JP2004206322A - 2次元コード処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2次元コードの入出力において、計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られるようにする。
【解決手段】2次元コードの生成において、2次元コード化すべき原データ1を入力し、所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像5に変換し、2次元コード画像5の特定ブロック9を指定するブロックコード2、および特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コード3に基づき2次元コード画像5の特定ブロックを画像変換し、2次元コード画像6を得て、ブロックコードおよび法則コードを特定するマーク7、8を付与して出力する。読み取りに際しては、マーク7、8、およびマークから求められるブロックコード2、および法則コード3に基づきデコードした2次元コード画像の特定ブロックの画像を逆変換し、原データを得る。
【選択図】 図1
【解決手段】2次元コードの生成において、2次元コード化すべき原データ1を入力し、所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像5に変換し、2次元コード画像5の特定ブロック9を指定するブロックコード2、および特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コード3に基づき2次元コード画像5の特定ブロックを画像変換し、2次元コード画像6を得て、ブロックコードおよび法則コードを特定するマーク7、8を付与して出力する。読み取りに際しては、マーク7、8、およびマークから求められるブロックコード2、および法則コード3に基づきデコードした2次元コード画像の特定ブロックの画像を逆変換し、原データを得る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成、または読み取る2次元コード処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷物などに容易に機械読み取りできる情報を印刷するため、バーコードや2次元コードなどのコードシステムが用いられている。2次元コードは、2次元に配置されたセルの分布パターンにより情報を表現するもので、バーコードなどに比して、読み取り方向の制約がほとんどない、単位面積あたりの情報量が大きい、などの特徴があり、Code49、QR CODE、Veri Codeなどといったコーディング方式が知られている。
【0003】
2次元コードにおいても、意図しない相手にエンコードされたデータ内容を読み取られることがないようにするためのセキュリティ向上技術が望まれている。
【0004】
一般に、デジタルデータのセキュリティを高める方法としては、伝送すべきデータに対して暗号化を行なうことが知られており、種々の公開鍵暗号方式等の暗号化技術が用いられている。このような暗号化技術を2次元コードにおいて利用する場合、たとえば2次元コード化する原データを公知の暗号化技術により暗号化した上、その暗号化したデータを2次元コードにエンコードすることが考えられる。
【0005】
また、遊技用プリペイドカードにおいて磁気データと2次元コードを併用し、2次元バーコードと磁気データとを相互に照合する技術が下記の特許文献1に示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−334639号 (図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術のうち、公開鍵暗号方式等の暗号化技術は、暗号化および復号に必要とされるデータ処理が複雑であり、比較的大きなCPUパワーを必要とし、特に携帯型機器のような資源の限定された装置で実施するのが困難な場合がある。
【0008】
また、特許文献1のように磁気データと2次元コードを併用する方式は、それぞれの既知の方式を組み合せたものにすぎず、これら既知の方式を組み合せたからといって単にそれだけでは高いセキュリティが得られる、とは云い難い。
【0009】
本発明の課題は、2次元コードの入出力において、計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、2次元コード化すべき原データを入力し、入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1〜図7は本発明の2次元コード処理方法の1実施形態の概要を示している。また、図8は本発明の2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成を示している。まず、図1〜図7を参照して本発明の2次元コード処理方法の全体を説明する。
【0013】
図1において符号1は2次元コード化する原データである。本実施形態においては、入力した原コード1から2次元コードを作成し、その画像データに対してセキュリティのための変換を加える。
【0014】
符号4は本実施形態の2次元コードの論理的な構造を示している。本実施形態では原データ1から生成した画像データにブロック変換を加えて最終の2次元コードを生成する。符号2はこのブロック変換の位置を示すブロックコード、3はブロック変換の法則を示す法則コードであり、原データ1とともに2次元コード化され、さらに画像化した後、この2次元コードの画像にブロックコード2および法則コード3に対応する画像変換を行なうことにより最終の2次元コード6が生成される。
【0015】
ブロックコード2は、そのバイナリパターンにより2次元コード中のどの位置のコードブロックを変換するかを表現するものである。また、法則コード3はそのブロック変換の法則を示す。図示のブロックコード”A0”が2次元コード左側の中央のブロックを表現するものとし、法則コード”B0”が画像の白黒反転変換を示すものとすれば、原データ1から規格(公知の任意のコーディング方式を用いることができる)通りのコーディング方式に基づき作成した2次元コードの画像データ5は符号6のように変換される。
