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JP2004271063A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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JP2004271063A JP2003063049A JP2003063049A JP2004271063A JP 2004271063 A JP2004271063 A JP 2004271063A JP 2003063049 A JP2003063049 A JP 2003063049A JP 2003063049 A JP2003063049 A JP 2003063049A JP 2004271063 A JP2004271063 A JP 2004271063A
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photovoltaic
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Toshio Atsuta
稔雄 熱田
Osamu Murakishi
治 村岸
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】太陽光線の性質と光発電素子との配置関係に着目し、反射鏡の形状および冷却機構に工夫を加えることにより、きわめて簡単な構成で、据付高さの低い構成とし、壁面への設置と大容量化に適した、受光効率の高い太陽光発電装置を提供する。
【解決手段】長手方向が直線状であって長手方向に垂直な断面が放物線状である長尺の反射鏡の長手方向の軸が地球の自転軸と直角になるように設け、前記反射鏡の焦線又はその近傍に沿って太陽光の季節変化に伴う入射角変化に対応して、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面内において角度調整を行う太陽光発電装置において、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面形状が放物線の頂点を含まない片側の一部である太陽光発電装置としている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光を簡単な調整によって効率よく集光し、これを利用する太陽光発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光発電素子を用いた発電には、反射機構を特に設けずに太陽光を利用する方法があり、光発電素子を並べたパネルを水平面に対し若干傾斜して設置する固定型として一般に広く用いられている。これに対して太陽の反射光を利用する方法では、主として樋型などの反射板を用いて集光するものがあり、追尾機構を設けないか、設けても簡易的なものである。
【0003】
図10は従来の集光型太陽光発電装置の放物反射面線形集光器であり、放物線の頂点を含み光軸である主軸に対称な反射面を有する反射板の焦線(焦点の集合)上の長軸方向に太陽電池を並べたものである。また、図11は従来の集光型太陽光発電装置の樋型側面反射板集光器であり、放物線の主軸に対称な反射面を有する反射板(放物状反射面Aおよび放物状反射面B)の焦点付近に光発電素子を並べたものである。さらに、図12は従来の太陽光集光装置であり、断面がパラボラ(放物線)状である反射鏡を設け、該反射鏡の焦点又はその近傍に沿って、長手方向において該反射鏡反射面と略平行をなす集光器を設け、太陽光の季節の変化に伴う入射角変化に対応して、該反射鏡と該集光器とが向かい合う前記断面方向に沿った角度αの調整を行う太陽光の集光装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、太陽追尾装置に関しては、図13に示すように、経緯儀方式で反射板を鉛直軸と水平軸の周りを回転させることにより太陽を追尾して反射させるものがあり、レール25上に回転自在に設けた水平ターンテーブル24の上に、支持軸23を介して反射板27を取り付け、該水平ターンテーブル24と支持軸23を回転させるように構成されている。
【0005】
また、図14に示すように、いわゆる赤緯儀式で地球の自転軸に平行に回転二重軸を設けたもので、内側軸35aの先端にはアーム39がピン継手を介して取り付けられ、他端にはピン継手を介してスライダー41に連結されている。外側軸35bの先端には円盤46が取り付けられ、その外周にアーム39のガイド47が係合されている。一方ロッド42はスライダー41に摺動自在に挿入されると共に、軸受44を介して回転自在に支持されるピン継手43に連結されている。前記ロッド42にはアーム39および不動点Bを含む面と直角をなすように反射板27が取り付けられている。外側軸35bを1年に365.25回転、内側軸35aを366.25回転させることにより、太陽の仰角の変化をシミュレートし、反射板は理論的に太陽を正確に追尾できるとしている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−313629号公報
