JP2004306552A - 画像記録方法及び画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め4種類の補正パターンを用意しておき、ドットの大きさ毎に補正パターンをそれぞれ選択し、各ノズルにおける各階調値毎の補正量を算出して、画像データの階調値0〜255毎の各ドットの出現率に関連付けて補正量xをインクジェットプリンタに記憶しておく。そして、画像を記録する際に、各画素において、画像データ内の位置を元に、その画素で用いるノズル番号を判定して(S104)、当該ノズル番号・階調値に対応する補正量を補正量テーブルより取得して入力データに加算し(S106、S108)、4値ハーフトーン(S110)を行う。
【選択図】 図12
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像記録方法及び画像記録装置にかかり、特に、複数種類のドットが形成可能な記録ヘッドにより画像を記録する画像記録方法及び画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカラー画像を記録する画像記録装置の一つとして、複数の色のインクを備えたカラーインクジェットプリンタが提案され、画像を印刷するのに広く用いられている。インクジェットプリンタは、複数のノズルを集積配列したヘッドを、紙等の印刷媒体を送る方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に移動しつつ、ヘッドにある複数のノズルから吐出されるインク粒子を印刷媒体上に着弾させることでインクドットを形成して画像を記録する。インクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を基本色として用いられている。
【0003】
この種のインクジェットプリンタでは、近年、ノズルの高密度化が進み、ヘッド内のノズル数も多くなってきており、良好な画質を得るためには、各ノズルから吐出されるドットの大きさのばらつきを抑えることが望まれる。しかしながら、現実には、加工精度やコストの面から各ノズルから吐出されるドットの大きさのばらつきをなくすことは困難であり、ドットの大きさのばらつきによって濃度むらが発生する(図14参照)。なお、図14では、ヘッド上部のノズルから吐出されるドットが大きくなり、下部が小さくなる例を示し、このようにノズルから吐出されるドットの大きさがばらつくと、一定周期で濃度むらが発生する。
【0004】
このようなドットの大きさのばらつきによる濃度むらの基本的な対策としては、大きめのドットが出て濃度が高くなる領域では、画像データの階調値を下げ、逆に小さめのドットが出て濃度が低くなる領域では、画像データの階調値を上げることで、濃度むらを低減する。
【0005】
例えば、濃度むら低減の技術としては、特許文献1〜3に記載の技術などが提案されている。
【0006】
特許文献1に記載の技術では、記録ヘッドの製造工程に含まれる種々の要因を反映したデータによって生成される複数の補正テーブルを準備しておき、補正データを記憶するメモリを有したフルライン記録ヘッドを用いて記録パターンを試験的に記録し、その記録パターン画像の濃度分布の傾向を分析し、その分析から得られた濃度分布の傾向に基づいて、格納された複数の補正テーブルから最適な補正テーブルを選択し、その選択された最適な補正テーブルに基づいて、濃度むらを抑えるための補正データを生成し、当該補正データを記録ヘッドのメモリに送信している。すなわち、記録ヘッドの特性に合わせて、複数の補正パターンから最適な補正パターンを1つ選択している。これによって、濃度むらの補正を行うことができる。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、インクジェットプリンタの各ノズルから吐出されるインクの変動量をテーブルとして予め記憶しておき、印刷条件に基づいて画像の各画素にドットを形成するノズルを特定するためのテーブルも予め記憶しておく。そして、記憶した双方のテーブルを参照して各画素毎にインク吐出量の変動量を求め、例えばインク吐出量が少ない場合には画像データの階調値を高く補正してから多値化を実行している。これによって、適切な階調値で画像を印刷することができる。
【0008】
また、特許文献3に記載の技術では、所定の対応関係に基づいて、ドットを形成すべき密度であるドット記録率を、原稿画像の画素の階調値から各大きさのドット毎に求め、該ドット記録率を用いてドットの形成有無を判断し、ドットのばらつきを補正する場合には、形成可能なドットの大きさ毎にそれぞれの修正量を入力し、該修正量に基づいて、所定の対応関係を修正する。すなわち、複数のドットサイズ(大、中、小滴など)毎に補正量を持ち、ドット記録率と掛け合わせてドット出現率や画像データの階調値を補正することが提案されている。これによって、各色用のノズル間のドットのばらつきを調整し、正確な色の表現を可能としている。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−138509号公報
【特許文献2】
特開2000−25212号公報
【特許文献3】
