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JP2004339496A - 生分解性組成物及びそれを用いた基材 - Google Patents

生分解性組成物及びそれを用いた基材 Download PDF

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JP2004339496A JP2004122660A JP2004122660A JP2004339496A JP 2004339496 A JP2004339496 A JP 2004339496A JP 2004122660 A JP2004122660 A JP 2004122660A JP 2004122660 A JP2004122660 A JP 2004122660A JP 2004339496 A JP2004339496 A JP 2004339496A
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Abstract

【課題】人体に優しく、安価で、廃棄が容易で、簡便な方法で生産でき、脱臭、接着、内装・寝装、医療、化粧、農業、家庭雑貨あるいは包装・流通関連に適した生分解性組成物及びそれを利用した基材を提供する。
【解決手段】未加工澱粉,アセチル化澱粉,酸処理澱粉,ヒドロキシプロピル化澱粉等の澱粉類に対し、60〜300重量%の尿素あるいは尿素誘導体、10〜150重量%の多価アルコール、0〜100重量%の水性樹脂、0〜20重量%のアルミニウムヒドロキシクロライド及び/又はコロイダルシリカ及び0〜1000重量%の天然素材由来の粒状物、0〜200重量%のリン酸、0〜300重量%のホー酸及び/又は水酸化アルミニウム及び/又は水酸化カルシウム及び/又は水酸化マグネシウムを含有する生分解性組成物あるいはそれを用いた基材(以下基本的基材と記す)及び該基本的基材に下記のような活性物質を添加した基材。*臭気を吸着・吸収・分解する活性物質*医療用活性物質*化粧用活性物質*農業用活性物質*包装・物流用活性物質。
【選択図】なし

Description

本発明は生分解性組成物及びそれを用いた各種基材に関するものである。詳しくは脱臭、接着、内装・寝装、医療、化粧、農業、家庭雑貨あるいは包装・流通関連基材に用いる生分解性組成物に関するするものである。
現在世の中では石油を原料としたプラスチック類が各種分野に大量に使われている。これについては、使用後の廃棄方法が大きな問題となっている。すなわち埋め立て廃棄では、いつまでも腐らずに残るため廃棄処分場のスペースが足りなくなってきている。また焼却処分では、高熱を発して焼却炉を傷めたり、焼却状況によっては非常に有害なダイオキシンあるいはブロム系ダイオキシン類似物が生成するため、焼却灰の処分が厄介である。
これに対して、微生物産生型プラスチックである、ポリヒドロキシブチレートあるいは生分解性である化学合成型のポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリアルキレンサクシネートあるいはポリビニルアルコールあるいは化学修飾したセルロースあるいは澱粉などが提案されているが、高価格であったり、加工性が劣っていたり、機械的強度が不充分であったり、生分解性が劣っていたりして、市場の要求を完全には満たしていない。また澱粉と石油化学系プラスチックの混合物を用いたものも提案されているが、澱粉の添加量が少なく、本質的に生分解性のないものが多く残り問題である。更に特許2804523号には澱粉と尿素の混合物が提案されているが、このものは可逆的に水で崩壊するため、本発明が目指す分野では全く実用性に乏しいものである。
一方、社会全般に於いて、健康、環境、再生可能型資源の有効利用あるいは物流の合理化などに関する関心が高まり、例えば、シックハウス対応商品、高齢者対応商品、再生産可能な材料を用いた商品などが求められている。又臭気や抗菌に対する人びとの感性が高まり、各種複合臭気に対する脱臭用商品や抗菌性商品の開発も盛んに行われている。さらには、男女を問わず、外見的美に対する要求も高まり、これに対応した商品の開発も求められている。このような市場のニーズに対応して、多くの商品が販売されたり、多くの提案がなされているが、未だ市場の要求を完全に満たすには至っていない。
本発明は、低価格で、簡便な方法で生産出来、埋め立て廃棄あるいは自然界で用いた場合には、土中の細菌等により、生分解されて、容量が大幅に減り、また焼却処理した場合には、ダイオキシンのような有害物が生成しないような、且つ、それ自体がアルデヒドを吸収し、吸放湿性を有し、青果物や人間(皮膚)に優しいという機能を有した生分解性基材に、更に各種機能性材料を加えて、後記のような、生分解性特殊基材を提供するものである。
*複合臭気(以後臭気あるいは臭と略す)に対する脱臭剤
*吸放湿及び脱臭機能を有した壁板、壁紙、天井板あるいは間仕切りなどの建築資材
*フォルマリン系接着剤中に添加する接着用基材あるいはホットメルト型接着用基材
*脱臭、抗菌・防黴・殺虫・殺ダニ機能を有したクッション(中綿)、カーペット(下敷き含む)、畳下敷き、カーテン、シーツ(下敷き)あるいはベッドカバーなどの内装寝装材
*脱臭性水性塗料
*使い捨ておむつなどで吸水剤を保持する基材、吸水剤に混ぜる脱臭剤あるいは皮膚に直接接触する部位の脱臭性基材
*ペットの排泄物用基材
*褥創・かぶれ防止用抗菌性、脱臭性基材
*除熱用基材
*医薬品を含有した創傷被覆用基材あるいは皮膚、粘膜吸収用基材
*美白あるいは皮膚、爪、頭髪に栄養、湿度、色を与えるための基材
*農薬、肥料あるいは種子を含有した農業用基材または道路法面などを緑化するための基材
*吸放湿性、エチレンガス吸収・分解性、酸素、炭酸ガス吸収性、炭酸ガス発生性あるいは防錆性の物流用基材
*抗菌・防黴性・殺虫・殺ダニ性あるいは芳香性の家庭雑貨用、建材用、物流用基材
*物流時、商品の破損を防止するための緩衝用基材
本発明者は、未加工澱粉及び/又はアセチル化澱粉及び/又は酸処理澱粉及び/又はヒドロキシプロピル化澱粉(以下澱粉類と記す)、該澱粉類に対し、60〜300重量%の尿素あるいは尿素誘導体、10〜150重量%の多価アルコール、0〜100重量%の水性樹脂、0〜20重量%のアルミニウムヒドロキシクロライド及び/又はコロイダルシリカ及び0〜1000重量%の天然素材由来の糸状、布状あるいは粒状物、0〜200重量%のリン酸、0〜300重量%のホー酸及び/又は水酸化アルミニウム及び/又は水酸化カルシウム及び/又は水酸化マグネシウムを含有する生分解性組成物あるいはそれを用いた基材(以下基本的基材と記す)あるいは更には、下記群から選ばれる物質1種以上、好ましくは2種以上を含有する組成物あるいはそれを用いた基材が、低価格で、簡便に生産出来、生分解性、吸放湿性に優れるうえ、フォルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ノニルアルデヒドのようなアルデヒド類、あるいは酪酸、吉草酸のような酸類、あるいはメチルアミン、インドール、ニコチンのようなアミン類、あるいはスチレン、キシレン、シンナー、エチレンのような炭化水素類あるいはメルカプタン、スルフィドのような含硫黄化合物類などの混ざった複合臭気を吸着・吸収・中和し、その一部を分解することが可能な内装材用、また薬剤の経皮吸収あるいは創傷被覆を主体とする医療用、美白あるいは皮膚の老化抑制を主体とする化粧用、農薬あるいは肥料の徐放を主体とする農業用あるいは鮮度保持などを主体とする物流用に有効であることを見いだし、本発明に至った。
*臭気を吸着・吸収・中和・分解する活性物質
*医療用活性物質
*化粧用活性物質
*農業用活性物質
*包装・物流・家庭雑貨用活性物質
本発明の生分解性組成物及びそれを用いた各種基材は、脱臭、接着、内装・寝装、医療、化粧、農業、家庭雑貨あるいは包装・流通関連基材に好適で、人体に優しく、安価で、廃棄が容易で、簡便な方法で生産できる。
以下本発明を詳細に説明する。本発明においては、基本的素材として、澱粉類と尿素あるいは尿素誘導体及び多価アルコール類を用いる。本発明の特徴として、安価な尿素あるいは尿素誘導体の含有量が、澱粉類に対して60〜300重量%と高く、組成物の価格を引き下げるのに有効である上、アルデヒド臭の脱臭性が高く、吸放湿性が高く、更に皮膚の角質層の軟化あるいは薬剤の径皮吸収に関わる薬剤障壁性の緩和に効果的である。また混合物は、少量(澱粉類に対して〜300重量%)の水の存在下、室温でゲル化し暫定的成形体(寒天状、ゼラチン状)が得られるため製造上有利である他、熱で揮発・分解し易い材料を添加することも容易となる。また、必要に応じて、50〜70℃に加熱することにより、可とう性の高い、乾燥成型体化することが可能であり、なおかつ、この乾燥成型体は吸放湿性であることに加え、熱可遡性であることから、商品として多用な形態を取ることが可能である。また、この乾燥成型体は、水中に浸漬した場合、特許2804523号の場合と異なり、吸水膨潤するが、成型体の原型を保ち、崩壊はしないため商品として広い範囲に適応できる。
本発明で使用される澱粉としては、ポテト、コーン、タピオカ、小麦あるいは米などの穀物類に由来するものがあげられるが、成形性、機械的強度などからタピオカ、米由来の澱粉が好ましく、特に米に関しては古米、古古米の有効利用が可能である。アセチル化澱粉としては、アセチル化ポテト澱粉、アセチル化コーン澱粉、アセチル化タピオカ澱粉があげられるが、成形性、機械的強度などから好ましくはアセチル化コーン澱粉、アセチル化タピオカ澱粉が、より好ましくはアセチル化タピオカ澱粉があげられる。さらには、基材としての強度、耐水性などの点から、未加工澱粉よりもアセチル化澱粉が好ましく、未加工澱粉とアセチル化澱粉の混合割合は、目的に応じて、0:100から40;60があげられる。酸処理澱粉は、基材としての強度、耐水性については、未加工澱粉あるいはアセチル化澱粉と同様であるが、ゲル形成時の粘度が低く、クリームや塗料として用いるときに適宜混合使用することが好ましい。 またヒドロキシプロピル化澱粉は、基材としての強度、耐水性に優れるが、コストが高いので、目的に応じて適宜用いる事が好ましい。
本発明で使用される尿素あるいは尿素誘導体としては、尿素、ジメチル尿素、ジヒドロキシエチル尿素などが上げられる。その使用量は澱粉に対して60〜300、好ましくは80〜250、より好ましくは100〜200重量%があげられる。60より少ないとゲル化の速度が遅く、かつ均一性が劣り、300より多いと生成したゲルが脆くなる。
本発明で使用される、多価アルコールはゲル成形体に対して、可塑性を付与するために添加され、具体的にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール#200、ポリエチレングリコール#400のようなポリエチレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、ポリグリセロール#4のようなグリセロール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、グルコース、ソルビトールなどがあげられる。その使用量としては、澱粉類に対して、10〜150、好ましくは20〜100重量%があげられる。10より少ないと、可塑性が不充分となり、150より多いと、ゲルの強度が低下する。なおグルコースやソルビトールは乾燥成型体のベタつきを嫌う分野に好適である。
本発明に於いては、基本的材料として用いる、前記澱粉類、尿素類及び多価アルコール類に加えて、基材の機械的強度あるいは耐水性を向上させるため、水性樹脂を加えることが出来る。具体的には、ポリビニルアルコール(日本合成(株)あるいはクラレ(株)から多くの銘柄が市販されており、これらを利用することができる。なかでは、水溶性、粘度、膜強度からゴーセノールGH17、NH20(いずれも日本合成(株)製品)あるいはクラレポバールPVA220,120(いずれもクラレ(株)製品)が好適である)あるいはポリーエチレンービニルアルコール共重合物(日本合成(株)あるいはクラレ(株)から多くの銘柄が市販されており、これらを利用することができる)あるいはメトキシメチル化ナイロン(長瀬ケムテックス(株)から市販されているトレジンFS350,FS500,EF30Tなどが利用できる)あるいは水性ポリエステルポリオール樹脂(長瀬ケムテックス(株)から市販されているガブセンES901,905など、あるいは東洋紡(株)から市販されているバイロナールMD1100,1400など、あるいは第一工業製薬(株)から市販されているパオゲンPP15などが利用できる)などがあげられる。添加量としては、澱粉類に対して、0〜100、好ましくは10〜50重量%があげられる。50以下の場合には、生分解性は良好である。50より多くなると、生分解性が低下するが、100より少なければ、実質的に生分解が可能である。
また基材の表面堅さあるいは耐水性を向上させるため、アルミニウムヒドロキシクロライドあるいはコロイダルシリカを加えても良い。添加量としては、澱粉類に対して、0〜20、好ましくは2〜20重量%があげられる。20より多くしても効果は頭打ちとなる。
また基材の機械的強度あるいは商品性を向上させるため、天然素材由来の糸状、布状あるいは粒状物を
加えても良い。添加量としては、澱粉類に対して、0〜1000、好ましくは10〜1000重量%が
あげられる。天然素材としては、紙、木綿、麻、羊毛、絹、ケナフ、コプラ、ココ、コルクなどがあげられ、これらの糸あるいは布あるいは布を細く裂いたり、解繊(毛羽立て)した物あるいは粉砕した物が用いられる。このような物の供給源としては、繊維や紙を生産する際の不合格品、廃棄物などの他、古着あるいは古紙があげられる。
また基材の可とう性あるいは難燃性を向上させるため、リン酸を加えても良い。リン酸は単独でも難燃効果を有するが、尿素と併用することにより、さらに難燃効果が高まる。添加量としては、澱粉類に対して、0〜200、好ましくは10〜200重量%があげられる。200より多くしても効果は頭打ちとなる。
また基材の難燃性を向上させるため、澱粉類に対して、0〜300好ましくは10〜300重量%のホー酸及び/又は水酸化アルミニウム及び/又は水酸化カルシウム及び/又は水酸化マグネシウム及び/又はメラミン及び/又はボウ硝(10水塩)を加えても良い。300より多くしても効果は頭打ちとなる。
本発明の基材は、そのまま粒状、糸状、編織布状、不織布状で用いるほか、前記した天然素材由来の粒状、糸状、布状物にあるいは、合成樹脂由来の粒状、糸状、布状物に付着させて用いることが出来る。
なお本発明の基材を、合成樹脂由来の粒状、糸状、布状物に付着させる場合に、合成樹脂の表面を、コロナ放電処理したり、該表面に、別途樹脂をアンカーコートしたりして、接着性を向上させる事が好ましい。
前記した材料からなる本発明の基本的基材は、下記のような活性剤を添加しないでも、除熱用シート、マスク用(適度な湿度を保ち、咽、鼻に対する薬剤も保持できる)、皮膚(特にかかとなど)のかさつき、ヒビなどを修復するクリームやシート、家電、雑貨等の筐体、ホットメルト型接着剤、水性有害物の固化剤などに用いる事が出来る。
以下本発明において用いる各種活性剤について説明する。まず、本発明において用いる複合脱臭剤に用いる活性物質について説明する。本発明に於いて用いられるA群の物質は、アルデヒド類を吸収するのに有効である。基本的基材で用いる、澱粉類、尿素類もアルデヒドの吸収能を有しているが、A群の物質を加えることにより、より一層吸収能が高まる。アルデヒド類としては、家具や建材類に用いられているフォルムアルデヒド縮合系接着剤から遊離するフォルムアルデヒドや、タバコの煙に含まれるアセトアルデヒドのほか、高齢者が発するノニルアルデヒドなどがあげられる。
