JP2004252250A - 光走査装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学ハウジング51内に光学部品を備えて光走査路を形成し、その光走査路に一対の光検知器55・56を配置して書出し位置から書き終わり位置までの走査時間を計測する。そのような光走査装置において、光学ハウジングに、それより小さい熱膨張係数の中間部材57を介して一対の光検知器を取り付ける。中間部材57は、その書出し位置側を光学ハウジングに取り付ける取付部材を用いて、光学ハウジングを同時に画像形成装置本体側の本体フレーム50に固定する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置に関する。そのうち特に、電子写真プロセスを繰り返して像担持体上に順次画像を形成し、その画像を逐次転写して、用紙・OHPフィルム等の記録媒体に画像を記録する電子写真式の画像形成装置に関する。および、そのような画像形成装置などにおいて、画像を形成すべく光走査して像担持体等に書込みを行う光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機に備える光走査装置では、光学ハウジング内に、光源、ポリゴンミラー、各種レンズ、反射ミラーなどの光学部品を備えて光走査路を形成し、例えば、光源からのレーザ光をポリゴンミラーで反射して偏向走査し、偏向光ビームを走査レンズを透してからミラーで反射して光学ハウジング外に出射し、その出射光を照射して像担持体上に書込みを行っていた。
【0003】
このような光走査装置にあっては、書込みクロック周波数と、レンズ光学系による主走査速度により主走査方向の画素密度を決定する。書込み密度を正確に保つことは、良好な画像品質を得るため重要である。また、カラー画像形成装置のように複数の光走査路を有する光走査装置では、各光走査路で画素密度が異なると、それぞれの光走査路を用いて書込みを行った画像を重ね合わせたとき、色ずれを生ずることとなる。よって、書込み密度を正確に保つことは、特に重要である。
【0004】
このため、従来の光走査装置の中には、光走査路の画像領域外の書出し位置側と書き終わり位置側に一対の光検知器を配置し、それらの検知タイミングにより二点間の主走査時間を計測し、その計測結果から狙いの主走査倍率からの変動量を算出し、その変動量から書込みクロック周波数を変更して主走査倍率誤差を補正するようにしたものがある。
【0005】
ところが、この種の光走査装置では、一対の光検知器を光学ハウジング上に直接取り付けるものであったから、周囲の温度変化による光学ハウジングの熱変形により一対の光検知器間の距離が変化してしまい、正確な走査時間を求めることができなかった。
【0006】
【特許文献1】特開平8−76038号公報
そこで、従来の光走査装置の中には、例えば特許文献1に記載されるように、光走査路に一対の光検知器を配置して書出し位置から書き終わり位置までの走査時間を計測する光走査装置において、光学ハウジングに、それより大きい熱膨張係数の中間部材を介して前記一対の光検知器の少なくとも1つを取り付けるようにしたものがある。
【0007】
そして、光学ハウジングの熱変形量と中間部材の熱変形量とを相殺し、熱の影響による一対の光検知器間の距離の変動を小さくするようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実際問題として、光学ハウジングの熱変形量と中間部材の熱変形量を相殺することは、決して容易ではなかった。また、複数の光走査路を有する光走査装置において、各光走査路の光学ハウジングと中間部材が相互に同様な熱変形を生ずるとは限らず、互いの熱変形量の違いから光走査路間で位置ずれを生じ、カラー画像形成装置の場合には特に色ずれを生ずる問題があった。
【0009】
そこで、この発明の第1の目的は、光走査装置において、製作が簡単で、熱変形による影響を少なくして、1つの光走査路に用いる一対の光検知器の間隔変動を小さくし、走査時間の正確な計測を可能とすることにある。
【0010】
この発明の第2の目的は、光走査装置において、熱変形による影響を少なくして各光検知器の位置変動を小さくすることにある。
【0011】
この発明の第3の目的は、熱変形による影響を少なくして書込みをはじめるときの書出し位置ずれを小さくすることにある。
【0012】
この発明の第4の目的は、複数の光走査路間における位置ずれを小さくすることにある。
【0013】
この発明の第5の目的は、複数の光走査路間における位置ずれを一層小さくすることにある。
