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JP2004279983A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2004279983A
JP2004279983A JP2003074552A JP2003074552A JP2004279983A JP 2004279983 A JP2004279983 A JP 2004279983A JP 2003074552 A JP2003074552 A JP 2003074552A JP 2003074552 A JP2003074552 A JP 2003074552A JP 2004279983 A JP2004279983 A JP 2004279983A
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Toshihisa Seki
壽久 関
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Abstract

【課題】高分子分散液晶の封口作業の効率を向上する
【解決手段】下透明基板の上面に下透明電極を設けた下基板と、上透明基板の下面に上透明電極を設けた上基板とを、スペーサを介して一定の間隔に対向して配置し、前記上下基板を一部分に開口部を設けた封止材で接合し、該封止材の開口部から高分子分散液晶を注入して封口材で開口部を封口してなる液晶表示装置において、前記上下基板の間に熱可塑性の接着性微粒子を分散して設け、この接着性微粒子を加熱、加圧の下で上下基板双方の内面に接合させる。ギャップが均一の下で上下基板が接着性微粒子に固く接合しているので、高分子分散液晶を注入しても上下基板の変形が起きず、加圧封口の必要性がなくなる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高分子分散液晶を用いた液晶表示装置及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年デスプレイや調光ガラス、腕時計としての用途に高分子分散液晶が利用されている。この高分子分散液晶は0.5〜数μmの液晶微粒子が高分子材料中に分散されているものであり、電界の有無により光透過の状態(透明)と光散乱の状態(白濁)の間を変化する。このような液晶としては、PNLCD、PDLCD、NCAP、PSCT等が知られている。
【0003】
高分子分散液晶は光散乱を利用するものであるので、従来の多く使用されているTN型液晶やSTN型液晶と比べると偏光板を用いる必要がなく、透過率が高く光の利用効率が良いという特徴を持っている。また、高分子分散液晶を用いて液晶表示装置を製造するに当たっては、ラビングによる分子配向処理を行う必要もないため製造プロセスを短縮できるという特徴も持っている。
【0004】
この高分子分散液晶を用いた従来の液晶表示装置は、一般的に、図5、6に示すような構造をとっている。図5は従来の高分子分散液晶を用いた液晶表示装置の平面図、図6は図5におけるE−E断面図を示したものである。尚、図5において、透明電極及びそれと接続形成される配線電極のパターンは省略してある。
【0005】
図5、図6より、従来の高分子分散液晶を用いた液晶表示装置20は、下透明基板2の上面に下透明電極3を設けた下基板1と上透明基板12の下面に上透明電極13を設けた上基板11とをスペーサ15を挟んで一定のギャップ(隙間)を持たせて対向して配置し、封止材18を介して上下基板11、1を接着固定し、そして、上下基板11、1の内部に高分子分散液晶17を注入し、封口材19を介して封入した構造を取っている。また、下基板1を構成する下透明基板2は一方端に延びた額縁2aを持っており、その額縁2aの一部分に、上記下基板1の下透明電極3に接続する引き回し電極パターン(図5中、略)が封止材18の外側にまで延設(図6中、3aの部分)されて集合し、同様に、上基板11の上透明電極13に接続する各々の引き回し電極(図5中、略)も封止材18の外側にまで延設(図6中、13aの部分)されると共に導電性接着剤14を介して額縁2aに集合している。そして、額縁2aに設けた駆動IC7やFPCケーブル8に接続している。更にまた、下基板1の下面には反射板6を設けている。尚、上記構造は下透明基板2に額縁2aを形成しているが、上透明基板12の方に額縁を形成することもおこなわれている。
【0006】
