[go: up one dir, main page]

JP2004298829A - 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維 - Google Patents

廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維 Download PDF

Info

Publication number
JP2004298829A
JP2004298829A JP2003097820A JP2003097820A JP2004298829A JP 2004298829 A JP2004298829 A JP 2004298829A JP 2003097820 A JP2003097820 A JP 2003097820A JP 2003097820 A JP2003097820 A JP 2003097820A JP 2004298829 A JP2004298829 A JP 2004298829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
steel
waste tire
steel fiber
recycling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003097820A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Oya
忠 大屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ALPHA DAIMARU KK
Original Assignee
ALPHA DAIMARU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ALPHA DAIMARU KK filed Critical ALPHA DAIMARU KK
Priority to JP2003097820A priority Critical patent/JP2004298829A/ja
Publication of JP2004298829A publication Critical patent/JP2004298829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】マテリアルリサイクルとして有効に利用されていない廃タイヤのワイヤを、効率良くリサイクルする方法とそれによりローコストで製造された引張強度の強い鋼繊維を、コンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維として提供する。
【解決手段】自動車廃タイヤを100℃〜600℃の温度範囲内好ましくは200℃〜450℃の温度範囲内で熱処理して、廃タイヤを構成するスチールコードワイヤワイヤに密着しているゴムや、ワイヤ以外のタイヤ構成物質を除去すると共に、ワイヤの引張強度を50%以上保持しワイヤの硬度を10%〜30%低下させて、所要範囲長さに細断し分級した後洗浄する、廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルしたコンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維Ws。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の廃タイヤの構成物質であるワイヤのリサイクル時に、ワイヤの引張強度を50%以上保持しワイヤの硬度を10%〜30%低下させる熱処理法により、ワイヤ表面のゴムや付着物質を除去し、粗粉砕によりコンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維にするリサイクル方法とリサイクルにより製造した鋼繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近様々な分野において環境保護のため資源のリサイクル技術が検討され、自動車の廃タイヤにおいても例外ではないが、その丈夫さ故に旧厚生省から適正処理困難物との指定をうけている。廃タイヤは現在国内で年間約1億本発生しているがリサイクル事業の整備は完全ではなく、廃タイヤを分解し素材別に再資源化するマテリアルリサイクルは極めて困難とされ、従来は主としてゴムの持つ燃焼エネルギーを利用したサーマルリサイクル方法が実用化され、現在も廃タイヤの約60%は熱利用となっている。しかし、廃タイヤに含まれるワイヤはゴム類の燃焼により600℃以上の熱処理を受け、そのまま徐冷による焼鈍を受けて初期強度が喪失し利用先もないことから鉄スクラップとしてリサイクル処理されている現状である。また廃タイヤからゴム粉を回収するリサイクル事業においても、ワイヤに若干付着するゴム類のために利用先がなく鉄スクラップとしてリサイクル処理されているのが現状であり、総合したリサイクル率は90%程度と見られ、残る10%は野積みのまま放置され深刻な環境公害がおきて周辺住民とのトラブルを起こしている例もある。
【0003】
環境公害の第1は蚊の発生であり、野積みされた廃タイヤは丈夫で屋外に放置しても損傷は殆ど受けず内部に水溜まりができて蚊の発生場所となり、住民の要請で行政側が殺虫剤を散布しても降雨の度に近隣の土壌を汚染し二次公害を招いている。また、環境公害の第2は火災の発生で有り、良質な可燃物である廃タイヤが大量に野積みされて何らかの原因で出火事故が起きると数日間も燃焼して周辺への延焼等の危険性も高く、燃えかすが散乱し煤煙や空気汚染等の環境公害をまき散らすことになる。
