JP2004204582A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【課題】結露水を排水する排水孔を形成するための排水部品を挿入し易いと共に、ガラスの室内側面を傷つけることがないと建具とする。
【解決手段】枠体5とガラス6の室内側面6aの間をシールする室内側ガスケット7をコーナー部で不連続とし、その対向した端面7aとガラス6の室内側面6aと下横材3の室内側部3aとの間に排水部品20を挿入し、この排水部品20とガラス6の室内側面6aとの間に排水孔21を形成する。この排水孔21を下横材3の結露水受け用の凹陥部9と連続して結露水を下横材3内に排水する。
【選択図】 図4
【解決手段】枠体5とガラス6の室内側面6aの間をシールする室内側ガスケット7をコーナー部で不連続とし、その対向した端面7aとガラス6の室内側面6aと下横材3の室内側部3aとの間に排水部品20を挿入し、この排水部品20とガラス6の室内側面6aとの間に排水孔21を形成する。この排水孔21を下横材3の結露水受け用の凹陥部9と連続して結露水を下横材3内に排水する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障子戸、嵌め殺し窓などの枠体にガラスを装着し、ガスケットでシールした建具、詳しくはガラスの室内側面に発生した結露水を排水できる建具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスの室内側面に発生した結露水を排水できるようにした障子戸が特許文献1に開示されている。
この障子戸は、框組体内にガラスを装着し、室内側ガスケットと室外側ガスケットでシールし、下框に設けた室内側ガスケットとガラスの室内側面との間に排水部品を挿入し、ガラスの室内側面と排水部品との間に水切り孔を形成したものである。
この障子戸であれば、ガラスの室内側面に発生した結露水が水切り孔を通って下框の内部に排水されるから、その結露水が下框から室内側に流れ込むことがない。
【0003】
【特許文献1】
特許第2548673号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の障子戸は、ガラスの室内側面と室内側ガスケットとの間に排水部品を挿入するが、室内側ガスケットはガラスの室内側面に圧接しているので、その室内側ガスケットを弾性変形させて押しつぶすようにして排水部品を挿入するので、その排水部品を挿入しずらい。また、排水部品がガラスの室内側面に強い力で押しつけられながら移動するので、ガラスの室内側面を排水部品で傷つけ、割れ発生の原因となる。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、排水部品を挿入し易く、排水部品でガラスの室内側面を傷つけることがない建具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、枠体内にガラスを装着し、室内側ガスケットと室外側ガスケットでシールした建具であって、
前記枠体の下横材の室内側部分にガラスの室内側面と連続した結露水受け用の凹陥部が形成され、
前記室内側ガスケットはコーナー部において不連続で、その対向した端面が離隔し、
この対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に排水部品が挿入され、この排水部品とガラスの室内側面との間に排水孔を形成し、
この排水孔は、前記凹陥部と下横材内部とに連通していることを特徴とする建具である。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において排水部品は、室内側ガスケットより突出した取外し部を有する建具である。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において取外し部は、ガラスの室内側面と離隔し、かつ取外し用穴を有する建具である。
【0009】
【作 用】
第1の発明によれば、ガラスの室内側面に発生した結露水を凹陥部、排水孔で下横材の内部に排水できる。
前述の排水孔を形成する排水部品は、室内側ガスケットの対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に挿入されるので、その排水部品を挿入し易いと共に、排水部品を挿入する際にガラスの室内側面に強い力で押しつけられることがないので、ガラスの室内側面を傷つけることがない。
【0010】
また、室内側ガスケットのコーナー部を不連続とし、その部分に排水部品を挿入するので、その排水部品が目立つことがなく見栄えが良い。
