JP2004234118A - 健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム - Google Patents
健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004234118A JP2004234118A JP2003019134A JP2003019134A JP2004234118A JP 2004234118 A JP2004234118 A JP 2004234118A JP 2003019134 A JP2003019134 A JP 2003019134A JP 2003019134 A JP2003019134 A JP 2003019134A JP 2004234118 A JP2004234118 A JP 2004234118A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- measurement data
- terminal device
- user
- schedule
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000036541 health Effects 0.000 title claims abstract description 140
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 9
- 238000004590 computer program Methods 0.000 title claims description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims abstract description 184
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims abstract description 31
- 238000007726 management method Methods 0.000 claims description 142
- 238000013523 data management Methods 0.000 claims description 21
- 230000002411 adverse Effects 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract description 11
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 abstract description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 32
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 19
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 7
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 7
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 7
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 6
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 5
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 4
- 230000036760 body temperature Effects 0.000 description 3
- WQZGKKKJIJFFOK-GASJEMHNSA-N Glucose Natural products OC[C@H]1OC(O)[C@H](O)[C@@H](O)[C@@H]1O WQZGKKKJIJFFOK-GASJEMHNSA-N 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 230000036772 blood pressure Effects 0.000 description 2
- 239000008103 glucose Substances 0.000 description 2
- 230000003862 health status Effects 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 210000000577 adipose tissue Anatomy 0.000 description 1
- 210000004556 brain Anatomy 0.000 description 1
- 235000019577 caloric intake Nutrition 0.000 description 1
- 239000002775 capsule Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000035622 drinking Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 1
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 1
- 230000036387 respiratory rate Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000033764 rhythmic process Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Abstract
【課題】ユーザがどのような生活状態において健康を害したかを通知して注意を促すとともに、健康を害した時に健康管理の専門家の予約をすることができる健康管理支援システムを提供する。
【解決手段】情報管理サーバ3に、測定履歴DB(データベース)38及びススケジュールDB36と、端末装置2から受信した生体情報の測定データを測定履歴DB38へ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段37と、端末装置2から受信したスケジュール情報をスケジュールDB36へ書き込むとともに、前記測定データが基準値の範囲外であると判断された場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を測定履歴DB38から読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報をスケジュールDB36から読み出して端末装置2へ返送するスケジュール管理手段35とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】情報管理サーバ3に、測定履歴DB(データベース)38及びススケジュールDB36と、端末装置2から受信した生体情報の測定データを測定履歴DB38へ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段37と、端末装置2から受信したスケジュール情報をスケジュールDB36へ書き込むとともに、前記測定データが基準値の範囲外であると判断された場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を測定履歴DB38から読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報をスケジュールDB36から読み出して端末装置2へ返送するスケジュール管理手段35とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、生体情報の測定データに基づいて個人の健康管理を支援する健康管理支援システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
個人の健康状態を管理、あるいは、健康状態の管理を支援する従来のシステムとして、以下が開示されている。
特許文献1には、利用者が端末からサービスセンタにアクセスすることにより、生活内容や生体情報測定データ等の健康データの入力や問い合わせ等のサービスを受け、また、アドバイザはサービスセンタに登録された健康データを参照して利用者からの問い合わせに対する回答を行い、さらには、医師が端末からサービスセンタにアクセスし、利用者の健康データやアドバイザとの問い合わせ回答状況を把握する健康増進支援サービスシステムについて記載されている。
特許文献2には、端末装置から入力された利用者の健康・消費情報に基づき、健康的な生活を営むための健康や運動に関するアドバイス、運動を継続させるためのアドバイス、さらには、利用者が興味を持った対象に関する情報などを送信する健康・消費情報管理装置について記載されている。
特許文献3には、個人の健康診断データ等の健康状態情報を、通信網を介して医師、栄養士、健康器具メーカー等の専門家の端末に送信し、この健康状態情報を基に専門家が入力したアドバイス情報を、個人の端末に対して送信する健康管理支援システムについて記載されている。
特許文献4には、トイレ内で測定した蛋白等の他、体温、血圧、及び脈拍、ならびに、睡眠カプセル内で測定した体温、脈拍、及び脳波により異常の有無を判別し、異常がある場合には、これらの測定データを健康管理センター、救急医療センターなどの医療機関、さらには、必要に応じて医療機関から食材センターや給食センターに転送する健康管理システムについて記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−149829号公報(段落0022−段落0051、第1図−第2図)
【特許文献2】
特開2002−297775号公報(段落0021−段落0082、第1図−第30図)
【特許文献3】
特開2002−312486号公報(段落0016−段落0039、第1図−第9図)
【特許文献4】
特開平6−237902号公報(段落0014−段落0024、第1図−第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1〜4においては、生体情報の計測データを基にユーザの健康を管理し、健康増進のためのアドバイスを通知するものではあるが、実際にどのようなユーザの生活パターンが健康に悪い影響を与えるのかを知らせるものではなかった。また、健康を害してしまったときに、医療機関や健康管理センターなどの健康管理の専門家へ生体情報の計測データを自動的に通知するものではあったが、健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約を行うものではなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ユーザがどのような生活状態において健康を害したかを通知して注意を促すとともに、健康を害した時に健康管理の専門家の予約をすることができる健康管理支援システム及び健康管理支援方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムであって、前記端末装置は、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信する手段と、前記情報管理サーバから受信した情報を出力する出力手段とを備え、前記情報管理サーバは、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段とを備える、ことを特徴とする健康管理支援システムである。
