JP2004325249A - 波長分散測定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビットレートに依存せずに、光ファイバ伝送路の残留波長分散を測定する。
【解決手段】光電変換器20は、光ファイバ伝送路12を伝搬したテスト信号光を電気信号に変換し、その出力は、ローパスフィルタ(LPF)22を介してデータ識別回路24に入力する。回路24は、閾値発生回路26からの閾値Vthに従いLPF22の出力を識別する。閾値発生回路26は、適当な一定時間間隔で、閾値Vthを離散的に掃引する。平均化回路30は、各閾値Vthに対してデータ識別回路24の識別結果を累積加算し、平均化し、結果をメモリ40に格納する。微分回路42は、メモリ40のデータを閾値Vthで微分し、結果をメモリ44に格納する。ピーク検出回路46は、メモリ44の記憶データからピークを検出する。波長分散算出回路48は、検出されたピークに対応する閾値から波長分散値を示す値を算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】光電変換器20は、光ファイバ伝送路12を伝搬したテスト信号光を電気信号に変換し、その出力は、ローパスフィルタ(LPF)22を介してデータ識別回路24に入力する。回路24は、閾値発生回路26からの閾値Vthに従いLPF22の出力を識別する。閾値発生回路26は、適当な一定時間間隔で、閾値Vthを離散的に掃引する。平均化回路30は、各閾値Vthに対してデータ識別回路24の識別結果を累積加算し、平均化し、結果をメモリ40に格納する。微分回路42は、メモリ40のデータを閾値Vthで微分し、結果をメモリ44に格納する。ピーク検出回路46は、メモリ44の記憶データからピークを検出する。波長分散算出回路48は、検出されたピークに対応する閾値から波長分散値を示す値を算出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長分散測定方法及び装置に関し、より具体的には、光ファイバ伝送路を伝搬した信号光に残留する波長分散を測定する方法及び装置関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ伝送路を伝搬した信号光には、波長分散が残留する。受信端では、そのような残留波長分散を予め分散補償モジュールで相殺してから、光電変換及びデータ復調する。分散補償モジュールでの分散補償の程度が、後段でのデータ復調の性能、直接的にはビット誤り率(BER)に大きく影響する。従って、分散補償モジュールで付与する分散補償量、即ち、残留波長分散を正確に測定する必要がある。
【0003】
必要な分散補償量を測定し、自動的に調節する方法として、従来、抽出クロックレベルを監視する方法が知られている(Akihide Sano, et al,”Automatic dispersion equalization by monitoring extracted−clock power level in a 40−Gbit/s, 200 km transmission line”, 22nd European Conference on Optical Communication, ECOC’96,Oslo, Tud.3.5参照)。
【0004】
上記論文に記載の方法では、光ファイバ伝送路から出力される信号光に分散補償モジュールで所望の波長分散を付与する。光電変換素子が、分散補償モジュールの出力信号光を電気信号に変換し、クロック強度検出回路が、光電変換器の出力信号からクロック成分の強度を検出する。検出されたクロック強度が最大になるように、分散補償モジュールにおける分散補償量を制御する。これは、残留波長分散が多いほど、信号光パルスが拡がり、これにより、受信信号に含まれるクロック成分の大きさ又は振幅が小さくなるという関係を利用している。
【0005】
また、波長分散値とクロック信号成分の強度との間の関係を利用して、受信信号からベースバンド帯域の特定の周波数成分、特にクロック信号成分の強度を検出して、それが極大、極小または所定の値になるように分散補償量を制御する構成が、特開平11−068657号公報、特開平11−088260号公報及び特開平11−088261号公報、並びにこれらの優先権を主張する米国特許第6501580号公報、米国特許第6411416号公報、米国特許第6320687号公報及び米国特許第6081360号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、抽出クロックの大きさを検出する回路が必要になる。この回路は、ビットレートに依存する。従って、従来の方法では、測定対象の信号光のビットレートに合わせて、波長分散測定の設定ビットレートを調節又は変更する必要があった。
【0007】