【0014】
この発明の第6の目的は、上述した目的を達成した光走査装置を備える画像形成装置を得ることにある。
【0015】
この発明の第7の目的は、光学ハウジングの熱変形の影響をまったく無視可能として、各光検知器の位置変動を小さくすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、上述した第1の目的を達成すべく、
光学ハウジング内に光学部品を備えて光走査路を形成し、その光走査路に一対の光検知器を配置して書出し位置から書き終わり位置までの走査時間を計測する光走査装置において、
光学ハウジングに、それより小さい熱膨張係数の中間部材を介して一対の光検知器を取り付ける、ことを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的も達成すべく、請求項1に記載の光走査装置において、光学ハウジングの熱変形が最も小さな部位に中間部材を取り付ける、ことを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明は、上述した第3の目的も達成すべく、請求項1に記載の光走査装置において、中間部材の書出し位置側を光学ハウジングに取り付ける、ことを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の発明は、上述した第4の目的も達成すべく、請求項1に記載の光走査装置において、光走査路を複数形成する、ことを特徴とする。
【0020】
請求項5に記載の発明は、上述した第5の目的も達成すべく、請求項4に記載の光走査装置において、複数形成する光走査路でそれぞれに備える中間部材の熱膨張係数を異ならしめる、ことを特徴とする。
【0021】
請求項6に記載の発明は、上述した第6の目的を達成すべく、請求項1ないし5のいずれか1に記載の光走査装置を備えることを特徴とする、画像形成装置である。
【0022】
請求項7に記載の発明は、上述した第7の目的を達成すべく、請求項6に記載の画像形成装置において、中間部材を光学ハウジングに取り付ける取付部材を用いて、光学ハウジングを同時に画像形成装置本体側の部品に固定する、ことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、この発明による光走査装置を備える黒赤2色のレーザ複写機(画像形成装置)であって、その内部機構の全体概略構成を示す。
【0024】
図中符号10は、複写機装置本体である。その装置本体10は、媒体収納テーブル31上に載置してなる。また、装置本体10の上には、自動原稿搬送装置(ADF)28を開閉自在に取り付けてなる。
【0025】
複写機装置本体10内には、像担持体であるドラム状の感光体11を設け、そのまわりに第1帯電装置12、第1現像装置13、第2帯電装置37、第2書込み装置38、第2現像装置39、転写・搬送装置14、クリーニング装置15などを配置する。
【0026】
それらの上部には、この発明による光走査装置である第1書込み装置16を設ける。第1書込み装置16は、光学ハウジング内に、不図示の光源、光学系40、ポリゴンミラー41とポリゴンモータ42を有するポリゴンスキャナユニット、走査光学系43、ミラー44等の光学部品を備えてなる。
【0027】
そして、感光体11とそれらの装置12〜16・37〜39で作像装置Aを構成する。
【0028】
そのような作像装置Aのクリーニング装置15の図中左側には、感光体11と平行に定着装置17を設ける。定着装置17には、熱源であるヒータを内蔵する定着ローラ18と、その定着ローラ18に下方から押し当てる加圧ローラ19を設ける。
【0029】
また、装置本体10内の上部には、原稿読取装置20を備える。原稿読取装置20には、光源a、複数のミラーb、結像レンズc、CCD等のイメージセンサdなどを設ける。
【0030】
一方、装置本体10内の下部には、両面ユニット22と媒体カセット23を上下二段に備える。両面ユニット22および媒体カセット23からは、各々、感光体11の下方の転写位置Bへとのびる供給路24へと通ずる搬送路を設ける。両面ユニット22へは、定着装置17出口からのびる排出路25途中から分岐して反転路26を形成してなる。
【0031】
ところで、図1に示す装置本体10の右側面には、手差しの記録媒体を供給路24に案内する手差しトレイ29を開閉自在に設ける。他方、装置本体10の左側面には、排出路25を通して排出する記録媒体を受けるスタックトレイ30を設ける。
【0032】
そのような装置本体10の上面には、コンタクトガラス27を設置する。そのコンタクトガラス27を被うように、装置本体10上に自動原稿搬送装置28を取り付ける。
