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JP2004185779A - フレキシブル光ディスクの製造方法及びフレキシブル光ディスク - Google Patents

フレキシブル光ディスクの製造方法及びフレキシブル光ディスク Download PDF

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JP2004185779A
JP2004185779A JP2002355090A JP2002355090A JP2004185779A JP 2004185779 A JP2004185779 A JP 2004185779A JP 2002355090 A JP2002355090 A JP 2002355090A JP 2002355090 A JP2002355090 A JP 2002355090A JP 2004185779 A JP2004185779 A JP 2004185779A
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optical disk
flexible optical
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glass
glass substrate
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Application number
JP2002355090A
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English (en)
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Shiyouzou Murata
省蔵 村田
Nobuaki Onaki
伸晃 小名木
Yasutomo Aman
康知 阿萬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】フレキシブルディスクの面振れの高周波領域での面触れ特性を向上させるために、そのディスク基板の厚さのばらつきを可及的に低減するようにフレキシブル光ディスクの構造を工夫することをその第1の課題とし、また、その製造方法を工夫すること。
【解決手段】上記課題解決のために講じた手段1は、上記第1の課題解決のためのものであり、薄肉で可撓性の高い研磨ガラス板で基板を構成し、この基板に転写層を形成してフレキシブル光ディスクを構成すること。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、高記録密度光ディスクおよびその製造方法に関するものであり、フレキシブル光ディスクについて、その基板厚さのばらつきを小さくすることで、チルト(面振れ)の高周波領域に対するフォーカスサーボの追従不良によるフォーカスエラーを低減して、記録再生品質を著しく向上させることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクはリムーバブルであり、かつ大容量であることから記録再生用の記録媒体として広く普及しているが、通常1.2または0.6mmのポリカーボネート基板に転写層を成膜して、この転写層に情報を記録し、これを再生するものである。記録、再生のために記録面上に光を集光するために、記録、再生時の光ピックアップに対する記録面の位置精度が必要であるので、基板を平坦にしかつ剛性を持たせ、さらに、光ピックアップにサーボをかけて、上記位置精度を出している。
光ディスクの記録容量を高めるために対物レンズの開口数(NA)を上げたりレーザー光を短波長化して、光スポットを更に小径化する、研究開発が進められている。他方、対物レンズの開口数(NA)を上げるためには基板のチルト(面振れ)を小さくしなければならないので、製造基板の平面精度を高め、ピックアップにチルト(面振れ)サーボを搭載し、または、転写層上に0.1mm程度の薄いカバー層を設けて、このカバー側から記録再生することでチルト(面振れ)マージンを拡大することなどが行われている。
【0003】
光ディスク基板のチルト(面振れ)を小さくすることは、材料や製法の工夫により達成可能であるが、光ディスクの製造コストが高くなる。光ピックアップにチルト(面振れ)サーボを搭載するものも同様に、光ピックアップのコストが高くなる。
また基板を通さずに転写層側から再生するものも、転写層面と対物レンズの距離が0.1mm程度しか確保できないので、剛体である通常の光ディスクを回転させ、対物レンズとの衝突を防ぐために、面振れを小さく、光ディスクのチャッキング装置のチャッキング精度を向上させる必要がある。しかし、これらも光ディスク、記録、再生装置のコストアップにつながる。
【0004】
そこで、剛体の光ディスクの機械的な平面精度を高くするのではなく、光ディスクを可撓性にし、その記録再生面と反対側にガイドを設け、光ピックアップの対物レンズと反対側にガイドを設け、可撓性光ディスクを対物レンズとガイドで挟んだ状態にして、当該光ディスクの回転によって空気力学的にガイドでディスクを浮上(ベルヌーイ浮上;非接触)させ、これによって、対物レンズに対して記録面の位置を安定化させ、そのチルトを限りなく0に近づけるものも研究開発されている。
【0005】
