JP2004197433A - Vehicle-locking device and parking control system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場に設置される車両ロック装置に関する。また、その車両ロック装置を用いた駐車管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、ロック信号が入力されるとモータを回転させ、このモータの回転に従ってロック板を立てる車両ロック装置が開示されている。また、この特許文献1の車両ロック装置は、ラチェットギヤとラチェット爪からなるラチェット機構を備える。ラチェット機構を設けることによって、立っているロック板に人などが乗ったとしても、ロック板が倒れてしまうことはない。
【0003】
特許文献2には、地面に対して垂直にシリンダを配設するとともに、このシリンダをロック信号に基づいて動作させることで、ロック部材を持ち上げる車両ロック装置が開示されている。また、シリンダロッドの先端には、水平にサポートプレートが設けられている。このサポートプレートを介してロック部材を持ち上げることで、ロック部材の姿勢を水平に維持しながら持ち上げることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−125025号 (図1)
【特許文献2】
特開2001−107596号 (図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の車両ロック装置では、ロック板の姿勢は、ラチェット機構によって、固定されている。そのため、ロック板が立っている状態で、自動車が強引に出庫すると、ロック板を乗り越えるときに、ロック板や、ラチェットギヤや、ラチェット爪などの部品に過大な荷重が作用してしまう。その結果、車両ロック装置のこれらの部品が破損してしまう。また、このように過大な荷重が何度も加わると、これらの部品の寿命は、当初に予定していた寿命よりも短くなってしまう。それゆえ、強引に出庫する自動車が頻発する場合には、ランニングコストが高くなってしまう。
【0006】
なお、特許文献1の車両ロック装置では、モータやラチェット機構などが地面上に突出する形で設置されているため、自動車の入庫の邪魔になってしまうという問題もある。
【0007】
特許文献2の車両ロック装置では、自動車が強引に出庫しようとすると、ロック部材が降下する。また、ロック部材と、シリンダとは別体になっているので、ロック部材の端に自動車が乗り上げた場合には、ロック部材が斜めに傾く。したがって、車両ロック装置のロック部材やシリンダなどの部品は、特許文献1の車両ロック装置の部品に比べて、破損し難い。
【0008】
しかしながら、特許文献2の車両ロック装置であっても、ロック部材の端部に自動車が乗り上げた場合には、サポート部材およびシリンダのロッドに対して横方向の力が作用してしまう。そのため、車両ロック装置の最も高価な部品の一つであるシリンダは、比較的損傷し易い。それゆえ、強引に出庫する自動車が頻発する場合には、ランニングコストが高くなってしまう。
【0009】
本発明は、以上の問題を解決するためになされたものであり、違法な出庫を阻止できるとともに、違法な出庫や強引な出庫がなされても壊れ難い車両ロック装置および駐車管理システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両ロック装置は、長方形の箱形状を有し、地面に埋設されるロック装置ハウジングと、ロック装置ハウジングの地面側に形成される開口部と、ロック装置ハウジング内に配設されるエアーシリンダと、ロック装置ハウジング内に回転可能に配設され、エアーシリンダの力で回転することで開口部から先端が突出する駆動アームと、ロック装置ハウジング内に回転可能に配設される従動アームと、駆動アームと従動アームとを接続するリンク部材と、開口部に配設されるロック部材と、を備え、従動アームは駆動アームの回転に従って回転するものである。
【0011】
この構成を採用すれば、エアーシリンダの力で、駆動アームが回転する。駆動アームと従動アームとは、リンク部材で接続されているので、駆動アームが回転と、従動アームも回転する。これらの回転によって、駆動アームの先端および従動アームの先端は、開口部から突出する。駆動アームの先端および従動アームの先端が開口部から突出することで、ロック部材は、持ち上がる。このロック部材で、パーキングスペースに入庫している自動車をロックすることができる。
【0012】
また、強引に出庫する自動車がロック部材に乗り上げると、ロック部材は、押し下げられる。ロック部材が押し下げられると、駆動アームおよび従動アームは、回転して戻る。駆動アームの回転にしたがって、エアーシリンダが縮む。したがって、ロック部材が押し下げられても、エアーシリンダのシリンダロッドに横方向の力が作用してしまうことはない。その結果、ロック部材、駆動アーム、従動アームおよびエアーシリンダが損傷し難い。また、これらの部品の損傷し難いので、強引に出庫する自動車が頻発したとしても、ランニングコストが上昇してしまうことを効果的に防止することができる。
【0013】
本発明に係る車両ロック装置は、入庫してきた車両を検知し、ロック部材を上昇させ、車両の出庫を阻止する車両ロック装置において、ロック部材は、その一端に荷重が加わると、その荷重が加わった一端のみが下降するようにしたものである。
【0014】
この構成を採用すれば、入庫を検出してロック部材を上昇させることで、車両の出庫を阻止することができる。また、ロック部材は、その一端に荷重が加わると、その荷重が加わった一端のみが下降する。したがって、ロック部材に人や物を載せてもロック部材の全体が下がらないので、違法な出庫を阻止できる。また、ロック部材が下がることで、壊れ難くなる。
【0015】
本発明に係る車両ロック装置は、さらに、従動アームは、駆動アームよりも、パーキングスペースの外側寄りとなる位置に配置され、リンク部材は、コイルバネであるものである。
【0016】
自動車が駐車している状態では、ロック部材の、パーキングスペースの外側寄りの部分が、露出する。そして、この露出しているロック部材の、パーキングスペースの外側寄りの部分に、人などが乗ると、従動アームが倒れる。従動アームが倒れても、コイルバネが伸びるので、駆動アームは倒れない。ロック部材は、その外側が内側よりも下がった斜めの姿勢になる。その結果、ロック部材による自動車のロックを解除することはできない。
【0017】
また、ロック部材が上昇するときに、ロック部材の露出している部分に人などが乗ったとしても、駆動アームは回転して、ロック部材の内側の部分で自動車をロックすることができる。
【0018】
したがって、ロック部材の一部が車両の外側にはみ出していたとしても、確実に自動車をロックすることができる。
【0019】
本発明に係る車両ロック装置は、さらに、ロック部材は、開口部と略同じ大きさの上面プレートと、上面プレートの下面に設けられるスカート部と、を備え、スカート部の内側において、ロック装置ハウジングに固定される断面略凹形状のインナーフレームと、インナーフレームの上縁部において外側に向かって形成される2つの折り返し部と、スカート部の下端部において内側に向かって形成される2つの折り返し部と、を備えるものである。
【0020】
この構成を採用すれば、ロック部材が持ち上がっている状態で、ロック部材に横から自動車のタイヤなどが当接したとしても、折り返し部同士が引っかかる。そのため、ロック部材がロック装置ハウジングから抜けてしまうことは無い。
【0021】
本発明に係る車両ロック装置は、さらに、ロック装置ハウジングあるいはインナーフレームの凹底部に固定されるシリンダ受け部材と、エアーシリンダをシリンダ受け部材に回転可能に取り付けるシリンダ回転軸と、エアーシリンダと駆動アームとを接続する駆動軸と、を備え、駆動アームの可動範囲は、駆動アームを回転させた場合に駆動軸の軌跡に対して、駆動軸とシリンダ回転軸とを結ぶ線分が接線となる接点位置を含むものである。
【0022】
この構成を採用すれば、エアーシリンダが発生する力を有効に利用して駆動アームを回転させることができる。その結果、ロック部材の上に人などが乗っていたとしても、その荷重に抗してロック部材を持ち上げることができる。
【0023】
本発明に係る車両ロック装置は、さらに、駆動アームを押し上げる弾性部材を設け、エアーシリンダは、複動型であるものである。
【0024】
この構成を採用すれば、より小型のエアーシリンダを用いることができる。また、ロック部材に荷重がかかっていたとしても、あるいは、大きな回転摩擦力が発生していたとしても、それに抗してロック部材を持ち上げることができる。さらに、複動型のエアーシリンダを使用しているので、弾性部材が駆動アームを押し上げる力を相殺して、ロック部材を最下位置まで下げることができる。
【0025】
本発明に係る駐車管理システムは、パーキングスペースの中央部に埋設され、エアーシリンダの力でロック部材を持ち上げる上述するいずれか1つの車両ロック装置と、パーキングスペースへの自動車の入庫を検出してロック信号を出力する入庫検出装置と、コンプレッサと、ロック信号が入力されている間には、コンプレッサの圧縮エアーを、エアーシリンダへ供給し、ロック部材を持ち上げるものである。
【0026】
この構成を採用すれば、パーキングスペースに自動車が入庫すると、それを検出してロック部材を持ち上げることができる。このロック部材で、パーキングスペースに入庫している自動車をロックすることができる。また、車両ロック装置のロック部材、駆動アーム、従動アームおよびエアーシリンダが損傷し難いので、ロック部材を乗り越えて強引に出庫する自動車が頻発したとしても、ランニングコストが上昇してしまうことを効果的に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両ロック装置および駐車管理システムを、図面に基づいて説明する。
【0028】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る駐車管理システムが設置される駐車場を示す説明図である。
【0029】
駐車場は、複数個のパーキングスペース1を有する。各パーキングスペース1は、自動車2が1台ずつ駐車できる大きさに確保されている。図1では、複数個のパーキングスペース1は、道路3に沿って一列に設けられている。
【0030】
自動車2は、道路3側から、パーキングスペース1へ入庫する。これにより、自動車2は、パーキングスペース1に駐車する。パーキングスペース1に駐車している自動車2は、道路3側から出庫する。なお、自動車2は、道路3の反対側から各パーキングスペース1へ入庫したり、道路3の反対側へ出庫したりしてもよい。
【0031】
パーキングスペース1同士は、地面に記載される白線4で仕切られている。なお、白線4上には、図示外のパイプや石垣などの構造物を突出させてもよい。このように突出した構造物を設置することにより、自動車2は、白線4をまたぐことができなくなる。その結果、駐車中の自動車2が、空いている隣りのパーキングスペース1から、出庫することができなくなる。また、隣り合う2つのパーキングスペース1にまたがって、自動車2を駐車することができなくなる。
【0032】
各パーキングスペース1には、車両ロック装置5と、入庫検出装置6と、が設けられている。
【0033】
入庫検出装置6は、パーキングスペース1内の、道路3とは反対側となる後方の隅に立設される。なお、入庫検出装置6の設置位置は、自動車2の入庫や出庫を妨げ難い位置であれば、パーキングスペース1内、あるいは、その周囲のどの位置に設けてもよい。
【0034】
入庫検出装置6は、図示外の光電センサを有する。光電センサは、パーキングスペース1内の自動車2の有無を検出する。光電センサは、パーキングスペース1内に自動車2が入庫している状態と、パーキングスペース1内に自動車2が入庫していない状態とで、信号のレベルや信号のパターンなどが変化する車両検出信号を出力する。入庫検出装置6は、この車両検出信号の変化を検出すると、あるいは、パーキングスペース1内に自動車2が入庫している状態での車両検出信号を検出すると、ロック信号を出力する。
