JP2004270641A - ディーゼルエンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のディーゼルエンジンにおいては、摺動時の摩耗防止およびエネルギーロス軽減の観点から、転動体の支持部の断面形状は略円形であるが、転動体の支持部材がその外周面の周方向に回転すると、転動体の支持軸の軸方向がずれてしまい、転動体およびカムの摩耗やプランジャの摺動ストローク制御(エネルギーロス)への影響といった問題が生じる可能性がある。
【解決手段】カム軸13にカム14を設け、該カムに転動体80を当接させて燃料噴射ポンプ12を駆動するディーゼルエンジン1において、前記転動体の支持部82、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部2b、のいずれか一方に突起91を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝92を設けた。
【選択図】 図4
【解決手段】カム軸13にカム14を設け、該カムに転動体80を当接させて燃料噴射ポンプ12を駆動するディーゼルエンジン1において、前記転動体の支持部82、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部2b、のいずれか一方に突起91を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝92を設けた。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランク軸によりカム軸を駆動し、該カム軸に設けられたカムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンの技術に関する。
詳細には、カム軸の回転により摺動するプランジャで燃料を圧送する燃料噴射ポンプの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、クランク軸によりカム軸を駆動し、該カム軸に設けられたカムに転動体(ローラ)を当接させ、該転動体と連結されたプランジャを摺動させて燃料を圧送する形式の燃料噴射ポンプを備えるディーゼルエンジンの技術は公知となっている。
また、シリンダブロックに形成され、あるいはシリンダブロックに固設されたガイドに摺動可能に嵌合され、かつ転動体を回転可能に軸支する支持部材(ローラタペット)に関する技術についても公知となっている。例えば特許文献1に記載の如くである。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−208120号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディーゼルエンジンにおいては、転動体の支持部材は、摺動時の摩耗防止およびエネルギーロス軽減の観点から通常はその断面形状が略円形である。しかし、転動体の支持部材がその外周面の周方向に回転すると、本来カム軸の軸方向と略平行となるように設けられることが望ましい転動体の支持軸の軸方向がずれてしまい、転動体及びカムの摩耗やプランジャの摺動ストローク制御(エネルギーロス)への影響といった問題が生じる可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑み、燃料噴射ポンプのプランジャに設けられた転動体の姿勢がカムおよびカム軸に対して所定の姿勢を保持しつつ摺動可能とするディーゼルエンジンを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けたものである。
【0007】
請求項2においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起を、カムと転動体との当接部位におけるカム軸回転方向の前方または後方に向けて突出させたものである。
【0008】
請求項3においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起は、転動体と、転動体をカム軸側に付勢する付勢手段と、の間に配置したものである。
【0009】
請求項4においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
シリンダブロックに燃料噴射ポンプを挿入するための取付孔を開口するとともに、該取付孔の近傍にシリンダブロック内部に貫通しない雌ネジを形成し、該雌ネジを用いて燃料噴射ポンプを取付孔に取り付けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す正面断面図、図2は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す側面断面図、図3は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す別の側面断面図、図4は燃料噴射ポンプを示す断面図である。
【0011】
本発明に係るエンジンの全体構成について図1から図3を用いて説明する。
図1に示す如く、エンジン1は本体の上部をシリンダブロック2、下部をクランクケース5としている。シリンダブロック2は内部中央に上下方向にシリンダ2aを形成し、ピストン4を収納している。クランクケース5にはクランク軸3が軸支され、該ピストン4とクランク軸3との間はコンロッド17により連結されている。シリンダブロック2の上部はシリンダヘッド6により覆われ、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7により覆われ弁腕室を構成している。ボンネット7の一側(図1における左側)にマフラー8が配置され、他側(図1における右側)に燃料タンク9が配置されている。
【0012】
前記シリンダブロック2下部のクランクケース5内にはガバナ11が配置され、その上部に燃料噴射ポンプ12が配置されている。クランク軸3に外嵌された歯車50と、カム軸13に外嵌されたカムギヤ51とは互いに噛合している。また、カム軸13の中途部に形成されたポンプ駆動カム14は燃料噴射ポンプ12のプランジャ84の一端に設けられた転動体であるローラ80と当接している。
