JP2004229219A - メール自動送信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体端末において位置検出サーバから位置情報を自動的かつ定期的に取得し、移動体端末から位置情報付きのデータを自動的にメール転送サーバを介して指定の送信先に位置情報付き電子メールを送信することのできるメール自動送信システムを提供する。
【解決手段】位置検出サーバ6から位置情報を所定の時間間隔で自動的、定期的に受信して取得し、作成した位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバ7に送信する移動体端末1と、移動体端末1から送信された前記位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信し、電子メールインターフェースに変換して指定された送信先8,9に位置情報付き電子メールとして送信する電子メール転送サーバ7とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】位置検出サーバ6から位置情報を所定の時間間隔で自動的、定期的に受信して取得し、作成した位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバ7に送信する移動体端末1と、移動体端末1から送信された前記位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信し、電子メールインターフェースに変換して指定された送信先8,9に位置情報付き電子メールとして送信する電子メール転送サーバ7とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の移動体端末において取得された位置情報を含むデータを電子メールとして他の移動体端末等の端末に送信するメール自動送信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話に位置検出機能を持たせ、GPS衛星から受信した信号に基づいて位置情報を検出するものは知られている。例えば、特開2002−204473号公報には、携帯電話にGPS測位を利用した位置検出機能を設け、検出した位置情報をメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、既にメール転送サーバに受信されている電子メールを受信した位置情報に応じて、前記携帯電話機に前記電子メールを転送するか、または自宅のパソコン等の他の情報機器に前記電子メールを転送するかを決定する技術が開示されている。
【0003】
また、位置情報の検出可能な携帯電話から、位置情報付きの電子メールを手動により1回ずつ送信するサービスも知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−204473号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、Java(登録商標)等による携帯電話アプリケーション環境においては、上記のごとく、携帯電話で現在位置を取得し、携帯電話から現在位置情報が付加された電子メールを送信毎に手動操作で、直接送信する仕組みは実現されている。しかし、携帯電話から自動的に位置情報付きの電子メールを連続的に送信する技術は実現されていない。
【0006】
また、上記の携帯電話における位置情報の取得方法として、GPS衛星から受信した信号を、携帯電話自身において演算によって緯度・経度の位置情報を検出するようにしている。しかし、これでは携帯電話における電源や処理能力への負担が大きく、実用的でないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、位置関連情報を計測する機能を有する携帯電話等の移動体端末において、移動体事業者の位置検出サーバから、移動体端末から送信された位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得し、移動体端末から位置情報付きのデータを自動的にメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、前記位置情報付きのデータをHTTPインターフェースで受信し、指定の送信先に電子メールインターフェースで位置情報付き電子メールとして送信するメール自動送信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、位置検出サーバから位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、作成した位置情報付きデータを自動的かつ定期的に電子メール転送サーバに送信する移動体端末と、前記移動体端末から送信された前記位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信し、電子メールインターフェースに変換して指定された送信先に位置情報付き電子メールとして送信する電子メール転送サーバとからなることを特徴とする。
【0009】
第2の手段は、第1の手段において、前記移動体端末は、位置関連情報を計測して前記位置検出サーバに送信し、前記位置検出サーバから前記位置関連情報に基づいて演算された位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、少なくとも、最初に取得された位置情報と2回目以降に取得された位置情報とから計算された移動距離および位置情報からなる位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする。
【0010】
第3の手段は、第2の手段において、前記移動体端末は、前記移動距離が指定距離を超えた時に、前記位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする。
【0011】
第4の手段は、第1の手段ないし第2の手段のいずれか1つの手段において、前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記移動体端末に応答メッセージとして送信することを特徴とする。
【0012】