【0004】
図1は自動車タイヤの断面コードを示す斜視図で、図2は自動車タイヤのビード部の補強形態を示す断面図である。自動車タイヤはトレッド部、ショルダー部、サイドウォール部、ビード部等に区分され、ゴム層の補強のためベルトBe、カーカスC、ビードB等により構成されている。図1左側は乗用車等に多用されているラジアルタイヤRT、右側はトラック、バス等のバイアスタイヤBTを示している。ラジアルタイヤRTは一般的にベルトBeにスチールコードワイヤsc、カーカスCには有機繊維またはスチールコードワイヤscが使われ、ビードBにはビードワイヤbが使われ、バイアスタイヤBTではベルトBe(ブレーカーと呼ばれる)にスチールコードワイヤsc、カーカスCにはスチールコードワイヤscが、ビードBにはビードワイヤbが使われている。廃タイヤのリサイクルは本来であれば、タイヤを構成しているゴム、カーボンブラック、スチールワイヤ(ビードワイヤb,スチールコードワイヤsc)等を分離分解してマテリアルリサイクルすることが理想であるが、ゴムを分離回収してもその利用先は乏しく事業としては厳しい状況にあり、スチールワイヤについても再生利用するためのコスト負担から鉄スクラップとして回収する以外利用の道がなかった。
【0005】
従って、廃タイヤのリサイクルは60%が熱利用で、タイヤのゴムは約9300キロカロリーの熱量を持ち燃料としては良質なため丸タイヤ(原形)のまま、或いはギロチンで何分割かにカットしたりまたはゴムを粉状にして燃料としている。殊にセメント製造には大量の廃タイヤが持ち込まれセメント焼成用に使用されている。
【0006】
しかし、廃タイヤにはスチールワイヤ(ビードワイヤb,スチールコードワイヤsc)という貴重な有価物があり、これを回収してリサイクルできれば国家的なエネルギー対策に大きな寄与ができると考えられる。現在年間約1億本発生する廃タイヤは100万トンに達するがこの内スチールワイヤは約15%,15万トンと見積もられている。
【0007】
廃タイヤに使用されているスチールワイヤは、ビードワイヤbとスチールコードワイヤscであり両者共に鋼としては最高級鋼種が使用され、しかも細線材となっているのでリサイクルして有効利用できれば、鉄スクラップとして再利用するよりも著しく関係業界のエネルギー使用量を減少させることができる。もともと細線材(ワイヤ)は通常5.5mmφの硬鋼線材を数多くの熱処理と冷間伸線加工を経て徐々に細線化して製品としたもので、ビード部Bに使用しているビードワイヤbは約1mmφ(または角形断面の)の硬鋼線で最終線径までの断面減少率は97%に達し、ベルト部Be,カーカスC部等に使用しているスチールコードワイヤscは約0.2mmφの硬鋼線で、断面減少率は99%に達している。このような貴重な有価物は努めてリサイクルすべきであるがリサイクルを阻む様々な原因がある。
【0008】
その原因の第1は、ベルト部Be,カーカス部Cに使用しているスチールコードワイヤscであって、スチールコードを撚り合わせて簾状にし接着剤を染み込ませてその両面をゴムで覆って接着してある。ビードワイヤbの方は次に特許文献で示すビード抜取機の登場により廃タイヤから強力な力で抜き取りが可能となった。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−2628333号公報
【特許文献2】
特開2000−043046号公報
【0010】
しかし、スチールコードワイヤscの方は図3,図4に基本構造を示すように単撚りS1,2層撚りS2,3層撚りS3,複撚りS4等の撚り構造があり、約0.2mmφの単線を数本〜拾数本撚り合わせ、更に撚り合わせたワイヤを幾層も撚り合わせて破断強度を高め、しかもこの撚り線の隙間にはゴムが接着し易い接着剤を加えるなどタイヤ強度を高める様々な工夫が計られている。また、ワイヤは硬度が58〜63HRCもあるため廃タイヤワイヤをそのままの状態で破砕機等で切断すれば刃物が数日で磨耗し切断力が低下する難点があった。
【0011】
従って、若しこのスチールコードワイヤscとゴムを分離してスチールワイヤのみリサイクルしようとすれば機械的方法では殆ど困難と考えられ、ゴムを燃やしてしまうか、化学的に溶解して分離することになる。しかし、ゴムを燃焼させると燃焼温度は700℃〜900℃に達しスチールワイヤは焼鈍効果を受けて機能が失われ利用価値が極めて低くなる。また、ゴムを化学的に溶解する除去方法の場合は高価な溶剤と溶解した残渣の処理に多大のコストを要し事業としては成り立たないと見られており、廃タイヤから利用価値のあるスチールワイヤを効率良く回収するリサイクル方法を創出し、コンクリート、プラスチック等に混入する補強用鋼繊維を製造することが要望されていた。本出願人らは廃タイヤから鋼繊維をリサイクルして前記補強用鋼繊維を得る特許文献を調査したが見当たらなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、廃タイヤワイヤのマテリアルリサイクルとして有効に利用されていない従来技術の問題点を解決し、所定温度範囲内での加熱処理により廃タイヤワイヤを効率良くリサイクルする方法と、それによりローコストで製造された引張強度の強い鋼繊維を、コンクリート、プラスチック等の補強用(強化用)鋼繊維として提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本出願人らは、上記課題を解決する手段として自動車廃タイヤを丸タイヤのまま又は何分割かにして所定温度範囲内で加熱することにより、廃タイヤのスチールワイヤに付着しているゴムとタイヤ構成物質を除去して、コンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維とするリサイクル時に、ワイヤの必須性能である引張強度を初期強度の50%以上残存させると共に、所要寸法に破断する破断機の刃の磨耗を軽減するため、硬度を10〜30%低下させるためのリサイクル方法の実験・計測等を繰返して以下の手段を創出し、従来なかった本発明を完成するに至った。
