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JP2004179807A - クロック再生装置、データ通信装置およびクロック再生方法 - Google Patents

クロック再生装置、データ通信装置およびクロック再生方法 Download PDF

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JP2004179807A JP2002341641A JP2002341641A JP2004179807A JP 2004179807 A JP2004179807 A JP 2004179807A JP 2002341641 A JP2002341641 A JP 2002341641A JP 2002341641 A JP2002341641 A JP 2002341641A JP 2004179807 A JP2004179807 A JP 2004179807A
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Abstract

【課題】網揺らぎの大きい状況下でも、安定したクロック再生を行なう。
【解決手段】カウント手段2にてn番目に受信する受信クロック情報(PCR)8のカウント値PCRnと、そのときカウント手段2がクロック再生手段1からの再生クロックをカウントした再生クロック情報(STC)7のカウント値STCnとの間のカウンタ差分(STCn−PCRn)の時間的変化率が周波数のずれを示しているため、クロック制御手段3は、このカウンタ差分が時間的に変化しなくなるようにクロック再生手段1の周波数を調整することで、受信クロック情報(PCR)8に同期したクロック再生を行なう。網揺らぎの大きい状況下ではPCRの受信タイミングが本来のタイミングとずれてしまうため、正確なクロック再生ができなくなってしまう。そこでクロックで制御手段で伝送揺らぎの小さいPCRのみを選択してクロック制御を行なうことで安定したクロック再生が行なえる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信や放送を行なう装置において、送信元から送出されるクロック情報を使用して受信側で送信元のクロックを再生するクロック再生装置、その再生クロックに基づき受信データを再生するデータ通信装置、およびクロック再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開2001−28537号公報に示された従来のクロック再生装置では、受信クロック情報(PCR)8と、再生クロックをカウンとするカウンタとの差分の総和を求めることで網揺らぎの影響を平滑化している。つまり、平均的な網遅延を持った受信クロック情報と、カウンタとの差分の総和を計算しているのと同じことになり、網揺らぎを無視できる状態で差分を計算できるので、ゲイン設定回路で全ての受信クロック情報を基にカウンタとの差分の所定期間の総和をとることで、網揺らぎの影響をそれほど受けずに周波数制御を行なうようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−28537号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のクロック再生装置は、大きな網揺らぎに対して正常にクロック再生を行なえないという問題点がある。
【0005】
例えば、インターネット等の場合では、網揺らぎが数十msに及ぶ場合があり、このような状況下で27MHzのクロックを使用した場合のカウンタのずれは、270000以上に及ぶ。従来のクロック再生装置で想定している揺らぎは、カウンタ差分で数十程度である。この場合、総和をとることによって個々の差分は1桁程度の差分として認識できるが、上記のように大きな網揺らぎのある状況下で差分の総和をとったとしても、許容できる範囲に修正できず、その結果再生するクロックの周波数は揺らぎ、安定したクロック再生が行えないことになる。
【0006】
そこで、この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、網揺らぎの大きい状況下でも安定したクロック再生を行なえるクロック再生装置、データ通信装置およびクロック再生方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のクロック再生装置およびクロック再生方法では、再生クロックをカウントすると共に、送信側から受信したクロック情報のうちから有効なクロック情報のみを選択し、その選択した受信クロック情報と前記カウント値とに基づき、前記再生クロックの周波数を制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1であるクロック再生装置を示す構成図である。図において、1はクロックの周波数を制御可能なクロック再生手段、2はこのクロック再生手段1のクロックをカウントするカウント手段、3はカウント手段2よりカウントされた再生クロック情報(MPEG−2システム規格であればSTC)7および送信装置(図示せず)が送信してきて受信した受信クロック情報(MPEG−2システム規格であればPCR)8とに基づきクロック再生手段1の周波数を制御するクロック制御手段である。
