[go: up one dir, main page]

JP2004241246A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

端子金具及びコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2004241246A
JP2004241246A JP2003028716A JP2003028716A JP2004241246A JP 2004241246 A JP2004241246 A JP 2004241246A JP 2003028716 A JP2003028716 A JP 2003028716A JP 2003028716 A JP2003028716 A JP 2003028716A JP 2004241246 A JP2004241246 A JP 2004241246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
terminal
connection portion
housing
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003028716A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritomo Okamura
憲知 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2003028716A priority Critical patent/JP2004241246A/ja
Publication of JP2004241246A publication Critical patent/JP2004241246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】電線に端子金具を接続する際に電線に対する端子金具の方向性をなくす。
【解決手段】端子金具30の電線接続部32には電線50が後方から収容され、電線接続部32の切起片35を電線50に係止させることでその電線50を抜止めしている。電線接続部32は円筒状をなしているので、電線50との接続に際しては、電線50に対して端子金具30を周方向に位置決めする必要がない。したがって、電線50に接続するための装置には端子金具30を所定の姿勢にセットするための機構が不要であり、装置の簡素化を図ることができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線に接続される端子金具及びその端子金具が収容されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線の端末に端子金具を固着する手段として、端子金具にオープンバレル状の電線圧着部を形成してその電線圧着部を電線に圧着する方法や、端子金具に圧接刃を形成してその圧接刃に電線を圧接する方法がある。圧着による固着方法としては特許文献1に開示されているもの等があり、圧接による固着方法としては特許文献2に開示されているもの等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−050947号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平11−260463号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように圧着や圧接による接続方法では、この端子金具における接続部分(電線圧着部又は圧接刃)の形状が周方向において方向性がある。つまり、圧着の場合は電線圧着部に対して電線を組み付ける方向が決まっており、圧接の場合は圧接刃に対する電線の圧接方向が決まっており、端子金具に電線を固着する際には、端子金具を電線に対して正しい向きにセットしなければならない。
【0006】
このため、自動機を用いて電線を固着する場合には、端子金具を所定の向きにセットするための機構が必要となり、自動機の構造が複雑になるという問題がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、電線に端子金具を接続する際に電線に対する端子金具の方向性をなくすことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、前端側に相手側端子に接続される端子接続部を有し、後端側に電線の端末部に接続される電線接続部を有する端子金具であって、前記電線接続部が、前記電線を後方から収容可能な円筒状をなし、前記電線接続部には、前記電線に係止することでその電線の抜けを規制可能な抜止め手段が設けられている構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、前記抜止め手段が、前記芯線収容部を縮径変形させつつ前記芯線にカシメ付けることで、その芯線を抜止めするとともに前記電線接続部と前記芯線とを導通可能に接続する構成とされている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、前記抜止め手段が、前記被覆収容部の一部を内側へ切り起こしてその切起片の先端を前記絶縁被覆に食い込ませる構成とされている。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記端子接続部が前記電線接続部と同心の円形に形成されている構成とした。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記端子接続部の外径が、前記電線接続部の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされ、前記電線接続部の外径が、前記電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされている構成とした。
