JP2004195797A

JP2004195797A - Image forming method

Info

Publication number: JP2004195797A
Application number: JP2002366774A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Ichizawa; 信行一澤; Toshiki Yui; 俊毅由井
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 2002-12-18
Filing date: 2002-12-18
Publication date: 2004-07-15

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an image forming method which sharply reproduces an image on a recording medium and realizes inexpensively an excellent print quality and suitability for high-speed printing in color printing. <P>SOLUTION: Using a liquid set of an oil-based liquid composition and a water-based liquid composition, the image forming method comprises recording the image by printing it on the recording medium. At least one of the oil-based and water-based liquid compositions contains a coloring agent and has liquid compositions of one or more colors which are so constituted that one color is presented by one liquid composition. The oil-based and water-based liquid compositions are applied to recording within a printing time difference of 20 ms. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットを用いた、例えば、インクジェット記録方法などに適用される画像形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、印刷に対する意識が高くなり、記録方式も多岐にわたるようになってきた。高画質、高速多数部印刷には従来の製版印刷やゼログラフィー方式プリンターが使用される一方で、個人、スモールオフィス用途においては、ノズル、スリットあるいは多孔質フィルム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等に記録を行う所謂インクジェット方式のプリンターが、小型で安価、静寂性等種々の利点があり、急速に普及してきている。
【０００３】
しかし、インクジェット記録には一般に水を主成分とする水性インクを使用するため、油性インクを使用する製版印刷やゼログラフィーの印字品質及びインク乾燥性を達成できていない。インクジェット記録では乾燥性を速くすると、一方で文字品位（特に黒文字品位）が劣化してしまうため、文字品位を犠牲にしつつ乾燥性を確保するミディアムドライインクを使用するケースが多い。しかしながら、黒／カラー間の色間滲み（インターカラーブリード：ＩＣＢ）を改善するには到っていない。
【０００４】
特開平８−２０１６１号公報や特開平９−２３４９４３号公報のようにインク着色剤を凝集させる液体をインク印字前又は後に噴射し印字品質を向上すると同時にＩＣＢを防止させる方法やインク同士が接触することで着色剤が凝集反応を起こし、ＩＣＢを防止する方法が提案されているが、これらの方法は凝集により乾燥時間の長時間化と、着色剤凝集までの反応に数百ミリセックの時間が必要であり、高速印字で数ミリセックでインク同士が接触する場合には、十分にＩＣＢを防止することができない。
【０００５】
また、特開平１１−１６５４２０号公報のように水性インクと油性インクを併用する方式が提案されている。しかしこの方式は通常の標準インク以外の特殊色インクを油性インクとするもので標準色のＩＣＢ防止を防ぐことは困難である。
【０００６】
また、特開２００１−９６７３１では水性インクと油性インクを交互に配列させる方式が提案されている。この方法はＩＣＢ防止に効果が発揮されるが、記録ヘッド配列上で油性インクと水性インクを交互に配列されているため、同色の油性インクと水性インクを同一駆動条件で噴射することになる。しかしながら、油性インクと水性インクでは噴射特性が大きく異なり、同一ヘッド内において両者インクを噴射する事は困難である。また、同色の油性／水性インクを開発する事は開発費用の高騰、噴射条件の不安定性など問題がある。また、印刷画像は油性インクと水性インクの混合不良や二次色の作成時の多色間混合むらが発生し、著しい色相むらとなる。
【０００７】
特開平８−２３０３０７号公報においては油性インクで印刷を行った後に水性インクをインクジェット方式で行う方法が提案されている。しかしこの方法も、油性インクの印刷は製版印刷を別にあらかじめ行なうことを前提としており、低コスト高信頼性、高速印刷を行うことはできない。以上のように、現在のインクジェット記録は、高速印字適性と高い印字品質を両立できるレベルには至っていない。
【０００８】
【特許文献１】
特開平８−２０１６１号公報
【特許文献２】
特開平９−２３４９４３号公報
【特許文献３】
特開平１１−１６５４２０号公報
【特許文献４】
特開２００１−９６７３１
【特許文献５】
特開平８−２３０３０７号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、カラー印刷において、記録媒体上に画像を鮮明に再現し、優れた印字品質と高速印字適性を安価で実現することが可能な画像形成方法を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、本発明は、
（１）油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットを用い、記録媒体上に印字して画像を記録する画像形成方法であって、
前記油性液体組成物及び水性液体組成物の少なくとも一方には、着色剤を含有すると共に、一つの色が一つの液体組成物からなる一色以上の液体組成物を有し、
当該油性液体組成物と水性液体組成物を印字時間差２０ｍｓｅｃ以内で記録することを特徴とする画像形成方法。
（２）油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットは、油性液体組成物中のみに着色剤を含有する液体セット、水性液体組成物中のみに着色剤を含有する液体セット、並びに、油性液体組成物及び水性液体組成物ともに着色剤を含有する液体セットのいずれかであることをを特徴とする前記（１）に記載の画像形成方法。
（３）インクジェット記録方式であることを特徴とする前記（１）又は（２）に記載の画像形成方法。
（４）油性液体組成物及び水性液体組成物を隣接して印字することを特徴とする請求項（１）〜（３）のいずれかに記載の画像形成方法。
（５）油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットが、油性液体組成物中のみに着色剤を含有する液体セットの場合、異なる色の着色剤が含有した油性液体組成物同士の印字接触部に、水性液体組成物を印字することを特徴とする前記（４）に記載の画像形成方法。
（６）油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットが、水性液体組成物中のみに着色剤を含有する液体セットの場合、異なる色の着色剤が含有した水性液体組成物同士の印字接触部に、油性液体組成物を印字することを特徴とする前記（４）に記載の画像形成方法。
（７）油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットが、油性液体組成物及び水性液体組成物ともにに着色剤を含有する液体セットの場合、色の着色剤が含有した油性液体組成物と、当該油性液体組成物とは異なる色の着色剤が含有した水性液体組成物と、を隣接させて印字することを特徴とする前記（４）に記載の画像形成方法。
【００１１】
印字品質は記録媒体（用紙）水平方向の浸透が高くなると悪化し、逆に低くなると向上する。また、記録媒体（用紙）上の乾燥時間は実際には液体が乾燥する時間ではなく、用紙に浸透する時間の効果である。よって、乾燥時間を短くするには、浸透性を高くする必要がある。また、隣接するインク同士の滲み（ＩＣＢ）は、主に接触時間が長くなるに従い、混色する現象であり、ＩＣＢ防止には使用しているインクの浸透時間差を無くし且つ浸透を良くする必要がある。しかしながら、これら印字品質、乾燥性、ＩＣＢ防止は相反する機能であるため実現が困難であった。
【００１２】
そこで、本発明では、油性液体組成物及び液体組成物のうち少なくとも一方をインク（但し一色のインクの組成は一つの液体組成物で構成される）として使用すると共に、油性液体組成物及び液体組成物の印字時間差２０ｍｓｅｃ以内で印字することで、高印字品質と短い乾燥時間及びＩＣＢ防止が可能となり、記録媒体上に画像を鮮明に再現し、優れた印字品質と高速印字適性を安価で実現するものである。
【００１３】
即ち、これは、少なくとも一方をインクとして使用する油性液体組成物及び液体組成物とが接触しても、水／油が反応しないと共に混合しないため、印字時間差２０ｍｓｅｃという高速で接触した場合でも液体同士が滲んだり混合したりすることがなく、また、一色のインクの組成は一つの組成物で構成させるので、同一色での印字条件（液体組成物の噴射条件）を変える必要がなくなると共に、色むらが無く色再現性に富むことになるため、上述のような効果を奏することが可能となる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成方法は、油性液体組成物及び水性液体組成物から構成される液体セットを用い、当該油性液体組成物と水性液体組成物を印字時間差２０ｍｓｅｃ以内で、記録媒体上に印字して画像を記録する方法であり、液体セットの少なくとも一方に、一つの色が一つの組成物となるように着色剤を含有することを特徴とするものである。
【００１５】
液体セットは、（１）油性液体組成物中にのみ着色剤を含有する場合、油性インクと着色剤を含有しない水性液体組成物（以下、非着色水性液体組成物という）の組合せたインクセットとなる。この場合、非着色水性液体組成物を油性インクに対して上記印字時間差（例えば油性インクの印字直前或いは直後）で記録媒体上に塗布することで、両者の接触での滲みを防止できる。インクは全色が油性である必要はなく、１種以上が油性インクであれば機能を発揮する。また、液体セットは、（２）水性液体組成物中にのみ着色剤を含有する場合、着色剤を含有しない油性液体組成物（以下、非着色油性液体組成物という）と水性インクとの組合せたインクセットとなる。油性液体組成物を水性インクに対して上記印字時間差（例えば水性インクの印字直前或いは直後）で記録媒体上に塗布することで、滲みを防止することができる。（１）、（２）のいずれの場合も、インク以外に液体組成物を塗布する機構を有することになる。
【００１６】
さらに、液体セットは、（３）油性液体組成物及び水性液体組成物ともに着色剤を含有する場合、油性インクと水性インクとの組合せになる。この組合せは、インクの色により油性インクであるか水性インクであるかが決められている場合である。具体的には、例えば、油性インクがブラックインクで水性インクがカラーインクの組合せ、逆に、油性インクがカラーインクで水性インクがブラックインクの組合せの場合である。この場合は油性インク及び水性インク同士の接触によりＩＣＢが防止でき、更に液体を塗布する新たな機構が必要ないため、最も簡便な機構、且つ低コストとなるため最も好ましい形態である。
【００１７】
本発明の画像形成方法において、（１）、（２）の液体セットを用いる場合、非着色液体組成物（非着色水性液体組成物、非着色油性組成物）は、インクとの印字時間差２０ｍｓｅｃ以内で印字されるが、その順番は限定されない。非着色液体組成物の記録媒体への塗布（印字）は全面塗布でも良いが、好ましくは非画像部への塗布である。更に、最も好ましい形態は、非着色液体組成物を、インク印字輪郭部の数ドット以下の領域のみ塗布する方法、また、同性（油性同士又は水性同士）の組成物で異なる色のインクが接触する場合は、互いに異なる色で同性のインク同士の印字接触部に、例えば数ドット以下の異性の非着色液体組成物（油性インク同士に対し水性液体組成物又は水性インク同士に対し油性液体組成物）を塗布する形態である。これにより同性のインク同士の混合を防止して印字品質の向上が行える。
【００１８】
また、（３）の液体セットを用いる場合、互いに異なる色で異性のインクを隣接して印字する、即ち異性のインクの接触のみでＩＣＢが防止できる。また、（３）の液体セットを用いる場合、カラー（シアン、マゼンタ、イエロー）インクは二次色（ブルー、レッド、グリーン）形成の為、記録媒体上で混合して発色している。このため、カラーインク同士は同性のインクである必要がある。また、ＩＣＢが問題となるブラックとカラーインク間で異性インクとすることが望ましい。つまり、油性ブラックインクと水性カラーインクのセット又は、水性ブラックインクと油性カラーインクのセットが好ましい組合せである。
【００１９】
また、カラーインクはブラックインクより記録媒体上でのインク乾燥性が速いことが望ましい。カラーインクは二次色再現のため色相間で混合しやすいことが要求される。一方ブラックインクは文字品質を問題にされることが多くあるため、乾燥性をやや遅くし、文字品質を良くする必要があるためである。記録媒体により異なるがおおよその目安として、カラーインクでは印字後２ｓｅｃ以内でインク転写しなくなること、ブラックインクでは１０ｓｅｃ以内でインク転写しなくなることが望ましい。
【００２０】
また、水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）は記録媒体上で適度な浸透性を有することが望ましい。水性液体組成物の浸透性が遅くなると、記録媒体上に液体分が残留し、連続して印字した場合の汚れが発生することがあるためである。
【００２１】
本発明の画像形成方法においては、油性液体組成物と水性液体組成物との印字時間差２０ｍｓｅｃ以内とすることで、ＩＢＣ防止効果が高いが、より好ましくは好ましくは印字時間差が１０ｍｓｅｃ以下の場合である。
【００２２】
本発明の画像形成方法においては、油性液体組成物と水性液体組成物との印字方法（塗布方法）は、インクと非着色液体組成物とを別々の機構で塗布しても良いが、装置開発費用や設計自由度の観点から同一の塗布機構が好ましい。好ましくは、インク滴或いは非着色液体組成物を吐出して記録するインクジェット方式である。更に好ましくは、油性液体組成物又は油性インクを噴射することから、安定した噴射特性の得られるピエゾ素子等を利用した体積変調型インクジェットがよい。
【００２３】
―水性液体組成物―
水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）は、水を主成分として、必要に応じて水溶性有機溶媒、着色剤、ｐＨ調整剤、ハイドロトロピー剤、キレート化剤、包接化合物、酸化剤、酸化防止剤、還元剤、酵素、殺菌剤、消泡剤、研磨剤、その他添加剤を添加することができる。着色剤を含有した場合は、インクとし使用することができる。
【００２４】
