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JP2004280305A - プログラマブルコントローラ用機器及びプログラマブルコントローラ並びにデータの受渡方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラ用機器及びプログラマブルコントローラ並びにデータの受渡方法 Download PDF

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Fumiaki Narutani
文明 成谷
Hirobumi Yokomizo
博文 横溝
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Omron Corp
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Abstract

【課題】ラダー言語等の制御のためのユーザプログラムにおける送達確認手順のプログラムを簡略化するPLC用機器を提供すること
【解決手段】上位コンピュータ8からの通信データ(コマンド)の受信を監視するデータ監視部21と、受信した通信データの種別を解析するデータ解析部22と、データ解析部の解析結果に基づき、前記種別に対応するI/Oメモリの接点の割付けに変換するデータ変換部23と、そのデータ変換部で変換した対応する接点をON/OFFすることで、所定のデータを受信したことを、ラダーに通知するタイミング通知部24を備えた。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラマブルコントローラ用機器及びプログラマブルコントローラ並びにデータの受渡方法に関するもので、より具体的にはPLCと上位コンピュータとの間のデータの受渡方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクトリーオートメーション(FA)の制御装置として、プログラマブルコントローラ(PLC)が用いられている。このPLCは、複数のユニットから構成される。すなわち、電源供給源の電源ユニット,PLC全体の制御を統率するCPUユニット,FAの生産装置や設備装置の適所に取り付けたスイッチやセンサの信号を入力する入力ユニット,アクチュエータなどに制御出力を出す出力ユニット,通信ネットワークに接続するための通信ユニットなどの各種のユニットを適宜組み合わせて構成される。
【0003】
PLCのCPUユニットにおける制御は、入力ユニットで入力した信号をCPUユニットのI/Oメモリに取り込み(INリフレッシュ)、予め登録されたユーザプログラム記述言語(例えばラダー言語)で組まれたユーザプログラムに基づき論理演算をし(演算実行)、その演算実行結果をI/Oメモリに書き込んで出力ユニットに送り出し(OUTリフレッシュ)、その後、いわゆる周辺処理を行うということをサイクリックに繰り返し処理するようになる。そして、上記したユーザプログラムは、CPUユニットのユーザメモリに格納される。
【0004】
ところで、上記したユーザプログラムをダウンロードしたり、各種のパラメータを設定したり、生産指示などをする場合、通信回線を介してツール等の上位コンピュータとの間でデータの送受が行われる。すなわち、図1に示すように、上位コンピュータ1とPLC2は、通信回線3を介して接続される。PLC2には、通信回線3に接続されデータの送受を行う通信ユニット2aや、CPUユニット2b等を備えている。通信ユニット2aは、バッファのように機能し、上位コンピュータ1送られてきたデータをその受信領域に一時的に格納し、その一時的に格納されたデータは、内部バスを介してCPUユニット2bに送られる。
【0005】
このとき、PLC2と上位コンピュータ1の間でデータを受け渡す場合、データの受渡を確実に行うために、予めPLC2と上位コンピュータ1との間で決められた送達確認手順(通信プロトコル)に基づいて行っている。そして、PLC2においては、通常このような送達確認手順はメッセージ通信の手順、つまりコマンド要求を送信し、そのレスポンス応答を返信することを行う。その手順を含んだ処理はラダー言語で記述されたプログラムで実装され、プログラムがCPUユニットで実行されることによりデータの受け渡しが行われる。
【0006】
