JP2004229431A - チャージポンプ型dc/dcコンバータ - Google Patents
チャージポンプ型dc/dcコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004229431A JP2004229431A JP2003015431A JP2003015431A JP2004229431A JP 2004229431 A JP2004229431 A JP 2004229431A JP 2003015431 A JP2003015431 A JP 2003015431A JP 2003015431 A JP2003015431 A JP 2003015431A JP 2004229431 A JP2004229431 A JP 2004229431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- capacitor
- terminal connected
- mos transistor
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02M—APPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
- H02M3/00—Conversion of DC power input into DC power output
- H02M3/02—Conversion of DC power input into DC power output without intermediate conversion into AC
- H02M3/04—Conversion of DC power input into DC power output without intermediate conversion into AC by static converters
- H02M3/06—Conversion of DC power input into DC power output without intermediate conversion into AC by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider
- H02M3/07—Conversion of DC power input into DC power output without intermediate conversion into AC by static converters using resistors or capacitors, e.g. potential divider using capacitors charged and discharged alternately by semiconductor devices with control electrode, e.g. charge pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
【解決手段】フェーズIでは、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に両フライング・コンデンサCa,Cbが直列に接続される。この結線状態の下では、フライング・コンデンサCaが直流電源10から供給される電流によって充電され、フライング・コンデンサCbが負荷側に向けて放電する。フェーズIIでは、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間にフライング・コンデンサCaが接続される一方で、電圧入力端子12とグランド電位との間にフライング・コンデンサCbが接続される。この結線状態の下では、フライング・コンデンサCaは負荷側に向けて放電し、フライング・コンデンサCbは直流電源10から供給される電流によって充電される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャージポンプ型のDC/DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
DC/DCコンバータは、典型的には、直流電源より出力される不安定なレベルの電源電圧を安定した所望レベルの電圧に変換するために利用されている。チャージポンプ型のDC/DCコンバータは、エネルギー蓄積素子としてコンデンサを使用し、コイルまたはリアクトルを必要としないため、小型・安価でEMI(electromagnetic interference)が少ないという利点がある一方で、電圧リップルが大きいという課題がある。
【0003】
図13に、従来のチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す。このDC/DCコンバータは、1.5倍昇圧用のもので、直流電源120の出力(正極)端子に接続される電圧入力端子122と、2つのフライング・コンデンサCa,Cbと、平滑用のコンデンサCsと、負荷(図示せず)に接続される電圧出力端子124とを有している。平滑コンデンサCsは、定常的に電圧出力端子124とグランド電位との間に接続されている。フライング・コンデンサCa,Cbは、図13の(A)に示すようなフェーズIの結線状態と図13の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態とに交互に切り換えられる。
【0004】
より詳細には、フェーズIでは、電圧入力端子122とグランド電位との間で、両フライング・コンデンサCa,Cbがそれぞれの正極端子(+)を電圧入力端子122側に向けるようにして直列に接続される。この結線状態の下で、両フライング・コンデンサCa,Cbは直流電源120からグランドへ流れる電流によって充電される。ここで、両フライング・コンデンサCa,Cbのそれぞれのキャパシタンスを等しい値に設定すると、直流電源120の出力電圧つまり電源電圧Vinに対して両フライング・コンデンサCa,Cbのいずれも0.5Vinに充電される。この間、平滑コンデンサCsは電圧出力端子124を介して負荷側に放電し、負荷に対する出力電圧Voutの供給を維持する。
【0005】
フェーズIIでは、電圧入力端子122と電圧出力端子124との間で、両フライング・コンデンサCa,Cbがそれぞれの正極端子(+)を電圧出力端子124側に向けるようにして並列に接続される。この結線状態の下では、直流電源120からの電源電圧Vinに両フライング・コンデンサCa,Cbの充電電圧0.5Vinが足し合わさった電圧1.5Vinが電圧出力端子124を介して負荷および平滑コンデンサCsに供給される。
【0006】
このDC/DCコンバータにおいて、フェーズIとフェーズIIとを繰り返し交互に切り換えると、図14に示すように、フェーズIの期間中はほぼ単調に増大しフェーズIIの期間中はほぼ単調に減少する略鋸波の出力電圧outが得られる。
【0007】
図15に、このDC/DCコンバータの具体的な回路構成を示す。図示のスイッチ回路網において、NチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOSトランジスタ」と称する。)126,128,130は、それぞれのゲート端子にスイッチング制御回路(図示せず)からの制御信号φを入力し、フェーズIの期間中はオン状態になり、フェーズIIの期間中はオフ状態になる。一方、NMOSトランジスタ132,134,136,138は、それぞれのゲート端子に該スイッチング制御回路より上記制御信号φとは位相が180゜ずれた制御信号φ−を受け取り、フェーズIの期間中はオフ状態になり、フェーズIIの期間中にオン状態になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のチャージポンプ型DC/DCコンバータにおいては、フェーズIの期間中に、直流電源120からの電流パスに両フライング・コンデンサCa,Cbは接続されるものの、直流電源120と電圧出力端子124との間に電流パスは形成されず、平滑コンデンサCsの放電に依存するだけの出力電圧outは比較的急な勾配で電圧レベルを下げる。このため、出力電圧outに大きな電圧リップルが生じる。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、出力電圧のリップル特性を大幅に改善するチャージポンプ型のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の別の目的は、昇圧率の段階的または精細な可変調整を容易に行えるチャージポンプ型のDC/DCコンバータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のチャージポンプ型DC/DCコンバータは、直流電源の出力に接続された電圧入力端子と、第1および第2のコンデンサと、負荷に接続される電圧出力端子と、第1のフェーズでは、前記第1のコンデンサの第1の端子を前記電圧入力端子に接続し、前記第2のコンデンサの第1の端子を前記電圧出力端子に接続し、前記第1のコンデンサの第2の端子と前記第2のコンデンサの第2の端子とを相互に接続し、第2のフェーズでは、前記第1のコンデンサの第1および第2の端子を前記電圧出力端子および前記電圧入力端子にそれぞれ接続し、前記第2のコンデンサの第1および第2の端子を前記電圧入力端子および基準電位にそれぞれ接続するスイッチ回路網と、前記第1のフェーズと前記第2のフェーズとを所定のデューティ比で交互に切り換えるように前記スイッチ回路網を制御するスイッチング制御手段とを有する。なお、コンデンサは、複数のコンデンサ素子を有する構成を含む。
【0012】
本発明のチャージポンプ型DC/DCコンバータによれば、第1のフェーズでは、電圧入力端子と電圧出力端子との間に第1および第2のコンデンサを介した電流パスが形成され、第1のコンデンサが直流電源からの電流によって充電されると同時に第2のコンデンサが放電して電圧出力端子側に負荷電流を供給する。また、第2のフェーズでは、電圧入力端子と電圧出力端子との間に第1のコンデンサを介した電流パスが形成されるとともに、電圧入力端子と基準電位(たとえばグランド電位)との間に第2のコンデンサを介した電流パスが形成され、第1のコンデンサが放電して電圧出力端子側に負荷電流を供給する一方で、第2のコンデンサが直流電源からの電流によって充電される。このように、第1および第2のフェーズのいずれにおいても、電圧入力端子と電圧出力端子14との間に電流パスが形成され、直流電源からの電力が間断なく負荷に供給され続けるので、出力電圧の電圧レベルが設定値付近に安定に維持される。
【0013】
本発明の一態様によれば、第1のコンデンサが1個のコンデンサ素子からなる。この場合、第1のコンデンサのキャパシタンスを第2のコンデンサのキャパシタンスにほぼ等しい値に設定するのが好ましい。また、第1および第2のフェーズのデューティ比をそれぞれ約1/2に設定してよい。
【0014】
本発明の好適な一態様によれば、スイッチ回路網が、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサの第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサの第2の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された第5のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第6のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第7のMOSトランジスタとを有する。この場合、スイッチング制御手段が、第1のフェーズ中は、第1、第4および第7のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに第2、第3、第5および第6のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、第2のフェーズ中は、第1、第4および第7のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに第2、第3、第5および第6のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にしてよい。
【0015】
