JP2004293862A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】波形状の伝熱面A6、ヘッダー部7、外周リブA8、外周リブB9、風路リブA13、風路出入口19、伝熱面B15、風路端面12、突起A14及び風路端面カバー11を備えるように伝熱板A1及び伝熱板B2をそれぞれ1枚のシートを素材として同時かつ一体に成形することにより、伝熱板の成型工数を低減することのできる熱交換器を得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換換気装置、またはその他の空気調和装置に用いられ、多数の伝熱板を交互に積層して風路A及び風路Bを交互に形成する熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の熱交換器は、特開平10−89879号公報に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
以下、その熱交換器について図24、25、26、27、28及び29を参照しながら説明する。
【0004】
図24及び図25に示すように熱交換器101は熱交換部材102を多数積層し、積層した各熱交換部材102の風路出入口以外の端部は図26に示すような構造の封止部材103、104、105または図27に示すような封止構造により封止されおり、熱交換部材102は幅方向に所定の大きさの波形状部106が形成されるとともに、その長手方向両端にヘッダー区画部107を備えている。熱交換部材102の波形状部106はコルゲートマシン等により形成され、ヘッダー部区画部107は波形状部106の両端を押しつぶすあるいは別部材として形成したヘッダー区画部107を波形状部106の両端に接合することにより得られ、封止部材103、104、105は波形状部106の成形後、ヘッダー区画部107にホットメルト等を塗布することにより得られ、図27に示す封止構造は波形状部106の成形後にヘッダー区画部107の端部を折り曲げることにより得られる。
【0005】
上記のように構成された熱交換器101において、第1段目に形成される熱交換風路の一端は、図24中の矢印bで示す方向に開口するヘッダー部108に、他端は矢印dで示す方向に開口するヘッダー部109にそれぞれ連通し、また、第2段目に形成される熱交換風路の一端は図中の矢印aで示す方向に開口するヘッダー部110に、他端は矢印cで示す方向に開口するヘッダー部111にそれぞれ連通しそれぞれL字状の熱交換風路が形成され、以下残りの各熱交換風路は上記の構成を順次交互に繰り返して配置されている。そして、図中矢印a方向から各ヘッダー部110を介して送り込まれる流体A、及び図中矢印b方向から各ヘッダー部108を介して送り込まれる流体Bは各熱交換風路を交互に向かい合わせに流れることにより熱交換が行われそれぞれ矢印c及びdで示す方向から各ヘッダー部111、109を介して送り出される。
【0006】
また、波形状部106の積層時の断面は図28及び図29のような形状をなしており、図28のような積層を形成する場合には、仕切用部材112を介して熱交換部材102を積層することとなる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−89879号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の熱交換器では、コルゲートマシン等による波形状部106の成形工程と封止部材103、104、105の成形工程あるいはヘッダー区画部107の端部を折り曲げる封止構造の成形工程を同一工程で行うことができないという課題があり、成形工数の低減が要求されている。
【0009】
また、ヘッダー部108〜111及びヘッダー区画部107は端部のみで支持されているため、中央部ではたわみがおこり熱交換風路の高さが低くなり、通気抵抗が増加するという課題があり、熱交換風路高さを確保する構造が要求されている。
【0010】
また、熱交換部材102が波形状部106を有することにより熱交換部材102が波方向に変形し、積層時に熱交換部材102またはヘッダー区画部107と封止部材103、104、105または封止構造の当接を確保しにくいという課題があり、変形を抑制する構造が要求されている。
【0011】
また、熱交換部材102が波方向に変形することにより、各熱交換風路の形状が変形し通気抵抗が増大するという課題があり、通気抵抗の低減が要求されている。
【0012】
また、各熱交換風路がL字状に形成されているため、各ヘッダー部より送り込まれた流体の風路長さが短いL字状風路の内側を通過する割合が大きくなり、熱交換部材102の一部が熱交換に有効に機能しないという課題があり、熱交換効率の向上が要求されている。
【0013】
また、ヘッダー区画部107の端部を折り曲げることによる封止構造の場合、熱交換器101の端部に積層方向の負荷が生じた際、端部がつぶれやすいという課題があり、端部の積層方向の強度向上が要求されている。
【0014】
また、この熱交換器101を搭載する熱交換換気装置等の空調機器の各要素部品の構成及び風路構成も多岐にわたり、熱交換器の風路構成も製品設計にあわせて設定できる構造が要求されている。
【0015】
また、近年の環境保護に対する省エネルギー化の観点からも熱交換効率の向上及び送風機等の流体搬送手段の消費電力低減のための通気抵抗低減が要求されている。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、生産効率を向上させることができ、熱交換効率の向上及び通気抵抗の低減などの性能を向上させることができ、本体設計自由度を向上させることができる熱交換器を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱交換器は上記目的を達成するために、波形状の伝熱面A、ヘッダー部、外周リブA、外周リブB、風路リブA、風路出入口、伝熱面B、風路端面、突起A及び風路端面カバーを備えるように伝熱板A及び伝熱板Bをそれぞれ1枚のシートを素材として同時かつ一体に成形し、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bが交互に積層される際、前記風路リブA、前記突起A及び前記外周リブBの上面が上方に積層される伝熱板と当接することを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、成型工数を低減することができ、また、熱交換風路高さを確保でき通気抵抗を低減できる熱交換器を得ることができる。
【0019】
また他の手段は、波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点からヘッダー部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部とヘッダー部とのなす角は流体A及び流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計された角度であることを特徴とするものである。
【0020】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することのでき、また、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0021】
また他の手段は、伝熱面Aの断面形状を略三角形が連続した波形状とし、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の略三角形の山部同士及び谷部同士が対向することを特徴とするものである。
【0022】
そして本発明によれば、生産効率を向上させることができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0023】
また他の手段は、伝熱面Aの略三角形の山部に少なくとも1個以上の突起Bを、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際に、前記伝熱板Aに設けた突起Bと前記伝熱板Bに設けた突起Bとが重合しない位置関係に設けたことを特徴とするものである。
【0024】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0025】
また他の手段は、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の略三角形の山部と谷部が対向することを特徴とするものである。
【0026】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0027】
また他の手段は、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた平坦部と谷部に設けた平坦部が当接することを特徴とするものである。
【0028】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0029】
また他の手段は、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の山部の頂部及び前記伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた前記平坦部と谷部に設けた前記平坦部が当接することを特徴とするものである。
【0030】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0031】
また他の手段は、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に断続的に平坦部を設けたことを特徴とするものである。
【0032】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0033】
また他の手段は、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部または谷部の一方のみに平坦部を設けたことを特徴とするものである。
【0034】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0035】
また他の手段は、伝熱面Aの断面形状を略半円状の曲面が連続した波形状としたことを特徴とするものである。
【0036】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0037】