【0035】
また、入庫検出装置6には、図示外の課金装置やロック解除装置からの出庫許可信号が入力される。出庫許可信号が入力されると、入庫検出装置6は、ロック信号の出力を停止する。
【0036】
なお、パーキングスペース1内の自動車2の有無を検出するものとしては、他にもたとえば、パーキングスペース1の中央部に埋設されるループコイルなどが挙げられる。ループコイルは、電磁誘導の原理に基づいて自動車2を検出する。光電センサの替わりにループコイルを使用する場合には、入庫検出装置6は、このループコイルからの車両検出信号に基づいて、ロック信号を出力すればよい。
【0037】
ロック信号は、図2に示すように、エアー切替器7に入力される。図2は、この実施の形態1に係る駐車管理システムの駆動系を示す説明図である。
【0038】
エアー切替器7は、3つのエアー入口11,12,13と、2つのエアー出口14,15と、を備える。3つのエアー入口11,12,13は、一列に配列されている。また、2つのエアー出口14,15も、一列に配列されている。3つのエアー入口11,12,13と、2つのエアー出口14,15とは、切替シリンダ室16に連通する。
【0039】
切替シリンダ室16は、円柱形状の内部空洞に形成されている。3つのエアー入口11,12,13と、2つのエアー出口14,15とは、切替シリンダ室16において、互いに向かい合う位置に連通している。以下、図2に示す姿勢において、切替シリンダ室16の図面右側の面は、円柱上面と記載する。図2に示す姿勢において、切替シリンダ室16の図面左側の面は、円柱下面と記載する。
【0040】
切替シリンダ室16内には、切替シリンダ17と、スプリング18と、ソレノイド19と、が配設されている。
【0041】
切替シリンダ17は、略円柱形状を有する。この円柱の外径は、切替シリンダ室16の内径と等しいか、あるいは、切替シリンダ室16の内径よりも少し小さく形成されている。切替シリンダ17の中央部には、2つの長孔形状の貫通孔20,21が形成されている。以下、図2に示す姿勢において、切替シリンダ17の図面右側の面は、円柱上面と記載する。図2に示す姿勢において、切替シリンダ17の図面左側の面は、円柱下面と記載する。
【0042】
なお、切替シリンダ17と切替シリンダ室16との間に隙間が生じる場合には、切替シリンダ17の外周に、図示外のOリングを嵌めるとよい。これにより、気密性を高めることができる。
【0043】
スプリング18は、切替シリンダ17の円柱下面と、切替シリンダ室16の円柱下面との間に、圧縮して配設される。これにより、切替シリンダ17には、その円柱上面が切替シリンダ室16の円柱上面に圧接される向きの付勢力が作用する。この付勢力によって、切替シリンダ17は、通常は、切替シリンダ室16内の円柱上面寄りに位置する。
【0044】
この通常の位置に切替シリンダ17が位置している状態では、図2において、真中のエアー入口12と、左側のエアー出口14とが、左側の長孔形状の貫通孔20によって連通する。また、右側のエアー入口13と、右側のエアー出口15とが、右側の長孔形状の貫通孔21によって連通する。
【0045】
ソレノイド19は、切替シリンダ17の円柱上面と、切替シリンダ室16の円柱上面との間に配設される。ソレノイド19には、ロック信号が入力される。ロック信号が入力されると、ソレノイド19は、切替シリンダ17を、切替シリンダ室16の円柱下面側へ押す。この押圧力によって、切替シリンダ17は、切替シリンダ室16内の円柱下面寄りの位置に移動する。
【0046】
このロック信号が入力されているときの励起位置に切替シリンダ17が位置している状態では、図2において、真中のエアー入口12と、右側のエアー出口15とが、右側の長孔形状の貫通孔21によって連通する。また、左側のエアー入口11と、左側のエアー出口14とが、左側の長孔形状の貫通孔20によって連通する。
【0047】
ロック信号が入力されなくなると、ソレノイド19は、切替シリンダ17の押出しを止める。切替シリンダ17は、スプリング18の付勢力によって、切替シリンダ室16の円柱上面寄りの位置へ戻る。これにより、再び、図2において、真中のエアー入口12と、左側のエアー出口14とが連通し、右側のエアー入口13と、右側のエアー出口15とが連通する。
【0048】
以下、ロック信号がソレノイド19に入力されていないときに真中のエアー入口12と連通する左側のエアー出口14を、定常連通出口と記載する。ロック信号がソレノイド19に入力されているときに真中のエアー入口12と連通する右側のエアー出口15を、励起連通出口と記載する。
【0049】
エアー切替器7の定常連通出口および励起連通出口は、複動型エアーシリンダ8に接続される。複動型エアーシリンダ8は、エアーシリンダの一種である。エアー切替器7の真中のエアー入口12には、コンプレッサ9が接続される。コンプレッサ9は、外気を圧縮した高圧のエアーを出力する。エアー切替器7の右側のエアー入口13と、左側のエアー入口11とには、何も接続されない。
【0050】
複動型エアーシリンダ8は、シリンダハウジング31を備える。シリンダハウジング31は、円柱形状に形成される。シリンダハウジング31内には、円柱形状のシリンダ室32が形成される。以下、図2に示す姿勢において、シリンダハウジング31の図面右側部分と、シリンダ室32の図面右側部分とは、円柱上部と記載する。図2に示す姿勢において、シリンダハウジング31の図面左側部分と、シリンダ室32の図面左側部分とは、円柱下部と記載する。
【0051】
シリンダハウジング31の円柱上部には、シリンダ貫通孔33が形成される。シリンダ貫通孔33は、シリンダ室32の円柱上部と連通する。シリンダハウジング31の円柱下部には、シリンダリブ34が立設される。シリンダリブ34には、貫通孔35が形成される。
【0052】
シリンダ貫通孔33には、シリンダロッド36が挿入される。シリンダロッド36は、略円柱形状を有する。この円柱の外径は、シリンダ貫通孔33の内径と等しいか、あるいは、シリンダ貫通孔33の内径よりも少し小さく形成されている。以下、図2に示す姿勢において、シリンダロッド36の図面右側は、先端と記載する。図2に示す姿勢において、切替シリンダ17の図面左側は、後端と記載する。
【0053】
なお、シリンダロッド36と、シリンダ貫通孔33との間に隙間が生じる場合には、シリンダ貫通孔33の内周に、図示外のOリングを嵌めるとよい。これにより、シリンダロッド36の移動を妨げることなく、シリンダロッド36とシリンダ貫通孔33との間の気密性を高めることができる。
【0054】
シリンダロッド36の後端は、シリンダ室32内に位置する。シリンダロッド36の後端には、シリンダ弁37が固定される。シリンダ弁37は、円板形状の外形を有する。この円板の外径は、シリンダ室32の内径と等しいか、あるいは、シリンダ室32の内径よりも少し小さく形成されている。したがって、シリンダ室32は、シリンダ弁37によって、2つの気室に分けられる。
【0055】
シリンダハウジング31には、2つのエアー導入孔38,39が形成される。一方のエアー導入孔39は、シリンダ室32の円柱上部において、シリンダ室32に連通する。このエアー導入孔39は、エアー切替器7の定常連通出口と接続される。他方のエアー導入孔38は、シリンダ室32の円柱下部において、シリンダ室32に連通する。この他方のエアー導入孔38は、エアー切替器7の励起連通出口に接続される。
【0056】
入庫検出装置6からロック信号が出力されていない定常状態では、エアー切替器7の定常連通出口(エアー出口14)が真中のエアー入口12と連通する。コンプレッサ9が生成する高圧エアーは、エアー切替器7の真中のエアー入口12および定常連通出口を介して、一方のエアー導入孔39からシリンダ室32に導入される。他方のエアー導入孔38は、エアー切替器7の励起連通出口(エアー出口15)、貫通孔21およびエアー入口13を介して、外気と連通する。したがって、図2においてシリンダ弁37の右側の気室の圧力は、シリンダ弁37の左側の気室の圧力よりも高くなる。この圧力差によって、シリンダ弁37は、シリンダ室32の円柱下部寄りの位置に移動する。シリンダ弁37がシリンダ室32の円柱下部寄りの位置に移動するので、シリンダロッド36は、シリンダハウジング31に引き込まれた状態になる。
【0057】
入庫検出装置6からロック信号が出力される励起状態では、エアー切替器7の励起連通出口(エアー出口15)が真中のエアー入口12と連通する。コンプレッサ9が生成する高圧エアーは、エアー切替器7の真中のエアー入口12および励起連通出口を介して、他方のエアー導入孔38からシリンダ室32に導入される。一方のエアー導入孔39は、定常連通出口(エアー出口14)、貫通孔20およびエアー入口11を介して、外気と連通する。したがって、図2においてシリンダ弁37の左側の気室の圧力は、シリンダ弁37の右側の気室の圧力よりも高くなる。この圧力差によって、シリンダ弁37は、シリンダ室32の円柱上面寄りの位置に移動する。シリンダ弁37がシリンダ室32の円柱上部寄りの位置に移動することで、シリンダロッド36は、シリンダハウジング31から突出する状態になる。
【0058】
図3(A)は、図1中の車両ロック装置5を示す側面図である。図3(B)は、図1中の車両ロック装置5を示す平面図である。図3(C)は、図3(B)中の車両ロック装置5のC−C’断面図である。図3(D)は、図3(B)中の車両ロック装置5のD−D’断面図である。図3(E)は、図3(B)中の車両ロック装置5のE−E’断面図である。図4は、図1中の車両ロック装置5を示す分解斜視図である。図5は、図1中の車両ロック装置5の動作の説明図である。
【0059】
車両ロック装置5は、ロック装置ハウジング41を備える。ロック装置ハウジング41は、長方形の底部と、この底部の周縁に立設される4つの側部と、で構成される。これにより、ロック装置ハウジング41は、上面全体が開口部41bとなる、蓋無しの長方形の箱形状になる。
【0060】
ロック装置ハウジング41の底部の長手方向の長さは、約1mである。以下、この底部の長手方向に沿って配設される2つの側部は、それぞれ長尺側部と記載する。この底部の短手方向に沿って配設される2つの側部は、それぞれ短尺側部と記載する。2つの短尺側部の外側面には、開口縁寄りの位置に、それぞれ基準板42,43が設けられている。
【0061】
ロック装置ハウジング41は、開口部41bが上方となり、底側が下方となる姿勢で、かつ、図1に示すように、その長手方向が、パーキングスペース1の左側の白線4から、パーキングスペース1の中央部にかけて配設される向きで、パーキングスペース1に埋設される。つまり、ロック装置ハウジング41の短尺側部は、白線4と略平行となり、ロック装置ハウジング41の長尺側部は、白線4と略垂直となる。
【0062】
ロック装置ハウジング41は、2つの基準板42,43が地表と一致する深さに、地面に埋設される。これにより、ロック装置ハウジング41の開口縁は、地表よりも少し上に突出した状態になる。なお、ロック装置周囲の地表面を本来の地表面から少し下げて、ロック装置ハウジング41の開口縁が本来の地表面から突出しない状態に、地面に埋設してもよい。
【0063】
なお、ロック装置ハウジング41の長手方向の長さは、0.5〜2mに形成すればよい。日本国内で販売されている最も小型である軽自動車の車幅は、約1.5mである。日本国内で販売されている大型の自動車の車幅は、約2.2mである。そして、自動車2の一台分のパーキングスペース1の幅は、図6に示すように、だいたい2.3〜2.5mになっている。車両ロック装置5は、その長手方向が、パーキングスペース1の左横の白線4から、パーキングスペース1の中央にかけて配設される向きで埋設される。したがって、ロック装置ハウジング41の長手方向の長さを0.5〜2mに形成することで、多種多様なサイズの自動車2を、このロック装置でロックすることができる。
【0064】