水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）の粘度は２０℃で１〜１０ｍＰａ・ｓの範囲である。より好ましくは１〜５ｍＰａ・ｓの範囲である。１０ｍＰａ・ｓより大きいと吐出が不安定になり望ましくない。また、１ｍＰａ・ｓ以下ではノズル溢れ出しが問題となる。また、表面張力は２０℃で２０〜４５ｍＮ／ｍの範囲である。２０ｍＮ／ｍ未満では、噴射特性、保存維持性が低下して望ましくない。４５ｍＮ／ｍを超えると用紙への浸透性が低下し、乾燥性が悪く、高速印字適性を損なってしまう。
【００２５】
水としては、特に不純物が混入することを防止するため、イオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾過水を使用することが好ましい。
【００２６】
水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類及びそのアルキルエーテル類等の誘導体類が使用できる。例えば、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、チオジエタノール、ヘキシレングリコール、エチレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ペンタンジオール、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン等である。これらを単独でもあるいは２種以上混合して用いてもよい。
また、その他成分として、メチルアルコール、エチルアルコール、ｎ−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン、ケトアルコール類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ピロリドン、Ｎ−メチル−２−ピロリドン、１，３−ジメチル−２−イミダゾリジノン等の高沸点含窒素溶媒、ジメチルスルフォキシド、ジエチルスルフォキシド、スルフォラン、チオジエタノール等の含硫黄溶媒、グルコース、マルトース、アミロース（デキストリン）、セルロース、アルギン酸ナトリウム等の糖類及びその誘導体、アラビアゴム等が使用できるが、これらに限らない。これらの水溶性有機溶媒は、単独あるいは２種以上混合して用いることができる。
【００２７】
水溶性有機溶媒の含有量は、水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）全質量に対して１〜５０質量％である。１質量％以下では、ノズル詰りに対する保湿作用が得られない。５０質量％を超えると粘度の上昇により噴射が安定しなくなくなる。
【００２８】
水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）中に含有して良いポリマーとしては、例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、アクリルシリコン系樹脂等及びこれらのエマルションである。
【００２９】
また、乾燥性の向上等を行なう目的で水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）に公知の各種界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては、ノニオン、アニオン、カチオンあるいは両性界面活性剤の何れでもよい。着色剤がイオン性の場合には、着色剤析出防止を考慮した組合せを選択する必要がある。
【００３０】
ノニオン界面活性剤の例として、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン／ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール誘導体（サーフィノール）等が挙げられる。
【００３１】
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホンアミドのアルキルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、そのエステル塩、アルキル亜リン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルフォスフォン酸塩及びエステル、高級アルコールリン酸エステル塩等が挙げられる。
【００３２】
カチオン界面活性剤としては、第一、第二、第三級のアミン塩、第四級アンモニウム塩等である。
【００３３】
両性界面活性剤としては、ベタイン、スルホベタイン、サルフェートベタイン等が挙げられる。その他、ポリシロキサンポリオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルスルフォン酸、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル等のフっ素系界面活性剤、天然もしくはバイオサーファクタント類のレシチン、スピクリスポール酸、ラムノリピド、サポニン、コール酸塩等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独でもあるいは２種以上混合して用いてもよい。
【００３４】
これらの界面活性剤の含有量は、水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）全量に対して０．００１〜７質量％の範囲、より好ましくは０．００１〜５質量％の範囲である。０．００１質量％以下では、添加効果が得られない。また、７質量％を超えると、噴射特性劣化をまねき好ましくない。
【００３５】
その他添加剤として、ハイドロトロピー剤としては、酪酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム等のカルボン酸塩、トルエンスルホン酸ナトリウム等の芳香族スルホン酸塩、エチルアルコール等の低級アルコール、尿素、アセトアミド等が挙げられる。
キレート化剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸（ＥＤＴＡ）、イミノ二酢酸（ＩＤＡ）、エチレンジアミン−ジ（ｏ−ヒドロキシフェニル酢酸）（ＥＤＤＨＡ）ｍ、ニトリロ三酢酸（ＮＴＡ）ジヒドロキシエチルグリシン（ＤＨＥＧ）、ｔｒａｎｓ−１，２−シクロヘキサンジアミン四酢酸（ＣｙＤＴＡ）、ジエチレントリアミン−Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’’，Ｎ’’，−五酢酸（ＤＴＰＡ）、グリコールエーテルジアミン−Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−四酢酸（ＧＥＤＴＡ）等が挙げられる。
包接化合物としては、尿素、チオ尿素、デスオキシコール酸、ビス−（Ｎ，Ｎ’−テトラメチレンベンジジン）、シクロファン、シクロデキストリン等が挙げられるが、好ましくは、尿素、シクロデキストリンである。
また、必要に応じてｐＨ調整を行うこともできる。ｐＨを調整するものとして、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、硫酸ナトリウム、酢酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、トリエタノールアミン、アンモニア、２−アミノ−２−メチル−１−プロパノール（ＡＭＰ）、リン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸リチウム等のアルカリや、酢酸、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、プロピオン酸、Ｐ−トルエンスルフォン酸等の有機酸又は無機酸がある。また、その他一般のｐＨバッファ類、グッドバッファ類があるが、これらに限定するものではない。
その他、酸化剤、酸化防止剤、還元剤、酵素、殺菌剤、消泡剤、研磨剤、その他添加剤を必要に応じて添加することができる。
【００３６】
水性液体組成物（水性インク、非着色水性液体組成物）において、水性インクの着色剤は、水溶性染料及び顔料から選択して使用することができる。
【００３７】
水溶性染料としては、酸性染料、直接染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック−２、−４、−９、−１１、−１７、−１９、−２２、−３２、−８０、−１５１、−１５４、−１６８、−１７１、−１９４；Ｃ．Ｉ．ダイレクトブルー−１、−２、−６、−８、−２２、−３４、−７０、−７１、−７６、−７８、−８６、−１１２、−１４２、−１６５、−１９９、−２００、−２０１、−２０２、−２０３、−２０７、−２１８、−２３６、−２８７；Ｃ．Ｉ．ダイレクトレッド−１、−２、−４、−８、−９、−１１、−１３、−１５、−２０、−２８、−３１、−３３、−３７、−３９、−５１、−５９、−６２、−６３、−７３、−７５、−８０、−８１、−８３、−８７、−９０、−９４、−９５、−９９、−１０１、−１１０、−１８９；Ｃ．Ｉ．ダイレクトイエロー−１、−２、−４、−８、−１１、−１２、−２６、−２７、−２８、−３３、−３４、−４１、−４４、−４８、−５８、−８６、−８７、−８８、−１３５、−１４２、−１４４；Ｃ．Ｉ．フードブラック−１、−２；Ｃ．Ｉ．アシッドブラック−１、−２、−７、−１６、−２４、−２６、−２８、−３１、−４８、−５２、−６３、−１０７、−１１２、−１１８、−１１９、−１２１、−１５６、−１７２、−１９４、−２０８；Ｃ．Ｉ．アシッドブルー−１、−７、−９、−１５、−２２、−２３、−２７、−２９、−４０、−４３、−５５、−５９、−６２、−７８、−８０、−８１、−８３、−９０、−１０２、−１０４、−１１１、−１８５、−２４９、−２５４；Ｃ．Ｉ．アシッドレッド−１、−４、−８、−１３、−１４、−１５、−１８、−２１、−２６、−３５、−３７、−１１０、−１４４、−１８０、−２４９、−２５７；Ｃ．Ｉ．アシッドイエロー−１、−３、−４、−７、−１１、−１２、−１３、−１４、−１８、−１９、−２３、−２５、−３４、−３８、−４１、−４２、−４４、−５３、−５５、−６１、−７１、−７６、−７８、−７９、−１２２等があげられる。
また、カチオン性染料としては、例えば、Ｃ．Ｉ．ベーシックイエロー−１、−１１、−１３、−１９、−２５、−３３、−３６；Ｃ．Ｉ．ベーシックレッド−１、−２、−９、−１２、−１３、−３８、−３９、−９２；Ｃ．Ｉ．ベーシックブルー−１、−３、−５、−９、−１９、Ｃ．Ｉ．−２４、−２５、２６、２８等があげられる。
【００３８】
これら水溶性染料は、単独でも使用できるが、２種以上混合したり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの４原色の外、赤、青、緑などのカスタムカラーに調色してもよい。
【００３９】
また、顔料としては、亜鉛華、チタン白、酸化クロム、酸化鉄、アルミナホワイト、カドミウム黄、硫化亜鉛、ジンククロメート、黄鉛、硫酸バリウム、塩基性硫酸鉛、炭酸カルシウム、鉛白、群青、珪酸カルシウム、マンガン紫、コバルト紫、紺青、カーボンブラック等の無機顔料、マダレーキ、コチニールレーキ、ナフトールグリーンＢ、ナフトールグリーンＹ、ナフトールエローＳ、パーマネントレッド４Ｒ、ハンザエルー、ベンジジンエロー、リソールレッド、レーキレッドＣ、レーキレッドＤ、ブリリアントカーミン６Ｂ、ボルドー１０Ｂ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ローダミンレーキ、メチルバイオレットレーキ、キノリンエローレーキ、ピーコックブルーレーキ、チオインジゴマルーン、アリザリンレーキ、キナクリドンレッド、ベリレンレッド、アニリンブラック、ジオキサジンバイオレット、有機蛍光顔料、イソインドリノンエロー等の有機顔料、酸化コバルト、γ−酸化鉄、金属鉄粉、バリウムフェライト等のマグネタイト、フェライト等の磁性体や超常磁性体、その他プラスチックピグメントや金属光沢顔料等、上記記載に限定なく、何れの顔料でも良い。また、顔料の他に公知の染料を１種類以上混ぜて使用してもよい。
【００４０】
また、顔料を商品名及びＣ．Ｉピグメント番号で例示すると、以下となる。
黒顔料は、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック顔料で、例えば、Ｒａｖｅｎ７０００，Ｒａｖｅｎ５７５０，Ｒａｖｅｎ５２５０，Ｒａｖｅｎ５０００ＵＬＴＲＡII、Ｒａｖｅｎ３５００、Ｒａｖｅｎ２０００、Ｒａｖｅｎ１５００、Ｒａｖｅｎ１２５０、Ｒａｖｅｎ１２００、Ｒａｖｅｎ１１９０ＵＬＴＲＡII、Ｒａｖｅｎ１１７０、Ｒａｖｅｎ１２５５、Ｒａｖｅｎ１０８０（以上コロンビア社製）、Ｒｅｇａｌ４００Ｒ、Ｒｅｇａｌ３３０Ｒ、Ｒｅｇａｌ６６０Ｒ、ＭｏｇｕｌＬ、ＢｌａｃｋＰｅａｒｌｓＬ、ＢｌａｃｋＰｅａｒｌｓ１３００、Ｍｏｎａｒｃｈ７００、Ｍｏｎａｒｃｈ８００、Ｍｏｎａｒｃｈ８８０、Ｍｏｎａｒｃｈ９００、Ｍｏｎａｒｃｈ１０００、Ｍｏｎａｒｃｈ１１００、Ｍｏｎａｒｃｈ１３００、Ｍｏｎａｒｃｈ１４００（以上キャボット社製）、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＦＷ１、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＦＷ２、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＦＷ２Ｖ、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋ１８、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＦＷ２００、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＳ１５０、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＳ１６０、ＣｏｌｏｒＢｌａｃｋＳ１７０、Ｐｒｉｎｔｅｘ３５、ＰｒｉｎｔｅｘＵ、ＰｒｉｎｔｅｘＶ、ｒｉｎｔｅｘ１４０Ｕ、Ｐｒｉｎｔｅｘ１４０Ｖ、ＳｐｅｃｉａｌＢｌａｃｋ６、ＳｐｅｃｉａｌＢｌａｃｋ５、ＳｐｅｃｉａｌＢｌａｃｋ４Ａ、ＳｐｅｃｉａｌＢｌａｃｋ４（以上デグッサ社製）、Ｎｏ．２５、Ｎｏ．３３、Ｎｏ．４０、Ｎｏ．４７、Ｎｏ．５２、Ｎｏ．９００、Ｎｏ．２３００、ＭＣＦ−８８、ＭＡ６００、ＭＡ７、ＭＡ８、ＭＡ１００（以上三菱化学社製）等を使用することが出来るが、これらに限定されるものではない。
【００４１】
シアン顔料は、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−１、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｔＢｌｕｅ−３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−１５：３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−１５：３４、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−１６、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−２２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＢｌｕｅ−６０等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ顔料は、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ５、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ７、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ４８、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ４８：１、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ５７、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１１２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１２２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１２３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１４６、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１６８、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ１８４、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＲｅｄ２０２等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
