新完了情報に含まれる残存金額をカードリーダライタ415により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶した後、該会員カード或いはビジターカードを返却する(S10)。
【0066】
尚、システムコントローラ100からの精算許諾の受信がない場合には、S4からS5に進んで、受付けた会員カード或いはビジターカードが返却される。
【0067】
(実施例2)
【0068】
本実施例2の遊技用システムは、請求項3並びに請求項4に対応しており、前記実施例1が、間接税である消費税の減算徴収を、遊技用価値である残存金額の遊技への使用(貸出処理)毎に実施していたのに対し、本実施例2では、会員カードやビジターカードの入金時や発行時に、発行金額や入金金額に対応する徴収予定間接税額を算出して、該徴収予定間接税額の遊技への使用を禁止しておき、精算時において、実際に遊技に使用された使用金額の大きさに基づく徴収税額を減算徴収し、該徴収税額の減算後の残存金額の精算を、精算装置400にて実施できるようになっており、つまりは、前記実施例1の場合と徴収税額の減算徴収の時期が遊技用価値である残存金額の使用時か或いは遊技用価値である残存金額の精算時かが異なるのみで、本実施例2の遊技用システムの構成並びに各構成機器は前記実施例1とほぼ同様とされていることから、これら遊技用システムの構成並びに各構成機器については説明を省略し、実施例1と異なる特徴部分であるシステムコントローラ100におけるデータ管理の内容や、会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて、図11並びに図12を用いて以下に詳述する。尚、以下の説明においても、実施例1と同様に、前記システムコントローラ100の税金設定画面において、課税徴収を「する」に設定し、間接税徴収税率を「5%」に設定してあるものとする。
【0069】
まず、システムコントローラ100におけるデータ管理の内容について説明すると、本実施例2に用いたシステムコントローラ100の記憶装置109には、図11に示すカード管理データベースや、前記実施例1の使用履歴テーブルに代えて図12に示す精算履歴テーブルが記憶されている。
【0070】
本実施例2のカード管理データベースでは、図11に示すように、各会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDに対応して、各会員カード並びにビジターカードに残存する残存金額と、ビジターカードの発行時や会員カードやビジターカードへの入金時において、前記間接税徴収税率に設定された間接税徴収税率である消費税率(5%)に基づいて算出(特定)された、発行金額や入金金額に対応する消費税額が加算更新される徴収予定間接税額と、前記残存金額から徴収予定間接税額を差し引いた金額で、実際に遊技者が遊技に使用可能な金額となる利用可能金額と、該利用可能金額に相当する度数であり、遊技者が実際に遊技に使用することのできる度数の大きさである利用可能度数と、残存金額が遊技に使用される毎に遊技に使用される残存金額に対応する消費税が加算更新され、精算時において減算徴収される精算時徴収税額とが、記憶されている。
【0071】
また、本実施例2では、図12に示すように、会員カード並びにビジターカードが精算に使用された精算時刻に対応付けて、使用された会員カード並びにビジターカードの(会員)カードIDと、精算において払い出された払出金額と、当該精算を実施した精算装置400の装置IDが登録される処理装置と、該精算時において減算徴収された徴収税額が記憶される精算履歴テーブルが記憶されていて、該精算履歴テーブルの徴収税額の合計金額が、本日の徴収総額として集計されて税金設定画面の下部位置に設けられた消費税の徴収総額に表示されるようになっているとともに、該集計された徴収総額が、第三者機関であるカード管理会社に出力される。
【0072】
尚、図12には精算履歴テーブルの内、本日分の精算履歴テーブルが示されているが、本実施例2では、これら精算履歴を、システムコントローラ100に設定された所定日数である1週間に相当する7営業日の間、記憶、保持するようになっており、前日以前の6日間の精算履歴テーブルも記憶装置109に記憶されている。
【0073】
次いで、会員カードやビジターカードの残存金額への追加入金処理や消費税の減算徴収処理、並びに精算装置400における精算の流れについて、以下に説明すると、まず、会員カードまたはビジターカードをカードユニット3のカード挿入口319に挿入することに基づいて実施される、使用許諾要求の送信や、残存金額の照合、使用許諾の受信に基づく処理は、前記実施例1の場合と同様である。
【0074】
遊技者が遊技を実施するために対応するパチンコ機2に設けられている前記貸出ボタン(図示略)を操作した場合には、前記貸出単位の度数が前記表示部314(液晶表示器314a)に表示されている利用可能度数以下であるか否かが判定され、貸出単位の度数が利用可能度数以下である場合において、カードユニット3から対応するパチンコ機2への所定の信号の授受による貸出処理が実施されて、前記貸出単位の度数に相当するパチンコ球の貸出が対応するパチンコ機2から実施される。
【0075】
そして、該貸出処理において度数表示部309表示されている残存度数から貸出単位の度数が減算更新され、一時記憶されている残存金額から使用度数(貸出単位の度数)に相当する残存金額が減算更新されるとともに、該カードユニット3の装置IDと受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと使用度数(貸出単位の度数)に対応する金額とを含む使用情報がシステムコントローラ100に送信される。
【0076】
この使用情報を受信したシステムコントローラ100においては、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額が減算更新されることで、減算後の新たな遊技用価値である残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされ、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額に対応する消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を使用度数に対応する金額に乗算することで算出(特定)され、該算出された消費税額が精算時徴収税額に加算更新されるとともに、利用可能金額から受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額を減算して新たな利用可能金額が算出されて更新され、利用可能度数から受信した使用情報に含まれる使用度数を減算して新たな利用可能度数が算出されて更新されることでカード管理データベースが更新され、該更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数を含む更新完了情報がカードユニット3に返信されて、該返信された更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0077】