【0009】
次に動作について説明する。
送信装置(図示せず)側から受信クロック情報(PCR)8が送信されてくると、まず、カウント手段2は、最初に受信する受信クロック情報(PCR)8をカウンタの初期値としてロードする一方、クロック制御手段3は、その受信クロック情報(PCR)8のカウンタ値と、カウント手段2からの再生クロック情報(STC)7のカウンタ値との2つのカウンタ値を記録する。この最初のときクロック制御手段3は、クロック再生手段1に対し周波数制御を行なわない。そのためクロック再生手段1はデフォルトの周波数でクロックを出力する。なお、受信クロック情報(PCR)8は、送信装置(図示せず)内のクロックのカウンタ値で定期的にインクリメントされいるものを、送信装置(図示せず)から任意の間隔で、“1000”、“1040”、“1100”、…というように送信されてくるもので、この受信装置に伝送されるまでの伝送遅延の影響を受けるものである。
【0010】
そして、カウント手段2は、クロック再生手段1より出力される再生クロックの周波数に同期して、カウンタを初期値から1つずつインクリメントしてカウントし、再生クロック情報(STC)7としてクロック制御手段3へ出力する。
【0011】
その後、カウント手段2およびクロック制御手段3にてn番目に受信する受信クロック情報(PCR)8のカウント値をPCRn、そのときカウント手段2がクロック再生手段1からの再生クロックをカウントしたカウンタ値である再生クロック情報(STC)7をSTCn、時刻をTnとする。
【0012】
ところで、受信クロック情報(PCR)8を送出する送信装置(図示せず)側のクロックの周波数と、受信装置側のクロック再生手段1のクロックの周波数とが異なると、単位時間のカウンタ増分が異なるため、時間と共にカウンタ差分(STCn−PCRn)の絶対値は大きくなっていく。
【0013】
このカウンタ差分(STCn−PCRn)の時間的変化率が周波数のずれを示しているため、この差分が時間的に変化しなくなるようにクロック制御手段3によってクロック再生手段1の周波数を調整することで、受信クロック情報(PCR)8に同期したクロック再生が行なえる。
【0014】
このように、送信側のクロックの状態を示すクロック情報を送信し、このクロック情報を受信した受信装置でこのクロック情報を基に送信側のクロックに同期したクロックを生成するシステム規格として、ISO/IEC13818−1がある。これはMPEG−2システム規格と呼ばれ、各種画像通信システムに取り込まれている。
【0015】
図2は、MPEG−2システム規格に準拠したクロック同期の仕組みを説明する説明図である。送信装置AにはPCR(Program Clock Reference)生成手段A1が設けられている一方、受信装置Bにはクロック再生装置B1が設けられており、このクロック再生装置B1が図1等に実施の形態として示す本発明のクロック再生装置である。
このMPEG−2システム規格では、送信側から送出されるクロック情報をPCR(Program Clock Reference)、受信側で再生するクロック情報をSTC(System Time Clock)と呼んでおり、PCRは送信側で使用するクロックで動作するカウンタのカウンタ値、STCは受信側で再生したクロックで動作する前記カウント手段2のカウンタ値である。受信装置は送信装置から送られてくるPCRを用いて、本発明のクロック再生装置内のSTCの周波数を送信装置のクロックと合わせる。
【0016】
MPEG−2システム規格では、固定パケット多重を行なうシステムをMPEG−2 TS、可変長パケット多重を行なうシステムをMPEG−2 PSと呼び、それぞれ伝送するクロック情報をPCR、SCR(System Clock Reference)と呼んでいる。
【0017】
ネットワークの伝送遅延が一定でない状況では、受信クロック情報(PCR)8の到着時間が揺らぐため、相当するカウント手段2のカウンタ値が所望の値から揺らぐことになる。これによりカウンタ差分(STCn−PCRn)も揺らぐことになり、正常なクロック再生が行なえなくなる。
【0018】
そこで、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、クロック制御手段3が受信クロック情報(PCR)8の中から、同程度の伝送遅延時間を持つもののみを有効な受信クロック情報(PCR)8として選択して、クロック再生制御を行なうことにより正常なクロック再生が行なえる。
【0019】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、クロック制御手段3が受信クロック情報(PCR)8の中から、遅延時間が同程度の受信クロック情報のみを使用してクロック再生制御を行なうことにより、網揺らぎに影響されない安定したクロック再生が行なえる。
【0020】
ところで、伝送遅延の平均をとっても状況により伝送遅延の平均値は一定とはならない。また、伝送遅延は状況によっていくらでも大きくなるが、ネットワークの構成上ある程度以上は小さくならない。そこで、安定した遅延時間で伝送された、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8のみを使用することで正確なクロック再生を行なうことができる。