すなわち、例えば、図2に示すように、上位コンピュータ1がPLC2に向けて開始コマンドとして値が「100」のコマンドを送る。そのコマンドをPLC2が受けるとPLC2が稼動状態になる。つまりフェーズが[待機状態]であったPLC2は、[待機状態]=100から[稼動中状態]=50に遷移する。これに伴い、稼動中フラグをONにし、所定の動作を行うための制御が開始する。そして、一連の処理が完了すると、稼動完了フラグがONになるので、それに伴い稼動中フラグをOFFにするとともに、フェーズを[完了状態]=70に遷移させる。
【0007】
この遷移に伴い、PLC2は、上位コンピュータ1に向けて開始コマンド100に対するACKを返信する。そして、このACKを受信した上位コンピュータ1は、PLC2に向けてリセットコマンド(40)を送信するので、そのリセットコマンド(40)を受信したPLCは待機状態になる。つまり、自己のフェーズを[完了状態]の70から[待機状態]の100に遷移させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のシステムでは、複雑なデータやデータの種類が多い場合には、送達確認の手順が複雑になり、ラダー言語で記述されるプログラムが複雑になる(図3参照)。また、本来の制御のためのプログラムに加え、上記した送達確認のためのプログラム部分の実行が増えることになり、その分だけPLC1の制御サイクルタイムが長くなる。
【0009】
さらに、ラダー言語は、信号論理演算を処理するようにプログラミングするのには向いているが、このようなデータ通信処理を行うようにプログラミングするのには不向きであり、係る不向きな言語を用いてプログラムを組むためには、熟練した知識が必要になり、データの受渡のためだけに、熟練したプログラマが必要になるという問題もある。
【0010】
この発明は、上記した背景に鑑み、ラダー言語等の制御のためのユーザプログラムにおける送達確認手順のプログラムを簡略化することができるプログラマブルコントローラ用機器及びプログラマブルコントローラ並びにデータの受渡方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明によるプログラマブルコントローラ用機器は、上位コンピュータからの通信データの受信を監視するデータ監視手段と、受信した前記通信データの種別を解析するデータ解析手段と、前記データ解析手段の解析結果に基づき、前記種別に対応する接点の割付けに変換するデータ変換手段と、そのデータ変換手段で変換した対応する接点をON/OFFすることで、所定のデータを受信したことを、制御プログラムを実行するCPUユニットに通知する通知手段を備えるようにした。なお、上記した各手段の機能を適宜組み合わせて1つの手段で複数の機能を兼用するようにすることもでき、係る構成も本発明に含まれるのはもちろんである。また、所定のデータを受信したことを通知することは、動作タイミングを通知するとも言える。
【0012】
そして、このプログラマブルコントローラ用機器は、例えば、実施の形態で示したように、CPUユニットに内蔵する拡張ボードにより実現することができる。その場合に、上記した各手段は、C言語が記述できる拡張ボードに実装することができる。もちろん、C言語以外の高級言語(BASIC言語など)やその他使用するプログラムは任意である。
【0013】
なお、「拡張ボード」は、CPUユニットに内蔵される増設基板タイプの拡張ボードを含むし、また例えば、CPUユニットとは別体のユニットの形態も含む。他の形態のCPUユニットに対する増設ユニットタイプの形態も含む。
【0014】
また、本発明に係るプログラマブルコントローラは、上記した本発明に係るプログラマブルコントローラ用機器と、ユーザプログラムを実行するCPUユニットと、上位コンピュータと通信する通信ユニットとを備えて構成し、前記通信ユニットを介して取得した前記上位コンピュータからの通信データの種別を前記プログラマブルコントローラ用機器が解析し、対応する接点の割付けに変換し、その接点をON/OFFし、前記CPUユニットは、その接点のON/OFFの変化に基づいて所定のデータを受信したことを認識するように構成することである。
【0015】
