JP2004173317A - 移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯型無線機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、筐体を形成している地板に大きな電流が流れ、人がその筐体を握るとアンテナの入力インピーダンスが大きく変化し、放射特性が劣化した。
【解決手段】 左右対称な形状を有する2つの内臓型アンテナ141、142を地板144上の誘電体基板143上の線対称な位置に配置し、双方のアンテナを平衡不平衡変換回路106を用いて、同一振幅で且つ、180度の位相差で給電することによりバランス動作を行わせる構成である。
【選択図面】 図14
【解決手段】 左右対称な形状を有する2つの内臓型アンテナ141、142を地板144上の誘電体基板143上の線対称な位置に配置し、双方のアンテナを平衡不平衡変換回路106を用いて、同一振幅で且つ、180度の位相差で給電することによりバランス動作を行わせる構成である。
【選択図面】 図14
Description
本発明は、主として携帯電話等で使用される移動無線用アンテナ及び、それを用いた携帯型無線機に関するものである。
近年、携帯電話などの移動体通信に関する技術が急速に発達している。携帯電話端末においてアンテナは特に重要なデバイスの一つであり、端末の小型化につれてアンテナも小型化、内蔵化が要求されている。
以下に図面を参照しながら、上記した従来の移動無線用アンテナの一例について説明する。
図21に従来の移動無線用アンテナを示す。201は平面状のアンテナエレメント、202は給電点、203、204は金属線、205は導体地板である。アンテナエレメント201は金属線203を介して給電点202から給電される。また、アンテナエレメント201は金属線204を介して導体地板205と接続されている。
これは通常、板状逆Fアンテナ(Planar Inverted F Antenna : PIFA)と呼ばれるアンテナであり、低背で小型なアンテナとして携帯端末で用いられている。この放射特性を図22に示す。
しかしながら上記の構成では不平衡型アンテナになるため、筐体を形成している地板205に大きな電流が流れることでアンテナとして動作する。このときの電流分布を模式的に表した図を図23に示す。この場合、人体が筐体を握るとアンテナの入力インピーダンスが大きく変化し、放射特性が劣化してしまう。
本発明は、上述した従来のアンテナのこのような課題に鑑み、筐体電流を低減し、人体によるアンテナ放射特性への影響をより小さくした移動無線用アンテナ、及びそれを用いた携帯型無線機を提供することを目的としている。
第1の本発明(請求項1記載の本発明に対応)は、実質上長方形の導体地板と、前記導体地板上に、その導体地板の長手方向の中央の位置を基準として、前記長手方向の両端部の内、一方の端部側寄りに配置された誘電体基板と、前記誘電体基板上に形成された、実質上長方形の2個のアンテナエレメントとを備え、
前記2個のアンテナエレメントのそれぞれは、給電点と、少なくとも1個のスルーホールとを有し、そのスルーホールにより前記導体地板と電気的に短絡されていることを特徴とする移動無線用アンテナである。
前記2個のアンテナエレメントのそれぞれは、給電点と、少なくとも1個のスルーホールとを有し、そのスルーホールにより前記導体地板と電気的に短絡されていることを特徴とする移動無線用アンテナである。
第2の本発明(請求項2記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナエレメントへの給電位相差は実質上180度であることを特徴とする上記第1の本発明の移動無線用アンテナである。
第3の本発明(請求項3記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナエレメントは実質上線対称な構造であることを特徴とする上記第1の本発明の移動無線用アンテナ。
第4の本発明(請求項4記載の本発明に対応)は、上記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする上記第1の本発明の移動無線用アンテナである。
第5の本発明(請求項5記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする上記第1の本発明の移動無線用アンテナである。
第6の本発明(請求項6記載の本発明に対応)は、上記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする上記第2の本発明の移動無線用アンテナである。
第7の本発明(請求項7記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする上記第2の本発明の移動無線用アンテナである。
第8の本発明(請求項8記載の本発明に対応)は、上記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする上記第3の本発明の移動無線用アンテナである。
第9の本発明(請求項9記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする上記第3の本発明の移動無線用アンテナである。
第10の本発明(請求項10記載の本発明に対応)は、上記2個のアンテナ、または前記2個のアンテナエレメントに給電するための平衡不平衡変換回路を備えたことを特徴とする上記第1〜9の本発明のいずれかの移動無線用アンテナである。
第11の本発明(請求項11記載の本発明に対応)は、動作周波数帯がUHF帯以上であることを特徴とする上記第1〜9の本発明のいずれかの移動無線用アンテナである。