しかも、室内側ガスケットが下横材の長手方向全長に亘って連続するので、室内側ガスケットで凹陥部を形成するようにした場合に、その凹陥部が長手方向に連続し、凹陥部に沿って流れる結露水が下横材の室内側部に浸入することがない。
よって、下横材の室内側部を木製とした場合に、その室内側部が結露水で腐蝕することがない。
【0011】
第2の発明によれば、排水部品を容易に抜き出して取り外しできるので、その排水部品がゴミなどで汚れた場合に取り外して清掃することができる。
【0012】
第3の発明によれば、排水部品をより一層容易に取り外しできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1と図2に示すように、建具1は上横材2と下横材3と左右の縦材4,4を方形枠組みした枠体5内にガラス6を装着し、室内側ガスケット7と室外側ガスケット8で上横材2、下横材3、縦材4とガラス6との間をシールしている。
前記下横材3における室内側部分には、ガラス6の室内側面6aと連続した結露水受け用の凹陥部9が形成され、ガラス6の室内側面6aに発生した結露水が流れ落ちて凹陥部9に溜るようにしてある。
この実施の形態では、ガラス6の室内側面6aと室内側ガスケット7とで凹陥部9を形成している。
【0014】
この実施の形態では、建具1はサッシ枠10内に装着した障子戸で、上横材2が上框、下横材3が下框、縦材4が縦框で、枠体5は框組体である。
なお、建具1はサッシ枠10にガラス6を装着した嵌め殺し窓でも良く、その場合は上横材2が上枠、下横材3が下枠、縦材4が縦枠であり、枠体5がサッシ枠10である。
【0015】
前記サッシ枠10は上枠11、下枠12、左右の縦枠13を方形枠組みしてある。
前記上枠11、下枠12、縦枠13は金属製の室内側部材11a、12a、13aと金属製の室外側部材11b、12b、13bを断熱材11c、12c、13cで連結した断熱形材で、各室内側部材11a、12a、13aにカバー材14がそれぞれ取付けてある。このカバー材14は木製であるが、樹脂製でも良い。
この実施の形態では、サッシ枠10内に障子戸(建具1)が縦すべり出し自在に装着されて縦すべり出し窓を形成している。
なお、障子戸の具体的な装着構造は図示を省略してある。
【0016】
図3と図4に示すように、前記下横材3に装着した室内側ガスケット7と縦材4に装着した室内側ガスケット7は、下横材3と縦材4のコーナー部において不連続で、その対向した端面7a、7aが離隔している。
この対向した端面7a、7aと下横材3の室内側部3aの室外側面、縦材4の室内側部4aの室外側面とガラス6の室内側面6aとの間に排水部品20が挿入され、この排水部品20とガラス6の室内側面6aとの間に排水孔21を形成している。
この排水孔21は前記凹陥部9と連続し、下横材3内部に開口している。前記排水部品20は樹脂製であるが、金属製であっても良い。
よって、ガラス6の室内側面6aの結露水は凹陥部9に流れ落ちて溜り、その凹陥部9に沿って流れて排水孔21から下横材3内に排水される。下横材3内に流れた結露水は図示しない排水穴から下枠12の中空部12dに流れ、排水弁12eから室外側に流出する。
【0017】
前記排水部品20は、室内側ガスケット7内に挿入された排水孔21を形成する本体部22と、室内側ガスケット7よりも突出した取外し部23を有する。
この取外し部23を指で保持して引き抜いたり、取外し部23に工具を引掛けて引き抜くことで、排水部品20を容易に取り外しできる。
よって、排水部品20にゴミ等が付着した際に、その排水部品20を取り外して清掃できる。
【0018】
前記取外し部23はガラス6の室内側面6aと離隔し、かつ取外し用穴24を形成することが好ましい。このようにすれば、ガラス6が邪魔にならずに取外し用穴24に指を掛けたり、工具を掛けて排水部品20をより一層容易に取り外しできる。
【0019】
次に、排水部品20の具体形状を説明する。
図5と図6に示すように、本体部22は、所定の幅と長さを有する表面板30の裏面における両側縁と先端縁に沿って突片31を一体的に設けた断面ほぼコ字形状で、その先端部は挿入し易いように三角形状で、その突片31には一対の切欠部32が形成してある。
前記取外し部23は、表面板30の基端縁に沿った横向片33と、この横向片33と連続した縦向片34で断面ほぼL字形状で、その縦向片34に取外し用穴24が形成してある。
前記表面板30の基端縁と横向片33はV字形状である。
【0020】