第5の手段は、第1の手段ないし第2の手段のいずれか1つの手段において、前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記送信先に前記位置情報付き電子メールと共に送信することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本発明に係るメール自動送信システムの全体構成を示す図である。 同図において、1はGPS衛星から受信した衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を計測して位置検出サーバ6に送信する機能を有すると共に、位置検出サーバ6から位置関連情報に基づいて演算された経度・緯度からなる位置情報を自動的かつ定期的に取得する機能を有する携帯電話等の移動体端末、2は中継局、3は移動体端末1が属する移動体網、4はインターネット網、5は移動体網1とは異なる移動体事業者によって形成された移動体網、6は、移動体端末1から受信した位置関連情報に基づいて、経度・緯度からなる位置情報を演算して移動体端末1に送信する、例えば、KDDI等の移動体事業者のロケーションサービス等によって運用される位置検出サーバ、7は移動体端末1から送信された位置情報付きのデータをHTTP(hypertext transfer protocol)インターフェースで受信し、指定送信先の移動体端末8,9等の端末に電子メールインターフェースで位置情報付きの電子メールとして送信するネットワーク事業者によって運用される電子メール転送サーバ、8,9は移動体端末1から送信された位置情報付きの電子メールを受信する携帯電話等からなる移動体端末である。
【0014】
さらに、同図に示すように、移動体端末1は、無線によりデータの送受信を行うデータ送受信手段11、図示していないGPS衛星から衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を計測して位置検出サーバ6に送信し、位置検出サーバ6から位置関連情報に基づいて演算された経度・緯度からなる位置情報を自動的・定期的に取得する位置情報取得手段12、および図2において詳述する各種の設定により得られた制御情報を保存する制御情報保存手段13を備えている。
【0015】
図2は、移動体端末1の表示画面の一例を示す図であり、図2(a)はメニュー画面、図2(b)は設定画面である。
【0016】
図2(a)のメニュー画面において、「送信開始」が選択されると、計測された位置関連情報を位置検出サーバ6に送信し、位置検出サーバ6から位置情報を自動的かつ定期的に取得して、距離指定に係る条件に応じて、メール転送サーバ7に位置情報付きのデータの送信を開始する。
【0017】
また、図2(a)のメニュー画面において、「設定」が選択されると、図2(b)の設定画面に移行する。図2(b)の設定画面において、(1)は送信先メールアドレスを設定する箇所、(2)は送信者の名前を設定する箇所、(3)は、位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得するために、位置関連情報を位置検出サーバ6に自動的かつ定期的に送信するための送信間隔を設定する箇所、(4)は、「今から帰ります」等の固定的なメール文を付加する箇所、(5)は、位置関連情報に基づいて演算された位置情報を取得するために、位置関連情報を位置検出サーバ6に自動的かつ定期的に送信するための送信回数を設定する箇所、(6)は、地図ダウンロードの有無を設定する箇所、(7)は、電子メール転送サーバにデータを送信するときにメロディを鳴動するかしないかを設定する箇所、(8)は、移動体端末1が最初の位置から移動した距離を計測し、計測された距離が設定された距離以上になった場合、位置情報付きデータの送信を開始するための距離を設定する箇所である。
なお、図2(b)の設定画面において設定された各制御情報は、図1に示す移動体端末1の制御情報保存手段13に保存される。
【0018】
次に、移動体端末1における実行制御を図3に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1において、移動体端末1に格納されている実行制御プログラムが、移動体端末1が提供する起動手段により起動され、実行制御プログラムの動作が開始される。
【0019】
次に、ステップS2において、図2(b)に示した設定項目(3)において設定され、移動体端末1の制御情報保存手段13に格納されている送信間隔が読み出され、起動タイマーに設定される。
【0020】
次に、ステップS3において、位置情報の取得時刻になったか否かが判定され、取得時刻になった場合は、ステップS4において、移動体端末1は移動体端末1において計測した衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、緯度・経度からなる位置情報の取得を要求し、位置検出サーバ6から前記位置情報を取得する。ステップS5では、位置情報取得要求が正常に受け付けられ、位置情報が取得されたか否かが判定される。位置情報の取得に失敗した場合は、規定された再試行回数の範囲内でステップS4の処理が繰り返され、位置情報が正常に取得された場合は、ステップS6に移行する。
【0021】
ステップS6では、取得された位置情報が1回目のものか否かが判定される。1回目の場合は、ステップS7において、移動体端末1の距離計測のための開始位置S1として記憶される。2回目以降の場合は、ステップS8に移行する。
【0022】
ステップS8では、2回目以降の現在位置S2の取得があった場合は、開始位置S1から現在位置S2までの距離Sx=S2−S1を計算する。
【0023】
次に、ステップS9では、図2(b)に示した設定項目(8)において設定した距離指定(指定距離Sy)があるか否かが判定される。距離指定がない場合(指定距離Sy=0m)は、ステップS11に移行し、距離指定がある場合(指定距離Sy>0m)は、ステップS10に移行する。
【0024】
ステップS10において、ステップS8において計算された距離Sxが指定距離Sy以上か否かが判定される。即ち、距離Sx<指定距離Syの場合は、移動体端末1が未だ指定距離Syの範囲内にあり、この場合は、位置情報付きのデータを送信しないので、ステップS14に移行する。距離Sx>指定距離Syの場合は、移動体端末1が指定距離Syの範囲外にあり、位置情報付きのデータを送信するために、ステップS11において送信データを作成する。また、ステップS9において、距離指定がない(指定距離Sy=0m)場合も、即座に、位置情報付きのデータを送信するので、ステップS11において送信データを作成する。
【0025】
送信データは、端末ID、送信先メールアドレス、送信元メールアドレス、Ccメールアドレス、緯度・経度データ、メールタイトル、メール本文、会員チェックフラグ等で構成され、さらに、メール本文は、緯度・経度、位置計測精度、移動距離を含んだメッセージで構成される。
【0026】
ステップS11で組み立てられた位置情報付きの送信データは、ステップS12において、HTTP通信で、移動体端末1から電子メール転送サーバ7に送信される。
【0027】
