JP2004339972A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コレクタ13の吸気入口側に、通路断面積の大きい第1通路30と、通路断面積の小さい第2通路31とを並列に設ける。第1通路30に、その通路の開閉を切換える切換弁32を配置し、第2通路31に、その通路の開口面積を連続的に増減操作する絞り調整弁33を配置する。高負荷運転時等の気筒1の吸入空気量が大きいときには、切換弁32によって第1通路30を開き、低中負荷運転時等の気筒1の吸入空気量が比較的小さいときには、切換弁32によって第1通路30を閉じると共に、コレクタ13内圧がほぼ設定圧に維持されるように、絞り調整弁33によって第2通路31の開口面積を可変制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、吸気弁のバルブリフト特性を機関運転条件に応じて操作することによって気筒の吸入空気量を制御する内燃機関の吸気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンを燃料とする内燃機関においては、通常、吸気管の途中にスロットル弁を配置し、機関の運転条件、例えば、機関負荷の増減に応じてスロットル弁の開度を操作し、それによって吸入空気量を絞り制御している。
【0003】
しかし、このようなスロットル弁を有する一般の内燃機関の場合、負荷状態に応じて吸気管の絞りを可変制御する基本構成であることから、低負荷運転時には絞り量の増大によって気筒のポンピングロスが大きくなることが問題となる。
【0004】
これに対処し得る内燃機関の吸気制御装置として、吸気管を絞り制御することなく、機関運転条件に応じて各気筒の実質吸入容積を直接制御するようにしたものが案出されている(特許文献1参照。)。
【0005】
この吸気制御装置は、各気筒の吸気弁のバルブリフト特性を可変操作する可変動弁装置を設け、その可変動弁装置を機関の運転負荷に応じて制御しと、実質的にスロットルレスの構成としたものであり、低負荷運転時には可変動弁装置によって吸気弁のリフト量や開き区間を小さくすることで各気筒の実質吸入容積を小さくし、運転負荷の増大と共に吸気弁のリフト量や開き区間を大きくして実質吸入容積を増大させるようにしている。
【0006】
ところが、このようにスロットルレス化した吸気管の絞り制御を完全に廃止すると、低負荷運転時におけるポンピングロスは改善されるものの、吸気ブランチが集合するコレクタ内に負圧が生じなくなるため、ブローバイガスやキャニスターからのパージガスを吸気系に還流させる既存のシステムがそのまま利用できなくなったり、アイドル運転時のような極低負荷運転域において燃焼が不安定になる等の問題を生じる。
【0007】
この問題に対処するため、従来、次のような吸気制御装置が案出されている(特許文献2参照。)。
【0008】
この吸気制御装置は、各気筒の吸気弁のリフト量と作動角を可変操作する可変動弁装置を設ける一方で、コレクタの吸気入口側の通路にバタフライバルブ等から成る負圧調整弁を設け、機関の運転条件に応じて可変動弁装置を操作することによって各気筒内の吸入空気量を増減制御し、それに併せて負圧調整弁でコレクタ内に適宜負圧を発生させるようにしている。負圧調整弁は機関の運転負荷等に応じた制御を行い、例えば、低中負荷運転時には、コレクタ内の圧力がほぼ一定の設定負圧になるように弁体の開度(通路の開口面積)を増減制御し、高負荷運転時には弁体を強制的に全開にすることによって吸入抵抗の低減を図るようにしている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−117777号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2002−266663号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の吸気制御装置は、コレクタの吸気入口側の通路に負圧調整弁を配置し、その負圧調整弁の一つの弁体によって低中負荷運転時等における連続的な開度制御と高負荷運転時等における全開作動とを行っているため、弁体による開口面積の調整幅が広く、低中負荷運転時等における発生負圧の制御を精度良く行うことがむずかしい。即ち、高負荷運転時等の吸気抵抗を無くすためには吸気入口側の通路の開口面積を大きく確保しなければならないが、通路の開口面積を大きく確保すると、低中負荷運転時等における開度制御を弁体の微小作動範囲で行わなければならず、弁体の僅かな作動が発生負圧を大きく変化させてしまい、必要とする制御性能を得ることが難しい。
