JP2004302616A - コンテンツを管理するシステム - Google Patents
コンテンツを管理するシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004302616A JP2004302616A JP2003092093A JP2003092093A JP2004302616A JP 2004302616 A JP2004302616 A JP 2004302616A JP 2003092093 A JP2003092093 A JP 2003092093A JP 2003092093 A JP2003092093 A JP 2003092093A JP 2004302616 A JP2004302616 A JP 2004302616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- content
- information
- display medium
- tag
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 21
- 238000013523 data management Methods 0.000 abstract description 66
- 238000007726 management method Methods 0.000 abstract description 57
- 238000000034 method Methods 0.000 description 50
- 230000006870 function Effects 0.000 description 41
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 26
- 230000008569 process Effects 0.000 description 22
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 2
- 229920002799 BoPET Polymers 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 210000004556 brain Anatomy 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 1
- 238000012217 deletion Methods 0.000 description 1
- 230000037430 deletion Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 125000000664 diazo group Chemical group [N-]=[N+]=[*] 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- 238000010422 painting Methods 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 210000001525 retina Anatomy 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Storage Device Security (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】高度なセキュリティが確保されるコンテンツを管理するシステムを提供する。
【解決手段】表示媒体100が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取るRF−ID読取部109と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理するデータ管理装置103と、個人認証装置105とを有し、前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、個人認証装置105による認証結果に応じてデータ管理装置103を利用可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】表示媒体100が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取るRF−ID読取部109と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理するデータ管理装置103と、個人認証装置105とを有し、前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、個人認証装置105による認証結果に応じてデータ管理装置103を利用可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツの管理技術に関する。
【従来の技術】
従来の印刷システムでは、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)等によって生成された印刷データをプリンタに送信することにより、所定のドキュメントを複数印刷することができるが、一度コンテンツが印刷された表示媒体である紙は、コンピュータ・ネットワークからは切り離され、誰が印刷し且つ所有しているか等の情報を管理することは不可能であった。
【0002】
また、紙情報の電子化に関しては、特開2000−285203号公報において、ICチップ入りの紙を情報伝達方法に用いる技術が開示されている。これは、ICチップに情報の電子データを蓄積し、紙上に情報を印刷することで、紙を電子記憶媒体として用いて、情報を配布・授受・保存する方法である。
【0003】
また、特開平11−78176号公報には、不正な印刷物の発行を防止する印刷物発行管理システムに関する技術が開示されている。このシステムは、例えば、有価証券や著作物等の印刷物の発行管理に使われる。これは、識別情報を有する表示媒体において、正当な識別情報であると認識した場合にのみ要求されたコンテンツを印刷するというもので、正当な識別情報を持つ印刷物を管理することができる。この特開平11−78176号公報では、「識別情報」としては、例えば、文字や記号等の印字情報、磁気情報、バーコード等の光学的検出情報、透かし等が開示されている。
【0004】
また、特開2001−134672号公報に開示された印刷物の真贋判定を行なう印刷物発行管理システムにおいては、ICチップを用いることにより高いセキュリティを実現している。このシステムの特徴は、印刷物検証装置がオフラインであり、予めICチップの認証キーと暗号化キーとを用いて暗号化したデータを複合化できる複合化キーを記憶しておくことで、実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的な紙への印刷システムは、一度印刷された紙はネットワーク・システムから切り離されるので、印刷物の追跡管理は事実上不可能であった。
【0006】
また、上述した特開2000−285203号公報においては、ICチップへコンテンツを格納する技術が開示されているが、以下の理由により、コンテンツのネットワーク管理が主流になると思われる。
▲1▼今後ICチップの低価格化実現のためのICチップサイズの縮小化に伴い、1チップ当たりのメモリ量が減少する可能性があり、蓄積できるコンテンツの内容が限定的となる。
▲2▼ネットワークの高速・大伝送容量化により、いつでも、どこからでもネットワーク管理されたコンテンツにアクセス可能となる。
▲3▼コンテンツ内容へのアクセス権限をリアルタイムにセキュリティ管理したい。また、印刷の許可を管理したい。
【0007】
よって、コンテンツを内蔵したICチップを有する紙の応用は限定される。
【0008】
前記特開平11−78176号公報に開示されたシステムは、媒体情報管理装置と、コンテンツ管理装置と、利用管理装置と、プリンタとで構成されており、印刷物の発行に必要なコンテンツ、表示媒体(印刷記録媒体)及び印刷機構の3つの要素をそれぞれ独立に管理し、印刷物の発行を管理することで、不正な印刷物の発行を未然に防ぐことができ、有価証券、入場券、著作物、会員証、証明証等の重要な印刷物をリモート印刷することができる。一方、このシステムは、ホスト側からの印刷物の発行管理のためのシステムであるために、利用者がコンテンツを登録したり、コンテンツを変更したり、コンテンツの管理情報にアクセスすることは不可能である。
【0009】
また、上述した特開2001−134672号公報には、印刷物の真贋判定を行なう印刷物発行管理システムが開示されているが、上述した特開平11−78176号公報に開示されたシステムと同様に、印刷物の発行管理が目的であり、利用者がコンテンツの管理をすることは不可能である。
【0010】
本発明は、上述したような従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その目的は、高度なセキュリティの下でコンテンツを管理できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明コンテンツを管理するシステムは、表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1及び図2に基づき説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、100はRF−IDタグ付き表示媒体、101はネットワーク、102は情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置(以下、単に印刷装置と記述する)、103はデータ管理装置、104はPC(パーソナル・コンピュータ)、105は個人認証装置、106はICカードである。
【0015】
ネットワーク101に、印刷装置102、データ管理装置103、PC104及び個人認証装置105が接続されている。
【0016】
本実施の形態では、個人認証装置105が非接触型電子キーの場合について説明する。
【0017】
印刷装置102は、ネットワーク・インターフェース(I/F)107、制御部108、RF−ID読取部109、印刷部110、メモリ部111及び操作部112を備えている。
【0018】
RF−IDタグ付き表示媒体100と印刷装置102は、RF−ID読取部109とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。
【0019】
ここで、RF−IDタグ付き表示媒体100とは、ICチップに内蔵された識別情報(例えば、ID番号)を無線方式によりRF−ID読取部109と通信可能なRF−IDタグが、表示媒体の表面、または裏面に取れないように接着等により固定されているか、または表示媒体の中に折り込まれていたり、2枚以上の表示媒体により挟まれるように形成されている表示媒体のことである。また、表示媒体とは、一般的な普通の紙、表面がコートされている紙、写真等の印画紙、感熱紙、ジアゾ感光紙、オーバー・ヘッド・プロジェクタ用PETフィルムやポリエチレン、プラスチック等の樹脂膜等、印刷可能なシート状の表示媒体であれば何でも良い。
【0020】
ネットワーク・インターフェース107は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。印刷装置102には、IPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。
【0021】
制御部108は、RF−IDの読み取り、印刷、データ通信、データ表示、データ保持等を制御し、高速な印刷装置102全体の機能制御を行なう。
【0022】
RF−ID読取部109は、表示媒体100に付いたRF−IDタグを無線方式で読み取るためのもので、制御やデータ処理を行なうプロセッサ部と、送信データの変調や受信データの符号化を行なうRF部と、RF−IDタグとRF通信を行なうためのアンテナ部とから成る。
【0023】
メモリ部111は、印刷時に、ID情報、該ID情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報等を一時的に格納し、高速プリント及び高度なセキュリティを実現するために用いられる。
【0024】
操作部112は、印刷指示部を行なうためのヒューマン・インタフェースであり、表示部と入力部とを有する。具体的に、表示部は、少なくともコンテンツに関連する情報を表示できるようなディスプレイであったり、入力可能なデジタイザが表面に形成されたタッチパネル付きのディスプレイであったり、また、単なるLED(発光ダイオード)の点灯表示により処理状況を表す場合もある。入力部は、タッチパネルの他に、操作ボタン、音声入力等でも良い。また、RF−ID読取部109が表示媒体100の供給を検出した場合には、その検出信号によって印刷指示を行なう構成でも良い。
【0025】
RF−IDリーダー内蔵印刷装置102は、上記機能の他に、光学的読取機能、データ保持部、データ管理部を有している場合もある。また、RF−IDリーダー内蔵印刷装置102は、コンピュータと一体化していても良い。更に、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックス、電話等々の複合機能を有する複合印刷装置であっても良い。
【0026】
データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0027】
ネットワーク・インターフェース113は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。データ管理装置103には、IPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。
【0028】
データ保持部114は、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースと、登録済の識別情報、該識別情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報を有するデータベースを備えている。
【0029】
使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースは、本発明のシステムに使用可能なRF−ID付き表示媒体100が市場に投入された時点に、ネットワーク101を介して随時、登録更新される。これにより、セキュリティの保証された表示媒体を用いることが可能となり、コンテンツの印刷物のセキュリティ管理が可能となる。
【0030】
登録後の識別情報とは、RF−IDタグ付き表示媒体100上にコンテンツが印刷された際に登録されたRF−IDタグのID番号である。
【0031】
該識別情報に関連するコンテンツ情報とは、表示媒体100上に印刷された情報を意味し、場合によっては、表示媒体100上に印刷されてはいないが、識別情報に関連付けられて蓄積されているコンテンツ情報を意味する場合もある。即ち、表示媒体100上には、コンテンツの一部のみが印刷形成されており、そのコンテンツに関連する情報が蓄積されており、必要に応じてアクセスし、印刷することが可能である。また、コンテンツが変更された場合には、その変更前のコンテンツ情報及び変更後のコンテンツ情報が関連付けられて蓄積される場合もある。
【0032】
