JP2004188430A - アークエンド制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接終了時において、アーク長を長く設定するとワイヤ先端部の溶融粒径が大きくなり、次回以後のアークスタートの成功率が悪くなる。
【解決手段】溶接開始信号が入力されると溶接ワイヤを定常の送給速度で被溶接物に前進送給すると共に定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電し、溶接開始信号の入力が停止すると溶接ワイヤを予め定めた速度で後退送給を開始すると共にワイヤ溶融抑制電流を通電し、続いてワイヤ溶融抑制電流より大きい正特性を有する範囲のアーク長計測電流をアーク長計測時間の間通電すると共に通電によるアーク電圧によってアーク長を算出し、アーク長と溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離との差である目標後退距離を算出し、アーク長計測時間が経過するとアーク長計測電流の通電を停止して、目標後退距離だけ後退送給した後に溶接を終了することを特徴とするアークエンド制御方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】溶接開始信号が入力されると溶接ワイヤを定常の送給速度で被溶接物に前進送給すると共に定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電し、溶接開始信号の入力が停止すると溶接ワイヤを予め定めた速度で後退送給を開始すると共にワイヤ溶融抑制電流を通電し、続いてワイヤ溶融抑制電流より大きい正特性を有する範囲のアーク長計測電流をアーク長計測時間の間通電すると共に通電によるアーク電圧によってアーク長を算出し、アーク長と溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離との差である目標後退距離を算出し、アーク長計測時間が経過するとアーク長計測電流の通電を停止して、目標後退距離だけ後退送給した後に溶接を終了することを特徴とするアークエンド制御方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ送給モータによって、溶接ワイヤを被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接のアークエンド制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術1では、図6に示すように、溶接起動設定部11の信号により溶接終了判定部12で溶接終了時を判定し、溶接電圧検出部16で溶接電圧の瞬時値を検出し、この溶接電圧検出部16の出力を短絡・アーク判定部17に入力して短絡またはアークを判定し、前記溶接終了判定部12の出力と前記短絡・アーク判定部17の出力を計測部13に入力し、溶接終了時に発生する短絡が解除された時点を時間起点として所定時間経過後に溶接出力を停止する信号を起動部14に出力するようにしている。
【0003】
駆動部14では、出力制御部15からの溶接出力を制御する信号と、前記計測部13の信号を入力し、前記計測部13から出力停止信号を入力したときに、前記出力制御部15からの入力信号をスイッチング素子30に出力するのを停止している。
【0004】
このように従来技術1では、溶接終了時の短絡解除時を時間起点として所定時間経過後に溶接出力を停止するようにしている。なお、溶接終了時の短絡解除信号(アーク発生信号)が前記計測部13に入力されると、前記計測部13では短絡解除時を時間起点として予め設定した所定時間出力する。
【0005】
この所定時間は0でも良いし0〜数msecと設定しても良い。その後、出力停止信号を駆動部14出力し出力を停止する。
【0006】
これにより、ワイヤ先端部の溶滴が移行したことを検出して出力を停止するため球滴表面に形成される酸化物量を抑制できワイヤ先端の球滴径はワイヤ径の約1.0〜1.2倍と小さく、つぎのアークスタートの失敗を抑制できる。ただし、ワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値に変動が生じる。(特許文献1参照)
【0007】
従来技術2は、最終パルス電流の通電を判別することによって、最終の溶滴が離脱した直後のワイヤ先端の状態をワイヤ先端の溶融金属量又は溶融球の大きさの制御の基点にして、ワイヤ先端の溶融金属量又は溶融球の大きさを次回の瞬時アークスタートに最適な状態にする時間だけ、ベース電流を通電した後に溶接を終了するパルスアーク溶接終了方法である。ただし、ワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値に変動が生じる。(特許文献2参照)
【0008】
