JP2004280688A - マスフローコントローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流路2中を流れる流体の圧力Pbを測定する圧力センサ7bと、この圧力Pbを調節する圧力制御弁4と、前記流体の流量Fを測定する流量センサ5と、この流量Fを調節する流量制御弁6と、前記圧力センサ7bの出力Spbを用いて圧力制御弁4を制御する一方、前記流量センサ5の出力Sfを用いて流量制御弁6を制御して流体の流れを安定制御すると共に、前記圧力センサ7bおよび流量センサ5の出力Spa,Sfを用いて流体の流れを監視してこれに異常が生じたときには前記制御弁4,6を閉鎖して流体の流れを停止させる安全停止機能を有する制御部8とを設けてなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マスフローコントローラに関する。より詳細には、流体の流れを監視して異常な流体の流れを防止する安全性に優れたマスフローコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来のマスフローコントローラを用いた半導体製造ライン10の例を示す図である。図2において、11は半導体製造ラインを構成するチャンバ、12はチャンバ11に半導体製造プロセスに用いる各種ガスGを供給するガス供給ライン、13はガスGを供給するガスボンベである。
【0003】
ガス供給ライン12には、機械式の調圧器14と、この調圧器14の下流側のゲージ15と、フィルタ16とを設け、ガス供給ライン12にはそれぞれマスフローコントローラ17と、空圧開閉弁18a,18bとを設けてなる。すなわち、空圧開閉弁18a,18bを閉じることでマスフローコントローラ17を取換えることができるように構成している。
【0004】
また、前記マスフローコントローラ17は、例えば熱式の流量センサ17aと、流量制御弁17bと、流量センサ17aの出力を用いて流量制御弁17bの開閉制御を行って、マスフローコントローラ17を流れるガスGが設定された流量になるように調節する制御部17cとを有している。
【0005】
前記ボンベ13から供給されるガスGの圧力は、その出口側で通常500kPa程度に減圧されているが、この圧力を前記調圧器14によって例えば300kPa程度に減圧してマスフローコントローラ17に供給することで、マスフローコントローラ17の破損を防いでいる。また、半導体製造ラインの管理者はチャンバ11に所定流量のガスGを流すようにマスフローコントローラ17を制御し、ゲージ15を確認しながら調圧器14を調節することによりマスフローコントローラ17に供給するガスGの圧力を適宜調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の半導体製造ライン10におけるガスGの供給では、流量センサ17aの上流側における圧力をほゞ一定に保つために各ライン12に調圧器14を設けたり、圧力センサ15、フィルタ16、マスフローコントローラ17および空圧開閉弁18a,18bを設けているので、ライン12を構成する部品点数も多く高価にならざるを得なかった。
【0007】
また、前記流量制御弁17bが何らかの原因で故障した場合は、制御されていない流量のガスGが二次側に流れ込むという問題があった。そこで、従来のマスフローコントローラ17を用いたライン12では異常流量のガスGが流れた場合のための安全対策を高じる必要がある。
【0008】
ところが、マスフローコントローラ17に流れるガスGの流量に異常が発生したときのための安全機構は複雑な構成になるので、これによってライン12が複雑化して、ライン12の形成にかかるコストが引き上げられることは避けられなかった。
【0009】
加えて、ガス供給ライン12が複雑になればなるほどその制御が複雑で高価なものになるだけでなく、ガス漏れや故障の発生率も高くなることは避けられなかった。また、部品点数も多くならざるを得ず、ガス供給パネルを小さくすることはできなかった。
【0010】
本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は異常発生時にも過大な流量の流体を流すことがなく、安全に流路を閉鎖することができるマスフローコントローラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のマスフローコントローラは、流路中を流れる流体の圧力を測定する圧力センサと、この圧力を調節する圧力制御弁と、前記流体の流量を測定する流量センサと、この流量を調節する流量制御弁と、前記圧力センサの出力を用いて圧力制御弁を制御する一方、前記流量センサの出力を用いて流量制御弁を制御して流体の流れを安定制御すると共に、前記圧力センサおよび流量センサの出力を用いて流体の流れを監視してこれに異常が生じたときには前記制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させる安全停止機能を有する制御部とを設けてなることを特徴としている。(請求項1)
