JP2004204765A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】総噴射量に対して主噴射の噴射量の占める割合を、少なくともエンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値は確保できるようにした燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】多段噴射を実行する燃料噴射制御装置であって、燃料の総噴射量Qtotalを決定する第1手段と、各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定する第2手段と、各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数K(0<K≦1)を乗じた値以下であるときには、総噴射量Qtotalから総和QBsubtotalを減算して主噴射の噴射量QTmainを算出し、総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいときには、補助噴射の基本噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるようにし、総噴射量Qtotalから補正後の総和QBsubtotal'を減算して主噴射の噴射量QTmainを算出する第3手段とを備えたものである。
【選択図】 図3
【解決手段】多段噴射を実行する燃料噴射制御装置であって、燃料の総噴射量Qtotalを決定する第1手段と、各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定する第2手段と、各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数K(0<K≦1)を乗じた値以下であるときには、総噴射量Qtotalから総和QBsubtotalを減算して主噴射の噴射量QTmainを算出し、総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいときには、補助噴射の基本噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるようにし、総噴射量Qtotalから補正後の総和QBsubtotal'を減算して主噴射の噴射量QTmainを算出する第3手段とを備えたものである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に係り、特に、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射を実行する燃料噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジンでは、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射(マルチ噴射)を実行する燃料噴射制御装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1及び2等)。
【0003】
本出願人は、図2に示すような多段噴射を実行する燃料噴射制御装置を発明した。図2は、インジェクタによる燃料噴射を実行するためにインジェクタの駆動回路に出力する駆動パルス(通電パルス)を示しており、横軸がクランク角である。
【0004】
この多段噴射は、1サイクル間に3種類の補助噴射と主噴射との計4回の噴射を実行するものである。まず、主噴射Mよりも早期の時点でパイロット噴射PIが行われる。これは、燃料を予混合化するためのものである。次に、主噴射Mの噴射直前にプレ噴射PRが行われる。これは、火種を作り着火遅れを防止するためのものである。そして、圧縮上死点TDC近傍にて主噴射Mが行われ、主噴射Mの噴射直後にアフター噴射AFが行われる。これは、未燃燃料を燃やすためのものである。
【0005】
なお、アフター噴射AFよりも後にポスト噴射が行われる場合があるが、これは、排気ガス後処理装置の処理能力を高めるためのものであり、エンジンの燃焼には寄与しないものであるのでここでは考慮しない。
【0006】
これら各補助噴射の噴射量は、エンジン回転速度やエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて決定される。例えば、各補助噴射の最適な噴射量を予め試験などにより各運転状態毎に求めておき、各補助噴射各々についてマップを作成する。そして、実際に検出されたエンジン回転速度及びエンジン負荷などのパラメータに基づいてマップから各補助噴射の噴射量を決定する。
【0007】
主噴射の噴射量は、次のように決定される。
【0008】
まず、エンジン回転速度及びエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalをマップなどから決定する。また、上述した補助噴射用のマップから各補助噴射の噴射量Qsubをそれぞれ決定する。そして、総噴射量Qtotalから補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalを減算して主噴射の噴射量Qmainを算出する(Qmain=Qtotal−Qsubtotal)。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−205021号公報
【特許文献2】
特開2001−50097号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この燃料噴射制御装置では、エンジンの運転状態によっては主噴射の噴射量Qmainが必要最低限の値よりも小さくなってしまう場合があった。つまり、総噴射量Qtotalのうち少なくともある割合(その割合はエンジン運転状態によって異なる)は主噴射の噴射量Qmainとして確保する必要があるのだが、総噴射量Qtotalから補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalを減算した結果、総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qmainの占める割合が下限値を下回ってしまう場合があった。
【0011】
更に、エンジン運転状態によっては、補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalが燃料の総噴射量Qtotalよりも大きくなってしまうという矛盾が発生することが分かった。
【0012】
例えば、エンジンアイドル時など総噴射量Qtotalが微少であるときに、このような問題が生じる可能性がある。一因を挙げると、総噴射量Qtotalが微少な領域では、各補助噴射の噴射量Qsubは極小さな値となる。しかしながら、インジェクタの噴射量制御能力に限界があるため、マップ上では補助噴射の噴射量Qsubをインジェクタの最小噴射量以上に設定せざるを得ない。例えば、インジェクタの最小噴射量が2mm3/stであれば、補助噴射の最適な噴射量が例えば1.6mm3/stであったとしても2mm3/stに設定せざるを得ない。この結果、総噴射量Qtotalが微少な領域において上述したような問題が発生する場合がある。