上記の可撓性光ディスク(フレキシブル光ディスク)の基板を作製するための従来工法として、PETフィルムなどのフレキシブルシート表面に熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を塗布してスタンパの微細凹凸パターンを転写しこれを熱硬化させ、その後、転写層を成膜する熱プレス法や、同じくフレキシブルシート表面に紫外線硬化型樹脂を塗布してスタンパの微細パターンを転写し、紫外線硬化させてから転写層を成膜する2P(Photo Polymerization)法(特許第2942430号明細書)や、可撓性有機物シートを軟加点以上に加熱し、スタンパを圧着させて転写して後、冷却してシートとスタンパを剥離する方法(特開平6−60423号公報)などがある。
【0006】
また、例えば、特開平11−273147号公報に記載されている従来技術は、透明フィルムを熱圧着するダイレクトエンボス法である。昇温させてから圧着するが、面内の温度ばらつき、応力ばらつきを極限に均一にすることが困難であるので、光学特性や機械的強度、反りなどにばらつきが発生しやすい。他方、上記2P法は転写性に優れており、この部分に関するポテンシャルは他の転写工法より優れている。
【0007】
2P法の場合、フレキシブル光ディスクの厚さは、転写するフィルム、転写層、転写層等の厚さの総和である。フィルム自身は工業的に量産されていることにより、その厚み分布は±1μm程度であるが、上記ガイドとディスクの間に形成される空気軸受けによってディスクの面振れを安定化させる場合、フィルム又はディスクの可撓性によって面振れを安定化させることができる。
他方、フォーカスサーボの追従性は面触れの高周波領域において限界があり、フォーカスサーボの追従性がフォーカスエラーを増大させて、記録再生精度を低下させる。これは、フレキシブルディスクの記録容量、記録再生速度を高めるときの大きな課題である。
【0008】
そして、フレキシブルディスクの面振れの周波数成分を解析したところ、面振れの高周波数域は基板の厚さのばらつきに大きく依存することが判明した。
フレキシブルディスクのうねりは空気軸受で大方矯正され、またうねりによる面振れ分は振動振幅が低周波数域なのでフォーカスサーボ機構が追従できる帯域であることから、そのフォーカスエラー発生への影響は小さい。しかし、フレキシブル光ディスクでは、その裏面とガイドとの間に一定の隙間を保持しつつ高速回転するので、基板の板厚のばらつきが、回転による当該表面の面触れをもたらし、特にガイドに近接する裏面の凹凸による板厚のばらつきによる影響が著しく、基板の厚さの不均一による面触れが、フォーカスサーボ機構の追従できうる高周波数域での振動振幅を大きく越えるため、残留フォーカスエラーが大きくなるものと判断される。
【0009】
【特許文献1】特許第2942430号明細書
【特許文献2】特開平6−60423号公報
【特許文献3】特開平11−273147号公報
【0010】
【解決しようとする課題】
そこで、この発明は、フレキシブルディスクの面振れの高周波領域での面触れ特性を向上させるために、そのディスク基板の厚さのばらつきを可及的に低減するようにフレキシブル光ディスクの構造を工夫することをその第1の課題とし、また、その製造方法を工夫することをその第2の課題とするものである。
【0011】
【課題解決のために講じた手段】
【解決手段1】(請求項1に対応)
上記課題解決のために講じた手段1は、上記第1の課題解決のためのものであり、薄肉で可撓性の高い研磨ガラス板で基板を構成し、この基板に転写層を形成してフレキシブル光ディスクを構成することである。
【0012】
【作用】
薄肉で可撓性の高い研磨ガラス板は従来公知のものであり(例えば、松浪硝子製極薄板ガラス#100、AF45、関西新技術研究所の曲がるガラス基板、独ショット製ポリマーコートガラス基板参照)、現在の研磨加工技術で表面粗さを10nm以下、厚さのばらつきを20nm以下に研磨加工することができる。
そして、その厚さが30〜100μmであるときの可撓性、弾性は、厚さ75〜100μmのPETフィルムのそれにほぼ等しい。したがって、これを基板とするフレキシブルディスクは、フレキシブル光ディスクとして十分に機能することができる。
【0013】
また、表面粗さが10nm以下であるから、表面粗さのために記録面の平滑性が阻害されることはない。さらに、可撓性、弾性の問題から、面振れの低周波数領域における安定性では、例えばPET樹脂製基板によるフレキシブル光ディスクに劣るが、表面の凹凸等による基板の厚さのばらつきが20nm以下であるから、基板厚さのばらつきによるフレキシブルディスクの面触れの高周波数域は20nm以下(PET樹脂製基板による場合の1/10)にまで低減され、これによって、フォーカスサーボの追従エラーに起因するフォーカスエラーは大きく低減される。
【0014】
【実施態様1】(請求項2に対応)
実施態様1は、上記解決手段1について、そのガラス基板が、石英や、ホウケイ酸ガラス板の片面又は両面を研磨加工してその厚さのばらつきを20nm以下にしたものである。
【作用】
ガラス基板が、石英や、ホウケイ酸ガラス板の片面又は両面を研磨加工してその厚さのばらつきを20nm以下にしたものであるから、基板の厚さのばらつき、殊に空気軸受を構成するガイドと対抗する裏面の凹凸による基板の厚さのばらつきによる面振れの高周波振動が著しく低減される。
【0015】
【実施態様2】(請求項3に対応)
実施態様3は、上記解決手段1について、そのガラス基板の厚みが30〜100μmであることである。
【作用】
ガラス基板の厚みが30〜100μmであるから、所要の可撓性と剛性を確保することができる。ガラス基板の厚みが30μm未満の場合は、剛性が不足して、空気圧や、面振れ安定エリアとそうでないエリアとの境界面に折れ曲がりを生じ、ガラスが割れる傾向が著しく、他方、100μmを越えると、可撓性不足により、空気圧にならって面振れを矯正する効果が激減する傾向が著しく、したがって、所要の可撓性と剛性を確保する上では適当でない。