【0010】
請求項6の発明は、前端側に相手側端子に接続される端子接続部を有し、後端側に電線の端末部に接続される電線接続部を有する端子金具をハウジングに収容してなるコネクタであって、前記電線接続部が、前記電線を後方から収容可能な円筒状をなし、前記電線接続部には、前記電線に係止することでその電線の抜けを規制可能な抜止め手段が設けられている構成とした。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、前記抜止め手段が、前記被覆収容部の一部を内側へ切り起こしてその切起片の先端を前記絶縁被覆に食い込ませる構成とされ、前記切起片の切り起こしによって形成された係止孔に、前記ハウジング内に形成した係止部を係止させることにより、前記端子金具が抜止めされている構成とした。
【0011】
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7の発明において、前記端子接続部が前記電線接続部と同心の円形に形成されている構成とした。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記端子接続部の外径が、前記電線接続部の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされ、前記電線接続部の外径が、前記電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされている構成とした。
【0012】
請求項10の発明は、前端側に端子接続部を有し、後端側に電線接続部を有する端子金具と、前記端子金具が収容された第1ハウジングと、前記端子金具が収容された第2ハウジングと、前記第1ハウジングに収容された中継端子とを備えたコネクタであって、前記端子接続部が丸ピン状をなし、前記電線接続部が円筒状をなし、その電線接続部には電線が収容された状態で固着され、前記中継端子が、両端開放の円筒状をなし、前記第1ハウジングに収容された状態では、その中継端子の一方の開口に前記端子金具の端子接続部が差し込まれるようになっているとともに、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合した状態では、前記第2ハウジングに収容されている前記端子金具の端子接続部が、前記中継端子における他方の開口から差し込まれることで、前記第1ハウジング側の端子金具と前記第2ハウジング側の端子金具とが前記中継端子を介して接続される構成とした。
【0013】
【発明の作用及び効果】
[請求項1及び請求項6の発明]
電線に接続する際には、電線接続部内に電線を差し込み、その電線に対して抜止め手段を係止させる。電線接続部は円筒状をなしているので、電線との接続に際しては、電線に対して端子金具を周方向に位置決めする必要がない。したがって、電線に接続するための装置には端子金具を所定の姿勢にセットするための機構が不要であり、装置の簡素化を図ることができる。
【0014】
[請求項2の発明]
抜止め手段が、芯線を抜け止めするだけでなく、芯線と電線接続部とを導通可能に接続する手段を兼ねているので、導通手段と抜止め手段とを別々に設けるものに比べて端子金具の簡素化が可能である。また、芯線と電線接続部を固着する手段としては溶接による方法も考えられるが、本発明ではカシメ付けによって固着するようにしたので、溶接に比べてコスト低減を図ることができる。
【0015】
[請求項3の発明]
絶縁被覆を抜止めする手段として、被覆収容部の一部を内側へ切り起こした切起片の先端を絶縁被覆に食い込ませるようにしたので、絶縁被覆を確実に抜け止めすることができる。
[請求項4及び請求項8の発明]
端子接続部が電線接続部と同心の円形に形成されているので、端子金具をコネクタのハウジングに収容して相手側端子に接続するときに、周方向における端子金具の向きを考慮せずに済む。
【0016】
[請求項5及び請求項9の発明]
端子接続部や電線接続部を非円形とした場合は、その大きさが電線の外径よりも大きくなってしまうことが懸念されるが、本発明では、端子接続部と電線接続部の双方が、電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされている。これにより、複数の端子金具を並列する場合にそのピッチを小さくすることができる。
[請求項7の発明]
