JP2004248726A - 内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【目的】挿入部の軸線と操作部の軸線がなす角度を可変にすることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、常に、その挿入部を体腔内へ挿入し易い状態にすることが可能な内視鏡を提供する。
【構成】操作部とこの操作部に連なる挿入部を、該操作部の軸線と挿入部の軸線とがなす角度を変化させる可動連結部を介して接続し、上記可動連結部を所定の変形状態に保持する保持手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【選択図】 図2
【構成】操作部とこの操作部に連なる挿入部を、該操作部の軸線と挿入部の軸線とがなす角度を変化させる可動連結部を介して接続し、上記可動連結部を所定の変形状態に保持する保持手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、挿入部と操作部の軸線のなす角度を可変にした内視鏡に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡は、操作部と、該操作部から前方に向かって延出する挿入部とを具備しており、操作部に設けた回転自在な湾曲操作ノブを回転操作すると、挿入部の一部をなす湾曲部が湾曲する。挿入部の先端部を除く部分は可撓性のある材料によって成形されているが、その基端部(操作部側端部)を硬質材料からなる筒状の折れ止めゴムで覆っているので、挿入部の基端部は変形不能となっている。そして、この内視鏡の挿入部の基端部の軸線は、通常、操作部の軸線と同一方向を向いているため、内視鏡の挿入部を体腔内へ挿入するとき、術者の姿勢や患部の位置によっては、挿入部が体腔内で大きく曲がってしまい、折れ止めゴムに大きな負荷が掛かり、折れ止めゴムが破損してしまう可能性がある。
【0003】
このため、特許文献1の内視鏡では、操作部の軸線に対して挿入部の基端部の軸線を傾けることにより、挿入部の基端部の軸線が操作部の軸線と同一方向を向いている内視鏡では挿入操作が難しい場合であっても、挿入部を体腔内に挿入し易いようにしている。
【0004】
しかし、術者の姿勢や患部の位置によっては、特許文献1の内視鏡では操作が難しい場合もあるので、従来は、挿入部の基端部の軸線と操作部の軸線が同一の内視鏡と、両軸線が傾いている内視鏡とを用意する必要があり、経済的負担が大きかった。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−47441号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、挿入部の軸線と操作部の軸線がなす角度を可変にすることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、常に、その挿入部を体腔内へ挿入し易い状態にすることが可能な内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明の内視鏡は、操作部とこの操作部に連なる挿入部を、該操作部の軸線と挿入部の軸線とがなす角度を変化させる可動連結部を介して接続し、上記可動連結部を所定の変形状態に保持する保持手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
上記可動連結部が、上記操作部と挿入部のいずれか一方に固定された第1係合部材と、他方に固定され、その軸線と上記第1係合部材の軸線とがなす角度を変化させる方向に、上記第1係合部材に対して相対移動自在な第2係合部材とを具備し、上記第2係合部材に係合突部を設け、上記第1係合部材に、該第1係合部材と上記第2係合部材の軸線が所定の角度をなしたときに上記係合突部が選択的に嵌合する複数の係止孔を穿設するのが実際的である。
【0009】
さらに、上記保持手段が、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合したときに、上記第1係合部材及び第2係合部材に穿設した保持孔に挿入して、上記第1係合部材及び第2係合部材を所定の角度に保持する操作ピンであるのが実際的である。
【0010】
さらに、上記操作ピンと、上記第2係合部材の保持孔とに、該操作ピンがその軸線方向に移動するときに互いに摺接し、該操作ピンが一方向に移動するときは、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合する方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させ、かつ、該操作ピンが反対方向に移動するときは、上記係合突部が上記係止孔から抜け出す方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させる傾斜面を形成するのが好ましい。
【0011】
さらに、上記操作部の軸線と挿入部の基端部の軸線がなす角度を最大にする係止孔の近傍に、上記第1係合部材に対して相対移動する第2係合部材の係合突部が当接することにより、該係止孔と該係合突部の軸線が同一直線上に並ぶようにするストッパ面を設けるのが良好である。
【0012】
