以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明の表示制御装置は、複数の異なるカテゴリからなるカテゴリ一覧を表示するとき操作される第1の操作手(例えば、図24の番組表ボタンスイッチ144)と、第1の操作手段が操作されたとき、カテゴリ一覧を第1の表示部に表示させる第1の表示制御手段(例えば、図31のステップS21の処理を行う図23のCPU29)と、第1の表示部表示されたカテゴリ一覧の中から所定のカテゴリを選択するとき操作される第2の操作手段(例えば、図24のセレクトボタンスイッチ131)と、第2の操作手段が操作されたとき、カテゴリ一覧に代えて、選択されたカテゴリに対応する画像一覧を第1の表示部に表示させるとともに、表示された画像一覧の各画像に対応するアイコンを、画像に対応させて表示する第2の表示制御手段(例えば、図31のステップS27の処理を行う図23のCPU29)と、第2の表示制御手段により表示されている画像一覧の中から所定の画像を指定する指定手段(例えば、図43のカーソルを移動させる図24のレフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138)とを備え、第2の表示制御手段は、指定手段により画像が指定されたとき、指定された画像に対応するアイコンを消去するよう表示を制御することを特徴とする(例えば、図43のようにアイコンが消去される)。
第2の表示制御手段は、指定手段により指定された画像に対応する画像情報を第2の表示部に表示させる(例えば、図30のステップS9)
第2の表示制御手段は、指定手段により指定された画像に対応するアイコンを消去すると供に、画像に対応するアイコンを第2の表示部に表示させることを特徴とする(例えば、図43のようにアイコンがタイトルバーに表示される)。
図1は、本発明を応用した送信装置の構成例を表している。この送信装置は、スイッチャ301を備え、このスイッチャ301には、例えば米国であれば、CNN、GAORA、朝日、STAR、TRY、MTV、スーパー、スポ、BBC、CSNI、グリーン(商標あるいはサービスマーク)などの各放送局、日本であれば、NHK、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、WOWOW(商標あるいはサービスマーク)などの放送局から供給されるビデオデータとオーディオデータがデジタルデータとして入力される。
あるいはまた、このスイッチャ301には、図示せぬデジタルビデオテープレコーダ(DVTR)より再生されたデジタルビデオ信号とオーディオ信号が入力されるようになされている。
スイッチャ301は、番組送出制御装置308に制御され、入力されたビデオ信号とオーディオ信号のうち、所定の複数の放送チャンネル(但し、この場合、ビデオ信号とオーディオ信号を1つの放送チャンネルとして数えている)を選択し、プロモーションチャンネル生成装置302に出力する。
また、スイッチャ301は、入力された信号から、所定の5個の放送チャンネルを選択し、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−1に出力する。同様に、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−2乃至303−7にも、所定の5放送チャンネル分の信号を選択し、出力する。
さらにスイッチャ301より出力された所定のビデオ信号は、EPGデータ生成装置309が内蔵するJPEGエンコーダブロック310に供給されている。
プロモーションチャンネル生成装置302は、入力された複数の放送チャンネルの信号のうち、所定の2つのチャンネルの信号を、それぞれ独立に処理する。
また、このプロモーションチャンネル生成装置302には、EPGデータ生成装置309が番組送出制御装置308の制御の下に発生した伝送すべきアイコン、ステーションロゴ、カテゴリロゴなどのビットマップデータ(これらは、後述する図20のIRD2側に予め記憶しておくこともできる)が入力されている。プロモーションチャンネル生成装置302は、このビットマップデータをスイッチャ301より入力されるビデオ信号に重畳する。
プロモーションチャンネル生成装置302は、処理したデータを、マルチプレクサ(MUX)304−1に出力する。なお、このプロモーションチャンネル生成装置302の詳細については、図2を参照して後述する。
MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−1乃至303−7は、スイッチャ301より入力された、それぞれ5放送チャンネル分ずつのビデオ信号とオーディオ信号をエンコードできるように、5チャンネル分の(5台の)MPEGビデオ/オーディオエンコーダを内蔵している。MPEGビデオ/オーディオエンコーダ303−1乃至303−7は、入力されたビデオデータとオーディオデータをエンコードし、対応するマルチプレクサ304−2乃至304−8に出力する。
EPGデータ生成装置309に内蔵されているJPEGビデオエンコーダブロック310は、スイッチャ301より入力されたビデオ信号の中から、番組送出制御装置308からの指令に対応して、所定の代表画面を選択し、その代表画面を縮小して小さい画面とし、さらに、その縮小画面のデータを圧縮して、第1のEPGデータ(EPG1)として、マルチプレクサ304−1乃至304−8に出力する。
また、マルチプレクサ304−2乃至304−8には、EPGデータ生成装置309により生成された他のEPGデータ(EPG2)が供給されている。このEPG2は、比較的短い期間のテキストを中心とするEPGデータを含んでいる。また、マルチプレクサ304−1には、EPG2のEPGデータと、それより後の期間のテキストを中心とする第3のEPGデータ(EPG3)が供給されている。
マルチプレクサ304−2乃至304−8とマルチプレクサ304−1は、これらのEPG1乃至EPG3、またはEPG1とEPG2を、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−1乃至303−7、あるいはプロモーションチャンネル生成装置302より入力されるビデオデータおよびオーディオデータと多重化し、デジタル変調回路305−2乃至305−8またはデジタル変調回路305−1に出力する。デジタル変調回路305−1乃至305−8は、入力されたデジタルデータを所定の方式(例えばQPSK方式)でデジタル変調する。これらのデジタル変調回路305−1乃至305−8の出力が、それぞれ衛星のトランスポンダ(後述する図12のトランスポンダ1乃至8)に対応して割り当てられる。
合成回路306は、デジタル変調回路305−1乃至305−8の出力を合成し、アンテナ307を介して衛星に向けて伝送する。
図2は、プロモーションチャンネル生成装置302の構成例を表している。スイッチャ301より出力された1つの放送チャンネルのデータは、単独画面生成装置332−1により、単独の画面として処理される。そして、その出力は、スーパーインポーザ333−1に入力され、EPGデータ生成装置309より供給されたデータが、スーパーインポーズされる。そして、スーパーインポーザ333−1の出力が、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−1に出力されている。
同様に、スイッチャ301より出力された、残りの1放送チャンネル分のデータは、単独画面生成装置332−2により単独で処理された後、スーパーインポーザ333−2に入力され、EPGデータ生成装置309より入力されたデータがスーパーインポーズされる。スーパーインポーザ333−2より出力されたデータは、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−2に入力され、エンコードされるようになされている。
なお、単独画面生成装置332−1,332−2に取り込まれた1チャンネル分ずつのオーディオデータは、MPEGビデオ/オーディオエンコーダ334−1,334−2でそれぞれエンコードされる。
MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−1,334−2より出力されたデータは、マルチプレクサ335により多重化され、マルチプレクサ304−1に出力されるようになされている。
このようにして、衛星を介して、各家庭に配置された受信装置(図20のIRD2)に向けて行われるデジタルビデオ放送の欧州規格が、欧州の放送事業者やメーカなどを中心に約150社が参加するプロジェクトDVB(Digital Video Broadcasting)によりまとめられたが、受信側においては、この規格に準じて、このようにして伝送されるEPGデータから電子番組ガイドの画面を生成し、モニタ装置に表示させることができる。
次に、図1と図2に示した実施例の動作について説明する。スイッチャ301は、番組送出制御装置308に制御され、プロモーション用として放送すべき2チャンネル分の信号を選択し、プロモーションチャンネル生成装置302に出力する。
スイッチャ301より出力された1つのチャンネルのデータは、単独画面生成装置332−1において、所定の処理が施された後、スーパーインポーザ333−1に入力される。この単独画面の番組は、例えば所定の番組を宣伝するために、その番組の一部を紹介するものである。図3は、このプロモーション番組の表示例を表している。
スーパーインポーザ333−1は、このビデオデータに、EPGデータ生成装置309より入力されるデータをスーパーインポーズする。図3の表示例においては、左上に表示されている項目名としての「プロモーションチャンネル1 NHK」の文字、項目内容としての「番組紹介」の文字、および、この番組を実際に放送している放送局(ステーション)のロゴ(この実施例の場合、「NHK」)を重畳する(但し、ステーションロゴは、IRD2側に記憶されている場合は、重畳されない)。