【0012】
すなわち、本発明のマスフローコントローラは、流量制御弁のみならず圧力制御弁を内蔵しているので、このマスフローコントローラを用いることにより、ガス供給ラインから調圧器、圧力センサを無くすことができ、ガス供給ラインの構成をシンプルでコンパクトにすることができる。つまり、安価なガス供給ラインを形成できる。
【0013】
加えて、制御部が安全停止機能を有するので、流量を圧力センサと流量センサの両方を用いて同時に監視することにより、何らかの異常が発生した場合にはこれを確実に検出できる。また、2本の制御弁を巧みに利用して流体の流れを閉鎖するので、2つの制御弁が同時に故障することは考えにくく、仮に一方の制御弁が故障した状態であっても他方の制御弁を用いて流体の流れを完全に停止でき、異常発生時にも過大な流量の流体が流れることはなく、それだけ安全性が向上する。なお、このとき制御部によって閉鎖される制御弁は圧力制御弁および流量制御弁の両方、あるいは、圧力制御弁または流量制御弁の何れか一方である。
【0014】
つまり、本発明のマスフローコントローラを用いることで、マスフローコントローラの外側に流量の異常を検知するためのマスフローメータや流路を閉鎖可能とする開閉弁などを設ける必要もなくなり、それだけガス供給ラインの構成を簡素にすることができる。また、マスフローコントローラに内蔵の圧力センサと流量センサを用いた異常検出は別途のマスフローメータを用いた異常検出に比べて速やかに異常を発見でき、それだけ迅速な対応が可能となる。
【0015】
前記制御部の安全停止機能は、圧力センサの出力を監視し、これが設定圧力から外れた状態が所定時間持続するときに、これを異常と判断して流量制御弁を閉鎖するものである場合(請求項2)には、圧力制御弁の故障などによって圧力センサによって検出される圧力が設定圧力にならないときに、流量制御弁によって流体の流れを閉鎖できるので安全性が向上する。
【0016】
前記制御部の安全停止機能は、流量センサの出力を監視し、これが目標とする設定流量から外れた状態が所定時間持続するときに、これを異常と判断して圧力制御弁を閉鎖するものである場合(請求項3)には、流量制御弁の故障などによって流量センサによって検出される流量が設定流量に調節できないときに、圧力制御弁によって流体の流れを閉鎖できるので安全性が向上する。
【0017】
前記制御部の安全停止機能は、異常時に両制御弁を閉鎖するように制御するものである場合(請求項4)には、逆流を含む原因不明の異常流量の流体が流れようとするときにその流れを2つの制御弁を用いて遮断できるので、信頼性が向上する。つまり、異常流量の原因が圧力制御弁であっても流量制御弁であっても異常時には確実にその流体の流れを遮断できる。また、異常の原因がマスフローコントローラの一次側圧力の低下であっても、二次側圧力の上昇であってもこれに迅速に対応して異常な流体の流れを確実に阻止できる。
【0018】
前記両制御弁のさらに上流側に圧力センサを有してなり、前記制御部の安全停止機能は、この圧力センサの出力を用いてライン圧を監視し、このライン圧が設定された範囲を越えるときにこれを異常と判断し、制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させるものである場合(請求項5)には、ライン圧があらかじめ設定された範囲(上限と下限)を越えるときに、この制御弁を閉鎖できるので、異常な流体の流れが生じる前に事前に異常の生じたラインの流れを遮断することが可能となり、それだけ安全性が向上する。
【0019】
前記制御部の安全停止機能は、圧力制御弁の上流側に配置された圧力センサの出力と圧力制御弁の下流側に配置された圧力センサの出力とを比較し、圧力制御弁の上流側の圧力が下流側の圧力よりも低いときにこれを異常と判断し、制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させるものである場合(請求項6)には、流体の流れに逆流が生じるような圧力の変化が生じたときに、逆流が生じるまえにその流れを閉鎖できるので、安全性の高い基準を保つことができる。
【0020】
