JP2004311885A - ヒートシンク及びヒートシンクの形状計算方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース部とフィンとを有するヒートシンクの形状計算方法において、ベース部の厚みとフィンの数とを変数として、両者の値を変化させて所定の基準により所定のベース部の厚みと所定のフィンの数とを求める計算工程と、上記計算工程により求められた所定のベース部の厚みと所定のフィンの数とを出力する出力工程とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図12
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒートシンク、又はヒートシンクの形状計算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヒートシンク最適設計手法は、ヒートシンクベース厚み一定、フィンピッチ一定(等ピッチヒートシンク)の条件で行われている。(特許文献1〜3参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2003−69844号公報
【特許文献2】
特開2002−57255号公報
【特許文献3】
特開平11−266089号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
熱源の偏りによりヒートシンクに温度分布が発生した場合、ヒートシンクでは、放熱、受熱に十分寄与していない部分が存在している。また、ヒートシンクは、なるべく軽量化することが求められる。すなわち、放熱、受熱に十分寄与していない部分を取り除くことで、熱源の偏りによりヒートシンクに温度分布が発生した場合、更に効率化(軽量化)の余地がある。
【0005】
ここで、近年の小型化・高性能化が進む電子機器の実装設計では、高精度かつ効率的な熱設計手法がますます重要になってきており、数値解析手法(CAE)等が有効活用されている。また、最近のコンピュータの著しい高性能化により、形状をCADライクにモデル化した大規模熱シミュレーションによって詳細かつ高精度な温度予測が可能となっている。その一方で、解析対象が複雑で大規模であるほどモデル作成に時間を要し、設計自由度が高くパラメータ数の多い設計初期のフィージビリティスタディには適用しにくい課題もある。これらのことから、効率的な熱設計を行うためには製品設計フェーズに合わせたスケーラブル解析手法の適用・選択が必要となってくる。
例えば、初期段階の設計用解析手法として構造設計分野においては米ミシガン大学を中心にFOA(First Ordar Analysis)、熱設計分野においては中山らによるBuild−Up Approach等が提唱されている。ここで、FOAは、米ミシガン大学を中心に提唱されている概念であり、設計者向けのCAEであることを前提に専門知識無しにグラフィカルに基本性能と設計変数をPC上で瞬時に訂正評価・改善する機能をもつものである。
【0006】
一方、近年最適化手法と機械系CAEを組み合わせた最適化設計の自動化として、実験計画法とCAEの組み合わせによるロバスト設計の自動化、応答曲面法(Response Surface Method:RSM)を実装した近似的最適解探索手法による最適解探索時間の飛躍的な短縮が実現している。しかし、多峰性問題や離散値組み合わせ最適化では応答曲面法が適用できず、少ない変数を設定したとしても多数のメッシュに分割されるため遺伝的アルゴリズム等を利用した数千回の反復計算が必要となる。そのため、CFD(ComputerFluid Dynamics)などの大規模シミュレーションを利用した最適化においては非常に多くの時間を費やしてしまうといった問題がある。ここで、CFDは、モデルの物理形状を微細なメッシュ(mesh)に分割し、各メッシュについて運動方程式(equation of momentum,Navier−Stokes equation)とエネルギ方程式(energy equation)の基礎式を直接計算する数値流体力学手法である。
【0007】
本発明は、ヒートシンクの軽量化を目的とする。
【0008】
本発明は、ヒートシンクの形状を最適化、或いはより良くするための計算手法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るヒートシンクは、複数の熱源と接続されるヒートシンクにおいて、
