JP2004170698A - 光学部材及びバックライトユニット並びに光学部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示装置のバックライトユニットに使用されるとともに、輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単な光学シートを提供する。
【解決手段】バックライトユニット11は、導光板12と、導光板12の出射面12aと反対側に配置される光源13とを備えている。各光源13は出射面12aと反対側の面に設けられた収容凹部14内に収容されている。導光板12の出射面12a側には、光学シートである光拡散シート17a,17b及びレンズシート18が配置されている。光拡散シート17aには輝度分布反転像19が印刷されている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像に基づいて設計されたグラデーションパターンが印刷されている。
【選択図】 図1
【解決手段】バックライトユニット11は、導光板12と、導光板12の出射面12aと反対側に配置される光源13とを備えている。各光源13は出射面12aと反対側の面に設けられた収容凹部14内に収容されている。導光板12の出射面12a側には、光学シートである光拡散シート17a,17b及びレンズシート18が配置されている。光拡散シート17aには輝度分布反転像19が印刷されている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像に基づいて設計されたグラデーションパターンが印刷されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学部材及びバックライトユニット並びに光学部材の製造方法に係り、詳しくは例えば液晶表示装置のバックライトユニットを構成する拡散シートやプリズムシート等の光学シートあるいは導光板等の光学部材及びその光学部材を備えたバックライトユニット並びに光学部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置として液晶パネルの背面(表示面と反対側の面)に面光源装置をバックライトとして配置したものがある。面光源装置として、冷陰極管等の管状ランプが導光板の端面と対向して配置され、導光板の表面(液晶パネルと対向する側の面)から光が出射されるエッジライト方式がある。
【0003】
図5に示すように、エッジライト方式のバックライトユニット(面光源装置)40は、導光板41と、導光板41の一方の端面である入射面41aと対向する位置に配置された光源42と、光源42の光を導光板41側へ反射させるリフレクター43とを備えている。光源42には冷陰極管が使用されている。導光板41の液晶パネル44と対向する側の面となる出射面41bと反対側の面41cには、光源42から入射した光を出射面41bに向けて反射させる反射部(図示せず)が形成されている。反射部は鋸歯状の溝や多数のドット等により構成されている。また、出射面41bと反対側の面41cと対向する位置(図5における導光板41の下側)には、導光板41から漏れた光を導光板41に戻して出射光として利用するための反射部材(反射シート)45が設けられている。
【0004】
また、導光板41と液晶パネル44との間には、光学シート46が配置されている。光学シート46としては、光拡散シート、レンズシート、反射型偏光シート(偏光分離シート)等が使用され、一般に組み合わせて使用されるが、模式的に1枚として図示している。
【0005】
そして、光源42から出射されて入射面41aから導光板41に入射した光は、導光板41の内部を全反射しながら導波され、出射面41bから液晶パネル44に向かって出射される。導光板41として、図5に示すように、板厚が入射面41a側から反対側の面に向かって次第に薄くなり全体としてほぼ楔状となる楔型導光板と、板厚がほぼ一定の平板型導光板(図示せず)とがある。
【0006】
このようなバックライトユニット40は、導光板41の出射面41bと反対側の面41cに前記のような反射部を設けることで出射光の均一化を図っているが、導光板41の入射面41a側の端部や入射面41aに対向する側の端部の帯域に輝度が周囲より高い線状の部分(輝線)が発生する。この輝線の発生による不具合を回避するため、図6に示すように、光学シートの一種である光拡散性シート(拡散シート)47の一方の面の少なくとも光源周辺端部にグラデーションパターン48を印刷する方法がとられている(例えば、特許文献1参照)。グラデーションパターン48は例えばドットパターンの密度を変化させてインクジェットプリンタにより印刷されている。
【0007】
また、バックライトとして、導光板の反液晶パネル側に光源(蛍光管)を配置する構成のアンダーライト方式のものもある。この場合も光源に近い位置で輝線が発生するのを防止するため、グラデーションパターンが光拡散板に印刷される(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−22908号公報(明細書の段落[0025]〜[0026]、図1)
【特許文献2】
特開平6−138308号公報(明細書の段落[0002]〜[0003],[0008]〜[0011]、図1〜図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1及び特許文献2等にはグラデーションパターンの設計方法に関しては何ら記載がない。光線追跡による輝度分布シミュレーションからグラデーションパターンを決定しようとすると、設計に手間がかかる。そのため、従来のグラデーションパターンは階調に制限があった。
【0010】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単な光学部材を提供することにある。第2の目的は前記光学部材を備えたバックライトユニットを提供することにあり、第3の目的は前記光学部材の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、液晶表示装置のバックライトユニットに使用されるとともに、輝線防止部を備えた光学部材であって、前記輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像が前記輝線防止部として印刷されている。ここで、「バックライトユニットの光出射面」とは、導光板の出射面あるいは導光板と液晶パネルとの間に配置される光学シートの出射面を意味する。
【0012】
この発明の光学部材は、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を実際に測定し、その測定データを階調反転させて形成された輝度分布反転像が印刷されることで輝線防止部が形成されている。ここで、「光学部材」とは、バックライトユニットを構成する光源からの出射光を、液晶表示装置の液晶パネルに面状に出射するように、光を屈折、散乱させるなどの光学的機能を有する部材を意味し、光拡散シート、レンズシート又は反射型偏光シート等の光学シートや板、あるいは導光板が該当する。ここで、「レンズシート」とは、前方の集光効果を持たせたフィルムやシートを意味し、住友スリーエム(株)製のBEF(Brightness Enhancement Film )や三菱レーヨン(株)製のダイヤアート等が該当する。また、「反射型偏光シート」とは、「偏光分離シート」とも呼ばれ、光の偏光成分を分離し、一方の成分を透過、他方の成分を導光板側へ反射して再利用するために使用されるシートを意味し、住友スリーエム(株)製のDBEF(Dual Brightness Enhancement Film)等が該当する。
【0013】
バックライトユニットの光出射面の輝度分布の測定は、例えば一般的な輝度ムラ測定装置で簡単に測定できる。従って、光線追跡による輝度分布シミュレーションのような手間の掛かる作業を行う必要なく、高精度の輝度分布像が得られる。その結果、得られた光学部材は輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単になる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記輝度分布に加えて色度分布も同時に測定されたデータを階調反転させて形成された反転像が前記輝線防止部として印刷されている。この発明の光学部材では、輝度分布と色度分布の両方を備えたデータを階調反転させて得た反転像(ネガ像)が前記輝線防止部として印刷されている。例えば、フルカラーで輝度分布を撮影すれば、輝度分布と色度分布の両方を備えたデータを簡単に入手できる。従って、グレースケールで輝度分布を撮影した場合と異なり、階調反転後の色調補正を行わなくても、前記輝線防止部として高精度のグラデーションパターンが得られる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記光学部材は光拡散シート、レンズシート又は反射型偏光シートである。この発明では、グラデーションパターンは所謂光学シートに印刷されるため、導光板のような厚さの厚い板状のものに印刷する場合に比較して、印刷が容易となる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記光学部材は位置決め部を有する。光学部材に印刷されるグラデーションパターンは高精度のため、光学部材が導光板ではなく、導光板と別体で導光板の上に配置されるものの場合は、導光板とグラデーションパターンが印刷された光学部材とを精度良く位置決めする必要がある。この発明では、光学部材が位置決め部を有するため、導光板に対して所定の位置に位置決めされた状態で配置することが容易になる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記光学部材は導光板である。この発明では、グラデーションパターンが導光板上に印刷されるため、請求項4に記載の発明と異なり、光学部材と導光板とを精度良く位置決めする手間が不要となる。