従って、クランク軸3が回転するとカム軸13も回転し、燃料噴射ポンプ12のプランジャ84が摺動して燃料タンク9内に貯溜された燃料を吸入するとともに、高圧管19を介して燃料噴射ノズル30に所定のタイミングで所定量の燃料を供給する。該燃料噴射ポンプ12の燃料供給量はコントロールレバー34を回動することにより調整可能に構成される。コントロールレバー34はガバナ11と連動連結されており、該ガバナ11は前記カムギヤ51に噛合したガバナギヤ53に動力が伝えられることにより作動する。なお、ガバナギヤ53の回転軸はクランクケース5内の潤滑油を循環させるためのポンプを駆動させる機能を兼ねている。
【0013】
また、前記カム軸13上には、ポンプ駆動カム14を挟んで吸気カム21と排気カム22が形成され、該吸気カム21と排気カム22とに、吸気プッシュロッド23の下端と排気プッシュロッド24の下端とがそれぞれ当接されている。該吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24とを収納するプッシュロッド室60が、シリンダブロック2、シリンダヘッド6およびボンネット7にわたって形成される。
【0014】
吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24の上端は吸気弁腕25・排気弁腕26の一側下端にそれぞれ当接され、吸気弁腕25・排気弁腕26の他側の下端にそれぞれ吸気弁27と排気弁28の上端が当接されている。該吸気弁腕25・排気弁腕26の中途部はシリンダヘッド6上に固設した支持部材31・31に回動可能に支持されている。該支持部材31・31は燃料噴射ノズル30を挟んで前後両側方に配置されている。
【0015】
図2および図3に示す如く、前記吸気弁27と排気弁28は前記ピストン4の上方に配置される。
吸気弁27(排気弁28)は、下端部が弁頭27a(28a)、胴体が弁棒27b(28b)からなる。弁棒27b(28b)はシリンダブロック6を上方に貫通して摺動可能にボンネット7側に突出している。弁頭27a(28a)は、吸気弁27および排気弁28の軸方向の摺動により、シリンダヘッド6下面に形成されたバルブシートに対して着座・離間可能に構成される。そして、シリンダブロック2に形成されたシリンダ2aと、シリンダヘッド6に形成した吸気ポート6a(排気ポート6b)とを連通・遮断することが可能である。
ボンネット7内において、弁棒27b(28b)にはバネ32(32)が外嵌され、吸気弁27(排気弁28)を上方に摺動するように付勢し、吸気弁27(排気弁28)を閉じるようにしている。
吸気ポート6aはエアクリーナー70と連通され、排気ポート6bは排気マニホールド72を介してマフラー8と連通されている。
【0016】
次に、燃料噴射ポンプ12に燃料を供給するための構成を説明する。
エンジン1の本体上部には燃料タンク9が配置され、該燃料タンク9の下部に燃料出口9aが設けられる。該燃料出口9aにはホース73の一端が接続され、他端は燃料噴射ポンプ12の吸入部89と接続される。燃料フィルター16は燃料タンク9内に設けられ、該燃料フィルター16を通過した燃料が燃料出口9aからホース73を経て燃料噴射ポンプ12に送られる。該燃料噴射ポンプ12の吐出部90は高圧管19を介して燃料噴射ノズル30と連通されている。
【0017】
続いて、本発明のディーゼルエンジンにおける燃料噴射ポンプ12の詳細構成について図1および図4を用いて説明する。
なお、本発明は本実施例である燃料噴射ポンプ12に限らず、転動体を介してプランジャを往復摺動させる形式の燃料噴射ポンプに対して広く適用可能である。
【0018】
図4に示す如く、本発明のディーゼルエンジンにおける燃料噴射ポンプ12は主に、転動体であるローラ80、ローラピン81、転動体の支持部であるローラタペット82、下部バネ受け部材83、プランジャ84、プランジャレバー85、プランジャバネ86、上部バネ受け部材87、プランジャバレル88、吸入部89、吐出部90等で構成されている。
【0019】
ローラ80はカム軸13に形成されたポンプ駆動カム14に当接しつつ回転可能な転動体であり、ローラ80はローラピン81に回転自在に遊嵌され、さらにローラピン81の両端はローラタペット82に軸支される。
【0020】
ローラタペット82は略円筒形状の部材であり、その下端部には前記ローラ80がローラピン81を介して軸支される。該ローラ80の下部はローラタペット82の下端部よりも下方に突出しており、ローラタペット82はポンプ駆動カム14に干渉しないように構成されている。
【0021】
また、ローラタペット82は、シリンダブロック2内部に形成された後述する摺動部2bに摺動可能に嵌合されている。
【0022】
ローラタペット82の外周面にはタペットガイド91が嵌設されている。タペットガイド91はその頭部がローラタペット82の外周面より外側(摺動部2b側)に突出している。
一方、前記摺動部2bにおいて、タペットガイド91と対応する部分には、ガイド溝92が形成されている。ガイド溝92の長手方向はローラタペット82の摺動方向(すなわち、プランジャ84の摺動(軸心)方向)と略一致し、ガイド溝92の幅はタペットガイド91の頭部の幅と略一致している。
【0023】
以上の如く、ローラタペット82が摺動部2b内を摺動する時には、タペットガイド91はガイド溝92に嵌合し、該ガイド溝92に沿って移動するので、ローラタペット82は摺動部2b内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸13の回転に連動してローラタペット82が摺動部2b内を摺動しても、ローラ80を支持する回転軸であるローラピン81の軸方向(長手方向)と、カム軸13の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持されるので、ローラ80はスムースに回転し、転動体であるローラ80およびポンプ駆動カム14の偏摩耗を防止し、プランジャ84の摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、ローラタペット82の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
【0024】
