JP2004174950A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】インク供給孔とインク回収孔が隔壁の列を挟んで列設されると、インクの流れが隔壁等に当たり、インク吐出孔からのインク滴の吐出が他のインク吐出孔のインク滴の吐出と、吐出速度において違いが発生し、インク滴の着弾位置にばらつきが発生し、記録媒体への記録時に画質の低下をきたすという課題があった。
【解決手段】絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を並設し、該隔壁間をインクの流路とするとともに、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔、及び、流路を通過したインクを回収する複数のインク回収孔を有したインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を並設し、該隔壁間をインクの流路とするとともに、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔、及び、流路を通過したインクを回収する複数のインク回収孔を有したインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細なインク吐出孔からインク滴を吐出して文字や画像を印刷する各種プリンターや記録計、あるいは捺染分野や窯業分野で文様形成等に用いられる印刷機等の記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディアの浸透に伴い、インパクト方式の記録装置に代わって、インクジェット方式や熱転写方式等を利用したノンインパクト方式の記録装置が開発され、その利用範囲が各種産業分野及び一般家庭分野において拡がりつつある。
【0003】
かかるノンインパクト方式の記録装置のなかでも、前記インクジェット方式を利用した記録装置は、多階調化やカラー化が容易で、ランニングコストが低いことから将来性が注目されている。
【0004】
従来、インクジェット方式を用いた記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、引用文献1に、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面には駆動用電極を備え、かつ各隔壁の両端側には各流路と連通するインク溜まり部を設けた流路部材と上記流路及びインク溜まり部を覆うように上記流路部材上部に接合され、各流路と連通するインク吐出孔を備えたノズル板とからなるインクジェット記録ヘッド、あわせて、上記流路を複数列備えたインクジェット記録ヘッドが提示されている。さらに、引用文献2では、上記隔壁の端面を外側に広がる傾斜面とし、さらに、インク溜まり部をなす絶縁基板上に凹部を設け、上記傾斜面をこの凹部底面まで延設したインクジェット記録ヘッドが提示されている。
【0005】
このようなインクジェット記録ヘッドは、図4に示すように、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とするとともに、上記各隔壁1の側面に駆動用電極3(3a〜j)を、上記隔壁1の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔8を有し、該インク供給孔8から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部10aを、上記隔壁1の他方端面側に上記第1のインク溜まり部10aから流路2を通過したインクを回収するインク回収孔9を有し、該インク回収孔9に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部10bをそれぞれ形成し、かつ、上記各流路2を通過するインクを吐出するインク吐出孔16を有し、上記流路2及び第1、第2インク溜まり部10a、10bのそれぞれを覆うノズル板15を接合して構成してある。
【0006】
そして、ノズル板15は金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するノズル孔14を開孔させてあり、このインク案内孔12とノズル孔14とを合わせてインク吐出孔16としてある。
【0007】
そして、このインクジェット記録ヘッドよりインク滴を吐出するには、絶縁基板4上に搭載されたドライバーIC22から引出線21を経て駆動用電極3に電圧を印加すると、隔壁1を形成する圧電セラミックスが剪断モード変形し、上下が拘束された隔壁1が略「く」の字状に屈曲変位することによって、流路2内のインクを加圧してインク吐出孔16よりインク滴を吐出するようになっていた。
【特許文献1】
特開2001−246745号公報
【特許文献2】
特開2002−113861号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4のインクジェット記録ヘッド60では、絶縁基板4に形成したインク供給孔8から供給されたインクは、第1のインク溜まり部10aから流路2を通過して第2のインク溜まり部10bに送られてインク回収孔9で回収される。
【0009】
しかしながら、すべてのインクがスムーズに流れるものではなく、第1のインク溜まり部10aから流れたインクは隔壁1の一方端面にあたって跳ね返ったり、隔壁1の側面で跳ね返って停滞したりする。この場合に、各流路2によって流れの乱れが異なるため、隔壁1を変位させてインクをインク吐出孔16から吐出させたとしてもインク滴の吐出速度に影響を与え、ばらつきを発生させることになる。
【0010】
このようなばらつきが発生すると、インク滴を付着させる記録媒体への着弾位置に乱れが生じ、精細な文字や画像を記録することができないという不具合が生じる。
【0011】
また、流路2を通過したインクがいずれの位置に向かうかはインク回収孔9を形成する位置に依存するため、その位置が流路から出たインクの遠くにあるとインクの流れが停滞してしまい、さらにインク滴の吐出速度にばらつきを発生させることになるという不具合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面に駆動用電極を、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔を有し該インク供給孔から上記流路に供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部を、上記隔壁の他方端面側に上記第1のインク溜まり部から流路を通過したインクを回収する複数のインク回収孔を有し該インク回収孔に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部をそれぞれ形成し、かつ、上記各流路を通過するインクを噴出するインク吐出孔を有し、上記流路及び第1、第2インク溜まり部のそれぞれを覆うノズル板を接合してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【0013】
また、上記インク供給孔及びインク回収孔が、複数の流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【0014】
さらに、上記第1、第2のインク溜まり部は、上記絶縁基板の流路をそれぞれ第1、第2の封止部材により包囲して形成し、該第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
そして、上記複数の流路が並んで列を形成した第1の流路列と、該第1の流路列の隣りに上記複数の流路が並んで形成された第2の流路列と、第1の流路列と第2の流路列との間に上記第1のインク溜まり部が形成され、かつ、該第1のインク溜まり部とは第2の流路列を介して反対側に上記第1、第2の流路列を包囲して上記第1、第2のインク溜まり部を形成する第1、第2の封止部材を設け、上記第1、第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明の構成によれば、インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置しているために、インク供給孔から供給されたインクが流路を通過すると直ぐにインク回収孔9が配置されるようになっているので、スムーズにインクが流路を通過して停滞することが無いために、インク滴の吐出が各流路において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッドを用いて印刷すると高品質の記録を得ることが出来る。
【0017】
