JP2004280289A - 情報通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置の提供。
【解決手段】メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する(S4)情報通信装置。電子メールが複数通に分割されて送信された1通である場合に(S4)、その複数通の全てが記憶されているか否かを繰り返し判定する(S8)判定手段と、判定手段が否と判定しているときは(S8)、その電子メールのメールサーバからの受信を禁止する手段とを備える構成である。
【選択図】 図4
【解決手段】メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する(S4)情報通信装置。電子メールが複数通に分割されて送信された1通である場合に(S4)、その複数通の全てが記憶されているか否かを繰り返し判定する(S8)判定手段と、判定手段が否と判定しているときは(S8)、その電子メールのメールサーバからの受信を禁止する手段とを備える構成である。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割して送信された1通であるか否かを判別する機能を備えたインターネットファクシミリ装置及びパーソナルコンピュータ等の情報通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ローカルなコンピュータ通信網を通信回線で接続して更にネットワーク化したインターネット等を介して、電子メールを配信するコンピュータ通信網が普及している。コンピュータ通信網は誤り訂正機能にすぐれ、最寄りのプロバイダ(コンピュータ通信網への接続業者)までの通信費用を負担するだけで、日本国内だけでなく海外のコンピュータと通信することが出来る。
【0003】
従来のG3ファクシミリ装置の通信手順及び通信方式では、コンピュータ通信網のそれと異なるので、直接コンピュータ通信網へ接続することは出来ない。しかし、送信原稿等のイメージデータであっても、電子メール形式に変換することによりコンピュータ通信網へ送信することが出来る。
【0004】
データ量が多いファクシミリの画像データの場合、画像データのデータ量が1メールの制限を超えることがある。制限を超えるデータ量のメールは、メールサーバによってメール転送が拒否されるので、ファクシミリの画像データを電子メールで送信出来なくなる。
この不具合を解消する為に、データ量が多い原稿の画像データを分割して複数のメールで送信することが考えられた。
【0005】
しかし、原稿の画像データを分割して複数通の電子メールをインターネット経由で送信した場合、それぞれのメールは、インターネットの何れのルートを経由して転送されるか不定である。従って、受信側のファクシミリ装置では、複数メールを送信順序どおりに受信出来ないだけでなく、一部のメールが他のメールからかなり遅れて到着したり、また、一部が途中で行方不明になり到着しなかったりすることが起こり得る。
【0006】
更に、上述したように、原稿の画像データを分割して複数通の電子メールで送信した場合、受信側のファクシミリ装置では、受信したメールが、原稿の画像データを分割して送信された複数通の1通であるのか、複数頁の原稿の1頁を1メールとして送信された複数通の1通であるのか等を判別することが出来ないのみならず、どのメールが未着であるか、未着のメールが存在するのか等も判別することが出来ない。
【0007】
また、受信側のファクシミリ装置が、受信した1通の電子メールを原稿画像として復元した場合に、その電子メールが画像データを分割して送信された複数通の中の1通であったとき、復元した画像が原稿の一部でしかないので情報が十分に伝達されない。
【0008】
その為、本出願人は、特許文献1において、受信した電子メールの、例えば管理情報に含まれているジョブ番号、総頁数、頁番号、総ブロック数、分割ブロック番号等の原稿分割に関連するデータを参照して、受信した電子メールが原稿の画像データを分割して複数通で送信された電子メールの一つであるか否かを判別することにより、画像データを分割して複数通で送信された電子メールを受信した場合でも、これらの画像データを合成して1頁の画像を出力することが出来る電子メール機能付ファクシミリ装置を提案している。
【0009】
また、本出願人は、特許文献1において、複数頁の画像データが複数通の電子メールで送信された場合に未着の電子メールを検出してその電子メールが何頁目の画像データの電子メールであるかといった未着の電子メールに関連するデータを出力することにより、また未着であった電子メールを受信した場合に、到着済みの他の頁の電子メールを未着として検出しないように、未着のメールであることを示すデータを出力することにより、更に未着の電子メールに関連するデータを到着済みの電子メールの中の最終頁の画像の次に出力することにより、複数頁の画像データ管理が容易な電子メール機能付ファクシミリ装置を提案している。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−322506号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した電子メール機能付ファクシミリ装置である情報通信装置では、電子メールをメールサーバから逐次受信しながら、複数通の電子メールで送信された画像データを合成して1頁の画像を出力するので、それらの電子メール及びその画像データに関係しない電子メールを一時記憶しておく為の大容量のメモリを必要とするという問題がある。また、この問題は、画像データを内容としない電子メールにおいても該当する。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報通信装置は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する情報通信装置において、前記電子メールが前記1通である場合に、前記複数通の全てが記憶されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段が否と判定しているときは、前記電子メールのメールサーバからの受信を禁止する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
この情報通信装置では、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する。電子メールが複数通に分割されて送信された1通である場合に、判定手段が、その複数通の全てが記憶されているか否かを判定する。判定手段が否と判定しているときは、禁止する手段が、その電子メールの受信を禁止する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0014】