上記発明によれば、ユーザの端末装置は、測定器から受信した生体情報の測定データと、内部に記憶しているスケジュール情報とを情報管理サーバへ送信し、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0006】
また、本発明は、上述する健康管理支援システムであって、さらに、健康管理の専門家の端末装置とネットワークを介して接続され、前記データベースは、さらに、健康管理の専門家のスケジュール情報を記憶し、前記情報管理サーバは、さらに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、前記データベース内のユーザと健康管理の専門家のスケジュール情報とを比較し、空きが一致する日時により健康管理の専門家の予約時間を取得し、この予約時間を前記ユーザ及び健康管理専門家の端末装置へ送信する予約手段を備える、ことを特徴とする。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データが異常値を示している場合、自身の備えるデータベース内のユーザ及び健康管理の専門家のスケジュール情報を基に健康管理の専門家の予約時間を取得し、この予約時間をユーザ及び健康管理専門家の端末装置へ通知する。
これにより、ユーザが健康を害してしまった場合、早期に医療機関や健康管理センターなど健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約をすることができる。
【0007】
また、本発明は、上述する健康管理支援システムであって、前記スケジュール管理手段は、前記ユーザの端末装置から受信したスケジュール情報内に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが含まれている場合に、該端末装置へ警告を送信することを特徴とする。
上記発明によれば、情報管理サーバは、スケジュール情報内に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントがある場合に、ユーザの端末装置へ警告を表示させる。
これにより健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが予定されている場合に、ユーザに対して健康への留意を喚起することができる。
【0008】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる健康管理支援方法であって、前記端末装置が、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信し、前記情報管理サーバが、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースを用意し、前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記データベースへ書き込み、受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送し、前記端末装置が、前記情報管理サーバから受信したスケジュール情報を出力する、ことを特徴とする健康管理支援方法である。
上記発明によれば、ユーザの端末装置は、測定器から受信した生体情報の測定データと、内部に記憶しているスケジュール情報とを情報管理サーバへ送信し、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0009】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバであって、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段と、を備えることを特徴とする情報管理サーバである。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0010】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバのコンピュータプログラムであって、前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を自身の備えるデータベースへ書き込むステップと、受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理サーバのコンピュータプログラムである。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態の健康管理支援システムの構成を示すブロック図であり、本発明と関係するブロックのみを抽出して示してある。
測定器1は、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)が提供する健康管理支援サービスに加入しているユーザの生体情報を測定する。そして、測定器1は、端末装置2とケーブル、赤外線通信や無線により接続され、生体情報の測定値のデータ(以下、「測定データ」)を端末装置2へ送信する。生体情報とは、具体的には、血糖値、血圧、心電図、心拍、脈波、脳波、体温、呼吸数、体脂肪、カロリー消費量、歩数などである。なお、測定器1は、例えば、腕に巻いて装着するもの、手のひらで握れるもの、あるいは、ヘッドホンのように耳にかけられるものなど、常に人体に身につけることができるか持ち運びのできる形状が望ましい。また、手動により生体情報の測定を開始するものでもよいが、所定の時間に自動的に生体情報を測定し、測定データを端末装置2へ送信するものが望ましい。
【0012】
端末装置2は、ユーザの保有する携帯電話、PHS(パーソナルハンディフォン)、PDA(Personal Digital Assistants:情報携帯端末)、パーソナルコンピュータなどである。端末装置2は、制御手段20、入力手段21、スケジュール編集手段22、記憶手段23、測定データ受信手段24、送受信手段25、通信手段26、及び、出力手段27を備える。なお、端末装置2が携帯電話やPHSの場合には、受話器及び送話器を制御する音声処理部(図示せず)がさらに付加される。
制御手段20は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。
入力手段21は、キーやボタン、マウスなどによる入力を行う。
記憶手段23は、ユーザのスケジュール情報を記憶する。スケジュール情報は、日時及びイベント(出張、打合せ、歓迎会、新年会、結婚式、など)からなる情報である。
スケジュール編集手段22は、入力手段21からの入力を受け、記憶手段23内に記憶されるスケジュール情報の編集を行う。
測定データ受信手段24は、測定器1からユーザの測定データを受信する。
送受信手段25は、情報管理サーバ3へ送信する情報を暗号化して通信手段26へ受け渡し、送信を指示する。また、通信手段26を介して情報管理サーバ3から受信した暗号化された情報を復号したり、出力手段27へ情報管理サーバ3から受信したメッセージの出力を指示する。
通信手段26は、インターネット網などの公衆ネットワークであるネットワークNとのインタフェース、例えば、携帯電話網や無線インターネット網との間の無線インタフェース、あるいは、ダイヤルアップ回線やブロードバンド回線などの有線インタフェースなどを備える。そして、ネットワークNを介して情報管理サーバ3とのデータの送受信を行う。
出力手段27は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(cathode ray tube)などのディスプレイや、音声を出力するスピーカーなどである。
【0013】
情報管理サーバ3は、健康管理支援サービスを提供するASPの保有するサーバである。情報管理サーバ3は、制御手段30、通信手段31、送受信手段32、認証手段33、会員DB(データベース)34、スケジュール管理手段35、スケジュールDB(データベース)36、測定データ管理手段37、測定履歴DB(データベース)38、及び、予約手段39を備える。
【0014】
会員DB34は、ASPが提供する健康管理支援サービスの会員を管理する会員情報と、会員のホームドクターや会員の所属する企業の健康管理センター、健康に関するコンサルタントなどの医療・健康管理の専門家(以下、健康管理専門家)を管理する健康管理専門家情報とを記憶する。会員情報、及び、健康管理専門家情報は、それぞれ以下の情報からなる。
<会員情報>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。例えば、携帯電話番号、健康管理支援サービスの会員コードなどである。
認証情報:パスワードや、バイオメトリックス情報など、ユーザを認証するための情報である。
ユーザ個人情報:ユーザの氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、電子メールアドレスなどの情報からなる。
使用基準値:各生体情報の正常の範囲あるいは目標の範囲の上限値及び下限値を示す基準値として、医学上の標準的な値を使用するか、あるいは、カスタマイズされた値を使用するかの区別を示す。なお、カスタマイズされた値を使用する場合には、その値を示す。
健康管理専門家識別:ユーザのホームドクターや、担当のコンサルタントを識別する。異常値を示した生体情報の種別に応じてホームドクターや、コンサルタントが指定されてもよい。
<健康管理専門家情報>
健康管理専門家識別:健康管理専門家を一意に識別する。
健康管理専門家名称:健康管理専門家の施設名や名前を示す。
アドレス情報:電子メールアドレスなど、健康管理専門家の端末装置4のアドレスを示す。
連絡先:住所、電話番号、代表者などの情報からなる。
【0015】
スケジュールDB36は、健康管理支援サービスの各会員のスケジュールを示す会員スケジュール、及び、各健康管理専門家のスケジュールを示す健康管理専門家スケジュールを記憶する。会員スケジュール、及び、健康管理専門家スケジュールは、それぞれ以下の情報からなる。
<会員スケジュール>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。
スケジュール情報:日時及びイベントからなる情報である。
<健康管理専門家スケジュール>
健康管理専門家識別:健康管理専門家を一意に識別する。
スケジュール情報:日時及びイベントからなる情報である。イベントは、例えば、診療予約済み、昼休み、休診などの情報からなる。診療予約済みの場合、予約者のユーザ識別をさらに記憶してもよい。
【0016】
測定履歴DB38は、各生体情報の医学上の標準的な正常の範囲あるいは目標の範囲の上限値及び下限値からなる基準値を年齢及び男女別に記憶する標準値テーブルと、各会員の測定データの履歴を管理する測定履歴情報とを記憶する。
測定履歴情報は、以下の情報からなる。
<測定履歴情報>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。
測定データ履歴:測定日時及び各測定データからなる情報である。
測定値推移:各測定データの履歴をグラフ化した情報である。
【0017】
制御手段30は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。
通信手段31は、専用線やブロードバンド回線などによるネットワークNとのインタフェースを備える。そして、ネットワークNを介して端末装置2及び端末装置4との間のデータの送受信を行う。
送受信手段32は、端末装置2から受信した暗号化された情報の復号と、端末装置2へ送信する情報の暗号化を行う。また、端末装置2あるいは端末装置4へ送信する画面情報やメッセージを生成する。
認証手段33は、ユーザの認証を行う。
