JP2004336201A - 密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】複数のラインセンサを用いる画像読取装置において、高い組立精度を必要とすることなく尚かつ各々のラインセンサの取り付け位置の調整作業が不要となる密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置を提供する。
【構成】イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成した。また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成した。
【選択図】 図1
【構成】イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成した。また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置に関するものであり、さらに詳しくはイメージセンサを用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5はこの種の画像読取装置である原稿搬送型スキャナの構成を示す図であり、図において1は図の主走査方向に順次0,1,2,・・・,N−1,Nと光電変換素子よりなる読み取り画素が複数個配列される密着型イメージセンサSにより構成される画像読取部、71はイメージセンサSの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、72は各イメージセンサSの出力を種走査方向について各センサ毎のラインデータとして順次保持するラインバッファ、73はラインバッファ72のデータを読み取り、原稿画像に対応した主,副走査方向のマトリックスデータとしてこれを格納保持するフレームメモリ、8はフレームメモリ73から画像データを読み出してホストコンピュータ等の上位装置に送出するインターフェース回路、9は原稿である。
この種の画像読取装置においては、A0,A1といった大判の原稿画像を読み取るために複数の密着型イメージセンサS1,S2,S3,・・・を千鳥状に2列に配置し、尚かつ各センサSのつなぎ目部分で原稿9より読み取る画像データが途切れないようにするため、主走査方向について隣り合うセンサSが所定の読取画素数分重なるようにして配置し、各イメージセンサSにより読み取られた画素データセンサ毎のラインデータとしてラインバッファ72に格納保持し、フレームメモリ73がこのラインバッファ72から画像データを読み出す際に、主走査方向について隣り合うセンサSの重なっている読み取り画素部分のデータについてその何れか一方の読み取り画素部分のデータのみを読み出して、フレームメモリ73に格納し、原稿9の読取画像データとするよう構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−200430号公報
【0004】
また、図6はこの画像読取装置に用いられる密着型イメージセンサSを示す図であり、フレームに形成されたガイド上に主走査方向に列状に設けられる光源2と、光電変換素子である受光素子0,1,2,・・・,Nが主走査方向に列状に設けられるラインセンサ3、光源2からの光を受けた原稿面9からの反射光をこのラインセンサ3の受光素子状に結像する光学素子であるレンズアレイ4により構成されており、図7に示すように、この密着型イメージセンサSが複数個千鳥状に配列されて画像読取部1が構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
複数のラインセンサを用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置においては、上述の通り単位ラインセンサユニットSを複数個千鳥状に配列,配置し、各センサSのつなぎ目部分で原稿より読み取るべき画像データが連続するように、各センサユニットSから得られる1ライン分のデータのうち
、主走査方向に重なるデータについてはいずれかのデータのみを読み出して画像データを形成するとともに、副走査方向については隣り合うラインセンサユニットSが所定距離を有して配置されているので、所定ライン分のデータをラインバッファ72に格納して、1ラインの画像データを形成する際にはこの格納したデータより読み取るべき画像データにおけるラインデータを読み出して1ライン分のデータを生成するよう構成されている。
従って、画像読取装置に各ラインセンサユニットSを取り付けるにあたっては高い組立精度が必要となる、即ち、主走査方向については各々のラインセンサ3の形成される方向が正確に主走査方向に一致する(平行となる)必要があり、また副走査方向についてもラインセンサユニットSの取り付け位置が予め定められた所定ライン分に相当する距離に正確に合致する必要があり、何れも誤差を含む場合は各センサSのラインデータを合成した際に、センサのつなぎ目部分で画像データが連続しなくなり、読取画像の品質低下を起こしてしまうといった不具合が生じていた。
【0006】
この不具合を解決するために、従来は画像読取装置の組立工程において、テストパターンなどの読み取りデータを参照しながら、個々の機体のラインセンサユニットSの取り付け位置を調整するようにしており、この調整作業が非常に煩雑になるとともに、調整作業により組み立てコストの上昇を招いてしまうといった不具合が生じていた。
【0007】