イエロー顔料は、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１２、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１４、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１６、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１７、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−７３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−７４、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−７５、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−８３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−９３、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−９５、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−９７、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−９８、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１１４、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１２８、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１２９、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１５１、Ｃ．Ｉ．ＰｉｇｍｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−１５４等が上げられるが、これらに限定されるものではない。また、本発明のために、新たに合成した顔料でも良い。
【００４２】
また、２種類以上の顔料を混合して使用しても良いし、先に記載した水溶性染料と混合し使用しても良い。
【００４３】
また、顔料表面の処理を事前に行うこともできる。例えば、エタルール、プロパノール等のアルコール類による表面処理、界面活性剤処理、酸性基や塩基性基を置換する顔料誘導体処理、顔料表面を他物質で被覆する顔料被覆反応処理、縮合反応やグラフト反応により置換基を導入する表面化学反応処理、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ジルコネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤等で表面処理をするカップリング反応処理、プラズマ反応処理、ＣＶＤ処理等を行うことができる。
【００４４】
また、水中に自己分散可能な顔料は使用することもできる。顔料表面に親水性官能基を導入する公知の方法や新たに発明されたいずれの方法でも良い。例えば、硝酸、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、次亜塩素酸塩、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、オゾン等の酸化剤による酸化処理、カップリング剤による処理、ポリマーグラフト化処理、プラズマ処理等である。また、市販の親水処理顔料を使用することもできる。本発明で使用できる市販の水中に自己分散可能な親水処理顔料としては例えば、ＭＩＣＲＯＪＥＴＢＬＡＣＫＣＷ−１オリエント化学工業（株）製、ＣＡＢ−Ｏ−ＪＥＴ２００、ＣＡＢ−Ｏ−ＪＥＴ３００キャボット社製等が挙げられる。表面改質された顔料に含まれる水に対する可溶化基はノニオン性、カチオン性、アニオン性いずれも可能だが、主にスルホン酸、カルボン酸、水酸基、リン酸が望ましい。スルホン酸、カルボン酸、リン酸の場合、そのまま遊離酸の状態でも用いることは可能だが、水溶性を高めるため、塩基性の化合物との塩の状態で使用することが好ましい。塩を形成する化合物としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属類、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族アミン類、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアルコールアミン類、アンモニア等が使用できる。
好ましくは、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属類の塩基性化合物が使用される。これは、アルカリ金属類の塩基性化合物が強電解質であり、酸性基の解離を促進する効果が大きいためと考えられる。また、顔料を必要に応じて洗浄、精製を行ってから使用してもよい。
【００４５】
また、上記記載の顔料を用いて転相乳化法やコアセルベ−ション法等で樹脂中に内包されたマイクロカプセルとして使用することもできる。マイクロカプセル化の方法としては、従来公知の方法として化学的製法、物理的製法、物理化学的方法、機械的製法等が挙げられる。具体的には、転相乳化法、ｉｎ−ｓｉｔｕ重合法、液中硬化被膜法、コアセルベーション法、液中乾燥法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等が挙げられる。このうち、製造の容易さなどの理由から、転相乳化法、コアセルベ−ション法が好ましい。
【００４６】
親水性基を有する被覆樹脂としては、最も一般的にはスチレンアクリル酸、スチレンメタクリル酸である。親水性基を有する樹脂の親水性基としては、カルボン酸基、スルフォン酸基、スルフィン酸基等であって特に限定されるものではない。
【００４７】
これら着色剤の含有量は、光学濃度や発色性の観点から水性液体組成物（水性インク）に対して約０．１〜１５質量％の範囲、好ましくは約０．５〜８重
量％である。
【００４８】
また、顔料を分散し使用する場合の分散剤は、（１）顔料粒子表面と結合する疎水部とＳＯ₃Ｈ基を有する親水部からなる親水性モノマー成分の単独重合体又はその塩、（２）疎水性モノマー成分とＳＯ₃Ｈ基を有する親水性モノマー成分との共重合体又はその塩、（３）疎水性モノマー成分の単独重合体又は２種以上の疎水性モノマー成分の共重合体をスルフォン化による親水化処理をして得られた重合体又はその塩、（４）疎水部とＨ₃ＰＯ₄基を有する親水部からなる親水性モノマー成分の単独重合体又はその塩、（５）疎水性モノマー成分とＨ₃ＰＯ₄基を有する親水性モノマー成分との共重合体又はその塩、（６）疎水部とＣＯＯＨ基を有する親水部からなる親水性モノマー成分の単独重合体又はその塩、（７）疎水性モノマー成分とＣＯＯＨ基を有する親水性モノマー成分との共重合体又はその塩である。また、その他成分を必要に応じて共重合することもできる。これらを併用することもできる。共重合体はランダム、グラフト、ブロック等何れの構造であっても良い。これらの塩はアルカリ金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、アンモニウムイオン、スルフォニウムイオン、オキソニウムイオン、スチボニウムイオン、スタンノニウム、ヨードニウム等のオニウム化合物を表すが、これらに限定されるものではない。
【００４９】
ＳＯ₃Ｈ基を有する親水性モノマー成分としては、スチレンスルフォン酸、スチレンスルフォン酸誘導体、ベンゼンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸酸誘導体、ナフタレンスルフォン酸、ナフタレンスルフォン酸酸誘導体、トルエンスルフォン酸、トルエンスルフォン酸酸誘導体、ビニルスルフォン酸、ビニルスルフォン酸誘導体等である。好ましい親水性モノマー成分としては、ビニルスルフォン酸、ビニルスルフォン酸誘導体、ナフタレンスルフォン酸、ナフタレンスルフォン酸酸誘導体、スチレンスルフォン酸、スチレンスルフォン酸誘導体である。
Ｈ₃ＰＯ₄基を有する親水性モノマー成分としては、高級アルキルリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩等である。ＣＯＯＨ基を有する親水性モノマー成分としては、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸及びその脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体等である。好ましい親水モノマー成分としては、アクリル酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸誘導体である。
疎水性モノマー成分としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルトルエン、ビニルトルエン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、ブタジエン、ブタジエン誘導体、イソプレン、イソプレン誘導体、エチレン、エチレン誘導体、プロピレン、プロピレン誘導体、アクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル等である。好ましい疎水モノマー成分としては、スチレン、スチレン誘導体、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレートである。アルキル基のＣ数は１〜１０の範囲、好ましくは１〜６の範囲である。
その他成分として、アクリルアミド、アクリルアミド誘導体、ジメチルアミノエチルメタクリレート、エトキシエチルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、エトキシトリエチレンメタクリレート、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、アルキルエーテルやメトキシポリエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレート等のポリオキシエチレンを含む成分、ヒドロキシメチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ビニルアルコール等の水酸基を含む成分等である。
【００５０】
上記以外に、不飽和カルボン酸とアルコール類やグリコール類との縮合重合体（ポリエステル系縮合重合体）を疎水成分として親水性モノマー成分を付加重合し分散剤とすることもできる。その他、カルボン酸基変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等を使用することができ、上記記載に限定されるものではない。
【００５１】
また、分散剤の分子量は、重量平均で３，０００以上２０，０００以下の重量平均分子量である。重量平均分子量の測定方法は、光散乱法、Ｘ線小角散乱法、沈降平衡法、拡散法、超遠心法や各種クロマトグラフィー、例えばＧＰＣ法で測定したポリエチレングリコール換算の値を用いることができる。また、分散剤の含有量は液体組成物又はインクに対し０．００２％〜１０質量％の範囲、好ましくは０．００３〜８質量％の範囲である。０．００２質量％以下では、分散効果がない。また、１０質量％を超えると液体組成物やインクの粘度上昇により噴射できなくなる。
【００５２】
ＣＯＯＨ基又はその塩、ＳＯ₃Ｈ基又はその塩、Ｈ₃ＰＯ₄基又はその塩を有するモノマー成分は、全ポリマーに対し、０．１モル％〜１００モル％の範囲、好ましくは３０モル％〜１００モル％の範囲である。また、対応酸価はＣＯＯＨ基又はその塩を有するポリマーは１００〜８００、好ましくは１５０〜８００の範囲であり、ＳＯ₃Ｈ基又はその塩、Ｈ₃ＰＯ₄基又はその塩を有するポリマーは１００〜５００の範囲である。これら水性ポリマーは単独で使用しても、二種以上混合して使用しても良い。
【００５３】
分散剤の顔料に対する好ましい比率は、顔料の粒径、比表面積、表面構造等によって異なるが概ね、質量比で顔料：水性ポリマー＝１０：８〜１０：０．５の範囲である。
【００５４】
また、使用する分散機は、市販のもの何れでもよい。例えば、コロイドミル、フロージェットミル、スラッシャーミル、ハイスピードディスパーザー、ボールミル、アトライター、サンドミル、サンドグラインダー、ウルトラファインミル、アイガーモーターミル、ダイノーミル、パールミル、アジテータミル、コボルミル、３本ロール、２本ロール、エクストリューダー、ニーダー、マイクロフルイダイザー、ラボラトリホモジナイザー、超音波ホモジナイザー等があり、これらを単独で用いても、組合わせて用いても良い。また、無機不純物の混入を防ぐため、分散メディアを使用しない分散方法を用いる方が好ましく、マイクロフルイダイザーや超音波ホモジナイザー等の使用が適している。
【００５５】
また、分散効果が高めるため、分散に使用する水溶液を脱気、脱泡するのが好ましい。分散時ｐＨは９以下が好ましい。
【００５６】
―油性液体組成物―
油性液体組成物（油性インク、非着色油性液体組成物）は、その粘度が２０℃で１〜１０ｍＰａ・ｓの範囲であることが好ましく、より好ましくは１〜５ｍＰａ・ｓの範囲である。１０ｍＰａ・ｓより大きいと吐出が不安定になり望ましくない。また、１ｍＰａ・ｓ以下ではノズル溢れ出しが問題となる。また、表面張力は２０℃で２０〜４５ｍＮ／ｍの範囲である。２０ｍＮ／ｍ未満では、噴射特性、保存維持性が低下して望ましくない。４５ｍＮ／ｍを超えると用紙への浸透性が低下し、乾燥性が悪く、高速印字適性を損なってしまう。
【００５７】
油性液体組成物（油性インク、非着色油性液体組成物）の溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、グリコール類等の有機溶媒が使用できる。特に、油性／水性の反発を利用した画質制御を行うため、水に対する溶解度が５％以下であることが好ましい。脂肪族炭化水素の例として、ｎ−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルヘキサン、ｎ−オクタン、メチルヘプタン、ジメチルヘキサン、ノナン、デカン等が挙げられる。また、芳香族炭化水素としては、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等が挙げられる。アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、ヘプタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ビニル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル等が挙げられる。エーテル類としては、ジエチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルイソプロピルエータル等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。その他、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル等のグリコール誘導体を溶媒として用いても良い。上記溶媒は単独もしくは二種以上併用しても良い。