【0014】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、自動車廃タイヤから抜き取られたビードワイヤおよびカーカス部分のスチールコードワイヤを100℃〜600℃の温度範囲内で好ましくは200℃〜450℃の温度範囲内の炭化法により、スチールワイヤ表面に付着しているゴムとその他のタイヤ構成物質を除去する鋼繊維のリサイクル方法、または廃タイヤを丸タイヤのまま或いは何分割かに分けて前記温度範囲の乾溜炉で乾溜し、ゴム分など乾溜できる物質を除去し、焼鈍を抑えてスチールワイヤの引張強度を50%以上保持しその硬度を10%〜30%低下させて、残渣として残るカーボンブラック、ワイヤ等の未乾溜物質の中からスチールワイヤ(鋼繊維)のみ取り出す、ことを特徴とする廃タイヤワイヤのリサイクル方法を構成している。
【0015】
また、請求項2記載の発明は、廃タイヤワイヤの内ビードワイヤにあっては約1mmφ,長さ5m〜15m、スチールコードワイヤにあっては約0.2mmφ,長さ50mm〜500mmとなって回収されたワイヤを、粗粉砕機、破砕機、チッパー等の機械で細断し、シフター、分級機で選別しビードワイヤは10mm〜100mmの範囲長さ、スチールコードワイヤは2mm〜50mm範囲長さの鋼繊維とする、ことを特徴とする請求項1記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法を構成している。
【0016】
請求項3記載の発明は、廃タイヤワイヤのビードワイヤ及びスチールコードワイヤを共に、50mm以下の長さに細断して鋼繊維とする、ことを特徴とする請求項1記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法を構成している。
【0017】
請求項4記載の発明は、スチールコードワイヤの細断工程時に、撚り線を解いて単線の鋼繊維とする2軸の回転刃を有する破砕機で処理する、ことを特徴とする請求項2または請求項3のうち何れか1項記載タイヤワイヤのリサイクル方法を構成している。
【0018】
請求項5記載の発明は、ワイヤ表面の汚れを除去するため、請求項2乃至請求項4のうち何れか1項記載の方法で得た鋼繊維をアルカリ性洗剤或いは中性洗剤またはそれらを組合せた液体洗剤、または研磨石、骨材またはそれらを組合せた固体洗浄材により洗浄して、または前記液体洗剤と固体洗浄材の組合せにより洗浄して、鋼繊維表面に付着する汚染成分を除去する、ことを特徴とする廃タイヤワイヤのリサイクル方法を構成している。
【0019】
請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5のうち何れか1項記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法により製造した、コンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維である、ことを特徴とする鋼繊維を構成している。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、廃タイヤからワイヤを分離するに当たり、ワイヤの引張強度を低下させない方法でリサイクルすることに着目した。廃タイヤの内ビードワイヤbは硬鋼線でありその引張強度は2000N/mm〜2500N/mmに達し、スチールコードワイヤscにおいては2500N/mm〜3000N/mmに達している。この引張強度を補強用鋼繊維として有用にするため1000N/mm〜2000N/mm内に納めると共に、リサイクル時の後述する細断工程時を勘案し硬度を40HRC〜55HRCに低下させる方法として、100℃から600℃好ましくは200℃〜450℃の温度範囲による熱処理法を創出した。
【0021】
創出した熱処理法の第1の方法は炭化法であり、第2の方法は乾溜法であるが、両者共加熱により廃タイヤからゴム類やワイヤ(ビードワイヤb、スチールコードワイヤsc)以外のタイヤ構成物質を除去することを目的としている。
【0022】
また、この熱処理法はワイヤの硬度を下げてリサイクル加工工程の細断に際し、粗粉砕機、破砕機等の刃の長寿命化を果たす役割も持たせている。前記刃は刃物鋼や高速度鋼で形成されその硬度は55〜62HRC程度であってより硬度の高い材料には対応できず、硬度が58〜63HRCもある廃タイヤワイヤをそのままの状態で投入すれば数日で切断力が低下する。
【0023】
そこで、廃タイヤの前記ワイヤを100℃〜600℃の温度範囲、好ましくは200℃〜450℃の温度範囲の熱処理工程を通すことにより、引張強度を1000N/mm〜2000N/mm内に維持して、硬度を40HRC〜55HRCまで低下させることができ粗粉砕機、破砕機等の刃の長寿命化と、リサイクル鋼繊維の生産効率を上げてローコスト化を計る。
【0024】
前記炭化法は、炭化炉によりワイヤに付着しているゴムやワイヤ以外のタイヤ構成物質を除去する方法で、廃タイヤをそのまま炭化炉に投入してゴム成分などを炭化しワイヤを分離する。この方法は炭化に要する時間が長くまた丸タイヤ投入のため容積の大きい炭化炉を必要とし採算的には必ずしも有利な方法ではない。