【0021】
図3は、受信クロック情報(PCR)8の送信時刻および受信時刻の関係を説明する説明図である。
縦軸にクロック情報のカウンタ値を、横軸に時刻を示す。左側の直線Cと、その直線C上の点は、送信側で周波数一定のクロックのカウンタ値が直線的に増加し、そのカウンタ値を離散的に送信していることを示している。
送信側の直線C上の点である、受信クロック情報(PCR)8のカウンタ値が、伝送遅延によってカウンタ値は変化しないが時刻だけ変化して受信側に届く。
【0022】
受信側では、送信側の直線Cの傾き、すなわち受信クロック情報(PCR)8の周波数が分からないので、その点を幾つか集めて、送信側と同じ周波数のクロック再生が行なえるように、同じ傾きの直線を再現する必要がある。
【0023】
図3では、伝送の遅延時間が小さいクロック情報D2,D6を例えば2つ使用して、受信側で再生しようとする波線Dにて示すような直線を描いている。このように、伝送遅延時間が最小のほうからクロック情報を2つ選ぶことにより、なるべく伝送遅延の影響を受けていないクロック情報を選択できることになる。これにより、直線Dの傾きが、送信側の直線Cの傾きとできるだけ一致するようになる。このため、遅延時間が小さいクロック情報を2つ使用することによってほぼ送信側の直線Cの傾きを予測することができ、受信側の再生クロック情報(STC)が、送信側から送信されてきて受信した受信クロック情報(PCR)8のクロックの周波数がほぼ一致していることになる。なお、ここでは、伝送の遅延時間が小さいクロック情報を例えば2つ使用して送信側の直線Cの傾きを予測するように説明したが、2つ以上でも良いことは勿論である。
【0024】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、クロック制御手段3が受信クロック情報(PCR)8の中から、遅延時間がなるべく小さい受信クロック情報(PCR)8を例えば2つ使用して送信側の受信クロック情報(PCR)8のクロックの周波数を予測し、この周波数になるようにクロック再生制御を行なうことにより、網揺らぎに影響されない安定したクロック再生が行なえる。
【0025】
なお、クロック制御手段3がクロック再生手段1に対しクロック再生制御を行う際のクロックの周波数のずらし分等は予め決められている。
【0026】
次に、クロック制御手段3がクロック再生手段1に対しクロック再生制御を行う際に、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択等するための具体的方法については、次に説明する。
【0027】
<遅延時間の小さい受信クロック情報 (PCR) 8を選択するための方法その1>
図4は、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法の一例を示す説明図である。
送信側のクロック情報の送信タイミングがわかれば、受信側で伝送遅延の小さいクロック情報を選択するのは容易であるが、受信装置側では送信装置側のクロック情報は分からない。図4では、送信側のクロック情報がわからない状況で、受信側には、伝送遅延の小さいクロック情報を選択する方法の一例を示す。
【0028】
具体的には、この図4に示す場合、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、多数の受信クロック情報(PCR)8を用いて近似直線Eを生成するようにする。近似直線Eは、例えば各点と近似直線Eとの間の距離の二乗の和が最小となるような直線とする。この近似直線Eと各点の水平方向(時間軸方向)の位置を比較し、近似直線Eに対しより左側にある点、すなわち近似直線Eとの時間差が大きい点を、伝送遅延時間が小さいクロック情報として認識することができるので、そのような近似直線Eとの時間差が大きい点を2つ選択すれば、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8が2つ決まり、なるべく伝送遅延の影響を受けていないクロック情報を選択できることになり、図3に示す場合と同様に、送信側の直線Cの傾きとできるだけ一致した傾きの近似直線Eを求めることができる。
【0029】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、図4に示すようにして、多数の受信クロック情報(PCR)8から近似直線Eを作成し、その近似直線Eと各受信クロック情報(PCR)8との間の時間を比較することにより、遅延時間のなるべく小さい受信クロック情報(PCR)8を選定できる。その結果、図3に示す場合と同様に、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を例えば2つ使用して送信側の受信クロック情報(PCR)8のクロックの周波数を予測し、この周波数になるようにクロック再生制御を行なうことにより、網揺らぎに影響されない安定したクロック再生が行なうことができる。
【0030】
<遅延時間の小さい受信クロック情報 (PCR) 8を選択するための方法その2>