コンテンツ情報に関連する管理情報とは、コンテンツ付加情報と、印刷付加情報と、関連する識別情報と、セキュリティ情報とから成る。コンテンツ付加情報は、コンテンツの作成者、使用したソフトウエア、作成日時、作成されたコンピュータ情報等である。印刷付加情報は、印刷日時、印刷された印刷機情報、印刷範囲、印刷オプション、プリンタ機種名、ドライバのバージョン、プリントプロパティ等である。関連する識別情報は、同一のコンテンツを印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号、または、同一のコンテンツの修正されたコンテンツを印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号等である。セキュリティ情報は、コンテンツへのアクセス許可情報、つまり閲覧、変更、印刷等の可否に関連する情報である。
【0033】
データ管理部115は、データ保持部114に蓄積されたデータの新規登録、追加登録、修正登録等のデータ蓄積制御処理、ネットワーク101を介したデータ通信の制御、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースの更新等を行なう。
【0034】
個人認証の方式及び個人認証装置105は、以下の通りである。
▲1▼テンキー、ダイヤル等の入力装置から人が暗証番号を入力することにより解錠/施錠を行なう方式。入力装置としては、テンキー、タッチパネル、ダイヤル、キーボード等がある。
▲2▼暗証コードが埋め込まれたキーやカードを暗証コード読取部に挿入させて、暗証コードを読み取らせることにより解錠/施錠を行なう方式。入力装置としては、接触型電子キー、磁気カードや接触型ICカード等の接触型カード等を利用者が有し、それらの読取装置が個人認証装置となる。
▲3▼非接触型電子キーを用いて暗証コードを送信することにより、解錠/施錠を遠隔制御する方式。入力装置としては、非接触型電子キー(電磁波、電波、赤外線、光、超音波等を利用)、携帯電話、PHS、非接触カード(密着型/近傍型/近接型/遠隔型ICカード)、バーコード等を利用者が有し、それらの読取装置が個人認証装置となる。
▲4▼人の身体的特徴(バイオメトリクス)を照合することにより解錠・施錠を行なう方式。各種身体的特徴としては、指紋、虹彩、網膜、掌形、掌紋、顔、音声、筆跡、その他(鼻、耳、歩調/足音、匂い、DNA、脳波、心拍等)が利用可能である。利用者は、予め登録してある身体的特徴に対して照合することで利用でき、入力装置としては、それぞれの方式において通常用いられる方式の装置を適応できる。
▲5▼上記4方式の任意の組み合せにより認証する方式。
【0035】
予め利用する可能性のある利用者全ての認証情報を登録しておき、各コンテンツ毎に利用者の制限、利用範囲の制限を行ない、該コンテンツの管理情報の一部として蓄積しておく。言うまでもなく、▲5▼の複数の認証方式を組み合わせる方式は、セキュリティレベルが高い。利用者の制限としては、特定の集団を設定する場合もあるが、この場合、利用者が該集団に所属しているということを予め設定しておけば良い。
【0036】
印刷部110は、プリンタコントローラと、プリンタエンジンとを備えており、印字機構は、複写機、レーザービームプリンタ等に用いられている電子写真方式、バブルジェット(登録商標)方式やピエゾ方式等のインクジェット方式、また、感熱・熱転写方式、ワイヤドット方式等、全ての印刷方式が適応可能である。
【0037】
図2は、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体100を用いたコンテンツを管理するシステムにおける各装置の印刷プロセスのフローチャートである。
【0038】
以下、図2について説明する。
【0039】
まず、コンテンツ作成者及び利用者等は、該コンテンツにアクセス可能な利用者にアクセス権限を与えるための設定をしておく。例えば、アクセス権の段階としては、閲覧可能、複製可能、コンテンツ修正可能等である。
【0040】
PC104がコンテンツの作成/表示を指示し(ステップS200)、このPC104からコンテンツの印刷命令が出た場合(ステップS201)、まず、始めに、印刷装置102は、印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行なう(ステップS202)。PC104からの指示が印刷装置102に送られ、RF−ID読取部109と表示媒体100のRF−IDタグとの間で無線通信して識別情報を取得する(ステップS203)。この識別情報は、印刷装置102からデータ管理装置103へ送られ、このデータ管理装置103は、予め格納されている許可された識別情報と比較して、表示媒体が許可された識別情報を持つか否かを確認する(ステップS204)。そして、表示媒体が許可された識別情報を持つ場合、次のプロセス(ステップS206)へ向かい、許可されていない場合、またはRF−IDが応答しない場合、印刷装置102は印刷を行なわない(ステップS205)。
【0041】
次に、印刷命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認する(ステップS206,207)。そして、登録が無い場合は、印刷命令のファイルは少なくともPC104上にあるため、PC104は、印刷命令コンテンツにアクセスして(ステップS208)、それを印刷装置に送る(ステップS209)。また、コンテンツがデータ管理装置103に登録されている場合、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一か否かを確認する(ステップS210)。そして、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一でない場合、PC104は、印刷命令コンテンツをアクセスして(ステップS208)、PC104上のコンテンツを印刷装置へ送信する(ステップS209)。また、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一の場合、データ管理装置103は、その内部の登録コンテンツを印刷装置102へ送る(ステップS211)。
【0042】
印刷装置102は、PC104からのコンテンツ或いはデータ管理装置103からのコンテンツを受信すると(ステップS212)、そのコンテンツは、表示媒体100上へ印刷可能な状態になる。ここで、利用者が該コンテンツの印刷を許可されているか否かの認証処理を個人認証装置105により行なう(ステップS213)。この認証結果の情報はデータ管理装置103へ送られ、このデータ管理装置103は、印刷が許可されているか否かを確認する(ステップS214)。そして、印刷が許可されている場合は、印刷装置102による表示媒体100へのコンテンツの印刷処理が進行し(ステップS215,216)、また、印刷が許可されていない場合は、印刷できないことを表示して、本処理動作を終了する。
【0043】
本実施の形態において、個人認証読取処理は、個人認証装置105において、ICカードを読み取ることで行なう。該ICカードは、利用者の識別情報が記録されており、データ管理装置103において、コンテンツに対する利用者の利用制限条件と照会して、アクセス許可レベルを明らかにする。
【0044】
印刷装置102における印刷終了を確認すると(ステップS217)、印刷した表示媒体(紙)の識別情報(ID番号)、コンテンツ情報及び利用者情報を含むコンテンツ管理情報をデータ管理装置103へ送信し、登録する(ステップS218)。この際、印刷命令されたコンテンツが未登録である場合は▲1▼で、印刷した表示媒体(紙)の識別情報、コンテンツ情報、コンテンツの管理情報について新規登録となるため、該管理情報に利用者情報を含んで登録する。また、印刷命令されたコンテンツが、既に登録されているが変更が加わっている場合は▲2▼で、印刷した表示媒体(紙)の識別情報、コンテンツ情報、コンテンツの管理情報について新規登録に加えて、既に登録されているID情報に係るコンテンツ管理情報に、新しく出力した表示媒体の識別情報及び利用者情報を追記しておく。また、印刷命令されたコンテンツが既に登録されており、その複製を作成した場合は▲3▼で、新規登録は行なわず、コンテンツ管理情報に該利用者が複製を作成したことに関連する情報を少なくとも追記する。
【0045】
本実施の形態では、PC104からコンテンツの印刷命令が出た場合、第1に印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行ない、印刷許可を確認した後で、次に印刷命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認し、その後に利用者の認証処理を行なった。しかし、この3つの確認プロセスは、同時でも、または逆でも良い。
【0046】
また、本実施の形態では、利用者の認証操作は、ネットワーク101に接続された個人認証装置105において行なったが、PC104から操作する場合、個人認証装置105がPC104と接続されているか、または一体化しており、PC104から操作しても良い。また、PC104の画面において、ユーザーID、暗証番号等を入力する等の方式により、認証を行なうことも可能である。
【0047】
本実施の形態において、印刷されたRF−IDタグ付き表示媒体100の情報は、ネットワーク101上のデータ管理装置103において蓄積され、合わせて利用者情報が管理情報の一部として蓄積された。
【0048】
本実施の形態では、RF−IDタグが形成された表示媒体である用紙を用いて、企業内において重要な会議で配布する説明用の機密資料を印刷した。これにより、機密情報の紙出力を、誰がいつ、どこの印刷装置から出力したかも管理することが可能となり、高度なセキュリティを実現できる。
【0049】
本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムは、個人の印刷書類の管理、複数人への機密性の高い重要な書類等印刷物を配布する際の書類の管理等に適応し、特に、会社内での機密文章の管理等に適している。
【0050】
また、本発明のRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムは、不正な印刷、複製、改ざん等を防止するような目的にも有効であり、有価証券、公的文書、契約書、申請書、証明書、カルテ、領収書、入場券、著作物(小説、絵画、ポスター、絵葉書)、会員証、電子政府用書類出力、写真等々に適している。
【0051】
本実施の形態に係るコンテンツを管理するシステムによれば、表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報と該コンテンツ情報の印刷履歴、利用者の利用状況、印刷物の存在状態等を管理することができ、恰も印刷されたコンテンツもネットワーク接続されているかのように高度なセキュリティにおいて共有できる。また、利用者にとってセキュリティに注意を要するコンテンツの印刷物を容易に作成でき、複数人と共有することができる。さらに、印刷物の複製を作成する際には、画質劣化することなく、オリジナルと同様の印刷物を作成できる。また、コンテンツを管理する立場にとっては、コンテンツに関連する印刷情報を見ることによって、関連する印刷物全ての管理が可能である。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図3及び図4に基づき説明する。
【0053】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には、同一符号が付してある。
【0054】
本実施の形態において上述した第1の実施の形態と異なる点は、RF−IDリーダー内蔵印刷装置の構成である。即ち、本実施の形態における情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置102aは、ネットワーク・インターフェース(I/F)107、制御部108、二つのRF−ID読取部109a,109b、印刷部110、メモリ部111、操作部112及び個人認証部301を備えている。RF−ID読取部が二つあるのは、一方のRF−ID読取部109aで登録済のRF−IDタグ付き表示媒体100aの識別情報を読み取り、他方のRF−ID読取部109bでコンテンツの印刷のためのRF−IDタグ付き表示媒体100bの識別情報の読み取りを行なう。また、個人認証部301が印刷装置102aに内蔵されて一体化されていることで、使用者は、印刷装置102aへの操作のみで、本システムを利用することができる。
【0055】
RF−IDタグ付き表示媒体100a,100bと印刷装置102aは、RF−ID読取部109a,109bとRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。
【0056】
個人認証部301は、使用者のユーザーID(識別子)と暗証番号の入力で認証する。
【0057】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【0058】
以下、図4について説明する。
【0059】
まず、始めに、既に登録されているRF−ID1タグ付き表示媒体100a上に表示されているコンテンツの複製命令が印刷装置102aから出される(ステップS400)。すると、まず、複製印刷する表示媒体100bに付いたRF−ID2タグとRF−ID2読取部109bとの間で通信してID2を取得する(ステップS401,402)。データ管理装置103において、このRF−ID2が許可されているか否かを確認する(ステップS403)。そして、ID2が許可されていない場合、またはRF−ID2が正しく認識されない場合、印刷装置102aは印刷を実行しない(ステップS404)。
【0060】
また、ID2が許可されている場合、またはRF−ID2が正しく認識された場合、既に登録されている表示媒体100bのRF−ID1とRF−ID1読取部109aとの間で通信して、ID1を取得し(ステップS405,406)、データ管理装置103は、その内部にID1に関するコンテンツが登録されているか否かを確認する(ステップS407,408)。そして、ID1に関するコンテンツが登録されていない場合は、印刷装置102aは印刷不可能である(ステップS409)。
【0061】
また、ID1に関するコンテンツが登録されている場合、印刷装置102aは登録コンテンツを印刷可能であるが、ここで、データ管理装置103は、登録コンテンツを印刷装置102aに送信する(ステップS410)。データ管理装置103からの登録コンテンツを受信した(ステップS411)印刷装置102aは、この利用者の利用制限情報を確認する(ステップS412)。このため、個人認証部301において利用者はユーザーIDと暗証番号とを入力し、データ管理装置103は、利用者のコンテンツに関連する利用制限情報を確認する(ステップS413)。そして、利用者が印刷可能なように登録されている場合は、印刷装置102aにおいて表示媒体100bに対するコンテンツの印刷処理を行なう(ステップS414,415)。また、利用者が印刷可能なように登録されていない場合は、その旨を表示して、本処理動作を終了する(ステップS413)。
【0062】
また、印刷装置102aにおいて表示媒体100bに対するコンテンツの印刷が終了した場合(ステップS416)、データ管理装置103は、ID1に関しては、ID2に新規に利用者によって印刷されたことを追記し、ID2に関しては、コンテンツ情報及び利用者情報を含むコンテンツに関連する管理情報を新規に登録し(ステップS417)、その後、本処理動作を終了する(ステップS418)。
【0063】
