JP2004247538A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を反応炉に入出させる際又は基板を昇降温させる際、基板の面内温度が不均一になることを防止し、高品質な半導体装置を製造する。
【解決手段】反応室内で基板24を支持するステージアーム30の基板支持部50の上面には、基板24とほぼ同じ大きさで円形状の凹部62が設けられており、基板支持部50のほぼ中央には、不活性ガスを通過させる導入孔64が設けられている。基板支持部50は、多数の連通孔66および小径連通孔68が形成された円板状のシャワー板70で覆われている。凹部62は、シャワー板70によって覆われることにより、円柱状の空間となり、不活性ガス導入管56から不活性ガスを受け入れると、連通孔66および小径連通孔68を介し、不活性ガスをシャワー板70の上面に吹き付ける。制御部は、配管60からステージアーム30に供給される不活性ガスの流量などを制御する。
【選択図】 図7
【解決手段】反応室内で基板24を支持するステージアーム30の基板支持部50の上面には、基板24とほぼ同じ大きさで円形状の凹部62が設けられており、基板支持部50のほぼ中央には、不活性ガスを通過させる導入孔64が設けられている。基板支持部50は、多数の連通孔66および小径連通孔68が形成された円板状のシャワー板70で覆われている。凹部62は、シャワー板70によって覆われることにより、円柱状の空間となり、不活性ガス導入管56から不活性ガスを受け入れると、連通孔66および小径連通孔68を介し、不活性ガスをシャワー板70の上面に吹き付ける。制御部は、配管60からステージアーム30に供給される不活性ガスの流量などを制御する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置(半導体デバイス)等の基板を処理する基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の基板処理装置は、反応炉と、この反応炉に基板を搬送するツィーザ等の搬送手段と、この搬送手段により搬送された基板を反応炉内で加熱するヒータ等の加熱手段を備えている。基板処理の生産性を高めるためには、加熱手段により基板を急激に加熱することが有効である。ところが、このように基板を急激に加熱すると、基板面内に温度の不均一が生じる。このような基板面内の温度不均一を少なくする技術として、基板を予備加熱するための予備加熱源を搬送手段に設け、基板を予備加熱することによって、基板温度と加熱手段の温度との温度差を小さくし、基板面内の温度差を小さくするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、基板を反応炉に入出炉する際には、反応炉からの熱輻射によって、基板が不均一に加熱されるため、基板面内の温度分布が不均一になることがある。基板面内の温度分布が不均一になると、基板が皿状に変形し、搬送手段上で飛び跳ねてパーティクルを撒き散らすことがある。また、基板を反応炉で昇温又は降温する際にも基板面内での温度分布不均一が生じる。このような問題は、上記従来例には開示されていない。
【0004】そこで、本発明は、基板を反応炉に搬入出させる場合や、基板を昇温または降温させる場合に、基板の面内温度が不均一になることを防止し、高品質な半導体装置(半導体デバイス)を製造することができる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の特徴とするところは、反応炉と、この反応炉に基板を入出させる搬送手段と、前記反応炉に搬送された基板を加熱する加熱手段と、前記基板に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記搬送手段によって前記基板を前記反応炉に搬入させる際若しくは前記反応炉から搬出させる際又は前記基板を昇温させる際若しくは降温させる際、前記基板に不活性ガスを吹き付けるよう前記不活性ガス供給手段を制御する制御手段とを有する基板処理装置にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る基板処理装置10の概略が例示されている。この基板処理装置10は、カセットロード室12、カセット収納室14、搬送室16および反応室18,18が順次ゲート20を介して接続されて構成されている。カセットロード室12には、例えば2つのカセットローダ22,22が配置され、このカセットローダ22,22によりカセット収納室14へ半導体ウェハ等の基板24が収められたカセット26を投入し、又はカセット収納室14からカセット26を取り出すようになっている。搬送室16は、蓋28を閉じることによって気密が保たれ、この搬送室16には、例えば2つのステージアーム30が配置されている。このステージアーム30は、基板24を反応室18に搬入し、反応室18内で基板24を支持し、反応室18から基板24を搬出する。ステージアーム30の近傍には、カセット収納室14のカセット26と、搬送室16のステージアーム30との間で、基板24を移動させる基板移載機32が設けられている。基板処理装置10の各部は、制御部86によって制御されている。