【0025】
また、廃タイヤのリサイクル業界にはゴム粉を利用するリサイクル事業が有り、この業界からの排出ワイヤが炭化法のリサイクル材料としては好適である。
ゴム粉リサイクル事業では、廃タイヤは先ずビード抜取機でビードワイヤbを引き抜きこのワイヤをリサイクル鋼繊維の材料とする。またスチールコードワイヤは廃タイヤからゴムを機械的に除去し、ゴムが5%程度付着した状態でリサイクル鋼繊維の材料となる。ビードワイヤb、スチールコードワイヤsc共に炭化炉において、減酸素状態を保ち好ましくは200℃〜450℃の温度範囲でワイヤに付着しているゴム類を炭化しワイヤから分離する。
【0026】
一般的な炭化炉では450℃〜900℃位の温度範囲で操業されているが、この温度を100℃〜600℃好ましくは200℃〜450℃の温度範囲で操業し、廃タイヤに炭化処理と熱処理を加える。この温度範囲を保つためには炉の空気流入口を調整し減酸素状態で周囲から加熱する必要があり炉の運転は慎重を要する。しかし、この処置によりワイヤに付着するゴム類は蒸し焼きにされゴムなど有機物は炭素となり冷却後簡単に分離することができる。
【0027】
熱処理法の他の方法は乾溜法で、密閉容器中に廃タイヤをそのまま、または何分割かにして装入し周囲から加熱し、100℃〜600℃好ましくは200℃〜450℃の温度範囲で有機物を乾溜する方法で、ワイヤに付着するゴム類は乾溜されて系外へ出て冷却すれば燃料用重油とすることができ、密閉容器内には残渣としてカーボンブラック、ワイヤ、未乾溜物質が残りこの中からワイヤのみを取り出してリサイクル鋼繊維とする。
【0028】
炭化法、乾溜法によりゴム類を除去したワイヤには、まだまだ汚れ成分が付着しているが、これを粗粉砕機、破砕機等で細断してワイヤ付着物質を更に分離し除去する。ワイヤの細断は、ビードワイヤbにあっては100mm以下の長さに、スチールコードワイヤscにあっては50mm以下の長さに細断する。効率の良いのは2軸の刃を有する破砕機で刃の間にワイヤを投入すれば瞬時に所要範囲長さの鋼繊維とすることができ、撚り線のスチールコードワイヤscの場合は堅固な撚りが解け単線で回収することができる。
【0029】
以上により細断したワイヤは、シフターや分級機等によりビードワイヤbは10mm〜100mm長さ、スチールコードワイヤscは2mmから50mm長さの範囲を回収し、リサイクル鋼繊維とする。
【0030】
また、炭化法、乾溜法で得たワイヤをビードワイヤb及びスチールコードワイヤscを共に(一緒にして)、50mm以下の長さに細断してリサイクル鋼繊維とする。
【0031】
分級して得た鋼繊維には汚れ成分が付着しているが、このまま鋼繊維として利用することもできる。例えばコンクリート補強用材料として使用する場合には、セメントペーストがPH12〜13と強アルカリ性のため油状物質に対しては洗浄作用があり、また、コンクリート混練中、骨材と鋼繊維表面が擦れて清浄化されコンクリートの補強用鋼繊維としての機能を発揮することができる。
【0032】
しかしながら大半の目的用途によっては、鋼繊維表面が露出した状態で供給する方が付着力強化の点からも好ましく、次に述べる洗浄工程を経て補強用鋼繊維とするのが望ましい。
【0033】
鋼繊維の洗浄には、アルカリ性洗剤或いは中性洗剤またはそれらを組み合わせた液体洗剤を用い、洗浄方法としては攪拌、振動、バブリング、超音波振動等機械的な力を加えて行い、浴温度を60℃位まで上げて洗浄効果を上げることもでき、洗浄後は水洗、乾燥工程を経て補強用鋼繊維を提供することができる。
【0034】
また、鋼繊維の洗浄には、洗浄槽内に鋼繊維と共に研磨石、骨材等を入れて、攪拌、振動、超音波振動等機械的な力を加えると、鋼繊維表面の付着物質が擦り取られ鋼表面が露出するので、更に空気圧などにより洗浄し清浄な補強用鋼繊維を提供することもできる。
【0035】
【実施例1】
本発明の炭化法による第1実施例は、ゴム粉リサイクル事業から排出された図5に示すスチールコードワイヤsc,2キログラムを20リットル炭化炉に入れ、放射式温度計による計測を実施し周囲から加熱してスチールコードワイヤscに付着するゴムgを炭化した。炉内温度が200℃に達するとゴムgに変化が起き始め、300℃〜400℃を保つと炉内が無酸素状態となりゴムの炭化は進行した、排気ガスを観ながら炭化状態を予測し炉内温度を400℃近傍に維持し、ゴムgが充分炭化したことを排気ガスで確認した後常温まで冷却して図6に示すスチールコードワイヤsc(図中の符号g2は炭化したゴム類の残渣)を取り出した。スチールコードワイヤscは熱処理により物性に変化を起こしているが、ワイヤーの引張強度をJIS G 3521,JIS Z 2241に準じて測定し次の結果を得た。
炭化前の引張強度(単線) 2.912N/mm
炭化後の引張強度(単線) 1.530N/mm
以上の測定結果は、炉内温度200℃〜450℃範囲内の温度管理によるもので、ワイヤの引張強度を50%以上保持して硬度を10%〜30%低下させることができ、撚り線状態のスチールコードワイヤsc(図6に示した)をそのまま図8に示す2軸の回転刃を有する破砕機Mに投入して破砕すれば、スチールコードワイヤscの撚りは開放され前記残渣g2は除かれて単線の鋼繊維Wsとなった。これを分級して2mm〜30mm範囲長さの鋼繊維Wsを得た。
【0036】
図10に示す洗浄した鋼繊維Wsを、高強度コンクリート配合のモルタル中に分散してコンクリート供試体を造った。供試体は圧縮強度用は直径5cm,高さ10cmの円柱、曲げ強度用は4cm×4cm×16cmの角柱を用い、JIS A 1108に準じて圧縮強度を、またJIS 1106に準じて曲げ強度を測定し次の結果を得た。鋼繊維Wsはモルタル中に体積比で2%を配合した。