本発明の一態様によれば、第1のコンデンサがn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、第1のフェーズではそれらn個のコンデンサ素子が互いに直列接続され、第2のフェーズではそれらn個のコンデンサ素子が互いに並列接続される。この場合、それらn個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有するのが好ましい。また、好ましくは、第1のフェーズのデューティ比を約1/(n+1)に設定し、第2のフェーズのデューティ比を約n/(n+1)に設定するのが好ましい。昇圧率は{1+1/(n+1)}で与えられ、nの値を変えることによって段階的に可変調整できる。
【0016】
本発明の一態様によれば、n=2の場合において、第1のコンデンサが第1および第2のコンデンサ素子からなり、スイッチ回路網が、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された第7のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第8のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第9のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第10のMOSトランジスタとを有してよい。この場合、好ましくは、スイッチング制御手段が、第1のフェーズ中は、第1、第3、第6および第10のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに第2、第4、第5、第7、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、第2のフェーズ中は、第1、第3、第6および第10のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに第2、第4、第5、第7、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にしてよい。
【0017】
本発明の一態様によれば、第1のコンデンサがn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、第1のフェーズではそれらn個のコンデンサ素子が互いに並列接続され、第2のフェーズではそれらn個のコンデンサ素子が互いに直列接続される。この場合、それらn個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有するのが好ましい。また、第1のフェーズのデューティ比を約n/(n+1)に設定し、第2のフェーズのデューティ比を約1/(n+1)に設定するのが好ましい。昇圧率は{2−1/(n+1)}で与えられ、nの値を変えることによって段階的に可変調整できる。
【0018】
本発明の一態様によれば、n=2の場合において、第1のコンデンサが第1および第2のコンデンサ素子からなり、スイッチ回路網が、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のMOSトランジスタの第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続された第7のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された第8のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第9のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第10のMOSトランジスタとを有する。この場合は、スイッチング制御手段が、第1のフェーズ中は、第1、第2、第5、第7および第10のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに第3、第4、第6、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、第2のフェーズ中は、第1、第2、第5、第7および第10のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに第3、第4、第6、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にしてよい。
【0019】
本発明の一態様によれば、第1のコンデンサがn×m個(nおよびmはそれぞれ2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、第1のフェーズではそれらn×m個のコンデンサ素子がn個毎に直列接続されるとともにそれらのコンデンサ直列回路がm列に並列接続され、第2のフェーズではそれらn×m個のコンデンサ素子がm個毎に直列接続されるとともにそれらのコンデンサ直列回路がn列に並列接続される。この場合、それらn×m個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有するのが好ましい。また、第1のフェーズのデューティ比を約m/(n+m)に設定し、第2のフェーズのデューティ比を約n/(n+m)に設定するのが好ましい。昇圧率は{1+m/(n+m)}で与えられ、n,mの値を変えることによって段階的に可変調整できる。
【0020】
本発明の一態様によれば、n=2、m=2の場合において、第1のコンデンサが第1、第2、第3および第4のコンデンサ素子からなり、スイッチ回路網が、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、第1の端子が第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、第1の端子が第3のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第4のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、第1の端子が第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が第3のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第7のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第8のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第9のMOSトランジスタと、第1の端子が電圧入力端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続された第10のMOSトランジスタと、第1の端子が第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続された第11のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された第12のMOSトランジスタと、第1の端子が第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第13のMOSトランジスタと、第1の端子が第4のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第14のMOSトランジスタと、第1の端子が第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が電圧出力端子に接続された第15のMOSトランジスタと有してよい。この場合、スイッチング制御手段が、第1のフェーズ中は、第1、第2、第4、第6、第9、第11および第15のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに第3、第5、第7、第8、第10、第12、第13および第14のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、第2のフェーズ中は、第1、第2、第4、第6、第9、第11および第15のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに第3、第5、第7、第8、第10、第12、第13および第14のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にしてよい。
【0021】
本発明の好適な一態様によれば、出力電圧のリップルを一層小さくするために、第1の端子が電圧出力端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された平滑用の第3のコンデンサが設けられる。また、好適な一態様によれば、出力電圧のリップルをより一層小さくするとともに、出力電圧の精細な設定調整を可能とするために、電圧入力端子と第1のコンデンサとの間に直列に接続された電流制御回路と、電圧出力端子に得られる出力電圧を検出する電圧検出手段と、電圧出力端子より出力される出力電圧の設定値に対応した基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、電圧検出手段によって検出された出力電圧の電圧値を基準電圧と比較して、その比較誤差に応じて電流制御回路の電流値を制御する電流制御手段とが設けられる。また、第1のフェーズと第2のフェーズとの間のフェーズ切り換え期間中にMOSトランジスタの全部をいったん同時にオフ状態するのも好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0023】
図1に、本発明の第1の実施形態におけるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す。
【0024】
このDC/DCコンバータは、1.5倍昇圧用のもので、直流電源10の出力(正極)端子に接続される電圧入力端子12と、各々1個のコンデンサ素子からなる一対のフライング・コンデンサCa,Cbと、平滑用のコンデンサCsと、負荷(図示せず)に接続される電圧出力端子14とを有している。平滑コンデンサCsは、定常的に電圧出力端子14とグランド電位との間に接続されている。フライング・コンデンサCa,Cbは、図1の(A)に示すようなフェーズIの結線状態と図1の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態とに交互に切り換えられる。
【0025】
より詳細には、フェーズIでは、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に両フライング・コンデンサCa,Cbが直列に接続される。ここで、フライング・コンデンサCaの正極端子は電圧入力端子12に接続され、フライング・コンデンサCbの正極端子は電圧出力端子14に接続され、両フライング・コンデンサCa,Cbの負極端子(−)は相互に接続される。この結線状態の下では、フライング・コンデンサCaが直流電源10から供給される電流によって充電され、フライング・コンデンサCbが負荷側に向けて放電する。平滑コンデンサCsは、その充電電圧とフライング・コンデンサCbの出力電圧と負荷側の電圧との間の電圧差に応じて、フライング・コンデンサCbからの電流を吸収(充電)するか、もしくは負荷側に向けて自ら放電し、出力電圧Voutの変動を小さくするように働く。
【0026】
フェーズIIでは、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間にフライング・コンデンサCaが接続される一方で、電圧入力端子12とグランド電位との間にフライング・コンデンサCbが接続される。ここで、フライング・コンデンサCaは、正極端子(+)が電圧出力端子14に接続され、負極端子(−)が電圧入力端子12に接続される。また、フライング・コンデンサCbは、正極端子(+)が電圧入力端子12に接続され、負極端子(−)がグランド電位に接続される。この結線状態の下では、フライング・コンデンサCaは負荷側に向けて放電し、フライング・コンデンサCbは直流電源10から供給される電流によって充電される。平滑コンデンサCsは、その充電電圧とフライング・コンデンサCaの出力電圧と負荷側の電圧との間の電圧差に応じて、フライング・コンデンサCaからの電流を吸収(充電)するか、もしくは負荷側に向けて自ら放電し、出力電圧Voutの変動を抑えるように働く。
【0027】
ここで、電圧出力端子14に得られる出力電圧Voutは次のようにして求められる。すなわち、フライング・コンデンサCa,Cbの充電電圧または電圧降下をそれぞれVCa,VCbとすると、フェーズIIではフライング・コンデンサCaについて次式(1)が成立し,フライング・コンデンサCbについて次式(2)が成立する。
VCa=Vout−Vin ‥‥‥(1)
VCb=Vin ‥‥‥(2)
