JP2004199740A - 情報再生装置、情報記録再生装置、情報再生方法及び情報記録再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】再生動作時、制御装置33は上位の情報処理装置20から複数ブロックの再生要求を受付け、該当セクタにおける読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、記憶手段42に記憶したとを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、記憶手段42に記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置20に転送するものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像及び音声データ等のリアルタイム性及び連続性が要求されるデータを再生するハードディスク装置等に適用して好適な情報再生装置、情報記録再生装置、情報再生方法及び情報記録再生方法に関するものである。
【0002】
詳しくは、所望の記録媒体からデータを再生する場合に、第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する制御装置を備え、上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較し、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送するようにして、実質的に不要なリトライ処理を省略できるようにすると共に、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの再生要求の失敗確率を最小化できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、映像及び音声データ等のリアルタイム性及び連続性が要求されるデータを記録及び/又は再生する光ディスクや、磁気ディスクを応用したハードディスク装置等が使用される場合が多くなってきた。この種の光ディスク装置や磁気ディスク装置等の情報記録再生装置においては、光ディスクや磁気ディスク等の記録媒体から再生したデータの中に一定の割合で誤りが発生する事態を避けられないのが現状である。
【0004】
このため、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク装置においては、記録再生データを時系列により区切り、そのデータに第1誤り訂正符号を付加して第1ブロックであるセクタを構成する。更にこれら複数のセクタを対象として第2誤り訂正符号によってECCブロックを成す第2ブロックが構成される。DVDではこの第2ブロックが記録媒体に対するアクセスの最小単位となっている。第1及び第2誤り訂正符号は積符号形式により形成される。この積符号形式によれば、DVD等のECCブロックのように、所定数のセクタを並べたブロックの縦方向と横方向において誤り訂正符号を計算し、この2つの誤り訂正符号を用いて誤りを訂正するようになされるので、ランダムエラーとバーストエラーの両方に強くなる特長を有している。
【0005】
また、特許文献1にはランダムアクセス性とリアルタイム性を両立するために、最小アクセス単位である第1の誤り訂正符号によるセクタと、これらの複数のセクタを対象として構成される第2の誤り訂正符号を独立したセクタに配置し、第2ブロックであるC2ブロックを単位として積符号形式の誤り訂正符号用いた方法が開示されている。
【0006】
図8は従来例に係る特許文献1に開示されている積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置1の構成例を示すブロック図である。
【0007】
図8に示す情報記録再生装置1は、記録再生回路2、コントローラ3、CPU4、データバッファ5、磁気ヘッド17及び磁気ディスク48を有している。記録再生回路2ではコントローラ3の制御により、記録時、コントローラ3より出力されるデータ列をシリアルデータ列に変換して磁気ヘッド17への駆動信号RECを生成し、この駆動信号RECにより磁気ヘッド17を駆動するようになされる。また、再生時、磁気ヘッド17より出力される再生信号PBを信号処理することにより、磁気ディスク48に記録されたデータを再生してコントローラ3に出力するようになされる。
【0008】
記録再生回路2にはコントローラ3が接続されている。コントローラ3はホストインターフェース6、バッファコントローラ7、C1符号処理回路8、シーケンサ9、ディスクコントローラ10及びC2符号処理回路21を有している。コントローラ3は、ホストコンピュータから受信した記録するデータDINについては、磁気ディスク48への記録に適したフォーマットに変換し、CPU4の制御により記録再生回路2に出力する。このCPU4により指定された記録再生回路2より出力されるデータDOUTは、記録時とは逆に処理してホストコンピュータに出力する。これにより、コントローラ3は磁気ディスク48の所望のセクタへの記録とセクタからの読み出しを行うようになされる。
【0009】
コントローラ3には中央処理ユニット(以下CPUという)4が接続され、ホストインターフェース6を介してホストコンピュータからの制御コマンドを受け、この制御コマンドに従ってバッファコントローラ7や、C1符号処理回路8、シーケンサ9、ディスクコントローラ10、C2符号処理回路21等の動作を制御する。例えば、CPU4はホストコンピュータより出力されるデータ列を磁気ディスク48に記録するように全体の動作を制御し、また、これとは逆にホストコンピュータで指定されるデータを磁気ディスク48より再生するように全体の動作を制御する。CPU4はホストインターフェース6を介して必要に応じて制御コマンドに対応するステータスデータをホストコンピュータに通知するようになされる。
【0010】
コントローラ3にはデータバッファ5が接続され、コントローラ3より出力されるデータをバッファコントローラ7を介して一時保持してC1符号処理回路8に出力することにより、ホストコンピュータとの間でコントローラ3が入出力するデータDIN/DOUTをバッファリングする。
【0011】
記録時において、シーケンサ9ではデータバッファ5に保持したデータDINを例えば、512バイト単位で読み出してC1符号処理回路8及びC2符号処理回路21に出力する。C1符号処理回路8では当該セクタ内のデータに基づいてC1訂正符号を計算する。例えば、シーケンサ9より512バイト単位で出力されるデータDINにそれぞれ21バイトのC1訂正符号を生成し、この21バイトを付加してディスクコントローラ10に出力する。これに加えて、C2符号処理回路21より512バイト単位で出力されるC2訂正符号に対しても、C1訂正符号を生成し、このC1訂正符号及びC2訂正符号をディスクコントローラ10に出力する。
【0012】
また再生時において、シーケンサ9ではディスクコントローラ10を制御してデータDINをC1符号処理回路8とC2符号処理回路21に出力する。C1符号処理回路8はC1訂正符号により誤り訂正処理してバッファコントローラ7に出力する。このとき、C1符号処理回路8は、この誤り訂正処理結果をシーケンサ9とC2符号処理回路21に通知する。C2符号処理回路21では、C1訂正符号による誤り訂正処理が失敗した場合にC2訂正符号により誤り訂正処理をしてバッファコントローラ7に出力する。
【0013】
図9A及びBは積符号形式の誤り訂正方式を用いた特許文献1に開示されている情報記録再生装置1におけるデータ記録フォーマット例を示す図である。図9Aに示すデータ記録フォーマットは複数の第1ブロックを縦方向に積み重ねたものである。第1ブロックはセクタであり、ホストコンピュータが情報記録再生装置1へデータの記録/再生を行なう際のアクセスの最小単位である。第2ブロックは所定数の第1ブロックを集合したもので、例えば、36セクタから成る。
【0014】
これによれば、上位のホストコンピュータ等から記録要求されたデータを時系列により、例えば512バイトに区切って各々のデータに21バイトの第1誤り訂正符号(C1訂正符号)が付加される。順次生成される512+21バイトのデータが1セクタを構成して磁気ディスク48に記録される。第2ブロックによれば、例えば、32セクタに各々512バイトのデータ+21バイトのC1訂正符号が記録され、残り4セクタには512バイトの第2誤り訂正符号(C2訂正符号)+21バイトのC1訂正符号が記録される。
【0015】
図9Bに示すデータ列は、図9Aに示した第2ブロックを横方向に並べ変えたものである。この積符号形式では第1及び第2ブロックとを独立して再生可能に当該データDINが記録される。この情報記録再生装置1によれば、ランダムアクセス性とリアルタイム性を両立するために、最小アクセス単位であるC1訂正符号によるセクタと、これらの複数のセクタを対象として構成されるC2訂正符号を独立したセクタに配置し、第2ブロックであるC2ブロックを単位として積符号形式の誤り訂正符号を用いるようになされる。
【0016】
これらのDVD等の光ディスク装置や情報記録再生装置1にみられる積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置においては、C2ブロックの境界(データサイズ)をまもらないデータ記録要求があった場合に、C2訂正符号を再生成するためにリード・モディファイ・ライト処理が採られる。このリード・モディファイ・ライト処理では、ホストコンピュータからの記録データで不足するデータを磁気ディスク(メディア)48から再生して取得し、このホストコンピュータからの記録データとメディアから再生した再生データとに基づいてC2訂正符号を再生成してデータを記録するようになされる。
【0017】
ここで、積符号形式の情報記録再生装置における再生/記録動作を説明する。図10A〜Cは積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置1における動作例を示すタイムチャートである。図10Aに示す第2ブロックはセクタ数がNでセクタ番号「0」〜「N−1」のセクタで構成される。この例ではセクタ番号「1」のセクタがエラーセクタとなった場合である。セクタ番号「4」〜「7」が上位のホストコンピュータからの記録要求セクタあるいは再生要求セクタとなる場合である。
【0018】
[再生動作]
例えば、ホストコンピュータからデータ再生を要求された情報記録再生装置1は、図10Bに示す▲1▼で、セクタ番号「4」〜「7」の再生要求セクタを含む第2の誤り訂正符号が対象とする複数のセクタからなるC2ブロックの再生を行い、このブロックでセクタエラーが発生した場合は、▲2▼でC2訂正符号で誤り訂正を行った後に、▲3▼で再生要求セクタをホストコンピュータに転送するようになされる。
【0019】
[記録動作]
一方、ホストコンピュータからデータ記録を要求されると、図10Cに示す▲1▼でホストコンピュータから記録セクタのデータを受け取り(転送を受け)、▲2▼でそのセクタ番号「4」〜「7」の記録要求セクタを含むC2訂正符号が対象とする複数のセクタからなるブロックの再生を行う。この再生時にセクタエラーが発生した場合、コントローラ3は、▲3▼で誤り訂正処理を行った後に、▲4▼で記録要求されたセクタに対応するデータ部分をホストコンピュータから受け取った記録データに置き換え、C2ブロックの誤り訂正符号を再計算してから記録するリード・モディファイ・ライト処理を実行する。
【0020】