特に、前記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部を前記第2の封止部材の一部から突出させて形成したために、流路から出たインクが出口に存在するインク回収孔ではなく、隣のインク回収孔側に向かうようなインクの流れを凸部で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔に回収させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は本発明に係るインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は(a)の正面図である。また、図2は本発明に係るインクジェット記録ヘッドの流路の列方向の断面の一部を示す部分断面図である。
【0020】
このインクジェット記録ヘッド20は、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とするとともに、上記各隔壁1の側面に駆動用電極3(3a〜j)を、上記隔壁1の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔8を有し、該インク供給孔8から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部10aを、上記隔壁1の他方端面側に上記第1のインク溜まり部10aから流路2を通過したインクを回収するインク回収孔9を有し、該インク回収孔9に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部10bをそれぞれ形成し、かつ、上記各流路2を通過するインクを噴出するインク吐出孔16を有し、上記流路2及び第1、第2インク溜まり部10のそれぞれを覆うノズル板15を接合してある。
【0021】
そして、ノズル板15は、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するノズル孔14を開口させてあり、このインク案内孔12とノズル孔14とを合わせてインク吐出孔16としてある。
【0022】
また、隔壁1は、チタン酸ジルコン酸鉛、ランタンチタン酸ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、あるいはこれらの混合物を主成分とする圧電セラミックスにより形成するとともに、その側面形状を台形状としてあり、図2に示すように、矢印の方向に分極してある。また、流路2内にはポリパラキシリレン等の保護膜Sを被着してあり、駆動用電極3がインクによって浸食を受けることを防止してある。
【0023】
封止部材5はセラミックス、金属、ガラス、樹脂等からなり、特に、アルミナ、ジルコニア、フォルステライト等のセラミックス、ニッケル−鉄、ニッケル−コバルト、モリブデン等の金属、ポリイミド、エポキシ等の樹脂などが好適である。
【0024】
また、22は封止部材5外側の絶縁基板4上に搭載されたドライバーICであり、絶縁基板4上に配線した引出線21を経て各駆動用電極3に通電するようになっている。
【0025】
さらに、絶縁基板4の下部には容器17を接合してあり、容器17内にはインク供給孔8にインクを導くためのインク供給通路18と、インク回収孔9からインクを回収するインク回収通路19を形成してあり、不図示のインクタンクから容器17のインク供給通路18に供給されたインクは、インク供給孔8から一方のインク溜まり部10aへ送られ、流路2内を通って他方のインク溜まり部10bへ送られ、インク回収孔9からインク回収通路19に回収するようになっている。
【0026】
このように、流路2内に微少なインクの流れを発生させ、循環させるようにすることで、ヘッド20の誤動作でインク吐出孔16より入り込んだ気泡やインク中の異物が流路2内に滞在することを防止し、インク滴の吐出性能が低下したり、インク吐出孔16が目詰まりすることを防止するようにしてある。
【0027】
このインクジェット記録ヘッド20にてインク滴を吐出するには、まず、インクとして顔料タイプの油性インクや水性染料インクあるいは紫外線硬化インク等のインクを不図示の循環機構によって容器17のインク供給通路18に供給し、インク供給孔8よりインク溜6、流路2及びインク溜7に送った後、インク回収孔9からインク回収通路19へ回収するように循環させる。この状態で、例えば図2(a)に示すように、例えば、駆動用電極3b,3c及び駆動用電極3h,3iにそれぞれ正極の電圧を、駆動用電極3a,3d,3g,3jに負極の電圧を印加すると、隔壁1a及び隔壁1bが流路2a側へ屈曲変位するとともに、隔壁1d,1eが流路2d側へ屈曲変位するため、流路2a,2d内に充填されたインクを加圧してインク吐出孔16よりインク滴を吐出させることができる。次に、各駆動用電極3a〜3d,3g〜3jへの通電を遮断すると、屈曲変位していた隔壁1a,1b,1d,1eが弾性作用によってもとの形状に戻り、流路2a,2d内が減圧される結果、インク溜6からインクの導入が開始されることになり、さらに前述した駆動用電極3a〜3d,3g〜3jの正負を逆転して電圧を印加すると、図2(b)に示すように、隔壁1a,1bが流路2aに対して外側へ屈曲変位するとともに、隔壁1d,1eが流路2dに対し外側へ屈曲変位するため、流路2a,2d内がさらに減圧されることになりインクが充填されることになる。そして、駆動用電極3a〜3d,3g〜3jの通電を遮断すると、屈曲変位していた隔壁1a,1b,1d,1eは弾性作用によって元の形状にもどり、次のインク滴を吐出する段階に入るようになっており、これらの動作を順次繰り返すことにより、インク滴の吐出を連続的に行うことができるようになっている。
【0028】
そして、本発明は、上記インク供給孔8及びインク回収孔9は、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置してあることを特徴としている。また、上記絶縁基板4の一部を囲むことで前記第1、第2のインク溜まり部10a、10bを形成する第1、第2の封止部材5a、5bをそれぞれ有し、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第2の封止部材5bの一部から突出させて形成してあることを特徴とするもので、図1に示すインクジェット記録ヘッド20は上記凸部23を有する封止部材5bを用いた場合で記載してある。
【0029】
つまり、インク供給孔8及びインク回収孔9が、少なくとも1つの流路2を介して互いに対向して配置させているために、インク供給孔8から供給されたインクが流路を通過すると直ぐにインク回収孔9が配置してあるので、スムーズにインクが流路2を通過して停滞することが無いために、インクの乱れが少なくなって、隔壁1が屈曲変位したときに、均一に圧力が伝播するとともに、インク滴の吐出が各流路2において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッド20を用いて記録すると高品質の記録を得ることが出来るのである。
【0030】
さらに、本発明は、上記インク供給孔8及びインク回収孔9は、複数の流路2を介して互いに対向して配置してあってもよい。すなわち、1つの流路2に対して、一対のインク供給孔8とインク供給孔9を配置するのが好ましいのであるが、この場合、流路2の数と同じだけのインク供給孔8とインク回収孔9を配置する必要があり、インク吐出孔16の数が多い高密度のインクジェット記録ヘッドの場合、多数のインク供給孔8とインク回収孔9を形成することとなり、製造工程が複雑になりコストがかかるので、複数の流路2を介して互いに配置するほうがよいといえる。
【0031】
そして、この時、インク供給孔8とインク回収孔9の列方向の両端面の位置は、上記複数の流路2を完全に覆う範囲とすることが好ましい。なぜならば、上記インク供給孔8とインク回収孔9の両端面の位置が流路2の範囲内で配置されると、この流路2には複数のインク供給孔8とインク回収孔9からのインクの流れが生じることになり、インク滴の吐出速度にばらつきを生じる原因となるからである。
【0032】
さらに、インク供給孔8とインク回収孔9は、複数の流路2を介して配置することから、流路2の列方向に長い形状のものがよく、加えて、インク中の気泡や異物が滞留しないために、長方形などの角張った形状よりは、例えば図1のインク供給孔8やインク回収孔9に示すような丸長孔などの形状や楕円などの曲面を有した形状が好ましい。
【0033】
また、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第2の封止部材5bの一部から突出させて形成すると、流路2から出たインクが出口に存在するインク回収孔9ではなく、隣のインク回収孔9側に向かうようなインクの流れを凸部23で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔9に回収させることが可能となるために高品質の記録を得ることができるのである。
【0034】
ところで、図1に示すインクジェット記録ヘッド20を製造するには、まず、絶縁基板4としてセラミック板やガラス板を用意する。セラミック板の種類としては特に限定するものではないが、例えばアルミナ、ジルコニア、フォルステライト、ステアタイト、ジルコン等を主成分とする絶縁性セラミックスが好適である。
【0035】
