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JP2004259488A - 複合部材及び複合部材集合体 - Google Patents

複合部材及び複合部材集合体 Download PDF

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JP2004259488A
JP2004259488A JP2003046443A JP2003046443A JP2004259488A JP 2004259488 A JP2004259488 A JP 2004259488A JP 2003046443 A JP2003046443 A JP 2003046443A JP 2003046443 A JP2003046443 A JP 2003046443A JP 2004259488 A JP2004259488 A JP 2004259488A
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Abstract

【課題】コンタクト部の剥難等の不具合が生じ難く、実用的に優れた複合部材及び複合部材集合体を提供すること。
【解決手段】複合部材1は、導電性シート3の一方の表面に、コンタクト部5及びベース部7からなる表面構造体9が接合された略直方体の部材である。導電性シート3は、略長方形であり、スズメッキされた銅板からなる。表面構造体9は、同じ導電性を有するエラストマー材料から一体に形成されたコンタクト部5及びベース部7からなる。コンタクト部5は、略直方体であり、導電性シート3の全周の縁部より内側にて導電性シート3の表面に接合されている。一方、ベース部7は、薄肉の層であり、コンタクト部5の周囲(全周)から導電性シート3の縁部に至るまで、導電性シート3の表面が露出しないように、導電性シート3の表面を覆っている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半田によってプリント配線基板のアースパターンに表面実装され、弾性変形するコンタクト部をプリント配線基板に圧接させて、プリント配線基板が受けた振動又は衝撃を吸収できる複合部材及び複合部材集合体に関するものである。また、本発明は、例えば、接地導体に圧接させて、プリント配線基板のアースの取れる複合部材及び複合部材集合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、導電性支持層の表面に、導電性ガスケット材を接合したEMIガスケットアセンブリが提案されている(特許文献1参照)。
このようなEMIガスケットアッセンブリは、印刷回路基板の接地部に表面実装されている。
【0003】
【特許文献1】
特表2002−510873号公報 (第2頁、FIG.1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1の技術では、図11(a)に示す様に、導電性ガスケット材と導電性支持層との縁部が同じ側面上にあるので、図11(b)に示す様に、EMIガスケットアセンブリの横方向から不用意な力を受ける場合には、導電性ガスケット材と導電性支持層との接着部が剥がれ、場合によっては、導電性ガスケット材が脱落してしまうという問題が考えられる。
【0005】
また、導電性支持層が導電性ガスケット材より大きい場合(FIG.10〜FIG.12参照)には、受けた横方向の応力が導電性ガスケット材の根本に集中し、その根本から剥がれてしまうという問題が考えられる。
更に、前記EMIガスケットアセンブリを量産する場合には、部品ひとつずつ接着し製造するのにコストがかかり過ぎる。そこで、まとめて積層してからカットする方法が考えられるが、そのままカットすれば、導電性ガスケット材部分が大きく変形し、実用上使えなくなるという問題がある。特に、この問題は、導電性ガスケット材を高く設けた場合に顕著になる。
【0006】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、コンタクト部の剥離等の不具合が生じ難く、実用的に優れた複合部材及び複合部材集合体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、半田付け可能な導電性シートと、該導電性シートの一方の表面に形成した主としてエラストマーからなるコンタクト部と、を備えた複合部材において、前記表面に、前記導電性シートの縁部から離して、前記コンタクト部を設けるとともに、前記コンタクト部の根本の周囲から前記縁部まで、前記コンタクト部より薄肉のベース部を一体に形成したことを特徴とする複合部材を要旨とする。
