JP2004227368A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インデックスプリントページデータから給送されるメディアに一回のインデックス印刷処理で、インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から容易に確認することである。
【解決手段】圧縮・制御命令付加部511Aにより出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタ300に転送する構成を特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】圧縮・制御命令付加部511Aにより出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタ300に転送する構成を特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置のプリント制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタでサードパーティ製のメディア(各種の記録材)に印刷を行う場合、ユーザは、自分が印刷するメディアがベンダーにより用意されているメディア毎の印刷設定のなかで、どの印刷設定に一番近いかを確認するために、当該プリンタがサポートしているメディアの数だけテスト印刷を行いその印刷結果を確認する必要があった。
【0003】
この作業の負荷を軽減する方法として、特許第3206513号公報で開示されているように、印刷用紙の種類毎に複数のUCR処理方法による出力結果を1枚の用紙に出力しユーザがその出力結果を確認するというものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印字ヘッドを左右に駆動させて印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、様々な出力メディア(光沢紙、普通紙等)に高品位な出力画像を実現するためには、特許第3206513号公報に見られるUCR処理のような色処理のみではなく、インクジェットプリンタ本体の制御方法に関しても、出力するメディア毎に最適な設計をする必要がある。
【0005】
実際にプリンタベンダーは各メディア毎に、色処理のパラメータ、量子化処理のパラメータ等、画像処理に関するパラメータのみでなく、画像完成パス数、印字ヘッドのスピード等の本体制御をも含めて、印刷対象メディアごとに画像設計を行っている。
【0006】
ところが、現状のプリンタドライバからプリンタに送信されるプリントデータ内に配置されるプリンタ制御の命令は、1ページ単位で1種類のメディア設定であるのが一般的である。
【0007】
以下、プリンタに送信するプリントデータを生成するプリンタドライバの従来動作を説明する。
【0008】
図17は、この種の情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。なお、A〜Cはそれぞれ階層を示す。
【0009】
図17において、ユーザは、アプリケーションソフトウエア(アプリケーション)502で加工・編集したデータを希望の設定で印刷するために、GUI設定部501を起動し、インクジェットプリンタ300の設定を行う。
【0010】
GUI設定部501により設定された選択メディア情報、選択品位情報は、データベース制御部506に渡される。データベース制御部506は、受け取った情報を基に、現在の印字モードに必要となる情報を機種固有データベース505から取得する。
【0011】
データベース制御部506は、GUI設定部501より受け取った情報を基にして、描画インタフェース503に対しては、レンダリング解像度情報を、色変換部509には、図示しない色変換部参照テーブルを、量子化部510には量子化部参照テーブルを、圧縮・制御命令付加部511には、プリンタ制御命令をそれぞれ渡す。
【0012】
描画インタフェース503は、受け取ったレンダリング解像度情報を基にアプリケーションソフトウエア502から受け取った描画命令を基にレンダリングを行い、レンダリング後のラスタデータ508を色変換部509に渡す。
【0013】
色変換部509は、受け取ったラスタデータ508に対して色変換を行う。接続されているインクジェットプリンタ300が、例えば4色の場合は、受け取ったRGBのデータをCMYKに、6色の場合は、CMYKmcまたは、CMYKに変換し、量子化部510にデータを渡す。
【0014】
なお、色変換部509での変換時に使用される色処理部参照テーブルは、印刷対象メディアに応じて最適に設計されている。
【0015】
量子化部510は、受け取ったCMYK、あるいはCMYKmcのラスタデータに対してインクジェットプリンタの各画素の状態を表す量子化量への変換を行い圧縮・制御命令付加部511に渡す。
【0016】
なお、量子化部510で量子化時に使用される量子化部参照テーブルは、印刷対象メディアに応じて最適に設計されている。
【0017】
圧縮・制御命令付加部511は、受け取ったデータを圧縮すると共に、データベース制御部506から受け取ったプリンタ制御命令を圧縮したデータに付加してスプーラ504に渡す。スプーラ504は、受け取ったデータをI/Fを介してインクジェットプリンタ300に送信する。
【0018】
インクジェットプリンタ300は、受け取ったプリンタの制御命令が付加されたプリントデータを解釈し印刷を行う。このインクジェットプリンタ300に送信するアプリケーションソフトウエア502の1ページ分のデータ(以降プリントデータ)の詳細を、図18に示す。
【0019】
図18は、図17に示したインクジェットプリンタ300に送信されるプリントデータの構造を説明する図である。
【0020】
図18に示すように、プリントデータには、ジョブの始まり、終わりを表すページヘッダ901、データの圧縮方法を指定する圧縮方法設定命令902、印刷時のキャリッジヘッドスピードを指定するヘッドスピード設定命令903、画像完成のパス数を指定する完成パス数設定命令904、データの解像度を指定する解像度設定命令905、データ中のマージンを指定するページマージン設定命令906、給紙方法を指定する給紙方法設定命令907、ページID設定命令908、画像データ909、ページフッタ910の順序で配置される。
【0021】
従来の印刷システムは上記のように構成されているので、1ページ内における印刷制御命令が1種類に限定されているため、プリンタベンダーが用意している「印刷対象メディア」毎に異なる設定に基づく違いを1枚の印刷結果で確認することができず、ユーザは、自分が使用するサードパーティー製のメディアがベンダーが用意しているどのメディアに一番特性が近いかを容易に確認することができない等の問題点があった。
【0022】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタに転送することにより、インデックスプリントページデータから給送されるメディアに一回のインデックス印刷処理で、インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から容易に確認することができる情報処理装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
【0024】
本発明は、プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成手段(例えば図3に示すプリントデータ生成部520A)と、前記作成手段により作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加手段と、インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送手段(例えば図3に示すスプーラ504)とを有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、例えば印刷システムがインクジェットプリンタ300と情報処理装置200とが所定のインタフェースを介して通信可能な例に相当する。なお、情報処理装置200は、情報処理装置本体100とそれ以外のデバイスとから構成される。
【0026】
図1に示す情報処理装置本体100において、101はMPU(制御部)であり、DRAM103に格納されている制御手順に従って情報処理装置本体(ホスト装置)100の全体制御を司る。102はシステム全体の格構成を接続するブリッジである。109はROMで、MPU101が実行するBIOSプログラムやフォントデータを格納する。
【0027】
103は1次記憶するDRAMであり、MPU101が実行するプログラムやデータ等をROM109からロードする。また、MPU101のワークメモリとしても機能する。104はブリッジで、システムバスとメモリバス、MPU101を接続する。105はCRTにグラフィック情報を表示するための制御機能を備えたグラフィックアダプタ(表示制御部)である。
【0028】
106はHDDコントローラで、外部記憶装置202とのインタフェースを司る。107はキーボードコントローラで、キーボードとのインタフェースとを司る。108は通信I/F(入出力部)で、IEEE1284規格に従ってインクジェットプリンタ300との間の通信を司る、双方向通信可能なパラレルインタフェースである。また、通信I/F108はUSB(Universal Serial Bus)の規格に従った双方向通信可能なシリアルインタフェースであってもよい。
【0029】
110は記憶媒体読み込み部であり、FD、CD−ROM、CD−R、光ディスク、ZIP、DVD等の記憶媒体からプログラムやデータなどを読み込んでDRAMにロードし、必要に応じて、HDDなどの外部記憶装置202に記憶する。
【0030】