【0033】
自動原稿搬送装置28には、原稿を載置する原稿台eと、読み取り済みの原稿を載置する排出台fと、原稿台eから排出台fまで続く原稿搬送路gと、原稿台e上の原稿を繰り出す原稿給送ローラhと、原稿搬送路gの原稿を搬送する複数の原稿搬送ローラiとを備える。
【0034】
ところで、装置本体10を載置する媒体収納テーブル31内には、前述と同様の媒体カセット23を多段に備える。
【0035】
さていま、図1に示すレーザ複写機を用いてコピーをとるときは、不図示のメインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置28の原稿台eに原稿をセットする。または、自動原稿搬送装置28を開いてコンタクトガラス27上に直接原稿をセットしてから、自動原稿搬送装置28を閉じてそれで原稿を押える。
【0036】
そして、スタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置28に原稿をセットしたときは、図1に示す原稿台eにセットした原稿を、原稿給送ローラhにより原稿搬送路gに入れて原稿搬送ローラiで搬送してコンタクトガラス27上へと移動してから、原稿読取装置20を駆動し、原稿の内容を色別に読み取って排出台f上に排出する。一方、あらかじめコンタクトガラス27上に原稿をセットしたときは、直ちに原稿読取装置20を駆動し、原稿を原稿読取装置20で色別に読み取る。そのようにして色別に読み取った原稿の内容は、黒と赤の電気的なデジタル画像信号に変換する。
【0037】
また、このとき、同時に、作像装置Aでは、感光体11を図中時計まわりに回転するとともに、まず第1帯電装置12で表面を一様に帯電し、次いで上述した原稿読取装置20で読み取った読取り内容に応じ、黒のデジタル画像信号に基づきレーザ光Lを照射して第1書込み装置16で黒の書込みを行い、感光体11の表面に静電潜像を形成し、そののち第1現像装置13で黒のトナーを付着してその静電潜像を可視像化した黒トナー画像を形成する。
【0038】
続いて、第2帯電装置37により一様に帯電し、上述した原稿読取装置20で読み取った読取り内容に応じ、次には赤のデジタル画像信号に基づき第2書込み装置38にてレーザ光を照射することにより赤の書込みを行い、カラー原稿の赤成分に対応した静電潜像を上記黒トナー像に重ねて形成し、そののち第2現像装置39で赤のトナーを付着してその静電潜像を可視像化した赤トナー画像を形成する。これにより、感光体11上に、黒トナー画像と赤トナー画像とからなる2色のトナー画像を形成する。
【0039】
また、スタートスイッチを押したとき同時に、装置本体10および媒体収納テーブル31内に多段に備える複数の媒体カセット23中から、対応する用紙・OHPフィルム等の記録媒体を積載した媒体カセット23を適宜選択し、その媒体カセット23の送出ローラ33を回転することにより記録媒体を繰り出して、供給路24に入れて搬送ローラ34で搬送し、レジストローラ35に突き当てて止める。そして、感光体11の回転にタイミングを合わせて該レジストローラ35を回転し、感光体11の下方へと送り込む。
【0040】
または、手差し部にある送出ローラ36を回転して、開いた手差しトレイ29上にセットした手差しの記録媒体を供給路24へと入れ、同じくレジストローラ35で突き当てて止めてから、感光体11の回転にタイミングを合わせて該感光体11の下方へと送り込む。
【0041】
それから、上述したごとく感光体11の下方へと送り込んだ記録媒体に、転写・搬送装置14の転写位置Bで2色のトナー画像を転写して転写画像を形成する。転写画像形成後の感光体11は、クリーニング装置15で残留トナーを除去して表面を清掃し、次の同様な画像形成に備える。
【0042】
一方、転写画像形成後の記録媒体は、転写・搬送装置14で搬送して定着装置17に入れ、定着ローラ18と加圧ローラ19で熱と圧力とを加えて転写画像を定着する。その後、排出路25を通して排出トレイ30に排出する。
【0043】
記録媒体の両面に画像を記録するときには、排出路25から反転路26に入れ、両面ユニット22で反転して再び供給路24に入れ、記録媒体の裏面にも、別途感光体11上に形成したトナー画像を転写して転写画像形成後、その転写画像を定着装置17で定着して排出トレイ30に排出する。
【0044】
さて、図2には、この発明による光走査装置である第1書込み装置16の概略構成を示す。
【0045】