図5は、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法の他の例を示す説明図である。クロック情報に関しては図3、図4と同様であり、さらにカウント手段2のカウンタ値の軌跡Fを追加したものである。
具体的には、カウント手段2でカウントするカウント値の周波数が、送信側のクロックの周波数とほぼ同じなので、このカウント手段2のカウンタ値と、受信クロック情報(PCR)8のカウンタ値とを比較することにより、遅延時間の小さいクロック情報を選択できる。つまり、受信クロック情報(PCR)8を受信したときのカウント手段2のカウンタ値から、その受信クロック情報(PCR)8のカウンタ値を引いた値が小さいものほど遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8となる。図5では、カウント手段の軌跡Fの直線より上方にある点ほど、その値が小さくなり、遅延時間の小さいクロック情報ということになる。
【0031】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、図5に示すようにして、受信クロック情報(PCR)8を受信したときのカウント手段2のカウンタ値からその受信クロック情報(PCR)8のカウンタ値を引いた値が小さいものを選ぶことにより、容易に遅延時間が小さい受信クロック情報(PCR)8を選定できる。その結果、図3に示す場合と同様に、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を例えば2つ使用して送信側の受信クロック情報(PCR)8のクロックの周波数を予測し、この周波数になるようにクロック再生制御を行なうことにより、網揺らぎに影響されない安定したクロック再生が行なえる。
【0032】
<所定時間毎の再生クロックの周波数制御>
なお、以上の説明では、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択する際に利用する受信クロック情報(PCR)8のサンプル数や、クロック制御のタイミング等については何等述べていないが、上述のようにしての遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するにあたり、例えば、所定時間毎に受信した受信クロック情報(PCR)8のうち、図4に示すようにして伝送遅延時間が小さい、もしくは図5に示すようにしてカウント手段2のカウンタ値との差分が小さい受信クロック情報(PCR)8を例えば1つだけ選びだし、その受信クロック情報(PCR)8と、例えばその前後等の他の所定期間から同様にして1つだけ選んだ受信クロック情報(PCR)8とにより、図3に示す近似直線Dを選択するようにしても良い。こうすることで、一定の間隔でクロック制御が行なえるため安定した制御となり、また制御間隔をあけることができるため処理負荷が低減される。
【0033】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、所定時間に受信した受信クロック情報(PCR)8の中から1つだけ選択して、その受信クロック情報(PCR)8と、その他の所定期間から同様にして1つだけ選んだ受信クロック情報(PCR)8とを用いてクロック制御を行なうことにより、安定かつ処理負荷の少ないクロック再生制御が行なうことができる。
【0034】
<受信クロック情報 (PCR) 8が所定数毎の再生クロックの周波数制御>
所定時間毎の場合と同様に、ある所定数毎に受信クロック情報(PCR)8を受信した後、遅延時間が小さいもしくはカウント手段2との差分が小さい受信クロック情報(PCR)8を1つだけ選びだし、その受信クロック情報(PCR)8と、例えばその前後等の他の所定数の受信クロック情報(PCR)8から同様にして例えば1つだけ選んだ受信クロック情報(PCR)8とにより、図3に示す近似直線Dを選択して、クロック制御を行なうようにしても良い。こうすることで、常に所定数のサンプルが確保した上で遅延時間の小さいに受信クロック情報(PCR)8を選択できるため、より遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を確実に発見でき、誤差の少ないより正確なクロック再生が可能となる。
【0035】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、所定数毎に受信クロック情報(PCR)8の中から1つだけ選択して、その受信クロック情報(PCR)8と、その他の所定数の受信クロック情報(PCR)8から同様にして1つだけ選んだ受信クロック情報(PCR)8とを用いてクロック制御を行なうことにより、遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を高い確率で発見でき、安定かつ処理負荷の少ないクロック再生制御が行なうことができる。
【0036】
<初期ロードした受信クロック情報 (PCR) 8が遅延時間の小さいものでない場合の再生クロックの周波数制御例>
また、本方式で再生しようとしているカウント手段2のカウンタ値の遷移は、遅延時間の小さい受信クロック情報で結ばれた図3における右側の近似直線Dである。