特開2001−158085号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のような2値プリンタであれば、濃度むらに対応した画像データの階調値の補正は容易にできるが、特許文献3に記載のような多値プリンタであると、例えば、小滴/中滴/大滴と打ち分けることができる場合、滴なし/小滴/中滴/大滴の各ドットの大きさで各ノズル毎にばらつき方(濃度むらの発生の仕方)が異なる際には、画像データの階調値をどのように変えればよいかわからない、という問題がある。
【0011】
また、特許文献3に記載の技術では、ノズルに対して一律に補正を加えており、ノズル毎のドットのばらつきは考慮していないため、このような問題を解決することができない。
【0012】
例えば、小滴の濃度むらはヘッド上部が濃くなるようなパターンで、中滴の濃度むらはヘッドの中央部が薄くなるパターンであった場合、小滴のパターンに合わせて補正しても、中滴の中央部が薄くなるような濃度むらに対して補正できず、中滴が多くなってくると濃度むらが残ったままとなってしまう。
【0013】
そのため、各ノズルに対して一律の補正を加えるのではなく、小滴/中滴/大滴の各ドットの割合を考慮して各ノズル毎の補正を行う必要がある。
【0014】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、濃度むらのない画像を得ることができる画像記録方法及び画像記録装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数種類の大きさのドットを形成可能な複数の画素記録部を備えた記録ヘッドで記録可能となるように、画素毎に階調値を備える画像データを変換処理して前記記録ヘッドにより画像を記録する画像記録方法であって、前記記録ヘッドの設計及び製造上予想される濃度むらを補正するための複数種類の補正パターンを用意し、前記複数種類の大きさのドット毎に、最も濃度むらが小さくなる前記補正パターンを1つずつ選択して、該選択の各補正パターンに基づいて各前記画素記録部に対応する補正量を算出して前記画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付け、前記出現率と関連付けた前記補正量に基づいて、前記画像データを補正することを特徴としている。
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、記録ヘッドの設計及び製造上予想される濃度むらを補正するための複数種類の補正パターンを用意する。例えば、画像上側が濃くなる補正パターン、画像下側が濃くなる補正パターン、画像の上端及び下端が濃くなる補正パターン、画像中央部が濃くなる補正パターンなどの複数種類の補正パターンを用意する。
【0017】
そして、複数種類の大きさのドット毎に、最も濃度むらが小さくなる補正パターンを1つずつ選択して、該選択の各補正パターンに基づいて各画素記録部に対応する補正量を算出して画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付ける。該出現率と関連付けた補正量は、例えば、記録ヘッドを有する画像記録装置等に記憶する。そして、出現率と関連付けた補正量に基づいて画像データを補正する。すなわち、画像データは、各画素記録部のドットの大きさ毎のばらつきを補正する補正パターンの補正量が反映される。
【0018】
従って、各画素記録部に対して一律の補正を加えるのではなく、ドットの大きさ毎のばらつきを考慮して補正を行うことができるので、濃度むらのない画像を得ることができる。
【0019】
なお、補正パターンは、請求項2に記載の発明のように、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択するようにしてもよい。すなわち、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらの現れ方から補正パターンを各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択するようにしてもよい。また、請求項3に記載の発明のように、用意した複数種類の濃度むらを補正したベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択するようにしてもよい。すなわち、予め用意した補正パターンにより補正したベタ画像を記録して、最も濃度むらの少ない補正パターンを各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択するようにしてもよい。
【0020】
また、補正パターンは、請求項4に記載の発明のように、濃度むらの最大濃度と最小濃度との差が色差ΔEで1.2〜1.6となるように予め設定することによって、濃度むらを目立たなくすることができる。
【0021】
