JP2004184335A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】文字盤の照明方法、主に導光体の構成に工夫を凝らし、高い光源からの光の利用効率が得られる表示装置を提供する。
【解決手段】導光体3は、導光体3に入射した発光ダイオード4からの光を導光体3の文字盤2と反対側表面である背面33に向けて反射する反射面32を備え、且つ導光体3は発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置される構成としている。これにより、従来の表示装置における、導光体300の反射面302における透過損失、および背面303での反射光304と文字盤2の視認方向との成す角度が大きいことの2点による発光ダイオード4の出射光の文字盤2照明への利用率低下を抑制して、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることのできるコンビネーションメータ1を実現できる。
【選択図】 図1
【解決手段】導光体3は、導光体3に入射した発光ダイオード4からの光を導光体3の文字盤2と反対側表面である背面33に向けて反射する反射面32を備え、且つ導光体3は発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置される構成としている。これにより、従来の表示装置における、導光体300の反射面302における透過損失、および背面303での反射光304と文字盤2の視認方向との成す角度が大きいことの2点による発光ダイオード4の出射光の文字盤2照明への利用率低下を抑制して、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることのできるコンビネーションメータ1を実現できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関するものであり、車両等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、たとえば自動車に装備される表示装置においては、斬新な視認性を確保するために、文字盤の意匠を透過照明により発光表示させている。
【0003】
従来の表示装置、たとえば自動車に装備される表示装置においては、透過照明される意匠部を備える文字盤の裏側に透明材料、たとえば透明なアクリル樹脂等からなる板状の導光体を文字盤と平行に配置し、文字盤の裏側に配置した光源からの光を導光体に入射させて導光体を面状に発光させて意匠部を透過照明している。光源は、文字盤に対して垂直方向に光を出射させるように配置され、一方、導光体には反射面が設けられ、この反射面により導光体に入射した光源からの光の進行方向を90度転換して、つまり文字盤と略平行な方向に転換して、導光体における文字盤とは反対側の表面である背面に向けて反射し、この反射光を背面により文字盤に向けて反射して文字盤を透過照明している。(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−21655号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の表示装置においては、導光体の反射面における光源からの光の入射角は約45度となる。ここで、アクリル樹脂における全反射角は47度以上である。したがって、導光体の反射面に入射した光源からの光の多くを導光体の背面に向けて反射させることができる。
【0006】
しかしながら、一般に、光源からの光は光軸を中心とする或る範囲内に分布している。そのため、光源からの光、すなわち光軸上の光の導光体の反射面への入射角が45度、つまり光軸の入射角が45度の場合は、光源からの光の幾らかは反射面から導光体外へ透過してしまう、すなわちこの透過光は文字盤の照明に利用されず損失となる。
【0007】
さらに、従来の表示装置においては、導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光の出射角が大きくなる、言い換えると反射光と文字盤との成す角度が小さくなる。このため、反射光は文字盤の視認方向からは逸れてしまい、文字盤照明に関して光源からの光の利用効率が低下する、という問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、表示装置の文字盤の照明方法、主に導光体の構成に工夫を凝らし、高い光源からの光の利用効率が得られる表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0010】
本発明の請求項1に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く導光体と、導光体に設けられ導光体に入射した光源からの光を導光体の文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面とを備え、導光体は光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置される構成としている。これにより、導光体の反射面における光源からの光の入射角を従来の表示装置における入射角度(約45度)よりも大きくできるので、反射面から導光体の外へ透過する光源からの光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から出射し反射面で反射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を前記文字盤へ導く導光体とを備え、光源は導光体の端面に光を入射可能且つ光源の光軸が導光体の文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、導光体は光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置される構成としている。この場合、光源から出射する光は導光体内に入射後、直接導光体の背面に入射しそこで文字盤側へ反射する。すなわち、従来の表示装置の導光体における反射面を省略し、これにより、反射面における光量の損失をなくして光源からの光の利用効率を高めることができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から導光体に入射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く導光体と、導光体に設けられ導光体に入射した光源からの光を導光体の文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面と、文字盤の背面側に配置され文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、指針軸の先端に固定されて文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置する構成としている。これにより、指針を文字盤の表面に沿って回動させる指針計器においても、導光体の反射面における光源からの光の入射角を従来の表示装置における入射角度(約45度)よりも大きくして、反射面から導光体の外へ透過する光源からの光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から出射し反射面で反射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く略板状の導光体と、文字盤の背面側に配置され文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、指針軸の先端に固定されて文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、光源は導光体の端面に光を入射可能且つ光源の光軸が導光体の文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置する構成としている。これにより、指針を文字盤の表面に沿って回動させる指針計器においても、従来の表示装置の導光体における反射面を省略して、反射面における光量の損失をなくし光源からの光の利用効率を高めることができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から導光体に入射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置における場合よりも文字盤の視認方向に大幅に近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0014】