スケジュール管理手段35は、端末装置2から受信したスケジュールをスケジュールDB36に書き込む。また、測定データが異常値を示していると測定データ管理手段37が判断したときの測定値、あるいは、端末装置2から照会を指示された測定値と同じ値またはこの測定値より基準値と乖離した値を示したときのスケジュール情報をスケジュールDB36の会員スケジュールから読み出して送受信手段32へ通知する。さらに、測定データが異常値を示している間、端末装置2から受信したスケジュール情報に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが含まれている場合に、注意を促すメッセージを送信するよう送受信手段32へ指示する。
測定データ管理手段37は、端末装置2から受信した測定データ及び測定日時を基に、測定履歴DB38内の測定履歴情報を更新する。また、基準値と比較することにより測定データがどのレベルにあるかを判断し、その結果に基づいたメッセージの送信を送受信手段32へ指示する。さらに、測定データが異常値を示している場合には、測定履歴情報を健康管理専門家の端末装置4へ送信するよう送受信手段32へ指示する。また、端末装置2からの照会があったとき、測定履歴DB38内の測定履歴情報を読み出して送受信手段32へ受け渡す。
予約手段39は、ユーザから健康管理専門家の予約希望の通知を受け、スケジュールDB36内の会員スケジュール及び健康管理専門家スケジュールを基に予約日時を決定し、健康管理専門家の端末装置4へ通知するよう送受信手段32へ指示する。また、健康管理専門家の端末装置4から予約の確認を受けた場合に、ユーザの端末装置2及び健康管理専門家の端末装置4へ予約が完了した旨を通知するメッセージの送信を送受信手段32へ指示する。
【0018】
端末装置4は、会員のホームドクターや会員の所属する企業の健康管理センター、健康に関するコンサルタントなどの健康管理専門家のパーソナルコンピュータである。端末装置4は、ブロードバンド回線などによりネットワークNと接続され、情報管理サーバ3と通信する機能を有する。さらに、情報管理サーバ3へスケジュールや予約の確認メッセージを送信したり、情報管理サーバ3から受信した情報を表示するブラウザやメーラを備える。
【0019】
次に、図1に示す実施の形態による健康管理支援システムの動作について説明する。
まず、ユーザは、ASPの提供する健康管理支援サービスに加入する。ASPは、情報管理サーバ3の会員DB34へユーザの会員情報を登録する。また、ユーザは、随時端末装置2へ自身のスケジュールを登録する。すなわち、端末装置2のスケジュール編集手段22は、入力手段21から入力された日時とイベントからなるスケジュール情報を記憶手段23へ書き込んだり、既に記憶手段23に記憶されているスケジュール情報の変更を行う。
一方、健康管理専門家は、スケジュールの変更がある度に随時、端末装置4から情報管理サーバ3へスケジュール情報を送信する。情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、端末装置4から受信したスケジュール情報をスケジュールDB36内の健康管理専門家スケジュールへ書き込む。
【0020】
図2は、図1に示す実施形態による端末装置2の測定データ送信の動作を示す図である。
端末装置2の測定データ受信手段24は、ユーザに装着された測定器1から測定データを受信する(ステップS100)。すると、送受信手段25は、記憶手段23が記憶しているスケジュール情報を読み出す(ステップS110)。続いて、送受信手段25は、スケジュール情報、測定データ、測定データを受信した日時(測定日時)、及び、認証情報を暗号化する(ステップS120)。通信手段26は、ユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを情報管理サーバ3へ送信する(ステップS130)。
なお、認証情報は、記憶手段23が予め記憶している認証情報でもよいし、測定データ送信の度にユーザが入力する認証情報でもよい。また、暗号化は、例えば、共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式を利用する他、SSL(Secure Sockets Layer)やWEP(Wire Equipment Privacy)キーを用いた無線LANなど、暗号化通信を用いることでもよい。また、測定日時は測定器1から受信してもよい。
【0021】
図3は、図1に示す実施形態による情報管理サーバ3の測定データ受信の動作を示す図である。
情報管理サーバ3の送受信手段32は、通信手段31を介してユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを受けると(ステップS200)、暗号化されている情報を復号する。認証手段33は、復号された認証情報と、ユーザ識別により識別される会員情報内の認証情報を会員DB34から読み出して比較し、ユーザを認証する。
【0022】
認証が成功すると、スケジュール管理手段35は、送受信手段32が復号したスケジュール情報をスケジュールDB36内の会員スケジュールへ書き込む。一方、測定データ管理手段37は、送受信手段32が復号した測定日時及び測定データを、測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴に書き込む(ステップS210)。
続いて、測定データ管理手段37は、測定履歴DB38内の測定履歴情報から測定データ履歴を読出す(ステップS220)。そして、読み出した測定データ履歴を基に各測定データの推移グラフを生成し、測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定値推移に書き込む(ステップS230)。例えば、血糖値のグラフであれば、縦軸の左側には血糖値、右側にHA1cのメモリを付け、横軸には1週間の測定日時のメモリを付けたフォーマット上に、血糖値を棒グラフで、HbA1cを折れ線グラフで描く。そして、基準値の上限値及び上限値の80%の値を各々赤線及び青線で表示する。
【0023】
さらに、測定データ管理手段37は、受信した測定データと基準値とを比較して、測定データのレベルを判断する(ステップS240)。なお、基準値は、会員DB34に記憶されている会員情報の使用基準値にカスタマイズされた値が記憶されていれば、その値を使用する。また、使用基準値が標準値を使用することを示していれば、会員DB34内の会員情報から年齢及び性別を読み出し、この年齢及び性別により測定履歴DB38内の標準値テーブルから標準的な基準値を読み出して使用する。
測定データ管理手段37は、全ての測定データが、基準値の80%未満であると判断した場合には、「いい調子です」という内容を表示や音声により出力するためのメッセージを編集するよう送受信手段32へ指示する。送受信手段32は、電子メールなどによりメッセージを編集し、通信手段31を介して端末装置2へ送信する(ステップS250)。また、基準値の範囲の80%外かつ基準値の上限値以下または下限値以上である測定データがあると判断した場合には、この測定データの生体情報の種別に応じて注意を流す内容を端末装置2へ送信する。例えば、「血糖値が高めです」、「少し注意が必要です」という内容のメッセージを編集し、端末装置2へ送信するよう送受信手段32へ指示する(ステップS260)。端末装置2の出力手段27は、情報管理サーバ3から受信したメッセージを出力する。
一方、情報管理サーバ3の測定データ管理手段37は、ステップS240において、ある測定データが異常値を示している、すなわち、測定データが基準値の上限値より大きい、あるいは、基準値の下限値より小さいと判断した場合には、ホームドクター等健康管理専門家の予約を希望するかをユーザに問い合わせる。
【0024】
図4は、図3の続きの動作を示す図である。
情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、異常値を示している測定データの測定値により測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴を検索し、この測定値と同じ値、あるいは、この測定値より基準値と乖離した測定値が計測された日時を読み出す。続いて、読み出した日時によりスケジュールDB36内の会員スケジュールを検索し、この日時から1週間など所定の期間だけ遡った期間のスケジュール情報を読み出す。送受信手段32は、異常値を示した測定データ、スケジュール管理手段35が読み出したスケジュール情報、及び、ユーザにホームドクター(健康管理専門家)の予約を希望するか否かの問い合わせを出力するためのメッセージを生成して暗号化し、端末装置2へ送信する(ステップS300)。なお、異常値を示している測定データの生体情報の種別に応じ、この生体情報に悪影響を及ぼす可能性あるイベントをより多く含むスケジュール情報を優先して表示させてもよい。例えば、血糖値に異常がある場合には、飲食に関わるイベントが多く含まれているスケジュールを優先して表示させる。あるいは、異常値を示している測定データにより近い値を示しているときのスケジュール情報から優先して表示させることでもよい。
さらに、測定データ管理手段37は、会員DB34内の会員情報から、当該ユーザの健康管理専門家識別を読出し、さらに、読み出した健康管理専門家識別により健康管理専門家情報内のアドレス情報を読み出す。そして、読み出したアドレス情報を用いて、測定履歴情報をホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ送信する(ステップS310)。なお、この測定履歴情報は、暗号化して送信することが望ましい。
【0025】
端末装置2の送受信手段25は、情報管理サーバ3から受信したメッセージを復号し、スケジュール情報と、ホームドクター(健康管理専門家)の予約を希望するか否かを問い合わせとを出力手段27に出力する。ユーザは、メッセージを確認し、予約を希望する場合には、予約希望の通知を情報管理サーバ3へ返送する。すなわち、端末装置2の入力手段21がユーザからの入力を受けると、送受信手段25は認証情報を暗号化し、情報管理サーバ3へ予約希望の通知を送信するよう通信手段26に指示する。
情報管理サーバ3は、端末装置2から予約希望の通知を受信すると(ステップS320)、ステップS200と同様の手順により認証情報の復号及び本人認証を行う(ステップS330)。そして、認証が成功すると、予約手段39は、スケジュールDB36から会員スケジュールと健康管理専門家スケジュールのスケジュール情報を読出して比較し、30分以上の空き時間が一致している日時から診療予約日時を得る(ステップS340)。送受信手段32は、診療予約日時を通知するとともに、予約を受け付けたことを示す確認ボタンを表示するための画面情報を生成してホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ送信する(ステップS350)。
【0026】
ホームドクター(健康管理専門家)は、端末装置4が表示した画面情報により診療予約日時を確認し、予約を受け付けると、マウスなどにより確認ボタンを押す。これにより、端末装置4は、確認メッセージを情報管理サーバ3へ送信する。情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、確認メッセージを受信すると(ステップS360)、スケジュールDB36内の健康管理専門家スケジュールのスケジュール情報に当該時間帯が予約済みであることを書き込む。また、予約手段39は、ユーザの端末装置2及びホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ予約が完了したことを通知するメッセージを生成し、送信するよう送受信手段32に指示する(ステップS370)。ユーザの端末装置2及びホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4は、情報管理サーバ3から受信した予約が完了したことを通知するメッセージを受信し、出力する。
なお、情報管理サーバ3がホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4から所定の時間内に確認メッセージが受信できなかった場合、あるいは、明示的に予約が出来ない旨のメッセージを受信した場合、予約手段39は、予約が成立しなかった旨を通知するメッセージをユーザの端末装置2へ送信する。