ステップS13では、データの送信が成功したか否かが判定され、データの送信が成功した場合は、電子メール転送サーバ7から返却されたメッセージを移動体端末1の表示部に表示すると共に、ステップS14に移行する。データの送信が不成功の場合は、規定された再試行回数の範囲内でステップS12の処理を繰り返す。
【0028】
ステップS14では、ステップS4において行われた移動体端末1から位置検出サーバ6への位置情報の取得回数が、図2(b)に示した設定項目(5)において設定した送信回数に達したか否かが判定される。位置情報の取得回数が送信回数に達した場合は、実行制御プログラムの実行を終了する。
【0029】
位置情報の取得回数が未だ送信回数に達していない場合は、ステップS15において、Java(登録商標)等が有するスリープ機能を利用してスリープし、ステップS16において、タイマー起動により所定時間経過後トリガし、ステップS3からの処理を繰り返す。また、スリープ機能がない場合は、ステップS17において、タイマー積算を行い、ステップS3からの処理を繰り返す。
【0030】
次に、電子メール転送サーバ7における実行制御を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS21において、電子メール転送サーバ7に格納されている実行制御プログラムが、電子メール転送サーバ7が提供する起動手段により起動され、実行制御プログラムの動作が開始される。
【0031】
ステップS22では、移動体端末1等から送信される位置情報付きデータの受信待ちの状態にある。ステップS23において、移動体端末1から位置情報付きデータが受信され、受信トリガが発生した場合は、前記データを取り込み、ステップS24に移行する。
【0032】
ステップS24では、受信した位置情報付きデータの端末IDから会員から送信されたデータか否かの判定が行われる。会員から送信されたデータでない場合は、ステップS28にて、エラーメッセージを移動体端末1に通知する。会員から送信されたデータの場合は、受信された位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信する。
【0033】
ステップ25では、HTTPインターフェースで受信された位置情報付きデータをSMTP(simple mail transfer protocol)で規定された構造に変換し、位置情報付き電子メールを作成する。なお、送信される位置情報付き電子メールには、緯度・経度情報を元に、都道府県および市区町村を決定し、当該緯度・経度に関連付けられたテキストメッセージがあればメール本文に付加し、また当該緯度・経度の位置情報に関連付けられた画像や音声メッセージが存在すれば、メール添付形式として付加する。
【0034】
ステップS26では、位置情報付きの電子メールが指定された送信先である移動体端末8等に、SMTPからなる電子メールインターフェースで送信される。
【0035】
ステップS27では電子メールの送信が成功したか否かが判定され、成功しなかった場合は、規定の再試行回数の範囲内でステップS26の処理を繰り返し、成功した場合は、成功メッセージを移動体端末1に送信し、移動体端末1の表示部に表示する。なお、成功メッセージには、緯度・経度の位置情報を元に、都道府県および市区町村を決定し、当該緯度・経度に関連付けられたメッセージが存在する場合には、応答メッセージを付加して送信する。
【0036】
なお、上記ステップS25において、送信先の移動体端末8,9等の端末に位置情報に関連した情報を付加して送信するメリットは、近辺の店舗や商品情報を自動的に前記端末に送信することにより、地域毎にきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0037】
また、上記ステップS27において、送信側の移動体端末1に位置情報に関連した情報を付加して送信するメリットは、移動体端末1を持って移動中の人達に、通過近辺の交通情報や天気情報を自動的に送信することにより、きめ細かなサービスを提供できると共に、通過近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することにより、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0038】
さらに、上記ステップS25,27において、送信先や送信元に位置情報に関連するメッセージ情報を送信する処理手順の詳細を図7を用いて説明する。
【0039】
まず、電子メール転送サーバ7において、送信元の移動体端末1から送られてきた緯度・経度からなる位置情報を元に、緯度・経度から住所データ(都道府県、市区町村、街区)に変換する。変換方法は、日本地図から街区レベルのポリゴン(2次元面情報)に分割し、緯度・経度から該当ポリゴンを決定することにより住所データに変換する。
【0040】
電子メール転送サーバ7は、図5に示すようなデータ構造を有するデータベースを保有しており、都道府県テーブル、市町村テーブルの順に上記変換によって得られた住所データに従って検索する。検索の結果、一致した都道府県および/または市町村レコード中に、送信情報がリンクされていれば、メディア種別(テキスト、音源、静画、動画)に応じてレスポンスデータやメールデータの編集を行い、配信条件(年日時、時間帯、送信元)に応じて、送信元の移動体端末1や送信先の移動体端末8、9等の端末に送信する。
【0041】
次に、移動体端末1の図2(b)に示した設定画面における設定内容を変えることにより本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の異なる使用態様を図6および図7を用いて説明する。
【0042】
図6は、図2(b)に示した設定項目(3)の送信間隔が「3分」、設定項目(4)の付加メール文が「今から帰ります」、設定項目(5)の送信回数が「5回」、設定項目(8)の範囲外送信が「0Km」に設定されている場合の使用態様を説明するための図である。
【0043】
本発明に係る移動体端末1を携帯する者が、例えば、駅から出て自宅に帰るような場合、上記の設定状態において、駅から出た時点で送信開始を操作すると、移動体端末1は、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得し、自動的に1回目の位置情報付きデータを電子メール転送サーバ7に送信する。電子メール転送サーバ7は自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールを転送する。自宅の移動体端末8の表示画面上には、「今から帰ります」等の電子メール情報と共に、移動体端末1を携帯する者の1回目に取得された現在位置が地図上に表示される。
【0044】