さらに、画像の1行を形成する画素記録部が複数個ある場合、すなわち、2パス以上で記録を行う場合には、請求項5に記載の発明のように、当該行を形成する画素記録部に対応する補正量の平均を、当該行の補正量として算出するようにしてもよい。これによって、各画素に対応する画素記録部を調べる必要がなくなり、処理工数を削減することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、画素毎に階調値を備える画像データを入力する入力手段と、複数種類の大きさのドットを形成可能な複数の画素記録部を備えた記録ヘッドと、前記記録ヘッドの設計及び製造上予想される各ドットの大きさ毎の濃度むらを補正するための予め用意された複数種類の補正パターンに対応する各画素記録部の補正量を、前記画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付けて記憶する記憶手段と、前記出現率と関連付けて前記記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて、前記入力手段によって入力された前記画像データを補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された前記画像データを前記記録ヘッドがドット形成可能な階調数に量子化する量子化手段と、を備えることを特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、入力手段では、画素毎に階調値を備える画像データが入力され、記録ヘッドでは、複数種類の大きさのドットを形成可能な複数の画素記録部によって画像が記録される。
【0024】
一方、記憶手段には、例えば、記録ヘッドの特性上現れる濃度むらに対して、記録ヘッドの設計及び製造上予想される濃度むらを補正するための複数種類の補正パターンを用意し、複数種類の大きさのドット毎に、最も濃度むらが小さくなる補正パターンを1つずつ選択して、該選択の各補正―パターンに基づいて各画素記録部に対応する補正量を算出して、画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付けて記憶される。
【0025】
そして、補正手段では、記憶手段に記憶されたドットの大きさの出現率と関連付けて記憶された補正量に基づいて、入力手段によって入力された画像データが補正され、この補正された画像データが量子化手段によって、記録ヘッドがドット形成可能な階調数に量子化される。
【0026】
すなわち、このように構成することによって、請求項1に記載の画像記録方法で画像を記録することができ、各画素記録部に対して一律の補正を加えるのではなく、ドットの大きさ毎のばらつきを考慮して補正を行うことができるので、濃度むらのない画像を得ることができる。
【0027】
なお、補正パターンは、請求項7に記載の発明のように、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択した補正パターンを予め用意するようにしてもよい。すなわち、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらの現れ方から補正パターンを各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択したものを用意するようにしてもよい。また、請求項8に記載の発明のように、用意した複数種類の濃度むらを補正したベタ画像を記録して、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択した補正パターンを予め用意するようにしてもよい。すなわち、予め用意した補正パターンにより補正したベタ画像を記録して、最も濃度むらの少ない補正パターンを各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択したものを用意するようにしてもよい。
【0028】
また、補正パターンは、請求項9に記載の発明のように、濃度むらの最大濃度と最小濃度との差が色差ΔEで1.2〜1.6となるように予め設定することによって、濃度むらを目立たなくすることができる。
【0029】
さらに、補正手段は、請求項10に記載の発明のように、画像の1行を形成する画素記録部が複数個ある場合、すなわち、2パス以上で記録を行う場合には、当該行を形成する画素記録部に対応する補正量の平均を、当該行の補正量として画像データを補正するようにしてもよい。これによって、各画素に対応する画素記録部を調べる必要がなくなり、処理工数を削減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、インクジェットプリンタを含む印刷システムに本発明を適用したものである。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態に係わるインクジェットプリンタを含む印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
【0032】
コンピュータ10には、入力機器20と、インクジェットプリンタ22を含む出力機器21と、図示しない記憶機器や通信機器が接続されている。入力インタフェース(IF)部11及び出力IF部12は、上述した各種機器とコンピュータ10との間で授受されるデータの制御を行う。コンピュータ10内で行う印刷に係わる各種処理は、制御・演算部13が司る。
【0033】
図2は、印刷システムのソフトウエア構成を示すブロック図である。
【0034】
アプリケーションプログラム41から印刷命令が出されると、コンピュータ10のプリンタドライバ47はデータを受け取り、インクジェットプリンタ22で出力可能なデータ形式に変換して出力する。
【0035】