図中符号50は、複写機装置本体10内に設ける本体フレーム(画像形成装置本体側の部品)である。この本体フレーム50に、位置pで光学ハウジング51をねじ止め固定する。光学ハウジング51内には、例えば樹脂製のベース部材51a上に取り付けて、上述したとおり光源45、光学系40、正多角形の側面にミラーを有するポリゴンミラー41とそれを高速回転するポリゴンモータ42を有するポリゴンスキャナユニット46、走査光学系43、ミラー44などの光学部品を備え、光走査路を形成する。
【0046】
そして、レーザダイオード等の光源45からのレーザ光を、コリメートレンズやアパーチャーなどよりなる光学系40で整形してポリゴンスキャナユニット46に導き、ポリゴンモータ42で回転するポリゴンミラー41で反射して偏向走査し、走査光学系43を構成するfθレンズ47でポリゴンミラー41による等角度走査を等速直線走査に変え、同じく走査光学系43を構成する面倒れ補正レンズ(BTL)48によりポリゴンミラー41の面倒れなどの誤差を補正してから、ミラー44で反射して感光体11に導く。
【0047】
ところで、図示第1書込み装置16では、ポリゴンスキャナユニット46からの走査光の有効露光領域外にミラー53・54を設け、走査光を反射してそれぞれ光検知器55・56に導く。一対の光検知器55・56は、中間部材57を介して光学ハウジング51のベース部材51a上に取り付ける。そして、光走査路上にあって画像領域外の書出し位置と書き終わり位置に配置し、ミラー53・54により導かれたレーザ光を検知して書出し位置から書き終わり位置までの走査時間を計測する。
【0048】
中間部材57は、光学ハウジング51のベース部材51aより熱膨張係数の小さく、上述したとおり光学ハウジング51を位置pで、複写機装置本体10側の部品である本体フレーム50に固定する取付ねじ等の取付部材を用いて、同時にその書出し位置側を光学ハウジング51に共締めして取り付けるようにする。
【0049】
このようにすると、光学ハウジング51の熱変形の影響をまったく無視することができ、各光検知器55・56の位置変動を小さくすることができる。また、中間部材57の書出し位置側を光学ハウジング51に取り付けるようにすることで、熱変形による影響を少なくして書込みをはじめるときの書出し位置ずれを小さくすることができる。
【0050】
もし仮に、本体フレーム50に固定する光学ハウジング51の取り付け部位に中間部材57を取り付けることができないときには、中間部材57は、その書出し位置側をベース部材51aの熱変形が最も小さい部位に取り付けるようにするとよい。このようにすると、熱変形による影響を少なくして各光検知器55・56の位置変動を小さくすることができる。
【0051】
そして、まず書出し位置側の光検知器55で走査光を検知し、次いで書き終わり位置側の光検知器56で走査光を検知し、それらの検知結果から1ラインを走査する走査時間を計測し、その計測結果から狙いの主走査倍率からの変動量を算出し、その算出結果から書込みクロック周波数を変更して主走査倍率誤差を補正する。
【0052】
図3には、上述したと同様な光走査路Laとともに、別の光走査路Lbを有し、光走査路を2つ形成する光走査装置を示す。
【0053】
別の光走査路Lbは、同様に、レーザダイオード等の光源45Aからのレーザ光を、光学系40Aで整形してポリゴンスキャナユニット46に導き、ポリゴンモータ42で回転するポリゴンミラー41で反射して偏向走査し、走査光学系43Aを構成するfθレンズ47Aでポリゴンミラー41による等角度走査を等速直線走査に変え、同じく走査光学系43Aを構成する面倒れ補正レンズ(BTL)48Aによりポリゴンミラー41の面倒れなどの誤差を補正してから、ミラー44Aで反射して感光体11に導く。
【0054】
そして、ポリゴンスキャナユニット46からの走査光の有効露光領域外にミラー53A・54Aを設け、走査光を反射してそれぞれ光検知器55A・56Aに導く。一対の光検知器55A・56Aは、中間部材57Aを介して光学ハウジング51のベース部材51a上に取り付ける。
【0055】
2つの光走査路La・Lbでは、光学ハウジング51の熱分布に合わせてそれぞれ中間部材57・57Aの熱膨張係数を異ならしめる。例えば画像形成装置本体の熱源位置の関係から、中間部材57の設置位置より中間部材57Aの設置位置の方が熱変形が大きい場合には、中間部材57より中間部材57Aの熱膨張係数を小さくする。
【0056】