上記複数の熱源の各熱源と接続される各位置の厚みが他の位置の厚みより厚いベース部を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるヒートシンクを示す図である。
図1において、ヒートシンク2は、フィンベース3(ベース部の一例である)、フィン4を備えている。ヒートシンク2は、複数の熱源31,32と接続されている。
フィンベース3は、上記複数の熱源31,32の各熱源と接続される側の面が平板状になっていて、各熱源と接続される各位置の厚みが他の位置の厚みより厚くなるように形状が構成されている。後述するように、熱源の直上あるいは近傍のベース厚みが熱源が無い部分の厚みより厚い方が最適化されたヒートシンク形状を得ることができる。
【0011】
複数のフィン4は、放熱面積拡大のために、上記フィンベース3に等間隔と異なるピッチで配置されている。すなわち、ヒートシンク2は、不等ピッチヒートシンクを構成している。上記複数のフィン4は、複数の領域に分割され、上記複数の領域の少なくとも1つの領域で他のいずれかの領域と異なるフィン数が上記フィンベース3に配置されている。図1では、領域1から領域6の6つの領域に分割され、各領域毎にフィン4の設置するピッチが異なっている。ここでも後述するように、熱源直上あるいは近傍のフィン4のフィンピッチが熱源が無い部分のフィン4のフィンピッチより密度が高いように構成することで、最適化されたヒートシンク形状を得ることができる。
【0012】
図2は、実施の形態1における別のヒートシンクを示す図である。
図2において、ヒートシンク2は、図1の構成に対し、さらに、上記フィンベース3に配置された遮蔽部50を備えている。遮蔽部50は、ヒートシンク2が熱交換する気体の流れを遮蔽する。遮蔽部50は、気体の流れを遮蔽すればよいので、ヒートシンク2の他の構成より軽い材質を用いることができる。例えば、アクリル板で外表面だけ覆ったものでも構わない。図2では、熱源が無い部分である領域4,6に遮蔽部50を設けることで、フィン4の重量分を削減し、ヒートシンク2を軽量化することができる。また、遮蔽部50の位置に位置するフィンベース3の厚みを小さくすることで、その分の重量を削減し、さらにヒートシンク2を軽量化することができる。
【0013】
以下、回路網法(NNM:Nordal Network Method)と最適化手法を組み合わせ、設計初期のフィージビリティスタディに適した最適化熱設計手法を説明する。本稿では回路網法を用いた最適化熱設計事例として、ヒートシンクの形状計算手法としてのヒートシンクの最適化事例を説明する。ここで、NNM(回路網法)は、モデル要素を集中定数であるノード(node)で代表させ、ノード間を実験定数等からなるマクロ熱抵抗によりネットワーク接続することで熱モデルを構築する。このネットワークについてエネルギ保存の式を解き、温度等を求める手法である。
【0014】
図3は、CFD、回路網法の2種類の特徴をまとめた表を示す図である。
図3では、電子機器熱設計に適用されている主な手法であるCFD、回路網法の2種類の特徴についてまとめている。また、以下に溝形ヒートシンクにおける熱回路網とCFDの計算結果と実測値の比較例を示す。
【0015】
図4は、実測の条件を模擬したダクトとヒートシンクの3Dモデルを示す図である。
図5は、図4のモデルに対し、CFDソフトウェアにてメッシュを作成した図である。
図6は、CFDソフトウェアによる計算結果表示例としてのヒートシンク温度分布を示す図である。
図7は、CFDソフトウェアによる計算結果表示例としての水平断面の流速分布図である。
【0016】
図8は、図4のヒートシンクモデルを回路網法でモデル化した場合の図である。
なお、図4の回路網モデルでは、Stephanの実験整理式(Shah,R.K.,London,A.L.:Laminar flow forced Convection,Advance in Heat Transfer,190,ACADEMIC PRESS(1978)参照)(熱抵抗計算)およびShahの実験整理式(Shah,R.K.:J.Fluids Eng.,100,177(1978)参照)(圧損計算)を用いているため、フィンの熱抵抗および流体抵抗はそれぞれ1要素でモデル化することができる。
【0017】