ロック装置ハウジング41の底部には、図示外の複数の貫通孔が形成される。ロック装置ハウジング41を地面に埋設する場合には、通常、その下および周囲にモルタルを敷き詰める。これにより、ロック装置ハウジング41内に進入する雨水や泥を、ロック装置ハウジング41外へ効率よく排出することができる。なお、ロック装置ハウジング41の各側部に、貫通孔を形成してもよい。
【0065】
ロック装置ハウジング41は、その周囲に埋設されるモルタルなどがロック装置ハウジング41の内部空間に入り込まないようにすることができればよい。したがって、ロック装置ハウジング41は、厚さ2〜6mm程度の鋼板を曲げて、軽量且つ安価に形成することができる。
【0066】
以下、車両ロック装置5の説明において、パーキングスペース1の白線4側と、パーキングスペース1の中央側とを区別する場合には、パーキングスペース1の白線4側を外側と記載し、パーキングスペース1の中央側を内側と記載する。
【0067】
ロック装置ハウジング41の底部には、インナーフレーム44が固定される。インナーフレーム44は、厚さ4〜10mm程度の略長方形の鋼板を、その短手方向が凹の断面形状となるように曲げた形状を有する。インナーフレーム44の長手方向の長さは、ロック装置ハウジング41の底部の長手方向の長さよりも若干短い。以下、インナーフレーム44の凹形の底部は、凹底部44aと記載する。インナーフレーム44の凹形の2つの側部は、それぞれ凹側部44b,44cと記載する。
【0068】
インナーフレーム44の凹底部44aは、ロック装置ハウジング41の底部に載置され固定される。この固定状態で、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの上縁は、ロック装置ハウジング41の開口縁と同じ高さとなるか、あるいは、ロック装置ハウジング41の開口縁よりも数ミリメートル程度高い高さとなる。
【0069】
インナーフレーム44の凹底部44aには、シリンダ受け部材45が固定される。シリンダ受け部材45は、インナーフレーム44の長手方向の略中央部に固定される。シリンダ受け部材45は、2つのリブ部45a,45bを有する。各リブ部45a,45bは、シリンダ受け部材45が凹底部44aに固定された状態で、インナーフレーム44の凹底部44aに対して立設する。シリンダ受け部材45は、各リブ部45a,45bの平面部分がインナーフレーム44の凹側部44b,44cと略平行になる向きで、固定される。
【0070】
2つのリブ部45a,45bには、それぞれ貫通孔45c,45dが形成される。2つのリブ部45a,45bの間には、複動型エアーシリンダ8のシリンダリブ34が挟みこまれる。この2つのリブ部45a,45bの貫通孔45c,45dと、シリンダリブ34の貫通孔35とに、シリンダ回転軸46が挿入される。これにより、複動型エアーシリンダ8は、シリンダ回転軸46を中心として回転可能な状態で、インナーフレーム44に取り付けられる。
【0071】
インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cには、それぞれ2つで、合計4つの貫通孔47,48,49,50が形成される。2つの貫通孔47,48は、基準板42寄りに、他の2つの貫通孔49,50は、基準板43寄りに形成される。4つの貫通孔47,48,49,50は、凹側部44b,44cの上縁寄りの位置に形成される。各凹側部44b,44cに形成される2つの貫通孔49,50は、外側寄りの位置であって基準板43にきわめて近い位置に形成される。基準板42寄りの貫通孔47,48は、シリンダ受け部材45の貫通孔45c,45dよりも内側寄りの位置であって、且つ、凹側部44b,44cの全体で見て略中央部に形成される。
【0072】
インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの略中央部に形成される2つの貫通孔47,48には、回転軸51が挿入される。この回転軸51には、駆動アーム52が回転可能に取り付けられる。
【0073】
駆動アーム52は、厚さ4〜10mm程度の平面略台形形状の鋼板の側部を、下側に屈曲させることで形成され、断面略逆凹形の形状となっている。以下、駆動アーム52の逆凹形の上方部は、逆凹上部52aと記載する。駆動アーム52の逆凹形の2つの側部は、それぞれ逆凹側部52b,52cと記載する。
【0074】
駆動アーム52の2つの逆凹側部52b,52cには、それぞれ貫通孔53,54が形成される。各貫通孔53,54は、台形の底辺寄りの位置であって、且つ、逆凹上部52aの近くとなる位置に、形成される。駆動アーム52は、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの間に配設される。そして、駆動アーム52の2つの逆凹側部52b,52cの貫通孔53,54と、インナーフレーム44の略中央部に形成される2つの貫通孔47,48とに、上述した回転軸51が挿入される。これにより、駆動アーム52は、回転軸51とともにまたは回転軸51を中心として回転可能な状態で、インナーフレーム44の略中央部に取り付けられる。
【0075】
駆動アーム52の2つの逆凹側部52b,52cには、それぞれ別の貫通孔55,56が形成される。この2つの貫通孔55,56には、回転軸57が挿入される。回転軸57は、駆動リンク部材58を介して、シリンダロッド36の先端に接続される。この回転軸57は、複動式エアーシリンダ8を回動させつつ、そのシリンダロッド36からの引っ張りの力と押し込みの力とを受けるものである。
【0076】
したがって、シリンダロッド36のシリンダハウジング31からの突出量が変化すると、それに応じて、駆動アーム52は回転軸57を中心として、その周囲で回転する。そして、シリンダロッド36がシリンダハウジング31に引き込まれている状態では、駆動アーム52は下がり、その全体がインナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの間に収容される。逆に、シリンダロッド36がシリンダハウジング31から突出すると、駆動アーム52は上がり、駆動アーム52の先端が、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの間から、上方へ飛び出る。
【0077】
インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの外側寄りに形成される2つの貫通孔49,50には、回転軸59が挿入される。この回転軸59には、従動アーム60が接続される。従動アーム60は、駆動アーム52よりも、パーキングスペース1の外側寄りとなる位置に配置される。
【0078】
従動アーム60は、駆動アーム52と同一の、厚さ4〜10mm程度の平面略台形形状の鋼板の両側部を、下側に屈曲させることで形成され、略逆凹形の断面形状を有する。以下、従動アーム60の逆凹形の上部は、逆凹上部60aと記載する。従動アーム60の逆凹形の2つの側部は、それぞれ逆凹側部60b,60cと記載する。
【0079】
従動アーム60の2つの逆凹側部60b,60cには、それぞれ貫通孔61,62が形成される。各貫通孔61,62は、台形の底辺寄りの位置であって、且つ、逆凹上部60aの近くとなる位置に、形成される。従動アーム60は、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの間に配設される。そして、従動アーム60の2つの逆凹側部60b,60cの貫通孔61,62と、インナーフレーム44の外側寄りに形成される2つの貫通孔49,50とに、上述した回転軸59が挿入される。これにより、従動アーム60は、回転軸59とともにまたは回転軸59を中心として回転可能な状態で、インナーフレーム44外側寄りの位置に取り付けられる。
【0080】
従動アーム60の一方の逆凹側部60bには、別の貫通孔63が形成される。この貫通孔63と、従動アーム60の回転中心となる貫通孔61,62との相対的な位置関係は、駆動アーム52における、駆動リンク部材58の回転中心となる貫通孔55,56と、駆動アーム52の回転中心となる貫通孔53,54との相対的な位置関係と、同じである。なお、この貫通孔63は、従動アーム60の他方の逆凹側部60cに形成してもよい。
【0081】
この従動アーム60の一方の逆凹側部60bに形成される貫通孔63と、駆動リンク部材58が取り付けられる回転軸57との間であって、2つの側部52b,52cの間および2つの側部60b,60cの間には、コイルバネ64が掛け渡される。このコイルバネ64が、リンク部材である。
【0082】
コイルバネ64は、直線状の巻線部64aと、巻線部64aの両端に設けられる2つのフック64b,64cと、で構成される。巻線部64aの隣接する巻線同士は、互いに密着している。このように巻線同士を密着すると、コイルバネ64には、初期張力が発生する。この初期張力よりも小さい力でコイルバネ64を引っ張っても、コイルバネ64は伸びない。初期張力以上の力で引っ張ると、コイルバネ64は伸びる。
【0083】
コイルバネ64の初期張力は、少なくとも、従動アーム60を回転軸59の周囲で回転させるために必要となるトルクを生み出す力よりも大きな力になっている。このため、通常の動作時において従動アーム60を回転させる際は、コイルバネ64は鋼体として機能する。また、後述するように、コイルバネ64の初期張力は、ロック部材65の外側寄りの部位に、人が二人程度乗った状態のときに初めて伸び始め、ロック部材65の外側だけが下がるようになる程度の初期張力になっている。そして、この初期張力との関係のために、コイルバネ64の自然長が、従動アーム60の一方の逆凹側部60bに形成される貫通孔63と、駆動リンク部材58が取り付けられる回転軸57との間隔よりも、コイルバネ64の自然長が短くなってしまうような場合には、たとえばコイルバネ64の一方のフック64cと回転軸57との間に、剛体からなる連結部材を介在させ、コイルバネ64と回転軸57とを連結すればよい。
【0084】
この実施の形態では、コイルバネ64の自然長は、従動アーム60の一方の逆凹側部60bに形成される貫通孔63と、駆動リンク部材58が取り付けられる回転軸57との間隔に等しい。駆動アーム52が回転軸51を中心として回転すると、コイルバネ64の一端が引っ張られる。コイルバネ64は、従動アーム60を引っ張る。すると、従動アーム60は、回転軸59を中心としてその周囲で回転する。そして、この回転動作中にコイルバネ64に作用する力は、初期張力よりも小さい。そのため、コイルバネ64は、伸びず、一種の鋼体とみなされる。したがって、従動アーム60の回転量は、駆動アーム52の回転量と等しくなる。つまり、駆動アーム52の回転に従って従動アーム60が回転するときには、コイルバネ64は、平行リンクとして機能する。
【0085】
このように、駆動アーム52が、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの上縁よりも下がっている状態では、従動アーム60も、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの上縁よりも下った状態になる。複動型エアーシリンダ8によって駆動アーム52が回転されると、駆動アーム52と同じ角度だけ従動アーム60も回転する。
【0086】
また、従動アーム60は、駆動アーム52と同一の鋼板から形成されている。そのため、駆動アーム52の回転中心(回転軸51)から先端までの長さと、従動アーム60の回転中心(回転軸59)から先端までの長さとは、等しい。したがって、駆動アーム52と従動アーム60が回転し、その各先端が上昇していく際は、駆動アーム52の先端の高さと、従動アーム60の先端の高さとは、常に等しくなる。
【0087】
駆動アーム52および従動アーム60が取り付けられるインナーフレーム44上には、ロック部材65が載置される。ロック部材65は、上面プレート66を備える。
【0088】
上面プレート66は、厚さ8〜30mmの鋼板を、ロック装置ハウジング41の開口よりも大きな長方形に成形したものである。そして、ロック装置ハウジング41の開口と重なる状態で、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの上縁に載置される。なお、上面プレート66の上面は、後述するように車両の下面に当接するため、車両表面を傷つけないように、上面プレート66の上面には、スポンジやウレタンなどの緩衝材を配設するとよい。