そして、スーパーインポーザ333−1の出力が、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−1に入力され、MPEG2方式でエンコードされる。
スイッチャ301により選択された他の残りの1つのチャンネルの信号に対しても、単独画面生成装置332−2、スーパーインポーザ333−2およびMPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−2により、同様の処理が行われる。従って、単独画面で番組を紹介するプロモーションチャンネルが、この実施例の場合2つ生成されることになる。
マルチプレクサ335は、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334−1,334−2より出力された2つの単独画面よりなるプロモーションチャンネルのデータを多重化し、マルチプレクサ304−1に出力する。
マルチプレクサ304−1は、プロモーションチャンネル生成装置302より入力されたデータに、EPGデータ生成装置309より入力されたEPGデータEPG1乃至EPG3を多重化し、パケット化して出力する。デジタル変調回路305−1は、マルチプレクサ304−1より入力されたデータをデジタル変調する。このデジタル変調回路305−1より出力されたデータが、衛星のガイドトランスポンダ(図12のトランスポンダ1)に割り当てられる。
一方、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−1は、スイッチャ301より入力された5放送チャンネル分のビデオデータとオーディオデータをエンコードして、マルチプレクサ304−2に出力する。マルチプレクサ304−2は、これらの5放送分のデータと、EPGデータ生成装置309より供給されるEPGデータEPG1,EPG2をパケット化し、多重化して、デジタル変調回路305−2に出力する。デジタル変調回路305−2は、マルチプレクサ304−2より入力されたデータをデジタル変調する。このデジタル変調回路305−2によりデジタル変調されたデータが、通常のトランスポンダのうちの第1のトランスポンダ(図12のトランスポンダ2)に割り当てられる。
以下、同様にして、マルチプレクサ304−3乃至304−8が、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック303−2乃至303−7によりエンコードされた、他の5個ずつの放送チャンネルのデータと、EPGデータEPG1,EPG2をパケット化して多重化し、対応するデジタル変調回路305−3乃至305−8に入力する。デジタル変調回路305−3乃至305−8は、入力されたデータをデジタル変調する。これらのデジタル変調回路305−3乃至305−8により変調されたデータ号が、残りの6個の通常のトランスポンダ(図12のトランスポンダ3乃至8)のそれぞれに割り当てられる。
合成回路306は、デジタル変調回路305−1乃至305−8より出力されたデータを合成し、アンテナ307を介して衛星に向けて出力する。衛星は、このデータを8個のトランスポンダで処理し、各受信装置(IRD2)に向けて伝送する。
ここで、EPGデータEPG1乃至EPG3について説明する。この実施例においては、後述するように、リモートコマンダ5の番組表ボタンスイッチ144(図24)を操作し、ジャンルのデータストリーム(図32)をモニタ装置4(図20)に表示させた後、さらにセレクトボタンスイッチ131(図24)を操作すると、モニタ装置4には、図4に示すように、通常の画面に、番組のデータストリームの画面が重畳表示される。このデータストリームは、図5と図6にそれぞれ示すように、タイトルバーと番組ウインドウにより構成されている。
タイトルバーにおいては、図5に示すように、その最も左側に、番組のジャンルを象徴的に表すジャンルアイコンが表示されている。ジャンルアイコンの次には、その番組を放送している放送局のシンボルとしてのステーションロゴが表示されている。そして、ステーションロゴの次に、その番組のタイトルが表示される。
また、番組ウインドウは、図6に示すように、この実施例の場合、5個の放送チャンネルの番組の代表画面を縮小した静止画で構成されている。
また、リモートコマンダ5のインフォボタンスイッチ145(図24)を操作すると、図7に示すように、番組をより詳細に説明するインフォ画面が表示されるようになされている。このインフォ画面の最も上部には、図4に示したデータストリームにおける場合と同様に、タイトルバーが表示される。
タイトルバーの左下には、代表画面の静止画の縮小画面が表示され、その右側の上下には、この番組の放送日時と、この番組の出演者(人物)の氏名が、それぞれ表示される。そして、さらに、その下側には、この番組の内容を説明する内容説明文が表示される。
このうち、EPG1は、図6に示す番組ウインドウを構成する静止画データであり、EPG2とEPG3は、番組のタイトル、放送日時、出演者、内容説明文などのデータであり、EPG2は、現在からより近い将来までの番組に関するものであり、EPG3は、EPG2により表されている番組より、遠い将来に放送される番組に関するものである。これらのEPG1乃至EPG3は、OSDとして表示される。
また、図8乃至図10は、OSDとして、主にキャラクタ(文字)のみを処理し、表示可能な(静止画を処理することができない)受信装置(図29のIRD2)において表示される電子番組ガイドの表示例を表している。
図8は、全チャンネルの電子番組ガイド(全体番組表)を表しており、縦軸に放送局名が、横軸に時刻が表されており、その2つの軸で規定される位置に、その放送局で、その時刻に放送される番組のタイトルが表示されている。
また、図9は、1つの放送局の電子番組ガイド(チャンネル番組表)の表示例を表している。この例においては、上から下に、その放送チャンネルで放送されている番組のタイトルと放送開始時刻が表示されている。
図8に示す全体番組表と、図9に示すチャンネル番組表は、所望の番組を選択するのに最低限必要な情報(番組概略説明)である。これに対して、図10に示すように、所定の番組(あるいは、所定の放送局(放送チャンネル))の内容を解説する情報(番組詳細説明)は、番組を選択するのに、必ずしも必要としない情報であるが、番組を選択する上において、参考となる。そこで、この番組詳細説明も、EPGデータとして伝送される。
この番組表(番組概略説明)と番組内容(番組詳細説明)の両方を、長時間分、各トランスポンダから伝送するようにすると、その分だけ、本来伝送すべきビデオデータとオーディオデータの伝送レートが悪化してしまうことになる。そこで、通常の番組のデータを伝送する伝送チャンネルの各トランスポンダ(マルチプレクサ304−2乃至304−8)には、EPGデータ生成装置309より、EPG2として、図11(A)に示すように、最大80放送チャンネル分(1トランスポンダにつき、10放送チャンネル分とし、1個の衛星には、8個のトランスポンダを割り当てるとすると、80放送チャンネルとなる。但し、図1の実施例の場合、37(=5×7+2)放送チャンネル分とされている)の24時間分の番組表データと、80放送チャンネル分(37放送チャンネル分)の現在(その時刻において)放送されている番組、およびその次の番組に関する番組内容データを伝送するようにする。
これにより、各トランスポンダにおいて、本来伝送すべきビデオ信号とオーディオデータの伝送レートが悪化することを防止する。
一方、プロモーションチャンネル生成装置302の伝送チャンネル(デジタル変調回路305−1に対応する伝送チャンネル)は、他の伝送チャンネル(デジタル変調回路305−2乃至305−8に対応する伝送チャンネル)において放送されている番組の紹介、放送の受信を奨励する番組、番組提供者の宣伝といったプロモーション的な番組を主に(優先的に)伝送するためのチャンネルとされている。このプロモーションチャンネルの情報を伝送するトランスポンダ(ガイドトランスポンダ)は、他の通常のトランスポンダと異なり、通常の番組は伝送したとしても、その数は少ないので、番組表データと番組内容データをより多く伝送することが可能である。
そこで、このプロモーションチャンネルでは、EPGデータ生成装置309より、EPG3として、図11(B)に示すように、より長時間の番組表データと番組内容データを伝送するようにする。この実施例においては、番組表データは、150時間分のデータとされ、番組内容データは、70時間分のデータとされている。
このため、図12に示すように、ガイドトランスポンダ(トランスポンダ1)においては、80放送チャンネルの各放送チャンネルの150時間分の番組表データと、80放送チャンネルの70時間分の番組内容データが伝送される。
これに対して、通常のトランスポンダ(トランスポンダ2乃至トランスポンダ8)においては、80放送チャンネルの24時間分の番組表データと、現在の番組と次の番組までの80放送チャンネル分の番組内容データとが伝送される。
なお、図11に示すように、静止画データ(データストリーム)は、番組選択のために必須のものであるので、番組表(番組概略説明)と同様に、通常のトランスポンダにおいては24時間分(EPG1−2)が伝送され、ガイドトランスポンダにおいては、150時間分(EPG1−2とEPG1−3)が伝送される。
次に、EPGデータの詳細についてさらに説明する。EPGデータは、他の付随データと共に、サービス情報SI(Service Information)の一種として、DVBシステムにおいて伝送されるのであるが、このEPGデータから電子番組表を作成するのに必要なデータは、図13に示すデータである。
サービス(放送チャンネル)を供給する供給者を特定するサービス供給者、サービスの名称を表すサービス名、サービスのタイプを表すサービス型(サービスタイプ)は、それぞれEPGデータ中のSDT(Service Description Table)に記述されている。このサービスタイプには、例えば、単独画面(promotion_service)であるか否かの区別を表す記述が行われる。