図9は、CFD・回路網法による熱抵抗の計算値と実験値を比較したグラフを示す図である。
図10は、CFD・回路網法による圧損の計算値と実験値を比較したグラフを示す図である。
図9に示すように、熱抵抗においては、CFDと回路網法の計算結果はほぼ一致した。また、図10に示すように、圧損においては回路網法(NNM)と実測値は良く一致し、CFDは実測値よりやや小さめの値となった。
以上の結果より、ダクト内の溝形ヒートシンクの熱設計においては、回路網法でもCFDと同等以上の精度が得られることがわかる。
【0018】
図11は、CFDと回路網法における要素数および計算時間の比較を示す図である。
図11では、節点数と要素数とは、回路網法のほうが、かなり少なく、計算時間においても回路網法のほうが、かなり短いことがわかる。
【0019】
【数1】
【0020】
最適化問題とは、式(1)に示すように、目的関数f(x)が最小となる変数ベクトルxを求める問題である。ただし、式(1)のg(x)は不等式制約条件、h(x)は等式制約条件である。不等式制約条件g(x)は、”発熱しているノードの温度<制約温度”となり、複数の不等式制約条件が存在する。等式制約条件h(x)はなくても良い。
以上のような最適化問題を解く手法としては、勾配法である逐次2次計画法(Sequential Quadratic Programming:SQP)(「製品開発、技術開発のための最適設計技術と応用,日本機械学会関西支部第247回講習会,2001−5」、「柏村・白鳥・于:実験計画法による非線形問題の最適化−統計的設計支援システム−,朝倉書店,1998−10」参照)や、メタヒューリスティクスに基づく方法である遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)(上記「製品開発、技術開発のための最適設計技術と応用」参照)や焼きなまし法(Simulated Annealing:SA)(上記「製品開発、技術開発のための最適設計技術と応用」参照)を用いることができる。ただし、SQPは応答曲面法(上記「製品開発、技術開発のための最適設計技術と応用」、上記「実験計画法による非線形問題の最適化−統計的設計支援システム−」参照)と組み合わせて使用される。
遺伝的アルゴリズムを用いることにより、全検索をしなくても最適解を求めることができる。
【0021】
図12は、ヒートシンク形状最適化のためのフローチャートである。
S(ステップ)101において、計算工程として、各変数ベクトルx(後述する例えば、Nf(i),Fb(i),Ft(i),Lf(i),F(i))を設定する。目的関数f(x)、不等式制約条件g(x)、等式制約条件h(x)を設定する。また、解法を選択する。
S102において、計算工程として、図示していないが計算機は、回路網法を用いて、回路網計算を実行する。
S103において、計算工程として、計算機は、目的関数f(x)の値を計算する。
S104において、計算工程として、計算機は、不等式制約条件g(x)、等式制約条件h(x)を満たすかどうかを計算する。不等式制約条件g(x)、或いは等式制約条件h(x)を満たさない場合、目的関数f(x)の値が収束したと次ステップで判定されないように所定の値を加算する。
S105において、計算工程として、計算機は、遺伝的アルゴリズムに基づいて、目的関数f(x)の値が収束したか判定する。目的関数f(x)の値が収束したと判定された場合は、最適解が得られたとして計算を終了し、S108に進む。目的関数f(x)の値が収束していないと判定された場合は、S107に進む。
S107において、計算工程として、計算機は、遺伝的アルゴリズムに基づいて、各変数ベクトルxの値を更新し、S102に戻る。
S108において、出力工程として、図示していないが出力装置は、最適解としての各変数を出力する。
【0022】
図13は、複数の熱源と各変数Wb,Hf,Nf(i),Fb(i),Ft(i),Lf(i),F(i)からヒートシンク温度分布を計算する回路網モデルを示す図である。
発熱密度が一定なヒートシンクの設計においては図8の単純な熱回路網で設計可能であるが、たとえば通信機器などの基地局やパワーデバイスで使用されるヒートシンクは、複数の発熱量の異なる素子を一つのヒートシンクで冷却するため、ヒートシンク内に温度分布が発生し、図8の1次元の簡易モデルでは十分な精度が得られない。そこで、図13のような2次元的な熱拡散を考慮した回路網モデルを使用する。