さらに、本発明に係るデータの受渡方法は、上位コンピュータからプログラマブルコントローラへのデータの受渡方法であって、前記プログラマブルコントローラは、ユーザプログラムを実行するCPUユニットと、そのユーザプログラの実行とは非同期で動作するデータ受渡モジュールを備え、前記上位コンピュータから送られてきた通信データをプログラマブルコントローラが受信し、前記データ受渡モジュールが、前記受信した通信データの種別を解析し、その解析結果に基づいて対応する接点の割付けに変換し、その接点をON/OFFし、前記接点はCPUユニットもアクセス可能で、その接点のON/OFFの状態に基づいて、所定のデータを受信したこと認識することである。
そして、上記プログラマブルコントローラ用機器(データ受渡モジュール)は、高級言語(例えばBASIC言語やC言語)で実装するとよい。
【0016】
この発明によれば、プログラマブルコントローラにおけるデータの送達確認手順を、ラダー等の制御プログラムではなく、別途形成したプログラマブルコントローラ用機器(データ受渡モジュール)が行い、取得したデータの種別に応じて対応する接点をON/OFFするようにしたため、ユーザプログラム側は、所定の接点のON/OFFを監視すればよく、ラダー等のユーザプログラムによる送達確認手順のプログラムを簡略化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明の好適な一実施の形態を示している。図4に示すように、PLC10は、上位コンピュータ8と通信回線を介して接続され、所定の通信プロトコルに従ってデータの送受が行われる。そして、本実施の形態では、PLC10に対するコマンドやPLCのフェーズ状態が、特定の数値で定められていて、その数値を外部から送信することでPLC10にコマンドを実行させるような構成を前提としている。コマンドの例としては、インテルーション社が公表しているiBatch R4の「PLI開発マニュアル」がある。iBatchによる具体的な定義例は後述もしているが、一部を挙げると、非常停止コマンドは「10」、一時停止コマンドは「20」、停止コマンドは「30」、リセットコマンドは「40」、開始コマンドは「100」などとされている。なお、PLC10のフェーズ状態名も任意の値で定義されている。定義例の一部を挙げると、非常停止中は「10」、一時停止中は「20」、停止中は「30」、稼動中は「50」、完了は「70」、待機は「100」などがある。フェーズ状態が定義された値は、PLC10内(CPUユニット内)に記憶されていて、上位コンピュータはPLCのフェーズ状態を示すその値を把握することができる。
【0018】
そして、上位コンピュータ8は、設備の制御を行うPLC10を、監視・指示するためのコンピュータであり、操作者の指示や決められた制御手順に従って、PLC10に対して制御指示を送る。その指示は上述の予め定義されたコマンドを利用して送られる。
【0019】
このPLC10のハードウェア構成としては、図5のようになる。本発明との関係で言うと、所定の通信回線に接続し、実際に上位コンピュータ8との間でテータの送受を行う通信ユニット11(図4中の「受信領域」に対応)と、PLC10の装置全体の制御を司るCPUユニット12と、そのCPUユニット12内に装着された拡張ボード13を備えている。そして、通信ユニット11とCPUユニット12は、内部バスであるI/Oバス14を介してデータの送受を行う。もちろん、電源ユニット,I/Oユニット,マスタユニットその他のユニットも適宜有している。
【0020】
CPUユニット12と、拡張ボード13は、CPUユニット12内のインナーバスを介して接続されている。さらに、CPUユニット12には、共有メモリであるI/Oメモリ15を備えており、このI/Oメモリ15には、拡張ボード13のMPU13aとCPUユニット12のMPU12aがともにアクセスし、適宜書き換えできるようになる。通信ユニット11からも同様にアクセスできる。
【0021】
つまり、CPUユニット12は、図示省略するシステムROMに格納されたシステムプログラムにしたがって、MPU12aが所定の処理をサイクリックに実行するものである。ここで所定の処理とは、共通処理,演算処理,サイクルタイム算出処理,I/Oリフレッシュ処理,周辺サービス処理がある。演算処理は、プログラムメモリに格納されたユーザプログラムを順次実行するもので、その演算実行時に、適宜I/Oメモリ15にアクセスし、IOデータを読み書きしたり、パラメータを取得する。そして、I/Oリフレッシュ処理では、I/Oメモリ15に対して、IOデータの更新処理を行う。
【0022】