上記構造の各構成部品は次のようなものから形成している。上透明基板12と下透明基板2は透明なガラスが使用される。ガラスとしてはソーダガラスや石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、普通板ガラス等のものが利用され、多くは0.3〜1.1mmの厚みのものが選択される。上透明基板12及び下透明基板2に形成される上透明電極13(セグメント電極とも云う)と下透明電極3(コモン電極とも云う)、並びに図示はしていない各配線電極パターンは錫をドープした酸化インジウムのITO(Indium Tin Oxide)膜で形成している。このITO膜は真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法等でITO膜を形成し、その後、このITO膜をエッチング法で所望の形状に仕上げられる。スペーサ15は上下基板11、1を一定の間隔に保つために設けるもので、絶縁性と透明性が求められることからガラスボールやプラスチックボール等が使用される。また、このボールの粒径は設計する上下基板11、1のギャップ量(隙間量)に合わせて選定されるが、概ね4〜10μmのものが選択される。封止材18は熱硬化性のエポキシ樹脂や光硬化性のアクリル樹脂等を使い、一部分に開口部18aを設けてスクリーン印刷等で形成する。この開口部18aは高分子分散液晶17を注入するために設けるもので、注入後は封口材19で封口される。高分子分散液晶17は高分子材料(モノマー)と液晶材料(例えば、ネマティック液晶など)の混合材料で、紫外線照射によってモノマーが重合してポリマーネツトワークを形成するPNLCDと呼ばれる液晶などがよく利用される。注入は真空注入方法をとる。封口材19は熱硬化型樹脂接着剤や紫外線(UV)硬化型樹脂接着剤などいずれも使うことができるが、多くは熱膨張変形を避けるために紫外線硬化型接着剤が使われている。ディスペンサーなどでシール材18の開口部18aに滴下して塗布する。
【0007】
反射板6は透過した光を反射させるために設けるもので、アルミ板やステンレス板、銀メッキや銀蒸着を施した金属板等が多く用いられ、鏡面状態にして使用することが多い。しかし特にこれらの材料に限定されるものではなく、塗装を施したものでも使用できる。駆動IC7は上下の透明電極13、3に電圧を印加して表示の駆動を行わせる回路を組み込んだ集積回路である。この駆動IC7は引き回し電極パターンに異方性導電接着剤などを介して接着固定される。FPCケーブル8は外部から電圧を印可するために設けるもので、異方性導電接着剤を介して配線電極パターンに接着固定される。
【0008】
高分子分散液晶であるPNLCD(ポリマーネットワーク液晶)の表示は、電圧無印加時の液晶とポリマーネットワーク(PN)の屈折率差による散乱状態と、電圧印加時に液晶とPNの屈折率差がなくなることによる透明状態により行う。原理的に電圧無印加時の散乱度合いはギャップの大きさに比例する。表示色調として見るなら、散乱状態の場合は白濁色を示し、透明状態の場合は下基板1の下面に設けた反射板6の色調が現れる。ギャップにバラツキあると散乱度合いが不均一になり白濁色にムラが現れてきて品質の良い表示ができない。従って、品質の良い表示を行う上で散乱度合いの均一性が必要不可欠となり、ギャップの均一性が強く求められる。
【0009】
均一なギャップを得る技術として、特開平10−186335号公報に開示された技術がある。この技術によれば、上下基板11、1の内部に高分子分散液晶17を注入した後で、図7に示すような封口方法を取っている。図7は液晶表示装置20aの加圧装置を模式化した模式図である。加圧装置100は、大きくは、フレーム101と平坦な載品台102と袋状になったシリコンラバー103から構成されていて、載品台102の上に高分子分散液晶が注入された状態の液晶表示装置20aを載置し、袋状になったシリコンラバー103の内部にガスを注入することによってシリコンラバー103が膨れて液晶表示装置20aを加圧する仕組みになっている。
【0010】
真空注入機で上下基板11、1の内部に開口部18aから高分子分散液晶17を注入すると、上下基板11、1が変形してギャップが大きくなって不均一な状態になる。この状態の液晶表示装置20aを図7に示す加圧装置100で加圧してギャップを均一にする。加圧すると内部の余分な高分子分散液晶17が開口部18aから溢れ出してくる。この溢れ出した高分子分散液晶17を拭き取り、封口材19を開口部18aに塗布し、少し減圧して封口材19を開口部18aの奥に向かって少し引き込ませる。
【0011】
上記の加工を施した後、液晶表示装置20aを取出し、表示面をマスキングの下で封口材19に紫外線照射を行い、封口材19を硬化させる。またその後に高分子分散液晶17に紫外線照射を行って高分子材料(モノマー)をポリマーネットワークの状態にする。このような封口方法を取ってギャップの均一化を図ったものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような封口方法は、1個〜数個を加圧装置に取付け、取外すものであるから、その作業に手間が掛かる。また、紫外線照射を封口材19の照射と高分子分散液晶17の照射との2回に渡って行っているので、紫外線照射の処理時間も長く掛かる。このようなことから生産効率が非常に悪い。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みて成されたもので、その解決手段として、下透明基板の上面に下透明電極を設けた下基板と、上透明基板の下面に上透明電極を設けた上基板とを、スペーサを介して一定の間隔に対向して配置し、前記上下基板を一部分に開口部を設けた封止材で接合し、該封止材の開口部から高分子分散液晶を注入して封口材で開口部を封口してなる液晶表示装置において、前記上下基板の間に接着性微粒子を分散して設けてあり、該接着性微粒子が前記上下基板双方の内面に接合していることを特徴とするものである。