【0012】
また、この吸気制御装置にあっては、上述のように低中負荷運転時等の開度制御を弁体の微小作動範囲で行わなければならないため、弁体の全閉位置近くでのバタ付きが生じ易く、エンジン脈動の影響を受けて騒音が発生することが懸念される。
【0013】
そこでこの出願の発明は、高負荷運転時等の吸入空気量の大きい条件下での吸気抵抗の増大を招くことなく、低中負荷運転時等の吸入空気量の比較的小さい条件下ではコレクタ内の発生負圧を精度良く制御し、かつ、弁体のバタ付きをも抑制することのできる内燃機関の吸気制御装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、この出願の発明は、吸気弁のリフト量と作動角を可変操作する可変動弁装置を備え、その可変動弁装置を機関運転条件に応じて操作することによって各気筒の吸入空気量を制御する内燃機関の吸気制御装置であって、各気筒の吸気ブランチが集合するコレクタの吸気入口側に、機関運転条件に応じてコレクタ内に負圧を生じさせる機構が設けられたものにおいて、コレクタの吸気入口側に、通路断面積の大きい第1通路と、通路断面積の小さい第2通路とを並列に設け、前記第1通路に、その通路の開閉を切換える切換弁を配置すると共に、前記第2通路に、その通路の開口面積を連続的に増減操作する絞り調整弁を配置するようにした。
【0015】
この発明では、例えば、高負荷運転時等の気筒の吸入空気量が大きいときには、前記切換弁によって第1通路を開き、低中負荷運転時等の気筒の吸入空気量が比較的小さいときには、前記切換弁によって第1通路を閉じると共に、コレクタ内圧がほぼ設定圧に維持されるように、前記絞り調整弁によって第2通路の開口面積を可変制御する。
【0016】
この発明の場合、可変動弁装置が機関運転条件に応じて吸気弁のリフト量と作動角を可変操作し、それによって各気筒の実質吸入容積を増減制御する。そして、高負荷運転時等の吸入空気量の大きい条件下において、切換弁が通路断面積の大きい第1通路を開くと、コレクタ内にはその第1通路を通して吸入空気が導入される。したがって、このときコレクタ内には殆ど負圧が発生せず、各気筒にほぼ吸気抵抗のない状態で空気が充填される。
【0017】
一方、低中負荷運転時等の吸入空気量の比較的小さい条件下において、切換弁が第1通路を閉じると、コレクタ内には吸入空気が通路断面積の小さい第2通路を通して導入される。そして、第2通路では機関運転条件に応じて絞り調整弁が作動し、コレクタ内圧がほぼ設定圧に維持される。このとき、絞り調整弁は全閉位置と全開位置の間の広い操作範囲を利用して開度制御されるため、コレクタでの発生負圧を精度良く制御することができる。即ち、吸入空気量の大きいときと小さいときでは切換弁によって通路自体が切換えられるため、絞り調整弁は吸入空気量が比較的小さい条件下でのみ正確に作動すれば良く、その分コレクタでの発生負圧を精度良く制御することが可能となる。また、絞り調整弁は全閉位置と全開位置の間の広い操作範囲を利用して開度制御されることから、閉弁位置近くでの弁体のバタ付きも生じにくくなる。
【0018】
前記絞り調整弁は、第2通路の開口面積を増減する弁体と、その弁体を気筒内の吸入空気に抗するように閉弁方向に付勢するばね手段と、を備えた構成としても良い。この場合、絞り調整弁は、気筒内の吸入負圧とばね手段の押圧力とのバランスによって第2通路の開口面積を増減操作することとなる。吸入空気量の小さい条件下で切換えられる第2通路は通路断面積が小さいため、吸入空気量の小さい条件下で機関が吸入行程に移行すると、絞り調整弁の弁体の前後には、その開度に応じた前後差圧が速やかに、しかも、比較的大きく作用する。したがって、この絞り調整弁は、弁体とばね手段を構成要素とする極めて簡単な構造でありながら、絞り制御を確実に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、この出願の発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、この出願の発明に係る吸気制御装置を適用した火花点火式の内燃機関の概略構成を示すものであり、この内燃機関は、図5に示すように直列に配置された4つの気筒1を有する。各気筒1には吸気弁2と排気弁3が夫々二つ設けられ、これらの各弁2,3がタペット2a,3aと動弁装置4,5を介して駆動されるようになっている。尚、図1中6,7は内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッドであり、8は、ピストン9によって各気筒1内に隔成された燃焼室である。