【0018】
第2の目的を達成するため請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学部材を備えている。この発明のバックライトユニットは、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学部材を備えた場合と同様な効果が得られる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記バックライトユニットは光源が導光板の出射面と反対側に配置される構成であり、光源と導光板の反出射面との間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材が配置されている。ここで、「導光板の反出射面」とは、導光板の出射面と反対側の面を意味する。
【0020】
この発明では、光源が導光板の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトに比較して、光源から出射して導光板に入射した光が、導光板の出射面から出射するまでに導光板内を導波する距離が短いため、光源と対向する部分の輝度が他の部分に比較して非常に高くなる。しかし、光源と導光板の反出射面との間に光散乱部材が存在するため、光源から出射面に向かって出射された光は少なくとも可視光が拡散された後、導光板に入射するため、輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0021】
第3の目的を達成するため請求項8に記載の発明の製造方法は、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定する。そして、その測定データを階調反転させたデータを使用して輝度分布反転像を前記輝線防止部として導光板上または光学シート上に印刷することにより、光学部材を製造する。
【0022】
この発明の方法では、高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を製造する際、先ず、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定する。そして、その測定データを階調反転させたデータを使用してネガの輝度分布反転像を得、そのデータを使用して、導光板上または光学シート上に輝度分布のネガ像が輝線防止部として印刷されて、光学部材が製造される。従って、輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を簡単に製造できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図1(a)は光学部材の模式平面図、図1(b)はバックライトユニットの模式断面図である。
【0024】
この実施の形態のバックライトユニットは、光源が導光板の出射面と反対側に配置される構成の所謂アンダーライト方式のものである。図1(b)に示すように、バックライトユニット11は、導光板12と、導光板12の出射面12aと反対側に配置される光源13とを備えている。この実施の形態では光源13として複数本(例えば3本)の冷陰極管が使用され、各光源13は導光板12の出射面12aと反対側の面に設けられた収容凹部14内に収容されている。導光板12は透明性の高い材料、例えばアクリル樹脂で平面四角板状に形成されている。
【0025】
収容凹部14は光源13の本数に対応した数だけ設けられ、互いに平行に延びるとともに断面四角形状に形成されている。各収容凹部14は、その深さが光源13の直径より大きく形成され、光源13は収容凹部14の開口寄りに配置されている。この実施の形態では、導光板12の出射面12aと反対側の面の収容凹部14が形成されていない部分と、各収容凹部14の開口と反対側の面14aが導光板12の反出射面12bとなり、収容凹部14の面14aと直角を成す両側面14bは導光板12の反出射面12bではない。収容凹部14が設けられていない部分の反出射面12bは、光源13から側面14bに向かって出射されて側面14bから導光板12に入射した光を、出射面12aに向けて反射させる角度(例えば45度)を側面14bと成すように形成されている。
【0026】
各収容凹部14内には光源13と面14a、即ち、導光板12の反出射面との間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材としての反射拡散板15が配置されている。反射拡散板15は、可視光の一部を反射させる機能と拡散させる機能とを備えている。反射拡散板15は、透明性の高い材料、例えば無色透明な合成樹脂中に光散乱物質が分散されて形成されている。光散乱物質には、例えば、粒子状の無機フィラーや有機フィラーが使用される。
【0027】
バックライトユニット11の導光板12の反出射面12b側には、収容凹部14の開口側に向かって光源13から出射された光や、導光板12から漏れた光を導光板12に戻して出射光として利用するためのリフレクタ16が設けられている。リフレクタ16は金属板(例えば、アルミニウム板)で形成され、内面に反射材(図示せず)が一体に形成されている。反射材は例えば白色PETフィルムあるいはESRフィルム(住友スリーエム(株)製の高反射率を持つフィルム)や、銀の蒸着層で構成される。
【0028】
バックライトユニット11の導光板12の出射面12a側には、光学部材としての光学シートである光拡散シート17a,17b及びレンズシート18が配置されている。光拡散シート17a,17bはレンズシート18を挟むように配置されている。レンズシート18にはBEF(Brightness Enhancement Film )が使用されている。これらの光学シートとしては公知のものを使用できる。
【0029】
2枚の光拡散シート17a,17bのうち、バックライトユニット11の最も表面側、即ち液晶パネル21側に配置される光拡散シート17aには輝線防止部として輝度分布反転像19が印刷されている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像に基づいて設計されたパターンが印刷されたものである。印刷は、黒色のインクで行われている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の輝度分布が均一になるように、導光板12の出射面12aにおける輝度の高い部分ほど光の透過率が小さくなるようなグラデーションを有する。出射面12aにおける輝度は、光源13と対応する部分が高く、光源13と対応する部分から遠ざかるに従って小さくなるため、輝度分布反転像19は光源13と対応する部分が最も濃く、光源13と対応する部分から遠ざかるに従って薄くなるグラデーションを有する。この実施の形態では、光源13が3本平行に配設されているため、輝度分布反転像19は図1(a)に示すように、3本の光源13と対応する位置を中心にほぼ同じパターンの像が3個存在する状態となる。なお、図1(a)では模式的に大きなドットで色の濃い部分を表しているが、実際のグラデーションとは異なり、あくまでも模式図である。
【0030】
また、光拡散シート17aは位置決め部20を有する。位置決め部20は十字状のマークとその交点に形成された孔とで構成され、光拡散シート17aの四隅に形成されている。マークは光拡散シート17aに輝度分布反転像19を印刷する際に同時に印刷され、印刷後に孔が加工される。また、導光板12の出射面12a側の所定位置には、位置決め部20の前記孔に挿通されるピン(図示せず)が嵌合する孔又は穴(いずれも図示せず)が形成されている。そして、光拡散シート17aを導光板12に組み付ける際には、位置決め部20の孔に挿通されたピンが、導光板12に形成された孔又は穴に嵌合することで、光拡散シート17aが導光板12の所定位置に精度良く位置決めされた状態に組み付けられるようになっている。
【0031】
次に前記のような輝度分布反転像19が印刷された光学部材としての光拡散シート17aの製造方法について、図4のフローチャートに従って説明する。
先ず最初にステップS1(第1工程)において、バックライトユニット11の光出射面の輝度分布を測定する。具体的には、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを備えたバックライトユニット11の光出射面の輝度分布を、輝度ムラ測定装置により撮影する。輝度ムラ測定装置はCCDカメラ又は輝度計にて、輝度ムラや色度ムラを検査する装置で、測定はグレースケールでもフルカラーでも可能である。この実施の形態では、グレースケールで撮影が行われる。なお、このとき、位置決め部20を形成すべき位置を示すマークを同時に撮影するのが望ましい。輝度ムラ測定装置で輝度分布を測定し、ディジタル化することにより、画像データ信号のビット数が8ビットであれば、階調レベルで256階調の高精度のデータを得ることが可能となる。画像データ信号のビット数が7ビットであれば128階調、6ビットであれば64階調のデータを得ることができる。
【0032】
次にステップS2(第2工程)において、その測定データの階調反転を行う。具体的には、前記測定データをコンピュータ(パソコン)に入力した後、コンピュータ上で階調反転を行う。
【0033】
次にステップS3(第3工程)において、色調補正を行う。フィルム(シート)で完全に透明なものはなく、ある波長だけ吸収が高い場合や色が付いた状態の場合がある。従って、正確に輝度分布を再現するには色調補正を行う必要がある。色調補正を行うことにより、ステップS1で撮影された輝度ムラ像を高精度で反映したネガ像のデータが得られる。