番組名を表すタイトルは、EIT(Event Inforation Tabl)のShort Event Desciptorのevent_nameとして規定される。サブタイトル(型)は、EITのComponent Descriptorに記述される。
現在日時は、TDT(Time and Date Table)にUTC_timeとして規定される。
番組開始時刻は、EITのstart_timeとして記述される。番組時間長は、EITのdurationとして記述される。
さらに、例えば、所定の年齢以上の者のみの視聴を許容するような場合において、その年齢を規定するパレンタル(ペアレンタル)レート(Parental Rate)は、EITのParental Rating Descriptorに記述される。
映像モードは、EITのComponent Descriptorに記述され、提供言語は、PMTのISO639 language Descriptorに記述される。また、提供音声モードは、EITのComponent Descriptorに記述される。
カテゴリは、EITのContent Descriptorに記述される。
また、例えば図7で示した出演者や、図8、図9で示した全体番組表、チャンネル番組表などの番組概略説明は、EITのShort Event Descriptorに記述され、図7の内容説明文や、図10の番組詳細説明などの番組詳細説明は、EITのExtended Event Descriptorに記述される。
さらに、図3を参照して説明した項目名(プロモーションチャンネル1 NHK)、項目内容(番組紹介)、およびステーションロゴ(NHK)(伝送する場合)などのプロモーション情報は、SDTのPromotion Descriptorに記述される。
図14は、SDTの構成を表している。このSDTは、サービス名、サービス提供者などのシステム内のサービスについて記述するデータを含んでいる。なお図において、括弧内の数字はバイト数を表している。
その先頭の10バイトは、ヘッダとされ、共通構造1(3)、トランスポートストリームID(transport_stream_id(2))、共通構造2(3)、およびオリジナルネットワークID(original_network_id(2))から構成されている。トランスポートストリームIDは、SDTが情報を与えるところのトランスポートストリーム(transport stream)を、同じデリバリシステム内で多重化されているその他のトランスポートストリームから識別するためのラベルを提供する。
オリジナルネットワークIDは、デリバリシステムの生成元であるネットワークIDを識別するラベルである。
ヘッダの次には、サービスデスクリプタループ(service descriptors loop)[0]乃至service descriptors loop[N]が配置され、最後に、誤り訂正用のCRC_32(4)が配置されている。
各サービスデスクリプタループには、service_id(2)、EIT_schedule_flag,EIT_pre/fol_flag,running_status,free_CA_modeが配置されている。
service_idは、サービスを同じトランスポートストリーム内の他のサービスから識別するためのラベルを提供する。service_idは、対応するプログラムマップセクション(program_map_section)におけるプログラムナンバー(program_number)と同一である。
EIT_schedule_flagは、自らのトランスポートストリーム内のEIT_schedule informationの有無を示す。
EIT_present/following_flagは、自らのトランスポートストリーム内のEIT_present/following informationの有無を示す。
running_statusは、サービスがまだ開始していないか、数分後に始まるのか(VCRの録画準備のため)、すでに始まっているのか、それともすでに開始しているのか、あるいは現在中断中であるのか、などを示す。
free_CA_modeは、サービスが無料でアクセスできるのか、それともコンディショナルアクセス(conditional access)システムにより制御されているのかを表す。
その次には、discriptor_loop_lengthが配置されている。これは、続くdescriptors全バイト長を示す。
次のservice_descriptor[i]は、service_provider(サービス提供者)名と、service名をテキスト形式で、service_typeとともに供給する。
次のcountry_availability_descriptor[i]は、許可国リスト、不許可国リストを表し、最大2回挿入が可能である。
次には、descriptorsが配置され、ここに上述したpromotion descriptorなどが含まれる。
図15は、EITの構成を表している。先頭の10バイトのヘッダには、共通構造1(3)、service_id(2)、共通構造2(3)、およびtransport_stream_id(2)が配置されている。
その次には、original_network_id(2)が配置され、次に、last_table_id(1)が配置されている。このlast_table_id(1)は、最終(=最大)table_idを識別する。1つのテーブルのみが用いられている場合においては、そのテーブルのtable_idが設定される。table_idが連続値を取るとき、情報も日付順に保たれる。以下、event descriptors loop[0]乃至event descriptors loop[N]が配置され、最後に、CRC_32(4)が配置される。
各event descriptorsには、記述するイベントの識別番号を提供するevent_id(2)が配置され、その次に、イベントの開始時刻をUTCとMJD表示するstart_time(5)が配置されている。このフィールドは、16ビットでMJDの16LSBを与え、続く24ビットで4−BITのBCDによる6桁分を表す。例えば、93/10/12 12:45:00は、0XC078124500と符号化される。
その次のduration(3)は、イベント(番組)の継続時間を、時、分、秒で表している。
次には、running_statusが配置され、さらに、free_CA_modeが配置されている。
さらにその次には、descriptor_loop_length(1.5)が配置され、その次には、Short_event_descriptor[i](7+α)が配置されている。これは、イベント名とイベントの短い記述(番組表)をテキスト形式で提供する。
次のExtended_event_descriptor[i](11+α)は、上述したShort event descriptorで提供されているものよりさらに詳細なイベント記述(番組内容)を提供する。
さらに、audio_component_descriptor[i](6),video_component_descriptor[i](3),subtitle_component_descriptor[i](6)が記述されている。
次のCA_identifier_descriptor[i](4)は、スクランブルされているか否か、課金などの限定受信が条件付けされているか否かなどを記述する。
さらにその下に、その他のdescriptorsが記述されている。このdescriptorsには、図6に示した番組ウインドウのデータ(静止画データ)を記録するevent_still_image_descriptor[i]が配置される。
図16は、このevent_still_image_descriptor[i]のフォーマット(静止画のフォーマット)を表している。同図に示すように、その先頭には、情報の種類が静止画データであることを表す8ビットのdescriptor_tagが配置され、その次には、このフォーマットで表される全体の長さを示す8ビットのdescriptor_lengthが配置される。
descriptor_lengthの次には、8ビットのdescriptor_numberが配置され、さらにその次には、8ビットのlast_descriptor_numberが配置される。これらは、それぞれこのdescriptorの番号と、最後(最大)のdescriptorの番号を表している。
そして、最後に、静止画の実質的な画像データとしてのimage_structureが配置される。このimage_structureは、8ビットのformat_identifier、32ビットのimage_sizeおよびimage_dataにより構成される。
format_identifierは、image_dataのIDを表し、format_identifierが0x10の場合、image_dataは、白黒の2値の画像データとされる。format_identifierが0x11の場合、image_dataは、白黒の256階調の画像データとされ、0x12の場合、RGB、それぞれ8ビットの画像データとされ、0x20の場合、JPEGで圧縮された画像データとされる。従って、図1に示した実施例の場合、番組ウインドウを構成する縮小画面は、JPEG方式で圧縮された画像とされるため、format_identifierは、0x20とされる。
なお、image_dataが2値の白黒の画像データとされる場合、その値が8ビットでは割り切れない値となることがある。この場合、ダミーデータがスタッフィング(Stuffing)される。
image_sizeは、image_dataの大きさを表している。
図17は、TDTの構成を表している。同図に示すように、TDTは、共通構造1(3)と、UTC_time(5)から構成されている。
以上のテーブルの他、SIには、次の図18のPAT(Program Association Table)と、図19に示すPMT(Program Map Table)が含まれている。