【特許文献2】
特開昭56−44404号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の集光型太陽光発電装置の放物反射面線形集光器では、放物線の頂点を含み光軸である主軸に対称な反射面を有する反射板の焦線上に太陽電池を並べたものであるため、太陽電池が反射板への入射光を遮り、単位面積当たりの発電量が減少する。また、大規模のものでは、太陽電池の大きさを十分に活かすことができず、壁面に平行に設置した太陽電池では、受光効率が更に低下する。
【0008】
従来の集光型太陽光発電装置の樋型側面反射板集光器では、放物線の主軸に対称な反射面を有する反射板の焦点付近に光発電素子を並べたものであるため、軸対称反射板などを据付面から相当高い位置に反射板を設置しなければ集光できないため、壁面等への据付には不適当である。
【0009】
一方、経緯儀方式の太陽追尾装置では、光発電素子に太陽光を正確に反射させるために、反射板の支持軸の回転速度を制御する必要があり高コストとなる。また、据付面から相当高い位置に反射板を設置しなければならないため、壁面等への設置は不適当である。さらに、特許文献2に示す赤緯儀方式の太陽追尾装置では、支持軸の回転速度は、地軸に平行な軸は一定速度に、地軸に垂直な軸は一年を周期とする往復運動としている。しかし、地軸に垂直な軸を、一年を周期とする往復運動として制御するためには、複雑なリンク機構が必要となり高コストとなる。また、大規模の反射板を壁面に設置することは構造上不適当である。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、太陽光線の性質と光発電素子の配置関係に着目し、反射鏡の形状および冷却機構に工夫を加えることにより、きわめて簡単な構成で、据付高を低くして壁面設置と大容量化に適した、受光効率の高い太陽光発電装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1では、長手方向が直線状であって長手方向に垂直な断面が放物線状である長尺の反射鏡を長手方向の軸が地球の自転軸と直角になるように設け、前記反射鏡の焦線又はその近傍に沿って光発電素子を設け、太陽光の季節変化に伴う入射角変化に対応して、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面内において角度調整を行う太陽光発電装置において、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面形状が放物線の頂点を含まない片側の一部である太陽光発電装置としている。このように、地軸に直交する焦線を有する放物線の主軸に対して、頂点を含まない片側のみの非対称の断面を有する反射鏡により集光し、焦線近傍で長手方向に光発電素子および冷却機構を配置することにより、反射鏡への太陽光を光発電素子により遮ることなく発電・冷却することができるため、壁面設置に適した発電効率の高い太陽光発電装置が得られる。
【0012】
請求項2では、前記反射鏡の長さが、反射鏡の長手方向に垂直な断面における放物線の焦点から頂点までの距離の3倍より大きい太陽光発電装置としている。これにより、朝夕のように太陽の高度が低い光線についても十分に捕捉可能な、受光効率の高い太陽光発電装置が得られる。
【0013】
請求項3は、前記光発電素子には冷却管が設けられており、該冷却管に冷媒を流通させて熱回収する太陽光発電装置としている。これにより光発電素子の高温化を避け、熱エネルギも利用することができる。請求項4は、前記冷却管が熱電変換素子を備え熱回収および電気回収する太陽光発電装置としている。このように、熱電変換素子の放熱側を冷媒で冷却することにより、光発電素子の冷却能力および熱電変換素子の発電能力を高め、もって総合発電効率を高め、季節あるいは利用形態により電気と熱の回収形態を容易に選択することができる。
【0014】
