JP2004225623A - エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出する。
【解決手段】上死点検出方法は、エンジンをクランキングさせるモータジェネレータに設けられたレゾルバの変位角の時間変化である角速度を算出するステップ(S120)と、角速度の時間変化である角加速度を算出するステップ(S140)と、角加速度の変化量がしきい値Aより大きいと(S180にてYES)、この変曲点の位置をピストン上死点と判定するステップ(S190)とを含む。角加速度の変曲点(極小点)は、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化する圧縮上死点と判断される。
【選択図】 図5
【解決手段】上死点検出方法は、エンジンをクランキングさせるモータジェネレータに設けられたレゾルバの変位角の時間変化である角速度を算出するステップ(S120)と、角速度の時間変化である角加速度を算出するステップ(S140)と、角加速度の変化量がしきい値Aより大きいと(S180にてYES)、この変曲点の位置をピストン上死点と判定するステップ(S190)とを含む。角加速度の変曲点(極小点)は、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化する圧縮上死点と判断される。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのピストンの位置を検知する技術に関し、特に、ピストンが圧縮上死点にあることを検知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン(たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の機関を用いることが考えられる。)と電気モータとを組合せたハイブリッドシステムと呼ばれるパワートレインを搭載した車両が開発され、実用化されている。このような車両においては、運転者のアクセル操作量に関係なく、エンジンによる運転と電気モータとによる運転とが自動的に切換えられて、最も効率が良くなるように制御される。たとえば、エンジンが、定常状態で運転されて二次電池を充電する発電機を回すために運転される場合、あるいは二次電池の充電量などに応じて走行中に間欠的に運転される場合などは、運転者によるアクセルの操作量とは無関係にエンジンの運転および停止を繰返す。つまりエンジンと電気モータとをそれぞれ単独、または協同して動作させることにより、燃料消費向上や排気ガスを大幅に抑制することが可能になる。
【0003】
このように、ハイブリッド車両のエンジンは、走行中においても間欠駆動が行なわれることになり、頻繁に停止制御が行なわれるようになる。エンジンの停止制御を行なう場合、エンジンの回転の低下が急激に行なわれると振動や騒音の原因になる。特開2001−207885公報(特許文献1)は、エンジンの停止制御時のフリクションの変動を低減することにより、振動を抑制しスムーズかつ迅速にエンジンの停止を行なうことができるハイブリッド車両のエンジン停止制御装置を開示する。この特許文献1に開示された制御装置は、エンジンと、モータジェネレータとを含み、モータジェネレータによりエンジンの動作状態を制御可能なハイブリッド車両のエンジンの停止を制御する。この制御装置は、エンジンに対する停止指示後におけるエンジンの動作状態を検出する状態検出回路と、エンジンの動作状態に応じて、モータジェネレータによるエンジン動作抑制のための抑制制御量を切り換え、エンジン停止制御時のフリクション変動を相殺する制御切換回路とを含む。この状態検出回路は、エンジンのピストン上死点の通過を検出し、制御切換回路は、上死点通過直前にモータジェネレータの抑制制御量を減少側に制御し、上死点通過直後にモータジェネレータの抑制制御量を増加側に制御する。さらに、状態検出回路は、エンジンのクランク角度を検出して、エンジンのピストン上死点の通過を検出する。
【0004】
特許文献1に開示された制御装置によると、エンジンに対する停止指示後、エンジンの動作状態に応じてモータジェネレータの制御量を最適値に選択できるので、エンジンの停止直前においても過不足なくエンジンに逆トルクを付与してエンジンの動作抑制を行ない、フリクション変動の抑制が可能になる。状態検出回路は、たとえば、モータジェネレータに設けられているレゾルバ等からの信号に基づいて、正確かつ迅速にクランク角度を検出して上死点通過前後、すなわち圧縮および膨張によりフリクションの変化が最も大きくなる時に、モータジェネレータによるエンジン動作抑制のための制御量を増減する。このため、上死点を通過する状態と他の状態とのフリクションの変動を抑制することができる。その結果、エンジンの振動を抑制することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−207885公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された制御装置は、エンジン停止時においてレゾルバからの信号に基づいてクランク角度を検知して上死点近傍にピストンが位置するか否かを検出しているにすぎないので、次のエンジン始動時(クランキング中)まで、正確に上死点位置を判断できるものではない。すなわち、エンジンの始動時には、クランキング速度が遅いので、検知したクランク角度に基づいて上死点を検知しても精度が良くない。また、エンジンに上死点センサを設けて上死点を検知しても、同じように、エンジンの始動時には、クランキング速度が遅いので、精度が良くない。また、エンジンの各気筒ごとに上死点センサを設けるのはコストアップにつながる。
【0007】
さらに、エンジン停止時には、エンジンがそれまで回転していたので、最後に検出したピストン上死点信号からのレゾルバの変位角度を積算することにより正確にクランク角が検出できる。一方、エンジン始動時には、それまでエンジンが回転していないので、最初のピストン上死点信号が来るまでは正確なクランク角を検出できない。特に、ハイブリッドシステムにおいて、クラッチを介してエンジンとモータジェネレータとが接続される場合には、クラッチを解放する度に毎回エンジンとモータジェネレータとの位置関係が変化してしまい、それまで把握していた位置関係に基づいてレゾルバの変位角を積算してもクランク角を算出できない。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御装置である。この制御装置は、クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出するための検出手段と、回転角速度の検出結果に基づいて、上死点を判定するための判定手段とを含む。
【0010】
第1の発明によると、検出手段は、ピストンに連結されたクランク軸の回転角速度を検出して、判定手段は、この回転角速度の検出結果を用いて、回転角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化しているので、この変曲点を上死点と判定する。その結果、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御装置を提供することができる。