第2発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が複数通の全てが記憶されていると判定したときは、前記複数通を所定の順序で連続的に受信すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
この情報通信装置では、判定手段が複数通の全てが記憶されていると判定したときは、その複数通を所定の順序で連続的に受信するので、大容量のメモリを必要とすることなく、また、他の電子メールと混在させることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0016】
第3発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する手段と、該手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを削除すべく前記メールサーバに指示する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0017】
この情報通信装置は、判定手段が否と判定している期間、計時する手段が所定時間を計時し、計時する手段が所定時間を計時したときは、指示する手段が、その複数通の内の記憶されている電子メールを削除すべく、メールサーバに指示する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、一部が欠落した復元原稿を出力して混乱を招くことがない情報通信装置を実現することが出来る。
【0018】
第4発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する計時手段を更に備え、該計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを受信すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】
この情報通信装置では、判定手段が否と判定している期間、計時手段が所定時間を計時し、計時手段が所定時間を計時したときは、分割されて送信された複数通の内の記憶されている電子メールを受信する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る。
【0020】
第5発明に係る情報通信装置は、前記計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通が未着であることを、前記電子メールの送信側に通知する手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
この情報通信装置では、計時手段が所定時間を計時したときは、通知する手段が、分割されて送信された複数通が未着であることを、電子メールの送信側に通知するので、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、未着の電子メールがあるときは、送信側に未着であることを通知できる情報通信装置を実現することが出来る。
【0022】
第6発明に係る情報通信装置は、前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かを設定する手段を更に備え、該手段が判定させると設定しているときは、前記判定手段に判定させるべくなしてあることを特徴とする。
【0023】
この情報通信装置では、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、判定手段に判定させるか否かを、設定する手段が設定し、設定する手段が、判定させると設定しているときは、判定手段に判定させる。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0024】
第7発明に係る情報通信装置は、前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かの指示情報を、前記電子メールのヘッダ情報又は該電子メールから検出する手段を更に備え、該手段が判定させる指示情報を検出したときは、前記判定手段に判定させるべくなしてあることを特徴とする。
【0025】
この情報通信装置は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通分割して送信された1通であるときに、判定手段に判定させるか否かの指示情報を、検出する手段が電子メールのヘッダ情報又は電子メールから検出する。検出する手段が、判定させる指示情報を検出したときは、判定手段に判定させる。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを、送信側で選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置を備える画像通信システムの構成を示す説明図である。この画像通信システムは、LAN4(Local Area Network)及び電話回線網Pに接続され、固有のメールアドレス及び電話番号を有し、受信側の情報通信装置であるインターネットファクシミリ装置1と、LAN4に接続され、固有のメールアドレスを有し、送信側の情報通信装置であるパーソナルコンピュータ3とから構成されている。
【0027】
また、この画像通信システムは、電話回線網Pに接続され、固有の電話番号を有し、転送先の情報通信装置であるファクシミリ装置5と、LAN4に接続され、インターネットファクシミリ装置1のメールアドレスが付加されたメールボックスを備えたメールサーバ6と、LAN4及びインターネット8に接続され、データ(パケット)の中継経路を設定するルータ7とから構成されている。
この画像通信システムでは、電子メールプロトコルとして、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)(送信)及びPOP(Post Office Protocol)(受信)を使用する。
【0028】
図2は、インターネットファクシミリ装置1の構成例を示すブロック図である。このインターネットファクシミリ装置1は、主制御部14が、バスを通じてインターネットファクシミリ装置1内のハードウェア各部を制御するだけではなく、ROM6に記憶されたソフトウェアに基づき、原稿の画像データをMH(Modified Huffman),MR(Modified READ(Relative Element Address Designate)),MMR(Modified Modified READ)等の符号化方式により符号化又は復号化する符号化・復号化、後述する画像(TIFF)変換、バイナリ・テキスト変換、メール編集、モデム切り換え、ATコマンドによるRS232Cの制御等を含む通信手順等のソフトウェアを実行する。
主制御部14には、所定時間を計時する計時部13が付加されている。