111はネットワークや公衆回線との通信を行うNet通信部であり、ターミナルアダプタ(TA)やモデムに相当する。
【0031】
ホスト装置100には、グラフィックアダプタ105を介して操作者にグラフィック情報等を表示する表示装置201(表示部)が接続されており、本実施の形態例では接続陰極線管(CRT)表示装置となっている。
【0032】
また、表示装置はCRTではなく、液晶表示装置であるLCDであってもかまわない。更に、プログラムやデータが格納された大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)で構成される外部記憶装置202、キーボードやマウスなどの指示入力装置203(指示入力部)が接続されている。
【0033】
インクジェットプリンタ300において、301は通信I/Fで、IEEE1284規格に従ってホスト装置100との通信を司る、双方向通信可能なパラレルインタフェースである。また、300はUSB(Universal Serial Bus)の規格に従った双方向通信可能なシリアルインタフェースであってもよい。
【0034】
インクジェットプリンタ300は、情報処理装置本体100のドライバにより作成された、制御命令つきの画像データを解釈し印刷を行うプリンタである。
【0035】
302はMPUで、通信I/F301を通して得たプリンタの制御命令を含む画像情報を解析し、印刷部306,給紙部307,排紙部を308制御する。303はROMで、MPU302が実行する制御プログラムやフォントデータ(アウトラインフォントやビットマップフォント)を格納する。RAM305は、MPU302が制御するプログラムをROM303からロードし、一時記憶するMPU302のワークメモリとして機能する。データバス304は、各構成要素間のデータ通信を行う。
【0036】
図2は、図1に示した印刷部306の印刷動作の概略を説明する図である。
【0037】
図2において、印刷部306は、図示しない駆動モータ、紙送りモータ、キャリッジ401、印字ヘッド402を備えている。
【0038】
MPU302の制御によりキャリッジ401を主走査方向に走査させると共に、キヤリッジに搭載されている印字ヘッド402から、シアン(以降Cとする)、マゼンタ(以降Mとする)、イエロー(以降Yとする)、ブラック(以降Kとする)の4色、あるいは淡シアン(以降cとする)、淡マゼンタ(以降mとする)の2色を加えた6色のインクを印刷対象メディア403に吐出し、出力画像を形成する。また、図1に示した307は給紙部であり、印刷対象メディアを給紙する機構である。308は排紙部であり、印刷部306で画像生成された印刷対象メディアを排紙する機構である。
【0039】
図3は、図1に示した情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、図17と同一のものには同一の符号を付してある。
【0040】
図3に示すアプリケーションソフトウエア階層Aには、アプリケーションソフトウエア502、およびアプリケーションソフトウエア502から印刷する場合にインクジェットプリンタ300の設定を行うUI設定部501が設けられている。OSの階層Bには、アプリケーションソフトウエア502から描画命令を受け取る描画インタフェース503と、プリンタドライバが生成したプリントデータをインクジェットプリンタ300に送信するスプーラ504が設けられている。
【0041】
そして、プリンタドライバの階層Cには、インクジェットプリンタ300に関する諸情報を格納している機種固有データベース505、機種固有データベース505の情報にアクセスし情報の取得を行うデータベース制御部506、プリントデータ生成部520Aで作成されるプリントデータの種類を切り替えるスイッチである印刷方法切替部507Aが設けられている。
【0042】
また、描画インタフェース503により線分分割化画像(ラスタデータ)508を受け取り、プリンタドライバの内部の表色系RGBからインクジェットプリンタ固有の表色系CMYKあるいは、CMYKmcへの色変換を行う色変換部A509、インクジェットプリンタにおいて記録可能な各画素の状態を表す量子化量への変換を行う量子化部510A、データの圧縮,インクジェットプリンタの制御命令を付加する圧縮・制御命令付加部511Aが設けられている。
【0043】
インクジェットプリンタ300へ送信するデータを生成するためのプリントデータ生成部520Aは、色変換部509A、量子化部510A、圧縮・制御命令付加部511Aより構成される。
【0044】
図4は、図3に示したGUI設定部501による印刷設定画面の一例を示す図であり、本例は、GUI設定部501が、『基本設定』,『インデックス印刷』,『ユーティリティ』のタブ付きカード式の3枚の情報画面610,620,630から構成されている。
【0045】
図4において、ユーザは、これらの画面からインクジェットプリンタの設定を行い印刷を行うことができる。また、これらの情報画面には、「OK」、「キャンセル」、「ヘルプ」のボタン641、642、643、プリンタドライバソフトウエアのバージョンを表示する「バージョン情報」ボタン644、プリンタの諸設定をインストール時の状態に戻すための「標準に戻す」ボタン645が設けられている。
【0046】
『基本設定』の情報画面610には、印刷の対象メディアとなる「用紙の種類」を選択するダイアログボックス611、給紙の方法を選択するダイアログボックス612、インクジェットプリンタに出力する画像の印刷品質を選択するラジオボタン613、「色調整」を選択するためのラジオボタン614、「グレースケール印刷」を選択するためのチェックボックス615が表示される。ユーザは印刷の対象となるメディアを「用紙の種類」ダイアログボックス611から、希望の品位を「印刷品位」ラジオボタン613から選択し、「OK」ボタン641を押下することにより印刷を行う。
【0047】
図5は、図3に示した機種固有データベース505に含まれる情報の詳細を説明する図である。機種固有データベース505には、以下の情報が含まれる。
【0048】
図5において、701は描画インタフェース参照データで、主に、描画インタフェースがレンダリングする解像度が含まれる。
【0049】
702〜706はメディア関連データで、接続されているインクジェットプリンタ300がサポートするメディアに関するデータが含まれる。図6に詳細を示す。
【0050】
図6は、図5に示したメディア関連データの一例を説明する図である。
【0051】
図6に示すように、プリンタ制御命令は、圧縮方法設定命令801,ヘッドスピード設定命令802,完成パス数設定命令803,解像度設定命令804,ページマージン設定命令805,給紙方法設定命令806から構成される。
【0052】
そして、テーブルは、色変換部参照テーブル807と量子化部参照テーブル808とを備えている。
【0053】
次に、本発明に関するプリンタドライバソフトウエアの動作を説明する。
【0054】
ユーザは、図4に示したGUI設定部501にて、『インデックス印刷』タブ620を選択し、例えば図7に示すようなインデックス印刷の情報画面620を表示装置201に表示させる。
【0055】
図7は、図1に示した表示装置201に表示されるインデックス印刷の情報画面620の構成を説明する図である。
【0056】
図7に示すように情報画面620には、インデックス印刷を行うか否かを設定する「インデックス印刷」チェックボックス621、印刷対象となる画像ファイルを選択する「印刷画像ファイル」ダイアログボックス622、「印刷画像ファイル」にて選択された画像のプレビューを表示するプレビュー画面623が設けられている。
【0057】
ユーザがインデックス印刷を行う場合は、「インデックス印刷」チェックボックス621をチェックし、「印刷画像ファイル」ダイアログボックス622により、インデックス印刷を行いたい画像を選択し、「OK」ボタン641を押下する。
【0058】
GUI設定部501により設定された「インデックス印刷」情報は、印刷方法切替部507Aに渡される。
【0059】
印刷方法切替部507Aは、データベース制御部506に現在接続されているインクジェットプリンタがサポートするメディアの数を問い合わせる。
【0060】
データベース制御部506は、機種別固有データベースに含まれるメディアをカウントし、その情報を印刷方法切替部507Aに返す。
【0061】
メディアの数をNとした場合、印刷方法切替部507Aは、ΔV毎にデータベース制御部506に選択メディア情報を順次渡す。ここで、ΔV=V÷Nとする。なお、Vを後述する図8に示すインクジェットプリンタ300の副走査方向の印字可能領域とするとき、現在のレンダリングの位置は、描画インタフェースに問い合わせることで得ることができる。
【0062】
データベース制御部506は、渡された選択メディア情報に応じて、機種固有データベース505から、選択メディア情報の関連データを参照し、色変換部509A、量子化部510A、圧縮・制御命令付加部511Aに渡す。
【0063】
色変換部A509、量子化部A510は、データベース制御部506から渡される色変換処理部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808を参照し各々の処理を行う。
【0064】
一方、本発明に係る情報処理装置における圧縮・制御命令付加部511Aは、ページの先頭では、圧縮方法設定命令,ヘッドスピード制御命令,完成パス数設定命令,解像度設定命令,ページマージン設定命令,給紙方法設定命令,ページID設定命令等を含む設定命令群を出力するプリントデータに付加するが、それ以降のΔV毎のメディア情報切替タイミングにおいては、渡されたメディア情報に応じた圧縮方法設定命令,ヘッドスピード設定命令,完成パス数設定命令のみを圧縮した異なるデータ(後述する9参照)を付加する。
【0065】
図8は、図1に示したインクジェットプリンタ300から出力されるインデックス印刷の印刷結果例を示す図である。