絶縁被覆を抜止めする手段として、被覆収容部の一部を内側へ切り起こした切起片の先端を絶縁被覆に食い込ませるようにしたので、絶縁被覆を確実に抜け止めすることができる。また、切起片の切り起こしによって形成された係止孔を利用して端子金具をハウジングに対して抜止めしているので、ハウジング内部の形状の簡素化を図ることができる。
【0017】
[請求項10の発明]
電線に接続する際には、電線接続部内に電線を差し込み、その電線に対して抜止め手段を係止させる。電線接続部は円筒状をなしているので、電線との接続に際しては、電線に対して端子金具を周方向に位置決めする必要がない。したがって、電線に接続するための装置には端子金具を所定の姿勢にセットするための機構が不要であり、装置の簡素化を図ることができる。
また、両端が開口した円筒状の中継端子を用いたので、第1ハウジングに収容される端子金具と第2ハウジングに収容される端子金具を共通部品とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態1のコネクタAは、端子金具30と中継端子40を収容した第1ハウジング10と、端子金具30を収容した第2ハウジング20とからなり、両ハウジング10,20を嵌合することで、双方の端子金具30が中継端子40を介して導通可能に接続されるようになっている。
【0019】
第1ハウジング10は、その前後両端面間に貫通する複数のキャビティ11を有しており、正面から視ると複数のキャビティ11は上下左右に一定ピッチで整列して配置されている。キャビティ11は概ね円形の貫通孔からなり、その内径はその全長に亘ってほぼ一定寸法である。キャビティ11の内周には、その前後方向におけるほぼ中央位置から内向きに突出する複数の前止まり部12が形成され、この前止まり部12よりも後方(図3における右方)の位置には突起状の係止部13が形成されている。係止部13は、周方向に180°間隔を空けた上下2カ所に配置されている。尚、第1ハウジング10の上面にはロックアーム14が形成されている。
【0020】
第2ハウジング20は、その前後両端面間に貫通するとともに第1ハウジング10の各キャビティ11と対応する複数のキャビティ21を有している。キャビティ21は概ね円形の貫通孔からなり、その内径はその全長に亘ってほぼ一定寸法である。キャビティ21の前端部内周には内向きに突出する複数の前止まり部22が形成され、この前止まり部22よりも後方(図2における左方)の位置には突起状の係止部23が形成されている。この係止部23は、周方向に180°間隔を空けた上下2カ所に配置されている。また、第2ハウジング20には、その前端面周縁部から前方へ延出する角筒状のフード部24が形成され、このフード部24の上面壁前端部にはロック部25が形成されている。
【0021】
端子金具30は、金属板材に曲げ加工などを施したものであり、全体として前後方向に細長い形状をなしている。この端子金具30は、円形の芯線51の外周を円筒状の絶縁被覆52で包囲した形態の電線50の端末部に接続される。端子金具30の略前半部分は、丸ピン状、即ち円形の細長い形状をなす端子接続部31となっており、略後半部分は、端子接続部31と同心の円筒形をなす電線接続部32となっている。電線接続部32の外径は端子接続部31の外径よりも大きく、その電線接続部32の中空内には後方から電線50が差し込まれるようになっている。
【0022】
電線接続部32のうち略前半部分は芯線収容部33となっており、略後半部分は芯線収容部33よりも僅かに径の大きい被覆収容部34となっている。被覆収容部34の外径は電線50の絶縁被覆52の外径とほぼ同じ寸法に設定され、被覆収容部34の内径は電線50の最大外径、即ち絶縁被覆52の外径よりも小さい寸法とされている。芯線収容部33の内径は、芯線51の外径とほぼ同じかそれよりも僅かに大きい寸法とされている。尚、端子接続部31の外径は、芯線収容部33の内径よりも僅かに小さい寸法とされている。
【0023】
また、被覆収容部34には、内側へ切り起こすことによって上下一対の切起片35(本発明の構成要件である抜止め手段)が形成されている。この2つの切起片35は、周方向に180°間隔を空けて配置、即ち、第1ハウジング10の係止部13及び第2ハウジング20の係止部13と対応する配置となっている。かかる切起片35は、前方、即ち被覆収容部34に対する電線50の差込み方向先方に向かって斜めに片持ち状に延出した形態となっている。また、切起片35の切り起こしによって開口した部分は係止孔36となっている。
【0024】
中継端子40は、平板状の金属板材に曲げ加工等を施したものであって、全体として円筒形をなしており、金属板材の側縁同士の突当部分では、拡開可能なスリット41が前後方向に直線状に延びている。中継端子40を構成する金属板材の板厚は、上記端子金具30を構成する金属板材の板厚とほぼ同じである。また、中継端子40の外径寸法は、端子金具30の電線接続部32とほぼ同じ寸法かそれよりも僅かに細い径とされ、中継端子40の内径は、端子金具30の端子接続部31の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも僅かに大きい寸法とされている。
【0025】