【0028】
フェーズIでは、上記のように電圧入力端子12と電圧出力端子14との間にフライング・コンデンサCa,Cbが上記のような極性の向きで直列に接続されることにより、次式(3)が成立する。
Vout=Vin−VCa+VCb ‥‥‥(3)
【0029】
式(3)に式(1),(2)を代入すると、次式(4)が導かれる。
Vout=1.5Vin ‥‥‥(4)
【0030】
このように、この実施形態では、フライング・コンデンサCa,Cpのキャパシタンスに特別な条件(Ca=Cb)を設定しなくても、約1.5倍の昇圧を実現することができる。
【0031】
このDC/DCコンバータにおいて、フェーズIとフェーズIIとを繰り返し交互に切り換えると、図2に示すように、フェーズIおよびフェーズIIのいずれの期間中も電圧レベルの安定化したほぼ平坦な波形の出力電圧outが得られる。すなわち、フェーズIおよびフェーズIIのいずれにおいても、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に電流パスが形成され、直流電源10からの電力が間断なく負荷に供給され続けるので、出力電圧Voutの電圧レベルが設定値(約1.5Vin)付近に安定に維持される。
【0032】
図3に、この実施形態において上記のようなフェーズIとフェーズII間の切り換えを実現するためのスイッチ回路網の構成例を示す。このスイッチ回路網は、スイッチ素子として2個のNMOSトランジスタ22,24と5個のPチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOSトランジスタ」と称する。)16,18,20,26,28を含む。
【0033】
PMOSトランジスタ16は、ソース端子が電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサCaの正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ18は、ソース端子が電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサCaの負極端子に接続されている。PMOSトランジスタ20は、ソース端子が電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ22は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCaの負極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ24は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続され、ソース端子がグランド電位に接続されている。PMOSトランジスタ26は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCaの正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。PMOSトランジスタ28は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。
【0034】
NMOSトランジスタ22のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φNが与えられる。NMOSトランジスタ24のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φN−が与えられる。PMOSトランジスタ16,28のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φPが与えられる。NMOSトランジスタ18,20,26のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φP−が与えられる。クロック信号φN,φN−,φP,φP−は、それぞれ図3に示す信号波形を有し、φNはφPの反転信号であり、φN−はφP−の反転信号である。
【0035】
PMOSトランジスタ26がオン状態のとき、コンデンサCaの正極端子はほぼ出力電圧と等しくなる。この時、PMOSトランジスタ16の寄生ダイオードがオンして電圧出力端子14と電圧入力端子12とが短絡することを防止するために、PMOSトランジスタ16のバックゲートをコンデンサCaの正極端子に接続して、PMOSトランジスタ26がオン状態のときにPMOSトランジスタ16が逆バイアス状態となるようにしている。PMOSトランジスタ28がオン状態のとき、コンデンサCbの正極端子はほぼ出力電圧と等しくなる。この時、PMOSトランジスタ20の寄生ダイオードがオンして電圧出力端子14と電圧入力端子12とが短絡することを防止するために、PMOSトランジスタ20のバックゲートをコンデンサCbの正極端子に接続して、PMOSトランジスタ28がオン状態のときにPMOSトランジスタ20が逆バイアス状態となるようにしている
【0036】
φN,φP−がHレベルでφN−,φPがLレベルのときは、トランジスタ16,22,28がそれぞれオン状態で、トランジスタ18,20,24,26がそれぞれオフ状態となり、図1の(A)に示すようなフェーズIの結線状態が得られる。クロックサイクル(周波数Fosc)の周期をTs(1/Fosc)、φNのHレベル持続時間(φPのLレベル持続時間)をTφとすると、フェーズIのデューティ比はTφ/Tsで与えられる。
【0037】
φN,φP−がLレベルでφN−,φPがHレベルのときは、トランジスタ16,22,28がそれぞれオフ状態で、トランジスタ18,20,24,26がそれぞれオン状態となり、図1の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態が得られる。φN−のHレベル持続時間(φP−のLレベル持続時間)をTφ −とすると、フェーズIIのデューティ比はTφ −/Tsで与えられる。
【0038】
フェーズIからフェーズIIへの、またはその逆のフェーズ切り換え期間中に、クロック信号φN,φN−が同時にLレベルになり、かつクロック信号φP,φP−が同時にHレベルになる期間Tgを設け、トランジスタ16〜28の全部をいったん同時にオフ状態にするのが好ましい。
【0039】
この実施形態のDC/DCコンバータでは、上記のように、両フライング・コンデンサCa,Cbのキャパシタンスが違っていても、1.5倍の昇圧を実現できる。もっとも、通常は、両フライング・コンデンサまたはコンデンサ素子Ca,Cbのキャパシタンスを同一の値に設定してよい。また、両フェーズI,IIのデューティ比も等しい値(約0.5)に設定してよい。
【0040】
図4に、この実施形態のDC/DCコンバータにおけるシミュレーションの出力電圧波形を従来例(図15)と対比して示す。主な条件として、Vin=2.4V、Ca=Cb=0.1μF、Iout=2mA、Fosc=100kHzに設定している。従来例の電圧リップルは約12mVであるのに対して、実施例の電圧リップルは約4mVであり、リップル率は約1/3に改善されている。
【0041】
図5に、本発明の第2の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの要部の構成を示す。この実施形態は、上記した第1の実施形態によるDC/DCコンバータにおいて出力電圧Voutの電圧レベルをより安定化させるための帰還回路32を設けたものである。
【0042】
この帰還回路32は、電圧入力端子12とフライング・コンデンサCaとの間に接続される電流制御回路34と、電圧出力端子14とグランド電位との間に直列接続された2つの抵抗R1,R2からなる電圧検出用の抵抗分圧回路36と、出力電圧Voutの設定値に対応した基準電圧VREFを発生する基準電圧発生器38と、抵抗分圧回路36の出力電圧KVout(Kは係数)を基準電圧VREFと比較して比較誤差電圧ESを出力するコンパレータ40とを有する。
【0043】
電流制御回路34は、たとえばPMOSトランジスタからなり、そのゲート端子に受け取るコンパレータ40からの比較誤差電圧ESに応じて、直流電源10からフライング・コンデンサCa(またはCa,Cb)を介して電圧出力端子14側に供給する電流を制御する。より詳細には、出力電圧Voutが設定値よりも高いときは、比較誤差の絶対値に比例してコンパレータ40の出力(比較誤差電圧)ESが高くなって、電流制御回路34は電流を減少させるように働く。出力電圧Voutが設定値よりも低いときは、比較誤差の絶対値に比例してコンパレータ40の出力(比較誤差電圧)ESが低くなって、電流制御回路34は電流を増大させるように働く。基準電圧発生器38は、たとえばバンドギャップ回路からなり、基準電圧VREFを可変調整できるようになっている。
【0044】
図6の(A)に、この実施形態(図5)のDC/DCコンバータにおけるシミュレーションの出力電圧波形を従来例(図15)と対比して示す。図6の(B)に、縦軸(出力電圧)のスケールを拡大して実施例の出力電圧波形を示す。主な条件として、Vin=2.4V、Vout=3.3V、Ca=Cb=0.1μF、Iout=2mA、Fosc=100kHzに設定している。従来例の電圧リップルは約11mVであるのに対して、実施例の電圧リップルは約0.4mVであり、リップル率は約1/28に改善されている。
【0045】
また、このような帰還回路32を備える場合は、基準電圧発生器38の基準電圧VREFを可変調整することによって、出力電圧Voutの精細な設定または微調整を行うこともできる。
【0046】
なお、図6の(B)に示すように、本実施例では、スイッチングサイクルの半サイクル毎に出力電圧Voutが一瞬ドロップする。このドロップDRは、フェーズIからフェーズIIへの、またはその逆の移行期にスイッチ回路網(図3)において全部のトランジスタ16〜28が同時にオフして、電圧入力端子12または直流電源10側から電圧出力端子14側が遮断されるためである。
【0047】
図7に、本発明の第3の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す。この実施形態は、第1のフライング・コンデンサCaをn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canで構成し、フェーズIではこれらn個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canを互いに直列に接続し、フェーズIIではこれらn個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canを互いに並列に接続することを特徴とする。他の部分は、上記第1または第2の実施形態と同じである。
【0048】
より詳細には、フェーズIでは、図7の(A)に示すように、n個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが、各々の正極端子を電圧入力端子12側に向けて互いに直列に接続され、1つのコンデンサ直列回路を形成する。フェーズIIでは、図7の(B)に示すように、これらn個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが、各々の正極端子を電圧出力端子14側に向けて互いに並列に接続され、1つのコンデンサ並列回路を形成する。好ましくは、各コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canのキャパシタンスを同一の値に設定してよい。
【0049】
この実施形態において、電圧出力端子14に得られる出力電圧Voutは次のようにして求められる。すなわち、フライング・コンデンサCaを構成する各コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canの充電電圧または電圧降下をそれぞれVCaとし、フライング・コンデンサCbの充電電圧または電圧降下をVCbとすると、フェーズIIではフライング・コンデンサCaの各コンデンサ素子について次式(5)が成立し,フライング・コンデンサCbについて次式(6)が成立する。
VCa=Vout−Vin ‥‥‥(5)
VCb=Vin ‥‥‥(6)
【0050】
フェーズIでは、上記のように電圧入力端子12と電圧出力端子14との間にn個のフライング・コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canとフライング・コンデンサCbが上記のような極性の向きで直列に接続されることにより、次式(7)が成立する。
Vout=Vin−nVCa+VCb ‥‥‥(7)
【0051】
式(7)に式(5),(6)を代入すると、次式(8)が導かれる。