【特許文献1】
特開2002−292464号公報
【特許文献2】
特開平9−267171号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
溶接ワイヤ(軟質アルミワイヤ)を被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接のアークエンド制御方法において、溶接開始信号終了と共にワイヤ送給を停止した状態で所定のワイヤ先端・被溶接物間距離を得るために予め定めたワイヤ溶融電流を通電してワイヤ先端部を溶融する。このときワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融量が変わり溶融粒径の大きさに違いが生じる。上記よりワイヤ先端・被溶接物間距離が長くなると上記ワイヤ先端部の溶融粒径が大きくなり、次回以後のアークスタート率が悪くなってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、溶接電源装置PSCに溶接開始信号Stが入力されると溶接ワイヤ1を予め定めた定常の送給速度で被溶接物2に前進送給すると共に前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流Iiを通電し、続いて前記溶接開始信号Stの入力が停止すると前記溶接ワイヤ1を被溶接物2から予め定めた速度で後退送給を開始すると共に小電流のワイヤ溶融抑制電流Irを予め定めた時間通電し、続いて前記ワイヤ溶融抑制電流Irより大きいアーク特性が正特性を有する範囲の値に予め定めたアーク長計測電流Isを予め定めたアーク長計測時間T2の間通電すると共に前記アーク長計測電流Isの通電によるアーク電圧によってアーク長Lkを算出し、前記算出したアーク長Lkと予め定めた溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとの差である目標後退距離Irを算出し、続いて前記アーク長計測時間T2が経過すると前記アーク長計測電流Isの通電を停止してアークを消滅させると共に前記目標後退距離Lrだけ前記後退送給を継続した後に、前記後退送給を停止して溶接を終了することを特徴とするアークエンド制御方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明のアークエンド制御方法を実施する溶接電源装置のブロック図である。
【0012】
溶接ワイヤ1は、ワイヤ送給モータWMと直結した送給ロール5によって、溶接トーチ4を通って送給される。溶接電源装置PSCからの溶接電圧Vwは、溶接トーチ4の先端に取り付けられた図2に示すコンタクトチップ4aによって溶接ワイヤ1に給電する。
【0013】
出力電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して、出力電流検出信号Idとして出力する。出力電圧検出回路VDは、溶接電圧(アーク電圧)Vwを検出して、出力電圧検出信号Vdとして出力する。
【0014】
単安定マルチバイブレータ回路FFは、外部からの溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると動作を開始し、予め定めた時間の単安定マルチバイブレータ信号FfをHighレベルにしてアーク長検出指令回路VR、出力制御回路SCS及びオアー回路ORに出力する。
【0015】
アーク長検出指令回路VRは、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルからLowレベルになると動作を開始し、予め定めた時間のアーク長検出指令信号VrをHighレベルにしてアーク検出演算回路VL及び出力制御回路SCSに出力する。
【0016】
アーク長検出演算回路VLは、アーク長検出指令信号Vrが入力されると動作を開始し、出力電圧検出信号Vdからアーク長Lkを演算及び算出してアーク長検出演算信号Vlを出力制御回路SCSに出力する。
【0017】
出力制御回路SCSは、外部から溶接開始信号Stが入力されて上記溶接開始信号StがHighレベルの期間中は、予め定めた定常の溶接電流設定値Iiを選択し、上記定常の溶接電流設定値Iiに応じた出力制御信号Scを出力する。続けて溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルになり、上記単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルの期間中は動作を継続し、上記単安定マルチバイブレータ信号Ffによって予め定めたワイヤ溶融抑制電流設定値Irを選択し、上記ワイヤ溶融抑制電流設定値Irに応じた出力制御信号Scを出力する。また、上記ワイヤ溶融抑制電流設定値Irは溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小電流の値に設定している。