【0066】
図8において、印字可能領域の先頭から間隔ΔV毎に各メディアの関連データに基づいて印刷が行われている。1001、1002、1003、1004、1005はそれぞれ「普通紙」,「高品位専用紙」,「プロフォトペーパ」,「光沢紙」,「光沢フィルム」の印刷設定により印刷された印刷結果である。なお、印刷結果に含まれる「普通紙」,「高品位専用紙」等の文字列はアプリケーションソフトウエア502で付加される。
【0067】
このときアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの詳細を図9に示す。
【0068】
図9は、図3に示したアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの詳細を説明する図である。
【0069】
図9に示すように、プリントデータの先頭には、普通紙の各種設定命令が配置され、次いで普通紙の色変換部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808で処理された画像データが配置される。そして、順次「高品位専用紙」,「プロフォトペーパ」,「光沢紙」,「光沢フィルム」(全ては図示していない)の各種設定命令、処理された画像データが配置され、最後にページフッタが配置される。
【0070】
図10は、本発明に係る情報処理装置におけるプリント制御手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したプリントデータ制御部520Aによるデータ処理手順の一部に対応する。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0071】
まず、ユーザがインデックス印刷を行う場合は、「インデックス印刷」チェックボックス621をチェックしているかどうかを判断し(1)、チェックしていると判断した場合には、GUI設定部501により設定された「インデックス印刷」情報は、印刷方法切替部507Aに渡される(2)。
【0072】
そして、印刷方法切替部507Aは、データベース制御部506に現在接続されているインクジェットプリンタがサポートするメディアの数を問い合わせる(3)。
【0073】
そして、データベース制御部506は、機種別固有データベースに含まれるメディアをカウントし、その情報を印刷方法切替部507Aが取得したかどうかを判断し(4)、NOならばステップ(3)へ戻り、YESならば、該カウント数に基づく、メディアの数Nを印刷方法切替部507Aに設定する(5)。
【0074】
そして、色変換部509A、量子化部510Aは、データベース制御部506から渡される色変換処理部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808を参照し(6)、各々の処理を行う。
【0075】
次に、圧縮・制御命令付加部511Aは、ページの先頭では、圧縮方法設定命令,ヘッドスピード制御命令,完成パス数設定命令,解像度設定命令,ページマージン設定命令,給紙方法設定命令,ページID設定命令等を含む設定命令群を作成し(7)、出力するプリントデータに付加してインクジェットプリンタ300に転送する(8)。
【0076】
そして、ステップ(9)で、ステップ(5)に基づいて決定される切替タイミングかどうかを判断して、NOならば、ページエンドを判断して(10)、NOならば、ステップ(9)へ戻り、YESならば、インデックスプリント処理を終了する。
【0077】
一方、ステップ(9)で、切替タイミングであると判断した場合には、ステップ(5)へ戻り、次のメディアに対するプリント設定データ付加処理を繰り返す。
【0078】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、任意から作成されるユーザデータに対して所定の画像処理を施して図7に示すタブ付きカードであるインデックスプリントを選択してインデックスプリントを実行する場合について説明したが、インデックスプリントデータは予め用意したサンプル画像をあらかじめ記憶しておき、図4に示したユーティリティのタブ付きカードが選択された場合に、サンプル画像データから作成されるデータに従いインデックスプリント処理を実行するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0079】
図11は、本発明の第2実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、図3と同一のものには同一の符号を付してある。なお、第2実施形態の特徴は、図3に示した印刷方法切替部507Aを取り除き、インデックスプリントデータ1101を付加した点である。
【0080】
なお、インデックスプリントデータは予め用意したサンプル画像に対して第1実施形態に示す手順により作成されたプリントデータである。
【0081】
ユーザは、GUI設定部501にて、図4の『ユーティリティ』タブ630を選択し、ユーティリティの情報画面630を表示させる。
【0082】
図12は、図1に示した表示装置201に表示されるユーティリティの情報画面630の一例を示す図である。
【0083】
図12において、情報画面630には、印字ヘッドの不吐の回復を目的としたヘッドクリーニングを行う「クリーニング」ボタン631、印字ヘッドのリフレッシングを行う「ヘッドリフレッシング」ボタン632、印字ヘッドの位置調整を行う「ヘッド位置調整」ボタン633、ノズルチェックパターン印刷を行う「ノズルチェックパターン」ボタン634、インデックス印刷を行う「インデックス印刷」ボタン635が設けられている。
【0084】
ユーザがインデックス印刷を行う場合には、「インデックス印刷」ボタン635を押下することにより、インデックスプリントデータがスプーラ504に送られ第1実施形態の構成に基づく効果を得ることができる。
【0085】
〔第3実施形態〕
インクジェットプリンタシステムにおいて、プリントデータを生成するホスト側とプリントデータを受け取るインクジェットプリンタ本体側の処理内容の切り分けに応じて2つのプリントシステムタイプが存在する。それぞれの処理内容を図13に示す。
【0086】
図13は、この種の印刷システムにおけるデータ処理内容のタイプを説明する図である。
【0087】
図13において、タイプ1は、ホスト側で、▲1▼色変換処理,▲2▼量子化処理,▲3▼ラスタデータの圧縮処理を行い、インクジェットプリンタ300側で、▲4▼マルチパス制御,▲5▼HV変換,▲6▼CR制御,▲7▼LF制御の処理を行う。
【0088】
一方、タイプ2は、ホスト側で、▲1▼色変換処理,▲2▼量子化処理,▲3▼マルチパス制御,▲4▼HV変換,▲5▼データ圧縮,▲6▼CR制御,▲7▼LF制御を行い、インクジェットプリンタ側は、ホストから送られた制御命令を基に印字ヘッドを駆動させ印刷を行うのみである。
【0089】
なお、第1、第2実施形態は、プリンシステムタイプ1についての実施形態であるため、実現するためには、ファームウエアの処理を一部変更する必要がある。
【0090】
一方、プリントシステムタイプ2は、ホスト側でインクジェットプリンタの制御を細部まで行うために、ホスト側の処理を従来の例から変更するのみで、本発明を実施することができる。そこで、第3実施形態では、プリントシステムタイプ2とし本発明の適用について説明を行う。
【0091】
以下、図3を参照して、第3実施形態の本発明に関するプリンタドライバソフトウエアの動作を説明する。
【0092】
ユーザがGUI設定部501にて設定を行ってから、量子化部510Aまでの処理は、第1実施形態と同じである。圧縮・制御命令付加部511Aからの処理より第1実施形態と異なる。
【0093】
圧縮・制御命令付加部511Aは、描画インタフェース503よりV方向(副走査方向)の位置を問い合わせページ先頭であれば、図14に示すように、コマンドヘッダ1301,圧縮方法設定命令1302,水平・垂直解像度設定命令1303,ページID設定命令1304,ブロックバッファサイズ設定命令1305,給紙方法設定命令1306を出力するプリントデータに付加する。
【0094】
次に、描画インタフェース503より受け取ったラスタデータ508を印字ヘッドのノズル数分蓄え、当該データにマルチパス制御、HV変換を行う。
【0095】
マルチパス制御は、印字ヘッドの紙送りの誤差により発生する印刷画像のすじむらを低減するための処理である。具体的には、紙送り量を1/Nに設定し、スキャン時(印字ヘッドが1走査すること)に1/Nに間引いたラスタデータを印字する。
【0096】
図14は、図3に示したアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの一例を示す図である。
【0097】
図15は、図3に示したインクジェットプリンタ300に対するHV変換処理の例を説明する図である。
【0098】
図15に示すように、例えば印字ヘッド402のノズル数M分のラスタデータ(以後『1スキャン分のデータ』とする)を蓄えた後に、主走査方向に並ぶラスタデータ中の画素を各列ごとに抽出し、カラムデータ1201に変換する。カラムデータは複数のブロックに分割される。一つのブロックのカラムデータ1201の数はブロックバッファサイズ設定に従う。図15においてはLとなる。
【0099】
そして、HV変換を行った1スキャン分の画像データ1309に以下の命令、スキャン情報の設定命令1307,使用ノズル位置設定命令1308,紙送り(速度・紙送り量)設定命令1310を付加する。
【0100】
なお、上記スキャン情報の設定命令には、図14に示すように、インクジェットプリンタの制御を設定する命令群、スキャン開始位置設定命令1401,スキャン終了位置設定命令1402,スキャン速度設定命令1403,スキャン間ディレイ設定命令1404,黒完成パス数設定命令1405,カラー完成パス数設定命令1406,スキャン内ブロック数設定命令1407が含まれる。