そして、この絶縁基板4に、炭酸ガスレーザー等のレーザー加工にて所定の位置にインク供給孔8とインク回収孔9をそれぞれ穿孔した後、厚み方向に分極を施した圧電セラミック板を絶縁基板4上の所定位置にエポキシ系等の接着剤にて貼り付ける。
【0036】
次に、平面研削盤を用いて、圧電セラミックス板の上面を研削し、圧電セラミック板の厚みを揃えるとともに、刃先をテーパーに加工したダイヤモンドホイールを用いて、圧電セラミック板の両端面を切り欠いて側面形状を台形状とした後、刃厚の薄いダイヤモンドブレードにて圧電セラミック板に流路2となる複数の溝を刻設する。この時、溝を仕切る壁が隔壁1となる。そして、この時に、上述したようにインク供給孔8とインク回収孔9とを互いに対向させて、溝を並設する。
【0037】
次いで、各隔壁1の側面上半分及び絶縁基板4上に、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法などの膜形成手段にて、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、金、銅等からなる金属膜を被着し、隔壁1の側面上半分に駆動用電極3を形成するとともに、絶縁基板4上に駆動用電極3の引出線21を形成し、さらに前記膜形成手段のCVD法にて流路2内にポリパラキシリレン等の保護膜Sを被着する。
【0038】
しかる後、各隔壁1、インク供給孔8及びインク回収孔9を包囲するように、内側に複数の凸形状23を有した、隔壁1と同一高さの封止部材5bを絶縁基板4上にエポキシ系等の接着剤にて気密に接合する。
【0039】
そして、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11を、インク案内孔12の中心が、流路2の幅方向の中心と一致するように、隔壁1及び封止部材5の頂面にエポキシ系等の接着剤にて接合し、さらに、蓋部11上にポリイミド樹脂製のノズル部13をエポキシ系の接着剤で接合する。
【0040】
この後、封止部材5b外側で、引出線21が形成された絶縁基板4上にドライバ−IC22を搭載し、結線を行った後、エキシマレーザー等のレーザー加工によって、ノズル部13に各インク案内孔12と連通するインク吐出孔16を開口させるとともに、絶縁基板4の下部に、インク供給通路18とインク回収通路19を備えた容器17をエポキシ系等の接着剤にて気密に接合することにより得ることができる。
【0041】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
【0042】
図3は本発明に係る他のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は(a)の平面図である。なお、前記図1及び図4と同じ部位を示す場合は同符号とする。
【0043】
図3に示すインクジェット記録ヘッド50は、絶縁基板4上に2列の流路列6,7を設け、高密度印刷タイプのヘッドとする以外は基本的に図1のインクジェット記録ヘッド20と同様の構造をしたものである。
【0044】
つまり、本発明は、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を接着にて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とした流路列6,7を所定の間隔を隔てて形成するとともに、上記流路列6,7を包囲するように封止部材5b,5b′を接着にて気密に接合してあり、この流路列6,7の間に形成される凹部をインク溜まり部10a、各流路列6,7の一方端側と封止部材5b,5b′とで形成される凹部をそれぞれインク溜まり部10b,10b′とし、インク溜まり部10aの底面をなす絶縁基板4にはインク供給孔8を、各インク溜まり部10b,10b′の底面をなす絶縁基板4にはインク回収孔9,9をそれぞれ備え、各流路2及びインク溜まり部10a,10b,10b′を塞ぐように、各隔壁1及び封止部材5の頂面に接合されたノズル板15とからなり、各隔壁1の側面上半分にはそれぞれ図2と同様に駆動用電極3を形成してある。
【0045】
ところで、図1、図3の共通に示す構成について以下に具体的に示す。
【0046】
封止部材5はセラミックス、金属、ガラス、樹脂等からなり、特に、アルミナ、ジルコニア、フォルステライト等のセラミックス、ニッケル−鉄、ニッケル−コバルト、モリブデン等の金属、ポリイミド、エポキシ等の樹脂などが好適である。そして、前述の別の実施形態で説明したと同じく、図3は上記封止部材5b,5b′のインク溜まり部10b,10b′に面した長面のインク回収孔9間のそれぞれに凸部23を設けて記載してある。
【0047】
隔壁1は、チタン酸ジルコン酸鉛、ランタンチタン酸ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛あるいはこれらの混合物を主成分とする圧電セラミックスにより形成するとともに、その側面形状を台形状としてあり、図2の様に高さ方向に分極処理してある。また、隔壁1間に形成される流路2は、絶縁基板4の短辺に対して0.8°〜1.2°の範囲で傾けてあり、各流路群の流路2は同一間隔とし、互いの流路2が同一線上に位置するように配置してある。
【0048】
また、ノズル板15は、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路列6,7の流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するインク吐出孔16を開口させてある。その為、図3(b)に見られるように、一方の流路列に対応するインク吐出孔16は、他方の流路群に対応する2つのインク吐出孔16の間に配置されるようになっている。また、ドライバーIC22は、絶縁基板4上に配線した引出線21を経て各駆動用電極3に通電するようになっている。
【0049】
さらに、容器17はインク供給孔8にインクを導くためのインク供給通路18と、インク回収孔9からインクを回収するインク回収通路19,19を形成してあり、不図示のインクタンクから容器17のインク供給通路18に供給されたインクは、インク供給孔18から一方のインク溜まり部10aへ送られ、例えば、図3においては、流路2内を通ってインク溜まり部10b,10b′へ送られ、インク回収孔9,9からインク回収通路19,19に回収するようになっている。
【0050】
また、本発明は、前記インク供給孔8及びインク回収孔9が複数の流路を介して互いに対向して配置しており、例えば図3のように、絶縁基板4の一部を囲むことで、前記インク溜まり部10b,10b′を形成する第1、第2の封止部材5b,5b′をそれぞれ有し、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第1、第2の封止部材5b,5b′の一部から突出させて形成した構成である。
【0051】
すなわち、前述の流路列が単列の場合と同様に、インク供給孔8及びインク回収孔9,9を、少なくとも1つまたは複数の流路2を介して互いに対向して配置させているために、インク供給孔8から供給されたインクが流路2を通過すると、直ぐにインク回収孔9、9が配置してあるので、スムーズにインクが流路2を通過して停滞することが無いために、インクの乱れが少なくなって、隔壁1が屈曲変位したときに、均一に圧力が伝播するとともに、インク滴の吐出が各流路2において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッド50を用いて記録すると高品質の記録を得ることが出来るのである。
【0052】
特に、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第1、第2の封止部材5b,5b′の一部から突出させて形成したために、流路2から出たインクが出口に存在するインク回収孔9ではなく、隣のインク回収孔9側に向かうようなインクの流れを凸部23で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔9,9に回収させることが可能となるために高品質の記録を得ることができるのである。
【0053】
すなわち、本発明によれば、インク滴の吐出において、吐出速度のばらつきが少なく、記録媒体への記録時に良好な画質を得ることができるわけである。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの構造だけに限定されるものではなく、例えば隔壁1を互いに相反する方向に分極した2層の圧電セラミックスからなる隔壁部材を接着した、いわゆるシェブロン方式と呼ばれる構造のヘッド、あるいはノズル板15にあっては蓋部11とノズル部13の接合構造体とした例を示したが、セラミックスや金属の単体で形成したものであっても良く、また絶縁基板4にインク供給孔8とインク回収孔9を形成するとともに、インク供給通路18とインク回収通路19を備えた容器17を設けて流路2内におけるインクを循環させるようにしたが、このようなインクの循環機能は必ずしも必要なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、変更や改良できることは言うまでもない。さらに、本発明はインク供給孔とインク回収孔とを、流路を介して互いに対向して配置していることが特徴であって、流路を流路列に対して傾斜させて配置した場合に、流路の長さ方向の延長上に上記インク供給孔とインク回収孔を配置することは、本発明の範疇に含まれることは言うまでもないことである。