本発明は、ビットレートに関わらず残留波長分散を測定できる波長分散測定方法及び装置を提示することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る波長分散測定方法では、光ファイバ伝送路を伝搬したテスト信号光を光電変換器により電気信号に変換して電気テスト信号を形成する。段階的に変化する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別する。当該識別の結果を所定時間で平均化する。当該平均化の結果を閾値により微分する。当該微分結果から得られるマーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出する。検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する。
【0009】
本発明に係る波長分散測定装置は、光ファイバ伝送路を伝搬したテスト信号光を電気信号に変換して電気テスト信号を出力する光電変換器と、段階的に変化する閾値を発生する閾値発生器と、当該閾値発生器の発生する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別するデータ識別回路と、当該データ識別回路の識別結果を所定時間で平均化する平均化回路と、当該平均化回路の結果を閾値により微分する微分回路と、当該微分回路による微分結果上で、マーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出するピーク検出回路と、当該ピーク検出回路による検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する算出回路とを具備することを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0012】
光送信装置10は、測定対象の光ファイバ伝送路12に信号波長と同じ波長のテスト信号光を出力する。テスト信号光は、ビットパターンは異なるものの、実際の信号光と同様の2値のパルス信号光からなる。光ファイバ伝送路12は、光増幅器を有しない無中継光伝送路である場合と、1又は複数の光増幅器を有する中継光伝送路である場合とがあり、本実施例では、そのどちらでもよい。
【0013】
光ファイバ伝送路12を伝搬したテスト信号光は、可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18を介して光電変換器20に入力する。可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18は、光電変換器20に入力するテスト光の光パワーを一定に保つためであり、光ファイバ伝送路12の損失等により、可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18の何れかは、省略可能である。
【0014】
光電変換器20は、可変減衰器18の出力光を電気信号に変換する。ローパスフィルタ(LPF)22は、光電変換器20の出力から高周波数成分、即ち、テスト信号のベースバンド周波数より高い周波数成分を除去する。例えば、光送信装置10から出力されるテスト信号光がビットレート10Gb/sのRZ信号である場合、LPF22の遮断周波数は、例えば、7.5GHzである。
【0015】
データ識別回路24は、閾値発生回路26からの閾値Vthに従い、LPF22の出力信号が2値信号の’0’であるか’1’であるかを識別する。データ識別回路24は、例えば、LPF22の出力電圧と閾値発生回路26からの閾値Vthを比較し、その比較結果に応じて’0’又は’1’を出力する回路、例えば、比較回路又はDフリップフロップからなる。LPF22の出力信号の電圧レンジが一定でないと、データ識別結果が不安定になる。後述する測定期間内でLPF22の出力信号の電圧レンジが安定しない場合には、データ識別前に、AGC(自動利得制御)のアンプにより電圧レンジを安定化しておけばよい。データ識別回路24におけるデータ識別は、テスト信号に同期しても、非同期でもどちらでもよい。
【0016】
本実施例は、テスト信号のビットエラー率を測定するものではなく、光ファイバ伝送路12の残留波長分散によるテスト信号の波形乱れを定量化することで、光ファイバ伝送路12の残留波長分散を定量的に測定しようとするものである。
従って、データ識別回路24は、テスト信号の各ビットを識別するものである必要は無く、テスト信号の波形を適切な間隔でサンプリングし、そのサンプル値を閾値Vthに従い識別するものでよい。
【0017】
本実施例では、適当な一定時間間隔、例えば100ms間隔で、閾値Vthを離散的に掃引する。例えば、LPF22の最小出力電圧をV0、LPF22の最大出力電圧をV1とすると、閾値発生回路26は、同期信号発生回路28からの同期信号に従い、V0からV1までの範囲で離散的に変化するVthを出力する。図2は、閾値Vthの変化例を示す。横軸は時間、縦軸は電圧を示す。
【0018】
平均化回路30は、V0からV1までの間の各閾値Vthに対してデータ識別回路24の識別結果を累積加算し、平均化する。そのために、同期信号発生回路28の出力する同期信号が、平均化回路30にも印加されている。平均化回路30での平均化時間は、データ識別回路24によるデータ識別結果が、テスト信号光で搬送されるテスト信号のビットパターンに依存しない程度に長い時間に設定される。同時に、テスト信号のビットパターンをランダムにしておくか、テスト信号のビットパターンを、平均化時間を周期として同じパターンの繰り返しになるようにしておけば、各閾値Vthでの平均化回路30の出力値の比較において、テスト信号のビットパターンの影響を無視できる。データ識別回路24でのサンプリングレートを、テスト信号光のビットレートよりも高く設定しておくことも有効である。これにより、これにより、テスト信号のビットレートに依存せずに、光ファイバ伝送路12の波長分散を測定できる。