本実施の形態によれば、印刷されている表示媒体100aを印刷装置102aに載置すれば、表示媒体100bにその複製を画質劣化することなく形成することができ、しかも、誰により印刷されたかという事実も管理できるために、利用者にとってアクセスが容易で且つ高度にセキュリティが管理されたシステムを実現できる。
【0064】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を、図5及び図6に基づき説明する。
【0065】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には同一符号が付してある。
【0066】
図5において、図1と異なる点は、印刷装置102に代えて情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置を設けたことである。
【0067】
即ち、本実施の形態においては、ネットワーク101にRF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置(以下、単に画像読取装置と記述する)500及びデータ管理装置103が接続されている。
【0068】
画像読取装置500は、ネットワーク・インターフェース(I/F)501、制御部502、RF−ID読取部503、画像読取部504、メモリ部505、操作部506及び個人認証部507を備えている。また、データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0069】
画像読取部504は、光学式読み取りの場合、光源、結像系、イメージセンサ、A/D変換器、制御LSI、DRAMを備える。1画素毎に時系列的に取り込むドラムスキャナ、原稿を透明なガラス板の上に下向きに置くフラットベッドスキャナ、写真機により撮影されたフィルム用のフィルムスキャナ等が適応可能である。
【0070】
RF−IDタグ付き表示媒体100と画像読取装置500は、RF−ID読取部503とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行ない、画像読取部504において、RF−IDタグ付き表示媒体100上のコンテンツを光学的に読み取る。個人認証部507は、使用者の保有するRF−IDタグにより使用者のIDを認証する方式である。
【0071】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおけるお各装置のにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【0072】
以下、図6について説明する。
【0073】
まず、画像読取装置500からコンテンツの画像読取命令を出した場合(ステップS600)、第1に画像を読み取る表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行なう(ステップS601)。画像読取装置500は、表示媒体100のRF−IDタグと無線通信して識別情報を取得する(ステップS602)。また、同時に、又はその前後に、画像読取装置500は、表示媒体100上に描画されたコンテンツを光学的に読み取る(ステップS603,604)。
【0074】
読み取られた識別情報は、画像読取装置500からデータ管理装置103へ送られ、予め格納されている許可された識別情報と比較し、表示媒体が許可された識別情報を持っているか否かを確認する(ステップS605)。表示媒体が許可された識別情報を持つ場合、次のプロセス(ステップS606)へ向かい、許可されていない場合、またはRF−IDが応答しない場合、データ管理装置103は、該データ管理装置103への登録を行なわず(ステップS611の▲1▼)、画像読取装置500は、処理終了確認情報を表示し(ステップS612)、その後、本処理動作を終了する(ステップS613)。
【0075】
また、読み取られた識別情報が許可されている場合、データ管理装置103は、識別情報がデータ管理装置103に登録されているか否かを確認する(ステップS606)。そして、識別情報がデータ管理装置103に登録されていない場合は、画像読取命令されたコンテンツはデータ管理装置に登録されていないため、新規に登録する(ステップS611の▲2▼)。この際のデータ群は、識別情報であるID番号、読取コンテンツ、該コンテンツ情報に関連する管理情報である。
【0076】
また、コンテンツがデータ管理装置に登録されている場合、データ管理装置103は、登録コンテンツへアクセスし(ステップS607)、画像読取装置500は、個人認証部507により使用者の個人認証を行ない(ステップS608)、データ管理装置103は、使用者の利用範囲を確認する(ステップS609)。
【0077】
そして、登録許可を有している場合は、データ管理装置103は、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一か否かを確認する(ステップS610)。そして、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一でない場合は、読み取ったコンテンツをデータ群の一部として追加登録し(ステップS611の▲3▼)、また、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一の場合、データ管理装置103内の登録コンテンツへの変更等は行なわない(ステップS611の▲4▼)。その後、画像読取装置500は、処理終了情報を表示し(ステップS612)、その後、本処理動作を終了する。
【0078】
本実施の形態では、コンテンツの画像読取命令が出た場合に、先に印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行ない、許可を確認した後、データベースへの登録確認を行ない、次に利用者の個人認証を行ない、画像読取命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認した。しかし、これらの確認プロセスは、同時でも、または逆でも良い。
【0079】
本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにより、印刷されたRF−IDタグ付き表示媒体100の情報がネットワーク101上のデータ管理装置103において蓄積された。
【0080】
本実施の形態では、以下の場合が実現できた。
▲1▼RF−IDタグが形成されていない表示媒体(紙)上に描画されているコンテンツを、RF−IDタグを表示媒体の裏面に付けることで、ネットワーク101上のコンテンツ共有システムに登録できた。
▲2▼RF−IDタグが裏面に付いている表示媒体(紙)の上に手書きで入力したコンテンツを、コンテンツ共有システムに登録できた。
▲3▼RF−IDタグが裏面に付いている表示媒体(紙)の上に印刷されているコンテンツに手書きで追記した情報を、コンテンツ共有システムに登録できた。
【0081】
このように、ネットワーク101上に管理されていない表示媒体(紙)上に描画されたコンテンツを登録された利用者がネットワーク101上に取り込むことが可能となり、表示媒体(紙)情報も管理することが可能となった。
【0082】
本実施の形態における画像読取装置500は、個人認証機能、印刷機能、画像読取機能、表示媒体の廃棄機能のいずれか一つの機能、または複数の機能を有していても良い。
【0083】
また、これらの組み合せによって、複合的な効果を最適なフローにおいて実現することができる。
【0084】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を、図7及び図8に基づき説明する。
【0085】
図7は、本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、図5と同一部分には同一符号が付してある。
【0086】
図7において、図5と異なる点は、画像読取装置500に代えて情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置700を設けたことである。
【0087】
即ち、本実施の形態においては、ネットワーク101にRF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置(以下、単に表示媒体廃棄装置と記述する)700及びデータ管理装置103が接続されている。
【0088】
表示媒体廃棄装置700は、ネットワーク・インターフェース(I/F)701、制御部702、RF−ID読取部703、廃棄部704、メモリ部705、操作部706及び個人認証部707を備えている。また、データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0089】
RF−IDタグ付き表示媒体100と表示媒体廃棄装置700は、RF−ID読取部703とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。個人認証部707は、ユーザーIDと暗証番号とを入力することで個人認証を行なう。
【0090】
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける各装置の表示媒体廃棄プロセスのフローチャートを示す。
【0091】
以下、図8について説明する。
【0092】
まず、RF−IDタグ付き表示媒体100を表示媒体廃棄装置700の所定の場所に置き、操作部706より廃棄命令を出して廃棄作業を開始する(ステップS800)。次に、表示媒体廃棄装置700は、RF−IDタグ付き表示媒体100のRF−IDタグを読み取り(ステップS801)、データ管理装置103において、その識別情報が本システムに登録されているものか否かを確認する(ステップS802)。そして、識別情報がデータ管理装置103に登録されていない場合には、表示媒体廃棄装置700の表示部に表示媒体が登録されていないことを表示し、表示媒体の廃棄を実行するか否かの確認を表示し、利用者は廃棄を実行するか、または廃棄を中断するか選択して(ステップS803)、その選択に応じた処理を行なう。
【0093】
また、識別情報がデータ管理装置103に登録されている場合には、表示媒体廃棄装置700は、個人認証部707による個人認証により、利用者の識別情報を確認し(ステップS804)、表示媒体の廃棄許可の有無をデータ管理装置103において確認し(ステップS805)、廃棄許可がない場合は、表示媒体の廃棄処理を中断した後、本処理動作を終了し、また、廃棄許可がある場合のみ次(ステップS806)へ進む。
【0094】
次に、表示媒体廃棄装置700の表示部に識別情報に関連するコンテンツの管理情報の一部等を表示して(ステップS806)、表示媒体の廃棄を実行するかどうかの確認を表示し、利用者は廃棄を実行するか、または廃棄を中断するか選択し(ステップS807)、その選択に応じた処理を行なう。
【0095】
このようにしてRF−IDタグ付き表示媒体100が廃棄される場合(ステップS810,809)、本実施の形態における表示媒体廃棄装置700では、データ管理装置103に蓄積されている識別情報に関連するデータ群(ID番号とそれに関連するコンテンツ情報と、コンテンツ管理情報とから成る)の消去も可能である。このため、表示媒体廃棄装置700は、廃棄した表示媒体上のコンテンツに関連するデータをデータ管理装置103に残しておくか否かの問い合わせを表示し(ステップS811)、利用者は、その利用権限の範囲において選択できる。そして、データを残しておく場合には、識別情報に関連する管理情報に廃棄事実と廃棄の日時、装置名、その他の諸条件を追記登録しておく(ステップS813)。また、データを消去する場合には、識別情報に関連するコンテンツ情報と管理情報等をデータ管理装置103から削除する(ステップS812)。また、データの消去の有無に拘らず、識別情報に関連づけられている他の識別情報のコンテンツ管理情報に、表示媒体が利用者によって廃棄されたことを追記しておく(ステップS812)。
【0096】
以上の工程により、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を利用した共有システムにおける廃棄プロセスは終了する。
【0097】
本実施の形態では、表示媒体を廃棄した後で、データをデータ管理装置103に残しておくか否かの確認を行なってデータ管理装置103において処理しているが、表示媒体を廃棄プロセスとデータのデータ管理装置103からの消去については、同時でも、または逆でも良い。
【0098】
また、個人認証処理の順番については、表示媒体のRF−IDの読み取りの前後のどちらでも良い。
【0099】
本実施の形態に係る表示媒体廃棄装置700を用いることで、表示媒体(紙)情報とデジタル情報の両方について、利用者の設定権限下において、消去・管理することが可能となった。
【0100】
また、表示媒体廃棄装置700の廃棄部704は、読み取り不可能なように裁断、または溶解等、該表示媒体上のコンテンツの内容認識ができないように廃棄する全ての方式が適応可能である。また、RF−IDタグを分離した後に、表示媒体を廃棄する機能を有する場合もある。
【0101】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0102】
本実施の形態における情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置及びRF−IDリーダー内蔵画像読取装置は、該表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波により識別情報を書き込む機能を有している。これにより、ICチップに書き込む書き込み機能部、または書き換え機能部を有するRF−IDタグ付き表示媒体も活用することができ、より高度なセキュリティに守られたコンテンツ共有システムを実現できるようになった。
【0103】
例えば、識別情報が一部、または全て書き込まれていないICチップのRF−IDタグが付いた表示媒体上に、コンテンツを印刷して本システムのデータ管理装置に登録する場合、識別情報を暗号化することが可能となる。即ち、ネットワーク上においてのコンテンツの指標である識別情報を保護できる。または、識別情報が一部、または全て書き込まれていない場合、その領域を認証用に用いたりすることが可能である。
【0104】
これにより、アクセスできる個人を特定することが可能となる。
【0105】
また、識別情報を利用者が設定できることにより、本発明のシステムの利便性も向上した。
【0106】
尚、RF−IDタグへの書き込み機能部は、読み取る機能部と同一でも、一体でも、または別に構成されていても良いが、同一であることが望ましい。
【0107】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図9に基づき説明する。
【0108】
図9は、本発明の第6の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第2実施の形態における図3及び第4の実施の形態における図5と同一部分には、同一符号が付してある。
【0109】
本実施の形態は、ネットワーク101上に、情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置102a、RF−IDリーダー内蔵画像読取装置500及びデータ管理装置103a,103bが接続されており、各々異なるIPアドレスにおいて接続されている。
【0110】
本実施の形態におけるコンテンツは、識別情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群として、データ管理装置103上に蓄積されている。
【0111】