【0011】
第2の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、クランキング中のモータの回転角速度を検出するための手段を含む。
【0012】
第2の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0013】
第3の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、検出手段は、モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、回転角速度を検出するための手段を含む。
【0014】
第3の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を、モータに設けられたレゾルバから出力される信号を用いて検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点をより正確に検出することができる。
【0015】
第4の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、判定手段は、回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、変曲点に基づいて上死点を判定するための手段を含む。
【0016】
第4の発明によると、判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化していることから上死点と判定するので、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0017】
第5の発明に係る制御方法は、モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御方法である。この制御方法は、クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出する検出ステップと、回転角速度の検出結果に基づいて、上死点を判定する判定ステップとを含む。
【0018】
第5の発明によると、検出ステップにて、ピストンに連結されたクランク軸の回転角速度を検出して、判定ステップにて、この回転角速度の検出結果を用いて、回転角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。判定ステップにて、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化しているので、この変曲点を上死点と判定する。その結果、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御方法を提供することができる。
【0019】
第6の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第5の発明の構成に加えて、検出ステップは、クランキング中のモータの回転角速度を検出するステップを含む。
【0020】
第6の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0021】
第7の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第6の発明の構成に加えて、検出ステップは、モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、回転角速度を検出するステップを含む。
【0022】
第7の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を、モータに設けられたレゾルバから出力される信号を用いて検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点をより正確に検出することができる。
【0023】
第8の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第5〜7のいずれかの発明の構成に加えて、判定ステップは、回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、変曲点に基づいて上死点を判定するステップを含む。
【0024】
第8の発明によると、判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化していることから上死点と判定するので、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。なお、本発明は図1に示すハイブリッド車両に限定されない。他の態様を有するハイブリッド車両であってもよい。
【0027】
ハイブリッド車両は、駆動源としての、たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、単にエンジンという)120と、モータジェネレータ(MG)140を含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。
【0028】
ハイブリッド車両には、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電するバッテリ220と、バッテリ220の直流とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、バッテリ220の充放電状態を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECU(Electronic Control Unit)という)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。なお、図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい。
【0029】
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。図2の共線図に示すように、エンジン120の回転力はプラネタリーキャリア(C)に入力され、それがサンギヤ(S)によってモータジェネレータ140Bに、リングギヤ(R)によってモータおよび出力軸(駆動輪160側)に伝えられる。エンジン120の回転始動時には、エンジン120が停止しているのでフリクショントルクが負の方向に働く。この負のフリクショントルクに対してモータジェネレータ140Bで正のトルクを発生させて、エンジン120をモータジェネレータ140で始動(クランキング)する。
【0030】