プリンタドライバ47がアプリケーションプログラム41からデータを受け取ると、最初のプリンタドライバ47内の解像度変換モジュール42が処理を開始する。この解像度変換モジュール42は、インクジェットプリンタ22が出力可能な解像度に変換する役割を果たす。色変換モジュール43は、色変換テーブル44に従ってデータを色変換を行う。色変換テーブル44は、画像データが作る色の特性とインクジェットプリンタ22で表現する色の特性とが合うように別途作成し、保存している。具体的な色構成としては、赤(R)、緑(G)、青(B)からなる画像データをインクジェットプリンタ22が構成するシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクの組み合わせによって表現できる色に合わせたデータに変換する役割を担う。量子化モジュール45は、インクジェットプリンタ22が表現可能な量子数に量子化する役割を担う。ラスタライズ46は、量子化モジュール45で量子化された量子化データをインクジェットプリンタ22に転送すべきデータに置換する役割を担い、置換終了後、インクジェットプリンタ22へ転送する。
【0036】
図3は、インクジェットプリンタ22の概略構成図を示す。インクジェットプリンタ22は、主制御を司る制御回路31と、キャリッジモータ32によってキャリッジ37をプラテン39の軸方向に動かすための駆動機構と、紙送りモータ38によって記録媒体Pを搬送するための搬送機構と、キャリッジ37に配備された記録ヘッド40を駆動してインクの吐出とドットの形成とを行うための印字機構とから構成されている。
【0037】
このうち、駆動機構は、キャリッジ37の動きをサポートするためにプラテン39の軸と並行に備え付けられた軸36、キャリッジモータ32との間の駆動ベルト33を張るためのプーリ35、キャリッジ37の原点を検出するための位置検出センサ34等から構成されている。すなわち、キャリッジモータ32の回転方向に応じた方向にベルト33が移動し、これに伴い、キャリッジ37及び記録ヘッド40が軸36に案内されて図中、キャリッジモータ32の設置位置方向(往方向)か、プーリ35の設置位置方向(復方向)に移送される。
【0038】
また、印字機構は、キャリッジ37に備え付けられた黒インク用のカートリッジ411Kとカラーインク用(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色とする)のカートリッジ412C、413M、414Yを含む他、キャリッジ37に配備された記録ヘッド40には各色インク毎に黒インク用のヘッド41K、3色カラー用のヘッド410C、410M、410Yが装着されている。
【0039】
制御回路31は、コンピュータ10から記録方向とCMYK各インクの吐出量の情報を受け取り、記録処理を実行する。記録媒体Pは、主走査方向であるキャリッジ37及び記録ヘッド40の移送方向(往方向)、復方向)と直交する方向(副走査方向)に搬送される。
【0040】
図4は、記録ヘッド40の構成を斜め下方(記録媒体側)から見た斜視図である。図4において、記録ヘッド40は、ヘッド本体410と、その上部に設置されている黒インクのカートリッジ411Kと、C、M、Yのカラーインクのカートリッジ412C、413M、414Yとから構成されている。ヘッド本体410には、上部のインクカートリッジのインクの色に対応したノズル列421K、422C、423M、424Yが実装されている。
【0041】
各ノズル列は、それぞれ記録媒体Pの送り方向に配列された複数のノズルからなり、また、ノズル列421K、422C、423M、424Yは、記録媒体Pの送り方向に直交する方向(すなわち、キャリッジ37の移動方向)に配列されている。図4では、左からY(ノズル列424Y)、M(ノズル列423M)、C(ノズル列422C)及びK(ノズル列421K)の順に並んでいる。また、図4において、左から右に移動するときを往方向、右から左に移動するときを復方向とし、往方向ではKCYMの順で、復方向ではYMCKの順でインクが記録媒体に着弾することとなる。なお、ノズル列421K、422C、423M、424Yの各ノズルが本発明の画素記録部に相当する。
【0042】
なお、各ノズル列の配列は、図4では、各色毎に配列して示すが、これに限るものではく、千鳥配列等の種々の配列を適用することができる。
【0043】
ヘッド本体410の内部では、カートリッジ411K、412C、413M、及び414Yからノズル列421K、422C、423M及び424Yにインクが供給される。ノズル列421K、422C、423M及び424Yを構成する各々のノズルには、圧電素子が備わっている。
【0044】
圧電素子は、周知のように、電圧を印加することにより形状が変化する性質を有しているので、この形状変化を利用して、ノズルから上部のインクカートリッジのインクを吐出し、記録媒体P上にドットを形成することで印刷(記録)を行う。このとき、圧電素子の形状変化を制御することにより、ドットの大きさを制御することが可能である。
【0045】
なお、本実施の形態では、圧電素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えた方式を適用するが、他の方法によりインクを吐出する記録装置を適用するようにしてもよい。例えば、ノズル近傍に熱を加えることで発生する泡により、インクを吐出する記録装置(加える熱量の違いでドットの大きさを制御する)などにも適用可能である。
【0046】
上述のように構成されたインクジェットプリンタ22では、ドットの大きさ毎に各ノズルのばらつきを生じる。そこで、本実施の形態では、量子化モジュール45にて量子化行うに先だってドットのばらつきに応じた補正を行うようになっている。
【0047】
ここで、各ノズル毎のドットのばらつきの補正について一例を挙げて詳細に説明する。
【0048】