【0008】
本発明では、図1(a)に例示する様に、コンタクト部と(コンタクト部より薄肉の)ベース部とは同じ材料にて一体に形成されており、コンタクト部は(その一部又は全体が)導電性シートの縁部から離して設けられるとともに、コンタクト部の根本の周囲から導電性シートの縁部にかけてベース部が形成されている。
【0009】
従って、本発明では、図1(b)に例示する様に、複合部材の横方向から不用意な力を受けても、コンタクト部と一体の薄肉のベース部とが広い平面で導電性シートと接合していることにより、コンタクト部及びベース部と導電性シートとが剥がれ難く、コンタクト部の脱落を防止できる。
【0010】
また、本発明では、複合部材を量産する場合には、導電性シートに対してコンタクト部及びベース部をまとめて形成してからカットすることにより、製造コストを低減できる。
更に、本発明では、前記の様に複合部材を量産する場合には、薄肉のベース部の部分でカットすることにより、コンタクト部が変形することがなく、又、形状が不揃いになることもなく、実用上優れたものである。
【0011】
その上、導電性シートを表面実装する際には、コンタクト部の周囲にベース部が設けてあるので、複合部材全体の熱発散がよりし易くなる。よって、表面実装するときの熱により、コンタクト部が変形したり劣化したりする等の不具合の発生を抑制できるので、コンタクト部を構成する材料の本来の性能(弾性等)を損なうことがより少ない。
【0012】
尚、前記コンタクト部及びベース部としては、主としてエラストマーからなる材料又は全体をエラストマーのみで構成した材料を用い、導電性シートとしては、半田付け可能で且つ導電性を有するシート、例えば金属板又は金属メッキしたプラスチックシート等を採用できる。
【0013】
また、コンタクト部の周囲の全周にベース部を設ける場合には、上述した効果が大きく一層好適である。
更に、ベース部の厚みとしては、例えば0.01〜0.1mmの範囲であると、カットが容易であるので好適である。
【0014】
(2)請求項2の発明は、前記コンタクト部及び前記ベース部は、導電性エラストマーからなることを特徴とする請求項1に記載の複合部材を要旨とする。
本発明では、コンタクト部が導電性を有しているので、このコンタクト部を利用して、複合部材を、アースコンタクト材のような導電部材として用いることができる。
【0015】
(3)請求項3の発明は、前記コンタクト部の先端部分が、複数の凸部からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合部材を要旨とする。
本発明は、コンタクト部の先端部分の形状を例示したものであり、先端部分に凸部が複数あるものは、一層安定性に優れている。
【0016】
(4)請求項4の発明は、前記コンタクト部が、中実又は中空であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合部材を要旨とする。
本発明は、コンタクト部の形状を例示したものである。特に、凸状部分が中空のものは、一層柔軟性に優れている。
【0017】
(5)請求項5の発明は、半田付け可能な導電性シートと、該導電性シートの一方の表面に形成した主としてエラストマーからなるコンタクト部と、を備えた複合部材において、前記表面に、前記導電性シートの縁部から離して、複数の前記コンタクト部を設けるとともに、前記各コンタクト部の間及び前記コンタクト部の根本から前記縁部まで、前記コンタクト部より薄肉のベース部を一体に形成したことを特徴とする複合部材集合体を要旨とする。
【0018】
本発明は、導電性シート上に単一のコンタクト部が形成されたものではなく、複数のコンタクト部が形成されたものであり、各コンタクト部の周囲には、導電性シートの露出部分を覆うように、導電性シートの縁部に到るまで、薄肉のベース部が形成されている。
【0019】
従って、本発明では、前記請求項1の発明と同様に、複合部材集合体の横方向から不用意な力を受けても、コンタクト部及びベース部と導電性シートとが剥がれ難く、コンタクト部の脱落を防止できる。
また、前記複合部材を量産する場合には、本発明の複合部材集合体を、薄肉のベース部にてカットすれば良いので、製造コストを低減できる。更に、ベース部でカットすることにより、コンタクト部が変形することがなく、又、形状が不揃いになることもなく、実用上優れたものである。
【0020】