さらに、上記操作部と挿入部とを、上記可動連結部の外周側に位置して該可動連結部を覆う、可撓性材料からなる連結筒部で接続すれば、内視鏡の外観を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明の対象とする内視鏡の構成例を説明する。図1に示す内視鏡は医療用の電子内視鏡10であり、体腔内に挿入する挿入部11と、術者が左手で把持する操作部12と、挿入部11と操作部12とを連結する可動連結部13とを有しており、操作部12からはユニバーサルチューブ14が延設し、ユニバーサルチューブ14の末端に設けたコネクタ部(図示略)が、内視鏡本体とは別体のプロセッサ(図示略)に着脱可能となっている。
【0014】
挿入部11は、先端側から順に硬質材料からなる先端部15、湾曲部16及び柔軟で可撓性のある可撓管部17を有している。図2に示すように、可撓管部17の基端部には、硬質材料からなる円筒状の小径筒部材18が固着されており、可撓管部17の内部と小径筒部材18の内部通路18aは互いに連通している。この小径筒部材18の操作部12側端面には、正面視方形の環状突部18bが突設されており、この環状突部18bに、断面形状が略方形をなすとともに硬質材料からなる筒状の可動係合部材(第2係合部材)19の一端が嵌合固定されている。この可動係合部材19の操作部12側端部の上面には係合突部19aが設けられており、係合突部19aの直前には係合凹部19bが形成されている。さらに、図3、図6、及び図9に示すように、可動係合部材19の両側面には貫通孔(保持孔)19cが穿設されており、可動係合部材19の内周面の貫通孔19cと対応する位置には、上向きの一対の突起19dが設けられている。さらに、貫通孔19cの上面と突起19dの外側面はともに、下方に向かうにつれて外側に向かう傾斜面19c1、19d1となっている。
【0015】
小径筒部材18の外周部は環状傾斜面18cとなっており、この環状傾斜面18cにゴム製の連結筒部20の一端部が嵌合しており、環状傾斜面18cと連結筒部20は互いに固定されている。小径筒部材18の外側には、環状傾斜面18cとの間に連結筒部20を挟んだ状態で大径筒部材21が位置しており、大径筒部材21は小径筒部材18の挿入部11側端面に固着されている。
さらに、可撓管部17の基端部は、硬質材料からなる筒状部材(挿入部の基端部)22により覆われており、この筒状部材22の基端側端面が大径筒部材21に固着されている。さらに、筒状部材22の先端面には、硬質ゴムからなる筒状の折れ止めゴムGが装着されており、折れ止めゴムGの先端部を可撓管部17の中間部に固着している。この折れ止めゴムGは硬質ゴムからなる補強材であり、可撓管部17が大きく曲がっても、可撓管部17の基端部が破損しないように作用するものである
【0016】
連結筒部20の他端部は、操作部12の端面に形成された凹部12aに挿入されており、連結筒部20の内側から嵌合部材23を凹部12aに嵌合固定し、凹部12aと嵌合部材23とにより、連結筒部20が凹部12aから抜け出さないようにしている。図2に示すように、嵌合部材23の中心部には、嵌合部材23を貫通する内部通路23aが形成されており、この内部通路23aは操作部12の内部に形成された内部通路12bと連通している。嵌合部材23の挿入部11側端面には、正面視方形をなす環状突部23bが突設されており、この環状突部23bに、正面視下向きコ字形をなすとともに、硬質材料からなる固定係合部材(第1係合部材)24の一端が嵌合固定されている。この固定係合部材24は可動係合部材19の外側に位置して、可動係合部材19の上面と両側面を覆っている。固定係合部材24の上面には、上下方向を向く第1の係止孔(係止孔)24aと、第1の係止孔24aに対して30°の角度で傾斜する第2の係止孔(係止孔)24bとが、前後に並べて穿設されており、可動係合部材19の内周面上部の第2の係止孔24bの直前には、第2の係止孔24と同方向を向く係合突起24cが設けられている。さらに、係合突部24cの先端部後面はストッパ面24c1となっている(図4、図7、及び図10参照)。
なお、上記の可動係合部材19、連結筒部20、及び固定係合部材24により可動連結部13が構成されている。
【0017】
図3、図6、及び図9に示すように、固定係合部材24の両側面の貫通孔19cと対応する位置には挿通孔(保持孔)24dが穿設されており、固定係合部材24の両側面には、挿通孔24dを囲むようにして環状壁24eが設けられている。左右の挿通孔24dには、操作ピン(保持手段)25の軸部25aが摺動自在に嵌合しており、軸部25aの外側端部には略半球状の頭部25bが連設されている。そして、環状壁24eの内部には、左右方向に伸縮自在なコイル圧縮ばねSが挿入されており、頭部25bを常時外側に付勢している。さらに、軸部25aの内側端部にも頭部25cが連設されている。この頭部25cは、軸部25aに連なりその周面が傾斜面25c3となっている切頭円錐形の外側半部25c1と、略半球状の内側半部25c2とからなっている。そして、頭部25cの外側半部25c1が貫通孔19c内に位置して、その周面上部が貫通孔19cの傾斜面19c1に摺接自在となっており、その内側半部25c2の下部が突起19dの内面に圧接している。
なお、上述した連結筒部20の表面の両操作ピン25と対応する位置には目印(図示略)が付されている。
【0018】