【0016】
図示のように、コード変換にどのようなブロックコード2および法則コード3を用いたかは、2次元コードの画像上で符号7および8のようなマーク(印)で表現される。
【0017】
符号7はブロックマーク、符号8は法則マークで、これらのマークは、たとえば図示のように2次元コードを構成するセルの1つにより表現する。図1の例では、2次元コードの外側の特定の角の1つに付した濃色のセルの1つによりブロックマーク7を、また、2次元コードの内側の特定位置にある白色(淡色)のセルにより法則マーク8を表現している。これらのマークの位置は、上記の2次元コード左側の中央のブロックを表現するブロックコード”A0”、および画像の白黒反転変換を示す法則コード”B0”にそれぞれ該当する。
【0018】
そして、最終の2次元コード6の画像では、ブロックコード”A0”に基づき、2次元コード左側の中央のブロックが符号9のように白黒反転されている。
【0019】
規格通りにエンコーディングされた2次元コード5に対して上記のような画像変換を行なうことにより、最終の2次元コード6の画像は、規格通りの2次元コードとは異なるものとなる。したがって、この最終の2次元コード6の画像は、読み取り装置で読み取っても、規格通りのデコード方法では復元することができず、これによりブロックマーク7、法則マーク8の表現する規則に基づきデコード(上記の変換の逆変換)を行なえる読み取り装置でしか読み取り、デコードできなくなる。このようにして、2次元コードのセキュリティを確保することができる。
【0020】
ブロックコードの例を図2〜図4に、法則コードの例を図5〜図7に示す。図2〜図4のコードパターンは、図1の原データから規格通り生成した2次元コードと同じであるが、ブロックコード”A0”〜”A2”に該当する特定位置のブロックの他は斜線により示してある。図5〜図7のコードパターンは、図1の原データに対してブロックコード”A0”に該当する特定位置のコードを法則コード”B0”〜”B1”による変換を行なった後の状態を示しているが、ブロックコード”A0”に該当する特定位置のブロックの他は斜線により示してある。
【0021】
図2はブロックコード”A0”を示す。符号10は分割したエリアの一つとしてブロックコード”A0”と名付けた特定位置(左側中央)のブロック、11はブロックコード”A0”を示すブロックマークで、2次元コードの右上の角に付与されている。
【0022】
図3はブロックコード”A1”を示す。符号12はブロックコード”A1”と名付けた特定位置(上部中央)のブロック、13はブロックコード”A1”を示すブロックマークで、2次元コードの左上の角に付与されている。
【0023】
図4はブロックコード”A2”を示す。符号14はブロックコード”A2”と名付けた特定位置(右下部)のブロック、15はブロックコード”A2”を示すブロックマークで、2次元コードの左下の角に付与されている。なお、ブロック14の中心部分は斜線で示してある通り変換対象となっていない。この中心部分が変換対象となっていないのは、この部分の本来の2次元コードの持つ読み取りにおける位置関係を補正する情報などにできるだけ影響を与えないようにするためである。
【0024】
図5は法則コード”B0”の変換を示す。法則コード”B0”の変換は白黒反転であり、符号16で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が白黒反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号17は法則コード”B0”による白黒反転が行われたことを示す法則マークである。
【0025】
図6は法則コード”B1”の変換を示す。法則コード”B1”の変換は左右反転であり、符号18で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が左右反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号19は法則コード”B1”による左右反転が行われたことを示す法則マークである。
【0026】
図7は法則コード”B2”の変換を示す。法則コード”B2”の変換は上下反転であり、符号20で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が上下反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号21は法則コード”B2”による上下反転が行われたことを示す法則マークである。
【0027】
以上のようにエンコードされた2次元コードの読み取りは、図1の変換を逆にたどる処理を行なえばよく、まず最終2次元コード6をCCDやCMOSセンサなどを用いて読み取り、読み取った画像からブロックマーク7と法則マーク8を検出する。これらのマークがなければ通常の規格通りの2次元コードの復号処理を行なう。ブロックマーク7および法則マーク8が検出できた場合はそれぞれのマークに対応するブロック位置と変換方式を選択し、逆変換を行なうことにより元の2次元コード5を復元し、さらに規格通りの2次元コードの復号処理を行なえば、データ4を復元できる。さらにデータ4に含まれるブロックコード2と法則コード3によりマークとの関連が正しいことを検証した上、原データ1を抽出する。
【0028】
図8は、上記の2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成例を示している。この2次元コード処理装置の好適な実施形態は、たとえば2次元コードの読み取りおよび(または)印刷(ないし他の装置への出力)が可能な携帯型機器のような装置である。
【0029】
図8において符号101はマイクロプロセッサなどからなるCPUで、装置全体の動作を制御する。CPU101には、不図示のI/Oインターフェースを介して、出力装置103、キーボードや表示器などからなるユーザーインターフェース手段104、および入力装置107が接続される。