その上、導電性シートを表面実装する際には、複合部材集合体全体の熱発散がよりし易くなるので、表面実装するときの熱により、コンタクト部が変形したり劣化したりする等の不具合の発生を抑制できるので、コンタクト部を構成する材料の本来の性能(弾性等)を損なうことがより少ない。
【0021】
尚、複合部材集合体としては、各複合部材が面状(例えば格子状)に四方に広がるように配列された構成や、各複合部材が所定方向のみに一列に配列された構成等を採用できる。
・ここで、前記複合部材は、プレス成形にて製造することができる。この製造方法では、金型内に、コンタクト部の材料及び導電性シートを、コンタクト部の材料が導電性シートの一方の表面側となるように配置し、コンタクト部の材料を導電性シートの板厚方向にプレスすることにより、複合部材集合体や複合部材を製造することができる。
【0022】
・また、前記複合部材は、射出成形にて製造することができる。この製造方法では、金型内に、導電性シートを配置し、コンタクト部の材料を導電性シートの一方の表面側に射出することにより、複合部材集合体や複合部材を製造することができる。
【0023】
・更に、前記コンタクト部は、いわゆるクッション性、即ち、(押圧状態が解消されると形状が復元する)弾性及び柔軟性を有するものであり、使用できるエラストマーとしては、例えば、シリコーンラバー等の弾性ゴムや、クロロプレン、ネオプレン、サンプトプレン、ポリウレタン等の高分子発泡体が挙げられる。
【0024】
・前記導電性エラストマーは、導電性及び弾性並びに柔軟性を有するものであり、この導電性エラストマーとしては、シリコーンラバー等の弾性ゴムや、クロロプレン、ネオプレン、サンプトプレン、ポリウレタン等の高分子発泡体に、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、炭素、グラファイト等の微粒子やフィラーなどを混入したものが挙げられる。また、この他にも、金属箔や金属網等によって弾性ゴムや発泡体等を被覆したもの、弾性ゴムや発泡体等に金属成分をコーティングしたもの等があり、使用環境に応じて使い分けることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複合部材及び複合部材集合体の実施の形態の例(実施例)を説明する。
(実施例1)
ここでは、複合部材として、導電性を有する部材(導電部材)を例に挙げて説明する。
【0026】
a)まず、本実施例の複合部材の構成について説明する。
図2に示す様に、本実施例の複合部材1は、導電性シート3の一方の表面に、(相手部材と接触する)コンタクト部5及びベース部7からなる表面構造体9が接合された略直方体の部材である。
【0027】
前記導電性シート3は、厚み約0.05〜0.1mmの略長方形(例えば縦2mm×横4mm)であり、スズメッキされた銅板からなる。
また、前記表面構造体9は、同じ導電性を有するエラストマー材料(以下導電性エラストマーと記す)から一体に形成されたコンタクト部5及びベース部7からなる。
【0028】
このうち、コンタクト部5は、例えばプリント配線基板の接地導体に接触する弾性及び柔軟性を有する略直方体(例えば縦1.5mm×横3.5mm×厚み1.5mm)の部材であり、導電性シート3の全周の縁部より内側にて導電性シート3の表面に接合されている。
【0029】
一方、ベース部7は、厚み約0.01〜0.05mmの薄肉の層であり、コンタクト部5の周囲(全周)から導電性シート3の縁部に至るまで、導電性シート3の表面が露出しないように、帯状に約0.25mmの幅で導電性シート3の表面を覆っている。つまり、コンタクト部5の周囲は全てベース部7により覆われている。
【0030】
そして、前記コンタクト部5及びベース部7を形成する導電性エラストマーとしては、例えば特願2002−348436号の明細書に記載の導電性エラストマーを用いることができる。
この導電性エラストマーとは、導電性を有する針状物質である第1フィラー(30〜50重量%)と、第1フィラー間に介在して第1フィラーの凝集及び配向を妨げる第2フィラー(4〜40重量%)とを、例えばシリコーンゴムのようなエラストマー材料中に(34〜70重量%)分散させたものであり、弾性及び柔軟性(いわゆるクッション性)だけでなく、導電性も有している。
【0031】
また、図3に示す様に、本実施例の複合部材1は、例えばプリント配線基板(PCB)11におけるアース端子として用いられる。この場合には、複合部材1は、プリント配線基板11上のアースパターン13に、半田付けされる。