このように、DVD等の光ディスク装置や情報記録再生装置1にみられる積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置の場合、一連の再生/記録動作の中で、再生時セクタエラーが発生し、C2訂正符号による訂正能力範囲を超えた場合はC2訂正エラーとなり、この時点で読み出しエラーが発生したセクタに対して再生を再実行するリトライ処理を行うようになされる。このリトライ処理では読み出しエラーが回復するまでリトライ処理を繰り返すために、再生又はリード・モディファイ・ライトの再生に係る処理時間が予測できない。また、規定回数のリトライ処理を繰り返しても読み出しエラーが回復しない場合は、ホストコンピュータに再生エラー又は記録エラーを返信していた。これら、C2訂正符号による訂正能力範囲を超えた時点でのエラーセクタの分布により、再生記録それぞれに3つのケースに場合分けすることができる。
【0021】
図11A〜Cは情報記録再生装置における再生要求時の再生エラーセクタ発生範囲の分類例を示す図である。図12A〜Cは記録要求時の再生エラーセクタ発生範囲の分類例を示す図である。各々の図中、格子で示した部分が読み出し処理時、エラーセクタが発生した範囲である。
【0022】
[再生時]
(A)ホスト再生要求範囲のセクタがエラーとなった場合である。図11Aに示すホストコンピュータの再生要求セクタのみにエラーセクタを含んでいるが、ホスト再生要求範囲以外にはセクタエラーが無い場合である。
(B)ホスト再生要求範囲にはエラーセクタがない場合である。図11Bに示すホスト再生要求範囲以外にはセクタエラーを含んでいるが、ホストコンピュータの再生要求セクタには、一切のエラーセクタが無い場合である。
(C)ホスト再生要求範囲及び範囲外のセクタがエラーとなった場合である。図11Cに示すホストコンピュータの再生要求セクタにエラーセクタを含んでおり、ホスト再生要求範囲以外にもセクタエラーを含んでいる場合である。
【0023】
「記録時]、
(A)ホスト記録要求範囲外のセクタがエラーとなった場合である。図12Aに示すホストコンピュータの記録要求セクタには一切のエラーセクタを含んでいない場合であって、ホスト記録要求範囲以外にはセクタエラーが発生している場合である。
(B)ホスト記録要求範囲外にはエラーセクタがない場合である。図12Bに示すホストコンピュータの記録要求セクタのみにエラーセクタを含んでいる場合であって、ホスト記録要求範囲以外にはセクタエラーが発生していない場合である。
(C)ホスト記録要求範囲及び範囲外のセクタがエラーとなった場合である。図12Cに示すホストコンピュータの記録要求セクタにエラーセクタを含んでおり、ホスト記録要求範囲以外にもセクタエラーが発生している場合である。
【0024】
【特許文献1】
特開2000−81988号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式のDVD等の光ディスク装置や特許文献1に開示されている積符号形式の誤り訂正方式をもちいた情報記録再生装置によれば、以下のような問題がある。
【0026】
▲1▼ 上述の再生エラーセクタ発生範囲の分類例によれば、再生/記録どちらの場合も図11B及び図12Bのケースでは、再生時のホストコンピュータに転送するセクタや、記録時に磁気ディスク(メディア)48に記録するためのC2訂正符号の再生成に実際に必要となるセクタ領域にはエラーがないが、C2ブロックを単位として再生できないためにC2訂正エラーとして処理していた。即ち、図11B及び図12Bのケースが発生した場合には、実質的に不要なリトライ処理を実行し、最悪のケースではリトライ処理により読み出しエラーが回復せずにホストコンピュータに不要な再生エラーもしくは記録エラーを返信している場合が多い。
【0027】
▲2▼ データ再生時にあるセクタで読み出しエラーが発生した場合、読み出し処理を一度停止してから、磁気ディスク48を回転して磁気ヘッド17が再び当該エラーセクタにやってくるまで待ち、リトライ処理を行うため回転待ちが発生する。
【0028】
▲3▼ 更にそのリトライ処理の実行回数は当該エラーセクタのリトライ処理が成功するか、最大リトライ回数を超過するまで行われる。従って、リトライ処理にかかる時間が予測不能となる。
【0029】
▲4▼ コンピュータデータの記憶装置として使用される情報記録再生装置においては、エラー回復処理により高い信頼性のデータが要求される。一方、AVデータを記録再生する場合はリアルタイム性が優先されるため、再生時にリトライ処理や交替処理により時間を消費し規定時間以内にホストコンピュータの制御コマンドの処理を終了できないことは致命的となる。
【0030】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理する場合に、実質的に不要なリトライ処理を省略できるようにすると共に、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの記録・再生要求の失敗確率を最小化できるようにした情報再生装置、情報記録再生装置、情報再生方法及び情報記録再生方法を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、所望の記録媒体からデータを再生する情報再生装置において、記録媒体には、記録データと、記録データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号が記録され、当該情報再生装置は、記録媒体のブロックからデータを読み出す再生手段と、記憶手段を有して、再生手段によって再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する制御装置を備え、再生動作時に、この制御装置は、上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、この第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段に記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、この訂正可能範囲を超過する場合は、記憶手段に記憶したエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送することを特徴とするものである。
【0032】
本発明に係る情報再生装置によれば、所望の記録媒体からデータを再生する場合に、再生手段では記録媒体のブロックからデータが読み出される。制御装置では再生手段によって再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する。これを前提にして、制御装置では、再生動作時に、上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーが検出される。
【0033】
ここで、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理が停止されることなく連続する次の第1ブロックの再生処理が制御装置によって継続される。そして、制御装置は読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段に記憶する。制御装置では、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かが判断される。
【0034】
この読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、この訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とが制御装置によって比較されて当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかが判断される。この判断結果で、記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送するようになされる。
【0035】
従って、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、複数の第1ブロックを再生する時に途中で第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの再生要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0036】
本発明に係る情報記録再生装置は、所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する装置において、データと、データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号を記録媒体に記録する場合であって、当該情報記録再生装置は、記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する記録再生手段と、記憶手段を有して、記録再生手段によって記録再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを記録再生する制御装置を備え、記録動作時に、この制御装置は上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、このブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段に記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、この訂正可能範囲を超過する場合は、記憶手段に記憶したエラー位置情報と情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断し、記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成することを特徴とするものである。
【0037】
本発明に係る情報記録再生装置によれば、所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する場合に、記録再生手段では記録媒体へデータが記録され、及び当該データが再生される。制御装置では記録再生手段によって記録再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータが記録再生される。
【0038】
これを前提にして、制御装置では、記録動作時に、上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、このブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出する。ここで、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理が制御装置によって継続され、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段に記憶される。
【0039】
この第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かが制御装置によって判断され、この訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーが第2の誤り訂正符号により訂正され、この訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶手段に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とが制御装置によって比較されて当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかが判断される。この判断結果で、記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成するようになされる。
【0040】