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Aのみによりハイブリッド車両の走行を行ない、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でジェネレータ140Bを駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータ140Aを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらにバッテリ220からの電力をモータ140Aに供給してモータ140Aの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。一方、減速時には、駆動輪160により従動するモータ140Aがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力をバッテリ220に蓄える。なお、バッテリ220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Bによる発電量を増やしてバッテリ220に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時でも必要に応じてエンジン120の駆動量を増加する制御を行なう。たとえば、上述のようにバッテリ220の充電が必要な場合や、エアコン等の補機を駆動する場合や、エンジン120の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
【0031】
本実施の形態における技術的特徴は、エンジン120に対するエンジン始動直後に、モータジェネレータ140Bを利用して、エンジン120のピストン上死点を判定するところである。エンジン120の動作状態を検出するために、たとえば、エンジン120のクランク軸に取り付けられた歯車の回転位置を検知するピストン上死点センサ340と、実質的にエンジン120のクランク軸に直結されているモータジェネレータ140に備えられている回転センサ(レゾルバ)360(図1においては、ジェネレータ140Bのみを示すがモータ140Aにも存在する)とが設けられる。
【0032】
ピストン上死点センサ340から出力されるピストン上死点信号は、エンジンECU280に入力され、さらにHV_ECU320に入力される。モータジェネレータ140のレゾルバ360から出力されるレゾルバ角度信号は、MG_ECU300に入力され、さらにHV_ECU320に入力される。HV_ECU320は、入力された信号の値に基づいて、エンジン120のエンジン始動時のピストン上死点を判定する。
【0033】
エンジン120のエンジン始動直後において、エンジンフリクションの変動が最も大きいのは、エンジン120のシリンダのピストンが上死点を通過する時、すなわち、圧縮から膨張に変化するところである。図3および図4に示すように、上死点直前(図3(A)および図4(A))においては、エンジンフリクションは大きな負の値となるが、上死点直後(図3(B)および図4(B))においては、エンジンフリクションは大きな正の値となる。これは、図4(A)に示すベクトルFがクランク軸の回転方向と逆方向であって、図4(B)に示すベクトルF’がクランク軸の回転方向と同じ方向であることからわかる。
【0034】
エンジンフリクショントルクは、上死点前後で大きな負の値から大きな正の値に急激に変化して、それに応じてモータジェネレータ140Bの角加速度も急激に変化する。本実施の形態においては、これを検出して、上死点を判定する。
【0035】
車両停止時における車両の運動方程式は、
I’(dωg/dt) = −Te ×{ρ/(1−ρ)}+ Tg
で表わされる。ここで、
I’= Ig +{ρ/(1+ρ)}2 × Ie
である。ただし、
ρ :プラネタリギヤ比
Ig :モータジェネレータ140Bの慣性モーメント
Ie :エンジン120の慣性モーメント
ωg :モータジェネレータ140Bの角速度
Te :エンジン120のフリクショントルク
Tg :モータジェネレータ140Bのクランキングトルク
モータジェネレータ140BのクランキングトルクTg が一定であれば、エンジン120のフリクショントルクTe の変動が、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)に表われる。このことは、前述の通り、エンジンフリクショントルクは、上死点前後で大きな負の値から大きな正の値に急激に変化して、それに応じてモータジェネレータ140Bの角加速度も急激に変化するので、この角加速度の変曲点を求めれば、ピストン上死点が求められることを示している。
【0036】
図5を参照して、HV_ECU320で実行されるピストン上死点判定処理の制御構造を説明する。なお、図5において、モータジェネレータ140Bを、MG(1)と記載する。
【0037】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、HV_ECU320は、エンジン120の始動制御中であるか否かを判断する。この判断は、HV_ECU320に入力される各種の信号に基づいて行なわれる。エンジン120の始動制御中であると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
【0038】
S110にて、モータジェネレータ140Bの変位角θを検出する。この処理においては、MG_ECU300を介してレゾルバ360からHV_ECU320に入力されたレゾルバ角度信号に基づいて、モータジェネレータ140Bの変位角θが検出される。S120にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角速度ωを算出する。この処理においては、S110にて検出した変位角θから1サンプリングタイム前の変位角θを減算して、その減算値をサンプリングタイムで除算することにより、モータジェネレータ140Bの角速度ωが算出される。S130にて、S110にて検出したモータジェネレータ140Bの変位角θを1サンプリングタイム前の変位角θに上書きして保存する。
【0039】
S140にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)を算出する。この処理においては、S120にて算出した角速度ωから1サンプリングタイム前の角速度ωを減算して、その減算値をサンプリングタイムで除算することにより、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)が算出される。S150にて、S120にて算出したモータジェネレータ140Bの角速度ωを1サンプリングタイム前の角速度ωに上書きして保存する。
【0040】
S160にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量を算出する。この処理においては、S140にて算出した角加速度(dωg/dt)から1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)を減算することにより、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量が算出される。S170にて、S140にて算出したモータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)を1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)に上書きして保存する。
【0041】
