JP2004307396A - デオドラント剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性が高く、汗の臭いを始めとする、不快な体臭、特に腋臭の発生を根本的に抑制できるデオドラント剤を提供する。
【解決手段】イチョウ又はその抽出物を有効成分とするデオドラント剤。
【選択図】 なし
【解決手段】イチョウ又はその抽出物を有効成分とするデオドラント剤。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒトの不快な体臭の発生を抑えるデオドラント剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
体臭は汗の臭いを始め、口臭、頭皮臭、足臭等の体全体に及ぶ。その中でも特に汗の臭いについては、「わきが」に代表される腋臭と体全体に及ぶ酸臭が混合して構成されている。特に腋臭は嫌悪感を催す臭いの代表として、近年ますますその防御が望まれている。
腋臭のもととなる汗が分泌されるアポクリン腺は、エックリン汗腺とは異なり腋窩や乳輪,陰部等に多く存在するが、それらの部位に局在するものではなく、体幹部に広く存在しており(例えば、非特許文献1参照)、清潔志向が進む近年においては、斯かる腋臭を持続的に除去することが課題となっている。
【0003】
近年、におい分子の一つである3−メチル−2−ヘキセン酸(3M2H)がキャリア蛋白質であるアポリポプロテインD(Apolipoprotein D)と結合した形で皮膚表面へ分泌され、皮膚表面に存在する皮膚常在菌によってキャリア蛋白質が分解され、不快臭を発生することが報告されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0004】
従来、ヒトの不快な体臭の防除技術には、パラフェノールスルホン酸亜鉛やクエン酸、各種のアルミニウムやジルコニウム塩等の制汗作用を有する素材による汗の制御技術、トリクロ酸、塩化ベンザルコニウム等の抗菌作用を有する素材による不快臭発生原因菌の増殖の制御技術、体臭の原因物質の一つである低級脂肪酸を亜鉛華(酸化亜鉛)などにより金属塩に変えることやフラボノイドやクロロフィルなど消臭効果を有する素材により発生した不快な体臭を消臭する技術及び香水やオーデコロン等の香りによるマスキング技術等が知られている。
【0005】
しかしながら、これらの技術はいずれも腋臭に代表される不快な体臭を根本から絶つものではなく、その効果も充分ではない。また、抗菌技術によれば、不快臭の発生原因菌以外に皮膚常在菌をも殺菌することで皮膚の一次バリアー機能を低下させるおそれも示唆されている。
【0006】
一方、イチョウは血流促進作用、抗炎症作用を植物として漢方薬、飲料等に配合されているが、不快な体臭を抑制する作用があることは全く知られていない。
【0007】
本発明は、安全性が高く、汗の臭いを始めとする、不快な体臭、特に腋臭の発生を根本的に抑制できるデオドラント剤を提供することを目的とする。
【0008】
【非特許文献1】
Pinkus H; Mehregan AH; Adnexal Nevi and Benign Adnexoid Tumors, in A Guide to Dermatohistopathlogy;2nd ed, pp528, pp29, by Appleton−Century−Crofts, New York、1976
【非特許文献2】
Zeng C, et al, Proc Natl Acad Sci U S A, 93 : 6626−6630, 1996
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ヒトの不快な体臭の原因物質の一つとされるアポクリン臭に着目し、その生成抑制について検討したところ、特定の植物抽出物がにおい分子ののキャリヤータンパク質であるアポリポプロテインDの微生物による分解を抑制する作用を有し、不快な体臭の発生を抑制できる素材として有用であることを見出した。
【0010】
すなわち本発明は、イチョウ又はその抽出物を有効成分とするデオドラント剤を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のデオドラント剤として用いられるイチョウとは、イチョウ科(Ginkgoaceae)のイチョウ Ginkgo biloba L.を意味し、その葉をそのまま又は粉砕して用いることができるが、葉を用いるのが好ましい。
【0012】
本発明においてイチョウ抽出物とは、例えばイチョウの葉を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味するものである。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られた混合物であってもよい。
【0013】
抽出に用いる溶剤としては水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ピリジン類;大豆油、なたね油、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等の油脂類;超臨界二酸化炭素などが挙げられ、これらを単独又は混合物として用いることができる。