従って、全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、リード・モディファイ・ライトの再生時に第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成するので、データ記録時間の短縮化及び、情報処理装置からの記録要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0041】
本発明に係る情報再生方法は、所望の記録媒体からデータを再生する方法において、記録媒体には、記録データと、記録データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号が記録され、この記録媒体のブロックから読み出されたデータに関して第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する場合であって、データ再生時に、上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、この第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、この訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、先に記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送することを特徴とするものである。
【0042】
本発明に係る情報再生方法によれば、所望の記録媒体からデータを再生する場合に、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、複数の第1ブロックを再生する時に途中で第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの再生要求の失敗確率を最小化することができる。従って、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0043】
本発明に係る情報記録再生方法は、所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する方法において、データと、データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号を記録媒体に記録し、当該データを再生する場合には、第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを再生する場合であって、データ記録時に、上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、当該ブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、この訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断し、先に記憶された全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成することを特徴とするものである。
【0044】
本発明に係る情報記録再生方法によれば、所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する場合に、全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、リード・モディファイ・ライトの再生時に第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成するので、データ記録時間の短縮化及び、情報処理装置からの記録要求の失敗確率を最小化することができる。従って、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係る情報再生装置、情報記録再生装置、情報再生方法及び情報記録再生方法の一実施の形態について、図面を参照しながら説明をする。
【0046】
(1)実施形態
図1は本発明に係る実施形態としての情報記録再生装置11の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、所望の記録媒体からデータを再生する場合に、第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する制御装置を備え、上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較し、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送するようにして、リトライ処理を省略できるようにすると共に、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの再生要求の失敗確率を最小化できるようにしたものである。
【0047】
図1に示す情報記録再生装置11は情報再生装置の一例であり、所望の記録媒体18へデータを記録したりこの記録媒体18からデータを再生する装置であって、映像及び音声データ等のリアルタイム性及び連続性が要求されるハードディスク装置等に適用して好適である。この記録媒体18には、時系列により最小アクセス単位のデータに区切られたブロックが順次記録されている。記録媒体18には例えば、磁気ディスクや、光ディスク、テープ記録媒体等が使用される。
【0048】
この情報記録再生装置11は記録再生手段13、記録媒体18、制御装置33、CPU34及びデータバッファ35を有している。記録再生手段13は再生手段の一例を構成するものであり、上位の情報処理装置20からの再生要求に基づいて記録媒体18のブロックからデータDOUTを読み出すようになされる。記録再生手段13は再生機能の他に記録機能を有しており、上位の情報処理装置20からの記録要求データDINを記録媒体18のブロックへ書き込むようになされる。記録媒体18には、データDINと第1の誤り訂正符号(以下C1訂正符号という)からなる第1ブロックと、第2の誤り訂正符号(以下C2訂正符号という)とC1訂正符号からなる第1ブロックとによる所定ブロックサイズの第2ブロックが記録される。
【0049】
つまり、情報記録再生装置11で取り扱われるデータDOUTに関しては、記録要求データDINを時系列により最小アクセス単位のデータに区切って各々のデータにC1訂正符号(以下C1訂正符号という)を付加した第1ブロックが順次生成され、所定数のセクタのデータに対するC2訂正符号(以下C2訂正符号という)を独立して配置した第1ブロックが生成され、この記録要求データからなる第1ブロックとC2訂正符号からなる第1ブロックとによる所定ブロックサイズの第2ブロックが順次生成され、第1及び第2ブロックが記録媒体18に順次記録されたものである。
【0050】
この記録媒体18ではC1訂正符号による第1ブロックと、これらの複数の第1ブロックを対象として構成されるC2訂正符号による第1ブロックとが独立して配置され、複数の第1ブロックを読み出し処理中に、同期信号未検出やC1訂正符号エラーが発生しても、C2訂正符号による誤り訂正処理を前提としてそのエラーした第1ブロックの読み出しを停止させないで次の第1ブロックの読み出しを継続しながら、そのエラーした第1ブロックに対してC2訂正符号にて誤り訂正できる。
【0051】
このようなC2訂正符号が独立した第1ブロックに配置されている第2ブロックのデータ記録フォーマットにおいて、第1ブロックに読み出しエラーが発生しても、その読み出し処理を止めることなく、継続し、C2訂正符号により誤り訂正することでデータ再生の高速性を維持できるようにしたものである。
【0052】
記録再生手段13には制御装置33が接続されており、この制御装置33にはデータバッファ35が接続されている。この制御装置33には上位の情報処理装置20が接続され、この情報処理装置20は再生要求を制御装置33へ出力したり、当該要求に係る映像及び音声データ等のデータDOUTを取り込むようになされる。
【0053】
制御装置33は記録再生手段13によって再生されたC1訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式のC2訂正符号を処理してデータDOUTを転送するようになされる。
【0054】
このようなデータDOUTを取り扱う制御装置33にはC1及びC2訂正符号による誤り訂正処理機能が備えられる。C1訂正符号による誤り訂正処理とは、データ再生時に、第1ブロック内のデータに基づいて計算されたC1訂正符号により第1ブロックのデータの誤りを訂正することをいう。C2訂正符号による誤り訂正処理とは、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内の全ての第1ブロックのデータに基づいて計算したC2訂正符号により再生データDOUTの誤りを訂正することをいう。この2つの訂正符号が積符号形式の誤り訂正符号を形成し、再生データDOUTの誤りを訂正するようになされる。
【0055】
この制御装置33は再生時に、第1ブロックにおける同期信号未検出やC1訂正符号エラーを検出し、この第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータDOUTの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、この第1ブロックの読み出しエラーをC2訂正符号により誤り訂正処理するように制御する。
【0056】
例えば、データ再生時に、記録再生手段13では記録媒体18で第1ブロックからデータDOUTとなる信号PBを読み出し、この記録再生手段13で信号PBを信号処理した後のデータが制御装置33に出力される。制御装置33は、第1ブロックにおける同期信号未検出や誤り訂正エラー等の読み出しエラーが検出されたか否かを監視する。
【0057】
この制御装置33には記憶手段42が備えられ、この制御装置33によって、当該第1ブロックが読み出しエラーであることが検出された場合に、読み出しエラーを生じた第1ブロックの位置情報を記録するようになされる。この位置情報から読み出しエラーした第1ブロックを特定し、読み出しエラーを生じた第1ブロックのデータDOUTをC2訂正符号により誤り訂正処理するためである。
これにより、読み出しエラーが発生してもC2訂正符号の訂正能力範囲内であれば、読み出しエラーが発生しない場合と同一レベルのスループットを保つことができる。
【0058】
この例で記憶手段42には、再生動作時に順次発生する第1ブロックを単位としたエラー位置情報と第2ブロックごとのエラー数と情報装置20から受けた記録・再生要求範囲を基に作成された各第2ブロックの状態を保持する。制御装置33は、記憶手段42に保持された各第2ブロックの状態に基づいて当該第2ブロックの有効性を判断するようになされる。
【0059】
例えば、再生動作時に、制御装置33は、上位の情報処理装置20から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出する。この第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続する。そして当該装置11では、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段42に記憶する。
【0060】