S180にて、HV_ECU320は、S160にて算出した角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつS120にて算出した角速度ωがしきい値Bよりも小さいか否かを判断する。このしきい値Aは、正の値であって、しきい値Bは、負の値である。角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつ角速度ωがしきい値Bよりも小さいと(S180にてYES)、処理はS190へ移される。もしそうでないと(S180にてNO)、この処理は終了する。S190にて、HV_ECU320は、上死点判定を行なう。具体的には、リセット状態の上死点判定フラグをセットする。
【0042】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るHV_ECU320の動作について説明する。
【0043】
ハイブリッド車両の運転者がイグニッションキーをエンジンスタート位置にして、エンジンの始動を指示すると(S100にてYES)、MG_ECU300を介してHV_ECU320に入力されたモータジェネレータ140Bに設けられたレゾルバ360の変位角θが検出される(S110)。この変位角θと1サンプリングタイム前の変位角θとの差をサンプリングタイムで除算して、モータジェネレータ140Bの角速度ωが算出される(S120)。この角速度ωと1サンプリングタイム前の角速度ωとの差をサンプリングタイムで除算して、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)が算出される(S140)。この角加速度(dωg/dt)と1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)との差を求めて、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量が算出される(S160)。
【0044】
角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつ角速度ωがしきい値Bよりも小さいと(S180にてYES)、リセット状態の上死点判定フラグがセットされる。角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値A以下か、または角速度ωがしきい値B以上であると(S180にてNO)、リセット状態の上死点判定フラグはそのままの状態が維持される。
【0045】
図6にこの動作をタイミングチャートに示す。図6(A)はモータジェネレータ140Bへの指令トルク値、図6(B)はモータジェネレータ140B回転数、図6(C)は、モータジェネレータ140B角加速度(dωg/dt)、図6(D)はエンジン120に設けられたピストン上死点センサ340により検出された上死点、図6(E)は実際の上死点を表わすタイミングチャートである。このエンジン120は4気筒エンジンであるので、図6(D)および図6(E)のタイミングチャートにも4気筒分の上死点が表わされる。
【0046】
図6(C)のタイミングチャートにおける角加速度(dωg/dt)の変曲点(極小点)がエンジン120の上死点と判断される。図6(E)に示すように、実際の上死点の2つ目以降から上死点を検出できる。すなわち、クランキングが開始された直後の1つ目の上死点を除く2つ目の上死点から検出することができる。これは、1つ目の上死点は、ピストンがどの位置に停止していたかが停止状態によって変動し、圧縮工程の途中で停止している状態からクランキングされた場合には、圧縮によるエンジンフリクショントルクが大きな負の値にならないので、図6(C)のタイミングチャートにおける角加速度(dωg/dt)の変曲点が表われないためである。
【0047】
比較のために、図6(D)にエンジン120に設けられたピストン上死点センサ340による上死点の検出結果を示す。図6(D)に示すように、クランキング直後の3つの上死点を検出できていない。これは、クランキング速度が遅いことなどによる。
【0048】
また、このように角加速度(dωg/dt)の変曲点に基づいて検出されたピストン上死点により、ピストン上死点センサ340の異常を検出することや、上死点判定に基づいてクランク角を推定して、推定されたクランク角に基づいてクランキングトルクを調整してエンジン始動時の振動を抑制することなどを行なうことができる。
【0049】
以上のようにして、本実施の形態に係るハイブリッド車両のHV_ECUによると、エンジンをクランキングさせるモータジェネレータにレゾルバを設けて、その変位角の時間変化である角速度を算出し、さらに角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。回転角加速度の変曲点を求め、この変曲点を上死点と判定する。回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化する圧縮上死点と判断して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0050】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図である。
【図2】動力分割機構の共線図である。
【図3】クランク角度とエンジンフリクショントルクとの関係を表わす図である。
【図4】エンジンのピストン上死点付近のエンジンフリクショントルクを示す図である。
【図5】HV_ECUで実行される上死点判定処理の制御構造を示すフローチャートである。
【図6】上死点判定処理のタイミングチャートである。
【符号の説明】
120 エンジン、140 モータジェネレータ、140A モータ、140B ジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 バッテリ、240 インバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、340 ピストン上死点センサ、360 レゾルバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのピストンの位置を検知する技術に関し、特に、ピストンが圧縮上死点にあることを検知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン(たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの公知の機関を用いることが考えられる。)と電気モータとを組合せたハイブリッドシステムと呼ばれるパワートレインを搭載した車両が開発され、実用化されている。このような車両においては、運転者のアクセル操作量に関係なく、エンジンによる運転と電気モータとによる運転とが自動的に切換えられて、最も効率が良くなるように制御される。たとえば、エンジンが、定常状態で運転されて二次電池を充電する発電機を回すために運転される場合、あるいは二次電池の充電量などに応じて走行中に間欠的に運転される場合などは、運転者によるアクセルの操作量とは無関係にエンジンの運転および停止を繰返す。つまりエンジンと電気モータとをそれぞれ単独、または協同して動作させることにより、燃料消費向上や排気ガスを大幅に抑制することが可能になる。
【0003】