【0021】
シリンダヘッド7には、燃焼室8に開口する吸気ポート10と排気ポート11が形成され、この各ポート10,11が前記吸気弁2と排気弁3によって開閉されるようになっている。吸気ポート10は各気筒毎に吸気ブランチ12が接続され、その各吸気ブランチ12が後述するコレクタ13の内部で合流接続されている。
【0022】
各吸気弁2を昇降駆動する動弁装置4は、吸気弁2のリフト量や作動角等のリフト特性を可変操作し得る機構を有し(以下、この動弁装置4を「可変動弁装置4」と呼ぶ。)、内燃機関の運転条件に応じて図外のコントローラによって逐次リフト特性を制御されるようになっている。
【0023】
図2は、この実施形態の吸気弁側可変動弁機構を示すものであり、可変動弁装置4は、図2に示すように吸気弁2のリフト量と作動角を同時連続的に可変操作する第1可変機構14と、リフト中心角の位相を進角若しくは遅角方向に可変操作する第2可変機構15と、から構成されている。以下、第1可変機構14と第2可変機構15について詳述する。
【0024】
図2において、16は、図外のクランクシャフトによって回転駆動される駆動軸であり、17は、この駆動軸16にチェーン等を介して動力を伝達するためのスプロケットである。また、18は、駆動軸16の上部にその駆動軸16と平行に配置された制御軸である。これらの駆動軸16と制御軸18は全気筒を跨ぐように延出し、各気筒の吸気弁2の上方側に配置されている。
【0025】
第1可変機構14は、前記駆動軸16と制御軸18の他、駆動軸16に圧入等によって偏心して設けられた円形状の駆動カム19と、駆動軸16の外周に揺動可能に支持されて各気筒の一方の吸気弁2を昇降駆動する揺動カム20と、制御軸18に圧入等によって偏心して設けられた円形状の制御カム21と、この制御カム21の外周に回動自在に支持されたロッカアーム22と、を備え、ロッカアーム22の一端が第1のリンク23を介して駆動カム19に連結される一方で、ロッカアーム22の他端が第2のリンク24を介して揺動カム20の端部に連結されている。第1のリンク23は円形状の駆動カム19に回転自在に嵌合されているが、駆動カム19自体は駆動軸16に対して偏心して設けられているため、駆動軸16がクランクシャフトの動力を受けて回転すると、駆動カム19は第1のリンク23を介してロッカアーム22を回動させ、さらに、第2のリンク24を介して揺動カム20を揺動作動させる。尚、以上説明した駆動軸16と制御軸18を除く構成部品は、図示は省略するが各気筒毎に同様のものが設けられている。また、駆動軸16の外周には、各気筒の他方の吸気弁2を昇降作動させる揺動カム20’が揺動自在に支持されており、その揺動カム20’は一方の吸気弁2に対応する揺動カム20と同プロフィールに形成されると共に、その揺動カム20にスリーブ40を介して同期作動可能に連結されている。
【0026】
また、制御軸18は油圧アクチュエータ25によって角度変化するようになっている。この油圧アクチュエータ25は図外のコントローラによって駆動制御され、内燃機関の運転状態に応じて制御軸18の角度を逐次変更する。ロッカアーム22は制御カム21を介して制御軸18に偏心して支持されているため、ロッカアーム22の回動中心は制御軸18の角度位置に応じて変化する。したがって、油圧アクチュエータ25によって制御軸18の角度位置が操作されると、ロッカアーム22の回動中心(制御カム21の中心)が駆動軸16に対して近接あるいは離反するように変化し、それによって第2のリンク24を介して操作される揺動カム20,20’のカム面の実使用エリア(吸気弁2に対する押圧エリア)を変更する。
【0027】
揺動カム20,20’のカム面は、駆動軸16と同心状の円弧をなす基円面と、その基円面から所定の曲線を描いて延びるリフト面とを有し、揺動カム20,20’の揺動姿勢に応じて吸気弁2に対する押圧位置を変化させるようになっている。基円面はベースサークル区間としてリフト量が0となる区間であり、リフト面はその外面のプロフィールに応じてリフト量を変化させる区間である。揺動カム20,20’は、制御軸18の角度操作に伴うロッカアーム22の回動中心の変化により、吸気弁2に対する押圧エリアを変更し、それによって吸気弁2のリフト量と開弁から閉弁までの角度範囲(作動角)を変更する。
【0028】