また、ステップS320において、情報管理サーバ3がユーザの端末装置2から所定の時間内に予約を希望する旨の通知を受信できなかった、あるいは、明示的に予約を希望しない旨のメッセージを受信したときには、処理を終了する。
【0027】
図5は、図1に示す実施形態による異常値検出後の情報管理サーバ3の動作を示す図である。
情報管理サーバ3は、ユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを受信し、図3のステップS200〜S230と同様の動作を行う(ステップS400)。そして、スケジュール管理手段35は、復号したスケジュール情報を検索し、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントがあるか否かを調べる(ステップS410)。健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントとは、例えば、歓迎会、送迎会、接待などアルコールや過多のカロリーを摂取するイベント、スポーツや出張など体力を消耗するイベント、深夜に及ぶイベントなど生活のリズムが変化するイベントなどである。そして、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが検出されたときには、異常値を示した測定データに応じて体調に留意する旨を警告するメッセージを送信するよう送受信手段32へ指示する(ステップS420)。例えば、血糖値が基準値より高い場合には、「血糖値が高いので注意しましょう」というメッセージ内容を送信する。端末装置2は、受信したメッセージを出力する。
なお、図4のステップS300において読み出したスケジュール情報への出現頻度が高いイベントを抽出して記憶しておき、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントとして使用してもよい。また、異常値が検出されなくなった場合、あるいは、異常値が検出されなくなってから一定期間経た後に、警告メッセージの送信を停止してもよい。
【0028】
なお、ユーザは、端末装置2から情報管理サーバ3の健康管理支援サービスのURL(Universal Resource Locator)へアクセスしてユーザ識別及び認証情報を送信することにより、測定データ履歴及び測定値推移を見ることができる。すなわち、情報管理サーバ3の認証手段33が、端末装置2から受信したユーザ識別及び認証情報により、ユーザの認証を行う。そして、測定データ管理手段37は、このユーザ識別により測定履歴DB38の測定履歴情報を検索し、測定データ履歴及び測定値推移を読み出し、過去1週間、一ヶ月、3ヶ月等の各測定データの平均値を算出する。
さらに、スケジュール管理手段35は、最も新しい測定データの測定値により測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴を検索し、この測定値と所定の誤差内の測定値、あるいは、この測定値よりさらに基準値から乖離のある測定データが計測された日時を読み出す。なお、端末装置2から直接、測定値、あるいは、日時の入力を受け、この指定された測定値、あるいは、指定された日時における測定値により測定データ履歴を検索してもよい。続いて、読み出した日時によりスケジュールDB36内の会員スケジュールを検索し、この日時から1週間など所定の期間だけ遡った期間のスケジュール情報を読み出す。
送受信手段32は、測定データ履歴、測定値推移、過去1週間・一ヶ月・3ヶ月等の各測定データの平均値、及び、最も新しい測定データの測定値、指定された測定値、あるいは、指定された日時を基に読み出したスケジュール情報を表示するための画面情報を生成して、端末装置2へ返送する。端末装置2の出力手段27は、受信した画面情報を表示する。
【0029】
なお、端末装置2の送受信手段25は、ユーザによるスケジュール情報の追加・変更が行われる度に、情報管理サーバ3へスケジュール情報を送信してもよい。情報管理サーバ3は、スケジュールDB36内へ受信したスケジュール情報を記憶するとともに、異常値検出後であれば、図5に示す動作を行う。
また、情報管理サーバ3は、直接端末装置2から、あるいは、端末装置2に接続されるパーソナルコンピュータなどの他の端末装置を介して、端末装置2の記憶手段23内に記憶されているスケジュール情報を読み出してスケジュールDB36へ登録してもよい。
【0030】
上記実施形態によれば、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。また、健康を害してしまった場合、健康管理の専門家へ異常を判断する基となった生体情報の測定データを通知するとともに、早期に健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約をすることができる。また、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが予定されている場合に、ユーザに対して健康への留意を喚起することができる。
【0031】
なお、上述の端末装置2,4及び情報管理サーバ3は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0032】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0033】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】端末装置の測定データ送信の動作を示す図。
【図3】情報管理サーバの測定データ受信の動作を示す図。
【図4】図3の測定データ受信の動作の続きを示す図。
【図5】異常値検出後の情報管理サーバの動作を示す図。
【符号の説明】
1…測定器、 2、4…端末装置、 20、30…制御手段、 21…入力手段、 22…スケジュール編集手段、 23…記憶手段、 24…測定データ受信手段、 25…送受信手段、 26、31…通信手段、 27…出力手段、 3…情報管理サーバ、 32…受信手段、 33…認証手段、 34…会員DB、35…スケジュール管理手段、 36…スケジュールDB、 37…測定データ管理手段、 38…測定履歴DB、 39…予約手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、生体情報の測定データに基づいて個人の健康管理を支援する健康管理支援システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
個人の健康状態を管理、あるいは、健康状態の管理を支援する従来のシステムとして、以下が開示されている。
特許文献1には、利用者が端末からサービスセンタにアクセスすることにより、生活内容や生体情報測定データ等の健康データの入力や問い合わせ等のサービスを受け、また、アドバイザはサービスセンタに登録された健康データを参照して利用者からの問い合わせに対する回答を行い、さらには、医師が端末からサービスセンタにアクセスし、利用者の健康データやアドバイザとの問い合わせ回答状況を把握する健康増進支援サービスシステムについて記載されている。
特許文献2には、端末装置から入力された利用者の健康・消費情報に基づき、健康的な生活を営むための健康や運動に関するアドバイス、運動を継続させるためのアドバイス、さらには、利用者が興味を持った対象に関する情報などを送信する健康・消費情報管理装置について記載されている。
特許文献3には、個人の健康診断データ等の健康状態情報を、通信網を介して医師、栄養士、健康器具メーカー等の専門家の端末に送信し、この健康状態情報を基に専門家が入力したアドバイス情報を、個人の端末に対して送信する健康管理支援システムについて記載されている。
特許文献4には、トイレ内で測定した蛋白等の他、体温、血圧、及び脈拍、ならびに、睡眠カプセル内で測定した体温、脈拍、及び脳波により異常の有無を判別し、異常がある場合には、これらの測定データを健康管理センター、救急医療センターなどの医療機関、さらには、必要に応じて医療機関から食材センターや給食センターに転送する健康管理システムについて記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−149829号公報(段落0022−段落0051、第1図−第2図)
【特許文献2】
特開2002−297775号公報(段落0021−段落0082、第1図−第30図)
【特許文献3】
特開2002−312486号公報(段落0016−段落0039、第1図−第9図)
【特許文献4】
特開平6−237902号公報(段落0014−段落0024、第1図−第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1〜4においては、生体情報の計測データを基にユーザの健康を管理し、健康増進のためのアドバイスを通知するものではあるが、実際にどのようなユーザの生活パターンが健康に悪い影響を与えるのかを知らせるものではなかった。また、健康を害してしまったときに、医療機関や健康管理センターなどの健康管理の専門家へ生体情報の計測データを自動的に通知するものではあったが、健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約を行うものではなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ユーザがどのような生活状態において健康を害したかを通知して注意を促すとともに、健康を害した時に健康管理の専門家の予約をすることができる健康管理支援システム及び健康管理支援方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムであって、前記端末装置は、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信する手段と、前記情報管理サーバから受信した情報を出力する出力手段とを備え、前記情報管理サーバは、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段とを備える、ことを特徴とする健康管理支援システムである。
上記発明によれば、ユーザの端末装置は、測定器から受信した生体情報の測定データと、内部に記憶しているスケジュール情報とを情報管理サーバへ送信し、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0006】
また、本発明は、上述する健康管理支援システムであって、さらに、健康管理の専門家の端末装置とネットワークを介して接続され、前記データベースは、さらに、健康管理の専門家のスケジュール情報を記憶し、前記情報管理サーバは、さらに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、前記データベース内のユーザと健康管理の専門家のスケジュール情報とを比較し、空きが一致する日時により健康管理の専門家の予約時間を取得し、この予約時間を前記ユーザ及び健康管理専門家の端末装置へ送信する予約手段を備える、ことを特徴とする。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データが異常値を示している場合、自身の備えるデータベース内のユーザ及び健康管理の専門家のスケジュール情報を基に健康管理の専門家の予約時間を取得し、この予約時間をユーザ及び健康管理専門家の端末装置へ通知する。
これにより、ユーザが健康を害してしまった場合、早期に医療機関や健康管理センターなど健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約をすることができる。
【0007】