第12の本発明(請求項12記載の本発明に対応)は、グランド層を有する誘電体回路基板上に、前記グランド層を地板として用いた上記第1〜9の本発明のいずれかの移動無線用アンテナを具備し、前記誘電体回路基板と前記アンテナまたはアンテナエレメントを樹脂製のケースで覆ったことを特徴とする携帯型無線機である。
以上のように、本発明の移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯型無線機によれば、筐体電流を低減し、人体の影響を小さくすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の参考例)
図1は本発明の第1の参考例における移動無線用アンテナの回路図を抽象的に示したものである。
図1は本発明の第1の参考例における移動無線用アンテナの回路図を抽象的に示したものである。
図1において101、102は内蔵型のアンテナ、103はアンテナ101の給電点、104はアンテナ102の給電点、105は導体地板である。アンテナ101、102は互いに左右対称な形状で、導体地板105上に線対称(図中の基準線100が対称軸となる)に配置されている。又、これらのアンテナ101,102には、実質上同振幅で、且つ実質上180度位相差で給電される。例えば同軸ケーブルなどの不平衡線路から給電する場合は、図1に示す平衡不平衡変換回路106を用いる。
図1の回路図を具体的に示した図を図2に示す。図2において111、112は平面状のアンテナエレメント、113、114、115、116は金属線、103、104は給電点である。アンテナエレメント111の給電点103は、金属線113を介して平衡不平衡回路106と接続されている。又、アンテナエレメント111は、金属線115を介して導体地板105と接続される。また平面状のアンテナエレメント112の給電点104は、金属線114を介して平衡不平衡回路106と接続されている。又、アンテナエレメント112は、金属線116を介して導体地板105と接続される。
図1のアンテナ101は、図2のアンテナエレメント111、金属線113、115から構成され、同様にアンテナ102は、アンテナエレメント112、金属線114、116から構成される。例えばアンテナエレメント111、112としては長方形の金属板が用いられ、導体地板105は銅板などの金属板で構成されている。
次に本参考例のアンテナの動作原理を説明する。
本実参考例では対称な構造を有する2つのアンテナ101、102が地板105上に線対称に配置されている。即ち、アンテナ101とアンテナ102は、図中の対称軸100を基準として、線対称の構造であり、実質上同一面積、同一周囲長(周囲長をLとする)となる様に構成されている。
又、本参考例のアンテナでは、給電点103と104でバランス給電をしている。バランス給電は通常、図1に示すように平衡不平衡変換回路106を用いて行う。
このような給電方法のため、アンテナ101、102に流れる電流は地板105の形状、大きさ、あるいはアンテナ101、102が配置されている位置に起因せず、アンテナエレメント111、112にほとんどの電流が流れ、筐体を形成する地板105にはほとんど電流が流れない。そのため人体が筐体を保持した場合でもアンテナ101、102の入力インピーダンスの変化は小さい。
その結果、人体が筐体を保持したときでもアンテナ101、102とそれに接続される送受信回路間のインピーダンス整合がずれないので、人体が筐体を保持したときの放射特性の劣化を抑えられる。
以上、本参考例のように対称な構造を有する内蔵型アンテナを2つ用いてバランス給電させることで、人体が筐体を保持した場合のアンテナ特性劣化の原因となる筐体電流を低減させ、人体による放射特性の劣化を抑えている。
その結果、人体効果を低減させた内蔵アンテナが実現可能となる。
さらに本参考例において、2つのアンテナ101、102(アンテナエレメント111、112)の間隔を、アンテナ101、102(アンテナエレメント111、112)の周囲長Lの実質上2倍となる距離2L(波長λに相当する長さ)の10%(0.2L)以内の距離となるように近接させることで、両者の間の浮遊容量が大きくなる。
この様子を図3(a)に示す。131が浮遊容量である。同一の共振周波数を有する2つのアンテナ間に容量が生じることにより、図3(b)に示すようにバランスアンテナとして複共振が起こり、アンテナの広帯域化を図ることができる。ここで、図3(b)は、図3(a)に示す構成における、共振周波数特性を示した図である。尚、図3(b)において、縦軸は、VSWR(電圧定在波比)である。
なお本参考例において、アンテナエレメント111および112に長方形の金属板を用いたが、それ以外の多角形または円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
また本参考例において、2つのアンテナ101と102を導体地板105上に配置したが、バランス給電をすることで導体地板が無い場合でもアンテナとして動作するため、導体地板上に配置しない構成にすることも可能である。
このような構成にすることにより、従来必要であった導体地板をとりはずした構成にすることが可能になり、より小型軽量化を図ることができる。
尚、上述した様に導体地板のない構成の場合、あるいは、導体地板は設けられているがアンテナとの電気的接続がなされていない場合は、アンテナのサイズを上述した場合の2倍にする必要がある。この場合のアンテナの周囲長L’と共振波長λとの関係は、L’=λとなる。この様な構成は、例えば、導体地板とアンテナとの電気的接続が困難な構成の場合等には有効である。
また本参考例において、アンテナ101と102は線対称に配置したが、このようにせずともバランス動作をするので同様の効果が得られる。
また本参考例において、アンテナエレメント111および112と導体地板105とを接続するのに金属線115、116を用いたが、これは金属板を用いて接続することも可能である。