操作部12の上面には、上下方向の回転軸を介して上下方向湾曲操作ノブ26と左右方向湾曲操作ノブ27とを、上下に重ねて装着してある。上下方向湾曲操作ノブ26と左右方向湾曲操作ノブ27の回転軸はともに操作部12の内部に位置しており、両回転軸の下端部にそれぞれに固着されたプーリには、それぞれ湾曲操作ワイヤ(いずれも図示略)の中間部が巻回されている。両湾曲操作ワイヤの先端は、湾曲部16内に設けた節輪に接続し、さらに、その先端は先端部15の内面に固定されている。そして、上下方向湾曲操作ノブ26を正逆両方向に回動させると、湾曲部16が上側及び下側に湾曲し、さらに、左右方向湾曲操作ノブ27を正逆両方向に回動させると、湾曲部16が左側及び右側に湾曲する。
【0019】
先端部15の先端面15aには対物レンズと配光レンズ(照明窓)(いずれも図示略)を設けてあり、先端部15内の対物レンズの直後にはCCD(図示略)を設けてある。そして、CCDからユニバーサルチューブ14のコネクタ部まで配設した画像信号伝送用ケーブル(図示略)によって、対物レンズで結像した観察像を、電子画像信号としてプロセッサの画像処理装置に送るようになっている。プロセッサでは、電子画像をモニタに表示したり画像記録媒体に記録することができる。操作部12には、画像処理関連の遠隔操作を行うための複数のリモート操作ボタンスイッチ28が設けられている。
【0020】
また、プロセッサに設けた光源からの照明光が、ユニバーサルチューブ14のコネクタ部から挿入部11の先端部15まで配設したライトガイドファイババンドル(図示略)によって、先端部15の配光レンズに与えられる。
【0021】
筒状部材22には筒状の鉗子口突起22aが設けられており、鉗子口突起22aの鉗子口にはスリット(図示略)が穿設されたゴム製キャップ29が着脱自在に被せられている。鉗子口突起22aの出口側端部は筒状部材22の内部において開口しており、この出口側端部にはゴム製の処置具挿通用チューブ(図示略)の入口側端部が接続している。この処置具挿通用チューブは、挿入部11の内部を挿通しており、その出口側端部が挿入部11の先端面15aに設けた処置具挿通孔(図示略)に接続している。
さらに、処置具挿通用チューブの中間部には、一端を負圧源に接続した吸引チューブ(いずれも図示略)が接続しており、吸引チューブは、小径筒部材18の内部通路18a、可動係合部材19、嵌合部材23の内部通路23a、操作部12の内部通路12b、及びユニバーサルチューブ14の内部を通ってコネクタ部まで達している。
【0022】
操作部12に設けた吸引ボタン30を押圧しなければ、例えば、スリットから鉗子口の内部及び処置具挿通用チューブに、鉗子等の処置具(図示略)を挿通可能であり、処置具を処置具挿通孔から電子内視鏡10の外部に突出可能である。
一方、吸引ボタン30を押圧すると、負圧源の負圧が吸引チューブを介して処置具挿通用チューブまで及ぶようになり、処置具挿通孔から体液等の流体を吸引可能となる。
【0023】
電子内視鏡10の内部には、コネクタ部から先端部15にわたって送気チューブと送水チューブ(いずれも図示略)を配設してあり、両チューブの中間部は、嵌合部材23の内部通路、可動係合部材19、及び小径筒部材18の内部通路18aを挿通し、その出口側端部は、先端部15の先端面15aに設けた送気送水ノズル31に接続している。
コネクタ部に設けた送気チューブと送水チューブの入口には図示を省略した送気送水源が接続しており、送気送水源は、送気チューブに常時圧縮空気を送っている。送気チューブと送水チューブの中間部は、操作部12に設けた送気送水シリンダ(図示略)に接続しており、送気送水シリンダには送気送水ボタン32が摺動自在に嵌合している。そして、送気送水ボタン32の端面に穿設した孔(図示略)を術者が指で塞ぐと、圧縮空気が送気送水ノズル31から噴射する。また、送気送水ボタン32の孔を指で塞いだまま、送気送水ボタン32を送気送水シリンダ内に押し込むと、水が送気送水ノズル31から噴射する。
【0024】
次に、操作部12に対する挿入部11の基端部の角度変更操作について説明する。
図1の実線に示すように、操作部12の軸線Aに対する挿入部11の筒状部材(基端部)22の軸線Bの角度を0°にすると、図2乃至図4に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力により操作ピン25が外側に移動させられ、この際、外側半部25c1の傾斜面25c3が貫通孔19cの傾斜面19c1を上方に押圧し、係合突部19aが第1の係止孔24aに嵌合する。そして、外側半部25c1全体が貫通孔19cに隙間なく嵌合し、さらに、内側半部25c2の下部に突起19dの傾斜面19d1が圧接するので、電子内視鏡10は図1の実線の状態に保持される。
【0025】
次に、連結筒部20の目印部分を術者が指で内側に押圧すると、図6に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力に抗して、左右の操作ピン25が内側に移動し、外側半部25c1が貫通孔19cから脱出するので、図5及び図7に示すように、係合突部19aが第1の係止孔24aから抜け出し、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に下降する。
