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JP2004215771A - スライドファスナーの仕上装置 - Google Patents

スライドファスナーの仕上装置 Download PDF

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JP2004215771A
JP2004215771A JP2003004718A JP2003004718A JP2004215771A JP 2004215771 A JP2004215771 A JP 2004215771A JP 2003004718 A JP2003004718 A JP 2003004718A JP 2003004718 A JP2003004718 A JP 2003004718A JP 2004215771 A JP2004215771 A JP 2004215771A
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fastener
fastener chain
slide fastener
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Satoshi Matsumura
悟志 松村
Tatsuo Ito
立夫 伊藤
Yoshiyuki Toishi
義行 外石
Yasunobu Kameda
泰信 亀田
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YKK Corp
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Priority to US10/746,017 priority patent/US7200923B2/en
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Abstract

【課題】あらゆる種類のファスナーチェーンやスライダーに対して、専用装置を用意したり、大幅な改造に時間を必要とすることなく、単一の装置を使って指定操作のみで自動的にスライダー通しを可能にした、汎用性あるスライドファスナーの仕上装置を提供する。
【解決手段】作動制御手段(140) からの指令に基づき、スライドファスナーチェーン(2) の左右先端部を把持し、同ファスナーチェーン(2) を長手方向(X軸方向)に移送するとともに前記左右先端部を前記X軸方向に直交するY軸方向に開閉する左右グリッパー装置(110,110) を有している。前記左右グリッパー装置(110,110) のX−Y軸方向の作動制御手段(140) の数値制御部(140a)からの指令に基づき、グリッパー装置(110,110) をX−Y軸方向に制御駆動する電動モータ(103,103;117,117) を備えている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は長尺のスライドファスナーチェーンからスライドファスナーを連続的に製造するスライドファスナーの仕上装置に関し、特に単一の装置をもって多種類で且つ多様なスライダー通しを正確に実行し得るスライドファスナーの仕上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、スライドファスナーは、連続スライドファスナーチェーンを移送路に沿って移送し、その途中で同ファスナーチェーンをスライドファスナー単位に切断したのち、同ファスナーチェーンにスライダーを挿通させるとともに、止具を取り付け、スライドファスナーを順次仕上げて移送路外へと排出する。例えば、実公昭45−12162号公報によれば、先位の仕上げられたスライドファスナーを第2グリッパーにより前方に引き出すとほぼ同時に、次位のファスナーチェーンをスライドファスナーの単位長さに切断したのち、左右ファスナーテープの先端スペース部分を左右一対の第1グリッパーにより把持する。次いで、左右の第1グリッパーを前進させるとともに離間方向に移動させながらファスナーチェーンをY字状に拡開し、スライダーを挿通させたのち、ファスナーエレメント列の先端部に止具を取り付ける。このとき後位のファスナーチェーンも仕上げを終えた次位のスライドファスナーに追随して前進しており、同様の操作手順により順次スライドファスナーが仕上げられていく。
【0003】
また、例えば特公平1−28565号公報では、同一構造を有する2個のスライダーが互いに逆向きに取り付けられるスライドファスナーの仕上装置が開示されている。連続するスライドファスナーチェーンの移送路に第1及び第2のスライダーホルダーが設置され、例えば左右のグリッパーにより先端を把持されたスライドファスナーチェーンを前記移送路に沿って移送して、左右のグリッパーを移送路に直交させて左右外方へと移動させ、スライドファスナーチェーンを左右にY字状に拡開させながら第1スライダーを肩口から挿通させたのち、左右のグリッパーを移送路に直交させて左右内包に接近させ、左右のストリンガーを逆Y字状に閉鎖しながら第2スライダーを後口から挿通し、次いで止具を取り付ける。
【0004】
【特許文献1】
実公昭45−12162号公報
【特許文献2】