【0101】
また、スキャン間ディレイ設定命令1404は、1スキャン後に待つ時間を設定する設定命令であり、スキャン内ブロック数設定命令は、画像データ内にブロックがいくつ存在するのかを設定する設定命令である。
【0102】
なお、使用ノズル位置設定命令には、開始ノズル位置設定命令,使用ノズル位置設定命令が含まれる。
【0103】
これらの設定命令を付加した1スキャン分の画像データをプリンタに送信する。
【0104】
これらの設定命令は、メディア情報により異なる。図示はしないが、メディア情報毎のこれらの設定命令は機種固有データベース505に格納されている。
【0105】
第1実施形態と同様に、印字ヘッドの副走査方向ΔV毎にメディア情報を切替プリンタに送信するプリントデータを生成するが、第3実施形態においては、ホストの処理で印字ヘッドのノズル数分毎にプリンタの制御を切り替えることが可能である。
【0106】
このときインクジェットプリンタに送信するアプリケーションソフトウエア502の1ページ分のプリントデータの詳細を図14に示す。
【0107】
以下、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0108】
図16は、本発明に係る情報処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0109】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0110】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0111】
本実施形態における図10に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0112】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0113】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0114】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0118】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜9について説明する。
【0119】
〔実施態様1〕
プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成手段(例えば図3に示すプリントデータ生成部520A)と、前記作成手段により作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加手段と、前記インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送手段(例えば図3に示すスプーラ504)とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0120】
〔実施態様2〕
前記印刷対象メディア毎の最適なプリンタ設定の内容は、色変換処理、量子化処理における画像処理パラメータのみでなく、印字ヘッド走査速度、画像完成印刷パス等の本体制御をも含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0121】
〔実施態様3〕
前記カラーインクジェットプリンタは、印字ヘッドの駆動方向を主走査方向とした場合に、前記インデックスプリントページデータに基づいて、出力対象メディアに関して副走査方向に任意の間隔でそれぞれのメディア毎に異なる最適な設定でページ印刷することを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0122】
〔実施態様4〕
出力すべき画像データは、ユーザがプリンタの設定GUI画面から選択できることを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0123】
〔実施態様5〕
前記印刷対象メディア毎の最適なプリンタ設定には、色変換処理、量子化処理における画像処理パラメータのみでなく、最小1スキャン単位で、画像完成印刷パス数、印字ヘッドの走査速度等本体制御を変更する設定を含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0124】
〔実施態様6〕
前記出力すべき画像データは、あらかじめ記憶されるサンプル画像データを含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0125】
〔実施態様7〕
プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置のプリント制御方法であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成ステップ(図10に示すステップ(7))と、前記作成ステップにより作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加ステップ(図10に示すステップ(8))と、前記インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送ステップ(図10に示すステップ(8))とを有することを特徴とするプリント制御方法。
【0126】
〔実施態様8〕
実施態様7記載のプリント制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0127】
〔実施態様9〕
実施態様7記載のプリント制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0128】
上記実施形態および実施態様によれば、プリンタベンダ−が用意している「印刷対象メディア」毎の設定を1枚の印刷結果で確認することができるため、ユーザは、自分が使用するサードパーティー製のメディアがベンダーが用意しているどのメディアに一番特性が近いかを容易に確認することができる。
【0129】
また、ユーザが、特別にプリントベンダーが画像設計を行っていないサードパーティー製のメディア等についても、そのメディアに対する最適な設定を容易に行えるように、1ページのプリントデータ内部に複数の各種メディア設定毎のプリンタの制御コマンドを配置できるため、一回のテスト印字(インデックスプリント)で当該インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から確認することできる。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタに転送するので、インデックスプリントページデータから給送されるメディアに一回のインデックス印刷処理で、インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から容易に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示した印刷部の印刷動作の概略を説明する図である。
【図3】図1に示した情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図4】図3に示したGUI設定部による印刷設定画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示した機種固有データベースに含まれる情報の詳細を説明する図である。
【図6】図5に示したメディア関連データの一例を説明する図である。
【図7】図1に示した表示装置に表示されるインデックス印刷の情報画面の構成を説明する図である。
【図8】図1に示したインクジェットプリンタから出力されるインデックス印刷の印刷結果例を示す図である。
【図9】図3に示したアプリケーションソフトウエアがインクジェットプリンタに送信する1ページ分のプリントデータの詳細を説明する図である。
【図10】本発明に係る情報処理装置におけるプリント制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図12】図1に示した表示装置に表示されるユーティリティの情報画面の一例を示す図である。
【図13】この種の印刷システムにおけるデータ処理内容のタイプを説明する図である。
【図14】図3に示したアプリケーションソフトウエアがインクジェットプリンタに送信する1ページ分のプリントデータの一例を示す図である。
【図15】図3に示したインクジェットプリンタに対するHV変換処理の例を説明する図である。
【図16】本発明に係る情報処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図17】この種の情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図18】図17に示したインクジェットプリンタに送信されるプリントデータの構造を説明する図である。
【符号の説明】
501 GUI設定部
502 アプリケーションソフトウエア
503 描画インタフェース
504 スプーラ
505 機種固有データベース
506 データベース制御部
507A 印刷方法切替部
509A 色変換部
510A 量子化部
511A 圧縮・制御命令付加部
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置のプリント制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタでサードパーティ製のメディア(各種の記録材)に印刷を行う場合、ユーザは、自分が印刷するメディアがベンダーにより用意されているメディア毎の印刷設定のなかで、どの印刷設定に一番近いかを確認するために、当該プリンタがサポートしているメディアの数だけテスト印刷を行いその印刷結果を確認する必要があった。