つまり、アースパターン13と複合部材1の導電性シート3との間に配置された半田15が、加熱溶融されその後冷却固化されることにより、アースパターン13と導電性シート3とが接合され、それによって、プリント配線基板11上に、複合部材1が固定される。
【0032】
b)次に、本実施例の複合部材1の製造方法を、図4に基づいて説明する。
ここでは、プレス成形により、複数の複合部材1を一度に製造する製造方法について説明する。
まず、導電性を有する針状物質である第1フィラーとして、KO・6TiOの針状結晶を基材とし、この基材表面に銀をコーティングして導電性を付与した粉末(大塚化学株式会社製、型番:SD−100、長手方向平均粒子長:15μm、粒度分布:10〜20μm、比表面積:0.9〜1.0m/g)を用意する。また、第2フィラーとして、アルミナの粒状粒子(平均粒子径:5μm)を用意する。更に、エラストマー材料として、シリコーンゴムを用意する。
【0033】
そして、これら二種類のフィラーとエラストマー材料とを所定量用いて混練することにより、エラストマー材料中にフィラーを分散させて、フィラーの配合比(重量比)が(フィラー合計:エラストマー=54:46)となるプレス材料(プレス成形に用いる材料)を製造する。
【0034】
また、図4(a)に示す様に、金型21の下型23として、凸状の表面構造体9の形状に対応して複数の凹部25を設けた下型23を用意する。
そして、下型23の各凹部25等に、上述した導電性エラストマーのプレス材料27を配置するとともに、そのプレス材料27と上型29との間に、導電性シート3の母材となる板材31を配置する。
【0035】
そして、この状態にて、上型29を下型23に押圧するとともに加熱して、プレス材料27のプレス成形を行う。
これにより、図4(b)に示す様に、板材31上に、導電性エラストマーからなる多数の(コンタクト部5に相当する)凸状部分を有する複合部材集合体35が形成される。
【0036】
次に、この複合部材集合体35を金型21から取り出して、凸状部分同士の間の(ベース部7に相当する)薄肉部分を切断して切り離すことにより、図4(c)に示す様に、前記図2に示す形状と同様な本実施例の複合部材1が製造される。
【0037】
尚、前記複合部材集合体35とは、図5に示す様に、導電性シート3上に多数のコンタクト部5が形成されるとともに、コンタクト部5の周囲の導電性シート3の表面全体が、薄肉のベース部7で覆われた構成である。
c)この様に、本実施例の複合部材1では、(導電性エラストマーからなる)コンタクト部5の周囲から導電性シート3の縁部にかけて、導電性シート3の露出を防止するように(同じ導電性エラストマーからなる)ベース部7が接合されている。
【0038】
従って、本実施例では、複合部材1の横方向から不用意な力を受けても、コンタクト部5と一体の薄肉のベース部7が広い平面で接合していることにより、コンタクト部5と導電性シート3との接着が剥がれ難く、コンタクト部5の脱落を防止できる。
【0039】
また、本実施例では、コンタクト部5及びベース部7は、同じエラストマー材料からなり、一体に成形されたものであるので、その製造が容易であるという利点がある。
更に、本実施例では、複合部材1を量産する場合には、(多数の複合部材1に対応した大きな)導電性シート3に対して多数のコンタクト部3及びベース部7をまとめて形成して上述した複合部材集合体35を製造し、その後、この複合部材集合体35をベース部7にてカットして個々の複合部材1を製造するので、製造コストを低減できる。
【0040】
しかも、本実施例では、複合部材集合体35をカットする際には、薄肉のベース部7の部分でカットするので、コンタクト部5が変形することがなく、又、形状が不揃いになることもなく、実用上優れたものである。
その上、導電性シート3を半田により表面実装する際には、コンタクト部5の周囲にベース部7が設けてあるので、複合部材1全体の熱発散がよりし易くなる。よって、表面実装するときの熱により、コンタクト部5が変形したり劣化したりする等の不具合の発生を抑制できるので、コンタクト部5を構成する導電性エラストマーの本来の性能(弾性等)を損なうことがより少ない。
【0041】
また、本実施例では、コンタクト部5及びベース部7は、導電性を有しているので、この複合部材1を、アース端子や導電性ガスケット材の様な複合部材1として用いることができる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0042】
本実施例の複合部材は、前記実施例1と同様であるが、その製造方法が異なる(尚、実施例1と同じ部材には同じ番号を付す)。
