JP2004173969A - 入浴・洗髪装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室内での髪の乾燥を可能とした、入浴・洗髪装置を提供すること。
【解決手段】浴槽11と洗髪槽22とが上部に首支承部222が形成された境界壁220を介して連接された本体部Aと、前記洗髪槽22の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口23Eに温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構Cと、前記本体部Aに枢着され、前記浴槽11内で前記境界壁220に凭れて仰向けになった使用者Hが首を前記首支承部222上に載せて頭部を前記洗髪槽22内に位置させたときに前記頭部を包囲するフード21とを備えた、入浴・洗髪装置を構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】浴槽11と洗髪槽22とが上部に首支承部222が形成された境界壁220を介して連接された本体部Aと、前記洗髪槽22の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口23Eに温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構Cと、前記本体部Aに枢着され、前記浴槽11内で前記境界壁220に凭れて仰向けになった使用者Hが首を前記首支承部222上に載せて頭部を前記洗髪槽22内に位置させたときに前記頭部を包囲するフード21とを備えた、入浴・洗髪装置を構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入浴時に、入浴者が浴槽につかったまま洗髪ができる、入浴・洗髪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の入浴・洗髪装置は、浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部を備え、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった入浴者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させた状態で、洗髪槽で髪のシャンプー及びすすぎ洗浄がなされるようになっている(例えば特許文献1)。かようなシャンプー及びすすぎ洗浄からなる洗髪が終了次第、入浴者は浴槽から出て、脱衣室で濡れた髪をタオルで拭いて髪を乾燥させる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−299867号公報 (第1〜2頁、図1〜4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した入浴・洗髪装置を用いた場合、かようなシャンプー及びすすぎ洗浄からなる洗髪が終了次第、入浴者は浴槽から出て、脱衣室で濡れた髪をタオルで拭いて髪を乾燥させることになるが、脱衣室の温度が低いと、髪の乾燥に時間を要することに鑑みれば、風邪を引く可能性がある。特に、入浴者が被介護者である場合、健常者に比べて髪の乾燥に手間取るので、この分、この危険性が増大する。
【0005】
それ故に、本発明は、浴室内で髪の乾燥を可能ならしめる、入浴・洗髪装置を提供することを、技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、「浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部と、前記洗髪槽の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口に温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構と、前記本体部に枢着され、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった使用者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させたときに、前記使用者の呼吸を確保しつつ、前記頭部を包囲するフードとを備えた、入浴・洗髪装置」を構成したことである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図6に依拠して、本発明にかかる入浴・洗髪装置の一実施形態について説明する。
【0008】
入浴・洗髪装置1は、本体部Aを備える。しかして、本体部Aは、浴槽11、洗髪槽22及びこの両者の境界を区画し且つ上部に首支承部222が形成された境界壁220から構成される。
【0009】
洗髪槽22の内部空間は、境界壁220を含む内壁224及び底部226とから構成される上方開放空間である。しかして、境界壁222に凭れるように仰向けになった使用者Hが首を首支承部222に載せたとき、使用者の頭部の略後半分及び髪が洗髪槽22の内部に位置するようになっている。
【0010】
本体部1上には、洗髪槽22を挟んで首支承部222と対向する位置に、突起部221が一体形成されている。洗髪槽22内に位置する使用者Hの頭部及び髪を洗髪する際に、使用者Hの呼吸を確保しつつ、頭部を包囲するフード21が、本体部1に枢着されている。すなわち、本体部1の、洗髪槽22を挟んで首支承部222と対峙する位置に突起部221が一体形成されている。しかして、この突起部221を収容する一対の突起211がフード21の頭部側開口212と反対の側から延在しており、各突起211が図示されないピンにより、突起部221の端面に枢支されることにより、フード21が本体部1に対して、所定角度だけ、つまり使用位置(閉鎖位置)と不使用位置(開放位置)との間を、回動可能とされている。尚、フード21の使用時、頭部側開口212の内縁部と頭部との間には、タオル42が嵌着され、洗髪槽22内部から水その他の流体が飛び出て顔に付着するのを防止するようになっている。