単独で用いる場合はエタノール、アセトン、ヘキサン、油脂類、超臨海二酸化炭素等の低極性溶剤が好ましい。混合物として用いる場合は水−アルコール混液が好ましく、特に水−エタノール混液が好ましく、エタノール含有量は50v/v%以上、より好ましくは80v/v%以上、特に95v/v%が好ましい。
【0014】
抽出条件は、使用する溶媒によっても異なるが、例えば水−エタノール混液により抽出する場合、イチョウ10gに対して70〜100mlの溶剤を用い、15〜35℃、好ましくは20〜25℃の温度で、30時間〜10日間、特に5〜8日間抽出するのが好ましい。
【0015】
また、液々分配等の技術により、上記抽出物から不活性な爽雑物を除去して用いることもでき、本発明においてはこのようなものを用いることが好ましい。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
【0016】
当該イチョウ又はその抽出物は、本発明のデオドラント剤としてそのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈調製して又は濃縮若しくは凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
【0017】
斯かるイチョウ又はその抽出物は、後記実施例に示すように、アポリポプロテインDの微生物による分解を抑制し、不快臭の発生を抑制する。ヒトの体臭、主に腋臭の原因臭であるアポクリン臭の原因物質(におい分子)は、3―メチル−2−ヘキセン酸(3M2H)を始めとする分岐鎖不飽和低級脂肪酸であるとされ、斯かるにおい分子はアポクリン汗腺よりキャリヤー蛋白質によって抱合されて、汗中に分泌され、皮膚に生息する細菌によって当該キャリヤー蛋白質が分解されて遊離すると考えられている(非特許文献2参照)。そして、アポリポプロテインDは、当該におい分子のキャリヤー蛋白質であることから、斯かるアポリポプロテインDの分解を抑制することができれば不快な体臭の発生を抑制できると考えられる。
従って、本発明のイチョウ又はその抽出物は、においの原因物質の発生を根本的に抑制できるデオドランド剤として有用である。
【0018】
本発明のデオドランド剤は、化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等の製剤、例えばクリーム、乳液、ローション、パウダー、スプレー、スティック、シート又は湿布等の貼付剤として用いることができ、またいくつかの使用方法を併用することも可能である。
【0019】
本発明のデオドランド剤を化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等として用いる場合のイチョウ又はその抽出物の含有量は、イチョウとしては、乾燥重量換算で当該組成物中に0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量%とするのが好ましく、植物抽出物としては、一般的に固形分換算で0.00001〜10重量%とするのが好ましく、特に0.0005〜5重量%とするのが好ましい。
【0020】
これらの化粧料、外用医薬品又は医薬部外品には、通常用いられる各種成分、例えば化粧料成分として一般的に使用される油分、界面活性剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、香料等の他、紫外線吸収剤、美白剤、しわ改善剤、保湿剤、皮脂分泌抑制剤、柔軟剤、角質保護剤、薬効剤、酸化防止剤、溶剤等の成分を任意に組み合わせ配合して製剤化することができる。
【0021】
また、上記の各製剤には、天然又は合成された多孔性金属酸化物の微粒子粉体、アルミニウム、ジルコニウム、亜鉛等の金属を成分とする収れん性化合物、殺菌剤、抗菌剤、抗生物質等を適宜配合することにより、デオドラント効果を増強させることができる。
【0022】
本発明のデオドランド剤は、足、腋、頭部、陰部等不快臭の発生しやすい箇所に適用することにより、体臭の発生を制御することができる。斯かる場合の製剤の使用量は、有効成分の含有量により異なるが例えば液状製剤の場合皮膚面1cm2当たり1〜20mg、固形状の製剤の場合、同じく1〜50mgとするのが好ましい。
【0023】
【実施例】
製造例1 植物抽出物の調製
イチョウ(Ginkgo biloba L.)の葉10gに95v/v%エタノール水溶液85mLを加え、室温で7日間抽出後、濾過して抽出液を得た(収量:85mL、蒸発残分:1.59w/v%)。
【0024】
実施例1 アポリポプロテインDの分解抑制作用
(1)汗の調製
アポクリン臭を有する男性の脇の下を、蒸留水1.5mLを湿らせた脱脂綿を絞り、回収した液(57.5mL)を0.45μmのフィルターでろ過した後、MILLIPORのセントリプレップYM−10で濃縮をし、再度蒸留水を添加して同様にセントリプレップYM−10で濃縮し、低分子を除去した。これを濃縮汗とした。