下部バネ受け部材83はローラタペット82に内嵌される部材である。下部バネ受け部材83は、ローラ80がポンプ駆動カム14に当接する方向にローラタペット82を付勢する手段であるプランジャバネ86をローラタペット82側で受けるバネ受け部材としての機能と、プランジャ84の下端部(ローラタペット側端部)とローラタペット82とを係止する係止部材としての機能とを兼ねている。
【0025】
このとき、前記タペットガイド91は、プランジャ84の摺動方向(すなわち、ローラタペット82の摺動方向)において、下部バネ受け部材83と、ローラ80の回転軸であるローラピン81との間に配設される。
以上の如く構成することにより、転動体であるローラ80の上側方のスペースを利用してローラタペット82の側方に突出した突起であるタペットガイド91を設けることが可能であり、タペットガイド91がローラ80の配設スペースと干渉し、ローラ80の回転を阻害することが無く、かつ、ローラタペット82をコンパクトに形成することが可能である。
【0026】
また、本実施例の燃料噴射ポンプ12は、プランジャ84の摺動方向(すなわちローラタペットの摺動方向)は鉛直からやや傾倒しており、その傾倒方向は、ローラ80とカム軸13上に形成されたポンプ駆動カム14とが当接する位置において、カム軸13の回転方向と略一致している。
さらに、前記タペットガイド91およびガイド溝92は、ローラタペット82の摺動軸よりも、燃料噴射ポンプ12が傾倒している側(すなわち、カム軸13の回転方向側)に設けられている。
【0027】
以上の如く構成することにより、タペットガイド91が下方に位置してその重量分ローラタペット82の重心が低くなり、ローラタペット82の周方向の回転が抑制されて、ローラタペット82の摺動がより安定する。
【0028】
プランジャ84は略円柱形状の部材であり、その上半部(吐出部側)はプランジャバレル88と気密的に摺接している。一方、プランジャ84の下半部(ローラタペット側)はスプライン加工が施されており、プランジャレバー85と摺動可能にスプライン嵌合している。
【0029】
プランジャレバー85はその上半部(吐出部側)はプランジャバレル88の下端部に回動可能に遊嵌されるとともに、その下半部(ローラタペット側)はプランジャ84と摺動可能にスプライン嵌合している。また、プランジャレバー85の側方にはレバー部85aが形成され、該レバー部85aに固設されたレバーピン93を介してコントロールレバー34と連結されている。
従って、コントロールレバー34を回動することにより、プランジャレバー85とスプライン嵌合したプランジャ84をプランジャバレル88内で周方向に回動させることが可能である。
【0030】
上部バネ受け部材87は、ピン94によりプランジャバレル88に対して周方向に回転不能に係止される。上部バネ受け部材87は、プランジャバネ86をプランジャバレル88側で受けるバネ受け部材としての機能と、プランジャレバー85がローラタペット82側に脱落するのを防止しつつ周方向に回転可能に係止する係止部材としての機能とを兼ねている。
【0031】
プランジャバレル88は燃料噴射ポンプ12の胴体部分を成す部材であり、その内部にはプランジャ84が気密的に摺動可能に収容されている。
燃料噴射ポンプ12の下半部(すなわち、ローラ80、ローラピン81、ローラタペット82、下部バネ受け部材83、プランジャ84の下半部、プランジャレバー85、プランジャバネ86、上部バネ受け部材87、プランジャバレル88の下半部など)は、シリンダブロック2に開口された取付孔2cよりシリンダブロック2内に挿入され、プランジャバレル88の外周面に設けられた取付部材95により、気密性のシート等を介装してシリンダブロック2に固定される。
このとき、シリンダブロック2の外面において、前記取付孔2cの近傍には袋状雌ネジ2dが形成されており、取付部材95に穿設されたボルト孔95aと袋状雌ネジ2dとは略一致する。そして、取付ボルト96および取付ナット97により、シリンダブロック2に燃料噴射ポンプ12が固定される。袋状雌ネジ2dはシリンダブロック2の内面までは貫通しないように深さが定められている。
【0032】
以上の如く、シリンダブロック2に燃料噴射ポンプ12を挿入するための取付孔2cを開口するとともに、該取付孔2cの近傍にシリンダブロック2の内面まで貫通していない袋状雌ネジ2dを形成し、該袋状雌ネジ2dを用いて燃料噴射ポンプ12を取付孔2cに取り付けたので、袋状雌ネジ2dよりシリンダブロック2内に埃等が侵入することがなく、気密性に優れる。従って、埃等のシリンダブロック2内への侵入によるエンジン1内の部品の摩耗、破損等を防止することが可能である。
【0033】
吸入部89はプランジャバレル88の側面、かつシリンダブロック2の外側に設けられる。該吸入部89と、プランジャ84が気密的に摺接している側面88aとは連通孔88bにより連通されている。また、プランジャ84の外周面には螺旋状に溝孔84aが形成され、該溝孔84aはプランジャ84の上面から軸方向に穿設された燃料逃がし孔84bと連通している。
【0034】
吐出部90は、その内部に出口弁98が収納されている。出口弁98は出口弁バネ99により、下方(ローラタペット側)に付勢され、出口弁摺動部材100の上端部に着座して、高圧管19と加圧室101との間が遮断されるように構成されている。
【0035】
出口弁98には上下に(加圧室101側から高圧管19側へ)貫通する逆流孔98aが穿設され、該逆流孔98aの中途部には絞り部98bが形成されている。
そして、該逆流孔98aの下端部にはボール102が配置され、ボール受け部材103と、バネ受け部材104との間には、逆流弁バネ105が介装されている。逆流弁バネ105により、ボール受け部材103を介してボール102が逆流孔98aの下端部に着座して閉塞し、高圧管19と加圧室101との間を遮断している。
【0036】
吐出部90の上端部には接続部材106およびシール部材107を介して高圧管19が接続される。
【0037】
なお、本発明では突起であるタペットガイド91は転動体の支持部であるローラタペット82と別体に構成したが、これに限定されず、一体的に成形しても良い。また、突起を摺動部2b側に形成し、ローラタペット82側にガイド溝を形成しても同様の効果を奏する。