本実施の形態では、画像データの階調値に対応した、滴なし/小滴/中滴/大滴の出現率テーブルを有するものとして説明する。すなわち、本実施の形態では、画像データの階調値0〜255に対応した各ドットの大きさの出現率テーブルを有する。
【0049】
ここで一例として、図5(A)に示すような画像データにおける階調値100に着目する。この時の各ドットの出現率が、滴なしa100%、小滴b100%、中滴c100%、大滴d100%の時、ドットの大きさ毎の補正量を予め求める。この場合には、補正量は、0×a100/100+α小×b100/100+α中×c100/100+α大×d100/100として算出し、画像データの階調値100に加算してから量子化処理を行う。なお、a100、b100、c100、d100は階調値100のときの各ドットの出現率を表し、α小、α中、α大は、小滴/中滴/大滴の各ドット毎の予め求めた補正量を表す。
【0050】
なお、主走査方向の数画素の画像データを重み付けして平均を算出するようにしてもよい。例えば、図5(B)に示すように、階調値100の画像データの隣接する画像の階調値が80と200の場合には、画像データは、(80+2×100+200)/4となり、階調値120のときの各ドットの出現率が、滴なしa120%、小滴b120%、中滴c120%、大滴d120%の時、上述と同様にドットの大きさ毎の補正量を予め求めると、補正量は、0×a120/100+α小×b120/100+α中×c120/100+α大×d120/100として算出して、画像データの階調値120に加算してから量子化処理を行う。
【0051】
ところで、上述の補正量α小、α中、α大は、各ノズル毎に調べるのは大変なので、事前に設計及び製造上予想される記録ヘッド40の特性から用意する補正パターンを数種類にし、検査工程の負荷低減を図るようにしている。
【0052】
本実施の形態では、記録ヘッド40の走査毎に周期的に発生する濃度むらを、図6(1)〜(4)に示すように、記録ヘッド40が持つ濃度むらが4種類(濃度むらなしを含めると5種類)としている。
【0053】
すなわち、(1)記録ヘッド40上部のノズルから吐出されるドットは大きめに出て、下部の方は小さめに出る場合、(2)記録ヘッド40上部のノズルから吐出されるドットは小さめに出て、下部の方は大きめに出る場合、(3)記録ヘッド40の端の方のノズルから吐出されるドットは大きめに出て、中央部の方は小さめに出る場合、(4)記録ヘッド40の端の方のノズルから吐出されるドットは小さめに出て、中央部の方は大きめに出る場合、の4種類がある。
【0054】
そこで、本実施の形態では、4種類の補正パターンを予め用意する。補正パターンは、記録ヘッド40上部の階調値を下げ、下部の階調値を上げる補正パターン(A)、記録ヘッド40上部の階調値を上げ、下部の階調値を下げる補正パターン(B)、記録ヘッド40の端の方の階調値を下げ、中央部の方の階調値を上げる補正パターン(C)、記録ヘッド40の端の方の階調値を上げ、中央部の方の階調値を下げる補正パターン(D)、の4種類の補正パターンを用意する。
【0055】
なお、補正時には、補正パターン(A)〜(D)から1種類を選択するか、もしくは、記録ヘッド40が持つ特性次第では、複数選択して、それらを組み合わせるようにしてもよい。
【0056】
例えば、補正パターンの選択は、小滴のドットの場合に、図7(A)に示すように、記録ヘッド40の端の方のノズルから吐出されるドットが大きめに出て、中央部の方が小さめに出る場合には、この濃度むらのパターンから、記録ヘッド40の小滴の濃度むらが上述の(3)のパターンであることがわかるので、上述の補正パターン(C)を選択し、中滴のドットの場合に、図7(B)に示すように、記録ヘッド40の上部のノズルから吐出されるドットは大きめに出て、下部の方は小さめに出る場合には、この濃度むらのパターンから、記録ヘッド40の中滴の濃度むらが上述の(1)のパターンであることがわかるので、上述の補正パターン(A)を選択し、大滴のドットの場合に、図7(C)に示すように、ドットが同じ大きさの場合には、この濃度むらのパターンから、記録ヘッド40の大滴の濃度むらがないことがわかるので補正不要を選択する。このように、補正パターンを選択することによって各ノズルのドットの大きさ毎に濃度むらを補正することができる。
【0057】
次に、上述の各補正パターンの補正量の大きさの決定方法について説明する。
【0058】
補正量が小さすぎると、補正後も濃度むらが残ってしまい、逆に補正量が大きすぎると、補正後にオリジナルと逆の濃度むらが発生してしまい、補正量の刻みが細かいと、用意する補正パターンの個数が多くなり、最適な補正パターンを選択する際に大きな負荷となってしまう。
【0059】
そこで、本実施の形態では、各補正パターンの補正量の大きさは、人間の視覚能力が、ΔEにして0.6〜0.8以下だと、色の差(濃度差)がわかりにくいことから、ΔE0.6〜0.8に基づいて決定する。
【0060】
例えば、識別困難な濃度差の範囲を色差ΔE<0.6とした場合、元々の濃度むらが+方向(記録ヘッド40上部が濃い)を例に挙げて説明すると、図8に示すように、(A)は元々濃度むらが見えないので補正が必要ない。
【0061】
(B)のように、元々の濃度むらが補正を要するのかそうでないのかの境界付近だった場合には、補正量の大きさをできるだけ大きく取り、なおかつ補正後の濃度むらが、−0.6<ΔE<0.6の間にあるためには、補正量の大きさを1.2とすればよい。補正量を1.2に固定したときには、補正できる濃度むらの限界は、(C)に示すように最大+1.8となり、+1.8以上の濃度むらを持つときには、補正不可能となる。