また、本発明は、上述する健康管理支援システムであって、前記スケジュール管理手段は、前記ユーザの端末装置から受信したスケジュール情報内に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが含まれている場合に、該端末装置へ警告を送信することを特徴とする。
上記発明によれば、情報管理サーバは、スケジュール情報内に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントがある場合に、ユーザの端末装置へ警告を表示させる。
これにより健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが予定されている場合に、ユーザに対して健康への留意を喚起することができる。
【0008】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる健康管理支援方法であって、前記端末装置が、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信し、前記情報管理サーバが、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースを用意し、前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記データベースへ書き込み、受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送し、前記端末装置が、前記情報管理サーバから受信したスケジュール情報を出力する、ことを特徴とする健康管理支援方法である。
上記発明によれば、ユーザの端末装置は、測定器から受信した生体情報の測定データと、内部に記憶しているスケジュール情報とを情報管理サーバへ送信し、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0009】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバであって、ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段と、を備えることを特徴とする情報管理サーバである。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0010】
また、本発明は、ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバのコンピュータプログラムであって、前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を自身の備えるデータベースへ書き込むステップと、受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理サーバのコンピュータプログラムである。
上記発明によれば、情報管理サーバは、ユーザの端末装置から受信した測定データとスケジュール情報とを自身の備えるデータベースに記憶し、測定データが異常値を示している場合には、過去に異常値が計測されたときのスケジュール情報をユーザの端末装置へ出力する。
これにより、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態の健康管理支援システムの構成を示すブロック図であり、本発明と関係するブロックのみを抽出して示してある。
測定器1は、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)が提供する健康管理支援サービスに加入しているユーザの生体情報を測定する。そして、測定器1は、端末装置2とケーブル、赤外線通信や無線により接続され、生体情報の測定値のデータ(以下、「測定データ」)を端末装置2へ送信する。生体情報とは、具体的には、血糖値、血圧、心電図、心拍、脈波、脳波、体温、呼吸数、体脂肪、カロリー消費量、歩数などである。なお、測定器1は、例えば、腕に巻いて装着するもの、手のひらで握れるもの、あるいは、ヘッドホンのように耳にかけられるものなど、常に人体に身につけることができるか持ち運びのできる形状が望ましい。また、手動により生体情報の測定を開始するものでもよいが、所定の時間に自動的に生体情報を測定し、測定データを端末装置2へ送信するものが望ましい。
【0012】
端末装置2は、ユーザの保有する携帯電話、PHS(パーソナルハンディフォン)、PDA(Personal Digital Assistants:情報携帯端末)、パーソナルコンピュータなどである。端末装置2は、制御手段20、入力手段21、スケジュール編集手段22、記憶手段23、測定データ受信手段24、送受信手段25、通信手段26、及び、出力手段27を備える。なお、端末装置2が携帯電話やPHSの場合には、受話器及び送話器を制御する音声処理部(図示せず)がさらに付加される。
制御手段20は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。
入力手段21は、キーやボタン、マウスなどによる入力を行う。
記憶手段23は、ユーザのスケジュール情報を記憶する。スケジュール情報は、日時及びイベント(出張、打合せ、歓迎会、新年会、結婚式、など)からなる情報である。
スケジュール編集手段22は、入力手段21からの入力を受け、記憶手段23内に記憶されるスケジュール情報の編集を行う。
測定データ受信手段24は、測定器1からユーザの測定データを受信する。
送受信手段25は、情報管理サーバ3へ送信する情報を暗号化して通信手段26へ受け渡し、送信を指示する。また、通信手段26を介して情報管理サーバ3から受信した暗号化された情報を復号したり、出力手段27へ情報管理サーバ3から受信したメッセージの出力を指示する。
通信手段26は、インターネット網などの公衆ネットワークであるネットワークNとのインタフェース、例えば、携帯電話網や無線インターネット網との間の無線インタフェース、あるいは、ダイヤルアップ回線やブロードバンド回線などの有線インタフェースなどを備える。そして、ネットワークNを介して情報管理サーバ3とのデータの送受信を行う。
出力手段27は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(cathode ray tube)などのディスプレイや、音声を出力するスピーカーなどである。
【0013】
情報管理サーバ3は、健康管理支援サービスを提供するASPの保有するサーバである。情報管理サーバ3は、制御手段30、通信手段31、送受信手段32、認証手段33、会員DB(データベース)34、スケジュール管理手段35、スケジュールDB(データベース)36、測定データ管理手段37、測定履歴DB(データベース)38、及び、予約手段39を備える。
【0014】
会員DB34は、ASPが提供する健康管理支援サービスの会員を管理する会員情報と、会員のホームドクターや会員の所属する企業の健康管理センター、健康に関するコンサルタントなどの医療・健康管理の専門家(以下、健康管理専門家)を管理する健康管理専門家情報とを記憶する。会員情報、及び、健康管理専門家情報は、それぞれ以下の情報からなる。
<会員情報>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。例えば、携帯電話番号、健康管理支援サービスの会員コードなどである。
認証情報:パスワードや、バイオメトリックス情報など、ユーザを認証するための情報である。
ユーザ個人情報:ユーザの氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、電子メールアドレスなどの情報からなる。
使用基準値:各生体情報の正常の範囲あるいは目標の範囲の上限値及び下限値を示す基準値として、医学上の標準的な値を使用するか、あるいは、カスタマイズされた値を使用するかの区別を示す。なお、カスタマイズされた値を使用する場合には、その値を示す。
健康管理専門家識別:ユーザのホームドクターや、担当のコンサルタントを識別する。異常値を示した生体情報の種別に応じてホームドクターや、コンサルタントが指定されてもよい。
<健康管理専門家情報>
健康管理専門家識別:健康管理専門家を一意に識別する。
健康管理専門家名称:健康管理専門家の施設名や名前を示す。
アドレス情報:電子メールアドレスなど、健康管理専門家の端末装置4のアドレスを示す。
連絡先:住所、電話番号、代表者などの情報からなる。
【0015】
スケジュールDB36は、健康管理支援サービスの各会員のスケジュールを示す会員スケジュール、及び、各健康管理専門家のスケジュールを示す健康管理専門家スケジュールを記憶する。会員スケジュール、及び、健康管理専門家スケジュールは、それぞれ以下の情報からなる。
<会員スケジュール>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。
スケジュール情報:日時及びイベントからなる情報である。
<健康管理専門家スケジュール>
健康管理専門家識別:健康管理専門家を一意に識別する。
スケジュール情報:日時及びイベントからなる情報である。イベントは、例えば、診療予約済み、昼休み、休診などの情報からなる。診療予約済みの場合、予約者のユーザ識別をさらに記憶してもよい。
【0016】
測定履歴DB38は、各生体情報の医学上の標準的な正常の範囲あるいは目標の範囲の上限値及び下限値からなる基準値を年齢及び男女別に記憶する標準値テーブルと、各会員の測定データの履歴を管理する測定履歴情報とを記憶する。
測定履歴情報は、以下の情報からなる。
<測定履歴情報>
ユーザ識別:ユーザを一意に識別する。
測定データ履歴:測定日時及び各測定データからなる情報である。
測定値推移:各測定データの履歴をグラフ化した情報である。
【0017】
制御手段30は、CPU(central processing unit)及び各種メモリから構成され、各部の制御や、データの一時的な格納や、データの転送等を行う。
通信手段31は、専用線やブロードバンド回線などによるネットワークNとのインタフェースを備える。そして、ネットワークNを介して端末装置2及び端末装置4との間のデータの送受信を行う。
送受信手段32は、端末装置2から受信した暗号化された情報の復号と、端末装置2へ送信する情報の暗号化を行う。また、端末装置2あるいは端末装置4へ送信する画面情報やメッセージを生成する。
認証手段33は、ユーザの認証を行う。
スケジュール管理手段35は、端末装置2から受信したスケジュールをスケジュールDB36に書き込む。また、測定データが異常値を示していると測定データ管理手段37が判断したときの測定値、あるいは、端末装置2から照会を指示された測定値と同じ値またはこの測定値より基準値と乖離した値を示したときのスケジュール情報をスケジュールDB36の会員スケジュールから読み出して送受信手段32へ通知する。さらに、測定データが異常値を示している間、端末装置2から受信したスケジュール情報に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが含まれている場合に、注意を促すメッセージを送信するよう送受信手段32へ指示する。
測定データ管理手段37は、端末装置2から受信した測定データ及び測定日時を基に、測定履歴DB38内の測定履歴情報を更新する。また、基準値と比較することにより測定データがどのレベルにあるかを判断し、その結果に基づいたメッセージの送信を送受信手段32へ指示する。さらに、測定データが異常値を示している場合には、測定履歴情報を健康管理専門家の端末装置4へ送信するよう送受信手段32へ指示する。また、端末装置2からの照会があったとき、測定履歴DB38内の測定履歴情報を読み出して送受信手段32へ受け渡す。
予約手段39は、ユーザから健康管理専門家の予約希望の通知を受け、スケジュールDB36内の会員スケジュール及び健康管理専門家スケジュールを基に予約日時を決定し、健康管理専門家の端末装置4へ通知するよう送受信手段32へ指示する。また、健康管理専門家の端末装置4から予約の確認を受けた場合に、ユーザの端末装置2及び健康管理専門家の端末装置4へ予約が完了した旨を通知するメッセージの送信を送受信手段32へ指示する。