また他の手段は、伝熱面Aに波形状を長手方向に複数に分割する分割部を設け、前記分割部は前記伝熱面Aに形成された波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成されていることを特徴とするものである。
【0038】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することができ、また、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0039】
また他の手段は、長手方向に複数に分割された複数の波形状の伝熱面Aに形成された波形状が分割部を介して隣り合う伝熱面Aに形成された波形状と略半波長位相がずれていることを特徴とするものである。
【0040】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することができ、また、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0041】
また他の手段は、波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部に変形抑制リブを設けたことを特徴とするものである。
【0042】
そして本発明によれば、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0043】
また他の手段は、複数に分割されたそれぞれの波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点から分割部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部と前記分割部とのなす角は流体A及び流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計された角度であることを特徴とするものである。
【0044】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することのでき、また、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0045】
また他の手段は、伝熱板Aに形成された外周リブAの幅寸法を伝熱板Bに形成された外周リブAの幅寸法よりも小さい寸法とし、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの凸高さを前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの凸高さよりも高い寸法とし、前記伝熱板Aに形成された波形状の伝熱面Aと前記伝熱板Aに形成された外周リブAが隣接する前記伝熱面Aに平面部を設け、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの裏面に当接し、前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Aに設けられた前記平面部の裏面に当接することを特徴とするものである。
【0046】
そして本発明によれば、熱交換器端部の積層方向の強度を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0047】
また他の手段は、風路リブAは波形状の伝熱面Aに形成され前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形と連続して形成され、前記風路リブAの本数は前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形の数よりも少ないことを特徴とするものである。
【0048】
そして本発明によれば、通気抵抗を低減することができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0049】
また他の手段は、ヘッダー部に風路リブA及び風路リブAの凸方向と反対方向に中空凸状に形成された風路リブBを風路出入口と略平行に複数設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記風路リブAの上面と前記風路リブBの下面が当接することを特徴とするものである。
【0050】
そして本発明によれば、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0051】
また他の手段は、一方の外周リブAの両端に連続して外周リブBを備え、他方の外周リブAの両端と前記外周リブBの一端との間に風路出入口を備え、伝熱板Aと伝熱板Bを交互に積層し略U字状の風路A及び風路Bが交互に形成されることを特徴とするものである。
【0052】
そして本発明によれば、本体設計自由度を向上することのできる熱交換器を得ることができる。
【0053】
また他の手段は、略U字状に形成された風路A及び風路Bの内側に位置する風路幅が狭く、外側に位置する風路幅が広くなるように風路リブAを不等間隔に形成したことを特徴とするものである。
【0054】
そして本発明によれば、熱交換効率を向上することができる熱交換気を得ることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
本発明は、伝熱板A及び伝熱板Bを備え、前記伝熱板Aは波形状の伝熱面Aと前記伝熱面Aの波形の長手方向両端にヘッダー部を備え、前記伝熱面Aは波形の長手方向と略平行をなす一対の外周縁部に中空凸状に形成した外周リブAを備え、前記ヘッダー部は外周縁部の一部の略対向する位置に前記外周リブAの凸方向と同方向に中空凸状に形成した外周リブBと前記外周リブAの凸方向と同方向に中空凸状に形成した風路リブAを前記外周リブBと略平行に略等間隔で複数備え、前記外周リブAの一端は前記外周リブBの一端と連続して形成され、また前記ヘッダー部の外周縁部の前記外周リブAの他端と前記外周リブBの他端との間に風路出入口が形成され、前記ヘッダー部には前記風路リブAにより複数の風路及び伝熱面Bが形成され、前記風路の出入口に風路端面を設け、前記風路端面は前記風路リブAの凸方向とは逆方向に前記ヘッダー部を折り曲げて設けられ、前記複数の風路リブAの延長線上であり前記風路端面に近接して前記風路リブAの凸方向と同方向に中空凸状の複数の突起Aを設け、前記外周リブBの外側側面の中央部は前記ヘッダー部と同一面まで折り返され、前記外周リブBの外側側面の両端には前記風路端面の折り返し位置と同位置まで折り返された風路端面カバーを設け、前記伝熱板Bは前記伝熱板Aと鏡像関係をなし、前記伝熱板Aの前記外周リブAと前記伝熱板Bの前記外周リブAとが重なり合うように前記伝熱板Aと前記伝熱板Bを交互に積層し、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bの積層により風路A及び風路Bが交互に形成され、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bが交互に積層される際、前記風路リブA、前記突起A及び前記外周リブBの上面が上方に積層される伝熱板と当接し、前記突起Aの外側側面が前記突起Aの上方に積層される伝熱板に設けられた前記外周リブBの内側側面と当接し、前記風路端面と前記風路端面の下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブBの外側側面が当接し、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bそれぞれに設けられた前記外周リブAの側面同士が当接し、前記風路端面カバーと前記風路端面カバーの下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブA及び前記外周リブBの端面が当接する熱交換器であり、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bをそれぞれ1枚のシートを素材として、前記波形状の伝熱面A、前記ヘッダー部、前記外周リブA、前記外周リブB、前記風路リブA、前記伝熱面B、前記風路端面、前記複数の突起A及び前記風路端面カバーを同時かつ一体に成形したものであり、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、前記風路リブAの上面及び前記外周リブBの上面が上方に積層された伝熱板の前記ヘッダー部の裏面と当接することにより、前記ヘッダー部における風路高さを確保し、前記突起Aの上面が上方に積層された伝熱板の前記外周リブBの裏面と当接することにより前記風路出入口の開口高さを確保することができる。
【0056】
また、前記突起Aの外側側面が前記突起Aの上方に積層される伝熱板に設けられた前記外周リブBの内側側面と当接し、前記風路端面と前記風路端面の下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブBの外側側面が当接し、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bそれぞれに設けられた前記外周リブAの側面同士が当接し、前記風路端面カバーと前記風路端面カバーの下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブA及び前記外周リブBの端面が当接することにより、前記風路A及び前記風路Bの外周部における密封が行われる。
【0057】
また、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bをそれぞれ1枚のシートを素材として、前記波形状の伝熱面A、前記ヘッダー部、前記外周リブA、前記外周リブB、前記風路リブA、前記伝熱面B、前記風路端面、前記複数の突起A及び前記風路端面カバーを同時かつ一体に成形することにより成形工数を低減できるという作用を有する。
【0058】
また、波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点からヘッダー部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部とヘッダー部とのなす角を前記流体A及び前記流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計したものであり、前記ヘッダー部を通過した前記流体A及び前記流体Bは前記波形状の伝熱面Aに流入する際、伝熱板から剥離することなく前記傾斜部に沿って流れるため前記傾斜部においても前記流体Aと前記流体Bとの間で熱交換が行われ熱交換効率が向上し、通気抵抗を低減できるという作用を有する。