Vout={1+1/(n+1)}Vin ‥‥‥(8)
【0052】
このように、この実施形態によれば、第1のフライング・コンデンサCaを構成する複数のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canの個数(n)に応じて昇圧率を一定の範囲内つまり1(n=∞の場合)〜1.33(n=2の場合)の範囲内で段階的に調整することができる。
【0053】
また、この実施形態でも、帰還回路32を備えるので、出力電圧Voutについてリップルを一層低減できるとともに、電圧レベルの精細な設定または微調整も可能である。
【0054】
なお、負荷電流の供給能力は、第1のフライング・コンデンサCaにおいてn個のフライング・コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが直列接続されるフェーズIと並列接続されるフェーズIIとでは1:nの違いがある。したがって、両フェーズI,IIのデューティ比を負荷電流供給能力に応じた関係(1:n)に設定することで、つまりフェーズIのデューティ比を1/(n+1)、フェーズIIのデューティ比をn/(n+1)にそれぞれ設定することで、両フェーズI,II間で負荷電流を均一化し、この実施形態による電圧リップルを最小限にすることができる。
【0055】
図8に、この実施形態において第1のフライング・コンデンサCaを2個のコンデンサ素子Ca1,Ca2で構成する場合(n=2)のスイッチ回路網の構成例を示す。このスイッチ回路網は、スイッチ素子として3個のNMOSトランジスタ46,52,54と7個のPMOSトランジスタ42,44,48,50,56,58,60を含んでいる。
【0056】
PMOSトランジスタ42は、ソース端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ44は、ソース端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ46は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の負極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ48は、ソース端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の負極端子に接続されている。PMOSトランジスタ50は、ソース端子が電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ52は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の負極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ54は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続され、ソース端子がグランド電位に接続されている。PMOSトランジスタ56は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。PMOSトランジスタ58は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。PMOSトランジスタ60は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている
【0057】
NMOSトランジスタ46,52のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φNが与えられる。NMOSトランジスタ54のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φN−が与えられる。PMOSトランジスタ42,60のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φPが与えられる。PMOSトランジスタ44,48,50,56,58のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φP−が与えられる。クロック信号φN,φN−,φP,φP−は、図3に示した各クロック信号と同様のものでよい。なお、PMOSトランジスタ42,50のバックゲートは、図3のPMOSトランジスタ16,20と同様の理由により、それぞれ、コンデンサCa1の正極端子、コンデンサCbの正極端子に接続されている。
【0058】
φN,φP−がHレベルでφN−,φPがLレベルのときは、トランジスタ42,46,52,60がそれぞれオン状態で、トランジスタ44,48,50,54,56,58がそれぞれオフ状態となり、図7の(A)に示すようなフェーズIの結線状態が得られる。
【0059】
φN,φP−がLレベルでφN−,φPがHレベルのときは、トランジスタ42,46,52がそれぞれオフ状態で、トランジスタ44,48,50,54,56,58がそれぞれオン状態となり、図7の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態が得られる。
【0060】
この実施形態においても、フェーズ切り換え期間中に、クロック信号φN,φN−が同時にLレベルになり、かつクロック信号φP,φP−が同時にHレベルになる期間を設け、トランジスタ42〜58の全部をいったん同時にオフ状態にするのが好ましい。
【0061】
図9に、本発明の第4の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す。この実施形態は、第1のフライング・コンデンサCaをn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canで構成し、フェーズIではこれらのコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canを互いに並列に接続し、フェーズIIではこれらのコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canを互いに直列に接続することを特徴とする。他の部分は、上記第1または第2の実施形態と同じである。
【0062】
より詳細には、フェーズIでは、図9の(A)に示すように、n個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが、各々の正極端子を電圧入力端子12側に向けて互いに並列に接続され、1つのコンデンサ並列回路を形成する。フェーズIIでは、図9の(B)に示すように、これらn個のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが、各々の正極端子を電圧出力端子14側に向けて互いに直列に接続され、1つのコンデンサ直列回路を形成する。好ましくは、各コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canのキャパシタンスを同一の値に設定してよい。
【0063】
この実施形態において、電圧出力端子14に得られる出力電圧Voutは次のようにして求められる。なお、フライング・コンデンサCaを構成する各コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canの充電電圧または電圧降下をそれぞれVCaとし、フライング・コンデンサCbの充電電圧または電圧降下をVCbとする。フェーズIIでは、フライング・コンデンサCaの各コンデンサ素子について次式(9)が成立し,フライング・コンデンサCbについて次式(10)が成立する。
VCa=(Vout−Vin)/n ‥‥‥(9)
VCb=Vin ‥‥‥(10)
【0064】
フェーズIでは、上記のように電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に上記のような極性の向きでn個のフライング・コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canの各々とフライング・コンデンサCpとが直列に接続されることにより、次式(11)が成立する。
Vout=Vin−VCa+VCb ‥‥‥(11)
【0065】
式(11)に式(9),(10)を代入すると、次式(12)が導かれる。
Vout={2−1/(n+1)}Vin ‥‥‥(12)
【0066】
このように、この実施形態によれば、第1のフライング・コンデンサCaを構成する複数のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canの個数(n)に応じて昇圧率を一定の範囲内つまり1.67(n=2の場合)〜2(n=∞の場合)の範囲内で段階的に調整することができる。
【0067】
また、この実施形態でも、帰還回路32を備えるので、出力電圧Voutについてリップルを一層低減できるとともに、電圧レベルの精細な設定または微調整も可能である。
【0068】
負荷電流の供給能力は、第1のフライング・コンデンサCaにおいてn個のフライング・コンデンサ素子Ca1,‥‥,Canが並列接続されるフェーズIと直列接続されるフェーズIIとではn:1の違いがある。したがって、両フェーズI,IIのデューティ比を負荷電流供給能力に応じた関係(n:1)に設定することで、つまりフェーズIのデューティ比をn/(n+1)、フェーズIIのデューティ比を1/(n+1)にそれぞれ設定することで、両フェーズI,II間で負荷電流を均一化し、この実施形態による電圧リップルを最小限にすることができる。
【0069】
図10に、この実施形態において第1のフライング・コンデンサCaを2個のコンデンサ素子Ca1,Ca2で構成する場合(n=2)のスイッチ回路網の構成例を示す。このスイッチ回路網は、スイッチ素子として3個のNMOSトランジスタ70,74,76と7個のPMOSトランジスタ62,64,66,68,72,78,80を含んでいる。
【0070】
PMOSトランジスタ62は、ソース端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ64は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の正極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ66は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の負極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の正極端子に接続されている。PMOSトランジスタ68は、ソース端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ70は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の負極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の負極端子に接続されている。PMOSトランジスタ72は、ソース端子が電圧入力端子12に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ74は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca2の負極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ76は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続され、ソース端子がグランド電位に接続されている。PMOSトランジスタ78は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca1の正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。PMOSトランジスタ80は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続され、ソース端子が電圧出力端子14に接続されている。
【0071】