排水部品20の突片31の端面31aがガラス板6の室内側面6aに接し、表面板30が下横材3、縦材4の室内側部3a、4aの室外側面に接し、突片31の側面31bが室内側ガスケット7の対向した端面7aに接し、表面板30がガラス板6の室内側面6aと離隔して前述の排水孔21を形成する。
前記横向片34が縦・横の室内側ガスケット7と連続し、取外し部23(縦向片34)が室内側ガスケット7よりも突出する。
【0021】
次に、ガスケットと下横材3の具体形状を図7、図8に基づいて説明する。
下横材3は図7に示すように、木製の室内側部材40と金属製の室外側部材41を連結し、両者の間にガラス装着用の凹部42を形成したもので、その室内側部材40が下横材3の室内側部3aである。なお、図1と図2に示すように上横材2、縦横材4も下横材3と同様である。
前記室内側ガスケット7は室外側のガラスシール片43と室内側の鉤形片44と下向片45を有し、この鉤形片44が室内側部材40の室外側面40aの上部に形成した切欠部40bに接して前述の凹陥部9を形成している。
このようにすることで、凹陥部9に溜まった結露水が木製の室内側部材40に接しないから、その室内側部材40が結露水で腐蝕することがない。
なお、室内側部材40が金属製であれば、室内側部材40とガラス6の室内側面6aで凹陥部9を形成しても良い。
【0022】
前記室内側ガスケット7と室外側ガスケット8はコ字状の連結材46で一体的に連結されて全体としてほぼコ字形状のガスケットを形成している。
図8に示すように、ほぼコ字形状のガスケットは縦横で連続し、コーナー部において連続している。
この室内側ガスケット7と連結材46の室内側寄りをコーナー部において切欠きして室内側ガスケット7をコーナー部で不連続とし、横の室内側ガスケット7の切欠きした端面7aと縦の室内側ガスケット7の切欠きした端面7aを前述のように対向させる。
【0023】
前述の排水部品20の表面板30の基端寄りが室内側部材40の室外側面40aに接し、横向片34と縦向片35が室内側部材40の切欠部40bに接する。
【0024】
前述のほぼコ字形状のガスケットをコーナー部で突き合せるように装着する場合には、その突き合せ部において隙間を有するようにガスケットを所定の長さよりも短かくし、その隙間部分に排水部品20を挿入するようにしても良い。
また、室内側ガスケット7が独立した形態であっても、前述のようにコーナー部で切欠きして排水部品20を挿入したり、コーナー部で突き合せて装着する際に、その突き合せ部において隙間を有するように室内側ガスケット7を所定の長さよりも短かくし、その隙間部分に排水部品20を挿入するようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ガラスの室内側面に発生した結露水を凹陥部、排水孔で下横材の内部に排水できる。
前述の排水孔を形成する排水部品は、室内側ガスケットの対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に挿入されるので、その排水部品を挿入し易いと共に、排水部品を挿入する際にガラスの室内側面に強い力で押しつけられることがないので、ガラスの室内側面を傷つけることがない。
【0026】
また、室内側ガスケットのコーナー部を不連続とし、その部分に排水部品を挿入するので、その排水部品が目立つことがなく見栄えが良い。
しかも、室内側ガスケットが下横材の長手方向全長に亘って連続するので、室内側ガスケットで凹陥部を形成するようにした場合に、その凹陥部が長手方向に連続し、凹陥部に沿って流れる結露水が下横材の室内側部に浸入することがない。
よって、下横材の室内側部を木製とした場合に、その室内側部が結露水で腐蝕することがない。
【0027】
請求項2に係る発明によれば、排水部品を容易に抜き出して取り外しできるので、その排水部品がゴミなどで汚れた場合に取り外して清掃することができる。
【0028】
請求項3に係る発明によれば、排水部品をより一層容易に取り外しできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦辷り出し窓の縦断面図である。
【図2】縦辷り出し窓の横断面図である。
【図3】障子戸のコーナー部の一部破断正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】排水部品の正面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】下框部分の拡大断面図である。
【図8】ガスケットと排水部品の斜視図である。
【符号の説明】