また、本実施例では突起であるタペットガイド91とガイド溝92とは一対設けられていたが、二対以上設けても良い。また、タペットガイド91をリベットやピンやネジやボルト等で構成し、市販品を用いてコスト低減化を図ることもでき、付け替えが容易にできてメンテナンス性を向上できる。
さらに、本実施例では下部バネ受け部材83とローラタペット82とは別体であったが、これらを一体的に成形しても良い。
【0038】
以下では燃料噴射ポンプ12による燃料の圧送サイクルについて説明する。
【0039】
プランジャ84が最も下降しているとき(カム軸側に摺動しているとき)は、プランジャ84の上面84cは連通孔88bよりも下方に位置しており、燃料タンク9からの燃料は吸入部89から連通孔88bを経て加圧室101に導入される。
【0040】
カム軸13が回転してプランジャ84が上方(加圧室側)に摺動すると、プランジャ84の外周面により連通孔88bと加圧室101とは遮断され、該加圧室101内の燃料が圧縮されて加圧室101内の圧力は増大する。
加圧室101内の圧力が所定の圧力以上になると、出口弁バネ99の付勢力に抗して出口弁98が上方に摺動し、出口弁摺動部材100の上端部から離間して、高圧管19と加圧室101とが連通され、加圧された燃料は高圧管19より燃料噴射ノズル30へと圧送される。
【0041】
プランジャ84がさらに上方に摺動すると、プランジャ84の外周面に形成された溝孔84aと、連通孔88bとが連通し、溝孔84aおよび燃料逃がし孔84bを経て加圧室101と吐出部89とが連通する。
従って、加圧室101内の高圧の燃料は吸入部89へ逆流し、加圧室101内の圧力は低下して、出口弁98は出口弁バネ99の付勢力により再び閉じられ、(出口弁摺動部材100の上端部に着座し)、燃料噴射ノズル30への燃料の圧送が停止される。
【0042】
このとき、プランジャ84はコントロールレバー34の回動によりプランジャバレル88内で周方向に回動可能である。プランジャ84をプランジャバレル88内で摺動させると、プランジャ84が上方に摺動していく際にプランジャ84の外周面に形成された溝孔84aと、連通孔88bとが連通するストロークが変化する。すなわち、高圧管19側へ圧送される燃料の量を変更することが可能である。
【0043】
プランジャ84が下方へ摺動すると、再びプランジャ84の外周面により連通孔88bと加圧室101とは遮断され、加圧室101内は減圧される。このとき、高圧管19内と加圧室101内の圧力差により、逆流弁バネ105の付勢力に抗してボール102およびボール受け部材103が下方に摺動し、高圧管19側の余剰の燃料は加圧室101側へ逆流する。そして、高圧管19内の圧力が所定値以下となった時点で逆流弁バネ105の付勢力によりボール102およびボール受け部材103は上方に摺動し、高圧管19と加圧室101とが遮断される。
【0044】
プランジャ84がさらに下方へ摺動し、プランジャ84の上面84cが連通孔88bよりも下方に来ると、燃料タンク9からの燃料が吸入部89から連通孔88bを経て加圧室101に導入される。
【0045】
以上の如きサイクルを繰り返すことにより、燃料が燃料噴射ノズル30に圧送される。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】
即ち、請求項1に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けたので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
【0048】
請求項2に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起を、カムと転動体との当接部位におけるカム軸回転方向の前方または後方に向けて突出させたので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの偏摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
さらに、転動体の支持部の重心が低くなり、該支持部の周方向の回転が抑制されて、支持部の摺動がより安定する。
【0049】
請求項3に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起は、転動体と、転動体をカム軸側に付勢する付勢手段と、の間に配置したので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
さらに、転動体の上側方のスペースを利用して支持部の側方に突出した突起を設けることが可能であり、該突起が転動体の配設スペースと干渉し、転動体の回転を阻害することが無く、かつ、支持部をコンパクトに形成することが可能である。
【0050】
請求項4に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
シリンダブロックに燃料噴射ポンプを挿入するための取付孔を開口するとともに、該取付孔の近傍にシリンダブロック内部に貫通しない雌ネジを形成し、該雌ネジを用いて燃料噴射ポンプを取付孔に取り付けたので、袋状雌ネジよりシリンダブロック内に埃等が侵入することがなく、気密性に優れる。
従って、エンジン内の部品の摩耗、破損等を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す正面断面図。
【図2】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す側面断面図。
【図3】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す別の側面断面図。
【図4】燃料噴射ポンプを示す断面図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダブロック
2b 摺動部
2c 取付孔
2d 袋状雌ネジ
12 燃料噴射ポンプ
13 カム軸
14 ポンプ駆動カム
80 ローラ(転動体)
82 ローラタペット(支持部)
83 下部バネ受け部材
86 プランジャバネ
87 上部バネ受け部材
91 タペットガイド(突起)