NMOSトランジスタ70,74のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φNが与えられる。NMOSトランジスタ76のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φN−が与えられる。PMOSトランジスタ62,64,80のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φPが与えられる。PMOSトランジスタ66,68,72,78のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φP−が与えられる。クロック信号φN,φN−,φP,φP−は、図3に示した各クロック信号と同様でよい。なお、PMOSトランジスタ62,72のバックゲートは、図3のPMOSトランジスタ16,20と同様の理由により、それぞれ、コンデンサCa1の正極端子、コンデンサCbの正極端子に接続されている。
【0072】
φN,φP−がHレベルでφN−,φPがLレベルのときは、トランジスタ62,64,70,74,80がそれぞれオン状態で、トランジスタ66,68,72,76,78がそれぞれオフ状態となり、図9の(A)に示すようなフェーズIの結線状態が得られる。
【0073】
φN,φP−がLレベルでφN−,φPがHレベルのときは、トランジスタ62,64,70,74,80がそれぞれオフ状態で、トランジスタ66,68,72,76,78がそれぞれオン状態となり、図9の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態が得られる。
【0074】
この実施形態においても、フェーズ切り換え期間中は、クロック信号φN,φN−が同時にLレベルになり、かつクロック信号φP,φP−が同時にHレベルになる期間を設け、トランジスタ62〜78の全部をいったん同時にオフ状態にするのが好ましい。
【0075】
図11に、本発明の第5の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す。この実施形態は、第1のフライング・コンデンサCaをn×m個(n,mはそれぞれ2以上の整数)のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canで構成し、フェーズIではこれらのコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canをn個毎に直列接続するとともにそれらのコンデンサ直列回路をm列に並列接続し、フェーズIIではこれらのコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canをm個毎に直列接続するとともにそれらのコンデンサ直列回路をn列に並列接続することを特徴とする。他の部分は、上記第1または第2の実施形態と同じである。
【0076】
より詳細には、フェーズIでは、図11の(A)に示すように、第1のフライング・コンデンサCaにおいてn×m個のコンデンサ素子(Ca11,‥‥,Can1)、‥‥,(Ca1m,‥‥,Canm)がn個毎にm列のコンデンサ直列回路を形成し、それらm列のコンデンサ直列回路が互いに並列に接続される。ここで、各コンデンサ素子Ca11,‥‥,Canmは各々の正極端子を電圧入力端子12側に向けている。フェーズIIでは、図11の(B)に示すように、第1のフライング・コンデンサCaにおいてn×m個のコンデンサ素子(Ca11,‥‥,Ca1m)、‥‥,(Can1,‥‥,Canm)がm個毎にn列のコンデンサ直列回路を形成し、それらn列のコンデンサ直列回路が互いに並列に接続される。ここで、各コンデンサ素子Ca11,‥‥,Canmは各々の正極端子を電圧出力端子14側に向けている。好ましくは、各コンデンサ素子Ca11,‥‥,Canmのキャパシタンスを同一の値に設定してよい。
【0077】
この実施形態において、電圧出力端子14に得られる出力電圧Voutは次のようにして求められる。なお、フライング・コンデンサCaを構成する各コンデンサ素子Ca11,‥‥,Canmの充電電圧または電圧降下をそれぞれVCaとし、フライング・コンデンサCbの充電電圧または電圧降下をVCbとする。フェーズIIでは、電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に上記のような極性の向きで各列のm個のフライング・コンデンサ素子たとえば(Ca11,‥‥,Ca1m)が直列接続されることにより各フライング・コンデンサ素子について次式(13)が成立する。また、電圧入力端子12とグランド電位との間に上記のような極性の向きで接続されるフライング・コンデンサCbについて次式(14)が成立する。
VCa=(Vout−Vin)/m ‥‥‥(13)
VCb=Vin ‥‥‥(14)
【0078】
フェーズIでは、上記のように電圧入力端子12と電圧出力端子14との間に上記のような極性の向きで各列のn個のフライング・コンデンサ素子たとえば(Ca11,‥‥,Can1)からなるコンデンサ直列回路とフライング・コンデンサCpとが直列に接続されることにより、次式(15)が成立する。
Vout=Vin−nVCa+VCb ‥‥‥(15)
【0079】
式(15)に式(13),(14)を代入すると、次式(16)が導かれる。
Vout={1+m/(n+m)}Vin ‥‥‥(16)
【0080】
このように、この実施形態によれば、第1のフライング・コンデンサCaを構成する複数のコンデンサ素子Ca1,‥‥,Canmの個数(n×m)に応じて昇圧率を一定の範囲内つまり1(n=∞の場合)〜2(m=∞の場合)の範囲内で段階的に調整することができる。
【0081】
また、この実施形態でも、帰還回路32を備えるので、出力電圧Voutについてリップルを一層低減できるとともに、電圧レベルの精細な設定または微調整も可能である。
【0082】
負荷電流の供給能力は、第1のフライング・コンデンサCaにおいてn×m個のフライング・コンデンサ素子Ca11,‥‥,Canmがm列に並列接続されるフェーズIとn列に並列接続されるフェーズIIとではm:nの違いがある。したがって、両フェーズI,IIのデューティ比を負荷電流供給能力に応じた関係(m:n)に設定することで、つまりフェーズIのデューティ比をm/(n+m)、フェーズIIのデューティ比をn/(n+m)にそれぞれ設定することで、両フェーズI,II間で負荷電流を均一化し、この実施形態による電圧リップルを最小化することができる。
【0083】
図12に、この実施形態において第1のフライング・コンデンサCaを4個のコンデンサ素子Ca11,Ca12,Ca21,Ca22で構成する場合(n=2,m=2)のスイッチ回路網の構成例を示す。このスイッチ回路網は、スイッチ素子として15個のNMOSトランジスタ82,84,86,88,90,92,94,96,98,100,102,104,106,108,110を含んでいる。
【0084】
NMOSトランジスタ82は、ドレイン端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca21の正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ84は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca21の正極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca11の正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ86は、ドレイン端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca11の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ88は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca11の負極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca12の正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ90は、ドレイン端子が電流制御回路34を介して電圧入力端子12に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca12の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ92は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca21の負極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca22の正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ94は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca11の正極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca21の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ96は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca12の正極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca22の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ98は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca12の負極端子に接続され、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca22の負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ100は、ドレイン端子が電圧入力端子12に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続されている。NMOSトランジスタ102は、ドレイン端子がフライング・コンデンサ素子Ca22の負極端子に接続され、ソース端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続されている。NMOSトランジスタ104は、ドレイン端子がフライング・コンデンサCbの負極端子に接続され、ソース端子がグランド電位に接続されている。NMOSトランジスタ106は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca21の正極端子に接続され、ドレイン端子が電圧出力端子に接続されている。NMOSトランジスタ108は、ソース端子がフライング・コンデンサ素子Ca22の正極端子に接続され、ドレイン端子が電圧出力端子に接続されている。NMOSトランジスタ110は、ソース端子がフライング・コンデンサCbの正極端子に接続され、ドレイン端子が電圧出力端子に接続されている。
【0085】
NMOSトランジスタ82,84,88,92,98,102,110のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φが与えられる。NMOSトランジスタ86,90,94,96,100,104,106,108のゲート端子には、クロック回路30よりクロック信号φ−が与えられる。両クロック信号φ,φ−は互いに位相が180゜ずれている。
【0086】
φがHレベルでφ−がLレベルのときは、NMOSトランジスタ82,84,88,92,98,102,110がそれぞれオン状態で、NMOSトランジスタ86,90,94,96,100,104,106,108がそれぞれオフ状態となり、図11の(A)に示すようなフェーズIの結線状態が得られる。
【0087】
φがLレベルでφ−がHレベルのときは、NMOSトランジスタ82,84,88,92,98,102,110がそれぞれオフ状態で、NMOSトランジスタ86,90,94,96,100,104,106,108がそれぞれオン状態となり、図11の(B)に示すようなフェーズIIの結線状態が得られる。
【0088】
この実施形態においても、フェーズ切り換え期間中は、両クロック信号φ,φ−が同時にLレベルになる期間を設け、NMOSトランジスタ82〜110の全部をいったん同時にオフ状態にするのが好ましい。
【0089】
上記した第3〜第5の実施形態において、フライング・コンデンサCbは1個のコンデンサ素子で構成されてもよく、あるいは複数個のコンデンサ素子で構成されてもよい。同様に、平滑用のコンデンサCsも1個または複数個のコンデンサ素子で構成されてよい。
【0090】