【0089】
上面プレート66の下面には、スカート部67が設けられている。スカート部67は、厚さ4〜10mm程度の長方形の鋼板を、平行に切った断面が長方形となる枠形状に折り曲げたものである。この長方形は、インナーフレーム44の外形よりも一回り大きく、且つ、ロック装置ハウジング41の内形よりも一回り小さく形成する。長方形の断面を有するスカート部67は、その上端が上面プレート66の底面に、溶接などによって固定される。
【0090】
スカート部67の高さは、インナーフレーム44の凹側部44b,44cの高さよりも低く(小さく)形成されている。これにより、上面プレート66をインナーフレーム44に載置した状態で、スカート部67の下端は、ロック装置ハウジング41の底面に当接しない。その結果、上面プレート66の上に人や自動車2が乗った場合には、その荷重は全てインナーフレーム44に作用する。そして、インナーフレーム44は、厚さ4〜10mm程度の鋼板で形成されている。そのため、インナーフレーム44は、自動車2の重さ程度では、変形しない。その結果、上面プレート66に自動車2や人が乗り上げたとしても、ロック部材65が変形したり、破損したりしてしまうことはない。
【0091】
駆動アーム52の逆凹上部52aの先端には、一対の回転ローラ68が取り付けられている。従動アーム60の逆凹上部60aの先端にも、一対の回転ローラ69が取り付けられている。駆動アーム52と従動アーム60とが回動し、各先端が上昇すると、やがてこれら二対の回転ローラ68,68,69,69が上面プレート66の底面に当接する。そして、駆動アーム52と従動アーム60とが更に回転すると、当接している二対の回転ローラ68,68,69,69は支持軸を回転中心として回転しながら、ロック部材65を持ち上げていく。駆動アーム52の先端の高さと、従動アーム60の先端の高さとは等しい。したがって、ロック部材65は、その上面がインナーフレーム44の上縁と平行な状態、すなわち水平に設置された場合には水平な状態を維持したまま、持ち上げられる。
【0092】
ロック部材65を持ち上げる際に、駆動アーム52の先端と、従動アーム60の先端とは共に、内側から外側へ移動する円弧を描く。そのため、ロック部材65には、持ち上げる力と同時に、内側から外側へ移動させる力が作用する。この内側から外側へ移動させる力、すなわち近い白線4側に向かう力によって、スカート部67の外側の短尺側部67aが、ロック装置ハウジング41に当接する。そのため、スカート部67の外側の短尺側部67aの外側面には、衝撃を吸収するとともに、スカート部67の上方への移動をスムーズ化させる、ウレタンなどの衝撃吸収部材70を配設する。これにより、スカート部67の外側の短尺側部と、ロック装置ハウジング41の内面とが擦れ合い、スカート部67の上方へ移動がスムーズになされないということを防止することができる。
【0093】
なお、衝撃吸収部材70は、ロック装置ハウジング41側に設けてもよい。但し、ロック部材65は、後述するようにロック装置ハウジング41から取り外して交換することが可能なので、ロック部材65側に衝撃吸収部材70を設けることで、ロック部材65を交換するだけで、衝撃吸収部材70をも交換することができる。これにより、保守点検作業が簡単になる。
【0094】
また、スカート部67の内側(遠い白線4側)の短尺側部にも、ウレタンなどの衝撃吸収部材を、その外面に配設するようにしてもよい。これにより、スカート部67の内側の短尺側部と、ロック装置ハウジング41の内面とが直接に擦れ合ってしまうことを防止することができる。
【0095】
スカート部67の下端部には、スカート部67の内部側に向かって折り曲げられた、折り返し部67b,67cが形成されている。インナーフレーム44の上縁部には、インナーフレーム44の外側に向かって折り曲げられた、折り返し部44d,44eが形成されている。したがって、ロック部材65の折り返し部67b,67cがインナーフレーム44の折り返し部44d,44eに引っかかる高さまで、ロック部材65は、持ち上がる。
【0096】
なお、一般的な自動車2の車両の底面の、路面からの高さは20cm以下である。したがって、これらの折り返し部44d,44e,67b,67c同士が引っかかっている状態での、ロック部材65のロック装置ハウジング41の上縁からの突出高さは、約20cmにしている。但し、車高を上げた4輪駆動車などでは、車両の底面の路面からの高さは、40cm程度にもなることがある。このような自動車2に対応する場合には、ロック部材65のロック装置ハウジング41の上縁からの突出高さがたとえば40cmになったときに、折り返し部44d,44e,67b,67c同士が引っかかるように、スカート部67およびインナーフレーム44を形成すればよい。
【0097】
スカート部67の折り返し部67b,67cと、インナーフレーム44の折り返し部44d,44eとは、インナーフレーム44の長手方向や上面プレート66の長手方向に沿って設ける。つまり、ロック装置ハウジング41の長手方向に沿って設ける。これにより、図7に示すように、ロック部材65が持ち上がっている状態で、ロック部材65に横から自動車2のタイヤなどが当接したとしても、折り返し部同士が引っかかる。そのため、ロック部材65がロック装置ハウジング41から抜けてしまうことは無い。
【0098】
ロック装置ハウジング41の2つの短尺側部の内の一方には、折り返し部67b,67cが通過できる2つの切欠部41a,41aを形成する。これにより、ロック部材65を持ち上げた状態で長手方向にずらすことで、ロック部材65を、切欠部41aから抜き出し、ロック装置ハウジング41から取り外すことができる。その結果、基準板42,43までロック装置ハウジング41を埋設した状態のままで、ロック部材65を取り外し、ロック部材65の交換や、ロック装置ハウジング41内に設けられる複動型エアーシリンダ8やその他の部品の交換や保守点検を、簡単に行うことができる。
【0099】
駆動アーム52および従動アーム60によってロック部材65が持ち上がっている状態、すなわち駐車状態において、時には、ロック部材65と押し下げ、料金を支払わずに逃げようとする人が出てくる場合がある。そのような場合、同乗者がロック部材65に乗って、ロック部材65を押し下げようとする。この実施の形態では、ロック部材65の外側寄りの位置に、人二人分以上の荷重が加わると、その荷重でコイルバネ64が伸びる。コイルバネ64が伸びると、駆動アーム52が立った姿勢を維持したまま、従動アーム60だけが倒れる。その結果、図8に示すように、ロック部材65は、外側のみが下がっている斜めの姿勢になる。なお、二人分の荷重(約140kg)より小さい荷重が加わっただけでは、ロック部材65は押し下がらない。
【0100】
このようにロック部材65の外側のみが下がると、スカート部67の外側の短手側部67aの下端部67dが内側に回りこむ。そのため、インナーフレーム44の長手方向外側の下端部に、切欠部44fを形成する。これにより、ロック部材65の外側のみが下がって、スカート部67の外側の短手側部の下端部67dが内側に回りこんだとしても、スカート部67の外側の下端部は、インナーフレーム44に当接しない。その結果、スカート部67やインナーフレーム44の破損を防止することができる。
【0101】
なお、インナーフレーム44の長手方向内側の下端部にも、切欠部44gを形成してもよい。これにより、スカート部67の内側の下端部が外側に回りこんでも、インナーフレーム44に当接しなくなる。但し、駆動アーム52および従動アーム60によってロック部材65が持ち上げられている状態において、ロック部材65の内側のみに押し下げる力を加えた場合には、その力は駆動アーム52に直接的に作用するので、駆動アーム52と従動アーム60とが共に倒れることになる。その結果、ロック部材65の内側のみが下がる状態は発生し難い。そのため、インナーフレーム44の長手方向内側の下端部の切欠部44gは、形成しなくてもよい。
【0102】
次に、本発明の実施の形態1に係る駐車管理システムの全体の動作を説明する。
【0103】
パーキングスペース1が空いている状態では、入庫検出装置6の光電センサは、パーキングスペース1内に自動車2が入庫していない状態の車両検出信号を出力するか、何も出力しない状態となる。これにより、入庫検出装置6からは、ロック信号が出力されない。エアー切替器7では、定常連通出口が真中のエアー入口12と連通している。シリンダロッド36は、シリンダハウジング31に引き込まれている。駆動アーム52および従動アーム60は、インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの上縁よりも、下側に位置している。上面プレート66は、インナーフレーム44に載置されている。ロック部材65の上面は、地面と略水平な状態になる。この状態を図5(A)に示す。
【0104】
パーキングスペース1に自動車2が入庫すると、入庫検出装置6の光電センサは、その車両検出信号を、パーキングスペース1内に自動車2が入庫している状態へと変化させる。入庫検出装置6からは、ロック信号が出力される。エアー切替器7では、励起連通出口が真中のエアー入口12と連通する。シリンダロッド36は、コンプレッサ9からの圧縮エアーの圧力で、シリンダハウジング31から突出する。この動きにより、駆動アーム52は、回転軸51を中心として図5において反時計方向に回転し始める。この動きは、コイルバネ64を介して従動アーム60に伝わる。この際、コイルバネ64は鋼体として作用するため、駆動アーム52および従動アーム60は、共に同一方向へ回転する。駆動アーム52の先端および従動アーム60の先端は、図5(B)に示すように、ロック部材65の上面プレート66の裏面に突き当たる。シリンダロッド31の突出開始から各アーム52,60が上面プレート66に突き当たるまでは、大きな力を必要としないか。各アーム52,60が上面プレート66に突き当たった後、上昇時に大きな力を必要とする。よって回転軸57の初期位置は、回転軸51の垂直下方からわずかに図5で左側(外側)に位置し、略垂直直下の位置で上面プレート66に各アーム52,60が突き当たるようにする。駆動アーム52および従動アーム60は、更に回転して、ロック部材65を持ち上げる。このとき、各回転ローラ68,69が回転することで、駆動アーム52および従動アーム60はなめらかな回転を維持する。そして、ロック部材65は、その上面が略水平に維持されたままスムーズに上昇する。
【0105】
ロック部材65は、上面プレート66が自動車2の車両に当接すると、あるいは、スカート部67の折り返し部67b,67cとインナーフレーム44の折り返し部44d,44eとが当接すると、その上昇を停止する。ロック部材65が大きく上昇した時点では、自動車の車体に当接する可能性が高くなるため、仮に当接したとしても、強い力で衝突したり、車体を押し上げてしまうような強い力を加えたりしないようにしている。すなわち、各アーム52,60の先端は、上方への動き以上に左右方向への動きがまさる状態となる。また、回転軸57は、シリンダロッド36の突出方向と回転軸51のなす角度が小さい角度(約45度)となる位置となり、シリンダロッド36の力が駆動アーム52の回転力として伝わり難い位置となる。これにより、パーキングスペース1に入庫した車両をロックすることができる。上面プレート66が車体に当接せずに停止した場合であっても、自動車2は用意には上面プレート66を乗り越えることはできない。
【0106】
また、コイルバネ64の引っ掛け位置を回転軸51,59の垂直下方から図5においてわずかに右側に配置されているので、各アーム52,60が回転した際には、コイルバネ64は、掛け渡し状態(図5(A))が最下位置となり、その位置より下方には下がらない。よって、スペース的に有利となる。また、コイルバネ64の引っ掛け位置が回転軸51,59より大きく離れた位置となっているので、リンク機構として力の伝達の面で有利な構成となっている。
【0107】