特公平1−28565号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、スライドファスナーは、ファスナーチェーンの幅や長さ、ファスナーテープや止具などの使用素材、引手をも含めたスライダーの構造や大きさ、ファスナーチェーンに取り付けるスライダーの向き、或いはそれら構成部材の模様や色彩などの組み合わせによって、極めて多種類にわたるため、上述のようなスライドファスナーの仕上装置にあっても、その種類に対応した装置が不可欠となる。
【0006】
ところで、上記特許文献1によれば、例えば左右グリッパーのファスナーチェーンの進行方向と同進行方向に直交する方向の複合動作の全てが屈曲するガイド溝により行われており、また特許文献2では同グリッパーの前記動作をシリンダーに依っている。一般的には、このグリッパーの動作はカムを使って行われることが多い。左右のグリッパーの動作を制御する機構として、前述のようにガイド溝やカムを使う場合には、グリッパーの運動軌跡の制御は、そこに形成されたガイド溝や配置されたカムにより一律に決まってしまい、スライダーに対するファスナーチェーンの挿通方向の変更があっても即座に対応することができない。
【0007】
このファスナーチェーンをスライダーに挿通する方向は、具体的には二通りあり、一つはファスナーチェーンを左右のファスナーストリンガーに分離させてY字状に拡開し、一対のファスナーストリンガーをスライダーの肩口から挿入して、スライダーの後口から一対のファスナーストリンガーのエレメントを噛み合わせた状態で引き出すものである。この場合、左右のグリッパーはスライダーに挿入する前には離間状態にあり、挿入にともない接近する方向へ移動する。
【0008】
スライダーの挿通方向の二つ目は、一対のファスナーストリンガーを噛み合わせた状態にあるファスナーチェーンを、スライダーの後口から挿入して、スライダーの肩口からファスナーチェーンを一対のファスナーストリンガーに分離させて引き出すものある。この場合、左右のグリッパーは、スライダーに挿入する以前には接近する状態にあり、挿入に伴い離間する方向へと移動する。
【0009】
上述のごとく、二通りの挿通は左右グリッパーの運動軌跡が異なるため、左右グリッパーの運動軌跡が一律である場合の制御にあっては、いずれか一方の挿通のみにしか対応することができなかった。また、同一機種の仕上装置を使って、構造や大きさの異なる各種スライダーに対して、スライダー内にファスナーチェーンを円滑に案内して挿通することができない。
【0010】
スライダーは、上下翼板を連結する連結柱と、上下翼板の少なくとも一方から突出するフランジによってファスナーエレメントの噛合い作用と分離作用とを案内しており、左右のグリッパーは連結柱とフランジとにファスナーエレメントを衝突させずにファスナーチェーンを挿入するような運動軌跡上を運動する。
【0011】
スライダーの構造や大きさが異なると、連結柱とフランジの大きさ、形状はもとよりその位置関係も異なり、左右グリッパーの運動軌跡を一律に制御しようとしても、ファスナーエレメントが連結柱やフランジに衝突しながら無理矢理スライダー内へと挿入され、ファスナーチェーンを損傷させかねない。
【0012】
また、例えばシリンダーを採用して、左右グリッパーの運動軌跡を制御しようとする場合には、その正確な運動軌跡に対するの大まかな位置制御はできるものの、位置決め精度は低い。左右のグリッパーはファスナーチェーンにおけるファスナーテープを把持しているが、ファスナーテープは柔軟であるため、テープに加わる張力によって伸び縮みし、挿入時における理論上の位置と実際の位置との間に誤差が生じやすい。左右グリッパーの運動軌跡の大まかな位置制御は、テープの伸び縮みによる変形と相まってスライダー内へのファスナーエレメントの案内を不確実にし、スライダー内への挿入が円滑に行えなくなる。
【0013】
スライドファスナー仕上装置におけるグリッパーの動作に対する制御は、ファスナーチェーンの種類やスライダーの構造、大きさなどの種類により異なり、各種スライダーに対応する運動軌跡やファスナーテープの伸び縮みによる誤差に対応するグリッパーの高精度な位置制御ができないと、スライダーを正確にファスナーチェーンに挿通させることができない。その結果、従来ではファスナーチェーンやスライダーの種類ごとに、専用装置を用意し、或いはそれらの種類が変わるたびに大幅な改造が要求されていた。
【0014】
本発明はこれらの課題を一挙に解決して、特にあらゆる種類のファスナーチェーンやスライダーに対して、専用装置を用意したり、大幅な改造に費やす時間を必要とすることなく、単一の装置を使って一回の指先の操作のみで自動的にスライダー通しを可能にした、汎用性あるスライドファスナーの仕上装置を提供することを目的としている。また他の目的は、前記スライダーの挿通装置の前後に止具取付装置やファスナーチェーンの切断装置を配して、スライドファスナーの仕上げを一貫して行うことを可能にする仕上装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本発明の基本的な構成である、連続したスライドファスナーチェーンにスライダーを取り付けることを含んでなるスライドファスナーの仕上装置にあって、作動制御手段と、同作動制御手段からの指令に基づき、スライドファスナーチェーンの左右先端部を把持し、同ファスナーチェーンを長手方向(X軸方向)に移送するとともに前記左右先端部を前記X軸方向に直交するY軸方向に開閉するグリッパーを有する左右グリッパー装置と、前記スライドファスナーチェーンの左右先端部の開閉動作の間に同ファスナーチェーンを挿通させるスライダーの供給部とを備えてなり、前記左右グリッパー装置のX−Y軸方向の作動制御手段が、数値制御部を含み、同数値制御部からの指令に基づき、左右のグリッパー装置をX−Y軸方向に制御駆動する電動モータをも含んでなることを特徴とするスライドファスナーの仕上装置により、その主要な目的は達成される。