このような構造にしても同様の効果が得られるうえ、構造上の強度を増すことができる。
また金属線で接地した場合と金属板で接地した場合で共振周波数を変化させることも可能である。
また本参考例においては、アンテナエレメントを1箇所で電気的に接地したが、これを複数箇所で接地しても構わない。複数の箇所を電気的に接地することで広帯域化を図ることができる。
また本参考例において、アンテナ101と102を金属板によるアンテナエレメントと金属線により構成したが、これを誘電体基板で形成されたアンテナ、あるいは誘電体を積層構造にしたチップアンテナで構成することも可能である。誘電体を用いることにより更なる小型化を図ることができる(図13参照)。
さらに本参考例において、導体地板105を銅板などの金属板で構成したが、これをグランド層を有する誘電体基板で構成しても同様の効果が得られる(図20参照)。
(第2の参考例)
次に本発明の第2の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
次に本発明の第2の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
本参考例の抽象的な回路図は図1と同様である。図4は本発明の第2の参考例における移動無線用アンテナの具体的な回路図を示したものである。
図4において第1の参考例と同一構成部分には図2と同一番号を用いているので、説明を省略する。
本参考例では、アンテナ1を形成するアンテナエレメント111の周囲長をa、アンテナ2を形成するアンテナエレメント112の周囲長をbとすると、aとbの長さが異なる点が、第1の参考例と異なる。
本参考例のアンテナは、アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長に対応する周波数で共振をする。
従って、2つのアンテナの周囲長を異なるようにすることで、両者の共振周波数をずらすことができる。このようにして、板状逆Fアンテナの広帯域化を図ることができる。
具体的にはaとbとの差がbの10%以内ならば、バランス給電が崩れることなく、広帯域化を実現することができる。
なお本参考例において、2つのアンテナ101と102を導体地板105上に配置したが、第1の参考例と同様、導体地板上に配置しない構成にすることも可能である。
このような構成にすることにより、従来必要であった導体地板をとりはずした構成にすることが可能になり、より小型軽量化を図ることができる。
また本参考例において、アンテナ101と102は線対称に配置したが、このようにせずともバランス動作をするので同様の効果が得られる。
また、本参考例のアンテナの効果、つまり共振周波数を変化させることが可能であるという効果は、同じ周囲長のアンテナエレメントを用いても、給電点と接地金属線の位置関係を変えることで実現することが可能である。
本参考例では2つのアンテナの周囲長を異なるようにすることで広帯域化を実現したが、2つのアンテナについて周囲長は等しくして、給電点と接地金属線の位置関係を変えることによっても広帯域化を図ることができる。
また本参考例においても第1の参考例と同様、アンテナエレメント111および112に長方形の金属板を用いたが、それ以外の多角形または円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
さらに本参考例においても第1の参考例と同様、2つのアンテナの間隔を近接させることで、アンテナの広帯域化を図ることができる。
(第3の参考例)
次に本発明の第3の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
次に本発明の第3の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
本参考例の抽象的な回路図は図1と同様である。図5は本発明の第3の参考例における移動無線用アンテナの具体的な回路図を示したものである。
図5において第1の参考例と同一構成部分には図2と同一番号を用いているので、説明を省略する。
本参考例では、アンテナエレメント111、112が多角形の金属板にスリットが入っている構造になっている点が第1および第2の実施の形態と異なる。本参考例のアンテナでも、その周囲長の実質上2倍となる波長に対応する周波数で共振する。従って本参考例の構造にすることにより、同じ周波数で共振するアンテナを実現する場合でも小型化が可能となる。
なお本参考例ではスリットは1箇所としたが、図6に示すようにスリットが複数箇所にあるアンテナエレメント117を用いた場合でも同様の効果が得られる。
また本参考例において、2つのアンテナ101と102を導体地板105上に配置したが、第1、第2の参考例と同様、導体地板上に配置しない構成にすることも可能である。
このような構成にすることにより、従来必要であった導体地板をとりはずした構成にすることが可能になり、より小型軽量化を図ることができる。
また本参考例において、アンテナ101と102は線対称に配置したが、このようにせずともバランス動作をするので同様の効果が得られる。
また本参考例においても給電点と接地金属線の位置関係を変えることで共振周波数を変化させられることや、複数の接地金属線を用いて接地することで広帯域化を図ることができる点では第1および第2の参考例と同様の効果が得られる。
また2つのアンテナエレメントの周囲長を異なる長さにしても広帯域化を実現することができ、第2の参考例と同様の効果が得られる。
また本参考例の形態において、アンテナエレメント111および112にスリットが入っている多角形の金属板を用いたが、スリットが入った円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