このように、ハイブリッド車両のエンジンは、走行中においても間欠駆動が行なわれることになり、頻繁に停止制御が行なわれるようになる。エンジンの停止制御を行なう場合、エンジンの回転の低下が急激に行なわれると振動や騒音の原因になる。特開2001−207885公報(特許文献1)は、エンジンの停止制御時のフリクションの変動を低減することにより、振動を抑制しスムーズかつ迅速にエンジンの停止を行なうことができるハイブリッド車両のエンジン停止制御装置を開示する。この特許文献1に開示された制御装置は、エンジンと、モータジェネレータとを含み、モータジェネレータによりエンジンの動作状態を制御可能なハイブリッド車両のエンジンの停止を制御する。この制御装置は、エンジンに対する停止指示後におけるエンジンの動作状態を検出する状態検出回路と、エンジンの動作状態に応じて、モータジェネレータによるエンジン動作抑制のための抑制制御量を切り換え、エンジン停止制御時のフリクション変動を相殺する制御切換回路とを含む。この状態検出回路は、エンジンのピストン上死点の通過を検出し、制御切換回路は、上死点通過直前にモータジェネレータの抑制制御量を減少側に制御し、上死点通過直後にモータジェネレータの抑制制御量を増加側に制御する。さらに、状態検出回路は、エンジンのクランク角度を検出して、エンジンのピストン上死点の通過を検出する。
【0004】
特許文献1に開示された制御装置によると、エンジンに対する停止指示後、エンジンの動作状態に応じてモータジェネレータの制御量を最適値に選択できるので、エンジンの停止直前においても過不足なくエンジンに逆トルクを付与してエンジンの動作抑制を行ない、フリクション変動の抑制が可能になる。状態検出回路は、たとえば、モータジェネレータに設けられているレゾルバ等からの信号に基づいて、正確かつ迅速にクランク角度を検出して上死点通過前後、すなわち圧縮および膨張によりフリクションの変化が最も大きくなる時に、モータジェネレータによるエンジン動作抑制のための制御量を増減する。このため、上死点を通過する状態と他の状態とのフリクションの変動を抑制することができる。その結果、エンジンの振動を抑制することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−207885公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された制御装置は、エンジン停止時においてレゾルバからの信号に基づいてクランク角度を検知して上死点近傍にピストンが位置するか否かを検出しているにすぎないので、次のエンジン始動時(クランキング中)まで、正確に上死点位置を判断できるものではない。すなわち、エンジンの始動時には、クランキング速度が遅いので、検知したクランク角度に基づいて上死点を検知しても精度が良くない。また、エンジンに上死点センサを設けて上死点を検知しても、同じように、エンジンの始動時には、クランキング速度が遅いので、精度が良くない。また、エンジンの各気筒ごとに上死点センサを設けるのはコストアップにつながる。
【0007】
さらに、エンジン停止時には、エンジンがそれまで回転していたので、最後に検出したピストン上死点信号からのレゾルバの変位角度を積算することにより正確にクランク角が検出できる。一方、エンジン始動時には、それまでエンジンが回転していないので、最初のピストン上死点信号が来るまでは正確なクランク角を検出できない。特に、ハイブリッドシステムにおいて、クラッチを介してエンジンとモータジェネレータとが接続される場合には、クラッチを解放する度に毎回エンジンとモータジェネレータとの位置関係が変化してしまい、それまで把握していた位置関係に基づいてレゾルバの変位角を積算してもクランク角を算出できない。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御装置である。この制御装置は、クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出するための検出手段と、回転角速度の検出結果に基づいて、上死点を判定するための判定手段とを含む。
【0010】
第1の発明によると、検出手段は、ピストンに連結されたクランク軸の回転角速度を検出して、判定手段は、この回転角速度の検出結果を用いて、回転角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化しているので、この変曲点を上死点と判定する。その結果、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御装置を提供することができる。
【0011】
第2の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、クランキング中のモータの回転角速度を検出するための手段を含む。
【0012】
第2の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0013】
第3の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、検出手段は、モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、回転角速度を検出するための手段を含む。
【0014】
第3の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を、モータに設けられたレゾルバから出力される信号を用いて検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点をより正確に検出することができる。
【0015】
第4の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、判定手段は、回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、変曲点に基づいて上死点を判定するための手段を含む。
【0016】
第4の発明によると、判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化していることから上死点と判定するので、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0017】
第5の発明に係る制御方法は、モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御方法である。この制御方法は、クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出する検出ステップと、回転角速度の検出結果に基づいて、上死点を判定する判定ステップとを含む。
【0018】
第5の発明によると、検出ステップにて、ピストンに連結されたクランク軸の回転角速度を検出して、判定ステップにて、この回転角速度の検出結果を用いて、回転角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。判定ステップにて、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化しているので、この変曲点を上死点と判定する。その結果、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができるエンジン始動制御方法を提供することができる。