【0013】
また、各補助噴射の噴射量Qsubは、マップから決定された後、水温や吸気温度などに基づいて補正されるのであるが、各補助噴射の噴射量Qsubが増量補正されたときに上記問題が発生する場合もある。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、燃料の総噴射量から補助噴射の噴射量の総和を減算して主噴射の噴射量を決定する燃料噴射制御装置において、総噴射量に対して主噴射の噴射量の占める割合を、少なくともエンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値は確保できるようにした燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射を実行する燃料噴射制御装置であって、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalを決定する第1手段と、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定する第2手段と、上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに係数K(0<K≦1)を乗じた値以下であるときには、上記総噴射量Qtotalから上記総和QBsubtotalを減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出し、上記総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときには、上記補助噴射の基本噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値以下となるようにし、上記総噴射量Qtotalから上記補正後の総和QBsubtotal'を減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出する第3手段とを備えたものである。
【0016】
ここで、上記第3手段は、上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときに、上記総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値を上記総和QBsubtotalで除算して補正係数Cを算出し、その補正係数Cを各補助噴射の基本噴射量QBsubにそれぞれ乗じて、各補助噴射の基本噴射量QBsubをそれぞれ均等の割合で減量補正するものであっても良い。
【0017】
また、上記第3手段は、エンジン回転速度及びエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記係数Kを決定するものであっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1は本実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略図である。
【0020】
本実施形態の燃料噴射制御装置は車両に搭載された6気筒ディーゼルエンジンEの燃料噴射制御を実行するためのものである。
【0021】
エンジンEの各気筒に燃料噴射弁(インジェクタ)6が設けられ、各インジェクタ6にはコモンレール7に貯留されたコモンレール圧(数10〜数100MPa)の高圧燃料が常時供給される。コモンレール7への燃料圧送はサプライポンプ5によって行われる。即ち、図示しない燃料タンク内の燃料(軽油)がサプライポンプ5に送られ、サプライポンプ5により加圧された後、コモンレール7へと圧送供給される。サプライポンプ5は吐出圧力を調整可能な調圧ポンプであり、コントローラ12によってその吐出圧力が制御される。
【0022】
また、コモンレール7には圧力センサ11が設けられており、コモンレール7内の燃料圧力が圧力センサ11により検出され、その検出値がコントローラ12に入力される。
【0023】
コントローラ12は本装置を総括的に電子制御するもので、制御処理、演算処理を行うCPU、各種制御プログラムやマップ等を記憶するメモリ(ROM)などを備えている。コントローラ12には、エンジンEの回転速度を検出するエンジン回転センサ16、車両のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ17、エンジンEのクランク軸(図示せず)の角度を検出するクランク角度センサ18等の検出手段が接続されており、各検出手段16,17,18の検出値がコントローラ12に入力される。なお、エンジン回転センサ16とクランク角度センサ18とは実質的に同一のものであっても良い。
【0024】
コントローラ12は、クランク角度センサ18から送られたクランク角度信号に応じてインジェクタ6の駆動回路(図示せず)に駆動パルス(通電パルス)を出力してインジェクタ6を開閉制御し、インジェクタ6による燃料の噴射時期及び噴射量を制御する。
【0025】
本実施形態の燃料噴射制御装置は、図2に示すような多段噴射を実行する。各補助噴射の目的については、「従来の技術」の欄で説明したので省略するが、要するに、主噴射Mと3種類の補助噴射(パイロット噴射PI、プレ噴射PR、アフター噴射AF)を実行する。
【0026】
以下、各噴射の噴射量の決定方法について説明する。
【0027】
図1のコントローラ12には、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalをエンジン運転状態毎に定めたマップと、各補助噴射の基本噴射量QBsub(パイロット噴射の基本噴射量QBpi、プレ噴射の基本噴射量QBpr、アフター噴射の基本噴射量QBafの総称)をエンジン運転状態毎に定めたマップとが記憶されている。即ち、コントローラ12には少なくとも4個の独立したマップが記憶されている。
【0028】
コントローラ12はそれらマップから燃料の総噴射量Qtotal及び各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定し、基本的には燃料の総噴射量Qtotalから各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalを減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する。
【0029】
しかしながら、各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが、総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいときには、各補助噴射の噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるようにする。そして、総噴射量Qtotalから補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'を減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する。