つまり、本実施例では、図6に示す様に、射出成形により前記複合部材1を製造する。
【0043】
具体的には、金型41の上型43として、前記凸状の表面構造体9の形状に対応して複数の凹部45を設けた上型43を用意する。
そして、下型47の上面に、前記導電性シート3の母材となる板材31を配置し、板材31を凹部45で覆うようにして、下型47と上型43とを閉じ、この状態で、射出孔49を介して、板材31と凹部45との間に、前記実施例1と同様な導電性エラストマー材料27を射出する。
【0044】
これにより、前記実施例1と同様な複合部材集合体35ができるので、この複合部材集合体35を切断して、同様な複合部材1を得ることができる。
本実施例も、前記実施例1と同様な効果を奏する。
(実施例3)
次に、実施例3について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0045】
本実施例の複合部材は、前記実施例1と同様であるが、コンタクト部の先端部分の形状が異なる。
本実施例では、図7に示す様に、前記複合部材51のコンタクト部53の先端部分(上面側)55には、複数の凸部57が設けられている。
【0046】
つまり、コンタクト部54の先端部分55には、複数の溝59が設けられ、それにより複数の凸部57が形成されている。
これにより、前記実施例1と同様な効果を奏するとともに、複数の凸部57の構成によって、一層安定性に富むという利点がある。
(実施例4〜8)
次に、その他の実施例について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0047】
本実施例4〜8の複合部材は、1個の複合部材に対して1個のコンタクト部を有するものである。
図8(a)に示す様に、本実施例4の複合部材61は、環状の導電性シート63の一方の表面に、導電性エラストマーからなるコンタクト部65が接合されたものであり、特に、コンタクト部65の内部には中空部67が設けられ、その中空部67は導電性シート63側(同図下方)に開口している。
【0048】
これにより、本実施例の複合部材61は、(導電性シート63の無い部分にて)同図の上下方向に大きく撓むことができるので、柔軟性に優れているという特長がある。
図8(b)に示す様に、本実施例5の複合部材71は、断面略コの字状に屈曲した導電性シート73の一方の表面に、導電性エラストマーからなるコンタクト部75が接合されたものである。
【0049】
本実施例では、平板の導電性シート73の表面に、コンタクト部75及びベース部77を形成した後に、導電性シート73を曲げて複合部材71を製造する。
これにより、(コンタクト部75による弾性や柔軟性を変更することなく)複合部材71の高さを任意に調節できるという利点がある。
【0050】
図8(c)に示す様に、本実施例6の複合部材81は、略正方形の導電性シート83の一方の表面に、円筒形の導電性エラストマーからなるコンタクト部85及びベース部87が接合されたものである。
これにより、柔軟性が向上するという利点がある。
【0051】
図8(d)に示す様に、本実施例7の複合部材91は、円形の導電性シート93の一方の表面に、(先端側が小径の)円筒形の導電性エラストマーからなるコンタクト部95及び円環状のベース部97が接合されたものである。
これにより、柔軟性が向上するという利点がある。
【0052】
図8(e)に示す様に、本実施例8の複合部材101は、長方形の導電性シート103の一方の表面に、断面略L字形状の導電性エラストマーからなるコンタクト部105及び左右一対の短冊状のベース部107、109が接合されたものである。
【0053】
特に、本実施例の複合部材101では、コンタクト部105の全周ではなく、その左右の両辺側のみにベース部107、109が設けてある。
従って、製造時には、長尺の連続部材(図示せず)をその長手方向に垂直に切断することにより、多くの複合部材101を製造できるという利点がある。
(実施例9〜11)
次に、その他の実施例について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0054】
本実施例9〜12の複合部材集合体は、1個の複合部材に対して複数のコンタクト部を有する部材である。
図9(a)に示す様に、本実施例9の複合部材集合体111は、正方形の導電性シート113の一方の表面に、略立方体形状のコンタクト部115を、縦2列、横2列の合計4個接合したものである。
【0055】
これにより、弾性が向上するという利点がある。
