JP2004347811A - 光結合構造及び光結合方法、光結合素子、光配線基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】光配線基板の表面に備えられた光入出力部との光結合を効率よく正確に行なうことができる光結合構造を提供する。
【解決手段】表面に光入出力部を有する光配線基板と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、光入出力部3間で光学的に結合する光結合構造に関する。光配線基板の表面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を備える。このとき光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するよう、光配線基板と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜6を形成する。そして光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6をハンダ接合することによって、光配線基板の光入出力部と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合する。
【選択図】 図1
【解決手段】表面に光入出力部を有する光配線基板と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、光入出力部3間で光学的に結合する光結合構造に関する。光配線基板の表面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を備える。このとき光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するよう、光配線基板と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜6を形成する。そして光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6をハンダ接合することによって、光配線基板の光入出力部と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速信号伝送等の用途に用いられる光配線基板の光入出力部において光結合を行なうための光結合構造及び光結合方法、および光結合に用いる光結合素子あるいは光配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信インフラの急速な広帯域化、コンピュータ等の情報処理能力の飛躍的な増大に伴ない、非常に高速な情報伝送路を有する情報処理回路へのニーズが高まっている。この背景の下、電気信号の伝送速度限界を突破する手段の一つとして、光信号による伝送が考えられており、例えば、従来から使用されてきた電気配線基板の電気配線に光配線を複合させた光配線基板が種々提案されている。
【0003】
この電気配線と光配線を複合させた光配線基板は、従来の電気配線基板(電気プリント基板)に光導波路等からなる光配線を設けて形成されるものであり、例えば、電気信号を一旦レーザーダイオード等の発光素子によって光信号に変換し、これを光導波路に入射させて所定の距離伝播させた後、光導波路から光信号を出射させ、フォトダイオード等の受光素子で受光して再び電気信号に変換するというのが、光配線の一般的な使用形態である。またこの他に、光導波路の入射側もしくは出射側あるいは両方を、光ファイバーと光学的に結合することによって、光配線に光信号を入出力させることも提案されている(例えば特許文献1等参照)。
【0004】
ここで、プリント基板などと呼ばれている電気配線基板は平面状の板として形成されており、搭載される電子部品やコネクタ等は殆どがその基板の平面上に実装されている。これはリフロー等のハンダによる一括実装が量産に向くためであり、電気配線と光配線を複合させた光配線基板においても同様に、光信号を平面上から出し入れできるように光配線の光入出力部を平面上に形成することが、プリント基板の利点をそのまま活かすうえで好ましい。このため、光配線を形成する光導波路の端部には光入出力部に入出力される光信号を偏向させる偏向素子が設けられており、この偏向素子としては通常、波長、偏波及びモード等の依存性がない反射ミラーが用いられている。そして、光導波路内を伝播される光信号を反射ミラーで偏向させて光配線基板の表面に取り出したり、反射ミラーで偏向させて光導波路内に伝播させる光信号を取り入れたりする、光入出力部を光配線基板の表面に形成する構造が多く提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−313758号公報
【特許文献2】
特開2001−188150号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように反射ミラー等の偏向素子を介して光信号を光配線基板の表面から入出力させる場合、光配線基板に搭載される受発光素子等と光配線の光導波路とを光学的に結合するにあたって、光配線基板の側に具備される光導波路や反射ミラーなどが高精度に位置決めして形成されていることが必要なのは勿論であるが、受発光素子等が光配線基板に高精度に搭載されることが必要である。しかしこの場合、効率の良い結合のためには、光の収束発散を最適化するためにレンズ等の光学部品を介在させることが必要であるが、光学部品は高精度に位置決めする必要があり、このような部品数の増加によって受発光素子等の搭載にかかる手間が大きくなり、効率のよい光結合が困難であるという問題があった。
【0007】
また、光配線基板の光導波路と光結合させるのは、光配線基板に搭載される受発光素子等だけではなく、光配線基板の光導波路と光ファイバーとを光結合したり、さらには他の光配線基板とも光結合させたいというニーズもある。しかしこの場合には、例えば特許文献1のように、光配線基板の端面を切断・研磨等して光導波路の端面を露出させ、光導波路の露出端面に光ファイバーやコネクタなどを接続する構造にしており、光配線基板の端面を切断や研磨する加工の手間が必要となり、光配線基板の表面に光入出力部が形成されていることの利点が活かされていないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部と光結合素子との光結合を効率よく正確に行なうことができる光結合構造及び光結合方法、さらに光結合素子、光配線基板を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る光結合構造は、表面に光入出力部1を有する光配線基板2と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、それぞれの光入出力部1,3間で光学的に結合する光結合構造であって、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍にハンダ接続用金属膜5を備えると共に、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を備え、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光配線基板2と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜5,6の形成位置を設定し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合することによって、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合して成ることを特徴とするものである。
【0010】