この状態で、図1の仮想線に示すように、挿入部11の筒状部材22を操作部12に対して回動させ、さらに、指を目印部分から離すと、図9に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力により、操作ピン25が外側に移動し、外側半部25c1の傾斜面25c3が貫通孔19cの傾斜面19c1を上方に押圧し、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に上昇する。そして、軸線Bが軸線Aに対して30°の角度をなしたときに、係合突部19aがストッパ面24c1に当接して、係合突部19aと第2の係止孔24bの軸線が同一直線上に並ぶ。さらに、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に上昇するので、図8及び図10に示すように、係合突部19aが第2の係止孔24bに嵌合するとともに係合凹部19bに係合突起24cが嵌合し、かつ、外側半部25c1全体が貫通孔19cに隙間なく嵌合し、内側半部25c2の下部に突起19dの傾斜面19d1が圧接する。このため、電子内視鏡10は、軸線Bが軸線Aに対して30°の角度をなす図1の仮想線の状態に保持される。
【0026】
このような本実施形態の電子内視鏡10によれば、挿入部11の筒状部材(基端部)22の軸線Bの操作部12の軸線Aに対する角度を、0°と30°とに変えることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、電子内視鏡10を、その挿入部11を体腔内へ簡単に挿入し易い状態にすることができる。
【0027】
なお、固定係合部材24に設ける係止孔24a、24bの位置や向きを変えて、両軸線A、Bがなす角度を30°以外の角度に保持できるようにしたり、係止孔の数を増やして、両軸線A、Bがなす角度を3つ以上に変化可能とすることもできる。
さらに、可動係合部材19を操作部12側に固定し、固定係合部材24を挿入部11側に固定してもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、挿入部の軸線と操作部の軸線がなす角度を可変にすることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、常に、その挿入部を体腔内へ挿入し易い状態にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子内視鏡の全体構造を示す平面図である。
【図2】挿入部の基部と操作部の軸線のなす角度が0°のときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う縦断正面図である。
【図4】図2のIV部の拡大図である。
【図5】操作ピンを押したときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断正面図である。
【図7】図5のVII部の拡大図である。
【図8】挿入部の基部と操作部の軸線のなす角度が30°のときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う縦断正面図である。
【図10】図8のX部の拡大図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡(内視鏡)
11 挿入部
12 操作部
12a 凹部
13 可動連結部
14 ユニバーサルチューブ
15 先端部
15a 先端面
16 湾曲部
17 可撓管部
18 小径筒部材
18a 内部通路
18b 環状突部
18c 環状傾斜面
19 可動係合部材(第2係合部材)
19a 係合突部
19b 係合凹部
19c 貫通孔(保持孔)
19c1 傾斜面
19d 突起
19d1 傾斜面
20 連結筒部
21 大径筒部材
22 筒状部材
22a 鉗子口突起
23 嵌合部材
23a 内部通路
23b 環状突部
24 固定係合部材(第1係合部材)
24a 第1の係止孔(係止孔)
24b 第2の係止孔(係止孔)
24c 係合突起
24c1 ストッパ面
24d 挿通孔(保持孔)
24e 環状壁
25 操作ピン(保持手段)
25a 軸部
25b 頭部
25c 頭部
25c1 外側半部
25c2 内側半部
25c3 傾斜面
26 上下方向湾曲操作ノブ
27 左右方向湾曲操作ノブ
28 リモート操作ボタンスイッチ
29 キャップ
30 吸引ボタン
31 送気送水ノズル
32 送気送水ボタン
G 折れ止めゴム
【技術分野】
本発明は、挿入部と操作部の軸線のなす角度を可変にした内視鏡に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡は、操作部と、該操作部から前方に向かって延出する挿入部とを具備しており、操作部に設けた回転自在な湾曲操作ノブを回転操作すると、挿入部の一部をなす湾曲部が湾曲する。挿入部の先端部を除く部分は可撓性のある材料によって成形されているが、その基端部(操作部側端部)を硬質材料からなる筒状の折れ止めゴムで覆っているので、挿入部の基端部は変形不能となっている。そして、この内視鏡の挿入部の基端部の軸線は、通常、操作部の軸線と同一方向を向いているため、内視鏡の挿入部を体腔内へ挿入するとき、術者の姿勢や患部の位置によっては、挿入部が体腔内で大きく曲がってしまい、折れ止めゴムに大きな負荷が掛かり、折れ止めゴムが破損してしまう可能性がある。
【0003】
このため、特許文献1の内視鏡では、操作部の軸線に対して挿入部の基端部の軸線を傾けることにより、挿入部の基端部の軸線が操作部の軸線と同一方向を向いている内視鏡では挿入操作が難しい場合であっても、挿入部を体腔内に挿入し易いようにしている。
【0004】