【0018】
出力制御回路SCSは、アーク長検出指令信号VrがHighレベルの期間中も動作を継続し、上記アーク長検出指令信号Vrによって予め定めたアーク長計測電流設定値Isを選択し、上記アーク長計測電流設定値Isに応じた出力制御信号Scを出力すると共に溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとアーク長検出演算信号Vlとの差である目標後退距離Lrを算出してワイヤ後退指令信号Srとして出力する。
【0019】
オアー回路ORは、ワイヤ後退指令信号Srと単安定マルチバイブレータ信号Ffとのオアー論理を取ってオアー信号Orとして出力する。
【0020】
定常の送給速度設定回路WSは、定常の送給速度設定信号Wsを出力する。 ワイヤ送給制御回路FCSは、外部から溶接開始信号Stが入力され上記溶接開始信号StがHighレベルの期間中は、定常の送給速度設定値Wsに応じたワイヤ送給制御信号Fcsを出力し、続けて溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると共にオアー信号OrがHighレベルの期間中は、予め定めた後退送給速度設定値Wrに応じたワイヤ送給制御信号Fcsを出力し、ワイヤ送給モータWMを逆回転させて溶接ワイヤ1を後退送給する。
【0021】
溶接電源主回路INVは、商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等によってアーク3を安定にするために適した溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。
【0022】
図3は、図1に示す溶接電源装置の動作を説明するための波形図である。図3(A)は溶接開始信号Stの時間変化を示し、図3(B)は溶接電圧(アーク電圧)Vwの時間変化を示し、図3(C)は溶接電流(アーク電流)Iwの時間変化を示す。図3(D)は単安定マルチバイブレータ信号Ffの時間変化を示し、図3(E)はアーク長検出指令信号Vrの時間変化を示し、図3(F)はアーク長検出演算信号Vlの時間変化を示し、図3(G)はワイヤ後退指令信号Srの時間変化を示し、図3(H)はオアー信号Orの時間変化を示し、図3(I)はワイヤ送給制御信号Fcsの時間変化を示し、図3のS1〜S4は各時刻における溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2との距離を示している。以下、同図を参照して動作を説明する。
【0023】
図3に示す時刻t=t1において、ワイヤ送給制御回路FCSに溶接開始信号Stが外部から入力されてHighレベルの期間中は、定常の送給速度設定値Wsに応じた送給制御信号Fcsが出力され、図3(S1)に示すように、溶接ワイヤ1を前進送給しながら定常の溶接電流値Iiを通電する。続いて、時刻t1〜t2の期間中は、上記定常の送給速度設定値Wsに応じた速度で上記溶接ワイヤ1が前進送給され、短絡とアークを繰り返しながら溶接を行う。
【0024】
図3に示す時刻t=t2において、溶接開始信号StがLowレベル(溶接開始信号終了)になると、図1に示す、単安定マルチバイブレータ回路FFは動作を開始し、予め定めたワイヤ溶融抑制電流通電時間T1の間、単安定マルチバイブレータ信号FfをHighレベルにする。ワイヤ送給制御回路FCSは、上記溶接開始信号StがLowレベル(溶接開始信号終了)になった時点から予め定めた後退送給速度設定値Wrに応じた速度で後退送給を開始し、出力制御回路SCSは、図3(D)に示す、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルの期間中は動作を継続し、ワイヤ溶融抑制電流設定値Irを選択して、溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小電流のワイヤ溶融抑制電流Irを図3(G)に示す、ワイヤ溶融抑制電流通電時間T1の間、通電して溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小アークを発生させる。
【0025】
図3に示す時刻t=t3において、アーク長検出指令回路VRは、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルからLowレベルになると動作を開始し、図3(E)に示す、アーク長検出指令信号Vrを予め定めたアーク長計測時間T2の間、Highレベルにして出力する。アーク長検出演算回路VLは、アーク長検出指令信号VrがHighレベルになると動作を開始し、出力電圧検出信号Vdからアーク長Lkを演算及び算出してアーク長検出演算信号Vlとして出力制御回路SCSに出力する。上記出力制御信号SCSは、予め定めた溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとアーク長Lkとの差である目標後退距離Lrを算出して、前記目標後退距離Lrに対応したワイヤ後退指令信号Srを出力する。