【0034】
そして、ステップS4(第4工程)において、前記ネガ像のデータに基づいてそのネガ像を光拡散シート17aに印刷することにより、輝度分布反転像19がグラデーション印刷された光拡散シート17aが得られる。印刷は、例えばインクジェットプリンタによる印刷やスクリーン印刷で行われる。また、位置決め部20のマークも同時に印刷される。次に位置決め部20の十字状のマークの交点に孔開け加工を施して、位置決め部20が形成される。
【0035】
次に前記のように構成されたバックライトユニット11の作用について説明する。バックライトユニット11は、例えば、図1(b)に鎖線で示すように、液晶パネル21がバックライトユニット11のレンズシート18と対向する状態に配置される透過型の液晶表示装置に組み込まれて使用される。光源13が点灯されると、光源13から出射した光の一部は反射拡散板15を経て導光板12に入射し、一部は収容凹部14の側面14bから導光板12に入射し、一部はリフレクタ16で反射した後、導光板12に入射する。導光板12に入射した光は、導光板12の出射面12aから液晶パネル21に向かって出射され、光拡散シート17b、レンズシート18及び光拡散シート17aを経て液晶パネル21に入射される。そして、液晶表示装置の使用者は液晶パネル21の表示をその出射光により視認する。
【0036】
出射面12aの輝度は光源13と対応する部分と、その部分から離れた部分とでは大きく異なる。従って、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを使用しただけでは、光拡散シート17bで導光板12の出射光を拡散させても輝度分布をほぼ均一にして輝線の発生を防止することはできない。
【0037】
しかし、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用することにより、出射面12aから出射した光が光拡散シート17aを経てレンズシート18から出射される際は、輝線の発生が防止される状態までに輝度分布のムラが解消される。従って、画像の視認性が向上する。
【0038】
この実施の形態のバックライトユニット11のようなアンダーライト方式の場合は、光源13が導光板12の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトに比較して、導光板12に入射した後、光が導光板12の出射面12aから出射するまでに導光板12内を導波する距離が短い。従って、光源と対向する部分の輝度が他の部分に比較して非常に高くなり、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが難しい。しかし、光源13と導光板12の反出射面12bとの間に光散乱部材(反射拡散板15)が存在するため、光源13から出射面12aに向かって出射された光は少なくとも可視光が拡散された後、導光板12に入射するため、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0039】
反射拡散板15を使用せず、かつ、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを使用した場合(対策無し)と、対策無しの状態で測定された輝度分布から得られた輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合(対策有り1)とについて、バックライトユニット11の輝度分布を測定した。また、反射拡散板15及び輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを併用した場合(比較例)と、反射拡散板15及び比較例の状態で測定された輝度分布から得られた輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを併用した場合(対策有り2)についても、バックライトユニット11の輝度分布を測定した。結果を図2及び図3に示す。図2は、対策無しと、対策有り1とを比較した場合の結果を示し、図3は比較例と、対策有り2とを比較した場合の結果を示す。図2から、対策無しでは大きな輝度ムラがあるのに対して、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合(対策有り1)は、輝度分布がほぼ均一となっていることが確認できる。図3からも、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合には、輝度分布がほぼ均一になっていることが確認できる。
【0040】
以上の結果から、輝度分布反転像19の効果が確認できた。
なお、図2、図3を比べると、同一の光源、導光板に対して、反射拡散板15の有無により、均一化された輝度の大きさに差があることがわかる。これは、以下の理由による。
【0041】
即ち、輝度分布反転像19を印刷した光学部材は、輝度の高い部分の輝度を下げることにより、光出射面全体の輝度を均一にしている。従って、反射拡散板15を用いない場合には、光源間の輝度にまで、光出射面全体の輝度が下げられてしまう。
【0042】
一方、反射拡散板15を用いると、その拡散機能により、光源間の輝度も高くなる。この状態で、輝度分布反転像19を印刷した光学部材も用いると、光出射面全体の輝度が光源間の輝度になるが、この時の輝度は、反射拡散板15を用いない場合の輝度よりも高くなる。
【0043】
従って、本発明の輝度分布反転像19を印刷した光学部材を用いる際にも、反射拡散板のような光損失を伴わない輝度均一化手段を併用すると、より効果的である。
【0044】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 液晶表示装置のバックライトユニット11に使用される光学部材である光拡散シート17aに、バックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像19が印刷されている。従って、輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の輝度分布を反映した高精度のグラデーションパターンを備えているため、導光板12の出射光は光拡散シート17aを透過した後は、輝度ムラの少ない状態となり、輝線の発生が防止される。また、バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定は、例えば一般的な輝度ムラ測定装置で簡単に測定でき、光線追跡による輝度分布シミュレーションのような手間の掛かる作業を行う必要なく、高精度の輝度分布反転像が得られる。従って、設計が簡単になる。また、導光板12のような厚さの厚い板状のものに印刷する場合に比較して、印刷が容易となる。
【0045】
(2) バックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転だけでなく、色調補正も行うため、色調補正を省略した場合に比較して精度の良い輝度分布像(輝度ムラ像の)のネガ像(反転像)データが得られる。
【0046】
(3) 輝度ムラ測定装置によりグレースケールで輝度分布を撮影し、その輝度分布像のデータをパソコン上で階調反転及び色調補正を行うため、簡単に精度の良い輝度分布像(輝度ムラ像の)のネガ像(反転像)データが得られる。従って、そのデータに基づいて光拡散シート17a上に輝度分布反転像19を高精度のグラデーションを有する状態で印刷することができる。また、黒色のインクでも純粋な黒色インクではなく、色調補正を考慮して赤みがかった黒色のインクや青みがかった黒色のインクを使用することにより、より高精度のグラデーションを有する輝度分布反転像19を印刷することができる。
【0047】
(4) 光拡散シート17aは位置決め部20を有し、その位置決め部20を利用して導光板12上の所定の位置に位置決めされた状態で導光板12に組み付けられる。輝度分布反転像19を構成するグラデーションパターンは高精度のため、導光板12と別体の光拡散シート17aに印刷された場合、光拡散シート17aを導光板12上の所定位置に精度良く位置決めされた状態で配置する必要があり、許容されるずれは、例えば0.5mm以下である。光拡散シート17aが位置決め部20を有するため、導光板12に対して所定の位置に位置決めされた状態で配置することが容易になる。
【0048】
(5) バックライトユニット11は光源13が導光板12の出射面12aと反対側に配置される構成であり、光源13と導光板12の反出射面12bとの間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材(反射拡散板15)が配置されている。従って、光源13が導光板12の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトユニットに比較して、導光板12に入射した後、光が導光板12の出射面12aから出射するまでに導光板12内を導波する距離が短いが、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0049】
(6) 光源13が導光板12の反出射面12b側に形成された収容凹部14内に収容され、収容凹部14内に反射拡散板15が設けられている。従って、導光板12の反出射面12bを平坦にした構成に比較して、光源13から出射された光が導光板12内に効率良く入射する。
【0050】