第2可変機構15は、駆動軸16の前端部に設けられたスプロケット17と、このスプロケット17と駆動軸16とを、所定の角度範囲内において相対回動させる位相制御用の油圧アクチュエータ26とから構成されている。この油圧アクチュエータ26は、進角側と遅角側の給排油圧を切換え、或いは、圧力保持する図外の油圧制御弁によって操作される。この油圧制御弁は内燃機関の運転条件に応じて図外のコントローラによって制御され、スプロケット17と駆動軸16を適宜相対回転させることでクランクシャフトと駆動軸16の回転位相を変更する。したがって、揺動カム20によるリフト中心角の位相は、油圧制御弁による制御によって進角若しくは遅角側に変更される。
【0029】
この内燃機関では、機関の運転状態に応じて可変動弁装置4を逐次操作することによって吸気弁2のリフト特性を変更し、それによって各気筒毎の実質吸入容積を直接制御する。
【0030】
ここで、前記コレクタ13は、図3に示すように全体が樹脂材料によってボックス状に形成され、その背面中央に4本の吸気ブランチ12が並列に並んで接続されると共に、一側部の下端背面に吸気ダクト(図示せず。)が接続される吸気入口側の開口27が設けられている。この吸気入口側の開口27が配置されたコレクタ13の一側部には、図5に示すように上方に延出する断面方形状の入口空間28が設けられ、その入口空間28にエアクリーナ29が配置されている(図4,図5参照。)。
【0031】
また、コレクタ13内には入口空間28の上部から幅方向に延出する通路断面積の大きい第1通路30が形成され、この第1通路30の下流側に4本の吸気ブランチ12の端部が開口している。そして、前記入口空間28の上部には第1通路30と並列に別配管の第2通路31が接続され、その第2通路31の端部が第1通路30の下流側領域に合流接続されている。この第2通路31の通路断面積は第1通路30の通路断面積に比較して小さく設定されている。
【0032】
第1通路30の入口空間28に近接する上流側位置にはその通路の開閉を切換える切換弁32が配置され、第2通路31の途中にはその通路31の開口面積を連続的に増減操作する絞り調整弁33が配置されている。
【0033】
切換弁32は、回転軸34aに取り付けられたバタフライバルブ形の弁体34がリンク34bを介してダイヤフラム式の負圧アクチュエータ35に連係され、負圧アクチュエータ35による弁体34の回動操作によって第1通路30を開閉するようになっている。負圧アクチュエータ35は高負荷運転時のように気筒での吸入空気量が大きいときにのみ開作動される。尚、この実施形態では切換弁32を負圧アクチュエータ35によって作動させているが、そのアクチュエータは負圧アクチュエータ35に限らず、弁体34を迅速・確実に開閉作動させ得るものであれば電磁弁や電動モータ等の他のアクチュエータであっても良い。
【0034】
また、絞り調整弁33は、第2通路31内に設けられたテーパ部36と、第2通路31内の大径部側からテーパ部36に向かって近接離反可能に設けられた円板状の弁体37と、その弁体37を気筒1内の吸入に抗する方向に付勢するばね手段としてのコイルばね38と、を備え、前記弁体37がテーパ部36の縮径側に設けられた弁座36aとの離間距離に応じて第2通路31の開口面積を操作するようになっている。テーパ部36は、弁体37がテーパ部36の弁座36aに着座した状態から最大に開いた状態になるまでの間、弁体37のリフト量の増加に対して第2通路31内を流れる空気量がほぼ正比例的に増加するようなテーパ形状となっている。この絞り調整弁33の弁体37は、吸気ブランチ12を通して作用する気筒1内の吸入負圧とコイルばね38の押圧力とのバランスによって進退位置が調整され、第1通路30が切換弁32によって閉じられているときには、それによってコレクタ内圧がほぼ設定圧になるように可変制御される。この絞り調整弁33による制御圧はコイルばね38の設定荷重によって任意に設定することができるが、気筒1内のポンピングロスの低減とコレクタ内負圧の利用の観点から50〜100mmHgであることが望ましい(図6参照。)。尚、絞り調整弁33の弁体37には軸部39が突設され、その軸部39が第2通路31内のフレーム40の軸受40aに摺動自在に支持されている。
【0035】
また、前記コレクタ13には、図示しないブローバイガス還流装置のブローバイ通路と、同じく図示しないキャニスターのパージ通路とが接続され、機関運転中にコレクタ13内で発生した負圧によってブローバイガスの還流とキャニスターのパージが為されるようになっている。
【0036】
この実施形態の吸気制御装置は以上のような構成であるため、内燃機関の運転中には、負荷等の機関運転条件に応じて吸気側の可変動弁装置4が適宜制御され、それにより吸気弁2のリフト量と作動角、さらにリフト中心角の位相が操作されることによって各気筒1の実質的な吸入空気量が制御される。
【0037】