(2)上記方法(1)によって調製した濃縮汗0.04mLに0.03mLの100mMトリス−HClバッファー、0.02mLの蒸留水および製造例1及び2で調製した植物抽出物0.01mLを添加し、pH7.2、20mMトリスーHClバッファーで洗浄(3回)したBrevibacterium epiderumidisを最終菌体量が約108cfu/mLになるように摂取し、37℃、24時間インキュベートした後、抗体染色を行った。菌体処理濃縮汗のSDSポリアクリルアミド電気泳動(SDS−PAGE)はレディゲルJ(分離ゲル濃度15%、バイオラッド)を用いた。抗体染色はSDS−PAGEで分離したタンパク質をゲルからPVDFフィルター(ミリポア、Immobilonトランスファー膜)上へ電気的に転写後、一次抗体に抗アポリポプロテインDモノクローナルマウス抗体(RDI社)、二次抗体にHRP標識の抗マウスIg抗体(アマシャム ファルマシア バイオテク社)を用い、ECL Plusウェスタンブロッティング検出システム(アマシャム ファルマシア バイオテク社)によって、アポリポプロテインDを検出後、画像処理を行い、アポリポプロテインDの残存率(=サンプルのアポリポプロテインD量/未処理汗中のアポリポプロテインD量×100)を算出した。結果を図1に示す。
【0025】
濃縮汗をBrevibacterium epiderumidis処理することによって、濃縮汗中のアポリポプロテインDが分解され減少するのに対して、イチョウ抽出物を添加することにより、アポリポプロテインDの分解が抑制された。
【0026】
実施例2 体臭抑制試験
被験者4名の片腋にイチョウ抽出物を20%エタノールで10%に希釈した液、もう片腋にコントロール(20%エタノール)を0.5g塗布した後、両腋に腋パットを装着した。7時間後に40℃、75%RHの恒温室に5分間入ってもらい、8時間後に腋パットを回収し、専門のパネラー3名により臭いの評価を、下記の基準で行ない、その平均でニオイレベルを求めた。結果を図2に示す。
【0027】
5:非常に強く臭う
4:強く臭う
3:臭う
2:臭いが認知できる
1:微かに臭う
0:臭わない
【0028】
10%イチョウ抽出物を塗布することにより、被験者の脇臭のレベルが低下し、体臭の発生が抑制された。
【0029】
【発明の効果】
本発明のデオドラント剤及びアポリポプロテインD分解抑制剤は、不快な体臭の発生を持続的に抑えることから、優れた消臭効果と高い安全性を有する素材として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、イチョウ抽出物のアポリポプロテインDの分解抑制効果を示す図である。
【図2】図2は、イチョウ抽出物の体臭抑制効果を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒトの不快な体臭の発生を抑えるデオドラント剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
体臭は汗の臭いを始め、口臭、頭皮臭、足臭等の体全体に及ぶ。その中でも特に汗の臭いについては、「わきが」に代表される腋臭と体全体に及ぶ酸臭が混合して構成されている。特に腋臭は嫌悪感を催す臭いの代表として、近年ますますその防御が望まれている。
腋臭のもととなる汗が分泌されるアポクリン腺は、エックリン汗腺とは異なり腋窩や乳輪,陰部等に多く存在するが、それらの部位に局在するものではなく、体幹部に広く存在しており(例えば、非特許文献1参照)、清潔志向が進む近年においては、斯かる腋臭を持続的に除去することが課題となっている。
【0003】
近年、におい分子の一つである3−メチル−2−ヘキセン酸(3M2H)がキャリア蛋白質であるアポリポプロテインD(Apolipoprotein D)と結合した形で皮膚表面へ分泌され、皮膚表面に存在する皮膚常在菌によってキャリア蛋白質が分解され、不快臭を発生することが報告されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0004】
従来、ヒトの不快な体臭の防除技術には、パラフェノールスルホン酸亜鉛やクエン酸、各種のアルミニウムやジルコニウム塩等の制汗作用を有する素材による汗の制御技術、トリクロ酸、塩化ベンザルコニウム等の抗菌作用を有する素材による不快臭発生原因菌の増殖の制御技術、体臭の原因物質の一つである低級脂肪酸を亜鉛華(酸化亜鉛)などにより金属塩に変えることやフラボノイドやクロロフィルなど消臭効果を有する素材により発生した不快な体臭を消臭する技術及び香水やオーデコロン等の香りによるマスキング技術等が知られている。
【0005】
しかしながら、これらの技術はいずれも腋臭に代表される不快な体臭を根本から絶つものではなく、その効果も充分ではない。また、抗菌技術によれば、不快臭の発生原因菌以外に皮膚常在菌をも殺菌することで皮膚の一次バリアー機能を低下させるおそれも示唆されている。
【0006】
一方、イチョウは血流促進作用、抗炎症作用を植物として漢方薬、飲料等に配合されているが、不快な体臭を抑制する作用があることは全く知られていない。
【0007】
本発明は、安全性が高く、汗の臭いを始めとする、不快な体臭、特に腋臭の発生を根本的に抑制できるデオドラント剤を提供することを目的とする。