この請求項1の発明によれば、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合する際に、光配線基板2や光結合素子4の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0011】
また請求項2の発明は、請求項1において、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と、光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を、それぞれ光入出力部1,3を挟む複数箇所において、光配線基板2の表面と、光結合素子4の端面に備えて成ることを特徴とするものである。
【0012】
この請求項2の発明によれば、光配線基板2と光結合素子4の複数箇所のハンダ接続用金属膜5,6で、ハンダの表面張力の方向のバランスをとることができ、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせすることができるものである。
【0013】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、光結合素子4の光入出力部3を設けた端面と対向する端部に、光ファイバーを物理的・光学的に結合するためのコネクタ部7を有することを特徴とするものである。
【0014】
この請求項3の発明によれば、光結合素子4のコネクタ部7によって、光ファイバーを光配線基板2に簡易に接続することができるものである。
【0015】
本発明の請求項4に係る光結合方法は、表面に光入出力部1を有する光配線基板2と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、それぞれの光入出力部1,3間で光学的に結合する光結合方法であって、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍にハンダ接続用金属膜5を設けると共に、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を設け、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光配線基板2と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜1,3の形成位置を設定し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6の間に液状のハンダを供給して、各ハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力で光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせし、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6をハンダ接合することによって、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合することを特徴とするものである。
【0016】
この請求項4の発明によれば、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合する際に、光配線基板2や光結合素子4の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0017】
また請求項5の発明は、請求項4において、ハンダの表面張力で光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせした後、光配線基板2と光結合素子4とを機械的に接続することを特徴とするものである。
【0018】
この請求項5の発明によれば、ハンダ接合だけでなく、機械的手段で光配線基板2と光結合素子4とを強固に接続することができるものである。
【0019】
本発明の請求項6に係る光結合素子は、光配線基板2の表面に設けられた光入出力部1と光学的に結合される光入出力部3を端面に備えると共に、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜5とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜6を光入出力部3の近傍に備える光結合素子4であって、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光結合素子4に形成するハンダ接続用金属膜6の位置を設定して成ることを特徴とするものである。
【0020】
この請求項6の発明によれば、ハンダに対する光配線基板2や光結合素子4の表面とハンダ接続用金属膜5,6との濡れの差による表面張力で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5に光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載して、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0021】
本発明の請求項7に係る光配線基板は、光結合素子4に設けられた光入出力部3と光学的に結合される光入出力部1を表面に備えると共に、光結合素子4の光入出力部3の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜6とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜5を光入出力部1の近傍に備える光配線基板2であって、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係と、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係とが対応するように、光配線基板2に形成するハンダ接続用金属膜5の位置を設定して成ることを特徴とするものである。
【0022】
この請求項7の発明によれば、ハンダに対する光配線基板2や光結合素子4の表面とハンダ接続用金属膜5,6との濡れの差による表面張力で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5に光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載して、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
光配線基板2としては、特に限定されるものではないが、電気配線基板の電気配線に光配線を複合させた光電気複合配線基板を用いることができる。この光配線基板2にあって、図2の実施の形態では、透明樹脂のコア11と、コア11を囲む透明樹脂のクラッド層12によって基板を形成するようにしてあり、コア11による光導波路13を光配線基板2の表面と平行に形成し、この光導波路13で光配線が構成されるようにしてある。光導波路13は、例えばコア11の径が40μm□のものとして形成することができる。図2の実施の形態にあって、光配線基板2の表面に形成した金属導体の回路パターン15で電気配線が構成されるようにしてあり、また光配線基板2には表裏に貫通して複数箇所に固定用孔20が設けてある。
【0025】
また光導波路13の端部には光路偏向ミラー14を設けて光偏向部が形成してある。このミラー14は金の蒸着膜などで形成してあり、光導波路13の長手方向及び光配線基板2の表面に対して45°の角度で傾斜するように形成してある。このミラー14に対して45°の角度で対向する光配線基板2のクラッド層12の表面部分が光入出力部1となるものである。
【0026】