ロック部材65が持ち上がっている状態で自動車2を移動させると、通常の軽自動車や普通自動車であれば上面プレート66が自動車2の車両に当接しているので、上面プレート66と車両とが擦れる。上面プレート66と車両とが擦れることで、不快な音が発生する。このため、普通の運転手であれば、自動車2が破損してしまうことを危惧して、自動車2をパーキングスペース1から出庫させようとはしない。
【0108】
なお、上面プレート66の上面は、平らに形成されて加わる力が分散されいるとともに、上面プレート66は、複動型エアーシリンダ8による力で車両に圧接されている。しかも、回転軸51,57と各アーム52,60の先端を上述したような位置関係としているので、車体に加わる力は大きくない。したがって、上面プレート66が車両と擦れるだけでは、車両が破損してしまうことはない。さらに、上面プレート66の上面に衝撃吸収部材を配設することで、車両表面の塗装を傷つけてしまうことも無くなる。
【0109】
また、ロック部材65が持ち上がっている状態で、自動車2を移動させると、自動車2の前輪あるいは後輪がロック部材65にぶつかる。そのため、自動車2をパーキングスペース1から出庫させることはできない。なお、自動車2の前輪あるいは後輪がロック部材65にぶつかったとしても、スカート部67の折り返し部67b,67cがインナーフレーム44の折り返し部44d,44eに引っかかっているので、ロック部材65が外れてしまうことは無い。このため、自動車2を停止させることができる。
【0110】
前輪あるいは後輪がロック部材65にぶつかり、車体2から擦れ音が発生しても時にはさらに強引に自動車2を出庫させようとする者がいる。この場合、自動車2が痛む危険があるが、強引に運転すれば、自動車2の前輪あるいは後輪が、ロック部材65に乗り上がることとなる。ロック部材65は、複動型エアーシリンダ8が発生する力で、持ち上がっているだけである。したがって、自動車2がロック部材65に乗り上げると、それによって発生する荷重で、複動型エアーシリンダ8のシリンダロッド36は、シリンダ室32に押し戻される。これにより、ロック部材65は、降下する。したがって、自動車2がロック部材65に強引に乗り上げたとしても、ロック部材65、駆動アーム52、従動アーム60、インナーフレーム44などが破損してしまうことはない。
【0111】
なお、自動車2がロック部材65から下りると、エアー切替器7では、励起連通出口が真中のエアー入口12と連通しているので、ロック部材65は再び上昇する。
【0112】
ところで、車両をロックさせまいとして、ロック部材65が持ち上がるときに、ロック部材65の上に他の人や錘を載せる運転手がいる。あるいは、既に持ち上がっているロック部材65を強引に押し下げようとする人がいる。
【0113】
車両ロック装置5は、パーキングスペース1の左端から中央部にかけて配設される。そのため、自動車2が入庫している状態では、ロック部材65の外側部分のみが、車両の外側に露出することになる。したがって、人や錘は、ロック部材65の外側部分に乗ることになる。ロック部材65が持ち上がっている状態で、ロック部材65の外側部分に荷重が加わると、コイルバネ64が伸びて、従動アーム60のみが降下し、ロック部材65の外側部分のみが下がる。
【0114】
したがって、ロック部材65の外側部分に人や錘による荷重を加えたとしても、ロック部材65の内側部分の上昇を阻止することはできない。また、ロック部材65の内側部分による車両のロックを解除することはできない。これにより、ロック部材65の一部が車両の外側にはみ出していたとしても、確実に自動車2はロックまたは捕捉される。
【0115】
しかも、ロック部材65の外側部分は、比較的小さな荷重で下がってしまうので、従動アーム60、駆動アーム52、ロック部材65、インナーフレーム44などに過大な力が作用してしまうことはない。これにより、車両ロック装置5の故障を防止することができる。
【0116】
入庫検出装置6は、課金装置やロック解除装置からの出庫許可信号が入力されると、ロック信号の出力を停止する。エアー切替器7では、定常連通出口が真中のエアー入口12と連通する。シリンダロッド36は、コンプレッサ9からの圧縮エアーの圧力で、シリンダハウジング31内へ引き込まれる。駆動アーム52および従動アーム60は、共に同一の逆方向へ回転し、降下する。駆動アーム52および従動アーム60は、その全体がインナーフレーム44の上縁よりも下がる。駆動アーム52および従動アーム60の逆方向への回転に従って、ロック部材65は降下する。ロック部材65が降下した後、自動車2は、出庫することができる。
【0117】
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る車両ロック装置10を示す分解斜視図である。図10は、図9の車両ロック装置10の動作の説明図である。これらの図において、実施の形態1に係る車両ロック装置10と同名の構成要素は、実施の形態1の同名の構成要素と同一あるいは同等の構造や機能を有するものであり、それらの重複する説明は省略する。
【0118】
駆動アーム52の逆凹上部52aの下面中央部には、逆凹側部52b,52cと平行に、仕切り板71が立設されている。仕切り板71の逆凹上部52a寄りの部位には、駆動アーム52の2つの逆凹側部52b,52cの貫通孔53,54の間となる位置に、貫通孔72が形成されている。駆動アーム52をインナーフレーム44に取り付ける回転軸51は、これら3つの貫通孔53,54,72に挿入される。これにより、駆動アーム52は、回転軸51を中心として回転可能な状態で、インナーフレーム44の略中央部に取り付けられる。
【0119】
仕切り板71と、他方の逆凹側部52cとには、それぞれ貫通孔73,74が形成される。この2つの貫通孔73,74には、駆動軸75が挿入される。駆動軸75は、駆動リンク部材58を介して、シリンダロッド36の先端に接続される。これにより、シリンダロッド36のシリンダハウジング31からの突出量が変化すると、それに応じて、駆動アーム52は回転軸51の周囲で回転する。
【0120】
駆動アーム52の一方の逆凹側部52bには、貫通孔76が形成される。この駆動アーム52の一方の逆凹側部52bの貫通孔76と、従動アーム60の一方の逆凹側部60bに形成される貫通孔63との間に、コイルバネ64が掛け渡される。コイルバネ64を平行リンクとして、従動アーム60は、駆動アーム52の回転に従って、同じ回転量だけ回転する。なお、仕切り板71に貫通孔を形成し、この貫通孔と従動アーム60との間に、コイルバネ64を掛け渡してもよい。
【0121】
このように、この実施の形態2では、複動型エアーシリンダ8と、コイルバネ64とは、仕切り板71の左右に分けて配設されている。
【0122】
駆動アーム52をインナーフレーム44に固定するための回転軸51には、弾性部材としての巻バネ77が取り付けられる。巻バネ77は、金属線を巻きつけた巻線部77aと、その巻線の接線方向に延びる2つの端部77b,77cと、を備える。そして、巻線部77aの中央孔に、回転軸51が挿入される。2つの端部の中の一方の端部77bは、駆動アーム52の下側に配設される。
【0123】
インナーフレーム44の2つの凹側部44b,44cの中央部には、2つの貫通孔78,79が形成される。この2つの貫通孔78,79には、固定軸80が挿入される。この固定軸80の下側に、巻バネ77の他方の端部77cが配設される。
【0124】
次に、これら実施の形態2に特有の構成について、詳しく説明する。なお、以下の説明の構成を実施の形態1に適用しても良い。
【0125】
図11は、複動型エアーシリンダ8と、駆動アーム52との動作関係を示す説明図である。駆動アーム52は、インナーフレーム44の中央部に形成される貫通孔47,48に挿入される回転軸51を中心として回転する。複動型エアーシリンダ8は、シリンダ受け部材45の貫通孔45c,45dに挿入されるシリンダ回転軸46を中心として回転可能である。このシリンダ受け部材45の貫通孔45c,45dは、インナーフレーム44の中央部に形成される貫通孔47,48よりも外側に位置している。
【0126】
このような位置関係にあると、駆動アーム52およびシリンダロッド36に取り付けられる駆動軸75は、駆動アーム52の回転軸51の周囲で回転する軌跡を描く。そして、シリンダロッド36が発生する力は、シリンダハウジング31からの突出量にかかわらず、略一定である。一方、駆動アーム52を回転させる力は、シリンダロッド36の突出方向の力の分力となる、回転軸51に対して垂直となる方向の力(分力)と、その距離に依存する。その結果、駆動アーム52を回転させる力は、図12に示すように変化する。
【0127】
図12には、駆動アーム52およびシリンダロッド36に取り付けられる駆動軸75の位置と、駆動アーム52を回転させる力との関係を示す。縦軸は、駆動アーム52を回転させる力である。横軸は、駆動アーム52およびシリンダロッド36に取り付けられる駆動軸75の位置である。
【0128】
横軸の点Aは、図11に示すように、駆動アーム52の回転軸51と、複動型エアーシリンダ8のシリンダ回転軸46とを結ぶ線分上に、駆動軸75が位置する場合である。横軸の点Cは、この線分の延長上に、駆動軸75が位置する場合である。横軸の点Bは、シリンダロッド36の突出方向が回転軸51に対して垂直方向となる位置に、駆動軸75が位置する場合である。これが、接点位置である。そして、図12に示すように、複動型エアーシリンダ8が駆動アーム52を回転させる力は、点Aおよび点Cで最小(0)となる。また、点Bで、最大となる。
【0129】
駆動アーム52が回転する可動範囲は、ロック部材65の昇降する高さによって決まる。この実施の形態2による車両ロック装置10では、ロック部材65を最下位置から最上位置まで移動させた場合に、駆動アーム52は、約70〜80度回転する。なお、この図12で明らかなように、駆動アーム52が少なくとも180度回転する間に、ロック部材65は最下位置から最上位置まで移動する必要がある。
【0130】
そして、この実施の形態2では、可動範囲の略中心が点Bの位置となるように、駆動アーム52およびシリンダロッド36に取り付けられる駆動軸75の貫通孔73,74の位置を決定する。具体的には、ロック部材65が持ち上げ始められた直後、すなわち図10(B)の状態のときに最も力が加わるようにしている。これにより、この約70〜80度の可動範囲(図12のX2で示す範囲)の全域にわたって、複動型エアーシリンダ8が駆動アーム52を回転させる力を大きなものとすることができる。すなわち、この実施の形態2の車両ロック装置10は、駆動アーム52を回転させる力が強い範囲を有効に利用しているものとなっている。
【0131】
ちなみに、実施の形態1での可動範囲は、点Bの直前から点Cとの間に設定されている(図12のX1で示す範囲)。この実施の形態1での可動範囲での回転力の変化の仕方と、この実施の形態2での可動範囲での回転力の変化の仕方とを比較すれば明らかなように、同じ複動型エアーシリンダ8を使用した場合には、実施の形態2では、実施の形態1よりも力を効率的に利用している。
【0132】
その結果、この実施の形態2では、実施の形態1よりも小さい出力の複動型エアーシリンダ8を利用して、実施の形態1と同等あるいはそれ以上の耐荷重を得ることができる。
【0133】
なお、このような複動型エアーシリンダ8の出力の効率的な利用の効果は、可動範囲の略中心が点Bの位置となる場合のみに限られない。少なくとも、可動範囲の両端部以外の範囲内に、実施の形態1のように、点Bの位置が含まれる状態であれば、同様の効果を期待することができる。また、点Bを駆動開始位置とし、わずかに駆動した時点(=わずかに力が小さくなった時点)でロック部材65の持ち上げを開始するようにしてもよい。
【0134】
可動範囲の両端部以外の可動範囲内に、点Bの位置が含まれるように設定すると、貫通孔73,74の形成位置には、以下の特徴が生じる。すなわち、インナーフレーム44に載置されている上面プレート66に、駆動アーム52の先端(あるいは先端に設けられた回転ローラ68)が接触する状態では、駆動アーム52およびシリンダロッド36に取り付けられる駆動軸75(貫通孔73,74)は、B点に位置するかまたはB点よりも外側(複動型エアーシリンダ8側)に位置する。