【0019】
閾値発生回路26の発生する閾値Vthと、その閾値Vthでの平均化回路30で得られる平均値(又は、平均化時間内の累積値)は、パーソナルコンピュータ32のメモリ40に格納される。メモリ40は、コンピュータ32の主メモリでも、補助記憶装置であるハードディスク装置でも良い。
【0020】
図3は、閾値Vthと平均化回路30の出力値(平均値)との関係の一測定例を示す。横軸は閾値Vthを示し、縦軸は、平均化回路30の出力値(平均値)を任意目盛りで示す。閾値VthがV0に近い低い値である場合、データ識別回路24が、ほとんどのサンプル点を2進値’1’と評価するので、平均化回路30の出力値は大きくなる。逆に、閾値VthがV1に近い高い値である場合、データ識別回路24がほとんどのサンプル点を2進値’0’と評価すると、平均化回路30の出力値は小さくなる。中間の閾値Vthに対しては、平均化回路30の出力値は、両値の間でほぼ連続的に変化する。
【0021】
但し、テスト信号光が2値パルス信号光からなることから、図3に示すカーブは、2つの変曲点、マーク側での変曲点Aとスペース側の変曲点Bを有する。更に、光ファイバ伝送路12における波長分散の影響が加わり、これが、図3に示すカーブにおける第3及び第4の変曲点C,D等となって現れる。これらの変曲点A〜Dは、光パルス波形又はそのアイパターン上で電力が集中するレベルを示す。
【0022】
図3に示す変曲点A−Dは、図3に示すカーブを閾値電圧Vthで微分することで、より明瞭となる。図4は、図3に示す関係を閾値Vthで微分した結果を示す。横軸は、閾値Vthを示し、縦軸は、微分値を任意目盛りで示す。変曲点A,B,C,Dに相当する閾値Vthでピークが出現する。縦軸は、また、テスト信号をデータ識別回路24で識別した結果の、’0’と’1’の存在確率を示す。
【0023】
光ファイバ伝送路12における波長分散の影響は、波形の乱れ、典型的には、マーク側では、光パルス幅の拡張及び/又は光パルスピークの低下につながる。
波形の劣化が進むと、光パルスの立ち上がり部分と立ち下がり部分に対して隣接するパルスからの漏れ込み又は重なりが生じ、スペース部分での光強度の増加につながる。このような波形劣化により、マーク側の変曲点Aの内側に、波長分散に起因して1又は複数の変曲点が出現する。残留波長分散は光パルス波形を変形させるので、マーク側には、多くの場合、図4に示すように、マーク側の変曲点Aの近辺に2つの変曲点C,Dが出現する。他方、スペース区間での雑音光レベルの増加は、多くの場合、スペース側の変曲点Bの近傍に単一の変曲点を発生させる。
【0024】
本実施例では、図4に示す特性を得るために、メモリ40に格納される閾値Vth対平均値(平均化回路30の出力値)との関係を閾値Vthで微分する微分回路42を設けた。微分回路42は、微分結果をメモリ44に格納する。メモリ44も、メモリ40と同様に、コンピュータ32の主メモリでも、補助記憶装置であるハードディスクのどちらでもよい。
【0025】
ピーク検出回路46が、メモリ44を参照して、図4に示すカーブのピーク(変曲点A,B,C,D)を検出し、各ピークの閾値を検出する。例えば、変曲点A,B,C,Dの閾値がそれぞれ、Va,Vb,Vc,Vdであったとする。波長分散算出回路48は、ピーク検出回路46で検出された各ピーク(変曲点A,B,C,D)の閾値Va,Vb,Vc,Vdから、
r=(Vc−Vd)/(Va−Vb) (1)
で得られる規格化された比rを算出する。(Va−Vb)で規格化することにより、測定の間、光電変換器20に入力するテスト信号光の強度が一定であれば良くなる。また、光電変換器20の個体差及びデータ識別回路24の入出力特性に影響されにくくなる。
【0026】
この比rは、光ファイバ伝送路12の残留波長分散量と相関があることを確認した。即ち、波長分散算出回路48で得られた比rから、光ファイバ伝送路12の残留波長分散量を測定できる。図5は、80km乃至97kmの単一モード光ファイバ(SMF)で実験した結果を示す。横軸は、実験に供した単一モード光ファイバの残留波長分散を示し、縦軸は、本実施例で得られた比r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)を示す。波長分散量が既知の光ファイバに対して比rを予め測定することで、図5に示す波長分散量と比rとの関係の係数k(k1,k2,・・・)を決定できる。以後は、任意の長さの光ファイバに対して比rを測定し、その測定値rを図5に示す関係に適用することで、その光ファイバの波長分散量を定量的に決定できることになる。
【0027】