【0059】
また、伝熱面Aの波形状は略三角形が連続した波形状であり、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの略三角形の山部同士が対向し、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bに形成された前記伝熱面Aの略三角形の谷部同士が対向するものであり、風路A及び風路Bの風路高さは風路リブAの上面及び外周リブBの上面が上方に積層された伝熱板のヘッダー部の裏面と当接することにより確保されているため、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを積層する際、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bとの間に仕切用部材を介在させる必要がないため、生産工数を低減でき、また、前記伝熱面Aの波形状の略三角形の頂部における伝熱性能が向上するという作用を有する。
【0060】
また、伝熱板A及び伝熱板Bに形成された伝熱面Aの略三角形の山部に少なくとも1個以上の突起Bを設け、前記突起Bは前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際に、前記伝熱板Aに設けた突起Bと前記伝熱板Bに設けた突起Bとが重合しない位置関係に設け、前記突起Bの上面が前記突起Bの上方に位置する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの前記略三角形の山部の裏面に当接するものであり、前記突起Bの上面が前記突起Bの上方に位置する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの前記略三角形の山部の裏面に当接することにより、前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止できるという作用を有する。
【0061】
また、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの略三角形の山部と谷部が対向するものであり、伝熱面Aにおいて風路A及び風路Bは複数の略菱形状の風路に区画されるため、一方のヘッダー部を通過し前記伝熱面Aに流入した流体A及び流体Bは、前記伝熱面Aに形成される風路を通過する際、波方向へ移動することなく前記伝熱面Aの波形状の長手方向に沿って流れ、他方の前記ヘッダー部へ流入するため、伝熱板A及び伝熱板Bの伝熱面A及び伝熱面Bが伝熱に有効に機能するという作用を有する。
【0062】
また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた平坦部と谷部に設けた平坦部が当接するものであり、隣接する伝熱板の山部に設けた平坦部と谷部に設けた平坦部が当接することにより、前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止できるという作用を有する。
【0063】
また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の山部の頂部及び前記伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の前記山部に設けた前記平坦部と前記谷部に設けた前記平坦部が当接するものであり、隣接する伝熱板の前記平坦部が当接することにより前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止でき、前記平坦部の面積を減少させることにより伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積が増加し熱交換効率が向上するという作用を有する。
【0064】
また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に断続的に平坦部を設けたものであり、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の前記平坦部が当接することにより前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止でき、前記平坦部を断続的に設けることにより伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積が増加し熱交換効率が向上するという作用を有する。
【0065】
また、伝熱板A及び伝熱板Bの伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部または谷部の一方の頂部に平坦部を設けたものであり、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の前記平坦部と前記山部または前記谷部の頂部が当接することにより前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止でき、前記平坦部と前記山部または前記谷部の頂部が当接することにより、前記平坦部においても熱交換が行われることとなり、伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積が増加し熱交換効率が向上するという作用を有する。
【0066】
また、伝熱面Aの波形状は略半円状の曲面が連続した波形状としたものであり、略三角形状の波形状に対し前記伝熱面Aの面積を増大させることができ、熱交換効率が向上するという作用を有する。
【0067】
また、伝熱板A及び伝熱板Bは波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部を備え、前記分割部は前記伝熱面Aに形成された波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成されているものであり、波形状の前記伝熱面Aを長手方向に複数に分割することにより、前記伝熱面Aにおいて前縁部が増加し新たな温度境界層が形成され伝熱が促進され、また、前記分割部を波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成することにより伝熱板A及び伝熱板Bの波方向への変形を抑制するという作用を有する。
【0068】
また、長手方向に複数に分割された複数の波形状の伝熱面Aに形成された波形状が分割部を介して隣り合う伝熱面Aに形成された波形状と略半波長位相がずれているものであり、前記分割部に対し上流側に形成された波形状の伝熱面Aを通過した流体A及び流体Bは、前記分割部に対し下流側に形成された波形状の伝熱面Aへ流入する際、下流側に形成された波形状の前縁部に衝突するため、伝熱が促進されるという作用を有する。
【0069】
また、波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部に変形抑制リブを設けたものであり、前記変形抑制リブが波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成されることにより伝熱板A及び伝熱板Bの波方向への変形を抑制するという作用を有する。
【0070】
また、複数に分割されたそれぞれの波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点から分割部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部と前記分割部とのなす角は前記流体A及び前記流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計したものであり、分割部に対し上流側に形成された波形状の前記伝熱面Aを通過し前記分割部へ流入する際及び前記分割部を通過し前記分割部に対し下流側に形成された波形状の前記伝熱面Aに流入する際、伝熱板から剥離することなく前記傾斜部に沿って流れるため前記傾斜部においても前記流体Aと前記流体Bとの間で熱交換が行われ熱交換効率が向上し、通気抵抗を低減できるという作用を有する。
【0071】
また、伝熱板Aに形成された外周リブAの幅寸法を伝熱板Bに形成された外周リブAの幅寸法よりも小さい寸法とし、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの凸高さを前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの凸高さよりも高い寸法とし、前記伝熱板Aに形成された波形状の伝熱面Aと前記伝熱板Aに形成された外周リブAが隣接する前記伝熱面Aに平面部を設け、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの裏面に当接し、前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Aに設けられた前記平面部の裏面に当接するものであり、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの裏面に当接し、前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Aに設けられた前記平面部の裏面に当接することにより、前記外周リブAにおける積層方向の負荷に対する強度が向上するという作用を有する。
【0072】
また、伝熱板A及び伝熱板Bのヘッダー部に設けた複数の風路リブAは波形状の伝熱面Aに形成され前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形と連続して形成され、前記風路リブAの本数は前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形の数よりも少ないものであり、前記風路リブAと伝熱面Aの波形状が連続して形成されることにより、一方の風路出入口と他方の出入口との間には連続した複数の風路が形成され、それぞれの風路の平均長さがほぼ等しくなるため、一方の風路出入口より流入した流体A及び流体Bは風路A及び風路Bをほぼ均一に流れることになり、前記伝熱面A及び伝熱面Bの全面が有効に伝熱に機能し、前記流体A及び前記流体Bが前記風路A及び前記風路Bをほぼ均一に流れ、前期風路リブAの本数を前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形の数よりも少なく設けることにより、通気抵抗が低減できるという作用を有する。