【0135】
図13は、駆動アーム52の回転位置と、ロック部材65に加えられる荷重との因果関係を示す説明図である。駆動アーム52は、その回転軸51を中心として回転する。駆動アーム52の先端には、回転ローラ68が配設されている。この回転ローラ68に、ロック部材65の上面プレート66が載置される。
【0136】
このような位置関係の下で、ロック部材65に荷重が加えられると、上面プレート66に垂直な方向の力が回転ローラ58に加えられる。図13の点Dに示すように、ロック部材65が下がっている状態では、上面プレート66に垂直な方向の力がそのまま、駆動アーム52を押し下げようとする負の回転力となる。図13の点Eに示すように、ロック部材65が持ち上がっている状態では、上面プレート66に垂直な方向の力の分力が、駆動アーム52を押し下げようとする負の回転力となる。
【0137】
図14には、ロック部材65に加えられる荷重と、駆動アーム52を戻す方向の負の回転力との関係を示す。縦軸は、駆動アーム52を押し下げようとする負の回転力である。横軸は、駆動アーム52(回転ローラ)の位置である。そして、図14に示すように、負の回転力は、ロック部材65が最下位置において最大となり、ロック部材65が上昇するほど小さくなる。
【0138】
この図14に示す負の回転力の変化の仕方は、図12に示す複動型エアーシリンダ8によるロック部材65を押し上げようとする力(以下、正の回転力と記載する。)の点Bの直前−点Cの直前の間の範囲(図12のX1で示す範囲)と、類似な形状になる。従って、実施の形態1のように、点B−C間の範囲を可動範囲とした場合には、たとえばロック部材65の最下位置において、負の回転力よりも正の回転力が大きくなる複動型エアーシリンダ8を使用すれば、必ずロック部材65を最上位置まで上昇させることができる。しかも、余分な回転力が大きく変動してしまうこともない。
【0139】
しかしながら、この実施の形態2の場合には、図15に示すように、正の回転力の変化の仕方と、負の回転力の変化の仕方とは、類似な形状ではない。そのため、たとえば、ロック部材65の最下位置において、負の回転力よりも正の回転力が大くなる複動型エアーシリンダ8を使用した場合には、必ずロック部材65を最小位置まで上昇させることができるが、ロック部材65が半分ほど持ち上がった位置(点B)において、回転力が余ってしまう。また、この点Bにおいて無駄な回転力が大きくなり過ぎないように、より小さな複動型エアーシリンダ8を使用した場合には、最下位置において荷重がかかったときに、ロック部材65を上昇させることができない可能性が生じてくる。
【0140】
また、図11に示すように、点A−B間では、複動型エアーシリンダ8が発生する力の、駆動アーム52の回転半径方向の分力は、駆動アーム52の回転中心に向かう向きの分力となる。この駆動アーム52の回転中心に向かう向きの分力は、駆動アーム52の各孔を回転軸51に圧接する。これにより、回転時には、回転軸51とこれら貫通孔47,48,53,54との間に大きな摩擦力が発生する。その結果、駆動アーム52の回転が渋くなる。場合によっては、正の回転力がこの摩擦力で相殺されてしまい、点A−B間のいずれかの位置において、駆動アーム52の回転が停止してしまう可能性が生じる。
【0141】
そのため、この実施の形態2では、巻バネ77を設けている。巻バネ77は、可動範囲(図12のX2で示される範囲)において駆動アーム52の回転力を増加させるように働く。特に、回動初期に強い力が働くようにされている。これため、点A−B間の可動範囲において、回動を増加させることで、上述した点A−B間での回転停止現象を阻止し、駆動アーム52を確実に押し上げる力を生成させている。また、そのような駆動アーム52を押し上げる力を発生するように、固定軸80の位置と、巻バネ77の負荷が無い状態の形状が決められている。
【0142】
このような巻バネ77を設けることで、図15の破線に示すように、駆動アーム52(ロック部材65)に対して正の回転力が付加される。その結果、最下位置においてロック部材65に荷重がかかっていたとしても、あるいは、回転軸51と貫通孔47,48,53,54との間に大きな回転摩擦力が発生していたとしても、点Bにおいて無駄な回転力が大きくなり過ぎないような、より小型の複動型エアーシリンダ8を使用して、しかも、ロック部材65を確実に上昇させることができる。
【0143】
なお、複動型エアーシリンダ8は、定常位置では、強い力でシリンダロッド36を引き込んでいる。したがって、巻バネ77が駆動アーム52を押し上げる力は、蓄えられた状態を維持されながら、ロック部材65を最下位置まで下げることができる。
【0144】
図16は、駆動アーム52と、従動アーム60とが最も回転した状態を示す説明図である。この状態において、コイルバネ64がFの位置にある場合と、Gの位置にある場合とを比較する。位置Fは、コイルバネ64が駆動アーム52の回転軸51に接する位置である。位置Gは、位置Fよりも下方の位置である。
【0145】
コイルバネ64が位置Fにある状態で、ロック部材65の外側が押し下げられると、従動アーム60の貫通孔63は回転軸59を中心として回転し、コイルバネ64が伸びる。これにより、駆動アーム52を押し下げようとする負の回転力が発生する。同様に、コイルバネ64が位置Gにある状態で、ロック部材65の外側が押し下げられた場合にも、駆動アーム52を押し下げようとする負の回転力が発生する。
【0146】
そして、これら2つの位置F,Gで、コイルバネ64が駆動アーム52を引っ張る力は略同じである。そのため、図16に示すように、コイルバネ64が駆動アーム52の回転軸51に接する位置Fの場合の負の回転力は、コイルバネ64が駆動アーム52の回転軸51から離間する位置Gの場合の負の回転力よりも、小さくなる。
【0147】
そのため、この実施の形態2では、駆動アーム52と、従動アーム60とが最も回転した状態で、コイルバネ64が駆動アーム52の回転軸51に接するように、駆動アーム52の貫通孔76の位置と、従動アーム60の貫通孔63の位置とを位置決めしている。
【0148】
これにより、ロック部材65の外側を押し下げることによる負の回転力は、最小になる。その結果、より小さな複動型エアーシリンダ8を使用しつつも、駆動アーム52が押し下げられないようにすることができる。
【0149】
実施の形態2に係る車両ロック装置10のこれ以外の構成要素は、実施の形態1の同一符号の構成要素と同一であり、その構成および動作の説明を省略する。また、実施の形態2に係る駐車管理システムの車両ロック装置10以外の構成は、実施の形態1の駐車管理システムと同一であり、その構成および動作の説明を省略する。
【0150】
以上のように、この実施の形態2に係る駐車管理システムでは、実施の形態1よりも小型の複動型エアーシリンダ8を用いて、車両ロック装置10を安価に形成することができる。また、複動型エアーシリンダ8が小型化されることで、車両ロック装置10自体の小型化も可能である。しかも、この実施の形態2に係る駐車管理システムでは、実施の形態1よりも小型の複動型エアーシリンダ8を用いつつも、実施の形態1と同等あるいはそれ以上の正の回転力を発生することができる。
【0151】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0152】
たとえば、上述の各実施の形態では、駆動アーム52および従動アーム60は共に、内側から外側へ回転している。この他にもたとえば、駆動アーム52および従動アーム60は共に、外側から内側へ回転してもよい。また、駆動アーム52の回転方向と、従動アーム60の回転方向が逆であってもよい。
【0153】
上述の各実施の形態では、駆動アーム52よりも外側に、複動型エアーシリンダ8が配設されている。この他にもたとえば、駆動アーム52よりも内側に、複動型エアーシリンダ8を配設するようにしてもよい。
【0154】
上述の各実施の形態では、駆動アーム52の外側に従動アーム60が配設されている。この他にもたとえば、駆動アーム52の内側に従動アーム60が配設されてもよい。
【0155】
上述の各実施の形態では、駆動アーム52と従動アーム60との2つのアームでロック部材65を昇降させている。この他にもたとえば、3つ以上のアームでロック部材65を昇降させてもよい。この場合、中央に駆動アームを配設するとともに、両側を従動アームとすることで、いずれの両端でもその端部に荷重が加わると、その荷重が加わった部分のみ押し下がるようにすることができる。
【0156】
上述の各実施の形態では、複動型エアーシリンダ8からシリンダロッド36が突出することで、ロック部材65を持ち上げている。この他にもたとえば、複動型エアーシリンダ8内へシリンダロッド36が引っ込むことで、ロック部材65を持ち上げるようにしてもよい。
【0157】
上述の各実施の形態では、複動型エアーシリンダ8で、駆動アーム52を回転させている。この他にもたとえば、単動型エアーシリンダで、駆動アーム52を回転させてもよい。
【0158】
【発明の効果】
本発明では、違法な出庫を阻止できるとともに、違法な出庫や強引な出庫がなされても壊れ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る駐車管理システムが設置される駐車場を示す説明図である。
【図2】この実施の形態1に係る駐車管理システムの駆動系を示す説明図である。
【図3】図1中の車両ロック装置を示す図である。(A)は側面図、(B)は正面図、(C)はC−C’断面図、(D)はD−D’断面図、(E)はE−E’断面図である。
【図4】図1中の車両ロック装置を示す分解斜視図である。
【図5】図1中の車両ロック装置の動作の説明図である。
【図6】代表的な駐車場のサイズを示す説明図である。
【図7】持ち上がっているロック部材に、横から自動車のタイヤなどが当接した状況を示す説明図である。
【図8】ロック部材の外側のみが下がっている斜めの姿勢の状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る車両ロック装置を示す分解斜視図である。
【図10】図9の車両ロック装置の動作の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2における、複動型エアーシリンダと、駆動アームとの動作関係を示す説明図である。
【図12】駆動軸の位置と、駆動アームを回転させる力との関係を示す説明図である。
【図13】駆動アームの回転位置と、ロック部材に加えられる荷重との関係を示す説明図である。
【図14】ロック部材に加えられる荷重と、駆動アームを戻す方向の負の回転力との関係を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態2における、駆動アームに作用する力を示す説明図である。
【図16】駆動アームと、従動アームとが最も回転した状態での、コイルバネの位置と、駆動アームに作用する力との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パーキングスペース
5,10 車両ロック装置
6 入庫検出装置
8 複動型エアーシリンダ(エアーシリンダ)
9 コンプレッサ
41 ロック装置ハウジング
41a 切欠部
41b 開口部
44 インナーフレーム
44d,44e 折り返し部
45 シリンダ受け部材
46 シリンダ回転軸
52 駆動アーム
57 駆動軸
60 従動アーム
64 コイルスプリング(リンク部材)
65 ロック部材
66 上面プレート
67 スカート部
67b,67c 折り返し部
71 仕切り板
77 巻バネ(弾性部材)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle lock device installed in a parking lot. The invention also relates to a parking management system using the vehicle lock device.