A群の物質の中で、ポリアリルアミン(例えば日東紡(株)から市販されているPAAを利用することができる)、モノエタノールアミン、ポリオキシアルキレンポリアミン(例えばサンテクノケミカル(株)から市販されているJEFFAMINを利用することが出来る)、リジンあるいはアルギニンのような塩基性アミノ酸、グアニジン塩酸塩、グアニジン硫酸塩、グアニジンスルファミン酸塩あるいはグアニジンリン酸塩のようなグアニジン塩、没食子酸、タンニン酸、硫安、亜硫酸ソーダ、カゼイン、セリシンが有効である。特にポリアリルアミン、モノエタノールアミン、ポリオキシアルキレンポリアミン、リジン、アルギニン、グアニジン塩酸塩、グアニジン硫酸塩、グアニジンスルファミン酸塩あるいはグアニジンリン酸塩とクエン酸、乳酸のような有機酸、ポリアクリル酸あるいは膨潤性粘土鉱物との複合物はアルデヒド類の吸収力はそのままで、安定性が向上して有効である。有機酸あるいはポリアクリル酸使用量はアミン類に対して、0.6〜1.2重量比があげられる。0.6より少ないと効果が薄く、1.2より多くても効果は頭打ちとなる。また膨潤性粘土鉱物の使用量はアミン類に対して1〜10重量比があげられる。1より少ないと効果が薄く、10より多くても効果は頭打ちとなる。ステアリルアミンあるいはオレイルアミンのような長鎖脂肪族アミンは、とりわけノニルアルデヒドなどの加齢臭の吸収に有効であり、オルト、メタあるいはパラフェニレンジアミンスルフォン酸、フェニレンジアミンジスルフォン酸、オルトアミノフェノールスルフォン酸のほか、ジメトキシアニリン、ジエトキシアニリンのようなジアルコキシアニリン、メトキシアセチルアミノアニリン、エトキシアセチルアミノアニリンのようなアルコキシアシルアミノアニリン、2−アミノーナフタレン−6,8−ジスルフォン酸のようなアミノナフタレンスルフォン酸、H酸のようなアミノナフトールスルフォン酸はフォルムアルデヒド、アセトアルデヒドの吸収に有効である。これらのアミノ基含有化合物と有基酸、ポリアクリル酸あるいは膨潤性粘土鉱物との複合物はアルデヒド吸収性に加え、安定性が向上してさらに有効である。有機酸あるいはポリアクリル酸の使用量はアミン類に対して、0.6〜1.2重量比があげられる。0.6より少ないと効果が薄く、1.2より多くても効果は頭打ちとな
る。また膨潤性粘土鉱物の使用量はアミン類に対して1〜10重量比があげられる。1より少ないと効果が薄く、10より多くても効果は頭打ちとなる。1,8−ジヒドロキシナフタレン、クロモトロープ酸、2−ヒドロキシー4−メチルー5−シアノー6−ピリドン、2−ヒドロキシー4−メチルー5−カルボアミドー6−ピリドン、アセトアセチルアミノベンゼンスルフォン酸、アセトアセチルアミノベンゼンカルボン酸は、アルデヒド類全般の吸収に有効である。これらの化合物と膨潤性粘土鉱物との複合物はアルデヒド吸収性に加え、安定性が向上してさらに有効である。膨潤性粘土鉱物の使用量はこれらの化合物に対して1〜10重量比があげられる。1より少ないと効果が薄く、10より多くても効果は頭打ちとなる。
膨潤性粘土鉱物としては、ベントナイト、スメクタイト(モンモリロナイト)、バーミキュライト、ハイドロタルサイトなどがあげられ、このような粘土鉱物との複合体は、その詳細構造や理屈は不明であるが、これらの物質のアルデヒドに対する反応性が低下することなく、安定化されるのでその使用は有利である。
これらの物質(複合体を含め)の添加量としては、基本的基材に対して、1〜30、好ましくは3〜20重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、30より多いと基材の強度が低化する。
本発明の基本的基材は、吸湿性が高く、使用環境条件によるが、通常の状態では湿度(水分)を含有するため、アルデヒド類を吸収(溶解)し易く、前記のような活性剤(反応剤)との反応も容易となるため、アルデヒド類の除去に効果的である。
本発明において用いられるB群の物質は、アミン系悪臭類の中和に有効である。有機酸としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、ソルビン酸などがあげられる。ポリアクリル酸としては遊離酸として使用される(例えば日本純薬(株)から市販されているジュリマーAC10Lなどを利用することができる)。これらの物質の添加量としては、基本的基材に対して、1〜20、好ましくは3〜15重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、20より多いと基材の強度が低下する。
本発明において用いられるC群の物質はトルエンやシンナーあるいはエチレンのような炭化水素類の吸着・分解に有効である。ジビニルベンゼン系重合物としては三菱化学(株)から市販されているダイヤイオンHP20,21あるいはセパビーズSP825,850などが利用できる。これらは水不溶性微粒子で疎水性の微細孔を多数有しており、炭化水素類を吸着する能力が高い。ただしその特質状、粒子の全表面が基本的基材によって覆われてしまうと、その能力を十分に発現できないため、粒子の表面が暴露されるよう工夫する必要がある。具体的には、基本的基材の膜厚を粒子径より薄く調整したり、基本 的基材の上から粒子を振り掛けて、必要なら熱圧着するようなことで可能である。
炭化水素類の吸着に有効な、スチレンーマレイン酸共重合物としてはアーコケミカル社のSMA1000,2000、3000などを、そのまま、あるいは加水分解して利用するか、あるいは、ハーフエステルであるSMA1440,2625などを利用することができる。なかではスチレン含有量の多い、SMA2000,3000,2625などが有利である。スチレンーアクリル酸共重合物としては広範に市販されているものが利用でき、やはりスチレン含有量の高いものが有利である。スルフォン化ポリスチレンとしてはライオン(株)から市販されているポリティーPSなどが利用できる。アビエチン酸、大豆油、オレイン酸、アルファオレフィンスルフォン酸のような長鎖不飽和脂肪族酸については広範に市販されているものが利用できる。桂皮酸、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、アセチレングリコールあるいはそのエチレンオキサイド付加物、シクロデキストリンなども市販されている物が利用できる。これらの物質は水に溶解するものについてはそのまま、本発明の基本的基材に溶解した状態で使用でき、水に難溶のものについては乳化分散させて使用できる。また前記のジビニルベンゼン系重合物と併用するとより効果的である。
エチレンあるいはアミン類の分解剤として、次亜塩素酸塩としてはナトリウム塩があげられ、本発明の基本的基材に含有される水分に溶解した状態で利用することが出来る。しかし基材に対しても分解性を有するので、ハイドロタルサイトとの複合体として利用するのが好ましい。ハイドロタルサイトの使用量としては次亜塩素酸ソーダに対して、3〜10重量比があげられる。3より少ないと基本的基材に対するダメージが大きく、10より多いと、分解能力が低下する。
これらの物質(複合体を含め)の添加量としては、基本的基材に対して、1〜25、好ましくは3〜20重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、25より多いと基材の強度が低下する。
本発明において使用されるD郡の物質はメルカプタン類あるいはスルフィド類のような含硫黄物質の酸化分解に有効である。KI3、ホー酸あるいはホー酸ソーダは基本的基材の中の水分及び澱粉中に安定に存在することが出来るので、好適である。KI3とハイドロタルサイトとの複合体はより好適である。ハイドロタルサイトの使用量としてはKI3に対して、1〜5重量比があげられる。1より少ないと基本的基材に対するダメージが大きく、5より多いと、分解能力が低下する。
またハロゲン酸塩としてはヨー素酸カリが好適に使用でき、さらにヨー素酸カリとハイドロタルサイトとの複合体はより好適である。ハイドロタルサイトの使用量としてはヨー素酸カリに対して、2〜10重量比があげられる。2より少ないと基本的基材に対するダメージが大きく、10より多いと、分解能力が低下する。
これらの物質(複合体を含め)の添加量としては、基本的基材に対して、1〜15、好ましくは3〜10重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、15より多いと基材の強度が低下する。
本発明において使用されるE群の物質は、酸素あるいは炭酸ガスの吸収に有効である。添加量としては、基本的基材に対して、5〜30、好ましくは10〜25重量%があげられる。5より少ないと効果に乏しく、30より多いと基材の強度が低下する。
本発明において使用されるF群の物質は、必要に応じて、有機酸と併用して、炭酸ガスの放出に有効である。添加量としては、基本的基材に対して、5〜30、好ましくは10〜25重量%があげられる。5より少ないと効果に乏しく、30より多いと基材の強度が低下する。
本発明において用いられる、前記A,B,C、D,E及びF群の物質はいずれも水溶性もしくは親水性(難溶性でも)であり、吸放湿性の高い本発明の基本的基材との相溶性が良く、かつ混合使用しても弊害がないばかりか、却ってメリットを生ずる。例えば、A群のアミン類を遊離の形で用いた場合、水溶性が低かったり、不安定であったりするが、B群あるいはC群の有機酸類あるいはポリアクリル酸と併用すると、弱い塩を形成して前記問題点が解消される。本発明においては、前記A,B,C及びD群から3種以上の物質を併有させることにより、アルデヒド臭、酸臭、アミン臭、炭化水素臭あるいは含硫黄化合物臭の混ざった複合臭気を効率良く脱臭することができる。
前記した本発明の複合脱臭剤は、その用途に応じて、クリーム状、ゼラチン状、フィルム状、糸状、編織物状あるいは粒状で使用することが出来、多用な商品形態に対応できる。
本発明の基本的基材あるいは複合脱臭剤の用途としては、使い捨て型おむつ用基材、老人介護用基材、ペットの排泄物用基材、建築用基材、内装あるいは寝装用基材などがあげられる。使い捨て型おむつ用基材あるいは老人介護用基材としては、前記した複合脱臭剤、とりわけA,B及びD群の物質を多く使用して尿臭及び加齢臭の吸着に効果的な基材を、例えば粒状あるいは細片状にして高吸水性樹脂粒子に混ぜて用いたり、フィルム状あるいは織物状にして枕カバー、ふとんカバー、シーツ、シーツの下敷き、高吸水性樹脂粒子の支持媒体として用いたり、吸放湿性の高さを活用して、おむつの最外相に用いる事が有効である。
建築用基材としては、接着剤、塗料、壁材あるいは壁紙などとして利用できる。接着剤としては、既販のフォルムアルデヒド縮合型樹脂系接着剤にクリーム状に添加してフォルムアルデヒドを抑制したり、新規なホットメルト型接着剤としてゼラチン状、粒状あるいはフィルム状で使用することができる。A群、C群及びD群の物質を多く使用して、壁材そのものとして、あるいは壁材の表面に塗料としてコーティングしたり、壁紙として使用することにより、フォルムアルデヒド臭あるいは有機溶剤臭(炭化水素臭)などによるシックハウス対策あるいは体臭、たばこ臭やペット臭など複合化した生活臭の脱臭に有効である。
内装あるいは寝装用基材としては、ソファークッションや座布団の中綿、カーテン、カーペット、カーペット下敷き、ベッドカバーなどに用いてフォルムアルデヒド臭あるいは有機溶剤臭(炭化水素臭)などによるシックハウス対策あるいは体臭、たばこ臭やペット臭などの生活臭の脱臭に有効である。形態としては、糸状、粒状、フィルム状、編織物状など適宜商品に対応した形態が可能である。
なお、本発明の基材が人の目に触れるような状況で使用される場合には、商品として、着色も重要な要素となる。本発明の基材では、活性炭などを用いないため、殆ど白色であるが、必要に応じて、合成色素、あるいは澱粉類と親和性(直接性)の高い自然素材由来の色素などを用いて着色することが可能である。特に天然色素を用いることはエコロジー適性が高く商品として有利である。
本発明の基本的基材は、吸水性を有しており、その際、尿素の溶解によると思われる、吸熱作用が認められる。乾燥した基本的基材に水を含ませた後、額あるいは発熱患部に当てることにより、水の蒸発潜熱による除熱と併せ、効果的に除熱することが可能である。
本発明の基本的基材は、高濃度に含有した尿素あるいは多価アルコールにより、吸放湿性と共に、皮膚の角質層を軟化して、活性物質を浸透させる力が強いため、更に活性物質を加えて、使い捨て型おむつ用基材、創傷被覆用基材、経皮医療用基材あるいは化粧用基材などとして有用である。例えば、使い捨て型おむつ用基材としては、基本的基材に活性物質として、セリシン、フィブロイン、アミノ酸、カゼイン、ゼラチン、キトサン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などを添加した基材を、フィルム状あるいは編織状にして、おむつが皮膚と接触する部位に用いることにより皮膚のただれや褥創などを予防することが可能である。活性物質の添加量としては、基本的基材に対して、1〜20重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、20より多いと基材の機械的強度が低下する。なお、前記したように、本発明の基本的基材はそれだけでも角質軟化力は強いが、さらに強力にするためサリチル酸を加えても良い。添加量は、基本的基材に対して、0〜10、好ましくは1〜10重量%があげられる。
創傷被覆用基材としては、基本的基材に活性物質として、セリシン、フィブロイン、アミノ酸、カゼイン、ゼラチン、グルコサミン、キトサン、コラーゲン、アテロコラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ペクチン、ヘパリン、グルクロン酸、アルギン酸のような生体適合性材料あるいは硝酸銀、スルファジアジン銀、ゲンタマイシン、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、ヒバ油のような抗菌剤などを添加した基材を、高度に柔軟性を有した不乾燥ゲル(ゼリー状)として用いることにより、患部に痛みを伴うことなく密着させることが可能である。なお抗菌剤としては天然物由来のヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、ヒバ油が好ましく、これらの物は、そのまま、あるいはエタノール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、セロソルブアセテートのような水溶性ないし親水性有機溶媒に溶解して、ジビニルベンゼン系重合物、けいそう土のような多孔質材料にそのままあるいは溶液で含浸させ複合体化することにより、その効果を長時間維持することが出来、より好ましい。なお前記抗菌剤に関しては、多孔質材料としては、疎水性が高く相溶性の高いジビニルベンゼン系重合物のほうが好ましい。生体適合性材料の添加量としては、2〜20重量%があげられる。2より少ないと効果に乏しく、20より多くても効果は頭打ちとなる。多孔質材料の抗菌剤に対する使用割合は、10〜100重量比があげられる。また抗菌剤(複合体を含め)の添加量は、基本的基材に対して、0.1〜10重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、10より多いと皮膚刺激が強くなりすぎる。
経皮医療用基材としては、基本的基材に活性物質として、インドメタシン、ジクロフェナックナトリウム、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アミノサリチル酸、アスピリン、アルニカチンキ、サリチル酸メチルのような解熱消炎鎮痛剤、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、フルオシノロンアセトニドのようなステロイド系抗炎症剤、フルルビプロフェン、フェルビナク、ブフェキサマク、スプロフェンのような非ステロイド系抗炎症剤、ジルチアゼム、4硝酸ペンタエリスリトール、硝酸イソソルビド、ニトログリセリンのような血管拡張剤、プロパノロール、アテノロール、硫酸キニジン、塩酸アルプレノロールマレイン酸チモロールのような高血圧・不整脈用剤、塩酸クロニジン、塩酸プラゾシン、硫酸ペンブトロール、塩酸ブナゾシンのような血圧降下剤、塩酸プロカテロール、硫酸テルブタリン、フマル酸フォルモテロール、塩酸マブテロールのような鎮咳去痰剤、5−フルオロウラシル、マイトマイシンCのような抗腫瘍剤、ベンゾカイン、プロカイン、リドカインのような局所麻酔剤、エストロゲン、テストステロン、インシュリンのようなホルモン剤、フマル酸ケトチフェン、塩酸アゼラスチンのような喘息・鼻アレルギー治療剤、塩酸シクロヘプタジン、塩酸ジフェンヒドラミン、フェンベンザミンのような抗ヒスタミン剤、ヘパリンのような抗凝血剤、スコポラミンのような鎮痙剤、ビンポセチン、塩酸フルナリジン、塩酸ニカルジピン、酒石酸イフェンプロジルのような脳循環・代謝改善剤、塩酸マプロチリン、エチゾラム、塩酸アミトリプチリンのような抗うつ・抗不安剤、アルファカルシドール、エルゴカルシフェロールのようなビタミンD製剤、グリベンクラミド、グリクラジドのような血糖降下剤、リンゴ酸クレボブリド、ファモチジン、臭化グリコピロニウムのような抗潰瘍剤、フェノバルビタール、アモバルビタールのような睡眠剤、テトラサイクリン、クロラムフェニコールのような抗生物質、ナイスタチン、ミコナゾール、エコナゾール、ネオマイシン、ゲンタマイシンイソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ネチコナゾール、塩酸ベルベリンのような抗真菌剤、アクリノールのような消毒剤、ドカルパミンのようなドーパミン誘導体、モルヒネなどがあげられる。また医療用活性剤以外では、ニコチンあるいはその有機酸塩を含有した喫煙習慣の抑制・禁止用基材などもあげられる。活性剤の添加量は、基本的基材に対して、0.1〜20重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、20より多くても効果は頭打ちとなる。