本実施の形態では、このデータ群をデータ保持部114に蓄積する際に、どのIPアドレス上に蓄積されているかという情報を付加することと、データ管理装置103a,103bが時々、識別情報であるID番号とIPアドレスとから成るデータテーブルを共有し、更新することで実現できる。
【0112】
これは、インターネット101におけるDNSサーバが実施していることに近似している。この機能は、データ管理装置103a,103bが担ってもいるが、ネットワーク101の規模に応じて、別途管理装置を設定しても良い。
【0113】
本実施の形態において、識別情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群は、通常、組織形態、設置場所、その他の要因から、全体として最適化されたデータ管理装置103a,103bの順位に基づいてデータ蓄積される。
【0114】
本実施の形態により、インターネット101に接続されたあらゆる場所に接続されたRF−IDリーダー内蔵印刷装置102aを用いることで、該コンテンツ共有システムを活用することが可能となった。
【0115】
以上では、本発明の様々な例と実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々な修正と変更に及ぶことが可能であることは言うまでもない。
【0116】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0117】
[実施態様1] 表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、
前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、
前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とするシステム。
【0118】
この実施態様1によれば、表示媒体にRFIDタグを付け、表示媒体上に印刷するコンテンツにIDを対応させて、該コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報をネットワーク接続されたデータ管理装置において管理し、該コンテンツ毎に利用者の権限を設定することで、ネットワーク上に接続された個人認証装置から、前記表示媒体を介して前記コンテンツ情報を利用することが可能となり、その結果、コンテンツの共有化がセキュリティに優れた管理下において可能となった。
【0119】
[実施態様2] 前記個人認証装置は、前記情報処理装置と一体であることを特徴とする実施態様1に記載のシステム。
【0120】
この実施態様2によれば、個人認証装置は、情報処理装置と一体化されることで、該情報処理装置への操作のみで個人認証され、簡易に高度なセキュリティにおいて本システムを利用できる。
【0121】
[実施態様3] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする実施態様1または2に記載のシステム。
【0122】
[実施態様4] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上に描画されているコンテンツ情報を読み取るコンテンツ情報読取手段を有し、該コンテンツ情報読取手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を読み取ることができることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載のシステム。
【0123】
[実施態様5] 前記情報処理装置は、前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄する廃棄手段を有し、該廃棄手段により、許可されている使用者のみが前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄できることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載のシステム。
【0124】
[実施態様6] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波により識別情報を書き込む識別情報書き込み手段を有することを特徴とする実施態様1乃至5のいずれかに記載のシステム。
【0125】
この実施態様によれば、ICチップに書き込む機能、または書き換える機能を有するRF−IDタグ付き表示媒体も活用することができ、より高度なセキュリティに守られたコンテンツ共有システムを実現できる。即ち、識別情報に加えて、書き込むメモリ領域を暗号用に用いたり、認証用に用いたりすることが可能である。
【0126】
[実施態様7] RF−IDタグを有する表示媒体上の前記RF−IDタグを無線通信により読み取る機能を有する情報処理装置と、前記表示媒体上のコンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDのID情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置と、個人認証装置とを、通信可能なようにネットワークに接続して成るコンテンツを管理するシステムに使用する前記情報処理装置であって、
前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする情報処理装置。
【0127】
この実施態様によれば、コンテンツの共有化をセキュリティに優れた管理下において可能とすることができる。
【0128】
[実施態様8] 前記個人認証装置を一体に設けたことを特徴とする実施態様7に記載の情報処理装置。
【0129】
[実施態様9] 前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする実施態様7または8に記載の情報処理装置。
【0130】
[実施態様10] 前記表示媒体上に描画されているコンテンツ情報を読み取るコンテンツ情報読取手段を有し、該コンテンツ情報読取手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を読み取ることができることを特徴とする実施態様7乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
【0131】
[実施態様11] 前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄する廃棄手段を有し、該廃棄手段により、許可されている使用者のみが前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄できることを特徴とする実施態様7乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
【0132】
[実施態様12] 前記表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波によりID情報を書き込むID情報書き込み手段を有することを特徴とする実施態様7乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【0133】
[実施態様13] 表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、
前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、
前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とするシステム。
【0134】
この実施態様13によれば、高度なセキュリティの下でコンテンツを管理できる。
【0135】
[実施態様14] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、前記管理機能により管理されるコンテンツ情報の印刷を許可することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0136】
この実施態様14によれば、RF−IDタグの識別情報に関連して管理されているコンテンツの印刷を高度なセキュリティの下で管理できる。
【0137】
[実施態様15] コンテンツ情報を印刷する表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に応じて、前記認証処理を実行することを特徴とする実施態様14に記載のシステム。
【0138】
この実施態様15によれば、個人認証だけでなく、表示媒体のRF−IDタグの識別情報も利用してセキュリティを高めることができる。
【0139】
[実施態様16] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、コンテンツ情報が描画されている表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に対応して登録されているコンテンツ情報を印刷することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0140】
この実施態様16によれば、高度なセキュリティの下で画像の劣化を抑えた印刷を行える。
【0141】
[実施態様17] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、前記管理機能は、読み取ったコンテンツ情報を表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に対応させて登録することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0142】
この実施態様17によれば、RF−IDタグの識別情報に対応させたコンテンツの登録を高度なセキュリティの下で行える。
【0143】
[実施態様18] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、コンテンツ情報が描画されている表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に関連する管理情報を廃棄もしくは変更することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0144】
この実施態様18によれば、権限のない利用者による管理情報の廃棄、変更等を防止できる。
【0145】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高度なセキュリティの下でコンテンツ管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける画像読取プロセスのフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける表示媒体廃棄プロセスのフローチャートである。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 RF−IDタグ付き表示媒体
100a RF−IDタグ付き表示媒体
100b RF−IDタグ付き表示媒体
101 ネットワーク
102 RF−IDリーダー内蔵印刷装置(情報処理装置)
102a RF−IDリーダー内蔵印刷装置(情報処理装置)
103 データ管理装置
104 PC(パーソナル・コンピュータ)
105 個人認証装置
106 ICカード
107 ネットワーク・インターフェース(I/F)
108 制御部
109 RF−ID読取部
109a RF−ID読取部
109b RF−ID読取部
110 印刷部
111 メモリ部
112 操作部
113 ネットワーク・インターフェース(I/F)
114 データ保持部
115 データ管理部
301 個人認証部
500 RF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置(情報処理装置)
501 ネットワーク・インターフェース(I/F)
502 制御部
503 RF−ID読取部
504 画像読取部
505 メモリ部
506 操作部
507 個人認証部
700 RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置(情報処理装置)
701 ネットワーク・インターフェース(I/F)
702 制御部
703 RF−ID読取部
704 廃棄部
705 メモリ部
706 操作部
707 個人認証部
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツの管理技術に関する。
【従来の技術】
従来の印刷システムでは、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)等によって生成された印刷データをプリンタに送信することにより、所定のドキュメントを複数印刷することができるが、一度コンテンツが印刷された表示媒体である紙は、コンピュータ・ネットワークからは切り離され、誰が印刷し且つ所有しているか等の情報を管理することは不可能であった。
【0002】
また、紙情報の電子化に関しては、特開2000−285203号公報において、ICチップ入りの紙を情報伝達方法に用いる技術が開示されている。これは、ICチップに情報の電子データを蓄積し、紙上に情報を印刷することで、紙を電子記憶媒体として用いて、情報を配布・授受・保存する方法である。
【0003】
また、特開平11−78176号公報には、不正な印刷物の発行を防止する印刷物発行管理システムに関する技術が開示されている。このシステムは、例えば、有価証券や著作物等の印刷物の発行管理に使われる。これは、識別情報を有する表示媒体において、正当な識別情報であると認識した場合にのみ要求されたコンテンツを印刷するというもので、正当な識別情報を持つ印刷物を管理することができる。この特開平11−78176号公報では、「識別情報」としては、例えば、文字や記号等の印字情報、磁気情報、バーコード等の光学的検出情報、透かし等が開示されている。
【0004】
また、特開2001−134672号公報に開示された印刷物の真贋判定を行なう印刷物発行管理システムにおいては、ICチップを用いることにより高いセキュリティを実現している。このシステムの特徴は、印刷物検証装置がオフラインであり、予めICチップの認証キーと暗号化キーとを用いて暗号化したデータを複合化できる複合化キーを記憶しておくことで、実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的な紙への印刷システムは、一度印刷された紙はネットワーク・システムから切り離されるので、印刷物の追跡管理は事実上不可能であった。
【0006】
また、上述した特開2000−285203号公報においては、ICチップへコンテンツを格納する技術が開示されているが、以下の理由により、コンテンツのネットワーク管理が主流になると思われる。
▲1▼今後ICチップの低価格化実現のためのICチップサイズの縮小化に伴い、1チップ当たりのメモリ量が減少する可能性があり、蓄積できるコンテンツの内容が限定的となる。
▲2▼ネットワークの高速・大伝送容量化により、いつでも、どこからでもネットワーク管理されたコンテンツにアクセス可能となる。
▲3▼コンテンツ内容へのアクセス権限をリアルタイムにセキュリティ管理したい。また、印刷の許可を管理したい。
【0007】
よって、コンテンツを内蔵したICチップを有する紙の応用は限定される。
【0008】