さらに本参考例においても第1および第2の参考例と同様、2つのアンテナの間隔を近接させることで、アンテナの広帯域化を図ることができる。
(第4の参考例)
次に本発明の第4の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
次に本発明の第4の参考例における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
本参考例の抽象的な回路図は図1と同様である。図7は本発明の第4の参考例における移動無線用アンテナの具体的な回路図を示したものである。
図7において第3の参考例と同一構成部分には図5と同一番号を用いているので説明を省略する。121、122はスイッチング回路である。スイッチング回路には例えばダイオードなどが用いられる。
本参考例では、多角形の金属板にスリットが入っている構造になっているアンテナエレメント111、112のスリット部の一部にスイッチング回路が挿入されている構造になっている。このときの動作原理を図8を用いて説明する。
図8(a)、図8(b)は本参考例におけるアンテナエレメント部を拡大した模式図である。
スイッチング回路がオフの時(図8(a))は、アンテナエレメント111、112の周囲長d1の実質上2倍となる波長に対応する周波数で共振する。このときの共振周波数をf1とする。
一方、スイッチング回路がオンの時(図8(b))は、そこに挿入されているスイッチによりスリットの箇所をショートカットした形で周囲長が見えるようになるため、長さd2の実質上2倍となる波長に対応する周波数で共振する。このときの共振周波数をf2とすると、f2はf1よりも高くなる(図8(c))。
このような構造にすることで、スイッチング回路がオフのときの共振周波数f1と、オンのときの共振周波数f2を変化させることができる。そしてスリットの長さ、数を調節することで共振周波数の変化の仕方を任意に設定することができる。
この結果アンテナの広帯域化を図ることができる(図8(c))。
なお本参考例ではスリットは1箇所としたが、スリットが複数本ある場合でも同様の効果が得られる。このとき、スイッチング回路が複数箇所にある場合でも同様の効果が得られる。
また本参考例においてはスイッチング回路をダイオードとしたが、例えばトランジスタなど他の素子でスイッチング回路を構成しても同様の効果が得られる。
また本参考例において、2つのアンテナ101と102を導体地板105上に配置したが、第1、第2、第3の参考例と同様、導体地板上に配置しない構成にすることも可能である。
このような構成にすることにより、従来必要であった導体地板をとりはずした構成にすることが可能になり、より小型軽量化を図ることができる。
また本参考例において、アンテナ101と102は線対称に配置したが、このようにせずともバランス動作をするので同様の効果が得られる。
また本参考例において、アンテナエレメント111および112にスリットが入っている多角形の金属板を用いたが、スリットが入った円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
さらに本参考例においても第1および第2および第3の参考例と同様、2つのアンテナの間隔を近接させることで、アンテナの広帯域化を図ることができる。
また本参考例においても給電点と接地金属線の位置関係を変えることで共振周波数を変化させられることや、複数の接地金属線を用いて接地することで広帯域化を図ることができる点では第1および第2および第3の参考例と同様の効果が得られる。
また2つのアンテナエレメントの周囲長を異なる長さにしても広帯域化を実現することができ、第2の参考例と同様の効果が得られる。
(第5の参考例)
次に本発明の第5の参考例における移動無線用アンテナついて、図面を参照しながら説明する。
次に本発明の第5の参考例における移動無線用アンテナついて、図面を参照しながら説明する。
本参考例の移動無線用アンテナの抽象的な回路図は図1と同様であり、具体的な回路図は図7と同様なので省略する。
図9は本参考例におけるアンテナエレメント部を拡大した図である。123はコイル、124はコンデンサである。コイル123とコンデンサ124は直列に接続されており直列共振回路を形成している。第4の参考例と異なるのは、スイッチング回路にコイル123とコンデンサ124で構成した直列共振回路が用いられていることである。
このときの動作原理を図10を用いて説明する。
図10(a)〜図10(c)に示す様に、アンテナエレメントの周囲長d3の実質上2倍となる波長に対応する周波数をf3、長さd4の実質上2倍となる波長に対応する周波数をf4、直列共振回路(図9参照)の共振周波数をf4とする。周波数f3では直列共振回路のインピーダンスは非常に高く、電気的にはほぼ遮断されている。このため、アンテナは周波数f3で共振する(図10(a))。
一方、周波数f4では直列共振回路のインピーダンスは0Ωに近く、電気的に導通している。このためアンテナエレメントの周囲長はd4に見えるので、アンテナは周波数f4でも共振する(図10(b))。
このように本参考例の構造にすることにより、スイッチングを行うことなく複共振アンテナを実現でき、広帯域化を図ることができる(図10(c))。
なお本参考例では直列共振回路をコイルとコンデンサで構成したが、これを分布定数線路など他の回路構成で実現しても同様の効果が得られる。
また本参考例ではスリットは1箇所としたが、スリットが複数本ある場合でも同様の効果が得られる。このとき、スイッチング回路が複数箇所にある場合でも同様の効果が得られる。
また、本参考例において、2つのアンテナ101と102を導体地板105上に配置したが、第1、第2、第3、第4の参考例と同様、導体地板上に配置しない構成にすることも可能である。