PATは、図18に示すように、共通構造1(3)、transport_stream_id(2)、共通構造2(3)の他、program_map_id_loop[0](4)乃至program_map_id_loop[N](4)により構成され、最後に、CRC_32(4)が配置されている。
各program_map_id_loop[i](4)は、program_number[i](2)と、program_map_PID[i](2)(または、network_PID)で構成されている。
program_numberは、対応するprogram_map_PIDが有効なプログラムを表している。これが、0x0000にセットされている場合には、次に参照するPIDが、network_PIDとなる。他のすべての場合、このフィールドの値は、ユーザ定義とされる。このフィールドは、PATの1バージョンでは、同じ値を2度以上取ることはない。例えば、program_numberは、放送チャンネル指定として用いられる。
network_PIDは、NIT(Network Information Table)を含むtransport streamパケットのPIDを規定する。network_PIDの値は、ユーザ定義(DVPでは0x0010)されるが、他の目的のために予約されている値を取ることはできない。network_PIDの有無は、オプションである。
program_map_PIDは、program_numberにより規定されるプログラムに対して有効なPMTを含むtransport streamパケットのPIDを規定する。1以上のprogram_map_PID割当のあるprogram_numberはない。program_map_PIDの値は、ユーザにより定義されるが、他の目的のために予約されている値を取ることはできない。
PMTには、図19に示すように、共通構造1(3)、program_number(2)、共通構造2(3)、PCR_PID(1.375)からなる10バイトのヘッダが先頭に配置されている。PCR_PIDは、program_numberで規定されるプログラムに対して有効なPCRフィールドを含むtransport streamパケットのPIDを示す。privade streamに対して、プログラム定義と関連付けられたPCRがない場合には、このフィールドは、0x1FFFの値を取る。
次には、program_info_length(1.5)が配置される。これは、このフィールドの直後に続くdescriptorのバイト数を規定する。
その次のprogram info descriptorsは、CA_descriptor,Copyright_descriptor,Max_bitrate_descriptorなどが記述される。
その次には、stream type loop[0](5+α)乃至stream type loop[N](5+α)と、CRC_32(4)が配置される。
各stream type loopは、stream_type(1)、elementary_PID(2)を有している。stream_typeは、elementary_PIDで規定された値を取るPIDをもつパケットで運ばれるelementary stream、またはペイロードの型を規定する。stream_typeの値は、MPEG2にて規定されている。
elementary_stream−PIDは、関連するelementary streamや、データを運ぶtransport streamパケットのPIDを規定する。
その次には、ES_info_lenght(1.5)が配置され、これは12ビットフィールドで、最初の2ビットは00であり、このフィールドの直後に続く関連するelementary streamのdescriptorのバイト数を規定する。
その次に、ES info descriptors[N]が規定される。ここには、CA_descriptor、その他のdescriptorが記述される。
図20は、本発明を応用したAV(Audio Video)システムの構成例を示している。この実施例の場合、AVシステム1は、図1の送信装置より伝送された電波を、パラボラアンテナ3で図示せぬ衛星(放送衛星または通信衛星)を介して受信した信号を復調するIRD(Integrated Receiver/Decoder)2と、モニタ装置4により構成されている。モニタ装置4とIRD2は、AVライン11とコントロールライン12により、相互に接続されている。
IRD2に対しては、リモートコマンダ5により赤外線(IR:Infrared)信号により指令を入力することができるようになされている。即ち、リモートコマンダ5のボタンスイッチの所定のものを操作すると、それに対応する赤外線信号がIR発信部51から出射され、IRD2のIR受信部39(図23)に入射されるようになされている。
図21は、図1のAVシステム1の電気的接続状態を表している。パラボラアンテナ3は、LNB(Low Noise Block downconverter)3aを有し、衛星からの信号を所定の周波数の信号に変換し、IRD2に供給している。IRD2は、その出力を、例えば、コンポジットビデオ信号線、オーディオL信号線、オーディオR信号線の3本の線により構成されるAVライン11を介してモニタ装置4に供給している。
さらに、IRD2はAV機器制御信号送受信部2Aを、モニタ装置4はAV機器制御信号送受信部4Aを、それぞれ有している。これらは、ワイヤードSIRCS(Wired Sony Infrared Remote Control System)よりなるコントロールライン12により、相互に接続されている。
図22は、IRD2の正面の構成例を表している。IRD2の左側には、電源ボタンスイッチ111が設けられている。この電源ボタンスイッチ111は、電源をオンまたはオフするとき操作される。電源がオンされたときLED112が点灯するようになされている。LED112の右側のLED113は、TV/DSS切換ボタンスイッチ123の操作により、DSSモードが設定されたとき点灯し、TVモードが設定されたとき消灯する。ここでDSS(Digital Satellite System)モードとは、上述した方式で衛星を介して伝送されてくる電波を受信するモードであり、TVモードとは、通常の地上波のテレビジョン放送を受信するモードである。
LED114は、衛星を介して、このIRD2に対して、所定のメッセージが伝送されてきたとき、点灯するようになされている。ユーザがこのメッセージをモニタ装置4に出力し表示させ、これを確認したとき、LED114は消灯される。
メニューボタンスイッチ121は、モニタ装置4にメニューを表示させるとき操作される。イグジットボタンスイッチ122は、OSD表示を消去するとき操作される。
セレクトボタンスイッチ116の上下左右には、それぞれアップボタンスイッチ117、ダウンボタンスイッチ118、レフトボタンスイッチ119およびライトボタンスイッチ120が配置されている。これらのアップボタンスイッチ117、ダウンボタンスイッチ118、レフトボタンスイッチ119およびライトボタンスイッチ120は、カーソルを上下左右方向に移動するとき操作される。また、セレクトボタンスイッチ116は、選択を確定するとき(セレクトするとき)操作される。
図23は、前述したDSSモードでの受信を行うためのIRD2の内部の構成例を示している。パラボラアンテナ3のLNB3aより出力されたRF信号は、フロントエンド20のチューナ21に供給され、復調される。チューナ21の出力は、QPSK復調回路22に供給され、QPSK復調される。QPSK復調回路22の出力は、エラー訂正回路23に供給され、エラーが検出、訂正され、必要に応じて補正される。
CPU、ROMおよびRAM等からなるICカードにより構成されているCAM(Conditional Access Module)33には、暗号を解読するのに必要なキーが、解読プログラムとともに格納されている。衛星を介して送信される信号が暗号化されている場合、この暗号を解読するにはキーと解読処理が必要となる。そこで、カードリーダインタフェース32を介してCAM33からこのキーが読み出され、デマルチプレクサ24に供給される。デマルチプレクサ24は、このキーを利用して、暗号化された信号を解読する。
尚、このCAM33には、暗号解読に必要なキーと解読プログラムの他、課金情報なども格納されている。
デマルチプレクサ24は、フロントエンド20のエラー訂正回路23の出力する信号の入力を受け、これをデータバッファメモリ(DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory))35に一旦記憶させる。そして、適宜これを読み出し、解読したビデオ信号をMPEGビデオデコーダ25に供給し、解読したオーディオ信号をMPEGオーディオデコーダ26に供給する。
MPEGビデオデコーダ25は、入力されたデジタルビデオ信号をDRAM25aに適宜記憶させ、MPEG方式により圧縮されているビデオ信号のデコード処理を実行する。デコードされたビデオ信号は、NTSCエンコーダ27に供給され、NTSC方式の輝度信号(Y)、クロマ信号(C)、およびコンポジット信号(V)に変換される。輝度信号とクロマ信号は、バッファアンプ28Y,28Cを介して、それぞれSビデオ信号として出力される。また、コンポジット信号は、バッファアンプ28Vを介して出力される。
なお、このMPEGビデオデコーダ25としては、SGS−Thomson Microelectronics社のMPEG2復号化LSI(STi3500)を用いることができる。その概略は、例えば、日経BP社「日経エレクトロニクス」1994.3.14(no.603)第101頁乃至110頁に、Martin Bolton氏により紹介されている。
また、MPEG2−Transportstreamに関しては、アスキー株式会社1994年8月1日発行の「最新MPEG教科書」第231頁乃至253頁に説明がなされている。