本発明の基本的基材は親水系であるので、前記したような活性剤のうち、水溶性あるいは親水性の活性剤についてはそのまま使用することが出来るが、非水溶性あるいは親油性とりわけ揮発性の活性剤については、前記したような方法で、ジビニルベンゼン系重合体、けいそお土のような多孔質微粒子に含浸させるか、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムのような相溶化剤を用いて基本的基材に相溶させる必要がある。多孔質微粒子とりわけ疎水性の高いジビニルベンゼン系重合物に含浸させる方法が好ましいが、相溶化剤の中ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムが相溶性、安全性が高く好ましい。多孔質材料の使用量は油性活性剤に対して、10〜100重量比があげられる。相溶化剤の使用量は、油性活性剤に対して、0.1〜10重量比があげられる。
またこのような基材を皮膚に添付する際、温感を付与するために、カプサイシン、カプサンチン、トウガラシエキスなどを、一方冷感を付与するために、カンファー、メントール、ハッカ油などを添加することも可能である。また、けいそお土あるいは好ましくは疎水性が高く相溶性の高いジビニルベンゼン系重合物とそのままあるいは溶液で複合体化させることにより、効果の持続性を長持ちさせることが可能である。けいそお土あるいはジビニルベンゼン系重合物の使用量は温感剤、冷感剤に対して10〜100重量比があげられる。添加量は複合体も含めて基本的基材に対して、0.01〜2重量%があげられる。0.01より少ないと効果に乏しく、2より多いと、皮膚刺激が強くなりすぎる。
本発明の経皮医療用基材は、特殊な形態として坐剤に用いることも出来る。坐剤が局所において、高度に柔軟構造をとり、密着するが、容易には崩壊せず、薬理活性剤が長時間にわたって有効に働く。
本発明の基本的基材は尿素を高濃度に含有し、皮膚の角質層を軟化することが可能であり、保湿用ハンドクリームや、かかとのひび解消剤などにそのまま使用することも可能であるが、さらに、美白剤、皮膚機能改善剤、香料、精油、紫外線吸収剤などを加えて化粧用基材を調整することが出来る。美白剤としてはL−アスコルビン酸、 L−アスコルビン酸リン酸塩、L−システイン、ケルセチン、水溶性植物(例えば、ユキノシタ、ドクダミ、キャロットなど)抽出物、ハイドロキノン、ハイドロキノンスルフォン酸、アルブチン、グルタチオン、グリチルリチン酸、トコフェロール、アスコルビルパルミテート、胎盤抽出物、グラブリジン、2−フェニルベンズイミダゾールー5−スルフォン酸、縮合型タンニンなどがあげられる。これらのうち、L−アスコルビン酸は美白効果が高いにもかかわらず、水系での長時間安定性が劣るため、これまで多用されてこなかったが、本発明の基本的基材中では、安定性が向上し、さらに、ジビニルベンゼン系重合体やけいそお土のような多孔質材料に含浸させたり、ハイドロタルサイトやスメクタイトのような粘土鉱物に吸着させることにより、安定性が向上した。またハイドロキノンについても、美白効果が高いにもかかわらず、肌感作性に問題があるため、これまで多用されてこなかったが、本発明の基本的基材中、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムのような相溶化剤を用いて相溶化することにより、感作性が緩和された。多孔質材料、粘土鉱物の使用量は、L−アスコルビン酸に対して、10〜100重量比があげられる。また相溶化剤の使用量は、ハイドロキノンに対して、0.1〜10重量比があげられる。美白剤の添加量は基本的基材に対して、0.1〜20重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、20より多いと効果が頭打ちとなり、しかも副作用が懸念される。
皮膚機能改善剤としては、セリシン、フィブロイン、アミノ酸、カゼイン、ゼラチン、グルコサミン、キトサン、コラーゲン、アテロコラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ペクチン、ヘパリン、グルクロン酸、アルギン酸、ビタミンA,B,B2,B6,D,E、葉酸、ローズマリー抽出物などがあげられる。本発明の基本的基材は高濃度に尿素を含有し、皮膚の角質を軟化させるため、これらの改善剤を皮膚に浸透させて、機能発現を助ける。なお本発明の基本的基材は水系であるので、前記したような改善剤のうち、水溶性あるいは親水性の改善剤についてはそのまま使用することが出来るが、非水溶性あるいは親油性の活性剤については、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムを用いて基本的基材に相溶させる必要がある。中ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムが相溶性、安全性が高く好ましい。相溶化剤の使用量は、油性活性剤に対して、0.1〜10重量比があげられる。
皮膚機能改善剤の添加量としては、基本的基材に対して、0.1〜20重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、20より多いと効果が頭打ちとなり、しかも副作用が懸念される。
香料、精油類としては、各種合成あるいは天然香料の他、ハーブやバラなどからの抽出物があげられ、芳香を発して、生活環境を向上させたり、ストレスを解消させたりするのに有効である。またヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、ヒバ油、香辛料抽出物(シナモンエキス、トウガラシエキスなど)は抗菌効果を有する。また木粉を用いることにより、森林浴効果も得られる。このような揮発性の高い活性剤を用いる場合、本発明の基材は、室温〜60℃程度で膜形成できるため、揮発ロスが少ないというメリットがある。使用時には本発明の基本的基材から徐放されるが、前記した、多孔質材料とりわけ疎水性の高いジビニルベンゼン系重合物を併用することにより、長期間にわたってその機能を有効に果たすことが可能である。多孔質材料の使用量は、香料、精油類、抗菌剤に対して、10〜100重量比があげられ、香料、精油類、抗菌剤の添加量は基本的基材に対して、0.01〜5重量%があげられる。0.01より少ないと効果が乏しく、5より多くても効果が頭打ちとなる。
染料あるいは染料前駆体を含有する基材は、例えば、クリーム状で染毛用に使われる。合成染料やアニリン誘導体、フェノール誘導体も使えるが、玉葱外皮、蓬、藍などからの抽出物、タンニン酸やヘナなど自然素材由来のものが好ましい。添加量は、基本的基材に対して1〜20重量%があげられる。1より少ないと着色が十分でなく、20より多くても頭打ちとなる。
紫外線吸収剤を含有する基材としては日焼け止めクリームなどがあげられる。安全性に配慮して、合成系ではUVINUL MS40,UVINUL DS49のようなスルフォン酸基を有したベンゾフェノン系化合物、2−(2‘−ヒドロキーフェニルー5−メタクリロイルオキシエチル)ベンゾトリアゾールとメタアクリル酸との共重合物などがあげられ、天然物系では酵素処理イソクエルシトリン、ヤマモモ抽出物、ルチンのようなフラボノイドグルコシド、オリザノールなどがあげられる。水溶性あるいは親水性のものはそのまま、あるいはハイドロタルサイトなどの粘土鉱物と複合体を形成させて使用でき、油溶性のものについては、前記したように、乳化分散させたり、スメクタイトなどの粘土鉱物と複合体を形成させて使用する。粘土鉱物の使用量としては、紫外線吸収剤に対して10〜100重量比があげられる。紫外線吸収剤の添加量は、基本的基材に対して5〜20重量%があげられる。5より少ないと効果に乏しく、20より多くても効果が頭打ちとなる。
前記した本発明の医療用基材、化粧用基材、家庭雑貨用基材の形態としてはフォーム状、クリーム状、ゼリー状、粒状あるいはフィルム状など商品としてあらゆる形態があげられる。
本発明の基本的基材に、殺虫・ダニ剤、害虫忌避剤、害虫誘引剤、抗・殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤、肥料あるいは種子を添加して各種農業用、建築用あるいは家庭雑貨用基材が得られる。本発明の基本的基材は、高い生分解性を有しているため、前記機能成分を添加した農業用基材を、田畑、山林、ゴルフ場、グラウンド、庭園などの自然環境中で用いても、後に残る物が殆ど無く、そもそも、澱粉類、尿素類とも、元来、肥料として有効な成分である。さらに前記機能成分を、徐放するために、カプセルで包む、あるいは表面をコーティングするなど複雑な仕組みを用いる必要が無く、本発明の基本的基材が徐徐に生分解されるとともに、徐放されることにより、長期間にわたってその機能を有効に果たすことが可能である。また本発明の農業用基材は、粒状、フィルム状など使用状況に応じて、各種の形態が可能である。
殺虫剤としては、シラフルオフェン、エトプロプ、フォノフォス、フェニトロチオン、ジアジノン、ジフォネート、ピリダフェンチオン、クロルピリフォス、ジメトエート、PMP,CVMP,アセフェート、サリチオン、DEP,NAC,ケルセン、テトラジオン、カルタップ、チオシクラム、ペルメトリン、イミダクロプリドなどがあげられる。殺ダニ剤としては、ひば油、ひのき油やユーカリ油が好ましい。抗・殺菌剤としては、マンネブ、キャプタン、ポリカーバメート、チウラム、ジクロフルアニド、TPN,チアベンタゾール、カスガマイシン、オキシテトラサイクリン、PCNB,フェナジンオキシド、プロベナゾール、ひば油、木酢液などがあげられる。除草剤としては、シアン酸ソーダ、トリフルラリン、2,4−D,DBN,モヌロン、メトラクロン、アトラジン、メトリブジン、MCP,MCPP,フェノチオール、ア イオキシニル、アラクロール、ジフェナミド、ダイムロン、カルブチレート、シマジン、シメトリン、シアナジン、パラコート、グリフォサート、クロルフタリムなどがあげられるが、環境に対する影響を最小限にとどめるため、天然物由来のビアラホス液剤やアンモニウムーN−ホスホノメチルグリシナートなどが好ましい。誘引剤としてはイソキサチオン、忌避剤としてはナフタリン、ワーファリン、メタアルデヒド、ヒバ油、ヒバ木粉、ひのき木粉、チーク木粉、ジエチルトルアミド、オクタンジオール、メントール、サリチル酸メチルなどがあげられる。植物成長調整剤としては、オウバク、ダイオウのような生薬類、マレイン酸ヒドラジド、ジメチルピペリジニウムコロリド、クロロエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ナフタレン酢酸、アンシミドール、インドール酪酸、エチクロゼート、2−クロロエチルフォスフォン酸、硫酸オキシキノリン、ニコチンアミドなどがあげられる。肥料としては、窒素分に関しては、尿素で十分であるが、イソブチリデン尿素、リン分、カリ分として、リン酸カリなどが用いられる。また微量要素として、マグネシウム塩、カルシウム塩なども用いられる。これらの機能性物質の添加量としては、基本的基材に対して、1〜30重量%があげられる。1より少ないと効果に乏しく、30より多いと基材の強度が低下する。
本発明の基本的基材は親水系であるので、前記したような機能性物質のうち、水溶性あるいは親水性の物質についてはそのまま使用することが出来るが、非水溶性あるいは親油性の物質については、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムを用いて基本的基材に相溶させる必要がある。中ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸シュガーエステル、オレイン酸、リノール酸、ステアリン酸、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウムが相溶性、安全性が高く好ましい。相溶化剤の使用量は、油性物質に対して、0.1〜10重量比があげられる。また前記した機能性物質のうち、室温で液体状の物質については、前記した、多孔質材料とりわけジビニルベンゼン系重合物を併用することにより、基材の調整が容易となる。また基本的基材が生分解した後でも、長期間にわたってその機能を有効に果たすことが可能である。多孔質材料の使用量は、液状物質に対して、10〜100重量比があげられる。
本発明の農業基材に種子を添加することが可能である。本発明では、澱粉類、尿素類、多価アルコール類及び必要に応じて、肥料など適宜他の物質を、少量の水とともに混合するだけで、室温でゲル化させることが出来る。ゲル化させる際同時に、種子を添加することにより、種子を農業基材に分散させることが出来る。また必要に応じて基材を乾燥する場合も、〜60℃、〜30分で乾燥することが出来るので種子を痛める危険性が低い。微小な種子でも均一に分散させることが可能であり、種子を均一に播く事が容易で、間引きなどの後の作業が簡略化される。
本発明の基本的基材に、気化性防錆剤、エチレンガス吸収・分解剤、炭酸ガス吸収・発生剤、酸素吸収剤、抗菌・防黴・殺虫・殺ダニ剤を添加して、各種包装・物流用、貯蔵用、内装用あるいは水性塗料用基材が得られる。これらの基材はいずれの場合も、廃棄が容易であり、吸放湿性が高いためとりわけ、精密機器、青果物・鮮魚・精肉などの物流・貯冷蔵、内装材あるいは水性塗料などに有用である。気化性防錆剤としては、ジシクロヘキシルアミン亜硝酸塩、ジイソプロピルアミン亜硝酸塩、シクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメートなどがあげられる。このような気化性防錆剤を、けいそお土あるいは好ましくは疎水性が高く相溶性の高いジビニルベンゼン系重合物のような多孔質材料に含浸させ、これを基本的基材に添加して、包装・物流用あるいは水性塗料用基材が得られる。機器類を運搬する際の、破損防止のための緩衝、万一湿気が滲入した際には吸湿と錆防止との機能を併有することができる他、錆びやすい鉄製品の塗装に有効である。多孔質材料の使用量は、気化性防錆剤に対して、10〜100重量比があげられ、気化性防錆剤の基本的基材との混合比率については、0.1〜50重量%があげられる。0.1より少ないと効果が乏しく、50より多くても効果が頭打ちとなる。
エチレンガス吸着・分解剤としては、前記C群の物質が用いられる。りんごやバナナなどの青果物あるいはバラやカーネーションなどの花卉が熟成する現象には自らが発生するエチレンガスが関与しているといわれており、このエチレンガスを除去することで青果物や花卉の鮮度が保持される(流通過程、家庭内冷蔵庫などにおいて)といわれている。また青果物や花卉の輸送中は、系内の湿度を適度に保つことも重要であり、本発明の基本的基材は吸放湿性が高く、適当である。また緩衝作用もあるので、個体の傷みも少ない。C群の物質(複合体を含め)の添加量としては、基本的基材に対して、5〜25重量%があげられる。5より少ないと効果に乏しく、25より多いと基材の強度が低下する。
ブロッコリー、チンゲンサイ、スダチ、カボス、ネギ、ニラなどの鮮度保持に炭酸ガスが有効であるといわれている。炭酸ガス発生剤としては、炭酸カルシウムあるいは炭酸マグネシウムおよびクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、カプロン酸、カプリル酸、セバシン酸のような有機酸あるいはポリアクリル酸好ましくはカプロン酸、カプリル酸、セバシン酸、ポリアクリル酸があげられる。炭酸ガスは前記炭酸塩と前記酸が接触して発生する。炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムとも、水溶性は低く、基材中に粒子として存在し、基材中の水分に微量溶解しつつ、共存する酸と反応して、炭酸ガスが発生する。炭酸塩の粒子径としては、0.5mm〜3mmが好ましい。また有機酸も有機性が増すに従って、水溶性が低下する。すなわち、炭酸ガスの発生量は基材中の水分、炭酸塩の水溶解度、炭酸塩の粒子サイズ、酸の水溶性、酸の拡散速度など複雑に絡み合っていると考えられる。長時間効果を持続させるため、拡散速度が遅いという意味で、ポリアクリル酸は好ましい。
具体的な利用方法としては、基材製造時、炭酸塩類と酸類とを共存させる系と共存させない系とがある。製造時、炭酸塩類と酸類とを共存させた場合には、使用時の操作は簡単であるが、製造されたときから、炭酸ガスの発生が始まり、保管等煩雑である。本発明の基本的基材は、製造時乾燥することで水分は低く抑制され、このまま保管しても、炭酸ガスの発生は微量であり、問題が少ない。一方、前記したような青果物と混載されると、青果物が発する水分を吸湿して、基材中の水分が多くなり、炭酸ガスの発生が多くなることで、実用性を発揮することができる。使用時に、必要に応じて別途水分を付与しても良い。また、炭酸塩類のみ有する基材を作成し、使用時、これに、前記酸類の水溶液を塗布することで、使用時の手間はかかるが、保管が容易で、炭酸ガスの発生を必用な時のみにでき、効率的である。酸の濃度としてはできるだけ高いことが好ましい。本発明の基本的基材は、酸の水溶液を吸収するのに適している。