【0026】
図3に示す時刻t=t4において、アーク長計測時間T2が経過すると目標後退距離Lrが算出したと判断して出力制御信号SCSは、出力制御信号Scの出力を停止してアークを消滅させる。
【0027】
ワイヤ送給制御回路FCSは上記ワイヤ後退指令信号SrがHighレベルの期間中は溶接ワイヤ1を後退送給し、時刻t=t5において溶接ワイヤ1が目標後退距離Lrを後退したと判断して上記ワイヤ後退指令信号SrをLowレベルにし、溶接ワイヤの後退送給を停止して溶接を終了する。
【0028】
図4は、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定し、アーク電流とアーク電圧との関係を示したものである。図4に示すBは正特性範囲と負特性範囲の境界を示し、アーク長が検出できる最小電流値である。本発明のアーク長計測電流は正特性を有し、上記図4に示すB近傍の正特性の電流を使用している。また、図4に示すAは負特性範囲を有し、ワイヤ先端が溶融しない値であり、本発明のワイヤ溶融抑制電流として使用している。負特性範囲においてはアークの指向性、硬直性に乏しく、ワイヤ先端と母材間の距離に比例した電圧が得られにくい。
【0029】
図5は、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定し、アークエンドを繰り返し50回行なったときの、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの実測値の分布図である。上記より本発明では、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの実測値と設定値とでは、誤差が小さい。
【0030】
【発明の効果】
溶接ワイヤ(軟質アルミワイヤ)を被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接において、アークエンド終了時にアーク長計測電流を通電し、アーク長計測電流の通電によって発生するアーク電圧よりアーク長を算出し、上記算出したアーク長と予め定めたワイヤ先端・被溶接物間距離との差である目標後退距離を算出し、上記算出した目標後退距離の値に達するまでアークを消滅して溶接ワイヤの後退送給をすることにより、(1)ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの設定値に対して、ほぼ同一の値が得られる。(2)ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの値に関係なく、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値が常に一定になるために、次回以後のアークスタートの成功率が大きく改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアークエンド制御方法を実施する溶接電源装置のブロック図である。
【図2】図1に示す溶接電源装置の構成図である。
【図3】図1に示す溶接電源装置の動作を説明するための波形図である。
【図4】アーク長計測電流とアーク長との関係図である。
【図5】ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定したときの従来技術と本発明とのワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの分布図である。
【図6】従来技術の溶接電源装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ
2 被溶接物
3 アーク
4 溶接トーチ
4a コンタクトチップ
5 ワイヤ送給装置の送給ロール
AS アーク判別回路
FF 単安定マルチバイブレータ回路
FCS ワイヤ送給制御回路
ID 出力電流検出回路
INV 溶接電源主回路
OR オアー回路
PSC 溶接電源装置
SCS 出力制御回路
VD 出力電圧検出回路
VL アーク長検出演算回路
VR アーク長検出指令回路
VS 出力電圧設定回路
WS 定常の送給速度設定回路
WM ワイヤ送給モータ
7 ワイヤ送給装置
8 トーチ
9 ワイヤ
10 母材
11 溶接起動設定部
12 溶接終了判定部
13 計数部
14 駆動部
15 出力制御部
16 溶接電圧検出部
20 第1整流部
30 スイッチング素子
40 主変圧器
50 第2整流器
60 直流リアクトル
Ff 単安定マルチバイブレータ信号