しかし、術者の姿勢や患部の位置によっては、特許文献1の内視鏡では操作が難しい場合もあるので、従来は、挿入部の基端部の軸線と操作部の軸線が同一の内視鏡と、両軸線が傾いている内視鏡とを用意する必要があり、経済的負担が大きかった。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−47441号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、挿入部の軸線と操作部の軸線がなす角度を可変にすることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、常に、その挿入部を体腔内へ挿入し易い状態にすることが可能な内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明の内視鏡は、操作部とこの操作部に連なる挿入部を、該操作部の軸線と挿入部の軸線とがなす角度を変化させる可動連結部を介して接続し、上記可動連結部を所定の変形状態に保持する保持手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
上記可動連結部が、上記操作部と挿入部のいずれか一方に固定された第1係合部材と、他方に固定され、その軸線と上記第1係合部材の軸線とがなす角度を変化させる方向に、上記第1係合部材に対して相対移動自在な第2係合部材とを具備し、上記第2係合部材に係合突部を設け、上記第1係合部材に、該第1係合部材と上記第2係合部材の軸線が所定の角度をなしたときに上記係合突部が選択的に嵌合する複数の係止孔を穿設するのが実際的である。
【0009】
さらに、上記保持手段が、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合したときに、上記第1係合部材及び第2係合部材に穿設した保持孔に挿入して、上記第1係合部材及び第2係合部材を所定の角度に保持する操作ピンであるのが実際的である。
【0010】
さらに、上記操作ピンと、上記第2係合部材の保持孔とに、該操作ピンがその軸線方向に移動するときに互いに摺接し、該操作ピンが一方向に移動するときは、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合する方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させ、かつ、該操作ピンが反対方向に移動するときは、上記係合突部が上記係止孔から抜け出す方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させる傾斜面を形成するのが好ましい。
【0011】
さらに、上記操作部の軸線と挿入部の基端部の軸線がなす角度を最大にする係止孔の近傍に、上記第1係合部材に対して相対移動する第2係合部材の係合突部が当接することにより、該係止孔と該係合突部の軸線が同一直線上に並ぶようにするストッパ面を設けるのが良好である。
【0012】
さらに、上記操作部と挿入部とを、上記可動連結部の外周側に位置して該可動連結部を覆う、可撓性材料からなる連結筒部で接続すれば、内視鏡の外観を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明の対象とする内視鏡の構成例を説明する。図1に示す内視鏡は医療用の電子内視鏡10であり、体腔内に挿入する挿入部11と、術者が左手で把持する操作部12と、挿入部11と操作部12とを連結する可動連結部13とを有しており、操作部12からはユニバーサルチューブ14が延設し、ユニバーサルチューブ14の末端に設けたコネクタ部(図示略)が、内視鏡本体とは別体のプロセッサ(図示略)に着脱可能となっている。
【0014】
挿入部11は、先端側から順に硬質材料からなる先端部15、湾曲部16及び柔軟で可撓性のある可撓管部17を有している。図2に示すように、可撓管部17の基端部には、硬質材料からなる円筒状の小径筒部材18が固着されており、可撓管部17の内部と小径筒部材18の内部通路18aは互いに連通している。この小径筒部材18の操作部12側端面には、正面視方形の環状突部18bが突設されており、この環状突部18bに、断面形状が略方形をなすとともに硬質材料からなる筒状の可動係合部材(第2係合部材)19の一端が嵌合固定されている。この可動係合部材19の操作部12側端部の上面には係合突部19aが設けられており、係合突部19aの直前には係合凹部19bが形成されている。さらに、図3、図6、及び図9に示すように、可動係合部材19の両側面には貫通孔(保持孔)19cが穿設されており、可動係合部材19の内周面の貫通孔19cと対応する位置には、上向きの一対の突起19dが設けられている。さらに、貫通孔19cの上面と突起19dの外側面はともに、下方に向かうにつれて外側に向かう傾斜面19c1、19d1となっている。
【0015】
小径筒部材18の外周部は環状傾斜面18cとなっており、この環状傾斜面18cにゴム製の連結筒部20の一端部が嵌合しており、環状傾斜面18cと連結筒部20は互いに固定されている。小径筒部材18の外側には、環状傾斜面18cとの間に連結筒部20を挟んだ状態で大径筒部材21が位置しており、大径筒部材21は小径筒部材18の挿入部11側端面に固着されている。
さらに、可撓管部17の基端部は、硬質材料からなる筒状部材(挿入部の基端部)22により覆われており、この筒状部材22の基端側端面が大径筒部材21に固着されている。さらに、筒状部材22の先端面には、硬質ゴムからなる筒状の折れ止めゴムGが装着されており、折れ止めゴムGの先端部を可撓管部17の中間部に固着している。この折れ止めゴムGは硬質ゴムからなる補強材であり、可撓管部17が大きく曲がっても、可撓管部17の基端部が破損しないように作用するものである