【0011】
洗髪槽22の内壁224からは、内部に向かって複数の配管23の開口端部23Eが露呈ないしは開口している。後述するように、複数の配管23には、順次、温水、シャンプー液、温水、リンス液、温水、及び温風が、通路制御機構Cの作用で、この順序で、所定のタイミングで供給されるようになっており、髪の予備洗浄、シャンプー、すすぎ、リンス、すすぎ、及び乾燥が、連続して、自動的に(使用者は手を一切使わずに)行うことができるようになっている。
【0012】
通路制御機構Cはマイコンを主体とする制御部27を備えており、分配バルブ231、切り換えバルブ232、混合バルブ237、ツインポンプ238、エアコンプレッサ239、分流バルブ256、温水タンク261内の水を昇温するヒータ262、ヒータ262により暖められた水の温度を常時測定する温度センサ263、水位センサ264、切り換えバルブ234、切り換えバルブ112、ポンプ113及び排水バルブ223が、制御部27の統制下にある。
【0013】
分配バルブ231の各出口は、対応する配管23に接続されている。分配バルブ231の入口は、切り換えバルブ232の第1出口に接続されている。しかして、切り換えバルブ232の第1入口、第2入口、第3入口及び第4入口は、夫々、切り換えバルブ234の第1入口、混合バルブ237の出口、シャンプー液タンク235、リンス液タンク236及び切り換えバルブ234の第1出口に接続されている。
【0014】
混合バルブ237の第1入口及び第2入口は、夫々、ツインポンプ238の第1吐出口及び第2出口に接続されている。ツインポンプ238の第1吸入口及び第2吸入口は、夫々、温水タンク261及び分配バルブ256の第1出口に接続されている。しかして、分配バルブ256の入口は水道管254に接続されており、また、分配バルブ256の第2出口は、配管253を介して、温水タンク261に接続される。
【0015】
切り換えバルブ234の第2入口は、エアコンプレッサ239の吐出口に接続されている。しかして、切り換えバルブ234の吐出口は、配管114を介して、切り換えバルブ112の第1入口に接続されている。また、バルブ112の第2入口及び出口は、夫々、浴槽11の底部に位置する吸入部115及び浴槽11内に延在・開口するパイプ111に接続されている。
【0016】
上記した構成を備える入浴・洗髪装置1の操作は、浴室の壁面に設置せられた操作部3を介して行われる。
【0017】
入浴・洗髪装置1を作動させる前に、温水タンク261内に、所定温度の温水が満杯とされる。すなわち、制御部271の指示により、切り換えバルブ256が変移されて、温水タンク261に連通する配管253と水道管254とが連通状態とされ、水道水が温水タンク261内に流入する。温水タンク内に流入した水の水位は次第に上昇して、水位が所定高さに達したことを水位センサ264が検知すると、制御部27は切り換えバルブ256を変移して温水タンク261と水道管254との連通を遮断する。このとき、水道管254はポンプ238の第1吸入口と連通する。
【0018】
この状態で、使用者Hが入浴して、図3に示すような姿勢で洗髪準備ができると、操作部3の第1ボタンを操作すると、切り換えバルブ232が第1位置に変移されると同時にポンプ238が駆動される。すると、温水タン261内の温水及び水道水が、夫々配管252及び251を介して、混合バルブ237に圧送・供給される。混合バルブ237内においては、かような温水と水道水とが混合されて、適度な温度に調温された洗浄温水が生成され、この洗浄温水が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内に噴射される。しかして、図3に図示されているように、洗髪槽22内には使用者Hの後頭部が位置しているので、この後頭部及び髪に、洗浄温水が噴射され、予備洗髪がなされる。洗浄温水の温度及び予備洗浄の時間(切り換えバルブ232が第1位置に変移されているときのポンプ238の駆動時間)は、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することができる。
【0019】
予備洗髪が所定時間だけなされると、次にシャンプーがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が、第1入口及び第2入口を開く第2位置に変移される。このとき、切り換えバルブ232の第1入口には混合バルブ237から適温にされた洗浄温水が圧送供給されており、また、第2入口にはシャンプー液タンク235からシャンプー液が供給されている。したがって、切り換えバルブ232からは希釈シャンプー液が吐出されて、この希釈シャンプー液が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、シャンプーがなされる。このシャンプーは、所定時間継続してなされる。もとより、シャンプーを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、シャンプーを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、希釈シャンプー液をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0020】
シャンプーが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったシャンプーに使われた希釈シャンプー液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0021】