【0016】
【実施態様3】(請求項4に対応)
実施態様3は、上記解決手段1について、そのガラス基板の片面ないし両面にシランカップリング処理によって表面が疎水化されていることである。
【作用】
ガラス基板の片面ないし両面にシランカップリング処理によって表面が疎水化されているものであるから、フォトポリマー材料と十分な密着性を有することができる。
【0017】
【実施態様4】(請求項5に対応)
実施態様4は、上記解決手段1について、そのガラス基板に形成した転写層であってスタンパの凹凸微細パターンが転写された転写層の素材が、硬化時に架橋構造をとらないフォトポリマー材料であることである。
【作用】
ガラス基板に形成した転写層であってスタンパの凹凸微細パターンが転写された転写層の素材が、硬化時に架橋構造をとらないフォトポリマー材料であるから、マイクロゲル等を形成せず、平滑性の良好な転写層の形成が可能となる。
【0018】
【実施態様5】(請求項6に対応)
実施態様5は、上記実施態様4について、そのフォトポリマー材料が単官能アクリレートモノマー材料であることである。
【作用】
そのフォトポリマー材料が単官能アクリレートモノマー材料であるから、マイクロゲル等を形成せず、平滑性の良好な転写層の形成が可能となる。
【0019】
【実施態様6】(請求項7に対応)
実施態様6は、上記実施態様5について、その単官能アクリレートモノマー材料が、硬化収縮率10%以下のものであることである。
【作用】
記録層を形成する上記単官能アクリレートモノマー材料が、硬化収縮率10%以下のものであるから、転写時のガラスの反りを低減することができる。
【0020】
【実施態様7】(請求項8に対応)
実施態様7は、上記実施態様4乃至実施態様6について、粘度が10〜100mPa・s以下である上記単官能アクリレートモノマー材料を用いて上記転写層を形成したものである。
【作用】
粘度が10〜100mPa・s以下である上記単官能アクリレートモノマー材料を用いて上記転写層を形成したものであるから、転写層の薄膜形成が可能となる。
【0021】
【実施態様8】(請求項9に対応)
実施態様8は、上記解決手段1について、転写面の反対側のガラス面に補強樹脂層を積層しているものである。
【作用】
転写面の反対側のガラス面に補強樹脂層を積層しているものであるから、基板を形成するガラス板が補強されてその靭性が向上し、また、その弾力が増大される。
したがって、空気軸受に対する光ディスクの追従性が向上し、光ディスクの屈曲、衝撃に対する強度が向上する。したがって、面振れが低減されるとともに、基板の破損、損傷が防止される。
【0022】
【実施態様9】(請求項10に対応)
実施態様9は、上記解決手段1について、その研磨ガラス基板が2枚以上の研磨ガラスの積層構造であるものである。
【作用】
研磨ガラス基板が2枚以上の研磨ガラスの積層構造であるから、一枚のガラス板で基板を構成する場合に比して、その可撓性、柔軟性が高く、したがって、空気軸受に対する光ディスクの追従性が向上し、面振れが低減される。
【0023】
【実施態様10】(請求項11)
実施態様10は、上記実施態様9について、その研磨ガラスが片面研磨ガラス板であって、非研磨面を合わせて接着剤層を介して積層したものである。
【作用】
上記研磨ガラスが片面研磨ガラス板であって、非研磨面を合わせて接着剤層を介して積層したものであるから、一枚ガラス板を両面加工する場合に比して、ガラス板の研磨加工の加工性、生産性に優れている。また、接着剤層を介して非加工面を合わせることで、非加工面の凹凸が接着剤層によって吸収されるので、基板表面の平滑性、基板厚さの均一性をこの非加工面の凹凸が阻止することはない。
また、片面加工のガラス板の他面が非加工面であり、そのために当該ガラス板の板厚が多少不均一であっても、平滑に加工された研磨加工面が基板の表裏両面になるので、積層構造のガラス基板の厚さは均一である。
【0024】
【解決手段2】(請求項12に対応)
解決手段2は、上記の第2の課題を解決するための、フレキシブル光ディスクの製造方法についての手段であり、ガラス基板によるフレキシブル光ディスクについて、スタンパを装着したスピンディスクを高速回転させて転写層を形成し、当該転写層に表面研磨されたガラス板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させ、スタンパを剥離させてから、転写面に記録層、保護層を積層することである。
【作用】
スタンパを装着したスピンディスクを高速回転させて転写層を形成し、当該転写層に表面研磨されたガラス板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させ、スタンパを剥離させてから、転写面に記録層、保護層を積層することで、C/N低下劣化のほとんどない繰り返し記録再生特性が得られる。
【0025】
【実施態様1】(請求項13に対応)
実施態様1は、上記解決手段2について、スピンディスクを1000〜5000rpmで回転させて上記転写層を形成することである。
【作用】
スピンディスクを1000〜5000rpmで回転させて上記転写層を形成することによって、スピンディスク上にスタンパを安定的に保持させた状態で転写層を均一な厚さに成形することができる。
なお、1000rpm未満では、転写層の厚さのばらつきが10μm以上になって、所要の均一性を確保することができず、他方、5000rpmを越えると、通常の保持手段(真空吸着など)ではスタンパが風圧で呷られて微小に振動するようになり、情報記録面の転写層への転写精度が低下する。これを防止するために例えば真空吸着などの保持手段による保持力を強化すると、この保持力によりスタンパの変形が生じるので、結局、情報記録面の転写層への転写精度が低下することになる。