本発明はこれらの不具合を解決するためになされたもので、複数のラインセンサを用いる画像読取装置において、高い組立精度を必要とすることなく尚かつ各々のラインセンサの取り付け位置の調整作業が不要となる密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の密着型イメージセンサにおいては、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成した。また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成した。さらに本発明の画像読取装置においては、原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有し、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部が設けられ、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成された密着型イメージセンサを主走査方向に複数個連結し、これにより互いに隣り合うイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるよう千鳥状に配設された画像読取部を構成し、この画像読取部に対して副走査方向に原稿を搬送するとともに、画像読取部により原稿上の画像を順次読み取るよう構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて、本発明の密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置を説明する。
図1は本発明の密着型イメージセンサを示す図であり、上述の従来の装置と同等の構成については同一の符号が付与されている。
図1上図(a)に示されるとおり、本発明の密着型イメージセンサSの主走査方向両側部分には係合部5が設けられており、主走査方向について左右対称となる形状を有している。この実施例において係合部5は、光源2,ラインセンサ3ならびにレンズアレイ4が設けられるセンサ本体の端部となる凸部51と、筐体であるセンサ本体10が平面視当該凸部51に対応するよう形成された凹部52により構成されている。また、図1中図(b)に示されるように、センサ本体10の副走査方向中央部分に設けられる位置決め穴53が、主走査方向にセンサ本体10を貫通するよう形成されている。
この密着型イメージセンサSを複数個用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置の画像読取部を構成する場合は、図1下図(c)に示されるように、密着型センサSを交互に平面視180度回転させて配置し、互いに隣り合う密着型センサSの係合部5同士を係合する、即ち係合部5の凸部51を隣り合うセンサSの係合5の凹部52に嵌合して位置決めし、図に示す通り位置決め穴53に画像読取部1の主走査方向の長さに応じたシャフト54を挿入して各センサSを固定して、画像読取部1が構成される。
隣り合う密着型センサSの係合部5が嵌合されると、図1下図(c)に示されるとおり、各イメージセンサSのラインセンサ3(レンズアレイ4)の方向がそれぞれ主走査方向に対して正確に合致して連結されて千鳥状に2列に配置されるとともに、主走査方向について一部(端部が)重なるよう構成されている。これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿9の読取画像データが途切れないよう構成されている。
【0010】
本発明の密着型センサSにおいては、各センサが同一の形状を有しているので、センサ本体10を作成する金型等を複数種類用意する必要がなく、その製作コストを抑えることができ、隣り合うセンサSの係合部5同士を係合させて連結させる構成により、組立時には高い取り付け精度を必要とすることなく、尚かつ高い精度で各センサSのラインセンサ2を主走査方向に一致させることが可能となる。
【0011】
図2は本発明の第2実施例を示す図であり、上述の第1実施例の密着型センサSにおいて、係合部5の凹部52に凸部511を設けるとともに、凸部51の対応する部分に凝れと嵌合する穴形状の凹部521を設けたものである。この第2実施例の密着型センサも、上述の第1実施例のセンサと同様に、主走査方向について左右対称となる形状を有して形成されている。
この第2実施例の密着型イメージセンサSを複数個用いて、画像読取装置の画像読取部を構成する場合は、図3に示す通り連結する密着型センサSを平面視180度回転させて配置し(図3(a))、互いの係合部4の凸部51と凹部52を当接させ、さらに各々凸部511を対向する凹部521に嵌合して位置決め、連結する。同様に複数個連結して、図4に示す通り長尺の読取部1を構成する。
【0012】
本実施例の密着型イメージセンサにおいても、複数のセンサSを連結した際には、図3,4に示すとおり各センサSのラインセンサ3(レンズアレイ4)はそれぞれ主走査方向に対して正確に合致して千鳥状に2列に配置され、さらに各々のラインセンサ3は主走査方向についてその両端部分が互いに隣り合うラインセンサ3と一部重なるよう構成されている。これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿9の読取画像データが途切れないよう構成されている。
【0013】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明の密着型イメージセンサにおいては、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成し、また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成し、さらに本発明の画像読取装置においては、原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有し、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部が設けられ、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成された密着型イメージセンサを主走査方向に複数個連結し、これにより互いに隣り合うイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるよう千鳥状に配設された画像読取部を構成し、この画像読取部に対して副走査方向に原稿を搬送するとともに、画像読取部により原稿上の画像を順次読み取るよう構成したので、隣り合うラインセンサの係合部同士を係合させるだけで、各センサのラインセンサをそれぞれ主走査方向に対して正確に合致させて千鳥状に2列に配置することができ、さらに各々のラインセンサ2は主走査方向についてその両端部分が互いに隣り合うラインセンサと一部重なるよう構成されており、これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿の読取画像データが途切れることがなく、組立のために高い精度を必要とすることなく尚かつ各々のラインセンサの取り付け位置の調整作業が不要となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密着型イメージセンサの構成を示す図である。