【0030】
係数Kは、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalに対して補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが占める割合の上限を定めるものであり、0<K≦1の式を満たす値となる。係数Kが小さいほど、上記総和QBsubtotalが占めることの出来る割合が小さくなり、逆に係数Kが大きくなるほど上記総和QBsubtotalが占めることの出来る割合が大きくなる。例えば、係数Kが0.6であれば、総噴射量Qtotalの60%まで補助噴射の噴射量(上記総和QBsubtotal)が占めることが可能となり、係数Kが1であれば総噴射量Qtotalの全てを補助噴射の噴射量が占めることも可能となる。
【0031】
係数Kは、総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合の下限を定めるものと言い換えることができる。つまり、総噴射量Qtotalから補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalを減算した値が主噴射の噴射量Qmainとなるので、補助噴射が占めることの出来ない割合は確実に主噴射の噴射量Qmainとして確保される。例えば、係数Kが0.6であれば、少なくとも総噴射量Qtotalの40%は必ず主噴射の噴射量Qmainとして確保される。また、係数Kが1であるときには、主噴射の噴射量Qmainが0となることもあり得る訳である。
【0032】
本実施形態では係数Kは、エンジンの運転状態に応じて変化する値である。即ち、予め試験などにより各エンジン運転状態毎に総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合の最低限必要な値が求められ、係数Kの値としてマップが作成される。コントローラ12はエンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度及びアクセル開度センサ17により検出された実際のアクセル開度(エンジン負荷)等、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいてマップから係数Kを決定する。なお、係数Kは必ずしもマップから決定する必要はなく、エンジン運転状態を示すパラメータから算出するようにしても良い。
【0033】
上述したように、本装置では補助噴射の噴射量QBsubの総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるように制限(減量補正)されるので、総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合は、エンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値よりも必ず大きくなる。
【0034】
また、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalよりも大きくなる場合でも、補助噴射の基本噴射量QBsubが減量補正されるので、主噴射の噴射量Qmainの値がマイナスとなるような矛盾が生じることはない。
【0035】
以下、図3を用いて、本実施形態のコントローラ12による各補助噴射及び主噴射の噴射量の決定方法を説明する。
【0036】
コントローラ12は、エンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度と、アクセル開度センサ17により検出された実際のアクセル開度(エンジン負荷)とに基づいて図示しないマップから1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalを決定する。
【0037】
また、コントローラ12は、マップから決定した総噴射量Qtotalとエンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度Eng rpmとに基づいて、補助噴射量決定マップM1〜M3から、各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)をそれぞれ決定する。なお、総噴射量Qtotalは、エンジン回転速度とアクセル開度(エンジン負荷)とから決定されるので、各補助噴射の基本噴射量QBsubはエンジン回転速度とエンジン負荷とから決定されるとも言える。
【0038】
次に、コントローラ12は、図3中▲1▼のポイントにおいて、マップM1〜M3から決定した各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)を全て加算して総和QBsubtotal(QBsubtotal=QBpi+QBpr+QBaf)を算出する。なお、ここでいう補助噴射の基本噴射量QBsubは別の制御ロジックにおいて水温や吸気温度などに基づく補正が行われた後の値である。
【0039】
一方、コントローラ12は、図中▲2▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalに係数Kを乗じる。そして、図中▲3▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値(K・Qtotal)を上記総和QBsubtotalで割り除算値D(D=K・Qtotal/QBsubtotal)を算出し、図中▲4▼のポイントにおいて、除算値Dの値と1とを比較して、小さい方を補正係数Cとして決定する。
【0040】
除算値Dが1以上であるということは、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下であることを意味している(QBsubtotal≦K・Qtotal)。つまり、マップから決定した補助噴射の基本噴射量QBsubをそのまま用いても総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qtotalの割合が下限値以上となることを意味している。従って、この場合は補正係数Cとして1を選択する。そして、図中▲5▼、▲6▼、▲7▼それぞれのポイントにおいて、各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)に補正係数Cを乗じる。補正係数Cが1であるので、実質的に補正は行われず、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'(QBpi',QBpr',QBaf')は補正前の基本噴射量QBsubと等しい。そして、それら各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)を補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)として決定する。また、図中▲8▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalから、各補助噴射の基本噴射量QBsubを全て減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する(QTmain=Qtotal−QBsubtotal)。コントローラ12は、これら主噴射の目標噴射量QTmain及び各補助噴射の目標噴射量QTsubに従ってインジェクタ6の駆動回路に駆動パルスを出力する。