しかしながら、最初にカウント手段2にロードされる受信クロック情報(PCR)8のカウント値は、必ずしも遅延時間の小さいものではない。この初期状態から、カウント手段2のカウント値を、図3における右側の直線D上に乗せるようにするには、大きな周波数変化をもたらす制御が必要となり、クロック再生機能としてはクロックが不安定となるため好ましくない。
【0037】
そこで、図3の右側の直線Dと、初期ロードした受信クロック情報(PCR)8との間の距離を一定に保つ、すなわちクロック再生手段1に対しクロック制御を行う際、初期ロードした受信クロック情報(PCR)8との間の差分を加算してクロック制御を行うことにより、クロック再生手段1に対しクロック制御する周波数の傾きは、図3における右側の直線Dと平行で、かつ、初期ロードした受信クロック情報(PCR)8を通る直線となるので、これをカウント手段2のカウンタ値の軌跡としてもよい。これにより、初期ロードした時点より、送信側のクロック周波数に合わせるような制御を行なうことができ、安定したクロック再生が行なえるようになる。
【0038】
以上のように、本実施の形態1のクロック再生装置B1では、図3に示す右側の近似直線Dと、初期ロードした受信クロック情報(PCR)8との間のカウンタ差分を保持して、図3に示す右側の近似直線Dに対しそのカウント差分を付加した軌跡がカウント手段2のカウンタ値の軌跡となるようにクロック再生制御を行なうことにより、初期ロードした受信クロック情報(PCR)8と遅延時間の小さい受信クロック情報で結ばれた図3の右側の近似直線Dとの間の差分によるクロック周波数の揺らぎを防ぐことができる。
【0039】
<カウンタ差分(STCn−PCRn)に対する領域(ゾーン)管理>
また、再生クロック情報(STC)7と受信クロック情報(PCR)8との間のカウンタ差分(STCn−PCRn)の時間的変化率がクロック再生手段1における再生クロックの周波数のずれを示すが、このカウンタ差分(STCn−PCRn)が網揺らぎにより誤差を含む場合、この差分を基にクロック制御を行なうと再生するクロックの周波数は揺らいでしまう。
【0040】
このため、カウンタ差分(STCn−PCRn)には、常に誤差が含まれているものとして、誤差とみなせないぐらいカウンタ差分が発生した場合にのみ再生クロック制御を行なうようにしてもよい。
つまり、カウンタ差分(STCn−PCRn)に対する管理を領域(ゾーン)で行なうことにし、カウンタ差分(STCn−PCRn)があるゾーン内で変化している分にはクロック制御は現状のまま保持し、ゾーンを越えた時点でクロックの周波数制御を行なうこととする。
【0041】
こうすることで、カウンタ差分に含まれる誤差によって再生クロックを乱すこともなく、明らかに周波数差分が認識できる時点でクロック制御を行なうことで安定かつ正確なクロック再生制御が行なえる。
【0042】
以上のように、カウンタ差分(STCn−PCRn)による管理をゾーンで行なうようにし、カウンタ差分がゾーンを越えた時のみ再生クロックの制御を行なうことにより、このカウンタ差分(STCn−PCRn)が網揺らぎにより誤差を含む場合でも、このカウンタ差分(STCn−PCRn)がゾーン内であれば、このカウンタ差分(STCn−PCRn)を基にクロック制御を行なうことがなくなり、網揺らぎによる再生クロックの周波数の揺らぎを防止でき、安定かつ正確なクロック再生を行なうことができる。
【0043】
<カウンタ差分(STCn−PCRn)が大小の方向にずれる場合の再生クロックの周波数制御>
所定期間毎や所定数毎に幾つかの受信クロック情報(PCR)8のサンプルのうちから遅延時間の小さいものを選択する時、実際にはそれほど伝送遅延時間の小さいものが含まれていない場合がありうる。すると伝送遅延時間が小さくないのに小さいものと認識して、再生クロック情報(STC)7と受信クロック情報(PCR)8との間のカウンタ差分(STCn−PCRn)のずれを、再生クロック情報(STC)7と受信クロック情報(PCR)8との間の周波数差分と誤認識してしまう。
【0044】
そのため、前の期間あるいは所定数の範囲で検出した遅延時間やカウント差より小さい遅延時間やカウント差のサンプルが次の期間あるいは所定数の範囲で見つけられない時の状況である、例えばカウンタ差分(STCn−PCRn)が大きくなる方向にずれる場合は、さらにサンプル数を増やして遅延時間やカウント差がより小さい、すなわち例えばカウンタ差分(STCn−PCRn)がより小さいサンプルを探し、なお見つからない場合には本当に周波数がずれているものとして、例えばその期間あるいは所定数の範囲で遅延時間やカウント差のサンプルが小さい受信クロック情報(PCR)8を用いてクロック制御を行なう。
【0045】
その一方、カウンタ差分(STCn−PCRn)が小さくなる方向にずれるときは、より遅延時間の小さいサンプルが見つかる場合であるが、遅延時間の最小値には限界が有り、極端に遅延時間の小さいサンプルは存在しない。そのため、カウンタ差分が小さくなる方向にずれるときは、本当に周波数がずれている時であるから、すぐさまその期間あるいは所定数の範囲で遅延時間やカウント差のサンプルが小さい受信クロック情報(PCR)8を用いてクロック制御を行なうようにする。
【0046】