92 ガイド溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランク軸によりカム軸を駆動し、該カム軸に設けられたカムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンの技術に関する。
詳細には、カム軸の回転により摺動するプランジャで燃料を圧送する燃料噴射ポンプの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、クランク軸によりカム軸を駆動し、該カム軸に設けられたカムに転動体(ローラ)を当接させ、該転動体と連結されたプランジャを摺動させて燃料を圧送する形式の燃料噴射ポンプを備えるディーゼルエンジンの技術は公知となっている。
また、シリンダブロックに形成され、あるいはシリンダブロックに固設されたガイドに摺動可能に嵌合され、かつ転動体を回転可能に軸支する支持部材(ローラタペット)に関する技術についても公知となっている。例えば特許文献1に記載の如くである。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−208120号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディーゼルエンジンにおいては、転動体の支持部材は、摺動時の摩耗防止およびエネルギーロス軽減の観点から通常はその断面形状が略円形である。しかし、転動体の支持部材がその外周面の周方向に回転すると、本来カム軸の軸方向と略平行となるように設けられることが望ましい転動体の支持軸の軸方向がずれてしまい、転動体及びカムの摩耗やプランジャの摺動ストローク制御(エネルギーロス)への影響といった問題が生じる可能性がある。
本発明はこのような状況に鑑み、燃料噴射ポンプのプランジャに設けられた転動体の姿勢がカムおよびカム軸に対して所定の姿勢を保持しつつ摺動可能とするディーゼルエンジンを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けたものである。
【0007】
請求項2においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起を、カムと転動体との当接部位におけるカム軸回転方向の前方または後方に向けて突出させたものである。
【0008】
請求項3においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起は、転動体と、転動体をカム軸側に付勢する付勢手段と、の間に配置したものである。
【0009】
請求項4においては、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
シリンダブロックに燃料噴射ポンプを挿入するための取付孔を開口するとともに、該取付孔の近傍にシリンダブロック内部に貫通しない雌ネジを形成し、該雌ネジを用いて燃料噴射ポンプを取付孔に取り付けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す正面断面図、図2は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す側面断面図、図3は本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す別の側面断面図、図4は燃料噴射ポンプを示す断面図である。
【0011】
本発明に係るエンジンの全体構成について図1から図3を用いて説明する。
図1に示す如く、エンジン1は本体の上部をシリンダブロック2、下部をクランクケース5としている。シリンダブロック2は内部中央に上下方向にシリンダ2aを形成し、ピストン4を収納している。クランクケース5にはクランク軸3が軸支され、該ピストン4とクランク軸3との間はコンロッド17により連結されている。シリンダブロック2の上部はシリンダヘッド6により覆われ、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7により覆われ弁腕室を構成している。ボンネット7の一側(図1における左側)にマフラー8が配置され、他側(図1における右側)に燃料タンク9が配置されている。
【0012】
前記シリンダブロック2下部のクランクケース5内にはガバナ11が配置され、その上部に燃料噴射ポンプ12が配置されている。クランク軸3に外嵌された歯車50と、カム軸13に外嵌されたカムギヤ51とは互いに噛合している。また、カム軸13の中途部に形成されたポンプ駆動カム14は燃料噴射ポンプ12のプランジャ84の一端に設けられた転動体であるローラ80と当接している。
従って、クランク軸3が回転するとカム軸13も回転し、燃料噴射ポンプ12のプランジャ84が摺動して燃料タンク9内に貯溜された燃料を吸入するとともに、高圧管19を介して燃料噴射ノズル30に所定のタイミングで所定量の燃料を供給する。該燃料噴射ポンプ12の燃料供給量はコントロールレバー34を回動することにより調整可能に構成される。コントロールレバー34はガバナ11と連動連結されており、該ガバナ11は前記カムギヤ51に噛合したガバナギヤ53に動力が伝えられることにより作動する。なお、ガバナギヤ53の回転軸はクランクケース5内の潤滑油を循環させるためのポンプを駆動させる機能を兼ねている。
【0013】
また、前記カム軸13上には、ポンプ駆動カム14を挟んで吸気カム21と排気カム22が形成され、該吸気カム21と排気カム22とに、吸気プッシュロッド23の下端と排気プッシュロッド24の下端とがそれぞれ当接されている。該吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24とを収納するプッシュロッド室60が、シリンダブロック2、シリンダヘッド6およびボンネット7にわたって形成される。
【0014】
吸気プッシュロッド23と排気プッシュロッド24の上端は吸気弁腕25・排気弁腕26の一側下端にそれぞれ当接され、吸気弁腕25・排気弁腕26の他側の下端にそれぞれ吸気弁27と排気弁28の上端が当接されている。該吸気弁腕25・排気弁腕26の中途部はシリンダヘッド6上に固設した支持部材31・31に回動可能に支持されている。該支持部材31・31は燃料噴射ノズル30を挟んで前後両側方に配置されている。