【0073】
また、伝熱板A及び伝熱板Bはヘッダー部に風路リブA及び風路リブAの凸方向と反対方向に中空凸状に形成された風路リブBを風路出入口と略平行に複数備え、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記風路リブAの上面と前記風路リブBの下面が当接するものであり、前記風路リブAと前記風路リブBが前記ヘッダー部において上下で交差するように形成されるため、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bの伝熱面Aの波方向への変形を抑制するという作用を有する。
【0074】
また、伝熱板A及び伝熱板Bは対向する一対の外周リブAの一方の外周リブAの両端に連続して外周リブBを備え、他方の外周リブAの両端と前記外周リブBの一端との間に風路出入口を備え、前記伝熱板Aの前記外周リブAと前記伝熱板Bの前記外周リブAとが重なり合い、前記伝熱板Aの外周リブBの上方に前記伝熱板Bの風路出入口が形成され、前記伝熱板Bの外周リブBの上方に前記伝熱板Aの風路出入口が形成されるように前記伝熱板Aと前記伝熱板Bを交互に積層し、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bの積層により略U字状の風路A及び風路Bが交互に形成されるものであり、風路A及び風路Bの出入口が前記外周リブAに対し同方向に形成されるため、本体設計自由度が向上するという作用を有する。
【0075】
また、略U字状に形成された風路A及び風路Bの内側に位置する風路幅が狭く、外側に位置する風路幅が広くなるようにヘッダー部に不等間隔に複数の風路リブAを形成したことものであり、前記風路A及び前記風路Bに形成される複数の風路の風路長が短い内側の風路幅を狭くし、風路長が長い外側の風路幅を広くすることにより、前記風路A及び前記風路Bに形成される複数の風路のそれぞれの通気抵抗が等しくなり、一方の風路出入口より流入した流体A及び流体Bは風路A及び風路Bをほぼ均一に流れ、前記伝熱面A及び伝熱面Bの全面が有効に伝熱に機能するという作用を有する。
【0076】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0077】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について図1、2、3、4、5及び6を参照しながら説明する。
【0078】
図1は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図2は伝熱板の積層時の概略斜視図、図3はその側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図、図4は風路出入口部分の概略断面図、図5は風路出入口が隣り合うコーナー部の概略断面図、図6はその上面透視図である。
【0079】
図1及び図2において、伝熱板A1と伝熱板B2を交互に積層することにより構成される熱交換器はそれぞれの伝熱板の上下に風路A3と風路B4とが構成され、風路A3及び風路B4を流れる流体はそれぞれの伝熱板を介して熱交換を行い、それぞれの風路のヘッダー部分ではお互いが斜交して流れ、中央部分ではお互いが対向する方向に流れる対向流型の熱交換器である。
【0080】
実際は多数の伝熱板A1及び伝熱板B2が交互に積層されているが、簡略のため4枚の伝熱板を示している。
【0081】
伝熱板A1は図3に示すようにその断面形状が三角形の頂点に平坦部5を設けた台形状が波状に連続した伝熱面A6を備え、伝熱面A6の長手方向、つまり波形の断面方向と直交する方向の両端には三角形状のヘッダー部7を備えている。
【0082】
伝熱面A6の台形形状の平坦部5はヘッダー部7の上面及び下面に対しそれぞれ例えば1.3mmの高さとなるように形成され、また平坦部5の幅は例えば1mmとなるように形成されている。
【0083】
伝熱面A6の波状の長手方向と平行な外周縁部には一対の外周リブA8が例えば幅3mm、ヘッダー部7の上面に対し高さ5.2mmとなるように中空凸状に形成されており、その外側側面はその凸方向とは逆方向に、例えばヘッダー部7の上面に対し2.8mmの位置まで折り返されている。
【0084】
ヘッダー部7の一対の外周縁部には外周リブB9が外周リブA8と連続して例えば幅5mm、ヘッダ部7の上面に対し高さ2.6mmとなるように外周リブA8の凸方向と同方向に中空凸状に形成され、その外側側面の中央部はヘッダー部7の裏面と同位置まで折り曲げられ風路開口部10が形成され、両端部分、例えば両端から5mmの部分は外周リブAの外側側面と同位置まで折り曲げられ風路端面カバー11が形成されている。
【0085】
ヘッダー部7の外周リブB9が形成されていない外周縁部には風路端面12が外周リブB9の凸方向とは逆方向に例えばヘッダー部7の上面に対し2.8mmの位置まで折り返されることにより形成され、ヘッダー部7の上面には外周リブB9と平行に風路リブA13が等間隔に5本、例えばその幅が底辺が2mm、上辺が1mm、ヘッダー部7の上面に対し2.6mmの凸高さをなし、伝熱面A方向の端部が伝熱面A6の台形状と滑らかに連続するように形成されており、また、風路リブA13の延長線上に風路端面12と同一面を有し、例えばヘッダー部7に対する凸高さを5.2mmとした突起A14を形成し、風路リブA13の他端は突起A14の風路端面と同一面と対向する面と連続して形成され、ヘッダー部7は外周リブB9と風路リブA13により複数の風路および伝熱面B15が形成されることとなる。
【0086】
風路リブ14の凸方向と同方向に凸部を有する風路リブA14と連続していない伝熱面A6の台形状の長手方向両端およびヘッダー部の裏面方向に凸部を有する台形状の長手方向両端にはヘッダー部7と例えば7°の角度をなす傾斜部16を形成する。
【0087】
外周リブB9の風路端面方向の端部上面には、外周リブB9と同一幅であり、短辺が外周リブBの幅よりも小さい、例えば3mmのコーナー支持突起17を外周リブB9の上面に対し2.6mmの凸高さに設ける。
【0088】
また、外周リブA8と隣接する伝熱面A6には平面部18を設ける。
【0089】
伝熱板B2は伝熱板A1と鏡像関係をなしており、伝熱板B2の形状のうち伝熱板B2の外周リブA8の凸高さは風路リブA13の高さと等しい高さとし、幅を伝熱板A1の外周リブA8の幅よりも広い形状に例えば5mmとなるように形成されている。
【0090】
上記の伝熱板A1及び伝熱板Bを製造する方法としては、例えば厚さ0.2mmのポリスチレンシートの真空成型工法が挙げられる。真空成型工法により伝熱板A1及び伝熱板B2の構成要素は同時に一体に成型され、成型後、例えばトムソン型によるトリミングにより伝熱板A1及び伝熱板B2が得られ、また伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に所定枚数積層した後、側面を例えばヒーター等を用いて熱溶着を行うことにより熱交換器を得ることができる。
【0091】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、図3に示すように、伝熱板A1の外周リブA8の上面が伝熱板B2の外周リブA8の裏面に当接し、伝熱板B2の外周リブA8の上面の一部が平面部18の裏面に当接し、隣接する伝熱板同士の伝熱面A6に形成された平坦部5が当接することにより、風路A3及び風路B4の伝熱面A6における風路高さを保持し、ヘッダー部7においては、外周リブB9の上面及び風路リブA13の上面が上方に積層された伝熱板のヘッダー部7の裏面と当接することにより風路A3及び風路B4のヘッダー部7での風路高さを保持し、風路出入口19では図4に示すように、突起A14の上面が上方に積層された伝熱板の外周リブB9の裏面と当接することにより風路A3及び風路B4の風路開口高さを保持する。
【0092】
風路A3及び風路B4の風路高さは通気抵抗などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから設計されている。
【0093】
また、伝熱板A1の外周リブA8の上面と伝熱板B2の外周リブA8の裏面との当接、伝熱板B2の外周リブA8の上面の一部と平面部18の裏面との当接、突起A14の上面と上方に積層された伝熱板の外周リブB9の裏面との当接、また図5及び図6に示すように、風路出入口18が隣接するコーナー部において、コーナー支持突起17の上面と上方に積層された外周リブB9の裏面が当接することにより熱交換器の積層方向の強度が保たれる。
【0094】
また、図3、4及び5に示すように、隣接する伝熱板の外周リブA13の外側側面と内面との当接、風路端面12と外周リブB9との当接、風路端面カバー11と外周リブB9との当接により風路A3及び風路B4の外周部における密封が行われる。
【0095】
また、風路A3及び風路B4を流れる流体がヘッダー部7を通過し伝熱面A6へ流入する際、または伝熱面A6を通過しヘッダー部7へ流入する際、伝熱板から剥離することなく傾斜部16の外面及び内面に沿って流れるため傾斜部16においても熱交換が行われ、また滑らかに風路高さが変化するため通気抵抗を低減できる。
【0096】
なお、傾斜部16とヘッダー部7とのなす角度は、流れが剥離しない角度となるように風量、風路形状などから設計されている。
【0097】
また、風路リブA13を伝熱面A6の台形状が滑らかに連続するように等間隔に5本設けることにより、ヘッダー部7には6つの風路が形成され、伝熱面Aにおいては、隣接する伝熱板同士の伝熱面A6に形成された平坦部5が当接することにより六角形の複数の風路が区画されることにより、風路A3及び風路B4の一方の風路出入口19から他方の風路出入口19までに形成される複数の風路の平均長さが等しくなるため、風路A3及び風路B4を流れる流体は風路A3及び風路B4をほぼ均一に流れることになり、通気抵抗が低減し、伝熱面A6及び伝熱面B15の全面が有効に伝熱に機能することになる。
【0098】
なお、本実施例では、伝熱板の材料としてポリスチレンシートを用い、真空成形による一体成形としたが、材料として、ABS、ポリプロピレン、ポリエチレン等のその他の熱可塑性樹脂フィルム、アルミニウム等の薄厚金属板、あるいは伝熱性と透湿性を有する紙材、微多孔性樹脂フィルム、樹脂が混入された紙材などを用いてもよく、また成形方法についても圧空成形、超高圧成形、プレス成形等の他の工法により伝熱板を一体成形してもよく、また熱溶着についても接着等によりそれぞれの伝熱板を固定しても同様の作用効果を得ることができる。