【0007】図2において、反応炉34の具体例が示され、この反応炉34は、反応管36内に前述した反応室18が形成されている。反応管36の下方には、ヒータ38が配置されており、このヒータ38は、反応室18を下方から加熱する。反応管36の上方には、リフレクタ40が配置されている。リフレクタ40は、例えば反射率の高い鏡面金属で形成され、ヒータ38から出力された熱を反射することにより、反応室18を加熱する。ヒータ38およびリフレクタ40の周囲は、断熱材(図示せず)で覆われており、他の反応炉34を隣接できるようにしてある。反応管36の前方上部には、処理用ガス供給部42が設けられ、処理用ガスが反応室18に供給されるようになっている。反応管36の後方下部には、ガス排気部44が設けられおり、反応室18内のガスを排気する。また、ガス排気部44の上方には、不活性ガスが反応室18に供給されるように、バックパージガス供給部46が設けられている。このバックパージガス供給部46は、例えば後述するゲートドア部52が開いた際などに、不活性ガスを反応室18に供給し、反応室18内と反応室18外の気圧差を緩和することにより、ガス排気部44から反応室18に外気が流入することを防止する。反応管36の前方の開口部は、前述したゲート20が設けられており、反応管36の後方は、封止されている。
【0008】次にステージアーム30について説明する。
図3乃至図5において、ステージアーム30が例示されている。ステージアーム30には、例えば石英などで形成されたアーム本体48の一方に、基板24を支持する円形状の基板支持部50を有する。アーム本体48の他方には、ステージアーム30が反応室18内で基板24を支持する際に、反応室18を気密にするためのゲートドア部52が設けられている。このゲートドア部52の下方には、アームローダ54が接続されている。アームローダ54は、ステージアーム30が基板24を反応室18に搬入し、基板24を反応室18から搬出するように、反応炉34のゲート20に向かって前後に移動する。アーム本体48の裏面には、基板支持部50に不活性ガスを供給するための不活性ガス導入管56が設けられており、この不活性ガス導入管56は、ゲートドア部52を貫通し、一方の開口部が後述する導入孔62に接続され、他方の不活性ガス供給口58が、例えばマスフローコントローラ(図示せず)および制御部86によって流量を制御された不活性ガスを供給する配管60に接続されている。配管60は、アームローダ54の移動に応じて曲がり、アームローダ54の移動時および停止時のいずれにも不活性ガスを供給することができる。
【0009】基板支持部50の上面には、基板24とほぼ同じ大きさで円形状の凹部62が設けられており、基板支持部50のほぼ中央には、不活性ガスを通過させる導入孔64が設けられている。基板支持部50は、円板状のシャワー板70で覆われている。シャワー板70には、例えば中央部に多数の連通孔66が形成され、周辺部に連通孔66よりも開口径の小さな小径小径連通孔68が多数形成されている。凹部62は、基板支持部50がシャワー板70によって覆われることによって、円柱状の空間となり、不活性ガス導入管56から導入孔64を介して供給される不活性ガスを受け入れると、連通孔66および小径連通孔68を介して不活性ガスをシャワー板70の上面に吹き付けることができる。基板支持部50、シャワー板70および不活性ガス導入管56は、例えばシリコン、炭化珪素、窒化珪素、石英若しくは非晶質炭素又はこれらの複合物などによって一体に形成されてもよい。シャワー板70の上面には、例えば3つの基板支持ピン72が設けられている。基板支持ピン72の側面には、それぞれ凹状の支持溝74が設けられており、基板24は、基板移載機32によって支持溝74の下面に載置されることにより、ステージアーム30に支持される。さらに、アーム本体48の裏面中央近傍には、測温部76が設けられており、この測温部76の一端は、ゲートドア部52を貫通し、制御部86に接続されている。
【0010】次に測温部76について説明する。
図6において、測温部76が示されている。測温部76は、保護管78の中に、例えば長さの異なる5つの熱電対80が設けられ、封止部82によって封止されている。測温部76は、基板支持部50の裏面に接触しており、5つの熱電対80によって、基板支持部50裏面の中心近傍および周辺などの温度を測定することができる。それぞれの熱電対80が検出した温度は、配線部84を介して制御部86に出力される。
【0011】次に基板処理装置10の動作について説明する。
以下、カセットローダ22,22など、複数ある装置について単にカセットローダ22と略記することがある。
基板24を収納するカセット26は、カセットロード室12内のカセットローダ22により、カセット収納室14へ投入される。基板移載機32は、カセット収納室14に投入されたカセット26から、基板24を取り出し、ステージアーム30に載置する。ステージアーム30は、基板支持ピン72によって基板24を支持し、基板24がシャワー板70に設けられた連通孔66および小径連通孔68の上方に配置されるようにしている。
【0012】図7は、ステージアーム30に不活性ガスが供給されている状態を示す図である。図7に示すように、基板24がステージアーム30に載置されると、制御部86は、マスフローコントローラ(図示せず)などを制御し、例えば窒素(N2)またはアルゴン(Ar)などの不活性ガスを配管60からステージアーム30に供給させる。不活性ガスの温度は、例えば反応室18で基板24を処理する処理温度よりも低くし、常温から−200°C程度(液化しない温度)の範囲で用いられてもよい。