尚、前記貸出単位の度数が利用可能度数よりも大きい場合には、貸出処理は実施されず、残存金額が不足している旨が表示部314に表示されて報知される。
【0078】
これら残存金額が不足している旨の表示により残存金額が不足していることを知覚した遊技者は、紙幣挿入口302や硬貨投入口303から貨幣を投入(挿入)することで、残存金額を入金処理により増やすことができ、本実施例2の入金処理においては、投入貨幣の識別結果が真貨幣である場合において、システムコントローラ100に対して、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと識別貨幣の総額(識別総額)とを含む入金情報が送信され、システムコントローラ100において該入金情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額に、入金情報に含まれる識別総額が加算更新されることで、加算後の新たな残存金額が、遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされる。
【0079】
更に、前記入金情報に含まれる識別総額である入金金額に対応する消費税額が、記憶装置109に記憶されている消費税率である5%を該識別総額である入金金額に乗算することで算出されて徴収予定間接税額に加算更新されるとともに、加算更新後の新たな残存金額から加算更新後の新たな徴収予定間接税額が減算されて利用可能金額が算出され、該新たな利用可能金額の100円未満の端数金額を除いた金額が相当する利用可能度数が特定されてカード管理データベースが更新される。
【0080】
そして、前記にて更新された更新後の新たな利用可能金額と新たな利用可能度数と加算後の新たな残存金額を含む更新完了情報がカードユニット3に返信される。そして該更新完了情報の返信に基づいて、該更新完了情報に含まれる加算後の新たな残存金額が更新記憶されるととともに、該加算後の新たな残存金額が相当する度数が前記度数表示部309表示され、該更新完了情報に含まれる新たな利用可能金額と新たな利用可能度数が前記表示部314に表示される。
【0081】
また、遊技者が遊技を終了する場合に対応するパチンコ機2に設けられた前記返却ボタン(図示略)を操作(返却操作)した場合には、その時点における残存金額が、カードリーダライタ327により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、カード挿入口319から返却される。
【0082】
次いで、本実施例2の遊技用システムにおける精算処理の流れについて説明すると、精算装置における処理内容は図10に示す前記実施例1の処理内容と同様とされており、S3において挿入された会員カードまたはビジターカードから読み出された(会員)カードIDと残存金額並びに該精算装置400の装置IDとを含む精算要求が前記システムコントローラ100に送信される。
【0083】
この精算要求の受信に基づいてシステムコントローラ100は、受信した精算要求に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に登録されている残存金額並びに精算時徴収税額を抽出するとともに、受信した精算要求に含まれる残存金額との照合を実施し、照合が一致した場合において該残存金額から精算時徴収税額を減算した徴収済み残存金額を含む精算許諾を精算装置400へ返信する。
【0084】
精算装置400は、使用許諾の受信がある場合には該精算許諾に含まれる徴収済み残存金額を表示部407に表示するとともに、10円或いは100円未満の端数金額を除く精算を実施するか、或いは全額精算を実施するかの精算指示の受付けを実施する(S6)。
【0085】
前記表示部407に徴収済み残存金額が表示されたことに基づいて、操作者である遊技者は、10円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「10円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ405を押圧操作し、100円未満の端数金額を除く精算を実施させる場合には「100円」が表示された端数金額特定ボタンスイッチ406を押圧操作し、全額精算を実施させる場合には「全額」が表示された全額ボタンスイッチ408を押圧操作することで、前記実施例1の場合と同様に、各操作に対応する現金の払い出しが実施される。
【0086】
これらの現金の払い出しが実施された後、(会員)カードIDと現金として払い出した金額(払出金額)を含む情報とを含む精算情報が前記システムコントローラ100へ送信されることで、システムコントローラ100が、受信した精算情報に含まれる(会員)カードIDに対応して前記カード管理データベース(図11参照)に記憶されている残存金額から、精算時徴収税額と払出金額とを減算更新することで、全額精算の場合には残存金額が「0」に更新され、端数金額を除く精算の場合には端数金額が残存金額として残存するように更新され、これら端数金額が遊技用価値特定情報としての(会員)カードIDにより特定可能とされる。
【0087】
尚、この際、残存金額が「0」の場合には、徴収予定税額も「0」に更新されるが、端数金額が残存金額として残存する場合には、該残存する端数金額に対応する徴収予定税額が算出されて徴収予定税額に更新記憶される(よって、図11のKC−0001に示すように、1円未満の徴収予定税額が存在する)とともに、該更新後の新たな残存金額並びに徴収予定税額に基づいて、利用可能金額や利用可能度数が算出および特定されてカード管理データベースが更新された後、更新後の新たな残存金額を含む更新完了情報が精算装置400に送信される。
【0088】
この更新完了情報の受信に基づいて、受信した更新完了情報に含まれる残存金額がカードリーダライタ415により受付け中の会員カード或いはビジターカードに更新記憶された後、該会員カード或いはビジターカードが返却される。
【0089】