[0002]
[Prior art]
Patent Literature 1 discloses a vehicle lock device that rotates a motor when a lock signal is input, and raises a lock plate according to the rotation of the motor. Further, the vehicle lock device of Patent Document 1 includes a ratchet mechanism including a ratchet gear and a ratchet pawl. By providing the ratchet mechanism, even if a person or the like gets on the standing lock plate, the lock plate does not fall down.
[0003]
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-11-125025 (FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP 2001-107596 A (FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the vehicle lock device of Patent Literature 1, the position of the lock plate is fixed by a ratchet mechanism. For this reason, if the vehicle is forcibly discharged from the vehicle while the lock plate is standing, an excessive load is applied to components such as the lock plate, the ratchet gear, and the ratchet pawl when the vehicle gets over the lock plate. As a result, these parts of the vehicle locking device will be damaged. Further, when such an excessive load is applied many times, the life of these components is shorter than the life originally planned. Therefore, if many cars are forced to leave the parking lot, the running cost increases.
[0006]
In addition, in the vehicle lock device of Patent Literature 1, since the motor, the ratchet mechanism, and the like are installed so as to protrude above the ground, there is also a problem that it interferes with the entry of the car.
[0007]
In the vehicle lock device of
[0008]
However, even in the vehicle locking device of
[0009]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems, and it is possible to prevent illegal departure and obtain a vehicle lock device and a parking management system which are hard to break even if illegal departure or forcible departure is performed. Aim.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A vehicle lock device according to the present invention has a rectangular box shape, and is provided with a lock device housing embedded in the ground, an opening formed on the ground side of the lock device housing, and disposed in the lock device housing. An air cylinder, a drive arm rotatably disposed in the lock device housing, and a drive arm whose tip protrudes from an opening when rotated by the force of the air cylinder, and a driven arm rotatably disposed in the lock device housing. A link member for connecting the drive arm and the driven arm; and a lock member disposed in the opening, wherein the driven arm rotates according to the rotation of the drive arm.
[0011]
With this configuration, the drive arm rotates by the force of the air cylinder. Since the driving arm and the driven arm are connected by the link member, the driving arm rotates and the driven arm also rotates. By these rotations, the tip of the drive arm and the tip of the driven arm protrude from the opening. The lock member is lifted by the distal end of the drive arm and the distal end of the driven arm protruding from the opening. With this lock member, an automobile entering the parking space can be locked.
[0012]
Further, when the automobile that leaves the store forcibly gets on the lock member, the lock member is pushed down. When the locking member is depressed, the drive arm and the driven arm rotate back. As the drive arm rotates, the air cylinder shrinks. Therefore, even if the lock member is pushed down, no lateral force acts on the cylinder rod of the air cylinder. As a result, the lock member, the drive arm, the driven arm, and the air cylinder are hardly damaged. In addition, since these components are not easily damaged, it is possible to effectively prevent the running cost from increasing even if the number of automobiles that leave the store frequently occurs.
[0013]
The vehicle lock device according to the present invention is a vehicle lock device that detects an incoming vehicle, raises a lock member, and prevents the vehicle from leaving the vehicle. In the vehicle lock device, when a load is applied to one end of the lock member, the load is applied. Only one end is lowered.
[0014]
If this configuration is adopted, it is possible to prevent the vehicle from leaving the vehicle by detecting entry and raising the lock member. When a load is applied to one end of the lock member, only the one end to which the load is applied is lowered. Therefore, even if a person or an object is placed on the lock member, the entire lock member does not lower, so that illegal retrieval can be prevented. Further, the locking member is lowered, so that it is hard to break.
[0015]
In the vehicle lock device according to the present invention, the driven arm is further disposed at a position closer to the outside of the parking space than the drive arm, and the link member is a coil spring.
[0016]
When the vehicle is parked, a portion of the lock member near the outside of the parking space is exposed. Then, when a person or the like rides on the exposed portion of the lock member near the outside of the parking space, the driven arm falls down. Even if the driven arm falls down, the coil spring extends, so that the drive arm does not fall down. The lock member has an oblique posture in which the outside is lower than the inside. As a result, the vehicle cannot be unlocked by the lock member.
[0017]
Further, even when a person or the like rides on the exposed portion of the lock member when the lock member is raised, the drive arm rotates and the automobile can be locked at the portion inside the lock member.
[0018]
Therefore, even if a part of the lock member protrudes outside the vehicle, the vehicle can be reliably locked.
[0019]
In the vehicle lock device according to the present invention, the lock member further includes an upper plate having substantially the same size as the opening, and a skirt provided on the lower surface of the upper plate, and a lock device housing inside the skirt. An inner frame having a substantially concave cross section, two folded portions formed outward at an upper edge portion of the inner frame, and two folded portions formed inward at a lower end portion of the skirt portion. And
[0020]
With this configuration, even when a vehicle tire or the like comes into contact with the lock member from the side while the lock member is lifted, the folded portions are caught. Therefore, the lock member does not fall out of the lock device housing.
[0021]
The vehicle lock device according to the present invention further includes a cylinder receiving member fixed to the lock device housing or the concave bottom portion of the inner frame, a cylinder rotating shaft for rotatably mounting the air cylinder to the cylinder receiving member, an air cylinder and a drive arm. A drive shaft that connects the drive shaft and the cylinder rotation axis with respect to a trajectory of the drive shaft when the drive arm is rotated. Includes location.
[0022]
With this configuration, the drive arm can be rotated by effectively utilizing the force generated by the air cylinder. As a result, even if a person or the like is on the lock member, the lock member can be lifted against the load.
[0023]
The vehicle lock device according to the present invention further includes an elastic member that pushes up the drive arm, and the air cylinder is of a double-acting type.
[0024]
With this configuration, a smaller air cylinder can be used. Further, even if a load is applied to the lock member or a large rotational frictional force is generated, the lock member can be lifted against it. Further, since the double-acting air cylinder is used, the force by which the elastic member pushes up the drive arm cancels out and the lock member can be lowered to the lowest position.
[0025]
A parking management system according to the present invention includes a vehicle lock device embedded in a central portion of a parking space, which lifts a lock member by the force of an air cylinder, and locks by detecting entry of a vehicle into the parking space. During the input of the lock detection signal, the compressor, and the lock signal, the compressed air of the compressor is supplied to the air cylinder to lift the lock member.
[0026]
With this configuration, when a car enters the parking space, it can be detected and the lock member can be lifted. With this lock member, an automobile entering the parking space can be locked. In addition, since the lock member, the drive arm, the driven arm, and the air cylinder of the vehicle lock device are hardly damaged, it is effective to increase the running cost even if the vehicle that forcibly leaves the vehicle after passing through the lock member frequently occurs. Can be prevented.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a vehicle lock device and a parking management system according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
Embodiment 1 FIG.
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a parking lot where a parking management system according to Embodiment 1 of the present invention is installed.
[0029]
The parking lot has a plurality of parking spaces 1. Each parking space 1 is secured to a size that allows one
[0030]
The
[0031]
The parking spaces 1 are separated by a white line 4 described on the ground. Note that a structure such as a pipe or a stone wall (not shown) may be projected on the white line 4. By installing such a protruding structure, the
[0032]
Each parking space 1 is provided with a
[0033]
The entry detection device 6 is provided upright at a rear corner in the parking space 1 opposite to the
[0034]
The storage detection device 6 has a photoelectric sensor (not shown). The photoelectric sensor detects the presence or absence of the
[0035]
In addition, a leaving permission signal from a billing device or an unlocking device (not shown) is input to the receiving detection device 6. When the exit permission signal is input, the entrance detection device 6 stops outputting the lock signal.
[0036]
In addition, as a device for detecting the presence or absence of the
[0037]
The lock signal is input to the air switch 7 as shown in FIG. FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating a drive system of the parking management system according to the first embodiment.
[0038]
The air switch 7 includes three
[0039]
The switching
[0040]
In the switching
[0041]
The switching cylinder 17 has a substantially cylindrical shape. The outer diameter of the cylinder is equal to the inner diameter of the switching
[0042]
When a gap is formed between the switching cylinder 17 and the switching
[0043]
The
[0044]
In the state where the switching cylinder 17 is located at this normal position, the
[0045]
The
[0046]
In a state where the switching cylinder 17 is located at the excitation position when the lock signal is input, in FIG. 2, the
[0047]
When the lock signal is no longer input, the
[0048]
Hereinafter, the
[0049]
The steady communication outlet and the excitation communication outlet of the air switch 7 are connected to a double-acting
[0050]
The double-acting
[0051]
A cylinder through
[0052]
A
[0053]
When a gap is formed between the
[0054]
The rear end of the
[0055]
Two air introduction holes 38 and 39 are formed in the
[0056]
In a steady state in which the lock signal is not output from the storage detection device 6, the steady communication outlet (air outlet 14) of the air switch 7 communicates with the
[0057]
In the excited state in which the lock signal is output from the entry detection device 6, the excitation communication outlet (air outlet 15) of the air switch 7 communicates with the
[0058]
FIG. 3A is a side view showing the
[0059]
The
[0060]
The longitudinal length of the bottom of the
[0061]
The
[0062]
The
[0063]
The length of the
[0064]
A plurality of through holes (not shown) are formed in the bottom of the
[0065]
The
[0066]
Hereinafter, in the description of the
[0067]
An
[0068]
The
[0069]
A
[0070]
Through
[0071]
Two through
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
Through
[0075]
Different through
[0076]
Therefore, when the amount of protrusion of the
[0077]
A
[0078]
The driven
[0079]
Through
[0080]
Another through
[0081]
Between the through-
[0082]
The
[0083]
The initial tension of the
[0084]
In this embodiment, the natural length of the
[0085]
As described above, when the
[0086]
The driven
[0087]
A
[0088]
The
[0089]
A
[0090]
The height of the
[0091]
A pair of
[0092]
When the
[0093]
The
[0094]
Also, a shock absorbing member such as urethane may be disposed on the outer surface of the short side portion inside the skirt portion 67 (on the far white line 4 side). Accordingly, it is possible to prevent the short side portion inside the
[0095]
At the lower end of the
[0096]
Note that the height of the bottom surface of the vehicle of the
[0097]
The folded
[0098]
On one of the two short side portions of the
[0099]
In a state where the
[0100]
When only the outside of the
[0101]
A
[0102]
Next, the overall operation of the parking management system according to the first embodiment of the present invention will be described.