【0026】
【実施態様2】(請求項14に対応)
実施態様2は、上記解決手段2について、上記転写層と研磨ガラス板とを、研磨ガラスの表面をシランカップリング処理し、疎水化して転写層を接着させるものである。
【作用】
ガラス基板の片面ないし両面にシランカップリング処理によって表面が疎水化されているものであるから、転写層であるフォトポリマー材料と十分な密着性を有することができる。
【0027】
【実施態様3】(請求項15に対応)
実施態様3は、上記解決手段2について、シランカップリング処理されたガラス基板の表面に転写層を積層するものである。
【作用】
ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化することによって、転写層であるフォトポリマー材料と十分な密着性を有することができる。
【0028】
【実施態様4】(請求項16に対応)
実施態様4は、上記解決手段2について、そのガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、補強樹脂層を形成することである。
【作用】
ガラス基板の靭性を付与するための補強樹脂層の積層工程で、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化することによって、フォトポリマー材料と十分な密着性を有することができる。
【0029】
【実施の形態】
次いで、この発明によるフレキシブル光ディスクの構造についての実施例とその製造方法についての実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
実施例1は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとらない単官能アクリレートモノマー材料であるノニルフェノキシエチルアクリレート(粘度80mPa・s、硬化収縮率は5%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に3000rpmで塗布して後、これを厚さ8μmに延展させ、その上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理された石英や、ホウケイ酸ガラス基板(両面処理されている)を貼り合わせるものである。ガラス表面がシランカップリング処理によって疎水化されているので、転写層との接着力は十分である。ガラス基板の厚さは、30,50,100μmであればよいが、実施例1におけるガラス板厚は、50μmである。該ガラスは可撓性を有する。また、実施例1におけるガラス板は表裏両面を研磨加工したものであり、その表面粗さはRaで10,15,20nmのいずれでもよいが、この実施例では、表面粗さはRaが15nmのものであり、この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で2μm以下である。また、シランカップリング処理されているガラス基板の裏面に、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付け、可撓性フォトポリマーが付与された構成である。
【0030】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。プロセスの流れの概略を図16、特にガラス基板に対して転写層を形成する図解を図17に示す。表面研磨された石英や、ホウケイ酸ガラス基板の両面を、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理する。スピンディスクに固定されたスタンパ上にノニルフェノキシエチルアクリレート(粘度80mPa・s、硬化収縮率は5%)をスピンディスクを低速で回転させながらスタンパ内周部に滴下させ、円環状に塗布後(図17(a))、スピンディスクを3000rpmで回転し、これをスタンパ全面に厚さ8μmに延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し(図17(b))、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる(図17(c))。ガラス表面はシランカップリング処理され、疎水化されているので、転写層が容易に接着される。また、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料を補強樹脂層として形成する(図13参照)。他には、ポリマー系有機・無機ハイブリッド材料形成以外の方法には、粘着剤を介し高分子有機フィルム貼り付け(図14参照)たり、可撓性フォトポリマーを付与する方法(図15参照)がある。スタンパを剥離して(図17(d))、得られた転写層表面外観はファインな表面を呈しており(図4参照)、厚み分布も均一である(図6参照)。転写面に、記録層、保護層を積層することで(図17(e))、フレキシブル光ディスクが得られる。
【0031】
ここで、転写層を形成する紫外線硬化樹脂の塗布工程においては、図18(a)のように、紫外線硬化樹脂をスタンパ内周部に円環状に塗布し、ガラス基板を重ねてからスピンディスクを高速で回転させて紫外線硬化樹脂を延展させる(図18(b))ようにしても良い。但し、ガラスのように靱性が低い基板を用いる場合には、条件によっては高速回転によって基板が破損する恐れがあるので、前述のようにスタンパ上で紫外線硬化樹脂を延展させ、回転を止めてから基板を重ねるようにする方法が望ましい。
【0032】