【0055】
【実施例】
つぎに、本発明のインクジェット記録ヘッドについて実施例を説明する。
【0056】
まず、絶縁基板4として、長さ95mm×幅50mm×板厚1mmのアルミナセラミック板からなる絶縁基板4に、幅1.0mm×長さ1.5mmの丸長孔のインク供給孔8とインク回収孔9を炭酸ガスレーザーにて穿設した後、長さ10mm×幅3mm×0.5mmの板状をなし、厚み方向に分極処理したチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする4枚の圧電セラミック板を、インク供給孔8とインク回収孔9との間の絶縁基板4上に一直線上に並べ、エポキシ系接着剤にて貼り付け、次いで、平面研削盤にて圧電セラミックス板の上面を板厚が0.45mmとなるように揃えるとともに、刃先をテーパーに加工したダイヤモンドホイールを用いて、圧電セラミック板の両端部を切り欠いて、絶縁基板4となす角が60°のテーパーを形成し、その側面形状を台形状とした。
【0057】
さらに、厚みが70μmのダイヤモンドブレードを用いて、絶縁基板4の短辺に対して0.891°の角度で圧電セラミック板に、深さ0.45mm、ピッチ0.140mmで流路2を284本形成した。
【0058】
次に、真空蒸着法により隔壁1の側面下半分にアルミニウムの金属膜を被着して駆動用電極3を形成するとともに、絶縁基板4上の所定位置にもアルミニウムの金属膜を被着して駆動用電極3の引出線21を形成した後、さらに流路2の内壁面に一般的なCVD法にてポリパラキシリレンの保護膜Sを被着した。
【0059】
そして、外形状が50×17mm、内形状が42×13mm、厚みが0.45mmであるニッケル−鉄製の封止部材5a,5bを、各隔壁1、インク供給孔8及びインク回収孔9を包囲するように絶縁基板4上にエポキシ系接着剤にて気密に接合し、各流路2の両端と封止部材5a,5bとで形成される凹部をインク溜まり部10a,10bとした。
【0060】
そして、封止部材5a,5b及び隔壁1の頂面に、外形状が50mm×17mm×0.07mmの板状であって、各流路2と連通する直径60μm程度のインク案内孔12を備えたニッケル−鉄製の蓋部11をエポキシ系接着剤にて接合し、さらに蓋部11上に、外形状が50mm×13mm×0.05mmの板状をしたポリイミド樹脂製のノズル部13をエポキシ系接着剤にて接合した後、エキシマレーザーにて、インク案内孔12と連通する直径28μm程度のインク吐出孔14を開口させてノズル板15を接合した。
【0061】
しかる後、絶縁基板4上に形成した引出線21とドライバーIC22を接続し結線するとともに、絶縁基板4の下部にインク供給通路18とインク回収通路19を有する容器17をエポキシ系接着剤にて接合して図1に示す本発明のインクジェット記録ヘッド20を製作した。なお、この時、上記封止部材は凸部を有しない上述のもののほかに、凸部を有した封止部材を用意して上記と同様にヘッドを作製し、各々試料1、試料2とした。
【0062】
そして、インクジェット記録ヘッド20のインク吐出孔14の列が、ヘッド20の主走査方向に対し、垂直になるように記録装置に組み込み、ヘッド20を主走査方向に往復させながらインク滴の吐出を行い、記録媒体として印刷用紙を主捜査方向と垂直な方向に送ることにより記録し、記録された記録を拡大鏡で観察し、インク滴の着弾位置のばらつきを調べた。また、インク滴の吐出速度の測定を、インクジェット記録ヘッド20を固定し、記録用紙を除去した状態で、拡大鏡とCCDカメラの高速撮影により、インク滴の吐出状態を観察し、画像解析によって行った。
【0063】
また、比較のために、図1におけるインク供給孔8とインク回収孔9とを対向させないで、前記丸長孔を絶縁基板4に開口して作製した従来例1もあわせて評価した。
【0064】
さらに、上述の試料1,2と同様にして、流路列6,7を2列間隔をおいて配列した図3に示すようなインクジェット記録ヘッド50をインクジェット記録ヘッド20と同様、封止部材に凸部を有しない試料3、凸部を有した試料4及びインク吐出孔とインク回収孔とを対向させず、封止部材に凸部を有さない平面状の比較例2を作製して評価した。
【0065】
それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0066】
【表1】
【0067】
なお、表1中、総合評価の△は普通、○はさらに良、◎はより好適であることを示す。
【0068】
この結果、本発明のヘッド試料1〜4は、従来のヘッドの比較例1,2に比べ、インク滴の吐出速度において、良好な吐出速度のばらつきを得ることができ、また、記録用紙に記録されたインク滴を拡大鏡による観察において、インク滴の着弾位置のばらつきが±10μm以内と少ないことがわかる。そして、このことから、記録された画質においても本発明のヘッドである試料1〜4のほうがより高画質であり、総合評価もよりよいものであった。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のインクジェット記録ヘッドは、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面に駆動用電極を、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔を有し、該インク供給孔から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部を、上記隔壁の他方端面側に上記第1のインク溜まり部から流路を通過したインクを回収するインク回収孔を有し、該インク回収孔に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部をそれぞれ形成し、かつ、上記各流路を通過するインクを吐出するインク吐出孔を有し、上記流路及び第1、第2インク溜まり部のそれぞれを覆うノズル板を接合してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔を、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置させたことから、あるいは、上記インク供給孔及びインク回収孔を複数の流路を介して互いに対向して配置させたことから、各流路のインク吐出孔より吐出されるインク滴の吐出速度のばらつきが抑えられ、記録媒体へのインク滴の着弾位置がばらつくなどといった記録媒体への記録時の画質の低下を防止でき、加えて、上記絶縁基板の一部を囲み、インク溜まり部を形成する封止部材を有し、前記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部を前記少なくともどちらか一方の封止部材から突出させて形成したことで、インクの流れがばらつくことがないために、インク滴の吐出速度や着弾位置のばらつきの少ないインクジェット記録ヘッドを提供することができ、さらには、複数の流路列を有したインクジェット記録ヘッドにおいても同様の効果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を部分破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【図2】(a)(b)は本発明に係るインクジェット記録ヘッドの駆動原理を説明するための図である。
【図3】本発明に係る他のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を部分破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【図4】従来のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)は一部を破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
1:隔壁
2:流路
3:駆動用電極
4:絶縁基板
5、5a、5b、5b′:封止部材
6,7:流路列
8:インク供給孔
9:インク回収孔
10、10a、10b、10b′:インク溜まり部
11:蓋部
12:インク案内孔
13:ノズル部
14:ノズル孔
15:ノズル板
16:インク吐出孔
17:容器
18:インク供給通路
19:インク回収通路
20、50、60:インクジェット記録ヘッド
21:引出線
22:ドライバーIC
23:封止部材の凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細なインク吐出孔からインク滴を吐出して文字や画像を印刷する各種プリンターや記録計、あるいは捺染分野や窯業分野で文様形成等に用いられる印刷機等の記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディアの浸透に伴い、インパクト方式の記録装置に代わって、インクジェット方式や熱転写方式等を利用したノンインパクト方式の記録装置が開発され、その利用範囲が各種産業分野及び一般家庭分野において拡がりつつある。