請求項5は、前記反射鏡、光発電素子および冷却管が一体に構成された複数のユニットが並置されており、それぞれ、長手方向の軸を中心として同期的に回動可能である太陽光発電装置としている。これにより、太陽の赤緯や季節に対応して反射鏡の主軸の向きを回動可能に調整することができるので、受光効率の高い発電装置を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の説明に先立って、太陽の運行および本発明の原理を図面に基づいて説明する。図1は地球上に太陽光発電装置を設置する地点Mからみた、天球上の太陽の軌道と太陽光の照射線の時刻および季節による包絡線の軌跡を示す。図1において、M点を通り地軸に平行な軸は水平に対してM点の緯度の角度だけ傾斜している。一般にM点を通る太陽光線の一日の包絡線の軌跡は、Mを頂点とする円錐形を形成し、春分および秋分の時のみ平面となる。また、夏至には地軸の黄道面に対する傾き23.5度の余角の2倍である133度を頂角とする円錐形である。なお、図1中の細線部分は夜間の軌跡であり、地球の陰となるので太陽光線はM点には届かない。夏から秋にかけて頂角が徐々に増加し、秋分には平面となり、冬至には夏至とは逆の円錐形となる。また、日の出および日の入り付近は地球の空気層を斜めに横切るため太陽光線は弱く発電能力は低い。
【0016】
図2は太陽光線による壁面の照射状況を示す模式図である。図2において、太陽光線は春分および秋分では、1日中地軸に垂直な方向から照射される。夏至付近では発電能力の低い日の出および日の入り付近の時刻を除けば、太陽光線は地軸に垂直な面からの対象面(図2では南面)において+α度傾いた角度から照射される。この角度αを平均仰角とするとαは約24度となる。また、冬至付近では発電能力の低い日の出および日の入り付近の時刻を除けば、太陽光線は地軸に垂直な面から−α度傾いた角度から照射される。このように、太陽光線は地軸に垂直な面から平均仰角αの範囲内で照射されている。この平均仰角αは+24度から−24度であり季節に応じて変化する。
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図3は本発明の第一実施形態を示す太陽光発電装置の反射鏡の断面を模式的に示した図であり、図4は本発明の第一実施形態の一例を示す太陽光発電装置の模式的な正面図、図5は図4の側面図、図6は図4のA−A線断面図である。図3において、反射鏡1の断面は太線で示すように、放物線の主軸20に対して頂点Oを含まない片側のみの放物状の反射面を有する。また、主軸20上にある焦点Fから放物線の頂点Oまでの距離をDとすると、反射鏡の長さL(図4参照)は焦点Fから頂点Oまでの距離Dの4〜10倍とすることが望ましい。
【0018】
図4〜図6において、太陽光発電装置は、反射鏡1、光発電素子部、及び据付台部より構成されている。反射鏡1は凹面が太陽光21と対向するように配置されている。光発電素子部は、前記反射鏡1の焦点位置に、反射鏡1の焦線と平行かつ反射鏡1の幅L方向と対向するように設置されており、断面が半円筒状であって太陽光21を受けて直流電流を発生する光発電素子2と、該光発電素子2の内側(凹面側)に設けられた熱電変換素子3と、該熱電変換素子3の内側に設けられた冷却管4より構成されている。光発電素子2の凸側表面は、受光した太陽光21の反射鏡1による反射光22を、年間を通じて受光できる位置に固定されている。また、熱電変換素子3は、該熱電変換素子3の放熱側が冷却管4の外周側となるように巻着されている。光発電素子用配線および熱電変換素子用配線の電気系統12は、冷却管4外周の受光しない部分に配線されている。さらに、冷却管4の両端部には冷媒の入口又は出口に接続するための継手13(例えば、スイベルジョイントなど)が設けられている。
【0019】
据付台部は、反射鏡1と光発電素子部を一体的に組立てるとともに建物等の壁面に取り付けるものである。略長方形に形成された取り付け座5の長手方向の両端部に、適宜な間隙を設けて一対の支持板6が立設されている。該支持板6の間隙部には、アーム7の一端が軸8を介して回動自在に保持されており、前記支持板6の外側に突出した軸部分にロック付歯車9が固着されている。アーム7の他端は、反射鏡1の頂点側の縁面に沿って取り付けられた反射鏡受10が固着され、該反射鏡受10の両端部には光発電素子部を把持する保持板11が立設されている。前記ロック付歯車9は、図示しない回動手段(例えば、ハンドル)を回すことにより反射鏡1の角度を調整することができる。前記光発電素子2、熱電変換素子3および冷却管4の両端は、保持板11により固定されているので、遠隔地点に設置された制御盤(図示しない)からの電気系統配線および冷却管配管の接続が容易である。
【0020】
次に、本発明による太陽光発電装置の作用について説明する。反射鏡1の取り付け角度は、主軸20の方向が予め季節の平均仰角と平行になるようにロック付歯車9で調整する。また、前述したように発電に有効でない日の出および日の入りの時刻を除けば、太陽光21は平均仰角の方向から照射されるので、太陽の高度が高いときは勿論、比較的斜めに入射される場合でも、光発電素子2および反射鏡1の幅Lを長尺に形成しているので、日照時間中の殆どの太陽光21を受光して反射することができる。
【0021】