【0014】
また、上記の接着性微粒子の上下基板間に分散する散布量が20〜40個/mm であることを特徴とするものである。
【0015】
また、上記の接着性微粒子の粒径が、接合前のブランク状態で、スペーサの粒径の1.2〜1.5倍の大きさであることを特徴とするものである。
【0016】
また、上記の前記接着性微粒子の接合した状態での最大径部の断面積はスペーサの最大径部の断面積と略同一か僅かに大きいことを特徴とするものである。
【0017】
また、液晶表示装置の製造方法として、下透明基板の上面に下透明電極を設けた下基板と、上透明基板の下面に上透明電極を設けた上基板とを、スペーサを介して一定の間隔に対向して配置し、前記上下基板を一部分に開口部を設けた封止材で接合し、該封止材の開口部から高分子分散液晶を注入して封口材で開口部を封口してなる液晶表示装置の製造方法において、前記上下基板の何れか一方の基板面上に前記スペーサと熱可塑性の接着性微粒子とを分散載置する工程と、前記上透明電極と前記下透明電極との間に導電性物質を形成する工程と、他方の基板面上に封止材を印刷形成する工程と、前記上下基板を対向配置した下で加圧、加熱して上下基板を接合する工程と、前記高分子分散液晶を注入する工程と、前記封口材を塗布する工程と、前記封口材と高分子分散液晶に紫外線を照射する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0018】
また、上記基板面上に分散載置する接着性微粒子の量が20〜40個/mmであることを特徴とするものである。
【0019】
また、上記基板面上に分散載置する接着性微粒子の粒径が、前記スペーサの粒径の1.2〜1.5倍の大きさであることを特徴とするものである。
【0020】
また、上記封口材を塗布する工程は加圧を加圧を施さないで行うことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係り、図をもって説明する。図1は本発明の実施形態に係る液晶表示装置の平面図。図2に図1におけるE−E断面図、図3は図2における要部拡大図、図4は本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の製造方法を説明する説明図を示している。尚、従来と同一構成部品は同一符号を付すと共にその詳細説明は省略する。
【0022】
図1、図2、図3より、本発明の実施形態に係る液晶表示装置50の構造は、下透明基板2の上面に下透明電極3を設けた下基板1と、上透明基板12の下面に上透明電極13を設けた上基板11とをスペーサ15と接着性微粒子56を挟んで一定のギャップ(本実施の形態では6μmのギャップ量)を持たせて対向して配置し、封止材18でもって上下基板11、1の外周縁を周回して接合している。そして、封止材18の一部分に設けた開口部18aから上下基板11、1の内部に高分子分散液晶17を注入し、封口材19でもって高分子分散液晶17を封入した構造を取っている。また、下基板1を構成する下透明基板2は一方端に延びた額縁2aを持っており、その額縁2aの一部分に、上記下基板1の下透明電極3に接続する配線電極パターン(図1中、省略)が封止材18の外側にまで延設(図2中、3aの部分)して集合し、同様に、上基板11の上透明電極13に接続する各々の配線電極(図1中、省略)も封止材18の外側にまで延設(図2中、13aの部分)すると共に導電性接着剤14を介して額縁2aに集合している。そして、額縁2aに設けた駆動IC7やFPCケーブル8に接続している。更にまた、下基板1の下面には反射板6を設けている。
【0023】
ここで、上記接着性微粒子56は透明電極13、3が形成された上下基板11、1の内面に接着して固く接合している。また、上下基板11、1の間に封入された高分子分散液晶の高分子材料がポリマーネットワークを形成している。
【0024】
上記本発明の構造を従来例の構造と比較すると、接着性微粒子56が上下基板11、1の間に分散して、双方の内面に固着して設けてある所のみ異なっている。
【0025】