かかる中継端子40の長さ方向におけるほぼ中央位置には、斜め外前方へ片持ち状に延出した形態の抜止片42が、切り起こしによって上下一対形成されている。また、中継端子40における抜止片42よりも前方の位置と後方の位置には、夫々、周方向に沿い且つ全周に亘って連続する細長い接触部43が形成されている。接触部43は、内側へリブ状に縮径させたものであって、外周においては溝状をなしている。かかる接触部43の内径は、端子金具30の端子接続部31の外径よりも僅かに小さい寸法とされている。
【0026】
次に、コネクタAの組付けについて説明する。
端子金具30を電線50の端末部に接続する際には、まず、電線50の端末部において絶縁被覆52を除去し、芯線51の端部を端子金具30の芯線収容部33と対応する長さだけ露出させておく。この電線50を後方から電線接続部32に差し込んでその奥端(前端)に突き当てると、芯線51の露出部が芯線収容部33内に収容されるとともに、絶縁被覆52の端末部が被覆収容部34内に収容される。この状態では、被覆収容部34の切起片35の先端が絶縁被覆52に食い込むことにより、電線50が端子金具30(電線接続部32)に対して抜止め状態に保持される。また、絶縁被覆52が上下一対の切起片35によって弾性的に挟み付けられるため、この弾性挟圧力によっても電線50の抜け規制が図られている。
【0027】
次に、芯線収容部33を周方向に沿って縮径変形させつつ芯線51にカシメ付ける。この縮径部37は、前後2カ所に形成され、全周に亘って連続して芯線51の外周に食い込む。この縮径部37の食い込み作用により、芯線51が電線接続部32に対して抜止めされるとともに、電線接続部32と芯線51とが導通可能に接続される。以上により、電線50の端末に対して端子金具30が同芯状に固着される。
【0028】
一方、第1ハウジング10においては、各キャビティ11に対して前方から中継端子40が挿入されて前止まり部12に突き当てられる。このようにキャビティ11に収容された中継端子40は、その抜止片42の先端(前端)をキャビティ11の内壁に食い込ませることにより抜止め状態に保持される。
同じく第1ハウジング10においては、各キャビティ11に上記端子金具30が後方から挿入されて前止まり部12に突き当てられる。このように収容された端子金具30は、その被覆収容部34に形成した係止孔36にキャビティ11の係止部13を係止させることで、抜止め状態に保持される。また、この状態では、端子接続部31が中継端子40に対して後方から嵌入され、その端子接続部31の外周に対して接触部43が当接する。このとき、中継端子40は僅かに拡径するように弾性変形するため、その中継端子40の弾性復元力により接触部43が所定の接触圧で端子接続部31を締め付ける。これにより、端子金具30と中継端子40とが導通可能に接続された状態となる。
【0029】
第2ハウジング20においても、各キャビティ21に上記端子金具30が後方から挿入されて前止まり部22に突き当てられる。このように収容された端子金具30は、その被覆収容部34に形成した係止孔36にキャビティ21の係止部23を係止させることで、抜止め状態に保持される。また、端子接続部31はフード部24内に突出した状態となる。
上記のように端子金具30と中継端子40を収容した第1ハウジング10は、端子金具30を収容した第2ハウジング20のフード部24に嵌合され、ロックアーム14とロック部25との係合によって両ハウジング10,20が嵌合状態にロックされる。この嵌合状態では、第2ハウジング20のフード部24に突出している端子金具30の端子接続部31が、中継端子40に対して前方から嵌入され、その端子接続部31の外周に対して接触部43が当接する。このとき、中継端子40の略前半部分が僅かに拡径するように弾性変形するため、その中継端子40の弾性復元力により接触部43が所定の接触圧で端子接続部31を締め付ける。これにより、第2ハウジング20の端子金具30と中継端子40とが導通可能に接続され、ひいては、第1ハウジング10の端子金具30と第2ハウジング20の端子金具30とが中継端子40を介して導通可能に接続される。
【0030】
上述のように本実施形態においては、端子金具30と電線50とを接続する際には、電線接続部32内に電線50を差し込み、その電線50に対して抜止め手段としての切起片35を係止させるのであるが、電線接続部32は円筒状をなしているので、電線50に対して端子金具30を周方向に位置決めする必要がない。したがって、電線50に接続するための装置には端子金具30を所定の姿勢にセットするための機構が不要であり、これにより、装置の簡素化を図ることが可能となっている。
【0031】
また、切起片35が、芯線収容部33を縮径変形させた縮径部37を芯線51にカシメ付けることで、その芯線51を抜止めするとともに電線接続部32と芯線51とを導通可能に接続するようになっているが、このように縮径部37が、芯線51を抜け止めするだけでなく、芯線51と電線接続部32とを導通可能に接続する手段を兼ねているので、導通手段と抜止め手段とを別々に設けるものに比べて端子金具30の簡素化が可能となっている。
【0032】
また、芯線51と電線接続部32を固着する手段としては溶接による方法も考えられるが、本実施形態ではカシメ付けによって固着するようにしたので、溶接に比べてコスト低減を図ることが可能となっている。
また、電線接続部32に対して絶縁被覆52を抜止めする手段として、被覆収容部34の一部を内側へ切り起こした切起片35の先端を絶縁被覆52に食い込ませるようにしたので、絶縁被覆52を確実に抜け止めすることができる。