【0041】
一方、図中▲4▼で示すポイントにおいて、上記除算値Dが1よりも小さい値であった場合、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいことを意味している(QBsubtotal>K・Qtotal)。つまり、マップから決定した補助噴射の基本噴射量QBsubをそのまま用いると、総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qmainの割合が下限値よりも小さくなることを意味している。また、総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalよりも大きくなっている可能性もある。従って、この場合は補正係数Cとして除算値D(D<1)を選択する。そして、図中▲5▼、▲6▼、▲7▼のそれぞれのポイントにおいて各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)に補正係数Cを乗じて補助噴射の基本噴射量QBsubを補正する。補正係数Cが1より小さい値であるので、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'(QBpi',QBpr',QBaf')は補正前の基本噴射量QBsubよりも小さい値となる。つまり、各補助噴射の基本噴射量QBsubがそれぞれ均等な割合で減量補正される。また、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'は総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値(K・Qtotal)と等しくなる。
【0042】
そして、それら補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'を補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)として決定する。また、図中▲8▼のポイントにおいて、総噴射量Qtotalから補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub’を全て減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する(QTmain=Qtotal−QBsubtotal')。このとき、総噴射量Qtotalに対する主噴射の目標噴射量QTmainの占める割合は下限値となる。コントローラ12は、これら主噴射の目標噴射量QTmain及び各補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)に従ってインジェクタ6の駆動回路に駆動パルスを出力する。
【0043】
このように、本実施形態のコントローラ12は、「特許請求の範囲」における第1手段、第2手段及び第3手段としての機能を有している。
【0044】
次に、補助噴射の基本噴射量QBsubの減量補正の一例を実値を用いて説明する。
【0045】
ここでは、エンジン回転速度Eng rpmとアクセル開度とに基づいてマップから決定された総噴射量Qtotalが20mm3/stであり、エンジン回転速度Eng rpmと総噴射量Qtotalとに基づいてマップから決定された補助噴射の基本噴射量QBsubは、パイロット噴射量QBpiが6mm3/st、プレ噴射量QBprが8mm3/st、アフター噴射量QBafが10mm3/stであったとする。また、エンジン運転状態に基づいて決定される係数Kは0.6とする。即ち、総噴射量Qtotalの少なくとも40%は主噴射の噴射量として確保したい場合である。
【0046】
まず、図3のポイント▲1▼で算出される補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalは、6+8+10=24となる。また、ポイント▲2▼で算出される総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値K・Qtotalは20×0.6=12となる。上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいので、ポイント▲3▼で算出される除算値Dは12÷24=0.5となり、1よりも小さい値となる。従って、ポイント▲4▼において補正係数Cとして除算値D(0.5)が選択され、ポイント▲5▼、▲6▼、▲7▼において補正係数Cが各補助噴射の基本噴射量QBsubに乗算される。
【0047】
その結果、補正後の基本パイロット噴射量QBpi'は6×0.5=3mm3/st、補正後の基本プレ噴射量QBpr'は8×0.5=4mm3/st、補正後の基本アフター噴射量QBaf'は10×0.5=5mm3/stとなり、それぞれ目標パイロット噴射量QTpi、目標プレ噴射量QTpr、目標アフター噴射量QTafとして決定される。
【0048】
また、ポイント▲8▼において、総噴射量Qtotalから補正後の基本補助噴射量Qsub'の総和QBsubtotal'が減算されて主噴射の目標噴射量QTmainが算出される。つまり、QTmain=20−(3+4+5)=8mm3/stとなり、総噴射量Qtotalに対して主噴射の目標噴射量QTmainが占める割合は下限値の40%となる。
【0049】
なお、補助噴射の基本噴射量QBsubの補正方法は上記実施形態に限定はされない。例えば、各補助噴射の基本噴射量QBsubを必ずしも均等の割合で減量補正する必要はなく、予め各補助噴射間で優先順位を定めておき、優先順位の低いものほど大きく減量するようにしても良い。あるいは、優先順位の低い補助噴射を行わないようにしても良い。
【0050】
また、補正後の補助噴射の基本噴射量QBsub'がインジェクタ6の最小燃料噴射量を下回った場合は、その補助噴射は行わないようにすることが好ましい。
【0051】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示す如く優れた効果を発揮するものである。
【0052】
1)主噴射の噴射量を少なくともエンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値は必ず確保できる。
【0053】
2)計算上の矛盾の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射制御装置の概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置が実行する多段噴射の説明図である。