炭酸塩の添加量としては、基本的基材に対して、3〜10重量%があげられる。3より少ないと効果に乏しく、10より多いと基材の機械的強度が不充分となる。酸の添加量としては、水溶液を塗布する場合を含めて、基本的基材に対して、2〜20重量%があげられる。2より少ないと効果に乏しく、20より多いと基材の機械的強度が不充分となる。
流通時、内容物破損等を防止するための緩衝材については、本発明の基本的基材はそれ自体柔軟であり、そのままでも、緩衝効果を有するし、熱可塑性であることを利用して、基材を、円形にしたり、ひねりを加えたりして緩衝効果を高めることが可能である。また細かく裁断した物(チップ、ストラップなど)を、加熱して、裁断物の接点で融着させて、より緩衝性を高めることも可能である。さらに緩衝性を高めるために、基材形成時、重曹及び有機酸(クエン酸、酒石酸、蓚酸、琥珀酸、ポリアクリル酸など)を用いて、基材内で炭酸ガスを発生させることにより、発泡させて、緩衝材とすることができる。重曹の添加量としては、基本的基材に対して3から30重量%、酸の添加量としては2〜25重料%があげられる。
抗菌・防黴剤としては、エタノール、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、ヒバ油、青森ひばあるいは台湾ひのきの木粉、香辛料抽出物、安息香酸エステルのような抗菌防黴剤があげられる。前記抗菌防黴剤は、そのまま、あるいはエタノール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、セロソルブアセテートのような水溶性ないし親水性有機溶媒に溶解して、けいそお土のような粘土鉱物あるいは好ましくは疎水性が高く相溶性の高いジビニルベンゼン系重合物のような多孔質材料に含浸させたものを、基本的基材に加えて利用する。多孔質材料の使用量は、抗菌・防黴剤に対して、10〜100重量比があげられる。この基材は安全性の高い物質からなり、吸放湿性が高いので、冷蔵庫内あるいは食器棚内で用いたり、たたみの下、ふとんやベッドのシーツの下敷きあるいはカーペットの下敷きのような寝装・内装材に用いる事が可能である。抗菌・防黴剤の添加量としては、基本的基材に対して、0.1〜10重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、10より多いと基材の機械的強度が不充分となったり、臭気が問題となる。
殺虫・殺ダニ剤としては、 メトキサジアゾン、ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン、レスメトリン、ヒバ油、ユーカリ油等があげられる。ピレスロイド系薬剤は、虫、ダニに対し、接触毒として作用するので、これらの薬剤を、基本的基材に添加した基材を、フィルム状にし、更に薄い布などで表面をカバー(サンドイッチ状)して、畳の下、カーペットの下敷きのようにして用いることで吸放湿性に優れた殺虫・殺ダニ基材を得る。前記殺虫・殺ダニ剤は、そのまま、あるいはエチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、セロソルブアセテートのような水溶性ないし親水性有機溶媒に溶解して、粘土鉱物あるいはジビニルベンゼン系重合物のような多孔質材料に含浸させたものを、基本的基材に加えて利用する。多孔質材料としては、疎水性の高いジビニルベンゼン系重合物が好ましい。多孔質材料の使用量は、殺虫・殺ダニ剤に対して、10〜100重量比があげられる。殺虫・殺ダニ剤の添加量としては、基本的基材に対して、0.1〜5重量%があげられる。0.1より少ないと効果に乏しく、5より多いと人体に対する悪影響が懸念される。
本発明の基本的基材に、木粉、葉粉、鉱物粉などを添加して、壁紙、ボード、塗料など内装材が得られる。木粉としては、松、杉、ひのき、ホワイトウッドなど何でも用いられるが、とりわけ青森ひば、台湾ひのき、チークが好ましい。安価で高級感のある木質製品が形成でき、森林浴効果による健康増進の他、抗菌・防黴あるいはゴキブリ、白蟻忌避に有効である。葉粉としては、青森ひば、ひのき(日本)の葉から得られる葉粉が好ましい。殺・防ダニに有効である。鉱物粉としては、バーミキュライト、セピオライト、カオリン、タルクなどがあげられる。安価で、アンティークな砂壁様の製品が形成でき、難燃化にも有効である。またガラス繊維を添加して、基材の強度を向上させるとともに、難燃化にも有効である。木粉、葉粉、鉱物粉、ガラス繊維の添加量としては、基本的基材に対して、5〜30重量%があげられる。5より少ないと効果に乏しく、30より多いと、基材の強度が低下する。
本発明の各種基材の成形については、以下のような方法が可能である。水に澱粉類、尿素類、多価アルコールを添加し、更に必要に応じて、水性樹脂、アルミニウムヒドロキシクロライド、コロイダルシリカ、天然物由来の糸状、布状、粒状物、リン酸、水酸化アルミニウムなどを添加し、更に目的に応じて、必要な活性剤を添加し、適当な攪拌をして均一スラリーを得る。該スラリーは、成分の比率を調整することにより、適当な粘度が選択できるので、このまま、クリーム状の製品としたり、微細なノズルを通して押し出すことにより、糸状の製品とすることが可能である。また該スラリーを、例えば、2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)や、ポリウレタン織布、アルミニウム蒸着ポリエステルフィルム上に塗布し、ゼラチン状の製品として、あるいは次いで乾燥し、必要に応じて剥離せしめて、フィルム状の成形体とすることができる。この成形体を、細く糸状に裁断し、編織物とすることもできる。また該スラリーを、木綿、絹、羊毛、麻、レーヨンなどの糸、編織物、不織布、紙、難燃紙、木板などに付着させたり、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成樹脂からなるフィルム、編織布、不織布などに付着させることもできる。疎水性の高い合成樹脂製品に、本発明の基材のように親水性の高い材料を付着せしめるために、予め、合成樹脂の表面を、コロナ放電処理したり、適当な樹脂をアンカーコートしたりして、前処理する事が好ましい。あるいは塗布後乾燥前に、成形体表面に、活性剤、必要に応じて活性剤を含有した多孔性微粒子、木粉、葉粉、鉱物粉などをふりかけて、次いで、必要に応じて、乾燥することで、基材の機能をより高めることが出来る。このようにして幅広い製品を製造することが出来る。
前記した成形体を必要に応じて加熱しながら、プレスするといった通常の方法により更に立体構造に加工する事も可能である。
本発明の基材は、全体としては親水性であり、吸放湿性が高いという特徴を有するが、耐水性を特に要求される場合や、成型時に、べたつきを抑制し、離型性を高めるために、有機性の高い物質などを添加することが出来る。具体的には、長鎖脂肪酸塩、長鎖脂肪族アミド類、長鎖脂肪族エステル化澱粉あるいは、シリコン系界面活性剤などがあげられ、とりわけ、オレイン酸カリウム、ヤシ脂肪酸ナトリウムなどが好ましい。その添加量は、基材に対して、0〜10重量%である。10より多いと基材の機械的強度が低下する。
また本発明の基材に、更にアルキレンポリオールポリグリシジル化合物あるいはポリオキサゾリン化合物を添加して架橋することにより、基材の機械的強度を向上させることが出来る。具体的には、アルキレンポリオールポリグリシジル化合物としてはソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルなどがあげられ、ポリオキサゾリン化合物としては、ビスオキサゾリンあるいは、エポクロスWS500((株)日本触媒製)などがあげられる。ただしポリオキサゾリン化合物を利用するときは、基本的基材中にポリアクリル酸あるいはスチレンー(無水)マレイン酸共重合物のようなポリカルボン酸を必ず含む必要がある。その添加量は、基材に対して、0〜10重量%である。10より多くても効果は頭打ちとなる。
以下本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えないかぎりこれらの実施例に限定されるものではない。なお部は重量部の意味を表すものとする。
[実施例1]
*フィルム、細片状物の調整:水400部にアセチル化タピオカ澱粉100部、尿素200部、グリセリン40部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:50ppmのフォルマリン水溶液10mlを、2lのガラス瓶に入れ、前記裁断物50gを洗濯ネットに入れ、ガラス瓶の中空部につるして、蓋をして密封した。1週間後、蓋を開けたところ、フォルマリン臭はしなかった。ブランクとして、裁断物を入れなかった場合は、フォルマリン臭がした。
*吸放湿性の評価:該フィルム100.0gを快晴、RH30%の日に秤取り、雨天、RH95%の日に、秤ったところ105.7gであった。(吸湿率5.7%と表記する)また後日、晴天、RH43%の日に秤ったところ、100.9gであった。
*生分解性の確認:該フィルムを土中に埋設し、半年後に確認したところ、フィルムは土と同化していた。
*応用:該裁断物をクッションの中綿としてクッションカバーに詰めたところ、適度な弾力性があり、快適であった。また該フィルムは、澱粉糊を用いて木製の壁板に接着することが出来、壁紙として利用できることを確認した。さらに該フィルムを、紅花から抽出した赤色色素で着色することが出来た。
[実施例2]
*成形品の調整:水200部にアセチル化タピオカ澱粉100部、尿素100部、エチレングリコール50部、ゴーセノールGH17R(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製品)20部、木綿布を幅1mmに裁断したもの20部を加え、乳鉢を用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み5mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、殆ど伸びを示さなかった。また該フィルムを3mm幅に裁断し、クロス織した。
*フォルムアルデヒドの吸収性:実施例1と同様にして、評価したところ、同様にフォルムアルデヒドを吸収した。
*吸放湿性の確認:実施例1と同様にして、評価した。吸湿率は3.5%であった。
*生分解性の確認:実施例1と同様にして評価した結果良い結果を得た。
*応用:該フィルム及びクロス織したものは、壁掛けとしてあるいはカーペットの下に敷いて使用することが出来た。また木枠に釘で固定することが出来、壁材として利用できることを確認した。また該フィルムを80℃に加熱しながら、円筒状にし、そのまま室温まで放冷したところ、円筒形状が維持できた。これを輪切りにして、クッションにつめたところ、クッション性が一段と向上した。
[実施例3]
*フィルムの調整:水200部に下記澱粉類100部、尿素100部、グリセリン20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み0.2mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。澱粉類として、アセチルタピオカ澱粉(3−1)、アセチルコーン澱粉(3−2)、アセチルポテト澱粉(3−3)、アセチルタピオカ澱粉とタピオカ澱粉の50:50混合物(3−4)、タピオカ澱粉(3−5)、米澱粉(3−6)、コーン澱粉(3−7)、ポテト澱粉(3−8)を用いてそれぞれフィルム状成形体を得た。
*核フィルムを手で引っ張ったところ、強い順に、(3−1)>(3−2)>(3−3)>(3−4)>(3−5)=(3−6)>(3−7)>(3−8)であった。また該フィルムを1時間水に浸漬した後、手で引っ張ったところ、同じ序列であった。該フィルムを澱粉糊を用いて壁板に張ろうとしたところ、3−1,2,3,4,5及び6は特に不都合なく張ることが出来たが、3−7及び8は強度が弱く、数カ所で裂けた。また張った後、濡れた雑巾で表面を拭いたところ、3−1,2,3,4,5及び6は特に問題とならなかったが、3−7及び8は表面に擦り傷がついた。
*フォルムアルデヒドの吸収性の評価及び生分解性の確認:実施例1と同様にして評価した結果澱粉の種類によらずいずれも良い結果を得た。
[実施例4]水200部にアセチルコーン澱粉100部、尿素100部、ソルビトール50部を加えて、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み1mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に3分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であり、手で引っ張ったところ、かなりの伸びを示した。
*生分解性の確認:実施例1と同様にして評価した結果良い結果を得た。
*応用:該フィルムを、80度に加熱下、常法に従ってプレスして角型トレーを成型した。これに、キャベツを入れ、サランラップで1日密閉したが、サランラップが湿度で曇ることはなかった。汎用されている発泡ポリスチレン製トレーを用いて同様の評価をしたところ、ラップが湿気で曇った。
[実施例5]水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、プロピレングリコール30部、アルミニウムヒドロキシクロライド20部、ゴーセノールNH26(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製品)20部、を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ1mmのポリエステル(PET)布上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み5mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に20分間放置してフィルム状成形体を得た。
応用:前記成形体に水を含ませたところ、成形体の温度が3、2℃低下した。これを額に当てたところ2時間冷感を感じることが出来た。また水を含ませたものを、ひび割れてかさかさになった、かかとに、夜間当てることを3日続けたところ、かかとの角質が軟化して、ひび割れが小さくなった。
[実施例6]水200部にアセチルポテト澱粉100部、尿素120部、グリセリン30部、スノーテックスXS(コロイダルシリカ、日産化学(株)製)20部、ゴーセノールGH17R 20部、絹糸20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ10mmの木板上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み1mmになるように塗布した後、ヘアドライヤーで20分間乾燥した。塗料として利用できることを確認した。
[実施例7]水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素80部、グリセリン40部を加えて、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み0.5mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に3分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムをコピー用紙2枚に挟み、家庭用アイロンで30秒間加熱したところ、コピー用紙を接着することが出来た。ホットメルト型接着剤として利用できることを確認した。
[実施例8]
*フィルム、細片状物の調整:水200部にタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:実施例1と同様にして評価し、良い結果を得た。
*吸放湿性の評価:実施例1と同様に評価した。吸湿率は3.1%であった。
*生分解性の確認:実施例1と同様に評価し良い結果を得た。
*応用:該裁断物をクッションの中綿としてクッションカバーに詰めたところ、適度な弾力性があり、快適であった。また該フィルムは、澱粉糊を用いて木製の壁板に接着することが出来、壁紙として利用できることを確認した。さらに該フィルムを、たまねぎの表皮から抽出した橙色色素で着色することが出来た。
[実施例9]実施例1においてアセチルタピオカ澱粉の代わりに、米澱粉を用いる以外は、実施例1と同様にして、評価したところ、実施例1と同様の良い結果を得た。