【0029】
画像変換では、送信時には、G3形式のイメージデータを、コンピュータで使用される一般的な画像フォーマットであるTIFF(Tagged Image File Format)に変換し、受信時には、TIFFからG3形式のイメージデータに変換する。TIFFは、Adobe Systems社によって公開されており、白黒2値だけでなく、白黒多値、フルカラー等を扱う様々なCLASSが定義されている。そのなかの1つであるCLASSFは、原稿の画像データをMH,MR,MMR等の符号化方式によって符号化された原稿の画像データであるG3形式のイメージデータを定義している。従って、G3形式のイメージデータの先頭に、CLASSFのTIFFヘッダ情報を付加すること等によってTIFFに変換することが出来る。
【0030】
バイナリ・テキスト変換では、送信時には、バイナリデータをテキストデータに変換し、受信時には、テキストデータをバイナリデータに変換する。インターネットにはバイナリデータの電子メールを扱うことが出来ないコンピュータが存在している。相手先に確実に電子メールが届くように、TIFFイメージデータ等のバイナリデータを送信する場合には、一旦、テキストデータに変換する。インターネットで扱うテキストデータはIETF(Internet Engineering Task Force)が発行するドキュメントであるRFC(Request For Comments)2822において、7ビットのコードとして規定されている。
【0031】
そこで、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)のbase64等を利用して変換を行う。これによると、6ビットのバイナリデータは64のキャラクタ(大文字、小文字のアルファベット、数字、+、/)の1つに置き換えられ、テキストデータに変換することが出来る。MIMEはRFCで規定されている。
【0032】
メール編集では、送信時に、テキストデータに変換されたTIFFイメージデータにメールヘッダ情報を付加して電子メール形式に編集し、受信時に、電子メール形式のデータからメールヘッダ情報を取り除き、テキストデータに変換されたTIFFイメージデータだけを取り出す。インターネットの電子メールには電子メールの管理情報として、所定のヘッダ情報を付加することが規定されているので、送信時には、”From: (利用者のインターネットe−mailアドレス)”,”To:(相手先のインターネットe−mailアドレス) ”, ”Subject: (題名)”等の項目を追加する。
【0033】
図3は、ヘッダ情報の内容とそのフォーマットの一例を示す説明図である。
この例では、ヘッダ情報の”Subject: ”フィールドに、メールとして送信されたファクシミリ原稿の分割に関する情報を埋め込み、受信側がこのフィールドを解析するものとする。
【0034】
”Subject: ”フィールドは5つの部分からなり、各フィールドは”;”で区切る。第1フィールド(Field1)は、ログインIDのような送信者の情報であり、第2フィールド(Field2)は、1個の受信ファイルとして扱うメールを識別する為のジョブ番号である。
第3フィールド(Field3)は、頁番号(XXX) と全頁数(YYY) であり、そのフォーマットはPXXX/YYYである。
【0035】
第4フィールド(Field4)は、1頁を分割したブロック番号(XX)と全ブロック数(YY)であり、そのフォーマットはBXX/YYとする。即ち、第4フィールドが“B01/01”である場合は分割されていないことを示す。
第5フィールド(Field5)は、その電子メールが、画像データを分割して複数通で送信された1通であるときに、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから所定の順序で連続的に受信するか、その複数通を逐次受信するか(判定手段に判定させるか否か)の指示情報であり、1桁のキャラクタ(数字又はアルファベット)で表すこととする。
【0036】
読取部20は、CCD(Charge Coupled Device)等で原稿を読み取り、白黒2値の原稿の画像データを出力する。記録部3は、電子写真方式等のプリンタを備え、他のG3ファクシミリ装置及びインターネットから受信した原稿の画像を記録する。
表示部22は、液晶表示装置等を備え、インターネットファクシミリ装置1の動作状態及び原稿の画像等を表示する。
【0037】
操作部15は、インターネットファクシミリ装置1を操作するのに必要なテンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、各種のファンクションキーなどを備えている。
ROM16は、インターネットファクシミリ装置1の動作に必要なソフトウェアを記憶する。RAM17は、SRAM(Static Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
画像メモリ18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、原稿の画像データを記憶する。
【0038】
モデム19は、読取部20が読み取った原稿の画像データをファクシミリ通信する為のモデムであって、データ通信機能は備えていない。
データモデム10は、例えば、電子メールに変換された原稿の画像データをインターネットを介して通信するデータ通信の為のモデムであって、NCU11のチップに設けられている例えば外付け電話用端子と電話用ケーブルで接続され、また、パーソナルコンピュータ3等との接続用の外部I/F12のシリアルポートとRS232Cにより接続されている。
NCU11は,アナログ回線の閉結、開放を行う。
【0039】
以下に、本発明に係る情報通信装置であるインターネットファクシミリ装置1の動作を、それを示す図4のフローチャートに基づき説明する。
主制御部14は、NCU11、データモデム10、及び外部I/Fを通じて、メールサーバ6と通信し、メールサーバ6が有するメールボックス内で記憶されている各電子メールのヘッダ情報をチェックする(S2)。そして、ブロック番号及び全ブロック数から、画像データを分割して複数通で送信された1通であるか否かを判別し、複数通で送信された1通である電子メールが有れば(S4)、操作部15で、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから、所定の順序で連続的に受信するように設定されているか否かを判定する(S6)。
【0040】
主制御部14は、その複数通を所定の順序で連続的に受信するように設定されていれば(S6)、各電子メールのヘッダ情報のジョブ番号、頁番号、全頁数、ブロック番号及び全ブロック数から、その複数通が全てメールサーバ6に到着して記憶され、その原稿の全ページ分が有るか否かを判定する(S8)。