【0033】
しかも、切起片35の切り起こしによって形成された係止孔36を利用して端子金具30をハウジング10,20に対して抜止めしているので、ハウジング10,20内部(キャビティ11,21)の形状の簡素化を図ることが可能となっている。
また、端子接続部31が電線接続部32と同心の円形に形成されているので、端子金具30をコネクタAのハウジング10,20に収容して中継端子40(相手側端子)に接続するときに、周方向における端子金具30の向きを考慮せずに済む。
【0034】
また、本実施形態とは異なり端子接続部や電線接続部を非円形とした場合には、その大きさが電線50の外径よりも大きくなってしまうことが懸念されるが、本実施形態では、端子接続部31と電線接続部32の双方が、電線50の絶縁被覆52の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされているため、並列する複数の端子金具30のピッチを小さくすることが可能となっている。
また、第1ハウジング10の端子金具30と第2ハウジング20の端子金具30とを接続する手段として、両端が開口した円筒状の中継端子40を用いたので、第1ハウジング10に収容される端子金具30と第2ハウジング20に収容される端子金具30を共通部品とすることが実現されている。
【0035】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図8及び図9を参照して説明する。
本実施形態2のコネクタBは、第1ハウジング60の構成及びそこに収容される第1端子金具70を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
上記実施形態1では、第1ハウジング10に中継端子40を収容していたのに対し、本実施形態2では、中継端子40を用いずに第1ハウジング10に収容される第1端子金具70と第2ハウジング20に収容される第2端子金具30とを直接嵌合して接続するようになっている。尚、第2ハウジング20は実施形態1と同じ構成であり、第2端子金具30は実施形態1の端子金具30と同じ構成である。
【0036】
第1ハウジング60は、その前後両端面間に貫通する複数のキャビティ61を有しており、正面から視ると複数のキャビティ61は上下左右に一定ピッチで整列して配置されている。キャビティ61は概ね円形の貫通孔からなり、その内径はその全長に亘ってほぼ一定寸法である。キャビティ61の後端部には、第1端子金具70を抜止めするための突起状の係止部62が形成されている。係止部62は、周方向に180°間隔を空けた上下2カ所に配置されている。
【0037】
第1端子金具70は、金属板材に曲げ加工などを施したものであり、全体として前後方向に細長い形状をなしている。第1端子金具70の略前半部分は、円筒状をなす端子接続部71となっており、略後半部分は、端子接続部71よりも僅かに大径の円筒形をなすとともに端子接続部71に対して同心状に連続する電線接続部72となっている。
電線接続部72のうち略前半部分は芯線収容部73となっており、略後半部分は芯線収容部73よりも僅かに径の大きい被覆収容部74となっている。被覆収容部74の外径は、電線50の絶縁被覆52の外径とほぼ同じ寸法に設定され、芯線収容部73の内径は、芯線51の外径とほぼ同じかそれよりも僅かに大きい寸法に設定されている。
【0038】
被覆収容部74には、内側へ切り起こすことによって上下一対の切起片75(本発明の構成要件である抜止め手段)が形成されている。この2つの切起片75は、周方向に180°間隔を空けて配置、即ち、第1ハウジング60の係止部62と対応する配置となっている。かかる切起片75は、前方、即ち電線接続部72に対する電線50の差込み方向先方に向かって斜めに片持ち状に延出した形態となっている。
【0039】
端子接続部71の長さ方向におけるほぼ中央位置には、周方向に沿い且つ全周に亘って連続する細長い接触部76が形成されている。接触部76は、内側へリブ状に縮径させたものであって、外周においては溝状をなしている。かかる接触部76の内径は、第2端子金具30の端子接続部71の外径よりも僅かに小さい寸法とされている。
次に、コネクタBの組付けについて説明する。
第1端子金具70を電線50の端末部に接続する際には、電線50を後方から電線接続部72に所定の長さだけ差し込み、芯線51の露出部を芯線収容部73に収容するとともに、絶縁被覆52の端末部を被覆収容部74内に収容する。この状態では、被覆収容部74の切起片75の先端が絶縁被覆52に食い込むことにより、電線50が第1端子金具70に対して抜止め状態に保持される。また、絶縁被覆52は上下一対の切起片75によって弾性的に挟み付けられるため、この弾性挟圧力によっても電線50の抜け規制が図られている。
【0040】
次に、芯線収容部73を周方向に沿って縮径変形させつつ芯線51にカシメ付ける。この縮径部77は、前後2カ所に形成され、全周に亘って連続して芯線51の外周に食い込む。この縮径部77の食い込み作用により、芯線51が電線接続部72に対して抜止めされるとともに、電線接続部72と芯線51とが導通可能に接続される。以上により、電線50の端末に対して第1端子金具70が同芯状に固着される。