以上説明したように、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、精算手段である精算装置400が、選択手段としての全額ボタンスイッチ408並びに端数金額特定ボタンスイッチ405、406を有することから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段である全額ボタンスイッチ408を操作することで、所定額である10円や100円未満の貨幣を払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において端数金額特定ボタンスイッチ405、406を押圧操作することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値である残存金額が、前記カード管理データベースに更新記憶されることで該残存金額が会員カード或いはビジターカードに記録された遊技用価値特定情報である(会員)カードIDから特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して100円未満や10円未満の少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消でき、且つ、再来場予定の遊技者は、これら100円未満や10円未満の少額金額を会員カード或いはビジターカードに記録して繰り越しできるようになり、これら少額金額を再来場した際の消費税の支払い等に使用できるようになるため、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0090】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値である残存金額の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能金額並びに該利用可能金額に相当する利用可能度数が表示手段である表示部314に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0091】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、端数金額を決定するための所定額を10円とするか或いは100円とするかを指定するための端数金額特定ボタンスイッチ405、406を備えることで、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0092】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、税金設定画面をシステムコントローラが有することで、消費税率等の間接税率が変更されても、設定変更手段であるシステムコントローラにて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0093】
また、前記実施例1や前記実施例2の遊技用システムによれば、使用履歴テーブル(本日分)や精算履歴テーブル(本日分)の徴収税額を集計することにより算出された、当該遊技場にて徴収された徴収消費税総額が管理機関であるカード管理会社により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【0094】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0095】
例えば、前記実施例2では、各時点における残存金額に対応する消費税額をシステムコントローラが算出して、残存金額から消費税額を差し引いた利用可能金額を算出するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの利用可能金額の算出を、カードユニット3の制御ユニット328が設定ファイルに記憶された消費税率に基づいて実施するようにしても良い。
【0096】
また、前記実施例では、利用可能金額とともに利用可能度数を表示部314に表示するようにしており、このようにすることは、前記度数表示部309に表示される残存度数と、実際に遊技に使用することのできる度数が消費税の徴収により異なることから、遊技者が不信感を抱くことを極力回避できるようになるとともに、利用者が利用可能な利用可能度数を簡便に把握できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら利用可能度数や利用可能金額のいずれか一方を表示する構成としても良いし、更には、利用可能度数や利用可能金額を表示しない構成としても良い。
【0097】
また、前記実施例では、精算端数金額特定ボタンスイッチ405、406にて端数金額を特定するための所定額を10円とするか、或いは100円とするかを遊技者が選択できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定額を10円や100円以外の金額、例えば500円や1000円としても良いし、或いは、これら所定額を遊技者が選択するのではなく、システムコントローラ100にて遊技場が設定できるようにしても良い。
【0098】
また、前記実施例では、システムコントローラ100に出力手段として第2の通信インターフェイス105を設け、第三者機関であるカード管理会社に、当該遊技場にて徴収された間接税総額の情報を含む営業情報を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら第三者機関への間接税総額の情報の送信を行わない構成としても良い。更には、これら間接税総額の情報を、カード管理会社以外の税金を管理する管理会社へ送信するようにしても良い。
【0099】
また、前記実施例1では、システムコントローラ100において、受信した使用情報に含まれるカードIDに対応して前記カード管理データベース(図8参照)に記憶されている残存金額から、受信した使用情報に含まれる使用度数に対応する金額が減算更新されるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3から送信される使用情報には、遊技に使用された使用度数或いは該使用度数に対応する金額のみを含むようにして、システムコントローラ100において、受信した使用情報に含まれる使用度数或いは該使用度数に対応する金額に基づいて、使用度数に対応する金額を残存金額から減算更新するとともに、使用度数に対応する金額に対応する消費税額を、記憶装置109に記憶されている消費税率に基づいて算出し、該算出した消費税額を残存金額から減算するようにしても良い。
【0100】
また、前記実施例では、カードユニット3において、利用可能度数が貸出単位の度数以下となった場合において追加入金できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら追加入金を、所定の残存金額以下、例えば1000円以下において実施できるようにしても良いし、或いは残存金額に対応する度数が0になった場合において実施できるようにしても良い。
【0101】
また、前記実施例では、精算装置400を単体にて設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら精算装置400をその他の装置、例えば前記入金機500と一体として設けるようにしても良い。