[実施例10]
*フィルム、細片状物の調整:水200部にアセチル化タピオカ澱粉100部、尿素100部、グアニジン塩酸塩30部、エチレングリコール40部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:実施例1と同様にして評価して良い結果を得た。
*吸放湿性の評価:吸湿率6.9%であった。
*生分解性の確認:該フィルムを土中に埋設し、半年後に確認したところ、フィルムは土と同化していた。
[実施例11]
*フィルム、細片状物の調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、デナコールEX521(ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、長瀬ケムテックス(株)製)20部、カセイソーダ0.5部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に30分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは、やや硬めで手で折り曲げる事はできたが、引っ張った時の伸びはわずかであった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:実施例1と同様にして評価し、良い結果を得た。
*吸放湿性の評価:実施例1と同様に評価した。吸湿率は3.3%であった。
*生分解性の確認:実施例1と同様に評価し良い結果を得た。
*応用:該フィルムを釘を用いて木製の枠に固定することが出来、壁板として利用できることを確認した。また濡れた雑巾で汚れを拭き取ったが、表面に異常はなかった。
[実施例12]
*フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、SILWET−FZ2123(シリコン系界面活性剤、日本ユニカー(株)製)2部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に30分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。剥離は実施例3のケースに比べ、非常にスムースであった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:実施例1と同様にして評価し、良い結果を得た。
*吸放湿性の評価:実施例1と同様に評価した。吸湿率は2.9%であった。
*生分解性の確認:実施例1と同様に評価し良い結果を得た。
*応用:該フィルムを釘を用いて木製の壁板に固定することが出来、壁紙として利用できることを確認した。また濡れた雑巾で汚れを拭き取ったが、表面に異常はなかった。
[実施例13]
*フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、ダイヤミドAP−1(長鎖脂肪酸アミド、日本化成(株)製)5部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に30分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。剥離は実施例12と同様、スムースであった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*フォルムアルデヒドの吸収性評価:実施例1と同様にして評価し、良い結果を得た。
*吸放湿性の評価:実施例1と同様に評価した。吸湿率は3.2%であった。
*生分解性の確認:実施例1と同様に評価し良い結果を得た。
*応用:該フィルムを釘を用いて木製の壁板に固定することが出来、壁紙として利用できることを確認した。また該フィルムを水で濡らした雑巾でふいたが、表面に異常はなかった。
[実施例14]水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素60部、エチレングリコール50部、アルミニウムヒドロキシクロライド20部、ゴーセノールGH17R20部、デナコールEX521 10部、カセイソーダ1部、毛糸60部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み5mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に20分間放置して乾燥後、そのまま角型に徐徐にプレスして箱状のものを得た。室温まで冷却すると、形状を維持して、箱として利用できた。
[実施例15]
複合体の調整:水100部にヨー素酸ソーダ1部を溶解し、次いでキョーワード1000(ハイドロタルサイト、協和化学工業(株)製)10部を添加し、25℃で24時間攪拌して、複合体を調整した。
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、メタフェニレンジアミンスルフォン酸10部、ジュリマーAC10P(ポリアクリル酸、日本純薬(株)製)10部及び前記複合体全量及びSMA2625(スチレンーマレイン酸ハーフエステル樹脂、アーコケミカル社製)5部をホモジナイザーを用いて混合し、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*たばこ臭の吸収性評価:火のついたたばこ1本を、2lのガラス瓶に入れ、前記裁断物50gを洗濯ネットに入れ、ガラス瓶の中空部につるして、蓋をして密封した。10分後にたばこの火は消えた。1週間後、蓋を開けたところ、たばこの臭いはしなかった。ブランクとして、裁断物を入れなかった場合は、たばこ臭がした。
*生分解性の確認:該フィルムを土中に埋設し、半年後に確認したところ、フィルムは土と同化していた。
*応用:該裁断物をクッションの中綿としてクッションカバーに詰めたところ、適度な弾力性があり、快適であった。中綿を交換することで、たばこ臭脱臭用クッションとして利用できる。また該フィルムは、脱臭用壁紙としても利用できる。
[実施例16]
複合体の調整:エタノール100部にリジン5部を溶解し、次いでルーセンタイトSWN(スメクタイト、コープケミカル(株)製)20部を加えて、50℃で攪拌しながらエタノールを留去した。
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、PAA10C(ポリアリルアミン、日東紡(株)製)10部、ジュリマーAC10P(ポリアクリル酸、日本純薬(株)製)10部、前記複合体全量、オレイン酸5部、ホー酸3部を加えてホモジナイザーを用いて混合し、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*応用:該裁断物を、屋内の犬小屋に敷いた所、犬の臭気が薄らいだ。
[実施例17]水300部にアセチルポテト澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、フェニレンジアミンジスルフォン酸10部、クエン酸6部、リノール酸5部、4ホー酸ソーダ5部をホモジナイザーを用いて混合し、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを5mm幅に裁断した。
*応用:該裁断物を、屋内の猫砂の中に混ぜたところ、猫の尿臭が薄らいだ。
[実施例18]
複合体の調整:水100部に次亜塩素素酸ソーダ水溶液10部(固形分10重量%)とキョーワード2000(ハイドロタルサイト、協和化学工業(株)製)10部を加え、25℃、24時間攪拌して複合体を調整した。
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素120部、グリセリン20部、ステアリルアミン12部、乳酸5部、アビエチン酸5部、ホー酸5部及び前記複合体全量を加えホモジナイザーを用いて混合し、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み2mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを3mm幅に裁断した。
*老人臭の吸収性評価:ノニルアルデヒド50ppmの水溶液10mlを、2lのガラス瓶に入れ、前記裁断物50gを洗濯ネットに入れ、ガラス瓶の中空部につるして、蓋をして密封した。1週間後、蓋を開けたところ、アルデヒドの臭いはしなかった。ブランクとして、裁断物を入れなかった場合は、アルデヒド臭がした。
*生分解性の確認:該フィルムを土中に埋設し、半年後に確認したところ、フィルムは土と同化していた。
*応用:該裁断物を使い捨ておむつの吸水剤に混ぜて、尿を添加したところ、混ぜなかったものと同等に尿を吸収し、臭気は混ぜなかったものより少なかった。
[実施例19]水300部にアセチルコーン澱粉100部、尿素130部、エチレングリコール30部、オルトアミノフェノールスルフォン酸8部、リポランPB800(アルファオレフィンスルフォン酸、ライオン(株)製)6部をホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み2mmになるように塗布した後、その上に、セパビーズSP825(ジビニルベンゼン系重合体、三菱化学(株)製)5部をふりかけ、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを3mm幅に裁断した。
*シンナー、フォルムアルデヒド臭の吸収性評価:フォルムアルデヒド50ppmの水溶液10mlにシンナー3mgを滴下したものを、2lのガラス瓶に入れ、前記裁断物100gを洗濯ネットに入れ、ガラス瓶の中空部につるして、蓋をして密封した。1週間後、蓋を開けたところ、アルデヒド及びシンナーの臭いはしなかった。ブランクとして、裁断物を入れなかった場合は、アルデヒド及びシンナーの臭いがした。
*生分解性の確認:該フィルムを土中に埋設し、半年後に確認したところ、フィルムは土と同化していた。
*応用:油性塗料で塗装し、塗装後半日経過し、まだシンナー臭のする木片を、該フィルムで覆ったところ、周囲ではシンナー臭がしなくなった。塗装時の臭気対策用シートとして利用できる。
[実施例20]
複合体の調整:水100部にヨー化カリ3.3部を溶解し、これにヨー素5.1部を加えて溶解し、ハイドロタルサイト10部を加え25℃24時間攪拌して複合体を調整した。
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、ジエトキシアニリン6部、ジュリマーAC10P(ポリアクリル酸、日本純薬(株)製)4部、アミド硫酸5部、ポリティーPS(スルフォン化スチレン樹脂、ライオン(株)製)5部、前記複合体全量を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、ダイヤイオンHP21(ジビニルベンゼン系重合体微粒子、三菱化学(株)製)10部をふりかけ、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
応用:該裁断物を靴の中に、あるいはクッションの中に入れて自動車の中に置いたところ、脱臭できた。
[実施例21]水200部に米澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、エタノールアミン8部、乳酸5部、リンゴ酸5部、SMA2000(スチレンー無水マレイン酸樹脂、アーコケミカル社製)加水分解物5部、ホー酸8部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
応用:該裁断物を下駄箱の中に、あるいはクッションの中に入れて自動車の中に置いたところ、脱臭できた。
[実施例22]
KI3溶液の調整:水100部にヨー化カリ3.3部を溶解し、これにヨー素5.1部を加えて溶解した。
フィルムの調整:水200部にタピオカ澱粉100部、尿素120部、グルコース20部、H酸8部、ジュリマーAC10P(ポリアクリル酸、日本純薬(株)製)10部、SMA3000(スチレンー無水マレイン酸樹脂、アーコケミカル社製)5部、を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、ダイヤイオンHP20(ジビニルベンゼン系重合体微粒子、三菱化学(株)製)3部をふりかけ、60℃の乾燥空気流中に20分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。該フィルムを5mm幅に裁断した。
応用:該裁断物を冷蔵庫の中に、置いたところ、冷蔵庫内の臭気が軽減できた。
[実施例23]水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素130部、エチレングリコール30部、JEFFAMINT403(ポリオキシポリプロピレントリアミン、サンテクノケミカル(株)製)4部、ジュリマーAC10P5部、乳酸5部、オレイン酸4部、ホー酸6部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み2mmになるように塗布した後、その上に、セパビーズSP825(ジビニルベンゼン系重合体、三菱化学(株)製)5部をふりかけ、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。該フィルムを3mm幅に裁断した。
*シンナー、フォルムアルデヒド臭の吸収性評価:実施例18と同様にして評価し、同様の良い結果を得た。
[実施例24]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:ニコチン(和光純薬製)10部をエタノール100部に溶解し、セパビーズSP850(ジビニルベンゼン系重合体微粒子、三菱化学(株)製)30部を加えて、減圧下、室温で攪拌しながらエタノールを留去して、ニコチン含有SP850 40部を得た。同様にして、けいそお土についても、ニコチン含有けいそお土を得た。
パッチの調整: 水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン10部、グリセリンモノラウレート20部、ニコチン含有SP850 20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ150ミクロンのアルミニウム蒸着PETフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み3mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した(パッチA)。同様にして、ニコチン含有けいそお土を用いて、ゼラチン状ゲルを調整した(パッチB)。
応用:常習喫煙者の胸に、該パッチ20平方cmを、添付した結果、パッチAでは24時間の禁煙に耐えられた。一方パッチBでは18時間であった。パッチA、Bともに高い実用性を示した。両者間の差に関しては、セパビーズの方が、けいそお土よりも親油性(疎水性)が高く、ニコチンに対する相溶性が高いため、ニコチンを長時間にわたって放出できたためと考えられる。長時間安定した放出をするにはセパビーズの方が有利と考えられる。
保存安定性:該パッチのゲル上に、厚さ200ミクロンのポリプロピレン(PP)フィルムでカバーして、さらにPP製袋に密封して、室温下、6ヶ月保管したパッチを用いて、禁煙テストを行ったところ、パッチAでは、24時間の禁煙に耐えられた。パッチBでは15時間であった。パッチA、Bともゲル状態は保存試験前と同様良好であった。これは、揮発性、親油性のニコチンに対し、セパビーズSP850の親和性が高いためと考えられる。また、セパビーズSP850(ジビニルベンゼン系重合体微粒子)は、極性基が少なく、化学的に安定な構造である上、架橋度が高く、ニコチンによる化学的な攻撃にも耐えたものと想像する。このように安定なジビニルベンゼン系重合体微粒子は、廃棄の際、生分解されることはなく、本発明の趣旨に反するが、使用量が僅かであり実用上問題となることはないと考えられる。逆に、この微粒子は含水して保水性が高く、通気性もあり、土壌改良に役立つ。
[実施例25]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:ヒノキチオール(東京化成製)10部をエタノール100部に溶解し、ダイヤイオンHP21(ジビニルベンゼン系重合体微粒子、三菱化学(株)製)50部を加えて、減圧下、室温で攪拌しながらエタノールを留去して、ヒノキチオール含有多孔質微粒子60部を得た。
