JP2004305921A - 油水分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトに構成できる高効率の油水分離装置を提供する。
【解決手段】筒状をなし、油水混合液Aの流入口13と流出口15とを有する第1ケーシング部材11を備えている。第1ケーシング部材11の内部には、筒状をなし油水混合液Aを通過させることによって油水混合液Aに含まれる水分を粗大化させる油水分離フィルタ23と、油水分離フィルタ23を通過した油水混合液Aが流動する流路32を有する。流路32の上部に、撥水性を有する油水分離セパレータ40が設けられている。油水分離セパレータ40の下面側にて油水混合液A中の水分が捕捉される。油水分離セパレータ40は流路32を利用して設置される。
【選択図】 図1
【解決手段】筒状をなし、油水混合液Aの流入口13と流出口15とを有する第1ケーシング部材11を備えている。第1ケーシング部材11の内部には、筒状をなし油水混合液Aを通過させることによって油水混合液Aに含まれる水分を粗大化させる油水分離フィルタ23と、油水分離フィルタ23を通過した油水混合液Aが流動する流路32を有する。流路32の上部に、撥水性を有する油水分離セパレータ40が設けられている。油水分離セパレータ40の下面側にて油水混合液A中の水分が捕捉される。油水分離セパレータ40は流路32を利用して設置される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油水混合液に含まれる微小な水滴を油と分離する油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油水混合液中の水分を分離するために、油水混合液の流入口および流出口を有するケースと、前記ケース内に油水混合液を内側から外側へ圧送することにより水分を粗大化させる油水分離フィルタとを具備し、油分と水分との比重差を利用して水分を分離する油水分離装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、油水混合液を流入および流出可能なケース内に、油水混合液を内側から外側へ圧送することにより水分を粗大化する油水分離フィルタと、油水混合液を外側から内側へ通液することにより、水分を撥水分離するセパレータとを具備した油水分離装置も知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−288303号公報(図1および図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている油水分離フィルタを筒状のケースの内部に収容し、該ケースの上部に流出口を有する装置では、水滴が分離された油が流出口へ向かって流動する際に、油の上昇する流速が早ければ粗大化した水滴も共に流出口から流出してしまい、油水分離性能が低下するおそれがある。また、流速を緩和させるためには流路を広くしなければならず、ケースを含む装置全体が大きくなるおそれがある。
【0006】
ケース内部に油水分離フィルタとセパレータを配置したものでは、油水分離フィルタを配置するためのスペースとは別にセパレータを配置するためのスペースも必要になり、装置がさらに大きくなるという問題がある。
【0007】
従って、本発明はコンパクトに構成できかつ油中から水滴を効果的に分離させることのできる油水分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の油水分離装置は、筒状をなし、油水混合液を導入可能な流入口を有しかつ上部に流出口を有するケースと、筒状をなし、前記ケースの内部に収容され、前記油水混合液が通過することにより前記油水混合液に含まれる水分が粗大化されて前記ケースの内部に排出される油水分離フィルタと、前記ケースの内面と前記油水分離フィルタとの間に形成された流路であって、前記流出口に連通し、かつ前記油水分離フィルタを通過した油水混合液が流動するケース内流路と、前記ケース内流路の上部に配置され、撥水性を有し、下面側にて前記油水混合液中の水分を捕捉するとともにその水滴を前記ケースの底部に向かって落とす油水分離セパレータとを具備した。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記油水分離セパレータを環状に形成し、該油水分離セパレータを、前記ケースの内面と前記油水分離フィルタの外面との間に形成された環状の前記ケース内流路に収容した。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下に本発明の一実施形態に係る油水分離装置10を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示す油水分離装置10は、一端に底面11aを有し、他端が開放された略円筒形の第1ケーシング部材11を有している。この第1ケーシング部材11の上部にフランジ部11bが形成され、このフランジ部11bにカバー部材12が設けられている。
【0011】