【0023】
図13において、ノード1はフィンベースを表し、任意の発熱量が設定される。また、物理量として温度を持つ。ノード2は流体ノードであり、物理量として温度・圧力を持つ。ノード3は流体の入口または出口ノードである。入口ノードは温度一定かつ、圧力一定または流入量が設定される。出口ノードは圧力一定が設定され、物理量として温度、圧力を持つ。要素4は、フィンベースの熱伝導抵抗を表しており、Wb,Hf,Fb(i),Lf(i)およびフィン熱伝導率の関数として定義される。要素5は、フィンの熱抵抗を表しており、Wb,Hf,Nf(i),Fb(i),Lf(i),流体の物性値及び本モデルの計算値である流速の関数として定義される。要素6は、流体の熱移動及び圧力損失を表す抵抗であり、Wb,Hf,Nf(i),Fb(i),Lf(i),F(i),流体の物性値及び本モデルの計算値である流速の関数として定義される。溝形ヒートシンクの場合、要素5の熱伝達率の計算式として、例えばStephanの実験整理式を用いることができ、要素6の圧損抵抗の計算式として、例えばShahの実験整理式を用いることができる。7は領域の範囲を表す。図13のノード分割数は5×5の例であるが、分割数に制限はない。
【0024】
図1、図2は、6つの領域に分割している例である。図13のモデルを上記図1〜3のヒートシンク2に合わせると、ノード分割数は、6×αのモデルとなる。αは、任意で構わない。図13のモデルに対し、ベルヌーイの運動量保存式およびエネルギ保存式を解くことにより、各ノードの温度・圧力が求まる。
【0025】
図14は、ヒートシンクの設計条件及び最適計算条件の一例を示す図である。
高実装密度化する基地局などで使用されるヒートシンクは大型となりモジュールの重量の大部分を占めるため、低コスト化・小型軽量化が求められている。例えば、そのようなヒートシンクの設計問題を想定としたヒートシンク設計条件および最適計算条件の一例を図14に示す。図14の条件においては、ヒートシンク圧損を一定(ファン能力一定)かつヒートシンク実装体積(幅,高さ,長さ)を一定とし、目的関数はヒートシンク断面積としている。これは、一定の材料を用いた場合のヒートシンク重量の最小化を目的関数にすることと同じ意味である。ここでは、例えば、変数はフィン数とフィンベース厚みの2つであり、制約条件は各素子の温度を70℃以下としている。
【0026】
図14の最適化条件は等ピッチヒートシンクの最適化手法である。しかし、ヒートシンク内の温度差が大きい場合や各ICの許容温度が大きく異なる場合、熱的条件が厳しい領域に対してはフィン数増加・フィンベースの厚肉化、熱的条件が緩い領域に対してはフィン数削減・フィンベースの薄肉化により、等ピッチヒートシンクより更に軽量化する余地が残っている。このような部分的にフィンピッチが異なるヒートシンクを不等ピッチヒートシンクと呼ぶ。図15に不等ピッチヒートシンクの最適化条件を示す。
図15は、図1のヒートシンクの断面図である。
通風ダクト1の中に不等ピッチヒートシンク2があり、通風ダクト1には強制的あるいは自然的に流れが生じていると想定する。不等ピッチヒートシンク2は、フィンベース3、フィン4を備えている。不等ピッチヒートシンクの最適設計においては、図15のヒートシンク2を複数の領域に分割し、各領域毎にフィン数Nf(あるいはフィンピッチ)、フィンベース厚みFb、フィン厚みFt、フィン長さLf、遮蔽板の有無Fを設定する。例えば、領域iのフィン数はNf(i)と表記する。ここでは、フィン全体の幅Wb、フィン全体の高さHf、Ft(i),Lf(i),F(i)を一定、遮蔽板無しとして、各変数Nf(i),Fb(i)が、熱源の分布および熱源の制約温度によって、ある最適な値を持つ。ここでは、条件を単純化すめために、フィン全体の幅Wb、フィン全体の高さHf、Ft(i),Lf(i),F(i)を一定、遮蔽板無しとしているが、Wb、フィン高さHf(i)、Ft(i),Lf(i),F(i)(ただし、i=1,2,…,N、N:領域数)を変数として用いても良いし、遮蔽板の有無を条件としてもよい。
【0027】
また、フィン体積とした目的関数f(x)は、
【0028】
【数2】
【0029】