一方、拡張ボード13は、高級言語(例えばC言語)で作成されたプログラムを実行可能になっている。なお、この本実施の形態では拡張ボードのようにCPUユニット12内に挿入して内蔵できるような増設基板タイプとしたが、本発明はこれに限ることはなく、CPUユニット12とは別体のユニットで、CPUユニット12と内部バスを介して、他のユニット(通信ユニット,I/Oユニットなど)と同様にユニット接続されるようにしてもよい。また別の形態として、CPUユニット12に対する増設ユニットタイプでもよい。なお、増設基板タイプや増設ユニットタイプの場合の接続バスは、他のユニットがつながるPLCバス(I/Oバス)とは別のバスで、CPUユニット12自体の内部バスでもよい。要するに、MPU12aとバスを介してつながれ、拡張MPUとしてメインのラダーが実行されるMPU12aとは別途に独自に動作するとともに、CPUユニット12のI/Oメモリ15に対してアクセスする機能を持っていれば形態はなんでもよい。そして、両MPU12a,13a間のデータの送受,I/Oメモリ15へのアクセス等の調停は、アービター16を介して行われる。
【0023】
ここで、本発明では、拡張ボード13(MPU13a)は、図4におけるデータ受渡モジュールに対応し、具体的な内部機能は、図4に示すようにデータ監視部21と、データ解析部22と、データ変換部23と、タイミング通知部24を備えている。データ監視部21は、通信ユニット11のデータ受信領域に対する上位コンピュータ8からのデータ受信を監視する。つまり、上位コンピュータ8から送信されてきたコマンドを受信したか否かを判断し、受信した場合には、その旨データ解析部22に通知する。
【0024】
データ解析部22は、受信したデータのコマンド部分を解析し、予め定義されているコマンドであるか否かを判断する。そして、予め定義されているコマンドの場合、そのコマンドをデータ変換部23に渡す。すなわち、iBatchiでは、各コマンドごとに所定の値を割り付け(定義)している。一例としては、非常停止は「10」,一時停止は「20」,停止は「30」,リセットは「40」,ポーズは「50」,歩進は「60」,ダウンロードは「70」,ポーズ解除は「80」,再開は「90」,開始は「100」などである。データ解析部22は、係るコマンドとして定義されている値の情報を保有しており、それと一致する物があるか否かにより予め定義されたコマンドであるか否かを判断する。
【0025】
データ変換部23では、データ解析部22で正規のコマンドと判断した受信したコマンドを、予め割付けを行っているコマンド受信通知用接点情報に変換する。そして、タイミング通知部24は、コマンドに該当するI/Oメモリ15内の所定の接点を操作するとともに、CPUユニット12(MPU12a)にコマンドの受信が行われたことを通知する。これにより、上位コンピュータ8のデータコマンドに応じたI/Oメモリ15の接点がONし、該当するラダープログラムが動作する。
【0026】
上記した上位コンピュータ8からのデータの受け渡しを行うための拡張ボード13(データ受渡モジュール)のMPU13aの機能は、図6に示すようになる。すなわち、データ監視部21が受信データ(コマンド)がくるのを待つ(ST1,ST2)。そして、データ監視部21にてデータの受信を検知すると、データ解析部22が受信データを取得する(ST3)とともに、受信データが予め定義されたコマンドに該当するか否かを判断する(ST4)。
【0027】
そして、該当するコマンドがない場合には、ステップ1に戻り次のデータ受信を待つ。また、該当コマンドが存在する場合には、データ変換部23が受信したコマンドに対応する接点を検出する(ST5)。この検索処理は、実際には、コマンド(値)に対応した接点を関連づけたテーブルを用意しておき、そのテーブルを参照することにより接点を検出することができる。そして、タイミング通知部24は、検出した接点をONにする(ST6)。
【0028】