前記特開平11−78176号公報に開示されたシステムは、媒体情報管理装置と、コンテンツ管理装置と、利用管理装置と、プリンタとで構成されており、印刷物の発行に必要なコンテンツ、表示媒体(印刷記録媒体)及び印刷機構の3つの要素をそれぞれ独立に管理し、印刷物の発行を管理することで、不正な印刷物の発行を未然に防ぐことができ、有価証券、入場券、著作物、会員証、証明証等の重要な印刷物をリモート印刷することができる。一方、このシステムは、ホスト側からの印刷物の発行管理のためのシステムであるために、利用者がコンテンツを登録したり、コンテンツを変更したり、コンテンツの管理情報にアクセスすることは不可能である。
【0009】
また、上述した特開2001−134672号公報には、印刷物の真贋判定を行なう印刷物発行管理システムが開示されているが、上述した特開平11−78176号公報に開示されたシステムと同様に、印刷物の発行管理が目的であり、利用者がコンテンツの管理をすることは不可能である。
【0010】
本発明は、上述したような従来技術の有する問題点を解消するためになされたもので、その目的は、高度なセキュリティの下でコンテンツを管理できるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明コンテンツを管理するシステムは、表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1及び図2に基づき説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、100はRF−IDタグ付き表示媒体、101はネットワーク、102は情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置(以下、単に印刷装置と記述する)、103はデータ管理装置、104はPC(パーソナル・コンピュータ)、105は個人認証装置、106はICカードである。
【0015】
ネットワーク101に、印刷装置102、データ管理装置103、PC104及び個人認証装置105が接続されている。
【0016】
本実施の形態では、個人認証装置105が非接触型電子キーの場合について説明する。
【0017】
印刷装置102は、ネットワーク・インターフェース(I/F)107、制御部108、RF−ID読取部109、印刷部110、メモリ部111及び操作部112を備えている。
【0018】
RF−IDタグ付き表示媒体100と印刷装置102は、RF−ID読取部109とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。
【0019】
ここで、RF−IDタグ付き表示媒体100とは、ICチップに内蔵された識別情報(例えば、ID番号)を無線方式によりRF−ID読取部109と通信可能なRF−IDタグが、表示媒体の表面、または裏面に取れないように接着等により固定されているか、または表示媒体の中に折り込まれていたり、2枚以上の表示媒体により挟まれるように形成されている表示媒体のことである。また、表示媒体とは、一般的な普通の紙、表面がコートされている紙、写真等の印画紙、感熱紙、ジアゾ感光紙、オーバー・ヘッド・プロジェクタ用PETフィルムやポリエチレン、プラスチック等の樹脂膜等、印刷可能なシート状の表示媒体であれば何でも良い。
【0020】
ネットワーク・インターフェース107は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。印刷装置102には、IPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。
【0021】
制御部108は、RF−IDの読み取り、印刷、データ通信、データ表示、データ保持等を制御し、高速な印刷装置102全体の機能制御を行なう。
【0022】
RF−ID読取部109は、表示媒体100に付いたRF−IDタグを無線方式で読み取るためのもので、制御やデータ処理を行なうプロセッサ部と、送信データの変調や受信データの符号化を行なうRF部と、RF−IDタグとRF通信を行なうためのアンテナ部とから成る。
【0023】
メモリ部111は、印刷時に、ID情報、該ID情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報等を一時的に格納し、高速プリント及び高度なセキュリティを実現するために用いられる。
【0024】
操作部112は、印刷指示部を行なうためのヒューマン・インタフェースであり、表示部と入力部とを有する。具体的に、表示部は、少なくともコンテンツに関連する情報を表示できるようなディスプレイであったり、入力可能なデジタイザが表面に形成されたタッチパネル付きのディスプレイであったり、また、単なるLED(発光ダイオード)の点灯表示により処理状況を表す場合もある。入力部は、タッチパネルの他に、操作ボタン、音声入力等でも良い。また、RF−ID読取部109が表示媒体100の供給を検出した場合には、その検出信号によって印刷指示を行なう構成でも良い。
【0025】
RF−IDリーダー内蔵印刷装置102は、上記機能の他に、光学的読取機能、データ保持部、データ管理部を有している場合もある。また、RF−IDリーダー内蔵印刷装置102は、コンピュータと一体化していても良い。更に、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックス、電話等々の複合機能を有する複合印刷装置であっても良い。
【0026】
データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0027】
ネットワーク・インターフェース113は、通信回線を介してデータ通信を行なうためのものである。データ管理装置103には、IPアドレスが割り振られており、ネットワーク101上において識別されている。
【0028】
データ保持部114は、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースと、登録済の識別情報、該識別情報に関連するコンテンツ情報、該コンテンツ情報に関連する管理情報を有するデータベースを備えている。
【0029】
使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースは、本発明のシステムに使用可能なRF−ID付き表示媒体100が市場に投入された時点に、ネットワーク101を介して随時、登録更新される。これにより、セキュリティの保証された表示媒体を用いることが可能となり、コンテンツの印刷物のセキュリティ管理が可能となる。
【0030】
登録後の識別情報とは、RF−IDタグ付き表示媒体100上にコンテンツが印刷された際に登録されたRF−IDタグのID番号である。
【0031】
該識別情報に関連するコンテンツ情報とは、表示媒体100上に印刷された情報を意味し、場合によっては、表示媒体100上に印刷されてはいないが、識別情報に関連付けられて蓄積されているコンテンツ情報を意味する場合もある。即ち、表示媒体100上には、コンテンツの一部のみが印刷形成されており、そのコンテンツに関連する情報が蓄積されており、必要に応じてアクセスし、印刷することが可能である。また、コンテンツが変更された場合には、その変更前のコンテンツ情報及び変更後のコンテンツ情報が関連付けられて蓄積される場合もある。
【0032】
コンテンツ情報に関連する管理情報とは、コンテンツ付加情報と、印刷付加情報と、関連する識別情報と、セキュリティ情報とから成る。コンテンツ付加情報は、コンテンツの作成者、使用したソフトウエア、作成日時、作成されたコンピュータ情報等である。印刷付加情報は、印刷日時、印刷された印刷機情報、印刷範囲、印刷オプション、プリンタ機種名、ドライバのバージョン、プリントプロパティ等である。関連する識別情報は、同一のコンテンツを印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号、または、同一のコンテンツの修正されたコンテンツを印刷した表示媒体に付いたRF−IDタグのID番号等である。セキュリティ情報は、コンテンツへのアクセス許可情報、つまり閲覧、変更、印刷等の可否に関連する情報である。
【0033】
データ管理部115は、データ保持部114に蓄積されたデータの新規登録、追加登録、修正登録等のデータ蓄積制御処理、ネットワーク101を介したデータ通信の制御、使用を許可したRF−IDタグの識別情報のデータベースの更新等を行なう。
【0034】
個人認証の方式及び個人認証装置105は、以下の通りである。
▲1▼テンキー、ダイヤル等の入力装置から人が暗証番号を入力することにより解錠/施錠を行なう方式。入力装置としては、テンキー、タッチパネル、ダイヤル、キーボード等がある。
▲2▼暗証コードが埋め込まれたキーやカードを暗証コード読取部に挿入させて、暗証コードを読み取らせることにより解錠/施錠を行なう方式。入力装置としては、接触型電子キー、磁気カードや接触型ICカード等の接触型カード等を利用者が有し、それらの読取装置が個人認証装置となる。
▲3▼非接触型電子キーを用いて暗証コードを送信することにより、解錠/施錠を遠隔制御する方式。入力装置としては、非接触型電子キー(電磁波、電波、赤外線、光、超音波等を利用)、携帯電話、PHS、非接触カード(密着型/近傍型/近接型/遠隔型ICカード)、バーコード等を利用者が有し、それらの読取装置が個人認証装置となる。
▲4▼人の身体的特徴(バイオメトリクス)を照合することにより解錠・施錠を行なう方式。各種身体的特徴としては、指紋、虹彩、網膜、掌形、掌紋、顔、音声、筆跡、その他(鼻、耳、歩調/足音、匂い、DNA、脳波、心拍等)が利用可能である。利用者は、予め登録してある身体的特徴に対して照合することで利用でき、入力装置としては、それぞれの方式において通常用いられる方式の装置を適応できる。
▲5▼上記4方式の任意の組み合せにより認証する方式。
【0035】
予め利用する可能性のある利用者全ての認証情報を登録しておき、各コンテンツ毎に利用者の制限、利用範囲の制限を行ない、該コンテンツの管理情報の一部として蓄積しておく。言うまでもなく、▲5▼の複数の認証方式を組み合わせる方式は、セキュリティレベルが高い。利用者の制限としては、特定の集団を設定する場合もあるが、この場合、利用者が該集団に所属しているということを予め設定しておけば良い。
【0036】
印刷部110は、プリンタコントローラと、プリンタエンジンとを備えており、印字機構は、複写機、レーザービームプリンタ等に用いられている電子写真方式、バブルジェット(登録商標)方式やピエゾ方式等のインクジェット方式、また、感熱・熱転写方式、ワイヤドット方式等、全ての印刷方式が適応可能である。
【0037】
図2は、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体100を用いたコンテンツを管理するシステムにおける各装置の印刷プロセスのフローチャートである。
【0038】
以下、図2について説明する。
【0039】
まず、コンテンツ作成者及び利用者等は、該コンテンツにアクセス可能な利用者にアクセス権限を与えるための設定をしておく。例えば、アクセス権の段階としては、閲覧可能、複製可能、コンテンツ修正可能等である。
【0040】
PC104がコンテンツの作成/表示を指示し(ステップS200)、このPC104からコンテンツの印刷命令が出た場合(ステップS201)、まず、始めに、印刷装置102は、印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行なう(ステップS202)。PC104からの指示が印刷装置102に送られ、RF−ID読取部109と表示媒体100のRF−IDタグとの間で無線通信して識別情報を取得する(ステップS203)。この識別情報は、印刷装置102からデータ管理装置103へ送られ、このデータ管理装置103は、予め格納されている許可された識別情報と比較して、表示媒体が許可された識別情報を持つか否かを確認する(ステップS204)。そして、表示媒体が許可された識別情報を持つ場合、次のプロセス(ステップS206)へ向かい、許可されていない場合、またはRF−IDが応答しない場合、印刷装置102は印刷を行なわない(ステップS205)。
【0041】
次に、印刷命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認する(ステップS206,207)。そして、登録が無い場合は、印刷命令のファイルは少なくともPC104上にあるため、PC104は、印刷命令コンテンツにアクセスして(ステップS208)、それを印刷装置に送る(ステップS209)。また、コンテンツがデータ管理装置103に登録されている場合、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一か否かを確認する(ステップS210)。そして、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一でない場合、PC104は、印刷命令コンテンツをアクセスして(ステップS208)、PC104上のコンテンツを印刷装置へ送信する(ステップS209)。また、印刷命令されているコンテンツと登録されているコンテンツとが同一の場合、データ管理装置103は、その内部の登録コンテンツを印刷装置102へ送る(ステップS211)。
【0042】
印刷装置102は、PC104からのコンテンツ或いはデータ管理装置103からのコンテンツを受信すると(ステップS212)、そのコンテンツは、表示媒体100上へ印刷可能な状態になる。ここで、利用者が該コンテンツの印刷を許可されているか否かの認証処理を個人認証装置105により行なう(ステップS213)。この認証結果の情報はデータ管理装置103へ送られ、このデータ管理装置103は、印刷が許可されているか否かを確認する(ステップS214)。そして、印刷が許可されている場合は、印刷装置102による表示媒体100へのコンテンツの印刷処理が進行し(ステップS215,216)、また、印刷が許可されていない場合は、印刷できないことを表示して、本処理動作を終了する。
【0043】
本実施の形態において、個人認証読取処理は、個人認証装置105において、ICカードを読み取ることで行なう。該ICカードは、利用者の識別情報が記録されており、データ管理装置103において、コンテンツに対する利用者の利用制限条件と照会して、アクセス許可レベルを明らかにする。
【0044】
印刷装置102における印刷終了を確認すると(ステップS217)、印刷した表示媒体(紙)の識別情報(ID番号)、コンテンツ情報及び利用者情報を含むコンテンツ管理情報をデータ管理装置103へ送信し、登録する(ステップS218)。この際、印刷命令されたコンテンツが未登録である場合は▲1▼で、印刷した表示媒体(紙)の識別情報、コンテンツ情報、コンテンツの管理情報について新規登録となるため、該管理情報に利用者情報を含んで登録する。また、印刷命令されたコンテンツが、既に登録されているが変更が加わっている場合は▲2▼で、印刷した表示媒体(紙)の識別情報、コンテンツ情報、コンテンツの管理情報について新規登録に加えて、既に登録されているID情報に係るコンテンツ管理情報に、新しく出力した表示媒体の識別情報及び利用者情報を追記しておく。また、印刷命令されたコンテンツが既に登録されており、その複製を作成した場合は▲3▼で、新規登録は行なわず、コンテンツ管理情報に該利用者が複製を作成したことに関連する情報を少なくとも追記する。
【0045】