【００５８】
油性液体組成物（油性インク、非着色油性液体組成物）中に含まれる溶媒の含有量は、油性液体組成物（油性インク、非着色油性液体組成物）総質量に対して２０〜９９質量％であることが好ましく、３０〜９９質量％であることがより好ましく、７０〜９８質量％であることが更に好ましい。溶媒の含有量が２０質量％未満であると、記録媒体上に円滑に印字することが困難となる傾向が大きくなる。一方、溶媒の含有量が９９質量％を超えると、油性インクの場合は印字された画像の光学濃度が低くなってしまう傾向が大きくなる。
【００５９】
油性液体組成物（油性インク、非着色油性液体組成物）のうち、油性インクには、油溶染料及び顔料を着色剤として使用することができるが、水溶性染料及び自己分散顔料を有機溶媒中に逆ミセルを形成させる方法でも良い。水溶性染料及び自己分散顔料を使用する場合は、水性インクで記述した染料及び顔料を使用することができる。
【００６０】
油溶染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−２，−６，−１４，−１５，−１６，−１９，−２１，−３３，−５６，−６１，−８０，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＯｒａｎｇｅ−１，−２，−５，−６，−１４，−３７，−４０，−４４，−４５，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＲｅｄ−１，−３，−８，−２３，−２４，−２５，−２７，−３０，−４９，−８１，−８２，−８３，−８４，−１００，−１０９，−１２１，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＢｌｕｅ−２，−１１，−１２，−２５，−３５，−３６，−５５，−７３，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＢｌａｃｋ−３，−５，−７，−２２，−２３，Ｃ．Ｉ．ＡｃｉｄＢｌａｃｋ−１２３，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＶｉｏｌｅｔ−８，−３，−１４，−２１，−２７，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＧｒｅｅｎ−３，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＢｒｏｗｎ−３，‐５，−２０，−３７等が挙げられる。分散染料としては，Ｃ．Ｉ．ＤｉｓｐｅｒｓｅＹｅｌｌｏｗ−１，−３，−４，−５，−７，−８，−２３，−３１，−３３，−３９，−４２，−４９，−５０，−５１，−５４，−５６，−６０，−６１，−６４，−６６，−７１，−７２，−７６，−７８，−７９，Ｃ．Ｉ．ＤｉｓｐｅｒｓｅＯｒａｎｇｅ−１，−３，−５，−１１，−１３，−２０，−２１，−３０，−３２，−４１，−４３，−４５，−４６，−４９，−５０，−５１，Ｃ．Ｉ．ＤｉｓｐｅｒｓｅＲｅｄ−１，−４，−５，−７，−１１，−１２，−１３，−１５，−１７，−４３，−５２，−５３，−５４，−５５，−５６，−５８，−５９，−６０，−６５，−７２，−７３，−７４，−７５，−７６，−８０，−８２，−８４，−９０，−９１，−９２，−９４，−９７，−９８，−９９，−１０３，−１０４，−１１３，−１１６，−１１７，−１２２，−１２５，−１２６，−１２７，−１２８，−１２９，Ｃ．Ｉ．ＤｉｓｐｅｒｓｅＶｉｏｌｅｔ−１，−４，−８，−１０，−１８，−２３，−２４，−２６，−２８，−３０，−３３，−３７，−３８，Ｃ．Ｉ．ＤｉｓｐｅｒｓｅＢｌｕｅ−３，−５，−６，−７，−２０，−２６，−２７，−４４，−５２，−５４，−５５，−５６，−５８，−６０，−６１，−６２，−６４，−７２，−７５，−７９，−８１，−８５，−８７，−８８，−９０，−９１，−９２，−９４，−９７，−９８，−９９，−１０３，−１０４，−１０５，−１０６，−１０８，Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＢｌａｃｋ−１，−２，−１０，−２６，−２７，−２８，−２９，−３０，−３１等が挙げられる。
【００６１】
顔料としては水性インクで記載した顔料を使用することができる。
【００６２】
また、水溶性染料及び自己分散顔料を有機溶媒中に逆ミセルを形成させる方法としては、水性インクで記述した界面活性剤を使用することができる。逆ミセルを安定させる目的からアニオン性界面活性剤が好ましい。
【００６３】
以上説明した油性インクに含有される色材の含有量は，油性インクの総質量に対して０．５〜２０質量％であることが好ましく、１〜１０質量％であることがより好ましい。上記の含有量が０．５質量％未満であると、十分な光学濃度が得られなくなる傾向が大きくなる。一方、上記の含有量が２０質量％を超えると、インクを普通紙等の記録媒体上に円滑に噴射することが困難となる傾向が大きくなる。
【００６４】
また、ミセルの大きさを制御するため、アルコールを添加しても良い。アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ｎ−アミルアルコール、イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコール、アリルアルコール、クロチルアルコール、プロパルギルアルコール、シクロペンチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フルフリルアルコール等が挙げられ、中でもブチルアルコールが好ましい。
【００６５】
その他、油性インクの粘度調整若しくは油性インク中の顔料の分散性向上を図る観点から高分子化合物を添加することも可能である。高分子化合物としては、エチレン性不飽和基を有するモノマーに基づく繰り返し単位からなる共重合体等の樹脂等が挙げられる。このような共重合体の具体例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、酢酸ビニル、酢酸アリル、クロトン酸エチル、アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸ジエチル、アクリルアミド等の少なくとも１種のモノマーに基づく繰り返し単位からなる共重合体等が挙げられる。本発明の記録方法は、インクジェット方式特に体積変調を利用した所謂ピエゾ型インクジェット方式に適しており、インク間の滲み（ＩＣＢ）が高速印字においても低減され良好な印字品質を従来システムの大幅な変更なしに達成できる。また、印字又は印字前後に被記録用紙及び液体又はインクを加熱し、印字定着を促進する機能を持ったものを使用することもできる。光沢紙、特殊紙、布、フィルム、ＯＨＰ等に直接印字する方法の他に、中間体ドラムやベルト等に印字し、中間体上でインク画像を整えてから用紙等に転写記録する方式に使用できるが、普通紙が最も好ましい。
【００６６】
【実施例】
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
【００６７】
−油性液体組成物（非着色油性液体組成物）−
・オクタン９０質量部
・２−プロパノール１０質量部
上記の各成分を充分混合し油性液体組成物を得た。
【００６８】
−水性液体組成物（非着色水性液体組成物）−
・グリセリン１０質量部
・サーフィノール４６５１質量部
・純水８９質量部
上記の各成分を充分混合し水性液体組成物を得た。
【００６９】
−インク１（水性ブラックインク）−
・顔料分散液３５質量部
（Ｃａｂｏｊｅｔ３００（キャボット社製）を遠心分離処理（８，０００ｒ．ｐ．ｍ．、４０分）したもの：（顔料濃度１４．４質量％））
・ジエチレングリコール２０質量部
・界面活性剤（プルロニックＰＥ６４、ＢＡＳＦ社製）０．２５質量部
・純水４４．７５質量部
上記の各成分を充分混合しながら、１規定の水酸化リチウム水溶液をｐＨが８．０となるまで滴下した。その後、２μｍフィルターで加圧ろ過し、インクを調製した。
【００７０】
−インク２（水性ブラックインク）−
・顔料分散液３５質量部
（Ｃａｂｏｊｅｔ３００（キャボット社製）を遠心分離処理（８，０００ｒ．ｐ．ｍ．、４０分）したもの（顔料濃度１４．４質量％））
・ジエチレングリコール２０質量部
・ブチルカルビトール５質量部
・サーフィノール４６５１質量部
・純水３９質量部
上記の各成分を充分混合しながら、１規定の水酸化リチウム水溶液をｐＨが８．０となるまで滴下した。その後、２μｍフィルターで加圧ろ過し、インクを調製した。
【００７１】
−インク３（油性ブラックインク）−
・分散剤ソルスパー１７００３質量部
・ＩＰソルベント２８３５（出光石油化学（株）製）１２質量部
・カーボンブラックＢｌａｃｋＰｅａｒｌｓＬ５質量部
（キャボット社製）
上記の各西武を攪拌混合した後、アトライターで２時間分散し、分散液を得た。
【００７２】
・上記分散液２０質量部
・オクタン７０質量部
・エタノール１０質量部
上記の各成分を充分混合した。その後、２μｍフィルターで加圧ろ過し、インクを調製した。
【００７３】
−インク４（水性カラーインク）−
シアン、マゼンタ、イエローインクを各々以下の組成をもとに作製した。（差は染料種のみで溶媒は３種とも同一。）
シアン染料：
・Ｃ．Ｉ．ＤｉｒｅｃｔＢｌｕｅ１９９２質量部
・Ｃ．Ｉ．ＡｃｉｄＢｌｕｅ９１質量部
マゼンタ染料：
・プロジェットファストマゼンタ２（ゼネカ社製）３質量部
イエロー染料：
・ダイレクトイエロー１４４３質量部
上記染料をそれぞれ下記組成と３０分間攪拌した後、水で調整し全量を１００質量部し、１μｍのメンブランフィルターを通過させてしてシアン、マゼンタ、イエロー３色のインクを調整した。
【００７４】
・エチレングリコール２５質量部
・ブチルカルビトール５質量部
・尿素５質量部
・サーフィノール４６５０．５質量部
・純水残部
【００７５】
−インク５（油性カラーインク）−
シアン、マゼンタ、イエローインクを各々以下の組成をもとに作製した。（差は染料種のみで溶媒は３種とも同一。）
シアン染料：
・Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＢｌｕｅ−２：２．５質量部
マゼンタ染料：
・Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＲｅｄ−２：２．５質量部
イエロー染料：
・Ｃ．Ｉ．ＳｏｌｖｅｎｔＹｅｌｌｏｗ−２：２．５質量部
【００７６】
上記染料をそれぞれ下記組成と３０分間攪拌した後、水で調整し全量を１００質量部し、１μｍのメンブランフィルターを通過させてしてシアン、マゼンタ、イエロー３色のインクを調整した。
【００７７】
・イソプロピルアルコール：５０質量部
・ジエチレングリコール：４０質量部
・ポリプロピレングリコール（重量平均分子量２０００）：７．５質量部
【００７８】
（実施例、比較例）
表１に従ってインクと水性液体組成物とのインクセットを試作プリンターにセットし印字テストを行ない、評価を行なった。
試作プリンターは、上記ブラック及びカラー３色用ヘッドに加え、液体組成物を噴射するためのヘッドを備えたピエゾ型インクジェットプリンターである。
また、印字テストは、解像度７２０ｄｐｉの条件下でサンプルを採取した。紙は、ＸｅｒｏｘＬ紙を使用した。
なお、非着色液体組成物（油性液体組成物、水性液体組成物）を使用する場合は、ブラック画像部輪郭外側１ドット領域、また、ブラックとカラーが隣接する画像に対しては隣接部ブラック１ドット領域を液体組成物に置換えて噴射した。また、比較のため液体組成物を噴射しない場合も、隣接部ブラックは１ドット抜いて画像を形成した。ヘッドキャリッジ速度は１０１６ｍｍ／ｓｅｃ、ブラックとカラーの印字時間差、及びインクと非着色液体組成物との印字時間差は約９ｍｓｅｃである。
【００７９】
（１）印字品質：ブラック８ポイント文字の目視による評価。
◎・・・漢字、ひらがな全てに滲みが全く観察されない。
○・・・漢字、ひらがなの極一部に滲みが観察される。
△・・・漢字、ひらがな一部に滲みが観察される。
×・・・漢字、ひらがなの全面に滲みが観察される。
【００８０】
（２）ＩＣＢ（インターカラーブリード）：ブラックとカラー隣接部の混色滲みの目視による評価。
◎・・・滲みが全く観察されない。
○・・・極一部に滲みが観察される。
△・・・全面にやや滲みが観察される。
×・・・全面に激しく滲みが観察される。
【００８１】
（３）インク乾燥性：ブラックインクの乾燥性を印字直後にＬ紙を押し当てインク転写があるかを観察した。
◎・・・５秒以下でインク転写しなくなる。
○・・・５〜１０秒でインク転写しなくなる。
×・・・１０秒を超えてインクが転写する。
【００８２】
（４）色再現性（或いは色むらなど同一色を同性液体とする場合の効果）：二次色であるブルー、グリーン、レッドの色相むらを目視観察した。
〇・・・きれいな二次色であり、色の濃淡がない。
△・・・きれいな二次色であるが、色の濃淡がある。
×・・・二次色にならず、各色分離して色相むらを発生している。
【００８３】
【表１】

【００８４】
表１の結果から、油性液体組成物、水性液体組成物、油性インク、水性インクを適宜組合せ、同性インクと、インクとは異なる性質の液体組成物とを組合せたインクセット、或いは、互いに異なる性質のインクを組合せたインクセットを用いた実施例では、高速印字に対応した乾燥性を有し、高速印字においても印字品質、ＩＢＣ、について良好な結果が得られたことがわかる。また、同一色インクを同一組成物で構成しているため、簡易な構成で印字可能で、色むらがなく色再現性に優れていることがわかる。
【００８５】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、カラー印刷において、記録媒体上に画像を鮮明に再現し、優れた印字品質と高速印字適性を安価で実現することが可能な画像形成方法を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming method applied to, for example, an ink jet recording method using a liquid set composed of an oily liquid composition and an aqueous liquid composition.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the consciousness of printing has increased, and recording methods have also become diversified. Conventional plate making and xerographic printers are used for high-quality, high-speed multi-copy printing, while liquid or molten solid ink is ejected from nozzles, slits, or porous films for personal and small office applications. A so-called ink jet printer for recording on paper, cloth, film, or the like has various advantages such as small size, low cost, and quietness, and is rapidly spreading.