【0018】
端末装置4は、会員のホームドクターや会員の所属する企業の健康管理センター、健康に関するコンサルタントなどの健康管理専門家のパーソナルコンピュータである。端末装置4は、ブロードバンド回線などによりネットワークNと接続され、情報管理サーバ3と通信する機能を有する。さらに、情報管理サーバ3へスケジュールや予約の確認メッセージを送信したり、情報管理サーバ3から受信した情報を表示するブラウザやメーラを備える。
【0019】
次に、図1に示す実施の形態による健康管理支援システムの動作について説明する。
まず、ユーザは、ASPの提供する健康管理支援サービスに加入する。ASPは、情報管理サーバ3の会員DB34へユーザの会員情報を登録する。また、ユーザは、随時端末装置2へ自身のスケジュールを登録する。すなわち、端末装置2のスケジュール編集手段22は、入力手段21から入力された日時とイベントからなるスケジュール情報を記憶手段23へ書き込んだり、既に記憶手段23に記憶されているスケジュール情報の変更を行う。
一方、健康管理専門家は、スケジュールの変更がある度に随時、端末装置4から情報管理サーバ3へスケジュール情報を送信する。情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、端末装置4から受信したスケジュール情報をスケジュールDB36内の健康管理専門家スケジュールへ書き込む。
【0020】
図2は、図1に示す実施形態による端末装置2の測定データ送信の動作を示す図である。
端末装置2の測定データ受信手段24は、ユーザに装着された測定器1から測定データを受信する(ステップS100)。すると、送受信手段25は、記憶手段23が記憶しているスケジュール情報を読み出す(ステップS110)。続いて、送受信手段25は、スケジュール情報、測定データ、測定データを受信した日時(測定日時)、及び、認証情報を暗号化する(ステップS120)。通信手段26は、ユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを情報管理サーバ3へ送信する(ステップS130)。
なお、認証情報は、記憶手段23が予め記憶している認証情報でもよいし、測定データ送信の度にユーザが入力する認証情報でもよい。また、暗号化は、例えば、共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式を利用する他、SSL(Secure Sockets Layer)やWEP(Wire Equipment Privacy)キーを用いた無線LANなど、暗号化通信を用いることでもよい。また、測定日時は測定器1から受信してもよい。
【0021】
図3は、図1に示す実施形態による情報管理サーバ3の測定データ受信の動作を示す図である。
情報管理サーバ3の送受信手段32は、通信手段31を介してユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを受けると(ステップS200)、暗号化されている情報を復号する。認証手段33は、復号された認証情報と、ユーザ識別により識別される会員情報内の認証情報を会員DB34から読み出して比較し、ユーザを認証する。
【0022】
認証が成功すると、スケジュール管理手段35は、送受信手段32が復号したスケジュール情報をスケジュールDB36内の会員スケジュールへ書き込む。一方、測定データ管理手段37は、送受信手段32が復号した測定日時及び測定データを、測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴に書き込む(ステップS210)。
続いて、測定データ管理手段37は、測定履歴DB38内の測定履歴情報から測定データ履歴を読出す(ステップS220)。そして、読み出した測定データ履歴を基に各測定データの推移グラフを生成し、測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定値推移に書き込む(ステップS230)。例えば、血糖値のグラフであれば、縦軸の左側には血糖値、右側にHA1cのメモリを付け、横軸には1週間の測定日時のメモリを付けたフォーマット上に、血糖値を棒グラフで、HbA1cを折れ線グラフで描く。そして、基準値の上限値及び上限値の80%の値を各々赤線及び青線で表示する。
【0023】
さらに、測定データ管理手段37は、受信した測定データと基準値とを比較して、測定データのレベルを判断する(ステップS240)。なお、基準値は、会員DB34に記憶されている会員情報の使用基準値にカスタマイズされた値が記憶されていれば、その値を使用する。また、使用基準値が標準値を使用することを示していれば、会員DB34内の会員情報から年齢及び性別を読み出し、この年齢及び性別により測定履歴DB38内の標準値テーブルから標準的な基準値を読み出して使用する。
測定データ管理手段37は、全ての測定データが、基準値の80%未満であると判断した場合には、「いい調子です」という内容を表示や音声により出力するためのメッセージを編集するよう送受信手段32へ指示する。送受信手段32は、電子メールなどによりメッセージを編集し、通信手段31を介して端末装置2へ送信する(ステップS250)。また、基準値の範囲の80%外かつ基準値の上限値以下または下限値以上である測定データがあると判断した場合には、この測定データの生体情報の種別に応じて注意を流す内容を端末装置2へ送信する。例えば、「血糖値が高めです」、「少し注意が必要です」という内容のメッセージを編集し、端末装置2へ送信するよう送受信手段32へ指示する(ステップS260)。端末装置2の出力手段27は、情報管理サーバ3から受信したメッセージを出力する。
一方、情報管理サーバ3の測定データ管理手段37は、ステップS240において、ある測定データが異常値を示している、すなわち、測定データが基準値の上限値より大きい、あるいは、基準値の下限値より小さいと判断した場合には、ホームドクター等健康管理専門家の予約を希望するかをユーザに問い合わせる。
【0024】
図4は、図3の続きの動作を示す図である。
情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、異常値を示している測定データの測定値により測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴を検索し、この測定値と同じ値、あるいは、この測定値より基準値と乖離した測定値が計測された日時を読み出す。続いて、読み出した日時によりスケジュールDB36内の会員スケジュールを検索し、この日時から1週間など所定の期間だけ遡った期間のスケジュール情報を読み出す。送受信手段32は、異常値を示した測定データ、スケジュール管理手段35が読み出したスケジュール情報、及び、ユーザにホームドクター(健康管理専門家)の予約を希望するか否かの問い合わせを出力するためのメッセージを生成して暗号化し、端末装置2へ送信する(ステップS300)。なお、異常値を示している測定データの生体情報の種別に応じ、この生体情報に悪影響を及ぼす可能性あるイベントをより多く含むスケジュール情報を優先して表示させてもよい。例えば、血糖値に異常がある場合には、飲食に関わるイベントが多く含まれているスケジュールを優先して表示させる。あるいは、異常値を示している測定データにより近い値を示しているときのスケジュール情報から優先して表示させることでもよい。
さらに、測定データ管理手段37は、会員DB34内の会員情報から、当該ユーザの健康管理専門家識別を読出し、さらに、読み出した健康管理専門家識別により健康管理専門家情報内のアドレス情報を読み出す。そして、読み出したアドレス情報を用いて、測定履歴情報をホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ送信する(ステップS310)。なお、この測定履歴情報は、暗号化して送信することが望ましい。
【0025】
端末装置2の送受信手段25は、情報管理サーバ3から受信したメッセージを復号し、スケジュール情報と、ホームドクター(健康管理専門家)の予約を希望するか否かを問い合わせとを出力手段27に出力する。ユーザは、メッセージを確認し、予約を希望する場合には、予約希望の通知を情報管理サーバ3へ返送する。すなわち、端末装置2の入力手段21がユーザからの入力を受けると、送受信手段25は認証情報を暗号化し、情報管理サーバ3へ予約希望の通知を送信するよう通信手段26に指示する。
情報管理サーバ3は、端末装置2から予約希望の通知を受信すると(ステップS320)、ステップS200と同様の手順により認証情報の復号及び本人認証を行う(ステップS330)。そして、認証が成功すると、予約手段39は、スケジュールDB36から会員スケジュールと健康管理専門家スケジュールのスケジュール情報を読出して比較し、30分以上の空き時間が一致している日時から診療予約日時を得る(ステップS340)。送受信手段32は、診療予約日時を通知するとともに、予約を受け付けたことを示す確認ボタンを表示するための画面情報を生成してホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ送信する(ステップS350)。
【0026】
ホームドクター(健康管理専門家)は、端末装置4が表示した画面情報により診療予約日時を確認し、予約を受け付けると、マウスなどにより確認ボタンを押す。これにより、端末装置4は、確認メッセージを情報管理サーバ3へ送信する。情報管理サーバ3のスケジュール管理手段35は、確認メッセージを受信すると(ステップS360)、スケジュールDB36内の健康管理専門家スケジュールのスケジュール情報に当該時間帯が予約済みであることを書き込む。また、予約手段39は、ユーザの端末装置2及びホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4へ予約が完了したことを通知するメッセージを生成し、送信するよう送受信手段32に指示する(ステップS370)。ユーザの端末装置2及びホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4は、情報管理サーバ3から受信した予約が完了したことを通知するメッセージを受信し、出力する。
なお、情報管理サーバ3がホームドクター(健康管理専門家)の端末装置4から所定の時間内に確認メッセージが受信できなかった場合、あるいは、明示的に予約が出来ない旨のメッセージを受信した場合、予約手段39は、予約が成立しなかった旨を通知するメッセージをユーザの端末装置2へ送信する。
また、ステップS320において、情報管理サーバ3がユーザの端末装置2から所定の時間内に予約を希望する旨の通知を受信できなかった、あるいは、明示的に予約を希望しない旨のメッセージを受信したときには、処理を終了する。
【0027】
図5は、図1に示す実施形態による異常値検出後の情報管理サーバ3の動作を示す図である。
情報管理サーバ3は、ユーザ識別と、暗号化されたスケジュール情報、測定データ、測定日時、及び、認証情報とを受信し、図3のステップS200〜S230と同様の動作を行う(ステップS400)。そして、スケジュール管理手段35は、復号したスケジュール情報を検索し、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントがあるか否かを調べる(ステップS410)。健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントとは、例えば、歓迎会、送迎会、接待などアルコールや過多のカロリーを摂取するイベント、スポーツや出張など体力を消耗するイベント、深夜に及ぶイベントなど生活のリズムが変化するイベントなどである。そして、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが検出されたときには、異常値を示した測定データに応じて体調に留意する旨を警告するメッセージを送信するよう送受信手段32へ指示する(ステップS420)。例えば、血糖値が基準値より高い場合には、「血糖値が高いので注意しましょう」というメッセージ内容を送信する。端末装置2は、受信したメッセージを出力する。