カバー部材12は、その中心部に流入口13が形成されている。この流入口13に、微小な水滴D1を含んだ油分などの油水混合液Aを導入することができる。流入口13の下方に、凸部14が形成されている。カバー部材12には、その中心から偏心した位置に、前記油水混合液A中から水分が取り除かれた油Bを排出可能な流出口15が形成されている。これら第1ケーシング部材11とカバー部材12は、例えば複数のボルト20を用いて互いに固定されている。ボルト20の近傍には第1のOリング21を収容する溝22が形成され、この溝22に第1のOリング21が設置される。
【0012】
第1ケーシング部材11の内部には、油水混合液A中の微小な水滴D1(図2に示す)を粗大化させる油水分離フィルタ23が設けられている。油水分離フィルタ23は、第2ケーシング部材24と、微小な水滴D1を粗大化させる繊維状シート25より構成されている。
【0013】
第2ケーシング部材24は略円筒形をなし、その上下両端は開放されている。第2ケーシング部材24の下端部の開口は、第1プレート部材30により閉塞されている。第2ケーシング部材24の上端開口部は、第1ケーシング部材11の上端開口部と同心に配置されている。すなわち、第1および第2ケーシング部材11,24は互いに略同心に配置されている。
【0014】
繊維状シート25は、油水混合液Aが通過するときに、油水混合液A中の微小な水滴D1が極細の多数繊維によって捕らえられ、水滴D1が粗大化することにより、これら繊維の下流側にて水滴が脱離する性質を持っている。
【0015】
繊維状シート25は、図2に示すように、例えば折り畳まれることによって略カートリッジ型のプリーツ形状に形成され、略円筒状をしており、第2ケーシング部材24の内部に略同心に配置されている。カバー部材12に設けた前記凸部14は、繊維状シート25の上端開口部に上側から挿入されている。
【0016】
第2ケーシング部材24の側面には、繊維状シート25を通過した油水混合液Aが第2ケーシング部材24の外側へ流出できるように、第1穴31が多数形成されている。なお、図1に示される第2ケーシング部材24の側面には、作図の都合上、一部にのみ第1穴31が描かれているが、実際にはこれらの第1穴31は、第2ケーシング部材24の側面全域に亘って形成されている。
【0017】
また、第1ケーシング部材11の内面と第2ケーシング部材24の外面との間には、油水分離フィルタ23を通過した油水混合液Aが流動可能な所定の隙間Lの環状の流路32が形成されている。この流路32の上方に前記流出口15が位置している。
【0018】
さらに、第1ケーシング部材11の底面11aと第2ケーシング部材24の第1プレート30との間には、分離された水分Wが所定量溜められる空間33が形成されている。第1ケーシング部材11の底面11aには、この水分Wを排出可能なドレイン穴34が形成されている。ドレイン穴34にドレインプラグ35が設置される。
【0019】
流路32の上部に油水分離セパレータ40が設けられている。油水分離セパレータ40は撥水性を有しており、水分は通さない性質を有している。油水分離セパレータ40は円環状に形成されており、第1ケーシング部材11と第2ケーシング部材24との環状の隙間に設置される。
【0020】
図3に示すように、断面が略L字の形状をした第2プレート部材41は、そのフランジ部50によって油水分離セパレータ40の下面を支持している。油水分離セパレータ40の内側面は、第3プレート42の側面部51によって支持されている。側面部51は第2プレート部材41の側面部52と接着されている。第2プレート部材41の側面部52と第2ケーシング部材24外周面との間に、若干の隙間Gが形成されている。
【0021】
油水分離セパレータ40の上面は、第4プレート部材43の下面53により支持されている。また、第3プレート部材42の内周部54は、第4プレート部材43の下面53に接着されている。第4プレート部材43と第3プレート部材42の一部によって、第2ケーシング部材24の上端開口部が閉塞されている。上記構成により、油水分離フィルタ23と水分離セパレータ40が互いに一体に構成されている。なお、それぞれの接着に例えば接着材が用いられる。
【0022】
第4プレート部材43の内周側に立上がり部60が形成されている。立上がり部60の内周面61に、第5プレート部材44の外周面62が接着されている。第5プレート部材44は、略円筒状に形成された繊維状シート25の内側に挿入されており、かつカバー部材12の凸部14の外周面と密着するように形成されている。
【0023】
第5プレート部材44と凸部14との間の隙間63に、第2のOリング64が設置される。これにより、カバー部材12の流入口13から導入される油水混合液Aが、繊維状シート25の内側へ流入することになる。
【0024】
また、油水分離セパレータ40の上下を支持している第4プレート部材43および第2プレート部材41の互いに対応する箇所に、図2に示すように第2穴65、第3穴70が各プレート部材43,41の周方向複数箇所に形成されている。これらの穴65,70の中心は、図3に示すように、例えばそれぞれ油水分離セパレータ40の断面の中心点Pよりも内側へ偏心して位置しており、かつ第2穴65の中心は第3穴70の中心よりも内側に位置している。