パッチの調整:水400部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン40部、リョートーシュガーエステルS1570(シュガーエステルステアレート、三菱化学フーズ(株)製)20部、ヒノキチオール含有多孔質微粒子20部、セリシン60部、ヒスチジン40部、ヒアルロン酸20部、コンドロイチン硫酸10部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み1mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、非常に柔らかなゼラチン状にゲル化した。
応用:火傷して水泡の破れた皮膚に、該フィルムを添付し、3日間放置したところ、赤味やただれが解消された。
[実施例26]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:インドメタシン(和光純薬製)10部をエチレングリコール50部及びグリセリン50部に溶解し、セパビーズSP850(ジビニルベンゼン系重合体微粒子、三菱化学(株)製)200部を加えて、室温で攪拌しながら、インドメタシンーエチレングリコール−グリセリン含有多孔質微粒子310部を得た。
パッチの調整: 水400部にタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン40部、インドメタシンーエチレングリコール−グリセリン含有多孔質微粒子60部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み3mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した。
応用:激しい肩こり部位に、該フィルムを添付し、1日間放置したところ、皮膚がかぶれることなく、肩こりが解消された。該パッチをポリエチレン袋に入れて、室温で1年間放置した後、同様に使用したところ、放置前と同様良い結果であった。
[実施例27]
パッチの調整: 水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素150部、グリセリン40部、リョートーポリグリーエステルSWA20D(デカグリセリンステアレート、三菱化学フーズ(株)製)50部、インドメタシン(和光純薬製)5部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み1mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した。
応用:激しい肩こり部位に、該フィルムを添付し、1日間放置したところ、皮膚がかぶれることなく、肩こりが解消された。該パッチをポリエチレン袋に入れて、室温で1年間放置した後、同様に使用したところ、放置前に比べやや効能が低下していた。
[実施例28]
パッチの調整: 水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素150部、グリセリン40部、ユニグリGL106(ポリグリセリンラウレート、日本油脂(株)製)50部、サリチル酸10部、チモール(和光純薬製)10部、クロルヘキシジングルコネート(和光純薬製)10部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み1mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した。
応用:にきびの発生部位に、該フィルムを添付し、2日間放置したところ、皮膚がかぶれることなく、にきびが解消された。
[実施例29]
パッチの調整:水200部に米澱粉100部、尿素150部、グリセリン40部、ユニグリGS106(ポリグリセリンステアレート、日本油脂(株)製)50部、サリチル酸10部、チモール(和光純薬製)10部、クロルヘキシジングルコネート(和光純薬製)10部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み1mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した。
応用:にきびの発生部位に、該フィルムを添付し、2日間放置したところ、皮膚がかぶれることなく、にきびが解消された。
[実施例30]
パッチの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン30部、オクティエ(オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウム、日澱化学(株)製)20部、硝酸ミコナゾール(和光純薬製)10部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。
応用:水虫の発生した足指部位に、該スラリーを添付し、30分間放置したところ、スラリーがゲル化して、足指の形状に固まった。そのままソックスを履き、靴を履き、歩くことが出来た。入浴時、該ゲルを外し、入浴後新たなゲルを作るという操作を1週間繰り返した。皮膚がかぶれることなく、水虫の症状が緩和された。
[実施例31]
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素80部、グリセリン20部、3リン酸カリ40部、ガブセン901(水性ポリエステル樹脂、長瀬ケムテックス(株)製)30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、木綿製の網に、厚さ5mmに塗布し、その上に芝生の種を播いた。50℃、1時間放置した。
応用:前記フィルムを、種の面を下にして、道路脇の法面に敷き、木杭で固定した。3ヶ月後には、発芽し、6ヶ月後には芝生面となった。該フィルムは、種を固定し、雨を吸収して水分を維持し、肥料も逐次機能するため、法面の上でも下でも、ほぼ均一に芝を生育させることが出来た。
[実施例32]実施例31において用いたアセチルタピオカ澱粉の代わりに、アセチルコーン澱粉を用いる以外は、実施例31と同様にして法面緑化を行い、実施例30と同様良い結果を得た。
[実施例33]
チップの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アセフェート(和光純薬製)10部、ノニオンST221(ポリエチレングリコールソルビタンステアレート、日本油脂(株)製)20部、バイロナールMD1400(水性ポリエステル樹脂、東洋紡(株)製)30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、OPPフィルム上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、50℃、1時間放置した後、剥離させてフィルム化し、裁断して5mm角のチップ状にした。
応用:前記チップを、キャベツ苗の根元に播いた。青虫がつかず成長が良好であった。
[実施例34]
チップの調整:水100部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、木酢((株)アプロット製)100部、トレジンFS500(水性ナイロン樹脂、長瀬ケムテックス(株)製)30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、OPPフィルム上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、50℃、1時間放置した後、剥離させてフィルム化し、裁断して5mm角のチップ状にした。
応用:前記チップを、芝生に播いた。成育が良好であった。また前記フィルムを10mm幅のストラップ状にした物を、芝生面の高みに設置したところ、その下方の芝の生育が良好であった。
[実施例35]実施例34において用いたアセチルタピオカ澱粉の代わりに、タピオカ澱粉を用いる以外は、実施例34と同様にしてチップを調整し、芝生の生育をチェックしたが、実施例と同様に良い結果を得た。
[実施例36]
チップの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、シアナジン(和光純薬製)10部、ユニグリGL106(ポリグリセリンラウレート、日本油脂(株)製)20部、ゴーセノールGH17R(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、OPPフィルム上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、50℃、1時間放置した後、剥離させてフィルム化し、裁断して5mm角のチップ状にした。
応用:前記チップを、すぎな、野芝の根元に播いた。1週間で枯れはじめ、6ヶ月間雑草の生育はわずかであった。
[実施例37]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:ナフタリン(東京化成製)10部をトルエン100部に溶解し、けいそお土100部を加えて、攪拌しながらトルエンを留去して、ナフタリン含有多孔質微粒子110部を得た。
チップの調整: 水400部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン40部、ナフタリン含有多孔質微粒子25部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPP上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布した後、50℃3時間加熱し、剥離させた後、5mm角のチップにした。
応用:土中に混ぜ込んだところ、1年間モグラの忌避に有効であった。
[実施例38]
チップの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、ナフタリン酢酸(東京化成製)10部、ユニグリGS106(ポリグリセリンステアレート、日本油脂(株)製)20部、ゴーセノールGH17R 30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、OPPフィルム上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、50℃、1時間放置した後、剥離させてフィルム化し、裁断して5mm角のチップ状にした。
応用:前記チップを、トマト苗の根元に播いた。落果が少なく良い収量であった 。
[実施例39]
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、ハイドロキノンスルフォン酸カリウム(東京化成製)10部、L−システイン(味の素(株)製)10部、ヒアルロン酸(生化学工業(株)製)5部、オクテニルコハク酸澱粉エステルアルミニウム20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、ポリウレタン織布上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、室温下、1時間放置して、ゲル状フィルム化した。
応用:前記フィルム20平方cmを、毎日1時間、日焼けした腕の同一部分に貼付することを1週間くりかえした。周辺部でも日焼けは徐々に解消されたが、それに比べて、貼付した部分はより白くなって、日焼けが速やかに解消された。
[実施例40]
スラリーの調整:エタノール100部にハイドロキノン(東京化成製)10部、オクテニルコハク酸澱粉エステルアルミニウム30部を加え、50℃で攪拌しながらエタノールを留去し次いで水60部を加えて、80℃3時間攪拌して粘性スラリーを得た。
フィルムの調整: 水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、前記粘性スラリー全量、L−システイン(味の素(株)製)10部、ヒアルロン酸(生化学工業(株)製)5部、を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、ポリウレタン織布上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、室温下、1時間放置して、ゲル状フィルム化した。
応用:実施例39と同様に、日焼けが速やかに解消された。肌に異常は認められなかった。
[実施例41]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:アスコルビン酸(東京化成製)10部をグリセリン20部、エタノール100部に溶解し、セパビーズSP850 30部を加えて、攪拌しながらエタノールを留去して、アスコルビン酸ーグリセリン含有多孔質微粒子60部を得た。
フィルムの調整、応用:実施例39と同様にして調整、評価したところ、実施例39と同様の良い結果を得た。また、フィルムを1年間、室温下密封保存したものについても、同様にして評価した。新たに調整したものと同等の良い位結果を得た。
[実施例42]
クリームの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン60部、サンメリンY−AF(ヤマモモ抽出物、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)10部、ユニグリGL106(ポリグリセリンラウレート、日本油脂(株)製)20部、を加え、ホモジナイザーを用いて、均一クリームを調整した。
応用:腕の内側の一部に該クリームを塗布し、太陽光の下、3時間曝した。周辺部に比べて日焼けが抑制できた。肌に異常は認められなかった。
[実施例43]
パッチの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素150部、グリセリン40部、リョートーポリグリーエステルSWA20D(デカグリセリンステアレート、三菱化学フーズ(株)製)50部、トコフェロール(和光純薬製)5部及びカロテン(和光純薬製)5部、ベンジルアルコール5部 をを加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、厚さ300ミクロンのポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み1mmになるように塗布した後、室温下3時間放置したところ、ゼラチン状にゲル化した。
応用:老人性乾皮症で痒みと、かさつきのある皮膚に前記パッチを1日貼付したところ、痒みと、かさつきが解消された。
[実施例44]実施例43において用いたアセチルタピオカ澱粉の代わりに、アセチルタピオカ澱粉とタピオカ澱粉との50:50混合物を用いる以外は、実施例43と同様にしてパッチを調整し、応用したところ、実施例43と同様に良い結果を得た。
[実施例45]
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アルミニウムヒドロキシクロライド10部、ゴーセノールGH17R(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製品)20部、木綿糸30部、を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布した後、ダイヤイオンHP20 20部をふりかけ、50℃、3時間乾燥し、剥離させてフィルムを調整した。
応用:段ボール箱の内壁にフィルムを貼り付け、このなかに、リンゴを入れて、室温下、1ヶ月密閉、放置したがリンゴの鮮度は保持された。未加工の段ボール箱を用いた場合は50%のリンゴが傷んでいた。
[実施例46]実施例45において用いたダイヤイオンHP20の代わりに、けいそお土を用いる以外は、実施例45と同様にして、フィルムを調整し、応用したところ、10%のリンゴが傷んでいた。
[実施例47]
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アルミニウムヒドロキシクロライド10部、ゴーセノールGH17R 20部、木綿糸30部、リポランPB800(アルファオレフィンスルフォン酸ソーダ、ライオン(株)製)20部、実施例17で調整した次亜塩素素酸ソーダとキョーワード2000とからなる複合体を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、50℃、3時間乾燥し、剥離させてフィルムを調整した。
応用:段ボール箱の内壁にフィルムを貼り付け、このなかに、バナナを入れて、室温下、2週間放置したがバナナの鮮度は保持された。
[実施例48]
フィルムの調整:水300部にアセチルポテト澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アルミニウムヒドロキシクロライド10部、ゴーセノールGH17R 20部、木綿糸30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、80℃、3時間乾燥し、熱時、けいそお土30部をふりかけ、さらに、アイロンで圧して埋め込んだ後、剥離させてフィルムを調整した。