本発明の請求項5に記載の表示装置は、光源は文字盤の視認方向から見て意匠部の外側に配置される構成としている。これにより、光源から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤の発光照度が部分的に高くなる、つまり文字盤の発光照度に斑が生じる不具合を防止することができる。
【0015】
本発明の請求項6に記載の表示装置は、光源は文字盤の視認方向から見て意匠部と指針軸との間に且つ指針軸とは反対側に光を出射するように配置される構成としている。この場合、光源は指針軸近傍に配置され指針軸の径方向外周側に向けて光を出射している。言い換えると、光源は文字盤の意匠部の略中心部に配置されて意匠部の外周側に向けて放射状に光を出射している。したがって、少ない個数の光源により文字盤の意匠部全域を照明することができる。
【0016】
本発明の請求項7に記載の表示装置は、光源は発光ダイオードであり、発光ダイオードの複数の電極は同一平面上に配置され且つ発光ダイオードの光軸は平面に対して傾斜するように設けられる構成としている。一般に表示装置においては、光源が実装されるプリント基板は文字盤の裏側に文字盤と平行に設置されている。一方、表面実装タイプの発光ダイオードにおける発光方向である光軸は、プリント基板の表面、つまり発光ダイオードの複数(たとえば2個)の電極が配置される平面に対して通常は垂直あるいは平行に形成されている。したがって、光源すなわち発光ダイオードの光軸方向を、文字盤に対して傾斜して配置される導光体の背面と平行とする、言い換えると文字盤(プリント基板)に対して傾斜させるためには、適当なスペーサを介してプリント基板に実装する、あるいは、リードタイプの発光ダイオードを用いて発光ダイオードの光軸が所定方向となるように予めリードを曲げた後プリント基板に実装する等、部品点数および組み付け工数の増大を伴ってしまう。これに対して、本発明の請求項7に記載の表示装置によれば、発光ダイオードをプリント基板に通常とおり実装するだけで、容易に発光ダイオードの光軸方向を所定の角度に傾斜させることができる。
【0017】
本発明の請求項8に記載の表示装置は、導光体と文字盤との成す角度は光源から遠ざかるにしたがって大きくなる構成としている。これにより、導光体の背面での反射光と文字盤との成す角度は光源から遠ざかるに連れて大きくなる、すなわち文字盤の視認方向に大幅に近づくので、導光体内を進む光源からの光を高効率で文字盤照明に利用することができる。この場合、本発明の請求項9に記載の表示装置のように、導光体の厚さが光源から遠ざかるにしたがって薄くなるように形成される構成としても同様の効果が得られる。
【0018】
本発明の請求項10に記載の表示装置は、導光体の文字盤と反対側の表面である背面に拡散反射層を形成する構成としている。これにより、導光体内を進行する光源からの光を効率良く文字盤側に反射させると同時に、面発光する導光体の照度を均一にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による表示装置を自動車用コンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【0021】
図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0022】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図1中のIII部拡大図である。
【0023】
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されており、各種情報を表示して運転者に視認させるための文字盤2を備えている。
【0024】
文字盤2は、透光性材質、たとえば透明なポリカーボネート等の薄板から形成されている。文字盤2には、図2に示すように、透過照明される意匠部21が形成されている。意匠部21は、文字盤2の表面(図2において左側の面)あるいは裏面(図2において右側の面)に印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、意匠部21以外の部分に不透光性を有する着色層を設けると共に、意匠部21に半透明着色層を設ける、あるいは部分的に透明なまま残してある。これにより、文字盤2の裏面側に配置される光源である発光ダイオード4からの光を導光体3を介して文字盤2に照射すると、意匠部21はこの光に透過照明されて発光表示される。また、文字盤2の表面側には、略環状の見返し板7を介し透明カバー8が装着されている。透明カバー8は、たとえば透明なポリカーボネート樹脂等からなり、文字盤2表面を清浄に維持すると共に、コンビネーションメータ1内の気密を維持している。一方、文字盤2の裏側には、導光体3が配置されている。
【0025】
導光体3は、透光性材料、たとえば無色透明なアクリル樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等から形成されている。導光体3は、図2に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て略長方形を成すと共に、文字盤2の意匠部21を確実に包含するように配置されている。導光体3の一端側には、発光ダイオード4からの光を導光体3内へ導入する入射面31が設けられている。また、入射面31から入射した光を、導光体3の文字盤2と反対側の表面である背面33に向けて反射させる反射面32が設けられている。背面33には拡散反射層としてシボ面(図示せず)が形成されている。シボ面は、導光体3を樹脂で型成形する際に型により一体的に形成される。シボ面により背面33に入射する光を拡散反射させ文字盤2に向けて出射させることで、導光体3が面状に発光し意匠部21が透過照明される。また、導光体3は、図1に示すように、発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置されている。すなわち、導光体3は、従来の表示装置の場合のように文字盤と平行ではなく、図1に示すように、文字盤に対して傾斜して配置されている。
【0026】
文字盤2の背面側には、導光体3の入射面31に光を入射可能に光源である発光ダイオード4が配置されている。発光ダイオード4は、たとえば、表面実装用のチップタイプのものが用いられ、図1に示すように、文字盤2の背面側に配置されてコンビネーションメータ1の電気回路部を形成するプリント基板5上に実装されている。発光ダイオード4の発光方向は、実装面であるプリント基板5面に垂直である。また、発光ダイオード4は、図1に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て意匠部21の外側に設置されている。このように発光ダイオード4を配置したことにより、発光ダイオード4から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止することができる。
【0027】
文字盤2および発光ダイオード4が実装されたプリント基板5は、たとえば樹脂等からなるケーシング6に収容、保持されている。
【0028】
次に、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の特徴である導光体3の作用、効果について説明する。
【0029】
図3には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図を示す。また、図3中において、破線および破線矢印は、従来の表示装置における導光体300およびその場合の光の経路を示す。
【0030】
先ず、従来の表示装置においては、導光体300は、文字盤2と平行に配置されている。発光ダイオード4からその光軸42方向に出射した光は図3中の破線矢印に示すように進み、反射面302への入射角θ2は45度となる。ここで、アクリル樹脂における全反射角は47度以上である。したがって、従来の表示装置においては、導光体300の反射面302に入射した発光ダイオード4からの光の多くを導光体300の背面303に向けて反射させることができる。しかしながら、通常、発光ダイオード4から出射される光は光軸、つまり図3中の矢印を中心とする或る範囲内に分布している。そのため、図3中において、発光ダイオード4から破線矢印より左方へ出射される光は、反射面302上で全反射されず、一部は反射面302を透過して導光体3の外へ出射される。すなわちこの透過光は文字盤2の照明に利用されず損失となる。さらに、従来の表示装置においては、導光体300の背面303における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光304の出射角が大きくなる、言い換えると反射光304と文字盤2との成す角度が小さくなる。このため、反射光304は文字盤2の視認方向からは逸れてしまい、文字盤照明に関して光発光ダイオード4からの光の利用効率が低下する、という問題がある。