前記流量センサが圧力制御弁と流量制御弁の間に位置する流路に設けられてなる場合(請求項7)には、流量センサがマスフローコントローラの一次側圧力の変動にも二次側圧力の変動にも影響されることなく、正確に流量測定を行うことが可能となり、マスフローコントローラの安定性が向上する。
【0021】
前記圧力制御弁,圧力センサ,流量センサ,流量制御弁がこの順に流路に配置されてなる場合(請求項8)には、マスフローコントローラの一次側における圧力変動が大きいときでも、圧力制御弁によって流量センサの直上における圧力を正確に一定に保って、流量センサに流れる流体の状態を安定させることが可能となり流量制御弁による流量制御を的確に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のマスフローコントローラ1の一例を示すブロック図である。本例のマスフローコントローラ1は流体(以下の例では流体としてガスを例示するが、この流体が気体であることを限定するものではない)を流すための流路2を形成する流路ブロック3と、この流路ブロック3に連結された圧力制御弁4と、流量センサ5と、流量制御弁6と、2つの圧力センサ7と、圧力制御弁4を制御する制御部8と、フィルタ9とを有している。なお、この圧力制御弁4と流量制御弁6は基本的に同じ構成の開閉制御弁であるが、以下の説明において両制御弁4,6をまとめて制御弁4,6と表現することもある。
【0023】
前記流路2は例えば、流路ブロック3内をくり抜くように形成されており、第1〜第3流路2a〜2cを有している。また、第1流路2の上流端および第3流路の下流端には配管取付け部3a,3bをそれぞれ設けている。なお、流路2の形成手順は掘削であっても、鋳型を用いたものであってもその他の方法であってもよく、第2流路2bを掘削などで形成する場合には流路ブロック3は少なくとも1か所において分離可能に形成する必要があるが、何れにしても流路ブロック3,3a,3bを全体的に一体成形することで、ガス漏れを防ぐことができる。
【0024】
圧力制御弁4は例えば流路ブロック3の一側面に形成された弁座3cに当接するダイアフラム4aとそのアクチュエータ4bとからなり、開度制御信号Cpによって前記流路2a,2bを連通連結する開度が制御可能に構成される。
【0025】
流量センサ5は例えば第2流路2b内に挿入された整流体5aと、この第2流路2bから所定の割合1/Aの流量だけ分岐する分岐流路5bと、この分岐流路5bに設けたセンサ本体5cとを有し、総流量Fを示す流路信号Sfを出力する。
【0026】
また、流量制御弁6は例えば流路ブロック3の一側面に形成された弁座3dに当接するダイヤフラム6aとそのアクチュエータ6bとからなり、制御信号Cfによって前記流路2b,2cを連通連結する開度が制御可能に構成される。
【0027】
前記圧力制御弁4,流量センサ5,流量制御弁6は流路ブロック3の一側面(上面)に並べて配置されており、これによってマスフローコントローラ1の全体的な大きさを小さく抑えることができる。
【0028】
前記圧力センサ7は第1流路2aに臨ませるように側面に配置された第1センサ7aと、第2流路2bに臨ませるように側面に配置された第2センサ7bとからなり、両圧力センサ7a,7bは前記各部4〜5を取り付けた側面とは異なる面(本例では図1において第1流路2aの手前および前記流量センサ5を構成する整流体5aの直前に位置する第2流路の奥)にそれぞれ埋設している。これによって、マスフローコントローラ1の全体的な大きさを変えることなく圧力センサ7を設置できる。そして、前記センサ7a,7bはそれぞれ第1流路2a,第2流路2b内の圧力Pa,Pbを示す圧力信号Spa,Spbを出力する。
【0029】
なお、本例ではセンサ7a,7bを側面に設ける例を示しているが、圧力センサ7は流路2に臨ませるように取り付けられるものであれば、その取付け面を限定するものではない。つまり、流路ブロック3の下面に埋設しても、上面で前記圧力制御弁4,流量センサ5,流量制御弁6の邪魔にならない位置に埋設してもよいことはいうまでもない。
【0030】
前記制御部8は、前記圧力センサ7からの圧力信号Spa,Spb(出力)および流量センサ5からの流量制御信号Sf(出力)をフィードバックして開度制御信号Cp,Cfを出力することで圧力制御弁4および流量制御信号6をフィードバック制御する処理部8aと、外部とのインターフェース8bとを有している。すなわち、制御部8は圧力制御弁4をフィードバック制御することにより、流量センサ5の直上における圧力Pbが所定の設定圧力Psになるように調節し、流量制御弁6をフィードバック制御することにより、その流量がインターフェース8bを介して入力した設定流量Fsになるように調節する。
【0031】