【0025】
次に上記構成の油水分離装置10の作用について説明する。
流入口13から導入される油水混合液Aは、まず油水分離フィルタ23の繊維状シート25の内側へ導入される。導入された油水混合液Aは、繊維状シート25を内側から外側へ向けて通過する。その際、第2ケーシング部材24は、繊維状シート25が液圧によって外側へ押し広がることを抑える作用も有している。通過後の油水混合液A中には、微小な水滴D1が粗大化され、大粒の水滴D2が含まれるようになる。油水混合液Aは第2ケーシング部材24の穴31を通って流路32に至る。
【0026】
流路32において大粒の水滴D2は、油分との比重差により下方に落下し、油分は上昇し油水分離セパレータ40に至る。ここでは、図3に示すように、油分の上昇に伴い落下することができずに油分と共に上昇した比較的粒の小さい水滴D2が捕らえられ、油分だけが流出口15から流出される。
【0027】
油水分離セパレータ40で捕らえられた水滴D2は次第に合体して粗大化し、油分の上昇に打ち勝つ大きさの水滴D3にまで成長すると下方へ落下する。下方へ落下した水分は空間33に溜まる。空間33に溜まった水分Wは、ドレインプラグ35を外すことによってドレイン穴34から排出することができる。
【0028】
流路32内では、油分の上昇速度が早い場合に、水滴D2のほとんどが油分と共に上昇しても、水滴D2は油水分離セパレータ40で分離されるため、流出口13より流出することはない。さらに、油水分離装置10が傾いたり、振動を受けても水分は流出口15より流出することはない。
【0029】
油水分離セパレータ40は、第1ケーシング部材11と第2ケーシング部材24との間に形成される流路32の上部のスペースを有効に活用して設置されている。このため、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40とによって効果的な油水分離性能を発揮できるとともに、油水分離装置10をコンパクトに構成することができる。流路32の上部に位置する油水分離セパレータ40によって粗大化された水滴D3は自然に落下するため、油水分離セパレータ40の水分による目詰まりを防ぎ、効率良く水分を分離することができる。
【0030】
流路32内での流体の上昇速度を早めても、水分が流出口15から流出することを油水分離セパレータ40によって防ぐことができるため、流路32の幅Lを狭く形成することによる油分の上昇速度増加に対処できる。このため、油水分離装置10をよりコンパクトに構成することができる。
【0031】
油水分離セパレータ40は環状に形成されており、油水分離フィルタ23の周方向に配置される。このため、油水分離セパレータ40の面積を大きくとることが容易であり、水分の分離性能をより向上させることができる。
【0032】
振動や傾きにより水分が流出口13より流出することがなくなるため、油水分離装置10を動体機に搭載することも可能となる。例えばディーゼルエンジンのヒュエルフィルタなどに搭載されることにより、燃料中の水分を除去して二酸化炭素の発生を軽減でき、環境問題に助力することもできる。
【0033】
作動油系に使用した場合、密閉された回路内での水分による錆の発生を防止できる。既存の油水分離フィルタを備えた油水分離装置に油水分離セパレータ40を追加することにより、高価な油圧機器の防錆に役立つため、機器の寿命を延ばすことができる。
【0034】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施の形態の油水分離装置10aは、第1ケーシング部材71を有する。第1ケーシング部材71の底面には、ドレイン穴34が形成されている。ドレイン穴34にドレインプラグ35が設置される。ドレイン穴34の上方にフロート部材74が設けられている。
【0035】
第1ケーシング部材71の上部開口部にカバー部材75が接合される。カバー部材75は略中央に油水混合液Aの流入口13と、偏心した位置に流出口15が形成されている。カバー部材75と第1ケーシング部材71との接合には、リング部材81とOリング77などが用いられる。
【0036】
第1ケーシング部材71の内部には、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40と、油水混合液A中に含まれるゴミなどを除去する濾過用フィルタ84が設置される。この油水分離フィルタ23の内部には、濾過用フィルタ84が略同心に配置される。なお、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40は、第1の実施の形態と同様に、互いに一体に構成されている。
【0037】
濾過用フィルタ84は、第2ケーシング部材85と繊維状シート86から構成される。繊維状シート86は、油水混合液Aが通過すると油水混合液A中のゴミを取り除く作用を有する。繊維状シート86は、繊維状シート25と同様に略カートリッジ型のプリーツ形状に形成されて略円筒状をなしており、第2ケーシング部材85の内部に略同心に配置される。第2ケーシング部材85の側面には、ケーシング部材24と同様に穴90が形成されている。