なお、図4のステップS300において読み出したスケジュール情報への出現頻度が高いイベントを抽出して記憶しておき、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントとして使用してもよい。また、異常値が検出されなくなった場合、あるいは、異常値が検出されなくなってから一定期間経た後に、警告メッセージの送信を停止してもよい。
【0028】
なお、ユーザは、端末装置2から情報管理サーバ3の健康管理支援サービスのURL(Universal Resource Locator)へアクセスしてユーザ識別及び認証情報を送信することにより、測定データ履歴及び測定値推移を見ることができる。すなわち、情報管理サーバ3の認証手段33が、端末装置2から受信したユーザ識別及び認証情報により、ユーザの認証を行う。そして、測定データ管理手段37は、このユーザ識別により測定履歴DB38の測定履歴情報を検索し、測定データ履歴及び測定値推移を読み出し、過去1週間、一ヶ月、3ヶ月等の各測定データの平均値を算出する。
さらに、スケジュール管理手段35は、最も新しい測定データの測定値により測定履歴DB38内の測定履歴情報の測定データ履歴を検索し、この測定値と所定の誤差内の測定値、あるいは、この測定値よりさらに基準値から乖離のある測定データが計測された日時を読み出す。なお、端末装置2から直接、測定値、あるいは、日時の入力を受け、この指定された測定値、あるいは、指定された日時における測定値により測定データ履歴を検索してもよい。続いて、読み出した日時によりスケジュールDB36内の会員スケジュールを検索し、この日時から1週間など所定の期間だけ遡った期間のスケジュール情報を読み出す。
送受信手段32は、測定データ履歴、測定値推移、過去1週間・一ヶ月・3ヶ月等の各測定データの平均値、及び、最も新しい測定データの測定値、指定された測定値、あるいは、指定された日時を基に読み出したスケジュール情報を表示するための画面情報を生成して、端末装置2へ返送する。端末装置2の出力手段27は、受信した画面情報を表示する。
【0029】
なお、端末装置2の送受信手段25は、ユーザによるスケジュール情報の追加・変更が行われる度に、情報管理サーバ3へスケジュール情報を送信してもよい。情報管理サーバ3は、スケジュールDB36内へ受信したスケジュール情報を記憶するとともに、異常値検出後であれば、図5に示す動作を行う。
また、情報管理サーバ3は、直接端末装置2から、あるいは、端末装置2に接続されるパーソナルコンピュータなどの他の端末装置を介して、端末装置2の記憶手段23内に記憶されているスケジュール情報を読み出してスケジュールDB36へ登録してもよい。
【0030】
上記実施形態によれば、ユーザは自身のどのような生活状態が実際に健康に悪い影響を与える傾向があるのかを知ることができ、日常生活における健康への留意を動機付けることができる。また、健康を害してしまった場合、健康管理の専門家へ異常を判断する基となった生体情報の測定データを通知するとともに、早期に健康管理の専門家の診療やコンサルタントの予約をすることができる。また、健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが予定されている場合に、ユーザに対して健康への留意を喚起することができる。
【0031】
なお、上述の端末装置2,4及び情報管理サーバ3は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0032】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0033】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】端末装置の測定データ送信の動作を示す図。
【図3】情報管理サーバの測定データ受信の動作を示す図。
【図4】図3の測定データ受信の動作の続きを示す図。
【図5】異常値検出後の情報管理サーバの動作を示す図。
【符号の説明】
1…測定器、 2、4…端末装置、 20、30…制御手段、 21…入力手段、 22…スケジュール編集手段、 23…記憶手段、 24…測定データ受信手段、 25…送受信手段、 26、31…通信手段、 27…出力手段、 3…情報管理サーバ、 32…受信手段、 33…認証手段、 34…会員DB、35…スケジュール管理手段、 36…スケジュールDB、 37…測定データ管理手段、 38…測定履歴DB、 39…予約手段
Claims (6)
- ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムであって、
前記端末装置は、
ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信する手段と、
前記情報管理サーバから受信した情報を出力する出力手段とを備え、
前記情報管理サーバは、
ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、
前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、
前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段とを備える、
ことを特徴とする健康管理支援システム。 - さらに、健康管理の専門家の端末装置とネットワークを介して接続され、
前記データベースは、さらに、健康管理の専門家のスケジュール情報を記憶し、
前記情報管理サーバは、さらに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、前記データベース内のユーザと健康管理の専門家のスケジュール情報とを比較し、空きが一致する日時により健康管理の専門家の予約時間を取得し、この予約時間を前記ユーザ及び健康管理専門家の端末装置へ送信する予約手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援システム。 - 前記スケジュール管理手段は、前記ユーザの端末装置から受信したスケジュール情報内に健康に悪い影響を与える危険性のあるイベントが含まれている場合に、該端末装置へ警告を送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理システム。
- ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる健康管理支援方法であって、
前記端末装置が、
ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記情報管理サーバへ送信し、
前記情報管理サーバが、
ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースを用意し、
前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を前記データベースへ書き込み、
受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送し、
前記端末装置が、
前記情報管理サーバから受信したスケジュール情報を出力する、
ことを特徴とする健康管理支援方法。 - ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバであって、
ユーザの生体情報の測定データ及びスケジュール情報を記憶するデータベースと、
前記端末装置から受信した生体情報の測定データを前記データベースへ書き込むとともに、該測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断する測定データ管理手段と、
前記端末装置から受信した前記スケジュール情報を前記データベースへ書き込むとともに、前記測定データ管理手段が前記測定データが基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するスケジュール管理手段と、
を備えることを特徴とする情報管理サーバ。 - ユーザの端末装置と、ユーザの健康管理を支援するための情報を管理する情報管理サーバとをネットワークを介して接続してなる健康管理支援システムに用いられる情報管理サーバのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置から受信した生体情報の測定データ及びスケジュール情報を自身の備えるデータベースへ書き込むステップと、
受信した測定データが基準値の範囲内であるか否かを判断し、基準値の範囲外であると判断した場合に、異常値を示した測定データを計測した日時を前記データベースから読み出し、この読み出した日時から所定の期間内におけるスケジュール情報を前記データベースから読み出して前記端末装置へ返送するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理サーバのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003019134A JP2004234118A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003019134A JP2004234118A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004234118A true JP2004234118A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32949092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003019134A Withdrawn JP2004234118A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004234118A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006121662A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-05-11 | Samsung Electronics Co Ltd | CoAバインディングプロトコルを利用したアドレスオーナーシップ認証方法及びそのシステム |
JP2006235940A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Mitsubishi Electric Corp | 健康管理支援システム |
JP2006244267A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Toshiba Corp | 健康相談サーバ装置及び健康相談システム |
JP2006285451A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nec Corp | 化粧品カウンセリングシステム、サーバ及びカウンセリングプログラム |
JP2007148902A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Nec Corp | 個人端末を用いた個人管理方法及びそのシステム |
JP2008033834A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Sharp Corp | 生体情報測定装置、管理装置、および生体情報通信システム |