【0102】
また、前記実施例では、精算装置400にて精算に使用されたビジターカードを返却するようにしているが、精算により残存金額が0となったビジターカードは回収するようにしても良い。
【0103】
また、前記実施例では遊技用記録媒体として非接触型ICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカード、更には携帯電話等としても良く、これら遊技用記録媒体としては、残存金額を特定可能な情報を読み出し可能に記録でき、遊技者が携行できるものであれば、任意の記録媒体を使用することができる。
【0104】
また、前記実施例に用いた遊技用記録媒体としての会員カードやビジターカードの形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0105】
また前記実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機2を用いているが、本発明はこれら通常のパチンコ機のみならず、メダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシン、パチンコ玉やメダルが外部に排出されることなく遊技可能な封入式のパチンコ機や完全クレジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン及びパチロットにも適用可能であることはいうまでもなく、これら遊技機が限定されるものではない。
【0106】
また前記実施例においては、会員カードやビジターカードに遊技用価値特定情報である(会員)カードIDとともに、残存金額とを記録しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カードやビジターカードには(会員)カードIDのみが記録されていて、該(会員)カードIDを前記システムコントローラ100に送信することで、カードユニット3が、システムコントローラ100から会員カードやビジターカードの残存金額を入手するようにしても良いし、更には、残存金額のみを会員カードやビジターカードに、残存金額が変更される都度毎に記憶して該残存金額を特定可能とし、前記システムコントローラ100では残存金額等の管理を実施しない構成としても良い。
【0107】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0108】
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値(残存金額)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報((会員)カードID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技用価値加算処理(追加入金)を行う遊技用価値加算手段(カードユニット3)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付け、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させる遊技使用処理(玉貸処理)を行う遊技使用処理手段(カードユニット3)と、間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段(システムコントローラ100)と、前記遊技使用処理手段(カードユニット3)により遊技に使用される遊技用価値(残存金額)の大きさと前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて算出される前記遊技に使用される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収間接税額(消費税額)に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさとを、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための減算手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段(精算装置400)と、を備え、該精算手段(精算装置400)は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含み、該選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額(10円、100円)以上の貨幣を払い出すとともに、所定額(10円、100円)未満の金額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能として当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を返却する。
【0109】
本発明の請求項2は、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する間接税額(消費税額)を算出する間接税額算出手段(システムコントローラ100)と、該間接税額算出手段(システムコントローラ100)にて算出された間接税額に対応する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから差し引いた利用可能遊技用価値(利用可能度金額)の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段(表示部314)と、
を備える。
【0110】
本発明の請求項3は、遊技に使用可能な遊技用価値(残存金額)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報((会員)カードID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技用価値加算処理(追加入金)を行う遊技用価値加算手段(カードユニット3)と、間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段(システムコントローラ100)と、該間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値加算処理(追加入金)に供された遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収予定間接税額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを特定する税用遊技用価値特定手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから前記税用遊技用価値特定手