【0038】
次に上記構成による油水分離装置10aの作用について説明する。
流入口13より導入された油水混合液Aは、まず濾過用フィルタ84の内部に導入される。次いで繊維状シート86を通過し、ゴミが取り除かれた油水混合液Aは油水分離フィルタ23を通過する。濾過用フィルタ84を通過した後の作用は、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態によると、油水混合液Aは濾過用フィルタ84を通過した後に油水分離フィルタ23を通過する。このため、第1の実施の形態の効果に加えて、繊維状シート25のゴミなどによる目詰まりを防ぎ、油水分離フィルタ23の油水分離性能をより効果的に発揮できるとともに、油水分離フィルタ23を長持ちさせることができる。但し、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ部分は、同一符合を付してその説明を省略した。
【0040】
なお、繊維状シート25,86および油水分離セパレータ40は、各々の目的とする作用を有する限り、それぞれを構成する素材は何ら限定されるものではない。また、繊維状シート25,86は、第1,2の実施の形態のように略カートリッジ型のプリーツ形状に限定されるものではなく、粗大化処理時の形態は何ら限定されるものではない。本発明を実施するに当たって、繊維状シートおよび油水分離セパレータをはじめとして、本発明の構成要素は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変換して実施できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、油分と水分を効率良く分離できるとともに油水分離装置をコンパクトに構成することができる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、さらに油分と水分の分離性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油水分離装置を示す断面図。
【図2】油水分離装置の一部を拡大して示す斜視図。
【図3】油水分離装置の一部を拡大して示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る油水分離装置を分解して示す断面図。
【符号の説明】
10…油水分離装置、10a…油水分離装置、11…第1ケーシング部材(ケース)、12…カバー部材(上部)、13…流入口、15…流出口、23…油水分離フィルタ、32…流路(ケース内流路、隙間)、40…油水分離セパレータ、71…第1ケーシング部材(ケース)、75…カバー部材(上部)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、油水混合液に含まれる微小な水滴を油と分離する油水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油水混合液中の水分を分離するために、油水混合液の流入口および流出口を有するケースと、前記ケース内に油水混合液を内側から外側へ圧送することにより水分を粗大化させる油水分離フィルタとを具備し、油分と水分との比重差を利用して水分を分離する油水分離装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、油水混合液を流入および流出可能なケース内に、油水混合液を内側から外側へ圧送することにより水分を粗大化する油水分離フィルタと、油水混合液を外側から内側へ通液することにより、水分を撥水分離するセパレータとを具備した油水分離装置も知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−288303号公報(図1および図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている油水分離フィルタを筒状のケースの内部に収容し、該ケースの上部に流出口を有する装置では、水滴が分離された油が流出口へ向かって流動する際に、油の上昇する流速が早ければ粗大化した水滴も共に流出口から流出してしまい、油水分離性能が低下するおそれがある。また、流速を緩和させるためには流路を広くしなければならず、ケースを含む装置全体が大きくなるおそれがある。
【0006】
ケース内部に油水分離フィルタとセパレータを配置したものでは、油水分離フィルタを配置するためのスペースとは別にセパレータを配置するためのスペースも必要になり、装置がさらに大きくなるという問題がある。
【0007】