【0016】
連結筒部20の他端部は、操作部12の端面に形成された凹部12aに挿入されており、連結筒部20の内側から嵌合部材23を凹部12aに嵌合固定し、凹部12aと嵌合部材23とにより、連結筒部20が凹部12aから抜け出さないようにしている。図2に示すように、嵌合部材23の中心部には、嵌合部材23を貫通する内部通路23aが形成されており、この内部通路23aは操作部12の内部に形成された内部通路12bと連通している。嵌合部材23の挿入部11側端面には、正面視方形をなす環状突部23bが突設されており、この環状突部23bに、正面視下向きコ字形をなすとともに、硬質材料からなる固定係合部材(第1係合部材)24の一端が嵌合固定されている。この固定係合部材24は可動係合部材19の外側に位置して、可動係合部材19の上面と両側面を覆っている。固定係合部材24の上面には、上下方向を向く第1の係止孔(係止孔)24aと、第1の係止孔24aに対して30°の角度で傾斜する第2の係止孔(係止孔)24bとが、前後に並べて穿設されており、可動係合部材19の内周面上部の第2の係止孔24bの直前には、第2の係止孔24と同方向を向く係合突起24cが設けられている。さらに、係合突部24cの先端部後面はストッパ面24c1となっている(図4、図7、及び図10参照)。
なお、上記の可動係合部材19、連結筒部20、及び固定係合部材24により可動連結部13が構成されている。
【0017】
図3、図6、及び図9に示すように、固定係合部材24の両側面の貫通孔19cと対応する位置には挿通孔(保持孔)24dが穿設されており、固定係合部材24の両側面には、挿通孔24dを囲むようにして環状壁24eが設けられている。左右の挿通孔24dには、操作ピン(保持手段)25の軸部25aが摺動自在に嵌合しており、軸部25aの外側端部には略半球状の頭部25bが連設されている。そして、環状壁24eの内部には、左右方向に伸縮自在なコイル圧縮ばねSが挿入されており、頭部25bを常時外側に付勢している。さらに、軸部25aの内側端部にも頭部25cが連設されている。この頭部25cは、軸部25aに連なりその周面が傾斜面25c3となっている切頭円錐形の外側半部25c1と、略半球状の内側半部25c2とからなっている。そして、頭部25cの外側半部25c1が貫通孔19c内に位置して、その周面上部が貫通孔19cの傾斜面19c1に摺接自在となっており、その内側半部25c2の下部が突起19dの内面に圧接している。
なお、上述した連結筒部20の表面の両操作ピン25と対応する位置には目印(図示略)が付されている。
【0018】
操作部12の上面には、上下方向の回転軸を介して上下方向湾曲操作ノブ26と左右方向湾曲操作ノブ27とを、上下に重ねて装着してある。上下方向湾曲操作ノブ26と左右方向湾曲操作ノブ27の回転軸はともに操作部12の内部に位置しており、両回転軸の下端部にそれぞれに固着されたプーリには、それぞれ湾曲操作ワイヤ(いずれも図示略)の中間部が巻回されている。両湾曲操作ワイヤの先端は、湾曲部16内に設けた節輪に接続し、さらに、その先端は先端部15の内面に固定されている。そして、上下方向湾曲操作ノブ26を正逆両方向に回動させると、湾曲部16が上側及び下側に湾曲し、さらに、左右方向湾曲操作ノブ27を正逆両方向に回動させると、湾曲部16が左側及び右側に湾曲する。
【0019】
先端部15の先端面15aには対物レンズと配光レンズ(照明窓)(いずれも図示略)を設けてあり、先端部15内の対物レンズの直後にはCCD(図示略)を設けてある。そして、CCDからユニバーサルチューブ14のコネクタ部まで配設した画像信号伝送用ケーブル(図示略)によって、対物レンズで結像した観察像を、電子画像信号としてプロセッサの画像処理装置に送るようになっている。プロセッサでは、電子画像をモニタに表示したり画像記録媒体に記録することができる。操作部12には、画像処理関連の遠隔操作を行うための複数のリモート操作ボタンスイッチ28が設けられている。
【0020】
また、プロセッサに設けた光源からの照明光が、ユニバーサルチューブ14のコネクタ部から挿入部11の先端部15まで配設したライトガイドファイババンドル(図示略)によって、先端部15の配光レンズに与えられる。
【0021】
筒状部材22には筒状の鉗子口突起22aが設けられており、鉗子口突起22aの鉗子口にはスリット(図示略)が穿設されたゴム製キャップ29が着脱自在に被せられている。鉗子口突起22aの出口側端部は筒状部材22の内部において開口しており、この出口側端部にはゴム製の処置具挿通用チューブ(図示略)の入口側端部が接続している。この処置具挿通用チューブは、挿入部11の内部を挿通しており、その出口側端部が挿入部11の先端面15aに設けた処置具挿通孔(図示略)に接続している。
さらに、処置具挿通用チューブの中間部には、一端を負圧源に接続した吸引チューブ(いずれも図示略)が接続しており、吸引チューブは、小径筒部材18の内部通路18a、可動係合部材19、嵌合部材23の内部通路23a、操作部12の内部通路12b、及びユニバーサルチューブ14の内部を通ってコネクタ部まで達している。
【0022】