【0030】
出力装置103は、変換した2次元コードの画像、あるいは復号したデータなどを出力するために用いられるもので、プリンタや、他の装置と通信するためのネットワークインターフェースなどから構成される。
【0031】
入力装置107は、2次元コード化すべき原データの入力装置や、復号化すべき2次元コードの画像を読み取るスキャナなどから構成される。
【0032】
CPU101には、ROM105およびRAM106が接続されている。ROM105には、後述する本発明の2次元コード処理がCPU101のプログラムとして格納される。特に符号105aとして示したものは本発明の2次元コード処理のうち、ブロックコードおよび法則コードに基づく変換/逆変換を行なう変換ルーチンである。
【0033】
2次元コードへのエンコーディングは図9に示すようにして行なわれる。図9はCPU101により実行される原データの2次元コード化処理を示している。
【0034】
図9のステップS91において、入力装置107から2次元コード化すべき原データを入力する。ステップS92では、原データとブロックコードおよび法則コードを規格通りにエンコードする。
【0035】
ブロックコードおよび法則コードは、所定のフォーマット(たとえば上記の”A0”、”B1”のような文字コードであってよい)で入力装置107から原データとともに入力するか、あるいはユーザーインターフェース手段104における所定のユーザ操作により指定する。ステップS93およびステップS94では、指定されたブロックコードおよび法則コードに基づき、ステップS92で生成された2次元コードのいずれの部分(図2〜図4)を、いずれの変換法則(図5〜図7)により変換するかが決定される。
【0036】
ステップS95では、変換ルーチン105aにより上述の画像変換処理を行ない、ステップS96で得られた最終の2次元コードを出力装置103で出力(プリントあるいは得られた2次元コードの画像を他の装置などに出力)する。
【0037】
図10はCPU101により実行される原データの2次元コード復号処理を示している。
【0038】
ステップS101では、入力装置107により復号化すべき2次元コードの画像を入力する。
【0039】
ステップS102では、ステップS101で入力した画像データにブロックマークが含まれているか否かを判定する。ステップS102でブロックマークが含まれていない場合は、ステップS102からステップS105に移行し、ステップS101で入力した画像データを規格通りデコードする。ステップS102でブロックマークが含まれている場合はステップS103に移行する。
【0040】
ステップS103では、さらに法則マークが含まれているか否かを判定するが、ここで法則マークが含まれていなければブロックマークのみが含まれていることになるので、ステップS107でエラー処理を行なう。
【0041】
ステップS102、S103がいずれも肯定された場合、つまりブロックマークおよび法則マークを検出した場合は、ステップS104において、上述の逆変換を行なう。すなわち、変換ルーチン105aにより、ブロックマークおよび法則マークに基づきそれぞれのマークに対応するブロック位置と変換方式を選択し、逆変換を行なう。
【0042】
さらに、ステップS105で、逆変換された画像データを通常通りのデコードにより復号し、データ4に含まれるブロックコードと法則コード、あるいはマークと、実際に逆変換を作用させた特定ブロックや逆変換に用いた法則が妥当であったか否かを検証(当然ながら、もし不整合が認められた場合は警告などのエラー処理を行なう)した上、原データを抽出し、ステップS106で出力装置103により出力(文字データなどのプリントあるいは得られたデータを他の装置などに出力)する。
【0043】
以上のようにして、原データに基づき、画像変換した2次元コード画像を生成し、また画像変換した2次元コード画像をデコードして原データを復元することができる。本実施形態の2次元コード入出力処理は計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られる。すなわち、本実施形態によれば、次のような作用効果を期待できる。
【0044】
・2次元コードの印刷および読み取り装置の持つ一般的な印刷および読み取り機能にて対応可能である。高い分解能を持つ印刷機能や読み取り機能が不要であり、また、公開鍵暗号方式などの複雑な処理を必要とせず、計算資源の限定された携帯型機器のような装置においても簡単安価に実施できる。
【0045】
・パスワードや特殊なキーを用いておらず、画像中に変換した情報が含まれているため、画像から必ず復元が可能である。
【0046】
・画像変換法則およびそれを作用させる特定ブロックを指定する情報(法則コード、ブロックコードおよびそれに対応マーク)が画像とデータの双方に含まれるため確実な確認が可能である。
【0047】
なお、上記の実施形態はあくまでも一例であり、上記実施形態により本発明の技術範囲が限定されるものではないことはいうまでもない。
【0048】
たとえば、以上では、2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードを入力した原データとともに2次元コード化するものとした。また、2次元コード画像に、画像変換に用いたブロックコードおよび法則コードを特定するマークを出力する2次元画像に付与することとした。このようにブロックコードおよび法則コードを2次元コードに含めたり、それらを特定するマークを付与することにより、デコード後の検証を行なえる利点があるが、この仕様はセキュリティ対策としては必ずしも必須ではない。たとえば、2次元コードの作成者と受領者間でのみ通用する暗号化手段として本発明を利用したい場合にはブロックコードおよび法則コードを2次元コード画像に含めること、あるいはブロックコードおよび法則コードを特定するマークの付与、あるいはさらにこれらを用いた出力前の検証は必ずしも行なわなくてよく、2次元コードの作成者と受領者間のデータ授受に関するセキュリティ向上の効果は充分達成することができる。
【0049】