図3、図8、図10の実施例においては、各スイッチ素子として、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを適宜組み合わせて使用しているが、図12に示す実施例のようにNMOSトランジスタのみを使用してもよい。また、PMOSトランジスタを使用してもよいし、その他のスイッチング素子を使用してもよい。図12に示す実施例においても、各スイッチ素子として、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとを適宜組み合わせて使用してもよいし、その他のスイッチング素子を使用してもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のチャージポンプ型DC/DCコンバータによれば、出力電圧のリップル特性を大幅に改善できるとともに、昇圧率の段階的ないし精細な可変調整を容易に行える。また、フライング・コンデンサの数を増やすことなく、従来に比して出力電圧のリップル特性を大幅に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す回路図である。
【図2】第1の実施形態において得られる出力電圧の波形を模式的に示す電圧波形図である。
【図3】第1の実施形態におけるスイッチ回路網の構成例を示す回路図である。
【図4】第1の実施形態において得られるシミュレーションの出力電圧波形を従来例と対比して示す電圧波形図である。
【図5】第2の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの要部の構成を示す回路図である。
【図6】第2の実施形態において得られるシミュレーションの出力電圧波形を従来例と対比して示す電圧波形図である。
【図7】第3の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す回路図である。
【図8】第3の実施形態におけるスイッチ回路網の構成例を示す回路図である。
【図9】第4の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す回路図である。
【図10】第4の実施形態におけるスイッチ回路網の構成例を示す回路図である。
【図11】第5の実施形態によるチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す回路図である。
【図12】第5の実施形態におけるスイッチ回路網の構成例を示す回路図である。
【図13】従来のチャージポンプ型DC/DCコンバータの原理を示す回路図である。
【図14】従来のチャージポンプ型DC/DCコンバータで得られる出力電圧の波形を模式的に示す電圧波形図である。
【図15】従来のチャージポンプ型DC/DCコンバータにおけるスイッチ回路網の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 直流電源
12 電圧入力端子
14 電圧出力端子
Ca,Cb フライング・コンデンサ
16〜28 NMOSトランジスタ
30 クロック回路
32 帰還回路
34 電流制御回路
36 抵抗分圧回路
38 基準電圧発生回路
40 コンパレータ
Ca1〜Can フライング・コンデンサ素子
42〜80 NMOSトランジスタ
Ca11‥‥Can1,Ca1m‥‥Canm フライング・コンデンサ素子
82〜110 NMOSトランジスタ
Claims (20)
- 直流電源の出力端子に接続された電圧入力端子と、
第1および第2のコンデンサと、
負荷に接続される電圧出力端子と、
第1のフェーズでは、前記第1のコンデンサの第1の端子を前記電圧入力端子に接続し、前記第2のコンデンサの第1の端子を前記電圧出力端子に接続し、前記第1のコンデンサの第2の端子と前記第2のコンデンサの第2の端子とを相互に接続し、第2のフェーズでは、前記第1のコンデンサの第1および第2の端子を前記電圧出力端子および前記電圧入力端子にそれぞれ接続し、前記第2のコンデンサの第1および第2の端子を前記電圧入力端子および基準電位にそれぞれ接続するスイッチ回路網と、
前記第1のフェーズと前記第2のフェーズとを所定のデューティ比で交互に切り換えるように前記スイッチ回路網を制御するスイッチング制御手段と
を有するチャージポンプ型DC/DCコンバータ。 - 前記第1のコンデンサが1個のコンデンサ素子からなる請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のコンデンサのキャパシタンスが前記第2のコンデンサのキャパシタンスにほぼ等しい請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1および第2のフェーズのデューティ比をそれぞれ約1/2に設定する請求項1〜3のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記スイッチ回路網が、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサの第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサの第2の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記基準電位に接続された第5のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第6のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第7のMOSトランジスタと
を有し、前記スイッチング制御手段が、
前記第1のフェーズ中は、前記第1、第4および第7のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに前記第2、第3、第5および第6のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、
前記第2のフェーズ中は、前記第1、第4および第7のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに前記第2、第3、第5および第6のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にする請求項1〜4のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。 - 前記第1のコンデンサがn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、前記第1のフェーズでは前記n個のコンデンサ素子が互いに直列接続され、前記第2のフェーズでは前記n個のコンデンサ素子が互いに並列接続される請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記n個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有する請求項6に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のフェーズのデューティ比を約1/(n+1)に設定し、前記第2のフェーズのデューティ比を約n/(n+1)に設定する請求項6または7に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のコンデンサが第1および第2のコンデンサ素子からなり、前記スイッチ回路網が、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記基準電位に接続された第7のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第8のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第9のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第10のMOSトランジスタと
を有し、前記スイッチング制御手段が、
前記第1のフェーズ中は、前記第1、第3、第6および第10のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに前記第2、第4、第5、第7、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、
前記第2のフェーズ中は、前記第1、第3、第6および第10のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに前記第2、第4、第5、第7、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にする請求項6〜8のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。 - 前記第1のコンデンサがn個(nは2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、前記第1のフェーズでは前記n個のコンデンサ素子が互いに並列接続され、前記第2のフェーズでは前記n個のコンデンサ素子が互いに直列接続される請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記n個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有する請求項10に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のフェーズのデューティ比を約n/(n+1)に設定し、前記第2のフェーズのデューティ比を約1/(n+1)に設定する請求項10または11に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のコンデンサが第1および第2のコンデンサ素子からなり、前記スイッチ回路網が、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のMOSトランジスタの第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続された第7のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記基準電位に接続された第8のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第9のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第10のMOSトランジスタと
を有し、前記スイッチング制御手段が、
前記第1のフェーズ中は、前記第1、第2、第5、第7および第10のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに前記第3、第4、第6、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、