【0003】
かかるノンインパクト方式の記録装置のなかでも、前記インクジェット方式を利用した記録装置は、多階調化やカラー化が容易で、ランニングコストが低いことから将来性が注目されている。
【0004】
従来、インクジェット方式を用いた記録装置に搭載されるインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、引用文献1に、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面には駆動用電極を備え、かつ各隔壁の両端側には各流路と連通するインク溜まり部を設けた流路部材と上記流路及びインク溜まり部を覆うように上記流路部材上部に接合され、各流路と連通するインク吐出孔を備えたノズル板とからなるインクジェット記録ヘッド、あわせて、上記流路を複数列備えたインクジェット記録ヘッドが提示されている。さらに、引用文献2では、上記隔壁の端面を外側に広がる傾斜面とし、さらに、インク溜まり部をなす絶縁基板上に凹部を設け、上記傾斜面をこの凹部底面まで延設したインクジェット記録ヘッドが提示されている。
【0005】
このようなインクジェット記録ヘッドは、図4に示すように、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とするとともに、上記各隔壁1の側面に駆動用電極3(3a〜j)を、上記隔壁1の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔8を有し、該インク供給孔8から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部10aを、上記隔壁1の他方端面側に上記第1のインク溜まり部10aから流路2を通過したインクを回収するインク回収孔9を有し、該インク回収孔9に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部10bをそれぞれ形成し、かつ、上記各流路2を通過するインクを吐出するインク吐出孔16を有し、上記流路2及び第1、第2インク溜まり部10a、10bのそれぞれを覆うノズル板15を接合して構成してある。
【0006】
そして、ノズル板15は金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するノズル孔14を開孔させてあり、このインク案内孔12とノズル孔14とを合わせてインク吐出孔16としてある。
【0007】
そして、このインクジェット記録ヘッドよりインク滴を吐出するには、絶縁基板4上に搭載されたドライバーIC22から引出線21を経て駆動用電極3に電圧を印加すると、隔壁1を形成する圧電セラミックスが剪断モード変形し、上下が拘束された隔壁1が略「く」の字状に屈曲変位することによって、流路2内のインクを加圧してインク吐出孔16よりインク滴を吐出するようになっていた。
【特許文献1】
特開2001−246745号公報
【特許文献2】
特開2002−113861号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4のインクジェット記録ヘッド60では、絶縁基板4に形成したインク供給孔8から供給されたインクは、第1のインク溜まり部10aから流路2を通過して第2のインク溜まり部10bに送られてインク回収孔9で回収される。
【0009】
しかしながら、すべてのインクがスムーズに流れるものではなく、第1のインク溜まり部10aから流れたインクは隔壁1の一方端面にあたって跳ね返ったり、隔壁1の側面で跳ね返って停滞したりする。この場合に、各流路2によって流れの乱れが異なるため、隔壁1を変位させてインクをインク吐出孔16から吐出させたとしてもインク滴の吐出速度に影響を与え、ばらつきを発生させることになる。
【0010】
このようなばらつきが発生すると、インク滴を付着させる記録媒体への着弾位置に乱れが生じ、精細な文字や画像を記録することができないという不具合が生じる。
【0011】
また、流路2を通過したインクがいずれの位置に向かうかはインク回収孔9を形成する位置に依存するため、その位置が流路から出たインクの遠くにあるとインクの流れが停滞してしまい、さらにインク滴の吐出速度にばらつきを発生させることになるという不具合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面に駆動用電極を、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔を有し該インク供給孔から上記流路に供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部を、上記隔壁の他方端面側に上記第1のインク溜まり部から流路を通過したインクを回収する複数のインク回収孔を有し該インク回収孔に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部をそれぞれ形成し、かつ、上記各流路を通過するインクを噴出するインク吐出孔を有し、上記流路及び第1、第2インク溜まり部のそれぞれを覆うノズル板を接合してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【0013】
また、上記インク供給孔及びインク回収孔が、複数の流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする。
【0014】
さらに、上記第1、第2のインク溜まり部は、上記絶縁基板の流路をそれぞれ第1、第2の封止部材により包囲して形成し、該第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
そして、上記複数の流路が並んで列を形成した第1の流路列と、該第1の流路列の隣りに上記複数の流路が並んで形成された第2の流路列と、第1の流路列と第2の流路列との間に上記第1のインク溜まり部が形成され、かつ、該第1のインク溜まり部とは第2の流路列を介して反対側に上記第1、第2の流路列を包囲して上記第1、第2のインク溜まり部を形成する第1、第2の封止部材を設け、上記第1、第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明の構成によれば、インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置しているために、インク供給孔から供給されたインクが流路を通過すると直ぐにインク回収孔9が配置されるようになっているので、スムーズにインクが流路を通過して停滞することが無いために、インク滴の吐出が各流路において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッドを用いて印刷すると高品質の記録を得ることが出来る。
【0017】
特に、前記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部を前記第2の封止部材の一部から突出させて形成したために、流路から出たインクが出口に存在するインク回収孔ではなく、隣のインク回収孔側に向かうようなインクの流れを凸部で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔に回収させることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は本発明に係るインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は(a)の正面図である。また、図2は本発明に係るインクジェット記録ヘッドの流路の列方向の断面の一部を示す部分断面図である。
【0020】
このインクジェット記録ヘッド20は、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とするとともに、上記各隔壁1の側面に駆動用電極3(3a〜j)を、上記隔壁1の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔8を有し、該インク供給孔8から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部10aを、上記隔壁1の他方端面側に上記第1のインク溜まり部10aから流路2を通過したインクを回収するインク回収孔9を有し、該インク回収孔9に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部10bをそれぞれ形成し、かつ、上記各流路2を通過するインクを噴出するインク吐出孔16を有し、上記流路2及び第1、第2インク溜まり部10のそれぞれを覆うノズル板15を接合してある。
【0021】