本実施の形態では、PC104からコンテンツの印刷命令が出た場合、第1に印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行ない、印刷許可を確認した後で、次に印刷命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認し、その後に利用者の認証処理を行なった。しかし、この3つの確認プロセスは、同時でも、または逆でも良い。
【0046】
また、本実施の形態では、利用者の認証操作は、ネットワーク101に接続された個人認証装置105において行なったが、PC104から操作する場合、個人認証装置105がPC104と接続されているか、または一体化しており、PC104から操作しても良い。また、PC104の画面において、ユーザーID、暗証番号等を入力する等の方式により、認証を行なうことも可能である。
【0047】
本実施の形態において、印刷されたRF−IDタグ付き表示媒体100の情報は、ネットワーク101上のデータ管理装置103において蓄積され、合わせて利用者情報が管理情報の一部として蓄積された。
【0048】
本実施の形態では、RF−IDタグが形成された表示媒体である用紙を用いて、企業内において重要な会議で配布する説明用の機密資料を印刷した。これにより、機密情報の紙出力を、誰がいつ、どこの印刷装置から出力したかも管理することが可能となり、高度なセキュリティを実現できる。
【0049】
本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムは、個人の印刷書類の管理、複数人への機密性の高い重要な書類等印刷物を配布する際の書類の管理等に適応し、特に、会社内での機密文章の管理等に適している。
【0050】
また、本発明のRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムは、不正な印刷、複製、改ざん等を防止するような目的にも有効であり、有価証券、公的文書、契約書、申請書、証明書、カルテ、領収書、入場券、著作物(小説、絵画、ポスター、絵葉書)、会員証、電子政府用書類出力、写真等々に適している。
【0051】
本実施の形態に係るコンテンツを管理するシステムによれば、表示媒体上に印刷されたコンテンツ情報と該コンテンツ情報の印刷履歴、利用者の利用状況、印刷物の存在状態等を管理することができ、恰も印刷されたコンテンツもネットワーク接続されているかのように高度なセキュリティにおいて共有できる。また、利用者にとってセキュリティに注意を要するコンテンツの印刷物を容易に作成でき、複数人と共有することができる。さらに、印刷物の複製を作成する際には、画質劣化することなく、オリジナルと同様の印刷物を作成できる。また、コンテンツを管理する立場にとっては、コンテンツに関連する印刷情報を見ることによって、関連する印刷物全ての管理が可能である。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を、図3及び図4に基づき説明する。
【0053】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には、同一符号が付してある。
【0054】
本実施の形態において上述した第1の実施の形態と異なる点は、RF−IDリーダー内蔵印刷装置の構成である。即ち、本実施の形態における情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置102aは、ネットワーク・インターフェース(I/F)107、制御部108、二つのRF−ID読取部109a,109b、印刷部110、メモリ部111、操作部112及び個人認証部301を備えている。RF−ID読取部が二つあるのは、一方のRF−ID読取部109aで登録済のRF−IDタグ付き表示媒体100aの識別情報を読み取り、他方のRF−ID読取部109bでコンテンツの印刷のためのRF−IDタグ付き表示媒体100bの識別情報の読み取りを行なう。また、個人認証部301が印刷装置102aに内蔵されて一体化されていることで、使用者は、印刷装置102aへの操作のみで、本システムを利用することができる。
【0055】
RF−IDタグ付き表示媒体100a,100bと印刷装置102aは、RF−ID読取部109a,109bとRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。
【0056】
個人認証部301は、使用者のユーザーID(識別子)と暗証番号の入力で認証する。
【0057】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【0058】
以下、図4について説明する。
【0059】
まず、始めに、既に登録されているRF−ID1タグ付き表示媒体100a上に表示されているコンテンツの複製命令が印刷装置102aから出される(ステップS400)。すると、まず、複製印刷する表示媒体100bに付いたRF−ID2タグとRF−ID2読取部109bとの間で通信してID2を取得する(ステップS401,402)。データ管理装置103において、このRF−ID2が許可されているか否かを確認する(ステップS403)。そして、ID2が許可されていない場合、またはRF−ID2が正しく認識されない場合、印刷装置102aは印刷を実行しない(ステップS404)。
【0060】
また、ID2が許可されている場合、またはRF−ID2が正しく認識された場合、既に登録されている表示媒体100bのRF−ID1とRF−ID1読取部109aとの間で通信して、ID1を取得し(ステップS405,406)、データ管理装置103は、その内部にID1に関するコンテンツが登録されているか否かを確認する(ステップS407,408)。そして、ID1に関するコンテンツが登録されていない場合は、印刷装置102aは印刷不可能である(ステップS409)。
【0061】
また、ID1に関するコンテンツが登録されている場合、印刷装置102aは登録コンテンツを印刷可能であるが、ここで、データ管理装置103は、登録コンテンツを印刷装置102aに送信する(ステップS410)。データ管理装置103からの登録コンテンツを受信した(ステップS411)印刷装置102aは、この利用者の利用制限情報を確認する(ステップS412)。このため、個人認証部301において利用者はユーザーIDと暗証番号とを入力し、データ管理装置103は、利用者のコンテンツに関連する利用制限情報を確認する(ステップS413)。そして、利用者が印刷可能なように登録されている場合は、印刷装置102aにおいて表示媒体100bに対するコンテンツの印刷処理を行なう(ステップS414,415)。また、利用者が印刷可能なように登録されていない場合は、その旨を表示して、本処理動作を終了する(ステップS413)。
【0062】
また、印刷装置102aにおいて表示媒体100bに対するコンテンツの印刷が終了した場合(ステップS416)、データ管理装置103は、ID1に関しては、ID2に新規に利用者によって印刷されたことを追記し、ID2に関しては、コンテンツ情報及び利用者情報を含むコンテンツに関連する管理情報を新規に登録し(ステップS417)、その後、本処理動作を終了する(ステップS418)。
【0063】
本実施の形態によれば、印刷されている表示媒体100aを印刷装置102aに載置すれば、表示媒体100bにその複製を画質劣化することなく形成することができ、しかも、誰により印刷されたかという事実も管理できるために、利用者にとってアクセスが容易で且つ高度にセキュリティが管理されたシステムを実現できる。
【0064】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を、図5及び図6に基づき説明する。
【0065】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には同一符号が付してある。
【0066】
図5において、図1と異なる点は、印刷装置102に代えて情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置を設けたことである。
【0067】
即ち、本実施の形態においては、ネットワーク101にRF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置(以下、単に画像読取装置と記述する)500及びデータ管理装置103が接続されている。
【0068】
画像読取装置500は、ネットワーク・インターフェース(I/F)501、制御部502、RF−ID読取部503、画像読取部504、メモリ部505、操作部506及び個人認証部507を備えている。また、データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0069】
画像読取部504は、光学式読み取りの場合、光源、結像系、イメージセンサ、A/D変換器、制御LSI、DRAMを備える。1画素毎に時系列的に取り込むドラムスキャナ、原稿を透明なガラス板の上に下向きに置くフラットベッドスキャナ、写真機により撮影されたフィルム用のフィルムスキャナ等が適応可能である。
【0070】
RF−IDタグ付き表示媒体100と画像読取装置500は、RF−ID読取部503とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行ない、画像読取部504において、RF−IDタグ付き表示媒体100上のコンテンツを光学的に読み取る。個人認証部507は、使用者の保有するRF−IDタグにより使用者のIDを認証する方式である。
【0071】
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおけるお各装置のにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【0072】
以下、図6について説明する。
【0073】
まず、画像読取装置500からコンテンツの画像読取命令を出した場合(ステップS600)、第1に画像を読み取る表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行なう(ステップS601)。画像読取装置500は、表示媒体100のRF−IDタグと無線通信して識別情報を取得する(ステップS602)。また、同時に、又はその前後に、画像読取装置500は、表示媒体100上に描画されたコンテンツを光学的に読み取る(ステップS603,604)。
【0074】
読み取られた識別情報は、画像読取装置500からデータ管理装置103へ送られ、予め格納されている許可された識別情報と比較し、表示媒体が許可された識別情報を持っているか否かを確認する(ステップS605)。表示媒体が許可された識別情報を持つ場合、次のプロセス(ステップS606)へ向かい、許可されていない場合、またはRF−IDが応答しない場合、データ管理装置103は、該データ管理装置103への登録を行なわず(ステップS611の▲1▼)、画像読取装置500は、処理終了確認情報を表示し(ステップS612)、その後、本処理動作を終了する(ステップS613)。
【0075】
また、読み取られた識別情報が許可されている場合、データ管理装置103は、識別情報がデータ管理装置103に登録されているか否かを確認する(ステップS606)。そして、識別情報がデータ管理装置103に登録されていない場合は、画像読取命令されたコンテンツはデータ管理装置に登録されていないため、新規に登録する(ステップS611の▲2▼)。この際のデータ群は、識別情報であるID番号、読取コンテンツ、該コンテンツ情報に関連する管理情報である。
【0076】
また、コンテンツがデータ管理装置に登録されている場合、データ管理装置103は、登録コンテンツへアクセスし(ステップS607)、画像読取装置500は、個人認証部507により使用者の個人認証を行ない(ステップS608)、データ管理装置103は、使用者の利用範囲を確認する(ステップS609)。
【0077】
そして、登録許可を有している場合は、データ管理装置103は、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一か否かを確認する(ステップS610)。そして、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一でない場合は、読み取ったコンテンツをデータ群の一部として追加登録し(ステップS611の▲3▼)、また、画像読み取りしたコンテンツと登録されているコンテンツとが同一の場合、データ管理装置103内の登録コンテンツへの変更等は行なわない(ステップS611の▲4▼)。その後、画像読取装置500は、処理終了情報を表示し(ステップS612)、その後、本処理動作を終了する。
【0078】
本実施の形態では、コンテンツの画像読取命令が出た場合に、先に印刷する表示媒体100に付いたRF−IDタグの確認を行ない、許可を確認した後、データベースへの登録確認を行ない、次に利用者の個人認証を行ない、画像読取命令されたコンテンツがデータ管理装置103に登録されているか否かを確認した。しかし、これらの確認プロセスは、同時でも、または逆でも良い。
【0079】
本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにより、印刷されたRF−IDタグ付き表示媒体100の情報がネットワーク101上のデータ管理装置103において蓄積された。
【0080】
本実施の形態では、以下の場合が実現できた。
▲1▼RF−IDタグが形成されていない表示媒体(紙)上に描画されているコンテンツを、RF−IDタグを表示媒体の裏面に付けることで、ネットワーク101上のコンテンツ共有システムに登録できた。
▲2▼RF−IDタグが裏面に付いている表示媒体(紙)の上に手書きで入力したコンテンツを、コンテンツ共有システムに登録できた。
▲3▼RF−IDタグが裏面に付いている表示媒体(紙)の上に印刷されているコンテンツに手書きで追記した情報を、コンテンツ共有システムに登録できた。
【0081】
このように、ネットワーク101上に管理されていない表示媒体(紙)上に描画されたコンテンツを登録された利用者がネットワーク101上に取り込むことが可能となり、表示媒体(紙)情報も管理することが可能となった。
【0082】
本実施の形態における画像読取装置500は、個人認証機能、印刷機能、画像読取機能、表示媒体の廃棄機能のいずれか一つの機能、または複数の機能を有していても良い。
【0083】
また、これらの組み合せによって、複合的な効果を最適なフローにおいて実現することができる。
【0084】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を、図7及び図8に基づき説明する。
【0085】
図7は、本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、図5と同一部分には同一符号が付してある。
【0086】
図7において、図5と異なる点は、画像読取装置500に代えて情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置700を設けたことである。
【0087】
即ち、本実施の形態においては、ネットワーク101にRF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置(以下、単に表示媒体廃棄装置と記述する)700及びデータ管理装置103が接続されている。
【0088】
表示媒体廃棄装置700は、ネットワーク・インターフェース(I/F)701、制御部702、RF−ID読取部703、廃棄部704、メモリ部705、操作部706及び個人認証部707を備えている。また、データ管理装置103は、ネットワーク・インターフェース(I/F)113、データ保持部114及びデータ管理部115を備えている。