【0016】
本発明にあっても、前記したとおり連続的に移送される連続ファスナーチェーンを、通常どおり、その移送の途中で移送方向の左右に配された左右のグリッパーによりファスナーチェーンの務歯が除去されたスペース部を左右から把持して、左右のストリンガーに分離させてY字状に拡開し、場合によっては拡開された左右のストリンガーを再び接近させて、各ストリンガーに取り付けられた務歯を係合させてファスナーチェーンを形成する。前記ファスナーチェーンの拡開時又は閉鎖時にそれぞれスライダーをファスナーチェーンに挿通させる。
【0017】
本発明にあって、最も特徴とする点は前記左右のグリッパー装置の、ファスナーチェーンの移送方向であるX軸方向と、同X軸方向に直交するY軸方向への動作を、全て数値制御部から送られる作動指令信号に基づき、X−Y軸方向に制御駆動する電動モーターを駆動して、ファスナーチェーンやスライダーの種類ごとに高精度に且つ正確にスライダーをファスナーチェーンに挿通させることを可能にした点にある。すなわち、左右グリッパー装置の駆動を数値制御部に予め記憶されたデータに基づき、装置全体のシーケンスに合わせて制御駆動するものである。
【0018】
さらに、左右グリッパー装置ごとにX軸およびY軸専用の2個の電動モーターを配することで、それぞれの電動モーターの回転数を数値制御部に予め記憶された速度や回転角度などのデータに基づき、左右各々のグリッパー装置の運動軌跡の制御と速度の制御とが独立して可能となるので、スライダーにファスナーチェーンを挿通するときに、左右のストリンガーを挿通させるタイミングを変えることが可能となる。例えば、拡開した状態の左右一対のファスナーストリンガーを、スライダーの肩口から挿入して、スライダーの後口から一対のファスナーストリンガーのエレメントを噛合させながらファスナーチェーンとして引き出す場合に、一方のファスナーストリンガーをスライダーに先に挿入させるようにし、他方のファスナーストリンガーの挿入タイミングをエレメント一個分だけ遅らせることで、引き出したときの務歯の噛み合わせが確実となる。また一対のファスナーストリンガーを噛み合わせた状態のファスナーチェーンを、スライダーの後口から挿入して、スライダーの肩口からファスナーチェーンを一対のファスナーストリンガーに分離させて引き出す場合、上止の取付位置を左右で異ならせて取り付けることが可能となり、さらに多くの種類のスライドファスナーの製造に対応でき、汎用性のあるスライドファスナー仕上装置となる。
【0019】
かかる構成により、数値制御部に、スライドファスナーの仕上げに必要なファスナーチェーンとスライダーとの組み合わせに基づくそれぞれの運動軌跡などのデータとシーケンスを予め記憶させておけば、例えばタッチパネル上の所望の種類別又はその組み合わせのスイッチを押せば、自動的にそれらの組み合わせに適合するシーケンスが選択されて、グリッパー装置に種別ごとのX−Y軸方向の運動を正確に与えることができるようになり汎用性が得られ、従来のごとく種類別ごとに専用装置を準備する必要がなく、或いは大幅な改造の必要もないため、特に最近の多種少量生産に対しても迅速で効率的且つ経済的に対応することが可能となる。
【0020】
そのため前記数値制御部には、前記スライダー及びスライドファスナーチェーンの種類ごとに制御される左右グリッパー装置の各運動軌跡データなどを記憶する記憶部を有していることが好ましい。この記憶部には任意にデータを書き込んだり、消去することを可能にし、或いは予め作成されている記憶ファイルと交換できるようにしておけば、あらゆる事態に対応することができる。
【0021】
また本発明装置にあっては、グリッパー装置の運動軌跡を任意に設定できるため、単一のスライドファスナーに2個のスライダーを逆向きに取り付ける、いわゆる逆開きスライドファスナーの仕上装置としても兼用できる。すなわち、スライドファスナーチェーン移送路中に2か所のスライダー保持部を有しており、前記数値制御部は2個のスライダーがスライドファスナー単位で互いに逆向きに前記スライドファスナーチェーンに挿通されるための前記左右グリッパー装置の運動軌跡などの各種データを有するようにすることもできる。
【0022】
この逆開きスライドファスナーは、2個の各スライダーの肩口を向かい合わせ、或いはその後口を向かい合わせるようにして、ファスナーチェーンに挿通させる。そのため、例えば肩口同士を対向させてファスナーチェーンに挿通するときは、ファスナーチェーンの移送方向の上流側に、第1のスライダーを、その後口を上流側に向けて第1のスライダー挿通部に配された適宜のスライダーホルダーに保持させ、第1のスライダー挿通部の下流側に配された第2のスライダー挿通部のスライダーホルダーに、第2のスライダーを後口を下流側に向けて保持させる。
【0023】