【0015】
図2および図3に示す如く、前記吸気弁27と排気弁28は前記ピストン4の上方に配置される。
吸気弁27(排気弁28)は、下端部が弁頭27a(28a)、胴体が弁棒27b(28b)からなる。弁棒27b(28b)はシリンダブロック6を上方に貫通して摺動可能にボンネット7側に突出している。弁頭27a(28a)は、吸気弁27および排気弁28の軸方向の摺動により、シリンダヘッド6下面に形成されたバルブシートに対して着座・離間可能に構成される。そして、シリンダブロック2に形成されたシリンダ2aと、シリンダヘッド6に形成した吸気ポート6a(排気ポート6b)とを連通・遮断することが可能である。
ボンネット7内において、弁棒27b(28b)にはバネ32(32)が外嵌され、吸気弁27(排気弁28)を上方に摺動するように付勢し、吸気弁27(排気弁28)を閉じるようにしている。
吸気ポート6aはエアクリーナー70と連通され、排気ポート6bは排気マニホールド72を介してマフラー8と連通されている。
【0016】
次に、燃料噴射ポンプ12に燃料を供給するための構成を説明する。
エンジン1の本体上部には燃料タンク9が配置され、該燃料タンク9の下部に燃料出口9aが設けられる。該燃料出口9aにはホース73の一端が接続され、他端は燃料噴射ポンプ12の吸入部89と接続される。燃料フィルター16は燃料タンク9内に設けられ、該燃料フィルター16を通過した燃料が燃料出口9aからホース73を経て燃料噴射ポンプ12に送られる。該燃料噴射ポンプ12の吐出部90は高圧管19を介して燃料噴射ノズル30と連通されている。
【0017】
続いて、本発明のディーゼルエンジンにおける燃料噴射ポンプ12の詳細構成について図1および図4を用いて説明する。
なお、本発明は本実施例である燃料噴射ポンプ12に限らず、転動体を介してプランジャを往復摺動させる形式の燃料噴射ポンプに対して広く適用可能である。
【0018】
図4に示す如く、本発明のディーゼルエンジンにおける燃料噴射ポンプ12は主に、転動体であるローラ80、ローラピン81、転動体の支持部であるローラタペット82、下部バネ受け部材83、プランジャ84、プランジャレバー85、プランジャバネ86、上部バネ受け部材87、プランジャバレル88、吸入部89、吐出部90等で構成されている。
【0019】
ローラ80はカム軸13に形成されたポンプ駆動カム14に当接しつつ回転可能な転動体であり、ローラ80はローラピン81に回転自在に遊嵌され、さらにローラピン81の両端はローラタペット82に軸支される。
【0020】
ローラタペット82は略円筒形状の部材であり、その下端部には前記ローラ80がローラピン81を介して軸支される。該ローラ80の下部はローラタペット82の下端部よりも下方に突出しており、ローラタペット82はポンプ駆動カム14に干渉しないように構成されている。
【0021】
また、ローラタペット82は、シリンダブロック2内部に形成された後述する摺動部2bに摺動可能に嵌合されている。
【0022】
ローラタペット82の外周面にはタペットガイド91が嵌設されている。タペットガイド91はその頭部がローラタペット82の外周面より外側(摺動部2b側)に突出している。
一方、前記摺動部2bにおいて、タペットガイド91と対応する部分には、ガイド溝92が形成されている。ガイド溝92の長手方向はローラタペット82の摺動方向(すなわち、プランジャ84の摺動(軸心)方向)と略一致し、ガイド溝92の幅はタペットガイド91の頭部の幅と略一致している。
【0023】
以上の如く、ローラタペット82が摺動部2b内を摺動する時には、タペットガイド91はガイド溝92に嵌合し、該ガイド溝92に沿って移動するので、ローラタペット82は摺動部2b内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸13の回転に連動してローラタペット82が摺動部2b内を摺動しても、ローラ80を支持する回転軸であるローラピン81の軸方向(長手方向)と、カム軸13の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持されるので、ローラ80はスムースに回転し、転動体であるローラ80およびポンプ駆動カム14の偏摩耗を防止し、プランジャ84の摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、ローラタペット82の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
【0024】
下部バネ受け部材83はローラタペット82に内嵌される部材である。下部バネ受け部材83は、ローラ80がポンプ駆動カム14に当接する方向にローラタペット82を付勢する手段であるプランジャバネ86をローラタペット82側で受けるバネ受け部材としての機能と、プランジャ84の下端部(ローラタペット側端部)とローラタペット82とを係止する係止部材としての機能とを兼ねている。
【0025】
このとき、前記タペットガイド91は、プランジャ84の摺動方向(すなわち、ローラタペット82の摺動方向)において、下部バネ受け部材83と、ローラ80の回転軸であるローラピン81との間に配設される。
以上の如く構成することにより、転動体であるローラ80の上側方のスペースを利用してローラタペット82の側方に突出した突起であるタペットガイド91を設けることが可能であり、タペットガイド91がローラ80の配設スペースと干渉し、ローラ80の回転を阻害することが無く、かつ、ローラタペット82をコンパクトに形成することが可能である。
【0026】
また、本実施例の燃料噴射ポンプ12は、プランジャ84の摺動方向(すなわちローラタペットの摺動方向)は鉛直からやや傾倒しており、その傾倒方向は、ローラ80とカム軸13上に形成されたポンプ駆動カム14とが当接する位置において、カム軸13の回転方向と略一致している。
さらに、前記タペットガイド91およびガイド溝92は、ローラタペット82の摺動軸よりも、燃料噴射ポンプ12が傾倒している側(すなわち、カム軸13の回転方向側)に設けられている。
【0027】
以上の如く構成することにより、タペットガイド91が下方に位置してその重量分ローラタペット82の重心が低くなり、ローラタペット82の周方向の回転が抑制されて、ローラタペット82の摺動がより安定する。