US7783199B2 (en) | 2006-11-13 | 2010-08-24 | Battelle Memorial Institute | Frequency selective MMW source |
JP2011520207A (ja) * | 2008-05-12 | 2011-07-14 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 治療計画の立案を支援するシステム及び方法 |
JP2012502693A (ja) * | 2008-09-15 | 2012-02-02 | デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ | 流体送達のためのシステムおよび方法 |
JP2012055415A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Panasonic Corp | 生体情報計測システム |
JP2015502778A (ja) * | 2011-11-09 | 2015-01-29 | テルケア, インコーポレイテッド | メッセージング能力を有する携帯式血中グルコースモニタリングデバイス |
JP2016517313A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-06-16 | ミルザ, エム., ズバイルMIRZA, M., Zubair | インターネットを利用した疾病モニタリングシステム(idms) |
JP2017511020A (ja) * | 2014-01-17 | 2017-04-13 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | バッテリシステムと他の装置との間のデータの無線伝送のためのインタフェース |
JP2019016109A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | ソフトバンク株式会社 | 生体情報管理方法、生体情報管理システム、体組成計及び携帯端末 |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019134A patent/JP2004234118A/ja not_active Withdrawn
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7913082B2 (en) | 2004-09-07 | 2011-03-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Authenticating address ownership using care-of address (COA) binding protocol |
JP2006121662A (ja) * | 2004-09-07 | 2006-05-11 | Samsung Electronics Co Ltd | CoAバインディングプロトコルを利用したアドレスオーナーシップ認証方法及びそのシステム |
JP2006235940A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Mitsubishi Electric Corp | 健康管理支援システム |
JP2006244267A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Toshiba Corp | 健康相談サーバ装置及び健康相談システム |
JP2006285451A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nec Corp | 化粧品カウンセリングシステム、サーバ及びカウンセリングプログラム |
JP2007148902A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Nec Corp | 個人端末を用いた個人管理方法及びそのシステム |
JP2008033834A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Sharp Corp | 生体情報測定装置、管理装置、および生体情報通信システム |
US8098185B2 (en) | 2006-11-13 | 2012-01-17 | Battelle Memorial Institute | Millimeter and sub-millimeter wave portal |
US7783199B2 (en) | 2006-11-13 | 2010-08-24 | Battelle Memorial Institute | Frequency selective MMW source |
JP2011520207A (ja) * | 2008-05-12 | 2011-07-14 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 治療計画の立案を支援するシステム及び方法 |
JP2012502693A (ja) * | 2008-09-15 | 2012-02-02 | デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ | 流体送達のためのシステムおよび方法 |
JP2012055415A (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-22 | Panasonic Corp | 生体情報計測システム |
JP2015502778A (ja) * | 2011-11-09 | 2015-01-29 | テルケア, インコーポレイテッド | メッセージング能力を有する携帯式血中グルコースモニタリングデバイス |
US9739744B2 (en) | 2011-11-09 | 2017-08-22 | Telcare, Llc | Handheld blood glucose monitoring device with messaging capability |
JP2016517313A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-06-16 | ミルザ, エム., ズバイルMIRZA, M., Zubair | インターネットを利用した疾病モニタリングシステム(idms) |
US10638957B2 (en) | 2013-03-14 | 2020-05-05 | M. Zubair Mirza | Internet-based disease monitoring system |
US11587134B2 (en) | 2013-03-14 | 2023-02-21 | M. Zubair Mirza | Internet-based disease monitoring system |
JP2017511020A (ja) * | 2014-01-17 | 2017-04-13 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | バッテリシステムと他の装置との間のデータの無線伝送のためのインタフェース |
JP2019016109A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | ソフトバンク株式会社 | 生体情報管理方法、生体情報管理システム、体組成計及び携帯端末 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5636588B2 (ja) | 救急患者治療支援システム | |
US10629311B2 (en) | System, method and apparatus for real-time access to networked radiology data | |
US6748250B1 (en) | Method and system of monitoring a patient | |
JP4154559B2 (ja) | 医療診断システムとその診断処理方法 | |
WO2001093140A1 (fr) | Reseau d'examen medical | |
US20060041452A1 (en) | All-in-one electronic method and a technology designed to collect, integrate, analyze & display medical & health data ( brand name : health-e-window) | |
JP2004234118A (ja) | 健康管理支援システム、情報管理サーバ及び健康管理支援方法、ならびに、コンピュータプログラム | |
KR20040087870A (ko) | 가정용 의료기를 이용한 온라인 건강 관리 방법 및 시스템 | |
US10298735B2 (en) | Method and apparatus for dynamic configuration of a multiprocessor health data system | |
JP2004502995A (ja) | 遠隔患者管理 | |
US20080167534A1 (en) | Information collecting apparatus for collecting physiological parameters and method thereof | |
US7983934B1 (en) | Method and system for collaborative personal health history | |
JP2004507935A (ja) | 医療装置システムにより実施される遠隔患者管理ネットワークシステム | |
US20090179736A1 (en) | Setting device, biometric device, biometric device setting system, biometric device setting method, program, and computer-readable recording medium | |
JPWO2007023818A1 (ja) | リアルタイム情報収集・利用者支援システムおよびそれに用いられるサーバ制御プログラム | |
JP2013196185A (ja) | 生体情報表示方法、生体情報表示画像データ作成装置およびそのためのプログラム | |
JP2009193134A (ja) | 来院支援装置及び方法、並びに医用ネットワークシステム | |
JP2008242502A (ja) | 総合医療支援システム | |
US7798961B1 (en) | Acquisition and management of time dependent health information | |
KR20190007609A (ko) | 사물인터넷 기반 대화형 건강 관리 시스템 및 방법 | |
JPWO2018003077A1 (ja) | 画面共有遠隔診察システム、画面共有遠隔診察方法、および画面共有遠隔診察プログラム | |
KR20110138896A (ko) | 건강정보 관리 서비스 시스템 및 건강정보 관리 서비스 방법 | |
JP2005100454A (ja) | 健康情報管理サーバ及びプログラム | |
JP2003141251A (ja) | 診断投薬方法及び診断投薬システム | |
JP2005198790A (ja) | 健康管理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051111 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070122 |