図1に示す評価装置で光ディスクを回転させ、ガイドを接近させて空気浮上により光ディスクの面振れを安定化させ、フォーカス、トラッキングサーボをロックさせて記録再生を行う。実施例1の構成では、ディスクの面振れが安定化し、しかも残留フォーカスエラーも小さくなり(図8参照)、高品質な記録再生特性が得られた。
【0033】
また、それぞれの諸条件に言及すると、転写層の膜厚は1〜10μmが適正であり(図3参照)、1μm以下は安定な転写層形成が困難である。また、転写層の膜厚が10μm以上であると、転写層の硬化収縮による反りが大きくなり、そのために空気浮上時の面振れの安定性が悪く、フォーカスサーボが入らないので、記録再生ができない。転写層の膜厚を均一にするため、あるいは高速スピンによってスタンパがチャッキングテーブルから、固定のためのマグネットの磁力不足、真空吸着力不十分となって離れ飛ぶ危険性を考慮して、転写層形成におけるスタンパのスピン回転速度を5000rpm以下にすることが必要である。
1000〜5000rpmのスピンにより、1〜10μm膜厚の転写層を形成することができる(図2参照)。また、樹脂の硬化収縮率は10%以下であることが望ましい。低い分には問題ないが、10%を超えると収縮による逆反り量が大きくなりすぎて、ディスクの面振れ安定化が図れない。
【0034】
【実施例2】
実施例2は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとらない単官能アクリレートモノマー材料であるトリシクロデカニルオキシアクリレート(粘度12mPa・s、硬化収縮率は7%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に1000rpmで塗布して後、これを厚さ2μmに延展させ、その上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理された石英や、ホウケイ酸ガラス基板(両面処理されている)を貼り合わせるものである。ガラス表面がシランカップリング処理によって疎水化されているので、転写層との接着力は十分である。ガラス基板の厚さは、30,50,100μmであればよいが、実施例2におけるガラス板厚は、30μmである。該ガラスは可撓性を有する。また、実施例2におけるガラス板は表裏両面を研磨加工したものであり、その表面粗さはRaで10,15,20nmのいずれでもよいが、この実施例では、表面粗さはRaが10nmであり、この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で4μm以下である。また、シランカップリング処理されているガラス基板の裏面に、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付け、可撓性フォトポリマーが付与された構成である。
【0035】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。表面研磨された石英や、ホウケイ酸ガラス基板の両面を、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理する。スピンディスクに固定されたスタンパ上にトリシクロデカニルオキシアクリレート(粘度12mPa・s、硬化収縮率は7%)を1000rpmで塗布して後、これを厚さ2μmに延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる。ガラス表面はシランカップリング処理され、疎水化されているので、転写層と容易に接着可能である。また、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料を補強樹脂層として形成する。他には、ポリマー系有機・無機ハイブリッド材料形成以外の方法には、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付けたり、可撓性フォトポリマーを付与する方法がある。スタンパを剥離して、得られた転写層表面外観はファインな表面を呈しており(図4参照)、厚み分布も均一である(図6参照)。転写面に、記録層、保護層を積層することで、フレキシブル光ディスクが得られる。
【0036】
図1に示す評価装置で光ディスクを回転させ、ガイドを接近させて空気浮上により光ディスクの面振れを安定化させ、フォーカス、トラッキングサーボをロックさせて記録再生を行う。実施例2の構成では、ディスクの面振れが安定化し、しかも残留フォーカスエラーも小さくなり(図8参照)、高品質な記録再生特性が得られた。
【0037】
【実施例3】
実施例3は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとらない単官能アクリレートモノマー材料であるテトラヒドロフルフリルオキシヘキサノリドアクリレート(20〜200mPa・s、硬化収縮率は10%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に5000rpmで塗布して後、これを厚さ5μmに延展させ、その上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理された石英や、ホウケイ酸ガラス基板(両面処理されている)を貼り合わせるものである。ガラス表面がシランカップリング処理によって疎水化されているので、転写層との接着力は十分である。ガラス基板の厚さは、30,50,100μmであればよいが、実施例2におけるガラス板厚は、100μmである。該ガラスは可撓性を有する。また、実施例2におけるガラス板は表裏両面を研磨加工したものであり、その表面粗さはRaで10,15,20nmのいずれでもよいが、この実施例では、表面粗さはRaが20nmのものであり、この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で18μm以下である。また、シランカップリング処理されているガラス基板の裏面に、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付け、可撓性フォトポリマーが付与された構成である。