【図3】噴射量の決定方法の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 燃料噴射弁(インジェクタ)
7 コモンレール
12 コントローラ(第1手段、第2手段、第3手段)
16 エンジン回転センサ
17 アクセル開度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に係り、特に、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射を実行する燃料噴射制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディーゼルエンジンでは、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射(マルチ噴射)を実行する燃料噴射制御装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1及び2等)。
【0003】
本出願人は、図2に示すような多段噴射を実行する燃料噴射制御装置を発明した。図2は、インジェクタによる燃料噴射を実行するためにインジェクタの駆動回路に出力する駆動パルス(通電パルス)を示しており、横軸がクランク角である。
【0004】
この多段噴射は、1サイクル間に3種類の補助噴射と主噴射との計4回の噴射を実行するものである。まず、主噴射Mよりも早期の時点でパイロット噴射PIが行われる。これは、燃料を予混合化するためのものである。次に、主噴射Mの噴射直前にプレ噴射PRが行われる。これは、火種を作り着火遅れを防止するためのものである。そして、圧縮上死点TDC近傍にて主噴射Mが行われ、主噴射Mの噴射直後にアフター噴射AFが行われる。これは、未燃燃料を燃やすためのものである。
【0005】
なお、アフター噴射AFよりも後にポスト噴射が行われる場合があるが、これは、排気ガス後処理装置の処理能力を高めるためのものであり、エンジンの燃焼には寄与しないものであるのでここでは考慮しない。
【0006】
これら各補助噴射の噴射量は、エンジン回転速度やエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて決定される。例えば、各補助噴射の最適な噴射量を予め試験などにより各運転状態毎に求めておき、各補助噴射各々についてマップを作成する。そして、実際に検出されたエンジン回転速度及びエンジン負荷などのパラメータに基づいてマップから各補助噴射の噴射量を決定する。
【0007】
主噴射の噴射量は、次のように決定される。
【0008】
まず、エンジン回転速度及びエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalをマップなどから決定する。また、上述した補助噴射用のマップから各補助噴射の噴射量Qsubをそれぞれ決定する。そして、総噴射量Qtotalから補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalを減算して主噴射の噴射量Qmainを算出する(Qmain=Qtotal−Qsubtotal)。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−205021号公報
【特許文献2】
特開2001−50097号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この燃料噴射制御装置では、エンジンの運転状態によっては主噴射の噴射量Qmainが必要最低限の値よりも小さくなってしまう場合があった。つまり、総噴射量Qtotalのうち少なくともある割合(その割合はエンジン運転状態によって異なる)は主噴射の噴射量Qmainとして確保する必要があるのだが、総噴射量Qtotalから補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalを減算した結果、総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qmainの占める割合が下限値を下回ってしまう場合があった。
【0011】
更に、エンジン運転状態によっては、補助噴射の噴射量Qsubの総和Qsubtotalが燃料の総噴射量Qtotalよりも大きくなってしまうという矛盾が発生することが分かった。
【0012】
例えば、エンジンアイドル時など総噴射量Qtotalが微少であるときに、このような問題が生じる可能性がある。一因を挙げると、総噴射量Qtotalが微少な領域では、各補助噴射の噴射量Qsubは極小さな値となる。しかしながら、インジェクタの噴射量制御能力に限界があるため、マップ上では補助噴射の噴射量Qsubをインジェクタの最小噴射量以上に設定せざるを得ない。例えば、インジェクタの最小噴射量が2mm3/stであれば、補助噴射の最適な噴射量が例えば1.6mm3/stであったとしても2mm3/stに設定せざるを得ない。この結果、総噴射量Qtotalが微少な領域において上述したような問題が発生する場合がある。
【0013】
また、各補助噴射の噴射量Qsubは、マップから決定された後、水温や吸気温度などに基づいて補正されるのであるが、各補助噴射の噴射量Qsubが増量補正されたときに上記問題が発生する場合もある。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、燃料の総噴射量から補助噴射の噴射量の総和を減算して主噴射の噴射量を決定する燃料噴射制御装置において、総噴射量に対して主噴射の噴射量の占める割合を、少なくともエンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値は確保できるようにした燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射を実行する燃料噴射制御装置であって、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalを決定する第1手段と、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定する第2手段と、上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに係数K(0<K≦1)を乗じた値以下であるときには、上記総噴射量Qtotalから上記総和QBsubtotalを減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出し、上記総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときには、上記補助噴射の基本噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値以下となるようにし、上記総噴射量Qtotalから上記補正後の総和QBsubtotal'を減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出する第3手段とを備えたものである。