図9(b)に示す様に、本実施例10の複合部材集合体121は、正方形の導電性シート123の一方の表面に、略半球形状のコンタクト部125を、縦2列、横2列の合計4個接合したものである。
【0056】
これにより、弾性が向上するという利点がある。
図10(a)に示す様に、本実施例11の複合部材集合体131は、正方形の導電性シート133の一方の表面に、長尺の略直方体形状のコンタクト部135を、縦3列接合したものである。
【0057】
これにより、弾性が向上するという利点がある。
図10(b)に示す様に、本実施例11の複合部材集合体141は、正方形の導電性シート143の一方の表面において、表面の中心に略立方体形状のコンタクト部145を1個接合し、中央のコンタクト部145の周囲を囲むように、枠状のコンタクト部147を1個接合したものである。
【0058】
これにより、弾性が向上するという利点がある。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記各実施例では、複合部材や複合部材集合体を導電部材として用いたが、それとは別に、コンタクト部やベース部の材料に導電性を有しない材料を使用して、導電性を有しない複合部材や複合部材集合体としてもよい。これにより、(半田により他の部材に接合された)クッション材として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合部材の効果を例示する説明図である。
【図2】実施例1の複合部材を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】実施例1の複合部材をプリント配線基板に接合した状態を示す説明図である。
【図4】実施例1の複合部材の製造方法を示す説明図である。
【図5】実施例1における複合部材集合体を示す斜視図である。
【図6】実施例2の複合部材の製造方法を示す説明図である。
【図7】実施例3の複合部材を示す斜視図である。
【図8】その他の実施例を示し、(a)は実施例4の複合部材の断面図、(b)は実施例5の複合部材の断面図、(c)実施例6の複合部材の斜視図、(d)実施例7の複合部材の斜視図、(e)実施例8の複合部材の斜視図である。
【図9】更に他の実施例を示し、(a)は実施例9の複合部材集合体の断面図、(b)は実施例10の複合部材集合体の断面図である。
【図10】更に他の実施例を示し、(a)は実施例11の複合部材集合体の断面図、(b)は実施例12の複合部材集合体の断面図である。
【図11】従来技術の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1、51、61、71、81、91、101…複合部材
3、63、73、83、93、103、113、123、133、143…導電性シート
5、53、65、75、85、95、105、115、125、135、145、147…コンタクト部
7、77、87、97、107、109…ベース部
11…プリント配線基板(PCB)
15…半田
35、111、121、131、141…複合部材集合体

Claims (5)

  1. 半田付け可能な導電性シートと、該導電性シートの一方の表面に形成した主としてエラストマーからなるコンタクト部と、を備えた複合部材において、
    前記表面に、前記導電性シートの縁部から離して、前記コンタクト部を設けるとともに、
    前記コンタクト部の根本の周囲から前記縁部まで、前記コンタクト部より薄肉のベース部を一体に形成したことを特徴とする複合部材。
  2. 前記コンタクト部及び前記ベース部は、導電性エラストマーからなることを特徴とする請求項1に記載の複合部材。
  3. 前記コンタクト部の先端部分が、複数の凸部からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合部材。
  4. 前記コンタクト部が、中実又は中空であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合部材。
  5. 半田付け可能な導電性シートと、該導電性シートの一方の表面に形成した主としてエラストマーからなるコンタクト部と、を備えた複合部材において、
    前記表面に、前記導電性シートの縁部から離して、複数の前記コンタクト部を設けるとともに、
    前記各コンタクト部の間及び前記コンタクト部の根本から前記縁部まで、前記コンタクト部より薄肉のベース部を一体に形成したことを特徴とする複合部材集合体。
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