次いで、すすぎ洗いがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が再度、第1位置に変移されて、洗浄温水が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に向けて噴射され、髪に残留する希釈シャンプー液を洗い落とされるようになっている。このすすぎ洗いも、所定時間、1回だけなされる。もとより、すすぎ洗いを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、すすぎ洗いを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、洗浄温水をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0022】
すすぎ洗いが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったすすぎ洗いに使われた洗浄温水及び髪から洗い流した希釈シャンプー液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0023】
次いで、リンスがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が、第1入口及び第3入口を開く第3位置に変移される。このとき、切り換えバルブ232の第1入口には混合バルブ237から適温にされた洗浄温水が圧送供給されており、また、第3入口にはリンス液タンク236からリンス液が供給されている。したがって、切り換えバルブ232からは希釈リンス液が吐出されて、この希釈リンス液が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、リンスがなされる。このリンスは、所定時間継続してなされる。もとより、リンスを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、リンスを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、希釈リンス液をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0024】
リンスが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったリンスに使われた希釈リンス液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0025】
次いで、髪の乾燥がなされる。すなわち、切り換えバルブ232の第4位置(第4入口のみが開かれる)への変移、切り換えバルブ234の第1位置(エアコンプレッサ239の吐出口を切り換えバルブ232の第4入口に連通させる位置)への変移及びエアコンプレッサ239の駆動が同時になされ、温風が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、髪の乾燥がなされる。このリンスは、所定時間継続してなされる。そして、所定時間経過すると、エアコンプレッサ239が停止される。
【0026】
尚、切り換えバルブ234の第2位置(エアコンプレッサ239の吐出口を切り換えバルブ112の第1入口に連通させる位置)への変移及びエアコンプレッサ239の駆動が同時になすことにより、浴槽11内の湯に温風を送って、気泡を生成することのできる。
【0027】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図はなく、本発明の趣旨に沿った形態の入浴・洗髪装置であれば、どのようなものでもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、「浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部と、前記洗髪槽の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口に温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構と、前記本体部に枢着され、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった使用者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させたときに前記頭部を包囲するフードとを備えた、入浴・洗髪装置」を構成したので、浴室内での髪の乾燥を可能とし、脱衣室で裸で髪の乾燥をする必要がなく、実用上、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる入浴・洗髪装置の一実施態様の斜視図である。
【図2】図1の入浴・洗髪装置の主要部の分解斜視図である。
【図3】図1の入浴・洗髪装置の使用状態の断面図である。
【図4】図1の入浴・洗髪装置の配管ダイアグラムである。
【符号の説明】
A・・・本体部
C・・・通路制御機構
H・・・使用者
11・・・浴槽
21・・・フード
22・・・洗髪槽
220・・・境界壁
222・・・首支承部
【発明の属する技術分野】
本発明は、入浴時に、入浴者が浴槽につかったまま洗髪ができる、入浴・洗髪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の入浴・洗髪装置は、浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部を備え、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった入浴者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させた状態で、洗髪槽で髪のシャンプー及びすすぎ洗浄がなされるようになっている(例えば特許文献1)。かようなシャンプー及びすすぎ洗浄からなる洗髪が終了次第、入浴者は浴槽から出て、脱衣室で濡れた髪をタオルで拭いて髪を乾燥させる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−299867号公報 (第1〜2頁、図1〜4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した入浴・洗髪装置を用いた場合、かようなシャンプー及びすすぎ洗浄からなる洗髪が終了次第、入浴者は浴槽から出て、脱衣室で濡れた髪をタオルで拭いて髪を乾燥させることになるが、脱衣室の温度が低いと、髪の乾燥に時間を要することに鑑みれば、風邪を引く可能性がある。特に、入浴者が被介護者である場合、健常者に比べて髪の乾燥に手間取るので、この分、この危険性が増大する。