光配線基板2の表面には図2(b)(c)に示すように、光入出力部1を囲むように金属層17が積層してあり、金属層17の表面の全面はソルダーレジストなど有機材料の保護膜18で被覆してある。この金属層17は光配線基板2の表面に回路パターン15を形成するために積層した銅箔等で形成することができる。そして光入出力部1の周囲の複数箇所において保護膜18をレーザで開口させることによって、この開口内に金属層17の一部を露出させ、金属層17の露出させた部分でハンダ接続用金属膜5が形成されるようにしてある。各ハンダ接続用金属膜5は例えば直径250μmφに形成されるものであり、光入出力部1から所定の距離の円周上において、所定の一定間隔で設けられるものである。ハンダ接続用金属膜5の形成は、光入出力部1を中心としてレーザ照射の位置決めをし、保護膜18にレーザを照射して開口させることによって行なうことができるものであり、ハンダ接続用金属膜5の位置精度はレーザ加工機によるレーザ照射の位置決め精度で決まり、±1μm以下の精度で各ハンダ接続用金属膜5を形成することができるものである。
【0027】
光結合素子4は、図1に示すように、一端部(下端部)にフランジ片22を張り出して設けると共に他端部(上部)にコネクタ部7を設けたハウジング23を具備して形成されるものであり、ハウジング23の中央部に下端から上端部へと貫通する孔部24が設けてある。コネクタ部7には係合爪29等が設けてあり、SC形などの光コネクタプラグに係合爪29を係合させることによって、コネクタ部7に光コネクタプラグを接続することができるようにしてある。またフランジ片22には複数箇所において固定用孔30が設けてある。
【0028】
ハウジング23の孔部24の上端部内にはフェルール25が取り付けてあり、フェルール25の中心に光ファイバー26の一端部を挿入すると共に光ファイバー26の他端部が結合用筒体27に挿入してあり、この結合用筒体27は孔部24の下端部内に配設してある。光ファイバー26としては例えば外径125μmφ、コア径62.5μmφの多モードガラス光ファイバーを用いることができるものであり、フェルール25及び結合用筒体27は直径2.5mmφのものを用いることができる。フェルール25は端面を研磨仕上げをして、孔部24の上端部に固定してある。また結合用筒体27は樹脂あるいはガラスなどで形成してあり、その直径は孔部24の下端部の内径よりも小さく形成されている。従って結合用筒体27は、光ファイバー26で吊り下げられた状態で孔部24の下端部内に支持されているものであり、結合用筒体27の外周と孔部24の内周の間のクリアランス分、結合用筒体27は左右に自由に移動することができるようになっている。また結合用筒体27の下端面はハウジング23の下端面とほぼ面一になるようにしてある。光ファイバー26の端部は結合用筒体27の中心に挿入してあり、結合用筒体27の下端面に光ファイバー26の端面を露出させると共に研磨仕上げすることによって、結合用筒体27の下端面と光ファイバー26の端面を揃えてあり、結合用筒体27の下端面に露出する光ファイバー26の端面が光入出力部3となるものである。
【0029】
また、結合用筒体27の下端面には図1(c)に示すように、光入出力部3の周囲の複数箇所に銅箔や銅メッキなどでハンダ接続用金属膜6が設けてある。各ハンダ接続用金属膜6は例えば直径300μmφに形成されるものであり、光入出力部3から所定の距離の円周上において、所定の一定間隔で設けられるものである。この結合用筒体27に設けられる各ハンダ接続用金属膜6の位置は、上記の光配線基板2における光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と対応するように設定されるものである。すなわち、光入出力部3と各ハンダ接続用金属膜6との間の寸法を、光配線基板2における光入出力部1と各ハンダ接続用金属膜5との間の寸法と等しく設定すると共に、各ハンダ接続用金属膜6の間隔寸法を、光配線基板2における各ハンダ接続用金属膜5の間隔寸法と等しく設定するようにしてあり、±1μm以下の精度で各ハンダ接続用金属膜6を形成するようにしてある。
【0030】
上記のように表面に光入出力部1を有する光配線基板2に、下端面に光入出力部3を有する光結合素子4を搭載して、光入出力部1に光入出力部3を光学的に結合するにあたっては、まず光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5の表面にハンダペーストをスクリーン印刷などの方法で微量塗布し、これを加熱することによってハンダバンプを形成する。そして光配線基板2の表面上に光結合素子4を載置して重ね、光配線基板2の固定用孔20と光結合素子4の固定用孔30にネジ32を通して軽くナット33を螺合することによって、光配線基板2に光結合素子4を軽く仮固定する。このとき、光配線基板2の固定用孔20と光結合素子4の固定用孔30は相互に対応する位置に設けてあり、固定用孔20,30同士を合致させた状態では、光配線基板2の表面の光入出力部1と光結合素子4の結合用筒体27の端面の光入出力部3が大略対向するようになっていると共に、結合用筒体27の下端面の各ハンダ接続用金属膜6は光配線基板2の表面の各ハンダ接続用金属膜5と大略対向し、結合用筒体27の各ハンダ接続用金属膜6は光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5のハンダボールに接触している。
【0031】
この後に、これをリフロー炉に通して加熱し、ハンダボールを溶融させると、光配線基板2や光結合素子4の結合用筒体27は有機物やガラスなど非金属材料で形成されているので、光配線基板2や結合用筒体27に対する液状のハンダの表面張力と、ハンダ接続用金属膜5,6に対する液状のハンダの表面張力の差で、ハンダ接続用金属膜5とハンダ接続用金属膜6が相互に引き寄せられて位置が合うように結合用筒体27が移動し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と結合用筒体27のハンダ接続用金属膜6とを正確に位置合わせした状態でハンダ接合をすることができる。そして光配線基板2の光入出力部1に対するハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の結合用筒体27の光入出力部3に対するハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように設定してあるので、このように光配線基板2と光結合素子4の結合用筒体27をハンダ34で接合すると、光配線基板2の表面の光入出力部1と光結合素子4の結合用筒体27の端面の光入出力部3とは高精度に位置合わせされた状態で近接対向し、光学的に結合させることができるものである。
【0032】
この後に、ネジ32とナット33を締めて光配線基板2に光結合素子4を物理的にしっかり固定することによって、図3に示すように、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合することができるものである。そして光結合素子4のコネクタ部7にSC形コネクタプラグを嵌め込んで、図示しない光ファイバーをフェルール25に光学的に接続することができるものである。このものにあって、光配線基板2の光導波路13を伝播する光信号をミラー14で偏向させ、光結合した光配線基板2の光入出力部3と光結合素子4の光入出力部3から、光ファイバー26及びフェルール25を通して図示しない光ファイバーに光信号を出力することができるものである。またこれと逆の経路で、図示しない光ファイバーから光信号を光導波路13に入力させることができるものである。
【0033】
尚、上記の実施の形態では、光結合素子4に設けられる各ハンダ接続用金属膜6を、光配線基板2における光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と対応する位置に形成するようにしたが、これとは逆に、光配線基板2の光入出力部1と各ハンダ接続用金属膜5との間の寸法を、光結合素子4における光入出力部3と各ハンダ接続用金属膜6との間の寸法と等しく設定すると共に、光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5の間隔寸法を、光結合素子4における各ハンダ接続用金属膜6の間隔寸法と等しく設定するようにして、光配線基板2に設けられる各ハンダ接続用金属膜5を、光結合素子4における光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係と対応する位置に形成するようにしてもよい。