また、図8に示した本発明の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理装置の構成は需要に応じて任意に変更することができる。本発明の2次元コード処理方法は、全てコンピュータプログラムとして実装することができ、その場合、任意の装置に組み込み状態で、あるいはネットワーク経由などで供給し、その装置で実行させることができる。
【0050】
また、本発明の技術範囲は、本発明の2次元コード処理方法に基づき印刷した記録媒体、たとえば、紙葉体、クレジットカード、プリペイドカード、商品包装紙、商品容器などの記録媒体を含む。本発明の2次元コード処理方法に基づきこれら記録媒体に2次元コードを印刷することにより、記録媒体の授受の際の2次元コードデータ処理に関して上述同様のセキュリティ向上効果を期待できるのはいうまでもない。
【0051】
すなわち、本発明の技術範囲には次のような実施の態様が含まれる。
【0052】
<実施態様>
<実施態様1> 特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、
2次元コード化すべき原データを入力し、
入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、
前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力することを特徴とする2次元コード処理方法。
【0053】
<実施態様2> 前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードを前記原データとともに2次元コード画像に変換し、しかる後に前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換を行なうことを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0054】
<実施態様3> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像に、前記画像変換に用いた前記ブロックコードおよび前記法則コードを特定するマークを付与して出力することを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0055】
<実施態様4> 前記法則コードにより前記特定ブロックの白黒反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0056】
<実施態様5> 前記法則コードにより前記特定ブロックの左右反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0057】
<実施態様6> 前記法則コードにより前記特定ブロックの上下反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0058】
<実施態様7> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像を入力し、前記特定ブロックの2次元コード画像を前記法則コードに基づく画像変換の逆変換により画像変換し、得られた2次元コード画像を所定のコーディング方式に基づき復号し、得られた原データを出力することを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0059】
<実施態様8> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像を入力し、該2次元コード画像に付与された前記ブロックコードおよび前記法則コードを特定するマークに基づき、前記逆変換を行なう特定ブロックおよび前記逆変換の法則を決定することを特徴とする実施態様7に記載の2次元コード処理方法。
【0060】
<実施態様8> 前記ブロックコードおよび前記法則コードが原コードとともに入力した2次元コード画像に含まれている場合、復号された前記ブロックコードおよび前記法則コードを用いて前記逆変換を行なった特定ブロックおよび前記逆変換の法則の選択を検証することを特徴とする実施態様7に記載の2次元コード処理方法。
【0061】
<実施態様9> 実施態様1〜8に記載の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理装置。
【0062】
<実施態様10> 実施態様1〜8に記載の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理プログラム。
【0063】
<実施態様11> 実施態様1〜6に記載の2次元コード処理方法により生成された2次元コード画像を印刷した記録媒体。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、2次元コード化すべき原データを入力し、入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力する構成を採用しているので、計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られる優れた2次元コード処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2次元コード処理方法の概略を示した説明図である。
【図2】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図3】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図4】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図5】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図6】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図7】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図8】本発明による2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成を示したブロックである。