そして、ノズル板15は、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するノズル孔14を開口させてあり、このインク案内孔12とノズル孔14とを合わせてインク吐出孔16としてある。
【0022】
また、隔壁1は、チタン酸ジルコン酸鉛、ランタンチタン酸ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、あるいはこれらの混合物を主成分とする圧電セラミックスにより形成するとともに、その側面形状を台形状としてあり、図2に示すように、矢印の方向に分極してある。また、流路2内にはポリパラキシリレン等の保護膜Sを被着してあり、駆動用電極3がインクによって浸食を受けることを防止してある。
【0023】
封止部材5はセラミックス、金属、ガラス、樹脂等からなり、特に、アルミナ、ジルコニア、フォルステライト等のセラミックス、ニッケル−鉄、ニッケル−コバルト、モリブデン等の金属、ポリイミド、エポキシ等の樹脂などが好適である。
【0024】
また、22は封止部材5外側の絶縁基板4上に搭載されたドライバーICであり、絶縁基板4上に配線した引出線21を経て各駆動用電極3に通電するようになっている。
【0025】
さらに、絶縁基板4の下部には容器17を接合してあり、容器17内にはインク供給孔8にインクを導くためのインク供給通路18と、インク回収孔9からインクを回収するインク回収通路19を形成してあり、不図示のインクタンクから容器17のインク供給通路18に供給されたインクは、インク供給孔8から一方のインク溜まり部10aへ送られ、流路2内を通って他方のインク溜まり部10bへ送られ、インク回収孔9からインク回収通路19に回収するようになっている。
【0026】
このように、流路2内に微少なインクの流れを発生させ、循環させるようにすることで、ヘッド20の誤動作でインク吐出孔16より入り込んだ気泡やインク中の異物が流路2内に滞在することを防止し、インク滴の吐出性能が低下したり、インク吐出孔16が目詰まりすることを防止するようにしてある。
【0027】
このインクジェット記録ヘッド20にてインク滴を吐出するには、まず、インクとして顔料タイプの油性インクや水性染料インクあるいは紫外線硬化インク等のインクを不図示の循環機構によって容器17のインク供給通路18に供給し、インク供給孔8よりインク溜6、流路2及びインク溜7に送った後、インク回収孔9からインク回収通路19へ回収するように循環させる。この状態で、例えば図2(a)に示すように、例えば、駆動用電極3b,3c及び駆動用電極3h,3iにそれぞれ正極の電圧を、駆動用電極3a,3d,3g,3jに負極の電圧を印加すると、隔壁1a及び隔壁1bが流路2a側へ屈曲変位するとともに、隔壁1d,1eが流路2d側へ屈曲変位するため、流路2a,2d内に充填されたインクを加圧してインク吐出孔16よりインク滴を吐出させることができる。次に、各駆動用電極3a〜3d,3g〜3jへの通電を遮断すると、屈曲変位していた隔壁1a,1b,1d,1eが弾性作用によってもとの形状に戻り、流路2a,2d内が減圧される結果、インク溜6からインクの導入が開始されることになり、さらに前述した駆動用電極3a〜3d,3g〜3jの正負を逆転して電圧を印加すると、図2(b)に示すように、隔壁1a,1bが流路2aに対して外側へ屈曲変位するとともに、隔壁1d,1eが流路2dに対し外側へ屈曲変位するため、流路2a,2d内がさらに減圧されることになりインクが充填されることになる。そして、駆動用電極3a〜3d,3g〜3jの通電を遮断すると、屈曲変位していた隔壁1a,1b,1d,1eは弾性作用によって元の形状にもどり、次のインク滴を吐出する段階に入るようになっており、これらの動作を順次繰り返すことにより、インク滴の吐出を連続的に行うことができるようになっている。
【0028】
そして、本発明は、上記インク供給孔8及びインク回収孔9は、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置してあることを特徴としている。また、上記絶縁基板4の一部を囲むことで前記第1、第2のインク溜まり部10a、10bを形成する第1、第2の封止部材5a、5bをそれぞれ有し、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第2の封止部材5bの一部から突出させて形成してあることを特徴とするもので、図1に示すインクジェット記録ヘッド20は上記凸部23を有する封止部材5bを用いた場合で記載してある。
【0029】
つまり、インク供給孔8及びインク回収孔9が、少なくとも1つの流路2を介して互いに対向して配置させているために、インク供給孔8から供給されたインクが流路を通過すると直ぐにインク回収孔9が配置してあるので、スムーズにインクが流路2を通過して停滞することが無いために、インクの乱れが少なくなって、隔壁1が屈曲変位したときに、均一に圧力が伝播するとともに、インク滴の吐出が各流路2において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッド20を用いて記録すると高品質の記録を得ることが出来るのである。
【0030】
さらに、本発明は、上記インク供給孔8及びインク回収孔9は、複数の流路2を介して互いに対向して配置してあってもよい。すなわち、1つの流路2に対して、一対のインク供給孔8とインク供給孔9を配置するのが好ましいのであるが、この場合、流路2の数と同じだけのインク供給孔8とインク回収孔9を配置する必要があり、インク吐出孔16の数が多い高密度のインクジェット記録ヘッドの場合、多数のインク供給孔8とインク回収孔9を形成することとなり、製造工程が複雑になりコストがかかるので、複数の流路2を介して互いに配置するほうがよいといえる。
【0031】
そして、この時、インク供給孔8とインク回収孔9の列方向の両端面の位置は、上記複数の流路2を完全に覆う範囲とすることが好ましい。なぜならば、上記インク供給孔8とインク回収孔9の両端面の位置が流路2の範囲内で配置されると、この流路2には複数のインク供給孔8とインク回収孔9からのインクの流れが生じることになり、インク滴の吐出速度にばらつきを生じる原因となるからである。
【0032】
さらに、インク供給孔8とインク回収孔9は、複数の流路2を介して配置することから、流路2の列方向に長い形状のものがよく、加えて、インク中の気泡や異物が滞留しないために、長方形などの角張った形状よりは、例えば図1のインク供給孔8やインク回収孔9に示すような丸長孔などの形状や楕円などの曲面を有した形状が好ましい。
【0033】
また、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第2の封止部材5bの一部から突出させて形成すると、流路2から出たインクが出口に存在するインク回収孔9ではなく、隣のインク回収孔9側に向かうようなインクの流れを凸部23で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔9に回収させることが可能となるために高品質の記録を得ることができるのである。
【0034】
ところで、図1に示すインクジェット記録ヘッド20を製造するには、まず、絶縁基板4としてセラミック板やガラス板を用意する。セラミック板の種類としては特に限定するものではないが、例えばアルミナ、ジルコニア、フォルステライト、ステアタイト、ジルコン等を主成分とする絶縁性セラミックスが好適である。
【0035】
そして、この絶縁基板4に、炭酸ガスレーザー等のレーザー加工にて所定の位置にインク供給孔8とインク回収孔9をそれぞれ穿孔した後、厚み方向に分極を施した圧電セラミック板を絶縁基板4上の所定位置にエポキシ系等の接着剤にて貼り付ける。
【0036】
次に、平面研削盤を用いて、圧電セラミックス板の上面を研削し、圧電セラミック板の厚みを揃えるとともに、刃先をテーパーに加工したダイヤモンドホイールを用いて、圧電セラミック板の両端面を切り欠いて側面形状を台形状とした後、刃厚の薄いダイヤモンドブレードにて圧電セラミック板に流路2となる複数の溝を刻設する。この時、溝を仕切る壁が隔壁1となる。そして、この時に、上述したようにインク供給孔8とインク回収孔9とを互いに対向させて、溝を並設する。
【0037】
次いで、各隔壁1の側面上半分及び絶縁基板4上に、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法などの膜形成手段にて、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、金、銅等からなる金属膜を被着し、隔壁1の側面上半分に駆動用電極3を形成するとともに、絶縁基板4上に駆動用電極3の引出線21を形成し、さらに前記膜形成手段のCVD法にて流路2内にポリパラキシリレン等の保護膜Sを被着する。
【0038】
しかる後、各隔壁1、インク供給孔8及びインク回収孔9を包囲するように、内側に複数の凸形状23を有した、隔壁1と同一高さの封止部材5bを絶縁基板4上にエポキシ系等の接着剤にて気密に接合する。
【0039】