本実施形態においては接着性微粒子56は熱可塑性樹脂球である、商品名:BST−750KL(綜研化学製)、平均粒径8μmのものを使用している。また、スペーサ15はギャップを6μmに押さえるために6μm粒径のシリカボールを使用している。従って、本実施形態における接着性微粒子56の粒径は、使用スペーサ6μmの粒径の約1.33倍のものを使用している。また、この接着性微粒子56はグリシジル(メタ)アクリレートとアルコキシシラン化合物との共重合した(メタ)アクリル系接着樹脂からなるものであり、加熱することで応力が加わる方向に比較的自由に塑性変形する。本実施の形態では、加熱温度180゜Cの下で加圧力400gr/cm 、加圧時間60分行ったところ接着性微粒子56が柔らかくなって加圧部分の所が横に膨らんできて図に示すように断面が略四角の四角柱または円柱形状を成している。このように柱状に膨らんだ接着性微粒子56最大径に相当する部分の断面積がスペーサ粒子の最大径部の断面積と同一若しくは僅かに大きい程度になるような目安で接着性微粒子56の粒径を選択する。これは、上下基板の接着強度を優先する余りに、大きな粒径の接着性微粒子を用いると、これが押し潰れて表示面で視認されてしまい、好ましくない。尚、接着性微粒子56は(メタ)アクリル系接着樹脂に限らず、エポキシ系接着樹脂のものでも適用できる。
【0026】
本実施形態では接着性微粒子の粒径がスペーサ粒子粒径の1.33倍のものを用いたが、実験の結果接着性被粒子56が選択可能な粒径範囲はスペーサ15の粒径に対して1.2〜1.5倍のものが効果を損なうことなく使用できる。スペーサ15の粒径6μmの下で微粒子56の粒径選択実験を行った所、7μmでは僅かに固着力不足、7.5μm,8μm,9μmのものは固着力及び外観状況は共に良好、10μmのものは固着力は良好であるが上から見た観察ではザラザラ感的なものが現れて目に見えてきて、外観的に好ましくないものであった。上から見た観察で、スペーサ15と殆ど同じ大きさか、僅かに大きい位かと感じる大きさであれば全く違和感を感じさせない。粒径が大きければ固着力は強くなるが前述の外観上の問題が出てくる。
【0027】
固着力は接着性微粒子56の散布量によっても影響を受ける。散布量は20〜40個/mm が好適な範囲で、より好適には25〜35個/mm の範囲である。これより少ないと上下基板の十分な固着力が得られず、これより多い散布量とすると、表示面の接着性微粒子の数が増えて液晶表示面の透過率が低下し、視認品質が劣化する問題が生ずる。また、コスト高の要因ともなる。上記散布量範囲の中で数が少ない場合は粒径の大きいものを使用すると目的とする接合力は十分に得られる。
【0028】
次に、本発明の液晶表示装置の製造方法を説明する。図4に示すものは製造方法を説明する説明図であるが、分かり易くするために接着性微粒子56、ギャップ量などは誇張して大きく描いてある。最初に、下透明基板2の上面に下透明電極3を設けた下基板1の上面にスペーサ15と接着性微粒子56とを散布機で散布して分散載置する((a)図)。散布は湿式方法或いは乾式方法何れでも良い。また、それぞれ個別に散布しても良いし、混ぜ合わせたものを一度に散布しても良い。接着性微粒子56の散布量は20〜40個/mm の範囲で設定する。本実施形態では25個/mm とした。スペーサ15の散布量は使われる液晶の種類によって異なるが、例えば、TN型液晶を使用した場合などは50〜100個/mm 位が目安となる。この下透明基板2側に前述の導電性接着剤14(図中略)を形成する。次に、一方側の基板である上基板11に封止材18をスクリーン印刷などで印刷して形成する((b)図)。この封止材18には一部分に開口部18aを設けている。次に、スペーサ15と接着性微粒子56を分散載置した下基板1と封止材18を形成した上基板11を対向して位置を合わせて配置し、図7で示した加圧装置で加熱とともに加圧する((c)図)。(c)図は加熱、加圧を行った後の状態を示した図である。前述したように、スペーサ15の6μm粒子と接着性微粒子56の8μm粒子を使って、加熱温度180度の下で加圧力400gr/cm 、加圧時間60分の加圧処理を行っている。上下基板11、1のギャップ量が6μmとなり、接着性微粒子56は圧力が加わった部分は溶解して横にはみ出し、略円柱状の形状を示して上下基板11、1に接合している。この時同時に、封止材18も上下基板11、1に接合して硬化される。封止材18と接着性微粒子56の硬化処理は、加熱温度150〜180度、加圧力200gr〜1.0kg/cm 、加圧時間30〜90分の範囲の中で適宜設定すると良い。次に、上下基板11、1の中に開口部18aから高分子分散液晶17を真空注入機でもって注入する((d)図)。次に、開口部18aの所にディスペンサーなどで封口材19を塗布する((e)図)。最後に、紫外線を照射して封口材19の硬化処理と高分子分散液晶の高分子材料をポリマーネットワーク化させる((f)図)。紫外線の照射は、強度20〜80mW/cm 、時間15〜120分、温度15〜40°Cの範囲の中で信頼性と表示特性などを考慮して適宜設定すると良い。
【0029】
接着性微粒子56を上下基板11、1の間に分散して配設し、上述した製造方法の下で上下基板11、1の双方の内面に接着固定することによって、上下基板11、1が均一なギャップ量の下で固く接着性微粒子で随所で保持されているので、高分子分散液晶を注入してもギャップ量は全く変わらず、均一な設定値通りのギャップ量が保持される。従って、従来行っていた液晶注入後の封口作業において加圧作業は全く不要になる。また、接着性微粒子56の接着固定は封止材18の封止行程の中で同時に行うので、何ら余分の行程は必要としない。