Figure 2004298829
【0037】
【実施例2】
本発明の乾溜法による第2実施例では、廃タイヤを32分割して20リットルの密閉容器に入れ周囲から加熱して乾溜した、容器温度が200℃に達するとゴムが熱分解を始め、400℃に達するまでにガス状で容器の外へ出た。常温まで冷却して乾溜残渣から図6に示すスチールコードワイヤsc(図中の符号g2は炭化したゴム類の残渣)を回収し、ワイヤの引張強度をJIS G 3521,JIS Z 2241に準じて測定し次の結果を得た。
乾溜前の引張強度(単線) 3.020N/mm
乾溜後の引張強度(単線) 2.095N/mm
以上の測定結果は、炉内温度200℃〜450℃範囲内の温度管理によるもので、ワイヤの引張強度を50%以上保持して硬度を10%〜30%低下させることができ、撚り線状態のスチールコードワイヤsc(図6に示した)をそのまま図8に示す2軸の回転刃を有する破砕機Mに投入して破砕すれば、スチールコードワイヤscの撚りは開放され前記残渣g2は除かれて単線の鋼繊維となった。これを分級して2mm〜30mm範囲長さの鋼繊維Wsを得た。
【0038】
この鋼繊維Ws,2グラムをとり長さを4種類に分類して次のような分布を得た。
2〜5mm未満(アスペクト比10〜25) 143本,0.52グラム,26%
5〜10mm未満(アスペクト比10〜25) 175本,1.10グラム,55%
10〜20mm未満(アスペクト比50〜100) 15本,0.20グラム,10%
20〜30mm未満(アスペクト比100〜150) 9本,0.18グラム, 9%
【0039】
図10に示す洗浄した鋼繊維Wsを高強度コンクリート配合のモルタル中に分散してコンクリート供試体を造り、JIS A 1108に準じて圧縮強度を、またJIS 1106に準じて曲げ強度を測定し次の結果を得た。供試体の大きさは前記実施例1と同一寸法であり、鋼繊維はモルタル中に体積比で2%を配合した。
Figure 2004298829
【0040】
【実施例3】
本発明の第3実施例では、図7に示す廃タイヤから抜き取ったビードワイヤbを長さ約20cmに切断し、20リットルの密閉容器に入れ周囲から加熱しビードワイヤbに付着しているゴムgを乾溜した、ゴム量は僅かであるが容器温度が200℃に達するとゴムgが熱分解を始め、400℃に達するまでにガス状で容器の外へ出た。常温まで冷却して乾溜残渣からビードワイヤbを回収し、その引張強度をJIS G 3521,JIS Z 2241に準じて測定し次の結果を得た。
乾溜前の引張強度(単線) 1.820N/mm
乾溜後の引張強度(単線) 1.015N/mm
このワイヤを図9に示す2軸の回転刃を有する破砕機Mに投入して長さ100mm以下に破砕し、これを分級して10mm〜60mm範囲長さの図11に示す鋼繊維Wbを得た。
【0041】
この鋼繊維Wb,7.5グラムをとり長さを4種類に分類して次のような分布を得た。
10〜20mm未満(アスペクト比100〜150)24本,2.4グラム,32%
20〜30mm未満(アスペクト比20〜30) 8本,1.0グラム,13%
30〜40mm未満(アスペクト比30〜40) 17本,2.8グラム,37%
40〜60mm未満(アスペクト比40〜60) 4本,1.3グラム,17%
【0042】
図11に示す洗浄した鋼繊維Wbを高強度コンクリート配合のモルタル中に分散してコンクリート供試体を造り、JIS A 1108に準じて圧縮強度を、またJIS 1106に準じて曲げ強度を測定し次の結果をえた。供試体の大きさは前記実施例1,2と同一寸法であり、鋼繊維Wbはモルタル中に体積比で2%を配合した。
Figure 2004298829
【0043】
また、コンクリート、プラスチックなど構成材料の補強用鋼繊維として機能を発揮させるには、鋼繊維とマトリックスとの界面での付着(接着)強さがある。その付着(接着)強さを示す要因は引張強度のみでなく、アスペクト比(縦横比)も大きな影響があるとされている。一般市販品の補強用鋼繊維のアスペクト比は30〜100とされているが、本発明のスチールコードワイヤscからのリサイクル鋼繊維Wsは約90%がアスペクト比10〜100の範囲にあり、ビードワイヤbからのリサイクル鋼繊維Wbの方も10〜60の範囲に入っており、リサイクル鋼繊維が補強用鋼繊維として有効に機能することができる。
【0044】
本発明のリサイクル鋼繊維Ws,Wbは、上記実施例1乃至3の供試体試験の結果により例えば土木、建築用のコンクリート製品、石膏製品、プラスチック製品等の、靱性、対ひび割れ抵抗性の向上または製品厚減少のための補強用鋼繊維として有効であることが実証できた。なお、上記実施例1乃至3で使用した密閉容器は更に大容量のものを用いて補強用鋼繊維を量産化することも容易にできる。
【0045】
【発明の効果】
従来技術の廃タイヤリサイクル事業では、廃タイヤに含まれるワイヤはセメント製造用以外では鉄スクラップとしてリサイクルする以外方法がなかったが、本発明は廃タイヤを構成するビードワイヤ、スチールコードワイヤの引張強度を50%以上残存させ硬度を10〜30%低下させる熱処理のため、補強用鋼繊維として機能を保持し、細断時の刃物のメンテナンスを容易にして、コンクリート、プラスチックなど構成材料の補強用鋼繊維としてローコストでリサイクルすることができる。
【0046】