【0005】
それ故に、本発明は、浴室内で髪の乾燥を可能ならしめる、入浴・洗髪装置を提供することを、技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた技術的手段は、「浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部と、前記洗髪槽の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口に温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構と、前記本体部に枢着され、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった使用者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させたときに、前記使用者の呼吸を確保しつつ、前記頭部を包囲するフードとを備えた、入浴・洗髪装置」を構成したことである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図6に依拠して、本発明にかかる入浴・洗髪装置の一実施形態について説明する。
【0008】
入浴・洗髪装置1は、本体部Aを備える。しかして、本体部Aは、浴槽11、洗髪槽22及びこの両者の境界を区画し且つ上部に首支承部222が形成された境界壁220から構成される。
【0009】
洗髪槽22の内部空間は、境界壁220を含む内壁224及び底部226とから構成される上方開放空間である。しかして、境界壁222に凭れるように仰向けになった使用者Hが首を首支承部222に載せたとき、使用者の頭部の略後半分及び髪が洗髪槽22の内部に位置するようになっている。
【0010】
本体部1上には、洗髪槽22を挟んで首支承部222と対向する位置に、突起部221が一体形成されている。洗髪槽22内に位置する使用者Hの頭部及び髪を洗髪する際に、使用者Hの呼吸を確保しつつ、頭部を包囲するフード21が、本体部1に枢着されている。すなわち、本体部1の、洗髪槽22を挟んで首支承部222と対峙する位置に突起部221が一体形成されている。しかして、この突起部221を収容する一対の突起211がフード21の頭部側開口212と反対の側から延在しており、各突起211が図示されないピンにより、突起部221の端面に枢支されることにより、フード21が本体部1に対して、所定角度だけ、つまり使用位置(閉鎖位置)と不使用位置(開放位置)との間を、回動可能とされている。尚、フード21の使用時、頭部側開口212の内縁部と頭部との間には、タオル42が嵌着され、洗髪槽22内部から水その他の流体が飛び出て顔に付着するのを防止するようになっている。
【0011】
洗髪槽22の内壁224からは、内部に向かって複数の配管23の開口端部23Eが露呈ないしは開口している。後述するように、複数の配管23には、順次、温水、シャンプー液、温水、リンス液、温水、及び温風が、通路制御機構Cの作用で、この順序で、所定のタイミングで供給されるようになっており、髪の予備洗浄、シャンプー、すすぎ、リンス、すすぎ、及び乾燥が、連続して、自動的に(使用者は手を一切使わずに)行うことができるようになっている。
【0012】
通路制御機構Cはマイコンを主体とする制御部27を備えており、分配バルブ231、切り換えバルブ232、混合バルブ237、ツインポンプ238、エアコンプレッサ239、分流バルブ256、温水タンク261内の水を昇温するヒータ262、ヒータ262により暖められた水の温度を常時測定する温度センサ263、水位センサ264、切り換えバルブ234、切り換えバルブ112、ポンプ113及び排水バルブ223が、制御部27の統制下にある。
【0013】
分配バルブ231の各出口は、対応する配管23に接続されている。分配バルブ231の入口は、切り換えバルブ232の第1出口に接続されている。しかして、切り換えバルブ232の第1入口、第2入口、第3入口及び第4入口は、夫々、切り換えバルブ234の第1入口、混合バルブ237の出口、シャンプー液タンク235、リンス液タンク236及び切り換えバルブ234の第1出口に接続されている。
【0014】
混合バルブ237の第1入口及び第2入口は、夫々、ツインポンプ238の第1吐出口及び第2出口に接続されている。ツインポンプ238の第1吸入口及び第2吸入口は、夫々、温水タンク261及び分配バルブ256の第1出口に接続されている。しかして、分配バルブ256の入口は水道管254に接続されており、また、分配バルブ256の第2出口は、配管253を介して、温水タンク261に接続される。
【0015】
切り換えバルブ234の第2入口は、エアコンプレッサ239の吐出口に接続されている。しかして、切り換えバルブ234の吐出口は、配管114を介して、切り換えバルブ112の第1入口に接続されている。また、バルブ112の第2入口及び出口は、夫々、浴槽11の底部に位置する吸入部115及び浴槽11内に延在・開口するパイプ111に接続されている。
【0016】
上記した構成を備える入浴・洗髪装置1の操作は、浴室の壁面に設置せられた操作部3を介して行われる。
【0017】