Fcs ワイヤ送給制御信号
Id 出力電流検出信号
Ii 定常の溶接電流(値/設定値)
Ir ワイヤ溶融抑制電流(値/設定値)
Is アーク長計測電流(値/設定値)
Iw 溶接電流(アーク電流)
Lk アーク長
Lr 目標後退距離
Lw ワイヤ先端・被溶接物間距離
Sc 出力制御信号
Sr ワイヤ後退指令信号
St 溶接開始信号
Vd 出力電圧検出信号
Vl アーク長検出演算信号
Vr アーク長検出指令信号
Vs 出力電圧設定信号
Vw 溶接電圧(アーク電圧)
Wr 後退送給速度設定値
Ws 定常の送給速度設定値
T1 ワイヤ溶融抑制電流通電時間
T2 アーク長計測時間
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ送給モータによって、溶接ワイヤを被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接のアークエンド制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術1では、図6に示すように、溶接起動設定部11の信号により溶接終了判定部12で溶接終了時を判定し、溶接電圧検出部16で溶接電圧の瞬時値を検出し、この溶接電圧検出部16の出力を短絡・アーク判定部17に入力して短絡またはアークを判定し、前記溶接終了判定部12の出力と前記短絡・アーク判定部17の出力を計測部13に入力し、溶接終了時に発生する短絡が解除された時点を時間起点として所定時間経過後に溶接出力を停止する信号を起動部14に出力するようにしている。
【0003】
駆動部14では、出力制御部15からの溶接出力を制御する信号と、前記計測部13の信号を入力し、前記計測部13から出力停止信号を入力したときに、前記出力制御部15からの入力信号をスイッチング素子30に出力するのを停止している。
【0004】
このように従来技術1では、溶接終了時の短絡解除時を時間起点として所定時間経過後に溶接出力を停止するようにしている。なお、溶接終了時の短絡解除信号(アーク発生信号)が前記計測部13に入力されると、前記計測部13では短絡解除時を時間起点として予め設定した所定時間出力する。
【0005】
この所定時間は0でも良いし0〜数msecと設定しても良い。その後、出力停止信号を駆動部14出力し出力を停止する。
【0006】
これにより、ワイヤ先端部の溶滴が移行したことを検出して出力を停止するため球滴表面に形成される酸化物量を抑制できワイヤ先端の球滴径はワイヤ径の約1.0〜1.2倍と小さく、つぎのアークスタートの失敗を抑制できる。ただし、ワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値に変動が生じる。(特許文献1参照)
【0007】
従来技術2は、最終パルス電流の通電を判別することによって、最終の溶滴が離脱した直後のワイヤ先端の状態をワイヤ先端の溶融金属量又は溶融球の大きさの制御の基点にして、ワイヤ先端の溶融金属量又は溶融球の大きさを次回の瞬時アークスタートに最適な状態にする時間だけ、ベース電流を通電した後に溶接を終了するパルスアーク溶接終了方法である。ただし、ワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値に変動が生じる。(特許文献2参照)
【0008】
【特許文献1】
特開2002−292464号公報
【特許文献2】
特開平9−267171号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
溶接ワイヤ(軟質アルミワイヤ)を被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接のアークエンド制御方法において、溶接開始信号終了と共にワイヤ送給を停止した状態で所定のワイヤ先端・被溶接物間距離を得るために予め定めたワイヤ溶融電流を通電してワイヤ先端部を溶融する。このときワイヤ先端・被溶接物間距離の値に応じて、上記ワイヤ先端部の溶融量が変わり溶融粒径の大きさに違いが生じる。上記よりワイヤ先端・被溶接物間距離が長くなると上記ワイヤ先端部の溶融粒径が大きくなり、次回以後のアークスタート率が悪くなってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、溶接電源装置PSCに溶接開始信号Stが入力されると溶接ワイヤ1を予め定めた定常の送給速度で被溶接物2に前進送給すると共に前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流Iiを通電し、続いて前記溶接開始信号Stの入力が停止すると前記溶接ワイヤ1を被溶接物2から予め定めた速度で後退送給を開始すると共に小電流のワイヤ溶融抑制電流Irを予め定めた時間通電し、続いて前記ワイヤ溶融抑制電流Irより大きいアーク特性が