【0038】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。表面研磨された石英や、ホウケイ酸ガラス基板の両面を、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理する。スピンディスクに固定されたスタンパ上にテトラヒドロフルフリルオキシヘキサノリドアクリレート(20〜200mPa・s、硬化収縮率は10%)を5000rpmで塗布して後、これを厚さ5μmに延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる。ガラス表面はシランカップリング処理され、疎水化されているので、転写層と容易に接着可能である。また、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料を補強樹脂層として形成する。ポリマー系有機・無機ハイブリッド材料形成以外の方法には、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付けたり、可撓性フォトポリマーを付与する方法がある。スタンパを剥離して、得られた転写層表面外観はファインな表面を呈しており(図4参照)、厚み分布も均一である(図6参照)。転写面に、記録層、保護層を積層することで、フレキシブル光ディスクが得られる。
【0039】
図1に示す評価装置で光ディスクを回転させ、ガイドを接近させて空気浮上により光ディスクの面振れを安定化させ、フォーカス、トラッキングサーボをロックさせて記録再生を行う。実施例3の構成では、ディスクの面振れが安定化し、しかも残留フォーカスエラーも小さくなり(図8参照)、高品質な記録再生特性が得られた。
【0040】
【比較例1】
比較例1は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとらない単官能アクリレートモノマー材料であるフェノキシエチルアクリレート(粘度3mPa・s、硬化収縮率は10%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に1000rpmで塗布して後、延展させ、その上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理された石英や、ホウケイ酸ガラス基板(両面処理されている)を貼り合わせるものである。ガラス表面がシランカップリング処理によって疎水化されているので、転写層との接着力は十分である。ガラス基板の厚さは、30,50,100μmであればよいが、実施例2におけるガラス板厚は、100μmである。該ガラスは可撓性を有する。また、実施例2におけるガラス板は表裏両面を研磨加工したものであり、その表面粗さはRaで10,15,20nmのいずれでもよいが、この実施例では、表面粗さはRaが20nmのものであり、この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で8μm以下である。また、シランカップリング処理されているガラス基板の裏面に、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付け、可撓性フォトポリマーが付与された構成である。
【0041】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。表面研磨された石英や、ホウケイ酸ガラス基板の両面を、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理する。スピンディスクに固定されたスタンパ上にフェノキシエチルアクリレート(粘度3mPa・s、硬化収縮率は10%)を1000rpmで塗布して後、これを延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる。ガラス表面はシランカップリング処理され、疎水化されているので、転写層と容易に接着可能である。また、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料を補強樹脂層として形成する。ポリマー系有機・無機ハイブリッド材料形成以外の方法には、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付けたり、可撓性フォトポリマーを付与する方法がある。スタンパを剥離させてから、転写面に、記録層、保護層を積層することで、フレキシブル光ディスクが得られる。
転写層膜厚は平均0.5μmであり、面内変動が大きい。したがって、1μm以上の膜厚の転写層が得られず、転写層が安定した硬化膜の形成はできなかった。
【0042】
【比較例2】