次に、「3分」経過後に、移動体端末1において、再び上記と同様の処理が行われ、自動的に2回目の位置情報付きデータが電子メール転送サーバ7を介して、自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールとして転送され、表示画面上に、移動体端末1を携帯する者の2回目に取得された位置が表示される。同様に、移動体端末1を携帯する者が自宅に到るまで、送信回数「5回」の範囲内で移動体端末1から自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールが送信される。
【0045】
これによって、移動体端末1を携帯する者が自宅に到るまでの現在位置を逐次、自動的に自宅の移動体端末8に表示させることが可能となる。
【0046】
図7は、図2(b)に示した設定項目(3)の送信間隔が「1時間」、設定項目(5)の送信回数が「10回」、設定項目(8)の範囲外送信が「1Km」に設定されている場合の使用態様を説明するための図である。
【0047】
例えば、本発明に係る移動体端末1を自家用車に設置し、自宅の移動体端末8から自家用車の盗難を監視する。この場合、上記の設定状態において、送信開始を操作すると、移動体端末1は、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得するが、自家用車が盗難されずに距離が移動していない場合は、移動体端末1は指定距離1Kmの範囲内に留まっているので、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが転送されることはない。
【0048】
次に、移動体端末1が、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得した時点、例えば、送信回数3回目の時点で、自家用車が盗まれて、指定距離1Kmの範囲外に移動している場合は、移動体端末1は指定距離1Kmを越えているので、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが転送される。
【0049】
このように、自家用車が盗まれていないことは、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが送信されてこないことによって知ることができ、自家用車が盗まれたことは、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが送信されることによって知ることができると共に、盗まれた自家用車の現在位置も把握することが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、位置関連情報を計測する機能を有する携帯電話等の移動体端末において、移動体事業者の位置検出サーバから、移動体端末から送信された位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得し、移動体端末から位置情報付きのデータを自動的にメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、前記位置情報付きのデータをHTTPインターフェースで受信し、指定送信先に電子メールインターフェースで位置情報付き電子メールとして送信することが可能となる。
また、GPS衛星から受信した位置関連情報に基づいて、移動体端末自体では演算によって緯度・経度の位置情報を求めないので、移動体端末における電源や処理能力への負担を軽減することができる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、例えば、移動体端末から送信先に、定期的、自動的に現在位置や移動距離を知人等の任意の人に送信することができるので、迷子、遭難予防、人との待ち合わせ等に極めて有効に利用することが可能となる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、例えば、移動体端末を貴重品や車両に入れておくことによって、それらの盗難予防等に極めて有効に利用することが可能となる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、移動体端末を持って移動中の人達に、通過近辺の交通情報や天気情報を自動的に送信することにより、きめ細かなサービスを提供できると共に、通過近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することにより、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、送信先の端末等に、位置情報に関連した近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することができるので、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメール自動送信システムの全体構成を示す図である。
【図2】移動体端末1の表示画面の一例を示す図である。
【図3】移動体端末1における実行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】電子メール転送サーバ7における実行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】電子メール転送サーバ7に保有されるデータベースを説明するための図である。
【図6】本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の使用態様を説明するための図である。
【図7】本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の使用態様を説明するための図である。
【符号の説明】
1 移動体端末
2 中継局
3 移動体網
4 インターネット網
5 移動体網
6 位置検出サーバ
7 電子メール転送サーバ
8,9 移動体端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の移動体端末において取得された位置情報を含むデータを電子メールとして他の移動体端末等の端末に送信するメール自動送信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話に位置検出機能を持たせ、GPS衛星から受信した信号に基づいて位置情報を検出するものは知られている。例えば、特開2002−204473号公報には、携帯電話にGPS測位を利用した位置検出機能を設け、検出した位置情報をメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、既にメール転送サーバに受信されている電子メールを受信した位置情報に応じて、前記携帯電話機に前記電子メールを転送するか、または自宅のパソコン等の他の情報機器に前記電子メールを転送するかを決定する技術が開示されている。