以上のように、カウンタ差分(STCn−PCRn)のずれる方向に基づいて、受信クロック情報(PCR)8のサンプル抽出期間あるいは抽出数を増やしてサンプル数を増やすか、あるいはそのサンプル抽出期間あるいは抽出数を変えないかを決定していて、そのサンプル抽出期間あるいは抽出数の範囲内で、遅延時間やカウント差が小さい受信クロック情報(PCR)8を用いてクロック制御を行なうようにしたので、カウンタ差分(STCn−PCRn)のずれる方向に応じてクロック制御を変えることができ、安定かつ迅速なクロック再生制御が行なうことができる。
【0047】
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、網揺らぎの大きさに関係無く、予め設定しておいたサンプル抽出期間やサンプル抽出数、周波数のずらし分等の係数を用いてクロック再生制御を行なうように説明したが、本実施の形態2では、網揺らぎの状況に応じて上記係数などの制御方法を変更し、常に最適なクロック再生を行なえるようにしたものである。
【0048】
図6は、実施の形態2のクロック再生装置を示す構成図である。
図において、4は再生クロック情報(STC)7と受信クロック情報(PCR)8との情報から網揺らぎの大きさを予測する揺らぎ予測手段である。図6において、図1と同一の参照番号は図1と同一または同等の要素であるので、これら構成の詳細説明を省略する。
【0049】
次に動作について説明する。なお、以下に説明する動作以外は、上述の実施の形態1の動作と同じである。
揺らぎ予測手段4は、再生クロック情報(STC)7と、受信クロック情報(PCR)8との間のカウンタ差分(STCn−PCRn)の揺らぎから、網揺らぎの大きさを予測し、クロック制御手段3に通知する。
【0050】
クロック制御手段3は、再生クロック情報(STC)7、受信クロック情報(PCR)8、および揺らぎ予測手段5が予測した網揺らぎの予測情報から、クロック再生手段1の再生クロックの周波数を決定し制御する。
【0051】
網揺らぎの大きさは、カウンタ差分(STCn−PCRn)の揺らぎの量に比例するため、ある時間内あるいはサンプル数内のカウンタ差分の最大値と最小値の差により、ある程度推測できる。
【0052】
網揺らぎが大きい場合、受信クロック情報(PCR)8の遅延時間が最小値に近づく可能性は低くなる。遅延時間が最小値に近い受信クロック情報(PCR)8を使用しないでクロック再生制御を行なおうとすると、誤差を多分に含んでいるため正確なクロック再生を行なえなくなる。そのため、網揺らぎが大きい場合は、受信クロック情報(PCR)8のサンプル数を増やすことにより、遅延時間が最小値に近い受信クロック情報(PCR)8を選択する確率が高くなり、正確なクロック再生を行なうことができる。サンプル時間を増やすことにより、サンプル数を増やすことができる。
【0053】
しかし、受信クロック情報(PCR)8のサンプル数や、サンプル時間を増やすことにより、結果的に制御間隔が長くなるため、迅速なクロック再生が行なえなくなってしまう。
【0054】
そのため、揺らぎが小さい場合は、受信クロック情報(PCR)8のサンプル時間もしくはサンプル数を減らして、クロック再生手段1の再生クロックの周波数を制御することによって、迅速なクロック再生が可能となる。
【0055】
以上のように、本実施の形態2によれば、揺らぎ予測手段5によって網揺らぎの大きさを予測し、予測した網揺らぎの大きさによってサンプルする受信クロック情報(PCR)8の期間やサンプル数を決定して制御するようにしたので、網揺らぎの大きさに応じた迅速かつ安定したクロック再生を行なうことができる。
【0056】
また、上記実施の形態1で説明したようにクロック差分をゾーンで管理する場合、本実施の形態2では、ゾーンの大きさを網揺らぎの大きさによって変更するようにしてもよい。つまり、網揺らぎが大きい場合は、揺らぎを周波数変化と誤認識しないようにクロック差分のゾーンを大きくすることで安定したクロック再生が行なえる。また揺らぎが小さい場合は、クロック差分のゾーンを小さくすることで、ゾーンを越えるまでの時間が短くなり、その結果、制御間隔も短くなり、クロック再生制御が迅速に行なえる。
【0057】
以上のように、揺らぎ予測手段5によって網揺らぎの大きさを予測し、予測した揺らぎの大きさによってカウンタ差分を管理するゾーンの大きさを変えることにより、迅速かつ安定したクロック再生を行なうことができる。
【0058】
なお、本実施の形態2においても、上記実施の形態1で説明したクロック制御手段3がクロック再生手段1に対しクロック再生制御を行う際に行う各種処理である、「遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法その1」や、「遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法その2」、「所定時間毎の再生クロックの周波数制御」、「受信クロック情報(PCR)8が所定数毎の再生クロックの周波数制御」、「初期ロードした受信クロック情報(PCR)8が遅延時間の小さいものでない場合の再生クロックの周波数制御例」、「カウンタ差分(STCn−PCRn)が大小の方向にずれる場合の再生クロックの周波数制御」等を行うようにしても良い。このようにすれば、上記実施の形態1で説明した効果が、この実施の形態2の効果と併せて得られることになる。
【0059】
実施の形態3.