操作部12に設けた吸引ボタン30を押圧しなければ、例えば、スリットから鉗子口の内部及び処置具挿通用チューブに、鉗子等の処置具(図示略)を挿通可能であり、処置具を処置具挿通孔から電子内視鏡10の外部に突出可能である。
一方、吸引ボタン30を押圧すると、負圧源の負圧が吸引チューブを介して処置具挿通用チューブまで及ぶようになり、処置具挿通孔から体液等の流体を吸引可能となる。
【0023】
電子内視鏡10の内部には、コネクタ部から先端部15にわたって送気チューブと送水チューブ(いずれも図示略)を配設してあり、両チューブの中間部は、嵌合部材23の内部通路、可動係合部材19、及び小径筒部材18の内部通路18aを挿通し、その出口側端部は、先端部15の先端面15aに設けた送気送水ノズル31に接続している。
コネクタ部に設けた送気チューブと送水チューブの入口には図示を省略した送気送水源が接続しており、送気送水源は、送気チューブに常時圧縮空気を送っている。送気チューブと送水チューブの中間部は、操作部12に設けた送気送水シリンダ(図示略)に接続しており、送気送水シリンダには送気送水ボタン32が摺動自在に嵌合している。そして、送気送水ボタン32の端面に穿設した孔(図示略)を術者が指で塞ぐと、圧縮空気が送気送水ノズル31から噴射する。また、送気送水ボタン32の孔を指で塞いだまま、送気送水ボタン32を送気送水シリンダ内に押し込むと、水が送気送水ノズル31から噴射する。
【0024】
次に、操作部12に対する挿入部11の基端部の角度変更操作について説明する。
図1の実線に示すように、操作部12の軸線Aに対する挿入部11の筒状部材(基端部)22の軸線Bの角度を0°にすると、図2乃至図4に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力により操作ピン25が外側に移動させられ、この際、外側半部25c1の傾斜面25c3が貫通孔19cの傾斜面19c1を上方に押圧し、係合突部19aが第1の係止孔24aに嵌合する。そして、外側半部25c1全体が貫通孔19cに隙間なく嵌合し、さらに、内側半部25c2の下部に突起19dの傾斜面19d1が圧接するので、電子内視鏡10は図1の実線の状態に保持される。
【0025】
次に、連結筒部20の目印部分を術者が指で内側に押圧すると、図6に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力に抗して、左右の操作ピン25が内側に移動し、外側半部25c1が貫通孔19cから脱出するので、図5及び図7に示すように、係合突部19aが第1の係止孔24aから抜け出し、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に下降する。
この状態で、図1の仮想線に示すように、挿入部11の筒状部材22を操作部12に対して回動させ、さらに、指を目印部分から離すと、図9に示すように、圧縮コイルばねSの付勢力により、操作ピン25が外側に移動し、外側半部25c1の傾斜面25c3が貫通孔19cの傾斜面19c1を上方に押圧し、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に上昇する。そして、軸線Bが軸線Aに対して30°の角度をなしたときに、係合突部19aがストッパ面24c1に当接して、係合突部19aと第2の係止孔24bの軸線が同一直線上に並ぶ。さらに、可動係合部材19が固定係合部材24に対して相対的に上昇するので、図8及び図10に示すように、係合突部19aが第2の係止孔24bに嵌合するとともに係合凹部19bに係合突起24cが嵌合し、かつ、外側半部25c1全体が貫通孔19cに隙間なく嵌合し、内側半部25c2の下部に突起19dの傾斜面19d1が圧接する。このため、電子内視鏡10は、軸線Bが軸線Aに対して30°の角度をなす図1の仮想線の状態に保持される。
【0026】
このような本実施形態の電子内視鏡10によれば、挿入部11の筒状部材(基端部)22の軸線Bの操作部12の軸線Aに対する角度を、0°と30°とに変えることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、電子内視鏡10を、その挿入部11を体腔内へ簡単に挿入し易い状態にすることができる。
【0027】
なお、固定係合部材24に設ける係止孔24a、24bの位置や向きを変えて、両軸線A、Bがなす角度を30°以外の角度に保持できるようにしたり、係止孔の数を増やして、両軸線A、Bがなす角度を3つ以上に変化可能とすることもできる。
さらに、可動係合部材19を操作部12側に固定し、固定係合部材24を挿入部11側に固定してもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、挿入部の軸線と操作部の軸線がなす角度を可変にすることにより、術者の姿勢や患部の位置に応じて、常に、その挿入部を体腔内へ挿入し易い状態にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子内視鏡の全体構造を示す平面図である。
【図2】挿入部の基部と操作部の軸線のなす角度が0°のときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う縦断正面図である。
【図4】図2のIV部の拡大図である。
【図5】操作ピンを押したときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断正面図である。
【図7】図5のVII部の拡大図である。