正特性を有する範囲の値に予め定めたアーク長計測電流Isを予め定めたアーク長計測時間T2の間通電すると共に前記アーク長計測電流Isの通電によるアーク電圧によってアーク長Lkを算出し、前記算出したアーク長Lkと予め定めた溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとの差である目標後退距離Irを算出し、続いて前記アーク長計測時間T2が経過すると前記アーク長計測電流Isの通電を停止してアークを消滅させると共に前記目標後退距離Lrだけ前記後退送給を継続した後に、前記後退送給を停止して溶接を終了することを特徴とするアークエンド制御方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明のアークエンド制御方法を実施する溶接電源装置のブロック図である。
【0012】
溶接ワイヤ1は、ワイヤ送給モータWMと直結した送給ロール5によって、溶接トーチ4を通って送給される。溶接電源装置PSCからの溶接電圧Vwは、溶接トーチ4の先端に取り付けられた図2に示すコンタクトチップ4aによって溶接ワイヤ1に給電する。
【0013】
出力電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して、出力電流検出信号Idとして出力する。出力電圧検出回路VDは、溶接電圧(アーク電圧)Vwを検出して、出力電圧検出信号Vdとして出力する。
【0014】
単安定マルチバイブレータ回路FFは、外部からの溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると動作を開始し、予め定めた時間の単安定マルチバイブレータ信号FfをHighレベルにしてアーク長検出指令回路VR、出力制御回路SCS及びオアー回路ORに出力する。
【0015】
アーク長検出指令回路VRは、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルからLowレベルになると動作を開始し、予め定めた時間のアーク長検出指令信号VrをHighレベルにしてアーク検出演算回路VL及び出力制御回路SCSに出力する。
【0016】
アーク長検出演算回路VLは、アーク長検出指令信号Vrが入力されると動作を開始し、出力電圧検出信号Vdからアーク長Lkを演算及び算出してアーク長検出演算信号Vlを出力制御回路SCSに出力する。
【0017】
出力制御回路SCSは、外部から溶接開始信号Stが入力されて上記溶接開始信号StがHighレベルの期間中は、予め定めた定常の溶接電流設定値Iiを選択し、上記定常の溶接電流設定値Iiに応じた出力制御信号Scを出力する。続けて溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルになり、上記単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルの期間中は動作を継続し、上記単安定マルチバイブレータ信号Ffによって予め定めたワイヤ溶融抑制電流設定値Irを選択し、上記ワイヤ溶融抑制電流設定値Irに応じた出力制御信号Scを出力する。また、上記ワイヤ溶融抑制電流設定値Irは溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小電流の値に設定している。
【0018】
出力制御回路SCSは、アーク長検出指令信号VrがHighレベルの期間中も動作を継続し、上記アーク長検出指令信号Vrによって予め定めたアーク長計測電流設定値Isを選択し、上記アーク長計測電流設定値Isに応じた出力制御信号Scを出力すると共に溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとアーク長検出演算信号Vlとの差である目標後退距離Lrを算出してワイヤ後退指令信号Srとして出力する。
【0019】
オアー回路ORは、ワイヤ後退指令信号Srと単安定マルチバイブレータ信号Ffとのオアー論理を取ってオアー信号Orとして出力する。
【0020】
定常の送給速度設定回路WSは、定常の送給速度設定信号Wsを出力する。 ワイヤ送給制御回路FCSは、外部から溶接開始信号Stが入力され上記溶接開始信号StがHighレベルの期間中は、定常の送給速度設定値Wsに応じたワイヤ送給制御信号Fcsを出力し、続けて溶接開始信号StがHighレベルからLowレベル(溶接開始信号終了)になると共にオアー信号OrがHighレベルの期間中は、予め定めた後退送給速度設定値Wrに応じたワイヤ送給制御信号Fcsを出力し、ワイヤ送給モータWMを逆回転させて溶接ワイヤ1を後退送給する。
【0021】
溶接電源主回路INVは、商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等によってアーク3を安定にするために適した溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。