従って、本発明はコンパクトに構成できかつ油中から水滴を効果的に分離させることのできる油水分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の油水分離装置は、筒状をなし、油水混合液を導入可能な流入口を有しかつ上部に流出口を有するケースと、筒状をなし、前記ケースの内部に収容され、前記油水混合液が通過することにより前記油水混合液に含まれる水分が粗大化されて前記ケースの内部に排出される油水分離フィルタと、前記ケースの内面と前記油水分離フィルタとの間に形成された流路であって、前記流出口に連通し、かつ前記油水分離フィルタを通過した油水混合液が流動するケース内流路と、前記ケース内流路の上部に配置され、撥水性を有し、下面側にて前記油水混合液中の水分を捕捉するとともにその水滴を前記ケースの底部に向かって落とす油水分離セパレータとを具備した。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記油水分離セパレータを環状に形成し、該油水分離セパレータを、前記ケースの内面と前記油水分離フィルタの外面との間に形成された環状の前記ケース内流路に収容した。
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下に本発明の一実施形態に係る油水分離装置10を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示す油水分離装置10は、一端に底面11aを有し、他端が開放された略円筒形の第1ケーシング部材11を有している。この第1ケーシング部材11の上部にフランジ部11bが形成され、このフランジ部11bにカバー部材12が設けられている。
【0011】
カバー部材12は、その中心部に流入口13が形成されている。この流入口13に、微小な水滴D1を含んだ油分などの油水混合液Aを導入することができる。流入口13の下方に、凸部14が形成されている。カバー部材12には、その中心から偏心した位置に、前記油水混合液A中から水分が取り除かれた油Bを排出可能な流出口15が形成されている。これら第1ケーシング部材11とカバー部材12は、例えば複数のボルト20を用いて互いに固定されている。ボルト20の近傍には第1のOリング21を収容する溝22が形成され、この溝22に第1のOリング21が設置される。
【0012】
第1ケーシング部材11の内部には、油水混合液A中の微小な水滴D1(図2に示す)を粗大化させる油水分離フィルタ23が設けられている。油水分離フィルタ23は、第2ケーシング部材24と、微小な水滴D1を粗大化させる繊維状シート25より構成されている。
【0013】
第2ケーシング部材24は略円筒形をなし、その上下両端は開放されている。第2ケーシング部材24の下端部の開口は、第1プレート部材30により閉塞されている。第2ケーシング部材24の上端開口部は、第1ケーシング部材11の上端開口部と同心に配置されている。すなわち、第1および第2ケーシング部材11,24は互いに略同心に配置されている。
【0014】
繊維状シート25は、油水混合液Aが通過するときに、油水混合液A中の微小な水滴D1が極細の多数繊維によって捕らえられ、水滴D1が粗大化することにより、これら繊維の下流側にて水滴が脱離する性質を持っている。
【0015】
繊維状シート25は、図2に示すように、例えば折り畳まれることによって略カートリッジ型のプリーツ形状に形成され、略円筒状をしており、第2ケーシング部材24の内部に略同心に配置されている。カバー部材12に設けた前記凸部14は、繊維状シート25の上端開口部に上側から挿入されている。
【0016】
第2ケーシング部材24の側面には、繊維状シート25を通過した油水混合液Aが第2ケーシング部材24の外側へ流出できるように、第1穴31が多数形成されている。なお、図1に示される第2ケーシング部材24の側面には、作図の都合上、一部にのみ第1穴31が描かれているが、実際にはこれらの第1穴31は、第2ケーシング部材24の側面全域に亘って形成されている。
【0017】
また、第1ケーシング部材11の内面と第2ケーシング部材24の外面との間には、油水分離フィルタ23を通過した油水混合液Aが流動可能な所定の隙間Lの環状の流路32が形成されている。この流路32の上方に前記流出口15が位置している。
【0018】
さらに、第1ケーシング部材11の底面11aと第2ケーシング部材24の第1プレート30との間には、分離された水分Wが所定量溜められる空間33が形成されている。第1ケーシング部材11の底面11aには、この水分Wを排出可能なドレイン穴34が形成されている。ドレイン穴34にドレインプラグ35が設置される。
【0019】
流路32の上部に油水分離セパレータ40が設けられている。油水分離セパレータ40は撥水性を有しており、水分は通さない性質を有している。油水分離セパレータ40は円環状に形成されており、第1ケーシング部材11と第2ケーシング部材24との環状の隙間に設置される。
【0020】
図3に示すように、断面が略L字の形状をした第2プレート部材41は、そのフランジ部50によって油水分離セパレータ40の下面を支持している。油水分離セパレータ40の内側面は、第3プレート42の側面部51によって支持されている。側面部51は第2プレート部材41の側面部52と接着されている。第2プレート部材41の側面部52と第2ケーシング部材24外周面との間に、若干の隙間Gが形成されている。
【0021】