この制御装置33にはCPU34が接続され、CPU34は第1ブロックを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを記憶手段42の第2ブロックごとのエラー数から判断し、この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は読み出しエラーをC2訂正符号により訂正し、訂正可能範囲を超過する場合は、記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態から当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断する。この記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態により、CPU34は読み出しエラーの位置が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置20に転送するようになされる。
【0061】
このようにすると、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、複数の第1ブロックを再生する時に途中でC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置20からの再生要求の失敗確率を最小化することができる。
【0062】
また、リード・モディファイ・ライト(記録動作)時には制御装置33は、上位の情報処理装置20から所望のブロックへの記録要求を受付け、このブロックが属するC2訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出する。制御装置33は第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続する。そして制御装置33は、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段42に記憶する。
【0063】
CPU34はこの第1ブロックを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを記憶手段42の第2ブロックごとのエラー数から判断する。そして、この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は読み出しエラーをC2訂正符号により訂正し、訂正可能範囲を超過する場合は、記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態から当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断する。そして、記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態により、CPU34は読み出しエラーの位置が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続してC2訂正符号を再生成するようになされる。
【0064】
このようにすると、リード・モディファイ・ライト時において、全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、リード・モディファイ・ライトの再生時にC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、記録動作を継続してC2訂正符号を再生成するので、データ記録時間の短縮化及び、情報処理装置20からの記録要求の失敗確率を最小化することができる。
【0065】
CPU34は一連の再生処理において、記憶手段42の第2ブロックごとのエラー数から、このカウント値がC2訂正符号による訂正可能範囲を超過したか否かを監視し、このカウント値が訂正可能範囲を超過していて対応する第2ブロックの状態によりリトライが必要と判断した場合は、データDOUTの再生動作を停止して、所定の設定回数の範囲で、このエラーした第1ブロックの数がC2訂正符号による訂正可能範囲内に収まるまで第2ブロック内における第1ブロックの読み出し処理を繰り返すようになされる(リトライ処理)。
【0066】
また、情報記録再生装置11には、欠陥と判断された第1ブロックを当該第1ブロックを単位として別のデータ記録領域で代替する交替処理をする手段が備えられ、CPU34は、情報処理装置20からの記録要求を受付け、ブロックが属するC2訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックを単位としたエラーがC2訂正符号の訂正可能範囲を超過したが、全てのエラーブロックがC2訂正符号を再生成するのに不要となり、続くC2訂正符号の再生成後の記録動作で再生動作時に発生したエラーを第1ブロックを単位として交替処理するようになされる。
【0067】
続いて、本発明に係る情報記録再生装置11の記録要求及び再生要求処理中の情報再生方法について説明する。図2及び図3は情報記録再生装置11からの記録/再生要求処理中の再生例(リード・モディファイ・ライトを含む;その1,2)を示すフローチャートである。
【0068】
[再生要求時]
この実施形態では、所望の記録媒体18からデータを再生する場合に、記録媒体18には、既にデータと、記録データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算されたC1訂正符号と、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算されたC2訂正符号が記録されている場合であり、記録媒体18のブロックから読み出されたデータに関してC1訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式のC2訂正符号を処理してデータを転送する場合である。
【0069】
これを再生処理条件にして、図2に示すフローチャートのステップA1で上位の情報処理装置(ホストPC)20からの処理要求を監視する。制御装置33経由で処理要求を検出したCPU34は、ステップA2に移行して処理要求の内容を確認する。この例では、再生要求が有ると、図3に示すフローチャートのステップA4に移行して情報処理装置20の再生要求に基づく再生処理を開始する。なお、記録要求もしくは再生要求以外の場合はステップA3に移行して要求に応じた処理を実行しステップA1に戻り情報処理装置20からの処理要求を監視する。
【0070】
再生を開始したCPU34は、図3に示すフローチャートのステップA5で第2ブロック分の読み出し終了を監視する。第2ブロック分の読み出しが終わるとステップA6に移行し、記憶手段42から当該第2ブロック内の読み出しエラーした第1ブロック数(エラーセクタ数)を確認する。読み出しエラーした第1ブロックが無い場合は、ステップA10に移行して当該第2ブロックを有効なデータとして第2ブロック内の再生要求ブロック分のデータDOUTを情報処理装置20へ転送するようになされる。
【0071】
この実施形態では、読み出しエラーが有る場合でも再生処理が継続され、ステップA6にてC2訂正許容範囲内の第1ブロックエラー数であればステップA7に移行してC2訂正符号による訂正処理がなされる。
【0072】
ステップA6で読み出しエラーの数がC2訂正許容範囲を超過した場合は、ステップA8に移行して記憶手段42に記憶された第2ブロックの状態から当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断する。この再生要求ブロック内に読み出しエラーが無ければ、リトライ処理の必要がないため、ステップA10に移行して当該第2ブロックを有効なデータとして第2ブロック内の再生要求ブロック分のデータDOUTを情報処理装置20へ転送するようになされる。なお、ステップA8で情報処理装置20から再生要求されたブロック内に読み出しエラーが存在する場合は、ステップA9に移行してリトライ処理がなされる。
【0073】
CPU34は、ステップA10で当該第2ブロックを有効としてデータDOUTを転送した後、ステップA11に移行して情報処理装置20から再生要求された全ブロックのデータ読み出しが終了したかを確認し、終了していない場合はステップA5に移行し次の第2ブロックの読み出し終了を監視する。この例では、上位の情報処理装置20から再生要求が有った場合なので、図2に示すフローチャートのステップA12を経由してステップA1に戻る。
【0074】
[記録要求時]
この実施形態では、所望の記録媒体18へデータを記録及び当該データを再生する場合であって、データとデータを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算されたC1訂正符号と、第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算されたC2訂正符号を記録媒体18に記録し、当該データを再生する場合には、C1訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式のC2訂正符号を処理してデータを再生する場合を前提とする。
【0075】
これを記録処理条件にして、図2に示したフローチャートのステップA1で上位の情報処理装置(ホストPC)20からの処理要求を監視する。制御装置33経由で処理要求を検出したCPU34は、ステップA2に移行して処理要求の内容を確認する。この例では、記録要求が有り、ステップA13に移行してC2訂正符号生成のために再生処理が必要であるかをCPU34は判断する。必要がなければステップA14に移行して情報処理装置20から受け取った記録要求データにてC2符号の生成を行う。
【0076】
情報処理装置20からの記録要求データがC2符号生成のために充分でなく、記録媒体18からの再生処理が必要と判断したCPU34は、図3に示すフローチャートのステップA4に移行して情報処理装置の記録要求に基づく再生処理を開始する(リード・モディファイ・ライト処理)。
【0077】
再生を開始したCPU34は、ステップA5で第2ブロック分の読み出し終了を監視する。第2ブロック分の読み出しが終わるとステップA6に移行し、記憶手段42から当該第2ブロック内の読み出しエラーした第1ブロック数を確認する。読み出しエラーした第1ブロックが無い場合は、ステップA10に移行して当該第2ブロックを有効なデータとしてC2訂正符号生成に利用する。
【0078】
この実施形態では、読み出しエラーが有る場合でも再生処理が継続され、ステップA6にてC2訂正許容範囲内の第1ブロックエラー数であればステップA7に移行してC2訂正符号による訂正処理がなされる。
【0079】
ステップA6で読み出しエラーの数がC2訂正許容範囲を超過した場合は、ステップA8に移行して記憶手段42に記憶された第2ブロックの状態から当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断する。この記録要求ブロック外に読み出しエラーが無ければ、リトライ処理の必要がないため、ステップA10に移行して当該第2ブロックを有効なデータとしてC2訂正符号生成に利用する。なお、ステップA8で情報処理装置20から記録要求されたブロック外に読み出しエラーが存在する場合は、ステップA9に移行してリトライ処理がなされる。
【0080】
CPU34は、ステップA10で当該第2ブロックを有効なデータとした後、ステップA11に移行して情報処理装置20から再生要求された全ブロックのデータ読み出しが終了したかを確認し、終了していない場合はステップA5に移行し次の第2ブロックの読み出し終了を監視する。
【0081】
この例では、上位の情報処理装置20から記録要求が有った場合なので、図2に示すフローチャートのステップA12を経由してステップA14に移行し、有効となった第2ブロックと記録要求された第1ブロック部分のデータを情報処理装置20から受け取った記録データに置き換えC2訂正符号を生成し、ステップA15にて記録処理を実行し、ステップA1に戻る。
【0082】
このように、本発明に係る実施形態としての情報記録再生装置11及び情報記録再生方法によれば、所望の記録媒体18からデータを再生する場合に、制御装置33は、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶手段42に記憶する。CPU34では、第1ブロックを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かが判断される。