【図9】図8の装置における2次元コード生成処理を示したフローチャート図である。
【図10】図8の装置における2次元コードの復号処理を示したフローチャート図である。
【符号の説明】
1 原コード
2 ブロックコード
3 法則コード
7、11、13、15 ブロックマーク
8、17、19、21 法則マーク
101 CPU
103 出力装置
104 ユーザーインターフェース手段
105 ROM
106 RAM
107 入力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成、または読み取る2次元コード処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、印刷物などに容易に機械読み取りできる情報を印刷するため、バーコードや2次元コードなどのコードシステムが用いられている。2次元コードは、2次元に配置されたセルの分布パターンにより情報を表現するもので、バーコードなどに比して、読み取り方向の制約がほとんどない、単位面積あたりの情報量が大きい、などの特徴があり、Code49、QR CODE、Veri Codeなどといったコーディング方式が知られている。
【0003】
2次元コードにおいても、意図しない相手にエンコードされたデータ内容を読み取られることがないようにするためのセキュリティ向上技術が望まれている。
【0004】
一般に、デジタルデータのセキュリティを高める方法としては、伝送すべきデータに対して暗号化を行なうことが知られており、種々の公開鍵暗号方式等の暗号化技術が用いられている。このような暗号化技術を2次元コードにおいて利用する場合、たとえば2次元コード化する原データを公知の暗号化技術により暗号化した上、その暗号化したデータを2次元コードにエンコードすることが考えられる。
【0005】
また、遊技用プリペイドカードにおいて磁気データと2次元コードを併用し、2次元バーコードと磁気データとを相互に照合する技術が下記の特許文献1に示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−334639号 (図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術のうち、公開鍵暗号方式等の暗号化技術は、暗号化および復号に必要とされるデータ処理が複雑であり、比較的大きなCPUパワーを必要とし、特に携帯型機器のような資源の限定された装置で実施するのが困難な場合がある。
【0008】
また、特許文献1のように磁気データと2次元コードを併用する方式は、それぞれの既知の方式を組み合せたものにすぎず、これら既知の方式を組み合せたからといって単にそれだけでは高いセキュリティが得られる、とは云い難い。
【0009】
本発明の課題は、2次元コードの入出力において、計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、2次元コード化すべき原データを入力し、入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1〜図7は本発明の2次元コード処理方法の1実施形態の概要を示している。また、図8は本発明の2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成を示している。まず、図1〜図7を参照して本発明の2次元コード処理方法の全体を説明する。
【0013】
図1において符号1は2次元コード化する原データである。本実施形態においては、入力した原コード1から2次元コードを作成し、その画像データに対してセキュリティのための変換を加える。
【0014】
符号4は本実施形態の2次元コードの論理的な構造を示している。本実施形態では原データ1から生成した画像データにブロック変換を加えて最終の2次元コードを生成する。符号2はこのブロック変換の位置を示すブロックコード、3はブロック変換の法則を示す法則コードであり、原データ1とともに2次元コード化され、さらに画像化した後、この2次元コードの画像にブロックコード2および法則コード3に対応する画像変換を行なうことにより最終の2次元コード6が生成される。
【0015】
ブロックコード2は、そのバイナリパターンにより2次元コード中のどの位置のコードブロックを変換するかを表現するものである。また、法則コード3はそのブロック変換の法則を示す。図示のブロックコード”A0”が2次元コード左側の中央のブロックを表現するものとし、法則コード”B0”が画像の白黒反転変換を示すものとすれば、原データ1から規格(公知の任意のコーディング方式を用いることができる)通りのコーディング方式に基づき作成した2次元コードの画像データ5は符号6のように変換される。
【0016】
図示のように、コード変換にどのようなブロックコード2および法則コード3を用いたかは、2次元コードの画像上で符号7および8のようなマーク(印)で表現される。
【0017】
符号7はブロックマーク、符号8は法則マークで、これらのマークは、たとえば図示のように2次元コードを構成するセルの1つにより表現する。図1の例では、2次元コードの外側の特定の角の1つに付した濃色のセルの1つによりブロックマーク7を、また、2次元コードの内側の特定位置にある白色(淡色)のセルにより法則マーク8を表現している。これらのマークの位置は、上記の2次元コード左側の中央のブロックを表現するブロックコード”A0”、および画像の白黒反転変換を示す法則コード”B0”にそれぞれ該当する。
【0018】
そして、最終の2次元コード6の画像では、ブロックコード”A0”に基づき、2次元コード左側の中央のブロックが符号9のように白黒反転されている。
【0019】