【0003】
また、位置情報の検出可能な携帯電話から、位置情報付きの電子メールを手動により1回ずつ送信するサービスも知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−204473号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、Java(登録商標)等による携帯電話アプリケーション環境においては、上記のごとく、携帯電話で現在位置を取得し、携帯電話から現在位置情報が付加された電子メールを送信毎に手動操作で、直接送信する仕組みは実現されている。しかし、携帯電話から自動的に位置情報付きの電子メールを連続的に送信する技術は実現されていない。
【0006】
また、上記の携帯電話における位置情報の取得方法として、GPS衛星から受信した信号を、携帯電話自身において演算によって緯度・経度の位置情報を検出するようにしている。しかし、これでは携帯電話における電源や処理能力への負担が大きく、実用的でないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、位置関連情報を計測する機能を有する携帯電話等の移動体端末において、移動体事業者の位置検出サーバから、移動体端末から送信された位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得し、移動体端末から位置情報付きのデータを自動的にメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、前記位置情報付きのデータをHTTPインターフェースで受信し、指定の送信先に電子メールインターフェースで位置情報付き電子メールとして送信するメール自動送信システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、位置検出サーバから位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、作成した位置情報付きデータを自動的かつ定期的に電子メール転送サーバに送信する移動体端末と、前記移動体端末から送信された前記位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信し、電子メールインターフェースに変換して指定された送信先に位置情報付き電子メールとして送信する電子メール転送サーバとからなることを特徴とする。
【0009】
第2の手段は、第1の手段において、前記移動体端末は、位置関連情報を計測して前記位置検出サーバに送信し、前記位置検出サーバから前記位置関連情報に基づいて演算された位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、少なくとも、最初に取得された位置情報と2回目以降に取得された位置情報とから計算された移動距離および位置情報からなる位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする。
【0010】
第3の手段は、第2の手段において、前記移動体端末は、前記移動距離が指定距離を超えた時に、前記位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする。
【0011】
第4の手段は、第1の手段ないし第2の手段のいずれか1つの手段において、前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記移動体端末に応答メッセージとして送信することを特徴とする。
【0012】
第5の手段は、第1の手段ないし第2の手段のいずれか1つの手段において、前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記送信先に前記位置情報付き電子メールと共に送信することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本発明に係るメール自動送信システムの全体構成を示す図である。 同図において、1はGPS衛星から受信した衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を計測して位置検出サーバ6に送信する機能を有すると共に、位置検出サーバ6から位置関連情報に基づいて演算された経度・緯度からなる位置情報を自動的かつ定期的に取得する機能を有する携帯電話等の移動体端末、2は中継局、3は移動体端末1が属する移動体網、4はインターネット網、5は移動体網1とは異なる移動体事業者によって形成された移動体網、6は、移動体端末1から受信した位置関連情報に基づいて、経度・緯度からなる位置情報を演算して移動体端末1に送信する、例えば、KDDI等の移動体事業者のロケーションサービス等によって運用される位置検出サーバ、7は移動体端末1から送信された位置情報付きのデータをHTTP(hypertext transfer protocol)インターフェースで受信し、指定送信先の移動体端末8,9等の端末に電子メールインターフェースで位置情報付きの電子メールとして送信するネットワーク事業者によって運用される電子メール転送サーバ、8,9は移動体端末1から送信された位置情報付きの電子メールを受信する携帯電話等からなる移動体端末である。
【0014】
さらに、同図に示すように、移動体端末1は、無線によりデータの送受信を行うデータ送受信手段11、図示していないGPS衛星から衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を計測して位置検出サーバ6に送信し、位置検出サーバ6から位置関連情報に基づいて演算された経度・緯度からなる位置情報を自動的・定期的に取得する位置情報取得手段12、および図2において詳述する各種の設定により得られた制御情報を保存する制御情報保存手段13を備えている。
【0015】
図2は、移動体端末1の表示画面の一例を示す図であり、図2(a)はメニュー画面、図2(b)は設定画面である。
【0016】
図2(a)のメニュー画面において、「送信開始」が選択されると、計測された位置関連情報を位置検出サーバ6に送信し、位置検出サーバ6から位置情報を自動的かつ定期的に取得して、距離指定に係る条件に応じて、メール転送サーバ7に位置情報付きのデータの送信を開始する。
【0017】