移送されてくるファスナーチェーンがグリッパー装置の待機位置に達すると停止し、左右のグリッパーがファスナーチェーンの先端スペース部を左右から把持する。このときのグリッパーの開閉操作は、通常、グリッパ装置に配されたシリンダーを使って開閉部材を動かすことによりなされる。ここで、左右のグリッパー装置は数値制御部からの指令信号に基づき、各専用の第1及び第2のX軸駆動用電動モーターによりX軸方向へと駆動されて前進し、ファスナーチェーンを同方向に移送する。ファスナーチェーンの噛合務歯列の先端が第1のスライダー保持部に到達すると、左右のグリッパー装置がそれぞれ専用の第1及び第2のY軸駆動用電動モーターにより互いが離間する方向にY軸方向へと移動して、ファスナーテープをY状に拡開する。このとき第1スライダー保持部で保持された第1スライダーは、その後口から肩口へと挿通される。
【0024】
この第1スライダーが挿通されたのちも、前記左右のグリッパー装置は引き続いて駆動される第1及び第2のX軸駆動用電動モーターにより前進を続け、ファスナーチェーンの閉鎖開始位置に達すると、数値制御部からの逆転信号に基づき第1及び第2のY軸駆動用電動モーターが逆転し始めて、左右のグリッパー装置をY軸方向に互いが接近するように作動する。このときファスナーチェーンの閉鎖端部の近傍には第2スライダーの保持部が配されており、ファスナーチェーンの進行に伴い、第2スライダー保持部に保持された第2スライダーを、その肩口から後口へとファスナーチェーンに挿通し、左右の務歯列を噛合させてファスナーチェーンが閉鎖される。
【0025】
なお、ファスナーチェーンに第1及び第2のスライダーを後口を向かい合わせて挿通するときは、前述の第1及び第2のX軸駆動用電動モーター及びY軸駆動用電動モーターの駆動制御して、左右のグリッパ装置を所定の速度でX軸方向に移動させるとともに、Y軸方向の離間する方向に移動させファスナーチェーンを拡開させて第1スライダーを肩口から挿通させたのち、第2スライダーを後口から挿通させる。これらの駆動制御は、すべて数値制御部に予め記憶されたシーケンスに従ってなされ、その左右のグリッパー装置は0.3mm以下の高精度な範囲で制御駆動される。
【0026】
本発明にあっては、更に前記グリッパー装置のX軸方向の止具取付位置に止具取付装置を配することができる。この場合、単一のスライダーを挿通させるときは、ファスナーチェーンの導入部の近傍に下止具の取付装置を配し、連続ファスナーチェーンのスライドファスナー単位が導入されたのちに、その上流側のスペース部の端部に下止具が取り付けられ、スライダーが挿通されたのち、Y字状に拡開された左右のストリンガーの務歯列先端部にそれぞれ上止具が取り付けられる。逆開きスライドファスナーに仕上げるときは、止具取付装置を第1及び第2のスライダー挿通部の上流側及び下流側にそれぞれ配し、仕上げられるスライドファスナーの務歯列の前後端部にそれぞれ止具を取り付ける。
【0027】
また本発明にあっては、前記スライドファスナーチェーンの導入位置に更に切断装置を配することができる。前述のように、例えばファスナーチェーンの上流側に配された止具取付装置の上流側に切断装置を配する場合には、止具を取り付けた後に又は取り付ける前に、スペース部を切断装置により自動的に切断することができ、本発明の仕上装置を通過するとき、それぞれスライドファスナーが完成する。
【0028】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態であるスライドファスナーの仕上装置、特に逆開きスライドファスナーの仕上装置の代表例を一部切開して示す全体構成図である。図2は前記仕上装置によるスライダー通しの手順を示す説明図である。このスライドファスナーの仕上装置にあっては、複数箇所に設置されるスライダー保持部のうちの一つをファスナーチェーンの移送路に残して他のスライダー保持部を同移送路から退避させれば、逆開きスライドファスナーの仕上げに限らず、1個のスライダーをもつ通常の片開きスライドファスナーの仕上にも使うことができる。
【0029】
これらの図に示すスライドファスナーの仕上装置100は、機枠Fに平行に設置された所要の長さを有する左右一対のX軸搬送台101と、各搬送台101上をその長手方向であるX軸方向に走行するとともに、X軸に直交するY軸方向に移動するグリッパー114を備えた左右一対のグリッパー装置110と、前記左右一対のX軸搬送台101の間にあって、ファスナーチェーン2の移送路上に所定の間隔をおいて配設された第1及び第2のスライダーホルダー120,130と、予め設定されたシーケンスに基づき、後述する各種の作動機器や作動部材にそれぞれ作動信号を送る数値制御部140とを備えている。
【0030】
前記左右一対のX軸搬送台101は同一構造を有している。このX軸搬送台101は矩形断面を有する中空筒状の長尺箱体からなり、その上面には前後の端部にわたって細長いスリット状の案内孔102が形成されている。また、左右の前記X軸搬送台101の長手方向の一端には、それぞれにサーボ機能を有する第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103が固設されており、その出力軸は前記X軸搬送台101の中空部に延在するボールねじ104の一端に連結されている。この他にも、リニアモーターによって移動させることも可能である。
【0031】