前記第2のフェーズ中は、前記第1、第2、第5、第7および第10のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに前記第3、第4、第6、第8および第9のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にする請求項10〜12のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。 - 前記第1のコンデンサがn×m個(nおよびmはそれぞれ2以上の整数)のコンデンサ素子からなり、前記第1のフェーズでは前記n×m個のコンデンサ素子がn個毎に直列接続されるとともにそれらのコンデンサ直列回路がm列に並列接続され、前記第2のフェーズでは前記n×m個のコンデンサ素子がm個毎に直列接続されるとともにそれらのコンデンサ直列回路がn列に並列接続される請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記n×m個のコンデンサ素子がほぼ同一のキャパシタンスを有する請求項14に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のフェーズのデューティ比を約m/(n+m)に設定し、前記第2のフェーズのデューティ比を約n/(n+m)に設定する請求項14または15に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記第1のコンデンサが第1、第2、第3および第4のコンデンサ素子からなり、前記スイッチ回路網が、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第2のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第3のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第4のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第5のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第3のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第4のコンデンサ素子の第1の端子に接続された第6のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第1のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記第3のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第7のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第8のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続された第9のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記電圧入力端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続された第10のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第4のコンデンサ素子の第2の端子に接続され、第2の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続された第11のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第2の端子に接続され、第2の端子が前記基準電位に接続された第12のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第3のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第13のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第4のコンデンサ素子の第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第14のMOSトランジスタと、
第1の端子が前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され、第2の端子が前記電圧出力端子に接続された第15のMOSトランジスタと
を有し、前記スイッチング制御手段が、
前記第1のフェーズ中は、前記第1、第2、第4、第6、第9、第11および第15のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にするとともに前記第3、第5、第7、第8、第10、第12、第13および第14のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にし、
前記第2のフェーズ中は、前記第1、第2、第4、第6、第9、第11および第15のMOSトランジスタをそれぞれオフ状態にするとともに前記第3、第5、第7、第8、第10、第12、第13および第14のMOSトランジスタをそれぞれオン状態にする請求項14〜16のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。 - 第1の端子が前記電圧出力端子に接続され、第2の端子が基準電位に接続された平滑用の第3のコンデンサを有する請求項1〜17のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記電圧入力端子と前記第1のコンデンサとの間に直列に接続された電流制御回路と、
前記電圧出力端子に得られる出力電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧出力端子より出力される出力電圧の設定値に対応した基準電圧を発生する基準電圧発生手段と、
前記電圧検出手段によって検出された前記出力電圧の電圧値を前記基準電圧と比較して、その比較誤差に応じて前記電流制御回路の電流値を制御する電流制御手段と
を有する請求項1〜18のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。 - 前記第1のフェーズと前記第2のフェーズとの間のフェーズ切り換え期間中に前記MOSトランジスタの全部をいったん同時にオフ状態する請求項5、9、13、17のいずれか一項に記載のDC/DCコンバータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015431A JP3697695B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | チャージポンプ型dc/dcコンバータ |
US10/763,292 US6989999B2 (en) | 2003-01-23 | 2004-01-23 | Charge pump type DC/DC converter having stepwise adjustable output voltage |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015431A JP3697695B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | チャージポンプ型dc/dcコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004229431A true JP2004229431A (ja) | 2004-08-12 |
JP3697695B2 JP3697695B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=32903184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003015431A Expired - Fee Related JP3697695B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | チャージポンプ型dc/dcコンバータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6989999B2 (ja) |
JP (1) | JP3697695B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035594A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Rohm Co Ltd | 半導体集積回路およびそれを備えた電子機器 |
JP2014033497A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Rohm Co Ltd | チャージポンプ |
Families Citing this family (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006158132A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Renesas Technology Corp | チャージポンプ方式電源回路 |
US7764526B1 (en) * | 2006-10-18 | 2010-07-27 | Intersil Americas Inc. | Hysteretic mode controller for capacitor voltage divider |
US8493036B2 (en) | 2006-10-21 | 2013-07-23 | Advanced Analogic Technologies, Inc. | Controllable charge paths, and related methods |
CN101682252B (zh) * | 2007-05-10 | 2013-10-23 | Nxp股份有限公司 | 包含可重构电容器单元的直流-直流变换器 |
CN101689801A (zh) * | 2007-06-13 | 2010-03-31 | 半导体元件工业有限责任公司 | 电荷泵控制器及其方法 |
US8076825B1 (en) * | 2007-07-12 | 2011-12-13 | Louisiana Tech University Foundation, Inc. | Electret film generator |
US8310218B2 (en) * | 2007-08-08 | 2012-11-13 | Advanced Analogic Technologies, Inc. | Time-multiplexed-capacitor DC/DC converter with multiple outputs |
US8212541B2 (en) | 2008-05-08 | 2012-07-03 | Massachusetts Institute Of Technology | Power converter with capacitive energy transfer and fast dynamic response |
US8300489B2 (en) * | 2010-01-12 | 2012-10-30 | International Business Machines Corporation | Charge pump system and method utilizing adjustable output charge and compilation system and method for use by the charge pump |
US10389235B2 (en) | 2011-05-05 | 2019-08-20 | Psemi Corporation | Power converter |
US9882471B2 (en) | 2011-05-05 | 2018-01-30 | Peregrine Semiconductor Corporation | DC-DC converter with modular stages |
US10680515B2 (en) | 2011-05-05 | 2020-06-09 | Psemi Corporation | Power converters with modular stages |
EP4318909A3 (en) | 2011-05-05 | 2024-03-06 | PSEMI Corporation | Dc-dc converter with modular stages |
US8723491B2 (en) | 2011-12-19 | 2014-05-13 | Arctic Sand Technologies, Inc. | Control of power converters with capacitive energy transfer |
EP2915241A4 (en) | 2012-10-31 | 2016-12-28 | Massachusetts Inst Technology | SYSTEMS AND METHOD FOR A VARIABLE FREQUENCY MACHINE POWER CONVERTER |
US8619445B1 (en) | 2013-03-15 | 2013-12-31 | Arctic Sand Technologies, Inc. | Protection of switched capacitor power converter |
US8724353B1 (en) | 2013-03-15 | 2014-05-13 | Arctic Sand Technologies, Inc. | Efficient gate drivers for switched capacitor converters |
WO2014168911A1 (en) | 2013-04-09 | 2014-10-16 | Massachusetts Institute Of Technology | Power conservation with high power factor |