そして、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11を、インク案内孔12の中心が、流路2の幅方向の中心と一致するように、隔壁1及び封止部材5の頂面にエポキシ系等の接着剤にて接合し、さらに、蓋部11上にポリイミド樹脂製のノズル部13をエポキシ系の接着剤で接合する。
【0040】
この後、封止部材5b外側で、引出線21が形成された絶縁基板4上にドライバ−IC22を搭載し、結線を行った後、エキシマレーザー等のレーザー加工によって、ノズル部13に各インク案内孔12と連通するインク吐出孔16を開口させるとともに、絶縁基板4の下部に、インク供給通路18とインク回収通路19を備えた容器17をエポキシ系等の接着剤にて気密に接合することにより得ることができる。
【0041】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
【0042】
図3は本発明に係る他のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を破断した斜視図、(b)は(a)の平面図である。なお、前記図1及び図4と同じ部位を示す場合は同符号とする。
【0043】
図3に示すインクジェット記録ヘッド50は、絶縁基板4上に2列の流路列6,7を設け、高密度印刷タイプのヘッドとする以外は基本的に図1のインクジェット記録ヘッド20と同様の構造をしたものである。
【0044】
つまり、本発明は、絶縁基板4上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁1を接着にて並設し、各隔壁1間をインクの流路2とした流路列6,7を所定の間隔を隔てて形成するとともに、上記流路列6,7を包囲するように封止部材5b,5b′を接着にて気密に接合してあり、この流路列6,7の間に形成される凹部をインク溜まり部10a、各流路列6,7の一方端側と封止部材5b,5b′とで形成される凹部をそれぞれインク溜まり部10b,10b′とし、インク溜まり部10aの底面をなす絶縁基板4にはインク供給孔8を、各インク溜まり部10b,10b′の底面をなす絶縁基板4にはインク回収孔9,9をそれぞれ備え、各流路2及びインク溜まり部10a,10b,10b′を塞ぐように、各隔壁1及び封止部材5の頂面に接合されたノズル板15とからなり、各隔壁1の側面上半分にはそれぞれ図2と同様に駆動用電極3を形成してある。
【0045】
ところで、図1、図3の共通に示す構成について以下に具体的に示す。
【0046】
封止部材5はセラミックス、金属、ガラス、樹脂等からなり、特に、アルミナ、ジルコニア、フォルステライト等のセラミックス、ニッケル−鉄、ニッケル−コバルト、モリブデン等の金属、ポリイミド、エポキシ等の樹脂などが好適である。そして、前述の別の実施形態で説明したと同じく、図3は上記封止部材5b,5b′のインク溜まり部10b,10b′に面した長面のインク回収孔9間のそれぞれに凸部23を設けて記載してある。
【0047】
隔壁1は、チタン酸ジルコン酸鉛、ランタンチタン酸ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛あるいはこれらの混合物を主成分とする圧電セラミックスにより形成するとともに、その側面形状を台形状としてあり、図2の様に高さ方向に分極処理してある。また、隔壁1間に形成される流路2は、絶縁基板4の短辺に対して0.8°〜1.2°の範囲で傾けてあり、各流路群の流路2は同一間隔とし、互いの流路2が同一線上に位置するように配置してある。
【0048】
また、ノズル板15は、ニッケル−鉄系合金からなる金属製の蓋部11とポリイミド樹脂製のノズル部13とからなり、蓋部11には各流路列6,7の流路2と連通するインク案内孔12を備えるとともに、ノズル部13には各インク案内孔12と連通するインク吐出孔16を開口させてある。その為、図3(b)に見られるように、一方の流路列に対応するインク吐出孔16は、他方の流路群に対応する2つのインク吐出孔16の間に配置されるようになっている。また、ドライバーIC22は、絶縁基板4上に配線した引出線21を経て各駆動用電極3に通電するようになっている。
【0049】
さらに、容器17はインク供給孔8にインクを導くためのインク供給通路18と、インク回収孔9からインクを回収するインク回収通路19,19を形成してあり、不図示のインクタンクから容器17のインク供給通路18に供給されたインクは、インク供給孔18から一方のインク溜まり部10aへ送られ、例えば、図3においては、流路2内を通ってインク溜まり部10b,10b′へ送られ、インク回収孔9,9からインク回収通路19,19に回収するようになっている。
【0050】
また、本発明は、前記インク供給孔8及びインク回収孔9が複数の流路を介して互いに対向して配置しており、例えば図3のように、絶縁基板4の一部を囲むことで、前記インク溜まり部10b,10b′を形成する第1、第2の封止部材5b,5b′をそれぞれ有し、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第1、第2の封止部材5b,5b′の一部から突出させて形成した構成である。
【0051】
すなわち、前述の流路列が単列の場合と同様に、インク供給孔8及びインク回収孔9,9を、少なくとも1つまたは複数の流路2を介して互いに対向して配置させているために、インク供給孔8から供給されたインクが流路2を通過すると、直ぐにインク回収孔9、9が配置してあるので、スムーズにインクが流路2を通過して停滞することが無いために、インクの乱れが少なくなって、隔壁1が屈曲変位したときに、均一に圧力が伝播するとともに、インク滴の吐出が各流路2において均一に行えることから、このインクジェット記録ヘッド50を用いて記録すると高品質の記録を得ることが出来るのである。
【0052】
特に、前記互いに隣り合うインク回収孔9間に流れるインクを堰き止める凸部23を前記第1、第2の封止部材5b,5b′の一部から突出させて形成したために、流路2から出たインクが出口に存在するインク回収孔9ではなく、隣のインク回収孔9側に向かうようなインクの流れを凸部23で堰き止めて無くすることができ、さらにスムーズにインクをインク回収孔9,9に回収させることが可能となるために高品質の記録を得ることができるのである。
【0053】
すなわち、本発明によれば、インク滴の吐出において、吐出速度のばらつきが少なく、記録媒体への記録時に良好な画質を得ることができるわけである。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの構造だけに限定されるものではなく、例えば隔壁1を互いに相反する方向に分極した2層の圧電セラミックスからなる隔壁部材を接着した、いわゆるシェブロン方式と呼ばれる構造のヘッド、あるいはノズル板15にあっては蓋部11とノズル部13の接合構造体とした例を示したが、セラミックスや金属の単体で形成したものであっても良く、また絶縁基板4にインク供給孔8とインク回収孔9を形成するとともに、インク供給通路18とインク回収通路19を備えた容器17を設けて流路2内におけるインクを循環させるようにしたが、このようなインクの循環機能は必ずしも必要なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、変更や改良できることは言うまでもない。さらに、本発明はインク供給孔とインク回収孔とを、流路を介して互いに対向して配置していることが特徴であって、流路を流路列に対して傾斜させて配置した場合に、流路の長さ方向の延長上に上記インク供給孔とインク回収孔を配置することは、本発明の範疇に含まれることは言うまでもないことである。
【0055】
【実施例】
つぎに、本発明のインクジェット記録ヘッドについて実施例を説明する。
【0056】
まず、絶縁基板4として、長さ95mm×幅50mm×板厚1mmのアルミナセラミック板からなる絶縁基板4に、幅1.0mm×長さ1.5mmの丸長孔のインク供給孔8とインク回収孔9を炭酸ガスレーザーにて穿設した後、長さ10mm×幅3mm×0.5mmの板状をなし、厚み方向に分極処理したチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする4枚の圧電セラミック板を、インク供給孔8とインク回収孔9との間の絶縁基板4上に一直線上に並べ、エポキシ系接着剤にて貼り付け、次いで、平面研削盤にて圧電セラミックス板の上面を板厚が0.45mmとなるように揃えるとともに、刃先をテーパーに加工したダイヤモンドホイールを用いて、圧電セラミック板の両端部を切り欠いて、絶縁基板4となす角が60°のテーパーを形成し、その側面形状を台形状とした。
【0057】
さらに、厚みが70μmのダイヤモンドブレードを用いて、絶縁基板4の短辺に対して0.891°の角度で圧電セラミック板に、深さ0.45mm、ピッチ0.140mmで流路2を284本形成した。
【0058】