としても表すことができる。図15に表された目的関数f(x)と実質同一の関数を示している。上記目的関数f(x)では、不等ピッチヒートシンク2において、発熱分布、ヒートシンク熱伝導率、流体、出入り口条件、フィン全体の幅Wb、フィン全体の高さHfが一定とすると、Nf(i),Fb(i),Ft(i),Lf(i),F(i)(ただし、i=1,2,…,N、N:領域数)が変数ベクトルxとなる。
【0030】
図16は、等ピッチヒートシンクおよび不等ピッチヒートシンクにおける最適化計算結果を示す図である。
図16において、領域毎に最適化変数値が得られている。図15では、熱源の直上あるいは近傍のベース厚みが熱源が無い部分の厚みより厚い方が最適化されたヒートシンク形状であることを示している。また、熱源直上あるいは近傍のフィン4のフィンピッチが熱源が無い部分のフィン4のフィンピッチより密度が高いように構成する方が最適化されたヒートシンク形状であることを示している。
【0031】
図17は不等ピッチヒートシンク最適解における領域とフィン数およびフィンベース厚みの関係を示したグラフである。
等ピッチヒートシンクは変数の数が2と少ないため、非常に短時間で最適解が得られた。不等ピッチヒートシンクにおいては計算時間は増大したが、従来の不等ピッチヒートシンク最適解計算に比べ短時間で最適解が得られ、さらに、期待通りに等ピッチヒートシンクよりも約20%軽量化した解が得られた。
【0032】
図18は、等ピッチヒートシンクの最適化計算後のフィンベース温度分布を示す図である。
図19は、不等ピッチヒートシンクの最適化計算後のフィンベース温度分布を示す図である。
図19の不等ピッチヒートシンクにおいて、IC1,IC2温度が共に制約条件の70℃まで上昇しており、最適な解が得られていることが分かる。
【0033】
回路網法はCFDに比べて計算時間が圧倒的に短いという特長を生かし、回路網法と最適化手法の組み合わせによる溝形ヒートシンク最適設計手法を説明した。また、本手法を等ピッチおよび不等ピッチの溝形ヒートシンク最適化問題に適用してその有効性を示し、フィンの不等ピッチ化による低コストで軽量なヒートシンクが実現可能であることを示した。
不等ピッチヒートシンクにおいては、今回変数としたフィン数・フィンベース厚みの他にも、フィン長さ、フィン厚み、フィン形状(コルゲート,ピンフィン等)を変数とした最適設計手法についても同様に最適化することができる。
【0034】
図20は、図2のヒートシンクの断面図である。
通風ダクト1の中に不等ピッチヒートシンク2があり、通風ダクト1には強制的あるいは自然的に流れが生じていると想定する。不等ピッチヒートシンク2は、フィンベース3、フィン4、遮蔽板5を備えている。遮蔽板5は、フィンが放熱に対し有効に寄与して無い場合、余計な風を流さない目的で設置する。
上述した例では、2つの変数Nf(i),Fb(i)以外は、一定としているが、不等ピッチヒートシンクの最適設計においては、図20のヒートシンク2を複数の領域に分割し、各領域毎に、例えば、フィン数Nf(あるいはフィンピッチ)、フィンベース厚みFb、フィン厚みFt、フィン長さLf、遮蔽板の有無Fを設定する。上述したように、領域iのフィン数はNf(i)と表記する。フィン全体の幅Wb、フィン全体の形さHfを含め、各変数Nf(i),Fb(i),Ft(i),Lf(i),F(i)は、変数ベクトルxとして、式(1)の目的関数f(x),不等式制約条件g(x),等式制約条件h(x)において、目的関数f(x)が最小となる変数ベクトルxを求めることで、上記同様に熱源の分布および熱源の制約温度によって、ある最適な値を持ち、この解を得ることができる。
【0035】
以上のように、ベース部とフィンとを有するヒートシンクの形状計算方法において、計算工程として、計算機は、ヒートシンクを複数の領域に分割し、分割された各領域毎に、例えば、ベース部の厚みとフィンの数とを変数として、両者の値を変化させて、複数の領域全体として目的関数f(x)の収束、不等式制約条件g(x)、等式制約条件h(x)を満たすか等の所定の基準により、すべてに合致した各領域毎の1つのベース部の厚みと1つのフィンの数とを求める。以上のように、上記計算工程は、上記ベース部の厚みとフィンの数とを求めるために、回路網法を用いている。さらに、上記計算工程は、遺伝的アルゴリズムによる最適化法を用いている。
【0036】
そして、図示していない出力装置は、出力工程として、上記計算工程により求められた各領域毎の所定のベース部の厚みと所定のフィンの数とを最適解として出力する。
【0037】
実施の形態2.