【0031】
これに対し、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、上述したように、導光体3を文字盤2に対して傾斜させて、つまり従来の導光体300に対して傾斜角θ3だけ傾けて配置している。これにより、導光体3の反射面32における発光ダイオード4から出射される光の入射角θ1は、従来の表示装置における入射角θ2(45度)よりも大きくなる。したがって、図3中において、発光ダイオード4から実線矢印より左方へ出射される光の大部分を、反射面32上で全反射させることができ、反射面32から導光体3の外へ透過する光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体3の背面33における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光34と文字盤2との成す角度は、従来の表示装置の場合よりも約θ3だけ大きくなる。このため、導光体3の背面33での反射光34の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤2の視認方向(図3における上下方向)に大きく近づくことになる。したがって、文字盤2照明において発光ダイオード4から出射される光の利用効率を高めることができる。
【0032】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、文字盤2の背面側に配置され発光ダイオード4からの光を文字盤2へ導く導光体3は、導光体3に入射した発光ダイオード4からの光を導光体3の文字盤2と反対側表面である背面33に向けて反射する反射面32を備え、且つ導光体3は発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置される構成としている。これにより、従来の表示装置における、導光体300の反射面302における透過損失、および背面303での反射光304と文字盤2の視認方向との成す角度が大きいことの2点による発光ダイオード4の出射光の文字盤2照明への利用率低下を抑制して、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることのできるコンビネーションメータ1を実現できる。
【0033】
また、以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4を、図1に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て意匠部21の外側に設置している。これにより、発光ダイオード4から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止することができる。
【0034】
図4には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の断面図を示す。
【0035】
この変形例では、導光体3の形状を変更している。すなわち、導光体3の厚さtを、発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって薄くなるように形成している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0036】
図5には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図を示す。
【0037】
他の変形例においても、導光体3の形状を変更している。すなわち、発光ダイオード4から遠ざかる方向の導光体3形状を、一直線状から図5に示すような折曲状に変更している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0038】
図6には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図を示す。
【0039】
他の変形例においても、導光体3の形状を変更している。すなわち、発光ダイオード4から遠ざかる方向の導光体3形状を、一直線状から図6に示すような曲線状に変更している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0040】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【0041】
図8は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図7中のVIII部拡大図である。
【0042】
本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、導光体3の形状および発光ダイオード4の光の出射方向が変更されている。
【0043】
導光体3は、図7に示すように、本発明の第1実施形態による導光体3に設けられる反射面32を廃止し且つ発光ダイオード4からの光を導光体3内へ導入する入射面31を導光体3の一方の端面に設けている。
【0044】
また、光源である発光ダイオード4は、第1実施形態によるコンビネーションメータ1における発光ダイオード4と同様に表面実装用のチップタイプが用いられているが、光の出射方向、言い換えると光軸方向が異なっている。第1実施形態による発光ダイオード4においては、光軸方向は、図8における発光ダイオード4の電極43、44が配置される平面である端面45に対して垂直、言い換えると実装面であるプリント基板5面に垂直となっている。一方、本発明の第2実施形態による発光ダイオード4においては、図8に示すように、発光体41は端面45に対してを傾斜して配置され、それにより、第2実施形態による発光ダイオード4の光軸42方向は端面45に対して傾斜している。さらに、光軸42の方向は、図8に示すように、導光体3の背面33と略平行に設定されている。
【0045】
以上説明した、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の反射面32を廃止して、発光ダイオード4から出射される光を導光体3の背面33に直接入射する構成としたので、発光ダイオード4からの光の利用効率をより一層高めることができる。
【0046】
また、発光ダイオード4の光軸42方向をプリント基板5への取付け面である端面45に対して所定角度傾斜させている。たとえば、光源としてリードタイプの発光ダイオードを使用した場合においては、光軸方向を所定角度傾斜させるため、実装前に予めリードを曲げておく必要があるが、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、その作業は不要となりコンビネーションメータ1の組み付け工数を低減することができる。
【0047】
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図である。
【0048】
図10は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0049】
本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1では、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、指針9および指針9を回動させる回動内機であるムーブメント10が追加されている他は、ほぼ同一構成となっている。したがって、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同一部分の説明は省略し、第3実施形態固有の部分について説明する。
【0050】
文字盤2の意匠部21は、図10に示すように、数字部21aと目盛部21bとから構成されている。意匠部21は、後述するムーブメント10のシャフト11と略同心上に設けられている。
【0051】
文字盤2の裏面側には導光体3が配置されている。導光体3は、文字盤2の意匠部21を確実に包含するために、図10中に破線で示すように、文字盤2の視認方向(図9における左右方向)から見て意匠部21と略同心上の扇形に形成されている。導光体3に発光ダイオード4からの光を導入する入射面31は、導光体3の中心部、すなわち扇の要に相当する部位に、意匠部21と略同心上に形成されている。