不活性ガスは、配管60から不活性ガス導入管56に供給されると、導入孔64および凹部62を介し、連通孔66および小径連通孔68から基板24に向けて吹き付けられる。すなわち、ステージアーム30は、不活性ガスを基板24に吹き付けることにより、基板24の面内温度を均一にする。ステージアーム30から吹き付けられた不活性ガスにより、基板24が持上げられた場合には、基板支持ピン72が支持溝74の上面などによって基板24のずれを規制する。
【0013】次に、ステージアーム30に載置された基板24は、ステージアーム30から不活性ガスを吹き付けられた状態で、アームローダ54によって反応室18内に搬入される。ステージアーム30は、制御部86が測温部76により検出された温度によって、基板24に吹き付けられる不活性ガスの流量などを制御することができるので、ステージアーム30に載置された基板24の温度を搬送時にも制御することができる。
【0014】図8は、反応室18に基板24が搬入された状態を示す図である。
反応室18は、ヒータ38によって、例えば基板24が搬入される以前から基板24を処理する処理温度に設定される。すなわち、ヒータ38は、基板処理装置10が動作している間に、所定の温度で反応室18を加熱し続けてもよい。
基板24は、反応室18に搬入されると、ヒータ38およびリフレクタ40によって昇温される。基板24が上方および下方から昇温されることにより、例えば基板24の中央部が昇温しやすくなる場合には、シャワー板70は、連通孔66と小径連通孔68との開口径差により、不活性ガスの吹き付け量を相違させ、基板24の面内温度を均一にするように冷却する。
制御部86は、例えば不活性ガスの流量を制御することにより、反応室18内の基板24を処理温度まで急激に加熱する。例えば、制御部86は、ヒータ38の温度が一定の状態で、配管60からステージアーム30に供給されている不活性ガスを瞬時に停止させ、基板24が急激に加熱されるようにする。
反応炉34は、基板24が所定の温度に加熱されると、処理用ガスを処理用ガス供給部42から反応室18に供給し、所定の処理を行う。
【0015】基板24の処理が終了すると、処理用ガスがガス排気部44から排気され、制御部86は、基板24を反応室18内で冷却するため、再び配管60からステージアーム30に不活性ガスが供給されるようにする。基板24は、例えば所定の温度まで冷却されると、ステージアーム30から不活性ガスを吹き付けられつつ、アームローダ54が移動することによって、反応室18から搬出される。そして、反応室18から搬出された基板24は、基板移載機32によってカセット収納室14のカセット26に収納され、カセットローダ22によってカセットロード室12に戻される。
【0016】以上のように、基板処理装置10は、ヒータ38が反応室18を加熱している状態のままで、反応室18内でステージアーム30に支持された基板24の面内温度を均一にしつつ、急加熱することができる。よって、昇降温特性に優れたランプなどの加熱手段を用いることなく、例えば300°C/秒程度で基板24を急加熱することができ、装置の低価格化および信頼性の向上を図ることもできる。
基板処理装置10は、基板24に吹き付けられる不活性ガスを、制御部86によって制御することにより、基板24のサーマルバジェットを制御することができる。
また、基板処理装置10は、処理後の基板24を反応室18内で不活性ガスによって急速に冷却することができ、時間当たりの基板処理量を向上させることもできる。
【0017】なお、上記実施形態の説明にあっては、反応室を2つとした構成となっているが、これに限定するものではなく、反応室は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、複数の反応室は、水平方向に並べられてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、基板を反応炉に入出させる際又は基板を昇降温させる際、基板に不活性ガスを吹き付けられるようにしたので、基板の面内温度が不均一になることを防止することができ、高品質な半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る基板処理装置の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いた反応炉の具体例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの上面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの下面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いた測温部を示す図である。
【図7】ステージアームに不活性ガスが供給されている状態を示す図である。
【図8】反応室に基板が搬入された状態を示す図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置