(7) 収容凹部14が設けられていない部分の反出射面12bは、光源13から側面14bに向かって出射されて側面14bから導光板12に入射した光を、出射面12aに向けて反射させる角度(例えば45度)を側面14bと成すように形成されている。従って、収容凹部14の側面14bから導光板12に入射した光が、効率良く出射面12aに向かって反射され、輝度低下を抑制した輝度ムラ抑制に寄与する。
【0051】
(8) リフレクタ16が金属製のため、光源13から発せられる熱が、リフレクタ16を介して効率よく放熱される。また、金属としてアルミニウムが使用されているため、熱伝導率が比較的高く、安価でしかも軽量化に寄与する。
【0052】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
〇 グレースケールで撮影した輝度分布像を階調反転するだけで、色調補正を省略してもよい。この場合も、色調補正を行ったものに比較すると、多少精度は低いが、簡単に高精度のグラデーションを有する輝度分布反転像19が得られる。
【0053】
○ 輝度ムラ測定装置で輝度分布を撮影する際、グレースケールで撮影せずに、フルカラーで輝度分布を撮影してもよい。フルカラーで輝度分布を撮影することにより、輝度分布データと色度分布データとを同時に得ることができる。この場合、輝度分布像の測定データの処理をコンピュータで行う際、階調反転を行うだけで、色調補正を行う必要がなく、グレースケールで撮影した場合に比較してコンピュータでの処理が簡単になる。即ち、図4のフローチャートにおけるステップS3を省略できる。また、階調反転処理で得られた反転像(ネガ像)を光拡散シート17aにカラー印刷して輝度分布反転像19とする。カラー印刷にすれば、光源13から出射して導光板12に入射した光の一部が出射面12aから出射するまでに波長が変化(色が変化)する場合であっても、光拡散シート17aを透過した光は色がより白くなり、液晶表示装置の画像の色の再現精度が向上する。
【0054】
例えば、図1(b)において、光源13から反射拡散板15を透過して導光板12に入射して出射面12aから出射する光と、収容凹部14の側面14bから導光板12に入射して反出射面12bで反射した後、出射面12aから出射する光とで、波長が変化する場合がある。この波長の変化による色の変化は僅かであり、肉眼では注意深く見ない限り識別できないが、例えば美術館などで絵画をディジタル画像として記憶させたものを、液晶表示装置で再現させる場合等のように精度の高い色再現性が要求される場合に有効となる。
【0055】
〇 輝度分布反転像19を光拡散シート17aに印刷する代わりに、レンズシート18に印刷してもよい。また、バックライトユニット11が光拡散シート17a,17b及びレンズシート18の他に反射型偏光シートを備えている構成であれば、反射型偏光シートに輝度分布反転像19を印刷してもよい。いずれの場合も、導光板12と液晶パネル21との間に配置される光学シートに輝度分布反転像19が印刷されるため、光拡散シート17aに輝度分布反転像19が印刷された場合と同様の効果が得られる。なお、レンズシート18に輝度分布反転像19を印刷する場合は、レンズシート18の平らな面に印刷し、液晶パネル21側に配置される光拡散シート17aを省略して、レンズシート18の輝度分布反転像19が印刷された面が液晶パネル21と対向するように配置する。
【0056】
〇 導光板12と液晶パネル21との間に一般に配置される光学シートに輝度分布反転像19を印刷する代わりに、輝度分布反転像19を透明なフィルム(シート)に印刷して新たな光学シートとして作製し、その光学シートを他の光学シートと積層して導光板12と液晶パネル21との間に配置してもよい。
【0057】
〇 導光板12と液晶パネル21との間に配置される光学シートに輝度分布反転像19を印刷する代わりに、光学部材としての導光板12に輝度分布反転像19を印刷してもよい。即ち、図4のフローチャートのステップS4において、導光板12にネガ像を印刷する。この場合、グラデーションパターンが導光板12上に印刷されるため、導光板12に配置される光学シート上に輝度分布反転像19が印刷された場合と異なり、光学シートと導光板12とを精度良く位置決めする手間が不要となる。導光板12に輝度分布反転像19を印刷した場合には、導光板12と液晶パネル21との間に光学シートを配置しない。
【0058】
○ 輝度分布反転像19が印刷された光学シートよりバックライトユニット11の出射側(液晶パネル21と対向する側)に他の光学シートを配置してもよい。しかし、輝度分布反転像19が印刷された光学シートが、液晶パネル21と対向する側に配置される方が好ましい。
【0059】
〇 輝度分布反転像19が印刷された光学シートを導光板12の所定位置に位置決めした状態で固定するのに、導光板12の所定位置に孔又は穴を形成し、位置決め部20の孔にピンを挿通する代わりに、導光板12に位置決め部20の孔に嵌合可能な凸部を設けてもよい。この場合、ピンが不要となり、光学シートの導光板12に対する固定作業がより簡単になる。
【0060】
〇 バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定は、輝度ムラ測定装置による輝度分布像の撮影に限らず、撮像素子としてCCDを備えたディジタルカメラを使用して輝度分布像を撮影してもよい。
【0061】
〇 色度分布のデータは必ずしも必須ではなく、輝度分布のデータのみに基づいて輝度分布反転像19の印刷に必要なネガデータを作成してもよい。
〇 位置決め部20はマークと孔の組合せに限らず、所定の位置に単にマークのみを印刷したり、孔のみを形成してもよい。また、位置決め部20は必ずしも設けなくてもよいが、設けた方が導光板12に対する位置決めが容易となる。
【0062】
〇 導光板12の反出射面12b側に形成された収容凹部14内に光源13を収容する構成に代えて、反出射面12bを平坦に形成し、光源13を反出射面12bとリフレクタ16との間に配置してもよい。
【0063】
○ バックライトユニット11の光出射面の輝度分布を測定して得られたデータの処理は、必ずしもコンピュータを使用して行わなくてもよい。
○ バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定として、バックライトユニット11の光出射面の写真撮影を行い、そのネガを用いて輝度分布反転像19を形成してもよい。この場合には、階調が無段階になるため反転画像の精度が高くなる。また、図4のフローチャートにおける階調反転、色調補正の手間が不要になる。
【0064】
○ 光源13の数は3本に限らず、2本以下でも4本以上としてもよい。
〇 バックライトユニット11は、光源13が導光板12の反出射面側に設けられたアンダーライト方式に限らず、所謂エッジライト方式のバックライトユニット11に適用してもよい。エッジライト方式の場合も、輝度分布反転像19が印刷された光学シートあるいは導光板12を製造する手順は、図4のフローチャートに示されたものと同じである。エッジライト方式の場合は、光学シートや導光板12等の光学部材の端部寄りに輝度分布反転像19が印刷される。
【0065】
○ 光源13と導光板12の反出射面12bとの間に配置される光散乱部材は、少なくとも可視光を拡散させる機能を有すればよく、反射機能は備えていなくてもよい。また、光散乱部材を省略してもよい。しかし、特にアンダーライト方式のバックライトユニット11の場合は、光散乱部材を設けた方が、輝度ムラの抑制が容易になる。
【0066】
○ リフレクタ16に使用する金属はアルミニウムに限らず、他の金属でもよい。金属製の場合、反射材を特に設けずに金属表面の反射を利用してもよい。
○ リフレクタ16は必ずしも金属板製でなくてもよい。
【0067】
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
(1) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像はカラー印刷されている。
【0068】
(2) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像は白インクで印刷されている。
(3) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像は黒インクで印刷されている。
【0069】
(4) 請求項8に記載の発明において、輝度分布の測定はフルカラーで輝度分布像を撮影することにより行われる。
(5) 請求項7に記載の発明において、前記光源は前記導光板の出射面と反対側の面に設けられるとともに一対の側面を有する収容凹部内に収容され、導光板の前記収容凹部に隣接する反出射面は、前記側面から導光板に入射した光を、出射面に向けて反射させる角度を側面と成すように形成されている。
【0070】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1〜請求項5に記載の発明の光学部材によれば、高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単になる。また、請求項6及び請求項7に記載の発明によれば、前記光学部材を備えているため、輝度ムラが防止される。また、請求項8に記載の発明によれば、高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一実施の形態の光学シートの模式平面図、(b)はバックライトユニットの模式断面図。
【図2】バックライトユニットの輝度分布を示すグラフ。
【図3】バックライトユニットの輝度分布を示すグラフ。
【図4】本発明の光学シートの製造手順を示すフローチャート。
【図5】バックライトユニットの模式断面図。
【図6】従来技術の光学シートの模式平面図。
【符号の説明】