このようにすると、光学ハウジング51の部分部分で熱変形が一様でない場合にも、それに合わせて中間部材57・57Aの熱膨張係数を相違することにより調整し、光走査路La・Lb間における位置ずれを一層小さくし、カラー画像形成装置の場合には色ずれを防止することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に記載の発明によれば、光学ハウジングに、それより小さい熱膨張係数の中間部材を介して一対の光検知器を取り付けるので、製作が簡単で、1つの光走査路に用いる一対の光検知器を、熱膨張係数の大きな光学ハウジングに直接取り付けた場合に比べ、熱変形による影響を少なくしてそれらの間隔変動を小さくし、走査時間の正確な計測を可能として位置ずれをなくすことができる。
【0058】
請求項2に記載の発明によれば、その請求項1に記載の発明の効果に加え、光学ハウジングの熱変形が最も小さな部位に中間部材を取り付けるので、熱変形による影響を少なくして各光検知器の位置変動を小さくすることができる。
【0059】
請求項3に記載の発明によれば、上述した請求項1に記載の発明の効果に加え、中間部材の書出し位置側を光学ハウジングに取り付けるので、熱変形による影響を少なくして書込みをはじめるときの書出し位置ずれを小さくすることができる。
【0060】
請求項4に記載の発明によれば、上述した請求項1に記載の発明の効果に加え、光走査路を複数形成するので、それらの光走査路間においても、位置ずれを小さくして、例えばカラー別光走査路を備える画像形成装置にあっては、色ずれを解消することができる。
【0061】
請求項5に記載の発明によれば、その請求項4に記載の発明の効果に加え、複数形成する光走査路でそれぞれに備える中間部材の熱膨張係数を異ならしめるので、光学ハウジングの部分部分で熱変形が一様でない場合にも、それに合わせて中間部材の熱膨張係数を相違することにより、光走査路間における位置ずれを一層小さくすることができる。
【0062】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれか1に記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置であるので、上記各効果を達成することができる画像形成装置を提供することができる。
【0063】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加え、中間部材を光学ハウジングに取り付ける取付部材を用いて、光学ハウジングを同時に画像形成装置本体側の部品に固定するので、光学ハウジングの熱変形の影響をまったく無視することができ、各光検知器の位置変動を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光走査装置を備える黒赤2色のレーザ複写機であって、その内部機構の全体概略構成図である。
【図2】その光走査装置である第1書込み装置の平面概略構成図である。
【図3】光走査路を複数形成する光走査装置の平面概略構成図である。
【符号の説明】
16 第1書込み装置(光走査装置)
50 本体フレーム(画像形成装置本体側の部品)
51 光学ハウジング
55・55A 書出し側の光検知器
56・56A 書き終わり位置側の光検知器
57・57A 中間部材
La・Lb 光走査路
Claims (7)
- 光学ハウジング内に光学部品を備えて光走査路を形成し、その光走査路に一対の光検知器を配置して書出し位置から書き終わり位置までの走査時間を計測する光走査装置において、
前記光学ハウジングに、それより小さい熱膨張係数の中間部材を介して前記一対の光検知器を取り付けることを特徴とする、光走査装置。 - 前記光学ハウジングの熱変形が最も小さな部位に前記中間部材を取り付けることを特徴とする、請求項1に記載の光走査装置。
- 前記中間部材の書出し位置側を前記光学ハウジングに取り付けることを特徴とする、請求項1に記載の光走査装置。
- 前記光走査路を複数形成することを特徴とする、請求項1に記載の光走査装置。
- 複数形成する前記光走査路でそれぞれに備える前記中間部材の熱膨張係数を異ならしめることを特徴とする、請求項4に記載の光走査装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1に記載の光走査装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
- 前記中間部材を前記光学ハウジングに取り付ける取付部材を用いて、前記光学ハウジングを同時に画像形成装置本体側の部品に固定することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
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