18 反応室
20 ゲート
24 基板
30 ステージアーム
34 反応炉
36 反応管
38 ヒータ
40 リフレクタ
48 アーム本体
50 基板支持部
52 ゲートドア部
56 不活性ガス導入管
58 不活性ガス供給口
60 配管
62 凹部
64 導入孔
66 連通孔
68 小径連通孔
70 シャワー板
72 基板支持ピン
74 支持溝
76 測温部
80 熱電対
86 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置(半導体デバイス)等の基板を処理する基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の基板処理装置は、反応炉と、この反応炉に基板を搬送するツィーザ等の搬送手段と、この搬送手段により搬送された基板を反応炉内で加熱するヒータ等の加熱手段を備えている。基板処理の生産性を高めるためには、加熱手段により基板を急激に加熱することが有効である。ところが、このように基板を急激に加熱すると、基板面内に温度の不均一が生じる。このような基板面内の温度不均一を少なくする技術として、基板を予備加熱するための予備加熱源を搬送手段に設け、基板を予備加熱することによって、基板温度と加熱手段の温度との温度差を小さくし、基板面内の温度差を小さくするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、基板を反応炉に入出炉する際には、反応炉からの熱輻射によって、基板が不均一に加熱されるため、基板面内の温度分布が不均一になることがある。基板面内の温度分布が不均一になると、基板が皿状に変形し、搬送手段上で飛び跳ねてパーティクルを撒き散らすことがある。また、基板を反応炉で昇温又は降温する際にも基板面内での温度分布不均一が生じる。このような問題は、上記従来例には開示されていない。
【0004】そこで、本発明は、基板を反応炉に搬入出させる場合や、基板を昇温または降温させる場合に、基板の面内温度が不均一になることを防止し、高品質な半導体装置(半導体デバイス)を製造することができる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の特徴とするところは、反応炉と、この反応炉に基板を入出させる搬送手段と、前記反応炉に搬送された基板を加熱する加熱手段と、前記基板に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記搬送手段によって前記基板を前記反応炉に搬入させる際若しくは前記反応炉から搬出させる際又は前記基板を昇温させる際若しくは降温させる際、前記基板に不活性ガスを吹き付けるよう前記不活性ガス供給手段を制御する制御手段とを有する基板処理装置にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る基板処理装置10の概略が例示されている。この基板処理装置10は、カセットロード室12、カセット収納室14、搬送室16および反応室18,18が順次ゲート20を介して接続されて構成されている。カセットロード室12には、例えば2つのカセットローダ22,22が配置され、このカセットローダ22,22によりカセット収納室14へ半導体ウェハ等の基板24が収められたカセット26を投入し、又はカセット収納室14からカセット26を取り出すようになっている。搬送室16は、蓋28を閉じることによって気密が保たれ、この搬送室16には、例えば2つのステージアーム30が配置されている。このステージアーム30は、基板24を反応室18に搬入し、反応室18内で基板24を支持し、反応室18から基板24を搬出する。ステージアーム30の近傍には、カセット収納室14のカセット26と、搬送室16のステージアーム30との間で、基板24を移動させる基板移載機32が設けられている。基板処理装置10の各部は、制御部86によって制御されている。
【0007】図2において、反応炉34の具体例が示され、この反応炉34は、反応管36内に前述した反応室18が形成されている。反応管36の下方には、ヒータ38が配置されており、このヒータ38は、反応室18を下方から加熱する。反応管36の上方には、リフレクタ40が配置されている。リフレクタ40は、例えば反射率の高い鏡面金属で形成され、ヒータ38から出力された熱を反射することにより、反応室18を加熱する。ヒータ38およびリフレクタ40の周囲は、断熱材(図示せず)で覆われており、他の反応炉34を隣接できるようにしてある。反応管36の前方上部には、処理用ガス供給部42が設けられ、処理用ガスが反応室18に供給されるようになっている。反応管36の後方下部には、ガス排気部44が設けられおり、反応室18内のガスを排気する。また、ガス排気部44の上方には、不活性ガスが反応室18に供給されるように、バックパージガス供給部46が設けられている。このバックパージガス供給部46は、例えば後述するゲートドア部52が開いた際などに、不活性ガスを反応室18に供給し、反応室18内と反応室18外の気圧差を緩和することにより、ガス排気部44から反応室18に外気が流入することを防止する。反応管36の前方の開口部は、前述したゲート20が設けられており、反応管36の後方は、封止されている。
【0008】次にステージアーム30について説明する。