【0099】
また、各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0100】
また、シート材としてポリスチレンシートを用い、その厚さを0.2mmとしたが、シート材の厚さは0.05〜0.5mmの範囲のシートを使用することが好ましい。
【0101】
その理由としては、0.05mm以下となると、凹凸形状の成形時、及び成形後の伝熱板の取り扱い時にシート材に破れ等の破損が起こりやすくなり、また成形された伝熱板にコシがなくその取り扱い性が悪くなり、また0.5mmを超えると伝熱性が低下する。
【0102】
シート厚さが薄くなるほど伝熱性が高くなりかつ成形性が低下する傾向にあり、逆にシート厚さが厚くなるほど伝熱性が低下する傾向にある。
【0103】
したがって、成形性、伝熱性を満足するにはシート材の厚さは0.05〜0.5mmの範囲のシートを使用することが好ましく、さらには0.15〜0.25mmの範囲であることが最も望ましい。
【0104】
(実施例2)
次に本発明の実施例2について、図7を参照しながら説明する。
【0105】
なお、実施例1と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0106】
図7は本実施例に用いる熱交換器の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図である。
【0107】
図7に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6は三角形が連続した波形状であり、その山部の頂点20、21の高さは例えばヘッダー部7の上面に対し風路リブA13と等しい高さに形成されており、谷部の頂点22、23の位置はヘッダー部7の裏面と等しい高さに形成されており、それぞれの山部、谷部の角度は90°をなすように形成されている。
【0108】
伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、伝熱板A1に形成された山部の頂点20と伝熱板Bに形成された山部の頂点21が鉛直方向同一面に位置し、伝熱面A1に形成された谷部の頂点22と伝熱面B2に形成された谷部の頂点23が鉛直方向同一面に位置するように形成されている。
【0109】
上記構成において、伝熱面A6で風路A3を構成する伝熱板同士及び風路B4を構成する伝熱板同士が当接し伝熱に寄与しない平坦部5が形成されないため、伝熱面A6における伝熱面積が増大し熱交換効率が向上することとなる。
【0110】
なお、本実施例における各部の寸法値は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0111】
(実施例3)
次に本発明の実施例3について、図8及び図9を参照しながら説明する。
【0112】
なお、実施例1及び2と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0113】
図8は本実施例に用いる熱交換器の伝熱面Aの概略分解斜視図、図9はその積層時の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図である。
【0114】
図8及び図9に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6は三角形が連続した波形状であり、その一部の波状部、例えば7つの波状部の上面に平坦部5が形成された台形状をなしており、伝熱板A1及び伝熱板B2の平坦部5には断続的に複数、例えば4個の突起B24が設けられており、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、それぞれの伝熱板に設けた突起B24が重合しない位置関係となり、山部の頂点21、22に対し2.6mmの高さに形成されている。
【0115】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、突起B24の上面が上方に積層された伝熱板に形成された平坦部5の裏面に当接することにより、伝熱面A6における風路A3及び風路B4の風路高さを保持し、通気抵抗を低減でき、突起B24の上面と平坦部5とを断続的に当接させることにより、伝熱面積の減少割合を低減できる。
【0116】
なお、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0117】
(実施例4)
次に本発明の実施例4について、図10を参照しながら説明する。
【0118】
なお、実施例1、2及び3と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0119】
図10は本実施例に用いる熱交換器の積層時の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図である。
【0120】
図10に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6は三角形が連続した波形状であり、三角形の山部の頂点20、21の高さは例えばヘッダー部7の上面に対し風路リブA13の半分の高さの1.3mmとなるように形成され、三角形の谷部の頂点22、23の位置はヘッダー部7の裏面に対し風路リブA13の半分の寸法となる1.3mmとなるように形成され、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された三角形の山部の頂点20、21と三角形の谷部の頂点22、23が当接するように形成されている。
【0121】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された三角形の山部の頂点20、21と三角形の谷部の頂点22、23が当接することにより、伝熱面A6に風路A3及び風路B4は複数の菱形状の風路に区画されることとなり、一方のヘッダー部7を通過し伝熱面A6に流入した流体は、伝熱面A6において三角形の波形方向へ移動することなく伝熱面A6の三角形の長手方向に沿って流れ、他方のヘッダー部7へ流入するため、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6及び伝熱面B15が伝熱に有効に機能することとなる。
【0122】
なお、本実施例における各部の寸法値は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0123】
(実施例5)
次に本発明の実施例5について、図11を参照しながら説明する。
【0124】
なお、実施例1、2、3及び4と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0125】
図11は本実施例に用いる熱交換器の積層時の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図である。
【0126】
図11に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6は半円状の円弧が連続した波形状であり、外周リブA8の凸方向と同方向に凸となる円弧の頂点20、21の高さは例えばヘッダー部7の上面に対し風路リブA13の半分の高さの1.3mmとなるように形成され、外周リブA8の凸方向と逆方向に凸となる円弧の頂点22、23の位置はヘッダー部7の裏面に対し風路リブA13の半分の寸法となる1.3mmとなるように形成され、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された外周リブA8の凸方向と同方向に凸となる円弧の頂点20、21と外周リブA8の凸方向と逆方向に凸となる円弧の頂点22、23が当接するように形成されている。
【0127】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された外周リブA8の凸方向と同方向に凸となる円弧の頂点20、21と外周リブA8の凸方向と逆方向に凸となる円弧の頂点22、23が当接することにより、伝熱面A6における風路A3及び風路B4の風路高さを保持し、通気抵抗を低減でき、伝熱面A6を半円状の円弧が連続した波形状とすることにより直線的に波形状を形成する場合に比べて、伝熱面A6の伝熱面積を増加させることができる。
【0128】
なお、本実施例における各部の寸法値は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0129】
(実施例6)
次に本発明の実施例6について、図12、13、14及び図15を参照しながら説明する。
【0130】
なお、実施例1、2、3、4及び5と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0131】
図12は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図13はその積層時の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図、図14は本実施例における伝熱面Aの変形例を示した概略分解斜視図、図15はその要部拡大図である。
【0132】
図12及び図13に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の伝熱面A6は三角形が連続した波形状であり、その一部の波状部、例えば風路リブA13と連続した5本の波状部の上面のみに平坦部5が形成された台形状をなしており、その平坦部5の幅は風路リブ13の上面と等しい1mmに形成されている。
【0133】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、平坦部5の上面と三角形の波状部の谷部の頂点22、23が当接することにより伝熱面A6における風路A3及び風路B4の風路高さを保持し、通気抵抗を低減でき、平坦部5と谷部の頂部22、23が当接するため、平坦部5においても熱交換が行われ、伝熱面A6の伝熱面積を増加させることができる。
【0134】
なお、本実施例において平坦部5を三角形の山部に設けたが、三角形の谷部に設けてもよく、また、図14及び図15のように平坦部5を断続的に設けても同様の作用効果を得ることが出来る。
【0135】