MPEGオーディオデコーダ26は、デマルチプレクサ24より供給されたデジタルオーディオ信号をDRAM26aに適宜記憶させ、MPEG方式により圧縮されているオーディオ信号のデコード処理を実行する。デコードされたオーディオ信号は、D/A変換器30においてD/A変換され、左チャンネルのオーディオ信号は、バッファアンプ31Lを介して出力され、右チャンネルのオーディオ信号は、バッファアンプ31Rを介して出力される。
RFモジュレータ41は、NTSCエンコーダ27が出力するコンポジット信号と、D/A変換器30が出力するオーディオ信号とをRF信号に変換して出力する。また、このRFモジュレータ41は、TVモードが設定されたとき、ケーブルボックス等のAV機器から入力されるNTSC方式のRF信号をスルーして、VCRや他のAV機器(いずれも図示せず)にそのまま出力する。
この実施例の場合、これらのビデオ信号およびオーディオ信号が、モニタ装置4に供給されることになる。
CPU(Central Processing Unit)29は、ROM37に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。例えば、チューナ21、QPSK復調回路22、エラー訂正回路23などを制御する。また、AV機器制御信号送受信部2Aを制御し、コントロールライン12を介して、他のAV機器(この実施例の場合、モニタ装置4)に所定のコントロール信号を出力し、また、他のAV機器からのコントロール信号を受信する。
このCPU29に対しては、フロントパネル40の操作ボタンスイッチ(図22)を操作して、所定の指令を直接入力することができる。また、リモートコマンダ5(図24)を操作すると、そのIR発信部51より赤外線信号が出射され、この赤外線信号がIR受信部39により受光され、受光結果がCPU29に供給される。従って、リモートコマンダ5を操作することによっても、CPU29に所定の指令を入力することができる。
また、デマルチプレクサ24は、フロントエンド20から供給されるMPEGビデオデータとオーディオデータ以外にEPGデータなどを取り込み、データバッファメモリ35のEPGエリア35Aに供給し、記憶させる。EPG情報は現在時刻から24時間後(EPG2とEPG1−2の場合)、または150時間後(EPG2,EPG3と、EPG1−2,EPG1−3の場合)までの各放送チャンネルの番組に関する情報(例えば、番組の静止画の他、チャンネル、放送時間、タイトル、カテゴリ等)を含んでいる。このEPG情報は、頻繁に伝送されてくるため、EPGエリア35Aには常に最新のEPGを保持することができる。
EEPROM(Electrically Erasable Programable Read Only Memory)38には、電源オフ後も保持しておきたいデータ(例えばチューナ21の4週間分の受信履歴、電源オフの直前に受信していたチャンネル番号(ラストチャンネル))などが適宜記憶される。そして、例えば、電源がオンされたとき、ラストチャンネルと同一のチャンネルを再び受信させる。ラストチャンネルが記憶されていない場合においては、ROM37にデフォルトとして記憶されているチャンネルが受信される。
また、CPU29は、スリープモードが設定されている場合、電源オフ時であっても、フロントエンド20、デマルチプレクサ24、データバッファメモリ35など、最低限の回路を動作状態とし、受信信号に含まれる時刻情報から現在時刻を計時し、所定の時刻に各回路に所定の動作をさせる制御なども実行する。例えば、外部のVCRと連動して、タイマ自動録画を実行する。
さらに、CPU29は、所定のOSD(On−Screen Display)データを発生したいとき、MPEGビデオデコーダ25を制御する。MPEGビデオデコーダ25は、この制御に対応して所定のOSDデータを生成して、DRAM25aのOSDエリア25aA(図28)に書き込み、さらに読み出して、出力する。これにより、所定の文字、図形、画像など(例えば図3乃至図10において、通常の画面に重畳されている文字、ステーションロゴ、ジャンルアイコン、番組ウインドウの静止画)などを適宜モニタ装置4に出力し、表示させることができる。
SRAM36はCPU29のワークメモリとして使用される。モデム34は、CPU29の制御の下に、電話回線を介してデータを授受する。
図24は、リモートコマンダ5のボタンスイッチの構成例を表している。セレクトボタン(決定キー)スイッチ131は、リモートコマンダ5の上面に対して垂直方向に押下操作(セレクト操作)することができるようになされている。アップボタンスイッチ(上キー)135、ダウンボタンスイッチ(下キー)136、レフトボタンスイッチ(左キー)137、およびライトボタンスイッチ(右キー)138は、カーソルなどを上下左右に移動させるとき(方向操作するとき)操作される。メニューボタンスイッチ134は、モニタ装置4にメニュー画面を表示させるとき操作される。
チャンネルアップダウンボタンスイッチ133は、受信する放送チャンネルの番号を、アップまたはダウンするとき操作される。ボリウムボタンスイッチ132は、ボリウムをアップまたはダウンさせるとき操作される。
0乃至9の数字が表示されている数字ボタン(テンキー)スイッチ138は、表示されている数字を入力するとき操作される。選局ボタンスイッチ158は、数字ボタンスイッチ138の操作が完了したとき、数字入力終了と、その入力した数字がチャンネルを表すものであることを示す意味で、それに続いて操作される。プロモチャンネルボタンスイッチ157は、プロモーションチャンネルを選局するとき操作される。番組表ボタンスイッチ144は、図4に示すようなデータストリームを表示させるとき操作され、インフォボタンスイッチ145は、図7に示すようなインフォ画面を表示させるとき操作される。
入力切換ボタンスイッチ154は、IRD2への入力を切り換えるとき操作される。消音ボタンスイッチ151を操作すると音声がミュートされ、再度操作すると、ミュートが解除される。テレビ電源ボタンスイッチ152と電源ボタンスイッチ153は、モニタ装置(テレビジョン受像機)4またはIRD2の電源をオンまたはオフするとき操作される。
図25は、ボタンスイッチの他の配置例を表している。この実施例においては、セレクトボタンスイッチ131がアップボタンスイッチ135乃至ライトボタンスイッチ138の右下に配置されている。
図26は、リモートコマンダ5の内部の構成例を表している。マイクロコンピュータ71を構成するCPU72は、ボタンスイッチマトリックス82を常時スキャンして、図24に示したリモートコマンダ5の、各種のボタンスイッチの操作を検知する。
CPU72は、ROM73に記憶されているプログラムにしたがって、各種の処理を実行し、適宜必要なデータをRAM74に記憶させる。
CPU72は、赤外線信号を出力するとき、LEDドライバ75を介して、LED76を駆動し、赤外線信号を出力させる。
図27は、ビデオデータ、オーディオデータおよびSIデータ(EPGデータを含む)がパケット化され、伝送された後、IRD2で復調される様子を模式的に表している。送信側のエンコーダにおいては、図27に示すように、SIデータ、ビデオデータ、オーディオデータをパケット化し、衛星に搭載されている12.25GHz〜12.75GHzのBSS帯用高出力トランスポンダに対して伝送する。この場合、各トランスポンダに割り当てられている所定の周波数の信号に、複数(最大10個)のチャンネルのパケットを多重化して伝送する。すなわち、各トランスポンダは1つの搬送波(伝送チャンネル)で複数の放送チャンネルの信号を伝送することになる。したがって、例えばトランスポンダの数が23個あれば、最大230(=10×23)個の放送チャンネルのデータの伝送が可能となる。
IRD2においては、フロントエンド20で所定の1つのトランスポンダに対応する1つの周波数の搬送波を受信し、これを復調する。これにより最大10個の放送チャンネル(実施例の場合、5個の放送チャンネル)のパケットデータが得られる。そして、デマルチプレクサ24は、この復調出力から得られる各パケットを、データバッファメモリ35に一旦記憶させて読み出す。EPGデータを含むSIパケットに関しては、ヘッダを除くデータ部分をEPGエリア35Aに記憶させる。ビデオパケットは、DRAM25aに記憶され、MPEGビデオデコーダ25においてデコード処理される。オーディオパケットは、DRAM26aに記憶され、MPEGオーディオデコーダ26においてデコード処理される。
各トランスポンダにおいては、転送レートが同一になるようにスケジューリングを行う。各トランスポンダに割り当てられている1つの搬送波当りの伝送速度は、30Mbits/secである。
例えばスポーツ番組のように、動きの激しい画像の場合、MPEGビデオデータは、多くのパケットを占有する。このため、このような番組が多くなると、1個のトランスポンダで伝送可能な番組の数は少なくなる。
これに対して、ニュース番組のアナウンスの場面などのように、動きの少ない画像のMPEGビデオデータは、少ないパケットで伝送することができる。このため、このような番組が多い場合においては、1個のトランスポンダで伝送可能な番組の数は大きくなる。
図28は、モニタ装置4に番組表の画面を表示するまでのデータの処理を、模式的に表している。
CPU29は、デマルチプレクサ24に内蔵されているレジスタ24aに、フロントエンド20より入力されるデータの転送先を予め設定しておく。そしてフロントエンド20より供給されたデータは、データバッファメモリ35に一旦記憶された後、デマルチプレクサ24により読み出され、レジスタ24aに設定されている転送先に転送される。
上述したように各パケットにはヘッダが付加されており、デマルチプレクサ24は、このヘッダを参照してMPEGビデオデータをMPEGビデオデコーダ25に供給し、MPEGオーディオデータをMPEGオーディオデコーダ26に転送する。またそのヘッダに含まれるPID(Packet ID)が、SDT,EITである場合においては、これらのEPGデータ(SIデータ)は、レジスタ24aに設定されているEPGエリア35Aの所定のアドレスに記憶される。