【0034】
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、先端面にレンズ加工をした光ファイバー26を用い、結合用筒体27の下端面にこの光ファイバー26の先端面を合わせることによって、光結合の効率を高めるようにすることができる。また光ファイバー26として、光配線基板2の光導波路13に合わせて、異なるコア径や外径のものを変更できるようにしたものであってもよい。さらに、結合用筒体27とフェルール25の間の光ファイバー26の長さを長く形成して、緩く折り曲げることによってコネクタ部7を90°の角度で屈曲させた、折り曲げ接続型に光結合素子4を形成することも可能である。また、光結合素子4にコネクタ部7の代わりに、ベアチップ搭載やパッケージ品(ベアチップ素子と封止パッケージ、ときにはレンズなどが一体化されたものをいう)搭載などの態様で受発光素子をマウントした構造に形成することによって、光配線基板2への光結合素子4の搭載で受発光素子を光配線基板2に簡便に搭載することができるものである。この場合、光結合素子4にも電気接続端子を設けることによって、光配線基板2の側の電気的接続と、光結合素子4の側の電気的接続とを同時に行なうことができるものである。また、一つのハウジングの中に、光入出力部3とその近傍のハンダ接続用金属膜6とを設けた複数の結合用筒体27を備えて光結合素子を形成すると共に、これと対応するように光配線基板2の表面にハンダ接続用金属膜5を近傍に備えた複数の光入出力部1を形成しておき、対となる各結合用筒体27の光入出力部3と、光配線基板2の各光入出力部1との間の位置合わせを、対となる光入出力部1,3の近傍に形成されたハンダ接続用金属膜5,6の間にハンダを供給することによって行なうようにしてもよい。この場合は、一度のハンダの供給で複数対の光入出力部1,3の光結合を同時に行なうことができるものである。
【0035】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る光結合構造によれば、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合する際に、光配線基板や光結合素子の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載することができるものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0036】
また請求項2の発明によれば、光配線基板と光結合素子の複数箇所のハンダ接続用金属膜で、ハンダの表面張力の方向のバランスをとることができ、光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせすることができるものである。
【0037】
また請求項3の発明によれば、光結合素子のコネクタ部によって、光ファイバを光配線基板に簡易に接続することができるものである。
【0038】
本発明の請求項4に係る光結合方法によれば、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合する際に、光配線基板や光結合素子の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載することができるものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0039】
また請求項5の発明によれば、ハンダ接合だけでなく、機械的手段で光配線基板と光結合素子とを強固に接続することができるものである。
【0040】
本発明の請求項6に係る光結合素子によれば、ハンダに対する光配線基板や光結合素子の表面とハンダ接続用金属膜との濡れの差による表面張力で、光配線基板のハンダ接続用金属膜に光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載して、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0041】
本発明の請求項7に係る光配線基板によれば、ハンダに対する光配線基板や光結合素子の表面とハンダ接続用金属膜との濡れの差による表面張力で、光配線基板のハンダ接続用金属膜に光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載して、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は光結合素子の正面断面図、(b)は同上の底面図、(c)は同上の結合用筒体の端面の拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は光配線基板の一部の正面断面図、(b)は同上の一部の拡大した断面図、(c)は同上の一部の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、光配線基板に光結合素子を搭載した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 光入出力部
2 光配線基板
3 光入出力部
4 光結合素子
5 ハンダ接続用金属膜
6 ハンダ接続用金属膜
7 コネクタ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速信号伝送等の用途に用いられる光配線基板の光入出力部において光結合を行なうための光結合構造及び光結合方法、および光結合に用いる光結合素子あるいは光配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信インフラの急速な広帯域化、コンピュータ等の情報処理能力の飛躍的な増大に伴ない、非常に高速な情報伝送路を有する情報処理回路へのニーズが高まっている。この背景の下、電気信号の伝送速度限界を突破する手段の一つとして、光信号による伝送が考えられており、例えば、従来から使用されてきた電気配線基板の電気配線に光配線を複合させた光配線基板が種々提案されている。
【0003】
この電気配線と光配線を複合させた光配線基板は、従来の電気配線基板(電気プリント基板)に光導波路等からなる光配線を設けて形成されるものであり、例えば、電気信号を一旦レーザーダイオード等の発光素子によって光信号に変換し、これを光導波路に入射させて所定の距離伝播させた後、光導波路から光信号を出射させ、フォトダイオード等の受光素子で受光して再び電気信号に変換するというのが、光配線の一般的な使用形態である。またこの他に、光導波路の入射側もしくは出射側あるいは両方を、光ファイバーと光学的に結合することによって、光配線に光信号を入出力させることも提案されている(例えば特許文献1等参照)。
【0004】
ここで、プリント基板などと呼ばれている電気配線基板は平面状の板として形成されており、搭載される電子部品やコネクタ等は殆どがその基板の平面上に実装されている。これはリフロー等のハンダによる一括実装が量産に向くためであり、電気配線と光配線を複合させた光配線基板においても同様に、光信号を平面上から出し入れできるように光配線の光入出力部を平面上に形成することが、プリント基板の利点をそのまま活かすうえで好ましい。このため、光配線を形成する光導波路の端部には光入出力部に入出力される光信号を偏向させる偏向素子が設けられており、この偏向素子としては通常、波長、偏波及びモード等の依存性がない反射ミラーが用いられている。そして、光導波路内を伝播される光信号を反射ミラーで偏向させて光配線基板の表面に取り出したり、反射ミラーで偏向させて光導波路内に伝播させる光信号を取り入れたりする、光入出力部を光配線基板の表面に形成する構造が多く提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−313758号公報