また、図2(a)のメニュー画面において、「設定」が選択されると、図2(b)の設定画面に移行する。図2(b)の設定画面において、(1)は送信先メールアドレスを設定する箇所、(2)は送信者の名前を設定する箇所、(3)は、位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得するために、位置関連情報を位置検出サーバ6に自動的かつ定期的に送信するための送信間隔を設定する箇所、(4)は、「今から帰ります」等の固定的なメール文を付加する箇所、(5)は、位置関連情報に基づいて演算された位置情報を取得するために、位置関連情報を位置検出サーバ6に自動的かつ定期的に送信するための送信回数を設定する箇所、(6)は、地図ダウンロードの有無を設定する箇所、(7)は、電子メール転送サーバにデータを送信するときにメロディを鳴動するかしないかを設定する箇所、(8)は、移動体端末1が最初の位置から移動した距離を計測し、計測された距離が設定された距離以上になった場合、位置情報付きデータの送信を開始するための距離を設定する箇所である。
なお、図2(b)の設定画面において設定された各制御情報は、図1に示す移動体端末1の制御情報保存手段13に保存される。
【0018】
次に、移動体端末1における実行制御を図3に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1において、移動体端末1に格納されている実行制御プログラムが、移動体端末1が提供する起動手段により起動され、実行制御プログラムの動作が開始される。
【0019】
次に、ステップS2において、図2(b)に示した設定項目(3)において設定され、移動体端末1の制御情報保存手段13に格納されている送信間隔が読み出され、起動タイマーに設定される。
【0020】
次に、ステップS3において、位置情報の取得時刻になったか否かが判定され、取得時刻になった場合は、ステップS4において、移動体端末1は移動体端末1において計測した衛星IDや時間情報からなる位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、緯度・経度からなる位置情報の取得を要求し、位置検出サーバ6から前記位置情報を取得する。ステップS5では、位置情報取得要求が正常に受け付けられ、位置情報が取得されたか否かが判定される。位置情報の取得に失敗した場合は、規定された再試行回数の範囲内でステップS4の処理が繰り返され、位置情報が正常に取得された場合は、ステップS6に移行する。
【0021】
ステップS6では、取得された位置情報が1回目のものか否かが判定される。1回目の場合は、ステップS7において、移動体端末1の距離計測のための開始位置S1として記憶される。2回目以降の場合は、ステップS8に移行する。
【0022】
ステップS8では、2回目以降の現在位置S2の取得があった場合は、開始位置S1から現在位置S2までの距離Sx=S2−S1を計算する。
【0023】
次に、ステップS9では、図2(b)に示した設定項目(8)において設定した距離指定(指定距離Sy)があるか否かが判定される。距離指定がない場合(指定距離Sy=0m)は、ステップS11に移行し、距離指定がある場合(指定距離Sy>0m)は、ステップS10に移行する。
【0024】
ステップS10において、ステップS8において計算された距離Sxが指定距離Sy以上か否かが判定される。即ち、距離Sx<指定距離Syの場合は、移動体端末1が未だ指定距離Syの範囲内にあり、この場合は、位置情報付きのデータを送信しないので、ステップS14に移行する。距離Sx>指定距離Syの場合は、移動体端末1が指定距離Syの範囲外にあり、位置情報付きのデータを送信するために、ステップS11において送信データを作成する。また、ステップS9において、距離指定がない(指定距離Sy=0m)場合も、即座に、位置情報付きのデータを送信するので、ステップS11において送信データを作成する。
【0025】
送信データは、端末ID、送信先メールアドレス、送信元メールアドレス、Ccメールアドレス、緯度・経度データ、メールタイトル、メール本文、会員チェックフラグ等で構成され、さらに、メール本文は、緯度・経度、位置計測精度、移動距離を含んだメッセージで構成される。
【0026】
ステップS11で組み立てられた位置情報付きの送信データは、ステップS12において、HTTP通信で、移動体端末1から電子メール転送サーバ7に送信される。
【0027】
ステップS13では、データの送信が成功したか否かが判定され、データの送信が成功した場合は、電子メール転送サーバ7から返却されたメッセージを移動体端末1の表示部に表示すると共に、ステップS14に移行する。データの送信が不成功の場合は、規定された再試行回数の範囲内でステップS12の処理を繰り返す。
【0028】
ステップS14では、ステップS4において行われた移動体端末1から位置検出サーバ6への位置情報の取得回数が、図2(b)に示した設定項目(5)において設定した送信回数に達したか否かが判定される。位置情報の取得回数が送信回数に達した場合は、実行制御プログラムの実行を終了する。
【0029】
位置情報の取得回数が未だ送信回数に達していない場合は、ステップS15において、Java(登録商標)等が有するスリープ機能を利用してスリープし、ステップS16において、タイマー起動により所定時間経過後トリガし、ステップS3からの処理を繰り返す。また、スリープ機能がない場合は、ステップS17において、タイマー積算を行い、ステップS3からの処理を繰り返す。
【0030】
次に、電子メール転送サーバ7における実行制御を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS21において、電子メール転送サーバ7に格納されている実行制御プログラムが、電子メール転送サーバ7が提供する起動手段により起動され、実行制御プログラムの動作が開始される。
【0031】
ステップS22では、移動体端末1等から送信される位置情報付きデータの受信待ちの状態にある。ステップS23において、移動体端末1から位置情報付きデータが受信され、受信トリガが発生した場合は、前記データを取り込み、ステップS24に移行する。
【0032】
ステップS24では、受信した位置情報付きデータの端末IDから会員から送信されたデータか否かの判定が行われる。会員から送信されたデータでない場合は、ステップS28にて、エラーメッセージを移動体端末1に通知する。会員から送信されたデータの場合は、受信された位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信する。
【0033】
ステップ25では、HTTPインターフェースで受信された位置情報付きデータをSMTP(simple mail transfer protocol)で規定された構造に変換し、位置情報付き電子メールを作成する。なお、送信される位置情報付き電子メールには、緯度・経度情報を元に、都道府県および市区町村を決定し、当該緯度・経度に関連付けられたテキストメッセージがあればメール本文に付加し、また当該緯度・経度の位置情報に関連付けられた画像や音声メッセージが存在すれば、メール添付形式として付加する。