【0041】
次に、第1ハウジング60の各キャビティ61に第1端子金具70を後方から挿入し、その被覆収容部74において切起片75の切り起しに伴なって形成された係止孔78にキャビティ61の係止部62を係止させることで、第1端子金具70を第1ハウジング60に対して抜止め状態に保持する。
このようにして第1端子金具70を収容した第1ハウジング60は、第2端子金具30が収容されている第2ハウジング20のフード部24に嵌合され、ロックアーム79とロック部25との係合によって両ハウジング20,60が嵌合状態にロックされる。この嵌合状態では、第2端子金具30の端子接続部71が、第1端子金具70の端子接続部71に対して前方から嵌入され、第2端子金具30の端子接続部71の外周に対して第1端子金具70の接触部76が当接する。これにより、第1端子金具70と第2端子金具30とが雄雌嵌合によって導通可能に接続される。
【0042】
本実施形態2においては中継端子が不要なので、実施形態1に比べて部品点数及び第1ハウジング60側における組付け工数が少なくなっている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0043】
(1)上記実施形態では端子接続部を円形としたが、本発明によれば、端子接続部を非円形(例えば、角筒形や平板なタブ状)としてもよい。
(2)上記実施形態では芯線と電線接続部とをカシメ付けにより固着したが、本発明によれば、芯線と電線接続部とを溶接によって固着してもよい。
(3)上記実施形態では絶縁被覆に切起片の先端を食い込ませることによって電線を抜止めするようにしたが、本発明によれば、被覆収容部を雌雄方向に縮径させつつ絶縁被覆にカシメ付けることによって抜止めしてもよい。
【0044】
(4)上記実施形態では端子接続部を電線接続部と同心の円形に形成したが、本発明によれば、端子接続部が電線接続部に対して偏心した円形のものであってもよい。
(5)上記実施形態では電線接続部の外径を電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法としたが、本発明によれば、電線接続部の外径を絶縁被覆の外径よりも小さい寸法としてもよい。
(6)上記実施形態では端子金具を抜止めするための係止孔を切起片の切り起こし部分に形成したが、本発明によれば、切り起こし部分とは別の箇所に係止孔を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における第1ハウジングと第2ハウジングの離脱状態の斜視図
【図2】第2ハウジングの断面図
【図3】第1ハウジングの断面図
【図4】第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合した状態の断面図
【図5】(a)端子金具に電線を接続する前の状態の斜視図
(b)端子金具に電線を接続した状態の斜視図
【図6】(a)端子金具に電線を接続する前の状態の断面図
(b)端子金具に電線を接続した状態の断面図
【図7】中継端子の斜視図
【図8】実施形態2において第1ハウジングと第2ハウジングを離脱した状態をあらわす断面図
【図9】両ハウジングを嵌合した状態の断面図
【符号の説明】
A…コネクタ
10…第1ハウジング
13…係止部
20…第2ハウジング
23…係止部
30…端子金具
31…端子接続部
32…電線接続部
33…芯線収容部
34…被覆収容部
35…切起片(抜止め手段)
36…係止孔
40…中継端子
50…電線
51…芯線
52…絶縁被覆
B…コネクタ
60…第1ハウジング
62…係止部
70…第1端子金具
71…端子接続部
72…電線接続部
73…芯線収容部
74…被覆収容部
75…切起片(抜止め手段)
78…係止孔

Claims (10)

  1. 前端側に相手側端子に接続される端子接続部を有し、後端側に電線の端末部に接続される電線接続部を有する端子金具であって、
    前記電線接続部が、前記電線を後方から収容可能な円筒状をなし、
    前記電線接続部には、前記電線に係止することでその電線の抜けを規制可能な抜止め手段が設けられていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、
    前記抜止め手段が、前記芯線収容部を縮径変形させつつ前記芯線にカシメ付けることで、その芯線を抜止めするとともに前記電線接続部と前記芯線とを導通可能に接続する構成とされていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
  3. 前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、
    前記抜止め手段が、前記被覆収容部の一部を内側へ切り起こしてその切起片の先端を前記絶縁被覆に食い込ませる構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子金具。
  4. 前記端子接続部が前記電線接続部と同心の円形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の端子金具。
  5. 前記端子接続部の外径が、前記電線接続部の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされ、