【0016】
ここで、上記第3手段は、上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときに、上記総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値を上記総和QBsubtotalで除算して補正係数Cを算出し、その補正係数Cを各補助噴射の基本噴射量QBsubにそれぞれ乗じて、各補助噴射の基本噴射量QBsubをそれぞれ均等の割合で減量補正するものであっても良い。
【0017】
また、上記第3手段は、エンジン回転速度及びエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記係数Kを決定するものであっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1は本実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略図である。
【0020】
本実施形態の燃料噴射制御装置は車両に搭載された6気筒ディーゼルエンジンEの燃料噴射制御を実行するためのものである。
【0021】
エンジンEの各気筒に燃料噴射弁(インジェクタ)6が設けられ、各インジェクタ6にはコモンレール7に貯留されたコモンレール圧(数10〜数100MPa)の高圧燃料が常時供給される。コモンレール7への燃料圧送はサプライポンプ5によって行われる。即ち、図示しない燃料タンク内の燃料(軽油)がサプライポンプ5に送られ、サプライポンプ5により加圧された後、コモンレール7へと圧送供給される。サプライポンプ5は吐出圧力を調整可能な調圧ポンプであり、コントローラ12によってその吐出圧力が制御される。
【0022】
また、コモンレール7には圧力センサ11が設けられており、コモンレール7内の燃料圧力が圧力センサ11により検出され、その検出値がコントローラ12に入力される。
【0023】
コントローラ12は本装置を総括的に電子制御するもので、制御処理、演算処理を行うCPU、各種制御プログラムやマップ等を記憶するメモリ(ROM)などを備えている。コントローラ12には、エンジンEの回転速度を検出するエンジン回転センサ16、車両のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ17、エンジンEのクランク軸(図示せず)の角度を検出するクランク角度センサ18等の検出手段が接続されており、各検出手段16,17,18の検出値がコントローラ12に入力される。なお、エンジン回転センサ16とクランク角度センサ18とは実質的に同一のものであっても良い。
【0024】
コントローラ12は、クランク角度センサ18から送られたクランク角度信号に応じてインジェクタ6の駆動回路(図示せず)に駆動パルス(通電パルス)を出力してインジェクタ6を開閉制御し、インジェクタ6による燃料の噴射時期及び噴射量を制御する。
【0025】
本実施形態の燃料噴射制御装置は、図2に示すような多段噴射を実行する。各補助噴射の目的については、「従来の技術」の欄で説明したので省略するが、要するに、主噴射Mと3種類の補助噴射(パイロット噴射PI、プレ噴射PR、アフター噴射AF)を実行する。
【0026】
以下、各噴射の噴射量の決定方法について説明する。
【0027】
図1のコントローラ12には、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalをエンジン運転状態毎に定めたマップと、各補助噴射の基本噴射量QBsub(パイロット噴射の基本噴射量QBpi、プレ噴射の基本噴射量QBpr、アフター噴射の基本噴射量QBafの総称)をエンジン運転状態毎に定めたマップとが記憶されている。即ち、コントローラ12には少なくとも4個の独立したマップが記憶されている。
【0028】
コントローラ12はそれらマップから燃料の総噴射量Qtotal及び各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定し、基本的には燃料の総噴射量Qtotalから各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalを減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する。
【0029】
しかしながら、各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが、総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいときには、各補助噴射の噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるようにする。そして、総噴射量Qtotalから補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'を減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する。
【0030】
係数Kは、1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalに対して補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが占める割合の上限を定めるものであり、0<K≦1の式を満たす値となる。係数Kが小さいほど、上記総和QBsubtotalが占めることの出来る割合が小さくなり、逆に係数Kが大きくなるほど上記総和QBsubtotalが占めることの出来る割合が大きくなる。例えば、係数Kが0.6であれば、総噴射量Qtotalの60%まで補助噴射の噴射量(上記総和QBsubtotal)が占めることが可能となり、係数Kが1であれば総噴射量Qtotalの全てを補助噴射の噴射量が占めることも可能となる。
【0031】
係数Kは、総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合の下限を定めるものと言い換えることができる。つまり、総噴射量Qtotalから補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalを減算した値が主噴射の噴射量Qmainとなるので、補助噴射が占めることの出来ない割合は確実に主噴射の噴射量Qmainとして確保される。例えば、係数Kが0.6であれば、少なくとも総噴射量Qtotalの40%は必ず主噴射の噴射量Qmainとして確保される。また、係数Kが1であるときには、主噴射の噴射量Qmainが0となることもあり得る訳である。
【0032】