このような構成にすることにより、従来必要であった導体地板をとりはずした構成にすることが可能になり、より小型軽量化を図ることができる。
また本参考例において、アンテナ101と102は線対称に配置したが、このようにせずともバランス動作をするので同様の効果が得られる。
また本参考例において、アンテナエレメント111および112にスリットが入っている多角形の金属板を用いたが、スリットが入った円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
さらに本参考例においても第1および第2および第3および第4の参考例と同様、2つのアンテナの間隔を近接させることで、アンテナの広帯域化を図ることができる。
また本参考例においても給電点と接地金属線の位置関係を変えることで共振周波数を変化させられることや、複数の接地金属線を用いて接地することで広帯域化を図ることができる点では第1および第2および第3および第4の参考例と同様の効果が得られる。
また2つのアンテナエレメントの周囲長を異なる長さにしても広帯域化を実現することができ、第2の参考例と同様の効果が得られる。
(第6の参考例)
次に本発明の第6の参考例における移動無線用アンテナついて、図面を参照しながら説明する。
次に本発明の第6の参考例における移動無線用アンテナついて、図面を参照しながら説明する。
本参考例の移動無線用アンテナの抽象的な回路図は図1と同様であり、具体的な回路図は図7と同様なので省略する。
図11は本参考例におけるアンテナエレメント部を拡大した図である。123はコイル、124はコンデンサである。コイル123とコンデンサ124は並列に接続されており並列共振回路を形成している。
第5の参考例と異なるのは、スイッチング回路にコイル123とコンデンサ124で構成した並列共振回路を用いている点である。このときの動作原理を図12(a)〜図12(c)を用いて説明する。
図12(a)〜図12(c)に示す様に、アンテナエレメントの周囲長d5の実質上2倍となる波長に対応する周波数をf5、長さd6の実質上2倍となる波長に対応する周波数をf6、並列共振回路(図11参照)の共振周波数をf5とする。周波数f5では並列共振回路のインピーダンスは非常に高く、電気的にはほぼ遮断されている。このため、アンテナは周波数f5で共振する。
一方、周波数f6ではコイルのインピーダンスが十分低くなるようにインダクタンス値を選ぶことにより、並列共振回路のインピーダンスは0Ωに近くなり、電気的に導通する。このためアンテナエレメントの周囲長はd6に見えるので、アンテナは周波数f6でも共振する。
このように本参考例の構造にすることにより第5の参考例の場合と同様、スイッチングを行うことなく複共振アンテナを実現でき、広帯域化を図ることができる。その他の点についても第5の参考例と同様の効果が得られる。
なお本参考例では並列共振回路をコイルとコンデンサで構成したが、これを分布定数線路など他の回路構成で実現しても同様の効果が得られる。
また本参考例において、アンテナエレメント111および112にスリットが入っている多角形の金属板を用いたが、スリットが入った円形の金属板を用いても同様の効果が得られる。
(第1の実施の形態)
以下本発明の第1の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
以下本発明の第1の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
図13は本発明の第1の実施の形態における移動無線用アンテナの構造を示したものである。
誘電体基板143の上に長方形のアンテナエレメント141、142が形成されており、誘電体基板143は地板144の上に配置されている。例えば誘電体基板143には誘電率3.6の誘電体を用い、その大きさは長辺が30mm、短辺が15mm、厚さ3.2mmであり、その上に形成されているアンテナエレメントの大きさは13mm×12.8mmである。また地板144は長さ125mm、幅35mmの金属板である。
誘電体基板143と地板144の位置関係は、図13に示すように地板144の長手方向の端部1から2mmずれたところに誘電体基板の端部1がくるように配置されている。つまり誘電体基板143は地板144の長辺に対しては中央からずれた場所に配置されており、誘電体基板143の端部2から地板の端部2までの距離は108mmである。
一方、短辺に対しては2つのエレメントがほぼその中央に配置されている。
次に図13の上面図を図14に示す。
145、146は給電点、147、148はスルーホールである。スルーホールによりアンテナエレメント141,142は地板144に接地されている。
アンテナのインピーダンスを整合をとるようにするために給電点145、146はスルーホール147、148と近接して配置される。
又、給電点145,146は、アンテナエレメント141,142の図中下側寄り、即ち、誘電体基板端部2に近く、且つ他のアンテナエレメントと対向する側(図中の誘電体基板143の中央部寄り)の位置に設けられている。本実施の形態では、アンテナエレメントが、地板144の図中上側端部に近い位置に配置されている場合であるが、これとは反対に、地板の下側端部に近い位置に配置されている場合は、上記給電点は、誘電体基板端部1に近い位置に配置される。
即ち、誘電体基板端部1と地板144の端部144aとの距離と、誘電体基板端部2と地板144の端部144bとの距離とを比較した場合、短い距離の方より長い距離の方の誘電体端部により近い位置が選ばれる。
これにより、給電点145(146)とスルーホール147(148)の双方が、アンテナエレメント141(142)の中央部に配置されている場合や、これら双方の点がアンテナエレメントの両端に離れて配置されている場合等に比べて、アンテナの放射特性が向上するという効果を発揮する。