【0052】
また、文字盤2の裏面側には、外部からの電気信号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト11を回動させる回動内機であるムーブメント10が設置されている。ムーブメント10は、プリント基板5に実装固定されており、シャフト111は、文字盤2の貫通孔22を通して表側(図9の左側)へ延出して、その先端には指針9が固定されている。この指針9は、透明あるいは半透明の材料、たとえばアクリル樹脂等から形成され、指針9外部の光源(図示せず)からの光を導光することにより指針9自体が発光可能である。
【0053】
光源である発光ダイオード4は、プリント基板5上に導光体3の入射面31に光を入射可能に実装されている。発光ダイオード4の光軸方向は、第1実施形態の場合と同様に、実装面、つまりプリント基板5面に垂直方向である。また、発光ダイオード4は、文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置されている。言い換えると扇型の導光体3の要に相当する位置に配置されている。
【0054】
以上説明した、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1においても、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様に導光体3を文字盤2に対して傾斜させて配設することにより、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることができる。
【0055】
また、発光ダイオード4を文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置することにより、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止すると同時に、扇型の導光体3の要にあたる部分から外周側に向けて光を進行させることで、発光ダイオード4からの光の利用効率を高め、少ない発光ダイオード4個数で意匠部21を確実に照明することができる。
【0056】
(第4実施形態)
図11に、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図を示す。
【0057】
本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、導光体3および発光ダイオード4を変更している。
【0058】
すなわち、図11に示すように、導光体3の入射面31を第2実施形態の場合と同様に導光体3の端面に設け、且つ発光ダイオード4の光軸方向を第2実施形態の場合と同様にプリント基板5に対して傾斜させる、言い換えると導光体3の背面33と平行は方向としている。
【0059】
また、発光ダイオード4は、文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置され、シャフト11とは反対方向に光を出射している。
【0060】
上述のような構成とすることにより、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1においても、本発明の第2実施形態および第3実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様の効果が得られる。
【0061】
以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4の個数を1個としているが、複数個設けてもよい。
【0062】
また、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4の発光色を限定していないので、どのような発光色を使用してもよい。さらに、発行を複数個使用する場合、各発光ダイオード4の発光色を異なるものとしてもよい。
【0063】
また、以上説明した、本発明の第1および第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の光源として発光ダイオード4を用いているが、他の光源、たとえば電球、放電管、電界発光ディスプレイ等であってもよい。
【0064】
また、以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3を無色透明の樹脂にて形成しているが、無色に限らず、透光性であれば着色されていてもよい。
【0065】
また、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の背面33に拡散反射層としてシボ面を設けているが、シボ面の替わりに白色塗装を施してもよい。あるいは、導光体3内に光を拡散反射させる微粒子、たとえばセラミックス微粒子あるいは金属粉末等を均一に分散させてもよい。これは、導光体3を樹脂成形する際に、予め上述の微粒子を樹脂材料中に混入させることで容易に実現できる。
【0066】
また、以上説明した本発明の第1〜第4実施形態は、本発明による表示装置を自動車のコンビネーションメータ1に適用した場合を例に示しているが、自動車のコンビネーションメータ1以外の表示装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図1中のIII部拡大図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の断面図を示す。
【図5】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【図8】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図7中のVIII部拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図11】本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図に相当する。
【符号の説明】
1 コンビネーションメータ(表示装置)
2 文字盤
21 意匠部
21a 数字部
21b 目盛部
22 貫通孔
3 導光体
31 入射面
32 反射面
33 背面
34 反射光
4 発光ダイオード(光源)
41 発光体
42 光軸
43、44 電極
45 端面(平面)
5 プリント基板
6 ケーシング
7 見返し板
8 透明カバー
9 指針
10 ムーブメント(回動内機)
11 シャフト(指針軸)
300 導光体
301 入射面
302 反射面
303 背面
304 反射光
t 厚さ
θ1、θ2 入射角
【発明の属する技術分野】
本発明は表示装置に関するものであり、車両等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、たとえば自動車に装備される表示装置においては、斬新な視認性を確保するために、文字盤の意匠を透過照明により発光表示させている。
【0003】
従来の表示装置、たとえば自動車に装備される表示装置においては、透過照明される意匠部を備える文字盤の裏側に透明材料、たとえば透明なアクリル樹脂等からなる板状の導光体を文字盤と平行に配置し、文字盤の裏側に配置した光源からの光を導光体に入射させて導光体を面状に発光させて意匠部を透過照明している。光源は、文字盤に対して垂直方向に光を出射させるように配置され、一方、導光体には反射面が設けられ、この反射面により導光体に入射した光源からの光の進行方向を90度転換して、つまり文字盤と略平行な方向に転換して、導光体における文字盤とは反対側の表面である背面に向けて反射し、この反射光を背面により文字盤に向けて反射して文字盤を透過照明している。(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−21655号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の表示装置においては、導光体の反射面における光源からの光の入射角は約45度となる。ここで、アクリル樹脂における全反射角は47度以上である。したがって、導光体の反射面に入射した光源からの光の多くを導光体の背面に向けて反射させることができる。
【0006】
しかしながら、一般に、光源からの光は光軸を中心とする或る範囲内に分布している。そのため、光源からの光、すなわち光軸上の光の導光体の反射面への入射角が45度、つまり光軸の入射角が45度の場合は、光源からの光の幾らかは反射面から導光体外へ透過してしまう、すなわちこの透過光は文字盤の照明に利用されず損失となる。