一方、上記左右の一対のグリッパー装置110は左右対象に配されるが、その構造と作動機構は同一であり、前記ボールねじ104に螺合する図示せぬナット部材を下面に固設したY軸移動台111と、同Y軸移動台111に取付板112を介して固設されたY軸搬送台113と、同Y軸搬送台113の上面をY軸方向に進退するグリッパー114と、同グリッパー114の後部に固設され、同グリッパー114の顎部114aを上下に開閉させるシリンダー115と、前記左右のグリッパー114に図示せぬナットを介して連結され、各グリッパー114をY軸方向にそれぞれ独立して進退駆動するサーボ機能を有する第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117とを備えている。
【0032】
上記第1及び第2のスライダー保持部であるスライダーホルダー120,130は、公知のホルダーを採用することができ、例えば上記特許文献2に開示されたスライダーホルダーを採用することもできる。従って、ここでは特許文献2に開示されたスライダーホルダーを例に挙げながら簡単に説明する。
【0033】
図1及び図2に示す第1及び第2のスライダーホルダー120,130は同一構造を備えているが、ファスナーの移送方向に互いが逆を向いて設置されており、図2に示すように、第1及び第2のシリンダーロッド121,122;131,132により上下動するストッパブロック123,133と係止ブロック124,134が内装されている。ストッパブロック123,133の上端には、スライダー移送ホルダー150のクランパーとの間でスライダー1を保持する載置面123a,133aと左右のストリンガー3,3の先端を阻止する図示せぬ阻止部とが設けられている。係止ブロック124,134にはスライダー1の引手1a,1aを係止する係止レバー125,135が設けられている。同係止レバー125,135の先端係止部は常にストッパブロック123,133に向けて付勢されており、上記数値制御部140からの信号を受けてアーム125a,135aが作動され、係止レバー125,135を回動させて引手1a,1aとの係止を解除する。
【0034】
以上の構成を備えた本実施形態によるスライドファスナーの仕上装置100を使い、図3〜図6を参照しつつ、通常の片開きスライドファスナーと、逆開きスライドファスナーの仕上手順を、それぞれ2種類の仕様に基づいて具体的に説明する。図3は、ファスナーチェーン2の左右のストリンガー3,3に単一のスライダー1を挿通させるときの仕上手順を示す説明図である。図2にあって、ファスナーチェーン2は図面の左から右へとX軸方向を移動する。
【0035】
図1〜図3において、予め設定されたシーケンスに従って、ファスナーチェーン2の先端が上記仕上装置100に導入される。このとき、第1スライダーホルダー120の第1及び第2シリンダーロッド121,122は収縮しており、ストッパブロック123及び係止ブロック124はファスナーチェーン2の移送路の下方へと退避している。ファスナーチェーン2の先端が上記仕上装置100に導入されると、数値制御部140からの信号に基づき第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117が作動され、待機位置にあった左右のグリッパー装置110、110を左右のストリンガー3の先端部に向けて移動させる。このときグリッパー装置110、110に装着されたシリンダー115,115は収縮状態にあり、各一対のグリッパー114,114の顎部114a,114aは開いた状態にある。
【0036】
各グリッパー114,114の顎部114a,114aが左右のファスナーストリンガー3のファスナーテープ4の把持位置に達すると、第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117の駆動が停止し、同時に各シリンダー115,115が伸長作動して各顎部114a,114aを閉鎖し、図2に実線で示すように左右のファスナーテープ4の先端部を把持する。この把持を終えると、数値制御部から指令信号が発せられ、第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103が駆動回転を開始して、左右のグリッパー装置100,100を第1スライダーホルダー120により保持されたスライダー1の保持位置まで所定の速度でX軸方向に移動する。
【0037】
左右のグリッパー装置100,100により把持されたファスナーチェーン2の先端が前記第2スライダーホルダー130に達して、ファスナーエレメント列5の先端にスライダー1が後口から挿通されると、第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117が逆転方向の駆動を開始して、左右のグリッパー装置110,110を離間方向にY軸移動させる。このY軸移動の間も、上記第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103は駆動回転を続け、左右のグリッパー装置110,110のY軸移動と同時にX軸移動させる。その結果、ファスナーチェーン2はスライダー1の保持位置から左右のファスナーストリンガー3,3に分離され、全体をY字状に移送しながらスライダー1の挿通を続ける。
【0038】
このY字状に移送するときの左右ストリンガー3の拡開角度は、ファスナーエレメント5aの大きさや材質により異なり、その角度が適正でない場合には、ファスナーストリンガー3の屈曲が適正に行われず、挿通を続けることが不可能となり、装置を停止せざるを得なくなるような事態が起こり得る。また、スライドファスナーSの種類によっては、スライダー1に左右のファスナーストリンガー3,3を挿通させるときに、そのタイミングを左右それぞれで異なるようにしないと、スライダー1にファスナーチェーン2が正確に挿通できず、ファスナーエレメント5aの噛み合わせが適性に行われないことも起こり得る。