11…バックライトユニット、12…導光板、12a…出射面、12b…反出射面、13…光源、15…光散乱部材としての反射拡散板、17a,17b…光学部材としての光拡散シート、18…レンズシート、19…輝線防止部としての輝度分布反転像、20…位置決め部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学部材及びバックライトユニット並びに光学部材の製造方法に係り、詳しくは例えば液晶表示装置のバックライトユニットを構成する拡散シートやプリズムシート等の光学シートあるいは導光板等の光学部材及びその光学部材を備えたバックライトユニット並びに光学部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置として液晶パネルの背面(表示面と反対側の面)に面光源装置をバックライトとして配置したものがある。面光源装置として、冷陰極管等の管状ランプが導光板の端面と対向して配置され、導光板の表面(液晶パネルと対向する側の面)から光が出射されるエッジライト方式がある。
【0003】
図5に示すように、エッジライト方式のバックライトユニット(面光源装置)40は、導光板41と、導光板41の一方の端面である入射面41aと対向する位置に配置された光源42と、光源42の光を導光板41側へ反射させるリフレクター43とを備えている。光源42には冷陰極管が使用されている。導光板41の液晶パネル44と対向する側の面となる出射面41bと反対側の面41cには、光源42から入射した光を出射面41bに向けて反射させる反射部(図示せず)が形成されている。反射部は鋸歯状の溝や多数のドット等により構成されている。また、出射面41bと反対側の面41cと対向する位置(図5における導光板41の下側)には、導光板41から漏れた光を導光板41に戻して出射光として利用するための反射部材(反射シート)45が設けられている。
【0004】
また、導光板41と液晶パネル44との間には、光学シート46が配置されている。光学シート46としては、光拡散シート、レンズシート、反射型偏光シート(偏光分離シート)等が使用され、一般に組み合わせて使用されるが、模式的に1枚として図示している。
【0005】
そして、光源42から出射されて入射面41aから導光板41に入射した光は、導光板41の内部を全反射しながら導波され、出射面41bから液晶パネル44に向かって出射される。導光板41として、図5に示すように、板厚が入射面41a側から反対側の面に向かって次第に薄くなり全体としてほぼ楔状となる楔型導光板と、板厚がほぼ一定の平板型導光板(図示せず)とがある。
【0006】
このようなバックライトユニット40は、導光板41の出射面41bと反対側の面41cに前記のような反射部を設けることで出射光の均一化を図っているが、導光板41の入射面41a側の端部や入射面41aに対向する側の端部の帯域に輝度が周囲より高い線状の部分(輝線)が発生する。この輝線の発生による不具合を回避するため、図6に示すように、光学シートの一種である光拡散性シート(拡散シート)47の一方の面の少なくとも光源周辺端部にグラデーションパターン48を印刷する方法がとられている(例えば、特許文献1参照)。グラデーションパターン48は例えばドットパターンの密度を変化させてインクジェットプリンタにより印刷されている。
【0007】
また、バックライトとして、導光板の反液晶パネル側に光源(蛍光管)を配置する構成のアンダーライト方式のものもある。この場合も光源に近い位置で輝線が発生するのを防止するため、グラデーションパターンが光拡散板に印刷される(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−22908号公報(明細書の段落[0025]〜[0026]、図1)
【特許文献2】
特開平6−138308号公報(明細書の段落[0002]〜[0003],[0008]〜[0011]、図1〜図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1及び特許文献2等にはグラデーションパターンの設計方法に関しては何ら記載がない。光線追跡による輝度分布シミュレーションからグラデーションパターンを決定しようとすると、設計に手間がかかる。そのため、従来のグラデーションパターンは階調に制限があった。
【0010】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単な光学部材を提供することにある。第2の目的は前記光学部材を備えたバックライトユニットを提供することにあり、第3の目的は前記光学部材の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、液晶表示装置のバックライトユニットに使用されるとともに、輝線防止部を備えた光学部材であって、前記輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像が前記輝線防止部として印刷されている。ここで、「バックライトユニットの光出射面」とは、導光板の出射面あるいは導光板と液晶パネルとの間に配置される光学シートの出射面を意味する。
【0012】
この発明の光学部材は、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を実際に測定し、その測定データを階調反転させて形成された輝度分布反転像が印刷されることで輝線防止部が形成されている。ここで、「光学部材」とは、バックライトユニットを構成する光源からの出射光を、液晶表示装置の液晶パネルに面状に出射するように、光を屈折、散乱させるなどの光学的機能を有する部材を意味し、光拡散シート、レンズシート又は反射型偏光シート等の光学シートや板、あるいは導光板が該当する。ここで、「レンズシート」とは、前方の集光効果を持たせたフィルムやシートを意味し、住友スリーエム(株)製のBEF(Brightness Enhancement Film )や三菱レーヨン(株)製のダイヤアート等が該当する。また、「反射型偏光シート」とは、「偏光分離シート」とも呼ばれ、光の偏光成分を分離し、一方の成分を透過、他方の成分を導光板側へ反射して再利用するために使用されるシートを意味し、住友スリーエム(株)製のDBEF(Dual Brightness Enhancement Film)等が該当する。
【0013】
バックライトユニットの光出射面の輝度分布の測定は、例えば一般的な輝度ムラ測定装置で簡単に測定できる。従って、光線追跡による輝度分布シミュレーションのような手間の掛かる作業を行う必要なく、高精度の輝度分布像が得られる。その結果、得られた光学部材は輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単になる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記輝度分布に加えて色度分布も同時に測定されたデータを階調反転させて形成された反転像が前記輝線防止部として印刷されている。この発明の光学部材では、輝度分布と色度分布の両方を備えたデータを階調反転させて得た反転像(ネガ像)が前記輝線防止部として印刷されている。例えば、フルカラーで輝度分布を撮影すれば、輝度分布と色度分布の両方を備えたデータを簡単に入手できる。従って、グレースケールで輝度分布を撮影した場合と異なり、階調反転後の色調補正を行わなくても、前記輝線防止部として高精度のグラデーションパターンが得られる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記光学部材は光拡散シート、レンズシート又は反射型偏光シートである。この発明では、グラデーションパターンは所謂光学シートに印刷されるため、導光板のような厚さの厚い板状のものに印刷する場合に比較して、印刷が容易となる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記光学部材は位置決め部を有する。光学部材に印刷されるグラデーションパターンは高精度のため、光学部材が導光板ではなく、導光板と別体で導光板の上に配置されるものの場合は、導光板とグラデーションパターンが印刷された光学部材とを精度良く位置決めする必要がある。この発明では、光学部材が位置決め部を有するため、導光板に対して所定の位置に位置決めされた状態で配置することが容易になる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記光学部材は導光板である。この発明では、グラデーションパターンが導光板上に印刷されるため、請求項4に記載の発明と異なり、光学部材と導光板とを精度良く位置決めする手間が不要となる。
【0018】
第2の目的を達成するため請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学部材を備えている。この発明のバックライトユニットは、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学部材を備えた場合と同様な効果が得られる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記バックライトユニットは光源が導光板の出射面と反対側に配置される構成であり、光源と導光板の反出射面との間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材が配置されている。ここで、「導光板の反出射面」とは、導光板の出射面と反対側の面を意味する。
【0020】