1…建具、2…上横材、3…下横材、3a…室内側部、4…縦材、5…枠体、6…ガラス、6a…室内側面、7…室内側ガスケット、8…室外側ガスケット、9…凹陥部、20…排水部品、21…排水孔、22…本体部、23…取外し部、24…取外し用穴。
【発明の属する技術分野】
本発明は、障子戸、嵌め殺し窓などの枠体にガラスを装着し、ガスケットでシールした建具、詳しくはガラスの室内側面に発生した結露水を排水できる建具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラスの室内側面に発生した結露水を排水できるようにした障子戸が特許文献1に開示されている。
この障子戸は、框組体内にガラスを装着し、室内側ガスケットと室外側ガスケットでシールし、下框に設けた室内側ガスケットとガラスの室内側面との間に排水部品を挿入し、ガラスの室内側面と排水部品との間に水切り孔を形成したものである。
この障子戸であれば、ガラスの室内側面に発生した結露水が水切り孔を通って下框の内部に排水されるから、その結露水が下框から室内側に流れ込むことがない。
【0003】
【特許文献1】
特許第2548673号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の障子戸は、ガラスの室内側面と室内側ガスケットとの間に排水部品を挿入するが、室内側ガスケットはガラスの室内側面に圧接しているので、その室内側ガスケットを弾性変形させて押しつぶすようにして排水部品を挿入するので、その排水部品を挿入しずらい。また、排水部品がガラスの室内側面に強い力で押しつけられながら移動するので、ガラスの室内側面を排水部品で傷つけ、割れ発生の原因となる。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、排水部品を挿入し易く、排水部品でガラスの室内側面を傷つけることがない建具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、枠体内にガラスを装着し、室内側ガスケットと室外側ガスケットでシールした建具であって、
前記枠体の下横材の室内側部分にガラスの室内側面と連続した結露水受け用の凹陥部が形成され、
前記室内側ガスケットはコーナー部において不連続で、その対向した端面が離隔し、
この対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に排水部品が挿入され、この排水部品とガラスの室内側面との間に排水孔を形成し、
この排水孔は、前記凹陥部と下横材内部とに連通していることを特徴とする建具である。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において排水部品は、室内側ガスケットより突出した取外し部を有する建具である。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において取外し部は、ガラスの室内側面と離隔し、かつ取外し用穴を有する建具である。
【0009】
【作 用】
第1の発明によれば、ガラスの室内側面に発生した結露水を凹陥部、排水孔で下横材の内部に排水できる。
前述の排水孔を形成する排水部品は、室内側ガスケットの対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に挿入されるので、その排水部品を挿入し易いと共に、排水部品を挿入する際にガラスの室内側面に強い力で押しつけられることがないので、ガラスの室内側面を傷つけることがない。
【0010】
また、室内側ガスケットのコーナー部を不連続とし、その部分に排水部品を挿入するので、その排水部品が目立つことがなく見栄えが良い。
しかも、室内側ガスケットが下横材の長手方向全長に亘って連続するので、室内側ガスケットで凹陥部を形成するようにした場合に、その凹陥部が長手方向に連続し、凹陥部に沿って流れる結露水が下横材の室内側部に浸入することがない。
よって、下横材の室内側部を木製とした場合に、その室内側部が結露水で腐蝕することがない。
【0011】
第2の発明によれば、排水部品を容易に抜き出して取り外しできるので、その排水部品がゴミなどで汚れた場合に取り外して清掃することができる。
【0012】
第3の発明によれば、排水部品をより一層容易に取り外しできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1と図2に示すように、建具1は上横材2と下横材3と左右の縦材4,4を方形枠組みした枠体5内にガラス6を装着し、室内側ガスケット7と室外側ガスケット8で上横材2、下横材3、縦材4とガラス6との間をシールしている。