応用:段ボール箱の内壁にフィルムを貼り付け、このなかに、バナナを入れて、室温下、2週間放置したがバナナの鮮度は保持された。
[実施例49]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:シクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメート(大和化成製)10部をヘキサン100部に溶解し、けいそお土50部を加えて、減圧下、室温で攪拌しながらヘキサンを留去して、シクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメート含有多孔質微粒子60部を得た。
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、木綿糸50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、ポリウレタン織布上に、アプリケーターを用いて、厚み2mmになるように塗布し、次いでシクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメート含有多孔質微粒子30部をふりかけ、50℃、3時間加熱乾燥して、フィルムを調整した。
応用:段ボール箱に、軟鉄製の釘を、前記フィルムにくるんで入れ、1年間放置したが釘には錆が発生しなかった。前期フィルムにくるまず、放置した場合は、約3分の1にうっすらと錆が発生した。
[実施例50]
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アルミニウムヒドロキシクロライド10部、ゴーセノールGH17R 50部、木綿糸50部、平均粒径1mmの炭酸カルシウム30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、80℃、3時間乾燥し、剥離させてフィルムを調整した。
応用:段ボール箱の内壁にフィルムを貼り付け、これにジュリマーAC10S(ポリアクリル酸水溶液、日本純薬(株)製)20部を刷毛で塗りつけた。直ちに、このなかに、ブロッコリーを入れて、段ボールを閉めて、室温下、2週間放置したがブロッコリーの鮮度は保持された。未加工の段ボール箱を用いた場合は、40%のブロッコリーは黄ばみ、鮮度が低下した。
[実施例51]
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、アルミニウムヒドロキシクロライド10部、ゴーセノールGH17R 50部、重曹20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、厚み10mmになるように塗布し、80℃、3時間乾燥し、剥離させてフィルムを調整した。これにジュリマーAC10S20部を刷毛塗りし、60℃30分加熱した。発泡して体積が2倍になり、弾力性が向上した。
[実施例52]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:アリルイソチオシアネート(東京化成製)10部をセロソルブアセテート20部に溶解し、セパビーズSP850 50部を加えて、攪拌後濾過して、アリルイソチオシアネート含有多孔質微粒子75部を得た。
シートの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、スノーテックスN10部、ゴーセノールGH17R 20部、木綿糸30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、木綿布上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、50℃、3時間乾燥し、次いで前記多孔質微粒子をふりかけ、木綿布で覆い、アイロンで圧接してシートを調整した。
応用:該シートを冷蔵庫、食器棚及び畳下に敷き、2ヶ月間、衛生的な環境を維持した。
[実施例53]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:安息香酸ベンジルエステル(東京化成製)10部をエタノール50部に溶解し、セパビーズSP850 50部を加えて、攪拌後濾過して、安息香酸ベンジルエステルとエタノール含有多孔質微粒子80部を得た。
シートの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、スノーテックスN10部、ゴーセノールGH17R 20部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、木綿布上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、50℃、3時間乾燥し、次いで前記多孔質微粒子をふりかけ、木綿布で覆い、アイロンで圧接してシートを調整した。
応用:該シートをカーペット下に敷き、3ヶ月間、衛生的な環境を維持した。
[実施例54]実施例6のスラリー中に、実施例53で調整した安息香酸ベンジルエステルとエタノール含有多孔質微粒子20部を加え、実施例6と同様にして、塗装した。
[実施例55]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:リモネン(東京化成製)10部をトリエチレングリコールジメチルエーテル20部に溶解し、セパビーズSP825 50部を加えて、攪拌後濾過して、リモネン含有多孔質微粒子78部を得た。
シートの調整:水300部にアセチルポテト澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、スノーテックスN10部、ゴーセノールGH17R 20部、木綿糸30部、前記多孔質微粒子30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、木綿布上に、アプリケーターを用いて、厚み5mmになるように塗布し、50 ℃、3時間乾燥してシートを調整した。
応用:該シートをカーペット下に敷き、2ヶ月間、芳香な環境を維持した。
[実施例56]
染剤の調整:水200部に、アセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン50部、タンニン酸10部を加え、クリーム状とした。(染剤A) 同様に、水100部に、アセチルタピオカ澱粉50部、尿素50部、グリセリン30部、硫酸第一鉄5部を加え、クリーム状とした。(染剤B)
染毛:白髪部分に、染剤Aを付着させ、30分後、染剤Bを合わせ、30分放置した後、洗浄した。白髪は黒く染色された。
[実施例57]
薬剤含有多孔質微粒子の調整:シクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメート(大和化成製)10部をヘキサン100部に溶解し、ダイヤイオンHP20 50部を加えて、減圧下、室温で攪拌しながらヘキサンを留去して、シクロヘキシルアンモニウムシクロヘキシルカーバメート含有多孔質微粒子60部を得た。
スラリーの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部及び前記微粒子全量を加え、ホモジナイザーで均一スラリー化した。
塗料の調整:ニッペ水性ワイド(水性塗料、日本ペイント(株)製)100部に前記スラリー50部を加え、攪拌して、水性塗料を調整した。
応用:鉄板に、前記防錆剤含有スラリーを加えた水性塗料と、加えない水性塗料を隣り合わせに塗装した。海岸に1ヶ月放置したところ、 防錆剤含有スラリーを加えた水性塗料を塗装した部分は錆が認められなかったが、加えなかった水性塗料を塗装した部分は錆が認められた。
[実施例58]
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、メタフェニレンジアミンスルフォン酸10部、ジュリマーAC10P(ポリアクリル酸、日本純薬(株)製)10部、SMA2625(スチレンーマレイン酸ハーフエステル樹脂、アーコケミカル社製)5部及びエポクロスWS500(ポリオキサゾリン樹脂、(株)日本触媒製)20部をホモジナイザーを用いて混合し、均一スラリー粘液を調整した。該粘液を、OPPフィルム上に、アプリケーターを用いて、乾燥厚み3mmになるように塗布した後、100℃の乾燥空気流中に10分間放置した後、剥離させ、フィルム状成形体を得た。該フィルムは柔軟性に富み、手で折り曲げる事も容易であった。また該フィルムを手で引っ張ったところ、僅かな伸びを示した。
*応用:脱臭用壁紙として利用できる。
[実施例59]
シートの調整:水200部に酸処理澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、ハービー液剤(除草剤ビアラホス、明治製菓(株)製)10部及びラウンドアップ(除草剤、日産化学工業(株)製)10部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、紙上にアプリケーターを用いて、厚さ3mmに塗布し、50℃、1時間放置した後、更に紙でカバーしてシート化した。
応用:前記シートを、公園の植え込みの端部に敷き、ジュート紐で作ったネットで押さえ、該ネットを木釘で固定した。6ヶ月間様子を見たところ、シートを敷かない部分では、雑草が生えたが、シートを敷いた部分では雑草が生えなかった。また前記シートを土中に埋め、1年後に確認したところシートは土と同化していた。
[実施例60]
*吸放湿性の評価:実施例1で用いたフィルムを、減圧乾燥機(20mmHg,50℃)で48時間乾燥した。フィルム重量は92.3gであった。該フィルムを、底部に水100mlを敷いた、5lのガラスデシケーターに入れ、全体を30℃に保ち、24時間放置した後、該フィルムの重量を秤ったところ、140,6gであった。吸湿率52%。吸湿したフィルムを、再度減圧乾燥機(20mmHg,50℃)で48時間乾燥した。フィルム重量は93.1gであった。
[実施例61]
壁紙の調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉70部、酸処理澱粉30部、尿素80部、グリセリン70部、乳酸20部、ゴーセノールNH20(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)50部、青森ひばのおが屑150部、水酸化アルミニウム150部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、難燃紙(リンテック(株)製)上にアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記壁紙は、ひばの芳香を放ち、木質感のあるものであり、吸湿率は17%であった。またライターの直火で焙ったところ、黒く焦げたが、炎を上げて燃えることはなかった。
[実施例62]
壁紙の調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉80部、酸処理澱粉20部、尿素90部、グリセリン50部、リン酸20部、ゴーセノールNH20(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)50部、水酸化アルミニウム50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、紙上にアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、この上に、バーミキュライト粉100部を振りかけた後、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記壁紙は、砂壁調のものであった。吸湿率14%。またライターの直火で焙ったところ、少し焦げたが、炎を上げて燃えることはなかった。
[実施例63]
壁紙の調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉80部、酸処理澱粉20部、尿素90部、グリセリン50部、リン酸20部、ゴーセノールNH20(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)100部、水酸化アルミニウム100部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、紙上にアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、この上に、青森ひばのおが屑50部を振りかけた後、5%ホー酸水溶液に1時間漬けた後50℃、1時間乾燥した。
応用:前記壁紙は、木質調のものであった。吸湿率16%。またライターの直火で焙ったところ、少し焦げたが、炎を上げて燃えることはなかった。
[実施例64]
塗料の調整:水600部に酸処理澱粉100部、尿素90部、グリセリン30部、ゴーセノールGH17(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)70部、青森ひばのおが屑100部、水酸化アルミニウム150部、ガラス繊維50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、塗料とした。
応用:前記塗料を、木の壁に鏝を用いて塗布した。ひばの芳香を放ち、木質感のあるものであった。またライターの直火で焙ったところ、黒く焦げたが、炎を出して燃えることはなかった。
[実施例65]
塗料の調整:水600部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素90部、グリセリン30部、ゴーセノールGH17(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)70部、青森ひばのおが屑100部、水酸化アルミニウム150部、ガラス繊維50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、塗料とした。
応用:前記塗料は、実施例64に比べ、粘度が高く塗りにくかったが、木の壁に鏝を用いて塗布した。ひばの芳香を放ち、木質感のあるものであった。またライターの直火で焙ったところ、黒く焦げたが、炎を出して燃えることはなかった。
[実施例66]
シートの調整:水400部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素120部、グリセリン10部、青森ひばの木粉100部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、紙上にアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記シートは、ひばの芳香を放ち、これをみかんの入った段ボールの中に入れ、1ヶ月間保管した。1ヶ月後、段ボールを明けたところ、黴の生えたみかんは5%であった。前記シートを入れずに同様に保管した場合は、25%のみかんに黴の発生が認められた。
[実施例67]
シートの調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉70部、酸処理澱粉30部、尿素100部、グリセリン50部、ゴーセノールNH20(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)50部、カプリン酸20部、水酸化アルミニウム30部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、表面をコロナ放電処理したポリエチレンフィルム上にアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
[実施例68]
シートの調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉70部、酸処理澱粉30部、尿素100部、グリセリン50部、ゴーセノールGH17(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)50部、ジメチルトルアミド20部ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。OPP上にユニストールP401(アンカーコート剤、三井化学(株)製)をコートした後、前記スラリーをアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記シートを屋外の犬小屋の屋根及び壁に貼ったところ、蚊を忌避することが出来た。
[実施例69]