以上の実施の形態1、2では、網揺らぎによる伝送遅延の発生した状況下でクロック再生制御を行なうものを説明したが、この実施の形態3では、網揺らぎの有無にかかわらず、より精度の高いクロック再生制御を行なうための実施の形態を示す。なお、クロック再生装置の構成は、図1に示す実施の形態1または図6に実施の形態2のものと同じであるので、構成の説明は省略して、それらの図を参照して特徴ある動作のみを説明する。
【0060】
クロック制御手段3における制御アルゴリズムを除いた、基本的なクロック再生制御動作に関しては、実施の形態1,2と同様なので省略する。
【0061】
図7は、送信側および受信側のカウンタ値の推移を示す説明図である。
送信側、受信側のクロックは各々所定の周波数で動作しており、カウンタ手段2はその周波数でインクリメントされる。そのため、本来カウンタ値の遷移は階段のようにステップ毎に上昇していく。図7では、カウンタが連続的に上昇すると仮定した場合の軌跡を示しいている。ある時刻のカウンタ値は、カウンタ値の軌跡Fを示した直線上でその時刻と交差する点が示すカウンタ値の小数点以下を切捨てまたは切り上げたものである。例えば時刻t0の送信側のカウンタ値は、直線上では123.2を示しているが、実際のカウンタ値は、切り下げによると123となる。
【0062】
送受の周波数差を認識するために、単位時間における送受カウンタの差分の変化量が必要となる。
図7におけるt0からt13までのカウンタ差分は、−1,0,0,1,1,0,1,1,1,2,1,1,2,2となっている。
このようにステップ的に変化するカウンタ値の差分を求めるとき、切り捨てまたは切り上げによる±1の誤差が加算されて、正確な周波数差分が求められない。これは一種の量子化誤差である。
【0063】
図7における周波数差分は、単位時間あたりの2つの直線で示される差の変動分であるため、2つの直線の差を正確に示すポイントの情報のみを使用して周波数差分を求めれば、正確なクロック再生が行なえる。受信側の直線から送信側の直線を引いた値は、時間と共に増加している。カウンタ差分が1を示すのは、2つの直線の間にカウンタ値の変化点が1つ入る場合で、このとき2つの直線の差分は0より大きく2より小さくなる。
【0064】
図7のようにカウンタ差分が多少増減しながらも、少しずつ増加していく場合、同じカウンタ差分をもつ複数の時刻において、直線差分は時刻と共に増加している。カウンタ差分の値の最初の変化点が、同じカウンタ差分の値を有するポイントの中でも一番直線差分が小さいことになる。このとき、直線差分はカウンタ差分から1を引いたものに近い値となる。
よって、カウンタ差分の値の最初の変化点は、{直線差分+1}に近い値となる。
【0065】
ある程度正確に直線差分を求められる点のみを使用してクロック制御を行なうことにより、正確なクロック再生が行なえるので、カウンタ差分の値の最初の変化点のみを使用してクロック制御を行なう。
図7において、カウンタ差分の値の最初の変化点となるt3とt9のカウンタ差分を用いて周波数差分を求めると、より正確な周波数差分が得られる。計算で求められる周波数差分は、{(t9のカウンタ差分)−(t3のカウンタ差分))/時間=(2−1)/6Δt=1/6Δtとなり、図7に示す2つの直線の傾きの差とほぼ同じである。
【0066】
また、カウンタ差分の値の最後の変化点のみを使用しても、正確な周波数差分が求められる。カウンタ差分の値の最後の変化点は{直線差分−1}に近い値となる。
図7において、カウンタ差分の値の最後の変化点となるt5とt11を使用して求められる周波数差分は同様に1/6Δtとなる。
【0067】
以上のように、本実施の形態3によれば、カウンタ差分が微少にしか変化しない場合でも、カウンタ差分の最初または最後の変化点の情報のみ使用することで、正確な周波数差分が求められ、正確なクロック再生を行なうことができる。
【0068】
なお、上記実施の形態3では、クロック制御手段3における制御アルゴリズムを、実施の形態1,2のものと別にしたが、本発明ではこれに限らず、実施の形態1,2のクロック制御手段3における制御アルゴリズムに、この実施の形態3の制御アルゴリズムを対買うするようにしても勿論よい。
【0069】
なお、上記実施の形態1〜3では、受信クロック情報8または再生クロック情報7として、MPEG−2システム規格におけるPCR(Program Clock Reference)、STC(System Time Clock)を一例に説明したが、本発明では、これに限らず、送信側におけるクロック情報8を基に受信側で再生クロック情報7を生成して同期をとる発明であれば、何でも良く、MPEG−2システム規格に限定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、再生クロックをカウントすると共に、送信側から受信した受信クロック情報(PCR)8のうちから有効な受信クロック情報(PCR)8のみを選択し、その選択した受信クロック情報(PCR)8と前記カウント値とに基づき、前記再生クロックの周波数を制御するようにしたので、網揺らぎの大きい状況下でも、安定したクロック再生を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるクロック再生装置を示す構成図。
【図2】MPEG−2システム規格に準拠したクロック同期の仕組みを説明する説明図。