【図2】本発明の密着型イメージセンサの第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の密着型イメージセンサの第2実施例を示す図である。
【図4】本発明の密着型イメージセンサにより形成した画像読取装置の画像読取部の構成を示す図である。
【図5】この種の画像読取装置の構成を示す図である。
【図6】従来の密着型イメージセンサの構成を示す図である。
【図7】従来の画像読取装置の画像読取部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取部
S 密着型イメージセンサ
2 光源
3 ラインセンサ
4 レンズアレイ
9 原稿
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置に関するものであり、さらに詳しくはイメージセンサを用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5はこの種の画像読取装置である原稿搬送型スキャナの構成を示す図であり、図において1は図の主走査方向に順次0,1,2,・・・,N−1,Nと光電変換素子よりなる読み取り画素が複数個配列される密着型イメージセンサSにより構成される画像読取部、71はイメージセンサSの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、72は各イメージセンサSの出力を種走査方向について各センサ毎のラインデータとして順次保持するラインバッファ、73はラインバッファ72のデータを読み取り、原稿画像に対応した主,副走査方向のマトリックスデータとしてこれを格納保持するフレームメモリ、8はフレームメモリ73から画像データを読み出してホストコンピュータ等の上位装置に送出するインターフェース回路、9は原稿である。
この種の画像読取装置においては、A0,A1といった大判の原稿画像を読み取るために複数の密着型イメージセンサS1,S2,S3,・・・を千鳥状に2列に配置し、尚かつ各センサSのつなぎ目部分で原稿9より読み取る画像データが途切れないようにするため、主走査方向について隣り合うセンサSが所定の読取画素数分重なるようにして配置し、各イメージセンサSにより読み取られた画素データセンサ毎のラインデータとしてラインバッファ72に格納保持し、フレームメモリ73がこのラインバッファ72から画像データを読み出す際に、主走査方向について隣り合うセンサSの重なっている読み取り画素部分のデータについてその何れか一方の読み取り画素部分のデータのみを読み出して、フレームメモリ73に格納し、原稿9の読取画像データとするよう構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−200430号公報
【0004】
また、図6はこの画像読取装置に用いられる密着型イメージセンサSを示す図であり、フレームに形成されたガイド上に主走査方向に列状に設けられる光源2と、光電変換素子である受光素子0,1,2,・・・,Nが主走査方向に列状に設けられるラインセンサ3、光源2からの光を受けた原稿面9からの反射光をこのラインセンサ3の受光素子状に結像する光学素子であるレンズアレイ4により構成されており、図7に示すように、この密着型イメージセンサSが複数個千鳥状に配列されて画像読取部1が構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
複数のラインセンサを用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置においては、上述の通り単位ラインセンサユニットSを複数個千鳥状に配列,配置し、各センサSのつなぎ目部分で原稿より読み取るべき画像データが連続するように、各センサユニットSから得られる1ライン分のデータのうち
、主走査方向に重なるデータについてはいずれかのデータのみを読み出して画像データを形成するとともに、副走査方向については隣り合うラインセンサユニットSが所定距離を有して配置されているので、所定ライン分のデータをラインバッファ72に格納して、1ラインの画像データを形成する際にはこの格納したデータより読み取るべき画像データにおけるラインデータを読み出して1ライン分のデータを生成するよう構成されている。
従って、画像読取装置に各ラインセンサユニットSを取り付けるにあたっては高い組立精度が必要となる、即ち、主走査方向については各々のラインセンサ3の形成される方向が正確に主走査方向に一致する(平行となる)必要があり、また副走査方向についてもラインセンサユニットSの取り付け位置が予め定められた所定ライン分に相当する距離に正確に合致する必要があり、何れも誤差を含む場合は各センサSのラインデータを合成した際に、センサのつなぎ目部分で画像データが連続しなくなり、読取画像の品質低下を起こしてしまうといった不具合が生じていた。
【0006】
この不具合を解決するために、従来は画像読取装置の組立工程において、テストパターンなどの読み取りデータを参照しながら、個々の機体のラインセンサユニットSの取り付け位置を調整するようにしており、この調整作業が非常に煩雑になるとともに、調整作業により組み立てコストの上昇を招いてしまうといった不具合が生じていた。
【0007】