【0034】
ステップS26では、位置情報付きの電子メールが指定された送信先である移動体端末8等に、SMTPからなる電子メールインターフェースで送信される。
【0035】
ステップS27では電子メールの送信が成功したか否かが判定され、成功しなかった場合は、規定の再試行回数の範囲内でステップS26の処理を繰り返し、成功した場合は、成功メッセージを移動体端末1に送信し、移動体端末1の表示部に表示する。なお、成功メッセージには、緯度・経度の位置情報を元に、都道府県および市区町村を決定し、当該緯度・経度に関連付けられたメッセージが存在する場合には、応答メッセージを付加して送信する。
【0036】
なお、上記ステップS25において、送信先の移動体端末8,9等の端末に位置情報に関連した情報を付加して送信するメリットは、近辺の店舗や商品情報を自動的に前記端末に送信することにより、地域毎にきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0037】
また、上記ステップS27において、送信側の移動体端末1に位置情報に関連した情報を付加して送信するメリットは、移動体端末1を持って移動中の人達に、通過近辺の交通情報や天気情報を自動的に送信することにより、きめ細かなサービスを提供できると共に、通過近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することにより、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0038】
さらに、上記ステップS25,27において、送信先や送信元に位置情報に関連するメッセージ情報を送信する処理手順の詳細を図7を用いて説明する。
【0039】
まず、電子メール転送サーバ7において、送信元の移動体端末1から送られてきた緯度・経度からなる位置情報を元に、緯度・経度から住所データ(都道府県、市区町村、街区)に変換する。変換方法は、日本地図から街区レベルのポリゴン(2次元面情報)に分割し、緯度・経度から該当ポリゴンを決定することにより住所データに変換する。
【0040】
電子メール転送サーバ7は、図5に示すようなデータ構造を有するデータベースを保有しており、都道府県テーブル、市町村テーブルの順に上記変換によって得られた住所データに従って検索する。検索の結果、一致した都道府県および/または市町村レコード中に、送信情報がリンクされていれば、メディア種別(テキスト、音源、静画、動画)に応じてレスポンスデータやメールデータの編集を行い、配信条件(年日時、時間帯、送信元)に応じて、送信元の移動体端末1や送信先の移動体端末8、9等の端末に送信する。
【0041】
次に、移動体端末1の図2(b)に示した設定画面における設定内容を変えることにより本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の異なる使用態様を図6および図7を用いて説明する。
【0042】
図6は、図2(b)に示した設定項目(3)の送信間隔が「3分」、設定項目(4)の付加メール文が「今から帰ります」、設定項目(5)の送信回数が「5回」、設定項目(8)の範囲外送信が「0Km」に設定されている場合の使用態様を説明するための図である。
【0043】
本発明に係る移動体端末1を携帯する者が、例えば、駅から出て自宅に帰るような場合、上記の設定状態において、駅から出た時点で送信開始を操作すると、移動体端末1は、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得し、自動的に1回目の位置情報付きデータを電子メール転送サーバ7に送信する。電子メール転送サーバ7は自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールを転送する。自宅の移動体端末8の表示画面上には、「今から帰ります」等の電子メール情報と共に、移動体端末1を携帯する者の1回目に取得された現在位置が地図上に表示される。
【0044】
次に、「3分」経過後に、移動体端末1において、再び上記と同様の処理が行われ、自動的に2回目の位置情報付きデータが電子メール転送サーバ7を介して、自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールとして転送され、表示画面上に、移動体端末1を携帯する者の2回目に取得された位置が表示される。同様に、移動体端末1を携帯する者が自宅に到るまで、送信回数「5回」の範囲内で移動体端末1から自宅の移動体端末8等に位置情報付き電子メールが送信される。
【0045】
これによって、移動体端末1を携帯する者が自宅に到るまでの現在位置を逐次、自動的に自宅の移動体端末8に表示させることが可能となる。
【0046】
図7は、図2(b)に示した設定項目(3)の送信間隔が「1時間」、設定項目(5)の送信回数が「10回」、設定項目(8)の範囲外送信が「1Km」に設定されている場合の使用態様を説明するための図である。
【0047】
例えば、本発明に係る移動体端末1を自家用車に設置し、自宅の移動体端末8から自家用車の盗難を監視する。この場合、上記の設定状態において、送信開始を操作すると、移動体端末1は、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得するが、自家用車が盗難されずに距離が移動していない場合は、移動体端末1は指定距離1Kmの範囲内に留まっているので、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが転送されることはない。
【0048】
次に、移動体端末1が、計測した位置関連情報を位置検出サーバ6に送信して、位置情報を取得した時点、例えば、送信回数3回目の時点で、自家用車が盗まれて、指定距離1Kmの範囲外に移動している場合は、移動体端末1は指定距離1Kmを越えているので、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが転送される。
【0049】
このように、自家用車が盗まれていないことは、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが送信されてこないことによって知ることができ、自家用車が盗まれたことは、移動体端末1から自宅の移動体端末8に位置情報付き電子メールが送信されることによって知ることができると共に、盗まれた自家用車の現在位置も把握することが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、位置関連情報を計測する機能を有する携帯電話等の移動体端末において、移動体事業者の位置検出サーバから、移動体端末から送信された位置関連情報に基づいて演算された位置情報を自動的かつ定期的に取得し、移動体端末から位置情報付きのデータを自動的にメール転送サーバに送信し、メール転送サーバでは、前記位置情報付きのデータをHTTPインターフェースで受信し、指定送信先に電子メールインターフェースで位置情報付き電子メールとして送信することが可能となる。