【0019】
第6の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第5の発明の構成に加えて、検出ステップは、クランキング中のモータの回転角速度を検出するステップを含む。
【0020】
第6の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0021】
第7の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第6の発明の構成に加えて、検出ステップは、モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、回転角速度を検出するステップを含む。
【0022】
第7の発明によると、クランキング中のモータの回転角速度を、モータに設けられたレゾルバから出力される信号を用いて検出して、クランク軸の回転角速度として処理して、エンジン始動時におけるピストンの上死点をより正確に検出することができる。
【0023】
第8の発明に係るエンジン始動制御装置においては、第5〜7のいずれかの発明の構成に加えて、判定ステップは、回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、変曲点に基づいて上死点を判定するステップを含む。
【0024】
第8の発明によると、判定手段は、回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化していることから上死点と判定するので、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0026】
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。なお、本発明は図1に示すハイブリッド車両に限定されない。他の態様を有するハイブリッド車両であってもよい。
【0027】
ハイブリッド車両は、駆動源としての、たとえばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、単にエンジンという)120と、モータジェネレータ(MG)140を含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。
【0028】
ハイブリッド車両には、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電するバッテリ220と、バッテリ220の直流とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、バッテリ220の充放電状態を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECU(Electronic Control Unit)という)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。なお、図1においては、各ECUを別構成しているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい。
【0029】
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。図2の共線図に示すように、エンジン120の回転力はプラネタリーキャリア(C)に入力され、それがサンギヤ(S)によってモータジェネレータ140Bに、リングギヤ(R)によってモータおよび出力軸(駆動輪160側)に伝えられる。エンジン120の回転始動時には、エンジン120が停止しているのでフリクショントルクが負の方向に働く。この負のフリクショントルクに対してモータジェネレータ140Bで正のトルクを発生させて、エンジン120をモータジェネレータ140で始動(クランキング)する。
【0030】
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Aのみによりハイブリッド車両の走行を行ない、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でジェネレータ140Bを駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータ140Aを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらにバッテリ220からの電力をモータ140Aに供給してモータ140Aの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。一方、減速時には、駆動輪160により従動するモータ140Aがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力をバッテリ220に蓄える。なお、バッテリ220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Bによる発電量を増やしてバッテリ220に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時でも必要に応じてエンジン120の駆動量を増加する制御を行なう。たとえば、上述のようにバッテリ220の充電が必要な場合や、エアコン等の補機を駆動する場合や、エンジン120の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
【0031】
本実施の形態における技術的特徴は、エンジン120に対するエンジン始動直後に、モータジェネレータ140Bを利用して、エンジン120のピストン上死点を判定するところである。エンジン120の動作状態を検出するために、たとえば、エンジン120のクランク軸に取り付けられた歯車の回転位置を検知するピストン上死点センサ340と、実質的にエンジン120のクランク軸に直結されているモータジェネレータ140に備えられている回転センサ(レゾルバ)360(図1においては、ジェネレータ140Bのみを示すがモータ140Aにも存在する)とが設けられる。
【0032】
ピストン上死点センサ340から出力されるピストン上死点信号は、エンジンECU280に入力され、さらにHV_ECU320に入力される。モータジェネレータ140のレゾルバ360から出力されるレゾルバ角度信号は、MG_ECU300に入力され、さらにHV_ECU320に入力される。HV_ECU320は、入力された信号の値に基づいて、エンジン120のエンジン始動時のピストン上死点を判定する。
【0033】
エンジン120のエンジン始動直後において、エンジンフリクションの変動が最も大きいのは、エンジン120のシリンダのピストンが上死点を通過する時、すなわち、圧縮から膨張に変化するところである。図3および図4に示すように、上死点直前(図3(A)および図4(A))においては、エンジンフリクションは大きな負の値となるが、上死点直後(図3(B)および図4(B))においては、エンジンフリクションは大きな正の値となる。これは、図4(A)に示すベクトルFがクランク軸の回転方向と逆方向であって、図4(B)に示すベクトルF’がクランク軸の回転方向と同じ方向であることからわかる。