図3乃至図5において、ステージアーム30が例示されている。ステージアーム30には、例えば石英などで形成されたアーム本体48の一方に、基板24を支持する円形状の基板支持部50を有する。アーム本体48の他方には、ステージアーム30が反応室18内で基板24を支持する際に、反応室18を気密にするためのゲートドア部52が設けられている。このゲートドア部52の下方には、アームローダ54が接続されている。アームローダ54は、ステージアーム30が基板24を反応室18に搬入し、基板24を反応室18から搬出するように、反応炉34のゲート20に向かって前後に移動する。アーム本体48の裏面には、基板支持部50に不活性ガスを供給するための不活性ガス導入管56が設けられており、この不活性ガス導入管56は、ゲートドア部52を貫通し、一方の開口部が後述する導入孔62に接続され、他方の不活性ガス供給口58が、例えばマスフローコントローラ(図示せず)および制御部86によって流量を制御された不活性ガスを供給する配管60に接続されている。配管60は、アームローダ54の移動に応じて曲がり、アームローダ54の移動時および停止時のいずれにも不活性ガスを供給することができる。
【0009】基板支持部50の上面には、基板24とほぼ同じ大きさで円形状の凹部62が設けられており、基板支持部50のほぼ中央には、不活性ガスを通過させる導入孔64が設けられている。基板支持部50は、円板状のシャワー板70で覆われている。シャワー板70には、例えば中央部に多数の連通孔66が形成され、周辺部に連通孔66よりも開口径の小さな小径小径連通孔68が多数形成されている。凹部62は、基板支持部50がシャワー板70によって覆われることによって、円柱状の空間となり、不活性ガス導入管56から導入孔64を介して供給される不活性ガスを受け入れると、連通孔66および小径連通孔68を介して不活性ガスをシャワー板70の上面に吹き付けることができる。基板支持部50、シャワー板70および不活性ガス導入管56は、例えばシリコン、炭化珪素、窒化珪素、石英若しくは非晶質炭素又はこれらの複合物などによって一体に形成されてもよい。シャワー板70の上面には、例えば3つの基板支持ピン72が設けられている。基板支持ピン72の側面には、それぞれ凹状の支持溝74が設けられており、基板24は、基板移載機32によって支持溝74の下面に載置されることにより、ステージアーム30に支持される。さらに、アーム本体48の裏面中央近傍には、測温部76が設けられており、この測温部76の一端は、ゲートドア部52を貫通し、制御部86に接続されている。
【0010】次に測温部76について説明する。
図6において、測温部76が示されている。測温部76は、保護管78の中に、例えば長さの異なる5つの熱電対80が設けられ、封止部82によって封止されている。測温部76は、基板支持部50の裏面に接触しており、5つの熱電対80によって、基板支持部50裏面の中心近傍および周辺などの温度を測定することができる。それぞれの熱電対80が検出した温度は、配線部84を介して制御部86に出力される。
【0011】次に基板処理装置10の動作について説明する。
以下、カセットローダ22,22など、複数ある装置について単にカセットローダ22と略記することがある。
基板24を収納するカセット26は、カセットロード室12内のカセットローダ22により、カセット収納室14へ投入される。基板移載機32は、カセット収納室14に投入されたカセット26から、基板24を取り出し、ステージアーム30に載置する。ステージアーム30は、基板支持ピン72によって基板24を支持し、基板24がシャワー板70に設けられた連通孔66および小径連通孔68の上方に配置されるようにしている。
【0012】図7は、ステージアーム30に不活性ガスが供給されている状態を示す図である。図7に示すように、基板24がステージアーム30に載置されると、制御部86は、マスフローコントローラ(図示せず)などを制御し、例えば窒素(N2)またはアルゴン(Ar)などの不活性ガスを配管60からステージアーム30に供給させる。不活性ガスの温度は、例えば反応室18で基板24を処理する処理温度よりも低くし、常温から−200°C程度(液化しない温度)の範囲で用いられてもよい。
不活性ガスは、配管60から不活性ガス導入管56に供給されると、導入孔64および凹部62を介し、連通孔66および小径連通孔68から基板24に向けて吹き付けられる。すなわち、ステージアーム30は、不活性ガスを基板24に吹き付けることにより、基板24の面内温度を均一にする。ステージアーム30から吹き付けられた不活性ガスにより、基板24が持上げられた場合には、基板支持ピン72が支持溝74の上面などによって基板24のずれを規制する。
【0013】次に、ステージアーム30に載置された基板24は、ステージアーム30から不活性ガスを吹き付けられた状態で、アームローダ54によって反応室18内に搬入される。ステージアーム30は、制御部86が測温部76により検出された温度によって、基板24に吹き付けられる不活性ガスの流量などを制御することができるので、ステージアーム30に載置された基板24の温度を搬送時にも制御することができる。
【0014】図8は、反応室18に基板24が搬入された状態を示す図である。