【0028】
プランジャ84は略円柱形状の部材であり、その上半部(吐出部側)はプランジャバレル88と気密的に摺接している。一方、プランジャ84の下半部(ローラタペット側)はスプライン加工が施されており、プランジャレバー85と摺動可能にスプライン嵌合している。
【0029】
プランジャレバー85はその上半部(吐出部側)はプランジャバレル88の下端部に回動可能に遊嵌されるとともに、その下半部(ローラタペット側)はプランジャ84と摺動可能にスプライン嵌合している。また、プランジャレバー85の側方にはレバー部85aが形成され、該レバー部85aに固設されたレバーピン93を介してコントロールレバー34と連結されている。
従って、コントロールレバー34を回動することにより、プランジャレバー85とスプライン嵌合したプランジャ84をプランジャバレル88内で周方向に回動させることが可能である。
【0030】
上部バネ受け部材87は、ピン94によりプランジャバレル88に対して周方向に回転不能に係止される。上部バネ受け部材87は、プランジャバネ86をプランジャバレル88側で受けるバネ受け部材としての機能と、プランジャレバー85がローラタペット82側に脱落するのを防止しつつ周方向に回転可能に係止する係止部材としての機能とを兼ねている。
【0031】
プランジャバレル88は燃料噴射ポンプ12の胴体部分を成す部材であり、その内部にはプランジャ84が気密的に摺動可能に収容されている。
燃料噴射ポンプ12の下半部(すなわち、ローラ80、ローラピン81、ローラタペット82、下部バネ受け部材83、プランジャ84の下半部、プランジャレバー85、プランジャバネ86、上部バネ受け部材87、プランジャバレル88の下半部など)は、シリンダブロック2に開口された取付孔2cよりシリンダブロック2内に挿入され、プランジャバレル88の外周面に設けられた取付部材95により、気密性のシート等を介装してシリンダブロック2に固定される。
このとき、シリンダブロック2の外面において、前記取付孔2cの近傍には袋状雌ネジ2dが形成されており、取付部材95に穿設されたボルト孔95aと袋状雌ネジ2dとは略一致する。そして、取付ボルト96および取付ナット97により、シリンダブロック2に燃料噴射ポンプ12が固定される。袋状雌ネジ2dはシリンダブロック2の内面までは貫通しないように深さが定められている。
【0032】
以上の如く、シリンダブロック2に燃料噴射ポンプ12を挿入するための取付孔2cを開口するとともに、該取付孔2cの近傍にシリンダブロック2の内面まで貫通していない袋状雌ネジ2dを形成し、該袋状雌ネジ2dを用いて燃料噴射ポンプ12を取付孔2cに取り付けたので、袋状雌ネジ2dよりシリンダブロック2内に埃等が侵入することがなく、気密性に優れる。従って、埃等のシリンダブロック2内への侵入によるエンジン1内の部品の摩耗、破損等を防止することが可能である。
【0033】
吸入部89はプランジャバレル88の側面、かつシリンダブロック2の外側に設けられる。該吸入部89と、プランジャ84が気密的に摺接している側面88aとは連通孔88bにより連通されている。また、プランジャ84の外周面には螺旋状に溝孔84aが形成され、該溝孔84aはプランジャ84の上面から軸方向に穿設された燃料逃がし孔84bと連通している。
【0034】
吐出部90は、その内部に出口弁98が収納されている。出口弁98は出口弁バネ99により、下方(ローラタペット側)に付勢され、出口弁摺動部材100の上端部に着座して、高圧管19と加圧室101との間が遮断されるように構成されている。
【0035】
出口弁98には上下に(加圧室101側から高圧管19側へ)貫通する逆流孔98aが穿設され、該逆流孔98aの中途部には絞り部98bが形成されている。
そして、該逆流孔98aの下端部にはボール102が配置され、ボール受け部材103と、バネ受け部材104との間には、逆流弁バネ105が介装されている。逆流弁バネ105により、ボール受け部材103を介してボール102が逆流孔98aの下端部に着座して閉塞し、高圧管19と加圧室101との間を遮断している。
【0036】
吐出部90の上端部には接続部材106およびシール部材107を介して高圧管19が接続される。
【0037】
なお、本発明では突起であるタペットガイド91は転動体の支持部であるローラタペット82と別体に構成したが、これに限定されず、一体的に成形しても良い。また、突起を摺動部2b側に形成し、ローラタペット82側にガイド溝を形成しても同様の効果を奏する。
また、本実施例では突起であるタペットガイド91とガイド溝92とは一対設けられていたが、二対以上設けても良い。また、タペットガイド91をリベットやピンやネジやボルト等で構成し、市販品を用いてコスト低減化を図ることもでき、付け替えが容易にできてメンテナンス性を向上できる。
さらに、本実施例では下部バネ受け部材83とローラタペット82とは別体であったが、これらを一体的に成形しても良い。
【0038】
以下では燃料噴射ポンプ12による燃料の圧送サイクルについて説明する。
【0039】
プランジャ84が最も下降しているとき(カム軸側に摺動しているとき)は、プランジャ84の上面84cは連通孔88bよりも下方に位置しており、燃料タンク9からの燃料は吸入部89から連通孔88bを経て加圧室101に導入される。
【0040】
カム軸13が回転してプランジャ84が上方(加圧室側)に摺動すると、プランジャ84の外周面により連通孔88bと加圧室101とは遮断され、該加圧室101内の燃料が圧縮されて加圧室101内の圧力は増大する。
加圧室101内の圧力が所定の圧力以上になると、出口弁バネ99の付勢力に抗して出口弁98が上方に摺動し、出口弁摺動部材100の上端部から離間して、高圧管19と加圧室101とが連通され、加圧された燃料は高圧管19より燃料噴射ノズル30へと圧送される。
【0041】
プランジャ84がさらに上方に摺動すると、プランジャ84の外周面に形成された溝孔84aと、連通孔88bとが連通し、溝孔84aおよび燃料逃がし孔84bを経て加圧室101と吐出部89とが連通する。
従って、加圧室101内の高圧の燃料は吸入部89へ逆流し、加圧室101内の圧力は低下して、出口弁98は出口弁バネ99の付勢力により再び閉じられ、(出口弁摺動部材100の上端部に着座し)、燃料噴射ノズル30への燃料の圧送が停止される。