【0089】
RF−IDタグ付き表示媒体100と表示媒体廃棄装置700は、RF−ID読取部703とRF−IDタグとの間において無線でデータ通信を行なう。個人認証部707は、ユーザーIDと暗証番号とを入力することで個人認証を行なう。
【0090】
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツ共有システムにおける各装置の表示媒体廃棄プロセスのフローチャートを示す。
【0091】
以下、図8について説明する。
【0092】
まず、RF−IDタグ付き表示媒体100を表示媒体廃棄装置700の所定の場所に置き、操作部706より廃棄命令を出して廃棄作業を開始する(ステップS800)。次に、表示媒体廃棄装置700は、RF−IDタグ付き表示媒体100のRF−IDタグを読み取り(ステップS801)、データ管理装置103において、その識別情報が本システムに登録されているものか否かを確認する(ステップS802)。そして、識別情報がデータ管理装置103に登録されていない場合には、表示媒体廃棄装置700の表示部に表示媒体が登録されていないことを表示し、表示媒体の廃棄を実行するか否かの確認を表示し、利用者は廃棄を実行するか、または廃棄を中断するか選択して(ステップS803)、その選択に応じた処理を行なう。
【0093】
また、識別情報がデータ管理装置103に登録されている場合には、表示媒体廃棄装置700は、個人認証部707による個人認証により、利用者の識別情報を確認し(ステップS804)、表示媒体の廃棄許可の有無をデータ管理装置103において確認し(ステップS805)、廃棄許可がない場合は、表示媒体の廃棄処理を中断した後、本処理動作を終了し、また、廃棄許可がある場合のみ次(ステップS806)へ進む。
【0094】
次に、表示媒体廃棄装置700の表示部に識別情報に関連するコンテンツの管理情報の一部等を表示して(ステップS806)、表示媒体の廃棄を実行するかどうかの確認を表示し、利用者は廃棄を実行するか、または廃棄を中断するか選択し(ステップS807)、その選択に応じた処理を行なう。
【0095】
このようにしてRF−IDタグ付き表示媒体100が廃棄される場合(ステップS810,809)、本実施の形態における表示媒体廃棄装置700では、データ管理装置103に蓄積されている識別情報に関連するデータ群(ID番号とそれに関連するコンテンツ情報と、コンテンツ管理情報とから成る)の消去も可能である。このため、表示媒体廃棄装置700は、廃棄した表示媒体上のコンテンツに関連するデータをデータ管理装置103に残しておくか否かの問い合わせを表示し(ステップS811)、利用者は、その利用権限の範囲において選択できる。そして、データを残しておく場合には、識別情報に関連する管理情報に廃棄事実と廃棄の日時、装置名、その他の諸条件を追記登録しておく(ステップS813)。また、データを消去する場合には、識別情報に関連するコンテンツ情報と管理情報等をデータ管理装置103から削除する(ステップS812)。また、データの消去の有無に拘らず、識別情報に関連づけられている他の識別情報のコンテンツ管理情報に、表示媒体が利用者によって廃棄されたことを追記しておく(ステップS812)。
【0096】
以上の工程により、本実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を利用した共有システムにおける廃棄プロセスは終了する。
【0097】
本実施の形態では、表示媒体を廃棄した後で、データをデータ管理装置103に残しておくか否かの確認を行なってデータ管理装置103において処理しているが、表示媒体を廃棄プロセスとデータのデータ管理装置103からの消去については、同時でも、または逆でも良い。
【0098】
また、個人認証処理の順番については、表示媒体のRF−IDの読み取りの前後のどちらでも良い。
【0099】
本実施の形態に係る表示媒体廃棄装置700を用いることで、表示媒体(紙)情報とデジタル情報の両方について、利用者の設定権限下において、消去・管理することが可能となった。
【0100】
また、表示媒体廃棄装置700の廃棄部704は、読み取り不可能なように裁断、または溶解等、該表示媒体上のコンテンツの内容認識ができないように廃棄する全ての方式が適応可能である。また、RF−IDタグを分離した後に、表示媒体を廃棄する機能を有する場合もある。
【0101】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0102】
本実施の形態における情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置及びRF−IDリーダー内蔵画像読取装置は、該表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波により識別情報を書き込む機能を有している。これにより、ICチップに書き込む書き込み機能部、または書き換え機能部を有するRF−IDタグ付き表示媒体も活用することができ、より高度なセキュリティに守られたコンテンツ共有システムを実現できるようになった。
【0103】
例えば、識別情報が一部、または全て書き込まれていないICチップのRF−IDタグが付いた表示媒体上に、コンテンツを印刷して本システムのデータ管理装置に登録する場合、識別情報を暗号化することが可能となる。即ち、ネットワーク上においてのコンテンツの指標である識別情報を保護できる。または、識別情報が一部、または全て書き込まれていない場合、その領域を認証用に用いたりすることが可能である。
【0104】
これにより、アクセスできる個人を特定することが可能となる。
【0105】
また、識別情報を利用者が設定できることにより、本発明のシステムの利便性も向上した。
【0106】
尚、RF−IDタグへの書き込み機能部は、読み取る機能部と同一でも、一体でも、または別に構成されていても良いが、同一であることが望ましい。
【0107】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図9に基づき説明する。
【0108】
図9は、本発明の第6の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第2実施の形態における図3及び第4の実施の形態における図5と同一部分には、同一符号が付してある。
【0109】
本実施の形態は、ネットワーク101上に、情報処理装置であるRF−IDリーダー内蔵印刷装置102a、RF−IDリーダー内蔵画像読取装置500及びデータ管理装置103a,103bが接続されており、各々異なるIPアドレスにおいて接続されている。
【0110】
本実施の形態におけるコンテンツは、識別情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群として、データ管理装置103上に蓄積されている。
【0111】
本実施の形態では、このデータ群をデータ保持部114に蓄積する際に、どのIPアドレス上に蓄積されているかという情報を付加することと、データ管理装置103a,103bが時々、識別情報であるID番号とIPアドレスとから成るデータテーブルを共有し、更新することで実現できる。
【0112】
これは、インターネット101におけるDNSサーバが実施していることに近似している。この機能は、データ管理装置103a,103bが担ってもいるが、ネットワーク101の規模に応じて、別途管理装置を設定しても良い。
【0113】
本実施の形態において、識別情報と、コンテンツ情報と、該コンテンツ情報に関連する管理情報とから成るデータ群は、通常、組織形態、設置場所、その他の要因から、全体として最適化されたデータ管理装置103a,103bの順位に基づいてデータ蓄積される。
【0114】
本実施の形態により、インターネット101に接続されたあらゆる場所に接続されたRF−IDリーダー内蔵印刷装置102aを用いることで、該コンテンツ共有システムを活用することが可能となった。
【0115】
以上では、本発明の様々な例と実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に全て述べられた様々な修正と変更に及ぶことが可能であることは言うまでもない。
【0116】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0117】
[実施態様1] 表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、
前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、
前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とするシステム。
【0118】
この実施態様1によれば、表示媒体にRFIDタグを付け、表示媒体上に印刷するコンテンツにIDを対応させて、該コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報をネットワーク接続されたデータ管理装置において管理し、該コンテンツ毎に利用者の権限を設定することで、ネットワーク上に接続された個人認証装置から、前記表示媒体を介して前記コンテンツ情報を利用することが可能となり、その結果、コンテンツの共有化がセキュリティに優れた管理下において可能となった。
【0119】
[実施態様2] 前記個人認証装置は、前記情報処理装置と一体であることを特徴とする実施態様1に記載のシステム。
【0120】
この実施態様2によれば、個人認証装置は、情報処理装置と一体化されることで、該情報処理装置への操作のみで個人認証され、簡易に高度なセキュリティにおいて本システムを利用できる。
【0121】
[実施態様3] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする実施態様1または2に記載のシステム。
【0122】
[実施態様4] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上に描画されているコンテンツ情報を読み取るコンテンツ情報読取手段を有し、該コンテンツ情報読取手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を読み取ることができることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載のシステム。
【0123】
[実施態様5] 前記情報処理装置は、前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄する廃棄手段を有し、該廃棄手段により、許可されている使用者のみが前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄できることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載のシステム。
【0124】
[実施態様6] 前記情報処理装置は、前記表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波により識別情報を書き込む識別情報書き込み手段を有することを特徴とする実施態様1乃至5のいずれかに記載のシステム。
【0125】
この実施態様によれば、ICチップに書き込む機能、または書き換える機能を有するRF−IDタグ付き表示媒体も活用することができ、より高度なセキュリティに守られたコンテンツ共有システムを実現できる。即ち、識別情報に加えて、書き込むメモリ領域を暗号用に用いたり、認証用に用いたりすることが可能である。
【0126】
[実施態様7] RF−IDタグを有する表示媒体上の前記RF−IDタグを無線通信により読み取る機能を有する情報処理装置と、前記表示媒体上のコンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDのID情報と関連付けて蓄積するデータ管理装置と、個人認証装置とを、通信可能なようにネットワークに接続して成るコンテンツを管理するシステムに使用する前記情報処理装置であって、
前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする情報処理装置。
【0127】
この実施態様によれば、コンテンツの共有化をセキュリティに優れた管理下において可能とすることができる。
【0128】
[実施態様8] 前記個人認証装置を一体に設けたことを特徴とする実施態様7に記載の情報処理装置。
【0129】
[実施態様9] 前記表示媒体上へコンテンツ情報を印刷する印刷手段を有し、該印刷手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を前記表示媒体上に印刷できることを特徴とする実施態様7または8に記載の情報処理装置。
【0130】
[実施態様10] 前記表示媒体上に描画されているコンテンツ情報を読み取るコンテンツ情報読取手段を有し、該コンテンツ情報読取手段により、許可されている使用者のみが前記コンテンツ情報を読み取ることができることを特徴とする実施態様7乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
【0131】
[実施態様11] 前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄する廃棄手段を有し、該廃棄手段により、許可されている使用者のみが前記表示媒体及び前記コンテンツ情報を廃棄できることを特徴とする実施態様7乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
【0132】
[実施態様12] 前記表示媒体上に付いているRF−IDタグへ電磁波によりID情報を書き込むID情報書き込み手段を有することを特徴とする実施態様7乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【0133】
[実施態様13] 表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、
前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、
前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とするシステム。
【0134】
この実施態様13によれば、高度なセキュリティの下でコンテンツを管理できる。
【0135】
[実施態様14] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、前記管理機能により管理されるコンテンツ情報の印刷を許可することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0136】
この実施態様14によれば、RF−IDタグの識別情報に関連して管理されているコンテンツの印刷を高度なセキュリティの下で管理できる。
【0137】
[実施態様15] コンテンツ情報を印刷する表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に応じて、前記認証処理を実行することを特徴とする実施態様14に記載のシステム。
【0138】
この実施態様15によれば、個人認証だけでなく、表示媒体のRF−IDタグの識別情報も利用してセキュリティを高めることができる。
【0139】