【特許文献2】
特開2001−188150号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように反射ミラー等の偏向素子を介して光信号を光配線基板の表面から入出力させる場合、光配線基板に搭載される受発光素子等と光配線の光導波路とを光学的に結合するにあたって、光配線基板の側に具備される光導波路や反射ミラーなどが高精度に位置決めして形成されていることが必要なのは勿論であるが、受発光素子等が光配線基板に高精度に搭載されることが必要である。しかしこの場合、効率の良い結合のためには、光の収束発散を最適化するためにレンズ等の光学部品を介在させることが必要であるが、光学部品は高精度に位置決めする必要があり、このような部品数の増加によって受発光素子等の搭載にかかる手間が大きくなり、効率のよい光結合が困難であるという問題があった。
【0007】
また、光配線基板の光導波路と光結合させるのは、光配線基板に搭載される受発光素子等だけではなく、光配線基板の光導波路と光ファイバーとを光結合したり、さらには他の光配線基板とも光結合させたいというニーズもある。しかしこの場合には、例えば特許文献1のように、光配線基板の端面を切断・研磨等して光導波路の端面を露出させ、光導波路の露出端面に光ファイバーやコネクタなどを接続する構造にしており、光配線基板の端面を切断や研磨する加工の手間が必要となり、光配線基板の表面に光入出力部が形成されていることの利点が活かされていないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部と光結合素子との光結合を効率よく正確に行なうことができる光結合構造及び光結合方法、さらに光結合素子、光配線基板を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る光結合構造は、表面に光入出力部1を有する光配線基板2と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、それぞれの光入出力部1,3間で光学的に結合する光結合構造であって、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍にハンダ接続用金属膜5を備えると共に、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を備え、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光配線基板2と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜5,6の形成位置を設定し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合することによって、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合して成ることを特徴とするものである。
【0010】
この請求項1の発明によれば、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合する際に、光配線基板2や光結合素子4の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0011】
また請求項2の発明は、請求項1において、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と、光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を、それぞれ光入出力部1,3を挟む複数箇所において、光配線基板2の表面と、光結合素子4の端面に備えて成ることを特徴とするものである。
【0012】
この請求項2の発明によれば、光配線基板2と光結合素子4の複数箇所のハンダ接続用金属膜5,6で、ハンダの表面張力の方向のバランスをとることができ、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせすることができるものである。
【0013】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、光結合素子4の光入出力部3を設けた端面と対向する端部に、光ファイバーを物理的・光学的に結合するためのコネクタ部7を有することを特徴とするものである。
【0014】
この請求項3の発明によれば、光結合素子4のコネクタ部7によって、光ファイバーを光配線基板2に簡易に接続することができるものである。
【0015】
本発明の請求項4に係る光結合方法は、表面に光入出力部1を有する光配線基板2と、端面に光入出力部3を有する光結合素子4とを、それぞれの光入出力部1,3間で光学的に結合する光結合方法であって、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍にハンダ接続用金属膜5を設けると共に、光結合素子4の端面の光入出力部3の近傍にハンダ接続用金属膜6を設け、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光配線基板2と光結合素子4の各ハンダ接続用金属膜1,3の形成位置を設定し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6の間に液状のハンダを供給して、各ハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力で光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせし、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6をハンダ接合することによって、光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3を光学的に結合することを特徴とするものである。
【0016】
この請求項4の発明によれば、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とをハンダ接合する際に、光配線基板2や光結合素子4の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜5,6に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0017】
また請求項5の発明は、請求項4において、ハンダの表面張力で光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせした後、光配線基板2と光結合素子4とを機械的に接続することを特徴とするものである。
【0018】
この請求項5の発明によれば、ハンダ接合だけでなく、機械的手段で光配線基板2と光結合素子4とを強固に接続することができるものである。
【0019】
本発明の請求項6に係る光結合素子は、光配線基板2の表面に設けられた光入出力部1と光学的に結合される光入出力部3を端面に備えると共に、光配線基板2の表面の光入出力部1の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜5とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜6を光入出力部3の近傍に備える光結合素子4であって、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように、光結合素子4に形成するハンダ接続用金属膜6の位置を設定して成ることを特徴とするものである。