【0007】
さらに、従来の表示装置においては、導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光の出射角が大きくなる、言い換えると反射光と文字盤との成す角度が小さくなる。このため、反射光は文字盤の視認方向からは逸れてしまい、文字盤照明に関して光源からの光の利用効率が低下する、という問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、表示装置の文字盤の照明方法、主に導光体の構成に工夫を凝らし、高い光源からの光の利用効率が得られる表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0010】
本発明の請求項1に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く導光体と、導光体に設けられ導光体に入射した光源からの光を導光体の文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面とを備え、導光体は光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置される構成としている。これにより、導光体の反射面における光源からの光の入射角を従来の表示装置における入射角度(約45度)よりも大きくできるので、反射面から導光体の外へ透過する光源からの光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から出射し反射面で反射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0011】
本発明の請求項2に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を前記文字盤へ導く導光体とを備え、光源は導光体の端面に光を入射可能且つ光源の光軸が導光体の文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、導光体は光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置される構成としている。この場合、光源から出射する光は導光体内に入射後、直接導光体の背面に入射しそこで文字盤側へ反射する。すなわち、従来の表示装置の導光体における反射面を省略し、これにより、反射面における光量の損失をなくして光源からの光の利用効率を高めることができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から導光体に入射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く導光体と、導光体に設けられ導光体に入射した光源からの光を導光体の文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面と、文字盤の背面側に配置され文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、指針軸の先端に固定されて文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置する構成としている。これにより、指針を文字盤の表面に沿って回動させる指針計器においても、導光体の反射面における光源からの光の入射角を従来の表示装置における入射角度(約45度)よりも大きくして、反射面から導光体の外へ透過する光源からの光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から出射し反射面で反射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤の視認方向に大きく近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0013】
本発明の請求項4に記載の表示装置は、透過照明される意匠部を備える文字盤と、文字盤の背面側に配置され文字盤を照明する光源と、文字盤の背面側に配置され光源からの光を文字盤へ導く略板状の導光体と、文字盤の背面側に配置され文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、指針軸の先端に固定されて文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、光源は導光体の端面に光を入射可能且つ光源の光軸が導光体の文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように配置する構成としている。これにより、指針を文字盤の表面に沿って回動させる指針計器においても、従来の表示装置の導光体における反射面を省略して、反射面における光量の損失をなくし光源からの光の利用効率を高めることができる。さらに、導光体と文字盤との位置関係が、従来のように互いに平行ではなく、導光体を光源から遠ざかるにしたがって文字盤に近づくように文字盤に対して傾斜させているので、光源から導光体に入射した光の導光体の背面における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光と文字盤との成す角度が、従来の表示装置における角度よりも大きくなる。このため、導光体の背面での反射光の出射方向は、従来の表示装置における場合よりも文字盤の視認方向に大幅に近づくことになる。したがって、文字盤照明において光源からの光の利用効率を高めることができる。
【0014】
本発明の請求項5に記載の表示装置は、光源は文字盤の視認方向から見て意匠部の外側に配置される構成としている。これにより、光源から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤の発光照度が部分的に高くなる、つまり文字盤の発光照度に斑が生じる不具合を防止することができる。
【0015】
本発明の請求項6に記載の表示装置は、光源は文字盤の視認方向から見て意匠部と指針軸との間に且つ指針軸とは反対側に光を出射するように配置される構成としている。この場合、光源は指針軸近傍に配置され指針軸の径方向外周側に向けて光を出射している。言い換えると、光源は文字盤の意匠部の略中心部に配置されて意匠部の外周側に向けて放射状に光を出射している。したがって、少ない個数の光源により文字盤の意匠部全域を照明することができる。
【0016】
本発明の請求項7に記載の表示装置は、光源は発光ダイオードであり、発光ダイオードの複数の電極は同一平面上に配置され且つ発光ダイオードの光軸は平面に対して傾斜するように設けられる構成としている。一般に表示装置においては、光源が実装されるプリント基板は文字盤の裏側に文字盤と平行に設置されている。一方、表面実装タイプの発光ダイオードにおける発光方向である光軸は、プリント基板の表面、つまり発光ダイオードの複数(たとえば2個)の電極が配置される平面に対して通常は垂直あるいは平行に形成されている。したがって、光源すなわち発光ダイオードの光軸方向を、文字盤に対して傾斜して配置される導光体の背面と平行とする、言い換えると文字盤(プリント基板)に対して傾斜させるためには、適当なスペーサを介してプリント基板に実装する、あるいは、リードタイプの発光ダイオードを用いて発光ダイオードの光軸が所定方向となるように予めリードを曲げた後プリント基板に実装する等、部品点数および組み付け工数の増大を伴ってしまう。これに対して、本発明の請求項7に記載の表示装置によれば、発光ダイオードをプリント基板に通常とおり実装するだけで、容易に発光ダイオードの光軸方向を所定の角度に傾斜させることができる。
【0017】
本発明の請求項8に記載の表示装置は、導光体と文字盤との成す角度は光源から遠ざかるにしたがって大きくなる構成としている。これにより、導光体の背面での反射光と文字盤との成す角度は光源から遠ざかるに連れて大きくなる、すなわち文字盤の視認方向に大幅に近づくので、導光体内を進む光源からの光を高効率で文字盤照明に利用することができる。この場合、本発明の請求項9に記載の表示装置のように、導光体の厚さが光源から遠ざかるにしたがって薄くなるように形成される構成としても同様の効果が得られる。
【0018】
本発明の請求項10に記載の表示装置は、導光体の文字盤と反対側の表面である背面に拡散反射層を形成する構成としている。これにより、導光体内を進行する光源からの光を効率良く文字盤側に反射させると同時に、面発光する導光体の照度を均一にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による表示装置を自動車用コンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【0021】