なお、ヘッダはこの転送が完了したとき不要となるため、廃棄される。
このようにして、例えば通常のトランスポンダ(プロモーションチャンネル用のガイドトランスポンダ以外のトランスポンダ)からの電波を受信しているとき、80(37)放送チャンネル分の現在時刻から24時間後までの縮小静止画データ、番組概略説明データ(番組表)、および現在の番組および次の番組の番組詳細説明(番組内容)をEPGエリア35Aに取り込むのであるが、このEPGデータは、通常のどのトランスポンダからも受信することが可能とされている。すなわち、通常のどのトランスポンダからも同一のEPGデータが伝送されてくる。
これに対して、ガイドトランスポンダからの電波を受信しているとき(プロモーションチャンネルを受信しているとき)、80(37)チャンネル分の現在時刻から150時間後までの縮小静止画データ、番組概略説明データ、および70時間後までの番組詳細説明データが取り込まれる。
CPU29は、この全EPGテーブル240から所定の表示領域250の放送チャンネル(例えば図4の例においては、5個の放送チャンネル、図8の例においては、15個の放送チャンネル)の所定の範囲の時間(図4の例においては、現在時刻、図8の例においては、現在時刻から約4時間後までの時間)の番組のデータをEPGエリア35Aから読み出し、DRAM25aのOSDエリア25aAに、ビットマップデータとして書き込ませる。そして、MPEGビデオデコーダ25がOSDエリア25aAのビットマップデータを読み出して、モニタ装置4に出力することで、モニタ装置4に、縮小静止画(図4)、全体番組表(図8)などのEPGを表示させることができる。
MPEGビデオデコーダ25は、JPEG方式で圧縮された画像データもデコード処理することができる。但し、その画面の大きさは通常の大きさのものとして処理する。そこでCPU29は、デコードされた静止画データを取り込み、縮小画面の大きさに変換した後、そのデータを再びMPEGビデオデコーダ25に出力し、そのOSD機能を利用して、縮小画面として表示させる。
OSDデータとして文字などを表示する場合、EPGエリア35Aに記憶されている文字データは圧縮されているため、辞書を使って元に戻す処理を行う。このためROM37には、圧縮コード変換辞書が記憶されている。
ROM37にはまた、文字コードとフォントのビットマップデータの格納位置との対応表(アドレス変換テーブル)が記憶されている。この変換テーブルを参照することで、所定の文字コードに対応するビットマップデータを読み出し、OSDエリア25aAに書き込むことができる。勿論ROM37には、このビットマップデータ自体も所定のアドレスに記憶されている。
さらにLogo(ロゴ)データを伝送しない場合、ROM37には、Logo(ロゴ)を表示するためのLogoデータ(カテゴリロゴ、ステーションロゴを含む各種のロゴデータ)が記憶されているとともに、Logo IDと、そのIDに対応するLogoデータ(ビットマップデータ)を呼び出すためのアドレスの変換テーブルが記憶されている。Logo IDが判ったとき、そのIDに対応するアドレスに記憶されているLogoデータを読み出し、OSDエリア25aAに書き込むことにより、各番組のカテゴリを表すLogoなどをモニタ装置4に表示することができるようになされている。すなわち、ロゴデータは伝送されてくる場合は、図2のスーパーインポーザ333−1乃至333−4によりスーパーインポーズされ、送信側から伝送されてくるが、伝送されてこないようにした場合は、そのIDが伝送され、IDに対応するビットマップデータをROM37から読み出すようにする。
以上のようにして、モニタ装置4に通常の番組を受信表示している状態において、リモートコマンダ5の番組表ボタンスイッチ144を操作すると、モニタ装置4の表示画面には、図4に示すように、5個の縮小画面からなるデータストリームが表示される。このデータストリーム中の所定の縮小画面には、カーソルが表示される。レフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138を操作することで、このカーソルを左右に移動させることができる。カーソルが移動された縮小画面においては、画面全体をより見易くするために、ジャンルアイコンが消去される。そして、タイトルバーには、カーソルが位置する番組のジャンルアイコン、ステーションロゴ、およびタイトルが表示される。
使用者が、さらにセレクトボタンスイッチ131を操作すると、CPU29は、そのときカーソルが位置する番組を受信するように、チューナ21を制御する。これにより、モニタ装置4には、選択指定した番組の画像が大きく(通常の大きさで)表示される。
一方、図4に示すように、データストリームが表示されている状態において、リモートコマンダ5のインフォボタンスイッチ145を操作すると、そのときカーソルが位置する番組のより詳細な情報(インフォ画面)が、図7に示すように表示される。すなわち、ジャンルアイコン、ステーションロゴ、およびタイトルが、タイトルバーに表示されるとともに、静止画が、図4における場合よりは大きく表示される。さらに、この番組の放送日時、出演者、内容説明文などが表示される。使用者は、この表示を見て、その番組の内容の概略を把握することができる。
使用者が、図7に示すようなインフォ画面が表示されている状態において、セレクトボタンスイッチ131を操作すると、その番組が受信され、表示される。
以上は、IRD2が静止画像を処理する機能を有する場合の動作であるが、例えば、IRD2が図29に示すように構成されている場合(静止画を処理する機能を有しておらず、主に文字(キャラクタ)のみを処理する機能を有している場合)、リモートコマンダ5の番組表ボタンスイッチ144を操作すると、モニタ装置4には、図8に示すような全体番組表が文字で表示される。アップボタンスイッチ135乃至ライトボタンスイッチ138を操作して、カーソルを図8に表示されている全体番組表の所定の放送チャンネル上に移動し、セレクトボタンスイッチ131を操作すると、モニタ装置4には、図9に示すように、その放送チャンネルの番組表が表示される。
図8に示すような全体番組表が表示されている状態において、カーソルを所定の現在の番組上に移動させ、セレクトボタンスイッチ131を操作すると、CPU29はチューナ21を制御し、その番組を受信させる。
図30は、リモートコマンダ5の各種のボタンスイッチを操作した場合における処理例を表している。ステップS1において、数字ボタンスイッチ138と選局ボタンスイッチ158が操作されたか否か、ステップS2において、番組表ボタンスイッチ144が操作されたか否か、またステップS3において、インフォボタンスイッチ145が操作されたか否かが判定される。さらに、ステップS4において、アップボタンスイッチ135乃至ライトボタンスイッチ138が操作されたか否か、ステップS5において、セレクトボタンスイッチ131が操作されたか否か、そして、ステップS6において、プロモチャンネルボタンスイッチ157が操作されたか否かが判定される。さらに、ステップS7においては、その他のボタンスイッチが操作されたか否かが判定される。
ステップS1において、数字ボタンスイッチ138と、それに続いて選局ボタンスイッチ158が操作されたと判定された場合、ステップS8に進み、その数字に対応するチャンネルを選局する処理が実行される。すなわち、CPU29は、チューナ21を制御し、入力された数字に対応する番号のチャンネルを受信させる。
ステップS2において、番組表ボタンスイッチ144(第1の操作手段)が操作されたと判定された場合、ステップS9に進み、番組表処理が実行される。この番組表処理の詳細については、図31を参照して後述する。
ステップS3において、インフォボタンスイッチ145が操作されたと判定された場合においては、ステップS10に進み、インフォ画面表示処理が実行される。このインフォ画面表示処理の詳細については図35を参照して後述する。
ステップS4において、アップボタンスイッチ135乃至ライトボタンスイッチ138のいずれかが操作されたと判定された場合、ステップS11に進み、その操作に対応する方向にカーソルを移動する処理が実行される。
ステップS5において、セレクトボタンスイッチ131が操作されたと判定された場合、ステップS12に進み、そのときカーソルが位置する状態に対応する選択処理が実行される。
ステップS6において、プロモチャンネルボタンスイッチ157が操作されたと判定された場合、ステップS13に進み、プロモーションチャンネルを選択する処理が実行される。すなわち、CPU29は、チューナ21を制御し、プロモーションチャンネルを受信させる。
ステップS7において、その他のボタンスイッチが操作されたと判定された場合、ステップS14に進み、その操作されたボタンスイッチに対応する処理が実行される。
次に、図31を参照して、ステップS9の番組表処理の詳細について説明する。
最初に、ステップS21において、ジャンルのデータストリーム表示処理が実行される。すなわち、CPU29は、MPEGビデオデコーダ25を制御し、図32示すようなジャンル(実施例の場合、ニュース、スポーツ、映画、ドラマ、音楽のジャンル)のデータストリームのOSDデータを発生させ、モニタ装置4に出力し、表示させる。各ジャンルの画像上には、ジャンルの名称と、ジャンルを表すジャンルアイコンが表示される。
次に、ステップS22乃至S24において、リモートコマンダ5のレフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138が操作されたか否か、セレクトボタンスイッチ131が操作されたか否か、または、番組表ボタンスイッチ144が操作されたか否かが、それぞれ判定される。
ステップS22において、レフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138が操作されたと判定された場合、ステップS26に進み、カーソルを移動する処理が実行される。