【0083】
この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は読み出しエラーをC2訂正符号により訂正し、訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態から当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかが判断される。この判断結果で、読み出しエラーの位置が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置20に転送するようになされる。
【0084】
従って、全てのエラー位置が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、複数の第1ブロックを再生する時に途中でC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置20からの再生要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0085】
また、情報記録再生装置11で所望の記録媒体18へデータDINを記録する場合に、このブロックが属するC2訂正符号を再生成するための再生動作時に、読み出しエラーのエラー位置情報を記憶手段42に記憶する。CPU34では、第1ブロックを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かが判断される。
【0086】
そして、この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は読み出しエラーをC2訂正符号により訂正し、訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶手段42に記憶された対応する第2ブロックの状態から当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかが判断される。
【0087】
この判断結果で、読み出しエラーの位置が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録処理を継続してC2訂正符号を再生成するようになされる。従って、全てのエラー位置が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、リード・モディファイ・ライトの再生時にC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、記録動作を継続してC2訂正符号を再生成するので、データ記録時間の短縮化及び、情報処理装置20からの記録要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0088】
(2)実施例
図4は本発明に係る実施例としての情報記録再生装置を応用した磁気ディスク装置100の構成例を示すブロック図である。
この実施例では情報記録再生装置の一例となる磁気ディスク装置(ハードディスク装置)100を構成し、本発明に係る情報記録再生方法を用いてデータ読み出し処理、リード・モディファイ・ライト時の再生動作を含む処理中に、C2訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ記録・再生時間の短縮化及び、情報処理装置20からの記録再生要求の失敗確率を最小化できるようにしたものである。
【0089】
図4に示す磁気ディスク装置100はホストコンピュータ(情報処理装置)より再生要求されたデータDOUTを記録媒体の一例となる磁気ディスク48から再生してホストコンピュータに出力するようになされる。この磁気ディスク装置100は映像及び音声データ等のリアルタイム性及び連続性が要求されるデータDINを記録及び/又は再生するハードディスク装置等に適用して好適である。
【0090】
この磁気ディスク装置100は記録再生回路32、制御装置33、CPU(中央処理ユニット)34、データバッファ35及び磁気ディスク48を有している。この例で取り扱われる磁気ディスク48には、予め、記録データに関して、時系列により最小アクセス単位のデータに区切って順次生成された各々のデータにC1訂正符号を付加したセクタと、この所定数のセクタのデータに対するC2訂正符号を独立して配置したセクタから構成され、この記録データからなるセクタとC2訂正符号からなるセクタとにより順次生成された所定ブロックサイズのC2ブロックとが記録される場合を前提とする。もちろん、これに限られることはなく、当該磁気ディスク装置100の記録機能を利用してデータDINを予め記録する場合であってもよい。
【0091】
この磁気ディスク48に記録されたデータDINは、各々のセクタからデータDOUTに係るPB信号として磁気ヘッド17により読み出される。例えば、磁気ディスク48には、図9A及びBに示したような512バイトのデータに21バイトの誤り訂正符号(C1訂正符号)を付加し、1セクタのデータDINが書き込まれ、誤り訂正用ブロック(C2ブロック)が36セクタにより構成される。磁気ヘッド17は記録再生回路32と共に記録再生手段を構成するものである。磁気ヘッド17には記録再生回路32が接続され、磁気ヘッド17により読み出されたシリアルデータ列の信号PBを符号付加処理された元のデータ列に変換される。ここで信号変換後のデータDOUTは制御装置33に出力される。
【0092】
この例で制御装置33はホストインターフェース36、バッファコントローラ37、C1符号処理回路38、シーケンサ39、ディスクコントローラ40、C2訂正符号処理回路41、エラーセクタログ(記憶手段)42及びC2ブロックステータス43から構成される。
【0093】
上述の記録再生回路32にはディスクコントローラ40が接続されており、データ再生時に、再生されたデータDOUTを記録再生回路32より入力してC1符号処理回路38に出力し、同時に再生データDOUTのタイミング信号をシーケンサ39に通知する。タイミング信号にはセクタの同期信号検出通知があり、シーケンサ39は、所定時間同期信号検出通知がなく、同期信号未検出と判断された場合は、そのセクタの位置情報をエラーセクタログ42に記録し、CPU34に通知する。
【0094】
このシーケンサ39は、ディスクコントローラ40から通知される再生データのタイミング信号を基に、このコントローラ33の動作を制御するコントローラであり、各回路ブロックのタイミングを制御することにより、ハードディスクの所望のセクタをアクセスできるように全体の動作を管理する。この一連の処理において再生時、C2ブロックステータス43によりリトライ処理が必要と判断された場合、CPU34はリトライ動作に切り替え、所定の設定回数の範囲で当該C2ブロックが有効な状態になるまでエラーしたセクタを繰り返し再生するように全体の動作を制御する。
【0095】
また、ディスクコントローラ40にはC1符号処理回路38が接続され、C1訂正符号による誤り訂正処理が実行される。この処理では、当該セクタ内のデータに基づいて計算されたC1訂正符号によってセクタのデータの誤りを訂正する。このC1符号処理回路38にて、訂正不能と判定されエラーが発生した場合に、エラーセクタログ42にその読み出しエラーに係る位置情報を記録し、CPU34に通知する。
【0096】
例えば、再生時にシーケンサ39で同期信号未検出又はC1符号処理回路38で訂正不能と判定された場合は、そのセクタの位置情報がエラーログに記録されC2ブロックステータス43の状態に反映される。この時、再生動作は継続され、CPU34がC2ブロックステータス43の状態から当該C2ブロックのデータは有効であるとし次の処理に移行するか、C2符号訂正を行い当該C2ブロックのデータを有効にするか、もしくはC2符号訂正が可能になるまでリトライ処理を行う。リトライ処理時、バッファコントローラ37は、データバッファ35に保持したデータをリトライ処理によりC1符号処理回路38又はC2符号処理回路41より出力されるデータDOUTに更新し、これによりデータバッファ35に保持した正しく再生されたデータD1をホストインターフェース36に出力する。
【0097】
C1符号処理回路38は、再生時に、例えば、ディスクコントローラ40から出力される再生データDOUTに付加されたC1訂正符号により誤り訂正処理してバッファコントローラ37、C2符号処理回路41に出力する。このとき、C1符号処理回路38は、この誤り訂正処理結果をシーケンサ39に通知し、エラーが発生した場合はエラーセクタログ42にその読み出しエラーに係る位置情報を記録する。
【0098】
C1符号処理回路38にはC2符号処理回路41が接続され、CPU34の制御にてC2訂正符号による誤り訂正処理が実行される。この処理では、所定ブロックサイズのC2ブロック内の全データに基づいて計算したC2訂正符号によって再生データDOUTの誤りを訂正する。C2符号処理回路41は、再生時、例えば、C2訂正符号による誤り訂正処理がCPU34より指示されると、C1符号処理回路38より出力されるデータDOUTを付加されたC2訂正符号により誤り訂正処理してバッファコントローラ37に出力する。
【0099】
これらのC1符号処理回路38及びC2符号処理回路41にはバッファコントローラ37が接続され、再生時、シーケンサ39の制御を受けて、C1符号処理回路38又はC2符号処理回路41より512バイト単位で再生されたデータDOUTを受け、データバッファ35に一時保持する。リトライもしくは誤り訂正されたとき、バッファコントローラ37ではデータバッファ35に保持されたデータDOUTがC1符号処理回路38又はC2符号処理回路41から出力されるデータDOUTにより更新される。これにより、データバッファ35に保持したデータDOUTをリトライ処理により正しく再生、もしくは誤り訂正されたデータDOUTに更新して出力することができる。更に、バッファコントローラ37は一時保持したデータDOUTをホストインターフェース36の処理に応じて読み出し、ホストインターフェース36に出力する。
【0100】
バッファコントローラ37にはホストインターフェース36が接続され、更に上位のホストコンピュータ(情報処理装置)と接続され、当該ホストコンピュータとの間の入出力回路が構成される。再生時には、再生要求に係るデータDOUTをバッファコントローラ37から入力してホストコンピュータへ出力し、記録時には、記録要求データDOUTをホストコンピュータから入力してバッファコントローラ37に出力する。また、ホストコンピュータより入力される制御コマンドについては、CPU34に出力し、CPU34より出力されるステータスデータについては、ホストコンピュータに出力するようになされる。これにより、当該ホストインターフェース36を通じて要求されるデータDINを記録及び/又はデータDOUTを再生するようになされる。
【0101】
このホストインターフェース36にはCPU34が接続され、更に、CPU34には記憶手段の一例となるエラーセクタログ42が接続され、再生時、C1符号処理回路38で読み出しエラーが発生した場合や、シーケンサ39にて同期信号未検出と判断された場合にエラーセクタの位置情報を記録し、同時にCPU34にエラーが発生したことを通知するようになされる。
【0102】
エラーセクタログ42はCPU34の他にシーケンサ39やC1符号処理回路38、C2ブロックステータス43等にも接続されている。この例では、C1誤り訂正エラーの場合は、C1符号処理回路38がエラーセクタの位置情報をエラーセクタログ42に登録する。同期信号未検出の場合はシーケンサ33がエラーセクタログ42に登録する。CPU34はエラーセクタログ42を確認することで、何処でエラーが発生したかを認識することができる。