給電方法は上記した参考例と同様、給電点145と146の位相差を実質上180度としてバランス給電を行う。このような給電を実現する手段としては例えば、U字バランなどの平衡不平衡変換回路106を用いる。
本実施の形態のアンテナの放射特性を図15(a)に示す。
本実施の形態のアンテナは従来の技術である不平衡型アンテナの放射特性である図22とは異なり、図15(b)に示すような、ダイポールアンテナの電流分布によって生じる放射特性に類似した特性が得られていることがわかる。
このことから、本実施の形態のアンテナはアンテナエレメントに大部分の電流が流れており、地板に流れる電流が小さいことがわかる。
次に本実施の形態における地板長を変えた場合のアンテナの構成図と、それぞれに対応したインピーダンス特性図を、図16(a)〜図16(d)に示す。即ち、図16(a)は、地板144aの長さが125mmの場合であり、このアンテナの特性図は、図16(b)に示す。又、図16(c)は、地板144bの長さが60mmの場合であり、このアンテナの特性図は、図16(d)に示す。
これより、地板長によりアンテナのインピーダンスはほとんど変化しないことがわかる。このことからも、地板にはほとんど電流が流れていないことがわかる。
以上、本実施の形態のような構造にしてバランス給電を、地板の長手方向の、アンテナエレメントが設けられている側の端部と反対側の端部側から行うことで、筐体電流を低減できる。
その結果、人体が筐体を保持した場合の放射特性の劣化を抑えることができる。
なお、本実施の形態ではスルーホールを1箇所としたが、複数箇所ある場合でも同様の効果が得られる。
また、それ以外にも第1の参考例と同様の効果が得られる。
以上の第1から第6の各参考例ならびに第1の実施の形態の移動無線用アンテナでは、上述したように、不平衡型アンテナを2つ用いてバランス動作させることにより、筐体に流れる電流を低減させることができる。
その結果、人体が筐体を保持した時のアンテナ特性に与える影響を低減させることができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
次に本発明の第2の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
図17は本発明の第2の実施の形態における移動無線用アンテナの構造を示したものである。本実施の形態の基本構成は、図2で説明した、第1の参考例の構成と同様であり、図17において、図2と同一構成部分には同一の符号を付している。
本実施の形態において、アンテナエレメント111、112のサイズ、給電点103、104の位置、導体地板105と接続されている金属線115、116の位置、およびアンテナエレメントと導体地板との距離は図17に示すとおりで、金属線115、116は各アンテナエレメントの外側に配置されており、給電点はそこから3.5mm内側に入ったところに配置されている。
本実施の形態でも第1の参考例と同様、給電点103と104に実質位相差180度でバランス給電を行う。その結果、第1の参考例の場合と同様、筐体を形成する導体地板105にはほとんど電流が流れないため、人体が筐体を保持したときの放射特性の劣化を低減できる。
本実施の形態のアンテナの放射特性を図18に示す。放射特性は、図18のように座標軸を定義した場合の+X方向に最も大きな放射が見られている。これは、導体地板と短絡している金属線の位置が+Z方向に対してずれた位置にある場合に最もアンテナエレメント上の電流が大きくなっているためである。通常人体がこの筐体を保持して通話姿勢をとる場合、+X方向は人体の頭と反対方向になる(図20参照)。つまり+X方向に強く放射させることで、人体が通話姿勢をとった場合の、人体によるアンテナ特性の劣化を低減することができる。
尚、本実施の形態ではアンテナ101、102を金属板によるアンテナエレメントと金属線により構成したが、これを誘電体基板で形成されたアンテナ、あるいは誘電体を積層構造にしたチップアンテナで構成することも可能である。誘電体を用いることにより更なる小型化を図ることができる。
さらに、本実施の形態において、導体地板105を銅板などの金属板で構成したが、これをグランド層を有する誘電体基板で構成しても同様の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
次に本発明の第3の実施の形態における移動無線用アンテナについて、図面を参照しながら説明する。回路図を抽象的に表したものは図1と同様である。
図19は本発明の第3の実施の形態における移動無線用アンテナの構造を示したものである。本実施の形態の基本構成は、図2で説明した、第1の参考例の構成と同様であり、図19において、図2と同一構成部分には同一の符号を付している。
本実施の形態において、アンテナエレメント111、112のサイズ、給電点103、104の位置、導体地板105と接続されている金属線115、116の位置、およびアンテナエレメントと導体地板との距離は図19に示すとおりであり、アンテナエレメント111、112はともに導体地板105の上側部(図中の導体地板105の上端部の近傍)に配置されている。このとき、金属線115、116および給電点がともに各アンテナエレメントおよび導体地板105の上側部に接続されるよう配置されている。
本実施の形態でも第1の実施の形態と同様、給電点103と104に実質位相差180度でバランス給電を行う。その結果、第1の実施の形態の場合と同様、筐体を形成する導体地板105にはほとんど電流が流れないため、人体が筐体を保持したときの放射特性の劣化を低減できる。
しかしながら、給電線および短絡板には最も電流が集中するため、2つの給電点の位置が一致している場合を除くと、導体地板上の給電点間には電流が流れることになる。同様に導体地板上の短絡板間にも電流が流れることになる。