実施の形態1では、変数の領域として流れに垂直な方向に領域分割をしたが、流れに水平な方向にも領域分割しても良い。
図21は、実施の形態2におけるヒートシンクの構成を示す図である。
図21では、上面から見てフィン4の長て方向と直角方向に領域分割をしている。このように領域分割しても同様に最適化することができる。
【0038】
実施の形態3.
変数の領域として格子状に分割しても良い。
図22は、実施の形態3におけるヒートシンクの構成を示す図である。
図22では、上面から格子状に領域分割をしている。このように領域分割しても同様に最適化することができる。
図22では、複数の熱源(ここでは、2つ)があるヒートシンクにおいて、
熱源31,32直上あるいは近傍のフィン長さが、熱源が無い部分のフィン長さより長いように構成している。
【0039】
上記各実施の形態において、複数のフィンは、長さと厚さとの少なくとも1つが他と異なるように構成しても構わない。長さと厚さを変数として最適解を求めればよい。
【0040】
また、上記各実施の形態において、各変数は、一意の最適解だけが有効ではなく、その近傍の値でも構わない。最適解に対し軽量化、或いは温度効率は悪いが、従来と比べ十分に軽量化、或いは温度効率の各効果がある。
【0041】
以上のように、上記各実施の形態における不等ピッチヒートシンク2は、熱源の位置に合わせ、フィンベース厚み、フィンピッチ(フィン数)、フィン長さ、フィン厚み、遮蔽板が部分的に異なることを特徴とする。
【0042】
また、上記各実施の形態における不等ピッチヒートシンクの設計手法は、ヒートシンク設計における変数の決め方において、ヒートシンクを領域分割し、各領域毎にフィンベース厚み、フィンピッチ(フィン数)、フィン長さ、フィン厚み、遮蔽板を変数とすることを特徴とする。また、遺伝的アルゴリズムGAなどの最適化手法で求解することを特徴とする。また、ヒートシンク温度、流体圧力計算に高速解法である回路網法を用いることを特徴とする。
【0043】
ここで、上記各実施の形態におけるヒートシンクの形状設定手法において、分割する領域数は、熱源と同等の範囲以下であれことが望ましい。熱源より大きく設定するとヒートシンクによる受熱・放熱に寄与していない余分な部分も寄与している重要な部分と同様に扱ってしまうからである。なお、分割する領域数は、熱源に対し、3つ以上の領域が存在するように設定するとなおよい。1つでは、温度分布が点でしか表せず、2つでは、温度分布が直線でしか表せないのに対し、3つあれば、曲線として近似することができるからである。
【0044】
上記各実施の形態におけるヒートシンクの形状設定手法によれば、特に複数の熱源を有する場合に、複雑化する温度分布を的確に捉え、効率よく最適化されたヒートシンクの形状を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒートシンクの軽量化を図ることができる。また、ヒートシンクの形状を最適化、或いはより良くするための計算手法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるヒートシンクを示す図である。
【図2】実施の形態1における別のヒートシンクを示す図である。
【図3】CFD、回路網法の2種類の特徴をまとめた表を示す図である。
【図4】実測の条件を模擬したダクトとヒートシンクの3次元モデルを示す図である。
【図5】図4のモデルに対し、CFDソフトウェアにてメッシュを作成した図である。
【図6】CFDソフトウェアによる計算結果表示例としてのヒートシンク温度分布を示す図である。
【図7】CFDソフトウェアによる計算結果表示例としての水平断面の流速分布図である。
【図8】図4のヒートシンクモデルを回路網法でモデル化した場合の図である。
【図9】CFD・回路網法による熱抵抗の計算値と実験値を比較したグラフを示す図である。