[0003]
However, since water-based inks containing water as a main component are generally used for ink-jet recording, print quality and xerographic print quality and ink drying properties of plate-making printing and xerography using oil-based inks have not been achieved. In ink-jet recording, if the drying property is increased, the character quality (particularly, black character quality) is deteriorated. Therefore, in many cases, a medium dry ink that secures the drying property while sacrificing the character quality is used. However, there has been no improvement in inter-color bleeding between black / color (inter-color bleed: ICB).
[0004]
As disclosed in JP-A-8-20161 and JP-A-9-234943, a method for injecting a liquid for aggregating an ink colorant before or after ink printing to improve print quality and at the same time prevent ICB and contact inks with each other In order to prevent the ICB, the colorant causes an agglutination reaction, but these methods require a longer drying time due to agglomeration and a time of several hundred milliseconds for the reaction until the colorant agglutinates. However, when inks come into contact with each other for several milliseconds in high-speed printing, ICB cannot be sufficiently prevented.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-165420 discloses a method in which a water-based ink and an oil-based ink are used in combination. However, in this system, a special color ink other than the normal standard ink is used as the oil-based ink, and it is difficult to prevent the ICB of the standard color from being prevented.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-96831 proposes a method in which aqueous ink and oil-based ink are alternately arranged. This method is effective in preventing ICB, but since the oil-based ink and the water-based ink are alternately arranged on the print head array, the same color oil-based ink and water-based ink are ejected under the same driving conditions. However, the ejection characteristics of oil-based ink and water-based ink are significantly different, and it is difficult to eject both inks in the same head. In addition, developing oil-based / water-based inks of the same color has problems such as high development costs and instability of jetting conditions. Further, the printed image has poor mixing of the oil-based ink and the water-based ink and uneven mixing between the multiple colors at the time of producing the secondary colors, resulting in marked unevenness of the hue.
[0007]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-230307 proposes a method in which printing is performed with an oil-based ink and then a water-based ink is formed by an inkjet method. However, this method is also based on the premise that printing of oil-based ink is performed in advance in plate making, and low-cost, high-reliability, and high-speed printing cannot be performed. As described above, the current inkjet recording has not yet reached a level at which both high-speed printability and high print quality can be achieved.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-8-20161
[Patent Document 2]
JP-A-9-234943
[Patent Document 3]
JP-A-11-165420
[Patent Document 4]
JP-A-2001-96831
[Patent Document 5]
JP-A-8-230307
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-described conventional problems and achieve the following objects. That is, an object of the present invention is to provide an image forming method capable of clearly reproducing an image on a recording medium in color printing and realizing excellent printing quality and high-speed printing suitability at low cost.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The above problem is solved by the following means. That is, the present invention
(1) An image forming method for recording an image by printing on a recording medium using a liquid set composed of an oily liquid composition and an aqueous liquid composition,
At least one of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition contains a colorant and has one or more liquid compositions in which one color is composed of one liquid composition,
An image forming method, wherein the oily liquid composition and the aqueous liquid composition are recorded within a printing time difference of 20 msec or less.
(2) A liquid set composed of an oily liquid composition and an aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant only in the oily liquid composition, a liquid set containing a colorant only in the aqueous liquid composition, The image forming method according to the above (1), wherein both the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition are liquid sets containing a colorant.
(3) The image forming method according to the above (1) or (2), wherein the image forming method is an ink jet recording method.
(4) The image forming method according to any one of (1) to (3), wherein the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition are printed adjacent to each other.
(5) When the liquid set composed of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant only in the oily liquid composition, the oily liquid compositions containing colorants of different colors are included. The image forming method according to the above (4), wherein the aqueous liquid composition is printed on the print contact portion.
(6) When the liquid set composed of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant only in the aqueous liquid composition, the aqueous liquid compositions containing colorants of different colors are included. The image forming method according to the above (4), wherein the oil-based liquid composition is printed on the print contact portion of (1).
(7) When the liquid set composed of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant in both the oily liquid composition and the aqueous liquid composition, the oily liquid containing the colorant of the color The image forming method according to (4), wherein the composition is printed adjacent to an aqueous liquid composition containing a colorant different in color from the oily liquid composition.
[0011]
The print quality deteriorates when the penetration in the horizontal direction of the recording medium (paper) increases, and conversely, improves when the penetration decreases. In addition, the drying time on the recording medium (paper) is not actually the drying time of the liquid, but an effect of the time for which the liquid permeates the paper. Therefore, in order to shorten the drying time, it is necessary to increase the permeability. In addition, bleeding between adjacent inks (ICB) is a phenomenon in which colors are mixed mainly as the contact time becomes longer. To prevent ICB, it is necessary to eliminate the difference in the penetration time of the ink used and to improve the penetration. . However, these print quality, drying property, and ICB prevention are difficult to realize because of their contradictory functions.
[0012]
Therefore, in the present invention, at least one of the oily liquid composition and the liquid composition is used as ink (however, the composition of one color ink is composed of one liquid composition), and the oily liquid composition and the liquid composition are used. By printing within 20 msec of the printing time difference between objects, high printing quality, short drying time and ICB prevention can be achieved, images can be clearly reproduced on recording media, and excellent printing quality and high-speed printing suitability can be realized at low cost. Things.
[0013]
That is, even when the oil-based liquid composition and the liquid composition, at least one of which is used as an ink, come into contact with each other, the water / oil does not react and does not mix. Does not bleed or mix, and since the composition of one color ink is composed of one composition, there is no need to change the printing conditions (jetting conditions of the liquid composition) for the same color, and the color Since there is no unevenness and the color reproducibility is high, the above-described effects can be obtained.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The image forming method of the present invention uses a liquid set composed of an oily liquid composition and an aqueous liquid composition, and prints the oily liquid composition and the aqueous liquid composition on a recording medium within a printing time difference of 20 msec or less. A method for recording an image, characterized in that at least one of the liquid sets contains a colorant such that one color becomes one composition.
[0015]
The liquid set includes (1) an ink set including a combination of an oil-based ink and an aqueous liquid composition not containing a colorant (hereinafter, referred to as a non-colored aqueous liquid composition) when a colorant is contained only in the oil-based liquid composition. Become. In this case, by applying the non-colored aqueous liquid composition to the oil-based ink with the above-described printing time difference (for example, immediately before or immediately after printing of the oil-based ink), bleeding due to contact between the two can be prevented. The ink does not need to be oily for all colors, and functions as long as one or more inks are oily. In addition, the liquid set includes (2) a combination of an oily liquid composition not containing a colorant (hereinafter, referred to as a non-colored oily liquid composition) and an aqueous ink when the colorant is contained only in the aqueous liquid composition. It becomes an ink set. The bleeding can be prevented by applying the oil-based liquid composition to the aqueous medium with the above-described printing time difference (for example, immediately before or immediately after the printing of the aqueous ink) on a recording medium. In both cases (1) and (2), a mechanism for applying a liquid composition other than ink is provided.
[0016]
Further, the liquid set is (3) a combination of an oil-based ink and an aqueous ink when both the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition contain a colorant. This combination is a case in which whether the ink is oil-based or water-based is determined by the color of the ink. Specifically, for example, the case where the oil-based ink is a combination of black ink and the aqueous ink is a combination of color inks, and conversely, the case where the oil-based ink is a combination of color inks and the water-based ink is a combination of black inks. In this case, ICB can be prevented by contact between the oil-based ink and the water-based ink, and a new mechanism for applying a liquid is not required. Therefore, the simplest mechanism and low cost are the most preferable modes.
[0017]
In the image forming method of the present invention, when the liquid set of (1) or (2) is used, the non-colored liquid composition (non-colored aqueous liquid composition, non-colored oily composition) has a printing time difference from the ink within 20 msec. , But the order is not limited. The coating (printing) of the non-colored liquid composition on the recording medium may be performed on the entire surface, but is preferably performed on the non-image portion. Further, the most preferable embodiment is a method in which the non-colored liquid composition is applied only to an area of a few dots or less of an ink printing contour portion, and inks of different colors come into contact with the same (oil-based or water-based) composition. In the case, a non-colored liquid composition of, for example, several dots or less isomer (aqueous liquid composition for oil-based inks or oil-based liquid composition for aqueous inks) is provided at a print contact portion between same-color inks of different colors. Is applied. This prevents the same ink from being mixed with each other, thereby improving the printing quality.
[0018]
In the case of using the liquid set (3), the inks of different colors are printed adjacent to each other, that is, ICB can be prevented only by contacting the inks of different colors. When the liquid set (3) is used, color (cyan, magenta, and yellow) inks are mixed and formed on a recording medium to form secondary colors (blue, red, and green). For this reason, the color inks need to be the same type of ink. In addition, it is desirable to use an isomer ink between black and color inks where ICB is a problem. That is, a preferred combination is a set of oil-based black ink and water-based color ink, or a set of water-based black ink and oil-based color ink.
[0019]
Further, it is desirable that the color ink has a faster drying property of the ink on the recording medium than the black ink. Color inks are required to be easily mixed between hues for secondary color reproduction. On the other hand, the character quality of the black ink is often considered to be a problem, so that it is necessary to slightly slow down the drying property and improve the character quality. Although it depends on the recording medium, as a rough guide, it is desirable that no ink transfer occurs within 2 seconds after printing with color ink, and that no ink transfer occurs within 10 seconds after printing with black ink.
[0020]
Further, it is desirable that the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition) has appropriate permeability on the recording medium. This is because if the permeability of the aqueous liquid composition becomes slow, the liquid component remains on the recording medium, and stains may occur when printing is performed continuously.
[0021]
In the image forming method of the present invention, by setting the printing time difference between the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition within 20 msec, the IBC prevention effect is high, but more preferably the printing time difference is 10 msec or less. .
[0022]
In the image forming method of the present invention, in the printing method (coating method) of the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition, the ink and the non-colored liquid composition may be applied by different mechanisms. The same coating mechanism is preferable from the viewpoint of cost and design flexibility. Preferably, an ink jet system is used in which an ink droplet or a non-colored liquid composition is ejected for recording. More preferably, since the oil-based liquid composition or the oil-based ink is jetted, a volume modulation type ink jet using a piezo element or the like which can obtain stable jetting characteristics is preferable.
[0023]
-Aqueous liquid composition-
The aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition) contains water as a main component and, if necessary, a water-soluble organic solvent, a coloring agent, a pH adjuster, a hydrotrope agent, a chelating agent, and an inclusion compound. , Oxidizing agents, antioxidants, reducing agents, enzymes, bactericides, defoamers, abrasives, and other additives. When a coloring agent is contained, it can be used as an ink.
[0024]
The viscosity of the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition) is in the range of 1 to 10 mPa · s at 20 ° C. More preferably, it is in the range of 1 to 5 mPa · s. If it is larger than 10 mPa · s, the ejection becomes unstable, which is not desirable. When the pressure is 1 mPa · s or less, overflow of the nozzle becomes a problem. The surface tension is in the range of 20 to 45 mN / m at 20 ° C. If it is less than 20 mN / m, the jetting characteristics and the preservability are reduced, which is not desirable. If it exceeds 45 mN / m, the permeability to paper is reduced, the drying property is poor, and the suitability for high-speed printing is impaired.
[0025]
As the water, it is preferable to use ion-exchanged water, ultrapure water, distilled water, and ultrafiltration water, in particular, in order to prevent impurities from being mixed.
[0026]
As the water-soluble organic solvent, polyhydric alcohols and derivatives thereof such as alkyl ethers can be used. For example, glycerin, polyethylene glycol, polypropylene glycol, diethylene glycol, diethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol phenyl ether, propylene glycol, propylene glycol monomethyl ether, butylene glycol, triethylene glycol, thiodiethanol, hexylene glycol, ethylene glycol, ethylene glycol methyl ether, Diethylene glycol methyl ether, pentanediol, hexanetriol, trimethylolpropane and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
Other components include alcohols such as methyl alcohol, ethyl alcohol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, n-butyl alcohol, hexyl alcohol, and benzyl alcohol; amides such as dimethylformamide and dimethylacetamide; acetone and diacetone alcohol. Ketones such as ketones, keto alcohols, triethanolamine, diethanolamine, pyrrolidone, N-methyl-2-pyrrolidone, 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone, and other high-boiling nitrogen-containing solvents, dimethylsulfoxide, diethylsulfate Sulfur-containing solvents such as foxide, sulfolane, thiodiethanol, etc., sugars such as glucose, maltose, amylose (dextrin), cellulose, sodium alginate and derivatives thereof, and gum arabic are used. Kill, but not limited to these. These water-soluble organic solvents can be used alone or in combination of two or more.