一方、コレクタ13では内燃機関の運転条件に応じて第1通路30の切換弁32が開閉制御され、高負荷運転時等の気筒への吸入空気量が大きい条件下では第1通路30が切換弁32によって開かれ、低中負荷運転時等のその他の条件下では切換弁32によって第1通路30が閉じられる。
【0038】
高負荷運転時等の吸入空気量の大きい条件下では、可変動弁装置4によって各気筒1の実質的な吸入空気量が増大制御される一方で、通路断面積の大きい第1通路30が開かれるため、各気筒1の吸入行程時には、コレクタ13内に殆ど負圧を生じさせることなく気筒1内に充分な空気が充填される。したがって、このときコレクタ13での吸入抵抗を充分に小さく抑えることができるため、各気筒1の吸気充填効率が高まる。
【0039】
また、低中負荷運転時等の吸入空気量の比較的小さい条件下では、各気筒1の実施的な吸入空気量が負荷等の運転条件に応じて可変動弁装置4によって増減制御される一方、第1通路30が切換弁32によって閉じられることにより、吸入空気が各気筒1に対して第2通路31のみを通して導入される。このため、このとき第2通路31を通過する吸入空気が絞り調整弁33による吸気抵抗を受け、その結果、コレクタ13内に負圧が発生する。このとき発生する負圧は、絞り調整弁33のコイルばね38と気筒1内の吸入負圧とのバランスによってほぼ設定圧範囲に制御されるため、吸入空気量が低下してもそれに伴って発生負圧が増大することがない(図6参照。)。したがって、各気筒1でのポンピングロスの増大を招くことがない。
【0040】
この吸気制御装置の場合、吸入空気量の大きい条件下とその他の条件下でコレクタ13内の通路断面積を切換え、吸入空気量の比較的小さい条件下では、通路断面積の小さい第2通路31にだけ吸入空気を通すようにしているため、絞り調整弁33は全閉位置と全開位置の間の広い作動範囲を利用して吸入空気の絞りを連続的に制御することができる。したがって、実質的に絞り制御に用いる弁体37の作動範囲を広く確保することができるため、弁体37による絞り制御を高い精度でもって行うことが可能であると共に、エンジン脈動等に起因した弁体37の閉弁位置近くでのバタ付きをも防止することができる。
【0041】
この吸気制御装置では、以上のように吸入空気量の比較的小さい条件下でコレクタ13内をほぼ設定圧に制御することができるため、コレクタ13内の負圧を利用した既存のブローバイガス還流装置やキャニスターのパージ機構をそのまま利用することができる。また、この吸気制御装置の場合、アイドル運転時等の極低負荷域等にあってもコレクタ13内を大気圧よりも低く維持することができるため、気筒の実圧縮比が極端に縮小される不具合を無くして内燃機関の燃焼を安定化させることができる。
【0042】
また、この実施形態の吸気制御装置の場合、絞り調整弁33の配置される第2通路31の断面積が小さいため、絞り調整弁33の弁体37に気筒1側の吸入負圧を迅速に、かつ確実に作用させることができる。このため、絞り調整弁33は、増幅機構等を持たないコイルばね38と弁体37だけの簡単な構成でありながら、コレクタ内圧を確実に制御することができる。
【0043】
尚、この発明の実施形態は、以上で説明したものに限るものでなく、例えば、第2通路31の絞り調整弁33は弁体37の軸部39が通路側のフレーム40の軸受40aに摺動自在に支持された構造となっているが、図7に示すように弁体37は第2通路31の内周面に直接ガイドされる構造であっても良い。即ち、図7に示す実施形態は、弁体37に放射状に突出する複数の支持壁50が一体に形成され、この支持壁50の先端面が第2通路31の内周面に摺動自在に嵌入されている。この場合、支持壁50がガイドとして機能すると共に、隣接する支持壁50,50間の隙間が開弁時における吸入空気の流通を許容する。
【0044】
さらに、弁体37を付勢するばね手段はコイルばね38に限らず板ばね等であっても良く、また、弁体37の作動形態もバタフライバルブ等の回動作動するものであっても良い。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、この出願の発明は、機関運転条件に応じてコレクタ入口側の通路を2段に切換え、高負荷運転時等の吸入空気量の大きい条件下では通路面積の大きい第1通路によって吸気抵抗の低減を図り、低中負荷運転時等の吸入空気量の比較的小さい条件下では通路面積の小さい第2通路で絞り調整弁によるコレクタ内の負圧制御を行うことができるため、高負荷運転時等に吸気抵抗の増大を招くことなく、吸入空気量の比較的小さい条件下での負圧制御を、絞り調整弁の弁体の広い作動範囲を利用して精度良く行うことができる。また、負圧制御時における絞り調整弁の弁体の作動範囲が広いことから、弁体が閉弁位置の近くでバタ付くことが抑制され、その結果、騒音発生をも確実に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を示す概略構成図。