【図8】挿入部の基部と操作部の軸線のなす角度が30°のときの、操作部、可動連結部、及び挿入部の基部の拡大縦断側面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う縦断正面図である。
【図10】図8のX部の拡大図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡(内視鏡)
11 挿入部
12 操作部
12a 凹部
13 可動連結部
14 ユニバーサルチューブ
15 先端部
15a 先端面
16 湾曲部
17 可撓管部
18 小径筒部材
18a 内部通路
18b 環状突部
18c 環状傾斜面
19 可動係合部材(第2係合部材)
19a 係合突部
19b 係合凹部
19c 貫通孔(保持孔)
19c1 傾斜面
19d 突起
19d1 傾斜面
20 連結筒部
21 大径筒部材
22 筒状部材
22a 鉗子口突起
23 嵌合部材
23a 内部通路
23b 環状突部
24 固定係合部材(第1係合部材)
24a 第1の係止孔(係止孔)
24b 第2の係止孔(係止孔)
24c 係合突起
24c1 ストッパ面
24d 挿通孔(保持孔)
24e 環状壁
25 操作ピン(保持手段)
25a 軸部
25b 頭部
25c 頭部
25c1 外側半部
25c2 内側半部
25c3 傾斜面
26 上下方向湾曲操作ノブ
27 左右方向湾曲操作ノブ
28 リモート操作ボタンスイッチ
29 キャップ
30 吸引ボタン
31 送気送水ノズル
32 送気送水ボタン
G 折れ止めゴム
Claims (6)
- 操作部とこの操作部に連なる挿入部を、該操作部の軸線と挿入部の軸線とがなす角度を変化させる可動連結部を介して接続し、上記可動連結部を所定の変形状態に保持する保持手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
- 請求項1記載の内視鏡において、上記可動連結部が、上記操作部と挿入部のいずれか一方に固定された第1係合部材と、他方に固定され、その軸線と上記第1係合部材の軸線とがなす角度を変化させる方向に、上記第1係合部材に対して相対移動自在な第2係合部材とを具備し、上記第2係合部材に係合突部を設け、上記第1係合部材に、該第1係合部材と上記第2係合部材の軸線が所定の角度をなしたときに上記係合突部が選択的に嵌合する複数の係止孔を穿設した内視鏡。
- 請求項2記載の内視鏡において、上記保持手段が、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合したときに、上記第1係合部材及び第2係合部材に穿設した保持孔に挿入して、上記第1係合部材及び第2係合部材を所定の角度に保持する操作ピンである内視鏡。
- 請求項3記載の内視鏡において、上記操作ピンと、上記第2係合部材の保持孔とに、該操作ピンがその軸線方向に移動するときに互いに摺接し、該操作ピンが一方向に移動するときは、上記係合突部がいずれかの係止孔に嵌合する方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させ、かつ、該操作ピンが反対方向に移動するときは、上記係合突部が上記係止孔から抜け出す方向に上記第2係合部材を上記第1係合部材に対して相対移動させる傾斜面を形成した内視鏡。
- 請求項2乃至4のいずれか1項記載の内視鏡において、上記操作部の軸線と挿入部の基端部の軸線がなす角度を最大にする係止孔の近傍に、上記第1係合部材に対して相対移動する第2係合部材の係合突部が当接することにより、該係止孔と該係合突部の軸線が同一直線上に並ぶようにするストッパ面を設けた内視鏡。
- 請求項1乃至5のいずれか1項記載の内視鏡において、上記操作部と挿入部とを、上記可動連結部の外周側に位置して該可動連結部を覆う、可撓性材料からなる連結筒部で接続した内視鏡。
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JP2003039650A JP2004248726A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 内視鏡 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009268523A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡 |
JP2010264063A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Olympus Corp | 内視鏡装置 |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039650A patent/JP2004248726A/ja not_active Withdrawn
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JP2009268523A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡 |
JP2010264063A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Olympus Corp | 内視鏡装置 |
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