【0003】
この作業の負荷を軽減する方法として、特許第3206513号公報で開示されているように、印刷用紙の種類毎に複数のUCR処理方法による出力結果を1枚の用紙に出力しユーザがその出力結果を確認するというものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印字ヘッドを左右に駆動させて印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、様々な出力メディア(光沢紙、普通紙等)に高品位な出力画像を実現するためには、特許第3206513号公報に見られるUCR処理のような色処理のみではなく、インクジェットプリンタ本体の制御方法に関しても、出力するメディア毎に最適な設計をする必要がある。
【0005】
実際にプリンタベンダーは各メディア毎に、色処理のパラメータ、量子化処理のパラメータ等、画像処理に関するパラメータのみでなく、画像完成パス数、印字ヘッドのスピード等の本体制御をも含めて、印刷対象メディアごとに画像設計を行っている。
【0006】
ところが、現状のプリンタドライバからプリンタに送信されるプリントデータ内に配置されるプリンタ制御の命令は、1ページ単位で1種類のメディア設定であるのが一般的である。
【0007】
以下、プリンタに送信するプリントデータを生成するプリンタドライバの従来動作を説明する。
【0008】
図17は、この種の情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。なお、A〜Cはそれぞれ階層を示す。
【0009】
図17において、ユーザは、アプリケーションソフトウエア(アプリケーション)502で加工・編集したデータを希望の設定で印刷するために、GUI設定部501を起動し、インクジェットプリンタ300の設定を行う。
【0010】
GUI設定部501により設定された選択メディア情報、選択品位情報は、データベース制御部506に渡される。データベース制御部506は、受け取った情報を基に、現在の印字モードに必要となる情報を機種固有データベース505から取得する。
【0011】
データベース制御部506は、GUI設定部501より受け取った情報を基にして、描画インタフェース503に対しては、レンダリング解像度情報を、色変換部509には、図示しない色変換部参照テーブルを、量子化部510には量子化部参照テーブルを、圧縮・制御命令付加部511には、プリンタ制御命令をそれぞれ渡す。
【0012】
描画インタフェース503は、受け取ったレンダリング解像度情報を基にアプリケーションソフトウエア502から受け取った描画命令を基にレンダリングを行い、レンダリング後のラスタデータ508を色変換部509に渡す。
【0013】
色変換部509は、受け取ったラスタデータ508に対して色変換を行う。接続されているインクジェットプリンタ300が、例えば4色の場合は、受け取ったRGBのデータをCMYKに、6色の場合は、CMYKmcまたは、CMYKに変換し、量子化部510にデータを渡す。
【0014】
なお、色変換部509での変換時に使用される色処理部参照テーブルは、印刷対象メディアに応じて最適に設計されている。
【0015】
量子化部510は、受け取ったCMYK、あるいはCMYKmcのラスタデータに対してインクジェットプリンタの各画素の状態を表す量子化量への変換を行い圧縮・制御命令付加部511に渡す。
【0016】
なお、量子化部510で量子化時に使用される量子化部参照テーブルは、印刷対象メディアに応じて最適に設計されている。
【0017】
圧縮・制御命令付加部511は、受け取ったデータを圧縮すると共に、データベース制御部506から受け取ったプリンタ制御命令を圧縮したデータに付加してスプーラ504に渡す。スプーラ504は、受け取ったデータをI/Fを介してインクジェットプリンタ300に送信する。
【0018】
インクジェットプリンタ300は、受け取ったプリンタの制御命令が付加されたプリントデータを解釈し印刷を行う。このインクジェットプリンタ300に送信するアプリケーションソフトウエア502の1ページ分のデータ(以降プリントデータ)の詳細を、図18に示す。
【0019】
図18は、図17に示したインクジェットプリンタ300に送信されるプリントデータの構造を説明する図である。
【0020】
図18に示すように、プリントデータには、ジョブの始まり、終わりを表すページヘッダ901、データの圧縮方法を指定する圧縮方法設定命令902、印刷時のキャリッジヘッドスピードを指定するヘッドスピード設定命令903、画像完成のパス数を指定する完成パス数設定命令904、データの解像度を指定する解像度設定命令905、データ中のマージンを指定するページマージン設定命令906、給紙方法を指定する給紙方法設定命令907、ページID設定命令908、画像データ909、ページフッタ910の順序で配置される。
【0021】
従来の印刷システムは上記のように構成されているので、1ページ内における印刷制御命令が1種類に限定されているため、プリンタベンダーが用意している「印刷対象メディア」毎に異なる設定に基づく違いを1枚の印刷結果で確認することができず、ユーザは、自分が使用するサードパーティー製のメディアがベンダーが用意しているどのメディアに一番特性が近いかを容易に確認することができない等の問題点があった。
【0022】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタに転送することにより、インデックスプリントページデータから給送されるメディアに一回のインデックス印刷処理で、インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から容易に確認することができる情報処理装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
【0024】
本発明は、プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成手段(例えば図3に示すプリントデータ生成部520A)と、前記作成手段により作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加手段と、インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送手段(例えば図3に示すスプーラ504)とを有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、例えば印刷システムがインクジェットプリンタ300と情報処理装置200とが所定のインタフェースを介して通信可能な例に相当する。なお、情報処理装置200は、情報処理装置本体100とそれ以外のデバイスとから構成される。
【0026】
図1に示す情報処理装置本体100において、101はMPU(制御部)であり、DRAM103に格納されている制御手順に従って情報処理装置本体(ホスト装置)100の全体制御を司る。102はシステム全体の格構成を接続するブリッジである。109はROMで、MPU101が実行するBIOSプログラムやフォントデータを格納する。
【0027】
103は1次記憶するDRAMであり、MPU101が実行するプログラムやデータ等をROM109からロードする。また、MPU101のワークメモリとしても機能する。104はブリッジで、システムバスとメモリバス、MPU101を接続する。105はCRTにグラフィック情報を表示するための制御機能を備えたグラフィックアダプタ(表示制御部)である。
【0028】
106はHDDコントローラで、外部記憶装置202とのインタフェースを司る。107はキーボードコントローラで、キーボードとのインタフェースとを司る。108は通信I/F(入出力部)で、IEEE1284規格に従ってインクジェットプリンタ300との間の通信を司る、双方向通信可能なパラレルインタフェースである。また、通信I/F108はUSB(Universal Serial Bus)の規格に従った双方向通信可能なシリアルインタフェースであってもよい。
【0029】
110は記憶媒体読み込み部であり、FD、CD−ROM、CD−R、光ディスク、ZIP、DVD等の記憶媒体からプログラムやデータなどを読み込んでDRAMにロードし、必要に応じて、HDDなどの外部記憶装置202に記憶する。
【0030】
111はネットワークや公衆回線との通信を行うNet通信部であり、ターミナルアダプタ(TA)やモデムに相当する。
【0031】
ホスト装置100には、グラフィックアダプタ105を介して操作者にグラフィック情報等を表示する表示装置201(表示部)が接続されており、本実施の形態例では接続陰極線管(CRT)表示装置となっている。
【0032】
また、表示装置はCRTではなく、液晶表示装置であるLCDであってもかまわない。更に、プログラムやデータが格納された大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)で構成される外部記憶装置202、キーボードやマウスなどの指示入力装置203(指示入力部)が接続されている。
【0033】
インクジェットプリンタ300において、301は通信I/Fで、IEEE1284規格に従ってホスト装置100との通信を司る、双方向通信可能なパラレルインタフェースである。また、300はUSB(Universal Serial Bus)の規格に従った双方向通信可能なシリアルインタフェースであってもよい。
【0034】
インクジェットプリンタ300は、情報処理装置本体100のドライバにより作成された、制御命令つきの画像データを解釈し印刷を行うプリンタである。
【0035】