【図10】CFD・回路網法による圧損の計算値と実験値を比較したグラフを示す図である。
【図11】CFDと回路網法における要素数および計算時間の比較を示す図である。
【図12】ヒートシンク形状最適化のためのフローチャートである。
【図13】複数の熱源と各変数Wb,Hf,Nf(i),Fb(i),Ft(i),Lf(i),F(i)からヒートシンク温度分布を計算する回路網モデルを示す図である。
【図14】ヒートシンクの設計条件及び最適計算条件の一例を示す図である。
【図15】図1のヒートシンクの断面図である。
【図16】等ピッチヒートシンクおよび不等ピッチヒートシンクにおける最適化計算結果を示す図である。
【図17】不等ピッチヒートシンク最適解における領域とフィン数およびフィンベース厚みの関係を示したグラフである。
【図18】等ピッチヒートシンクの最適化計算後のフィンベース温度分布を示す図である。
【図19】不等ピッチヒートシンクの最適化計算後のフィンベース温度分布を示す図である。
【図20】図2のヒートシンクの断面図である。
【図21】実施の形態2におけるヒートシンクの構成を示す図である。
【図22】実施の形態3におけるヒートシンクの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 通風ダクト、2 不等ピッチヒートシンク、3 フィンベース、4 フィン、5 遮蔽板、31,32 熱源、50 遮蔽部。
Claims (10)
- 複数の熱源と接続されるヒートシンクにおいて、
上記複数の熱源の各熱源と接続される各位置の厚みが他の位置の厚みより厚いベース部を備えたことを特徴とするヒートシンク。 - 熱源と接続される位置の厚みが他の位置の厚みより厚いベース部と、
上記ベース部に等間隔と異なるピッチで配置された複数のフィンと
を備えたことを特徴とするヒートシンク。 - 上記複数のフィンは、複数の領域に分割され、上記複数の領域の少なくとも1つの領域で他のいずれかの領域と異なるフィン数が上記ベース部に配置されたことを特徴とする請求項2記載のヒートシンク。
- 上記ヒートシンクは、さらに、上記ベース部に配置された遮蔽部を備えたことを特徴とする請求項2記載のヒートシンク。
- 上記複数のフィンは、長さと厚さとの少なくとも1つが他と異なるフィンを有することを特徴とする請求項2記載のヒートシンク。
- ベース部とフィンとを有するヒートシンクの形状計算方法において、
ベース部の厚みとフィンの数とを変数として、両者の値を変化させて所定の基準により所定のベース部の厚みと所定のフィンの数とを求める計算工程と、
上記計算工程により求められた所定のベース部の厚みと所定のフィンの数とを出力する出力工程と
を備えたことを特徴とするヒートシンクの形状計算方法。 - 上記計算工程は、ヒートシンクを複数の領域に分割し、分割された各領域毎に1つのベース部の厚みと1つのフィンの数とを求めることを特徴とする請求項6記載のヒートシンクの形状計算方法。
- 上記計算工程は、遺伝的アルゴリズムによる最適化法と焼きなまし法による最適化法との内、少なくとも1つを用いて、上記ベース部の厚みとフィンの数とを求めることを特徴とする請求項6記載のヒートシンクの形状計算方法。
- 上記計算工程は、回路網法を用いて、上記ベース部の厚みとフィンの数とを求めることを特徴とする請求項6記載のヒートシンクの形状計算方法。
- ベース部とフィンとを有するヒートシンクの形状計算方法において、
遺伝的アルゴリズムによる最適化法と焼きなまし法による最適化法との内、少なくとも1つを用いて、上記ベース部の厚みと、上記ベース部に配置するフィンの数とを求める計算工程と、
上記計算工程により求められたベース部の厚みとフィンの数とを出力する出力工程と
を備えたことを特徴とするヒートシンクの形状計算方法。
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