段(システムコントローラ100)にて特定される徴収予定間接税額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを差し引いた利用可能遊技用価値(利用可能度数)の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該遊技に使用される利用可能遊技用価値(残存金額)の大きさを、前記遊技用価値特定情報((会員)カードID)により特定される遊技用価値(残存金額)の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値(残存金額)の大きさを当該遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能とするための遊技使用処理(玉貸処理)を行う遊技使用処理手段(カードユニット3、システムコントローラ100)と、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技使用処理(玉貸処理)に供された遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する徴収間接税額(精算時徴収税額)を特定する徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定される遊技用価値(残存金額)の大きさに対応する金額から、前記徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)にて特定される徴収間接税額(精算時徴収税額)を差し引いた金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段(精算装置400)と、を備え、該精算手段(精算装置400)は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含み、該選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額(10円、100円)以上の貨幣を払い出すとともに、所定額(10円、100円)未満の金額に相当する遊技用価値(残存金額)の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録された遊技用価値特定情報((会員)カードID)から特定可能として当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を返却する。
【0111】
本発明の請求項4は、前記利用可能遊技用価値(利用可能金額)の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段(表示部314)を備える。
【0112】
本発明の請求項5は、前記精算手段(精算装置400)は、前記選択手段(全額ボタンスイッチ408、端数金額特定ボタンスイッチ405、406)にて所定額(10円、100円)にて所定額(10円、100円)未満の貨幣を払い出すか否かを選択するための当該所定額(10円、100円)を、遊技者が指定するための指定手段(端数金額特定ボタンスイッチ405、406)を含む。
【0113】
本発明の請求項6は、前記間接税率記憶手段(システムコントローラ100)に記憶されている間接税率(消費税率)を特定可能な情報を設定変更するための設定変更手段(システムコントローラ100、税金設定画面)を備える。
【0114】
本発明の請求項7は、前記減算手段(システムコントローラ100)にて減算されて徴収された徴収間接税額(徴収消費税総額)、または前記徴収間接税額特定手段(システムコントローラ100)にて特定されて徴収された徴収間接税額(徴収消費税総額)を集計する集計手段(システムコントローラ100)と、該集計された徴収間接税額(徴収消費税総額)を遊技場外に設置された管理機関(カード管理会社)に出力するための出力手段(第2の通信インターフェィス105)と、を備える。
【0115】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0116】
(a)請求項1の発明によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0117】
(b)請求項2の発明によれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0118】
(c)請求項3の発明によれば、精算手段が選択手段を含むことから、再来場の予定のない遊技者は、該選択手段において所定額未満の貨幣を払い出すことを選択することで、所定額未満の貨幣の払い出しを受けることができるようになるため、遊技者がこれら所定額未満の金額を損してしまうことがないとともに、選択手段において所定額未満の貨幣を払い出さないことを選択することで、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさが遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能とされて返却されるようになるため、これら精算に際して少額貨幣を扱う遊技者の不便を解消し、再来場予定の遊技者の利便性も向上することができ、且つ、少額貨幣の補充等に伴う遊技場の手間も軽減できる。
【0119】
(d)請求項4の発明によれば、遊技を実施することにより徴収される間接税額を含んだ遊技用価値の大きさではなく、間接税額が徴収されても遊技者が実際に遊技に使用することのできる利用可能遊技用価値の大きさが表示手段に表示されるようになるため、遊技者が不信感を抱くことを極力回避することができる。
【0120】
(e)請求項5の発明によれば、各遊技者が自分の希望に沿った所定額を指定することができる。
【0121】
(f)請求項6の発明によれば、間接税率が変更されても、設定変更手段にて間接税率を適宜に変更できるため、間接税率の変化にも対応することができる。
【0122】
(g)請求項7の発明によれば、遊技場にて徴収された徴収間接税額が管理機関により管理されるようになるため、脱税防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例1におけるカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例1において用いた精算機を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の実施例1において用いた精算機の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例1におけるシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例1におけるシステムコントローラに表示される税金設定画面を示す図である。