先に説明したように、ピークAとピークBの間にあって、スペース側のピークBの近傍に、スペース期間での雑音光レベルの増加に起因するピークが出現する。図6は、そのようなケースの微分回路42の微分結果例を示す。図6では、マーク側に複数のピークが出現しているが、これは光パルスの頭部分の変形が著しかったからであると推測される。このような場合、最も高いピークをマーク側のピークAと判定する。
【0028】
ピークEの閾値電圧をVeとすると、この場合、算出回路48は、下記式に従って、
r=(Ve−Vb)/(Va−Vb) (2)
比rを算出する。この比rが、先の場合と同様に、光ファイバ伝送路12の残留波長分散値との相関を有する。
【0029】
図7は、波長分散が既知である単一モードファイバについて、r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)と波長分散値を対比した結果を示す。横軸は既知の波長分散値を示し、縦軸は、r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)を示す。図7では、35kmから80kmの間で、種々の波長分散値の単一モード光ファイバを組み合わせて、各波長分散値の光ファイバ伝送路を用意した。図7に示す相関関係の相関係数k(k1,k2,・・・)を予め測定しておくことで、比rから光ファイバ伝送路12の残留波長分散を測定できる。
【0030】
また、
r=(Va−Ve)/(Va−Vb) (3)
により算出される比rもまた、光ファイバ伝送路12の残留波長分散値との相関を有することは明らかである。従って、式(3)の比rを使っても、光ファイバ伝送路12の残留波長分散を測定できる。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、テスト信号のビットレートに依存せずに、光ファイバ伝送路の残留波長分散を定量的に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】データ識別の閾値Vthの変化を示す模式図である。
【図3】平均化回路30の出力結果の一例を示すグラフである。
【図4】図3に示すグラフを閾値Vthで微分した結果を示すグラフである。
【図5】r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)と残留波長分散との相関を示す図である。
【図6】微分回路42による部分結果の別の実測例である。
【図7】r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)と残留波長分散との相関を示す図である。
【符号の説明】
10:光送信装置
12:光ファイバ伝送路
14:可変減衰器14
16:光アンプ
18:可変減衰器
20:光電変換器
22:ローパスフィルタ(LPF)
24:データ識別回路
26:閾値発生回路
28:同期信号発生回路
30:平均化回路
32:パーソナルコンピュータ
40:メモリ
42:微分回路
44:メモリ
46:ピーク検出回路
48:波長分散算出回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長分散測定方法及び装置に関し、より具体的には、光ファイバ伝送路を伝搬した信号光に残留する波長分散を測定する方法及び装置関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ伝送路を伝搬した信号光には、波長分散が残留する。受信端では、そのような残留波長分散を予め分散補償モジュールで相殺してから、光電変換及びデータ復調する。分散補償モジュールでの分散補償の程度が、後段でのデータ復調の性能、直接的にはビット誤り率(BER)に大きく影響する。従って、分散補償モジュールで付与する分散補償量、即ち、残留波長分散を正確に測定する必要がある。
【0003】
必要な分散補償量を測定し、自動的に調節する方法として、従来、抽出クロックレベルを監視する方法が知られている(Akihide Sano, et al,”Automatic dispersion equalization by monitoring extracted−clock power level in a 40−Gbit/s, 200 km transmission line”, 22nd European Conference on Optical Communication, ECOC’96,Oslo, Tud.3.5参照)。
【0004】
上記論文に記載の方法では、光ファイバ伝送路から出力される信号光に分散補償モジュールで所望の波長分散を付与する。光電変換素子が、分散補償モジュールの出力信号光を電気信号に変換し、クロック強度検出回路が、光電変換器の出力信号からクロック成分の強度を検出する。検出されたクロック強度が最大になるように、分散補償モジュールにおける分散補償量を制御する。これは、残留波長分散が多いほど、信号光パルスが拡がり、これにより、受信信号に含まれるクロック成分の大きさ又は振幅が小さくなるという関係を利用している。
【0005】