比較例2は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとる多官能アクリレートモノマー材料(粘度10000mPa・s、硬化収縮率3%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に5000rpmで塗布して後、延展させ、その上にHMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理された石英や、ホウケイ酸ガラス基板(両面処理されている)を貼り合わせるものである。ガラス表面がシランカップリング処理によって疎水化されているので、転写層との接着力は十分である。ガラス基板の厚さは、30,50,100μmであればよいが、実施例2におけるガラス板厚は、100μmである。該ガラスは可撓性を有する。また、実施例2におけるガラス板は表裏両面を研磨加工したものであり、その表面粗さはRaで10,15,20nmのいずれでもよいが、この実施例では、表面粗さはRaが20nmのものであり、この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で8μm以下である。また、シランカップリング処理されているガラス基板の裏面に、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付け、可撓性フォトポリマーが付与された構成である。
【0043】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。表面研磨された石英や、ホウケイ酸ガラス基板の両面を、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)でシランカップリング処理する。スピンディスクに固定されたスタンパ上に多官能アクリレートモノマー材料(粘度10000mPa・s、硬化収縮率3%)を5000rpmで塗布して後、これを延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる。ガラス表面はシランカップリング処理され、疎水化されているので、転写層と容易に接着可能である。また、ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、ポリカーボネートとシリカを構成成分とするポリマー系有機・無機ハイブリッド材料を補強樹脂層として形成する。ポリマー系有機・無機ハイブリッド材料形成以外の方法には、粘着剤を介し高分子有機フィルムを貼り付けたり、可撓性フォトポリマーを付与する方法がある。スタンパを剥離させてから、転写面に、記録層、保護層を積層することで、フレキシブル光ディスクが得られる。
【0044】
比較例2は硬化時の多官能アクリレートモノマー材料のブレンド材料の硬化速度差が大きく、この硬化速度差のために転写層内にマイクロゲルが発生する(図5参照)。このために転写層表面に高さが1μm程度の凹凸を生じ、これが厚みばらつきとなっている(図7参照)。そのため、表面が平滑な転写層を得ることができない。したがって、空気浮上によって光ディスクの面振れを安定化させても、表面の凹凸によりサーボエラー(図9参照)を生じ、記録再生品質は低レベルであった。
【0045】
【比較例3】
比較例3は、スタンパ上に、硬化時に架橋構造をとらない単官能アクリレートモノマー材料であるノニルフェノキシエチルアクリレート(粘度80mPa・s、硬化収縮率は5%)を、スピンディスクに固定されたスタンパ上に3000rpmで塗布して後、これを厚さ8μmに延展させ、その上にPETフィルムを貼り合わせるものである。実施例1におけるPETフィルムの厚さは、75μmである。PETフィルムの表面粗さはRaで50nmである。この表面粗さによる板厚のばらつきは最大で30μmである。
【0046】
以下に、光ディスクの製造方法を示す。スピンディスクに固定されたスタンパ上に単官能アクリレートモノマー材料であるノニルフェノキシエチルアクリレート(粘度80mPa・s、硬化収縮率は5%)を3000rpmで塗布して後、これを延展させる。その上にガラス基板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させる。スタンパを剥離させてから、転写面に、記録層、保護層を積層することで、フレキシブル光ディスクが得られる。
【0047】
図10,11,12に比較例のフィルム製フレキシブル光ディスク,DVDディスク,ガラス製フレキシブル光ディスクの残留フォーカスエラーを示している。ただし、その横軸はディスク回転の周波数、縦軸は残留フォーカスエラーであり、この図10における「PC100μm」はフィルム製フレキシブル光ディスク、「DVDディスク」はPC0.6mm厚みの成形転写ディスク、「ガラス」はガラス製フレキシブル光ディスクである。この図10のグラフから明らかなとおり、比較例3は、ガラスディスク(本発明の実施例1)に比べて残留フォーカスエラーが大きく、記録再生特性が低レベルであった。
【0048】
【発明の作用効果】
1.請求項1の発明の作用効果
請求項1の発明は、フレキシブル光ディスク基板の製造方法において、基板が可撓性を有するガラスで構成されているものであるから、平坦性の良好なディスクが得られ、空気軸受けの作用で、ディスクの面振れを安定化でき、残留フォーカスエラーを極めて小さくできるので、高品質な記録再生特性が達成される。望ましくは、ガラスの表面粗さがRa(中心線平均粗さ)で20nm以下(請求項2)であり、ガラスの厚みが30〜300μm(請求項3)である。
【0049】
2.請求項4の発明の作用効果
請求項4の発明は、ガラスの片面ないし両面にシランカップリング処理されていることによって、ガラスとフォトポリマーとの密着性が強固であり、プリグルーブパターンを転写して後に応力(内部応力)が高い記録膜を成膜しても、ガラスから転写層が剥離することはない。
【0050】
3.請求項5〜請求項7の発明の作用効果
請求項5の発明は、スタンパの凹凸微細パターンをガラス基板に転写する際、単官能アクリレートモノマー材料(請求項6)を用いることにより、硬化時に架橋構造をとらないので、硬化した膜表面にマイクロゲルが発生することなく、平滑な転写面が得られる。また、硬化収縮率が10%以下である(請求項7)ことで、硬化収縮を小さくできるので、反りの小さい転写基板が得られる。