鋼繊維は、既にコンクリート用としては直径0.5mm,0.6mm,0,8mm等の線状や薄板状の鋼繊維がSFRC用などに利用され、プラスチックにおいても引張抵抗力を増すため直径の細い鋼繊維が繊維強化プラスチックに利用されているが、繊維自身がコンクリート、プラスチック等マトリックス中で引張り抵抗力を示すには鋼繊維自身の引張強度が必要である。コンクリート補強用鋼繊維は土木学会基準において、引張強度が600N/mm以 上と定められており、一般市販品は600N/mm〜1.100N/mmの引張強度を持っているが、これに対し本発明によりリサイクルした鋼繊維は1.000N/mm〜2.000N/mmの引張強度を有し市販品の鋼繊維より高水準でしかもローコストで提供することができる。
【0047】
また、コンクリート、プラスチックなど構成材料の補強用鋼繊維として機能を発揮させるには、鋼繊維とマトリックスとの界面での付着(接着)強さがある。その付着(接着)強さを示す要因の内鋼繊維とマトリックスの界面での付着面積は極めて大きな因子となるが、付着面積は鋼繊維の単位質量当たりでみれば直径の小さい方が表面積が大きく、直径の太い市販の鋼繊維より付着面積大となることは明白であり、本発明によりスチールコードワイヤからリサイクルした鋼繊維は、例えば直径0.2mmの場合は市販鋼繊維直径0.5mmに比し2.5倍、市販鋼繊維の直径0.8mmに比し4倍を有しており、同一質量を混入した場合は引張抵抗力が増加する効果がある。
【0048】
本発明のスチールコードワイヤからのリサイクル鋼繊維は約90%がアスペクト比10〜100の範囲にあり、ビードワイヤからのリサイクル鋼繊維の方も10〜60の範囲に入っているため、コンクリート、プラスチックなど構成材料の補強用鋼繊維としてマトリックスとの界面での付着強さを発揮して、補強用鋼繊維として有効に機能する効果がある。
【0049】
本発明の廃タイヤよりリサイクルした鋼繊維は、鋼としては最高級鋼種が使用され、数多くの熱処理と冷間伸線加工を経て徐々に細線化したもので、同様の鋼繊維をバージン鋼繊維として製造すれば採算が合わないが、リサイクルしてコンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維として有効利用できれば鉄スクラップとして再利用するよりも著しく関係業界のエネルギー使用量を減少させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車タイヤの断面コードを示す斜視図である。
【図2】自動車タイヤのビード部の補強形態を示す断面図である。
【図3】スチールコードワイヤの撚り構造例を示す斜視図である。
【図4】スチールコードワイヤの撚り構造(3層撚り)の拡大斜視図である。
【図5】ゴム粉リサイクル事業から回収したスチールコードワイヤを示す斜視図である。
【図6】廃タイヤを乾溜して得たスチールコードワイヤの細断前を示す斜視図である。
【図7】廃タイヤを乾溜して得たビードワイヤの細断前を示す斜視図である。
【図8】スチールコードワイヤを破砕している状態を示す説明図である。
【図9】ビードワイヤを破砕している状態を示す説明図である。
【図10】スチールコードワイヤから得たコンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維を示す斜視図である。
【図11】ビードワイヤから得たコンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維を示す斜視図である。
【符号の説明】
BT−バイアスタイヤ
RT−ラジアルタイヤ
B−ビード
b−ビードワイヤ
Be−ベルト
C−カーカス
g−ゴム
g2−ゴム類の残渣
S1−単撚り
S2−2層撚り
S3−3層撚り
S4−複撚り
sc−スチールコードワイヤ
Wb−ビードワイヤから得た補強用鋼繊維
Ws−スチールコードワイヤから得た補強用鋼繊維

Claims (6)

  1. 自動車廃タイヤを100℃〜600℃の温度範囲で熱処理し、廃タイヤを構成するワイヤに密着しているゴムや、ワイヤ以外のタイヤ構成物質を除去すると共に、ワイヤの引張強度を50%以上保持しワイヤの硬度を10%〜30%低下させる、ことを特徴とする廃タイヤワイヤのリサイクル方法。
  2. 廃タイヤワイヤの内ビードワイヤにあっては10mm〜100mmの範囲長さ、スチールコードワイヤにあっては2mm〜50mmの範囲長さに細断して鋼繊維とする、ことを特徴とする請求項1記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法。
  3. 廃タイヤワイヤのビードワイヤ及びスチールコードワイヤを共に、50mm以下の長さに細断して鋼繊維とする、ことを特徴とする請求項1記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法。
  4. 廃タイヤワイヤのスチールコードワイヤの細断工程時に、撚り線を解いて単線の鋼繊維とする機構を有する破砕機で処理する、ことを特徴とする請求項2または請求項3何れか1項記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法。
  5. 請求項2乃至請求項4のうち何れか1項記載の方法で得た鋼繊維を、アルカリ性洗剤或いは中性洗剤またはそれらを組合せた液体洗剤、または研磨石、骨材またはそれらを組合せた固体洗浄材により洗浄して、または前記液体洗剤と固体洗浄材の組合せにより洗浄して、鋼繊維表面に付着する汚染成分を除去する、ことを特徴とする廃タイヤワイヤのリサイクル方法。
  6. 請求項2乃至請求項5のうち何れか1項記載の廃タイヤワイヤのリサイクル方法により製造した、コンクリート、プラスチック等の補強用鋼繊維である、ことを特徴とする鋼繊維。