[0027]
The content of the water-soluble organic solvent is 1 to 50% by mass based on the total mass of the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition). If the amount is less than 1% by mass, a moisturizing effect against nozzle clogging cannot be obtained. If it exceeds 50% by mass, the injection becomes unstable due to an increase in viscosity.
[0028]
Examples of the polymer that may be contained in the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition) include, for example, acrylic resin, vinyl acetate resin, urethane resin, acryl-styrene resin, butadiene resin, Styrene-based resins, polyester-based resins, silicon-based resins, fluorine-based resins, acrylic silicone-based resins, and the like, and emulsions thereof.
[0029]
Further, various known surfactants can be added to the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition) for the purpose of improving the drying property and the like. The surfactant may be any of nonionic, anionic, cationic and amphoteric surfactants. When the colorant is ionic, it is necessary to select a combination in consideration of prevention of colorant precipitation.
[0030]
Examples of nonionic surfactants include polyoxyethylene nonyl phenyl ether, polyoxyethylene octyl phenyl ether, polyoxyethylene dodecyl phenyl ether, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene / poly Oxypropylene block copolymers, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, fatty acid alkylolamides, acetylene glycol derivatives (Surfinol) and the like can be mentioned.
[0031]
Examples of the anionic surfactant include alkyl benzene sulfonate, alkyl naphthalene sulfonate, formalin condensate of alkyl naphthalene sulfonate, higher fatty acid salt, higher fatty acid ester sulfate, higher fatty acid ester sulfonate, and higher alcohol. Sulfates and sulfonates of ethers, alkyl carboxylates of higher alkyl sulfonamides, sulfosuccinates, ester salts thereof, alkyl phosphites, alkyl phosphates, alkyl phosphates and esters, higher alcohol phosphorus Acid ester salts and the like.
[0032]
Examples of the cationic surfactant include primary, secondary, and tertiary amine salts, and quaternary ammonium salts.
[0033]
Examples of the amphoteric surfactant include betaine, sulfobetaine, sulfate betaine and the like. In addition, silicone surfactants such as polysiloxane polyoxyethylene adducts, fluorine surfactants such as perfluoroalkyl carboxylic acid, perfluoroalkyl sulfonic acid, oxyethylene perfluoroalkyl ether, and natural or biosurfactants Lecithin, spiculisporic acid, rhamnolipid, saponin, cholate and the like. These surfactants may be used alone or in combination of two or more.
[0034]
The content of these surfactants is in the range of 0.001 to 7% by mass, more preferably 0.001 to 5% by mass, based on the total amount of the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition). Range. When the content is 0.001% by mass or less, the effect of addition cannot be obtained. On the other hand, when the content exceeds 7% by mass, the injection characteristics deteriorate, which is not preferable.
[0035]
Other additives include carboxylate such as sodium butyrate and sodium salicylate, aromatic sulfonate such as sodium toluenesulfonate, lower alcohol such as ethyl alcohol, urea, and acetamide.
Examples of the chelating agent include ethylenediaminetetraacetic acid (EDTA), iminodiacetic acid (IDA), ethylenediamine-di (o-hydroxyphenylacetic acid) (EDDHA) m, nitrilotriacetic acid (NTA) dihydroxyethylglycine (DHEG), and trans- 1,2-cyclohexanediaminetetraacetic acid (CyDTA), diethylenetriamine-N, N, N ', N ", N",-pentaacetic acid (DTPA), glycol etherdiamine-N, N, N', N'- Tetraacetic acid (GEDTA) and the like.
Examples of the inclusion compound include urea, thiourea, desoxycholic acid, bis- (N, N′-tetramethylenebenzidine), cyclophan, cyclodextrin and the like, and preferably urea and cyclodextrin.
Further, the pH can be adjusted as needed. For adjusting the pH, sodium hydroxide, potassium hydroxide, lithium hydroxide, sodium sulfate, acetate, lactate, benzoate, triethanolamine, ammonia, 2-amino-2-methyl-1-propanol ( AMP), ammonium phosphate, sodium phosphate, lithium phosphate and the like; and organic or inorganic acids such as acetic acid, hydrochloric acid, nitric acid, sulfuric acid, phosphoric acid, propionic acid and P-toluenesulfonic acid. In addition, there are other general pH buffers and good buffers, but the present invention is not limited to these.
In addition, an oxidizing agent, an antioxidant, a reducing agent, an enzyme, a bactericide, an antifoaming agent, an abrasive, and other additives can be added as needed.
[0036]
In the aqueous liquid composition (aqueous ink, non-colored aqueous liquid composition), the colorant of the aqueous ink can be selected from water-soluble dyes and pigments and used.
[0037]
Examples of the water-soluble dye include acid dyes and direct dyes such as C.I. I. Direct Black-2, -4, -9, -11, -17, -19, -22, -32, -80, -151, -154, -168, -171, -194; I. Direct Blue-1, -2, -6, -8, -22, -34, -70, -71, -76, -78, -86, -112, -142, -165, -199, -200, -201, -202, -203, -207, -218, -236, -287; I. Direct Red-1, -2, -4, -8, -9, -11, -13, -15, -20, -28, -31, -33, -37, -39, -51, -59, -62, -63, -73, -75, -80, -81, -83, -87, -90, -94, -95, -99, -101, -110, -189; I. Direct Yellow-1, -2, -4, -8, -11, -12, -26, -27, -28, -33, -34, -41, -44, -48, -58, -86, -87, -88, -135, -142, -144; I. Food black-1 and -2; I. Acid Black-1, -2, -7, -16, -24, -26, -28, -31, -48, -52, -63, -107, -112, -118, -119, -121, -156, -172, -194, -208; I. Acid Blue-1, -7, -9, -15, -22, -23, -27, -29, -40, -43, -55, -59, -62, -78, -80, -81, -83, -90, -102, -104, -111, -185, -249, -254; I. Acid Red-1, -4, -8, -13, -14, -15, -18, -21, -26, -35, -37, -110, -144, -180, -249, -257; C. I. Acid Yellow-1, -3, -4, -7, -11, -12, -13, -14, -18, -19, -23, -25, -34, -38, -41, -42, -44, -53, -55, -61, -71, -76, -78, -79, -122 and the like.
Examples of the cationic dye include C.I. I. Basic yellow-1, -11, -13, -19, -25, -33, -36; I. Basic red-1, -2, -9, -12, -13, -38, -39, -92; I. Basic Blue-1, -3, -5, -9, -19, C.I. I. -24, -25, 26, 28 and the like.
[0038]
These water-soluble dyes can be used alone or in combination of two or more, or may be adjusted to custom colors such as red, blue, and green in addition to the four primary colors of cyan, magenta, yellow, and black.
[0039]
The pigments include zinc white, titanium white, chromium oxide, iron oxide, alumina white, cadmium yellow, zinc sulfide, zinc chromate, graphite, barium sulfate, basic lead sulfate, calcium carbonate, lead white, ultramarine, and silica. Inorganic pigments such as calcium, manganese purple, cobalt purple, navy blue, carbon black, etc., Madalake, cochineal lake, naphthol green B, naphthol green Y, naphthol yellow S, permanent red 4R, Hansa alu, benzidine yellow, lithol red, lake red C, Lake Red D, Brilliant Carmine 6B, Bordeaux 10B, Phthalocyanine Blue, Phthalocyanine Green, Sky Blue, Rhodamine Lake, Methyl Violet Lake, Quinoline Yellow Lake, Peacock Blue Lake, Thio Indigo Maroon Alizarin lake, quinacridone red, berylen red, aniline black, dioxazine violet, organic fluorescent pigments, organic pigments such as isoindolinone yellow, cobalt oxide, γ-iron oxide, metallic iron powder, magnetite such as barium ferrite, magnetism such as ferrite Any pigment may be used without limitation to the above description, such as a body, a superparamagnetic substance, other plastic pigments, and metallic luster pigments. In addition to the pigment, one or more known dyes may be mixed and used.
[0040]
In addition, the pigments are trade names and C.I. The following is an example of an I pigment number.
The black pigment is a carbon black pigment such as furnace black, lamp black, acetylene black, channel black and the like. (Manufactured by Columbia), Regal400R, Regal330R, Regal660R, Mogul L, Black Pearls L, Black Pearls 1300, Monarch 700, Monarch 800, Monarch 880, Monarch 900, Monarch 1000, Monarch 1100, Monarch 1300, Monarch 1400 (all manufactured by Cabot Corp.), Color Black FW1, Color Black FW2, Color Black FW2V, Color Black ex, Color Black 18, Color Black FW1, Color Black FW 200, Color Black FW 200, Color Black FW PrintexU, PrintexV, printx140U, Printex140V, Special Black 6, Special Black 5, Special Black 4A, Special Black 4 (manufactured by Degussa), No. 25, no. 33, no. 40, no. 47, no. 52, no. 900, No. 2300, MCF-88, MA600, MA7, MA8, MA100 (all manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) and the like can be used, but are not limited thereto.
[0041]
Cyan pigments include C.I. I. Pigment Blue-1, C.I. I. Pigment Blue-2, C.I. I. Pigmet Blue-3, C.I. I. Pigment Blue-15: 3, C.I. I. Pigment Blue-15: 34, C.I. I. Pigment Blue-16, C.I. I. Pigment Blue-22, C.I. I. Pigment Blue-60, but not limited to these.
Magenta pigments include C.I. I. Pigment Red 5, C.I. I. Pigment Red 7, C.I. I. Pigment Red 12, C.I. I. Pigment Red 48, C.I. I. Pigment Red 48: 1, C.I. I. Pigment Red 57, C.I. I. Pigment Red 112, C.I. I. Pigment Red 122, C.I. I. Pigment Red 123, C.I. I. Pigment Red 146, C.I. I. Pigment Red 168, C.I. I. Pigment Red 184, C.I. I. Pigment Red 202 and the like, but are not limited thereto.
Yellow pigments include C.I. I. Pigment Yellow-1, C.I. I. Pigment Yellow-2, C.I. I. Pigment Yellow-3, C.I. I. Pigment Yellow-12, C.I. I. Pigment Yellow-13, C.I. I. Pigment Yellow-14, C.I. I. Pigment Yellow-16, C.I. I. Pigment Yellow-17, C.I. I. Pigment Yellow-73, C.I. I. Pigment Yellow-74, C.I. I. Pigment Yellow-75, C.I. I. Pigment Yellow-83, C.I. I. Pigment Yellow-93, C.I. I. Pigment Yellow-95, C.I. I. Pigment Yellow-97, C.I. I. Pigment Yellow-98, C.I. I. Pigment Yellow-114, C.I. I. Pigment Yellow-128, C.I. I. Pigment Yellow-129, C.I. I. Pigment Yellow-151, C.I. I. Pigment Yellow-154 and the like, but are not limited thereto. Further, a pigment newly synthesized for the present invention may be used.
[0042]
Further, two or more kinds of pigments may be used by mixing, or may be used by mixing with the water-soluble dye described above.
[0043]
Further, the surface treatment of the pigment can be performed in advance. For example, by surface treatment with alcohols such as etalul, propanol, etc., surfactant treatment, pigment derivative treatment for replacing acidic or basic groups, pigment coating reaction treatment for coating the pigment surface with other substances, condensation reaction or graft reaction Surface chemical reaction treatment for introducing a substituent, coupling reaction treatment for surface treatment with a silane coupling agent, titanate coupling agent, zirconate coupling agent, aluminate coupling agent, etc., plasma reaction treatment, CVD Processing and the like can be performed.
[0044]
In addition, pigments that can be self-dispersed in water can also be used. Any known method for introducing a hydrophilic functional group onto the pigment surface or any newly invented method may be used. For example, oxidation treatment with an oxidizing agent such as nitric acid, permanganate, dichromate, hypochlorite, ammonium persulfate, hydrogen peroxide, ozone, treatment with a coupling agent, polymer grafting treatment, plasma treatment, etc. It is. Further, a commercially available hydrophilic treatment pigment can also be used. Examples of commercially available hydrophilic treated pigments that can be self-dispersed in water that can be used in the present invention include MICROJET BLACK CW-1 manufactured by Orient Chemical Industry Co., Ltd., CAB-O-JET200, and CAB-O-JET300 manufactured by Cabot Corporation. Can be The water-solubilizing group contained in the surface-modified pigment may be nonionic, cationic or anionic, but sulfonic acid, carboxylic acid, hydroxyl group, and phosphoric acid are preferred. In the case of sulfonic acid, carboxylic acid, and phosphoric acid, it can be used as it is in the form of a free acid, but in order to enhance water solubility, it is preferable to use it in the form of a salt with a basic compound. Examples of the compound forming a salt include alkali metals such as sodium, potassium and lithium, aliphatic amines such as monomethylamine, dimethylamine and triethylamine, monomethanolamine, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine and diisopropanolamine. Alcohol amines, ammonia and the like.