また、GPS衛星から受信した位置関連情報に基づいて、移動体端末自体では演算によって緯度・経度の位置情報を求めないので、移動体端末における電源や処理能力への負担を軽減することができる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、例えば、移動体端末から送信先に、定期的、自動的に現在位置や移動距離を知人等の任意の人に送信することができるので、迷子、遭難予防、人との待ち合わせ等に極めて有効に利用することが可能となる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、例えば、移動体端末を貴重品や車両に入れておくことによって、それらの盗難予防等に極めて有効に利用することが可能となる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、移動体端末を持って移動中の人達に、通過近辺の交通情報や天気情報を自動的に送信することにより、きめ細かなサービスを提供できると共に、通過近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することにより、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、送信先の端末等に、位置情報に関連した近辺の店舗や商品情報を自動的に送信することができるので、地域毎のきめ細かな広告手段として利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメール自動送信システムの全体構成を示す図である。
【図2】移動体端末1の表示画面の一例を示す図である。
【図3】移動体端末1における実行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】電子メール転送サーバ7における実行制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】電子メール転送サーバ7に保有されるデータベースを説明するための図である。
【図6】本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の使用態様を説明するための図である。
【図7】本発明のメール自動送信システムにおける移動体端末1の使用態様を説明するための図である。
【符号の説明】
1 移動体端末
2 中継局
3 移動体網
4 インターネット網
5 移動体網
6 位置検出サーバ
7 電子メール転送サーバ
8,9 移動体端末
Claims (5)
- 位置検出サーバから位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、作成した位置情報付きデータを自動的かつ定期的に電子メール転送サーバに送信する移動体端末と、前記移動体端末から送信された前記位置情報付きデータをHTTPインターフェースで受信し、電子メールインターフェースに変換して指定された送信先に位置情報付き電子メールとして送信する電子メール転送サーバとからなることを特徴とするメール自動送信システム。
- 前記移動体端末は、位置関連情報を計測して前記位置検出サーバに送信し、前記位置検出サーバから前記位置関連情報に基づいて演算された位置情報を所定の時間間隔で自動的に受信して取得し、少なくとも、最初に取得された位置情報と2回目以降に取得された位置情報とから計算された移動距離および位置情報からなる位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のメール自動送信システム。
- 前記移動体端末は、前記移動距離が指定距離を超えた時に、前記位置情報付きデータを自動的に電子メール転送サーバに送信することを特徴とする請求項2に記載のメール自動送信システム。
- 前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記移動体端末に応答メッセージとして送信することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか1つの請求項に記載のメール自動送信システム。
- 前記電子メール転送サーバは、前記移動体端末から受信した位置情報付きのデータの位置情報に基づいて、前記位置情報と関連したテキスト情報、画像情報、動画情報、または音声情報を検索して、前記送信先に前記位置情報付き電子メールと共に送信することを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか1つの請求項に記載のメール自動送信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003017641A JP2004229219A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | メール自動送信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013538472A (ja) * | 2010-06-10 | 2013-10-10 | クアルコム,インコーポレイテッド | ジェスチャーおよび/または位置に基づく情報のプリフェッチ |
JP2016159583A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 印刷装置 |
-
2003
- 2003-01-27 JP JP2003017641A patent/JP2004229219A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013538472A (ja) * | 2010-06-10 | 2013-10-10 | クアルコム,インコーポレイテッド | ジェスチャーおよび/または位置に基づく情報のプリフェッチ |
US8874129B2 (en) | 2010-06-10 | 2014-10-28 | Qualcomm Incorporated | Pre-fetching information based on gesture and/or location |
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