また、波長分散値とクロック信号成分の強度との間の関係を利用して、受信信号からベースバンド帯域の特定の周波数成分、特にクロック信号成分の強度を検出して、それが極大、極小または所定の値になるように分散補償量を制御する構成が、特開平11−068657号公報、特開平11−088260号公報及び特開平11−088261号公報、並びにこれらの優先権を主張する米国特許第6501580号公報、米国特許第6411416号公報、米国特許第6320687号公報及び米国特許第6081360号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、抽出クロックの大きさを検出する回路が必要になる。この回路は、ビットレートに依存する。従って、従来の方法では、測定対象の信号光のビットレートに合わせて、波長分散測定の設定ビットレートを調節又は変更する必要があった。
【0007】
本発明は、ビットレートに関わらず残留波長分散を測定できる波長分散測定方法及び装置を提示することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る波長分散測定方法では、光ファイバ伝送路を伝搬したテスト信号光を光電変換器により電気信号に変換して電気テスト信号を形成する。段階的に変化する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別する。当該識別の結果を所定時間で平均化する。当該平均化の結果を閾値により微分する。当該微分結果から得られるマーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出する。検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する。
【0009】
本発明に係る波長分散測定装置は、光ファイバ伝送路を伝搬したテスト信号光を電気信号に変換して電気テスト信号を出力する光電変換器と、段階的に変化する閾値を発生する閾値発生器と、当該閾値発生器の発生する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別するデータ識別回路と、当該データ識別回路の識別結果を所定時間で平均化する平均化回路と、当該平均化回路の結果を閾値により微分する微分回路と、当該微分回路による微分結果上で、マーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出するピーク検出回路と、当該ピーク検出回路による検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する算出回路とを具備することを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0012】
光送信装置10は、測定対象の光ファイバ伝送路12に信号波長と同じ波長のテスト信号光を出力する。テスト信号光は、ビットパターンは異なるものの、実際の信号光と同様の2値のパルス信号光からなる。光ファイバ伝送路12は、光増幅器を有しない無中継光伝送路である場合と、1又は複数の光増幅器を有する中継光伝送路である場合とがあり、本実施例では、そのどちらでもよい。
【0013】
光ファイバ伝送路12を伝搬したテスト信号光は、可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18を介して光電変換器20に入力する。可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18は、光電変換器20に入力するテスト光の光パワーを一定に保つためであり、光ファイバ伝送路12の損失等により、可変減衰器14、光アンプ16及び可変減衰器18の何れかは、省略可能である。
【0014】
光電変換器20は、可変減衰器18の出力光を電気信号に変換する。ローパスフィルタ(LPF)22は、光電変換器20の出力から高周波数成分、即ち、テスト信号のベースバンド周波数より高い周波数成分を除去する。例えば、光送信装置10から出力されるテスト信号光がビットレート10Gb/sのRZ信号である場合、LPF22の遮断周波数は、例えば、7.5GHzである。
【0015】
データ識別回路24は、閾値発生回路26からの閾値Vthに従い、LPF22の出力信号が2値信号の’0’であるか’1’であるかを識別する。データ識別回路24は、例えば、LPF22の出力電圧と閾値発生回路26からの閾値Vthを比較し、その比較結果に応じて’0’又は’1’を出力する回路、例えば、比較回路又はDフリップフロップからなる。LPF22の出力信号の電圧レンジが一定でないと、データ識別結果が不安定になる。後述する測定期間内でLPF22の出力信号の電圧レンジが安定しない場合には、データ識別前に、AGC(自動利得制御)のアンプにより電圧レンジを安定化しておけばよい。データ識別回路24におけるデータ識別は、テスト信号に同期しても、非同期でもどちらでもよい。
【0016】
本実施例は、テスト信号のビットエラー率を測定するものではなく、光ファイバ伝送路12の残留波長分散によるテスト信号の波形乱れを定量化することで、光ファイバ伝送路12の残留波長分散を定量的に測定しようとするものである。
従って、データ識別回路24は、テスト信号の各ビットを識別するものである必要は無く、テスト信号の波形を適切な間隔でサンプリングし、そのサンプル値を閾値Vthに従い識別するものでよい。
【0017】