また、制御部8は圧力センサ7a,7bの出力Spa,Spbおよび流量センサ5の出力Sfを監視して、これらの出力Spa,Spb,Sfが以下の4つの状態になったときに、このマスフローコントローラ1を流れる流体の流れに何らかの異常が生じていることを検知可能としている。
【0032】
異常を検知する1番目の状態は、圧力センサ7bの出力Spbが前記設定圧力Psから外れた状態(すなわちPb≠Ps)が例えば5秒といった短い所定時間の間連続して生じている状態である。制御部8はこのような状態を検知したときに、圧力制御弁4の動作異常アラームA1 を発生する。
【0033】
異常を検知する2番目の状態は、流量センサ5の出力Sfが前記設定流量Fsから外れた状態(すなわちSf≠Fs)が例えば5秒といった短い所定時間の間連続して生じている状態である。制御部8はこのような状態を検知したときに、流量制御弁6の動作異常アラームA2 を発生する。
【0034】
異常を検知する3番目の状態は、圧力センサ7a,7bの出力Spa,Spbを比較し、圧力制御弁4の一次側圧力Paが二次側圧力Pbよりも低くなった状態(すなわちSa<Sb)状態である。制御部8はこのような状態を検知したときに、逆流異常アラームA3 を発生する。
【0035】
異常を検知する4番目の状態は、圧力センサ7aの出力Spaが、所定の下限圧力Pmin よりも低くなるか、所定の上限圧力Pmax よりも高くなる状態(すなわち、Pa<Pmin またはPa>Pmax )を示している。制御部8はこのような状態を検知したときに、一次圧力異常アラームA4 を発生する。
【0036】
本発明のマスフローコントローラ1は圧力センサ7a,7bや流量センサ5などの複数センサ5,7a,7bを用いて正確な流量制御が行われているかどうかを自己確認することができ、何らかの異常が生じているときには速やかに流体の流れを停止できるので、マスフローコントローラ1に対する信頼性が高くなる。とりわけ圧力センサ7a,7bと流量センサ5はガスの流れの中に生じる異なる物理量(圧力,流量)を測定するものであるから、異常発生時にこれを確実に見分けることができる。
【0037】
前記何れの異常アラームA1 〜A4 が発生した場合にも、制御部8は圧力制御部4と流量制御部6の両方を全閉させるように開度制御信号Cp,Cfを出力する。つまり、何らかの異常が生じた場合には、マスフローコントローラ1が2つの制御弁4,6を制御してガスの流れを閉鎖するので、異常なガスの流れを確実に阻止することができ、安全性が向上する。また、この安全停止機能は制御部8内のソフトウェアによって実現できるものであるから、その製造コストは極めて安価であり、装置構成が大型化するものでもない。
【0038】
前記圧力制御弁4の動作異常アラームA1 が発生している状態では、圧力制御弁4は何らかの原因で破損して異常動作していることが考えられるが、流量制御弁6がこれと同じ瞬間に異常動作することは考えられない。したがって、動作異常アラームA1 が発生している状態であっても、流量制御弁6を全閉することで流量センサ5に不安定な圧力の印加が生じた状態での流量制御を中断してガスの供給を閉鎖し、早急に健全なマスフローコントローラ1との交換を促すことが可能となる。つまり、マスフローコントローラ1の信頼性が向上する。
【0039】
一方、前記流量制御弁6の動作異常アラームA2 が発生している状態においても、流量制御弁6は何らかの原因で破損して異常動作していることが考えられるが、これと同時に圧力制御弁4が破損することはないと考えられるので、この圧力制御弁4を全閉することで適切な流量制御が行われていないガスの流れを遮断して、マスフローコントローラ1の信頼性が向上する。
【0040】
さらに、逆流異常アラームA3 が発生している状態では例えばマスフローコントローラ1の一次側におけるガスのリークやボンベ内のガス圧低下などが生じたことなどが考えられるが、このときも、逆流の発生を事前に防止して安全性を強化できる。
【0041】
前記一次圧力異常アラームA4 が発生している状態も例えばマスフローコントローラ1の一次側におけるガスのリークやボンベ内のガス圧低下などが生じたことなどが考えられるが、これを早い段階で検出することで、異常なガスの流れを防止して安全性が向上する。
【0042】
なお、上述の例では図示を省略するが本例のマスフローコントローラ1は各センサ5,7a,7bによって測定された値F,Pa,Pbおよび前記異常アラームA1 〜A4 の内容を表示する表示部を有している。これによって、管理者はマスフローコントローラ1の状態を確認することが可能となり、マスフローコントローラ1に対する信頼性が向上する。
【0043】