前記下横材3における室内側部分には、ガラス6の室内側面6aと連続した結露水受け用の凹陥部9が形成され、ガラス6の室内側面6aに発生した結露水が流れ落ちて凹陥部9に溜るようにしてある。
この実施の形態では、ガラス6の室内側面6aと室内側ガスケット7とで凹陥部9を形成している。
【0014】
この実施の形態では、建具1はサッシ枠10内に装着した障子戸で、上横材2が上框、下横材3が下框、縦材4が縦框で、枠体5は框組体である。
なお、建具1はサッシ枠10にガラス6を装着した嵌め殺し窓でも良く、その場合は上横材2が上枠、下横材3が下枠、縦材4が縦枠であり、枠体5がサッシ枠10である。
【0015】
前記サッシ枠10は上枠11、下枠12、左右の縦枠13を方形枠組みしてある。
前記上枠11、下枠12、縦枠13は金属製の室内側部材11a、12a、13aと金属製の室外側部材11b、12b、13bを断熱材11c、12c、13cで連結した断熱形材で、各室内側部材11a、12a、13aにカバー材14がそれぞれ取付けてある。このカバー材14は木製であるが、樹脂製でも良い。
この実施の形態では、サッシ枠10内に障子戸(建具1)が縦すべり出し自在に装着されて縦すべり出し窓を形成している。
なお、障子戸の具体的な装着構造は図示を省略してある。
【0016】
図3と図4に示すように、前記下横材3に装着した室内側ガスケット7と縦材4に装着した室内側ガスケット7は、下横材3と縦材4のコーナー部において不連続で、その対向した端面7a、7aが離隔している。
この対向した端面7a、7aと下横材3の室内側部3aの室外側面、縦材4の室内側部4aの室外側面とガラス6の室内側面6aとの間に排水部品20が挿入され、この排水部品20とガラス6の室内側面6aとの間に排水孔21を形成している。
この排水孔21は前記凹陥部9と連続し、下横材3内部に開口している。前記排水部品20は樹脂製であるが、金属製であっても良い。
よって、ガラス6の室内側面6aの結露水は凹陥部9に流れ落ちて溜り、その凹陥部9に沿って流れて排水孔21から下横材3内に排水される。下横材3内に流れた結露水は図示しない排水穴から下枠12の中空部12dに流れ、排水弁12eから室外側に流出する。
【0017】
前記排水部品20は、室内側ガスケット7内に挿入された排水孔21を形成する本体部22と、室内側ガスケット7よりも突出した取外し部23を有する。
この取外し部23を指で保持して引き抜いたり、取外し部23に工具を引掛けて引き抜くことで、排水部品20を容易に取り外しできる。
よって、排水部品20にゴミ等が付着した際に、その排水部品20を取り外して清掃できる。
【0018】
前記取外し部23はガラス6の室内側面6aと離隔し、かつ取外し用穴24を形成することが好ましい。このようにすれば、ガラス6が邪魔にならずに取外し用穴24に指を掛けたり、工具を掛けて排水部品20をより一層容易に取り外しできる。
【0019】
次に、排水部品20の具体形状を説明する。
図5と図6に示すように、本体部22は、所定の幅と長さを有する表面板30の裏面における両側縁と先端縁に沿って突片31を一体的に設けた断面ほぼコ字形状で、その先端部は挿入し易いように三角形状で、その突片31には一対の切欠部32が形成してある。
前記取外し部23は、表面板30の基端縁に沿った横向片33と、この横向片33と連続した縦向片34で断面ほぼL字形状で、その縦向片34に取外し用穴24が形成してある。
前記表面板30の基端縁と横向片33はV字形状である。
【0020】
排水部品20の突片31の端面31aがガラス板6の室内側面6aに接し、表面板30が下横材3、縦材4の室内側部3a、4aの室外側面に接し、突片31の側面31bが室内側ガスケット7の対向した端面7aに接し、表面板30がガラス板6の室内側面6aと離隔して前述の排水孔21を形成する。
前記横向片34が縦・横の室内側ガスケット7と連続し、取外し部23(縦向片34)が室内側ガスケット7よりも突出する。
【0021】
次に、ガスケットと下横材3の具体形状を図7、図8に基づいて説明する。
下横材3は図7に示すように、木製の室内側部材40と金属製の室外側部材41を連結し、両者の間にガラス装着用の凹部42を形成したもので、その室内側部材40が下横材3の室内側部3aである。なお、図1と図2に示すように上横材2、縦横材4も下横材3と同様である。
前記室内側ガスケット7は室外側のガラスシール片43と室内側の鉤形片44と下向片45を有し、この鉤形片44が室内側部材40の室外側面40aの上部に形成した切欠部40bに接して前述の凹陥部9を形成している。
このようにすることで、凹陥部9に溜まった結露水が木製の室内側部材40に接しないから、その室内側部材40が結露水で腐蝕することがない。