【0020】
この請求項6の発明によれば、ハンダに対する光配線基板2や光結合素子4の表面とハンダ接続用金属膜5,6との濡れの差による表面張力で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5に光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載して、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0021】
本発明の請求項7に係る光配線基板は、光結合素子4に設けられた光入出力部3と光学的に結合される光入出力部1を表面に備えると共に、光結合素子4の光入出力部3の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜6とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜5を光入出力部1の近傍に備える光配線基板2であって、光結合素子4の光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係と、光配線基板2の光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係とが対応するように、光配線基板2に形成するハンダ接続用金属膜5の位置を設定して成ることを特徴とするものである。
【0022】
この請求項7の発明によれば、ハンダに対する光配線基板2や光結合素子4の表面とハンダ接続用金属膜5,6との濡れの差による表面張力で、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5に光結合素子4のハンダ接続用金属膜6を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜5,6と位置関係が対応している光配線基板2の光入出力部1と光結合素子4の光入出力部3とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板2に光結合素子4を搭載して、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
光配線基板2としては、特に限定されるものではないが、電気配線基板の電気配線に光配線を複合させた光電気複合配線基板を用いることができる。この光配線基板2にあって、図2の実施の形態では、透明樹脂のコア11と、コア11を囲む透明樹脂のクラッド層12によって基板を形成するようにしてあり、コア11による光導波路13を光配線基板2の表面と平行に形成し、この光導波路13で光配線が構成されるようにしてある。光導波路13は、例えばコア11の径が40μm□のものとして形成することができる。図2の実施の形態にあって、光配線基板2の表面に形成した金属導体の回路パターン15で電気配線が構成されるようにしてあり、また光配線基板2には表裏に貫通して複数箇所に固定用孔20が設けてある。
【0025】
また光導波路13の端部には光路偏向ミラー14を設けて光偏向部が形成してある。このミラー14は金の蒸着膜などで形成してあり、光導波路13の長手方向及び光配線基板2の表面に対して45°の角度で傾斜するように形成してある。このミラー14に対して45°の角度で対向する光配線基板2のクラッド層12の表面部分が光入出力部1となるものである。
【0026】
光配線基板2の表面には図2(b)(c)に示すように、光入出力部1を囲むように金属層17が積層してあり、金属層17の表面の全面はソルダーレジストなど有機材料の保護膜18で被覆してある。この金属層17は光配線基板2の表面に回路パターン15を形成するために積層した銅箔等で形成することができる。そして光入出力部1の周囲の複数箇所において保護膜18をレーザで開口させることによって、この開口内に金属層17の一部を露出させ、金属層17の露出させた部分でハンダ接続用金属膜5が形成されるようにしてある。各ハンダ接続用金属膜5は例えば直径250μmφに形成されるものであり、光入出力部1から所定の距離の円周上において、所定の一定間隔で設けられるものである。ハンダ接続用金属膜5の形成は、光入出力部1を中心としてレーザ照射の位置決めをし、保護膜18にレーザを照射して開口させることによって行なうことができるものであり、ハンダ接続用金属膜5の位置精度はレーザ加工機によるレーザ照射の位置決め精度で決まり、±1μm以下の精度で各ハンダ接続用金属膜5を形成することができるものである。
【0027】
光結合素子4は、図1に示すように、一端部(下端部)にフランジ片22を張り出して設けると共に他端部(上部)にコネクタ部7を設けたハウジング23を具備して形成されるものであり、ハウジング23の中央部に下端から上端部へと貫通する孔部24が設けてある。コネクタ部7には係合爪29等が設けてあり、SC形などの光コネクタプラグに係合爪29を係合させることによって、コネクタ部7に光コネクタプラグを接続することができるようにしてある。またフランジ片22には複数箇所において固定用孔30が設けてある。
【0028】
ハウジング23の孔部24の上端部内にはフェルール25が取り付けてあり、フェルール25の中心に光ファイバー26の一端部を挿入すると共に光ファイバー26の他端部が結合用筒体27に挿入してあり、この結合用筒体27は孔部24の下端部内に配設してある。光ファイバー26としては例えば外径125μmφ、コア径62.5μmφの多モードガラス光ファイバーを用いることができるものであり、フェルール25及び結合用筒体27は直径2.5mmφのものを用いることができる。フェルール25は端面を研磨仕上げをして、孔部24の上端部に固定してある。また結合用筒体27は樹脂あるいはガラスなどで形成してあり、その直径は孔部24の下端部の内径よりも小さく形成されている。従って結合用筒体27は、光ファイバー26で吊り下げられた状態で孔部24の下端部内に支持されているものであり、結合用筒体27の外周と孔部24の内周の間のクリアランス分、結合用筒体27は左右に自由に移動することができるようになっている。また結合用筒体27の下端面はハウジング23の下端面とほぼ面一になるようにしてある。光ファイバー26の端部は結合用筒体27の中心に挿入してあり、結合用筒体27の下端面に光ファイバー26の端面を露出させると共に研磨仕上げすることによって、結合用筒体27の下端面と光ファイバー26の端面を揃えてあり、結合用筒体27の下端面に露出する光ファイバー26の端面が光入出力部3となるものである。
【0029】
また、結合用筒体27の下端面には図1(c)に示すように、光入出力部3の周囲の複数箇所に銅箔や銅メッキなどでハンダ接続用金属膜6が設けてある。各ハンダ接続用金属膜6は例えば直径300μmφに形成されるものであり、光入出力部3から所定の距離の円周上において、所定の一定間隔で設けられるものである。この結合用筒体27に設けられる各ハンダ接続用金属膜6の位置は、上記の光配線基板2における光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と対応するように設定されるものである。すなわち、光入出力部3と各ハンダ接続用金属膜6との間の寸法を、光配線基板2における光入出力部1と各ハンダ接続用金属膜5との間の寸法と等しく設定すると共に、各ハンダ接続用金属膜6の間隔寸法を、光配線基板2における各ハンダ接続用金属膜5の間隔寸法と等しく設定するようにしてあり、±1μm以下の精度で各ハンダ接続用金属膜6を形成するようにしてある。
【0030】