ところで、上記したように接点をONにしたことにより、CPUユニット12のMPU12aは、所定のラダープログラムを実行する。従って、所定の通信プロトコルに従ってデータの送受を行う処理は、C言語によるプログラムを動作可能な拡張ボード13(データ受渡モジュール)により行い、ラダープログラムを実行するCPUユニット12のMPU12aは、拡張ボード13(データ受渡モジュール)から出力される接点のON/OFFにしたがって動作開始/停止等を行えばよい。つまり、ラダープログラムにとって比較的不得手で、プログラムを作成するのに熟練の技術が必要な通信のためのプログラムをラダープログラムから除くことができる。そのため、CPUユニット12が実行するラダープログラムは、制御用ラダーのみとすることができ、データ受渡のために必要なラダープログラムは、例えば図7に示すようになり、図3に示したものに比べて、非常に短くすることができる。その結果、サイクルタイムの短縮にもつながる。
【0029】
また、従来ラダープログラムで作成していた通信のためのプログラムは、係る種類のプログラム作成に適したC言語を用いて作成し、拡張ボード13に実装するようにした。よって、ラダー言語で通信のためのプログラムを作成することに比べると、C言語を用いることより比較的容易に通信のためのプログラムを作成することができる。
【0030】
次に、具体的なコマンドを送信する場合を例に挙げて、各部の機能を説明する。図8〜図10は、上位コンピュータ8からPLC10に向けて開始コマンドを送る例を示している。まず、上位コンピュータ8は、開始コマンドである「100」という値をPLC10に向けて送信する(ST11)。
【0031】
このコマンドは、通信ユニット11が受信し、受信データをイベント通知バッファ(データ受信領域)に格納するとともに、イベント発生フラグをONにする(ST21〜23)。イベント発生フラグは、共有メモリであるI/Oメモリ15の所定アドレスに設定しておくことにより、拡張ボード13のデータ監視部21は、そのイベント発生フラグのON/OFFを監視することにより、データ受信の有無を判断できる。
【0032】
そして、データ監視部21が、イベント発生フラグがONになったことを検知すると(ST31でYes)、データ解析部22がコマンドを解釈する(ST32)。この場合には、コマンドとして「100」が送られてきたことを認識し、正しいコマンドであると判断する。
【0033】
次いで、データ変換部23が、受信したコマンド「100」に対応する処理として、状態(ステータス)を稼働中を意味する「50」に替える(ST33)。なお、係る変更は、予め決められた規則に従って実行する。つまり、コマンドと実行する処理を関係づけたテーブルを用意し、それを参照することにより実行できる。そして、タイミング通知部24は、稼働中フラグ(I/Oメモリ15の所定アドレスに設定)をONにする(ST34)。
【0034】
この稼働中フラグは、ラダープログラムを実行するCPUユニット12のMPU12aも参照している。従って、移動中フラグがONになるか否か監視し(ST41)、ONになったならば、対応するラダープログラムを実行し(ST42)、その処理を終了したならば、稼働完了フラグをONにする(ST43)。
【0035】
この稼働完了フラグもI/Oメモリ15の所定アドレスに割り付けられており、拡張ボード13(データ受渡モジュール)側も、その移動完了フラグを監視している(ST35)。そして、拡張ボード13のMPU13aが、移動完了フラグがONになったことを検知すると、稼働中フラグをOFFにし(ST36)、状態(ステータス)を完了を意味する「70」に変更する(ST37)。拡張ボード13は、状態=70になったことに伴い、レスポンスを作成し、イベント発生フラグをONにする(ST38,39)。
【0036】
CPUユニット12側では、稼働中フラグを監視し、その稼働中フラグがOFFになったのを検知すると、移動完了フラグをOFFにし、次の動作に備える(ST44,45)。
【0037】
一方、通信ユニット11は、イベント発生フラグがONになったのを検知し、レスポンス要求があったことを知ると、イベント通知バッファ(データ送信領域)から送信データ(拡張ボード13がステップ38で作成したレスポンス)をコピーし、上位コンピュータ8に向けてレスポンス(ACK)を返送する(ST24〜26)。
【0038】
そして、上位コンピュータ8は、レスポンスを受信すると(ST12)、ステップ11で発行した開始コマンドに対して正常に動作が行われたことを認識し、リセットコマンド(40)を送信する。なお、図9,図10には図示省略するが、このリセットコマンドに対しても、開始コマンドと同様に通信ユニットを経て介しボードに伝達され、最終的にデータ変換部23がコマンド(40)に対応する処理として、状態を待機を示す100に変更する。
【0039】