302はMPUで、通信I/F301を通して得たプリンタの制御命令を含む画像情報を解析し、印刷部306,給紙部307,排紙部を308制御する。303はROMで、MPU302が実行する制御プログラムやフォントデータ(アウトラインフォントやビットマップフォント)を格納する。RAM305は、MPU302が制御するプログラムをROM303からロードし、一時記憶するMPU302のワークメモリとして機能する。データバス304は、各構成要素間のデータ通信を行う。
【0036】
図2は、図1に示した印刷部306の印刷動作の概略を説明する図である。
【0037】
図2において、印刷部306は、図示しない駆動モータ、紙送りモータ、キャリッジ401、印字ヘッド402を備えている。
【0038】
MPU302の制御によりキャリッジ401を主走査方向に走査させると共に、キヤリッジに搭載されている印字ヘッド402から、シアン(以降Cとする)、マゼンタ(以降Mとする)、イエロー(以降Yとする)、ブラック(以降Kとする)の4色、あるいは淡シアン(以降cとする)、淡マゼンタ(以降mとする)の2色を加えた6色のインクを印刷対象メディア403に吐出し、出力画像を形成する。また、図1に示した307は給紙部であり、印刷対象メディアを給紙する機構である。308は排紙部であり、印刷部306で画像生成された印刷対象メディアを排紙する機構である。
【0039】
図3は、図1に示した情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、図17と同一のものには同一の符号を付してある。
【0040】
図3に示すアプリケーションソフトウエア階層Aには、アプリケーションソフトウエア502、およびアプリケーションソフトウエア502から印刷する場合にインクジェットプリンタ300の設定を行うUI設定部501が設けられている。OSの階層Bには、アプリケーションソフトウエア502から描画命令を受け取る描画インタフェース503と、プリンタドライバが生成したプリントデータをインクジェットプリンタ300に送信するスプーラ504が設けられている。
【0041】
そして、プリンタドライバの階層Cには、インクジェットプリンタ300に関する諸情報を格納している機種固有データベース505、機種固有データベース505の情報にアクセスし情報の取得を行うデータベース制御部506、プリントデータ生成部520Aで作成されるプリントデータの種類を切り替えるスイッチである印刷方法切替部507Aが設けられている。
【0042】
また、描画インタフェース503により線分分割化画像(ラスタデータ)508を受け取り、プリンタドライバの内部の表色系RGBからインクジェットプリンタ固有の表色系CMYKあるいは、CMYKmcへの色変換を行う色変換部A509、インクジェットプリンタにおいて記録可能な各画素の状態を表す量子化量への変換を行う量子化部510A、データの圧縮,インクジェットプリンタの制御命令を付加する圧縮・制御命令付加部511Aが設けられている。
【0043】
インクジェットプリンタ300へ送信するデータを生成するためのプリントデータ生成部520Aは、色変換部509A、量子化部510A、圧縮・制御命令付加部511Aより構成される。
【0044】
図4は、図3に示したGUI設定部501による印刷設定画面の一例を示す図であり、本例は、GUI設定部501が、『基本設定』,『インデックス印刷』,『ユーティリティ』のタブ付きカード式の3枚の情報画面610,620,630から構成されている。
【0045】
図4において、ユーザは、これらの画面からインクジェットプリンタの設定を行い印刷を行うことができる。また、これらの情報画面には、「OK」、「キャンセル」、「ヘルプ」のボタン641、642、643、プリンタドライバソフトウエアのバージョンを表示する「バージョン情報」ボタン644、プリンタの諸設定をインストール時の状態に戻すための「標準に戻す」ボタン645が設けられている。
【0046】
『基本設定』の情報画面610には、印刷の対象メディアとなる「用紙の種類」を選択するダイアログボックス611、給紙の方法を選択するダイアログボックス612、インクジェットプリンタに出力する画像の印刷品質を選択するラジオボタン613、「色調整」を選択するためのラジオボタン614、「グレースケール印刷」を選択するためのチェックボックス615が表示される。ユーザは印刷の対象となるメディアを「用紙の種類」ダイアログボックス611から、希望の品位を「印刷品位」ラジオボタン613から選択し、「OK」ボタン641を押下することにより印刷を行う。
【0047】
図5は、図3に示した機種固有データベース505に含まれる情報の詳細を説明する図である。機種固有データベース505には、以下の情報が含まれる。
【0048】
図5において、701は描画インタフェース参照データで、主に、描画インタフェースがレンダリングする解像度が含まれる。
【0049】
702〜706はメディア関連データで、接続されているインクジェットプリンタ300がサポートするメディアに関するデータが含まれる。図6に詳細を示す。
【0050】
図6は、図5に示したメディア関連データの一例を説明する図である。
【0051】
図6に示すように、プリンタ制御命令は、圧縮方法設定命令801,ヘッドスピード設定命令802,完成パス数設定命令803,解像度設定命令804,ページマージン設定命令805,給紙方法設定命令806から構成される。
【0052】
そして、テーブルは、色変換部参照テーブル807と量子化部参照テーブル808とを備えている。
【0053】
次に、本発明に関するプリンタドライバソフトウエアの動作を説明する。
【0054】
ユーザは、図4に示したGUI設定部501にて、『インデックス印刷』タブ620を選択し、例えば図7に示すようなインデックス印刷の情報画面620を表示装置201に表示させる。
【0055】
図7は、図1に示した表示装置201に表示されるインデックス印刷の情報画面620の構成を説明する図である。
【0056】
図7に示すように情報画面620には、インデックス印刷を行うか否かを設定する「インデックス印刷」チェックボックス621、印刷対象となる画像ファイルを選択する「印刷画像ファイル」ダイアログボックス622、「印刷画像ファイル」にて選択された画像のプレビューを表示するプレビュー画面623が設けられている。
【0057】
ユーザがインデックス印刷を行う場合は、「インデックス印刷」チェックボックス621をチェックし、「印刷画像ファイル」ダイアログボックス622により、インデックス印刷を行いたい画像を選択し、「OK」ボタン641を押下する。
【0058】
GUI設定部501により設定された「インデックス印刷」情報は、印刷方法切替部507Aに渡される。
【0059】
印刷方法切替部507Aは、データベース制御部506に現在接続されているインクジェットプリンタがサポートするメディアの数を問い合わせる。
【0060】
データベース制御部506は、機種別固有データベースに含まれるメディアをカウントし、その情報を印刷方法切替部507Aに返す。
【0061】
メディアの数をNとした場合、印刷方法切替部507Aは、ΔV毎にデータベース制御部506に選択メディア情報を順次渡す。ここで、ΔV=V÷Nとする。なお、Vを後述する図8に示すインクジェットプリンタ300の副走査方向の印字可能領域とするとき、現在のレンダリングの位置は、描画インタフェースに問い合わせることで得ることができる。
【0062】
データベース制御部506は、渡された選択メディア情報に応じて、機種固有データベース505から、選択メディア情報の関連データを参照し、色変換部509A、量子化部510A、圧縮・制御命令付加部511Aに渡す。
【0063】
色変換部A509、量子化部A510は、データベース制御部506から渡される色変換処理部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808を参照し各々の処理を行う。
【0064】
一方、本発明に係る情報処理装置における圧縮・制御命令付加部511Aは、ページの先頭では、圧縮方法設定命令,ヘッドスピード制御命令,完成パス数設定命令,解像度設定命令,ページマージン設定命令,給紙方法設定命令,ページID設定命令等を含む設定命令群を出力するプリントデータに付加するが、それ以降のΔV毎のメディア情報切替タイミングにおいては、渡されたメディア情報に応じた圧縮方法設定命令,ヘッドスピード設定命令,完成パス数設定命令のみを圧縮した異なるデータ(後述する9参照)を付加する。
【0065】
図8は、図1に示したインクジェットプリンタ300から出力されるインデックス印刷の印刷結果例を示す図である。
【0066】
図8において、印字可能領域の先頭から間隔ΔV毎に各メディアの関連データに基づいて印刷が行われている。1001、1002、1003、1004、1005はそれぞれ「普通紙」,「高品位専用紙」,「プロフォトペーパ」,「光沢紙」,「光沢フィルム」の印刷設定により印刷された印刷結果である。なお、印刷結果に含まれる「普通紙」,「高品位専用紙」等の文字列はアプリケーションソフトウエア502で付加される。
【0067】
このときアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの詳細を図9に示す。
【0068】
図9は、図3に示したアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの詳細を説明する図である。
【0069】
図9に示すように、プリントデータの先頭には、普通紙の各種設定命令が配置され、次いで普通紙の色変換部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808で処理された画像データが配置される。そして、順次「高品位専用紙」,「プロフォトペーパ」,「光沢紙」,「光沢フィルム」(全ては図示していない)の各種設定命令、処理された画像データが配置され、最後にページフッタが配置される。
【0070】