シートの調整:水700部にアセチルタピオカ澱粉70部、酸処理澱粉30部、尿素100部、グリセリン10部、オレイン酸カリウム10部、ゴーセノールGH17(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)100部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整した。OPP上に前記スラリーをアプリケーターを用いて、厚さ5mmに塗布し、円筒形に保ちつつ、50℃、1時間乾燥したのち、剥離させた。
応用:前記円筒形シートに、10℃に冷やしたビール瓶を、25℃、75%RHの室内で1時間保持したところ、結露することなく、また温度も15℃に維持できた。本シートを用いない場合は、著しく結露し、温度が22℃になった。
[実施例70]アセチルタピオカ澱粉100部、尿素150部、エチレングリコール20部を均一に混合した。これに、尿200部を加え、室温下、10分放置したところ、固化した。
[実施例71]
壁紙の調整:水500部にアセチルタピオカ澱粉30部、酸処理澱粉70部、尿素80部、グリセリン70部、乳酸10部、ゴーセノールNH20(ポリビニルアルコール、日本合成化学工業(株)製)50部、予めミルミキサーで粉砕されたひのきの生葉150部、水酸化アルミニウム150部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、難燃紙(リンテック(株)製)上にアプリケーターを用いて、厚さ2mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記壁紙は、ひのきの芳香を放ち、爽快感のあるものであった。またライターの直火で焙ったところ、黒く焦げたが、炎を上げて燃えることはなかった。
[実施例72]
壁紙の調整:水500部にヒドロキシプロピル化澱粉70部、酸処理澱粉30部、尿素80部、グリセリン70部、乳酸20部、2cmに裁断した木綿糸50部、チークのおが屑150部、水酸化マグネシウム60部、ホー酸50部、メラミン40部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、難燃紙(リンテック(株)製)上にアプリケーターを用いて、厚さ3mmに塗布し、50℃、1時間乾燥した。
応用:前記壁紙は、木質感のあるものであった。またライターの直火で焙ったところ、黒く焦げたが、炎を上げて燃えることはなかった。
[実施例73]実施例7で用いた基材を2mm幅に裁断し、ネット状に編んだものを、市販のガーゼマスクに装着して利用した。呼気の湿度を吸湿して、呼吸がしやすかった。
[実施例74]
フィルムの調整:水300部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素80部、グリセリン20部、3リン酸カリ40部、ゴーセノール17R 50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、ジュート麻製の5mm角のネットに、塗布し、乾燥した。
応用:屋上緑化用の軽量土壌として、また、バークの押さえとして利用したところ、好適であった。
[実施例75]
精油含有粒子の調整:ダイヤイオンHP20 5部に、グレープフルーツ精油1部を含浸させた。
フィルムの調整:水200部にアセチルタピオカ澱粉100部、尿素100部、グリセリン20部、前記粒子6部、ゴーセノール17R 50部を加え、ホモジナイザーを用いて、均一スラリー粘液を調整し、木綿製の5mm角のネットに、塗布し、乾燥した。
応用:クッション、枕の中綿に混じたところ方向を放って好適であった。また背広の内ポケットに入れて着用することもできた。

Claims (37)

  1. 未加工澱粉及び/又はアセチル化澱粉及び/又は酸処理澱粉及び/又はヒドロキシプロピル化澱粉(以下澱粉類と記す)、該澱粉類に対し、60〜300重量%の尿素あるいは尿素誘導体、10〜150重量%の多価アルコールを含有する生分解性組成物。
  2. アセチル化澱粉及び/又は酸処理澱粉及び/又はヒドロキシプロピル化澱粉(以下澱粉類と記す)、該澱粉類に対し、60〜300重量%の尿素あるいは尿素誘導体、10〜150重量%の多価アルコールを含有する生分解性組成物。
  3. 澱粉類に対し、10〜100重量%の水性樹脂を含有する請求項1及び2記載の生分解性組成物。
  4. 澱粉類に対し、2〜20重量%のアルミニウムヒドロキシクロライド及び/又はコロイダルシリカを含有する請求項1〜3記載の生分解性組成物。
  5. 澱粉類に対し、10〜1000重量%の天然素材由来の糸状、布状あるいは粒状物を含有する請求項1〜4記載の生分解性組成物。
  6. 澱粉類に対し、10〜200重量%のリン酸を含有する請求項1〜5記載の生分解性組成物。
  7. 該澱粉類に対し、10〜300重量%のホー酸及び/又は水酸化アルミニウム及び/又は水酸化カルシウム及び/又は水酸化マグネシウム及び/又はメラミンを含有する請求項1〜6記載の生分解性組成物。
  8. 下記から選ばれる活性物質1種以上を含有する請求項1〜7記載の生分解性組成物。
    *臭気を吸着・吸収・中和・分解する活性物質
    *医療用活性物質
    *化粧用活性物質
    *農業用活性物質
    *包装・物流・建築材料・家庭雑貨用活性物質
  9. 下記から選ばれる物質3種以上を含有する請求項1〜8記載の生分解性組成物。
    *アルデヒド類を吸着・吸収・分解する物質
    *酸類あるいはアミン類を吸着・吸収・中和・分解する物質
    *含硫黄化合物を吸着・吸収・分解する物質
    *炭化水素類を吸着・吸収・分解する物質
    *酸素あるいは炭酸ガスを吸着する物質
    *炭酸ガスを発生する物質
    *エタノール
  10. 下記群から選ばれる物質3種以上を含有する請求項1〜9記載の生分解性組成物。
    (A群)ポリアリルアミン、モノエタノールアミン、(ポリ)オキシアルキレン(ポリ)アミン、塩基性アミノ酸、グアニジン塩、没食子酸、タンニン酸、硫安、亜硫酸ソーダ、カゼイン、セリシン、長鎖脂肪族アミン、フェニレンジアミン(ジ)スルフォン酸、オルトアミノフェノールスルフォン酸、ジアルコキシアニリン、アルコキシアセチルアミノアニリン、アミノナフタレンスルフォン酸、アミノナフトールスルフォン酸、1,8−ジヒドロキシナフタレン(スルフォン酸)、2−ヒドロキシー4−メチルー5−シアノー6−ピリドン、2−ヒドロキシー4−メチルー5−カルボアミドー6−ピリドン、アセトアセチルアミノベンゼンスルフォン酸、アセトアセチルアミノベンゼンカルボン酸。
    (B群)有機酸、ポリアクリル酸、アミド硫酸
    (C群)ジビニルベンゼン系重合物、スチレンー(無水)マレイン酸共重合物、スチレンーアクリル酸共重合物、スルフォン化ポリスチレン、アビエチン酸、長鎖不飽和脂肪族スルフォン酸塩、長鎖不飽和脂肪族カルボン酸塩、大豆油、桂皮酸、シクロデキストリン、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、アセチレングリコールあるいはアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、次亜塩素酸塩あるいは次亜塩素酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (D群)KI3、ホー酸、ホー酸塩、ハロゲン酸塩あるいはKI3,ハロゲン酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (E群)鉄粉、水酸化第一鉄、亜硫酸ソーダ、グルコース、水酸化カルシウム、水酸化バリウム
    (F群)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
  11. 下記群から選ばれる物質3種以上を含有する請求項1〜9記載の生分解性組成物。
    (A−1群)ポリアリルアミン、モノエタノールアミン、(ポリ)オキシアルキレン(ポリ)アミン、グアニジン塩あるいは塩基性アミノ酸と有機酸、ポリアクリル酸あるいは膨潤性粘土鉱物との複合体
    (A−2群)長鎖脂肪族アミン、フェニレンジアミン(ジ)スルフォン酸、オルトアミノフェノールスルフォン酸、ジアルコキシアニリン、アルコキシアセチルアミノアニリン、アミノナフタレンスルフォン酸、アミノナフトールスルフォン酸、1,8−ジヒドロキシナフタレン(スルフォン酸)、2−ヒドロキシー4−メチルー5−シアノー6−ピリドン、2−ヒドロキシー4−メチルー5−カルボアミドー6−ピリドン、アセトアセチルアミノベンゼンスルフォン酸、アセトアセチルアミノベンゼンカルボン酸。
    (B群)有機酸、ポリアクリル酸、アミド硫酸
    (C群)ジビニルベンゼン系重合物、スチレンー(無水)マレイン酸共重合物、スチレンーアクリル酸共重合物、スルフォン化ポリスチレン、アビエチン酸、長鎖不飽和脂肪族スルフォン酸塩、長鎖不飽和脂肪族カルボン酸塩、大豆油、桂皮酸、シクロデキストリン、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、アセチレングリコールあるいはアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、次亜塩素酸塩あるいは次亜塩素酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (D群)KI3、ホー酸、ホー酸塩、ハロゲン酸塩あるいはKI3,ハロゲン酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (E群)鉄粉、水酸化第一鉄、亜硫酸ソーダ、グルコース、水酸化カルシウム、水酸化バリウム
    (F群)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
  12. 下記群から選ばれる物質3種以上を含有する請求項1〜9記載の生分解性組成物。
    (A−3群)ポリアリルアミン、モノエタノールアミン、(ポリ)オキシアルキレン(ポリ)アミン、グアニジン塩あるいは塩基性アミノ酸と有機酸、ポリアクリル酸あるいは膨潤性粘土鉱物との複合体
    (A−4群)長鎖脂肪族アミン、フェニレンジアミン(ジ)スルフォン酸、オルトアミノフェノールスルフォン酸、ジアルコキシアニリン、アルコキシアセチルアミノアニリン、アミノナフタレンスルフォン酸、アミノナフトールスルフォン酸と有機酸、ポリアクリル酸あるいは膨潤性粘土鉱物との複合体。
    (A−5群)1,8−ジヒドロキシナフタレン(スルフォン酸)、アセトアセチルアミノベンゼンスルフォン酸あるいはアセトアセチルアミノベンゼンカルボン酸と膨潤性粘土鉱物との複合体。
    (B群)有機酸、ポリアクリル酸、アミド硫酸
    (C群)ジビニルベンゼン系重合物、スチレンー(無水)マレイン酸共重合物、スチレンーアクリル酸共重合物、スルフォン化ポリスチレン、アビエチン酸、長鎖不飽和脂肪族スルフォン酸塩、長鎖不飽和脂肪族カルボン酸塩、大豆油、桂皮酸、シクロデキストリン、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、アセチレングリコールあるいはアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、次亜塩素酸塩あるいは次亜塩素酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (D群)KI3、ホー酸、ホー酸塩、ハロゲン酸塩あるいはKI3,ハロゲン酸塩とハイドロタルサイトとの複合体
    (E群)鉄粉、水酸化第一鉄、亜硫酸ソーダ、グルコース、水酸化カルシウム、水酸化バリウム
    (F群)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
  13. 下記から選ばれる物質1種以上を含有する請求項1〜8記載の生分解性組成物。
    [解熱消炎鎮痛剤、抗真菌剤、ステロイド系抗炎症剤、非ステロイド系抗炎症剤、血管拡張剤血圧降下剤、鎮咳去 痰剤、抗腫瘍剤、麻酔剤、ホルモン剤、喘息アレルギー、治療剤、抗ヒスタミン剤、抗凝血剤、鎮痙剤、脳循環代謝改善剤、抗うつ抗不安剤、ビタミンD製剤、血糖降下剤、抗腫瘍剤、睡眠剤、抗生物質、禁煙治療剤、消毒剤]
  14. 下記から選ばれる物質1種以上を含有する請求項1〜8記載の生分解性組成物。
    [美白剤、皮膚機能改善剤、香料、精油、染料・染料前駆体・紫外線吸収剤]
  15. 下記から選ばれる物質1種以上を含有する請求項1〜8記載の生分解性組成物。
    [殺虫・ダニ剤、抗・殺菌剤、防黴剤、除草剤、植物成長調整剤、誘引剤、忌避剤、肥料、種子]
  16. 下記から選ばれる物質1種以上を含有する請求項1〜8記載の生分解性組成物。
    [木粉、葉粉、鉱物粉、ガラス繊維 ]
  17. 請求項1〜16記載のクリーム状、ゼラチン状、フィルム状、糸状、編織物状あるいは粒状生分解性組成物。
  18. 請求項1〜12及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた、脱臭剤、ペットの排泄物用基材、おむつ用基材、建築用基材、内装・寝装用基材あるいは物流用基材。
  19. 請求項1〜12及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた接着用基材。
  20. 請求項1〜12及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた塗料用基材。
  21. 請求項1〜8、13、14、16及び17記載の生分解性組成物を用いた褥創・かぶれ防止、創傷被覆あるいは経皮吸収製剤のための医療用基材。
  22. 請求項1〜12 及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた化粧用、マスク用、家庭雑貨用基材。
  23. 請求項1〜8及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた農業用基材。
  24. 請求項1〜12及び14〜17記載の生分解性組成物を用いた内装用、包装用、物流用あるいは貯蔵用基材。
  25. 請求項1〜8記載の生分解性組成物を用いた吸放湿用、アルデヒド吸収用、除熱用、皮膚のかさつき、ヒビ修復用、家電、雑貨等の筐体用、青果物流通用、水性有害物固化用あるいは接着用基材。
  26. 澱粉類がアセチル化澱粉あるいは酸処理澱粉である請求項1〜17記載の生分解性組成物及び請求項18〜25記載の各種基材。
  27. アセチル化澱粉がアセチル化タピオカ澱粉である、請求項1〜17記載の生分解性組成物及び請求項18〜25記載の各種基材。
  28. 未加工澱粉がタピオカ澱粉あるいは米澱粉で、アセチル化澱粉がアセチル化タピオカ澱粉である、請求項1〜17記載の生分解性組成物及び請求項18〜25記載の各種基材。
  29. 木粉が青森ひば、台湾ひのき、チークの木粉であり、葉粉が、ひばあるいはひのきの葉粉である請求項16、17記載の生分解性組成物及び請求項18,20〜24記載の各種基材。
  30. 鉱物粉がバーミキュライト、セピオライト、カオリン、タルク粉である、請求項16、17記載の生分解性組成物及び請求項18,20〜24記載の各種基材。
  31. アルキレンポリオールポリグリシジルエーテルあるいはポリオキサゾリン系化合物により架橋された請求項1〜17の生分解性組成物及び請求項18〜28の基材。ただしポリオキサゾリン化合物を用いるときは、基本的基材中にポリカルボン酸を必ず含むものとする。
  32. 難水溶性あるいは揮発性物質を、必要に応じて溶液状態で、含有するジビニルベンゼン系多孔性微粒子。
  33. 難水溶性あるいは揮発性物質が、エタノール、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、ヒバ油、精油類、安息香酸エステル類、香料類、ニコチン、モルヒネ、スコポラミン、エストラジオール、亜硝酸エステル類、抗真菌剤類、温感剤類、冷感剤類、気化性防錆剤類、カプリン酸、ジエチルトルアミド、オクタンジオールである、請求項32記載の微粒子。
  34. 酸化性物質とハイドロタルサイトとの複合体。
  35. 酸化性物質がKI3,次亜塩素酸塩あるいはハロゲン酸塩である請求項34記載の複合体。
  36. アミン類とベントナイト、スメクタイト、ハイドロタルサイトとの複合体。
  37. アミン類がポリアリルアミン、モノエタノールアミン、(ポリ)オキシアルキレン(ポリ)アミン、リジン、アルギニン、グアニジン塩、長鎖脂肪族アミン、フェニレンジアミン(ジ)スルフォン酸、オルトアミノフェノールスルフォン酸、アミノナフタレンスルフォン酸、アミノナフトールスルフォン酸である請求項36記載の複合体。
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