すなわち、理論的には光発電素子2および反射鏡1の幅Lが無限大であれば、反射された光は必ず光発電素子2で受光することができる。実際には光発電素子2および反射鏡1の幅Lは有限であるため、反射鏡1への入射角θ(反射鏡の焦線と平行な方向の、斜め上方から入射した入射光と垂直方向との角度)に対する光発電素子2の受光効率ηは、反射鏡1の焦点Fと頂点Oの距離をD、幅をLとすると、次式で表される。
η=(1−D/L × tanθ)× cosθ
【0022】
図7は、太陽光の入射角と光発電素子の受光効率の関係を示したものである。図7において、D/L=0が理想であるが、入射角45°においてD/L=0.2以下であれば、受光効率は理想の場合に比べてその差は約20%以下であるから、実用上支障はない。太陽光21の平均仰角は季節によって変化するが、1年間で±24度の範囲であるから1ヶ月〜2ヶ月で4度〜8度である。したがって、本実施形態の太陽光発電装置では1〜2ヶ月に1回程度、反射鏡1の角度を調整すればよい。
【0023】
以上のように、本発明の太陽光発電装置では装置全体の構成がきわめて簡単であり、据付面からの全高を低くすることができるため、美観性、メンテナンス性および耐風強度に優れており壁面設置に適している。また、光発電素子2および反射鏡1の幅Lを長尺に形成することにより、日の出および日の入り時を除いて実質的に一日中受光可能であるから、1年間の季節を通じて比較的効率の高い太陽光発電装置とすることができる。
【0024】
一方、反射鏡1の受光投影面積と光発電素子2の総面積の比率を大きく(例えば、4〜6)すると、光密度が高く発電容量は大きくなるが、熱エネルギ密度も高くなってくる。光発電素子2の温度が上昇すると発電能力が低下するので、光発電素子2の裏面に貼着された熱電変換素子3を介して冷却することにより光発電素子2から熱を吸収し、冷却管4に流れる冷媒により冷却される熱電変換素子3が発電する。これにより、光発電素子2の発電能力を低下させることなく、冷媒に吸収された熱エネルギを回収する前に温度差を利用して発電し、熱エネルギを有効に利用することができる。
【0025】
本発明による太陽光発電装置は、建築物の南面の壁に設置すると、光発電素子2の単位面積当たり最も大きいエネルギを受光することができる。なお、壁の南面に設置した場合の焦線の方向は東西方向となる。ただし、南面が利用できない場合であっても、反射鏡1の焦線を設置面に平行かつ地軸に垂直となるように設置することにより、前記同様に比較的効率の高い太陽光発電装置とすることができる。図8は本発明による太陽光発電装置を建築物の東南の壁面に設置した状態を示す説明図である。図8に示すように、太陽光発電装置は反射鏡の焦線を設置面に平行かつ地軸に垂直となるようにするため、壁面に対して斜めに設置される。太陽光発電装置の傾斜角度は緯度によって異なるが、東南の壁面に設置する場合、通常は午後3時過ぎ以降は建物の影に入るので太陽光を受光せず、一日の受光エネルギ量は少なくなるが、南面に設置した場合と同様な原理で効率の高い太陽光発電装置とすることができる。なお、前記太陽光発電装置は、壁面以外に建築物の屋上や地面等の水平面に設置することもできる。
【0026】
図9は本発明の第二実施形態の一例を示す太陽光発電装置を模式的に示した正面図である。図9においては、第一実施形態の太陽光発電装置を4台並置したものであるが、連結する台数は設置場所に応じて適宜増減が可能である。以下、第一実施形態との相違点について述べる。太陽光発電装置は、取り付け座5により夫々壁面に取り付けられるが、複数の太陽光発電装置を共通の取り付け座5とすることも可能である。最上段の太陽光発電装置の上部には、角度調整手段14が取り付けられている。また、該角度調整手段14の両側に設けられた歯車15と、太陽光発電装置に設けられた夫々のロック付歯車を巻回する無端状帯16(例えば、チェーン、歯付ベルト等)が取り付けられている。前記無端状帯16を図示しない回動手段(例えば、牽引ロープ)で回すことにより、連結された太陽光発電装置の反射鏡等を一斉に同一位相で角度調整することができる。また、図9では、冷却管路17は各段の継手を介して直列に連結されている。なお、第二実施形態の機能については第一実施形態と同様である。
【0027】
【発明の効果】
本発明の太陽光発電装置は、長手方向が直線状であって長手方向に垂直な断面が放物線状である長尺の反射鏡の長手方向の軸が地球の自転軸と直角になるように設け、前記反射鏡の焦線又はその近傍に沿って光発電素子を設け、太陽光の季節変化に伴う入射角変化に対応して、前記反射鏡の長手方向垂直断面内において角度調整を行う太陽光発電装置において、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面形状が放物線の頂点を含まない片側の一部である太陽光発電装置としている。これにより、地軸に直交する焦線を有する放物線の主軸に対して、頂点を含まない片側のみの非対称の断面を有する反射鏡により集光し、焦線近傍で長手方向に光発電素子および冷却機構を配置することにより反射鏡への太陽光を光発電素子により遮ることなく発電・冷却することができるため、壁面の設置に適した構造に形成することができると共に、発電効率の高い太陽光発電装置とすることができる。