【0062】
同様に、識別困難な濃度差の範囲を色差ΔE<0.8とした場合にも同様に、考えると、補正量の大きさを1.6に固定すればよい。
【0063】
そこで、本実施の形態では、記録ヘッド40の持つ滴量のばらつきは一定の範囲に収まっていると仮定して、補正パターンの大きさを予め固定し、具体的には、図9に示すように、均一な濃度のベタ画像に、補正パターンを加えた場合に、濃度最大と濃度最小との濃度差、すなわち補正パターンの振幅を、上述の色差ΔEにして1.2〜1.6になるような大きさの補正量に設定している。なお、図9の補正パターンは、記録ヘッド40上部を濃度を上げ、記録ヘッド40下部の濃度を下げる補正パターンを加えた例を示す。
【0064】
図10は、以上のような補正パターンの補正量の大きさの決定方法に従って各ドットの大きさ毎に補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。なお、当該処理は、最初に一度だけ行う。例えば、製造検査時等に実施する。
【0065】
まず、ステップS100では、小滴の補正パターン選択を行う。すなわち、小滴のドットで均一な濃度のベタ画像を記録し、該ベタ画像の濃度パターンから、適正な補正パターンを上述の補正パターン(A)〜(D)から選択する。
【0066】
続いて、ステップS12では、ノズル毎の補正量を算出する。すなわち、色差ΔE1.2〜1.6になるような大きさの補正量α小を算出する。
【0067】
同様に、ステップS14では、中滴の補正パターン選択を行い、ステップS16では、中滴のノズル毎の補正量α中を算出し、ステップS18では、大滴の補正パターン選択を行い、ステップS20では、大滴のノズル毎の補正量α大を算出する。
【0068】
なお、補正量の選択は、ベタ画像を記録して最も濃度むらが少なくなる補正パターンを選択するようにしてもよいし、上述の補正パターン(A)〜(D)の補正を加えたベタ画像を記録して最も濃度むらの少ない補正パターンを選択するようにしてもよい。
【0069】
そして、ステップS22では、画像データの階調値毎の各ドットの出現率を記述したテーブルを用いて、各ノズルにおける0〜255の各階調値毎の補正量xを0×a0〜255/100+α小×b0〜255/100+α中×c0〜255/100+α大×d0〜255/100として算出する。なお、a0〜255、b0〜255、c0〜255、d0〜255は、0〜255の各階調値における各ドットの出現率を表す。
【0070】
次に、ステップS24では、算出した各ノズルにおける0〜255の各階調値毎の補正量xを補正量テーブルとしてインクジェットプリンタ22のメモリ等に記憶する。すなわち、画像データの階調値0〜255毎に予め定めた各ドットの出現率に関連付けて補正量xをLUT(ルックアップテーブル)として、インクジェットプリンタ22に記憶する。なお、当該ステップS24は本発明の記憶手段に相当する。
【0071】
本実施の形態では、上述のように、小滴、中滴、大滴の順にノズル毎の補正量を算出するようにしたが、ノズル毎の補正量を算出する順番はこれに限定されるものではない。
【0072】
続いて、このように、各ノズルにおける0〜255の各階調値毎の補正量x(補正量テーブル)が予め記憶されたインクジェットプリンタ22で印刷するための多値量子化データの作成処理について説明する。図11は、量子化データ作成処理ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図1に示したコンピュータ10内の制御・演算部13が図2に示したソフトウエアを実行することによって行われる処理である。
【0073】
まず、量子化データ作成処理が開始されると、ステップS50では、制御・演算部13には、オリジナルデータが入力される。オリジナルデータは、各画素R、G、Bそれぞれの色について、0から255までの256階調の階調数を備える。このオリジナルデータの解像度は任意である。なお、当該ステップS50は本発明の入力手段に相当する。
【0074】
ステップS52では、制御・演算部13は、入力されたオリジナルデータの解像度をインクジェットプリンタ22で印刷するための解像度に変換する。なお、この解像度変換処理は、ユーザの要求や入力されたデータの解像度によっては、本処理を行わずに印刷を実行しても構わない。
【0075】
次に、ステップS54では、制御・演算部13は色変換処理を行う。色変換処理とは、R、G、Bの3色からなるデータをC、M、Y、Kの特性に合わせた組み合わせを予め記憶した色変換テーブルを用いて行う。
【0076】
一般にプリンタで表現可能な階調数は、オリジナルデータの持つ階調数よりも小さいものである。例えば、ビットマップ(Bmp)ファイルで代表されるオリジナルデータの階調数は、RGB各1色あたり256階調であるのに値し、プリンタで表現可能な階調数は高々10階調にも満たないことが多い。
【0077】
そこで、ステップS56では、制御・演算部13は、色変換処理を行ったデータに対して、プリンタで表現可能な階調数まで階調数を下げる量子化処理を行う。ここでは、オリジナルデータの持つ階調数256の種類の中からインクジェットプリンタ22が表現可能な階調数の4種類への量子化を行うものとする。本実施の形態では、「ドット非形成」、「小滴の形成」、「中滴の形成」、「大滴の形成」であるとするが、インクジェットプリンタ22が表現可能な階調数は、4種類に限るものではなく、例えば、3種類や5種類以上の複数種類の階調としてもよい。