【0039】
その点、本発明装置によれば、前記第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103と第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117とを、予め入力されている各種データ上からX軸駆動用電動モーター103及びY軸駆動用電動モーター117の回転数及び回転速度、すなわちグリッパー装置100のX軸方向及びY軸方向の移動距離と速度とを高精度に制御できるため、スライドファスナーやその構成部材が異なっても、常に適正な拡開角度に制御される。さらに、左右のファスナーストリンガー3,3のそれぞれの挿通タイミングを変えることができるので、挿通するタイミングを左右で最適なものにできる。
【0040】
左右のファスナーストリンガー3,3の先端が所定の位置に達すると、前記第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117が駆動回転を停止させる。このときも上記第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103は駆動回転を続けており、左右のファスナーストリンガー3,3を平行状態で移送し続ける。この平行に移送される左右のファスナーストリンガー3,3の先端が、図7に示す上止具取付装置160に達すると、前記第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103の駆動回転が停止され、左右のファスナーストリンガー3,3の各エレメント列5の先端に左右の図示せぬ上止具が取り付けられる。
【0041】
また、左右のグリッパー装置110、110は独立して駆動可能なので、上止具を取り付ける場合、ファスナーチェーン2における上止具の位置を、左右のファスナーストリンガー3,3のスライダー1の摺動方向において、同じ位置ではなく、左右の上止具の取り付ける位置をずらすことも可能となる。この上止具取付装置160は、従来から使われている公知のユニット化された装置が採用される。
【0042】
前述のスライドファスナーSの仕上げ装置100は、左右一対のX軸搬送台101それぞれに第1及び第2のX軸駆動用電動モータ103が固設され、左右のスライダー1を独立して制御するものであったが、特にスライドファスナーSの仕上時に、X軸方向への搬送の制御が左右独立する必要がない場合、つまり、スライダー1 にファスナーチェーン2を挿通するときに、左右のファスナーストリンガー3,3を、同時にスライダー1に挿入することが可能なスライドファスナーSの仕上げとか、上止具の取り付ける位置を左右同じ位置に取り付けることができる場合には、図7に示すように、グリッパー装置110のX軸方向への移動を一つの駆動源を使用することが考えられる。その構造は、タイミングプーリ104aを左右の各X軸搬送台101の中空部に延在する各ボールねじ104の一端に連結し、片側のタイミングプーリ104aにX軸駆動用電動モーター103の出力軸を連結する。左右両方のタイミングプーリ104aをタイミングベルト105で連結して、片側に連結されたX軸駆動用電動モータ103によって、X軸方向に移動させる構造である。この場合においても左右グリッパー装置のY軸方向の移動は第1及び第2のY軸用駆動用電動モーター117,117によって行われる。
【0043】
ここで、図8に概略で示すように、X軸搬送台101のファスナーチェーン導入端に隣接してチェーン切断装置170を配してもよく、前記上止具取付装置160による上止具の取付けが終了すると、前記切断装置170が作動され、ファスナーチェーン2を切断する。このあと、上止具取付装置160の下流側に待機する図示せぬファスナー取出装置により、仕上げの終了した図9(A)に示すような単一のスライダー1を取り付けた片開きのスライドファスナーSが引き取られ、これを貯留場所へと排出する。これらの切断装置及びファスナー取出装置も、例えば上記特許文献1に開示されているような、公知の装置が採用できる。
【0044】
図4は、本発明装置100による同じ片開きスライドファスナーの仕上手順を示しているが、図3の仕上げ手順と大きく異なるところは、ファスナーチェーン2にスライダー1を挿通させるにあたり、スライダー1の肩口から同ファスナーチェーン2を挿通させる点にある。従って、仕上げようとするスライドファスナー単位の長さに相当する上流側のスペース部には、予め図示せぬ上止具取付装置によって図示せぬ上止具が取り付けられている。また、ファスナーチェーン2をスライダー1の肩口から挿通するため、上記第2スライダーホルダー130がファスナーチェーン2の移送路の下方に退避して、代わりに第1スライダーホルダー120のシリンダーロッド121及び122が伸長方向に作動されて、スライダー1を図示せぬクランパーとの間で挟持しており、また上記グリッパー114の運動軌跡も当然に異なるものとなる。
【0045】