この発明では、光源が導光板の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトに比較して、光源から出射して導光板に入射した光が、導光板の出射面から出射するまでに導光板内を導波する距離が短いため、光源と対向する部分の輝度が他の部分に比較して非常に高くなる。しかし、光源と導光板の反出射面との間に光散乱部材が存在するため、光源から出射面に向かって出射された光は少なくとも可視光が拡散された後、導光板に入射するため、輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0021】
第3の目的を達成するため請求項8に記載の発明の製造方法は、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定する。そして、その測定データを階調反転させたデータを使用して輝度分布反転像を前記輝線防止部として導光板上または光学シート上に印刷することにより、光学部材を製造する。
【0022】
この発明の方法では、高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を製造する際、先ず、輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定する。そして、その測定データを階調反転させたデータを使用してネガの輝度分布反転像を得、そのデータを使用して、導光板上または光学シート上に輝度分布のネガ像が輝線防止部として印刷されて、光学部材が製造される。従って、輝線防止部として高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を簡単に製造できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図1(a)は光学部材の模式平面図、図1(b)はバックライトユニットの模式断面図である。
【0024】
この実施の形態のバックライトユニットは、光源が導光板の出射面と反対側に配置される構成の所謂アンダーライト方式のものである。図1(b)に示すように、バックライトユニット11は、導光板12と、導光板12の出射面12aと反対側に配置される光源13とを備えている。この実施の形態では光源13として複数本(例えば3本)の冷陰極管が使用され、各光源13は導光板12の出射面12aと反対側の面に設けられた収容凹部14内に収容されている。導光板12は透明性の高い材料、例えばアクリル樹脂で平面四角板状に形成されている。
【0025】
収容凹部14は光源13の本数に対応した数だけ設けられ、互いに平行に延びるとともに断面四角形状に形成されている。各収容凹部14は、その深さが光源13の直径より大きく形成され、光源13は収容凹部14の開口寄りに配置されている。この実施の形態では、導光板12の出射面12aと反対側の面の収容凹部14が形成されていない部分と、各収容凹部14の開口と反対側の面14aが導光板12の反出射面12bとなり、収容凹部14の面14aと直角を成す両側面14bは導光板12の反出射面12bではない。収容凹部14が設けられていない部分の反出射面12bは、光源13から側面14bに向かって出射されて側面14bから導光板12に入射した光を、出射面12aに向けて反射させる角度(例えば45度)を側面14bと成すように形成されている。
【0026】
各収容凹部14内には光源13と面14a、即ち、導光板12の反出射面との間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材としての反射拡散板15が配置されている。反射拡散板15は、可視光の一部を反射させる機能と拡散させる機能とを備えている。反射拡散板15は、透明性の高い材料、例えば無色透明な合成樹脂中に光散乱物質が分散されて形成されている。光散乱物質には、例えば、粒子状の無機フィラーや有機フィラーが使用される。
【0027】
バックライトユニット11の導光板12の反出射面12b側には、収容凹部14の開口側に向かって光源13から出射された光や、導光板12から漏れた光を導光板12に戻して出射光として利用するためのリフレクタ16が設けられている。リフレクタ16は金属板(例えば、アルミニウム板)で形成され、内面に反射材(図示せず)が一体に形成されている。反射材は例えば白色PETフィルムあるいはESRフィルム(住友スリーエム(株)製の高反射率を持つフィルム)や、銀の蒸着層で構成される。
【0028】
バックライトユニット11の導光板12の出射面12a側には、光学部材としての光学シートである光拡散シート17a,17b及びレンズシート18が配置されている。光拡散シート17a,17bはレンズシート18を挟むように配置されている。レンズシート18にはBEF(Brightness Enhancement Film )が使用されている。これらの光学シートとしては公知のものを使用できる。
【0029】
2枚の光拡散シート17a,17bのうち、バックライトユニット11の最も表面側、即ち液晶パネル21側に配置される光拡散シート17aには輝線防止部として輝度分布反転像19が印刷されている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像に基づいて設計されたパターンが印刷されたものである。印刷は、黒色のインクで行われている。輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の輝度分布が均一になるように、導光板12の出射面12aにおける輝度の高い部分ほど光の透過率が小さくなるようなグラデーションを有する。出射面12aにおける輝度は、光源13と対応する部分が高く、光源13と対応する部分から遠ざかるに従って小さくなるため、輝度分布反転像19は光源13と対応する部分が最も濃く、光源13と対応する部分から遠ざかるに従って薄くなるグラデーションを有する。この実施の形態では、光源13が3本平行に配設されているため、輝度分布反転像19は図1(a)に示すように、3本の光源13と対応する位置を中心にほぼ同じパターンの像が3個存在する状態となる。なお、図1(a)では模式的に大きなドットで色の濃い部分を表しているが、実際のグラデーションとは異なり、あくまでも模式図である。
【0030】
また、光拡散シート17aは位置決め部20を有する。位置決め部20は十字状のマークとその交点に形成された孔とで構成され、光拡散シート17aの四隅に形成されている。マークは光拡散シート17aに輝度分布反転像19を印刷する際に同時に印刷され、印刷後に孔が加工される。また、導光板12の出射面12a側の所定位置には、位置決め部20の前記孔に挿通されるピン(図示せず)が嵌合する孔又は穴(いずれも図示せず)が形成されている。そして、光拡散シート17aを導光板12に組み付ける際には、位置決め部20の孔に挿通されたピンが、導光板12に形成された孔又は穴に嵌合することで、光拡散シート17aが導光板12の所定位置に精度良く位置決めされた状態に組み付けられるようになっている。
【0031】
次に前記のような輝度分布反転像19が印刷された光学部材としての光拡散シート17aの製造方法について、図4のフローチャートに従って説明する。
先ず最初にステップS1(第1工程)において、バックライトユニット11の光出射面の輝度分布を測定する。具体的には、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを備えたバックライトユニット11の光出射面の輝度分布を、輝度ムラ測定装置により撮影する。輝度ムラ測定装置はCCDカメラ又は輝度計にて、輝度ムラや色度ムラを検査する装置で、測定はグレースケールでもフルカラーでも可能である。この実施の形態では、グレースケールで撮影が行われる。なお、このとき、位置決め部20を形成すべき位置を示すマークを同時に撮影するのが望ましい。輝度ムラ測定装置で輝度分布を測定し、ディジタル化することにより、画像データ信号のビット数が8ビットであれば、階調レベルで256階調の高精度のデータを得ることが可能となる。画像データ信号のビット数が7ビットであれば128階調、6ビットであれば64階調のデータを得ることができる。
【0032】
次にステップS2(第2工程)において、その測定データの階調反転を行う。具体的には、前記測定データをコンピュータ(パソコン)に入力した後、コンピュータ上で階調反転を行う。
【0033】
次にステップS3(第3工程)において、色調補正を行う。フィルム(シート)で完全に透明なものはなく、ある波長だけ吸収が高い場合や色が付いた状態の場合がある。従って、正確に輝度分布を再現するには色調補正を行う必要がある。色調補正を行うことにより、ステップS1で撮影された輝度ムラ像を高精度で反映したネガ像のデータが得られる。
【0034】
そして、ステップS4(第4工程)において、前記ネガ像のデータに基づいてそのネガ像を光拡散シート17aに印刷することにより、輝度分布反転像19がグラデーション印刷された光拡散シート17aが得られる。印刷は、例えばインクジェットプリンタによる印刷やスクリーン印刷で行われる。また、位置決め部20のマークも同時に印刷される。次に位置決め部20の十字状のマークの交点に孔開け加工を施して、位置決め部20が形成される。
【0035】
次に前記のように構成されたバックライトユニット11の作用について説明する。バックライトユニット11は、例えば、図1(b)に鎖線で示すように、液晶パネル21がバックライトユニット11のレンズシート18と対向する状態に配置される透過型の液晶表示装置に組み込まれて使用される。光源13が点灯されると、光源13から出射した光の一部は反射拡散板15を経て導光板12に入射し、一部は収容凹部14の側面14bから導光板12に入射し、一部はリフレクタ16で反射した後、導光板12に入射する。導光板12に入射した光は、導光板12の出射面12aから液晶パネル21に向かって出射され、光拡散シート17b、レンズシート18及び光拡散シート17aを経て液晶パネル21に入射される。そして、液晶表示装置の使用者は液晶パネル21の表示をその出射光により視認する。