入浴・洗髪装置1を作動させる前に、温水タンク261内に、所定温度の温水が満杯とされる。すなわち、制御部271の指示により、切り換えバルブ256が変移されて、温水タンク261に連通する配管253と水道管254とが連通状態とされ、水道水が温水タンク261内に流入する。温水タンク内に流入した水の水位は次第に上昇して、水位が所定高さに達したことを水位センサ264が検知すると、制御部27は切り換えバルブ256を変移して温水タンク261と水道管254との連通を遮断する。このとき、水道管254はポンプ238の第1吸入口と連通する。
【0018】
この状態で、使用者Hが入浴して、図3に示すような姿勢で洗髪準備ができると、操作部3の第1ボタンを操作すると、切り換えバルブ232が第1位置に変移されると同時にポンプ238が駆動される。すると、温水タン261内の温水及び水道水が、夫々配管252及び251を介して、混合バルブ237に圧送・供給される。混合バルブ237内においては、かような温水と水道水とが混合されて、適度な温度に調温された洗浄温水が生成され、この洗浄温水が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内に噴射される。しかして、図3に図示されているように、洗髪槽22内には使用者Hの後頭部が位置しているので、この後頭部及び髪に、洗浄温水が噴射され、予備洗髪がなされる。洗浄温水の温度及び予備洗浄の時間(切り換えバルブ232が第1位置に変移されているときのポンプ238の駆動時間)は、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することができる。
【0019】
予備洗髪が所定時間だけなされると、次にシャンプーがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が、第1入口及び第2入口を開く第2位置に変移される。このとき、切り換えバルブ232の第1入口には混合バルブ237から適温にされた洗浄温水が圧送供給されており、また、第2入口にはシャンプー液タンク235からシャンプー液が供給されている。したがって、切り換えバルブ232からは希釈シャンプー液が吐出されて、この希釈シャンプー液が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、シャンプーがなされる。このシャンプーは、所定時間継続してなされる。もとより、シャンプーを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、シャンプーを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、希釈シャンプー液をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0020】
シャンプーが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったシャンプーに使われた希釈シャンプー液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0021】
次いで、すすぎ洗いがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が再度、第1位置に変移されて、洗浄温水が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に向けて噴射され、髪に残留する希釈シャンプー液を洗い落とされるようになっている。このすすぎ洗いも、所定時間、1回だけなされる。もとより、すすぎ洗いを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、すすぎ洗いを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、洗浄温水をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0022】
すすぎ洗いが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったすすぎ洗いに使われた洗浄温水及び髪から洗い流した希釈シャンプー液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0023】
次いで、リンスがなされる。すなわち、切り換えバルブ232が、第1入口及び第3入口を開く第3位置に変移される。このとき、切り換えバルブ232の第1入口には混合バルブ237から適温にされた洗浄温水が圧送供給されており、また、第3入口にはリンス液タンク236からリンス液が供給されている。したがって、切り換えバルブ232からは希釈リンス液が吐出されて、この希釈リンス液が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、リンスがなされる。このリンスは、所定時間継続してなされる。もとより、リンスを所望の回数だけ行うようにしても良い(この場合、操作部3のボタン(図示略)を用いて、調整することになる)し、リンスを効果的に行うために、ポンプ238を間歇駆動させて、希釈リンス液をパルス状に噴射させるようにしても良い。
【0024】
リンスが終了すると、排水バルブ223が開かれて、洗髪槽22内に溜まったリンスに使われた希釈リンス液が排出される。この排出がなされると、排水バルブ223が再度、閉じられる。
【0025】
次いで、髪の乾燥がなされる。すなわち、切り換えバルブ232の第4位置(第4入口のみが開かれる)への変移、切り換えバルブ234の第1位置(エアコンプレッサ239の吐出口を切り換えバルブ232の第4入口に連通させる位置)への変移及びエアコンプレッサ239の駆動が同時になされ、温風が、配管231の開口23Eから洗髪槽22内の後頭部の髪に噴射されて、髪の乾燥がなされる。このリンスは、所定時間継続してなされる。そして、所定時間経過すると、エアコンプレッサ239が停止される。