主制御部14は、その原稿の全ページ分が有れば(S8)、元の原稿に復元出来る所定の順序で連続的に、その複数通全て(全ページ分)をメールサーバ6から受信し(S24)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。
【0041】
主制御部14は、その複数通の何れかがメールサーバ6に到着しておらず、その原稿の全ページ分が揃っていなければ(S8)、計時部13が計時中であるか否かを判定し(S10)、計時中でなければ、計時部13に所定時間の計時を開始させる(S12)。計時部13が計時中であれば(S10)、所定時間の計時が完了しているか否かを判定する(S14)。
【0042】
主制御部14は、計時部13に所定時間の計時を開始させた(S12)とき、又は所定時間の計時が完了していない(S14)ときは、メールボックス内で記憶されている電子メールに、画像データを分割していない電子メールが有るか否かを判定し(S26)、画像データを分割していない電子メールが有れば、その電子メールをメールサーバ6から受信し(S28)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。画像データを分割していない電子メールが無ければ(S26)、そのままリターンする。
【0043】
主制御部14は、所定時間の計時が完了していれば(S14)、計時部13をリセットした(S16)後、その複数通の何れかがメールサーバ6に到着しておらず、その原稿の全ページ分が揃っていない(S8)ジョブ番号の電子メールを削除するように、指示信号をメールサーバ6に送信する(S18)。次いで、そのジョブ番号の電子メールの送信元へ、そのジョブ番号の電子メール全てが未着であるという内容のエラー情報を送信し(S20)リターンする。
この場合、送信側がパーソナルコンピュータであれば、電子メールでエラー情報を送信し、インターネットファクシミリ装置であれば、電子メール又はファクシミリ通信でエラー情報を送信する。
また、電子メールを削除せずに、全ページ分が揃っていなくても(S8)、電子メールを受信するようにしても良い。
【0044】
主制御部14は、複数通で送信された1通である電子メールが無ければ(S4)、メールボックス内で記憶されている電子メールに、画像データを分割していない電子メールが有るか否かを判定する(S26)。
主制御部14は、操作部15でその複数通を所定の順序で連続的に受信するように設定されていなければ(S6)、複数通で送信された1通であるその電子メール(S4)のヘッダ情報(フィールド5)に、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから所定の順序で連続的に受信するように指示する情報が有るか否かを判定する(S22)。
【0045】
主制御部14は、ヘッダ情報にその指示する情報が有れば(S22)、その複数通が全てメールサーバ6に到着して記憶され、その原稿の全ページ分が有るか否かを判定する(S8)。
主制御部14は、ヘッダ情報にその指示する情報が無ければ(S22)、その電子メールをメールサーバ6から受信し(S28)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。
画像メモリ18に記憶された画像データは、記録部21により用紙に記録(印写)される。また、操作部15での設定に応じて、モデム19、NCU11及び電話回線Pを通じて、他のファクシミリ装置5へ転送されたり、また、画像メモリ18に留め置かれることもある。
【0046】
【発明の効果】
第1発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0047】
第2発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、また、他の電子メールと混在させることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0048】
第3発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、一部が欠落した復元原稿を出力して混乱を招くことがない情報通信装置を実現することが出来る。
【0049】
第4発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る。
【0050】
第5発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、未着の電子メールがあるときは、送信側に未着であることを通知できる情報通信装置を実現することが出来る。
【0051】
第6発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0052】
第7発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを、送信側で選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置を備える画像通信システムの構成を示す説明図である。
【図2】インターネットファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】ヘッダ情報の内容及びそのフォーマットの一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 インターネットファクシミリ装置
5 ファクシミリ装置
4 LAN
6 メールサーバ
13 計時部(計時する手段)
14 主制御部
15 操作部
16 ROM
17 RAM
18 画像メモリ
10 データモデム
11 NCU
12 外部I/F
20 読取部
21 記録部
【発明の属する技術分野】
本発明は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割して送信された1通であるか否かを判別する機能を備えたインターネットファクシミリ装置及びパーソナルコンピュータ等の情報通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ローカルなコンピュータ通信網を通信回線で接続して更にネットワーク化したインターネット等を介して、電子メールを配信するコンピュータ通信網が普及している。コンピュータ通信網は誤り訂正機能にすぐれ、最寄りのプロバイダ(コンピュータ通信網への接続業者)までの通信費用を負担するだけで、日本国内だけでなく海外のコンピュータと通信することが出来る。
【0003】
従来のG3ファクシミリ装置の通信手順及び通信方式では、コンピュータ通信網のそれと異なるので、直接コンピュータ通信網へ接続することは出来ない。しかし、送信原稿等のイメージデータであっても、電子メール形式に変換することによりコンピュータ通信網へ送信することが出来る。
【0004】