図10は、本発明に係る情報処理装置におけるプリント制御手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したプリントデータ制御部520Aによるデータ処理手順の一部に対応する。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0071】
まず、ユーザがインデックス印刷を行う場合は、「インデックス印刷」チェックボックス621をチェックしているかどうかを判断し(1)、チェックしていると判断した場合には、GUI設定部501により設定された「インデックス印刷」情報は、印刷方法切替部507Aに渡される(2)。
【0072】
そして、印刷方法切替部507Aは、データベース制御部506に現在接続されているインクジェットプリンタがサポートするメディアの数を問い合わせる(3)。
【0073】
そして、データベース制御部506は、機種別固有データベースに含まれるメディアをカウントし、その情報を印刷方法切替部507Aが取得したかどうかを判断し(4)、NOならばステップ(3)へ戻り、YESならば、該カウント数に基づく、メディアの数Nを印刷方法切替部507Aに設定する(5)。
【0074】
そして、色変換部509A、量子化部510Aは、データベース制御部506から渡される色変換処理部参照テーブル807、量子化部参照テーブル808を参照し(6)、各々の処理を行う。
【0075】
次に、圧縮・制御命令付加部511Aは、ページの先頭では、圧縮方法設定命令,ヘッドスピード制御命令,完成パス数設定命令,解像度設定命令,ページマージン設定命令,給紙方法設定命令,ページID設定命令等を含む設定命令群を作成し(7)、出力するプリントデータに付加してインクジェットプリンタ300に転送する(8)。
【0076】
そして、ステップ(9)で、ステップ(5)に基づいて決定される切替タイミングかどうかを判断して、NOならば、ページエンドを判断して(10)、NOならば、ステップ(9)へ戻り、YESならば、インデックスプリント処理を終了する。
【0077】
一方、ステップ(9)で、切替タイミングであると判断した場合には、ステップ(5)へ戻り、次のメディアに対するプリント設定データ付加処理を繰り返す。
【0078】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、任意から作成されるユーザデータに対して所定の画像処理を施して図7に示すタブ付きカードであるインデックスプリントを選択してインデックスプリントを実行する場合について説明したが、インデックスプリントデータは予め用意したサンプル画像をあらかじめ記憶しておき、図4に示したユーティリティのタブ付きカードが選択された場合に、サンプル画像データから作成されるデータに従いインデックスプリント処理を実行するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0079】
図11は、本発明の第2実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、図3と同一のものには同一の符号を付してある。なお、第2実施形態の特徴は、図3に示した印刷方法切替部507Aを取り除き、インデックスプリントデータ1101を付加した点である。
【0080】
なお、インデックスプリントデータは予め用意したサンプル画像に対して第1実施形態に示す手順により作成されたプリントデータである。
【0081】
ユーザは、GUI設定部501にて、図4の『ユーティリティ』タブ630を選択し、ユーティリティの情報画面630を表示させる。
【0082】
図12は、図1に示した表示装置201に表示されるユーティリティの情報画面630の一例を示す図である。
【0083】
図12において、情報画面630には、印字ヘッドの不吐の回復を目的としたヘッドクリーニングを行う「クリーニング」ボタン631、印字ヘッドのリフレッシングを行う「ヘッドリフレッシング」ボタン632、印字ヘッドの位置調整を行う「ヘッド位置調整」ボタン633、ノズルチェックパターン印刷を行う「ノズルチェックパターン」ボタン634、インデックス印刷を行う「インデックス印刷」ボタン635が設けられている。
【0084】
ユーザがインデックス印刷を行う場合には、「インデックス印刷」ボタン635を押下することにより、インデックスプリントデータがスプーラ504に送られ第1実施形態の構成に基づく効果を得ることができる。
【0085】
〔第3実施形態〕
インクジェットプリンタシステムにおいて、プリントデータを生成するホスト側とプリントデータを受け取るインクジェットプリンタ本体側の処理内容の切り分けに応じて2つのプリントシステムタイプが存在する。それぞれの処理内容を図13に示す。
【0086】
図13は、この種の印刷システムにおけるデータ処理内容のタイプを説明する図である。
【0087】
図13において、タイプ1は、ホスト側で、▲1▼色変換処理,▲2▼量子化処理,▲3▼ラスタデータの圧縮処理を行い、インクジェットプリンタ300側で、▲4▼マルチパス制御,▲5▼HV変換,▲6▼CR制御,▲7▼LF制御の処理を行う。
【0088】
一方、タイプ2は、ホスト側で、▲1▼色変換処理,▲2▼量子化処理,▲3▼マルチパス制御,▲4▼HV変換,▲5▼データ圧縮,▲6▼CR制御,▲7▼LF制御を行い、インクジェットプリンタ側は、ホストから送られた制御命令を基に印字ヘッドを駆動させ印刷を行うのみである。
【0089】
なお、第1、第2実施形態は、プリンシステムタイプ1についての実施形態であるため、実現するためには、ファームウエアの処理を一部変更する必要がある。
【0090】
一方、プリントシステムタイプ2は、ホスト側でインクジェットプリンタの制御を細部まで行うために、ホスト側の処理を従来の例から変更するのみで、本発明を実施することができる。そこで、第3実施形態では、プリントシステムタイプ2とし本発明の適用について説明を行う。
【0091】
以下、図3を参照して、第3実施形態の本発明に関するプリンタドライバソフトウエアの動作を説明する。
【0092】
ユーザがGUI設定部501にて設定を行ってから、量子化部510Aまでの処理は、第1実施形態と同じである。圧縮・制御命令付加部511Aからの処理より第1実施形態と異なる。
【0093】
圧縮・制御命令付加部511Aは、描画インタフェース503よりV方向(副走査方向)の位置を問い合わせページ先頭であれば、図14に示すように、コマンドヘッダ1301,圧縮方法設定命令1302,水平・垂直解像度設定命令1303,ページID設定命令1304,ブロックバッファサイズ設定命令1305,給紙方法設定命令1306を出力するプリントデータに付加する。
【0094】
次に、描画インタフェース503より受け取ったラスタデータ508を印字ヘッドのノズル数分蓄え、当該データにマルチパス制御、HV変換を行う。
【0095】
マルチパス制御は、印字ヘッドの紙送りの誤差により発生する印刷画像のすじむらを低減するための処理である。具体的には、紙送り量を1/Nに設定し、スキャン時(印字ヘッドが1走査すること)に1/Nに間引いたラスタデータを印字する。
【0096】
図14は、図3に示したアプリケーションソフトウエア502がインクジェットプリンタ300に送信する1ページ分のプリントデータの一例を示す図である。
【0097】
図15は、図3に示したインクジェットプリンタ300に対するHV変換処理の例を説明する図である。
【0098】
図15に示すように、例えば印字ヘッド402のノズル数M分のラスタデータ(以後『1スキャン分のデータ』とする)を蓄えた後に、主走査方向に並ぶラスタデータ中の画素を各列ごとに抽出し、カラムデータ1201に変換する。カラムデータは複数のブロックに分割される。一つのブロックのカラムデータ1201の数はブロックバッファサイズ設定に従う。図15においてはLとなる。
【0099】
そして、HV変換を行った1スキャン分の画像データ1309に以下の命令、スキャン情報の設定命令1307,使用ノズル位置設定命令1308,紙送り(速度・紙送り量)設定命令1310を付加する。
【0100】
なお、上記スキャン情報の設定命令には、図14に示すように、インクジェットプリンタの制御を設定する命令群、スキャン開始位置設定命令1401,スキャン終了位置設定命令1402,スキャン速度設定命令1403,スキャン間ディレイ設定命令1404,黒完成パス数設定命令1405,カラー完成パス数設定命令1406,スキャン内ブロック数設定命令1407が含まれる。
【0101】
また、スキャン間ディレイ設定命令1404は、1スキャン後に待つ時間を設定する設定命令であり、スキャン内ブロック数設定命令は、画像データ内にブロックがいくつ存在するのかを設定する設定命令である。
【0102】
なお、使用ノズル位置設定命令には、開始ノズル位置設定命令,使用ノズル位置設定命令が含まれる。
【0103】
これらの設定命令を付加した1スキャン分の画像データをプリンタに送信する。
【0104】
これらの設定命令は、メディア情報により異なる。図示はしないが、メディア情報毎のこれらの設定命令は機種固有データベース505に格納されている。
【0105】
第1実施形態と同様に、印字ヘッドの副走査方向ΔV毎にメディア情報を切替プリンタに送信するプリントデータを生成するが、第3実施形態においては、ホストの処理で印字ヘッドのノズル数分毎にプリンタの制御を切り替えることが可能である。
【0106】
このときインクジェットプリンタに送信するアプリケーションソフトウエア502の1ページ分のプリントデータの詳細を図14に示す。
【0107】
以下、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0108】