【0030】
また、上記製造方法では、封口材19の硬化と高分子材料のポリマーネットワーク形成は一度の紫外線照射で行っている。これは、別々に行うと信頼性への影響や表示特性への影響が生じることによる。一回の紫外線照射で封口材19の硬化と高分子材料のポリマーネットワーク形成を同時に行っているので非常に効率的な作業となっている。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に述べたように、本発明の液晶表示装置は、接着性微粒子が上下基板の間にあって所定のギャップ量を均一に保持した状態で上下基板の内面に強固に接合しているので、高分子分散液晶を注入しても上下基板に変形が起こらず、注入後も均一なギャップ量が保持できる。このことにより、従来行っていた1個1個の加圧処理作業をなくすことができ、また、封口材の塗布作業も加圧下で行う必要もなく、作業効率が一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の平面図である。
【図2】図1におけるE−E断面図である。
【図3】図2における要部拡大図である。
【図4】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法を説明する説明図である。
【図5】従来の高分子分散液晶を用いた液晶表示装置の平面図である。
【図6】図5におけるE−E断面図である。
【図7】液晶表示装置の加圧装置を模式化した模式図である。
【符号の説明】
1 下基板
2 下透明基板
3 下透明電極
6 反射板
7 駆動IC
8 FPCケーブル
11 上基板
12 上透明基板
13 上透明電極
14 導電性接着剤
15 スペーサ
17 高分子分散液晶
18 封止材
18a 開口部
19 封口材
20、50 液晶表示装置
56 接着性微粒子

Claims (8)

  1. 下透明基板の上面に下透明電極を設けた下基板と、上透明基板の下面に上透明電極を設けた上基板とを、スペーサを介して一定の間隔に対向して配置し、前記上下基板を一部分に開口部を設けた封止材で接合し、該封止材の開口部から高分子分散液晶を注入して封口材で開口部を封口してなる液晶表示装置において、前記上下基板の間に熱可塑性の接着性微粒子を分散して設けてあり、該接着性微粒子が前記上下基板双方の内面に接合していることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記接着性微粒子の上下基板の間に分散する散布量は20〜40個/mm であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記接着性微粒子の粒径は、前記接合する前のブランク状態で、前記スペーサの粒径の1.2〜1.5倍の大きさであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記接着性微粒子の前記接合した状態での最大径部の断面積は前記スペーサの最大径部の断面積と略同一か僅かに大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置
  5. 下透明基板の上面に下透明電極を設けた下基板と、上透明基板の下面に上透明電極を設けた上基板とを、スペーサを介して一定の間隔に対向して配置し、前記上下基板を一部分に開口部を設けた封止材で接合し、該封止材の開口部から高分子分散液晶を注入して封口材で開口部を封口してなる液晶表示装置の製造方法において、前記上下基板の何れか一方の基板面上に前記スペーサと熱可塑性の接着性微粒子とを分散載置する工程と、前記上透明電極と前記下透明電極との間に導電性物質を形成する工程と、他方の基板面上に封止材を印刷形成する工程と、前記上下基板を対向配置した下で加圧、加熱して上下基板を接合する工程と、前記高分子分散液晶を注入する工程と、前記封口材を塗布する工程と、前記封口材と高分子分散液晶に紫外線を照射する工程と、を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記基板面上に分散載置する接着性微粒子の量は20〜40個/mmであることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記基板面上に分散載置する接着性微粒子の粒径は、前記スペーサの粒径の1.2〜1.5倍の大きさであることを特徴とする請求項5又は6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記封口材を塗布する工程は加圧を施さないで行うことを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法。
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