Preferably, a basic compound of an alkali metal such as sodium, potassium, lithium and the like is used. This is presumably because the basic compound of the alkali metal is a strong electrolyte and has a large effect of promoting the dissociation of the acidic group. Further, the pigment may be used after being washed and purified as necessary.
[0045]
The pigments described above can also be used as microcapsules encapsulated in a resin by a phase inversion emulsification method, a coacervation method, or the like. As a method of microencapsulation, conventionally known methods include a chemical manufacturing method, a physical manufacturing method, a physicochemical method, a mechanical manufacturing method, and the like. Specific examples include a phase inversion emulsification method, an in-situ polymerization method, a cured-in-liquid coating method, a coacervation method, a drying method in liquid, a melting dispersion cooling method, an air suspension coating method, and a spray drying method. Can be Of these, the phase inversion emulsification method and the coacervation method are preferred for reasons such as ease of production.
[0046]
The coating resin having a hydrophilic group is most generally styrene acrylic acid or styrene methacrylic acid. The hydrophilic group of the resin having a hydrophilic group is a carboxylic acid group, a sulfonic acid group, a sulfinic acid group, or the like, and is not particularly limited.
[0047]
The content of these colorants is in the range of about 0.1 to 15% by mass, preferably about 0.5 to 8 times, based on the aqueous liquid composition (aqueous ink) from the viewpoint of optical density and color development.
%.
[0048]
When the pigment is dispersed and used, the dispersing agent includes (1) a hydrophobic part that binds to the pigment particle surface and SO 2 _Three A homopolymer of a hydrophilic monomer component comprising a hydrophilic portion having an H group or a salt thereof, (2) a hydrophobic monomer component and SO _Three A copolymer with a hydrophilic monomer component having an H group or a salt thereof, (3) a homopolymer of a hydrophobic monomer component or a copolymer of two or more hydrophobic monomer components is subjected to a hydrophilization treatment by sulfonation. Or a salt thereof, (4) a hydrophobic part and H _Three PO _Four A homopolymer of a hydrophilic monomer component comprising a hydrophilic portion having a group or a salt thereof, (5) a hydrophobic monomer component and H _Three PO _Four A copolymer with a hydrophilic monomer component having a group or a salt thereof, (6) a homopolymer of a hydrophilic monomer component comprising a hydrophobic portion and a hydrophilic portion having a COOH group or a salt thereof, and (7) a hydrophobic monomer component. A copolymer with a hydrophilic monomer component having a COOH group or a salt thereof. Further, other components can be copolymerized as needed. These can be used in combination. The copolymer may have any structure such as random, graft, block and the like. These salts represent onium compounds such as alkali metals, alcoholamines such as monoethanolamine, diethanolamine, and triethanolamine; ammonium ions, sulfonium ions, oxonium ions, stibonium ions, stannonium, and iodonium. It is not limited.
[0049]
SO _Three As the hydrophilic monomer component having an H group, styrene sulfonic acid, styrene sulfonic acid derivative, benzene sulfonic acid, benzene sulfonic acid derivative, naphthalene sulfonic acid, naphthalene sulfonic acid derivative, toluene sulfonic acid, toluene sulfonic acid derivative, Vinyl sulfonic acid, vinyl sulfonic acid derivative and the like. Preferred hydrophilic monomer components include vinyl sulfonic acid, vinyl sulfonic acid derivatives, naphthalene sulfonic acid, naphthalene sulfonic acid derivatives, styrene sulfonic acid, and styrene sulfonic acid derivatives.
H _Three PO _Four Examples of the hydrophilic monomer component having a group include a higher alkyl phosphate ester salt and a phosphate ester salt of a higher alcohol ethylene oxide adduct. Examples of the hydrophilic monomer component having a COOH group include α, β-ethylenically unsaturated carboxylic acid and its aliphatic alcohol ester, acrylic acid, acrylic acid derivative, methacrylic acid, methacrylic acid derivative, maleic acid, maleic acid derivative, itacone Acids, itaconic acid derivatives, fumaric acid, fumaric acid derivatives and the like. Preferred hydrophilic monomer components are acrylic acid, acrylic acid derivatives, methacrylic acid, and methacrylic acid derivatives.
Hydrophobic monomer components include styrene, styrene derivatives, vinyl toluene, vinyl toluene derivatives, vinyl naphthalene, vinyl naphthalene derivatives, butadiene, butadiene derivatives, isoprene, isoprene derivatives, ethylene, ethylene derivatives, propylene, propylene derivatives, alkyl acrylates And alkyl esters of methacrylic acid. Preferred hydrophobic monomer components are styrene, styrene derivatives, alkyl acrylates and alkyl methacrylates. The C number of the alkyl group is in the range of 1 to 10, preferably 1 to 6.
As other components, acrylamide, acrylamide derivative, dimethylaminoethyl methacrylate, ethoxyethyl methacrylate, butoxyethyl methacrylate, ethoxytriethylene methacrylate, vinylpyrrolidone, vinylpyridine, alkyl ether and methoxy polyethylene glycol methacrylate, polyoxyethylene such as polyethylene glycol methacrylate. And a component containing a hydroxyl group such as hydroxymethyl methacrylate, hydroxyethyl methacrylate, and vinyl alcohol.
[0050]
In addition to the above, it is also possible to use a condensation polymer of an unsaturated carboxylic acid and alcohols or glycols (polyester condensation polymer) as a hydrophobic component and carry out addition polymerization of a hydrophilic monomer component to form a dispersant. In addition, carboxylic acid group-modified polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose and the like can be used, and are not limited to the above description.
[0051]
The molecular weight of the dispersant is a weight average molecular weight of 3,000 or more and 20,000 or less on a weight average. As a method for measuring the weight average molecular weight, a value in terms of polyethylene glycol measured by a light scattering method, an X-ray small angle scattering method, a sedimentation equilibrium method, a diffusion method, an ultracentrifugation method, or various kinds of chromatography, for example, a GPC method can be used. The content of the dispersant is in the range of 0.002% to 10% by mass, preferably 0.003% to 8% by mass, based on the liquid composition or the ink. At 0.002% by mass or less, there is no dispersion effect. On the other hand, if it exceeds 10% by mass, it becomes impossible to eject the liquid composition or ink due to an increase in viscosity.
[0052]
COOH group or a salt thereof, SO _Three H group or a salt thereof, H _Three PO _Four The monomer component having a group or a salt thereof is in the range of 0.1 mol% to 100 mol%, preferably in the range of 30 mol% to 100 mol%, based on the whole polymer. The corresponding acid value of the polymer having a COOH group or a salt thereof is in the range of 100 to 800, preferably 150 to 800. _Three H group or a salt thereof, H _Three PO _Four Polymers having groups or salts thereof range from 100 to 500. These aqueous polymers may be used alone or in combination of two or more.
[0053]
The preferred ratio of the dispersant to the pigment varies depending on the particle size, specific surface area, surface structure and the like of the pigment, but is generally in the range of pigment: aqueous polymer = 10: 8 to 10: 0.5 by mass ratio.
[0054]
The disperser used may be any commercially available one. For example, colloid mill, flow jet mill, slasher mill, high speed disperser, ball mill, attritor, sand mill, sand grinder, ultra fine mill, Eiger motor mill, dyno mill, pearl mill, agitator mill, kobol mill, three rolls, two rolls There are a roll, an extruder, a kneader, a microfluidizer, a laboratory homogenizer, an ultrasonic homogenizer, and the like, and these may be used alone or in combination. Further, in order to prevent the contamination of inorganic impurities, it is preferable to use a dispersion method that does not use a dispersion medium, and a microfluidizer or an ultrasonic homogenizer is suitable.
[0055]
In order to enhance the dispersing effect, it is preferable to degas and degas the aqueous solution used for dispersion. The pH at the time of dispersion is preferably 9 or less.
[0056]
-Oily liquid composition-
The viscosity of the oil-based liquid composition (oil-based ink, non-colored oil-based liquid composition) is preferably in the range of 1 to 10 mPa · s at 20 ° C., more preferably in the range of 1 to 5 mPa · s. If it is larger than 10 mPa · s, the ejection becomes unstable, which is not desirable. When the pressure is 1 mPa · s or less, overflow of the nozzle becomes a problem. The surface tension is in the range of 20 to 45 mN / m at 20 ° C. If it is less than 20 mN / m, the jetting characteristics and the preservability are reduced, which is not desirable. If it exceeds 45 mN / m, the permeability to paper is reduced, the drying property is poor, and the suitability for high-speed printing is impaired.
[0057]
As the solvent for the oily liquid composition (oily ink, non-colored oily liquid composition), organic solvents such as aliphatic hydrocarbons, aromatic hydrocarbons, alcohols, ketones, esters, ethers, and glycols can be used. . In particular, the solubility in water is preferably 5% or less in order to perform image quality control utilizing oily / aqueous repulsion. Examples of the aliphatic hydrocarbon include n-hexane, cyclohexane, methylhexane, n-octane, methylheptane, dimethylhexane, nonane, decane and the like. Further, examples of the aromatic hydrocarbon include toluene, ethylbenzene, xylene, and the like. Examples of alcohols include methanol, ethanol, propanol, butanol, hexanol, benzyl alcohol and the like. Ketones include acetone, methyl ethyl ketone, pentanone, hexanone, heptanone, cyclohexanone and the like. Esters include methyl acetate, ethyl acetate, vinyl acetate, ethyl propionate, ethyl butyrate, and the like. Examples of ethers include diethyl ether, ethyl propyl ether, ethyl propyl ether, ethyl isopropyl ether, and the like. Examples of the glycols include ethylene glycol, diethylene glycol, propanediol, hexanediol, glycerin, polypropylene glycol and the like. In addition, glycol derivatives such as ethylene glycol methyl ether, ethylene glycol ethyl ether, ethylene glycol butyl ether, diethylene glycol ethyl ether, and diethylene glycol butyl ether may be used as the solvent. The above solvents may be used alone or in combination of two or more.
[0058]
The content of the solvent contained in the oil-based liquid composition (oil-based ink, non-colored oil-based liquid composition) is 20 to 99% by mass based on the total weight of the oil-based liquid composition (oil-based ink, non-colored oil-based liquid composition). Is preferably 30 to 99% by mass, and more preferably 70 to 98% by mass. When the content of the solvent is less than 20% by mass, smooth printing on a recording medium tends to be difficult. On the other hand, when the content of the solvent exceeds 99% by mass, in the case of the oil-based ink, the optical density of a printed image tends to be low.
[0059]
Among the oil-based liquid compositions (oil-based inks and non-colored oil-based liquid compositions), oil-based inks can use oil-soluble dyes and pigments as colorants, but include water-soluble dyes and self-dispersed pigments in organic solvents. Alternatively, a method of forming reverse micelles may be used. When water-soluble dyes and self-dispersed pigments are used, the dyes and pigments described for aqueous inks can be used.
[0060]
As oil-soluble dyes, for example, C.I. I. Solvent Yellow-2, -6, -14, -15, -16, -19, -21, -33, -56, -61, -80, C.I. I. Solvent Orange-1, -2, -5, -6, -14, -37, -40, -44, -45, C.I. I. Solvent Red-1, -3, -8, -23, -24, -25, -27, -30, -49, -81, -82, -83, -84, -100, -109, -121, C. I. Solvent Blue-2, -11, -12, -25, -35, -36, -55, -73, C.I. I. Solvent Black-3, -5, -7, -22, -23, C.I. I. Acid Black-123, C.I. I. Solvent Violet-8, -3, -14, -21, -27, C.I. I. Solvent Green-3, C.I. I. Solvent Brown-3, -5, -20, -37 and the like. Disperse dyes include C.I. I. Disperse Yellow-1, -3, -4, -5, -7, -8, -23, -31, -33, -39, -42, -49, -50, -51, -54, -56, -60, -61, -64, -66, -71, -72, -76, -78, -79, C.I. I. Disperse Orange-1, -3, -5, -11, -13, -20, -21, -30, -32, -41, -43, -45, -46, -49, -50, -51, C. I. Disperse Red-1, -4, -5, -7, -11, -12, -13, -15, -17, -43, -52, -53, -54, -55, -56, -58, −59, −60, −65, −72, −73, −74, −75, −76, −80, −82, −84, −90, −91, −92, −94, −97, −98 , -99, -103, -104, -113, -116, -117, -122, -125, -126, -127, -128, -129, C.I. I. Disperse Violet-1, -4, -8, -10, -18, -23, -24, -26, -28, -30, -33, -37, -38, C.I. I. Disperse Blue-3, -5, -6, -7, -20, -26, -27, -44, -52, -54, -55, -56, -58, -60, -61, -62, −64, −72, −75, −79, −81, −85, −87, −88, −90, −91, −92, −94, −97, −98, −99, −103, −104 , -105, -106, -108, C.I. I. Solvent Black-1, -2, -10, -26, -27, -28, -29, -30, -31 and the like.