本実施の形態では、ラダープログラムで必要なコード量が減るため、開発コストが削減される。さらに、ラダーでは手間がかかり、ケアレスミスも生じやすかった通信部分のデバッグを、プログラムを分離することにより、デバッグ工数を抑えることができる。さらにた、ラダーによる制御プログラムのサイクルタイムの低下を最小限に抑えることができる。そして、ラダープログラムの制御以外の部分が削減されたため、制御プログラム部分の可読性が向上し、メンテナンスコストが削減できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、プログラマブルコントローラにおけるデータの送達確認手順を、ラダー等の制御プログラムではなく、別途形成したプログラマブルコントローラ用機器(データ受渡モジュール)が行い、取得したデータの種別に応じて対応する接点をON/OFFするようにしたため、ラダー言語等の制御のためのユーザプログラムにおける送達確認手順のプログラムを簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す図である。
【図2】従来例を示す図である。
【図3】従来例の問題点を説明する図である。
【図4】本発明の好適な一実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の好適な一実施の形態を示す図である。
【図6】MPU13aの機能を示すフローチャートである。
【図7】本発明の効果を説明する図である。
【図8】本実施の形態の作用を説明する図である。
【図9】各ユニットの機能を示すフローチャートである。
【図10】各ユニットの機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 上位コンピュータ
10 PLC
11 通信ユニット
12 CPUユニット
12a MPU
13 拡張ボード(データ受渡モジュール)
13a MPU
14 I/Oバス
15 I/Oメモリ
16 アービター
21 データ監視部
22 データ解析部
23 データ変換部
24 タイミング通知部

Claims (4)

  1. 上位コンピュータからの通信データの受信を監視するデータ監視手段と、
    受信した前記通信データの種別を解析するデータ解析手段と、
    前記データ解析手段の解析結果に基づき、前記種別に対応する接点の割付けに変換するデータ変換手段と、
    そのデータ変換手段で変換した対応する接点をON/OFFすることで、所定のデータを受信したことを、制御プログラムを実行するCPUユニットに通知する通知手段を備えたことを特徴とするプログラマブルコントローラ用機器。
  2. 前記各手段は、C言語が記述できる拡張ボードに実装されたことを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ用機器。
  3. 請求項1または2に記載のプログラマブルコントローラ用機器と、
    ユーザプログラムを実行するCPUユニットと、
    上位コンピュータと通信する通信ユニットとを備え、
    前記通信ユニットを介して取得した前記上位コンピュータからの通信データの種別を前記プログラマブルコントローラ用機器が解析し、対応する接点の割付けに変換し、その接点をON/OFFし、
    前記CPUユニットは、その接点のON/OFFの変化に基づいて所定のデータを受信したことを認識することを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  4. 上位コンピュータからプログラマブルコントローラへのデータの受渡方法であって、
    前記プログラマブルコントローラは、ユーザプログラムを実行するCPUユニットと、そのユーザプログラの実行とは非同期で動作するデータ受渡モジュールを備え、
    前記上位コンピュータから送られてきた通信データをプログラマブルコントローラが受信し、
    前記データ受渡モジュールが、前記受信した通信データの種別を解析し、その解析結果に基づいて対応する接点の割付けに変換し、その接点をON/OFFし、
    前記接点はCPUユニットもアクセス可能で、その接点のON/OFFの状態に基づいて、所定のデータを受信したこと認識することを特徴とするデータの受渡方法。
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