JP2003097820A 2003-04-01 2003-04-01 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維 Pending JP2004298829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003097820A JP2004298829A (ja) 2003-04-01 2003-04-01 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003097820A JP2004298829A (ja) 2003-04-01 2003-04-01 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004298829A true JP2004298829A (ja) 2004-10-28

Family

ID=33409509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003097820A Pending JP2004298829A (ja) 2003-04-01 2003-04-01 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004298829A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010079408A1 (en) 2009-01-09 2010-07-15 Ustav Chemickych Procesu Akademiie Ved Ceske Republiky Microwave method and device for recycling refined steel cord from waste tires
KR101160867B1 (ko) 2012-01-06 2012-06-29 박종원 폐고무를 이용한 콘크리트구조물 및 그 제작방법
JP2012529416A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム 高伸長繊維
ITTR20120014A1 (it) * 2012-12-21 2014-06-22 Reflam S R L Procedimento per il recupero di acciaio in filo da pneumatici
ITUB20154708A1 (it) * 2015-10-16 2017-04-16 Franco Mancia Procedimento termico per il recupero di acciaio in filo da pneumatici in atmosfera controllata
ITUB20154897A1 (it) * 2015-10-20 2017-04-20 Alessandro Cirocchi Procedimento termico per conferire duttilita ai fili di acciaio armonico provenienti dal recupero dei pneumatici
CN112341055A (zh) * 2020-11-12 2021-02-09 哈尔滨工业大学 一种钢纤维增强混凝土中钢纤维回收再利用的方法
CN112362658A (zh) * 2020-11-12 2021-02-12 哈尔滨工业大学 一种负荷后的钢纤维增强水泥基材料中钢纤维无损提取及分析方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010079408A1 (en) 2009-01-09 2010-07-15 Ustav Chemickych Procesu Akademiie Ved Ceske Republiky Microwave method and device for recycling refined steel cord from waste tires
GB2478255A (en) * 2009-01-09 2011-08-31 Ustav Chemickych Procesu Akademie Ved Ceske Republiky Microwave method and device for recycling refined steel cord from waste tires
JP2012529416A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム 高伸長繊維
KR101160867B1 (ko) 2012-01-06 2012-06-29 박종원 폐고무를 이용한 콘크리트구조물 및 그 제작방법
ITTR20120014A1 (it) * 2012-12-21 2014-06-22 Reflam S R L Procedimento per il recupero di acciaio in filo da pneumatici
ITUB20154708A1 (it) * 2015-10-16 2017-04-16 Franco Mancia Procedimento termico per il recupero di acciaio in filo da pneumatici in atmosfera controllata