データ量が多いファクシミリの画像データの場合、画像データのデータ量が1メールの制限を超えることがある。制限を超えるデータ量のメールは、メールサーバによってメール転送が拒否されるので、ファクシミリの画像データを電子メールで送信出来なくなる。
この不具合を解消する為に、データ量が多い原稿の画像データを分割して複数のメールで送信することが考えられた。
【0005】
しかし、原稿の画像データを分割して複数通の電子メールをインターネット経由で送信した場合、それぞれのメールは、インターネットの何れのルートを経由して転送されるか不定である。従って、受信側のファクシミリ装置では、複数メールを送信順序どおりに受信出来ないだけでなく、一部のメールが他のメールからかなり遅れて到着したり、また、一部が途中で行方不明になり到着しなかったりすることが起こり得る。
【0006】
更に、上述したように、原稿の画像データを分割して複数通の電子メールで送信した場合、受信側のファクシミリ装置では、受信したメールが、原稿の画像データを分割して送信された複数通の1通であるのか、複数頁の原稿の1頁を1メールとして送信された複数通の1通であるのか等を判別することが出来ないのみならず、どのメールが未着であるか、未着のメールが存在するのか等も判別することが出来ない。
【0007】
また、受信側のファクシミリ装置が、受信した1通の電子メールを原稿画像として復元した場合に、その電子メールが画像データを分割して送信された複数通の中の1通であったとき、復元した画像が原稿の一部でしかないので情報が十分に伝達されない。
【0008】
その為、本出願人は、特許文献1において、受信した電子メールの、例えば管理情報に含まれているジョブ番号、総頁数、頁番号、総ブロック数、分割ブロック番号等の原稿分割に関連するデータを参照して、受信した電子メールが原稿の画像データを分割して複数通で送信された電子メールの一つであるか否かを判別することにより、画像データを分割して複数通で送信された電子メールを受信した場合でも、これらの画像データを合成して1頁の画像を出力することが出来る電子メール機能付ファクシミリ装置を提案している。
【0009】
また、本出願人は、特許文献1において、複数頁の画像データが複数通の電子メールで送信された場合に未着の電子メールを検出してその電子メールが何頁目の画像データの電子メールであるかといった未着の電子メールに関連するデータを出力することにより、また未着であった電子メールを受信した場合に、到着済みの他の頁の電子メールを未着として検出しないように、未着のメールであることを示すデータを出力することにより、更に未着の電子メールに関連するデータを到着済みの電子メールの中の最終頁の画像の次に出力することにより、複数頁の画像データ管理が容易な電子メール機能付ファクシミリ装置を提案している。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−322506号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した電子メール機能付ファクシミリ装置である情報通信装置では、電子メールをメールサーバから逐次受信しながら、複数通の電子メールで送信された画像データを合成して1頁の画像を出力するので、それらの電子メール及びその画像データに関係しない電子メールを一時記憶しておく為の大容量のメモリを必要とするという問題がある。また、この問題は、画像データを内容としない電子メールにおいても該当する。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る情報通信装置は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する情報通信装置において、前記電子メールが前記1通である場合に、前記複数通の全てが記憶されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段が否と判定しているときは、前記電子メールのメールサーバからの受信を禁止する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
この情報通信装置では、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する。電子メールが複数通に分割されて送信された1通である場合に、判定手段が、その複数通の全てが記憶されているか否かを判定する。判定手段が否と判定しているときは、禁止する手段が、その電子メールの受信を禁止する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0014】
第2発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が複数通の全てが記憶されていると判定したときは、前記複数通を所定の順序で連続的に受信すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
この情報通信装置では、判定手段が複数通の全てが記憶されていると判定したときは、その複数通を所定の順序で連続的に受信するので、大容量のメモリを必要とすることなく、また、他の電子メールと混在させることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0016】
第3発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する手段と、該手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを削除すべく前記メールサーバに指示する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0017】
この情報通信装置は、判定手段が否と判定している期間、計時する手段が所定時間を計時し、計時する手段が所定時間を計時したときは、指示する手段が、その複数通の内の記憶されている電子メールを削除すべく、メールサーバに指示する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、一部が欠落した復元原稿を出力して混乱を招くことがない情報通信装置を実現することが出来る。
【0018】
第4発明に係る情報通信装置は、前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する計時手段を更に備え、該計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを受信すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】
この情報通信装置では、判定手段が否と判定している期間、計時手段が所定時間を計時し、計時手段が所定時間を計時したときは、分割されて送信された複数通の内の記憶されている電子メールを受信する。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る。