上記のように表面に光入出力部1を有する光配線基板2に、下端面に光入出力部3を有する光結合素子4を搭載して、光入出力部1に光入出力部3を光学的に結合するにあたっては、まず光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5の表面にハンダペーストをスクリーン印刷などの方法で微量塗布し、これを加熱することによってハンダバンプを形成する。そして光配線基板2の表面上に光結合素子4を載置して重ね、光配線基板2の固定用孔20と光結合素子4の固定用孔30にネジ32を通して軽くナット33を螺合することによって、光配線基板2に光結合素子4を軽く仮固定する。このとき、光配線基板2の固定用孔20と光結合素子4の固定用孔30は相互に対応する位置に設けてあり、固定用孔20,30同士を合致させた状態では、光配線基板2の表面の光入出力部1と光結合素子4の結合用筒体27の端面の光入出力部3が大略対向するようになっていると共に、結合用筒体27の下端面の各ハンダ接続用金属膜6は光配線基板2の表面の各ハンダ接続用金属膜5と大略対向し、結合用筒体27の各ハンダ接続用金属膜6は光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5のハンダボールに接触している。
【0031】
この後に、これをリフロー炉に通して加熱し、ハンダボールを溶融させると、光配線基板2や光結合素子4の結合用筒体27は有機物やガラスなど非金属材料で形成されているので、光配線基板2や結合用筒体27に対する液状のハンダの表面張力と、ハンダ接続用金属膜5,6に対する液状のハンダの表面張力の差で、ハンダ接続用金属膜5とハンダ接続用金属膜6が相互に引き寄せられて位置が合うように結合用筒体27が移動し、光配線基板2のハンダ接続用金属膜5と結合用筒体27のハンダ接続用金属膜6とを正確に位置合わせした状態でハンダ接合をすることができる。そして光配線基板2の光入出力部1に対するハンダ接続用金属膜5の位置関係と、光結合素子4の結合用筒体27の光入出力部3に対するハンダ接続用金属膜6の位置関係とが対応するように設定してあるので、このように光配線基板2と光結合素子4の結合用筒体27をハンダ34で接合すると、光配線基板2の表面の光入出力部1と光結合素子4の結合用筒体27の端面の光入出力部3とは高精度に位置合わせされた状態で近接対向し、光学的に結合させることができるものである。
【0032】
この後に、ネジ32とナット33を締めて光配線基板2に光結合素子4を物理的にしっかり固定することによって、図3に示すように、光配線基板2に光結合素子4を搭載することができるものであり、光配線基板2の表面に備えられた光入出力部1に光結合素子4の光入出力部3を効率よく正確に光結合することができるものである。そして光結合素子4のコネクタ部7にSC形コネクタプラグを嵌め込んで、図示しない光ファイバーをフェルール25に光学的に接続することができるものである。このものにあって、光配線基板2の光導波路13を伝播する光信号をミラー14で偏向させ、光結合した光配線基板2の光入出力部3と光結合素子4の光入出力部3から、光ファイバー26及びフェルール25を通して図示しない光ファイバーに光信号を出力することができるものである。またこれと逆の経路で、図示しない光ファイバーから光信号を光導波路13に入力させることができるものである。
【0033】
尚、上記の実施の形態では、光結合素子4に設けられる各ハンダ接続用金属膜6を、光配線基板2における光入出力部1とハンダ接続用金属膜5の位置関係と対応する位置に形成するようにしたが、これとは逆に、光配線基板2の光入出力部1と各ハンダ接続用金属膜5との間の寸法を、光結合素子4における光入出力部3と各ハンダ接続用金属膜6との間の寸法と等しく設定すると共に、光配線基板2の各ハンダ接続用金属膜5の間隔寸法を、光結合素子4における各ハンダ接続用金属膜6の間隔寸法と等しく設定するようにして、光配線基板2に設けられる各ハンダ接続用金属膜5を、光結合素子4における光入出力部3とハンダ接続用金属膜6の位置関係と対応する位置に形成するようにしてもよい。
【0034】
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、先端面にレンズ加工をした光ファイバー26を用い、結合用筒体27の下端面にこの光ファイバー26の先端面を合わせることによって、光結合の効率を高めるようにすることができる。また光ファイバー26として、光配線基板2の光導波路13に合わせて、異なるコア径や外径のものを変更できるようにしたものであってもよい。さらに、結合用筒体27とフェルール25の間の光ファイバー26の長さを長く形成して、緩く折り曲げることによってコネクタ部7を90°の角度で屈曲させた、折り曲げ接続型に光結合素子4を形成することも可能である。また、光結合素子4にコネクタ部7の代わりに、ベアチップ搭載やパッケージ品(ベアチップ素子と封止パッケージ、ときにはレンズなどが一体化されたものをいう)搭載などの態様で受発光素子をマウントした構造に形成することによって、光配線基板2への光結合素子4の搭載で受発光素子を光配線基板2に簡便に搭載することができるものである。この場合、光結合素子4にも電気接続端子を設けることによって、光配線基板2の側の電気的接続と、光結合素子4の側の電気的接続とを同時に行なうことができるものである。また、一つのハウジングの中に、光入出力部3とその近傍のハンダ接続用金属膜6とを設けた複数の結合用筒体27を備えて光結合素子を形成すると共に、これと対応するように光配線基板2の表面にハンダ接続用金属膜5を近傍に備えた複数の光入出力部1を形成しておき、対となる各結合用筒体27の光入出力部3と、光配線基板2の各光入出力部1との間の位置合わせを、対となる光入出力部1,3の近傍に形成されたハンダ接続用金属膜5,6の間にハンダを供給することによって行なうようにしてもよい。この場合は、一度のハンダの供給で複数対の光入出力部1,3の光結合を同時に行なうことができるものである。
【0035】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る光結合構造によれば、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合する際に、光配線基板や光結合素子の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載することができるものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0036】
また請求項2の発明によれば、光配線基板と光結合素子の複数箇所のハンダ接続用金属膜で、ハンダの表面張力の方向のバランスをとることができ、光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせすることができるものである。
【0037】
また請求項3の発明によれば、光結合素子のコネクタ部によって、光ファイバを光配線基板に簡易に接続することができるものである。
【0038】
本発明の請求項4に係る光結合方法によれば、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合する際に、光配線基板や光結合素子の表面に対するハンダの表面張力とハンダ接続用金属膜に対するハンダの表面張力の差で、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とを位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載することができるものであり、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0039】
また請求項5の発明によれば、ハンダ接合だけでなく、機械的手段で光配線基板と光結合素子とを強固に接続することができるものである。
【0040】
本発明の請求項6に係る光結合素子によれば、ハンダに対する光配線基板や光結合素子の表面とハンダ接続用金属膜との濡れの差による表面張力で、光配線基板のハンダ接続用金属膜に光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載して、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【0041】