【0036】
出射面12aの輝度は光源13と対応する部分と、その部分から離れた部分とでは大きく異なる。従って、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを使用しただけでは、光拡散シート17bで導光板12の出射光を拡散させても輝度分布をほぼ均一にして輝線の発生を防止することはできない。
【0037】
しかし、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用することにより、出射面12aから出射した光が光拡散シート17aを経てレンズシート18から出射される際は、輝線の発生が防止される状態までに輝度分布のムラが解消される。従って、画像の視認性が向上する。
【0038】
この実施の形態のバックライトユニット11のようなアンダーライト方式の場合は、光源13が導光板12の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトに比較して、導光板12に入射した後、光が導光板12の出射面12aから出射するまでに導光板12内を導波する距離が短い。従って、光源と対向する部分の輝度が他の部分に比較して非常に高くなり、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが難しい。しかし、光源13と導光板12の反出射面12bとの間に光散乱部材(反射拡散板15)が存在するため、光源13から出射面12aに向かって出射された光は少なくとも可視光が拡散された後、導光板12に入射するため、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0039】
反射拡散板15を使用せず、かつ、輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを使用した場合(対策無し)と、対策無しの状態で測定された輝度分布から得られた輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合(対策有り1)とについて、バックライトユニット11の輝度分布を測定した。また、反射拡散板15及び輝度分布反転像19が印刷されていない光拡散シート17bを併用した場合(比較例)と、反射拡散板15及び比較例の状態で測定された輝度分布から得られた輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを併用した場合(対策有り2)についても、バックライトユニット11の輝度分布を測定した。結果を図2及び図3に示す。図2は、対策無しと、対策有り1とを比較した場合の結果を示し、図3は比較例と、対策有り2とを比較した場合の結果を示す。図2から、対策無しでは大きな輝度ムラがあるのに対して、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合(対策有り1)は、輝度分布がほぼ均一となっていることが確認できる。図3からも、輝度分布反転像19が印刷された光拡散シート17aを使用した場合には、輝度分布がほぼ均一になっていることが確認できる。
【0040】
以上の結果から、輝度分布反転像19の効果が確認できた。
なお、図2、図3を比べると、同一の光源、導光板に対して、反射拡散板15の有無により、均一化された輝度の大きさに差があることがわかる。これは、以下の理由による。
【0041】
即ち、輝度分布反転像19を印刷した光学部材は、輝度の高い部分の輝度を下げることにより、光出射面全体の輝度を均一にしている。従って、反射拡散板15を用いない場合には、光源間の輝度にまで、光出射面全体の輝度が下げられてしまう。
【0042】
一方、反射拡散板15を用いると、その拡散機能により、光源間の輝度も高くなる。この状態で、輝度分布反転像19を印刷した光学部材も用いると、光出射面全体の輝度が光源間の輝度になるが、この時の輝度は、反射拡散板15を用いない場合の輝度よりも高くなる。
【0043】
従って、本発明の輝度分布反転像19を印刷した光学部材を用いる際にも、反射拡散板のような光損失を伴わない輝度均一化手段を併用すると、より効果的である。
【0044】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 液晶表示装置のバックライトユニット11に使用される光学部材である光拡散シート17aに、バックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像19が印刷されている。従って、輝度分布反転像19はバックライトユニット11の光出射面の輝度分布を反映した高精度のグラデーションパターンを備えているため、導光板12の出射光は光拡散シート17aを透過した後は、輝度ムラの少ない状態となり、輝線の発生が防止される。また、バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定は、例えば一般的な輝度ムラ測定装置で簡単に測定でき、光線追跡による輝度分布シミュレーションのような手間の掛かる作業を行う必要なく、高精度の輝度分布反転像が得られる。従って、設計が簡単になる。また、導光板12のような厚さの厚い板状のものに印刷する場合に比較して、印刷が容易となる。
【0045】
(2) バックライトユニット11の光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転だけでなく、色調補正も行うため、色調補正を省略した場合に比較して精度の良い輝度分布像(輝度ムラ像の)のネガ像(反転像)データが得られる。
【0046】
(3) 輝度ムラ測定装置によりグレースケールで輝度分布を撮影し、その輝度分布像のデータをパソコン上で階調反転及び色調補正を行うため、簡単に精度の良い輝度分布像(輝度ムラ像の)のネガ像(反転像)データが得られる。従って、そのデータに基づいて光拡散シート17a上に輝度分布反転像19を高精度のグラデーションを有する状態で印刷することができる。また、黒色のインクでも純粋な黒色インクではなく、色調補正を考慮して赤みがかった黒色のインクや青みがかった黒色のインクを使用することにより、より高精度のグラデーションを有する輝度分布反転像19を印刷することができる。
【0047】
(4) 光拡散シート17aは位置決め部20を有し、その位置決め部20を利用して導光板12上の所定の位置に位置決めされた状態で導光板12に組み付けられる。輝度分布反転像19を構成するグラデーションパターンは高精度のため、導光板12と別体の光拡散シート17aに印刷された場合、光拡散シート17aを導光板12上の所定位置に精度良く位置決めされた状態で配置する必要があり、許容されるずれは、例えば0.5mm以下である。光拡散シート17aが位置決め部20を有するため、導光板12に対して所定の位置に位置決めされた状態で配置することが容易になる。
【0048】
(5) バックライトユニット11は光源13が導光板12の出射面12aと反対側に配置される構成であり、光源13と導光板12の反出射面12bとの間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材(反射拡散板15)が配置されている。従って、光源13が導光板12の端面に配置される所謂エッジライト方式のバックライトユニットに比較して、導光板12に入射した後、光が導光板12の出射面12aから出射するまでに導光板12内を導波する距離が短いが、輝度をあまり低下させずに輝度分布のムラを抑制するのが容易となる。
【0049】
(6) 光源13が導光板12の反出射面12b側に形成された収容凹部14内に収容され、収容凹部14内に反射拡散板15が設けられている。従って、導光板12の反出射面12bを平坦にした構成に比較して、光源13から出射された光が導光板12内に効率良く入射する。
【0050】
(7) 収容凹部14が設けられていない部分の反出射面12bは、光源13から側面14bに向かって出射されて側面14bから導光板12に入射した光を、出射面12aに向けて反射させる角度(例えば45度)を側面14bと成すように形成されている。従って、収容凹部14の側面14bから導光板12に入射した光が、効率良く出射面12aに向かって反射され、輝度低下を抑制した輝度ムラ抑制に寄与する。
【0051】
(8) リフレクタ16が金属製のため、光源13から発せられる熱が、リフレクタ16を介して効率よく放熱される。また、金属としてアルミニウムが使用されているため、熱伝導率が比較的高く、安価でしかも軽量化に寄与する。
【0052】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
〇 グレースケールで撮影した輝度分布像を階調反転するだけで、色調補正を省略してもよい。この場合も、色調補正を行ったものに比較すると、多少精度は低いが、簡単に高精度のグラデーションを有する輝度分布反転像19が得られる。
【0053】
○ 輝度ムラ測定装置で輝度分布を撮影する際、グレースケールで撮影せずに、フルカラーで輝度分布を撮影してもよい。フルカラーで輝度分布を撮影することにより、輝度分布データと色度分布データとを同時に得ることができる。この場合、輝度分布像の測定データの処理をコンピュータで行う際、階調反転を行うだけで、色調補正を行う必要がなく、グレースケールで撮影した場合に比較してコンピュータでの処理が簡単になる。即ち、図4のフローチャートにおけるステップS3を省略できる。また、階調反転処理で得られた反転像(ネガ像)を光拡散シート17aにカラー印刷して輝度分布反転像19とする。カラー印刷にすれば、光源13から出射して導光板12に入射した光の一部が出射面12aから出射するまでに波長が変化(色が変化)する場合であっても、光拡散シート17aを透過した光は色がより白くなり、液晶表示装置の画像の色の再現精度が向上する。