【0026】
尚、切り換えバルブ234の第2位置(エアコンプレッサ239の吐出口を切り換えバルブ112の第1入口に連通させる位置)への変移及びエアコンプレッサ239の駆動が同時になすことにより、浴槽11内の湯に温風を送って、気泡を生成することのできる。
【0027】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図はなく、本発明の趣旨に沿った形態の入浴・洗髪装置であれば、どのようなものでもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、「浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部と、前記洗髪槽の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口に温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構と、前記本体部に枢着され、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった使用者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させたときに前記頭部を包囲するフードとを備えた、入浴・洗髪装置」を構成したので、浴室内での髪の乾燥を可能とし、脱衣室で裸で髪の乾燥をする必要がなく、実用上、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる入浴・洗髪装置の一実施態様の斜視図である。
【図2】図1の入浴・洗髪装置の主要部の分解斜視図である。
【図3】図1の入浴・洗髪装置の使用状態の断面図である。
【図4】図1の入浴・洗髪装置の配管ダイアグラムである。
【符号の説明】
A・・・本体部
C・・・通路制御機構
H・・・使用者
11・・・浴槽
21・・・フード
22・・・洗髪槽
220・・・境界壁
222・・・首支承部
Claims (1)
- 浴槽と洗髪槽とが上部に首支承部が形成された境界壁を介して連接された本体部と、前記洗髪槽の内部の側壁から前記内部に露呈する複数の噴射口に温水、シャンプー液及び温風を択一的に供給する通路制御機構と、前記本体部に枢着され、前記浴槽内で前記境界壁に凭れて仰向けになった使用者が首を前記首支承部上に載せて頭部を前記洗髪槽内に位置させたときに前記頭部を包囲するフードとを備えた、入浴・洗髪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344339A JP2004173969A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 入浴・洗髪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002344339A JP2004173969A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 入浴・洗髪装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004173969A true JP2004173969A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32705859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002344339A Withdrawn JP2004173969A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | 入浴・洗髪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004173969A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015223390A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
JP2015223389A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
JP2015223391A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
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-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002344339A patent/JP2004173969A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015223390A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
JP2015223389A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
JP2015223391A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
JP2015223392A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 酒井医療株式会社 | 自動洗髪装置及び入浴装置 |
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A621 | Written request for application examination |
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