【0020】
第5発明に係る情報通信装置は、前記計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通が未着であることを、前記電子メールの送信側に通知する手段を更に備えることを特徴とする。
【0021】
この情報通信装置では、計時手段が所定時間を計時したときは、通知する手段が、分割されて送信された複数通が未着であることを、電子メールの送信側に通知するので、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、未着の電子メールがあるときは、送信側に未着であることを通知できる情報通信装置を実現することが出来る。
【0022】
第6発明に係る情報通信装置は、前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かを設定する手段を更に備え、該手段が判定させると設定しているときは、前記判定手段に判定させるべくなしてあることを特徴とする。
【0023】
この情報通信装置では、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、判定手段に判定させるか否かを、設定する手段が設定し、設定する手段が、判定させると設定しているときは、判定手段に判定させる。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0024】
第7発明に係る情報通信装置は、前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かの指示情報を、前記電子メールのヘッダ情報又は該電子メールから検出する手段を更に備え、該手段が判定させる指示情報を検出したときは、前記判定手段に判定させるべくなしてあることを特徴とする。
【0025】
この情報通信装置は、メールサーバが記憶する電子メールが、複数通分割して送信された1通であるときに、判定手段に判定させるか否かの指示情報を、検出する手段が電子メールのヘッダ情報又は電子メールから検出する。検出する手段が、判定させる指示情報を検出したときは、判定手段に判定させる。
これにより、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを、送信側で選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置を備える画像通信システムの構成を示す説明図である。この画像通信システムは、LAN4(Local Area Network)及び電話回線網Pに接続され、固有のメールアドレス及び電話番号を有し、受信側の情報通信装置であるインターネットファクシミリ装置1と、LAN4に接続され、固有のメールアドレスを有し、送信側の情報通信装置であるパーソナルコンピュータ3とから構成されている。
【0027】
また、この画像通信システムは、電話回線網Pに接続され、固有の電話番号を有し、転送先の情報通信装置であるファクシミリ装置5と、LAN4に接続され、インターネットファクシミリ装置1のメールアドレスが付加されたメールボックスを備えたメールサーバ6と、LAN4及びインターネット8に接続され、データ(パケット)の中継経路を設定するルータ7とから構成されている。
この画像通信システムでは、電子メールプロトコルとして、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)(送信)及びPOP(Post Office Protocol)(受信)を使用する。
【0028】
図2は、インターネットファクシミリ装置1の構成例を示すブロック図である。このインターネットファクシミリ装置1は、主制御部14が、バスを通じてインターネットファクシミリ装置1内のハードウェア各部を制御するだけではなく、ROM6に記憶されたソフトウェアに基づき、原稿の画像データをMH(Modified Huffman),MR(Modified READ(Relative Element Address Designate)),MMR(Modified Modified READ)等の符号化方式により符号化又は復号化する符号化・復号化、後述する画像(TIFF)変換、バイナリ・テキスト変換、メール編集、モデム切り換え、ATコマンドによるRS232Cの制御等を含む通信手順等のソフトウェアを実行する。
主制御部14には、所定時間を計時する計時部13が付加されている。
【0029】
画像変換では、送信時には、G3形式のイメージデータを、コンピュータで使用される一般的な画像フォーマットであるTIFF(Tagged Image File Format)に変換し、受信時には、TIFFからG3形式のイメージデータに変換する。TIFFは、Adobe Systems社によって公開されており、白黒2値だけでなく、白黒多値、フルカラー等を扱う様々なCLASSが定義されている。そのなかの1つであるCLASSFは、原稿の画像データをMH,MR,MMR等の符号化方式によって符号化された原稿の画像データであるG3形式のイメージデータを定義している。従って、G3形式のイメージデータの先頭に、CLASSFのTIFFヘッダ情報を付加すること等によってTIFFに変換することが出来る。
【0030】
バイナリ・テキスト変換では、送信時には、バイナリデータをテキストデータに変換し、受信時には、テキストデータをバイナリデータに変換する。インターネットにはバイナリデータの電子メールを扱うことが出来ないコンピュータが存在している。相手先に確実に電子メールが届くように、TIFFイメージデータ等のバイナリデータを送信する場合には、一旦、テキストデータに変換する。インターネットで扱うテキストデータはIETF(Internet Engineering Task Force)が発行するドキュメントであるRFC(Request For Comments)2822において、7ビットのコードとして規定されている。
【0031】
そこで、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)のbase64等を利用して変換を行う。これによると、6ビットのバイナリデータは64のキャラクタ(大文字、小文字のアルファベット、数字、+、/)の1つに置き換えられ、テキストデータに変換することが出来る。MIMEはRFCで規定されている。
【0032】
メール編集では、送信時に、テキストデータに変換されたTIFFイメージデータにメールヘッダ情報を付加して電子メール形式に編集し、受信時に、電子メール形式のデータからメールヘッダ情報を取り除き、テキストデータに変換されたTIFFイメージデータだけを取り出す。インターネットの電子メールには電子メールの管理情報として、所定のヘッダ情報を付加することが規定されているので、送信時には、”From: (利用者のインターネットe−mailアドレス)”,”To:(相手先のインターネットe−mailアドレス) ”, ”Subject: (題名)”等の項目を追加する。