図2は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0022】
図3は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図1中のIII部拡大図である。
【0023】
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されており、各種情報を表示して運転者に視認させるための文字盤2を備えている。
【0024】
文字盤2は、透光性材質、たとえば透明なポリカーボネート等の薄板から形成されている。文字盤2には、図2に示すように、透過照明される意匠部21が形成されている。意匠部21は、文字盤2の表面(図2において左側の面)あるいは裏面(図2において右側の面)に印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、意匠部21以外の部分に不透光性を有する着色層を設けると共に、意匠部21に半透明着色層を設ける、あるいは部分的に透明なまま残してある。これにより、文字盤2の裏面側に配置される光源である発光ダイオード4からの光を導光体3を介して文字盤2に照射すると、意匠部21はこの光に透過照明されて発光表示される。また、文字盤2の表面側には、略環状の見返し板7を介し透明カバー8が装着されている。透明カバー8は、たとえば透明なポリカーボネート樹脂等からなり、文字盤2表面を清浄に維持すると共に、コンビネーションメータ1内の気密を維持している。一方、文字盤2の裏側には、導光体3が配置されている。
【0025】
導光体3は、透光性材料、たとえば無色透明なアクリル樹脂あるいはポリカーボネート樹脂等から形成されている。導光体3は、図2に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て略長方形を成すと共に、文字盤2の意匠部21を確実に包含するように配置されている。導光体3の一端側には、発光ダイオード4からの光を導光体3内へ導入する入射面31が設けられている。また、入射面31から入射した光を、導光体3の文字盤2と反対側の表面である背面33に向けて反射させる反射面32が設けられている。背面33には拡散反射層としてシボ面(図示せず)が形成されている。シボ面は、導光体3を樹脂で型成形する際に型により一体的に形成される。シボ面により背面33に入射する光を拡散反射させ文字盤2に向けて出射させることで、導光体3が面状に発光し意匠部21が透過照明される。また、導光体3は、図1に示すように、発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置されている。すなわち、導光体3は、従来の表示装置の場合のように文字盤と平行ではなく、図1に示すように、文字盤に対して傾斜して配置されている。
【0026】
文字盤2の背面側には、導光体3の入射面31に光を入射可能に光源である発光ダイオード4が配置されている。発光ダイオード4は、たとえば、表面実装用のチップタイプのものが用いられ、図1に示すように、文字盤2の背面側に配置されてコンビネーションメータ1の電気回路部を形成するプリント基板5上に実装されている。発光ダイオード4の発光方向は、実装面であるプリント基板5面に垂直である。また、発光ダイオード4は、図1に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て意匠部21の外側に設置されている。このように発光ダイオード4を配置したことにより、発光ダイオード4から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止することができる。
【0027】
文字盤2および発光ダイオード4が実装されたプリント基板5は、たとえば樹脂等からなるケーシング6に収容、保持されている。
【0028】
次に、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の特徴である導光体3の作用、効果について説明する。
【0029】
図3には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図を示す。また、図3中において、破線および破線矢印は、従来の表示装置における導光体300およびその場合の光の経路を示す。
【0030】
先ず、従来の表示装置においては、導光体300は、文字盤2と平行に配置されている。発光ダイオード4からその光軸42方向に出射した光は図3中の破線矢印に示すように進み、反射面302への入射角θ2は45度となる。ここで、アクリル樹脂における全反射角は47度以上である。したがって、従来の表示装置においては、導光体300の反射面302に入射した発光ダイオード4からの光の多くを導光体300の背面303に向けて反射させることができる。しかしながら、通常、発光ダイオード4から出射される光は光軸、つまり図3中の矢印を中心とする或る範囲内に分布している。そのため、図3中において、発光ダイオード4から破線矢印より左方へ出射される光は、反射面302上で全反射されず、一部は反射面302を透過して導光体3の外へ出射される。すなわちこの透過光は文字盤2の照明に利用されず損失となる。さらに、従来の表示装置においては、導光体300の背面303における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光304の出射角が大きくなる、言い換えると反射光304と文字盤2との成す角度が小さくなる。このため、反射光304は文字盤2の視認方向からは逸れてしまい、文字盤照明に関して光発光ダイオード4からの光の利用効率が低下する、という問題がある。
【0031】
これに対し、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、上述したように、導光体3を文字盤2に対して傾斜させて、つまり従来の導光体300に対して傾斜角θ3だけ傾けて配置している。これにより、導光体3の反射面32における発光ダイオード4から出射される光の入射角θ1は、従来の表示装置における入射角θ2(45度)よりも大きくなる。したがって、図3中において、発光ダイオード4から実線矢印より左方へ出射される光の大部分を、反射面32上で全反射させることができ、反射面32から導光体3の外へ透過する光の量をほとんどなくすことができる。さらに、導光体3の背面33における反射光、特に光軸付近の照度の高い光の反射光34と文字盤2との成す角度は、従来の表示装置の場合よりも約θ3だけ大きくなる。このため、導光体3の背面33での反射光34の出射方向は、従来の表示装置の場合に比べて文字盤2の視認方向(図3における上下方向)に大きく近づくことになる。したがって、文字盤2照明において発光ダイオード4から出射される光の利用効率を高めることができる。
【0032】
以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、文字盤2の背面側に配置され発光ダイオード4からの光を文字盤2へ導く導光体3は、導光体3に入射した発光ダイオード4からの光を導光体3の文字盤2と反対側表面である背面33に向けて反射する反射面32を備え、且つ導光体3は発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって文字盤2に近づくように配置される構成としている。これにより、従来の表示装置における、導光体300の反射面302における透過損失、および背面303での反射光304と文字盤2の視認方向との成す角度が大きいことの2点による発光ダイオード4の出射光の文字盤2照明への利用率低下を抑制して、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることのできるコンビネーションメータ1を実現できる。
【0033】
また、以上説明した、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4を、図1に示すように、文字盤2の視認方向(図1における左右方向)から見て意匠部21の外側に設置している。これにより、発光ダイオード4から出射される光の一部が直接視認方向に進行して、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止することができる。
【0034】
図4には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の断面図を示す。