また、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0136】
(実施例7)
次に本発明の実施例7について、図16及び図17を参照しながら説明する。
【0137】
なお、実施例1、2、3、4、5及び6と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0138】
図16は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図17はその要部断面拡大図である。
【0139】
図16に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2の波形状の伝熱面A6は分割部25によりその長手方向に複数に、例えば伝熱板A1は分割部25a及び25bにより伝熱面A6a〜c及び伝熱板Bは分割部25c及び25dにより伝熱面A6d〜fにそれぞれ3分割されており、それぞれの波形状の長手方向の両端には傾斜部16が設けられ、傾斜部16とヘッダー部7とのなす角度は7°に形成されており、分割部25a〜dには図17に示すように、外周リブA8の凸方向とは反対方向にヘッダー部7の裏面に対し0.5mmの凸高さに形成された変形抑制リブ26が設けられている。
【0140】
上記構成において、伝熱板A1の上面を伝熱面A6aから伝熱面A6c方向へ流れる流体は、伝熱面A6aから伝熱面A6bへ流れる際、それぞれの端部に形成された傾斜部16に沿って流れることになるが、伝熱面Aが長手方向に分割されていることにより伝熱面A6bの上流側に形成された傾斜部16より新たな温度境界層が形成され伝熱が促進され、さらに伝熱面A6bから伝熱面A6cへ流れる場合及び伝熱板B2の上面を流れる場合にも同様に分割部の下流側に設けられた傾斜部16において新たな温度境界層が形成され、伝熱面A6における伝熱性能が向上する。
【0141】
また、分割部25a〜dに変形抑制リブ26を設けることにより、伝熱板A1及び伝熱板B2の波形方向への変形が抑制される。
【0142】
なお、本実施例において、変形抑制リブ26を外周リブA8の凸方向とは反対方向に凸となるように設けたが、外周リブA8の凸方向と同方向に凸となるように設けても同様の作用効果を得ることができる。
【0143】
また、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0144】
(実施例8)
次に本発明の実施例8について、図18及び図19を参照しながら説明する。
【0145】
なお、実施例1、2、3、4、5、6及び7と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0146】
図18は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図19はその要部拡大図である。
【0147】
図18及び図19に示すように、分割部を介して隣接する伝熱面A6に形成された波形状の波長略半波長位相がずれているものであり、例えば伝熱板A1においては、伝熱面A6a及び伝熱面A6cと伝熱面6bに形成された台形状のピッチが半ピッチずれており、伝熱板B2においては、伝熱面A6d及び伝熱面A6fと伝熱面6eに形成された台形状のピッチが半ピッチずれて形成されている。
【0148】
上記構成において、図19に示すように伝熱板A1の上面を矢印A方向より流れてきた流体は伝熱面A6aを傾斜部16aに沿って分割部25aへ流入した後、伝熱面A6bに形成された傾斜部16bに衝突し、傾斜部16bの左右に形成される伝熱面A6bの風路へ(図中矢印B及び矢印C方向)流れ、同様に伝熱面A6bから伝熱面A6cへ流れる場合も傾斜部16dに衝突し、矢印D及び矢印E方向へ流れ、伝熱板B2の上面を流れる流体も同様に流れ、傾斜部16との衝突によりさらに伝熱が促進されることとなる。
【0149】
また、分割部25により伝熱板A1及び伝熱板B2の波形方向への変形が抑制される。
【0150】
なお、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0151】
(実施例9)
次に本発明の実施例9について、図20、21及び図22を参照しながら説明する。
【0152】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7及び8と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0153】
図20は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図、図21は伝熱板の積層時の概略斜視図、図22はその風路リブA及び風路リブBの当接をしめす断面拡大図である。
【0154】
図20及び図21に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2のヘッダー部7に風路リブA13及び風路リブB27を設け、風路リブA13は外周リブB9の凸方向と同方向にヘッダー部7の上面に対し1.3mmの高さに中空凸状に形成し、風路リブB27は風路リブA13とは反対方向にヘッダー部7の裏面に対し1.3mmの高さとなるように中空凸状に風路出入口19と平行に形成し、風路リブA13の上面及び風路リブB27の下面の幅は等しい寸法に例えば1mmに形成され、それぞれ等しい本数、例えば5本の風路リブA13及び風路リブB27が形成されており、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、図22に示すように、隣接する伝熱板に形成された風路リブA13の上面と風路リブB27の下面が当接するように形成されている。
【0155】
上記構成において、伝熱板A1及び伝熱板B2に設けられた風路リブA13と風路リブB27がそれぞれのヘッダー部7において上下で交差するため伝熱板A1及び伝熱板B2の波形方向への変形が抑制される。
【0156】
また、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層する際、ヘッダー部7において風路リブA13の上面と風路リブB27の下面が当接することによりヘッダー部7における風路A3及び風路B4の風路高さを保持することとなる。
【0157】
なお、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0158】
(実施例10)
次に本発明の実施例10について、図23を参照しながら説明する。
【0159】
なお、実施例1、2、3、4、5、6、7、8及び9と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
【0160】
図23は本実施例に用いる熱交換器の概略分解斜視図である。
【0161】
図23に示すように、伝熱板A1及び伝熱板B2は一方の外周リブA8の両端に連続して外周リブB9を備え、他方の外周リブA8の両端と外周リブB9の一端との間に風路出入口19を備え、伝熱板A1及び伝熱板B2を交互に積層することによりU字状の風路A3及び風路B4が形成され、ヘッダー部7に形成される風路リブA13は風路リブA13によって形成される複数のU字状風路のそれぞれの風路における通気抵抗が等しくなるように風路長が短いU字状の風路の内側の風路幅が狭く、風路長が長い外側の風路幅が広くなるように不等間隔に複数本、例えば4本、伝熱面A6の形成された波状部と連続するように設けられている。
【0162】
上記構成において、U字状の風路が形成されることにより風路A3及び風路B4の風路出入口19が外周リブA8に対して同方向に形成されるため熱交換器を搭載する製品本体の風路設計の自由度が向上することになる。
【0163】
また、U字状風路のそれぞれの風路における通気抵抗が等しくなるように風路長が短いU字状の風路の内側の風路幅を狭く、風路長が長い外側の風路幅を広く形成することにより、風路A3及び風路B4の一方の風路出入口19より流入した流体A及び流体Bは風路A3及び風路B4をほぼ均一に流れ、伝熱面A6及び伝熱面B15の全面が有効に伝熱に機能することになる。
【0164】
なお、本実施例における各部の寸法値及び個数は一例であり、特にその値に限定されることなく、通気抵抗、熱交換効率などの熱交換器の性能面及び成形加工性などから適宜設計された場合でも、同様の作用効果を得ることができる。
【0165】
【発明の効果】
(1)以上の実施例から明らかなように、本発明によれば波形状の伝熱面A、ヘッダー部、外周リブA、外周リブB、風路リブA、風路出入口、伝熱面B、風路端面、突起A及び風路端面カバーを備えるように伝熱板A及び伝熱板Bをそれぞれ1枚のシートを素材として同時かつ一体に成形することにより、成型工数を低減できる熱交換器を得ることができる。
【0166】
(2)また、波形状の伝熱面Aの長手方向両端に傾斜部を設け、傾斜部とヘッダー部とのなす角を流体A及び流体Bが傾斜部の内面及び外面に沿うように設計することにより、熱交換効率を向上することができ、また、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0167】
(3)また、伝熱面Aの断面形状を略三角形が連続した波形状とし、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、仕切用部材を介さずに隣接する伝熱板の略三角形の山部同士及び谷部同士を対向させることにより、生産工数を低減でき、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0168】
(4)また、伝熱面Aの略三角形の山部に少なくとも1個以上の突起Bを、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際に、伝熱板Aに設けた突起Bと伝熱板Bに設けた突起Bとが重合しない位置関係に設けることにより、伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止でき、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0169】
(5)また、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の略三角形の山部と谷部を対向させることにより、伝熱面Aにおいて風路A及び風路Bは複数の略菱形状の風路に区画されるため、一方のヘッダー部を通過し伝熱面Aに流入した流体は、伝熱面Aにおいて波方向へ移動することなく伝熱面Aの波形状の長手方向に沿って流れ、他方のヘッダー部へ流入するため、伝熱板A及び伝熱板Bの伝熱面A及び伝熱面Bが伝熱に有効に機能し、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0170】