【0078】
そして、制御・演算部13は、量子化処理を各色毎に行い、全色について量子化処理を終了したか否か判定し、全色について量子化処理が終了した時点で量子化データ作成処理のルーチンを終了する。
【0079】
次に、上述の量子化処理について詳細に説明する。
【0080】
図12は、制御・演算部13によって行われる量子化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0081】
まず、ステップS100では、上述したようにインクジェットプリンタ22に予め記憶した補正量テーブルを取得し、ステップS102では、該補正量テーブルを取得終了するまで待機する。
【0082】
ステップS104では、各画素において、画像データ内の位置を元に、その画素で用いるノズル番号を判定する。例えば、1パスでは、1行の全画素を同じノズルで打つので、副走査方向の位置情報だけでノズル番号を判定することができる。また、2パス以上では、1行の中でも主走査方向の位置によって使うノズルが異なるので、その画素のでのノズル番号を主走査方向及び副走査方向の位置情報から判定することができる。
【0083】
続いて、ステップS106では、画素の階調値のデータを読み込み、ステップS108へ移行して、ノズル番号、階調値に対応した補正量を補正量テーブルから取得して入力データに加算する。これによって、各ドットの大きさ毎のノズルのばらつきを補正することができる。なお、ステップS100からステップS108は本発明の補正手段に相当する。
【0084】
そして、ステップS110では、補正された画像データに対して4値ハーフトーン処理を行う。例えば、一般的なディザ法や誤差拡散法を用いることによって4値ハーフトーン(量子化)処理を行うことができるので、詳細な説明は省略する。また、当該ステップS110は本発明の量子化手段に相当する。
【0085】
また、ステップS112では、全画素について上述の処理を終了したか否か判定して、該判定が肯定されるまで、上述のステップS100からの処理が繰り返される。
【0086】
すなわち、本実施の形態では、上述したように、人間の視覚能力上わかりにくい濃度差となるように予め定めた数種類の補正パターンから各ドットの大きさ毎に最も濃度むらの少ない補正パターンを選択して、これに基づいて画像データを補正する。各ノズルのドットの大きさ毎のばらつきを補正する補正パターンの補正量が反映されてから量子化するので、各ノズルのドットの大きさ毎のばらつきを考慮して補正することができ、濃度むらのない画像を得ることができる。
【0087】
また、予め定めた数種類の補正パターンを本実施の形態では、4種類(濃度むらなしを除く)にしているので、製造検査工程の工数を削減することができる。
【0088】
なお、上記の実施の形態は、図13に示すような2パス以上の場合には、各画素をどのノズルで印字するのかはわかるので、上述したように1画素ずつ補正することができるが、補正量テーブルを作成する際(ステップS22)に、画素単位で0〜255の各階調値毎の補正量を算出するのではなく、行単位で0〜255の階調値毎の補正量を算出して、濃度むらを補正することもできる。図13では、一例として2パスを示す。
【0089】
すなわち、ある行を構成するノズル番号を#i#jとすると、ノズル番号#i#jにおいて、ある階調値kでの補正量をai、ajとすると、#iと#jで構成される行で画像データの階調値がkのときの補正量は、(ai+aj)/2とすることができる。これは、その画素が#iのノズルで印字するか#jのノズルで印字するかに依存しない。
【0090】
このように、2パス以上の場合には、ノズル単位ではなく行単位で補正量を求めることによって、各画素のノズル番号を調べる必要がなくなり、濃度むらの補正に要する処理工数を低減することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録ヘッドの設計及び製造上予想される濃度むらを補正するための複数種類の補正パターンを用意し、前記複数種類の大きさのドット毎に、最も濃度むらが小さくなる前記補正パターンを1つずつ選択して、該選択の各補正パターンに基づいて各画素記録部に対応する補正量を算出して画像データの階調値毎に予め予め定めたドットの大きさの出現率と関連付けて、出現率と関連付けた当該補正量に基づいて画像データを補正することによって、各画素記録部に対して一律の補正を加えるのではなく、ドットの大きさ毎のばらつきを考慮して補正を行うことができるので、濃度むらのない画像を得ることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるインクジェットプリンタを含む印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる印刷システムのソフトウエア構成を示すブロック図である。
【図3】インクジェットプリンタの概略構成を示す図である。
【図4】記録ヘッドの構成を斜め下方(記録媒体側)から見た斜視図である。
【図5】各ノズル毎のドットのばらつき補正の一例を示す図である。
【図6】濃度むらの種類の一例を示す図である。
【図7】ドットの大きさ毎のばらつきの一例を示す図である。
【図8】補正量の大きさを説明するための図である。