【0103】
エラーセクタログ42にはC2ブロックステータス43が接続されている エラーセクタログ42は、例えば、再生時、C1符号処理回路38でエラーが発生した場合に、エラーセクタの位置情報を記録し、同時にC2ブロックステータス43に通知する。記録されたエラーセクタ位置の情報はCPU34が読み出すまで保存され、CPU34の読み出しで消去される。CPU34は、取得したエラーセクタ位置情報に基づきC2符号処理回路41を制御しC2訂正符号による消失訂正を実行する。
【0104】
C2ブロックステータス43は、アクセスするC2ブロック毎にステータスが保持でき、再生時、セクタエラーが発生するとエラーセクタログ42からエラーセクタ位置情報が通知される。エラーセクタ位置情報が通知されると、CPU34により再生動作前に通知されたホストコンピュータの再生・記録コマンドより求めたホストコンピュータの要求範囲から、対応するC2ブロックの状態を遷移する。CPU34は、定期的にC2ブロックステータス43を確認しその状態に応じて必要な処理を行うことができる。
【0105】
例えば、CPU34はデータ再生時に、定期的にC2ブロックステータス43を確認しながら、セクタを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断する。この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は、エラーセクタログ42記憶したエラー位置情報に基づいてエラーしたセクタを指定し、ここで指定されたセクタの読み出しエラーをC2訂正符号により訂正処理するように制御する。
【0106】
C2訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、CPU34はC2ブロックステータス43を参照し、当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断する。全てのエラー位置が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位のホストコンピュータに転送するようになされる。なお、全てのエラー位置が再生要求ブロックの範囲外にない場合は、再生動作を停止してリトライ処理を実行するように制御する。
【0107】
また、リード・モディファイ・ライトの再生時も同様に、定期的にC2ブロックステータス43を確認しながら、セクタを単位とした読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断する。この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲内の場合は、エラーセクタログ42記憶したエラー位置情報に基づいてエラーしたセクタを指定し、ここで指定されたセクタの読み出しエラーをC2訂正符号により訂正処理するように制御する。
【0108】
C2訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、CPU34はC2ブロックステータス43を参照し、当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断する。全てのエラー位置が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続してC2訂正符号を再生成するようになされる。なお、全てのエラー位置が記録要求ブロックの範囲内にない場合は、再生動作を停止してリトライ処理を実行するように制御する。
【0109】
CPU34は、ホストインターフェース36を介してホストコンピュータより通知される制御コマンドを受け、この制御コマンドに従って制御装置33の動作を制御する。これにより、CPU34はホストコンピュータより出力されるデータDINを磁気ディスク48に記録するように全体の動作を制御し、また、これとは逆にホストコンピュータで指定されるデータDOUTを磁気ディスクより再生するように全体の動作を制御する。この制御において、CPU34はホストインターフェース36を介し必要に応じて制御コマンドに対応するステータスデータをホストコンピュータに通知するようになされる。
【0110】
ここで、磁気ディスク装置100の記録時の動作について簡単に説明する。この例では、上位のホストコンピュータから記録要求がホストインターフェース36により受信されると、データDINがバッファコントローラ37を通じて一時データバッファ35に格納される。このデータDINは時系列により所定のデータ量単位に区切ってバッファコントローラ37を通じC1符号処理回路38及びC2符号処理回路41に出力される。
【0111】
例えば、データバッファ35に保持されたデータDINが512バイト単位(セクタ)で読み出されてC1符号処理回路38及びC2符号処理回路41に出力される。C2符号処理回路41では32セクタを単位として4セクタのC2訂正符号を付加する。C1符号処理回路38ではセクタを単位としたデータDINとC2訂正符号に21バイトのC1訂正符号を付加してセクタを順次生成するようになされる。
【0112】
ディスクコントローラ40では、記録時、C1符号処理回路38より512+21バイト単位で入力されるデータDINとC2訂正符号にヘッダ情報を付加し、シーケンサ39の制御により記録再生回路32に出力する。これにより、36セクタ(32+4)を単位にした積符号による誤り訂正処理用のブロック(C2ブロック)を形成してデータDINを記録する。
【0113】
この記録再生回路32ではディスクコントローラ40の制御を受けてデータDINにC1符号処理回路38及びC2符号処理回路41により符号付加処理されたデータ列をシリアルデータ列に変換して、データ変換後のREC信号を磁気ヘッド17を通じて磁気ディスク48へ順次に記録するようになされる。
【0114】
磁気ディスク48ではデータDINとC1訂正符号によるセクタと、これらの複数のセクタを対象として構成されるC2訂正符号とC1訂正符号によるセクタとが配置される。これにより、複数セクタを読み出し処理中に、C1訂正符号による誤り訂正エラーが発生しても、C2訂正符号による誤り訂正を前提としてそのエラーセクタで停止しないで次のセクタからの読み出しを継続しながら、そのエラーセクタに対してC2訂正符号による誤り訂正が可能となる。
【0115】
続いて、本発明に係る実施例としての磁気ディスク記録再生方法について説明をする。図5はC2ブロックステータス43における状態遷移例を示す図である。図5において、当該情報記録再生装置11では、再生開始時点で、C2ブロックステータス43はポジションP20で“エラーセクタ無し”の状態にある。
【0116】
そして、読み出しエラーの発生がエラーセクタログ42からCPU34へ通知されると、そのエラー位置情報から再生コマンド実行時のホスト要求範囲外のエラー(図11B)もしくは記録コマンドのリード・モディファイ・ライトによる再生動作実行時のホスト記録要求範囲のエラー(図12B)の場合は、C2ブロックステータス43はポジションP21で“状態A”へ遷移する。この“状態A”はエラーセクタ有り、C2訂正範囲内、再生時においてホスト要求範囲エラー無し、記録時においてホスト記録要求範囲外にエラー無しの場合である。
【0117】
この再生コマンド実行時のホスト要求範囲エラー(図11A)もしくは記録コマンドのリード・モディファイ・ライトによる再生動作実行時のホスト記録要求範囲外エラー(図12A)の場合は、ポジションP22でC2ブロックステータス43は”状態B”に遷移する。
【0118】
この例で、ポジションP21で”状態A”の場合に、読み出しエラーの発生がCPU34へ通知されると、当該C2ブロックのエラーセクタ数が訂正能力範囲内であれば、エラーセクタの位置がポジションP21で図11Bもしくは図12Bで”状態A”に残る。しかし、ポジションP21で訂正能力範囲内にホスト要求範囲エラー(図11A)もしくは記録コマンドのリード・モディファイ・ライトによる再生動作実行時のホスト記録要求範囲外エラー(図12A)が有る場合は、ポジションP22で”状態B”に遷移する。この“状態B”はエラーセクタ有り、C2訂正範囲内、再生時においてホスト要求範囲エラー有り、記録時においてホスト記録要求範囲外にエラー有りの場合である。
【0119】
また、ポジションP21で訂正能力範囲を超えた場合、通知されたエラーの位置が図11Bもしくは図12Bに示した状態であれば、ポジションP23の“状態C”へ遷移する。この“状態C”はエラーセクタ有り、C2訂正範囲外、再生時においてホスト要求範囲エラー無し、記録時においてホスト記録要求範囲外にエラー無しの場合である。
【0120】
ポジションP23の”状態C”でエラーの発生がCPU34に通知されると、そのエラーセクタの位置情報から図11Bもしくは図12Bに示した状態の場合は、ポジションP23の“状態C”に残る。ポジションP23で通知されたエラーの位置が図11Aもしくは図12Aに示した状態であれば、ポジションP24の”リトライ”に遷移する。この”リトライ”は、エラーセクタ有り、C2訂正範囲外、再生時においてホスト要求範囲エラー有り、記録時においてホスト記録要求範囲外にエラー有りの場合である。この場合はリトライ処理を行う。
【0121】
また、ポジションP22の“状態B”でエラーの発生がCPU34に通知されると、当該C2ブロックのエラーセクタ数が訂正能力範囲内であれば、ポジションP22の”状態B”に残る。しかし、エラーセクタ数が訂正能力範囲を超過する場合は、ポジションP24の”リトライ”に遷移する。
【0122】
CPU34は、定期的にC2ブロックの読み出し終了とC2ブロックステータス43を確認し、C2ブロックの読み出しが終了したC2ブロックステータス43の状態がP20又はP23の”状態C”の場合は当該C2ブロックをそのまま有効とする。C2ブロックステータス43の状態がP21の“状態A”又はP22の“状態B”の場合はC2符号訂正を実行しエラーセクタの訂正をしてから当該C2ブロックを有効とする。
【0123】
ポジションP24で“リトライ”の状態を検出すると、リトライ処理を実行し、当該C2ブロックステータス43を対応する状態へ遷移するようになされる。
【0124】
図6及び図7は磁気ディスク装置100における情報処理装置の記録/再生要求処理中の再生例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例では、ホストコンピュータからの再生コマンドもしくは記録コマンドのリード・モディファイ・ライトによる再生処理が実行される(アルゴリズム)場合を例に挙げる。ホストコンピュータからの制御コマンドはホストインターフェース36を経由してCPU34に通知される。CPU34は、C2ブロックステータス43にホスト再生・記録要求範囲を登録し、シーケンサ39を制御して読み出し処理を開始する。
【0125】
これを情報処理条件にして、図6に示すフローチャートのステップB1においてC2ブロックの読み出し終了を確認する。C2ブロックの読み出し処理を終了していない場合はステップB1に戻る。C2ブロックの読み出し処理を終了している場合は、ステップB2に進み、当該C2ブロックの状態を確認する。C2ブロックの状態が''リトライ''の状態の場合は、ステップB6に進みリトライ処理を開始する。
【0126】
また、ステップB2でセクタエラー数がC2訂正範囲内(状態A,状態B)にある場合は、ステップB3に移行してC2符号訂正処理を行う。ステップB2でエラーセクタがない場合及び、ホスト要求範囲にエラーがない場合(状態C)はステップB4に移行して処理を継続する。このステップB4においては、この例で、当該C2ブロックは有効と判断されるので、再生コマンド処理時は、ホストコンピュータへデータDOUTを転送し、記録コマンド処理時は有効となったC2ブロックと記録要求されたセクタデータ部分をホストコンピュータから受け取った記録データに置き換え、メディア記録のためのC2訂正符号の生成を開始するようになされる。