(6)また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた平坦部と谷部に設けた平坦部が当接することにより、伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止し、通気抵抗を低減することができる熱交換器を得ることができる。
【0171】
(7)また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の山部の頂部及び前記伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた前記平坦部と谷部に設けた前記平坦部が当接することにより前記伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止し通気抵抗を低減でき、また、平坦部の面積を現象させることにより伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積を増加させ熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0172】
(8)また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に断続的に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の平坦部が当接することにより伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止し通気抵抗を低減でき、また、平坦部を断続的に設けることにより伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積を増加させ熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0173】
(9)また、伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部または谷部の一方のみに平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の平坦部と山部または谷部の頂部が当接することにより伝熱面Aの波形状の風路高さが確保され、風路形状の変形に起因する通気抵抗の増加を防止し通気抵抗を低減でき、また、平坦部と山部または谷部の頂部が当接することにより、平坦部においても熱交換が行われることとなり、伝熱面Aの伝熱に寄与する有効面積を増加させ、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0174】
(10)また、伝熱面Aの断面形状を略半円状の曲面が連続した波形状とすることにより、略三角形状の波形状に対し前記伝熱面Aの面積を増大させ、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0175】
(11)また、伝熱面Aに波形状を長手方向に複数に分割する分割部を設け、前記分割部は前記伝熱面Aに形成された波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成することにより、伝熱面Aにおいて前縁部が増加し新たな温度境界層が形成され伝熱が促進され熱交換効率を向上させることができ、また、分割部を波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成することにより伝熱板A及び伝熱板Bの波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0176】
(12)また、長手方向に複数に分割された複数の波形状の伝熱面Aに形成された波形状が分割部を介して隣り合う伝熱面Aに形成された波形状と略半波長位相がずらし、流体を波形状の前縁部に衝突させることにより、伝熱を促進させ熱交換効率を向上することができ、また、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0177】
(13)また、波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部に変形抑制リブを設けることにより、伝熱板の波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0178】
(14)また、複数に分割されたそれぞれの波形状の伝熱面Aの長手方向両端に傾斜部を設け、傾斜部とヘッダー部とのなす角を流体A及び流体Bが傾斜部の内面及び外面に沿うように設計することにより、傾斜部においても流体Aと流体Bとの間で熱交換が行われ熱交換効率が向上し、通気抵抗を低減できる熱交換器を得ることができる。
【0179】
(15)また、伝熱板Aに形成された外周リブAの幅寸法を伝熱板Bに形成された外周リブAの幅寸法よりも小さい寸法とし、伝熱板Aに形成された外周リブAの凸高さを伝熱板Bに形成された外周リブAの凸高さよりも高い寸法とし、伝熱板Aに形成された波形状の伝熱面Aと伝熱板Aに形成された外周リブAが隣接する伝熱面Aに平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、伝熱板Aに形成された外周リブAの上面が伝熱板Bに形成された外周リブAの裏面に当接し、伝熱板Bに形成された外周リブAの上面が伝熱板Aに設けられた平坦部の裏面に当接することにより、熱交換器端部の積層方向の強度を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0180】
(16)また、風路リブAは波形状の伝熱面Aに形成されヘッダー部に対し風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形と連続して形成され、風路リブAの本数はヘッダー部に対し風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形の数よりも少なく設け、流体A及び流体Bを風路A及び風路Bにほぼ均一に流すことにより、通気抵抗を低減することができ、また、熱交換効率を向上することができる熱交換器を得ることができる。
【0181】
(17)また、ヘッダー部に風路リブA及び風路リブAの凸方向と反対方向に中空凸状に形成された風路リブBを風路出入口と略平行に複数設け、風路リブAと風路リブBがヘッダー部において上下で交差することにより、伝熱板A及び伝熱板Bの伝熱面Aの波方向への変形を抑制することができる熱交換器を得ることができる。
【0182】
(18)また、一方の外周リブAの両端に連続して外周リブBを備え、他方の外周リブAの両端と前記外周リブBの一端との間に風路出入口を備え、伝熱板Aと伝熱板Bを交互に積層し略U字状の風路A及び風路Bが交互に形成し、風路A及び風路Bの出入口を外周リブAに対し同方向に形成することにより、本体設計自由度を向上することのできる熱交換器を得ることができる。
【0183】
(19)また、略U字状に形成された風路A及び風路Bの内側に位置する風路幅が狭く、外側に位置する風路幅が広くなるように風路リブAを不等間隔に形成し、風路A及び風路Bに形成される複数の風路のそれぞれの通気抵抗を等しくし、流体A及び流体Bを風路A及び風路Bにほぼ均一に流すことにより、熱交換効率を向上することができる熱交換気を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の熱交換器の概略分解斜視図
【図2】同積層状態の概略斜視図
【図3】同積層状態の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図4】同積層状態の風路出入口部分の概略断面図
【図5】同積層状態の風路出入口が隣り合うコーナー部の概略断面図
【図6】同積層状態の風路出入口が隣り合うコーナー部分の上面透視図
【図7】本発明の実施例2の熱交換器の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図8】本発明の実施例3の熱交換器の伝熱面Aの概略分解斜視図
【図9】同積層状態の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図10】本発明の実施例4の熱交換器の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図11】本発明の実施例5の熱交換器の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図12】本発明の実施例6の熱交換器の概略分解斜視図
【図13】同積層状態の側面及び伝熱面A部の風路の概略断面図
【図14】同伝熱面Aの変形例を示した概略分解斜視図
【図15】同伝熱面Aの変形例の要部拡大図
【図16】本発明の実施例7の熱交換器の概略分解斜視図
【図17】同要部断面拡大図
【図18】本発明の実施例8の熱交換器の概略分解斜視図
【図19】同要部拡大図
【図20】本発明の実施例9の熱交換器の概略分解斜視図
【図21】同積層状態の概略斜視図
【図22】同積層状態の風路リブA及び風路リブBの当接をしめす断面拡大図
【図23】本発明の実施例10の熱交換器の概略分解斜視図
【図24】従来の熱交換器の積層時の概略斜視図
【図25】同熱交換器の熱交換部材の概略斜視図
【図26】同熱交換器の封止部材の拡大図
【図27】同熱交換器の封止構造の拡大図
【図28】同熱交換器の波形状部の一例を示す断面図
【図29】同熱交換器の波形状部の一例を示す断面図
【符号の説明】
1 伝熱板A
2 伝熱板B
3 風路A
4 風路B
5 平坦部
6 伝熱面A
6a 伝熱面A
6b 伝熱面A
6c 伝熱面A
6d 伝熱面A
6e 伝熱面A
6f 伝熱面A
7 ヘッダー部
8 外周リブA
9 外周リブB
10 風路開口部
11 風路端面カバー
12 風路端面
13 風路リブA
14 突起A
15 伝熱面B
16 傾斜部
16a 傾斜部
16b 傾斜部
16c 傾斜部
16d 傾斜部
17 コーナー支持突起
18 平面部
19 風路出入口
20 伝熱板Aの山部の頂点
21 伝熱板Bの山部の頂点
22 伝熱板Aの谷部の頂点
23 伝熱板Bの谷部の頂点
24 突起B
25 分割部