【図9】均一な濃度のベタ画像に、補正パターンを加えた一例を示す図である。
【図10】各ドットの大きさ毎に補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】量子化データ作成処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図12】量子化処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】2パス以上の場合の濃度むら補正量の算出方法を説明するための図である。
【図14】ドットの大きさのばらつきによって発生する濃度むらの一例を示す図である。
【符号の説明】
22 インクジェットプリンタ
40 記録ヘッド
45 量子化モジュール
47 プリンタドライバ
421K、422C、423M、424Y ノズル列
Claims (10)
- 複数種類の大きさのドットを形成可能な複数の画素記録部を備えた記録ヘッドで記録可能となるように、画素毎に階調値を備える画像データを変換処理して前記記録ヘッドにより画像を記録する画像記録方法であって、
前記記録ヘッドの設計及び製造上予想される濃度むらを補正するための複数種類の補正パターンを用意し、
前記複数種類の大きさのドット毎に、最も濃度むらが小さくなる前記補正パターンを1つずつ選択して、該選択の各補正パターンに基づいて各前記画素記録部に対応する補正量を算出して前記画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付け、
前記出現率と関連付けた前記補正量に基づいて、前記画像データを補正することを特徴とする画像記録方法。 - 前記補正パターンは、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録し、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択することを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
- 前記補正パターンは、用意した複数種類の濃度むらを補正したベタ画像を記録し、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択することを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
- 前記補正パターンは、濃度むらの最大濃度と最小濃度との差が色差ΔEで1.2〜1.6となるように予め設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像記録方法。
- 画像の1行を形成する前記画素記録部が複数個ある場合、当該行を形成する前記画素記録部に対応する補正量の平均を、当該行の補正量として算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像記録方法。
- 画素毎に階調値を備える画像データを入力する入力手段と、複数種類の大きさのドットを形成可能な複数の画素記録部を備えた記録ヘッドと、
前記記録ヘッドの設計及び製造上予想される各ドットの大きさ毎の濃度むらを補正するための予め用意された複数種類の補正パターンに対応する各画素記録部の補正量を、前記画像データの階調値毎に予め定めたドットの大きさの出現率と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記出現率と関連付けて前記記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて、前記入力手段によって入力された前記画像データを補正する補正手段と、
前記補正手段によって補正された前記画像データを前記記録ヘッドがドット形成可能な階調数に量子化する量子化手段と、
を備えた画像記録装置。 - 前記記補正パターンは、ドットの大きさ毎にベタ画像を記録し、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択した補正パターンを予め用意することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
- 前記補正パターンは、予め用意した複数種類の濃度むらを補正したベタ画像を記録し、該ベタ画像の濃度むらに基づいて各ドットの大きさ毎にそれぞれ選択した補正パターンを予め用意することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
- 前記補正パターンは、濃度むらの最大濃度と最小濃度との差が色差ΔEで1.2〜1.6となるように予め設定することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の画像記録装置。
- 前記補正手段は、画像の1行を形成する前記画素記録部が複数個ある場合、当該行を形成する前記画素記録部に対応する補正量の平均を、当該行の補正量として前記画像データを補正することを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載の画像記録装置。
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-
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