【0033】
図3は、ヘッダ情報の内容とそのフォーマットの一例を示す説明図である。
この例では、ヘッダ情報の”Subject: ”フィールドに、メールとして送信されたファクシミリ原稿の分割に関する情報を埋め込み、受信側がこのフィールドを解析するものとする。
【0034】
”Subject: ”フィールドは5つの部分からなり、各フィールドは”;”で区切る。第1フィールド(Field1)は、ログインIDのような送信者の情報であり、第2フィールド(Field2)は、1個の受信ファイルとして扱うメールを識別する為のジョブ番号である。
第3フィールド(Field3)は、頁番号(XXX) と全頁数(YYY) であり、そのフォーマットはPXXX/YYYである。
【0035】
第4フィールド(Field4)は、1頁を分割したブロック番号(XX)と全ブロック数(YY)であり、そのフォーマットはBXX/YYとする。即ち、第4フィールドが“B01/01”である場合は分割されていないことを示す。
第5フィールド(Field5)は、その電子メールが、画像データを分割して複数通で送信された1通であるときに、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから所定の順序で連続的に受信するか、その複数通を逐次受信するか(判定手段に判定させるか否か)の指示情報であり、1桁のキャラクタ(数字又はアルファベット)で表すこととする。
【0036】
読取部20は、CCD(Charge Coupled Device)等で原稿を読み取り、白黒2値の原稿の画像データを出力する。記録部3は、電子写真方式等のプリンタを備え、他のG3ファクシミリ装置及びインターネットから受信した原稿の画像を記録する。
表示部22は、液晶表示装置等を備え、インターネットファクシミリ装置1の動作状態及び原稿の画像等を表示する。
【0037】
操作部15は、インターネットファクシミリ装置1を操作するのに必要なテンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、各種のファンクションキーなどを備えている。
ROM16は、インターネットファクシミリ装置1の動作に必要なソフトウェアを記憶する。RAM17は、SRAM(Static Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
画像メモリ18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、原稿の画像データを記憶する。
【0038】
モデム19は、読取部20が読み取った原稿の画像データをファクシミリ通信する為のモデムであって、データ通信機能は備えていない。
データモデム10は、例えば、電子メールに変換された原稿の画像データをインターネットを介して通信するデータ通信の為のモデムであって、NCU11のチップに設けられている例えば外付け電話用端子と電話用ケーブルで接続され、また、パーソナルコンピュータ3等との接続用の外部I/F12のシリアルポートとRS232Cにより接続されている。
NCU11は,アナログ回線の閉結、開放を行う。
【0039】
以下に、本発明に係る情報通信装置であるインターネットファクシミリ装置1の動作を、それを示す図4のフローチャートに基づき説明する。
主制御部14は、NCU11、データモデム10、及び外部I/Fを通じて、メールサーバ6と通信し、メールサーバ6が有するメールボックス内で記憶されている各電子メールのヘッダ情報をチェックする(S2)。そして、ブロック番号及び全ブロック数から、画像データを分割して複数通で送信された1通であるか否かを判別し、複数通で送信された1通である電子メールが有れば(S4)、操作部15で、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから、所定の順序で連続的に受信するように設定されているか否かを判定する(S6)。
【0040】
主制御部14は、その複数通を所定の順序で連続的に受信するように設定されていれば(S6)、各電子メールのヘッダ情報のジョブ番号、頁番号、全頁数、ブロック番号及び全ブロック数から、その複数通が全てメールサーバ6に到着して記憶され、その原稿の全ページ分が有るか否かを判定する(S8)。
主制御部14は、その原稿の全ページ分が有れば(S8)、元の原稿に復元出来る所定の順序で連続的に、その複数通全て(全ページ分)をメールサーバ6から受信し(S24)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。
【0041】
主制御部14は、その複数通の何れかがメールサーバ6に到着しておらず、その原稿の全ページ分が揃っていなければ(S8)、計時部13が計時中であるか否かを判定し(S10)、計時中でなければ、計時部13に所定時間の計時を開始させる(S12)。計時部13が計時中であれば(S10)、所定時間の計時が完了しているか否かを判定する(S14)。
【0042】
主制御部14は、計時部13に所定時間の計時を開始させた(S12)とき、又は所定時間の計時が完了していない(S14)ときは、メールボックス内で記憶されている電子メールに、画像データを分割していない電子メールが有るか否かを判定し(S26)、画像データを分割していない電子メールが有れば、その電子メールをメールサーバ6から受信し(S28)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。画像データを分割していない電子メールが無ければ(S26)、そのままリターンする。
【0043】
主制御部14は、所定時間の計時が完了していれば(S14)、計時部13をリセットした(S16)後、その複数通の何れかがメールサーバ6に到着しておらず、その原稿の全ページ分が揃っていない(S8)ジョブ番号の電子メールを削除するように、指示信号をメールサーバ6に送信する(S18)。次いで、そのジョブ番号の電子メールの送信元へ、そのジョブ番号の電子メール全てが未着であるという内容のエラー情報を送信し(S20)リターンする。
この場合、送信側がパーソナルコンピュータであれば、電子メールでエラー情報を送信し、インターネットファクシミリ装置であれば、電子メール又はファクシミリ通信でエラー情報を送信する。
また、電子メールを削除せずに、全ページ分が揃っていなくても(S8)、電子メールを受信するようにしても良い。
【0044】
主制御部14は、複数通で送信された1通である電子メールが無ければ(S4)、メールボックス内で記憶されている電子メールに、画像データを分割していない電子メールが有るか否かを判定する(S26)。