本実施例では、適当な一定時間間隔、例えば100ms間隔で、閾値Vthを離散的に掃引する。例えば、LPF22の最小出力電圧をV0、LPF22の最大出力電圧をV1とすると、閾値発生回路26は、同期信号発生回路28からの同期信号に従い、V0からV1までの範囲で離散的に変化するVthを出力する。図2は、閾値Vthの変化例を示す。横軸は時間、縦軸は電圧を示す。
【0018】
平均化回路30は、V0からV1までの間の各閾値Vthに対してデータ識別回路24の識別結果を累積加算し、平均化する。そのために、同期信号発生回路28の出力する同期信号が、平均化回路30にも印加されている。平均化回路30での平均化時間は、データ識別回路24によるデータ識別結果が、テスト信号光で搬送されるテスト信号のビットパターンに依存しない程度に長い時間に設定される。同時に、テスト信号のビットパターンをランダムにしておくか、テスト信号のビットパターンを、平均化時間を周期として同じパターンの繰り返しになるようにしておけば、各閾値Vthでの平均化回路30の出力値の比較において、テスト信号のビットパターンの影響を無視できる。データ識別回路24でのサンプリングレートを、テスト信号光のビットレートよりも高く設定しておくことも有効である。これにより、これにより、テスト信号のビットレートに依存せずに、光ファイバ伝送路12の波長分散を測定できる。
【0019】
閾値発生回路26の発生する閾値Vthと、その閾値Vthでの平均化回路30で得られる平均値(又は、平均化時間内の累積値)は、パーソナルコンピュータ32のメモリ40に格納される。メモリ40は、コンピュータ32の主メモリでも、補助記憶装置であるハードディスク装置でも良い。
【0020】
図3は、閾値Vthと平均化回路30の出力値(平均値)との関係の一測定例を示す。横軸は閾値Vthを示し、縦軸は、平均化回路30の出力値(平均値)を任意目盛りで示す。閾値VthがV0に近い低い値である場合、データ識別回路24が、ほとんどのサンプル点を2進値’1’と評価するので、平均化回路30の出力値は大きくなる。逆に、閾値VthがV1に近い高い値である場合、データ識別回路24がほとんどのサンプル点を2進値’0’と評価すると、平均化回路30の出力値は小さくなる。中間の閾値Vthに対しては、平均化回路30の出力値は、両値の間でほぼ連続的に変化する。
【0021】
但し、テスト信号光が2値パルス信号光からなることから、図3に示すカーブは、2つの変曲点、マーク側での変曲点Aとスペース側の変曲点Bを有する。更に、光ファイバ伝送路12における波長分散の影響が加わり、これが、図3に示すカーブにおける第3及び第4の変曲点C,D等となって現れる。これらの変曲点A〜Dは、光パルス波形又はそのアイパターン上で電力が集中するレベルを示す。
【0022】
図3に示す変曲点A−Dは、図3に示すカーブを閾値電圧Vthで微分することで、より明瞭となる。図4は、図3に示す関係を閾値Vthで微分した結果を示す。横軸は、閾値Vthを示し、縦軸は、微分値を任意目盛りで示す。変曲点A,B,C,Dに相当する閾値Vthでピークが出現する。縦軸は、また、テスト信号をデータ識別回路24で識別した結果の、’0’と’1’の存在確率を示す。
【0023】
光ファイバ伝送路12における波長分散の影響は、波形の乱れ、典型的には、マーク側では、光パルス幅の拡張及び/又は光パルスピークの低下につながる。
波形の劣化が進むと、光パルスの立ち上がり部分と立ち下がり部分に対して隣接するパルスからの漏れ込み又は重なりが生じ、スペース部分での光強度の増加につながる。このような波形劣化により、マーク側の変曲点Aの内側に、波長分散に起因して1又は複数の変曲点が出現する。残留波長分散は光パルス波形を変形させるので、マーク側には、多くの場合、図4に示すように、マーク側の変曲点Aの近辺に2つの変曲点C,Dが出現する。他方、スペース区間での雑音光レベルの増加は、多くの場合、スペース側の変曲点Bの近傍に単一の変曲点を発生させる。
【0024】
本実施例では、図4に示す特性を得るために、メモリ40に格納される閾値Vth対平均値(平均化回路30の出力値)との関係を閾値Vthで微分する微分回路42を設けた。微分回路42は、微分結果をメモリ44に格納する。メモリ44も、メモリ40と同様に、コンピュータ32の主メモリでも、補助記憶装置であるハードディスクのどちらでもよい。
【0025】
ピーク検出回路46が、メモリ44を参照して、図4に示すカーブのピーク(変曲点A,B,C,D)を検出し、各ピークの閾値を検出する。例えば、変曲点A,B,C,Dの閾値がそれぞれ、Va,Vb,Vc,Vdであったとする。波長分散算出回路48は、ピーク検出回路46で検出された各ピーク(変曲点A,B,C,D)の閾値Va,Vb,Vc,Vdから、
r=(Vc−Vd)/(Va−Vb) (1)
で得られる規格化された比rを算出する。(Va−Vb)で規格化することにより、測定の間、光電変換器20に入力するテスト信号光の強度が一定であれば良くなる。また、光電変換器20の個体差及びデータ識別回路24の入出力特性に影響されにくくなる。
【0026】