このため、人体が筐体を保持した場合には、指と導体地板上の給電点および短絡板との最短距離が近くなるほどアンテナ特性は劣化することとなる。
そこで、図19のように短絡板と給電点とを各アンテナエレメントの上側部に配置することにより、指と短絡板および給電線との距離を遠ざけることが可能となり、人体によるアンテナ特性の劣化を低減することができる。
尚、本実施の形態ではアンテナ101、102を金属板によるアンテナエレメントと金属線により構成したが、これを誘電体基板で形成されたアンテナ、あるいは誘電体を積層構造にしたチップアンテナで構成することも可能である。誘電体を用いることにより更なる小型化を図ることができる。
さらに、本実施の形態において、導体地板105を銅板などの金属板で構成したが、これをグランド層を有する誘電体基板で構成しても同様の効果が得られる。
尚、給電線と短絡板の配置は図19に限定されるものではなく、少なくとも人体が筐体を保持した場合に指との距離が遠ざかる位置であればよい。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態における携帯型無線機について、図面を参照しながら説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態における携帯型無線機について、図面を参照しながら説明する。
図20は本発明の第4の実施の形態における携帯型無線機を裏面側から見た場合の分解斜視図の概略図である。
アンテナには第1の参考例と同様のものを用いており、図20において第1の参考例と同一構成部分には図2と同一番号を用いているので、説明を省略する。
図20において151は誘電体回路基板である。152は誘電体回路基板151の裏面側を覆う、樹脂製の裏面側ケースであり、153は誘電体回路基板151の表面側を覆う、樹脂製の表面側ケースである。又、表面側ケース153には、誘電体回路基板151上に配置されたスピーカ(図示省略)の位置に対応する場所にスリット状の受話口153aと、マイク(図示省略)の位置に対応する場所にスリット状の送話口153bとが設けられている。
誘電体回路基板151は、表面に各種回路部品が実装される層を、裏面にグランド層を有しており、グランド層を第1の実施の形態におけるアンテナの地板として用いる。つまり金属線115、116は誘電体回路基板151のグランド層と接続されている。又、誘電体回路基板151の表面と、アンテナエレメント111上に存在する給電点103とが、金属線113を介して接続される。これと同様に、誘電体回路基板151の表面と、アンテナエレメント112上に存在する給電点104とが、金属線114を介して接続される。
携帯型無線機は誘電体回路基板151、およびアンテナエレメント111、112が樹脂製のケース152、153で覆われた形態をしている。またケース152と153は組み合わせたときに一体ものになる構造をしている。
本実施の形態においても、第1の参考例の場合と同様、アンテナの地板である誘電体回路基板151のグランド層にはほとんど電流が流れないため、人体が携帯型無線機を手で握った場合でもアンテナの特性が劣化しない。つまりアンテナは第1の参考例の場合と同様の動作をし、アンテナ特性が人体の影響を受けにくい携帯型無線機を実現することができる。
なお、本実施の形態では誘電体回路基板を、表面に各種回路部品が実装される層とし、裏面をグランド層としたが、この他の構成としても同様の効果が得られるし、また多層基板の場合でも同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態ではアンテナを第1の参考例と同様の構造を有する場合としたが、これを第2から第6の参考例ならびに第1の実施の形態のいずれかのアンテナを用いることもできる。この場合でも、アンテナはそれぞれの実施の形態の場合と同様の動作をするため、それぞれの実施の形態の場合と同様の効果が得られる。つまり、アンテナ特性が人体の影響を受けにくい携帯型無線機を実現することができる。
なお、携帯型無線機は通常、人間が持ち運びできる程度の大きさであることが望ましい。本実施の形態の携帯型無線機の場合、使用するアンテナの大きさと波長の関係から、UHF帯以上の周波数で動作する場合は、人間が持ち運びをするのに支障にならない大きさで無線機を構成することができる。
尚、上記実施の形態では、アンテナが地板上に設けられており、且つその地板と電気的に接続されている場合について述べたが、これに限らず例えば、アンテナが地板と電気的に接続されていなくても良いし、あるいは、地板自体も無くても良い。又、アンテナは、必ずしも地板の真上に設けられている必要は無く、地板の近傍に配置されていても構わない。
又、上記実施の形態では、アンテナへの給電位相差が、実質上180度の場合について述べたが、これに限らず例えば、給電位相差が、180±30度程度の範囲にあれば良い。
又、上記実施の形態では、アンテナエレメントの構造が、実質上左右対称である場合について述べたが、これに限らず例えば、双方の形状が異なる構造であっても良い。
又、上記実施の形態では、アンテナエレメントの配置が、実質上線対称となる場合について述べたが、これに限らず例えば、双方の配置が線対称の位置からずれていても良い。
本発明にかかる移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯用無線機は、筐体電流を低減し、人体の影響を小さくすることができるので、携帯電話機等の用途に有効である。
101、102 内蔵型アンテナ
103、104 給電点
105 導体地板
106 平衡不平衡変換回路
111、112 アンテナエレメント
113〜116 金属線
121、122 スイッチング回路
123 コイル
124 コンデンサ
141、142 アンテナエレメント
143 誘電体基板
144 導体地板