US9240720B2 (en) | 2013-06-06 | 2016-01-19 | Texas Instruments Incorporated | Emulation based ripple cancellation for a DC-DC converter |
WO2015069516A1 (en) | 2013-10-29 | 2015-05-14 | Massachusetts Institute Of Technology | Switched-capacitor split drive transformer power conversion circuit |
US9270259B2 (en) * | 2014-05-19 | 2016-02-23 | Ememory Technology Inc. | Trimming circuit and method applied to voltage generator |
CN106464265B (zh) | 2014-05-22 | 2019-12-31 | 德克萨斯仪器股份有限公司 | 具有双计数器数字积分器的直流到直流转换器控制器装置 |
WO2016004427A1 (en) | 2014-07-03 | 2016-01-07 | Massachusetts Institute Of Technology | High-frequency, high-density power factor correction conversion for universal input grid interface |
US9729048B2 (en) | 2014-08-04 | 2017-08-08 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods for charge pumps for radio frequency systems |
US9819260B2 (en) * | 2015-01-15 | 2017-11-14 | Nxp B.V. | Integrated circuit charge pump with failure protection |
DE112016001194T5 (de) | 2015-03-13 | 2017-11-30 | Peregrine Semiconductor Corporation | Gleichstrom-Gleichstrom-Wandler mit Induktivität zur Ermöglichung eines adiabatischen Inter-Kondensator-Ladungstransports |
CN114583944A (zh) | 2015-07-08 | 2022-06-03 | 派赛公司 | 开关电容器电力转换器 |
US10447153B2 (en) * | 2017-04-24 | 2019-10-15 | Texas Instruments Incorporated | VBOOST signal generation |
KR102634472B1 (ko) * | 2018-04-25 | 2024-02-06 | 주식회사 엘엑스세미콘 | 스텝업 컨버터 |
US11489441B2 (en) * | 2020-06-02 | 2022-11-01 | Texas Instruments Incorporated | Reference voltage generation circuits and related methods |
TWI764828B (zh) * | 2021-09-10 | 2022-05-11 | 禾瑞亞科技股份有限公司 | 可偵測飛跨電容短路之倍壓開關式電容電路及其偵測方法 |
KR20240017438A (ko) | 2022-08-01 | 2024-02-08 | 주식회사 엘엑스세미콘 | 멀티레벨컨버터 제어기 및 전력관리집적회로 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5132895A (en) * | 1990-12-11 | 1992-07-21 | Motorola, Inc. | Variable charge pumping DC-to-DC converter |
US5111375A (en) * | 1990-12-20 | 1992-05-05 | Texas Instruments Incorporated | Charge pump |
JPH0828965B2 (ja) * | 1992-09-02 | 1996-03-21 | 日本電気株式会社 | 電圧変換回路 |
JP3488587B2 (ja) * | 1997-01-09 | 2004-01-19 | 株式会社東芝 | 昇圧回路及びこれを備えたicカード |
US6198645B1 (en) * | 1998-07-02 | 2001-03-06 | National Semiconductor Corporation | Buck and boost switched capacitor gain stage with optional shared rest state |
US6021056A (en) * | 1998-12-14 | 2000-02-01 | The Whitaker Corporation | Inverting charge pump |
DE19935249C2 (de) * | 1999-07-27 | 2001-09-27 | Texas Instruments Deutschland | Gleichspannungswandler |
US6504422B1 (en) * | 2000-11-21 | 2003-01-07 | Semtech Corporation | Charge pump with current limiting circuit |
US6677805B2 (en) * | 2001-04-05 | 2004-01-13 | Saifun Semiconductors Ltd. | Charge pump stage with body effect minimization |
KR100465068B1 (ko) * | 2002-06-29 | 2005-01-06 | 주식회사 하이닉스반도체 | 펌핑 회로 |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003015431A patent/JP3697695B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2004
- 2004-01-23 US US10/763,292 patent/US6989999B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035594A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Rohm Co Ltd | 半導体集積回路およびそれを備えた電子機器 |
JP2014033497A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Rohm Co Ltd | チャージポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3697695B2 (ja) | 2005-09-21 |
US20040222775A1 (en) | 2004-11-11 |
US6989999B2 (en) | 2006-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3697695B2 (ja) | チャージポンプ型dc/dcコンバータ | |
US10069408B2 (en) | Switched capacitor circuit modifying voltage on the inductor of a buck regulator | |
US11011991B1 (en) | Regulation loop circuit | |
US8773102B2 (en) | Hysteretic CL power converter | |
US10014777B1 (en) | Buck-boost DC-DC converter | |
US7737767B2 (en) | Control circuit and control method for charge pump circuit | |
KR101055339B1 (ko) | 스위칭 레귤레이터 및 그 동작 제어 방법 | |
US6927986B2 (en) | Power supply and PWM circuits | |
US6654263B2 (en) | Linear regulator with switched capacitance output | |
US10693376B2 (en) | Electronic converter and method of operating an electronic converter | |
TWI771793B (zh) | 用於電流型遲滯調製器的電壓控制振盪器及方法 | |
US8198869B2 (en) | System and method for charging capacitors using automatic cell balancing | |
US10972003B2 (en) | Charge pump | |
JP2000166220A (ja) | 電源回路それを用いた表示装置及び電子機器 | |
CN212850271U (zh) | 开关模式电源 | |
CN115173686B (zh) | 一种降低输出电压纹波的电路结构 | |
US12107504B2 (en) | Synchronization of an electronic device | |
Gao et al. | A TM-APSM SIMO buck converter with ultralow quiescent current and fast-transient response for IoT applications | |
US12143015B2 (en) | Switched mode power supply (SMPS) | |
JP2005020922A (ja) | チャージポンプ回路 | |
Wei et al. | Smart power management with combined current-feedback low-dropout voltage regulator and switched capacitor DC-DC converter in 180 nm CMOS | |
Somasundaram et al. | Low-ripple CMOS switched-capacitor power converter with closed-loop interleaving regulation | |
Shiming et al. | High-efficiency synchronous dual-output switched-capacitor dc-dc converter with digital state machine control | |
Galstyan | Integrated up/down switched capacitor converter with full digital feedback control and output voltage regulation | |
Maghinay et al. | A Non-Overlapping Synthetic Clock Generator for DC-DC Boost Converter in 65 nm CMOS Technology |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050624 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3697695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120715 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130715 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |