JP2004204781A - 発電機用エンジンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロコンピュータを用いてエンジンの制御を行う主制御装置と、手動操作でエンジンの制御を行う手動式制御装置とを併設した発電機用エンジンの制御装置において、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止しない場合でも、確実にエンジンを保護できるようにした発電機用エンジンの制御装置を提供することが課題である。
【解決手段】エンジンに油圧検出センサと水温検出センサ、油圧が所定異常値レベルを超えて低下したときに信号を発するメカニカルスイッチと、水温が所定異常値レベルを超えて上昇したときに信号を発するメカニカルスイッチとを設け、これらの出力を主制御装置と手動式制御装置に設けた保護回路に並列に接続し、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止しない場合でも、手動式制御装置による保護回路によってエンジンの停止処理が行われるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジンに油圧検出センサと水温検出センサ、油圧が所定異常値レベルを超えて低下したときに信号を発するメカニカルスイッチと、水温が所定異常値レベルを超えて上昇したときに信号を発するメカニカルスイッチとを設け、これらの出力を主制御装置と手動式制御装置に設けた保護回路に並列に接続し、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止しない場合でも、手動式制御装置による保護回路によってエンジンの停止処理が行われるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発電機用エンジンの制御装置に関し、特に、マイクロコンピュータを使用した発電機用エンジンの制御装置における、マイクロコンピュータ故障時の対策を施した発電機用エンジンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、発電機を駆動するエンジンの発停、状態表示、保護装置の作動、警報出力等の制御には、マイクロコンピュータが使われるようになっている。しかしながらマイクロコンピュータは、ノイズ、サージ、湿度、温度、電源電圧の変動等の環境条件による影響を受けて異常が発生しやすく、エンジン自体は正常であっても制御装置の不調で運転ができなくなることがあり、停電などの非常時に必ず運転できることが必要な発電機用エンジンにあっては、マイクロコンピュータを使用した制御装置の信頼性に不安があった。
【0003】
そのため特許文献1には、マイクロコンピュータを用いた非常用原動機の制御装置において、信頼性を向上するため、マイクロコンピュータを用いた主制御装置の他に、手動操作で起動と停止を行うことができる手動式制御回路を併設し、主制御装置に異常が生じた場合でも、手動操作で運転、停止を行えるようにした制御装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−163962号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示された装置は、確かに主制御装置に異常が生じた場合、電源スイッチを手動式の制御回路に切り替えることで手動操作が可能であるが、主制御装置に異常が生じたことが判明して始めて手動でスイッチが切り替えられるため、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合、エンジンの保護装置が働かずにエンジンが故障するなどの問題を生じる可能性がある。
【0006】
そのため本発明においては、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止しない場合でも、確実にエンジンを保護できるようにした発電機用エンジンの制御装置を提供することが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、
マイクロコンピュータを用いてエンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う主制御装置と、手動操作で前記エンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う手動式制御装置とを併設した発電機用エンジンの制御装置において、
前記エンジンは油圧の異常を検出する手段と水温の異常を検出する手段とを有し、該油圧異常検出手段と水温異常検出手段の出力を前記主制御装置と前記手動式制御装置における前記エンジン保護のための停止動作を行う保護回路に並列に接続すると共に、前記主制御装置における前記エンジンの油圧と水温を表示する手段に接続したことを特徴とする。
【0008】
このように発電機用エンジンの制御回路を構成することにより、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合、手動式制御装置における保護回路が動作してエンジンを停止することができるから、エンジンが故障するなどの問題が生じるのを防止することができる。
【0009】
そして、前記油圧異常検出手段と水温異常検出手段は、それぞれ連続的に前記油圧若しくは前記水温の変化を検出する一のセンサと、それぞれ前記油圧若しくは前記水温の所定異常値レベルで信号を発する他のセンサとで構成し、且つ、前記他のセンサは、前記主制御装置における保護回路と前記手動式制御装置における保護回路に接続され、前記一のセンサは前記主制御装置における前記油圧と水温を表示する手段に接続することにより、主制御装置に異常が生じても、エンジンの異常は他のセンサから手動式制御装置に伝えられて保護回路が動作するから、エンジンが故障するなどの問題は確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0011】
図1は本発明になる発電機用エンジン制御装置の実施の形態を示した概略ブロック図である。同図において、1は発電機、2はディーゼルエンジンなどを用いた発電機駆動用のエンジン、3はマイクロコンピュータを用いたエンジン2の主制御装置、4は手動でエンジン2の始動、停止、及びエンジン異常時の自動停止を行えるよう構成した手動式制御装置で、これら主制御装置3、手動式制御装置4は、図示しないエンジンのスタータ用バッテリ、若しくは制御装置用のバッテリにより電源を供給され、これらバッテリは、発電機が稼動した後は、この電力により充電されるようになっている。20はエンジン2の油圧を連続的に検出する油圧センサ、21は同じくエンジン2の油圧の低下など、所定異常値レベルを超えたときに信号を発するメカニカルスイッチで構成した油圧センサ、22はエンジン2の水温を連続的に検出する水温センサ、23は同じく、エンジン2の水温の上昇など、所定異常値レベルを超えたときに信号を発するメカニカルスイッチで構成した水温センサである。
【0012】
30は主制御装置3を制御するマイクロコンピュータ、31はエンジン2に設けられた油圧センサ20と水温センサ22からの信号により、エンジン2の油圧が所定異常値レベルを超えて低下した場合や水温が所定異常値レベルを超えて上昇した場合など、エンジン2に異常が生じたときにアラームを発生するエンジン異常アラーム発生回路、32は前記油圧センサ20と水温センサ22からの信号を受けてエンジン2の油圧と水温の状態を表示する油圧・水温表示装置、33はエンジン2に設けられた油圧メカニカルスイッチ(油圧センサ)21と水温メカニカルスイッチ(水温センサ)23から、エンジン2の油圧の低下や水温の異常上昇など、所定異常値レベルを超えたという信号を受け、エンジンに異常が生じたとしてエンジン2の停止指示をエンジン停止回路34に送る保護回路、35はマイクロコンピュータ30からの指示でエンジン2を始動するエンジン始動回路である。
【0013】
40は保護回路33と同じく、エンジン2に設けられた油圧メカニカルスイッチ21と水温メカニカルスイッチ23から、エンジン2が所定異常値レベルを超えて油圧が低下したかまたは水温が上昇したという信号を受け、エンジンに異常が生じたとしてエンジン2の停止指示をエンジン停止回路41に送る保護回路、42は手動でエンジン2を始動するためのエンジン始動スイッチ、43は手動でエンジン2を停止するエンジン停止スイッチである。
【0014】
このような構成の本発明になる発電機用エンジンの制御装置において、発電機1を始動する場合は、主制御装置3のマイクロコンピュータ30がエンジン始動回路35に指示し、エンジン2に設けられた図示していないスタータを回転させてエンジン2を始動し、発電機1を回転させる。発電機1が運転を開始すると、エンジン2の油圧センサ20、水温センサ22が油圧と水温を検出し、その検出結果を主制御装置3の油圧・水温表示装置32に送って表示する。
【0015】
そして発電機が稼動しているときにエンジン2の油圧が所定異常値レベルを超えて下がった、または水温が所定異常値レベルを超えて上昇した場合、油圧センサ20、水温センサ22、及び油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出し、信号を主制御装置3のエンジン異常アラーム発生回路31、保護回路33、手動式制御装置4の保護回路40に送る。そのためまず、主制御装置3のエンジン異常アラーム発生回路31によってエンジン2が異常である旨のアラームが発生され、さらに保護回路33、または40からエンジン停止回路34、41にエンジン停止指示が送られ、これらの回路からエンジン2の停止信号が発せられてエンジン2は停止する。なおこのとき、エンジン停止回路34、41からのエンジン停止信号は、特に優先順位は設けず、先に到達した信号で停止処理を行う。
【0016】
このようにして、主制御装置3が正常に動作している通常の場合は、エンジン2に異常があっても、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23からの信号によってエンジン保護回路33、40が動作してエンジン2を停止させるから、問題が生じることがない。
【0017】
一方、主制御装置3を構成するマイクロコンピュータ30に異常があり、この主制御装置3の動作が停止した場合、エンジン2のトラブルを避けるため、フェールセイフの考え方に従って通常はエンジン2を停止する。そのため、停電などの非常時においては、手動式制御装置4におけるエンジン始動スイッチ42を操作する。すると信号がエンジン2に送られ、エンジン2に設けられた図示していないスタータが回転してエンジン2が始動され、発電機1を回転させる。
【0018】
そしてこのようにして発電機1が稼動しているとき、前記したようにエンジン2の油圧が所定異常値レベルより下がるか水温が所定異常値レベルより上昇した場合、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出し、信号を手動式制御装置4の保護回路40に送る。そのため、保護回路40からエンジン停止回路41にエンジン停止指示が送られ、エンジン2の停止信号が発せられてエンジン2が停止される。そのため、例え主制御装置3が故障して動作が停止しても、エンジン2に異常があった場合は保護回路40が働いてエンジン2は停止され、エンジン2が故障するといったことが防止できる。
【0019】
また、主制御装置3を構成するマイクロコンピュータ30に異常が発生して主制御装置3が停止したにもかかわらず、エンジン2の停止処理が行われなかった場合、前記したようにエンジン2の油圧が所定異常値レベルより下がった、または水温が所定異常値レベルより上昇したというような事態が生じても、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出して信号を手動式制御装置4の保護回路40に送るから、保護回路40からエンジン停止回路41にエンジン停止指示が送られ、エンジン2の停止信号が発せられてエンジン2が停止される。そのため、例え主制御装置3が故障して動作が停止したときにエンジン2が停止されないということが起こり、しかもそのエンジン2に異常が生じても、エンジン2が故障するといったことは防止できる。
【0020】
このように本発明によれば、どのような場合でもエンジン2に異常が生じればそれを検出して主制御装置、または手動式制御装置の保護回路が働くから、エンジンの異常が検出できずに故障するといったことが防止できる。
【0021】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合でも、手動式制御装置における保護回路が動作してエンジンを停止することができるから、エンジンが故障するなどの問題が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる発電機用エンジン制御装置の実施の形態を示した概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 発電機
2 エンジン
3 主制御装置
4 手動式制御装置
20 油圧センサ
21 油圧メカニカルスイッチ
22 水温センサ
23 水温メカニカルスイッチ
30 マイクロコンピュータ
31 エンジン異常アラーム発生回路
32 油圧・水温表示装置
33 保護回路
34 エンジン停止回路
35 エンジン始動回路
40 保護回路
41 エンジン停止回路
42 エンジン始動スイッチ
43 エンジン停止スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は発電機用エンジンの制御装置に関し、特に、マイクロコンピュータを使用した発電機用エンジンの制御装置における、マイクロコンピュータ故障時の対策を施した発電機用エンジンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、発電機を駆動するエンジンの発停、状態表示、保護装置の作動、警報出力等の制御には、マイクロコンピュータが使われるようになっている。しかしながらマイクロコンピュータは、ノイズ、サージ、湿度、温度、電源電圧の変動等の環境条件による影響を受けて異常が発生しやすく、エンジン自体は正常であっても制御装置の不調で運転ができなくなることがあり、停電などの非常時に必ず運転できることが必要な発電機用エンジンにあっては、マイクロコンピュータを使用した制御装置の信頼性に不安があった。
【0003】
そのため特許文献1には、マイクロコンピュータを用いた非常用原動機の制御装置において、信頼性を向上するため、マイクロコンピュータを用いた主制御装置の他に、手動操作で起動と停止を行うことができる手動式制御回路を併設し、主制御装置に異常が生じた場合でも、手動操作で運転、停止を行えるようにした制御装置が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−163962号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示された装置は、確かに主制御装置に異常が生じた場合、電源スイッチを手動式の制御回路に切り替えることで手動操作が可能であるが、主制御装置に異常が生じたことが判明して始めて手動でスイッチが切り替えられるため、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合、エンジンの保護装置が働かずにエンジンが故障するなどの問題を生じる可能性がある。
【0006】
そのため本発明においては、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止しない場合でも、確実にエンジンを保護できるようにした発電機用エンジンの制御装置を提供することが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、
マイクロコンピュータを用いてエンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う主制御装置と、手動操作で前記エンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う手動式制御装置とを併設した発電機用エンジンの制御装置において、
前記エンジンは油圧の異常を検出する手段と水温の異常を検出する手段とを有し、該油圧異常検出手段と水温異常検出手段の出力を前記主制御装置と前記手動式制御装置における前記エンジン保護のための停止動作を行う保護回路に並列に接続すると共に、前記主制御装置における前記エンジンの油圧と水温を表示する手段に接続したことを特徴とする。
【0008】
このように発電機用エンジンの制御回路を構成することにより、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合、手動式制御装置における保護回路が動作してエンジンを停止することができるから、エンジンが故障するなどの問題が生じるのを防止することができる。
【0009】
そして、前記油圧異常検出手段と水温異常検出手段は、それぞれ連続的に前記油圧若しくは前記水温の変化を検出する一のセンサと、それぞれ前記油圧若しくは前記水温の所定異常値レベルで信号を発する他のセンサとで構成し、且つ、前記他のセンサは、前記主制御装置における保護回路と前記手動式制御装置における保護回路に接続され、前記一のセンサは前記主制御装置における前記油圧と水温を表示する手段に接続することにより、主制御装置に異常が生じても、エンジンの異常は他のセンサから手動式制御装置に伝えられて保護回路が動作するから、エンジンが故障するなどの問題は確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0011】
図1は本発明になる発電機用エンジン制御装置の実施の形態を示した概略ブロック図である。同図において、1は発電機、2はディーゼルエンジンなどを用いた発電機駆動用のエンジン、3はマイクロコンピュータを用いたエンジン2の主制御装置、4は手動でエンジン2の始動、停止、及びエンジン異常時の自動停止を行えるよう構成した手動式制御装置で、これら主制御装置3、手動式制御装置4は、図示しないエンジンのスタータ用バッテリ、若しくは制御装置用のバッテリにより電源を供給され、これらバッテリは、発電機が稼動した後は、この電力により充電されるようになっている。20はエンジン2の油圧を連続的に検出する油圧センサ、21は同じくエンジン2の油圧の低下など、所定異常値レベルを超えたときに信号を発するメカニカルスイッチで構成した油圧センサ、22はエンジン2の水温を連続的に検出する水温センサ、23は同じく、エンジン2の水温の上昇など、所定異常値レベルを超えたときに信号を発するメカニカルスイッチで構成した水温センサである。
【0012】
30は主制御装置3を制御するマイクロコンピュータ、31はエンジン2に設けられた油圧センサ20と水温センサ22からの信号により、エンジン2の油圧が所定異常値レベルを超えて低下した場合や水温が所定異常値レベルを超えて上昇した場合など、エンジン2に異常が生じたときにアラームを発生するエンジン異常アラーム発生回路、32は前記油圧センサ20と水温センサ22からの信号を受けてエンジン2の油圧と水温の状態を表示する油圧・水温表示装置、33はエンジン2に設けられた油圧メカニカルスイッチ(油圧センサ)21と水温メカニカルスイッチ(水温センサ)23から、エンジン2の油圧の低下や水温の異常上昇など、所定異常値レベルを超えたという信号を受け、エンジンに異常が生じたとしてエンジン2の停止指示をエンジン停止回路34に送る保護回路、35はマイクロコンピュータ30からの指示でエンジン2を始動するエンジン始動回路である。
【0013】
40は保護回路33と同じく、エンジン2に設けられた油圧メカニカルスイッチ21と水温メカニカルスイッチ23から、エンジン2が所定異常値レベルを超えて油圧が低下したかまたは水温が上昇したという信号を受け、エンジンに異常が生じたとしてエンジン2の停止指示をエンジン停止回路41に送る保護回路、42は手動でエンジン2を始動するためのエンジン始動スイッチ、43は手動でエンジン2を停止するエンジン停止スイッチである。
【0014】
このような構成の本発明になる発電機用エンジンの制御装置において、発電機1を始動する場合は、主制御装置3のマイクロコンピュータ30がエンジン始動回路35に指示し、エンジン2に設けられた図示していないスタータを回転させてエンジン2を始動し、発電機1を回転させる。発電機1が運転を開始すると、エンジン2の油圧センサ20、水温センサ22が油圧と水温を検出し、その検出結果を主制御装置3の油圧・水温表示装置32に送って表示する。
【0015】
そして発電機が稼動しているときにエンジン2の油圧が所定異常値レベルを超えて下がった、または水温が所定異常値レベルを超えて上昇した場合、油圧センサ20、水温センサ22、及び油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出し、信号を主制御装置3のエンジン異常アラーム発生回路31、保護回路33、手動式制御装置4の保護回路40に送る。そのためまず、主制御装置3のエンジン異常アラーム発生回路31によってエンジン2が異常である旨のアラームが発生され、さらに保護回路33、または40からエンジン停止回路34、41にエンジン停止指示が送られ、これらの回路からエンジン2の停止信号が発せられてエンジン2は停止する。なおこのとき、エンジン停止回路34、41からのエンジン停止信号は、特に優先順位は設けず、先に到達した信号で停止処理を行う。
【0016】
このようにして、主制御装置3が正常に動作している通常の場合は、エンジン2に異常があっても、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23からの信号によってエンジン保護回路33、40が動作してエンジン2を停止させるから、問題が生じることがない。
【0017】
一方、主制御装置3を構成するマイクロコンピュータ30に異常があり、この主制御装置3の動作が停止した場合、エンジン2のトラブルを避けるため、フェールセイフの考え方に従って通常はエンジン2を停止する。そのため、停電などの非常時においては、手動式制御装置4におけるエンジン始動スイッチ42を操作する。すると信号がエンジン2に送られ、エンジン2に設けられた図示していないスタータが回転してエンジン2が始動され、発電機1を回転させる。
【0018】