本発明はこれらの不具合を解決するためになされたもので、複数のラインセンサを用いる画像読取装置において、高い組立精度を必要とすることなく尚かつ各々のラインセンサの取り付け位置の調整作業が不要となる密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の密着型イメージセンサにおいては、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成した。また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成した。さらに本発明の画像読取装置においては、原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有し、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部が設けられ、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成された密着型イメージセンサを主走査方向に複数個連結し、これにより互いに隣り合うイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるよう千鳥状に配設された画像読取部を構成し、この画像読取部に対して副走査方向に原稿を搬送するとともに、画像読取部により原稿上の画像を順次読み取るよう構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて、本発明の密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置を説明する。
図1は本発明の密着型イメージセンサを示す図であり、上述の従来の装置と同等の構成については同一の符号が付与されている。
図1上図(a)に示されるとおり、本発明の密着型イメージセンサSの主走査方向両側部分には係合部5が設けられており、主走査方向について左右対称となる形状を有している。この実施例において係合部5は、光源2,ラインセンサ3ならびにレンズアレイ4が設けられるセンサ本体の端部となる凸部51と、筐体であるセンサ本体10が平面視当該凸部51に対応するよう形成された凹部52により構成されている。また、図1中図(b)に示されるように、センサ本体10の副走査方向中央部分に設けられる位置決め穴53が、主走査方向にセンサ本体10を貫通するよう形成されている。
この密着型イメージセンサSを複数個用いて大判原稿の画像を読み取る画像読取装置の画像読取部を構成する場合は、図1下図(c)に示されるように、密着型センサSを交互に平面視180度回転させて配置し、互いに隣り合う密着型センサSの係合部5同士を係合する、即ち係合部5の凸部51を隣り合うセンサSの係合5の凹部52に嵌合して位置決めし、図に示す通り位置決め穴53に画像読取部1の主走査方向の長さに応じたシャフト54を挿入して各センサSを固定して、画像読取部1が構成される。
隣り合う密着型センサSの係合部5が嵌合されると、図1下図(c)に示されるとおり、各イメージセンサSのラインセンサ3(レンズアレイ4)の方向がそれぞれ主走査方向に対して正確に合致して連結されて千鳥状に2列に配置されるとともに、主走査方向について一部(端部が)重なるよう構成されている。これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿9の読取画像データが途切れないよう構成されている。
【0010】
本発明の密着型センサSにおいては、各センサが同一の形状を有しているので、センサ本体10を作成する金型等を複数種類用意する必要がなく、その製作コストを抑えることができ、隣り合うセンサSの係合部5同士を係合させて連結させる構成により、組立時には高い取り付け精度を必要とすることなく、尚かつ高い精度で各センサSのラインセンサ2を主走査方向に一致させることが可能となる。
【0011】
図2は本発明の第2実施例を示す図であり、上述の第1実施例の密着型センサSにおいて、係合部5の凹部52に凸部511を設けるとともに、凸部51の対応する部分に凝れと嵌合する穴形状の凹部521を設けたものである。この第2実施例の密着型センサも、上述の第1実施例のセンサと同様に、主走査方向について左右対称となる形状を有して形成されている。
この第2実施例の密着型イメージセンサSを複数個用いて、画像読取装置の画像読取部を構成する場合は、図3に示す通り連結する密着型センサSを平面視180度回転させて配置し(図3(a))、互いの係合部4の凸部51と凹部52を当接させ、さらに各々凸部511を対向する凹部521に嵌合して位置決め、連結する。同様に複数個連結して、図4に示す通り長尺の読取部1を構成する。
【0012】
本実施例の密着型イメージセンサにおいても、複数のセンサSを連結した際には、図3,4に示すとおり各センサSのラインセンサ3(レンズアレイ4)はそれぞれ主走査方向に対して正確に合致して千鳥状に2列に配置され、さらに各々のラインセンサ3は主走査方向についてその両端部分が互いに隣り合うラインセンサ3と一部重なるよう構成されている。これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿9の読取画像データが途切れないよう構成されている。