[実施態様16] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、コンテンツ情報が描画されている表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に対応して登録されているコンテンツ情報を印刷することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0140】
この実施態様16によれば、高度なセキュリティの下で画像の劣化を抑えた印刷を行える。
【0141】
[実施態様17] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、前記管理機能は、読み取ったコンテンツ情報を表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に対応させて登録することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0142】
この実施態様17によれば、RF−IDタグの識別情報に対応させたコンテンツの登録を高度なセキュリティの下で行える。
【0143】
[実施態様18] 前記個人認証機能による認証結果に応じて、コンテンツ情報が描画されている表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報に関連する管理情報を廃棄もしくは変更することを特徴とする実施態様13に記載のシステム。
【0144】
この実施態様18によれば、権限のない利用者による管理情報の廃棄、変更等を防止できる。
【0145】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高度なセキュリティの下でコンテンツ管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける印刷プロセスのフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける画像読取プロセスのフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムにおける表示媒体廃棄プロセスのフローチャートである。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るRF−IDタグ付き表示媒体を用いたコンテンツを管理するシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 RF−IDタグ付き表示媒体
100a RF−IDタグ付き表示媒体
100b RF−IDタグ付き表示媒体
101 ネットワーク
102 RF−IDリーダー内蔵印刷装置(情報処理装置)
102a RF−IDリーダー内蔵印刷装置(情報処理装置)
103 データ管理装置
104 PC(パーソナル・コンピュータ)
105 個人認証装置
106 ICカード
107 ネットワーク・インターフェース(I/F)
108 制御部
109 RF−ID読取部
109a RF−ID読取部
109b RF−ID読取部
110 印刷部
111 メモリ部
112 操作部
113 ネットワーク・インターフェース(I/F)
114 データ保持部
115 データ管理部
301 個人認証部
500 RF−IDリーダー内蔵光学式画像読取装置(情報処理装置)
501 ネットワーク・インターフェース(I/F)
502 制御部
503 RF−ID読取部
504 画像読取部
505 メモリ部
506 操作部
507 個人認証部
700 RF−IDリーダー内蔵表示媒体廃棄装置(情報処理装置)
701 ネットワーク・インターフェース(I/F)
702 制御部
703 RF−ID読取部
704 廃棄部
705 メモリ部
706 操作部
707 個人認証部
Claims (1)
- 表示媒体が有するRF−IDタグの識別情報を無線通信により読み取る機能と、コンテンツ情報と該コンテンツ情報に関連する管理情報とを前記RF−IDの識別情報と関連付けて管理する管理機能と、個人認証機能とを有し、
前記コンテンツ情報に関連する管理情報は、該コンテンツ情報の使用者の利用制限情報を含み、
前記個人認証機能による認証結果に応じて前記管理機能を利用可能とすることを特徴とするシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003092093A JP2004302616A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | コンテンツを管理するシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003092093A JP2004302616A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | コンテンツを管理するシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004302616A true JP2004302616A (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=33405292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003092093A Pending JP2004302616A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | コンテンツを管理するシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004302616A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006155380A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Canon Inc | 画像処理装置、その方法およびその制御方法 |
JP2006185115A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Canon Software Inc | 画像形成システムおよびセキュリティ管理方法およびプログラムおよび記録媒体 |
JP2007041966A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | デバイス管理用プログラム及びデバイス管理装置 |
JP2007052779A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Xerox Corp | 機密保護文書を作成するシステム及び機密保護文書を複製するシステム |
JP2007125839A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Fujifilm Corp | 印刷方法および印刷装置 |
JP2007206879A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄装置、廃棄システム及び廃棄方法 |
JP2007206821A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄処理システムおよび廃棄処理装置 |
JP2009169983A (ja) * | 2009-04-30 | 2009-07-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄処理システム |
US7675419B2 (en) | 2005-07-25 | 2010-03-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | System and method of managing shared printer with RFID |
JP2021035745A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 船井電機株式会社 | プリンタ |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003092093A patent/JP2004302616A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7961950B2 (en) | 2004-11-30 | 2011-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, method thereof, and its control method |
JP4681863B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2011-05-11 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、および、その制御方法 |
JP2006155380A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Canon Inc | 画像処理装置、その方法およびその制御方法 |
JP2006185115A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Canon Software Inc | 画像形成システムおよびセキュリティ管理方法およびプログラムおよび記録媒体 |
US7675419B2 (en) | 2005-07-25 | 2010-03-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | System and method of managing shared printer with RFID |
JP2007041966A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | デバイス管理用プログラム及びデバイス管理装置 |
US8112812B2 (en) | 2005-08-04 | 2012-02-07 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Recording medium and device administration apparatus |
JP2007052779A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Xerox Corp | 機密保護文書を作成するシステム及び機密保護文書を複製するシステム |
JP4606997B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2011-01-05 | 富士フイルム株式会社 | 印刷方法および印刷装置 |
JP2007125839A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Fujifilm Corp | 印刷方法および印刷装置 |
JP2007206821A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄処理システムおよび廃棄処理装置 |
JP2007206879A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄装置、廃棄システム及び廃棄方法 |
JP2009169983A (ja) * | 2009-04-30 | 2009-07-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 廃棄処理システム |
JP2021035745A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 船井電機株式会社 | プリンタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4371848B2 (ja) | コンテンツ管理システム | |
CN101370069B (zh) | 图像加密/解密系统 | |
CN101515989B (zh) | 图像处理装置、图像处理方法、及成像装置 | |
CN101742051B (zh) | 信息处理装置和信息处理方法 | |
US20100007710A1 (en) | Printing medium, image forming device, image information input device and digital multifunction device | |
US7924470B2 (en) | Document processing method, document processing apparatus and program | |
US20090303518A1 (en) | Image processing apparatus | |
JP2007052779A (ja) | 機密保護文書を作成するシステム及び機密保護文書を複製するシステム | |
JP4208741B2 (ja) | コンテンツ情報出力システム及びコンテンツ情報出力方法 | |
JP2004302616A (ja) | コンテンツを管理するシステム | |
JP4307124B2 (ja) | 表示媒体廃棄装置及びシステム、並びにコンテンツ管理方法 | |
US7746490B2 (en) | Printed document managing method, printed document managing program, image forming apparatus, and printed document managing system | |
JP5531521B2 (ja) | 文書管理システム、文書操作装置及びプログラム | |
US6792547B1 (en) | Digital integrated apparatus, image input-output system, and user authentication method | |
JP4719420B2 (ja) | アクセス許可付与方法、アクセス許可処理方法、そのプログラム、およびコンピュータ装置 | |
CN101286034A (zh) | 图像处理装置 | |
JP2004152261A (ja) | ドキュメント印刷プログラム、ドキュメント保護プログラムおよびドキュメント保護システム | |
JP2006209286A (ja) | 文書管理システム、情報処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP2002351317A (ja) | 印刷システム | |
JP4826464B2 (ja) | 文書登録プログラムおよびシステムおよび装置 | |
JP2000187419A (ja) | 生体情報を用いた複写装置 | |
JP4291426B2 (ja) | 画像処理装置 | |
US8018625B2 (en) | Image processing apparatus and image processing system | |
JP5061913B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラム | |
JP3807259B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成システム |