ITUB20154897A1 (it) * 2015-10-20 2017-04-20 Alessandro Cirocchi Procedimento termico per conferire duttilita ai fili di acciaio armonico provenienti dal recupero dei pneumatici
CN112341055A (zh) * 2020-11-12 2021-02-09 哈尔滨工业大学 一种钢纤维增强混凝土中钢纤维回收再利用的方法
CN112362658A (zh) * 2020-11-12 2021-02-12 哈尔滨工业大学 一种负荷后的钢纤维增强水泥基材料中钢纤维无损提取及分析方法
CN112362658B (zh) * 2020-11-12 2022-12-13 哈尔滨工业大学 一种负荷后的钢纤维增强水泥基材料中钢纤维无损提取及分析方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Siddique et al. Properties of concrete containing scrap-tire rubber–an overview
Landi et al. Environmental analysis of different end of life scenarios of tires textile fibers
Sienkiewicz et al. Progress in used tyres management in the European Union: A review
Dobrotă et al. An innovative method in the regeneration of waste rubber and the sustainable development
RU2111859C1 (ru) Способ переработки резинотехнических изделий
Adhikari et al. Grinding of waste rubber
Deshpande Neela et al. Experimental investigation on strength characteristics of concrete using tyre rubber as aggregates in concrete
Beckman et al. Scrap tire disposal
Svoboda et al. The potential utilization of the rubber material after waste tire recycling
Magagula et al. Recent advances on waste tires: bibliometric analysis, processes, and waste management approaches
JP2004298829A (ja) 廃タイヤワイヤのリサイクル方法とリサイクルした鋼繊維
Abdullah Remanufactured waste tire by-product valorization: Quantitative–qualitative sustainability-based assessment
Barros et al. Cementitious composites reinforced with recycled fibres
Al-Fakih et al. Tires rubber as a useable material in civil engineering applications: An overview
Afrin et al. Study on end-of-life tires (ELTs) recycling strategy and applications
CN102199362B (zh) 一种报废热固性塑料件的回收再制造方法
JP2003236517A (ja) 廃自動車・廃家電等の金属/非金属系複合廃棄物の再資源化方法
Shuaib et al. Energy intensity and quality of recyclate in composite recycling
Chavhan et al. Recycling of Rubber Scrap Tyres and Its Processes of the Utilization
Hamid et al. Application of Recycled Steel Fibre in Malaysia: A Review
Bank et al. Reuse of glass thermoset FRP composites in the construction industry—A growing opportunity
Ołdakowska Worn vehicle tyres in polish road construction–ecology, law, use, and economics
Coventry et al. Impact resistance of concrete–using slit rubber from tyres
Aziminezhad et al. Recycling of Waste Tires and Its Applications
RU2325995C2 (ru) Способ переработки отработанных автопокрышек и резинотехнических отходов, армированных кордом

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331