本発明の請求項7に係る光配線基板によれば、ハンダに対する光配線基板や光結合素子の表面とハンダ接続用金属膜との濡れの差による表面張力で、光配線基板のハンダ接続用金属膜に光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせさせた状態でハンダ接合をすることができ、ハンダ接続用金属膜と位置関係が対応している光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部とを高精度に位置合わせした状態で、光配線基板に光結合素子を搭載して、光配線基板の表面に備えられた光入出力部に光結合素子の光入出力部を効率よく正確に光結合させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は光結合素子の正面断面図、(b)は同上の底面図、(c)は同上の結合用筒体の端面の拡大図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は光配線基板の一部の正面断面図、(b)は同上の一部の拡大した断面図、(c)は同上の一部の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、光配線基板に光結合素子を搭載した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 光入出力部
2 光配線基板
3 光入出力部
4 光結合素子
5 ハンダ接続用金属膜
6 ハンダ接続用金属膜
7 コネクタ部
Claims (7)
- 表面に光入出力部を有する光配線基板と、端面に光入出力部を有する光結合素子とを、それぞれの光入出力部間で光学的に結合する光結合構造であって、光配線基板の表面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を備えると共に、光結合素子の端面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を備え、光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光結合素子の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係とが対応するように、光配線基板と光結合素子の各ハンダ接続用金属膜の形成位置を設定し、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合することによって、光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部を光学的に結合して成ることを特徴とする光結合構造。
- 光配線基板のハンダ接続用金属膜と、光結合素子のハンダ接続用金属膜を、それぞれ光入出力部を挟む複数箇所において、光配線基板の表面と、光結合素子の端面に備えて成ることを特徴とする請求項1に記載の光結合構造。
- 光結合素子の光入出力部を設けた端面と対向する端部に、光ファイバーを物理的・光学的に結合するためのコネクタ部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光結合構造。
- 表面に光入出力部を有する光配線基板と、端面に光入出力部を有する光結合素子とを、それぞれの光入出力部間で光学的に結合する光結合方法であって、光配線基板の表面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を設けると共に、光結合素子の端面の光入出力部の近傍にハンダ接続用金属膜を設け、光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光結合素子の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係とが対応するように、光配線基板と光結合素子の各ハンダ接続用金属膜の形成位置を設定し、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜の間に液状のハンダを供給して、各ハンダ接続用金属膜に対するハンダの表面張力で光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせし、光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜とをハンダ接合することによって、光配線基板の光入出力部と光結合素子の光入出力部を光学的に結合することを特徴とする光結合方法。
- ハンダの表面張力で光配線基板のハンダ接続用金属膜と光結合素子のハンダ接続用金属膜を位置合わせした後、光配線基板と光結合素子とを機械的に接続することを特徴とする請求項4に記載の光結合方法。
- 光配線基板の表面に設けられた光入出力部と光学的に結合される光入出力部を端面に備えると共に、光配線基板の表面の光入出力部の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜を光入出力部の近傍に備える光結合素子であって、光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光結合素子の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係とが対応するように、光結合素子に形成するハンダ接続用金属膜の位置を設定して成ることを特徴とする光結合素子。
- 光結合素子に設けられた光入出力部と光学的に結合される光入出力部を表面に備えると共に、光結合素子の光入出力部の近傍に設けられたハンダ接続用金属膜とハンダ接合されるハンダ接続用金属膜を光入出力部の近傍に備える光配線基板であって、光結合素子の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係と、光配線基板の光入出力部とハンダ接続用金属膜の位置関係とが対応するように、光配線基板に形成するハンダ接続用金属膜の位置を設定して成ることを特徴とする光配線基板。
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JP2003144012A JP2004347811A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 光結合構造及び光結合方法、光結合素子、光配線基板 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007086210A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 光電複合基板の製造方法 |
US7989148B2 (en) | 2007-10-19 | 2011-08-02 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Method for forming photoelectric composite board |
WO2018169899A1 (en) * | 2017-03-16 | 2018-09-20 | Corning Research & Development Corporation | Detachable optical connectors for optical chips and methods of fabricating the same |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003144012A patent/JP2004347811A/ja not_active Withdrawn
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