次に、真空蒸着法により隔壁1の側面下半分にアルミニウムの金属膜を被着して駆動用電極3を形成するとともに、絶縁基板4上の所定位置にもアルミニウムの金属膜を被着して駆動用電極3の引出線21を形成した後、さらに流路2の内壁面に一般的なCVD法にてポリパラキシリレンの保護膜Sを被着した。
【0059】
そして、外形状が50×17mm、内形状が42×13mm、厚みが0.45mmであるニッケル−鉄製の封止部材5a,5bを、各隔壁1、インク供給孔8及びインク回収孔9を包囲するように絶縁基板4上にエポキシ系接着剤にて気密に接合し、各流路2の両端と封止部材5a,5bとで形成される凹部をインク溜まり部10a,10bとした。
【0060】
そして、封止部材5a,5b及び隔壁1の頂面に、外形状が50mm×17mm×0.07mmの板状であって、各流路2と連通する直径60μm程度のインク案内孔12を備えたニッケル−鉄製の蓋部11をエポキシ系接着剤にて接合し、さらに蓋部11上に、外形状が50mm×13mm×0.05mmの板状をしたポリイミド樹脂製のノズル部13をエポキシ系接着剤にて接合した後、エキシマレーザーにて、インク案内孔12と連通する直径28μm程度のインク吐出孔14を開口させてノズル板15を接合した。
【0061】
しかる後、絶縁基板4上に形成した引出線21とドライバーIC22を接続し結線するとともに、絶縁基板4の下部にインク供給通路18とインク回収通路19を有する容器17をエポキシ系接着剤にて接合して図1に示す本発明のインクジェット記録ヘッド20を製作した。なお、この時、上記封止部材は凸部を有しない上述のもののほかに、凸部を有した封止部材を用意して上記と同様にヘッドを作製し、各々試料1、試料2とした。
【0062】
そして、インクジェット記録ヘッド20のインク吐出孔14の列が、ヘッド20の主走査方向に対し、垂直になるように記録装置に組み込み、ヘッド20を主走査方向に往復させながらインク滴の吐出を行い、記録媒体として印刷用紙を主捜査方向と垂直な方向に送ることにより記録し、記録された記録を拡大鏡で観察し、インク滴の着弾位置のばらつきを調べた。また、インク滴の吐出速度の測定を、インクジェット記録ヘッド20を固定し、記録用紙を除去した状態で、拡大鏡とCCDカメラの高速撮影により、インク滴の吐出状態を観察し、画像解析によって行った。
【0063】
また、比較のために、図1におけるインク供給孔8とインク回収孔9とを対向させないで、前記丸長孔を絶縁基板4に開口して作製した従来例1もあわせて評価した。
【0064】
さらに、上述の試料1,2と同様にして、流路列6,7を2列間隔をおいて配列した図3に示すようなインクジェット記録ヘッド50をインクジェット記録ヘッド20と同様、封止部材に凸部を有しない試料3、凸部を有した試料4及びインク吐出孔とインク回収孔とを対向させず、封止部材に凸部を有さない平面状の比較例2を作製して評価した。
【0065】
それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0066】
【表1】
【0067】
なお、表1中、総合評価の△は普通、○はさらに良、◎はより好適であることを示す。
【0068】
この結果、本発明のヘッド試料1〜4は、従来のヘッドの比較例1,2に比べ、インク滴の吐出速度において、良好な吐出速度のばらつきを得ることができ、また、記録用紙に記録されたインク滴を拡大鏡による観察において、インク滴の着弾位置のばらつきが±10μm以内と少ないことがわかる。そして、このことから、記録された画質においても本発明のヘッドである試料1〜4のほうがより高画質であり、総合評価もよりよいものであった。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のインクジェット記録ヘッドは、絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面に駆動用電極を、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔を有し、該インク供給孔から供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部を、上記隔壁の他方端面側に上記第1のインク溜まり部から流路を通過したインクを回収するインク回収孔を有し、該インク回収孔に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部をそれぞれ形成し、かつ、上記各流路を通過するインクを吐出するインク吐出孔を有し、上記流路及び第1、第2インク溜まり部のそれぞれを覆うノズル板を接合してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔を、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置させたことから、あるいは、上記インク供給孔及びインク回収孔を複数の流路を介して互いに対向して配置させたことから、各流路のインク吐出孔より吐出されるインク滴の吐出速度のばらつきが抑えられ、記録媒体へのインク滴の着弾位置がばらつくなどといった記録媒体への記録時の画質の低下を防止でき、加えて、上記絶縁基板の一部を囲み、インク溜まり部を形成する封止部材を有し、前記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部を前記少なくともどちらか一方の封止部材から突出させて形成したことで、インクの流れがばらつくことがないために、インク滴の吐出速度や着弾位置のばらつきの少ないインクジェット記録ヘッドを提供することができ、さらには、複数の流路列を有したインクジェット記録ヘッドにおいても同様の効果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を部分破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【図2】(a)(b)は本発明に係るインクジェット記録ヘッドの駆動原理を説明するための図である。
【図3】本発明に係る他のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)はその一部を部分破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【図4】従来のインクジェット記録ヘッドを示す図で、(a)は一部を破断した斜視図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
1:隔壁
2:流路
3:駆動用電極
4:絶縁基板
5、5a、5b、5b′:封止部材
6,7:流路列
8:インク供給孔
9:インク回収孔
10、10a、10b、10b′:インク溜まり部
11:蓋部
12:インク案内孔
13:ノズル部
14:ノズル孔
15:ノズル板
16:インク吐出孔
17:容器
18:インク供給通路
19:インク回収通路
20、50、60:インクジェット記録ヘッド
21:引出線
22:ドライバーIC
23:封止部材の凸部
Claims (4)
- 絶縁基板上に、圧電セラミックスからなる複数の隔壁を所定の間隔を隔てて並設し、各隔壁間をインクの流路とするとともに、上記各隔壁の側面に駆動用電極を、上記隔壁の一方端面側にインクが供給される複数のインク供給孔を有し該インク供給孔から上記流路に供給されるインクを溜める第1のインク溜まり部を、上記隔壁の他方端面側に上記第1のインク溜まり部から流路を通過したインクを回収する複数のインク回収孔を有し該インク回収孔に回収されるインクを溜める第2のインク溜まり部をそれぞれ形成し、かつ、上記各流路を通過するインクを噴出するインク吐出孔を有し、上記流路及び第1、第2インク溜まり部のそれぞれを覆うノズル板を接合してなるインクジェット記録ヘッドにおいて、上記インク供給孔及びインク回収孔が、少なくとも1つの流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
- 上記インク供給孔及びインク回収孔が、複数の流路を介して互いに対向して配置していることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
- 上記第1、第2のインク溜まり部は、上記絶縁基板の流路をそれぞれ第1、第2の封止部材により包囲して形成し、該第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
- 上記複数の流路が並んで列を形成した第1の流路列と、該第1の流路列の隣りに上記複数の流路が並んで形成された第2の流路列と、第1の流路列と第2の流路列との間に上記第1のインク溜まり部が形成され、かつ、該第1のインク溜まり部とは第2の流路列を介して反対側に上記第1、第2の流路列を包囲して上記第1、第2のインク溜まり部を形成する第1、第2の封止部材を設け、上記第1、第2の封止部材は、上記互いに隣り合うインク回収孔間に流れるインクを堰き止める凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録ヘッド。
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