主制御部14は、操作部15でその複数通を所定の順序で連続的に受信するように設定されていなければ(S6)、複数通で送信された1通であるその電子メール(S4)のヘッダ情報(フィールド5)に、その複数通が全てメールサーバ6に到着してから所定の順序で連続的に受信するように指示する情報が有るか否かを判定する(S22)。
【0045】
主制御部14は、ヘッダ情報にその指示する情報が有れば(S22)、その複数通が全てメールサーバ6に到着して記憶され、その原稿の全ページ分が有るか否かを判定する(S8)。
主制御部14は、ヘッダ情報にその指示する情報が無ければ(S22)、その電子メールをメールサーバ6から受信し(S28)、画像データに変換して画像メモリ18に記憶させ(S30)リターンする。
画像メモリ18に記憶された画像データは、記録部21により用紙に記録(印写)される。また、操作部15での設定に応じて、モデム19、NCU11及び電話回線Pを通じて、他のファクシミリ装置5へ転送されたり、また、画像メモリ18に留め置かれることもある。
【0046】
【発明の効果】
第1発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0047】
第2発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、また、他の電子メールと混在させることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0048】
第3発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、一部が欠落した復元原稿を出力して混乱を招くことがない情報通信装置を実現することが出来る。
【0049】
第4発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来る。
【0050】
第5発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、未着の電子メールがあるときは、送信側に未着であることを通知できる情報通信装置を実現することが出来る。
【0051】
第6発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【0052】
第7発明に係る情報通信装置によれば、大容量のメモリを必要とすることなく、複数通の電子メールで送信されたデータを合成して、元原稿に復元し出力することが出来ると共に、そのように出力するか、逐次受信して出力するかを、送信側で選択しておくことが出来る情報通信装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置を備える画像通信システムの構成を示す説明図である。
【図2】インターネットファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】ヘッダ情報の内容及びそのフォーマットの一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る情報通信装置の実施の形態であるインターネットファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 インターネットファクシミリ装置
5 ファクシミリ装置
4 LAN
6 メールサーバ
13 計時部(計時する手段)
14 主制御部
15 操作部
16 ROM
17 RAM
18 画像メモリ
10 データモデム
11 NCU
12 外部I/F
20 読取部
21 記録部
Claims (7)
- メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通であるか否かを判別する情報通信装置において、前記電子メールが前記1通である場合に、前記複数通の全てが記憶されているか否かを判定する判定手段と、該判定手段が否と判定しているときは、前記電子メールのメールサーバからの受信を禁止する手段とを備えることを特徴とする情報通信装置。
- 前記判定手段が複数通の全てが記憶されていると判定したときは、前記複数通を所定の順序で連続的に受信すべくなしてある請求項1記載の情報通信装置。
- 前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する計時手段と、該計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを削除すべく前記メールサーバに指示する手段とを更に備える請求項1又は2記載の情報通信装置。
- 前記判定手段が否と判定している期間、所定時間を計時する計時手段を更に備え、該計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通の内の記憶されている電子メールを受信すべくなしてある請求項1又は2記載の情報通信装置。
- 前記計時手段が所定時間を計時したときは、前記複数通が未着であることを、前記電子メールの送信側に通知する手段を更に備える請求項3又は4記載の情報通信装置。
- 前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かを設定する手段を更に備え、該手段が判定させると設定しているときは、前記判定手段に判定させるべくなしてある請求項1乃至5の何れかに記載の情報通信装置。
- 前記メールサーバが記憶する電子メールが、複数通に分割されて送信された1通である場合に、前記判定手段に判定させるか否かの指示情報を、前記電子メールのヘッダ情報又は該電子メールから検出する手段を更に備え、該手段が判定させる指示情報を検出したときは、前記判定手段に判定させるべくなしてある請求項1乃至6の何れかに記載の情報通信装置。
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Cited By (2)
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US7702734B2 (en) | 2005-03-15 | 2010-04-20 | Canon Kabushiki Kaisha | E-mail communication apparatus and data processing method and program |
JP2011175514A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Nec Access Technica Ltd | 電子メール送受信装置、電子メール受信方法、電子メール受信プログラムおよびプログラム記録媒体 |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068680A patent/JP2004280289A/ja active Pending
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