反応室18は、ヒータ38によって、例えば基板24が搬入される以前から基板24を処理する処理温度に設定される。すなわち、ヒータ38は、基板処理装置10が動作している間に、所定の温度で反応室18を加熱し続けてもよい。
基板24は、反応室18に搬入されると、ヒータ38およびリフレクタ40によって昇温される。基板24が上方および下方から昇温されることにより、例えば基板24の中央部が昇温しやすくなる場合には、シャワー板70は、連通孔66と小径連通孔68との開口径差により、不活性ガスの吹き付け量を相違させ、基板24の面内温度を均一にするように冷却する。
制御部86は、例えば不活性ガスの流量を制御することにより、反応室18内の基板24を処理温度まで急激に加熱する。例えば、制御部86は、ヒータ38の温度が一定の状態で、配管60からステージアーム30に供給されている不活性ガスを瞬時に停止させ、基板24が急激に加熱されるようにする。
反応炉34は、基板24が所定の温度に加熱されると、処理用ガスを処理用ガス供給部42から反応室18に供給し、所定の処理を行う。
【0015】基板24の処理が終了すると、処理用ガスがガス排気部44から排気され、制御部86は、基板24を反応室18内で冷却するため、再び配管60からステージアーム30に不活性ガスが供給されるようにする。基板24は、例えば所定の温度まで冷却されると、ステージアーム30から不活性ガスを吹き付けられつつ、アームローダ54が移動することによって、反応室18から搬出される。そして、反応室18から搬出された基板24は、基板移載機32によってカセット収納室14のカセット26に収納され、カセットローダ22によってカセットロード室12に戻される。
【0016】以上のように、基板処理装置10は、ヒータ38が反応室18を加熱している状態のままで、反応室18内でステージアーム30に支持された基板24の面内温度を均一にしつつ、急加熱することができる。よって、昇降温特性に優れたランプなどの加熱手段を用いることなく、例えば300°C/秒程度で基板24を急加熱することができ、装置の低価格化および信頼性の向上を図ることもできる。
基板処理装置10は、基板24に吹き付けられる不活性ガスを、制御部86によって制御することにより、基板24のサーマルバジェットを制御することができる。
また、基板処理装置10は、処理後の基板24を反応室18内で不活性ガスによって急速に冷却することができ、時間当たりの基板処理量を向上させることもできる。
【0017】なお、上記実施形態の説明にあっては、反応室を2つとした構成となっているが、これに限定するものではなく、反応室は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、複数の反応室は、水平方向に並べられてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、基板を反応炉に入出させる際又は基板を昇降温させる際、基板に不活性ガスを吹き付けられるようにしたので、基板の面内温度が不均一になることを防止することができ、高品質な半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る基板処理装置の概略を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いた反応炉の具体例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの上面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの下面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いたステージアームの断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る基板処理装置に用いた測温部を示す図である。
【図7】ステージアームに不活性ガスが供給されている状態を示す図である。
【図8】反応室に基板が搬入された状態を示す図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置
18 反応室
20 ゲート
24 基板
30 ステージアーム
34 反応炉
36 反応管
38 ヒータ
40 リフレクタ
48 アーム本体
50 基板支持部
52 ゲートドア部
56 不活性ガス導入管
58 不活性ガス供給口
60 配管
62 凹部
64 導入孔
66 連通孔
68 小径連通孔
70 シャワー板
72 基板支持ピン
74 支持溝
76 測温部
80 熱電対
86 制御部
Claims (1)
- 反応炉と、この反応炉に基板を入出させる搬送手段と、前記反応炉に搬送された基板を加熱する加熱手段と、前記基板に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、前記搬送手段によって前記基板を前記反応炉に搬入させる際若しくは前記反応炉から搬出させる際又は前記基板を昇温させる際若しくは降温させる際、前記基板に不活性ガスを吹き付けるよう前記不活性ガス供給手段を制御する制御手段とを有する基板処理装置。
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