規格通りにエンコーディングされた2次元コード5に対して上記のような画像変換を行なうことにより、最終の2次元コード6の画像は、規格通りの2次元コードとは異なるものとなる。したがって、この最終の2次元コード6の画像は、読み取り装置で読み取っても、規格通りのデコード方法では復元することができず、これによりブロックマーク7、法則マーク8の表現する規則に基づきデコード(上記の変換の逆変換)を行なえる読み取り装置でしか読み取り、デコードできなくなる。このようにして、2次元コードのセキュリティを確保することができる。
【0020】
ブロックコードの例を図2〜図4に、法則コードの例を図5〜図7に示す。図2〜図4のコードパターンは、図1の原データから規格通り生成した2次元コードと同じであるが、ブロックコード”A0”〜”A2”に該当する特定位置のブロックの他は斜線により示してある。図5〜図7のコードパターンは、図1の原データに対してブロックコード”A0”に該当する特定位置のコードを法則コード”B0”〜”B1”による変換を行なった後の状態を示しているが、ブロックコード”A0”に該当する特定位置のブロックの他は斜線により示してある。
【0021】
図2はブロックコード”A0”を示す。符号10は分割したエリアの一つとしてブロックコード”A0”と名付けた特定位置(左側中央)のブロック、11はブロックコード”A0”を示すブロックマークで、2次元コードの右上の角に付与されている。
【0022】
図3はブロックコード”A1”を示す。符号12はブロックコード”A1”と名付けた特定位置(上部中央)のブロック、13はブロックコード”A1”を示すブロックマークで、2次元コードの左上の角に付与されている。
【0023】
図4はブロックコード”A2”を示す。符号14はブロックコード”A2”と名付けた特定位置(右下部)のブロック、15はブロックコード”A2”を示すブロックマークで、2次元コードの左下の角に付与されている。なお、ブロック14の中心部分は斜線で示してある通り変換対象となっていない。この中心部分が変換対象となっていないのは、この部分の本来の2次元コードの持つ読み取りにおける位置関係を補正する情報などにできるだけ影響を与えないようにするためである。
【0024】
図5は法則コード”B0”の変換を示す。法則コード”B0”の変換は白黒反転であり、符号16で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が白黒反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号17は法則コード”B0”による白黒反転が行われたことを示す法則マークである。
【0025】
図6は法則コード”B1”の変換を示す。法則コード”B1”の変換は左右反転であり、符号18で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が左右反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号19は法則コード”B1”による左右反転が行われたことを示す法則マークである。
【0026】
図7は法則コード”B2”の変換を示す。法則コード”B2”の変換は上下反転であり、符号20で示すように、ブロックコード”A0”の位置のブロックの画像が上下反転されている(図1の元の2次元コード5参照)。符号21は法則コード”B2”による上下反転が行われたことを示す法則マークである。
【0027】
以上のようにエンコードされた2次元コードの読み取りは、図1の変換を逆にたどる処理を行なえばよく、まず最終2次元コード6をCCDやCMOSセンサなどを用いて読み取り、読み取った画像からブロックマーク7と法則マーク8を検出する。これらのマークがなければ通常の規格通りの2次元コードの復号処理を行なう。ブロックマーク7および法則マーク8が検出できた場合はそれぞれのマークに対応するブロック位置と変換方式を選択し、逆変換を行なうことにより元の2次元コード5を復元し、さらに規格通りの2次元コードの復号処理を行なえば、データ4を復元できる。さらにデータ4に含まれるブロックコード2と法則コード3によりマークとの関連が正しいことを検証した上、原データ1を抽出する。
【0028】
図8は、上記の2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成例を示している。この2次元コード処理装置の好適な実施形態は、たとえば2次元コードの読み取りおよび(または)印刷(ないし他の装置への出力)が可能な携帯型機器のような装置である。
【0029】
図8において符号101はマイクロプロセッサなどからなるCPUで、装置全体の動作を制御する。CPU101には、不図示のI/Oインターフェースを介して、出力装置103、キーボードや表示器などからなるユーザーインターフェース手段104、および入力装置107が接続される。
【0030】
出力装置103は、変換した2次元コードの画像、あるいは復号したデータなどを出力するために用いられるもので、プリンタや、他の装置と通信するためのネットワークインターフェースなどから構成される。
【0031】
入力装置107は、2次元コード化すべき原データの入力装置や、復号化すべき2次元コードの画像を読み取るスキャナなどから構成される。
【0032】
CPU101には、ROM105およびRAM106が接続されている。ROM105には、後述する本発明の2次元コード処理がCPU101のプログラムとして格納される。特に符号105aとして示したものは本発明の2次元コード処理のうち、ブロックコードおよび法則コードに基づく変換/逆変換を行なう変換ルーチンである。
【0033】
2次元コードへのエンコーディングは図9に示すようにして行なわれる。図9はCPU101により実行される原データの2次元コード化処理を示している。
【0034】
図9のステップS91において、入力装置107から2次元コード化すべき原データを入力する。ステップS92では、原データとブロックコードおよび法則コードを規格通りにエンコードする。
【0035】