【0008】
【非特許文献1】
Pinkus H; Mehregan AH; Adnexal Nevi and Benign Adnexoid Tumors, in A Guide to Dermatohistopathlogy;2nd ed, pp528, pp29, by Appleton−Century−Crofts, New York、1976
【非特許文献2】
Zeng C, et al, Proc Natl Acad Sci U S A, 93 : 6626−6630, 1996
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ヒトの不快な体臭の原因物質の一つとされるアポクリン臭に着目し、その生成抑制について検討したところ、特定の植物抽出物がにおい分子ののキャリヤータンパク質であるアポリポプロテインDの微生物による分解を抑制する作用を有し、不快な体臭の発生を抑制できる素材として有用であることを見出した。
【0010】
すなわち本発明は、イチョウ又はその抽出物を有効成分とするデオドラント剤を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のデオドラント剤として用いられるイチョウとは、イチョウ科(Ginkgoaceae)のイチョウ Ginkgo biloba L.を意味し、その葉をそのまま又は粉砕して用いることができるが、葉を用いるのが好ましい。
【0012】
本発明においてイチョウ抽出物とは、例えばイチョウの葉を常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味するものである。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られた混合物であってもよい。
【0013】
抽出に用いる溶剤としては水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ピリジン類;大豆油、なたね油、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等の油脂類;超臨界二酸化炭素などが挙げられ、これらを単独又は混合物として用いることができる。
単独で用いる場合はエタノール、アセトン、ヘキサン、油脂類、超臨海二酸化炭素等の低極性溶剤が好ましい。混合物として用いる場合は水−アルコール混液が好ましく、特に水−エタノール混液が好ましく、エタノール含有量は50v/v%以上、より好ましくは80v/v%以上、特に95v/v%が好ましい。
【0014】
抽出条件は、使用する溶媒によっても異なるが、例えば水−エタノール混液により抽出する場合、イチョウ10gに対して70〜100mlの溶剤を用い、15〜35℃、好ましくは20〜25℃の温度で、30時間〜10日間、特に5〜8日間抽出するのが好ましい。
【0015】
また、液々分配等の技術により、上記抽出物から不活性な爽雑物を除去して用いることもでき、本発明においてはこのようなものを用いることが好ましい。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
【0016】
当該イチョウ又はその抽出物は、本発明のデオドラント剤としてそのまま用いることもできるが、当該抽出物を希釈調製して又は濃縮若しくは凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
【0017】
斯かるイチョウ又はその抽出物は、後記実施例に示すように、アポリポプロテインDの微生物による分解を抑制し、不快臭の発生を抑制する。ヒトの体臭、主に腋臭の原因臭であるアポクリン臭の原因物質(におい分子)は、3―メチル−2−ヘキセン酸(3M2H)を始めとする分岐鎖不飽和低級脂肪酸であるとされ、斯かるにおい分子はアポクリン汗腺よりキャリヤー蛋白質によって抱合されて、汗中に分泌され、皮膚に生息する細菌によって当該キャリヤー蛋白質が分解されて遊離すると考えられている(非特許文献2参照)。そして、アポリポプロテインDは、当該におい分子のキャリヤー蛋白質であることから、斯かるアポリポプロテインDの分解を抑制することができれば不快な体臭の発生を抑制できると考えられる。
従って、本発明のイチョウ又はその抽出物は、においの原因物質の発生を根本的に抑制できるデオドランド剤として有用である。
【0018】
本発明のデオドランド剤は、化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等の製剤、例えばクリーム、乳液、ローション、パウダー、スプレー、スティック、シート又は湿布等の貼付剤として用いることができ、またいくつかの使用方法を併用することも可能である。
【0019】
本発明のデオドランド剤を化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等として用いる場合のイチョウ又はその抽出物の含有量は、イチョウとしては、乾燥重量換算で当該組成物中に0.1〜20重量%、特に0.5〜10重量%とするのが好ましく、植物抽出物としては、一般的に固形分換算で0.00001〜10重量%とするのが好ましく、特に0.0005〜5重量%とするのが好ましい。