すなわち、CPU29(静止画表示制御手段)は、データストリームを表示するとき、図32に示すように、所定のジャンルの選択画像上にカーソルを表示させる。使用者は、ジャンルを選択するとき、レフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138を操作することで、カーソルを左方向または右方向に移動させる。カーソルは、これらのボタンスイッチを1回操作する毎に、1つ左側または1つ右側の選択画像上に移動される。
カーソルが左端または右端の選択画像上に位置する状態において、さらにカーソルを左方向または右方向に移動する操作がなされたとき、選択画像は、右方向または左方向に1つずつスクロールされる。
すなわち、例えば、左端のニュースのジャンル上にカーソルが位置する状態において、レフトボタンスイッチ137が操作され、カーソルをさらに左方向に移動する指令が入力されると、ニュースのジャンルの選択画像は、1つ右側に移動表示される。スポーツのジャンルの選択画像も1つ右側に移動表示される。以下、同様に、各ジャンルの選択画像は、1つずつ右側に移動表示され、ドラマのジャンルの選択画像が、右端の選択画像として表示される。そして、それまで右端に表示されていた音楽のジャンルの選択画像は消去される。左端の、それまでニュースのジャンルの選択画像が表示されていた位置には、新たなジャンルの選択画像が表示される。
同様に、図32の右端の音楽のジャンルの選択画像上にカーソルが位置する状態において、ライトボタンスイッチ138が操作されると、音楽のジャンルの選択画像は、1つ左側に移動表示され、以下、ドラマ、映画、スポーツの各ジャンルの選択画像も、順次左側に移動表示される。そして、左端のニュースのジャンルの選択画像は消去され、右端の位置には、新たなジャンルの選択画像が表示されることになる。
ステップS23において、セレクトボタンスイッチ131(第2の操作手段)が操作されたと判定された場合、ステップS27に進み、カーソルで指定されたジャンルの番組のデータストリームが表示される。例えば、図32に示すように、映画のジャンルの選択画像上にカーソルが位置する状態において、セレクトボタンスイッチ131が操作されると、図33に示すように、映画の番組のデータストリームが表示される。この映画の番組のデータストリーム上には、映画1乃至映画5などの番組の静止画が、放送チャンネル順に左側から右側に帯状に順次配列表示される。
図34は、以上のようにして、ジャンルのデータストリームに代えて、番組のデータストリームが表示される場合の一般的な動作を模式的に表している。
すなわち、同図に示すように、ジャンルA乃至ジャンルEの選択画像が、帯状に配列表示されている状態において、セレクトボタンスイッチ131が操作されると、そのときカーソルが位置するジャンル(図34の実施例の場合ジャンルB)の番組のデータストリームが、ジャンルのデータストリームに代えて表示される。すなわち、図34の実施例においては、ジャンルBの番組のデータストリームが表示される。この番組のデータストリームの静止画は、放送チャンネル順に配置されている。
次にステップS28乃至S31において、レフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138が操作されたか否か、セレクトボタンスイッチ131が操作されたか否か、インフォボタンスイッチ145が操作されたか否か、あるいは番組表ボタンスイッチ144が操作されたか否かが、順次判定される。
ステップS28において、レフトボタンスイッチ137またはライトボタンスイッチ138が操作されたと判定された場合、ステップS32に進み、カーソル移動処理が実行される。このカーソル移動処理は、図32に示すジャンルのデータストリーム上においてカーソルを移動させる場合と同様の処理となる。すなわち、カーソルは、データストリーム上の左側または右側の端部の静止画上において、さらに左方向または右方向に移動するように指令されると、静止画が右方向または左方向にスクロールされる。端部以外の静止画上に位置するカーソルに対して、左または右方向に移動が指令されると、カーソルはその指令に対応する方向に移動する。
このように、カーソルが所定の番組の静止画上に移動されると、タイトルバーの表示も、その都度書き換えられる。すなわち、タイトルバーには、そのときカーソルが位置する番組のジャンルアイコン、ステーションロゴ、およびタイトルが表示される(図33)。
静止画上には、ジャンルアイコンが表示されていない。これにより、静止画がより見やすくなり、番組の確認が容易となる。
この実施例のように、ジャンルのデータストリームと番組のデータストリームを別個に表示するのではなく、同時に表示させるようにすることも可能である。しかしながら、そのようにすると、データストリームの表示領域がそれだけ大きくなり、本来、受信表示している番組の画像の隠される範囲がそれだけ大きくなる。そこで、この実施例に示すように、ジャンルと番組のデータストリームを別個に表示するようにするのが好ましい。
ステップS29において、セレクトボタンスイッチ131が操作されたと判定された場合、ステップS33に進み、その番組を選局する処理が実行される。
例えば、図33に示すように、映画の番組1の静止画上にカーソルが位置する状態において、セレクトボタンスイッチ131が操作された場合、CPU29はチューナ21を制御し、この映画1を受信するように制御する。
ステップS33において番組選局処理が実行された後、ステップS25に進み、そのとき表示されている番組のデータストリームを消去する処理が実行される。これにより、カーソルで選択指定した番組がモニタ装置4に表示されることになる。
ステップS30においてインフォボタンスイッチ145が操作されたと判定された場合においては、ステップS34に進み、インフォ画面表示処理が実行される。このインフォ画面表示処理については、図35を参照して後述する。
ステップS31において、番組表ボタンスイッチ144が操作されていないと判定された場合、ステップS28に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。すなわち、レフトボタンスイッチ137、ライトボタンスイッチ138、セレクトボタンスイッチ131、インフォボタンスイッチ145、または番組表ボタンスイッチ144のいずれかが操作されるまで待機する。
図33に示すように、番組のデータストリームが表示されている状態において、番組表ボタンスイッチ144が操作された場合においては、ステップS31からステップS21に戻り、表示を、図33に示す番組のデータストリームから、図32に示すジャンルのデータストリームに変更する。そして、ステップS21以降の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS24において、図32に示すように、ジャンルのデータストリームが表示されている状態において、番組表ボタンスイッチ144が操作されたと判定された場合においては、ステップS25に進み、そのジャンルのデータストリームを消去する処理が実行される。
次に、図35のフローチャートを参照して、図30のステップS10および図31のステップS34におけるインフォ画面表示処理の詳細について説明する。
最初に、ステップS41において、インフォ画面が、すでに表示されているか否かが判定される。このインフォ画面表示処理は、インフォボタンスイッチ145が操作されたとき開始されるので、すでにインフォ画面が表示されている場合においては、ステップS46に進み、そのインフォ画面を消去する処理が実行される。
ステップS41において、インフォ画面がまだ表示されていないと判定された場合においては、ステップS42に進み、インフォ画面を表示する処理が実行される。すなわち、CPU29は、MPEGビデオデコーダ25を制御し、図7に示すようなインフォ画面のOSDデータを発生させ、モニタ装置4に出力し、表示させる。インフォ画面ボタンスイッチ145が通常の番組を視聴している状態において操作された場合(図30のステップS10における処理の場合)においては、そのとき視聴している番組のインフォ画面が表示される。これに対して、例えば図33に示すようなデータストリーム表示中にインフォボタンスイッチ140が操作された場合(図31のステップS34における処理の場合)においては、そのときデータストリーム中において、カーソルで指定されている番組のインフォ画面が表示される。
例えば、図33に示すように、映画のジャンルの映画1の静止画上にカーソルが位置する状態において、インフォボタンスイッチ145が操作された場合においては、その番組の放送日時、出演者などの人物情報、および内容説明文が静止画とともに表示される。また、このインフォ画面には、データストリームにおける場合と同一のタイトルバーが表示される。このタイトルバーの表示内容をデータストリーム中における場合と同一とすることで、インフォ画面で選択した番組が、それまでデータストリームで選択していた番組と同一の番組であることを使用者に印象づけることができる。
次に、ステップS43において、アップボタンスイッチ135またはダウンボタンスイッチ136が操作されたか否かが判定され、操作されたと判定された場合、ステップS47に進み、インフォ画面(図7)の内容説明文をスクロールする処理が実行される。内容説明文がスクロールするほど存在しない場合においては、このスクロール処理は、実質的に行われないことになる。
ステップS43において、アップボタンスイッチ135またはダウンボタンスイッチ136が操作されていないと判定された場合においては、ステップS44に進み、セレクトボタンスイッチ131が操作されたか否かが判定される。セレクトボタンスイッチ131が操作されたと判定された場合、ステップS48に進み、そのインフォ画面で表示されている番組の選局処理が実行される。すなわち、CPU29は、チューナ21を制御し、そのインフォ画面で表示されている番組を受信させる。