【図3】受信クロック情報(PCR)8の送信時刻および受信時刻の関係を説明する説明図。
【図4】遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法の一例を示す説明図。
【図5】遅延時間の小さい受信クロック情報(PCR)8を選択するための方法の他の例を示す説明図。
【図6】実施の形態2のクロック再生装置を示す構成図。
【図7】実施の形態3における送信側および受信側のカウンタ値の推移を示す説明図。
【符号の説明】
1 クロック再生手段、2 カウント手段、3 クロック制御手段、揺らぎ推定手段。

Claims (14)

  1. 再生クロックを出力するクロック再生手段と、
    前記クロック再生手段の出力した再生クロックをカウントするカウント手段と、
    送信側から受信したクロック情報のうちから有効なクロック情報のみを選択し、選択した受信クロック情報と前記カウント手段のカウント値とに基づき、前記クロック再生手段から出力される再生クロックの周波数を制御するクロック制御手段と、
    を備えたことを特徴とするクロック再生装置。
  2. 前記クロック制御手段は、有効な受信クロック情報として受信までの伝送遅延時間の小さい受信クロック情報を選択することを特徴とする請求項1のクロック再生装置。
  3. 前記クロック制御手段は、有効な受信クロック情報として伝送遅延時間の小さい受信クロック情報を選択する際、複数の受信クロック情報を用いてその各値とその受信時間とから求められる近似直線より時間軸方向で小さく、かつ、近似直線に対しより離れたもの選択することを特徴とする請求項2のクロック再生装置。
  4. 前記クロック制御手段は、有効な受信クロック情報として伝送遅延時間の小さい受信クロック情報を選択する際、前記カウント手段のカウンタ値より受信クロック情報の値を引いた値がより小さい値となるものを選択することを特徴とする請求項2のクロック再生装置。
  5. 前記クロック制御手段は、所定時間毎に受信した複数の受信クロック情報のうちから有効なクロック情報を選択すると共に、選択した受信クロック情報と前記カウント手段のカウント値とに基づいて前記クロック再生手段から出力される再生クロックの周波数を制御することを特徴とする請求項1〜4いずれかの請求項に記載のクロック再生装置。
  6. 前記クロック制御手段は、所定サンプル数毎に受信した複数の受信クロック情報のうちから有効なクロック情報を選択すると共に、選択した受信クロック情報と前記カウント手段のカウント値とに基づいて前記クロック再生手段から出力される再生クロックの周波数を制御することを特徴とする請求項1〜4いずれかの請求項に記載のクロック再生装置。
  7. さらに、前記受信クロック情報から網の揺らぎを検出または推定する揺らぎ推定手段を備え、
    前記クロック制御手段は、前記揺らぎ推定手段によって推定された網の揺らぎの大きさに基いて受信クロック情報のサンプル時間もしくはサンプル数を決定する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6記載のクロック再生装置。
  8. 前記クロック制御手段は、再生クロックの周波数を制御する際、最初に受信した受信クロック情報の伝送遅延時間だけの差分を加算して制御することを特徴とする請求項1〜7のクロック再生装置。
  9. 前記クロック制御手段は、前記カウント手段のカウンタ値から選択された受信クロック情報を引いたカウンタ値差分を計算し、カウンタ値差分により幾つかのゾーンに分類し、カウンタ値差分の変動によりカウンタ値差分が異なるゾーンに移動したときのみ再生クロックの周波数制御を行なうことを特徴とする請求項1〜8いずれかの請求項に記載のクロック再生装置。
  10. 前記クロック制御手段は、網の揺らぎの大きさによって、カウンタ値差分のゾーンの大きさを変更してクロックの周波数制御を行なうことを特徴とする請求項9のクロック再生装置。
  11. 前記クロック制御手段は、前記カウンタ値差分を計算した結果、前記カウンタ値が以前より増加し、前記カウンタ値差分が異なるゾーンに入った場合、さらにサンプルデータを増やした上でカウンタ値差分を計算して、カウンタ値差分の変動により異なるゾーンに移動したときのみ再生クロックの周波数制御を行なうことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のクロック再生装置。
  12. 前記クロック制御手段は、受信クロック情報と前記カウント手段のカウンタ値との差が微少にしか変化しない場合、その差分値における最初または最後の変化点のみの受信クロック情報を用いることを特徴とする請求項1〜11いずれかの請求項に記載のクロック再生装置。
  13. 請求項1〜11いずれかの請求項に記載のクロック再生装置を有し、そのクロック再生装置により周波数の制御された再生クロックに基づき受信データを再生することを特徴とするデータ通信装置。
  14. 再生クロックをカウントすると共に、送信側から受信したクロック情報のうちから有効なクロック情報のみを選択し、その選択した受信クロック情報と前記カウント値とに基づき、前記再生クロックの周波数を制御することを特徴とするクロック再生方法。
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