【0020】
これらの化粧料、外用医薬品又は医薬部外品には、通常用いられる各種成分、例えば化粧料成分として一般的に使用される油分、界面活性剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、香料等の他、紫外線吸収剤、美白剤、しわ改善剤、保湿剤、皮脂分泌抑制剤、柔軟剤、角質保護剤、薬効剤、酸化防止剤、溶剤等の成分を任意に組み合わせ配合して製剤化することができる。
【0021】
また、上記の各製剤には、天然又は合成された多孔性金属酸化物の微粒子粉体、アルミニウム、ジルコニウム、亜鉛等の金属を成分とする収れん性化合物、殺菌剤、抗菌剤、抗生物質等を適宜配合することにより、デオドラント効果を増強させることができる。
【0022】
本発明のデオドランド剤は、足、腋、頭部、陰部等不快臭の発生しやすい箇所に適用することにより、体臭の発生を制御することができる。斯かる場合の製剤の使用量は、有効成分の含有量により異なるが例えば液状製剤の場合皮膚面1cm2当たり1〜20mg、固形状の製剤の場合、同じく1〜50mgとするのが好ましい。
【0023】
【実施例】
製造例1 植物抽出物の調製
イチョウ(Ginkgo biloba L.)の葉10gに95v/v%エタノール水溶液85mLを加え、室温で7日間抽出後、濾過して抽出液を得た(収量:85mL、蒸発残分:1.59w/v%)。
【0024】
実施例1 アポリポプロテインDの分解抑制作用
(1)汗の調製
アポクリン臭を有する男性の脇の下を、蒸留水1.5mLを湿らせた脱脂綿を絞り、回収した液(57.5mL)を0.45μmのフィルターでろ過した後、MILLIPORのセントリプレップYM−10で濃縮をし、再度蒸留水を添加して同様にセントリプレップYM−10で濃縮し、低分子を除去した。これを濃縮汗とした。
(2)上記方法(1)によって調製した濃縮汗0.04mLに0.03mLの100mMトリス−HClバッファー、0.02mLの蒸留水および製造例1及び2で調製した植物抽出物0.01mLを添加し、pH7.2、20mMトリスーHClバッファーで洗浄(3回)したBrevibacterium epiderumidisを最終菌体量が約108cfu/mLになるように摂取し、37℃、24時間インキュベートした後、抗体染色を行った。菌体処理濃縮汗のSDSポリアクリルアミド電気泳動(SDS−PAGE)はレディゲルJ(分離ゲル濃度15%、バイオラッド)を用いた。抗体染色はSDS−PAGEで分離したタンパク質をゲルからPVDFフィルター(ミリポア、Immobilonトランスファー膜)上へ電気的に転写後、一次抗体に抗アポリポプロテインDモノクローナルマウス抗体(RDI社)、二次抗体にHRP標識の抗マウスIg抗体(アマシャム ファルマシア バイオテク社)を用い、ECL Plusウェスタンブロッティング検出システム(アマシャム ファルマシア バイオテク社)によって、アポリポプロテインDを検出後、画像処理を行い、アポリポプロテインDの残存率(=サンプルのアポリポプロテインD量/未処理汗中のアポリポプロテインD量×100)を算出した。結果を図1に示す。
【0025】
濃縮汗をBrevibacterium epiderumidis処理することによって、濃縮汗中のアポリポプロテインDが分解され減少するのに対して、イチョウ抽出物を添加することにより、アポリポプロテインDの分解が抑制された。
【0026】
実施例2 体臭抑制試験
被験者4名の片腋にイチョウ抽出物を20%エタノールで10%に希釈した液、もう片腋にコントロール(20%エタノール)を0.5g塗布した後、両腋に腋パットを装着した。7時間後に40℃、75%RHの恒温室に5分間入ってもらい、8時間後に腋パットを回収し、専門のパネラー3名により臭いの評価を、下記の基準で行ない、その平均でニオイレベルを求めた。結果を図2に示す。
【0027】
5:非常に強く臭う
4:強く臭う
3:臭う
2:臭いが認知できる
1:微かに臭う
0:臭わない
【0028】
10%イチョウ抽出物を塗布することにより、被験者の脇臭のレベルが低下し、体臭の発生が抑制された。
【0029】
【発明の効果】
本発明のデオドラント剤及びアポリポプロテインD分解抑制剤は、不快な体臭の発生を持続的に抑えることから、優れた消臭効果と高い安全性を有する素材として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、イチョウ抽出物のアポリポプロテインDの分解抑制効果を示す図である。
【図2】図2は、イチョウ抽出物の体臭抑制効果を示す図である。
Claims (4)
- イチョウ又はその抽出物を有効成分とするデオドラント剤。
- 体臭を抑えるものである請求項1記載のデオドラント剤。
- 汗の臭いを抑えるものである請求項1記載のデオドラント剤。
- 脇の下の臭いを抑えるものである請求項1〜3のいずれか1項記載のデオドラント剤。
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