図16は、本発明に係る情報処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0109】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0110】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0111】
本実施形態における図10に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0112】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0113】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0114】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0115】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0118】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜9について説明する。
【0119】
〔実施態様1〕
プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成手段(例えば図3に示すプリントデータ生成部520A)と、前記作成手段により作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加手段と、前記インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送手段(例えば図3に示すスプーラ504)とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0120】
〔実施態様2〕
前記印刷対象メディア毎の最適なプリンタ設定の内容は、色変換処理、量子化処理における画像処理パラメータのみでなく、印字ヘッド走査速度、画像完成印刷パス等の本体制御をも含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0121】
〔実施態様3〕
前記カラーインクジェットプリンタは、印字ヘッドの駆動方向を主走査方向とした場合に、前記インデックスプリントページデータに基づいて、出力対象メディアに関して副走査方向に任意の間隔でそれぞれのメディア毎に異なる最適な設定でページ印刷することを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0122】
〔実施態様4〕
出力すべき画像データは、ユーザがプリンタの設定GUI画面から選択できることを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0123】
〔実施態様5〕
前記印刷対象メディア毎の最適なプリンタ設定には、色変換処理、量子化処理における画像処理パラメータのみでなく、最小1スキャン単位で、画像完成印刷パス数、印字ヘッドの走査速度等本体制御を変更する設定を含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0124】
〔実施態様6〕
前記出力すべき画像データは、あらかじめ記憶されるサンプル画像データを含むことを特徴とする実施態様1記載の情報処理装置。
【0125】
〔実施態様7〕
プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置のプリント制御方法であって、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成ステップ(図10に示すステップ(7))と、前記作成ステップにより作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加ステップ(図10に示すステップ(8))と、前記インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送ステップ(図10に示すステップ(8))とを有することを特徴とするプリント制御方法。
【0126】
〔実施態様8〕
実施態様7記載のプリント制御方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0127】
〔実施態様9〕
実施態様7記載のプリント制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0128】
上記実施形態および実施態様によれば、プリンタベンダ−が用意している「印刷対象メディア」毎の設定を1枚の印刷結果で確認することができるため、ユーザは、自分が使用するサードパーティー製のメディアがベンダーが用意しているどのメディアに一番特性が近いかを容易に確認することができる。
【0129】
また、ユーザが、特別にプリントベンダーが画像設計を行っていないサードパーティー製のメディア等についても、そのメディアに対する最適な設定を容易に行えるように、1ページのプリントデータ内部に複数の各種メディア設定毎のプリンタの制御コマンドを配置できるため、一回のテスト印字(インデックスプリント)で当該インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から確認することできる。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成し、該作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加してカラーインクジェットプリンタに転送するので、インデックスプリントページデータから給送されるメディアに一回のインデックス印刷処理で、インクジェットプリンタがサポートしているメディア毎の印刷結果を1枚の印刷結果から容易に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示した印刷部の印刷動作の概略を説明する図である。
【図3】図1に示した情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図4】図3に示したGUI設定部による印刷設定画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示した機種固有データベースに含まれる情報の詳細を説明する図である。
【図6】図5に示したメディア関連データの一例を説明する図である。
【図7】図1に示した表示装置に表示されるインデックス印刷の情報画面の構成を説明する図である。
【図8】図1に示したインクジェットプリンタから出力されるインデックス印刷の印刷結果例を示す図である。
【図9】図3に示したアプリケーションソフトウエアがインクジェットプリンタに送信する1ページ分のプリントデータの詳細を説明する図である。
【図10】本発明に係る情報処理装置におけるプリント制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図12】図1に示した表示装置に表示されるユーティリティの情報画面の一例を示す図である。
【図13】この種の印刷システムにおけるデータ処理内容のタイプを説明する図である。
【図14】図3に示したアプリケーションソフトウエアがインクジェットプリンタに送信する1ページ分のプリントデータの一例を示す図である。
【図15】図3に示したインクジェットプリンタに対するHV変換処理の例を説明する図である。
【図16】本発明に係る情報処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図17】この種の情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図18】図17に示したインクジェットプリンタに送信されるプリントデータの構造を説明する図である。
【符号の説明】
501 GUI設定部
502 アプリケーションソフトウエア
503 描画インタフェース
504 スプーラ
505 機種固有データベース
506 データベース制御部
507A 印刷方法切替部
509A 色変換部
510A 量子化部
511A 圧縮・制御命令付加部
Claims (1)
- プリンタドライバを介してカラーインクジェットプリンタに印刷情報を出力可能な情報処理装置であって、
出力すべき画像データに対する前記カラーインクジェットプリンタが選択可能な印刷対象メディア毎に最適なプリンタ設定データを複数作成する作成手段と、前記作成手段により作成される複数のプリンタ設定データを前記画像データに付加する付加手段と、
インデックスプリントページデータを前記カラーインクジェットプリンタに転送する転送手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003015666A JP2004227368A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 情報処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004227368A true JP2004227368A (ja) | 2004-08-12 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003015666A Pending JP2004227368A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | 情報処理装置 |
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-
2003
- 2003-01-24 JP JP2003015666A patent/JP2004227368A/ja active Pending
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