【図2】同実施形態を示す模式的な斜視図。
【図3】同実施形態のコレクタを背面側から見た斜視図。
【図4】同実施形態のコレクタの一部を破断した図3に対応の斜視図。
【図5】同実施形態を示す図3のA−A断面に対応した断面図。
【図6】同実施形態の低中負荷運転時における負圧−流量特性図。
【図7】この出願の発明のさらに他の実施形態を示すものであり、絞り調整弁の断面図(A)と、その図中のB−B断面に対応する断面図(B)を併せて記載した図。
【符号の説明】
2…吸気弁
4…可変動弁装置
12…吸気ブランチ
13…コレクタ
30…第1通路
31…第2通路
32…切換弁
33…絞り調整弁
37…弁体
38…コイルばね(ばね手段)
Claims (3)
- 吸気弁のリフト量と作動角を可変操作する可変動弁装置を備え、その可変動弁装置を機関運転条件に応じて操作することによって各気筒の吸入空気量を制御する内燃機関の吸気制御装置であって、各気筒の吸気ブランチが集合するコレクタの吸気入口側に、機関運転条件に応じてコレクタ内に負圧を生じさせる機構が設けられたものにおいて、
コレクタの吸気入口側に、通路断面積の大きい第1通路と、通路断面積の小さい第2通路とを並列に設け、前記第1通路に、その通路の開閉を切換える切換弁を配置すると共に、前記第2通路に、その通路の開口面積を連続的に増減操作する絞り調整弁を配置したことを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 高負荷運転時等の気筒の吸入空気量が大きいときには、前記切換弁によって第1通路を開き、低中負荷運転時等の気筒の吸入空気量が小さいときには、前記切換弁によって第1通路を閉じると共に、コレクタ内圧がほぼ設定圧に維持されるように、前記絞り調整弁によって第2通路の開口面積を可変制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置。
- 前記絞り調整弁を、第2通路の開口面積を増減する弁体と、その弁体を気筒内の吸入空気に抗するように閉弁方向に付勢するばね手段と、を備えた構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003135444A JP2004339972A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003135444A JP2004339972A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004339972A true JP2004339972A (ja) | 2004-12-02 |
JP2004339972A5 JP2004339972A5 (ja) | 2006-05-11 |
Family
ID=33525705
Family Applications (1)
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JP2003135444A Pending JP2004339972A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 内燃機関の吸気制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004339972A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174544A (ja) * | 2009-05-12 | 2009-08-06 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135444A patent/JP2004339972A/ja active Pending
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JP2009174544A (ja) * | 2009-05-12 | 2009-08-06 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン |
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