145、146 給電点
147、148 スルーホール
151 誘電体回路基板
152、153 樹脂ケース
103、104 給電点
105 導体地板
106 平衡不平衡変換回路
111、112 アンテナエレメント
113〜116 金属線
121、122 スイッチング回路
123 コイル
124 コンデンサ
141、142 アンテナエレメント
143 誘電体基板
144 導体地板
145、146 給電点
147、148 スルーホール
151 誘電体回路基板
152、153 樹脂ケース
Claims (12)
- 実質上長方形の導体地板と、
前記導体地板上に、その導体地板の長手方向の中央の位置を基準として、前記長手方向の両端部の内、一方の端部側寄りに配置された誘電体基板と、
前記誘電体基板上に形成された、実質上長方形の2個のアンテナエレメントとを備え、
前記2個のアンテナエレメントのそれぞれは、給電点と、少なくとも1個のスルーホールとを有し、そのスルーホールにより前記導体地板と電気的に短絡されていることを特徴とする移動無線用アンテナ。 - 前記2個のアンテナエレメントへの給電位相差は実質上180度であることを特徴とする請求項1記載の移動無線用アンテナ。
- 前記2個のアンテナエレメントは実質上線対称な構造であることを特徴とする請求項1記載の移動無線用アンテナ。
- 前記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする請求項1に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする請求項2に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記各給電点と前記各スルーホールは、いずれも線対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記2個のアンテナ間、または前記2個のアンテナエレメント間の距離は、前記各アンテナまたは前記各アンテナエレメントの周囲長の実質上2倍の長さに相当する波長の10分の1以内の長さであることを特徴とする請求項3に記載の移動無線用アンテナ。
- 前記2個のアンテナ、または前記2個のアンテナエレメントに給電するための平衡不平衡変換回路を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の移動無線用アンテナ。
- 動作周波数帯がUHF帯以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の移動無線用アンテナ。
- グランド層を有する誘電体回路基板上に、前記グランド層を地板として用いた請求項1〜9のいずれかに記載の移動無線用アンテナを具備し、前記誘電体回路基板と前記アンテナまたはアンテナエレメントを樹脂製のケースで覆ったことを特徴とする携帯型無線機。
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JP2004037463A JP2004173317A (ja) | 1999-10-18 | 2004-02-13 | 移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯型無線機 |
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Related Parent Applications (1)
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JP2000314337A Division JP2001189615A (ja) | 1999-10-18 | 2000-10-13 | 移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯型無線機 |
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JP2004037463A Withdrawn JP2004173317A (ja) | 1999-10-18 | 2004-02-13 | 移動無線用アンテナおよび、それを用いた携帯型無線機 |
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JP (1) | JP2004173317A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006059406A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | アンテナ構造およびそれを備えた無線通信機 |
JP2018530251A (ja) * | 2015-09-29 | 2018-10-11 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 通信装置 |
-
2004
- 2004-02-13 JP JP2004037463A patent/JP2004173317A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006059406A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | アンテナ構造およびそれを備えた無線通信機 |
JP2018530251A (ja) * | 2015-09-29 | 2018-10-11 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 通信装置 |
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