    前記電線接続部の外径が、前記電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされていることを特徴とする請求項4記載の端子金具。
  6. 前端側に相手側端子に接続される端子接続部を有し、後端側に電線の端末部に接続される電線接続部を有する端子金具をハウジングに収容してなるコネクタであって、
    前記電線接続部が、前記電線を後方から収容可能な円筒状をなし、
    前記電線接続部には、前記電線に係止することでその電線の抜けを規制可能な抜止め手段が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  7. 前記電線接続部が、前記電線の芯線を収容する芯線収容部と、前記電線の絶縁被覆を収容する被覆収容部とを同軸状に連ねた形態とされ、
    前記抜止め手段が、前記被覆収容部の一部を内側へ切り起こしてその切起片の先端を前記絶縁被覆に食い込ませる構成とされ、
    前記切起片の切り起こしによって形成された係止孔に、前記ハウジング内に形成した係止部を係止させることにより、前記端子金具が抜止めされていることを特徴とする請求項6記載のコネクタ。
  8. 前記端子接続部が前記電線接続部と同心の円形に形成されていることを特徴とする請求項6及び請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記端子接続部の外径が、前記電線接続部の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされ、
    前記電線接続部の外径が、前記電線の絶縁被覆の外径とほぼ同じ寸法かそれよりも小さい寸法とされていることを特徴とする請求項8記載のコネクタ。
  10. 前端側に端子接続部を有し、後端側に電線接続部を有する端子金具と、
    前記端子金具が収容された第1ハウジングと、
    前記端子金具が収容された第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングに収容された中継端子とを備えたコネクタであって、
    前記端子接続部が丸ピン状をなし、
    前記電線接続部が円筒状をなし、その電線接続部には電線が収容された状態で固着され、
    前記中継端子が、両端開放の円筒状をなし、前記第1ハウジングに収容された状態では、その中継端子の一方の開口に前記端子金具の端子接続部が差し込まれるようになっているとともに、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを嵌合した状態では、前記第2ハウジングに収容されている前記端子金具の端子接続部が、前記中継端子における他方の開口から差し込まれることで、前記第1ハウジング側の端子金具と前記第2ハウジング側の端子金具とが前記中継端子を介して接続される構成としたことを特徴とするコネクタ。
JP2003028716A 2003-02-05 2003-02-05 端子金具及びコネクタ Pending JP2004241246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028716A JP2004241246A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 端子金具及びコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003028716A JP2004241246A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 端子金具及びコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004241246A true JP2004241246A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32956103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003028716A Pending JP2004241246A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 端子金具及びコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004241246A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093267A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 株式会社ニックス 端子用絶縁カバー
WO2011152342A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 古河電気工業株式会社 超電導ケーブル導体の端末構造およびその端子部材
EP1887661A3 (de) * 2006-08-07 2014-04-09 Amphenol-Tuchel Electronics GmbH Steckbare Hochstromleitung