【0034】
エンジンフリクショントルクは、上死点前後で大きな負の値から大きな正の値に急激に変化して、それに応じてモータジェネレータ140Bの角加速度も急激に変化する。本実施の形態においては、これを検出して、上死点を判定する。
【0035】
車両停止時における車両の運動方程式は、
I’(dωg/dt) = −Te ×{ρ/(1−ρ)}+ Tg
で表わされる。ここで、
I’= Ig +{ρ/(1+ρ)}2 × Ie
である。ただし、
ρ :プラネタリギヤ比
Ig :モータジェネレータ140Bの慣性モーメント
Ie :エンジン120の慣性モーメント
ωg :モータジェネレータ140Bの角速度
Te :エンジン120のフリクショントルク
Tg :モータジェネレータ140Bのクランキングトルク
モータジェネレータ140BのクランキングトルクTg が一定であれば、エンジン120のフリクショントルクTe の変動が、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)に表われる。このことは、前述の通り、エンジンフリクショントルクは、上死点前後で大きな負の値から大きな正の値に急激に変化して、それに応じてモータジェネレータ140Bの角加速度も急激に変化するので、この角加速度の変曲点を求めれば、ピストン上死点が求められることを示している。
【0036】
図5を参照して、HV_ECU320で実行されるピストン上死点判定処理の制御構造を説明する。なお、図5において、モータジェネレータ140Bを、MG(1)と記載する。
【0037】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、HV_ECU320は、エンジン120の始動制御中であるか否かを判断する。この判断は、HV_ECU320に入力される各種の信号に基づいて行なわれる。エンジン120の始動制御中であると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
【0038】
S110にて、モータジェネレータ140Bの変位角θを検出する。この処理においては、MG_ECU300を介してレゾルバ360からHV_ECU320に入力されたレゾルバ角度信号に基づいて、モータジェネレータ140Bの変位角θが検出される。S120にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角速度ωを算出する。この処理においては、S110にて検出した変位角θから1サンプリングタイム前の変位角θを減算して、その減算値をサンプリングタイムで除算することにより、モータジェネレータ140Bの角速度ωが算出される。S130にて、S110にて検出したモータジェネレータ140Bの変位角θを1サンプリングタイム前の変位角θに上書きして保存する。
【0039】
S140にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)を算出する。この処理においては、S120にて算出した角速度ωから1サンプリングタイム前の角速度ωを減算して、その減算値をサンプリングタイムで除算することにより、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)が算出される。S150にて、S120にて算出したモータジェネレータ140Bの角速度ωを1サンプリングタイム前の角速度ωに上書きして保存する。
【0040】
S160にて、HV_ECU320は、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量を算出する。この処理においては、S140にて算出した角加速度(dωg/dt)から1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)を減算することにより、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量が算出される。S170にて、S140にて算出したモータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)を1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)に上書きして保存する。
【0041】
S180にて、HV_ECU320は、S160にて算出した角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつS120にて算出した角速度ωがしきい値Bよりも小さいか否かを判断する。このしきい値Aは、正の値であって、しきい値Bは、負の値である。角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつ角速度ωがしきい値Bよりも小さいと(S180にてYES)、処理はS190へ移される。もしそうでないと(S180にてNO)、この処理は終了する。S190にて、HV_ECU320は、上死点判定を行なう。具体的には、リセット状態の上死点判定フラグをセットする。
【0042】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るHV_ECU320の動作について説明する。
【0043】
ハイブリッド車両の運転者がイグニッションキーをエンジンスタート位置にして、エンジンの始動を指示すると(S100にてYES)、MG_ECU300を介してHV_ECU320に入力されたモータジェネレータ140Bに設けられたレゾルバ360の変位角θが検出される(S110)。この変位角θと1サンプリングタイム前の変位角θとの差をサンプリングタイムで除算して、モータジェネレータ140Bの角速度ωが算出される(S120)。この角速度ωと1サンプリングタイム前の角速度ωとの差をサンプリングタイムで除算して、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)が算出される(S140)。この角加速度(dωg/dt)と1サンプリングタイム前の角加速度(dωg/dt)との差を求めて、モータジェネレータ140Bの角加速度(dωg/dt)の変化量が算出される(S160)。
【0044】
角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値Aよりも大きく、かつ角速度ωがしきい値Bよりも小さいと(S180にてYES)、リセット状態の上死点判定フラグがセットされる。角加速度(dωg/dt)の変化量がしきい値A以下か、または角速度ωがしきい値B以上であると(S180にてNO)、リセット状態の上死点判定フラグはそのままの状態が維持される。
【0045】
図6にこの動作をタイミングチャートに示す。図6(A)はモータジェネレータ140Bへの指令トルク値、図6(B)はモータジェネレータ140B回転数、図6(C)は、モータジェネレータ140B角加速度(dωg/dt)、図6(D)はエンジン120に設けられたピストン上死点センサ340により検出された上死点、図6(E)は実際の上死点を表わすタイミングチャートである。このエンジン120は4気筒エンジンであるので、図6(D)および図6(E)のタイミングチャートにも4気筒分の上死点が表わされる。