【0028】
また、前記反射鏡の長さが、反射鏡の長手方向に垂直な断面における放物線の焦点から頂点までの距離の3倍より大きい太陽光発電装置としているため、朝夕のように太陽の高度があまり高くない斜めの光線についても十分に捕捉可能な、受光効率の高い太陽光発電装置とすることができる。
【0029】
また、前記光発電素子には冷却管が設けられており、該冷却管に冷媒を流通させて熱回収する太陽光発電装置としている。これにより光発電素子の高温化を避け、熱エネルギも利用することができる。さらに、前記冷却管が熱電変換素子を備え熱回収又は電気回収する太陽光発電装置としている。熱電変換素子の放熱側を冷媒で冷却することにより、発電素子の冷却能力および熱電変換素子の発電能力を高め、もって総合発電効率を高め、季節あるいは利用形態により電気と熱の回収形態を容易に選択することができる。
【0030】
また、前記反射鏡、光発電素子及び冷却管が一体的に構成された複数のユニットが並置されており、それぞれ長手方向の軸を中心として同期的に回動可能である太陽光発電装置としている。これにより、太陽の赤緯や季節に対応して反射鏡の主軸の向きを回動可能に調整することができるので、受光効率の高い発電装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天球上の太陽の軌道と太陽光の包絡線の軌跡を示した図である。
【図2】太陽光線による壁面への照射の軌跡を示した模式図である。
【図3】本発明の第一実施形態を示す太陽光発電装置の反射鏡の断面を模式的に示した図である。
【図4】本発明の第一実施形態の一例を示す太陽光発電装置の模式的な正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】本発明による太陽光の入射角と光発電素子の受光効率の関係を示したものである。
【図8】本発明による太陽光発電装置を建築物の東南の壁面に設置した状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第二実施形態の一例を示す太陽光発電装置の正面図である。
【図10】従来の集光型太陽光発電装置の放物反射面線形集光器の模式図である。
【図11】従来の集光型太陽光発電装置の樋型側面反射板集光器の模式図である。
【図12】従来の太陽光集光装置の模式図である。
【図13】従来の太陽光追尾装置の斜視図である。
【図14】従来の太陽光追尾装置の模式図である。
【符号の説明】
1…反射鏡、2…光発電素子、3…熱電変換素子、4…冷却管、5…取り付け座、6…支持板、7…アーム、8…軸、9…ロック付歯車、10…反射鏡受、11…保持板、12…電気系統、13…継手、14…角度調整手段、15…歯車、16…無端状帯、17…冷却管路、20…主軸(光軸)、21…太陽光、22…反射光

Claims (5)

  1. 長手方向が直線状であって長手方向に垂直な断面が放物線状である長尺の反射鏡の長手方向の軸が地球の自転軸と直角になるように設け、前記反射鏡の焦線又はその近傍に沿って太陽光の季節変化に伴う入射角変化に対応して、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面内において角度調整を行う太陽光発電装置において、前記反射鏡の長手方向に垂直な断面形状が放物線の頂点を含まない片側の一部であることを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 前記反射鏡の長さが、反射鏡の長手方向に垂直な断面における放物線の焦点から頂点までの距離の3倍より大きいことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
  3. 前記光発電素子には冷却管が設けられており、該冷却管に冷媒を流通させて熱回収することを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載の太陽光発電装置。
  4. 前記冷却管には熱電変換素子が設けられており、該熱電変換素子により熱回収および電気回収することを特徴とする請求項3記載の太陽光発電装置。
  5. 前記反射鏡、光発電素子及び冷却管が一体的に構成された複数のユニットが並置されており、それぞれ長手方向の軸を中心として同期的に回動可能であることを特徴とする請求項3〜4いずれかに記載の太陽光発電装置。
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