【0035】
この変形例では、導光体3の形状を変更している。すなわち、導光体3の厚さtを、発光ダイオード4から遠ざかるにしたがって薄くなるように形成している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0036】
図5には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図を示す。
【0037】
他の変形例においても、導光体3の形状を変更している。すなわち、発光ダイオード4から遠ざかる方向の導光体3形状を、一直線状から図5に示すような折曲状に変更している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0038】
図6には、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図を示す。
【0039】
他の変形例においても、導光体3の形状を変更している。すなわち、発光ダイオード4から遠ざかる方向の導光体3形状を、一直線状から図6に示すような曲線状に変更している。この場合も、発光ダイオード4の光の利用効率向上に関して本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同様の効果が得られる。
【0040】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【0041】
図8は、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図7中のVIII部拡大図である。
【0042】
本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1は、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、導光体3の形状および発光ダイオード4の光の出射方向が変更されている。
【0043】
導光体3は、図7に示すように、本発明の第1実施形態による導光体3に設けられる反射面32を廃止し且つ発光ダイオード4からの光を導光体3内へ導入する入射面31を導光体3の一方の端面に設けている。
【0044】
また、光源である発光ダイオード4は、第1実施形態によるコンビネーションメータ1における発光ダイオード4と同様に表面実装用のチップタイプが用いられているが、光の出射方向、言い換えると光軸方向が異なっている。第1実施形態による発光ダイオード4においては、光軸方向は、図8における発光ダイオード4の電極43、44が配置される平面である端面45に対して垂直、言い換えると実装面であるプリント基板5面に垂直となっている。一方、本発明の第2実施形態による発光ダイオード4においては、図8に示すように、発光体41は端面45に対してを傾斜して配置され、それにより、第2実施形態による発光ダイオード4の光軸42方向は端面45に対して傾斜している。さらに、光軸42の方向は、図8に示すように、導光体3の背面33と略平行に設定されている。
【0045】
以上説明した、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の反射面32を廃止して、発光ダイオード4から出射される光を導光体3の背面33に直接入射する構成としたので、発光ダイオード4からの光の利用効率をより一層高めることができる。
【0046】
また、発光ダイオード4の光軸42方向をプリント基板5への取付け面である端面45に対して所定角度傾斜させている。たとえば、光源としてリードタイプの発光ダイオードを使用した場合においては、光軸方向を所定角度傾斜させるため、実装前に予めリードを曲げておく必要があるが、本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、その作業は不要となりコンビネーションメータ1の組み付け工数を低減することができる。
【0047】
(第3実施形態)
図9は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図である。
【0048】
図10は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【0049】
本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1では、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、指針9および指針9を回動させる回動内機であるムーブメント10が追加されている他は、ほぼ同一構成となっている。したがって、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1と同一部分の説明は省略し、第3実施形態固有の部分について説明する。
【0050】
文字盤2の意匠部21は、図10に示すように、数字部21aと目盛部21bとから構成されている。意匠部21は、後述するムーブメント10のシャフト11と略同心上に設けられている。
【0051】
文字盤2の裏面側には導光体3が配置されている。導光体3は、文字盤2の意匠部21を確実に包含するために、図10中に破線で示すように、文字盤2の視認方向(図9における左右方向)から見て意匠部21と略同心上の扇形に形成されている。導光体3に発光ダイオード4からの光を導入する入射面31は、導光体3の中心部、すなわち扇の要に相当する部位に、意匠部21と略同心上に形成されている。
【0052】
また、文字盤2の裏面側には、外部からの電気信号に対応した角度だけ指針軸であるシャフト11を回動させる回動内機であるムーブメント10が設置されている。ムーブメント10は、プリント基板5に実装固定されており、シャフト111は、文字盤2の貫通孔22を通して表側(図9の左側)へ延出して、その先端には指針9が固定されている。この指針9は、透明あるいは半透明の材料、たとえばアクリル樹脂等から形成され、指針9外部の光源(図示せず)からの光を導光することにより指針9自体が発光可能である。
【0053】
光源である発光ダイオード4は、プリント基板5上に導光体3の入射面31に光を入射可能に実装されている。発光ダイオード4の光軸方向は、第1実施形態の場合と同様に、実装面、つまりプリント基板5面に垂直方向である。また、発光ダイオード4は、文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置されている。言い換えると扇型の導光体3の要に相当する位置に配置されている。
【0054】
以上説明した、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1においても、本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様に導光体3を文字盤2に対して傾斜させて配設することにより、発光ダイオード4からの光の利用効率を高めることができる。
【0055】
また、発光ダイオード4を文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置することにより、文字盤2の意匠部21の発光照度が部分的に高くなる、つまり意匠部21の発光照度が均一にならずに斑が生じるという不具合を防止すると同時に、扇型の導光体3の要にあたる部分から外周側に向けて光を進行させることで、発光ダイオード4からの光の利用効率を高め、少ない発光ダイオード4個数で意匠部21を確実に照明することができる。
【0056】
(第4実施形態)
図11に、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の部分断面図を示す。
【0057】
本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1は、本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1に対して、導光体3および発光ダイオード4を変更している。
【0058】
すなわち、図11に示すように、導光体3の入射面31を第2実施形態の場合と同様に導光体3の端面に設け、且つ発光ダイオード4の光軸方向を第2実施形態の場合と同様にプリント基板5に対して傾斜させる、言い換えると導光体3の背面33と平行は方向としている。
【0059】
また、発光ダイオード4は、文字盤2の意匠部21の外側且つ意匠部21とシャフト11の間に配置され、シャフト11とは反対方向に光を出射している。
【0060】