[0061]
As the pigment, the pigment described for the aqueous ink can be used.
[0062]
Further, as a method of forming reverse micelles of a water-soluble dye and a self-dispersed pigment in an organic solvent, a surfactant described for an aqueous ink can be used. Anionic surfactants are preferred for the purpose of stabilizing reverse micelles.
[0063]
The content of the coloring material contained in the oil-based ink described above is preferably 0.5 to 20% by mass, more preferably 1 to 10% by mass, based on the total mass of the oil-based ink. When the content is less than 0.5% by mass, a tendency that a sufficient optical density cannot be obtained increases. On the other hand, when the content exceeds 20% by mass, it tends to be difficult to smoothly eject the ink onto a recording medium such as plain paper.
[0064]
Further, alcohol may be added to control the size of the micelle. As the alcohol, methyl alcohol, ethyl alcohol, propyl alcohol, isopropyl alcohol, butyl alcohol, isobutyl alcohol, n-amyl alcohol, isoamyl alcohol, hexyl alcohol, heptyl alcohol, octyl alcohol, caprylic alcohol, nonyl alcohol, decyl alcohol, undecyl Alcohol, dodecyl alcohol, tridecyl alcohol, myristyl alcohol, pentadecyl alcohol, cetyl alcohol, heptadecyl alcohol, stearyl alcohol, nonadecyl alcohol, eicosyl alcohol, seryl alcohol, melisyl alcohol, allyl alcohol, crotyl alcohol, propargyl alcohol , Cyclopentyl alcohol, cyclohexyl alcohol , Benzyl alcohol, cinnamyl alcohol, furfuryl alcohol, and among them butyl alcohol.
[0065]
In addition, a polymer compound can be added from the viewpoint of adjusting the viscosity of the oil-based ink or improving the dispersibility of the pigment in the oil-based ink. Examples of the polymer compound include a resin such as a copolymer including a repeating unit based on a monomer having an ethylenically unsaturated group. Specific examples of such a copolymer include at least one monomer such as ethylene, propylene, butene, pentene, hexene, vinyl acetate, allyl acetate, ethyl crotonate, acrylic acid, maleic acid, diethyl maleate, and acrylamide. And copolymers composed of repeating units based on the above. The recording method of the present invention is suitable for an ink jet system, particularly a so-called piezo ink jet system using volume modulation, and reduces the bleeding between inks (ICB) even at high speed printing, and achieves a good print quality by significantly changing the conventional system. Can be achieved without. Further, it is also possible to use one having a function of heating the recording paper and the liquid or the ink before and after the printing or before and after the printing to promote the printing and fixing. In addition to the method of printing directly on glossy paper, special paper, cloth, film, OHP, etc., it is also used for printing on intermediate drums and belts, preparing the ink image on the intermediate, and transferring and recording on paper etc. Yes, but plain paper is most preferred.
[0066]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, these embodiments do not limit the present invention.
[0067]
-Oily liquid composition (non-colored oily liquid composition)-
・ Octane 90 parts by mass
・ 2-propanol 10 parts by mass
The above components were sufficiently mixed to obtain an oily liquid composition.
[0068]
-Aqueous liquid composition (non-colored aqueous liquid composition)-
・ Glycerin 10 parts by mass
・ Surfinol 465 1 part by mass
・ Pure water 89 parts by mass
The above components were sufficiently mixed to obtain an aqueous liquid composition.
[0069]
-Ink 1 (aqueous black ink)-
・ 35 parts by mass of pigment dispersion
(Cabjet 300 (manufactured by Cabot) subjected to centrifugal separation (8,000 rpm, 40 minutes): (pigment concentration: 14.4% by mass))
・ 20 parts by mass of diethylene glycol
・ Surfactant (Pluronic PE64, manufactured by BASF) 0.25 parts by mass
・ Pure water 44.75 parts by mass
While sufficiently mixing the above components, a 1N aqueous solution of lithium hydroxide was added dropwise until the pH reached 8.0. Thereafter, the mixture was filtered under pressure with a 2 μm filter to prepare an ink.
[0070]
-Ink 2 (aqueous black ink)-
・ 35 parts by mass of pigment dispersion
(Cabjet 300 (Cabot) manufactured by centrifugation (8,000 rpm, 40 minutes) (pigment concentration: 14.4% by mass))
・ 20 parts by mass of diethylene glycol
・ Butyl carbitol 5 parts by mass
・ Surfinol 465 1 part by mass
・ Pure water 39 parts by mass
While sufficiently mixing the above components, a 1 N aqueous solution of lithium hydroxide was added dropwise until the pH reached 8.0. Thereafter, the mixture was filtered under pressure with a 2 μm filter to prepare an ink.
[0071]
-Ink 3 (oil-based black ink)-
・ 3 parts by mass of dispersant Solspar 1700
・ IP solvent 2835 (made by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd.) 12 parts by mass
・ 5 parts by weight of carbon black Black Pearls L
(Cabot)
After stirring and mixing each of the above Seibu, the mixture was dispersed with an attritor for 2 hours to obtain a dispersion.
[0072]
・ 20 parts by mass of the above dispersion
・ Octane 70 parts by mass
・ Ethanol 10 parts by mass
The above components were thoroughly mixed. Thereafter, the mixture was filtered under pressure with a 2 μm filter to prepare an ink.
[0073]
-Ink 4 (water-based color ink)-
Cyan, magenta, and yellow inks were prepared based on the following compositions, respectively. (The difference is only the dye type and the solvent is the same for all three types.)
Cyan dye:
・ C. I. Direct Blue 199 2 parts by mass
・ C. I. Acid Blue 9 1 part by mass
Magenta dye:
・ Projet Fast Magenta 2 (Zeneca) 3 parts by mass
Yellow dye:
・ Direct yellow 144 3 parts by mass
The above dyes were each stirred with the following composition for 30 minutes, adjusted with water, adjusted to 100 parts by mass, and passed through a 1 μm membrane filter to prepare three colors of cyan, magenta and yellow inks.
[0074]
・ Ethylene glycol 25 parts by mass
・ Butyl carbitol 5 parts by mass
・ Urea 5 parts by mass
・ Surfinol 465 0.5 parts by mass
・ Remaining pure water
[0075]
-Ink 5 (oil-based color ink)-
Cyan, magenta, and yellow inks were prepared based on the following compositions, respectively. (The difference is only the dye type and the solvent is the same for all three types.)
Cyan dye:
・ C. I. Solvent Blue-2: 2.5 parts by mass
Magenta dye:
・ C. I. Solvent Red-2: 2.5 parts by mass
Yellow dye:
・ C. I. Solvent Yellow-2: 2.5 parts by mass
[0076]
The above dyes were each stirred with the following composition for 30 minutes, adjusted with water, adjusted to 100 parts by mass, and passed through a 1 μm membrane filter to prepare three colors of cyan, magenta and yellow inks.
[0077]
・ Isopropyl alcohol: 50 parts by mass
・ Diethylene glycol: 40 parts by mass
-Polypropylene glycol (weight average molecular weight 2000): 7.5 parts by mass
[0078]
(Examples, Comparative Examples)
According to Table 1, an ink set of the ink and the aqueous liquid composition was set in a prototype printer, a printing test was performed, and evaluation was performed.
The prototype printer is a piezo-type inkjet printer including a head for ejecting a liquid composition, in addition to the heads for black and three colors.
In the printing test, a sample was collected under the condition of a resolution of 720 dpi. Xerox L paper was used as the paper.
When a non-colored liquid composition (oil-based liquid composition or aqueous liquid composition) is used, one dot region outside the outline of the black image portion, and an adjacent black portion 1 for an image in which black and color are adjacent to each other. The dot area was replaced with a liquid composition and sprayed. For comparison, when the liquid composition was not ejected, an image was formed by removing one dot from the adjacent black. The head carriage speed is 1016 mm / sec, the printing time difference between black and color, and the printing time difference between ink and the non-colored liquid composition is about 9 msec.
[0079]
(1) Print quality: Visual evaluation of 8-point black characters.
・・・: No bleeding is observed in all of the kanji and hiragana.
・・・: Bleeding is observed in a very small part of kanji and hiragana.
B: Bleeding is observed in a part of kanji and hiragana.
×: Bleeding is observed on the entire surface of kanji and hiragana.
[0080]
(2) ICB (inter color bleed): Visual evaluation of mixed color bleeding between adjacent portions of black and color.
A: No bleeding is observed.
・・・: Bleeding is observed at a very small portion.
Δ: Slight bleeding is observed on the entire surface.
×: Vigorous bleeding is observed over the entire surface.
[0081]
(3) Ink drying property: The drying property of the black ink was checked by pressing L paper immediately after printing to see if ink transfer occurred.
A: Ink transfer does not occur in 5 seconds or less.
・・・: Ink is not transferred in 5 to 10 seconds.
×: Ink is transferred for more than 10 seconds.
[0082]
(4) Color reproducibility (or effect when the same color such as color unevenness is used as the same liquid): Hue unevenness of secondary colors blue, green and red was visually observed.
〇: A beautiful secondary color without color shading.
Δ: Beautiful secondary color, but with shading of color.
×: The secondary colors were not formed, and the respective colors were separated to generate uneven hue.
[0083]
[Table 1]

[0084]
From the results in Table 1, it can be seen that an oil set, an aqueous liquid composition, an oil ink, and an aqueous ink are appropriately combined, an ink set in which the same ink is combined with a liquid composition having properties different from the ink, or properties different from each other. It can be seen that in the example using the ink set in which the above inks were combined, the drying property corresponding to high-speed printing was obtained, and good results were obtained in printing quality and IBC even in high-speed printing. In addition, it can be seen that since the same color ink is composed of the same composition, printing can be performed with a simple configuration, and there is no color unevenness and excellent color reproducibility.
[0085]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in color printing, it is possible to provide an image forming method capable of clearly reproducing an image on a recording medium and realizing excellent printing quality and high-speed printing suitability at low cost.

Claims

Using a liquid set composed of an oil-based liquid composition and an aqueous liquid composition, an image forming method for recording an image by printing on a recording medium,
At least one of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition contains a colorant and has one or more liquid compositions in which one color is composed of one liquid composition,
An image forming method, wherein the oily liquid composition and the aqueous liquid composition are recorded within a printing time difference of 20 msec or less.

A liquid set composed of an oily liquid composition and an aqueous liquid composition includes a liquid set containing a colorant only in an oily liquid composition, a liquid set containing a colorant only in an aqueous liquid composition, and an oily liquid. The image forming method according to claim 1, wherein both the liquid composition and the aqueous liquid composition are one of a liquid set containing a colorant.

The image forming method according to claim 1, wherein the image forming method is an inkjet recording method.

The image forming method according to claim 1, wherein the oily liquid composition and the aqueous liquid composition are printed adjacent to each other.

When the liquid set composed of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant only in the oily liquid composition, printing contact between the oily liquid compositions containing different colorants is included. The image forming method according to claim 4, wherein an aqueous liquid composition is printed on the portion.

When the liquid set composed of the oil-based liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant only in the aqueous liquid composition, print contact between the aqueous liquid compositions containing different-colored colorants The image forming method according to claim 4, wherein an oil-based liquid composition is printed on the portion.

When the liquid set composed of the oily liquid composition and the aqueous liquid composition is a liquid set containing a colorant together with the oily liquid composition and the aqueous liquid composition, the oily liquid composition containing the colorant and the oily liquid The image forming method according to any one of claims 1 to 3, wherein printing is performed by adjoining an aqueous liquid composition containing a colorant different in color from the liquid composition.