【0127】
その後、ステップB5に移行して、更にデータDOUTの読み出し処理を継続する必要があるか否かの判断がなされる。ここで、データDOUTの読み出し処理を継続する必要がなければ、この読み出し処理を終了する。更に読み出し処理を継続する必要がある場合はステップB1に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
【0128】
また、ステップB2でリトライ処理が必要と判断された場合は、図7に示すフローチャートのステップB6に移行してリトライ処理を行う。その後、ステップB7に移行してリトライ処理が成功したかを確認し、リトライ処理が成功した場合は、ステップB1に戻り続きの読み出し処理を継続する。ステップB7でリトライ処理に失敗した場合は、ステップB8に移行する。ステップB8では現在のリトライ回数が最大リトライ回数を超過しているかを確認する。現在のリトライ回数が最大リトライ回数を超えていない場合はステップB6に戻ってリトライ処理を実行する。リトライ回数が最大リトライ回数を超過している場合はステップB9に移行してエラー終了処理を行って読み出し処理を終了する。
【0129】
このように、本発明に係る実施例としての磁気ディスク装置100によれば、各エラーを発生したセクタの位置がホスト要求範囲内と範囲外とに分類され、CPU34ではC2ブロックステータス43の状態を参照して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかが判断される。CPU34は、全てのエラー位置が再生要求ブロックの範囲外に有ると判断される場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位のホストコンピュータに転送するようになされる。
【0130】
また、リード・モディファイ・ライトの再生時に、この読み出しエラーがC2訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、C2ブロックステータス43の状態を参照して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断する。そして、CPU34は全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続してC2訂正符号を再生成するようになされる。
【0131】
従来例では、C2訂正能力範囲を超過すると”状態C”でリトライを実行していたが、本発明方式では前記リトライは不要であると判断したため、リトライ処理を実行しない。従って、実質的に不要なリトライ処理をなくし再生にかかる時間とホストコンピュータの要求を失敗する確率を最小化し、スループットとデータの信頼性向上を図ることができる。
【0132】
また、ホストコンピュータからの記録コマンド処理を開始し、再生動作にて”状態C”となりC2符号を生成した後の記録動作時に、あらかじめエラーセクタログ42に記憶しておいた再生動作中に発生したエラーセクタの位置情報を基にエラーしたセクタに対して交替処理をしてから記録を行い更なる信頼性向上をすることが可能である。
【0133】
上述の実施例においては、記録データに関しては512バイトのデータに21バイトの誤り訂正符号(C1訂正符号)を付加して1セクタのデータDINを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々のデータ長により1セクタを構成する場合に広く適用することができる。
【0134】
また、この実施例においては、誤り訂正用ブロック(C2ブロック)を36セクタにより構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々のセクタ数によりC1訂正用ブロック(セクタ)を構成する場合に広く適用することができる。
【0135】
更に、上述の実施例においては、CPU34はエラーセクタの位置情報をエラーセクタログ42から取得したが、本発明はこれに限らず、CPU34がシーケンサ39の状態を定期的に確認しエラーセクタの位置情報を取得するようにしてもよい。
【0136】
また、上述の実施例においては、C2ブロックステータス43を用いてリトライの判断をする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各エラーが発生したセクタの位置を要求範囲内と範囲外とに分類してリトライの要・不要を判断する場合に広く適用することができる。
【0137】
上述の実施例においては、磁気ディスク48に記録されたデータDOUTを再生する場合について述べたが、本発明はこれに限られることはなく、光ディスク、磁気テープ等の種々の記録媒体18からデータを再生する場合についても、広く適用することができる。
【0138】
この実施例で説明した磁気ディスク装置100は特開2000−81988号公報に開示されている方法を利用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置において広く適用することができる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る情報再生装置及び情報再生方法によれば、所望の記録媒体からデータを再生する場合に、第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する制御装置を備え、この制御装置は上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送するものである。
【0140】
この構成によって、全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、複数の第1ブロックを再生する時に途中で第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、データ再生時間の短縮化及び、情報処理装置からの再生要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0141】
本発明に係る情報記録再生装置及び情報記録再生方法によれば、所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する場合に、記録再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを記録再生する制御装置を備え、記録動作時に、この制御装置は上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、このブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、この読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶されたエラー位置情報と情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断し、記憶された全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成するものである。
【0142】
この構成によって、全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、リトライ処理を無くすことができ、リード・モディファイ・ライトの再生時に第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過する読み出しエラーが発生した場合であっても、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成するので、データ記録時間の短縮化及び、情報処理装置からの記録要求の失敗確率を最小化することができる。これにより、当該装置のスループットの向上かつデータ信頼性の向上を図ることができる。
【0143】
この発明は、映像及び音声データ等のリアルタイム性及び連続性が要求されるデータを記録及び/又は再生するハードディスク装置等に適用して極めて好適である。
【0144】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての情報記録再生装置11の構成例を示すブロック図である。
【図2】情報処理装置の記録/再生要求処理中の再生例(リード・モディファイ・ライトを含む;その1)を示すフローチャートである。
【図3】情報処理装置の記録/再生要求処理中の再生例(リード・モディファイ・ライトを含む;その2)を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る実施例としての情報記録再生装置を応用した磁気ディスク装置100の構成例を示すブロック図である。
【図5】C2ブロックステータス43における状態遷移例を示す図である。
【図6】磁気ディスク装置100における情報処理装置の記録/再生要求処理中の再生例(その1)を示すフローチャートである。
【図7】磁気ディスク装置100における情報処理装置の記録/再生要求処理中の再生例(その2)を示すフローチャートである。
【図8】従来例に係る情報記録再生装置1の構成例を示すブロック図である。
【図9】積符号形式の誤り訂正符号を用いた情報記録再生装置1におけるデータ記録フォーマット例を示す図である。
【図10】情報記録再生装置1における動作例を示すタイムチャートである。
【図11】情報記録再生装置1における再生要求時の再生エラーセクタ発生範囲の分類例を示す図である。
【図12】情報記録再生装置1における記録要求時の再生エラーセクタ発生範囲の分類例を示す図である。
【符号の説明】
11・・・情報記録再生装置、13・・・記録再生手段、17・・・磁気ヘッド、18・・・記録媒体、32・・・記録再生回路、33・・・制御装置、34・・・CPU、35・・・データバッファ(制御装置)、36・・・ホストインターフェース(制御装置)、37・・・バッファコントローラ(制御装置)、38・・・C1符号処理回路(制御装置)、39・・・シーケンサ(制御装置)、40・・・ディスクコントローラ(制御装置)、41・・・C2符号処理回路(制御装置)、42・・・エラーセクタログ(記憶手段)、43・・・C2ブロックステータス(制御装置)、48・・・磁気ディスク(記録媒体)、100・・・磁気ディスク装置(情報記録再生装置)
Claims (10)
- 所望の記録媒体からデータを再生する情報再生装置において、
前記記録媒体には、記録データと、記録データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号が記録され、
当該情報再生装置は、
前記記録媒体のブロックからデータを再生する再生手段と、
記憶手段を有して、前記再生手段によって再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する制御装置を備え、
再生動作時に、
前記制御装置は、
上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、
前記第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、
前記第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、
当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の前記第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を前記記憶手段に記憶し、