【0046】
図6(C)のタイミングチャートにおける角加速度(dωg/dt)の変曲点(極小点)がエンジン120の上死点と判断される。図6(E)に示すように、実際の上死点の2つ目以降から上死点を検出できる。すなわち、クランキングが開始された直後の1つ目の上死点を除く2つ目の上死点から検出することができる。これは、1つ目の上死点は、ピストンがどの位置に停止していたかが停止状態によって変動し、圧縮工程の途中で停止している状態からクランキングされた場合には、圧縮によるエンジンフリクショントルクが大きな負の値にならないので、図6(C)のタイミングチャートにおける角加速度(dωg/dt)の変曲点が表われないためである。
【0047】
比較のために、図6(D)にエンジン120に設けられたピストン上死点センサ340による上死点の検出結果を示す。図6(D)に示すように、クランキング直後の3つの上死点を検出できていない。これは、クランキング速度が遅いことなどによる。
【0048】
また、このように角加速度(dωg/dt)の変曲点に基づいて検出されたピストン上死点により、ピストン上死点センサ340の異常を検出することや、上死点判定に基づいてクランク角を推定して、推定されたクランク角に基づいてクランキングトルクを調整してエンジン始動時の振動を抑制することなどを行なうことができる。
【0049】
以上のようにして、本実施の形態に係るハイブリッド車両のHV_ECUによると、エンジンをクランキングさせるモータジェネレータにレゾルバを設けて、その変位角の時間変化である角速度を算出し、さらに角速度の時間変化である回転角加速度を算出する。回転角加速度の変曲点を求め、この変曲点を上死点と判定する。回転角加速度の変曲点(極小点)においては、ピストンにかかる力の向きが負(圧縮)から正(膨張)に変化する圧縮上死点と判断して、エンジン始動時におけるピストンの上死点を正確に検出することができる。
【0050】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両の制御ブロック図である。
【図2】動力分割機構の共線図である。
【図3】クランク角度とエンジンフリクショントルクとの関係を表わす図である。
【図4】エンジンのピストン上死点付近のエンジンフリクショントルクを示す図である。
【図5】HV_ECUで実行される上死点判定処理の制御構造を示すフローチャートである。
【図6】上死点判定処理のタイミングチャートである。
【符号の説明】
120 エンジン、140 モータジェネレータ、140A モータ、140B ジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 バッテリ、240 インバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、340 ピストン上死点センサ、360 レゾルバ。
Claims (8)
- モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御装置であって、
クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出するための検出手段と、
前記回転角速度の検出結果に基づいて、前記上死点を判定するための判定手段とを含む、エンジン始動制御装置。 - 前記検出手段は、クランキング中のモータの回転角速度を検出するための手段を含む、請求項1に記載のエンジン始動制御装置。
- 前記検出手段は、前記モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、前記回転角速度を検出するための手段を含む、請求項2に記載のエンジン始動制御装置。
- 判定手段は、前記回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、前記変曲点に基づいて前記上死点を判定するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のエンジン始動制御装置。
- モータでエンジンを始動するときのピストン上死点を判定するためのエンジン始動制御方法であって、
クランキング中のクランク軸の回転角速度を検出する検出ステップと、
前記回転角速度の検出結果に基づいて、前記上死点を判定する判定ステップとを含む、エンジン始動制御方法。 - 前記検出ステップは、クランキング中のモータの回転角速度を検出するステップを含む、請求項5に記載のエンジン始動制御方法。
- 前記検出ステップは、前記モータに設けられた回転レゾルバから出力される信号に基づいて、前記回転角速度を検出するステップを含む、請求項6に記載のエンジン始動制御方法。
- 判定ステップは、前記回転角速度から回転角加速度の変曲点を検出して、前記変曲点に基づいて前記上死点を判定するステップを含む、請求項5〜7のいずれかに記載のエンジン始動制御方法。
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---|---|---|---|
JP2003014811A JP2004225623A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法 |
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JP2003014811A Withdrawn JP2004225623A (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009208746A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車におけるエンジンの振動制御装置 |
EP2113646A1 (de) * | 2008-04-30 | 2009-11-04 | Robert Bosch GmbH | Verfahren zur Bestimmung der Lage eines oberen Totpunkts einer Brennkraftmaschine |
JP2014156174A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Mitsubishi Motors Corp | ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置 |
JP2018016245A (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両のクランク角度推定方法、クランク角度制御方法およびクランク角度推定装置 |
JP2018199373A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 日産自動車株式会社 | ハイブリッド車両のクランク角度推定方法、クランク角度制御方法およびクランク角度推定装置 |
-
2003
- 2003-01-23 JP JP2003014811A patent/JP2004225623A/ja not_active Withdrawn
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