【図8】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおけるカード管理データベースを示す図である。
【図9】本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける使用履歴テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施例1に用いた精算機の処理内容を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおけるカード管理データベースを示す図である。
【図12】本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおける精算履歴テーブルを示す図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
100 システムコントローラ
105 第2の通信インターフェィス
314 表示部
400 精算装置
405 端数金額特定ボタンスイッチ(10円)
406 端数金額特定ボタンスイッチ(100円)
408 全額ボタンスイッチ
Claims (7)
- 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体に記録された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させる遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
前記遊技使用処理手段により遊技に使用される遊技用価値の大きさと前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて算出される前記遊技に使用される遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額に相当する遊技用価値の大きさとを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための減算手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴とする遊技用システム。 - 前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する間接税額を算出する間接税額算出手段と、
該間接税額算出手段にて算出された間接税額に対応する遊技用価値の大きさを前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから差し引いた利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段と、
を備える請求項1に記載の遊技用システム。 - 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体および貨幣を受付けて、該受付けた貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを、前記受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさに加算更新し、該加算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技用価値加算処理を行う遊技用価値加算手段と、
間接税率を特定可能な情報を記憶するための間接税率記憶手段と、
該間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技用価値加算処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを特定する税用遊技用価値特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから前記税用遊技用価値特定手段にて特定される徴収予定間接税額に相当する遊技用価値の大きさを差し引いた利用可能遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるとともに、該遊技に使用される利用可能遊技用価値の大きさを、前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさから減算更新し、該減算更新後の新たな遊技用価値の大きさを当該遊技用価値特定情報から特定可能とするための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、
前記間接税率記憶手段に記憶された間接税率を特定可能な情報に基づいて、前記遊技使用処理に供された遊技用価値の大きさに対応する徴収間接税額を特定する徴収間接税額特定手段と、
前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに対応する金額から、前記徴収間接税額特定手段にて特定される徴収間接税額を差し引いた金額の貨幣を払い出す精算処理を行う精算手段と、
を備え、
該精算手段は、所定額未満の貨幣を払い出すか否かを遊技者が選択するための選択手段を含み、該選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出さないことが選択されたときに、前記精算処理に供される金額のうち、所定額以上の貨幣を払い出すとともに、所定額未満の金額に相当する遊技用価値の大きさを前記受付けた遊技用記録媒体に記録された遊技用価値特定情報から特定可能として当該遊技用記録媒体を返却することを特徴とする遊技用システム。 - 前記利用可能遊技用価値の大きさを遊技者に対して表示するための表示手段を備える請求項3に記載の遊技用システム。
- 前記精算手段は、前記選択手段にて所定額未満の貨幣を払い出すか否かを選択するための当該所定額を、遊技者が指定するための指定手段を含む請求項1〜4のいずれかに記載の遊技用システム。
- 前記間接税率記憶手段に記憶されている間接税率を特定可能な情報を設定変更するための設定変更手段を備える請求項1〜5のいずれかに記載の遊技用システム。
- 前記減算手段にて減算されて徴収された徴収間接税額、または前記徴収間接税額特定手段にて特定されて徴収された徴収間接税額を集計する集計手段と、該集計された徴収間接税額を遊技場外に設置された管理機関に出力するための出力手段と、を備える請求項1〜6のいずれかに記載の遊技用システム。
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Legal Events
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