本実施形態では係数Kは、エンジンの運転状態に応じて変化する値である。即ち、予め試験などにより各エンジン運転状態毎に総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合の最低限必要な値が求められ、係数Kの値としてマップが作成される。コントローラ12はエンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度及びアクセル開度センサ17により検出された実際のアクセル開度(エンジン負荷)等、エンジン運転状態を示すパラメータに基づいてマップから係数Kを決定する。なお、係数Kは必ずしもマップから決定する必要はなく、エンジン運転状態を示すパラメータから算出するようにしても良い。
【0033】
上述したように、本装置では補助噴射の噴射量QBsubの総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下となるように制限(減量補正)されるので、総噴射量Qtotalに対して主噴射の噴射量Qmainの占める割合は、エンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値よりも必ず大きくなる。
【0034】
また、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalよりも大きくなる場合でも、補助噴射の基本噴射量QBsubが減量補正されるので、主噴射の噴射量Qmainの値がマイナスとなるような矛盾が生じることはない。
【0035】
以下、図3を用いて、本実施形態のコントローラ12による各補助噴射及び主噴射の噴射量の決定方法を説明する。
【0036】
コントローラ12は、エンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度と、アクセル開度センサ17により検出された実際のアクセル開度(エンジン負荷)とに基づいて図示しないマップから1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalを決定する。
【0037】
また、コントローラ12は、マップから決定した総噴射量Qtotalとエンジン回転センサ16により検出された実際のエンジン回転速度Eng rpmとに基づいて、補助噴射量決定マップM1〜M3から、各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)をそれぞれ決定する。なお、総噴射量Qtotalは、エンジン回転速度とアクセル開度(エンジン負荷)とから決定されるので、各補助噴射の基本噴射量QBsubはエンジン回転速度とエンジン負荷とから決定されるとも言える。
【0038】
次に、コントローラ12は、図3中▲1▼のポイントにおいて、マップM1〜M3から決定した各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)を全て加算して総和QBsubtotal(QBsubtotal=QBpi+QBpr+QBaf)を算出する。なお、ここでいう補助噴射の基本噴射量QBsubは別の制御ロジックにおいて水温や吸気温度などに基づく補正が行われた後の値である。
【0039】
一方、コントローラ12は、図中▲2▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalに係数Kを乗じる。そして、図中▲3▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値(K・Qtotal)を上記総和QBsubtotalで割り除算値D(D=K・Qtotal/QBsubtotal)を算出し、図中▲4▼のポイントにおいて、除算値Dの値と1とを比較して、小さい方を補正係数Cとして決定する。
【0040】
除算値Dが1以上であるということは、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値以下であることを意味している(QBsubtotal≦K・Qtotal)。つまり、マップから決定した補助噴射の基本噴射量QBsubをそのまま用いても総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qtotalの割合が下限値以上となることを意味している。従って、この場合は補正係数Cとして1を選択する。そして、図中▲5▼、▲6▼、▲7▼それぞれのポイントにおいて、各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)に補正係数Cを乗じる。補正係数Cが1であるので、実質的に補正は行われず、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'(QBpi',QBpr',QBaf')は補正前の基本噴射量QBsubと等しい。そして、それら各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)を補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)として決定する。また、図中▲8▼のポイントにおいて総噴射量Qtotalから、各補助噴射の基本噴射量QBsubを全て減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する(QTmain=Qtotal−QBsubtotal)。コントローラ12は、これら主噴射の目標噴射量QTmain及び各補助噴射の目標噴射量QTsubに従ってインジェクタ6の駆動回路に駆動パルスを出力する。
【0041】
一方、図中▲4▼で示すポイントにおいて、上記除算値Dが1よりも小さい値であった場合、上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいことを意味している(QBsubtotal>K・Qtotal)。つまり、マップから決定した補助噴射の基本噴射量QBsubをそのまま用いると、総噴射量Qtotalに対する主噴射の噴射量Qmainの割合が下限値よりも小さくなることを意味している。また、総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalよりも大きくなっている可能性もある。従って、この場合は補正係数Cとして除算値D(D<1)を選択する。そして、図中▲5▼、▲6▼、▲7▼のそれぞれのポイントにおいて各補助噴射の基本噴射量QBsub(QBpi,QBpr,QBaf)に補正係数Cを乗じて補助噴射の基本噴射量QBsubを補正する。補正係数Cが1より小さい値であるので、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'(QBpi',QBpr',QBaf')は補正前の基本噴射量QBsubよりも小さい値となる。つまり、各補助噴射の基本噴射量QBsubがそれぞれ均等な割合で減量補正される。また、補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'は総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値(K・Qtotal)と等しくなる。
【0042】