【0022】
図3は、図1に示す溶接電源装置の動作を説明するための波形図である。図3(A)は溶接開始信号Stの時間変化を示し、図3(B)は溶接電圧(アーク電圧)Vwの時間変化を示し、図3(C)は溶接電流(アーク電流)Iwの時間変化を示す。図3(D)は単安定マルチバイブレータ信号Ffの時間変化を示し、図3(E)はアーク長検出指令信号Vrの時間変化を示し、図3(F)はアーク長検出演算信号Vlの時間変化を示し、図3(G)はワイヤ後退指令信号Srの時間変化を示し、図3(H)はオアー信号Orの時間変化を示し、図3(I)はワイヤ送給制御信号Fcsの時間変化を示し、図3のS1〜S4は各時刻における溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2との距離を示している。以下、同図を参照して動作を説明する。
【0023】
図3に示す時刻t=t1において、ワイヤ送給制御回路FCSに溶接開始信号Stが外部から入力されてHighレベルの期間中は、定常の送給速度設定値Wsに応じた送給制御信号Fcsが出力され、図3(S1)に示すように、溶接ワイヤ1を前進送給しながら定常の溶接電流値Iiを通電する。続いて、時刻t1〜t2の期間中は、上記定常の送給速度設定値Wsに応じた速度で上記溶接ワイヤ1が前進送給され、短絡とアークを繰り返しながら溶接を行う。
【0024】
図3に示す時刻t=t2において、溶接開始信号StがLowレベル(溶接開始信号終了)になると、図1に示す、単安定マルチバイブレータ回路FFは動作を開始し、予め定めたワイヤ溶融抑制電流通電時間T1の間、単安定マルチバイブレータ信号FfをHighレベルにする。ワイヤ送給制御回路FCSは、上記溶接開始信号StがLowレベル(溶接開始信号終了)になった時点から予め定めた後退送給速度設定値Wrに応じた速度で後退送給を開始し、出力制御回路SCSは、図3(D)に示す、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルの期間中は動作を継続し、ワイヤ溶融抑制電流設定値Irを選択して、溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小電流のワイヤ溶融抑制電流Irを図3(G)に示す、ワイヤ溶融抑制電流通電時間T1の間、通電して溶接ワイヤ1の先端部が溶融しない小アークを発生させる。
【0025】
図3に示す時刻t=t3において、アーク長検出指令回路VRは、単安定マルチバイブレータ信号FfがHighレベルからLowレベルになると動作を開始し、図3(E)に示す、アーク長検出指令信号Vrを予め定めたアーク長計測時間T2の間、Highレベルにして出力する。アーク長検出演算回路VLは、アーク長検出指令信号VrがHighレベルになると動作を開始し、出力電圧検出信号Vdからアーク長Lkを演算及び算出してアーク長検出演算信号Vlとして出力制御回路SCSに出力する。上記出力制御信号SCSは、予め定めた溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwとアーク長Lkとの差である目標後退距離Lrを算出して、前記目標後退距離Lrに対応したワイヤ後退指令信号Srを出力する。
【0026】
図3に示す時刻t=t4において、アーク長計測時間T2が経過すると目標後退距離Lrが算出したと判断して出力制御信号SCSは、出力制御信号Scの出力を停止してアークを消滅させる。
【0027】
ワイヤ送給制御回路FCSは上記ワイヤ後退指令信号SrがHighレベルの期間中は溶接ワイヤ1を後退送給し、時刻t=t5において溶接ワイヤ1が目標後退距離Lrを後退したと判断して上記ワイヤ後退指令信号SrをLowレベルにし、溶接ワイヤの後退送給を停止して溶接を終了する。
【0028】
図4は、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定し、アーク電流とアーク電圧との関係を示したものである。図4に示すBは正特性範囲と負特性範囲の境界を示し、アーク長が検出できる最小電流値である。本発明のアーク長計測電流は正特性を有し、上記図4に示すB近傍の正特性の電流を使用している。また、図4に示すAは負特性範囲を有し、ワイヤ先端が溶融しない値であり、本発明のワイヤ溶融抑制電流として使用している。負特性範囲においてはアークの指向性、硬直性に乏しく、ワイヤ先端と母材間の距離に比例した電圧が得られにくい。
【0029】