US9570820B2 (en) 2013-08-30 2017-02-14 Sunway Communication (Beijing) Co., Ltd. Coaxial connector and connecting terminal thereof
WO2017187955A1 (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 住友電装株式会社 導電部材
WO2018220975A1 (ja) 2017-05-30 2018-12-06 イリソ電子工業株式会社 コネクタ
WO2019035332A1 (ja) * 2017-08-16 2019-02-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
US20230054113A1 (en) * 2021-08-18 2023-02-23 Tyco Electronics (Shanghai) Co. Ltd. Connector Assembly and Connector

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1887661A3 (de) * 2006-08-07 2014-04-09 Amphenol-Tuchel Electronics GmbH Steckbare Hochstromleitung
WO2011093267A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 株式会社ニックス 端子用絶縁カバー
WO2011152342A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 古河電気工業株式会社 超電導ケーブル導体の端末構造およびその端子部材
JP5053466B2 (ja) * 2010-05-31 2012-10-17 古河電気工業株式会社 超電導ケーブル導体の端末構造
US9008739B2 (en) 2010-05-31 2015-04-14 Furukawa Electric Co., Ltd. Terminal structure of superconducting cable conductor and terminal member used therein
US9570820B2 (en) 2013-08-30 2017-02-14 Sunway Communication (Beijing) Co., Ltd. Coaxial connector and connecting terminal thereof
WO2017187955A1 (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 住友電装株式会社 導電部材
WO2018220975A1 (ja) 2017-05-30 2018-12-06 イリソ電子工業株式会社 コネクタ
WO2019035332A1 (ja) * 2017-08-16 2019-02-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
US20230054113A1 (en) * 2021-08-18 2023-02-23 Tyco Electronics (Shanghai) Co. Ltd. Connector Assembly and Connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2588770B2 (ja) 電気コネクタ
US6461184B2 (en) Connector
JP2000323246A (ja) シールド端子
JP4440160B2 (ja) コネクタ
JP2002175845A (ja) 電気コネクタ
JPH10334998A (ja) シールドコネクタ
JP2000150085A (ja) 同軸ケーブル用コネクタとその製造方法
CN111194512B (zh) 电线保持部件
JP4592460B2 (ja) 端子金具
JP2004241246A (ja) 端子金具及びコネクタ
JP3556879B2 (ja) コネクタ
JP2868405B2 (ja) 雌型端子
JP2020068125A (ja) 端子、及び、端子に電線を接続する方法
JP2010097716A (ja) 雌型端子金具
JP7144290B2 (ja) 端子接続構造
JPH10144405A (ja) シールドコネクタ
TWI651905B (zh) 電線用連接器
US7985104B2 (en) Shield sleeve for a plug connector
JP3611109B2 (ja) シールド端子の組付方法
JP6688670B2 (ja) コネクタ組立方法及びコネクタ
JPH10172681A (ja) コネクタ
JP2002124356A (ja) 電線圧接方法及び圧接コネクタ
JP3386384B2 (ja) シールド電線の端末処理構造
JP3054722B2 (ja) 圧接コネクタの電線組付方法
JP7287771B2 (ja) コネクタ、及び、カバー