上述のような構成とすることにより、本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1においても、本発明の第2実施形態および第3実施形態によるコンビネーションメータ1の場合と同様の効果が得られる。
【0061】
以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4の個数を1個としているが、複数個設けてもよい。
【0062】
また、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、発光ダイオード4の発光色を限定していないので、どのような発光色を使用してもよい。さらに、発行を複数個使用する場合、各発光ダイオード4の発光色を異なるものとしてもよい。
【0063】
また、以上説明した、本発明の第1および第2実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の光源として発光ダイオード4を用いているが、他の光源、たとえば電球、放電管、電界発光ディスプレイ等であってもよい。
【0064】
また、以上説明した、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3を無色透明の樹脂にて形成しているが、無色に限らず、透光性であれば着色されていてもよい。
【0065】
また、本発明の第1〜第4実施形態によるコンビネーションメータ1においては、導光体3の背面33に拡散反射層としてシボ面を設けているが、シボ面の替わりに白色塗装を施してもよい。あるいは、導光体3内に光を拡散反射させる微粒子、たとえばセラミックス微粒子あるいは金属粉末等を均一に分散させてもよい。これは、導光体3を樹脂成形する際に、予め上述の微粒子を樹脂材料中に混入させることで容易に実現できる。
【0066】
また、以上説明した本発明の第1〜第4実施形態は、本発明による表示装置を自動車のコンビネーションメータ1に適用した場合を例に示しているが、自動車のコンビネーションメータ1以外の表示装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図1中のIII部拡大図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例の断面図を示す。
【図5】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるコンビネーションメータ1の他の変形例の断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図に相当する。
【図8】本発明の第2実施形態によるコンビネーションメータ1の部分拡大断面図であり、図7中のVIII部拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
【図11】本発明の第4実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図10のIX−IX線断面図に相当する。
【符号の説明】
1 コンビネーションメータ(表示装置)
2 文字盤
21 意匠部
21a 数字部
21b 目盛部
22 貫通孔
3 導光体
31 入射面
32 反射面
33 背面
34 反射光
4 発光ダイオード(光源)
41 発光体
42 光軸
43、44 電極
45 端面(平面)
5 プリント基板
6 ケーシング
7 見返し板
8 透明カバー
9 指針
10 ムーブメント(回動内機)
11 シャフト(指針軸)
300 導光体
301 入射面
302 反射面
303 背面
304 反射光
t 厚さ
θ1、θ2 入射角
Claims (10)
- 透過照明される意匠部を備える文字盤と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤を照明する光源と、
前記文字盤の背面側に配置され前記光源からの光を前記文字盤へ導く導光体と、
前記導光体に設けられ前記導光体に入射した前記光源からの光を前記導光体の前記文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面とを備え、
前記導光体を前記光源から遠ざかるにしたがって前記文字盤に近づくように配置することを特徴とする表示装置。 - 透過照明される意匠部を備える文字盤と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤を照明する光源と、
前記文字盤の背面側に配置され前記光源からの光を前記文字盤へ導く導光体とを備え、
前記光源は前記導光体の端面に光を入射可能且つ前記光源の光軸が前記導光体の前記文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、
前記導光体は前記光源から遠ざかるにしたがって前記文字盤に近づくように配置することを特徴とする表示装置。 - 透過照明される意匠部を備える文字盤と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤を照明する光源と、
前記文字盤の背面側に配置され前記光源からの光を前記文字盤へ導く導光体と、
前記導光体に設けられ前記導光体に入射した前記光源からの光を前記導光体の前記文字盤と反対側表面である背面に向けて反射する反射面と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、
前記指針軸の先端に固定されて前記文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、
前記導光体を前記光源から遠ざかるにしたがって前記文字盤に近づくように配置することを特徴とする表示装置。 - 透過照明される意匠部を備える文字盤と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤を照明する光源と、
前記文字盤の背面側に配置され前記光源からの光を前記文字盤へ導く略板状の導光体と、
前記文字盤の背面側に配置され前記文字盤の表面側に回動可能に指針軸を延出してなる回動内機と、
前記指針軸の先端に固定されて前記文字盤の表面に沿って回動する指針とを備え、
前記光源は前記導光体の端面に光を入射可能且つ前記光源の光軸が前記導光体の前記文字盤と反対側表面である背面と略平行に配置され、
前記導光体を前記光源から遠ざかるにしたがって前記文字盤に近づくように配置することを特徴とする表示装置。 - 前記光源は前記文字盤の視認方向から見て前記意匠部の外側に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表示装置。
- 前記光源は前記文字盤の視認方向から見て前記意匠部と前記指針軸との間に且つ前記指針軸とは反対側に光を出射するように配置されることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
- 前記光源は発光ダイオードであり、前記発光ダイオードの複数の電極は同一平面上に配置され且つ前記発光ダイオードの光軸は前記平面に対して傾斜するように設けられることを特徴とする請求項2、請求項4および請求項6のいずれかに記載の表示装置。
- 前記導光体と前記文字盤との成す角度は前記光源から遠ざかるにしたがって大きくなることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の表示装置。
- 前記導光体の厚さが前記光源から遠ざかるにしたがって薄くなるように形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の表示装置。
- 前記導光体の前記文字盤と反対側の表面である背面に拡散反射層を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の表示装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010003597A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Stanley Electric Co Ltd | Led灯具ユニット |
JP2013245994A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Calsonic Kansei Corp | 文字板照明構造 |
-
2002
- 2002-12-05 JP JP2002354219A patent/JP2004184335A/ja active Pending
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