【0051】
4.請求項8の発明の作用効果
請求項8の発明は、単官能アクリレートモノマー材料の粘度が10〜100mPa・s以下であるから、転写層の薄膜で形成することが可能であり、具体的には転写層の膜厚が1〜10μmであるが、請求項7のものと同様に、硬化収縮による転写基板の反りを低減することができる。
【0052】
5.請求項9の発明の作用効果
請求項9の発明は、転写面と反対側のガラス面に、ゴム弾性を付与することによって、空気浮上時にディスクが急峻に折れ曲がることを防止でき、ディスクの面振れを安定させることができる。
【0053】
6.請求項10の発明の作用効果
請求項10の発明は、転写面と反対側のガラス面に、強靭性を付与することによって、ハンドリング時や、空気浮上時にディスクの割れが生じることを防止でき、フレキシブル光ディスクの信頼性、耐久性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の光ディスクとドライブ(ピックアップの対物レンズ)の状態を模式的に示す縦断面図である。
【図2】は、樹脂粘度と膜厚の関係を示す図である。
【図3】は、転写層膜厚とディスク面振れ量との関係を示す図である。
【図4】は、単官能アクリレートモノマーの転写層の表面外観を示す写真(倍率200倍)である。
【図5】は、多官能アクリレートモノマー転写層の表面外観を示す写真(倍率200倍)である。
【図6】は、単官能モノマーで転写層を形成した場合の、円周方向の膜厚分布を示す図である。
【図7】は、多官能モノマーで転写層を形成した場合の、円周方向の膜厚分布を示す図である。
【図8】は、単官能モノマーで転写層を形成した場合の、残留フォーカスエラーを示す図である。
【図9】は、多官能モノマーで転写層を形成した場合の、残留フォーカスエラーを示す図である。
【図10】は、フィルム製フレキシブル光ディスクの残留フォーカスエラーを示す図である。
【図11】は、DVDディスクの残留フォーカスエラーを示す図である。
【図12】は、ガラス製フレキシブル光ディスクの残留フォーカスエラーを示す図である。
【図13】は、極薄板ガラス+転写層+記録膜+無機・有機複合材料コーティングの構成を示す断面図である。
【図14】は、極薄板ガラス+転写層+記録膜+高分子有機フィルム貼り付けの構成を示す断面図である。
【図15】は、極薄板ガラス+転写層+記録膜+可撓性フォトポリマー付与の構成を示す断面図である。
【図16】は、フレキシブル光ディスクの製造方法を簡略に示す図である。
【図17】は、ガラス基板に転写層を形成するプロセスの断面モデルを示す図である。
【図18】は、ガラス基板に転写層を形成する他のプロセスの断面モデルを示す図である。

Claims (16)

  1. フレキシブル光ディスク基板において、基板が可撓性を有する研磨ガラスで構成され、当該ガラス基板に転写層が形成されていることを特徴とするフレキシブル光ディスク。
  2. 上記ガラス基板が、石英や、ホウケイ酸ガラス板の片面又は両面を研磨加工してその厚さのばらつきを20nm以下にしたものであることを特徴とする請求項1のフレキシブル光ディスク基板。
  3. 上記ガラス基板の厚みが30〜100μmであることを特徴とする請求項1のフレキシブル光ディスク。
  4. 上記ガラス基板の片面ないし両面にシランカップリング処理によって表面が疎水化されていることを特徴とする請求項1のフレキシブル光ディスク。
  5. 上記ガラス基板に形成した転写層であってスタンパの凹凸微細パターンが転写された転写層の素材が、硬化時に架橋構造をとらないフォトポリマー材料である、請求項1のフレキシブル光ディスク。
  6. 上記フォトポリマー材料が単官能アクリレートモノマー材料である請求項5のフレキシブル光ディスク。
  7. 上記単官能アクリレートモノマー材料が、硬化収縮率10%以下のものであることを特徴とする請求項6のフレキシブル光ディスク。
  8. 粘度が10〜100mPa・s以下である上記単官能アクリレートモノマー材料を用いて上記転写層を形成した、請求項5乃至請求項7のフレキシブル光ディスク。
  9. 転写面の反対側のガラス面に補強樹脂層を積層している請求項1の表面記録型フレキシブル光ディスク。
  10. 上記研磨ガラス基板が、2枚以上の研磨ガラスの積層構造である請求項1のフレキシブル光ディスク。
  11. 上記研磨ガラスが片面研磨ガラス板であって、非研磨面を合わせて接着剤層を介して積層した、請求項10のフレキシブル光ディスク。
  12. スタンパを装着したスピンディスクを高速回転させて転写層を形成し、当該転写層に表面研磨されたガラス板を重ねて積層し、転写層に紫外線を照射してこれを硬化させ、スタンパを剥離させてから、転写面に記録層、保護層を積層する請求項1のフレキシブル光ディスクの製造方法。
  13. スピンディスクを1000〜5000rpmで回転させて上記転写層を形成する請求項12のフレキシブル光ディスクの製造方法。
  14. 上記転写層と研磨ガラス板とを、研磨ガラスの表面をシランカップリング処理し、疎水化して転写層を接着させる請求項12のフレキシブル光ディスクの製造方法。
  15. シランカップリング処理されたガラス基板の表面に転写層を積層する請求項12のフレキシブル光ディスクの製造方法。
  16. 上記ガラス基板の裏面をシランカップリング処理し、表面を疎水化して、補強樹脂層を形成する請求項12のフレキシブル光ディスクの製造方法。
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