【0013】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明の密着型イメージセンサにおいては、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成し、また、係合部を凹凸部により形成し、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成し、さらに本発明の画像読取装置においては、原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有し、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部が設けられ、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成された密着型イメージセンサを主走査方向に複数個連結し、これにより互いに隣り合うイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるよう千鳥状に配設された画像読取部を構成し、この画像読取部に対して副走査方向に原稿を搬送するとともに、画像読取部により原稿上の画像を順次読み取るよう構成したので、隣り合うラインセンサの係合部同士を係合させるだけで、各センサのラインセンサをそれぞれ主走査方向に対して正確に合致させて千鳥状に2列に配置することができ、さらに各々のラインセンサ2は主走査方向についてその両端部分が互いに隣り合うラインセンサと一部重なるよう構成されており、これにより、各センサのつなぎ目部分での原稿の読取画像データが途切れることがなく、組立のために高い精度を必要とすることなく尚かつ各々のラインセンサの取り付け位置の調整作業が不要となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密着型イメージセンサの構成を示す図である。
【図2】本発明の密着型イメージセンサの第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の密着型イメージセンサの第2実施例を示す図である。
【図4】本発明の密着型イメージセンサにより形成した画像読取装置の画像読取部の構成を示す図である。
【図5】この種の画像読取装置の構成を示す図である。
【図6】従来の密着型イメージセンサの構成を示す図である。
【図7】従来の画像読取装置の画像読取部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取部
S 密着型イメージセンサ
2 光源
3 ラインセンサ
4 レンズアレイ
9 原稿
Claims (3)
- 原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有する密着型イメージセンサにおいて、
イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部を設け、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成したことを特徴とする密着型イメージセンサ。 - 上記係合部は凹凸部よりなり、連結される一方のイメージセンサ本体の係合部凹部に他方のイメージセンサ本体の係合部凸部が嵌合するよう構成されることを特徴とする請求項1記載の密着型イメージセンサ。
- 原稿画像を光電変換する複数の読み取り画素が主走査方向にライン状に配列されたラインセンサを有し、イメージセンサ同士が互いに係合して連結されるようイメージセンサ本体の主走査方向両側部分に係合部が設けられ、2つのイメージセンサ本体の係合部を互いに係合させると、各々のイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるようにして連結されるよう構成された密着型イメージセンサを主走査方向に複数個連結し、これにより互いに隣り合うイメージセンサのラインセンサが主走査方向について一部重なるよう千鳥状に配設された画像読取部を構成し、
この画像読取部に対して副走査方向に原稿を搬送するとともに、画像読取部により原稿上の画像を順次読み取ることを特徴とする密着型イメージセンサを用いた画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003126538A JP2004336201A (ja) | 2003-05-01 | 2003-05-01 | 密着型イメージセンサおよびこれを用いた画像読取装置 |
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WO2008010424A1 (fr) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | plaque matricielle de lentilles à agrandissement identique de redressement, dispositif de lecture d'images et dispositif d'écriture d'images utilisant une telle plaque, et procédé de fabrication d'une plaque matricielle de lentilles plates |
US7903341B2 (en) | 2006-08-04 | 2011-03-08 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | Lens array of erecting unit magnification system, image reading apparatus and image writing apparatus using the lens array, as well as method for manufacturing the lens array |
JP2011156767A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-08-18 | Ricoh Co Ltd | 光書き込み装置及び画像形成装置 |
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JP2013150311A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-08-01 | Canon Components Inc | イメージセンサユニット、画像読取装置および画像形成装置 |
-
2003
- 2003-05-01 JP JP2003126538A patent/JP2004336201A/ja active Pending
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