ブロックコードおよび法則コードは、所定のフォーマット(たとえば上記の”A0”、”B1”のような文字コードであってよい)で入力装置107から原データとともに入力するか、あるいはユーザーインターフェース手段104における所定のユーザ操作により指定する。ステップS93およびステップS94では、指定されたブロックコードおよび法則コードに基づき、ステップS92で生成された2次元コードのいずれの部分(図2〜図4)を、いずれの変換法則(図5〜図7)により変換するかが決定される。
【0036】
ステップS95では、変換ルーチン105aにより上述の画像変換処理を行ない、ステップS96で得られた最終の2次元コードを出力装置103で出力(プリントあるいは得られた2次元コードの画像を他の装置などに出力)する。
【0037】
図10はCPU101により実行される原データの2次元コード復号処理を示している。
【0038】
ステップS101では、入力装置107により復号化すべき2次元コードの画像を入力する。
【0039】
ステップS102では、ステップS101で入力した画像データにブロックマークが含まれているか否かを判定する。ステップS102でブロックマークが含まれていない場合は、ステップS102からステップS105に移行し、ステップS101で入力した画像データを規格通りデコードする。ステップS102でブロックマークが含まれている場合はステップS103に移行する。
【0040】
ステップS103では、さらに法則マークが含まれているか否かを判定するが、ここで法則マークが含まれていなければブロックマークのみが含まれていることになるので、ステップS107でエラー処理を行なう。
【0041】
ステップS102、S103がいずれも肯定された場合、つまりブロックマークおよび法則マークを検出した場合は、ステップS104において、上述の逆変換を行なう。すなわち、変換ルーチン105aにより、ブロックマークおよび法則マークに基づきそれぞれのマークに対応するブロック位置と変換方式を選択し、逆変換を行なう。
【0042】
さらに、ステップS105で、逆変換された画像データを通常通りのデコードにより復号し、データ4に含まれるブロックコードと法則コード、あるいはマークと、実際に逆変換を作用させた特定ブロックや逆変換に用いた法則が妥当であったか否かを検証(当然ながら、もし不整合が認められた場合は警告などのエラー処理を行なう)した上、原データを抽出し、ステップS106で出力装置103により出力(文字データなどのプリントあるいは得られたデータを他の装置などに出力)する。
【0043】
以上のようにして、原データに基づき、画像変換した2次元コード画像を生成し、また画像変換した2次元コード画像をデコードして原データを復元することができる。本実施形態の2次元コード入出力処理は計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られる。すなわち、本実施形態によれば、次のような作用効果を期待できる。
【0044】
・2次元コードの印刷および読み取り装置の持つ一般的な印刷および読み取り機能にて対応可能である。高い分解能を持つ印刷機能や読み取り機能が不要であり、また、公開鍵暗号方式などの複雑な処理を必要とせず、計算資源の限定された携帯型機器のような装置においても簡単安価に実施できる。
【0045】
・パスワードや特殊なキーを用いておらず、画像中に変換した情報が含まれているため、画像から必ず復元が可能である。
【0046】
・画像変換法則およびそれを作用させる特定ブロックを指定する情報(法則コード、ブロックコードおよびそれに対応マーク)が画像とデータの双方に含まれるため確実な確認が可能である。
【0047】
なお、上記の実施形態はあくまでも一例であり、上記実施形態により本発明の技術範囲が限定されるものではないことはいうまでもない。
【0048】
たとえば、以上では、2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードを入力した原データとともに2次元コード化するものとした。また、2次元コード画像に、画像変換に用いたブロックコードおよび法則コードを特定するマークを出力する2次元画像に付与することとした。このようにブロックコードおよび法則コードを2次元コードに含めたり、それらを特定するマークを付与することにより、デコード後の検証を行なえる利点があるが、この仕様はセキュリティ対策としては必ずしも必須ではない。たとえば、2次元コードの作成者と受領者間でのみ通用する暗号化手段として本発明を利用したい場合にはブロックコードおよび法則コードを2次元コード画像に含めること、あるいはブロックコードおよび法則コードを特定するマークの付与、あるいはさらにこれらを用いた出力前の検証は必ずしも行なわなくてよく、2次元コードの作成者と受領者間のデータ授受に関するセキュリティ向上の効果は充分達成することができる。
【0049】
また、図8に示した本発明の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理装置の構成は需要に応じて任意に変更することができる。本発明の2次元コード処理方法は、全てコンピュータプログラムとして実装することができ、その場合、任意の装置に組み込み状態で、あるいはネットワーク経由などで供給し、その装置で実行させることができる。
【0050】
また、本発明の技術範囲は、本発明の2次元コード処理方法に基づき印刷した記録媒体、たとえば、紙葉体、クレジットカード、プリペイドカード、商品包装紙、商品容器などの記録媒体を含む。本発明の2次元コード処理方法に基づきこれら記録媒体に2次元コードを印刷することにより、記録媒体の授受の際の2次元コードデータ処理に関して上述同様のセキュリティ向上効果を期待できるのはいうまでもない。
【0051】
すなわち、本発明の技術範囲には次のような実施の態様が含まれる。
【0052】
<実施態様>
<実施態様1> 特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、
2次元コード化すべき原データを入力し、
入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、