この比rは、光ファイバ伝送路12の残留波長分散量と相関があることを確認した。即ち、波長分散算出回路48で得られた比rから、光ファイバ伝送路12の残留波長分散量を測定できる。図5は、80km乃至97kmの単一モード光ファイバ(SMF)で実験した結果を示す。横軸は、実験に供した単一モード光ファイバの残留波長分散を示し、縦軸は、本実施例で得られた比r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)を示す。波長分散量が既知の光ファイバに対して比rを予め測定することで、図5に示す波長分散量と比rとの関係の係数k(k1,k2,・・・)を決定できる。以後は、任意の長さの光ファイバに対して比rを測定し、その測定値rを図5に示す関係に適用することで、その光ファイバの波長分散量を定量的に決定できることになる。
【0027】
先に説明したように、ピークAとピークBの間にあって、スペース側のピークBの近傍に、スペース期間での雑音光レベルの増加に起因するピークが出現する。図6は、そのようなケースの微分回路42の微分結果例を示す。図6では、マーク側に複数のピークが出現しているが、これは光パルスの頭部分の変形が著しかったからであると推測される。このような場合、最も高いピークをマーク側のピークAと判定する。
【0028】
ピークEの閾値電圧をVeとすると、この場合、算出回路48は、下記式に従って、
r=(Ve−Vb)/(Va−Vb) (2)
比rを算出する。この比rが、先の場合と同様に、光ファイバ伝送路12の残留波長分散値との相関を有する。
【0029】
図7は、波長分散が既知である単一モードファイバについて、r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)と波長分散値を対比した結果を示す。横軸は既知の波長分散値を示し、縦軸は、r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)を示す。図7では、35kmから80kmの間で、種々の波長分散値の単一モード光ファイバを組み合わせて、各波長分散値の光ファイバ伝送路を用意した。図7に示す相関関係の相関係数k(k1,k2,・・・)を予め測定しておくことで、比rから光ファイバ伝送路12の残留波長分散を測定できる。
【0030】
また、
r=(Va−Ve)/(Va−Vb) (3)
により算出される比rもまた、光ファイバ伝送路12の残留波長分散値との相関を有することは明らかである。従って、式(3)の比rを使っても、光ファイバ伝送路12の残留波長分散を測定できる。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、テスト信号のビットレートに依存せずに、光ファイバ伝送路の残留波長分散を定量的に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】データ識別の閾値Vthの変化を示す模式図である。
【図3】平均化回路30の出力結果の一例を示すグラフである。
【図4】図3に示すグラフを閾値Vthで微分した結果を示すグラフである。
【図5】r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)と残留波長分散との相関を示す図である。
【図6】微分回路42による部分結果の別の実測例である。
【図7】r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)と残留波長分散との相関を示す図である。
【符号の説明】
10:光送信装置
12:光ファイバ伝送路
14:可変減衰器14
16:光アンプ
18:可変減衰器
20:光電変換器
22:ローパスフィルタ(LPF)
24:データ識別回路
26:閾値発生回路
28:同期信号発生回路
30:平均化回路
32:パーソナルコンピュータ
40:メモリ
42:微分回路
44:メモリ
46:ピーク検出回路
48:波長分散算出回路
Claims (10)
- 光ファイバ伝送路を伝搬したテスト信号光を光電変換器により電気信号に変換して電気テスト信号を形成し、
段階的に変化する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別し、
当該識別の結果を所定時間で平均化し、
当該平均化の結果を閾値により微分し、
当該微分結果から得られるマーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出し、
検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する各ステップからなることを特徴とする波長分散測定方法。 - 当該算出ステップは、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa,当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該マーク側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVc、当該マーク側のピークに2番目に近接するピークに対応する閾値をVdとするとき、