油水分離セパレータ40の上面は、第4プレート部材43の下面53により支持されている。また、第3プレート部材42の内周部54は、第4プレート部材43の下面53に接着されている。第4プレート部材43と第3プレート部材42の一部によって、第2ケーシング部材24の上端開口部が閉塞されている。上記構成により、油水分離フィルタ23と水分離セパレータ40が互いに一体に構成されている。なお、それぞれの接着に例えば接着材が用いられる。
【0022】
第4プレート部材43の内周側に立上がり部60が形成されている。立上がり部60の内周面61に、第5プレート部材44の外周面62が接着されている。第5プレート部材44は、略円筒状に形成された繊維状シート25の内側に挿入されており、かつカバー部材12の凸部14の外周面と密着するように形成されている。
【0023】
第5プレート部材44と凸部14との間の隙間63に、第2のOリング64が設置される。これにより、カバー部材12の流入口13から導入される油水混合液Aが、繊維状シート25の内側へ流入することになる。
【0024】
また、油水分離セパレータ40の上下を支持している第4プレート部材43および第2プレート部材41の互いに対応する箇所に、図2に示すように第2穴65、第3穴70が各プレート部材43,41の周方向複数箇所に形成されている。これらの穴65,70の中心は、図3に示すように、例えばそれぞれ油水分離セパレータ40の断面の中心点Pよりも内側へ偏心して位置しており、かつ第2穴65の中心は第3穴70の中心よりも内側に位置している。
【0025】
次に上記構成の油水分離装置10の作用について説明する。
流入口13から導入される油水混合液Aは、まず油水分離フィルタ23の繊維状シート25の内側へ導入される。導入された油水混合液Aは、繊維状シート25を内側から外側へ向けて通過する。その際、第2ケーシング部材24は、繊維状シート25が液圧によって外側へ押し広がることを抑える作用も有している。通過後の油水混合液A中には、微小な水滴D1が粗大化され、大粒の水滴D2が含まれるようになる。油水混合液Aは第2ケーシング部材24の穴31を通って流路32に至る。
【0026】
流路32において大粒の水滴D2は、油分との比重差により下方に落下し、油分は上昇し油水分離セパレータ40に至る。ここでは、図3に示すように、油分の上昇に伴い落下することができずに油分と共に上昇した比較的粒の小さい水滴D2が捕らえられ、油分だけが流出口15から流出される。
【0027】
油水分離セパレータ40で捕らえられた水滴D2は次第に合体して粗大化し、油分の上昇に打ち勝つ大きさの水滴D3にまで成長すると下方へ落下する。下方へ落下した水分は空間33に溜まる。空間33に溜まった水分Wは、ドレインプラグ35を外すことによってドレイン穴34から排出することができる。
【0028】
流路32内では、油分の上昇速度が早い場合に、水滴D2のほとんどが油分と共に上昇しても、水滴D2は油水分離セパレータ40で分離されるため、流出口13より流出することはない。さらに、油水分離装置10が傾いたり、振動を受けても水分は流出口15より流出することはない。
【0029】
油水分離セパレータ40は、第1ケーシング部材11と第2ケーシング部材24との間に形成される流路32の上部のスペースを有効に活用して設置されている。このため、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40とによって効果的な油水分離性能を発揮できるとともに、油水分離装置10をコンパクトに構成することができる。流路32の上部に位置する油水分離セパレータ40によって粗大化された水滴D3は自然に落下するため、油水分離セパレータ40の水分による目詰まりを防ぎ、効率良く水分を分離することができる。
【0030】
流路32内での流体の上昇速度を早めても、水分が流出口15から流出することを油水分離セパレータ40によって防ぐことができるため、流路32の幅Lを狭く形成することによる油分の上昇速度増加に対処できる。このため、油水分離装置10をよりコンパクトに構成することができる。
【0031】
油水分離セパレータ40は環状に形成されており、油水分離フィルタ23の周方向に配置される。このため、油水分離セパレータ40の面積を大きくとることが容易であり、水分の分離性能をより向上させることができる。
【0032】
振動や傾きにより水分が流出口13より流出することがなくなるため、油水分離装置10を動体機に搭載することも可能となる。例えばディーゼルエンジンのヒュエルフィルタなどに搭載されることにより、燃料中の水分を除去して二酸化炭素の発生を軽減でき、環境問題に助力することもできる。
【0033】
作動油系に使用した場合、密閉された回路内での水分による錆の発生を防止できる。既存の油水分離フィルタを備えた油水分離装置に油水分離セパレータ40を追加することにより、高価な油圧機器の防錆に役立つため、機器の寿命を延ばすことができる。
【0034】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。
本実施の形態の油水分離装置10aは、第1ケーシング部材71を有する。第1ケーシング部材71の底面には、ドレイン穴34が形成されている。ドレイン穴34にドレインプラグ35が設置される。ドレイン穴34の上方にフロート部材74が設けられている。