前記第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、
前記訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、
前記訂正可能範囲を超過する場合は、前記記憶手段に記憶したエラー位置情報と前記情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、
前記記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送することを特徴とする情報再生装置。 - 前記記憶手段は、
前記情報処理装置から受け付けた所望のブロックからの再生要求範囲を記憶し、再生動作時に順次発生する前記第1ブロックを単位としたエラー数とエラー位置情報から各第2ブロックの状態を保持し、
前記制御装置は、
前記記憶手段に保持された各第2ブロックの状態に基づいて当該第2ブロックの有効性を判断することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。 - 所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する情報再生装置において、
前記データと、データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号を前記記録媒体に記録する場合であって、
当該情報記録再生装置は、
前記記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する記録再生手段と、
記憶手段を有して、前記記録再生手段によって記録再生された第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを記録再生する制御装置を備え、
記録動作時に、
前記制御装置は、
上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、
前記ブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、
前記第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、
前記第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、
当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の前記第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を前記記憶手段に記憶し、
前記第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、
前記訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、
前記訂正可能範囲を超過する場合は、前記記憶手段に記憶したエラー位置情報と前記情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断し、
前記記憶手段に記憶された全てのエラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成することを特徴とする情報記録再生装置。 - 前記記憶手段は、
前記情報処理装置から受け付けた所望のブロックへの記録要求範囲を記憶し、再生動作時に順次発生する前記第1ブロックを単位としたエラー数とエラー位置情報から各第2ブロックの状態を保持し、
前記制御装置は、
前記記憶手段に保持された各第2ブロックの状態に基づいて当該第2ブロックの有効性を判断することを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生装置。 - 前記制御装置には、
欠陥と判断された第1ブロックを当該第1ブロックを単位として別のデータ記録領域で代替する交替処理をする手段が備えられ、
当該制御装置は、
前記情報処理装置から複数ブロックへ記録要求を受付け、
前記ブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、
前記第1ブロックを単位としたエラーが前記第2の誤り訂正符号の訂正可能範囲を超過した場合であって、全てのエラーブロックが前記第2の誤り訂正符号を再生成する処理に不要と判断された場合、続く前記第2の誤り訂正符号の再生成後の記録動作で前記第1ブロックを単位として発生したエラーを交替処理することを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生装置。 - 所望の記録媒体からデータを再生する情報再生方法において、
前記記録媒体には、記録データと、記録データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、当該第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号が記録され、
前記記録媒体のブロックから読み出されたデータに関して第1の誤り訂正符号による第1ブロックと、これら複数の第1ブロックを対象として構成される積符号形式の第2の誤り訂正符号を処理してデータを転送する場合であって、
データ再生時に、
上位の情報処理装置から複数ブロックの再生要求を受付け、
前記第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、
前記第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、
当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の前記第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、
前記第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、
前記訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、
前記訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶したエラー位置情報と前記情報処理装置から受付けた再生要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該再生要求ブロック内に読み出しエラーが存在するかを判断し、
記憶された全ての前記エラー位置情報が再生要求ブロックの範囲外に有る場合は、当該再生要求ブロックのデータをそのまま上位の情報処理装置に転送することを特徴とする情報再生方法。 - 前記情報処理装置から受け付けた所望のブロックからの再生要求範囲を記憶し、再生動作時に順次発生する前記第1ブロックを単位としたエラー数とエラー位置情報から各第2ブロックの状態を保持し、
記憶され保持された前記各第2ブロックの状態に基づいて当該第2ブロックの有効性を判断することを特徴とする請求項6に記載の情報再生方法。 - 所望の記録媒体へデータを記録及び当該データを再生する情報記録再生方法において、
前記データと、データを最小アクセス単位に分割した第1ブロック内のデータに基づいて計算された第1の誤り訂正符号と、第1ブロックを所定数集合して区分される所定ブロックサイズの第2ブロック内全てのデータに基づいて計算された第2の誤り訂正符号を前記記録媒体に記録する場合であって、
データ記録時に、
上位の情報処理装置から所望のブロックへの記録要求を受付け、
前記ブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、
前記第1ブロックにおける読み出しエラーを検出し、
前記第1ブロックで読み出しエラーが検出された場合は、
当該第1ブロックにおけるデータの読み出し処理を停止することなく連続する次の前記第1ブロックの再生処理を継続し、読み出しエラー時のエラー位置情報を記憶し、
前記第1ブロックを単位とした読み出しエラーが第2の誤り訂正符号による訂正可能範囲を超過するか否かを判断し、
前記訂正可能範囲を超過しない場合は、その読み出しエラーを第2の誤り訂正符号により訂正し、
前記訂正可能範囲を超過する場合は、先に記憶したエラー位置情報と前記情報処理装置から受付けた記録要求ブロックの読み出し位置情報とを比較して当該記録要求ブロック外に読み出しエラーが存在するかを判断し、
記憶された全ての前記エラー位置情報が記録要求ブロックの範囲内に有る場合は、記録動作を継続して第2の誤り訂正符号を再生成することを特徴とする情報記録再生方法。 - 前記情報処理装置から受け付けた所望のブロックへの記録要求範囲を記憶し、再生動作時に順次発生する前記第1ブロックを単位としたエラー数とエラー位置情報から各第2ブロックの状態を保持し、
記憶保持された前記各第2ブロックの状態に基づいて当該第2ブロックの有効性を判断することを特徴とする請求項8に記載の情報記録再生方法。 - 前記読み出しエラーのブロックに関して欠陥と判断された第1ブロックを当該第1ブロックを単位として別のデータ記録領域で代替する交替処理をする場合であって、
前記情報処理装置から複数ブロックへ記録要求を受付け、
前記ブロックが属する第2の誤り訂正符号を再生成するための再生動作時に、
前記第1ブロックを単位としたエラーが前記第2の誤り訂正符号の訂正可能範囲を超過した場合であって、全てのエラーブロックが前記第2の誤り訂正符号を再生成する処理に不要と判断された場合に、続く前記第2の誤り訂正符号の再生成後の記録処理で前記第1ブロックを単位として発生したエラーを交替処理することを特徴とする請求項8に記載の情報記録再生方法。
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---|---|
JP (1) | JP2004199740A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7957229B2 (en) | 2007-01-19 | 2011-06-07 | Renesas Electronics Corporation | Optical disc controller and optical disc drive system using error correction codes |
US8583968B2 (en) | 2010-06-23 | 2013-11-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Data storage apparatus and method for writing data |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002364202A patent/JP2004199740A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7957229B2 (en) | 2007-01-19 | 2011-06-07 | Renesas Electronics Corporation | Optical disc controller and optical disc drive system using error correction codes |
US8583968B2 (en) | 2010-06-23 | 2013-11-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Data storage apparatus and method for writing data |
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