しかして、本発明にあっては、既述したとおり装置の作動機器や作動部材の全てが、数値制御部140に予め記憶されているスライダー1の寸法や構造、ファスナーエレメント5の材質や種類、寸法、ファスナーチェーンの幅寸法、スライドファスナーの種類などの種別データと、それらの種類ごと又は複数の種類の組み合わせに対応するプログラムに基づくシーケンス制御が、制御部の図示せぬタッチパネル上の選択スイッチを押すだけで自動的に選択されるようなっている。その結果、図4に示すような異なる仕上手順をも、タッチパネル上の対応するスイッチを押せば、片開きスライドファスナーを図示のごとき手順で自動的に仕上げることができる。
【0046】
図4に示す実施形態にあっては、仕上装置100のチェーン導入部に、閉鎖状態にある連続ファスナーチェーン2の先端が移送され、上記グリッパー装置100の把持位置に到達すると移送が停止される。ここで第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117が回転を開始して、グリッパー装置110を待機位置からY軸方向に左右のファスナーテープ4の把持位置まで移動して、その顎部114a,114aをもって同ファスナーテープ4のテープ端を把持する。この把持が終了すると、第1及び第2のY軸駆動用電動モーター117,117が逆転して、左右のグリッパー装置110,110を離間方向に移動させる。このとき同時に、第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103が駆動回転を始め、左右のグリッパー装置110,110を前記Y軸移動に加えてX軸方向にも同時に移動させて、ファスナーチェーン2をY字上に一旦拡開したのち、第1及び第2のX軸駆動用電動モーター103,103の駆動回転を維持させながら、第1及び第2Y軸駆動用電動モーター117,117を正転させて、左右のグリッパー装置110をY軸方向に接近させ、左右に拡開されたファスナーストリンガー3,3を閉じる。
【0047】
閉鎖時に、第1スライダーホルダー120に保持されたスライダー1を肩口からそれぞれのファスナーストリンガー3,3に挿通させて、ファスナーエレメント列を噛合させる。次いで、本発明装置上で、或いは別個に設置された図7に示す公知の下止具取付装置160と切断装置170により、ファスナーチェーン2のエレメント列の移送方向先端部に図示せぬ下止具を取り付けるとともに、上流側のスペース部でファスナーチェーンを切断し、片開きのスライドファスナーSを仕上げる。図4に示す仕上手順にあっても、上述の図3に示した仕上手順と同様に、全ての作動機器及び作動部材は、数値制御部140aに記憶されたプログラムに基づき高精度に作動される。
【0048】
図5は、上記仕上装置100を使った逆開きのスライドファスナーの仕上手順の説明図である。この実施形態にあっては、後口同士を向かい合わせにして2個のスライダー2,2をファスナーチェーン2に挿通させる。そのため、本実施形態ではファスナーチェーン2の移送途中で、左右のグリッパー装置110を制御動作させて、左右のグリッパー114により把持されたファスナーチェーン2の左右のストリンガー3,3が第1スライダーホルダー120により保持された第1スライダー1の挿通位置に到る間に開離させて拡開したのち、これを閉じながら左右のファスナーストリンガー3,3を第1スライダー1の肩口から挿通したのち、第2スライダーホルダー13により保持された第2スライダー1の挿通位置でファスナーチェーン2を第2スライダー1の後口から挿通して、左右ストリンガー3,3を再び左右に拡開させ、一定に拡開した状態で平行に移送する。次いで、止具が取り付けられたのち、ファスナーテープ2が切断されて得られる逆開きのスライドファスナーSを、図9Bに示す。
【0049】
また図6は、上記仕上装置を使った逆開きのスライドファスナーの他の仕上手順の説明図である。この実施形態にあっては、肩口同士を向かい合わせにして2個のスライダー2,2をファスナーチェーン2に挿通させる。そのため、閉じた状態にあるファスナーチェーン2を、グリッパー装置110により把持されて移送される途中で第1スライダーホルダー120に保持された第1のスライダー1の後口から挿通し、左右のグリッパー装置110を制御動作させて、ファスナーチェーン2の左右ストリンガー3,3を開離させて拡開したのち、改めてこれを閉じ、その閉じるときに左右ストリンガー3,3を第2スライダー1の肩口から挿通して、左右のファスナーエレメント列を噛合させてX軸方向に移送する。次いで止具が取り付けられたのち、ファスナーテープ3が切断されて得られる逆開きのスライドファスナーSを、図9Cに示す。
【0050】
スライドファスナーSの種類が異なるときは、それに対応するファスナーチェーンやスライダー、止具も異なることになる。そこで、本発明装置100にあっては、上記第1及び第2のスライダーホルダー120,130、止具取付装置160、切断装置170を交換する必要がある。そのため、これらの装置をユニット化したり、或いはチェーンカセットが使われことが好ましい。図7は、その仕様の一例を示している。このように、必要な装置をユニット化したりすることにより、それらの装置を種別ごとに交換すれば、単一の仕上装置100を使って生産すべき全てのスライドファスナーSを自動的に仕上げることができる。さらに、第1及び第2スライダーホルダー120、130を交換するだけでなく、同じ構造のスライダーホルダーをファスナーチェーン2の移送路上に所定の間隔をおいて追加して配設し、ファスナーチェーンに3個以上のスライダーを挿通させることも可能である。