そしてこのようにして発電機1が稼動しているとき、前記したようにエンジン2の油圧が所定異常値レベルより下がるか水温が所定異常値レベルより上昇した場合、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出し、信号を手動式制御装置4の保護回路40に送る。そのため、保護回路40からエンジン停止回路41にエンジン停止指示が送られ、エンジン2の停止信号が発せられてエンジン2が停止される。そのため、例え主制御装置3が故障して動作が停止しても、エンジン2に異常があった場合は保護回路40が働いてエンジン2は停止され、エンジン2が故障するといったことが防止できる。
【0019】
また、主制御装置3を構成するマイクロコンピュータ30に異常が発生して主制御装置3が停止したにもかかわらず、エンジン2の停止処理が行われなかった場合、前記したようにエンジン2の油圧が所定異常値レベルより下がった、または水温が所定異常値レベルより上昇したというような事態が生じても、油圧メカニカルスイッチ21、水温メカニカルスイッチ23がそれを検出して信号を手動式制御装置4の保護回路40に送るから、保護回路40からエンジン停止回路41にエンジン停止指示が送られ、エンジン2の停止信号が発せられてエンジン2が停止される。そのため、例え主制御装置3が故障して動作が停止したときにエンジン2が停止されないということが起こり、しかもそのエンジン2に異常が生じても、エンジン2が故障するといったことは防止できる。
【0020】
このように本発明によれば、どのような場合でもエンジン2に異常が生じればそれを検出して主制御装置、または手動式制御装置の保護回路が働くから、エンジンの異常が検出できずに故障するといったことが防止できる。
【0021】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、主制御装置に異常が生じたにもかかわらずエンジンが停止せず、手動操作に切り替えるまでの間にエンジンに異常が生じた場合でも、手動式制御装置における保護回路が動作してエンジンを停止することができるから、エンジンが故障するなどの問題が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる発電機用エンジン制御装置の実施の形態を示した概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 発電機
2 エンジン
3 主制御装置
4 手動式制御装置
20 油圧センサ
21 油圧メカニカルスイッチ
22 水温センサ
23 水温メカニカルスイッチ
30 マイクロコンピュータ
31 エンジン異常アラーム発生回路
32 油圧・水温表示装置
33 保護回路
34 エンジン停止回路
35 エンジン始動回路
40 保護回路
41 エンジン停止回路
42 エンジン始動スイッチ
43 エンジン停止スイッチ
Claims (3)
- マイクロコンピュータを用いてエンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う主制御装置と、手動操作で前記エンジンの始動、停止を制御し、前記エンジンからの異常信号によって前記エンジン保護のための停止動作を行う手動式制御装置とを併設した発電機用エンジンの制御装置において、
前記エンジンは油圧の異常を検出する手段と水温の異常を検出する手段とを有し、該油圧異常検出手段と水温異常検出手段の出力を前記主制御装置と前記手動式制御装置における前記エンジン保護のための停止動作を行う保護回路に並列に接続すると共に、前記主制御装置における前記エンジンの油圧と水温を表示する手段に接続したことを特徴とする発電機用エンジンの制御装置。 - 前記油圧異常検出手段と水温異常検出手段は、それぞれ連続的に前記油圧若しくは前記水温の変化を検出する一のセンサと、それぞれ前記油圧若しくは前記水温の所定異常値レベルで信号を発する他のセンサとで構成したことを特徴とする請求項1に記載した発電機用エンジンの制御装置。
- 前記他のセンサは、前記主制御装置における保護回路と前記手動式制御回路における保護回路に接続され、前記一のセンサは前記主制御装置における前記油圧と水温を表示する手段に接続したことを特徴とする請求項2に記載した発電機用エンジンの制御装置。
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JP2002375221A JP2004204781A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | 発電機用エンジンの制御装置 |
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JP (1) | JP2004204781A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104571160A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-04-29 | 河海大学 | 一种实验室水槽加水放水控制系统及其应用 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002375221A patent/JP2004204781A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104571160A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-04-29 | 河海大学 | 一种实验室水槽加水放水控制系统及其应用 |
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