前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力することを特徴とする2次元コード処理方法。
【0053】
<実施態様2> 前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードを前記原データとともに2次元コード画像に変換し、しかる後に前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換を行なうことを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0054】
<実施態様3> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像に、前記画像変換に用いた前記ブロックコードおよび前記法則コードを特定するマークを付与して出力することを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0055】
<実施態様4> 前記法則コードにより前記特定ブロックの白黒反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0056】
<実施態様5> 前記法則コードにより前記特定ブロックの左右反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0057】
<実施態様6> 前記法則コードにより前記特定ブロックの上下反転変換が指定されることを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0058】
<実施態様7> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像を入力し、前記特定ブロックの2次元コード画像を前記法則コードに基づく画像変換の逆変換により画像変換し、得られた2次元コード画像を所定のコーディング方式に基づき復号し、得られた原データを出力することを特徴とする実施態様1に記載の2次元コード処理方法。
【0059】
<実施態様8> 前記ブロックコードおよび前記法則コードに基づく画像変換後の2次元コード画像を入力し、該2次元コード画像に付与された前記ブロックコードおよび前記法則コードを特定するマークに基づき、前記逆変換を行なう特定ブロックおよび前記逆変換の法則を決定することを特徴とする実施態様7に記載の2次元コード処理方法。
【0060】
<実施態様8> 前記ブロックコードおよび前記法則コードが原コードとともに入力した2次元コード画像に含まれている場合、復号された前記ブロックコードおよび前記法則コードを用いて前記逆変換を行なった特定ブロックおよび前記逆変換の法則の選択を検証することを特徴とする実施態様7に記載の2次元コード処理方法。
【0061】
<実施態様9> 実施態様1〜8に記載の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理装置。
【0062】
<実施態様10> 実施態様1〜8に記載の2次元コード処理方法を実施する2次元コード処理プログラム。
【0063】
<実施態様11> 実施態様1〜6に記載の2次元コード処理方法により生成された2次元コード画像を印刷した記録媒体。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、2次元コード化すべき原データを入力し、入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力する構成を採用しているので、計算資源が限られている場合であっても簡単安価に実施でき、高いセキュリティ効果を得られる優れた2次元コード処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2次元コード処理方法の概略を示した説明図である。
【図2】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図3】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図4】本発明によるブロックコードの例を示した説明図である。
【図5】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図6】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図7】本発明による法則コードの例を示した説明図である。
【図8】本発明による2次元コード処理方法を実施可能な2次元コード処理装置の構成を示したブロックである。
【図9】図8の装置における2次元コード生成処理を示したフローチャート図である。
【図10】図8の装置における2次元コードの復号処理を示したフローチャート図である。
【符号の説明】
1 原コード
2 ブロックコード
3 法則コード
7、11、13、15 ブロックマーク
8、17、19、21 法則マーク
101 CPU
103 出力装置
104 ユーザーインターフェース手段
105 ROM
106 RAM
107 入力装置
Claims (1)
- 特定形状のセルを所定の規則にしたがって配置して成る2次元コードを生成する2次元コード処理方法において、
2次元コード化すべき原データを入力し、
入力した原データを所定のコーディング方式に基づき2次元コード画像に変換し、
前記2次元コード画像を構成する複数のブロックの内の特定ブロックを指定するブロックコード、および前記特定ブロックの画像を変換する法則を指定する法則コードに基づき前記2次元コード画像の特定ブロックを前記法則により画像変換し、得られた2次元コード画像を出力することを特徴とする2次元コード処理方法。
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- 2002-12-25 JP JP2002373480A patent/JP2004206322A/ja active Pending
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