【0054】
例えば、図1(b)において、光源13から反射拡散板15を透過して導光板12に入射して出射面12aから出射する光と、収容凹部14の側面14bから導光板12に入射して反出射面12bで反射した後、出射面12aから出射する光とで、波長が変化する場合がある。この波長の変化による色の変化は僅かであり、肉眼では注意深く見ない限り識別できないが、例えば美術館などで絵画をディジタル画像として記憶させたものを、液晶表示装置で再現させる場合等のように精度の高い色再現性が要求される場合に有効となる。
【0055】
〇 輝度分布反転像19を光拡散シート17aに印刷する代わりに、レンズシート18に印刷してもよい。また、バックライトユニット11が光拡散シート17a,17b及びレンズシート18の他に反射型偏光シートを備えている構成であれば、反射型偏光シートに輝度分布反転像19を印刷してもよい。いずれの場合も、導光板12と液晶パネル21との間に配置される光学シートに輝度分布反転像19が印刷されるため、光拡散シート17aに輝度分布反転像19が印刷された場合と同様の効果が得られる。なお、レンズシート18に輝度分布反転像19を印刷する場合は、レンズシート18の平らな面に印刷し、液晶パネル21側に配置される光拡散シート17aを省略して、レンズシート18の輝度分布反転像19が印刷された面が液晶パネル21と対向するように配置する。
【0056】
〇 導光板12と液晶パネル21との間に一般に配置される光学シートに輝度分布反転像19を印刷する代わりに、輝度分布反転像19を透明なフィルム(シート)に印刷して新たな光学シートとして作製し、その光学シートを他の光学シートと積層して導光板12と液晶パネル21との間に配置してもよい。
【0057】
〇 導光板12と液晶パネル21との間に配置される光学シートに輝度分布反転像19を印刷する代わりに、光学部材としての導光板12に輝度分布反転像19を印刷してもよい。即ち、図4のフローチャートのステップS4において、導光板12にネガ像を印刷する。この場合、グラデーションパターンが導光板12上に印刷されるため、導光板12に配置される光学シート上に輝度分布反転像19が印刷された場合と異なり、光学シートと導光板12とを精度良く位置決めする手間が不要となる。導光板12に輝度分布反転像19を印刷した場合には、導光板12と液晶パネル21との間に光学シートを配置しない。
【0058】
○ 輝度分布反転像19が印刷された光学シートよりバックライトユニット11の出射側(液晶パネル21と対向する側)に他の光学シートを配置してもよい。しかし、輝度分布反転像19が印刷された光学シートが、液晶パネル21と対向する側に配置される方が好ましい。
【0059】
〇 輝度分布反転像19が印刷された光学シートを導光板12の所定位置に位置決めした状態で固定するのに、導光板12の所定位置に孔又は穴を形成し、位置決め部20の孔にピンを挿通する代わりに、導光板12に位置決め部20の孔に嵌合可能な凸部を設けてもよい。この場合、ピンが不要となり、光学シートの導光板12に対する固定作業がより簡単になる。
【0060】
〇 バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定は、輝度ムラ測定装置による輝度分布像の撮影に限らず、撮像素子としてCCDを備えたディジタルカメラを使用して輝度分布像を撮影してもよい。
【0061】
〇 色度分布のデータは必ずしも必須ではなく、輝度分布のデータのみに基づいて輝度分布反転像19の印刷に必要なネガデータを作成してもよい。
〇 位置決め部20はマークと孔の組合せに限らず、所定の位置に単にマークのみを印刷したり、孔のみを形成してもよい。また、位置決め部20は必ずしも設けなくてもよいが、設けた方が導光板12に対する位置決めが容易となる。
【0062】
〇 導光板12の反出射面12b側に形成された収容凹部14内に光源13を収容する構成に代えて、反出射面12bを平坦に形成し、光源13を反出射面12bとリフレクタ16との間に配置してもよい。
【0063】
○ バックライトユニット11の光出射面の輝度分布を測定して得られたデータの処理は、必ずしもコンピュータを使用して行わなくてもよい。
○ バックライトユニット11の光出射面の輝度分布の測定として、バックライトユニット11の光出射面の写真撮影を行い、そのネガを用いて輝度分布反転像19を形成してもよい。この場合には、階調が無段階になるため反転画像の精度が高くなる。また、図4のフローチャートにおける階調反転、色調補正の手間が不要になる。
【0064】
○ 光源13の数は3本に限らず、2本以下でも4本以上としてもよい。
〇 バックライトユニット11は、光源13が導光板12の反出射面側に設けられたアンダーライト方式に限らず、所謂エッジライト方式のバックライトユニット11に適用してもよい。エッジライト方式の場合も、輝度分布反転像19が印刷された光学シートあるいは導光板12を製造する手順は、図4のフローチャートに示されたものと同じである。エッジライト方式の場合は、光学シートや導光板12等の光学部材の端部寄りに輝度分布反転像19が印刷される。
【0065】
○ 光源13と導光板12の反出射面12bとの間に配置される光散乱部材は、少なくとも可視光を拡散させる機能を有すればよく、反射機能は備えていなくてもよい。また、光散乱部材を省略してもよい。しかし、特にアンダーライト方式のバックライトユニット11の場合は、光散乱部材を設けた方が、輝度ムラの抑制が容易になる。
【0066】
○ リフレクタ16に使用する金属はアルミニウムに限らず、他の金属でもよい。金属製の場合、反射材を特に設けずに金属表面の反射を利用してもよい。
○ リフレクタ16は必ずしも金属板製でなくてもよい。
【0067】
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
(1) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像はカラー印刷されている。
【0068】
(2) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像は白インクで印刷されている。
(3) 請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記輝度分布像は黒インクで印刷されている。
【0069】
(4) 請求項8に記載の発明において、輝度分布の測定はフルカラーで輝度分布像を撮影することにより行われる。
(5) 請求項7に記載の発明において、前記光源は前記導光板の出射面と反対側の面に設けられるとともに一対の側面を有する収容凹部内に収容され、導光板の前記収容凹部に隣接する反出射面は、前記側面から導光板に入射した光を、出射面に向けて反射させる角度を側面と成すように形成されている。
【0070】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1〜請求項5に記載の発明の光学部材によれば、高精度のグラデーションパターンを備え、しかも設計が簡単になる。また、請求項6及び請求項7に記載の発明によれば、前記光学部材を備えているため、輝度ムラが防止される。また、請求項8に記載の発明によれば、高精度のグラデーションパターンを備えた光学部材を簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一実施の形態の光学シートの模式平面図、(b)はバックライトユニットの模式断面図。
【図2】バックライトユニットの輝度分布を示すグラフ。
【図3】バックライトユニットの輝度分布を示すグラフ。
【図4】本発明の光学シートの製造手順を示すフローチャート。
【図5】バックライトユニットの模式断面図。
【図6】従来技術の光学シートの模式平面図。
【符号の説明】
11…バックライトユニット、12…導光板、12a…出射面、12b…反出射面、13…光源、15…光散乱部材としての反射拡散板、17a,17b…光学部材としての光拡散シート、18…レンズシート、19…輝線防止部としての輝度分布反転像、20…位置決め部。
Claims (8)
- 液晶表示装置のバックライトユニットに使用されるとともに、輝線防止部を備えた光学部材であって、前記輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定したデータを階調反転させて形成された輝度分布反転像が前記輝線防止部として印刷された光学部材。
- 前記輝度分布に加えて色度分布も同時に測定されたデータを階調反転させて形成された反転像が前記輝線防止部として印刷された請求項1に記載の光学部材。
- 前記光学部材は光拡散シート、レンズシート又は反射型偏光シートである請求項1又は請求項2に記載の光学部材。
- 前記光学部材は位置決め部を有する請求項3に記載の光学部材。
- 前記光学部材は導光板である請求項1又は請求項2に記載の光学部材。
- 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光学部材を備えたバックライトユニット。
- 前記バックライトユニットは光源が導光板の出射面と反対側に配置される構成であり、光源と導光板の反出射面との間に、少なくとも可視光を拡散させる機能を有する光散乱部材が配置されている請求項6に記載のバックライトユニット。
- 輝線防止部を備えない状態のバックライトユニットの光出射面の少なくとも輝度分布を測定し、その測定データを階調反転させたデータを使用して、輝線防止部としての輝度分布反転像を導光板上または光学シート上に印刷する光学部材の製造方法。
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