そして、それら補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub'を補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)として決定する。また、図中▲8▼のポイントにおいて、総噴射量Qtotalから補正後の各補助噴射の基本噴射量QBsub’を全て減算して主噴射の目標噴射量QTmainを決定する(QTmain=Qtotal−QBsubtotal')。このとき、総噴射量Qtotalに対する主噴射の目標噴射量QTmainの占める割合は下限値となる。コントローラ12は、これら主噴射の目標噴射量QTmain及び各補助噴射の目標噴射量QTsub(QTpi,QTpr,QTaf)に従ってインジェクタ6の駆動回路に駆動パルスを出力する。
【0043】
このように、本実施形態のコントローラ12は、「特許請求の範囲」における第1手段、第2手段及び第3手段としての機能を有している。
【0044】
次に、補助噴射の基本噴射量QBsubの減量補正の一例を実値を用いて説明する。
【0045】
ここでは、エンジン回転速度Eng rpmとアクセル開度とに基づいてマップから決定された総噴射量Qtotalが20mm3/stであり、エンジン回転速度Eng rpmと総噴射量Qtotalとに基づいてマップから決定された補助噴射の基本噴射量QBsubは、パイロット噴射量QBpiが6mm3/st、プレ噴射量QBprが8mm3/st、アフター噴射量QBafが10mm3/stであったとする。また、エンジン運転状態に基づいて決定される係数Kは0.6とする。即ち、総噴射量Qtotalの少なくとも40%は主噴射の噴射量として確保したい場合である。
【0046】
まず、図3のポイント▲1▼で算出される補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalは、6+8+10=24となる。また、ポイント▲2▼で算出される総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値K・Qtotalは20×0.6=12となる。上記総和QBsubtotalが総噴射量Qtotalに係数Kを乗じた値よりも大きいので、ポイント▲3▼で算出される除算値Dは12÷24=0.5となり、1よりも小さい値となる。従って、ポイント▲4▼において補正係数Cとして除算値D(0.5)が選択され、ポイント▲5▼、▲6▼、▲7▼において補正係数Cが各補助噴射の基本噴射量QBsubに乗算される。
【0047】
その結果、補正後の基本パイロット噴射量QBpi'は6×0.5=3mm3/st、補正後の基本プレ噴射量QBpr'は8×0.5=4mm3/st、補正後の基本アフター噴射量QBaf'は10×0.5=5mm3/stとなり、それぞれ目標パイロット噴射量QTpi、目標プレ噴射量QTpr、目標アフター噴射量QTafとして決定される。
【0048】
また、ポイント▲8▼において、総噴射量Qtotalから補正後の基本補助噴射量Qsub'の総和QBsubtotal'が減算されて主噴射の目標噴射量QTmainが算出される。つまり、QTmain=20−(3+4+5)=8mm3/stとなり、総噴射量Qtotalに対して主噴射の目標噴射量QTmainが占める割合は下限値の40%となる。
【0049】
なお、補助噴射の基本噴射量QBsubの補正方法は上記実施形態に限定はされない。例えば、各補助噴射の基本噴射量QBsubを必ずしも均等の割合で減量補正する必要はなく、予め各補助噴射間で優先順位を定めておき、優先順位の低いものほど大きく減量するようにしても良い。あるいは、優先順位の低い補助噴射を行わないようにしても良い。
【0050】
また、補正後の補助噴射の基本噴射量QBsub'がインジェクタ6の最小燃料噴射量を下回った場合は、その補助噴射は行わないようにすることが好ましい。
【0051】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示す如く優れた効果を発揮するものである。
【0052】
1)主噴射の噴射量を少なくともエンジン運転状態に対して必要とされる最低限の値は必ず確保できる。
【0053】
2)計算上の矛盾の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料噴射制御装置の概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る燃料噴射制御装置が実行する多段噴射の説明図である。
【図3】噴射量の決定方法の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 燃料噴射弁(インジェクタ)
7 コモンレール
12 コントローラ(第1手段、第2手段、第3手段)
16 エンジン回転センサ
17 アクセル開度センサ
Claims (3)
- 1サイクル間に複数の補助噴射と主噴射とを行う多段噴射を実行する燃料噴射制御装置であって、
エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて1サイクル間に噴射する燃料の総噴射量Qtotalを決定する第1手段と、
エンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記各補助噴射の基本噴射量QBsubを決定する第2手段と、
上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに係数K(0<K≦1)を乗じた値以下であるときには、上記総噴射量Qtotalから上記総和QBsubtotalを減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出し、上記総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときには、上記補助噴射の基本噴射量QBsubを減量補正して、補正後の補助噴射の噴射量QBsub'の総和QBsubtotal'が上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値以下となるようにし、上記総噴射量Qtotalから上記補正後の総和QBsubtotal'を減算して上記主噴射の噴射量QTmainを算出する第3手段とを備えたことを特徴とする燃料噴射制御装置。 - 上記第3手段は、上記各補助噴射の基本噴射量QBsubの総和QBsubtotalが上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値よりも大きいときに、上記総噴射量Qtotalに上記係数Kを乗じた値を上記総和QBsubtotalで除算して補正係数Cを算出し、その補正係数Cを上記各補助噴射の基本噴射量QBsubにそれぞれ乗じて、各補助噴射の基本噴射量QBsubをそれぞれ均等の割合で減量補正する請求項1記載の燃料噴射制御装置。
- 上記第3手段は、エンジン回転速度及びエンジン負荷などのエンジン運転状態を示すパラメータに基づいて上記係数Kを決定する請求項1又は2記載の燃料噴射制御装置。
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