[0103]
In a state where the parking space 1 is vacant, the photoelectric sensor of the entry detection device 6 outputs a vehicle detection signal indicating that the
[0104]
When the
[0105]
The
[0106]
In addition, since the hook position of the
[0107]
When the
[0108]
The upper surface of the
[0109]
When the
[0110]
Even if the front wheel or the rear wheel collides with the
[0111]
When the
[0112]
By the way, there is a driver who puts another person or a weight on the
[0113]
The
[0114]
Therefore, even if a load by a person or a weight is applied to the outer portion of the
[0115]
Moreover, since the outer portion of the
[0116]
Upon receipt of the exit permission signal from the charging device or the lock release device, the entry detection device 6 stops outputting the lock signal. In the air switch 7, the steady communication outlet communicates with the
[0117]
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a
[0118]
At the center of the lower surface of the inverted concave
[0119]
Through
[0120]
A through
[0121]
As described above, in the second embodiment, the double-acting
[0122]
A winding
[0123]
Two through
[0124]
Next, a configuration unique to the second embodiment will be described in detail. The configuration described below may be applied to the first embodiment.
[0125]
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an operational relationship between the double-acting
[0126]
In such a positional relationship, the
[0127]
FIG. 12 shows the relationship between the position of the
[0128]
A point A on the horizontal axis is a case where the
[0129]
The movable range in which the
[0130]
Then, in the second embodiment, the positions of the through
[0131]
Incidentally, the movable range in the first embodiment is set between immediately before point B and point C (the range indicated by X1 in FIG. 12). As is apparent from a comparison between the manner of changing the rotational force in the movable range in the first embodiment and the manner of changing the rotational force in the movable range in the second embodiment, the same double-acting type is used. When the
[0132]
As a result, in the second embodiment, a load resistance equal to or higher than that of the first embodiment can be obtained by using the double-acting
[0133]
The effect of the efficient use of the output of the double-acting
[0134]
If the position of the point B is set so as to be included in the movable range other than both ends of the movable range, the following characteristics are generated in the formation positions of the through
[0135]
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a causal relationship between the rotational position of the
[0136]
When a load is applied to the
[0137]
FIG. 14 shows the relationship between the load applied to the
[0138]
The manner of change of the negative rotational force shown in FIG. 14 is based on the point B of the force (hereinafter, referred to as positive rotational force) for pushing up the
[0139]
However, in the case of the second embodiment, as shown in FIG. 15, the manner in which the positive torque changes and the manner in which the negative torque changes do not have a similar shape. Therefore, for example, when the double-acting
[0140]
As shown in FIG. 11, between points AB, the component of the force generated by the double-acting
[0141]
Therefore, in the second embodiment, the winding
[0142]
By providing such a winding
[0143]
The double-acting
[0144]
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a state in which the
[0145]
When the outside of the
[0146]
The force at which the
[0147]
Therefore, in the second embodiment, the position of the through
[0148]
Thus, the negative rotational force caused by pushing down the outside of the
[0149]
The other components of the
[0150]
As described above, in the parking management system according to the second embodiment, the
[0151]
The embodiments described above are examples of preferred embodiments of the present invention. However, the present invention is not limited to these embodiments, and various modifications and changes may be made without departing from the spirit of the present invention. Changes are possible.
[0152]
For example, in each of the above-described embodiments, both the
[0153]
In each of the above embodiments, the double-acting
[0154]
In each of the above embodiments, the driven
[0155]
In each of the above embodiments, the
[0156]
In each of the above embodiments, the
[0157]
In each of the above-described embodiments, the
[0158]
【The invention's effect】
According to the present invention, illegal outgoing can be prevented, and it is hard to break even if illegal outgoing or forcible outgoing is performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a parking lot where a parking management system according to a first embodiment of the present invention is installed.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a drive system of the parking management system according to the first embodiment.
FIG. 3 is a view showing a vehicle lock device in FIG. 1; (A) is a side view, (B) is a front view, (C) is a CC ′ sectional view, (D) is a DD ′ sectional view, and (E) is an EE ′ sectional view.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the vehicle lock device in FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram of an operation of the vehicle lock device in FIG. 1;
FIG. 6 is an explanatory diagram showing the size of a typical parking lot.
FIG. 7 is an explanatory view showing a situation in which a tire of an automobile or the like comes into contact with a raised lock member from the side.
FIG. 8 is an explanatory view showing a state of an oblique posture in which only the outside of the lock member is lowered.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a vehicle lock device according to
FIG. 10 is an explanatory diagram of the operation of the vehicle lock device of FIG. 9;
FIG. 11 is an explanatory diagram illustrating an operation relationship between a double-acting air cylinder and a drive arm according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing a relationship between a position of a drive shaft and a force for rotating a drive arm.
FIG. 13 is an explanatory diagram illustrating a relationship between a rotational position of a drive arm and a load applied to a lock member.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a relationship between a load applied to a lock member and a negative rotational force in a direction in which a drive arm is returned.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a force acting on a drive arm according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a relationship between a position of a coil spring and a force acting on the drive arm when the drive arm and the driven arm rotate most.
[Explanation of symbols]
1 parking space
5,10 Vehicle lock device
6 Warehousing detection device
8 Double acting air cylinder (air cylinder)
9 Compressor
41 Lock device housing
41a Notch
41b opening
44 Inner frame
44d, 44e folded part
45 Cylinder receiving member
46 Cylinder rotation axis
52 Drive arm
57 Drive shaft
60 driven arm
64 coil spring (link member)
65 Lock member
66 Top plate
67 Skirt
67b, 67c folded part
71 Partition board
77 Winding spring (elastic member)
Claims (7)
上記ロック装置ハウジングの上記地面側に形成される開口部と、
上記ロック装置ハウジング内に配設されるエアーシリンダと、
上記ロック装置ハウジング内に回転可能に配設され、上記エアーシリンダの力で回転することで上記開口部から先端が突出する駆動アームと、
上記ロック装置ハウジング内に回転可能に配設される従動アームと、
上記駆動アームと従動アームとを接続するリンク部材と、
上記開口部に配設されるロック部材と、を備え、
上記従動アームは上記駆動アームの回転に従って回転することを特徴とする車両ロック装置。A locking device housing having a rectangular box shape and buried in the ground,
An opening formed on the ground side of the lock device housing;
An air cylinder disposed in the lock device housing;
A drive arm that is rotatably disposed in the lock device housing, and whose tip protrudes from the opening by being rotated by the force of the air cylinder;
A driven arm rotatably disposed in the lock device housing;
A link member for connecting the drive arm and the driven arm,
A lock member disposed in the opening,
A vehicle lock device wherein the driven arm rotates according to the rotation of the drive arm.
上記ロック部材は、その一端に荷重が加わると、その荷重が加わった一端のみが下降するようにしたことを特徴とする車両ロック装置。In a vehicle lock device that detects a vehicle that has entered the warehouse, raises the lock member, and prevents the vehicle from leaving the warehouse
The vehicle lock device according to claim 1, wherein, when a load is applied to one end of the lock member, only one end to which the load is applied is lowered.
前記リンク部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項1記載の車両ロック装置。The driven arm is disposed at a position closer to the outside of the parking space than the drive arm,
The vehicle lock device according to claim 1, wherein the link member is a coil spring.
上記スカート部の内側において、前記ロック装置ハウジングに固定される断面略凹形状のインナーフレームと、
上記インナーフレームの上縁部において外側に向かって形成される2つの折り返し部と、
上記スカート部の下端部において内側に向かって形成される2つの折り返し部と、を備えることを特徴とする請求項1または3記載の車両ロック装置。The lock member includes an upper surface plate having substantially the same size as the opening, and a skirt provided on the lower surface of the upper surface plate,
Inside the skirt portion, an inner frame having a substantially concave cross section fixed to the lock device housing,
Two folded portions formed outward at the upper edge of the inner frame;
The vehicle lock device according to claim 1, further comprising two folded portions formed inward at a lower end portion of the skirt portion.
前記エアーシリンダを上記シリンダ受け部材に回転可能に取り付けるシリンダ回転軸と、
前記エアーシリンダと駆動アームとを接続する駆動軸と、を備え、
前記駆動アームの可動範囲は、前記駆動アームを回転させた場合に上記駆動軸の軌跡に対して、上記駆動軸と上記シリンダ回転軸とを結ぶ線分が接線となる接点位置を含むことを特徴とする請求項1記載の車両ロック装置。A cylinder receiving member fixed to the concave bottom portion of the lock device housing or the inner frame,
A cylinder rotating shaft that rotatably attaches the air cylinder to the cylinder receiving member,
A drive shaft for connecting the air cylinder and a drive arm,
The movable range of the drive arm includes a contact position where a line connecting the drive shaft and the cylinder rotation axis is tangent to a trajectory of the drive shaft when the drive arm is rotated. The vehicle lock device according to claim 1, wherein
前記エアーシリンダは、複動型であることを特徴とする請求項1記載の車両ロック装置。An elastic member for pushing up the drive arm is provided,
The vehicle lock device according to claim 1, wherein the air cylinder is a double-acting type.
上記パーキングスペースへの自動車の入庫を検出してロック信号を出力する入庫検出装置と、
コンプレッサと、
上記ロック信号が入力されている間には、上記コンプレッサの圧縮エアーを、上記エアーシリンダへ供給し、上記ロック部材を持ち上げることを特徴とする駐車管理システム。The vehicle lock device according to any one of claims 1 to 6, wherein the vehicle lock device is embedded in a central portion of the parking space and lifts the lock member by a force of an air cylinder.
A parking detection device that detects the entry of a vehicle into the parking space and outputs a lock signal;
A compressor,
While the lock signal is being input, the compressed air of the compressor is supplied to the air cylinder to lift the lock member.
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-12-19 JP JP2002367891A patent/JP2004197433A/en active Pending
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