ステップS45において、インフォボタンスイッチ145が操作されていないと判定された場合においては、ステップS43に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、アップボタンスイッチ135、ダウンボタンスイッチ136、セレクトボタンスイッチ131、インフォボタンスイッチ145のいずれかが操作されるまで待機する。
ステップS45において、インフォボタンスイッチ145が操作されたと判定された場合においては、ステップS46に進み、いま表示しているインフォ画面を消去する処理が実行される。
このようなジャンル毎に区分したデータストリームの表示ができるように、CPU29は、図36のフローチャートに示すようにして、データバッファメモリ35のEPGエリア35Aに対して、各放送チャンネルの静止画を書き込む処理を実行する。
すなわち、最初にステップS51において、変数iに1を初期設定し、ステップS52で、所望のジャンルを選択する。例えば、映画のジャンルを選択する。次にステップS53に進み、所望の放送チャンネルを選択する。例えば、第1チャンネルを選択する。次にステップS54で、第i番目(いまの場合、第1番目)の静止画を取り込む処理を実行する。すなわち、第1チャンネルで現在放送されている番組が映画であれば、その番組の静止画が取り込まれ、EPGエリア35Aに書き込まれる。
次に、ステップS55に進み、すべての放送チャンネルについて、同様の選択を行ったか否かが判定され、いまの場合、まだ1つの放送チャンネルについての選択を行っただけであるので、ステップS53に戻り、次の放送チャンネルの選択を行う。すなわち、第2チャンネルを選択する。そして、ステップS54に進み、第2チャンネルにおいて、いま放送されている番組が映画であれば、映画のジャンルの第2番目の静止画としてこれが取り込まれる。いま放送されている番組が映画でなければ、ジャンルが異なるため、その静止画はここでは取り込まれない。
以上の処理が、すべての放送チャンネルについて、同様に行われる。すなわち、例えば、放送チャンネルの数が80個ある場合においては、第1チャンネルから第80チャンネルまでの現在放送されている番組が検索され、その番組が映画であれば、これが順次取り込まれる。
ステップS55において、すべての放送チャンネルの検索が終了したと判定された場合、ステップS56に進み、すべてのジャンルについての検索を行ったか否かが判定される。いまの場合、映画についての検索を行っただけなので、ステップS52に戻り、次のジャンル、例えば音楽を選択する。そして、ステップS53において、第1チャンネルが再び選択され、ステップS54で、第1チャンネルでいま放送されている番組が音楽番組であれば、これが取り込まれ、音楽番組でなければ、取り込まれない。
次に、ステップS55からステップS53に進み、第2チャンネルを選択し、第2チャンネルでいま放送されている番組が音楽の番組であれば、これが取り込まれる。
以上のような処理が繰り返されて、ステップS55で、音楽の番組についての検索が第1チャンネルから第80チャンネルまで完了したと判定された場合、ステップS56からステップS52に進み、例えばスポーツのジャンルが選択され、スポーツの番組について、同様の検索処理が実行される。
以上のようにして、映画、音楽、スポーツ、ドラマ、バラエティー&スペシャル、ドキュメンタリー、カルチャー&ホビー、アニメーション&ファミリー、ニュース、天気、番組ガイド、情報、ショッピング、ゲーム、カラオケ、アダルト、その他といったような、予め区分されているすべてのジャンルについて、現在放送されている番組の検索が完了したと、ステップS56において判定された場合、ステップS57に進み、変数iが最大値(すなわち、EPGとして伝送されてくる現在より後に放送される番組すべてについての検索が完了した)か否かが判定される。現在時刻より後に放送される番組の静止画がまだ残っている場合においては、ステップS57からステップS58に進み、変数iを1だけインクリメントして、ステップS52以降の処理を実行する。すなわち、現在時刻において放送されている番組の次に放送される番組について同様の検索が行われる。
そして、ステップS57において、EPGとして伝送されてくる将来の番組のすべてについての検索が完了したと判定されるまで、同様の処理が繰り返し実行される。
このようにして、EPGとしての静止画が、ジャンル毎に区分され、各ジャンルにおいて、現在放送されている番組からチャンネル順に配置され、さらにより遅い時刻に放送される番組も、順次その後に、チャンネル順に配列され、図37に示すように記憶される。そして、そのうちの所定の範囲のものがOSDエリア25aAに書き込まれ、そこから読み出されて、番組のデータストリームとして表示される。
図38と図39は、これらの映画、音楽、スポーツ、ドラマ、バラエティー&スペシャル、ドキュメンタリー、カルチャー&ホビー、アニメーション&ファミリー、ニュース、天気、番組ガイド、情報、ショッピング、ゲーム、カラオケ、アダルト、その他といったジャンルのジャンルアイコンと、NHK総合テレビ、NHK教育テレビ、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、WOWOWのステーションロゴの表示例を表している。なお、これらのアイコンおよびロゴは、説明の便宜のために用意されたものであり、必ずしも実際の放送において用いられているものではない。
なお、以上の実施例においては、ジャンルを基準にして、各静止画を区分するようにしたが、放送チャンネルを基準にして区分し、表示することも可能である。この場合、CPU29は、図40のフローチャートに示すような処理により、EPGエリア35Aに、静止画データを書き込む処理を実行する。
最初に、ステップS71において、変数iに1を初期設定し、ステップS72で、最初の放送チャンネル(第1チャンネル)を選択する。次に、ステップS73で、第i番目(いまの場合、第1番目)の静止画を取り込む処理を実行する。すなわち、第1チャンネルの現在放送されている番組の静止画を取り込む処理を実行する。
次に、ステップS74に進み、すべての放送チャンネルについての検索を終了したか否かを判定し、すべての放送チャンネルについての検索を終了していなければ、ステップS72に戻り、第2のチャンネルを選択し、ステップS73において、第2のチャンネルの現在放送されている番組の静止画を取り込む処理を実行する。
以下、同様の処理を繰り返し、ステップS74において、すべての放送チャンネルの検索が完了したと判定された場合、ステップS75に進み、変数iがMAXに等しくなったか否かを判定する。すなわち、EPGとして伝送されてくる番組のうち、現在時刻から将来放送される番組のすべてについての検索が終了したか否かを判定する。すべての番組を検索していなければ、ステップS76に進み、変数iを1だけインクリメントして、ステップS72に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
このようにして、現在時刻の次に放送される番組が、チャンネル毎に順次取り込まれる。そして、ステップS75において、EPGとして伝送されてくるすべての番組についての検索が終了したと判定されるまで、同様の処理が繰り返し実行される。
これにより、EPGエリア35Aには、図41に示すように、静止画が、放送チャンネル毎に区分され、各放送チャンネルにおいて、時刻順に静止画がまとめて記憶される。そして、そのうちの所定の範囲のものが読み出され、番組のデータストリームとして表示される。
このように、各放送チャンネル毎にEPGデータと取り込んだ場合においては、図31のステップS21におけるデータストリーム表示処理においては、ジャンルのデータストリームの表示に代えて、放送チャンネルのデータストリームの表示が行われる。これにより、例えば、図32に示すジャンルのデータストリームに代えて、図42に示すような放送チャンネルのデータストリームが表示される。
そして、このような放送チャンネルのデータストリームが表示されている状態において、セレクトボタンスイッチ131が操作されたとステップS23において判定された場合においては、ステップS27において、図33に示すような、そのジャンルの番組のデータストリームの表示に代えて、図43に示すような、その放送チャンネルの番組のデータストリームが表示される。
この番組のデータストリームにおいては、その放送チャンネルの番組が、時刻順に左側から右側に順番に表示される。そして、各静止画には、その番組のジャンルを表すジャンルアイコンが重畳して表示される。但し、このジャンルアイコンは、カーソルが位置するとき、静止画をより見やすくするために消去される。但し、そのジャンルアイコンは、タイトルバー上に表示されるため、使用者は、そのタイトルバーのジャンルアイコンから、その番組のジャンルを認識することができる。
以上の実施例においては、各種の指令は、リモートコマンダ5を操作することにより入力するようにしたが、IRD2の正面に設けられているボタンスイッチなどを直接操作して指令を入力するようにすることも可能である。また、リモートコマンダ5やIRD2の正面に設けられている操作部には、ジョイスティックのようなポインティングデバイスを用いることも可能である。
以上、本発明をIRD2に応用した場合を例として説明したが、このIRDは実質的にモニタ装置4(テレビジョン受像機)に内蔵させることも可能である。また、本発明は、ケーブルテレビジョンシステムのセットトップボックス、VCR、パーソナルコンピュータなどにおいても適用することが可能である。
1 AVシステム,2 IRD, 3 パラボラアンテナ, 4 モニタ装置, 5 リモートコマンダ, 21 チューナ, 23 エラー訂正回路, 24 デマルチプレクサ, 25 MPEGビデオデコーダ, 25a DRAM, 26 MPEGオーディオデコーダ, 26a DRAM, 29 CPU, 35 データバッファメモリ, 35A EPGエリア, 36 SRAM, 37 ROM, 38 EEPROM, 39 IR受信部, 131 セレクトボタンスイッチ, 144 番組表ボタンスイッチ
, 145 インフォボタンスイッチ