【0035】
第1ケーシング部材71の上部開口部にカバー部材75が接合される。カバー部材75は略中央に油水混合液Aの流入口13と、偏心した位置に流出口15が形成されている。カバー部材75と第1ケーシング部材71との接合には、リング部材81とOリング77などが用いられる。
【0036】
第1ケーシング部材71の内部には、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40と、油水混合液A中に含まれるゴミなどを除去する濾過用フィルタ84が設置される。この油水分離フィルタ23の内部には、濾過用フィルタ84が略同心に配置される。なお、油水分離フィルタ23と油水分離セパレータ40は、第1の実施の形態と同様に、互いに一体に構成されている。
【0037】
濾過用フィルタ84は、第2ケーシング部材85と繊維状シート86から構成される。繊維状シート86は、油水混合液Aが通過すると油水混合液A中のゴミを取り除く作用を有する。繊維状シート86は、繊維状シート25と同様に略カートリッジ型のプリーツ形状に形成されて略円筒状をなしており、第2ケーシング部材85の内部に略同心に配置される。第2ケーシング部材85の側面には、ケーシング部材24と同様に穴90が形成されている。
【0038】
次に上記構成による油水分離装置10aの作用について説明する。
流入口13より導入された油水混合液Aは、まず濾過用フィルタ84の内部に導入される。次いで繊維状シート86を通過し、ゴミが取り除かれた油水混合液Aは油水分離フィルタ23を通過する。濾過用フィルタ84を通過した後の作用は、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態によると、油水混合液Aは濾過用フィルタ84を通過した後に油水分離フィルタ23を通過する。このため、第1の実施の形態の効果に加えて、繊維状シート25のゴミなどによる目詰まりを防ぎ、油水分離フィルタ23の油水分離性能をより効果的に発揮できるとともに、油水分離フィルタ23を長持ちさせることができる。但し、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ部分は、同一符合を付してその説明を省略した。
【0040】
なお、繊維状シート25,86および油水分離セパレータ40は、各々の目的とする作用を有する限り、それぞれを構成する素材は何ら限定されるものではない。また、繊維状シート25,86は、第1,2の実施の形態のように略カートリッジ型のプリーツ形状に限定されるものではなく、粗大化処理時の形態は何ら限定されるものではない。本発明を実施するに当たって、繊維状シートおよび油水分離セパレータをはじめとして、本発明の構成要素は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変換して実施できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、油分と水分を効率良く分離できるとともに油水分離装置をコンパクトに構成することができる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、さらに油分と水分の分離性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油水分離装置を示す断面図。
【図2】油水分離装置の一部を拡大して示す斜視図。
【図3】油水分離装置の一部を拡大して示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る油水分離装置を分解して示す断面図。
【符号の説明】
10…油水分離装置、10a…油水分離装置、11…第1ケーシング部材(ケース)、12…カバー部材(上部)、13…流入口、15…流出口、23…油水分離フィルタ、32…流路(ケース内流路、隙間)、40…油水分離セパレータ、71…第1ケーシング部材(ケース)、75…カバー部材(上部)。
Claims (2)
- 筒状をなし、油水混合液を導入可能な流入口を有しかつ上部に流出口を有するケースと、
筒状をなし、前記ケースの内部に収容され、前記油水混合液が通過することにより前記油水混合液に含まれる水分が粗大化されて前記ケースの内部に排出される油水分離フィルタと、
前記ケースの内面と前記油水分離フィルタとの間に形成された流路であって、前記流出口に連通し、かつ前記油水分離フィルタを通過した油水混合液が流動するケース内流路と、
前記ケース内流路の上部に配置され、撥水性を有し、下面側にて前記油水混合液中の水分を捕捉するとともに、その水滴を前記ケースの底部に向かって落とす油水分離セパレータと、
を具備したことを特徴とする油水分離装置。 - 前記油水分離セパレータが環状に形成され、該油水分離セパレータが、前記ケースの内面と前記油水分離フィルタの外面との間に形成された環状の前記ケース内流路に収容されたことを特徴とする請求項1に記載の油水分離装置。
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