25a 分割部
25b 分割部
25c 分割部
25d 分割部
26 変形抑制リブ
27 風路リブB
Claims (19)
- 伝熱板A及び伝熱板Bを備え、前記伝熱板Aは波形状の伝熱面Aと前記伝熱面Aの波形の長手方向両端にヘッダー部を備え、前記伝熱面Aは波形の長手方向と略平行をなす一対の外周縁部に中空凸状に形成した外周リブAを備え、前記ヘッダー部は外周縁部の一部の略対向する位置に前記外周リブAの凸方向と同方向に中空凸状に形成した外周リブBと前記外周リブAの凸方向と同方向に中空凸状に形成した風路リブAを前記外周リブBと略平行に略等間隔で複数備え、前記外周リブAの一端は前記外周リブBの一端と連続して形成され、また前記ヘッダー部の外周縁部の前記外周リブAの他端と前記外周リブBの他端との間に風路出入口が形成され、前記ヘッダー部には前記風路リブAにより複数の風路及び伝熱面Bが形成され、前記風路の出入口に風路端面を設け、前記風路端面は前記風路リブAの凸方向とは逆方向に前記ヘッダー部を折り曲げて設けられ、前記複数の風路リブAの延長線上であり前記風路端面に近接して前記風路リブAの凸方向と同方向に中空凸状の複数の突起Aを設け、前記外周リブBの外側側面の中央部は前記ヘッダー部と同一面まで折り返され、前記外周リブBの外側側面の両端には前記風路端面の折り返し位置と同位置まで折り返された風路端面カバーを設け、前記伝熱板Bは前記伝熱板Aと鏡像関係をなし、前記伝熱板Aの前記外周リブAと前記伝熱板Bの前記外周リブAとが重なり合うように前記伝熱板Aと前記伝熱板Bを交互に積層し、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bの積層により風路A及び風路Bが交互に形成され、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bが交互に積層される際、前記風路リブA、前記突起A及び前記外周リブBの上面が上方に積層される伝熱板と当接し、前記突起Aの外側側面が前記突起Aの上方に積層される伝熱板に設けられた前記外周リブBの内側側面と当接し、前記風路端面と前記風路端面の下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブBの外側側面が当接し、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bそれぞれに設けられた前記外周リブAの側面同士が当接し、前記風路端面カバーと前記風路端面カバーの下方に位置する伝熱板に設けられた前記外周リブA及び前記外周リブBの端面が当接する熱交換器であり、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bをそれぞれ1枚のシートを素材として、前記波形状の伝熱面A、前記ヘッダー部、前記外周リブA、前記外周リブB、前記風路リブA、前記伝熱面B、前記風路端面、前記複数の突起A及び前記風路端面カバーを同時かつ一体に成形したことを特徴とする熱交換器。
- 波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点からヘッダー部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部とヘッダー部とのなす角は前記流体A及び前記流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計された角度であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
- 伝熱面Aの波形状は略三角形が連続した波形状であり、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの略三角形の山部同士が対向し、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bに形成された前記伝熱面Aの略三角形の谷部同士が対向することを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bに形成された伝熱面Aの略三角形の山部に少なくとも1個以上の突起Bを設け、前記突起Bは前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際に、前記伝熱板Aに設けた突起Bと前記伝熱板Bに設けた突起Bとが重合しない位置関係に設け、前記突起Bの上面が前記突起Bの上方に位置する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの前記略三角形の山部の裏面に当接することを特徴とする請求項3記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記伝熱面Aの略三角形の山部と谷部が対向することを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
- 伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた平坦部と谷部に設けた平坦部が当接することを特徴とする請求項5記載の熱交換器。
- 伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の山部の頂部及び前記伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の少なくとも1個所以上の谷部の頂部に平坦部を設け、伝熱板A及び伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板の山部に設けた前記平坦部と谷部に設けた前記平坦部が当接することを特徴とする請求項5記載の熱交換器。
- 伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部及び谷部の頂部に断続的に平坦部を設けたことを特徴とする請求項6または7記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bの伝熱面Aの波形状を形成する略三角形の山部または谷部の一方の頂部に平坦部を設けたことを特徴とする請求項5、7または8記載の熱交換器。
- 伝熱面Aの波形状は略半円状の曲面が連続した波形状であることを特徴とする請求項3、4または5記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bは波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部を備え、前記分割部は前記伝熱面Aに形成された波形状の長手方向と略直交または略斜交するように形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の熱交換器。
- 長手方向に複数に分割された複数の波形状の伝熱面Aに形成された波形状が分割部を介して隣り合う伝熱面Aに形成された波形状と略半波長位相がずれていることを特徴とする請求項11記載の熱交換器。
- 波形状に形成された伝熱面Aを長手方向に複数に分割する分割部に変形抑制リブを設けたことを特徴とする請求項11または12記載の熱交換器。
- 複数に分割されたそれぞれの波形状の伝熱面Aの長手方向両端に波形の頂点から分割部に傾斜する傾斜部を設け、前記傾斜部と前記分割部とのなす角は前記流体A及び前記流体Bが前記傾斜部の内面及び外面に沿うように設計された角度であることを特徴とする請求項11、12または13記載の熱交換器。
- 伝熱板Aに形成された外周リブAの幅寸法を伝熱板Bに形成された外周リブAの幅寸法よりも小さい寸法とし、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの凸高さを前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの凸高さよりも高い寸法とし、前記伝熱板Aに形成された波形状の伝熱面Aと前記伝熱板Aに形成された外周リブAが隣接する前記伝熱面Aに平面部を設け、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、前記伝熱板Aに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの裏面に当接し、前記伝熱板Bに形成された前記外周リブAの上面が前記伝熱板Aに設けられた前記平面部の裏面に当接することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bのヘッダー部に設けた複数の風路リブAは波形状の伝熱面Aに形成され前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形部と連続して形成され、前記風路リブAの本数は前記ヘッダー部に対し前記風路リブAの凸方向と同方向に突出している波形の数よりも少ないことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bはヘッダー部に風路リブA及び風路リブAの凸方向と反対方向に中空凸状に形成された風路リブBを風路出入口と略平行に複数備え、前記伝熱板A及び前記伝熱板Bを交互に積層する際、隣接する伝熱板に形成された前記風路リブAの上面と前記風路リブBの下面が当接することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16記載の熱交換器。
- 伝熱板A及び伝熱板Bは対向する一対の外周リブAの一方の外周リブAの両端に連続して外周リブBを備え、他方の外周リブAの両端と前記外周リブBの一端との間に風路出入口を備え、前記伝熱板Aの前記外周リブAと前記伝熱板Bの前記外周リブAとが重なり合い、前記伝熱板Aの外周リブBの上方に前記伝熱板Bの風路出入口が形成され、前記伝熱板Bの外周リブBの上方に前記伝熱板Aの風路出入口が形成されるように前記伝熱板Aと前記伝熱板Bを交互に積層し、前記伝熱板Aと前記伝熱板Bの積層により略U字状の風路A及び風路Bが交互に形成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16または17記載の熱交換器。
- 略U字状に形成された風路A及び風路Bの内側に位置する風路幅が狭く、外側に位置する風路幅が広くなるようにヘッダー部に不等間隔に複数の風路リブAを形成したことを特徴とする請求項18記載の熱交換器。
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