【0042】
このとき、プランジャ84はコントロールレバー34の回動によりプランジャバレル88内で周方向に回動可能である。プランジャ84をプランジャバレル88内で摺動させると、プランジャ84が上方に摺動していく際にプランジャ84の外周面に形成された溝孔84aと、連通孔88bとが連通するストロークが変化する。すなわち、高圧管19側へ圧送される燃料の量を変更することが可能である。
【0043】
プランジャ84が下方へ摺動すると、再びプランジャ84の外周面により連通孔88bと加圧室101とは遮断され、加圧室101内は減圧される。このとき、高圧管19内と加圧室101内の圧力差により、逆流弁バネ105の付勢力に抗してボール102およびボール受け部材103が下方に摺動し、高圧管19側の余剰の燃料は加圧室101側へ逆流する。そして、高圧管19内の圧力が所定値以下となった時点で逆流弁バネ105の付勢力によりボール102およびボール受け部材103は上方に摺動し、高圧管19と加圧室101とが遮断される。
【0044】
プランジャ84がさらに下方へ摺動し、プランジャ84の上面84cが連通孔88bよりも下方に来ると、燃料タンク9からの燃料が吸入部89から連通孔88bを経て加圧室101に導入される。
【0045】
以上の如きサイクルを繰り返すことにより、燃料が燃料噴射ノズル30に圧送される。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】
即ち、請求項1に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けたので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
【0048】
請求項2に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起を、カムと転動体との当接部位におけるカム軸回転方向の前方または後方に向けて突出させたので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの偏摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
さらに、転動体の支持部の重心が低くなり、該支持部の周方向の回転が抑制されて、支持部の摺動がより安定する。
【0049】
請求項3に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起は、転動体と、転動体をカム軸側に付勢する付勢手段と、の間に配置したので、転動体の支持部は摺動部内で周方向に回転することがない。
従って、カム軸の回転に連動して転動体の支持部が摺動部内を摺動しても、転動体を支持部に軸支する回転軸の軸方向(長手方向)と、カム軸の軸方向(長手方向)とは常に略平行に保持され、転動体および該転動体と当接するカムの摩耗を防止し、プランジャの摺動ストローク制御を高い精度で維持することが可能となる。
また、転動体の支持部の周方向の回転防止を簡単な構造で防止することができ、コスト低減に寄与する。
さらに、転動体の上側方のスペースを利用して支持部の側方に突出した突起を設けることが可能であり、該突起が転動体の配設スペースと干渉し、転動体の回転を阻害することが無く、かつ、支持部をコンパクトに形成することが可能である。
【0050】
請求項4に示す如く、カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
シリンダブロックに燃料噴射ポンプを挿入するための取付孔を開口するとともに、該取付孔の近傍にシリンダブロック内部に貫通しない雌ネジを形成し、該雌ネジを用いて燃料噴射ポンプを取付孔に取り付けたので、袋状雌ネジよりシリンダブロック内に埃等が侵入することがなく、気密性に優れる。
従って、エンジン内の部品の摩耗、破損等を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す正面断面図。
【図2】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す側面断面図。
【図3】本発明の実施の一形態であるディーゼルエンジンを示す別の側面断面図。
【図4】燃料噴射ポンプを示す断面図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダブロック
2b 摺動部
2c 取付孔
2d 袋状雌ネジ
12 燃料噴射ポンプ
13 カム軸
14 ポンプ駆動カム
80 ローラ(転動体)
82 ローラタペット(支持部)
83 下部バネ受け部材
86 プランジャバネ
87 上部バネ受け部材
91 タペットガイド(突起)
92 ガイド溝
Claims (4)
- カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。 - カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起を、カムと転動体との当接部位におけるカム軸回転方向の前方または後方に向けて突出させたことを特徴とするディーゼルエンジン。 - カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
前記転動体の支持部、または該支持部を摺動可能に嵌合する摺動部、のいずれか一方に回動を規制する突起を設け、他方に該突起が嵌合するガイド溝を設けるとともに、該突起は、転動体と、転動体をカム軸側に付勢する付勢手段と、の間に配置したことを特徴とするディーゼルエンジン。 - カム軸にカムを設け、該カムに転動体を当接させて燃料噴射ポンプを駆動するディーゼルエンジンにおいて、
シリンダブロックに燃料噴射ポンプを挿入するための取付孔を開口するとともに、該取付孔の近傍にシリンダブロック内部に貫通しない雌ネジを形成し、該雌ネジを用いて燃料噴射ポンプを取付孔に取り付けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
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