【0051】
また上記の全ての動きは、既述したとおり、数値制御部140aに記憶されたプログラムに基づくシーケンス制御により高精度に制御される。
以上の説明からも理解できるように、本発明によるスライドファスナーの仕上装置によれば、少なくともグリッパー装置の動きが数値制御に記憶された様々なプログラムや各種のデータに基づき高精度にシーケンス制御されるため、多種多様な仕様のスライダー通しを単一装置により実現できるようになり、多品種少量生産に効率的に且つ安価に対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるスライドファスナーの仕上装置の一部を切開して示す全体斜視図である。
【図2】前記仕上装置による第1及び第2スライダーをもつスライドファスナーの仕上時の操作手順の一例を示す側面図である。
【図3】前記仕上装置による片開きのスライドファスナーの仕上手順を示す説明図である。
【図4】前記仕上装置による片開きのスライドファスナーの他の仕上手順を示す説明図である。
【図5】前記仕上装置による逆開きのスライドファスナーの仕上手順を示す説明図である。
【図6】前記仕上装置による逆開きのスライドファスナーの他の仕上手順を示す説明図である。
【図7】本発明の他の代表的な実施形態であるスライドファスナーの仕上装置の一部を切開して示す全体斜視図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態をブロックで示す全体構成図である。
【図9】本発明装置により仕上げられる仕様の異なるスライドファスナーの平面図である。
【符号の説明】
1 スライダー
1a 引手
2 ファスナーチェーン
3 (ファスナー)ストリンガー
4 ファスナーテープ
5 ファスナーエレメント列(務歯列)
5a ファスナーエレメント(務歯)
100 スライドファスナー仕上装置
101 X軸搬送台
102 スリット状の案内孔
103 (第1及び第2)X軸駆動用電動モーター
104 ボールねじ
104a タイミングプーリー
105 タイミングベルト
110 グリッパー装置
111 移動台
112 取付板
113 Y軸搬送台
114 グリッパー
114a 顎部
115 (顎部開閉用)シリンダー
117 (第1及び第2の)Y軸駆動用電動モーター
120,130 (第1及び第2の)スライダーホルダー
121,122;131,132 シリンダーロッド
123,133 ストッパブロック
124,134 係止ブロック
125,135 係止レバー
140 制御手段(制御部)
140a 数値制御部
150 スライダー移送装置
160 止具取付装置
170 切断装置

Claims (7)

  1. 連続したスライドファスナーチェーン(2) にスライダー(1) を取り付けることを含んでなるスライドファスナーの仕上装置にあって、
    作動制御手段(140) と、
    同作動制御手段(140) からの指令に基づき、前記スライドファスナーチェーン(2) の左右先端部を把持し、同ファスナーチェーン(2) を長手方向(X軸方向)に移送するとともに前記左右先端部を前記X軸方向と直交するY軸方向に開閉する左右グリッパー装置(110,110) と、
    前記スライドファスナーチェーン(2) の左右先端部の開閉動作の間に同ファスナーチェーンを挿通させるスライダー保持部(120,130) と、
    を備えてなり、
    前記左右グリッパー装置(110,110) のX−Y軸方向の前記作動制御手段(140) が、数値制御部(140a)を含み、同数値制御部(140a)からの指令に基づき、左右のグリッパー装置(110,110) をX−Y軸方向に制御駆動する電動モータ(103,103;117,117) をも含んでなる、
    ことを特徴とするスライドファスナーの仕上装置。
  2. 左右グリッパー装置(110,110) のX−Y軸方向の制御駆動は、X軸及びY軸専用の2個の電動モータ(103,103;117,117) によって行われ、さらにそれぞれの電動モータ(103,103;117,117) が独立して制御駆動可能である請求項1記載の仕上装置。
  3. 前記数値制御部(140a)が、前記スライダー(1) 及びスライドファスナーチェーン(2) の種類ごとに制御される左右グリッパー装置(110,110) の各運動軌跡、速度、シーケンスなどの各種データを記憶できる記憶部を有してなる請求項2記載の仕上装置。
  4. スライドファスナーチェーン移送路中に複数のスライダー保持部(120,130) を有してなり、前記数値制御部(140a)は複数のスライダー(1,1) がスライドファスナー単位で前記スライドファスナーチェーン(2) に挿通されるための前記左右グリッパー装置(110) の運動軌跡などの各種データを有してなる請求項2又は3記載の仕上装置。
  5. 前記スライダー保持部(120,130) がスライダー(1) の種別による交換機構を有してなる請求項1記載の仕上装置。
  6. 前記グリッパー装置(110) のX軸方向の止具取付位置に止具取付装置(160) が配されてなる請求項1記載の仕上装置。
  7. 前記スライドファスナーチェーン(2) の導入位置に更に切断装置(170) が配されてなる請求項6記載の仕上装置。
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