図5は、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定し、アークエンドを繰り返し50回行なったときの、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの実測値の分布図である。上記より本発明では、ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの実測値と設定値とでは、誤差が小さい。
【0030】
【発明の効果】
溶接ワイヤ(軟質アルミワイヤ)を被溶接物へ送給する消耗電極式ガスシールドアーク溶接において、アークエンド終了時にアーク長計測電流を通電し、アーク長計測電流の通電によって発生するアーク電圧よりアーク長を算出し、上記算出したアーク長と予め定めたワイヤ先端・被溶接物間距離との差である目標後退距離を算出し、上記算出した目標後退距離の値に達するまでアークを消滅して溶接ワイヤの後退送給をすることにより、(1)ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの設定値に対して、ほぼ同一の値が得られる。(2)ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの値に関係なく、上記ワイヤ先端部の溶融粒径の値が常に一定になるために、次回以後のアークスタートの成功率が大きく改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアークエンド制御方法を実施する溶接電源装置のブロック図である。
【図2】図1に示す溶接電源装置の構成図である。
【図3】図1に示す溶接電源装置の動作を説明するための波形図である。
【図4】アーク長計測電流とアーク長との関係図である。
【図5】ワイヤ先端・被溶接物間距離Lwを予め定めた距離(5mm)に設定したときの従来技術と本発明とのワイヤ先端・被溶接物間距離Lwの分布図である。
【図6】従来技術の溶接電源装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 溶接ワイヤ
2 被溶接物
3 アーク
4 溶接トーチ
4a コンタクトチップ
5 ワイヤ送給装置の送給ロール
AS アーク判別回路
FF 単安定マルチバイブレータ回路
FCS ワイヤ送給制御回路
ID 出力電流検出回路
INV 溶接電源主回路
OR オアー回路
PSC 溶接電源装置
SCS 出力制御回路
VD 出力電圧検出回路
VL アーク長検出演算回路
VR アーク長検出指令回路
VS 出力電圧設定回路
WS 定常の送給速度設定回路
WM ワイヤ送給モータ
7 ワイヤ送給装置
8 トーチ
9 ワイヤ
10 母材
11 溶接起動設定部
12 溶接終了判定部
13 計数部
14 駆動部
15 出力制御部
16 溶接電圧検出部
20 第1整流部
30 スイッチング素子
40 主変圧器
50 第2整流器
60 直流リアクトル
Ff 単安定マルチバイブレータ信号
Fcs ワイヤ送給制御信号
Id 出力電流検出信号
Ii 定常の溶接電流(値/設定値)
Ir ワイヤ溶融抑制電流(値/設定値)
Is アーク長計測電流(値/設定値)
Iw 溶接電流(アーク電流)
Lk アーク長
Lr 目標後退距離
Lw ワイヤ先端・被溶接物間距離
Sc 出力制御信号
Sr ワイヤ後退指令信号
St 溶接開始信号
Vd 出力電圧検出信号
Vl アーク長検出演算信号
Vr アーク長検出指令信号
Vs 出力電圧設定信号
Vw 溶接電圧(アーク電圧)
Wr 後退送給速度設定値
Ws 定常の送給速度設定値
T1 ワイヤ溶融抑制電流通電時間
T2 アーク長計測時間
Claims (1)
- 溶接電源装置に溶接開始信号が入力されると溶接ワイヤを予め定めた定常の送給速度で被溶接物に前進送給すると共に前記定常の送給速度に対応した定常の溶接電流を通電し、続いて前記溶接開始信号の入力が停止すると前記溶接ワイヤを被溶接物から予め定めた速度で後退送給を開始すると共に小電流のワイヤ溶融抑制電流を予め定めた時間通電し、続いて前記ワイヤ溶融抑制電流より大きいアーク特性が正特性を有する範囲の値に予め定めたアーク長計測電流を予め定めたアーク長計測時間の間通電すると共に前記アーク長計測電流の通電によるアーク電圧によってアーク長を算出し、前記算出したアーク長と予め定めた溶接終了時ワイヤ先端・被溶接物間距離との差である目標後退距離を算出し、続いて前記アーク長計測時間が経過すると前記アーク長計測電流の通電を停止してアークを消滅させると共に前記目標後退距離だけ前記後退送給を継続した後に、前記後退送給を停止して溶接を終了することを特徴とするアークエンド制御方法。
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2002
- 2002-12-09 JP JP2002356347A patent/JP2004188430A/ja active Pending
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