r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求項1に記載の方法。 - 当該算出ステップは、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa、当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該スペース側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVeとするとき、
r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求項1に記載の方法。 - 当該算出ステップは、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa、当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該スペース側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVeとするとき、
r=(Va−Ve)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求項1に記載の方法。 - 更に、当該光電変換器に入力する光の強度を一定に調節するステップを具備する請求項1に記載の方法。
- 光ファイバ伝送路(12)を伝搬したテスト信号光を電気信号に変換して電気テスト信号を出力する光電変換器(20)と、
段階的に変化する閾値を発生する閾値発生器(26)と、
当該閾値発生器(26)の発生する各閾値に従い、当該電気テスト信号を識別するデータ識別回路(24)と、
当該データ識別回路(24)の識別結果を所定時間で平均化する平均化回路(30)と、
当該平均化回路(30)の結果を閾値により微分する微分回路(42)と、
当該微分回路(42)による微分結果上で、マーク側及びスペース側のピーク、並びに、当該マーク側及びスペース側のピークの間の1以上のピークを検出するピーク検出回路(46)と、
当該ピーク検出回路(46)による検出された各ピークに対応する閾値から、当該光ファイバ伝送路の残留波長分散値を示す値を算出する算出回路(48)
とを具備することを特徴とする波長分散測定装置。 - 当該算出回路(48)は、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa,当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該マーク側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVc、当該マーク側のピークに2番目に近接するピークに対応する閾値をVdとするとき、
r=(Vc−Vd)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求項6に記載の装置。 - 当該算出回路(48)は、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa,当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該スペース側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVeとするとき、
r=(Ve−Vb)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求6に記載の装置。 - 当該算出回路(48)は、当該マーク側のピークに対応する閾値をVa,当該スペース側のピークに対応する閾値をVb、当該マーク側及びスペース側のピークの間にあって、当該スペース側のピークに最も近接するピークに対応する閾値をVeとするとき、
r=(Va−Ve)/(Va−Vb)
の比rを算出する請求6に記載の装置。 - 更に、当該光電変換器に入力する光の強度を一定に調節する強度調節器(14,16,18)を具備する請求項6に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120186A JP2004325249A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 波長分散測定方法及び装置 |
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JP2003120186A JP2004325249A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | 波長分散測定方法及び装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113533232A (zh) * | 2021-07-20 | 2021-10-22 | 南京朔宁光电科技有限公司 | 全量程光纤光栅压电调谐多气体传感系统及光谱解析方法 |
-
2003
- 2003-04-24 JP JP2003120186A patent/JP2004325249A/ja not_active Withdrawn
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