さらに、センサ5,7a,7bによって測定された値F,Pa,Pbは何れもインターフェース8bを介して外部に出力可能としている。なお、本例では理解を容易とするためにインターフェース8bはアナログ的な値の入出力を行うものである例を示しているが、これがデジタル的に通信するものであってもよい。
【0044】
加えて、圧力制御弁4の開閉制御は圧力センサ7bの出力信号Spbだけを用いてフィードバック制御するものに限られるものではなく、圧力センサ7aの出力信号Spaも用いて制御してもよい。なお、本例に示すように圧力センサ7aを設けることで、マスフローコントローラ1に入力されているガスの圧力をモニタし、これを用いてマスフローコントローラ1の一次側圧力の異常を検出して、前記異常アラームA3 ,A4 を出力可能としているが、この圧力センサ7aを省略してもよいことはいうまでもない。
【0045】
また、本例のマスフローコントローラ1はフィルタ9を内蔵しているので、従来のように別途のフィルタ16を連通連結する必要もない。すなわち、それだけガス供給ラインの簡素化を図ることができ、設置面積を少なくすることができる。なお、本例ではフィルタ9を流路2の最上流端に設けることで異物の進入による誤動作を防止する例を示しているが、本発明はフィルタ9の位置を限定するものではない。また、場合によってはフィルタ9を省略することも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、簡単な構成のマスフローコントローラでありながら、確実に指定された流量の流体を流すことができ、何らかの異常が生じたときには流体の流れを止めることで安全性を強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスフローコントローラの一例を示す図である。
【図2】従来のマスフローコントローラを用いた半導体製造ラインの例を示す図である。
【符号の説明】
1…マスフローコントローラ、2…流路、4…圧力制御弁、5…流量センサ、6…流量制御弁、7(7a,7b)…圧力センサ、8…制御部、Spa,Spb…圧力センサの出力、Sf…流量センサの出力。
Claims (8)
- 流路中を流れる流体の圧力を測定する圧力センサと、
この圧力を調節する圧力制御弁と、
前記流体の流量を測定する流量センサと、
この流量を調節する流量制御弁と、
前記圧力センサの出力を用いて圧力制御弁を制御する一方、前記流量センサの出力を用いて流量制御弁を制御して流体の流れを安定制御すると共に、
前記圧力センサおよび流量センサの出力を用いて流体の流れを監視してこれに異常が生じたときには前記制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させる安全停止機能を有する制御部とを設けてなることを特徴とするマスフローコントローラ。 - 前記制御部の安全停止機能は、圧力センサの出力を監視し、これが設定圧力から外れた状態が所定時間持続するときに、これを異常と判断して流量制御弁を閉鎖するものである請求項1に記載のマスフローコントローラ。
- 前記制御部の安全停止機能は、流量センサの出力を監視し、これが目標とする設定流量から外れた状態が所定時間持続するときに、これを異常と判断して圧力制御弁を閉鎖するものである請求項1または2に記載のマスフローコントローラ。
- 前記制御部の安全停止機能は、異常時に両制御弁を閉鎖するように制御するものである請求項1〜3の何れかに記載のマスフローコントローラ。
- 前記両制御弁のさらに上流側に圧力センサを有してなり、前記制御部の安全停止機能は、この圧力センサの出力を用いてライン圧を監視し、このライン圧が設定された範囲を越えるときにこれを異常と判断し、制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させるものである請求項1〜4の何れかに記載のマスフローコントローラ。
- 前記制御部の安全停止機能は、圧力制御弁の上流側に配置された圧力センサの出力と圧力制御弁の下流側に配置された圧力センサの出力とを比較し、圧力制御弁の上流側の圧力が下流側の圧力よりも低いときに、これを異常と判断し、制御弁を閉鎖して流体の流れを停止させるものである請求項5に記載のマスフローコントローラ。
- 前記流量センサが圧力制御弁と流量制御弁の間に位置する流路に設けられてなる請求項1〜6の何れかに記載のマスフローコントローラ。
- 前記圧力制御弁,圧力センサ,流量センサ,流量制御弁がこの順に流路に配置されてなる請求項1〜7の何れかに記載のマスフローコントローラ。
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