なお、室内側部材40が金属製であれば、室内側部材40とガラス6の室内側面6aで凹陥部9を形成しても良い。
【0022】
前記室内側ガスケット7と室外側ガスケット8はコ字状の連結材46で一体的に連結されて全体としてほぼコ字形状のガスケットを形成している。
図8に示すように、ほぼコ字形状のガスケットは縦横で連続し、コーナー部において連続している。
この室内側ガスケット7と連結材46の室内側寄りをコーナー部において切欠きして室内側ガスケット7をコーナー部で不連続とし、横の室内側ガスケット7の切欠きした端面7aと縦の室内側ガスケット7の切欠きした端面7aを前述のように対向させる。
【0023】
前述の排水部品20の表面板30の基端寄りが室内側部材40の室外側面40aに接し、横向片34と縦向片35が室内側部材40の切欠部40bに接する。
【0024】
前述のほぼコ字形状のガスケットをコーナー部で突き合せるように装着する場合には、その突き合せ部において隙間を有するようにガスケットを所定の長さよりも短かくし、その隙間部分に排水部品20を挿入するようにしても良い。
また、室内側ガスケット7が独立した形態であっても、前述のようにコーナー部で切欠きして排水部品20を挿入したり、コーナー部で突き合せて装着する際に、その突き合せ部において隙間を有するように室内側ガスケット7を所定の長さよりも短かくし、その隙間部分に排水部品20を挿入するようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ガラスの室内側面に発生した結露水を凹陥部、排水孔で下横材の内部に排水できる。
前述の排水孔を形成する排水部品は、室内側ガスケットの対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に挿入されるので、その排水部品を挿入し易いと共に、排水部品を挿入する際にガラスの室内側面に強い力で押しつけられることがないので、ガラスの室内側面を傷つけることがない。
【0026】
また、室内側ガスケットのコーナー部を不連続とし、その部分に排水部品を挿入するので、その排水部品が目立つことがなく見栄えが良い。
しかも、室内側ガスケットが下横材の長手方向全長に亘って連続するので、室内側ガスケットで凹陥部を形成するようにした場合に、その凹陥部が長手方向に連続し、凹陥部に沿って流れる結露水が下横材の室内側部に浸入することがない。
よって、下横材の室内側部を木製とした場合に、その室内側部が結露水で腐蝕することがない。
【0027】
請求項2に係る発明によれば、排水部品を容易に抜き出して取り外しできるので、その排水部品がゴミなどで汚れた場合に取り外して清掃することができる。
【0028】
請求項3に係る発明によれば、排水部品をより一層容易に取り外しできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦辷り出し窓の縦断面図である。
【図2】縦辷り出し窓の横断面図である。
【図3】障子戸のコーナー部の一部破断正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】排水部品の正面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】下框部分の拡大断面図である。
【図8】ガスケットと排水部品の斜視図である。
【符号の説明】
1…建具、2…上横材、3…下横材、3a…室内側部、4…縦材、5…枠体、6…ガラス、6a…室内側面、7…室内側ガスケット、8…室外側ガスケット、9…凹陥部、20…排水部品、21…排水孔、22…本体部、23…取外し部、24…取外し用穴。
Claims (3)
- 枠体内にガラスを装着し、室内側ガスケットと室外側ガスケットでシールした建具であって、
前記枠体の下横材の室内側部分にガラスの室内側面と連続した結露水受け用の凹陥部が形成され、
前記室内側ガスケットはコーナー部において不連続で、その対向した端面が離隔し、
この対向した端面と下横材の室内側部の室外側面とガラスの室内側面との間に排水部品が挿入され、この排水部品とガラスの室内側面との間に排水孔を形成し、
この排水孔は、前記凹陥部と下横材内部とに連通していることを特徴とする建具。 - 排水部品は、室内側ガスケットより突出した取外し部を有する請求項1記載の建具。
- 取外し部は、ガラスの室内側面と離隔し、かつ取外し用穴を有する請求項2記載の建具。
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